JPH1131222A - 電子ズーム装置 - Google Patents

電子ズーム装置

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JPH1131222A
JPH1131222A JP9188163A JP18816397A JPH1131222A JP H1131222 A JPH1131222 A JP H1131222A JP 9188163 A JP9188163 A JP 9188163A JP 18816397 A JP18816397 A JP 18816397A JP H1131222 A JPH1131222 A JP H1131222A
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JP
Japan
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signal
magnification
interpolation
output signal
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JP9188163A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yano
修志 矢野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1131222A publication Critical patent/JPH1131222A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来に比べ遅延メモリの増加なしに拡大縮小
問わずズーム後の画像の画質が向上する電子ズーム装置
を実現する。 【解決手段】 読み書き制御回路109が倍率設定回路
108が設定したズーム倍率に応じた読み出し制御をフ
ィールドメモリ101に対して行って映像信号S2が読
み出されていく。信号選択回路104は、設定されるズ
ーム倍率に応じて2通りの信号選択状態をとる。フィル
タ演算回路103では入力信号に対してフィルタ演算を
行い信号選択回路104へ出力する。補間演算回路10
5では信号選択回路104からの入力に対して、ズーム
倍率に応じて補間係数発生回路107が発生する補間係
数をもとに補間演算が行われる。補間演算後の映像信号
は、フィールドメモリ106に書き込まれた後そのまま
読み出されて装置の出力となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなど
における電子ズーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ズーム装置としては例えば特
開平4−96478号公報に示されているものがある。
【0003】以下に従来の電子ズーム装置について、特
にインターレース走査された映像信号に対して、垂直方
向に電子ズームを行う場合に限って図面を参照しながら
説明する。
【0004】図17は、従来の拡大ズームのみ行う電子
ズーム装置の基本的な構成を示すブロック図である。入
力映像信号S1はまずフィールドメモリ1701に書き
込まれる。ここで、前記入力映像信号S1は、アナログ
−ディジタル変換器(以下A/D変換器)などで変換さ
れたディジタル信号である。フィールドメモリ1701
から読み出された信号は、補間演算回路1703および
1ライン周期(以下1H)の遅延時間を有する複数のラ
インメモリ(1HDL)1702のうちの初段のライン
メモリに入力される。各ラインメモリ1702それぞれ
からの出力も補間演算回路1703に入力される。
【0005】補間演算回路1703は、倍率設定回路1
706が設定する倍率を基に補間係数発生回路1704
が算出した補間係数を用いて、入力信号に対して補間演
算を行い、出力映像信号S2を出力する。読み書き制御
回路1705は設定倍率に応じて、フィールドメモリ1
701への信号の読み出しおよび書き込みの際のアドレ
スを制御する。
【0006】ここで補間演算回路1703で行う補間演
算は、補間関数としてサンプリング定理で現れるsin
πx/πxを用いて、かつ無限個の画素に基づき補間す
ることが望ましいが、そのためにはラインメモリが無限
個必要となるなど不可能であるため、実際には簡単化し
た補間演算方法として、例えば線形補間法や3次畳み込
み内挿法などが用いられる。
【0007】線形補間法は、補間画素をy、この補間画
素yの前後に位置する画素をxi,xi+1、補間係数をw
とすると、補間関数L(x)は、 L(x)=1−|x| ただし、0≦|x|<1 L(x)=0 ただし、 |x|≧1 …(数1) として、この補間関数L(x)から前記補間画素yは次
式で表される。
【0008】 y=L(w)xi+L(1−w)xi+1 …(数2) 3次畳み込み内挿法では補間関数q(x)としてsin
πx/πxの近似3次式 q(x)=1−2|x|2+|x|3 ただし、0≦|x|<1 q(x)=4−8|x|+5|x|2−|x|3 ただし、1≦|x|<2 q(x)=0 ただし、 |x|≧2 …(数3) を用いて、補間画素をy、この補間画素yの前後に位置
する4個の画素をxi-1,xi,xi+1,xi+2、補間係数
をwとすると、 y=q(1+w)xi-1+q(w)xi+q(1−w)xi+1 +q(2−w)xi+2 …(数4) で表される。
【0009】図17の構成の拡大電子ズーム装置が行う
ズーム動作を、4/3倍に拡大する場合を例にして、図
18、19を用いて説明する。
【0010】まず図18は補間演算方法として線形補間
法を用いたときの拡大ズーム動作を示している。この場
合、拡大前画像の4つのラインk,k+1,k+2,k
+3から5つの補間ラインk’,(k+1)’,(k+
2)’,(k+3)’,(k+4)’を生成することに
より拡大前のライン間を1とすると拡大後のライン間は
3/4となり、画像は拡大前にくらべて拡大後は4/3
倍になる。拡大前画像はフィールドメモリ1701に書
き込まれており、それから読み書き制御回路1705の
制御によって補間演算に必要なラインが読み出されてい
く。補間演算回路1703はフィールドメモリ1701
から読み出したラインとラインメモリ1702で遅らせ
たラインとから、補間係数発生回路1704が倍率mに
応じて0,3/4,1/2,1/4と発生する補間係数
wを用いて線形補間演算を行い、補間ラインが出力され
る。
【0011】図19は補間演算法として3次畳み込み内
挿法を用いたときのズーム動作を示している。線形補間
法を用いたときと異なる点は、ある1ラインを補間する
のに、線形補間ではその前後合わせて2ラインから補間
するのに対し、この場合は前後合わせて4ラインから補
間する点である。例えば、(k+2)’ラインはk,k
+1,k+2,k+3ラインを用いて(数4)のような
3次畳み込み内挿法で補間される。その他の動作は線形
補間法使用時と同様なので省略する。
【0012】一方、図20は、従来の縮小ズームのみ行
う電子ズーム装置の基本的な構成を示すブロック図であ
る。この場合、図17に示す拡大電子ズーム装置におけ
るラインメモリ1702および補間演算回路1703
が、フィールドメモリ1701の前に移動した構成とな
る。図20において、補間演算回路2002で用いられ
る補間演算方法としては、図17の場合と同様に線形補
間法、3次畳み込み内挿法などが用いられる。
【0013】図20の構成の縮小電子ズーム装置が行う
ズーム動作を、3/4倍に縮小する場合を例にして、図
21を用いて説明する。図21は補間演算方法として線
形補間法を用いたときの縮小ズーム動作を示している。
この場合、縮小前画像のラインk,k+1,k+2,k
+3,k+4からまず補間演算回路2002によってラ
インk’,(k+1)’,(k+2)’,(k+
3)’’,(k+3)’を生成したのち、フィールドメ
モリ2003への読み書きの制御で(k+3)’’ライ
ンのように4回に1回間引きを行うことにより3/4倍
に縮小される。補間演算方法として3次畳み込み内挿法
を用いた場合は、補間演算に必要な原画像のライン数が
異なるだけで、その他の動作は同様であるので説明は省
略する。
【0014】拡大縮小の双方を行う従来の電子ズーム装
置は、前記従来の拡大および縮小電子ズーム装置を合わ
せた構成で実現され、その基本的な構成例は図22のよ
うになる。拡大ズーム動作時はフィールドメモリ220
1と補間演算回路2203で拡大補間を、縮小ズーム動
作時はフィールドメモリ2204と補間演算回路220
3で縮小補間を行うように制御することで拡大および縮
小ズームを行うことができる。補間演算回路で行う補間
演算方法としては上記拡大または縮小電子ズーム装置と
同じく線形補間法や3次畳み込み内挿法などがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の電子ズーム装置には、次のような問題点がある。す
なわち、拡大ズームの際にはサンプリング間隔つまりラ
イン間が拡大前の1よりも拡大後の3/4のように小さ
くなり、拡大後の画像ではより高い高域成分まで再現で
きるようになったにも関わらず、拡大前の元の画像には
その高域成分は含まれていない。さらに補間演算回路の
周波数特性は図23に示すような特性であるため(但し
fsは垂直サンプリング周波数であり、補間係数w=1
/2の場合を示している)、補間演算によって元の画像
にある高域成分(fs/2近傍の成分)も損なわれてし
まい、その結果ズーム後の画像の尖鋭度が劣化する。特
に図23に示すように、補間演算回路における補間演算
方法として線形補間法を用いると、3次畳み込み内挿法
に比べ前記高域成分のレベル低下が大きいために画像の
劣化の度合いも大きい。
【0016】補間演算方法として3次畳み込み内挿法を
用いた場合は高域成分のレベル低下の度合いが図23に
示すように線形補間法よりも小さいために、拡大ズーム
においては線形補間法を用いるときよりも良好なズーム
画像が得られる。しかし、縮小ズームの際にはサンプリ
ング周波数が小さくなるために画像信号の中に再現でき
ない周波数が含まれるので折り返し現象による画質劣化
が生じるが、補間演算法として3次畳み込み内挿法を用
いると高域成分のレベルが高いために折り返しによる画
質劣化が線形補間法よりも強くなる。線形補間法では3
次畳み込み内挿法よりも折り返しによる画質劣化はやや
低減されるが、それでも縮小倍率が高くなると画質劣化
がひどくなるため、電子ズームの前に低域通過型フィル
タ(以下LPF)によるフィルタリングが必要となり、
フィルタ用の遅延メモリが必要となるなど回路規模が増
加する。
【0017】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、回路規模の増加は最小限にとどめながら、拡大縮
小問わず高画質な電子ズーム画像を生成する電子ズーム
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子ズーム装置は、電子ズームの拡大と縮小
の倍率を与える倍率設定手段と、入力信号に対し前記倍
率に応じた補間演算を行う補間演算手段と、入力信号を
一定期間遅延する複数の遅延手段と、入力信号に対しフ
ィルタ演算を行うフィルタ演算手段と、前記遅延手段へ
の入力および前記フィルタ演算手段への入力および前記
補間演算手段への入力を当該装置への入力映像信号およ
び前記遅延手段の出力および前記フィルタ演算手段の出
力から選択する信号選択手段とを備え、前記倍率に応じ
て前記信号選択手段の選択する信号および前記補間演算
手段が行う補間演算方法とを同時に変更することを特徴
とし、前記補間演算手段の出力信号を外部への出力信号
とする構成としている。
【0019】また、本発明の電子ズーム装置は、電子ズ
ームの拡大と縮小の倍率を与える倍率設定手段と、入力
信号に対し前記倍率に応じた補間演算を行う補間演算手
段と、当該装置への入力映像信号または前記補間演算手
段からの信号を記憶する記憶手段と、前記倍率に応じて
前記記憶手段への読み書きを制御する読み書き制御手段
と、入力信号を一定期間遅延する複数の遅延手段と、入
力信号に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段と、
前記遅延手段への入力および前記フィルタ演算手段への
入力および前記補間演算手段への入力を前記入力映像信
号および記憶手段の出力信号および前記遅延手段の出力
および前記フィルタ演算手段の出力から選択する信号選
択手段とを備え、前記倍率に応じて前記信号選択手段の
選択する信号および前記補間演算手段が行う補間演算方
法とを同時に変更することを特徴とし、前記記憶手段ま
たは前記補間演算手段の出力信号を外部への出力信号と
する構成としている。
【0020】本発明の電子ズーム装置は上記の構成によ
り、拡大と縮小の倍率に応じて信号選択手段の選択する
信号および補間演算手段が行う補間演算方法とを同時に
変更することで、ズーム後画像において尖鋭度劣化が問
題となる時には、複数の遅延手段を最大限用いた補間演
算を行って高域成分のレベル低下を軽減することで改善
し、折り返し劣化が問題となる時には遅延手段の一部を
フィルタ演算用として用いて折り返しの原因となる高域
成分を除去することで改善することができるため、従来
に比べ遅延メモリの増加なしに拡大縮小問わず電子ズー
ム後の画像の画質が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態の電子ズーム装置の基本的な構成を示すブ
ロック図である。図1において、101は入力映像信号
を記憶するフィールドメモリ、102a,102b,1
02cは入力信号をそれぞれ1H期間遅延させる遅延手
段としての3つのラインメモリ(1HDL)、103は
入力信号に対してフィルタ演算を行うフィルタ演算手段
としてのフィルタ演算回路である。
【0023】104はラインメモリ102a,102
b,102cそれぞれへの信号S3ai,S3bi,S
3ciの入力と、フィルタ演算回路103への信号S4
a,S4b,S4cの入力と、補間演算回路105への
信号S5a,S5b,S5c,S5dの入力とを、それ
ぞれ、フィールドメモリ101の出力信号S2およびラ
インメモリ102a,102b,102cの出力信号S
3a,S3b,S3cおよびフィルタ演算回路103の
出力信号S4oからそれぞれ選択する信号選択手段とし
ての信号選択回路である。
【0024】105は信号選択回路104からの出力信
号S5a,S5b,S5c,S5dから補間演算を行う
補間演算手段としての補間演算回路、106は補間演算
回路105の出力信号を記憶するフィールドメモリ、1
07は補間演算回路105が補間演算を行う際の補間係
数wを発生させる補間係数発生回路、108は電子ズー
ムの倍率mを設定する倍率設定手段としての倍率設定回
路、109はフィールドメモリ101,106への信号
の書き込みおよび読み出しを制御する読み書き制御回路
である。
【0025】図2は図1に示した補間演算回路105の
具体的な構成例を示すブロック図である。同図におい
て、201は倍率設定回路108で設定される電子ズー
ム倍率mおよび補間係数発生回路107から与えられる
補間係数wに基づき乗算器202a,202b,202
c,202dで乗ずる乗算係数f(2−w),f(1−
w),f(w),f(1+w)を演算する係数演算回
路、202a,202b,202c,202dは信号選
択回路104からの出力信号S5a,S5b,S5c,
S5dそれぞれに係数演算回路201が演算する前記係
数f(2−w),f(1−w),f(w),f(1+
w)それぞれを個別に乗じる乗算器、203は乗算器2
02a,202b,202c,202dそれぞれからの
出力信号を加算する加算器である。
【0026】図3は図1に示したフィルタ演算回路10
3の具体的な構成例を示すブロック図である。同図にお
いて301は信号選択回路104からの出力信号S4b
に対し1ビットシフトを行い信号値を2倍にするビット
シフト回路、302は信号選択回路104からの出力信
号S4aおよびS4cとビットシフト回路301からの
出力とを加算し、信号S4oを出力する加算器、303
は加算器302の出力を1/4倍して信号Soを出力す
る回路である。
【0027】入力映像信号S1はインタレース走査され
たデジタル映像信号であり、例えば固体撮像素子からの
アナログ映像信号をA/D変換器によってデジタル信号
に変換した映像信号などが考えられる。
【0028】以上のように構成された第1の実施の形態
の電子ズーム装置について、以下その動作について説明
する。
【0029】まず入力映像信号S1はフィールドメモリ
101にそのまま書き込まれる。そして読み書き制御回
路109が倍率設定回路108が設定したズーム倍率m
に応じた読み出し制御をフィールドメモリ101に対し
て行って、映像信号S2がフィールドメモリ101から
読み出されていく。
【0030】信号選択回路104は、設定されるズーム
倍率mに応じて2通りの信号選択状態をとる。図4は信
号選択回路104のとる信号選択状態を表した図であ
る。
【0031】信号選択状態1では、フィールドメモリ1
01から読み出された映像信号S2がフィルタ演算回路
103の入力S4aおよび補間演算回路105の入力S
5aおよびラインメモリ102aの入力S3aiに、ラ
インメモリ102aの出力信号S3aがフィルタ演算回
路103の入力S4bおよび補間演算回路105の入力
S5bおよびラインメモリ102bの入力S3biに、
ラインメモリ102bの出力信号S3bがフィルタ演算
回路103の入力S4cおよび補間演算回路105の入
力S5cおよびラインメモリ102cの入力S3ci
に、ラインメモリ102cの出力信号S3cが補間演算
回路105の入力S5dとなるように信号の選択を行
う。
【0032】信号選択状態2では、フィールドメモリ1
01からの映像信号S2がフィルタ演算回路103の入
力S4aおよびラインメモリ102aの入力S3ai
に、ラインメモリ102aの出力信号S3aがフィルタ
演算回路103の入力S4bおよびラインメモリ102
bの入力S3biに、ラインメモリ102bの出力信号
S3bがフィルタ演算回路103の入力S4cに、フィ
ルタ演算回路103の出力信号S4oが補間演算回路1
05の入力S5a,S5bおよびラインメモリ102c
の入力S3ciに、ラインメモリ102cの出力信号S
3cが補間演算回路105の入力S5c,S5dとなる
ように信号の選択を行う。
【0033】信号選択回路104は倍率mが拡大倍率の
場合には信号選択状態1、縮小倍率の場合では信号選択
状態2となる。
【0034】フィルタ演算回路103では入力信号S4
a,S4b,S4cに対して、S4a+2×S4b+S
4cの演算を行って信号S4oとして出力するが、S4
bはS4aの1H期間前の映像信号、S4cはS4aの
2H期間前の映像信号であるので、この回路は垂直方向
に(1,2,1)のフィルタ係数でフィルタリングを行
うLPF回路となる。
【0035】そして補間演算回路105では、入力信号
S5a,S5b,S5c,S5dが乗算器202a,2
02b,202c,202dに入力され、ズーム倍率m
に応じて補間係数発生回路107が発生する補間係数w
(0≦w<1)をもとに係数演算回路201が算出した
係数f(2−w)、f(1−w)、f(w)、f(1+
w)が掛けられ、その乗算結果は加算器203で加算さ
れ出力される。関数fはズーム倍率mが拡大ズームのた
めの倍率の場合には(数3)の関数qに、縮小ズームの
ための倍率の場合には(数1)の関数Lになり、関数q
の場合には補間演算として3次畳み込み内挿を、関数L
の場合には線形補間を行うことになる。補間演算後の映
像信号は、フィールドメモリ106に書き込まれた後読
み出されて出力映像信号S6となる。フィールドメモリ
106への書き込みおよび読み出しの制御は読み書き制
御回路109が倍率設定回路108が設定したズーム倍
率mに応じて行う。
【0036】以下、本装置の行う電子ズーム動作に関し
て、拡大ズーム動作と縮小ズーム動作に分けてさらに詳
しく図を用いて説明する。
【0037】図5は拡大ズーム動作時の映像信号の流れ
を示すブロック図、図6は拡大ズーム動作を、倍率m=
4/3倍の場合を例にして、模式的に示したものであ
る。拡大ズーム動作時は、まず読み書き制御回路109
はフィールドメモリ101に対して倍率4/3に対応し
て、4回に1回二度読み出しするように水平ラインを読
み出していく。読み出された信号S2は信号選択回路1
04に入力されるが、拡大ズーム時は信号選択回路10
4は信号選択状態1となるため、ラインメモリ102
a,102b,102cからの出力信号S3a,S3
b,S3c、すなわちS5b,S5c,S5dは、それ
ぞれ信号S2の1H期間前、2H期間前、3H期間前の
信号となる。例えば読み出された信号S2が第k+3ラ
インだったとすると、S5b,S5c,S5dはそれぞ
れ第k+2ライン、第k+1ライン、第kラインの信号
となる。
【0038】補間係数発生回路107は、補間ラインの
補間位置、すなわち補間係数wを、ある初期値a(a≧
0)に1/m=3/4を加算していった結果pの小数部
としてw=0,3/4,1/2,1/4,0のように発
生する。補間演算回路105はS5a(=S2),S5
b,S5c,S5dの4ラインを用いて3次畳み込み内
挿演算を行って補間ラインを生成し、フィールドメモリ
106へ出力する。読み書き制御回路109はフィール
ドメモリ106に対しては、出力映像信号S6が、補間
演算回路105の信号を単に1フィールド遅れた信号と
なるよう制御する。この出力映像信号S6が拡大ズーム
画像信号となる。
【0039】一方、図7は縮小ズーム動作時の映像信号
の流れを示すブロック図、図8は縮小ズーム動作を、倍
率m=4/3倍の場合を例にして、模式的に示したもの
である。縮小ズーム動作時は、読み書き制御回路109
はフィールドメモリ101に対しては、拡大ズーム動作
時のフィールドメモリ106に対する制御と同じ動作を
行う。すなわち、フィールドメモリ101から読み出さ
れる映像信号S2は入力映像信号S1を単に1フィール
ド遅らせた信号となる。読み出された信号S2は信号選
択回路104に入力されるが、縮小ズーム時は信号選択
回路104が信号選択状態2となるため、前述したよう
にフィルタ演算回路103は垂直LPF回路として動
作、従ってフィルタ演算回路103の出力信号S4oは
映像信号S2に垂直LPFを施した信号となる。そし
て、信号S4oは補間演算回路105の入力S5a,S
5bとして、信号S4oをラインメモリ102cで1H
期間遅らせた信号S3cは補間演算回路105の入力S
5c,S5dとして入力される。
【0040】補間係数発生回路107では、補間係数w
を拡大ズーム時と同様にある初期値aにズーム倍率m=
3/4の逆数1/m=4/3を加算していった結果pの
小数部として求める。それをもとに補間演算回路105
では線形補間演算を行いフィールドメモリ106へ出力
される。ここで、補間演算回路105が線形補間演算を
行う場合には、図2における乗算器202a,202
b,202c,202dに掛けられる係数のうちf(1
+w),f(2−w)は0であるため、この実施の形態
においてはS5a=S5b,S5d=S5cとしている
がこれに限る必要はなく、信号S5a,S5dは何であ
ってもよい。
【0041】読み書き制御回路109は倍率に応じて4
ラインに1ライン、補間ラインの間引きを行うようにフ
ィールドメモリ106への読み書き制御を行う。具体的
にはラインの間引きは、pに1/mを加算した際に、加
算後のpの整数部と加算前のpの整数部との差dがd≧
2となった場合、その時に補間されたラインを含む(d
−1)ラインを、書き込みまたは読み出しの制御により
間引くことで行う。間引きが行われるラインおよびその
次のラインの補間の際の補間係数は固定される。間引き
が行われたあとの出力映像信号S6は縮小ズーム画像信
号となる。
【0042】以上のような動作によって、拡大ズーム動
作時は入力映像信号に対して3次畳み込み内挿法を用い
た補間演算による電子ズームが行われるため、高域の信
号のレベル劣化が極力抑えられた拡大画像が得られる。
そしてなおかつ、縮小ズーム動作時は入力映像信号に対
しLPFが施されたのち、線形補間法を用いた補間演算
による電子ズームが行われるため、LPFおよび線形補
間によって折り返しの原因となる高域成分が抑えられ、
折り返しの少ない良好な縮小画像が得られる。
【0043】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態について説明する。図9は本発明の第2の実
施の形態の電子ズーム装置の基本的な構成を示すブロッ
ク図である。図9において、第1の実施の形態の図1と
同じ機能ブロックについては同じ符号を記載してあるの
で、そのブロックに対する詳しい説明は省略する。また
901は信号選択回路104からの信号S4a,S4
b,S4cに対して倍率設定回路108の設定するズー
ム倍率に応じたフィルタ演算を行い、信号選択回路10
4へ出力するフィルタ演算手段としてのフィルタ演算回
路である。
【0044】図10は図9に示したフィルタ演算回路9
01の具体的な構成例を示すブロック図である。図10
において1001は倍率設定回路の設定した倍率に応じ
てフィルタの係数Ka,Kb,Kcを発生させるフィル
タ係数発生回路、1002a,1002b,1002c
は信号選択回路104からの出力信号S4a,S4b,
S4cに対しフィルタ発生回路1001の発生するフィ
ルタ係数Ka,Kb,Kcを乗ずる乗算器、1003は
乗算器1002a,1002b,1002cの出力を加
算し信号S4oを出力する加算器である。
【0045】次にこの第2の実施の形態が行う電子ズー
ム動作について説明するが、前記第1の実施の形態と異
なる点は、縮小ズーム動作時のフィルタ演算回路901
の動作のみであるので、拡大ズーム動作については省略
し、縮小ズーム動作について詳しく説明する。
【0046】縮小ズーム動作時は、フィールドメモリ1
01から読み出される映像信号S2は入力映像信号S1
を単に1フィールド遅らせた信号であり、読み出された
信号S2は信号選択回路104に入力される。縮小ズー
ム時は第1の実施の形態と同じく、信号選択回路104
が信号選択状態2となるため、フィルタ演算回路901
の入力S4aは信号S2、S4bはS4aの1H期間前
の映像信号、S4cはS4aの2H期間前の映像信号と
なる。
【0047】フィルタ演算回路901では倍率設定回路
の設定したズーム倍率に応じてフィルタ係数発生回路1
001がフィルタ係数を発生させる。図11はズーム倍
率に応じたフィルタ係数の発生例であり、図12は図1
1のフィルタ係数を用いたときの周波数特性を示す(た
だしfsは垂直サンプリング周波数、また(i),(ii),(ii
i),(iv)は図11のものに対応)。一般に縮小ズーム後
の画像に折り返しとして現れる縮小前画像信号の周波数
成分は、倍率が0.75倍の時は3fs/8、0.5倍
の時はfs/4、0.25倍の時はfs/8以上の周波
数成分であるため、そのような周波数成分を十分抑える
ようなフィルタ特性になるようにフィルタ係数を発生さ
せている。フィルタ演算回路901の出力信号S4oは
映像信号S2に図12のような特性のLPFを施した信
号となり、信号S4oおよびS4oをラインメモリ10
2cで1H期間遅らせた信号S3cは補間演算回路10
5の入力S5a,S5bとして入力される。補間演算回
路105以降は第1の実施の形態と同様の動作が行わ
れ、出力映像信号S6が縮小ズーム画像信号として出力
される。
【0048】第2の実施の形態では、拡大ズーム動作時
は第1の実施例と同じく高域の信号のレベル劣化が極力
抑えられた拡大画像が得られ、なおかつ縮小ズーム動作
時においては入力映像信号に対してズーム倍率に応じた
最適なLPFを施すことにより必要以上に高域成分を抑
えるということを避けることができ、第1の実施の形態
よりも良好な縮小画像が得られる。
【0049】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態について説明する。図13は本発明の第3の
実施の形態の電子ズーム装置の基本的な構成を示すブロ
ック図である。
【0050】図13において、1301はラインメモリ
1302a,1302b,1302cおよびフィルタ演
算回路1303および補間演算回路1305への入力
を、入力映像信号S1およびフィールドメモリ1307
の出力信号S2およびラインメモリ1302a,130
2b,1302cの出力信号S3a,S3b,S3cお
よびフィルタ演算回路1303の出力信号S4oからそ
れぞれ選択する信号選択手段としての信号選択回路、1
302a,1302b,1302cは入力信号を1H期
間遅延させる遅延手段としてのラインメモリ、1303
は入力信号に対してフィルタリング演算を行い、信号選
択回路1301へ出力するフィルタ演算手段としてのフ
ィルタ演算回路、1304は補間演算回路1305が補
間演算を行う際の補間係数を発生させる補間演算発生回
路、1305は信号選択回路1301からの出力信号S
5a,S5b,S5c,S5dから補間演算を行う補間
演算手段としての補間演算回路、1306は倍率設定回
路1310で設定されるズーム倍率に応じて入力映像信
号S1または補間演算回路1305の出力信号のいずれ
かを出力するセレクタ、1307はセレクタ1306か
らの出力信号を記憶する記憶手段としてのフィールドメ
モリ、1308は倍率設定回路1310で設定されるズ
ーム倍率に応じて補間演算回路1305またはフィール
ドメモリ1307の出力信号S2のいずれかを出力映像
信号S6として出力するセレクタ、1309はフィール
ドメモリ1307への信号の書き込みおよび読み出しを
制御する読み書き制御手段としての読み書き制御回路、
1310は電子ズームの倍率を設定する倍率設定手段と
しての倍率設定回路である。
【0051】図14は信号選択回路1301のとる信号
選択状態を表した図である。信号選択回路1301は、
第1の実施の形態と同様に設定されるズーム倍率mに応
じて2通りの信号選択状態をとる。信号選択状態1で
は、入力映像信号S1がフィルタ演算回路1303の入
力S4aに、フィールドメモリ1307から読み出され
た映像信号S2が補間演算回路1305の入力S5aお
よびラインメモリ1302aの入力S3aiに、ライン
メモリ1302aの出力信号S3aがフィルタ演算回路
1303の入力S4bおよび補間演算回路1305の入
力S5bおよびラインメモリ1302bの入力S3bi
に、ラインメモリ1302bの出力信号S3bがフィル
タ演算回路1303の入力S4cおよび補間演算回路1
305の入力S5cおよびラインメモリ1302cの入
力S3ciに、ラインメモリ1302cの出力信号S3
cが補間演算回路1305の入力S5dとなるように信
号の選択を行う。信号選択状態2では、入力映像信号S
1がフィルタ演算回路1303の入力S4aおよびライ
ンメモリ1302aの入力S3aiに、ラインメモリ1
302aの出力信号S3aがフィルタ演算回路1303
の入力S4bおよびラインメモリ1302bの入力S3
biに、ラインメモリ102bの出力信号S3bがフィ
ルタ演算回路103の入力S4cに、フィルタ演算回路
1303の出力信号S4oが補間演算回路1305の入
力S5a,S5bおよびラインメモリ1302cの入力
S3ciに、ラインメモリ1302cの出力信号S3c
が補間演算回路1305の入力S5c,S5dとなるよ
うに信号の選択を行う。信号選択回路104は倍率mが
拡大倍率の場合には信号選択状態1、縮小倍率の場合で
は信号選択状態2となる。
【0052】補間演算回路1305は図2と、フィルタ
演算回路1303は図3と同じ構成となるので説明は省
略する。
【0053】倍率設定回路1310が拡大倍率を設定し
た場合、セレクタ1306は入力映像信号S1を、セレ
クタ1308は補間演算回路1305からの出力信号を
選択する。さらに信号選択回路1304は前述の信号選
択状態1となる。これによりこの場合における映像信号
の流れとしては、入力信号S1はまずフィールドメモリ
1307に、そしてラインメモリを通った後に補間演算
回路1305へ入力され、そして出力映像信号S6とし
て出力されるという流れとなる。そして読み書き制御回
路1309がフィールドメモリ1307に対して、第1
の実施の形態の図1における読み書き制御回路109の
拡大ズーム動作時にフィールドメモリ101に対して行
う制御と同様の制御を行い、補間係数発生回路1304
および補間演算回路1305が第1の実施の形態におけ
る拡大ズーム動作と同じ動作を行うことにより、出力映
像信号S6として第1の実施の形態と同じ画質の拡大ズ
ーム画像が得られる。
【0054】一方、倍率設定回路1310が縮小倍率を
設定した場合、セレクタ1306は補間演算回路130
5からの出力を、セレクタ1308はフィールドメモリ
1307からの出力信号を選択する。さらに信号選択回
路1304は前述の信号選択状態2となる。これにより
この場合における映像信号の流れとしては、入力信号S
1はまずラインメモリを通ってフィルタ演算回路130
3に、次に別のラインメモリを通して補間演算回路13
05に、最後にフィールドメモリ1307に入力され、
その出力が出力映像信号S6となるという流れとなる。
そして読み書き制御回路1309がフィールドメモリ1
307に対して、第1の実施の形態の図1における読み
書き制御回路109の縮小ズーム動作時にフィールドメ
モリ106に対して行う制御と同様の制御を行い、補間
係数発生回路1304および補間演算回路1305が第
1の実施の形態における縮小ズーム動作と同じ動作を行
うことにより、出力映像信号S6として第1の実施の形
態と同じ画質の縮小ズーム画像が得られる。
【0055】以上によって第3の実施の形態では、第1
の実施の形態と同じ画質の電子ズーム画像を得るのに、
必要な記憶手段としてのフィールドメモリが第1の実施
の形態より1つ少なくてすむ。
【0056】なお、第1および第3の実施の形態では倍
率設定回路が設定する倍率mが拡大倍率かまたは縮小倍
率かで補間演算回路の補間演算方法および信号選択回路
の信号選択状態を変更しているが、必ずしもそうする必
要はなく、例えば縮小ズームによる画像の折り返し劣化
よりも補間演算による高域のレベル劣化の方が問題とな
るような縮小倍率までは(例えば1>m>0.5)この
第1および第3の実施の形態における拡大倍率での補間
演算方法および信号選択状態のままにしておき、折り返
しによる劣化の方が問題となるそれ以下の縮小倍率時
(例えばm<0.5)にこの第1および第3の実施の形
態における縮小倍率での補間演算方法および信号選択状
態になるようにしてもよく、そうすることにより縮小ズ
ーム後画像の必要以上の高域成分のレベル低下を防ぐこ
とができる。
【0057】なお、第1および第3の実施の形態ではフ
ィルタ演算回路103および1303で行うフィルタ演
算はフィルタ係数(1,2,1)の垂直LPFを形成す
るが、必ずしもこれである必要はないことは言うまでも
ない。
【0058】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態について説明する。図15は本発明の第4の
実施の形態の電子ズーム装置の基本的な構成を示すブロ
ック図である。
【0059】図15において、第3の実施の形態の図1
4と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載してあ
るので、そのブロックに対する詳しい説明は省略する。
また1501は信号選択回路1301からの信号S4
a,S4b,S4cに対して倍率設定回路1410の設
定するズーム倍率に応じたフィルタ演算を行い、信号選
択回路1401へ出力するフィルタ演算手段としてのフ
ィルタ演算回路であり、第2の実施の形態の図9におけ
るフィルタ演算回路901と同じ構成である。
【0060】第4の実施の形態が第3の実施の形態と異
なる点は、縮小ズーム動作時のフィルタ演算回路150
1の動作のみであるが、この動作は第2の実施の形態と
同じであるため詳細な説明は省略するが、このフィルタ
演算回路1501の動作によって、第3の実施の形態に
おける電子ズーム後画像の画質が第1の実施の形態での
画質と同じなのに対して、第4の実施の形態における電
子ズーム後の画像は第2の実施の形態と同じ画質とな
る。
【0061】従って第4の実施の形態では、第2の実施
の形態と同じ画質の電子ズーム画像を得るのに、必要な
記憶手段としてのフィールドメモリが第2の実施の形態
より1つ少なくてすむ。
【0062】なお、第3および第4の実施の形態では記
憶手段としてフィールドメモリを用いたが、これに限ら
れるものではなく、例えばフレームメモリを用いてもよ
い。これによりプログレッシブスキャンされた映像信号
に対しても同様な垂直電子ズームを行うことができる。
【0063】なお、第2および第4の実施の形態におけ
るフィルタ演算回路は、図10のように乗算器1002
a,1002b,1002cを使用しているがこれに限
るものではなく、例えば図16のようにビットシフト手
段とセレクタを用いた構成にしてもよく、これにより回
路規模が削減できる。
【0064】なお、この第2および第4の実施の形態で
は倍率設定回路が設定する倍率mが拡大倍率または縮小
倍率かで補間演算回路の補間演算方法および信号選択回
路の信号選択状態を変更しているが、必ずしもそうする
必要はなく、例えば縮小ズームによる画像の折り返し劣
化よりも補間演算による高域のレベル劣化の方が問題と
なるような縮小倍率までは(例えば1>m>0.7
5)、第2および第4の実施の形態における拡大倍率で
の補間演算方法および信号選択状態のままにしておき、
折り返しによる劣化の方が問題となるそれ以下の縮小倍
率時(例えばm<0.75)に第2および第4の実施の
形態における縮小倍率での補間演算方法および信号選択
状態になるようにしてもよく、それにより縮小ズーム後
画像の必要以上の高域成分抑制をさらに防ぐことができ
る。
【0065】なお、第1から第4の実施の形態では線形
補間演算回路105で行う補間演算方法として3次畳み
込み内挿法または線形内挿法を用いているが、これに限
定されるものではなく、要は一方は高域の信号レベルの
劣化を抑えるような高域保存型補間法、もう一方は折り
返しの原因となる高域成分を抑えるような高域抑制型補
間法で、なおかつ補間演算の際に必要な遅延手段の数が
高域抑制型補間法の方が高域保存型補間法よりも少ない
ようにすればよい。
【0066】なお、第1から第4の実施の形態において
は垂直方向の電子ズーム処理に関してのみ述べたがこれ
に限るものではなく、水平方向の電子ズーム処理に関し
ても例えばフィールドメモリの代わりにラインメモリ、
そしてラインメモリの代わりにラッチやフリップフロッ
プ回路などを用いることで上記第1から第4の実施の形
態と同様に行うことができ、垂直方向と同様の効果が得
られることはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明の電子ズーム装置
は、拡大または縮小の倍率に応じて信号選択手段が選択
する信号および補間演算手段が行う補間演算方法とを同
時に変更することで、ズーム後画像において高域成分の
レベル低下による尖鋭度劣化が問題となる時には、複数
の遅延手段を最大限用いた補間演算を行って高域成分の
レベル低下を軽減することで改善し、折り返し劣化が問
題となる時には遅延手段の一部をフィルタ演算用として
用いて折り返しの原因となる高域成分を除去することで
改善することができるため、従来に比べ遅延メモリの増
加なしに拡大縮小問わず電子ズーム後の画像の画質が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子ズーム装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における補間演算回
路の具体的な構成例を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるフィルタ演
算回路の具体的な構成例を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施の形態における信号選択回
路のとる信号選択状態を説明するための説明図
【図5】本発明の第1の実施の形態における拡大ズーム
動作の際の映像信号の流れを説明するための説明図
【図6】本発明の第1の実施の形態における拡大ズーム
動作を説明するための説明図
【図7】本発明の第1の実施の形態における縮小ズーム
動作の際の映像信号の流れを説明するための説明図
【図8】本発明の第1の実施の形態における縮小ズーム
動作を説明するための説明図
【図9】本発明の第2の実施の形態の電子ズーム装置の
構成を示すブロック図
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるフィルタ
演算回路の具体的な構成例を示すブロック図
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるフィルタ
演算回路のフィルタ係数の設定例を示す設定図
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるフィルタ
演算回路の周波数特性を示す特性曲線図
【図13】本発明の第3の実施の形態の電子ズーム装置
の構成を示すブロック図
【図14】本発明の第3の実施の形態における信号選択
回路のとる信号選択状態を説明するための説明図
【図15】本発明の第4の実施の形態の電子ズーム装置
の構成を示すブロック図
【図16】本発明の第2および第4の実施の形態におけ
るフィルタ演算回路の構成の一例を示すブロック図
【図17】従来の拡大電子ズームを行う電子ズーム装置
の構成を示すブロック図
【図18】従来例における拡大電子ズームの動作を説明
する説明図
【図19】従来例における拡大電子ズームの動作を説明
する説明図
【図20】従来の縮小電子ズームを行う電子ズーム装置
の構成を示すブロック図
【図21】従来例における縮小電子ズームの動作を説明
する説明図
【図22】従来の拡大および縮小の電子ズームを行う電
子ズーム装置の構成を示すブロック図
【図23】従来例における補間演算回路の周波数特性を
示す特性曲線図
【符号の説明】
101,106 フィールドメモリ 102a〜102c ラインメモリ 103 フィルタ演算回路 104 信号選択回路 105 補間演算回路 107 補間係数発生回路 108 倍率設定回路 109 読み書き制御回路 201 係数演算回路 202a〜202d 乗算器 203 加算器 301,303 ビットシフト回路 302 加算器 901 フィルタ演算回路 1001 フィルタ係数発生回路 1002a〜1002c 乗算器 1003 加算器 1301 信号選択回路 1302a〜1302c ラインメモリ 1303 フィルタ演算回路 1304 補間係数発生回路 1305 補間演算回路 1306,1308 セレクタ 1307 フィールドメモリ 1309 読み書き制御回路 1310 倍率設定回路 1501 フィルタ演算回路 1601 フィルタ係数セレクト信号発生回路 1602a,1602b,1605a〜1605c ビ
ットシフト回路 1603a,1603b 加算器 1604a,1604b セレクタ 1701 フィールドメモリ 1702 ラインメモリ 1703 補間演算回路 1704 補間係数発生回路 1705 読み書き制御回路 1706 倍率設定回路 2001 ラインメモリ 2002 補間演算回路 2003 フィールドメモリ 2004 補間係数発生回路 2005 読み書き制御回路 2006 倍率設定回路 2201,2204 フィールドメモリ 2202 ラインメモリ 2203 補間演算回路 2205 補間係数発生回路 2206 倍率設定回路 2207 読み書き制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ズームの拡大縮小の倍率を与える倍
    率設定手段と、 入力信号に対し前記倍率に応じた補間演算を行う補間演
    算手段と、 入力信号を一定期間遅延する複数の遅延手段と、 入力信号に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段
    と、 前記遅延手段への入力および前記フィルタ演算手段への
    入力および前記補間演算手段への入力を当該装置への入
    力映像信号および前記遅延手段の出力および前記フィル
    タ演算手段の出力から選択する信号選択手段とを備え、 前記倍率に応じて前記信号選択手段の選択する信号およ
    び前記補間演算手段が行う補間演算方法とを同時に変更
    し、前記補間演算手段の出力信号を外部への出力信号と
    することを特徴とする電子ズーム装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ演算手段は、設定された係
    数によって周波数特性を変えるとともに前記倍率に応じ
    て係数を発生させる係数発生手段を有することを特徴と
    した請求項1記載の電子ズーム装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ演算手段への入力は、入力
    信号と少なくとも1つ以上の遅延手段の出力信号とし、 前記補間演算手段への入力は、前記フィルタ演算手段の
    出力信号または前記入力映像信号の何れか一方と前記遅
    延手段の出力信号とし、 前記信号選択手段は補間演算手段への入力として前記倍
    率設定手段の与える倍率が、縮小倍率のときには前記フ
    ィルタ演算手段の出力信号と前記フィルタ演算手段の入
    力には使用しない前記遅延手段の出力信号とを選択し、
    拡大倍率のときには前記入力映像信号と前記遅延手段の
    出力信号とを選択する請求項1または2記載の電子ズー
    ム装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ演算手段への入力は、前記
    入力映像信号と少なくとも1つ以上の遅延手段の出力信
    号とし、 前記補間演算手段への入力は、前記フィルタ演算手段の
    出力信号または装置入力映像信号の何れか一方と前記遅
    延手段の出力信号とし、 前記信号選択手段は補間演算手段の入力として前記倍率
    設定手段の与える倍率が、或る倍率m以下のときには前
    記フィルタ演算手段の出力信号と前記フィルタ演算手段
    の入力には使用しない前記遅延手段の出力信号とを選択
    し、前記或る倍率m以上のときには前記入力映像信号と
    前記遅延手段の出力信号とを選択する請求項1または2
    記載の電子ズーム装置。
  5. 【請求項5】 電子ズームの拡大と縮小の倍率を与える
    倍率設定手段と、 入力信号に対し前記倍率に応じた補間演算を行う補間演
    算手段と、 当該装置への入力映像信号または前記補間演算手段から
    の信号を記憶する記憶手段と、 前記倍率に応じて前記記憶手段への読み出しと書き込み
    とを制御する読み書き制御手段と、 入力信号を一定期間遅延する複数の遅延手段と、 入力信号に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段
    と、 前記遅延手段への入力および前記フィルタ演算手段への
    入力および前記補間演算手段への入力を前記入力映像信
    号および前記記憶手段の出力信号および前記遅延手段の
    出力および前記フィルタ演算手段の出力から選択する信
    号選択手段とを備え、 前記倍率に応じて前記信号選択手段の選択する信号およ
    び前記補間演算手段が行う補間演算方法とを同時に変更
    し、前記記憶手段または前記補間演算手段の出力信号を
    外部への出力信号とすることを特徴とする電子ズーム装
    置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ演算手段は、設定された係
    数によって周波数特性を変えるとともに前記倍率に応じ
    て係数を発生させる係数発生手段を有することを特徴と
    した請求項5記載の電子ズーム装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ演算手段への入力は、入力
    信号と少なくとも1つ以上の遅延手段の出力信号とし、 前記補間演算手段への入力は、前記フィルタ演算手段の
    出力信号または前記記憶手段の出力信号の何れか一方と
    遅延手段の出力信号とし、 前記信号選択手段は前記補間演算手段への入力として前
    記倍率設定手段の与える倍率が、縮小倍率のときには前
    記フィルタ演算手段の出力信号と前記フィルタ演算手段
    の入力には使用しない前記遅延手段の出力信号とを選択
    し、拡大倍率のときには前記記憶手段の出力信号と前記
    遅延手段の出力信号とを選択する請求項5または6記載
    の電子ズーム装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタ演算手段への入力は、装置
    入力信号と少なくとも1つ以上の遅延手段の出力信号と
    し、 前記補間演算手段への入力は、フィルタ演算手段の出力
    信号または記憶手段の出力信号の何れか一方と遅延手段
    の出力信号とし、 前記信号選択手段は補間演算手段への入力として前記倍
    率設定手段の与える倍率が、或る倍率m以下のときには
    前記フィルタ演算手段の出力信号と前記フィルタ演算手
    段の入力には使用しない前記遅延手段の出力信号を選択
    し、前記或る倍率m以上のときには前記記憶手段の出力
    信号と前記遅延手段の出力信号とを選択する請求項5ま
    たは6記載の電子ズーム装置。
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JP (1) JPH1131222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134030A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置

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JP2006134030A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置

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