JP2006134030A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補間処理に必要な内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】垂直方向の補間処理を行う垂直方向処理部68を、ライン遅延制御部74,乗算器75,76,77,78、係数発生器79、及び加算器81により構成する。ライン遅延制御部74は、3個のラインバッファを直列に接続して構成する。入力された画素データは各ラインバッファによって遅延される。ライン遅延制御部74には、入力された画素データ及び各ラインバッファの各出力端から出力された画素データを選択して出力するセレクタを設ける。該セレクタにより選択されてライン遅延制御部74から信号線0〜3に出力された各画素データには、乗算器75,76,77,78、加算器81により、係数発生器79で算出された補間係数が乗算されて補間画素データが生成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば画像を拡大または縮小する場合等に行われる補間処理を行う画像処理装置に関し、特に、複数の異なる方式で補間処理を行うことができる画像処理装置に関する。
現在、多くのデジタルカメラには、モニタ(LCD、TVモニタ)が設けられ、撮影時に被写体の画像を動画(スルー画像)として該モニタに表示することができる。このとき、CCD等の撮像素子から出力される信号をYC変換処理した画像データの画像サイズは、モニタサイズに合わず、そのままではモニタに表示できないため、通常はモニタサイズに合うように拡大あるいは縮小する処理(以下、リサイズ処理)が行われる。
また、メモリカードに記録された画像データをモニタに表示する場合も、該画像データの画像がモニタサイズに合わない(多くは、メモリカードに記録された画像のサイズの方が大きい)ため、リサイズ処理されてからモニタに表示される。また、撮影者が意図的にCCD出力サイズとは異なるサイズで撮影画像をメモリカードに記録しようとする場合にも、リサイズ処理が行われる。
画像をリサイズする場合には、まず原画像に対してリサイズ後の画像の各画素の原画像における座標(位置)を算出する。通常は、該算出した座標は整数値にならず、原画像には該座標に対応する画素データが存在しないことが多い。このため、該算出した座標の周辺に存在する画素(周辺画素)の画素データから、リサイズ後の画像の各画素の画素データを補間する処理を行う。具体的には、水平方向においては、入力された画素データをクロック単位で遅延させ、垂直方向においては、入力された画素データをライン単位(水平走査線単位)で遅延させ、入力画素データと遅延画素データとから各種の補間方式による補間を行って出力画像の各画素の画像データを得ている。補間の順番は特に限定されず、例えば、垂直方向、水平方向の順に補間処理を行ってもよいし、逆の順番で行ってもよい(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。また、周辺画素から水平方向及び垂直方向の補間処理を同時に行う方法もある(例えば、特許文献3参照。)。
補間方法には、様々な方法があるが、上記算出した座標に最も近い原画像の画素に置換する最近傍法、上記算出した座標の近傍2画素から該座標までの各々の距離の比率から算出する線形補間法、上記算出した座標の近傍に存在する多画素から非線形な多次元関数で算出するキュービックスプライン補間法(例えば、特許文献4参照。)などが知られている。
ところで、入力画像に対する出力画像の画質劣化の度合いは、補間方法に応じて異なることが知られている。例えば、最近傍法や線形補間法では画質劣化が大きく、キュービックスプライン補間法では画質劣化は小さい。
撮影時に被写体の画像(スルー画像)をモニタに表示する場合には、画質に対する要求が低いため、線形補間法によるリサイズでもよいとされる。また、CCDからの信号の出力時点で垂直方向では間引きが行われていることが多く、特に垂直方向については線形補間法によるリサイズでも十分とされている。線形補間法で垂直方向の補間処理を行う場合には、近傍2画素から補間画素の画素データを求めるため、必要なメモリバッファは1つですむ。しかしながら、スルー画像を表示する場合には、CCDからの信号をストリーム的に入力してモニタに出力するため、CCDサイズあるいはモニタサイズをカバーできるだけの容量のバッファメモリが必要となる。
一方、メモリカードに記録されている画像データをモニタに表示する場合、あるいは、メモリカードに画像データをリサイズして記録する場合には、画質が劣化しないことが要求されるため、キュービックスプライン補間法によるリサイズが有効とされている。このような場合のリサイズ処理では、大きな原画像を分割して処理することができるため、垂直方向の補間処理で用いられるメモリバッファのサイズはある程度小さくてもよいが、多画素から補間画素の画素データを算出するため、多ライン分のメモリバッファが必要になる。
特開平8−315130号公報 特開2000−36041号公報 特開平9−130756号公報 特開平11−53530号公報
上述したように、場合に応じてリサイズの際の補間方法が異なり、また補間方法に応じて必要なメモリバッファの数及び容量が異なる。従って、各補間方法に対応するために、従来は、LSIチップ上に、多数かつ大容量のメモリバッファを搭載すると共に、補間方法の各々に応じた回路を搭載していた。これにより、チップコストの増大を招いていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、補間処理に必要な内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明の画像処理装置は、複数のラインバッファを直列に接続して構成され、入力された画素データを各ラインバッファによって遅延させる遅延回路と、画素データを選択するための選択信号を出力する出力手段と、前記入力された画素データ及び前記各ラインバッファの各出力端から出力された画素データを前記選択信号に応じて選択して出力するセレクタと、前記セレクタにより選択されて出力された各画素データに補間係数を乗算して補間画素データを生成する補間画素データ生成手段と、を含んで構成されている。
この画像処理装置では、垂直方向の補間処理を行うことができる。補間対象となる画素の周辺の複数の画素の画素データを用いて垂直方向の補間処理を行う際、入力された画素データをライン単位(水平走査線単位)で遅延させることによって、周辺の複数の画素の画素データを得ることができ補間画素データを生成することができる。
この画像処理装置の遅延回路は、複数のラインバッファを直列に接続して構成されている。更にこの画像処理装置には、入力された画素データ及び各ラインバッファの各出力端から出力された画素データを選択信号に応じて選択して出力するセレクタが備えられ、出力手段から出力された選択信号に応じて該セレクタで画素データの選択が行われることにより、様々な補間方法に対応することができる。
例えば、この画像処理装置で各ラインバッファのサイズ以下の画素数を1ライン(1走査線分)として扱い、遅延された画素データを複数使用する場合には、セレクタにより、入力された画素データ及び複数のラインバッファの各々の出力端から出力された画素データの各々が選択されるようにすれば、1ラインずつ遅延された複数の画素データを用いて補間画素データを生成することができる。このように処理する場合には、周辺多画素から補間画素データを生成できるため、画質劣化は小さい。
また、例えば、各ラインバッファのサイズよりも大きい画素数を1ラインとして扱い遅延画素データとして該1ライン分遅延された画素データのみを使用する場合には、セレクタにより、入力された画素データと、上記直列接続された複数のラインバッファのうち、入力された画素データを該1ライン分の画素数分だけ遅延された画素データを出力するラインバッファの出力端から出力された画素データのみが選択され、他のラインバッファの出力端から出力された画素データは選択されないようにすれば、入力された画素データと該1ライン分遅延された画素データとを用いて補間画素データを生成することができる。
このように処理する場合には、周辺2画素から補間画素データを生成するため、上記多画素で補間する場合よりは画質は劣化するが、遅延させる1ライン分の画素数を各ラインバッファのサイズより大きく増やすことができる。
従って、セレクタの選択に応じて、遅延させるライン数や遅延させる1ライン分のサイズを調整でき、様々な補間処理を共通のラインバッファ及び回路で行うことができる。
すなわち、本発明では、必要なラインバッファの数やサイズが異なる補間処理を、共通のラインバッファ及び補間回路で行うことができるため、補間処理に必要な内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる。
なお、セレクタによって補間画素データの生成に使用しない画素データが選択され出力された場合であっても、前記補間画素データ生成手段が、補間画素データの生成に使用する画素データには0以外の補間係数を乗算し、かつ使用しない画素データには係数0を乗算して補間画素データを生成することにより、必要な画素データのみを用いて補間画素データを生成することができる。
また、第2の発明の画像処理装置は、複数のラインバッファを直列に接続して構成され、入力された画素データを各ラインバッファによって遅延させる遅延回路と、前記入力された画素データ、及び前記各ラインバッファの各出力端から出力された画素データのうち、補間画素データの生成に使用する画素データには0以外の補間係数を乗算し、かつ補間画素データの生成に使用しない画素データには係数0を乗算して補間画素データを生成する補間画素データ生成手段と、を含んで構成されている。
この画像処理装置では、入力された画素データ及び各ラインバッファによって遅延された画素データの各々に乗算する各補間係数を調整する。具体的には、使用しない画素データには計数0を乗算し、使用する画素データには0以外の補間係数を乗算することによって、遅延させるライン数や遅延させる1ライン分のサイズを調整でき、様々な補間処理を共通のラインバッファ及び回路で行うことができる。
これによっても、補間処理に必要な内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる。
以上説明したように本発明によれば、垂直方向の補間処理を行うために必要なラインバッファ及び計算回路を、必要なラインバッファの数及びサイズが異なる複数の補間処理間で共通化することができ、補間処理に必要な内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる、という優れた効果を奏する。
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する。ここでは、本発明の画像処理装置をデジタルカメラ10に搭載されたデジタル信号処理部30のリサイズ処理部30bの垂直方向処理部68に適用した場合を例に挙げて説明する。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、レンズを含んで構成された光学ユニット22と、レンズの光軸後方に配設されたCCD24と、CCD24の出力信号に含まれるノイズ等を軽減するための相関二重サンプリング回路を含んで構成されたアナログ信号処理部26と、アナログ信号処理部26で処理されたR(赤)、G(緑)、B(青)のアナログ信号を各々R、G、Bのデジタル信号(デジタル画像データ)に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、ADC28で変換されたデジタル画像データに対して各種の画像処理を行うデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
また、デジタルカメラ10は、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD44に表示させるための信号を生成してLCD44に供給するLCDインタフェース42と、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)50と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成されたメモリ72と、メモリ72に対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース70と、撮影により得られたデジタル画像データを記憶するためのメモリカード82をデジタルカメラ10でアクセス可能とするための外部メモリインタフェース80と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに対して圧縮形式に応じた伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路86と、を含んで構成されている。
デジタル信号処理部30、LCDインタフェース42、CPU50、メモリインタフェース70、外部メモリインタフェース80、及び圧縮・伸張処理回路86はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU50は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張処理回路86の作動の制御、LCD44に対するLCDインタフェース42を介した各種情報の表示、メモリ72及びメモリカード82へのメモリインタフェース70または外部メモリインタフェース80を介したアクセスを行うことができる。
さらにまた、デジタルカメラ10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられており、CCD24の駆動はCPU50によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。また、デジタルカメラ10にはモータ駆動部34が備えられており、光学ユニット22に備えられた焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU50によりモータ駆動部34を介して制御される。CPU50は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット22に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
また、CPU50は、CCD24による撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
更に、レリーズボタン、電源スイッチ、モード切替スイッチ、等の各種ボタン類及びスイッチ類(図1では、「操作部90」と総称。)がCPU50に接続されており、CPU50は、これらの操作部90に対する操作状態を常時把握できる。
ここで、前述のデジタル信号処理部30について詳細に説明する。
デジタル信号処理部30は、入力された画像データに対し、ホワイトバランス調整処理、ガンマ処理、シャープネス処理、更に輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」)を生成するYC変換処理等の各種画像処理を施す。また、デジタル信号処理部30は、該画像処理が施された画像データから、該画像データの画像を拡大または縮小する処理(リサイズ処理)を施して、LCD44に表示するための画像データを生成したり、あるいはメモリカード82に記録するための画像データを生成したりする。
図2は、デジタル信号処理部30の機能構成を示したブロック図である。同図に示されるように、入力された画像データにYC変換処理等を施す信号処理部30a、信号処理部30aでYC変換された画像データにリサイズ処理を施すリサイズ処理部30bとを備えて構成されている。また、リサイズ処理部30bは、画素位置算出部62と出力画素データ算出部64とを備えている。
画素位置算出部62には、リサイズ処理前の画像データの画像(以下、「入力画像」と呼称)の画像サイズと、入力画像をリサイズして得られる画像(以下、「出力画像」)の画像サイズとがCPU50から入力される。画素位置算出部62は、入力された各画像サイズから、出力画像の各画素の入力画像における位置座標を算出する。
出力画素データ算出部64には、画素位置算出部62により算出された出力画像の各画素の位置座標、及び上記YC変換処理等の画像処理が施された入力画像の画像データ(入力画像を構成する各画素の画素データ)が入力される。出力画素データ算出部64は、入力画像を構成する画素のうち画素位置算出部62により算出された出力画像の各画素(以下、出力画素)の位置座標の周辺に存在する周辺画素の画素データに基づいて所定の補間処理を施して、出力画素の画素データを算出する。
例えば、LCD44をファインダとして使用する場合には、CCD24から出力される信号をYC変換処理した画像データのサイズは、LCD44の画面サイズと合わず、そのままではLCD44に表示できないため、リサイズ処理が行われる。従って、CCD24から出力されてデジタル信号処理部30で上記YC処理等の画像処理を施して得られた所定サイズの画像データが、リサイズ処理部30bにおいて、例えば、VGAサイズの640画素×480ラインの画像サイズにリサイズ処理されて、LCDインタフェース42を介して順次LCD44に出力される。これによってLCD44に、CCD24による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)が表示される。
また、撮影された被写体の画像を所望の画像サイズに拡大または縮小してメモリカード82に記録する場合、あるいは、メモリカード82に記録された画像データをLCD44に表示させる場合(これは、通常、メモリカード82に記録された画像データの方がサイズの方が大きく、LCD44の画面サイズに合わないため)にも、上記リサイズ処理部30bでリサイズ処理されてメモリカード82またはLCD44に出力される。
本実施の形態では、LCD44をファインダとして使用し、LCD44にスルー画像を表示する場合のリサイズ処理と、画像データを所望の画像サイズに拡大または縮小してメモリカードに記録したり、メモリカードに記録されている画像データを読み出してLCD44に表示したりする場合のリサイズ処理とで、補間処理(リサイズ処理)の方法を異ならせている。前者のリサイズ処理をリサイズ処理A、後者のリサイズ処理をリサイズ処理Bと呼称する。
リサイズ処理A及びリサイズ処理Bでは共にキュービックスプライン補間法で補間するが、リサイズ処理Aでは、水平方向では周辺4画素、垂直方向では周辺2画素を用いて補間を行い、リサイズ処理Bでは、水平方向及び垂直方向共に出力画素の周辺4画素を用いて補間を行う。従って、リサイズ処理Aの方がリサイズ処理Bより画質が劣化するが、スルー画像をLCD44に表示する場合には、画質に対する要求が低いことから、周辺2画素の補間でも十分とされる。なお、垂直方向の補間処理において、周辺4画素を用いる場合には(リサイズ処理B)、3ライン分遅延させるために、ラインバッファの数は3個必要だが、周辺2画素を用いる場合には(リサイズ処理A)、1ライン分遅延させるだけでよいため、ラインバッファの数は1個で足りる。
また、垂直方向の補間処理において、リサイズ処理A及びリサイズ処理Bとでは、必要なラインバッファの容量が異なる。具体的には、スルー画像をLCD44に表示する場合には、CCD24から出力される信号をストリーム的に処理してLCD44に出力するため、垂直方向の補間を先に行う場合にはCCDサイズを、水平方向の補間を先に行う場合にはモニタサイズ(1走査線分)をカバーできるだけの容量のラインバッファが必要となる。一方、メモリカードに記録されている画像データをモニタに表示する場合、あるいは、メモリカードに画像データをリサイズして記録する場合には、ストリーム的に処理する必要が無いため、大きな原画像を処理する場合であっても分割処理を行うことも可能であるため、水平1走査線分の画素数が多くても、小さな容量のラインバッファで足りる。
このように、リサイズ処理A及びリサイズ処理Bとでは、必要なラインバッファの数及び容量が異なるが、双方のリサイズ処理に対応したラインバッファを各々搭載することはメモリ容量の増大・コスト増大につながる。このため、本実施の形態では、後述するようにリサイズ処理Aとリサイズ処理Bとでラインバッファ及び補間回路を共通に用いて処理するようにしている。
リサイズ処理A及びリサイズ処理Bは、操作部90を介してユーザにより指定されるモードに応じて選択的に行われる。ユーザは、LCD44をファインダとして使用する場合には、操作部90を介してモードAを指定し、メモリカード82に記録されている画像データを再生する場合やメモリカード82に画像データをリサイズして記録する場合には、操作部90を介してモードBを指定する。リサイズ処理部30bでは、モードAが指定されるとリサイズ処理Aが行われ、モードBが指定されるとリサイズ処理Bが行われる。モードAとモードBとは排他的に選択されて指定されるため、リサイズ処理Aとリサイズ処理Bとが同時に行われることはない。
図3は、本実施の形態に係るデジタルカメラ10における画像データの流れ及び画像データに施される各種信号処理(上記構成要素の各機能)を簡略的に示した図である。同図及び図1を参照しながら、画像データの流れ及び各種信号処理について簡単に説明する。
CCD24により、光学ユニット22のレンズを通過した被写体像を示す入射光に基づく被写体が撮像されて、被写体像を示すアナログ画像信号が取得される。このアナログ画像信号は、アナログ信号処理部26及びADC28を通過してデジタル画像データに変換され、デジタル信号処理部30の信号処理部30aにより、YC信号に変換され、リサイズ前の画像データとして、メモリ72に一旦格納される。
ここで、モードAが指定されている場合には、リサイズ処理部30bにより、上記YC変換された画像データにリサイズ処理Aが施される。リサイズ処理Aが施されリサイズされた画像データはLCD44に表示される(スルー画像の表示)。一方、モードBが指定され、かつ画像データをリサイズして記録する場合には、リサイズ処理Bが施されリサイズされた後、圧縮・伸張処理回路86でJPEG圧縮されてメモリカード82に記録される。また、モードBが指定され、かつメモリカード82に記録されている画像データを再生する場合には、メモリカード82から画像データが読み出されて圧縮・伸張処理回路86でJPEG伸張された後、リサイズ処理Bが施されリサイズされてLCD44に表示される。なお、被写体を撮像して得られた画像データにリサイズ処理を施さずにそのままのサイズでメモリカード82に記録する場合には、信号処理部30aでの処理後に、圧縮・伸張処理回路86でJPEG圧縮されてメモリカード82に記録される。
次に、リサイズ処理部30bに含まれる出力画素データ算出部64の詳細な構成を説明する。図4は、出力画素データ算出部64の構成図である。出力画素データ算出部64は、水平方向の画素データを補間処理する水平方向処理部66と、垂直方向の画素データを補間処理する垂直方向処理部68を含んで構成されている。図示されるように、本実施の形態では、水平方向、垂直方向の順に補間処理を行う。なお、水平方向処理部66及び垂直方向処理部68の前段には、入力された出力画素の位置座標から、入力画像の画素データのうち補間処理に必要な該位置座標の周辺画素の画素データを選択して読み込む画素入力部が設けられているが、ここでは図示を省略する。
図4に示されるように、水平方向処理部66は、直列に接続された1クロック遅延部51、52、53を備え、入力された入力画像の画素データを1クロック分だけ次々に遅延して出力する。これにより、図5に示されるように、補間対象の出力画素Fの周辺4画素の画素データL0、L1、L2、L3を同時に出力することができる。
遅延前の画素データ及び各1クロック遅延部51,52,53により遅延された各画素データには、乗算器55,56,57,58の各々によって係数発生器54から与えられた補間係数α、β、γ、Δが乗算され、加算器59に出力される。加算器59は、補間係数が乗算された周辺4画素の画素データを合算して垂直方向処理部68に出力する。
すなわち、乗算器55,56,57,58及び加算器59の各々によって、下記(1)式に示した計算が行われて出力される。
F=αL0+βL1+γL2+ΔL3 ・・・・・(1)
なお、補間係数α、β、γ、Δは、係数発生器54で以下の算出式(2)〜(5)により算出される。
α=kt3−2kt2+kt ・・・・・(2)
β=(k+2)t3−(k+3)t2+1 ・・・・・(3)
γ=−(k+2)t3+(2k+3)t2−kt ・・・・・(4)
Δ=−kt3+kt2 ・・・・・(5)
ここで、kは、ユーザにより設定可能な画質(シャープネス)を調整するパラメータであり、−1≦k≦0の範囲をとる。kが−1に近いほど輪郭が強調され、0に近いほどぼやける。kの値は、後述するリサイズ処理Aの垂直方向における処理以外では固定とすることもできる。また、図5に示されるように、ここでは、補間する出力画素Fの両隣の画素との距離の比率を「t:1−t」として表している。
加算器59から出力された画素データは、垂直方向処理部68に出力される。
垂直方向処理部68は、ライン遅延制御部74が備えられ、ライン遅延制御部74には水平方向処理部66から出力された画素データが入力される。
図6は、ライン遅延制御部74の構成を示した図である。出力画素の画素データは、リサイズ処理Bでは周辺4画素から算出されるため、垂直方向には少なくとも画素データを3ライン分遅延させるためのラインバッファが3個必要となる。このため、ライン遅延制御部74には、ラインバッファA,B,Cが備えられている。各ラインバッファA,B,Cは直列に接続されて構成され、水平方向処理部66から出力され入力信号線に入力された画素データを、1ライン分(水平1走査線分)だけ次々に遅延して後段のラインバッファ及び各々に設けられた出力端子a,b,cに出力する。なお、各ラインバッファA,B,Cは、ここでは、256画素分の画素データのバッファリングが可能な容量を備えている。
入力信号線に入力された画素データを出力する出力端子gが設けられ、該出力端子gは信号線0に接続され、信号線0には、常に水平方向処理部66からの画素データがそのまま入力される。
セレクタ12は、上記出力端子g,a,b,cに加えて、入力信号線に入力された画素データまたはラインバッファAから出力された画素データを入力するための入力端子d、及びラインバッファBから出力された画素データまたはラインバッファCから出力された画素データを入力するための入力端子eを備えて構成されている。セレクタ12は、これら出力端子と入力端子との接続を切替えることにより、水平方向処理部66から入力された画素データ及びラインバッファA,B,Cにより遅延された画素データを選択して信号線0〜3に出力する。
セレクタ12の切替えは、ユーザにより指定されたモード(上述したモードAまたはモードB)に応じて行われる。具体的には、コントローラ11が、CPU50からモード切替えの指示を受け、該指示に応じてセレクタ12に選択信号を出力してセレクタ12の切替えを制御する。
ライン遅延制御部74から出力された遅延前の画素データ及びラインバッファA,B,Cにより遅延された画素データには、乗算器75,76,77,78の各々によって係数発生器79から与えられた補間係数α、β、γ、Δが乗算され、加算器81に出力される。加算器81は、補間係数が乗算された画素データを合算して出力画素の画素データとして出力する。乗算器75,76,77,78及び加算器81の各々によって、上記(1)式に示した計算が行われて出力される。すなわち、この構成によれば、垂直方向処理部68においても、図5に示される水平方向の補間処理と同様に、補間対象の出力画素Fの垂直方向の周辺4画素から出力画素Fの画素データ求めることができる。
次に、リサイズ処理部30bで行われるリサイズ処理A及びBについて図6の構成図と図7及び図8の説明図とを用いて説明する。
まず、水平方向及び垂直方向の双方で周辺4画素を用いてスプライン補間を行うリサイズ処理Bから説明する。
リサイズ処理B(モードB)の場合には、上述したように水平方向を周辺4画素でリサイズ処理した後、垂直方向も、周辺4画素でリサイズ処理する。垂直方向処理部68では、ライン遅延制御部74のコントローラ11は、CPU50からモードBでリサイズ処理するように指示を受けると、セレクタ12に選択信号を出力し、出力端子aと入力端子dとを接続させると共に、出力端子bと入力端子eとを接続させる(図6の矢印B)。
これにより、図7に示されるように、水平方向処理部66から入力信号線に入力された画素データは、信号線0に出力され、ラインバッファAから出力され1ライン分遅延された画素データは、信号線1に出力され、ラインバッファBから出力され2ライン分遅延された画素データは、信号線2に出力され、ラインバッファCから出力され3ライン分遅延された画素データは、信号線3に出力される。
各信号線0、1,2,3に出力された画素データは、上記のように乗算器75,76,77,78によって水平方向で用いた補間係数と同じ補間係数α,β,γ,Δが乗算され加算器81により合算されて出力される。ここでは、水平方向と同様に上記(1)式に示した計算が行われて出力される。また、補間係数α,β,γ,Δは、CPU50からの指示により、係数発生器79が上記(2)〜(5)の算出式を用いて算出し、各乗算器に与える。
なお、上述したように各ラインバッファA,B,Cでバッファリングできるのは256画素までであるため、水平方向処理部66でリサイズ処理した後の水平幅は、256画素以下にならなくてはならない。すなわち、本実施の形態では、水平幅が、256/縮小率(または拡大率)までの入力画像に対してリサイズ処理が可能となる。従って、ここでは、各ラインバッファA,B,Cの各々で、256画素数以下の画素数を1ラインとして遅延する。なお、水平256画素以上の出力サイズが必要な場合には、入力画像を分割して処理することができる。リサイズ処理B(モードB)は、スルー画像を表示するモードではないため、ストリーム的に順次データを処理する必要がなく、モードBでは分割処理が可能である。
次に、リサイズ処理A(モードA)について説明する。モードAでは、LCD44にスルー画像を表示させるため、CCD24から出力される画像信号(ここでは、2048画素×512ラインを出力し、垂直方向は1/3間引きされているとする)からVGAサイズ(640画素×480ライン)の画像データを作成する。スルー画像を表示する場合には、CCD24から出力された信号をストリーム的に入力して処理するため、垂直方向処理部68では、モニタサイズ640画素をカバーできるラインバッファが必要となる。
従って、モードAでは、垂直方向処理部68に設けられている水平256画素分のラインバッファ3個をまとめて用いて、仮想的に768画素分のラインバッファ1個分を確保し、垂直方向の補間処理を行う。
モードAでは、上述したように水平方向を周辺4画素でリサイズ処理した後、垂直方向では、周辺2画素でリサイズ処理する。なお、水平方向のリサイズ処理は上記と同様であるため、ここでは説明を省略する。
垂直方向処理部68では、ライン遅延制御部74のコントローラ11は、CPU50からモードAでリサイズ処理するように指示を受けると、セレクタ12に選択信号を出力し、出力端子gと入力端子dとを接続させると共に、出力端子cと入力端子eとを接続させる(図6の矢印A)。
これにより、図8に示されるように、水平方向処理部66から入力信号線に入力された画素データは、信号線1に出力され、ラインバッファCから出力された画素データは、信号線2に出力される。ラインバッファA、Bから出力された画素データは、後段のラインバッファには出力されるが、信号線0,1,2,3のいずれにも出力されない。すなわち、ここでは、各ラインバッファA,B,Cの容量を合算した容量(256×3で768画素)以下の画素数を1ラインとして、信号線2に、信号線1に入力された画素データに対して1ライン分遅延された画素データを出力する。本実施の形態では、VGAサイズの640画素が1ラインとされ、該1ライン分が遅延される。
モードAでは、遅延画素データとして、ラインバッファAの出力端及びラインバッファBの出力端から出力された画素データは用いずに、ラインバッファCの出力端から出力された画素データのみを用いるが、図6の構成では、水平方向処理部66から入力信号線に入力された画素データは、信号線1だけでなく信号線0にも出力され、ラインバッファCから出力され1ライン分遅延された画素データは、信号線2だけでなく信号線3にも出力される。本実施の形態では、乗算器で乗算される補間係数を以下のように変更することにより、信号線0及び信号線3に出力された画素データを0にすると共に、信号線1及び信号線2の2本の信号線に入力された画素データ(すなわち出力画素の周辺2画素の画素データ)のみを用いてスプライン補間を行う。
具体的には、CPU50からの指示により、係数発生器79が、上記(2)〜(5)の算出式の係数kに0を代入して補間係数を算出する。これにより、補間係数α、β、γ、Δは、
α=0
β=2t3−3t2+1
γ=−2t3+3t2
Δ=0
となり、信号線0及び信号線3の補間係数α、Δを0にできる。また、信号線1及び2に対応する補間係数β及びγは合算して1になるため、整合性は保持されている。これら補間係数は、乗算器75,76,77,78に与えられる。
その後の処理は、モードBと同様であり、各信号線0、1,2,3に出力された画素データには、乗算器75,76,77,78によって係数発生器79で算出された補間係数が乗算され加算器81により合算されて出力される。ただし、信号線0及び信号線3に出力された画素データは、係数0が乗算されることにより0となるため、実質的には信号線1及び信号線2に出力された周辺2画素を用いてスプライン補間されることとなる。
以上説明したように、垂直方向の補間処理を行うために必要なラインバッファ及び計算回路を、必要なラインバッファの数及びサイズが異なるリサイズ処理Aとリサイズ処理Bとで共通化したため、画像のリサイズ処理に必要な内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる。
なお、上記実施の形態では、リサイズ処理Bでの補間処理に周辺4画素を用いて補間処理する例を説明したが、これに限定されず、それ以上の画素数を用いて算出してもよい。その場合は、上記ラインバッファの数をそれに合わせて増やし、(1)〜(5)式はそれにあわせた形式に変更すればよい。このような構成であっても、上記と同様に処理することによって、リサイズ処理Aとリサイズ処理Bとで、補間処理に用いるラインバッファ及び回路を共通に用いることができる。
なお、上記実施の形態では、水平方向、垂直方向の順に補間処理を行う構成としたため、モニタサイズをカバーできるサイズのラインバッファを3個設けたが、垂直方向、水平方向の順に補間処理を行う構成とする場合には、CCDサイズをカバーできるだけのサイズのラインバッファを3個を設けるようにすることができる。しかしながら、後者の場合には、個々のラインバッファの容量を前者の場合よりも大きくする必要があるため(通常、CCDサイズはモニタサイズよりも大きいため)、補間処理を行う回路は、水平方向を先に行うような構成にすることが好ましい。
また、本発明は、水平方向及び垂直方向を別々に行う構成に限定するものではなく、垂直方向、水平方向を同時に行う構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、k=0にすることにより、補間係数α、Δを0にする例について説明したが、これに限定されず、例えば、kの値に拘わらず、補間係数α、Δを強制的に0に設定し、上記(2)〜(5)の計算式ではなく他の計算式を用いて補間係数β、γを算出するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態のように、ライン遅延制御部74が図6の構成の場合には、モードAのときに、水平方向処理部66から入力信号線に入力された画素データは、信号線1だけでなく信号線0にも出力され、ラインバッファCから出力され1ライン分遅延された画素データは、信号線2だけでなく信号線3にも出力されてしまう。従って、信号線0及び信号線3に出力された画素データを0にするために乗算器で乗算される係数を0にする必要があったが、ライン遅延制御部74を図9に示されるような構成にして、信号線0及び信号線3に画素データが出力されないように制御し、該信号線0及び信号線3に流れるデータを強制的に0に設定してやることにより、信号線0及び信号線3に対応する補間係数がどのような値であっても加算器81で正しく合算して画素データを生成することができる。なお、このような構成であっても、信号線1及び2の補間係数は合算して1となるようにする必要がある。
図9に示すライン遅延制御部の具体的な動作を説明する。図9のセレクタ16には、図6に示す各入出力端子に加えて、信号線0の入力側端部に入力端子fが、信号線3の入力側端部に入力端子hが設けられている。
ライン遅延制御部74のコントローラ11は、CPU50からモードA(スルー画像表示モード)でリサイズ処理するように指示を受けると、セレクタ16に選択信号を出力し、出力端子gと入力端子dとを接続させ、出力端子cと入力端子eとを接続させると共に、出力端子gと入力端子fとを切断させ、出力端子cと入力端子hとを切断させる(図9の矢印A)。これにより、モードAのときに、水平方向処理部66から入力信号線に入力された画素データは、信号線1のみに出力され、ラインバッファCから出力され1ライン分遅延された画素データは、信号線2のみに出力される。また、係数発生器79では、CPU50からの指示により、モードAに対応して、信号線1及び2に対応した乗算器76,77に与える補間係数を算出する。これによっても、周辺2画素を用いたスプライン補間を正しく行うことができる。
一方、ライン遅延制御部74のコントローラ11は、CPU50からモードB(メモリカード再生・記録モード)でリサイズ処理するように指示を受けると、セレクタ16に選択信号を出力し、出力端子aと入力端子dとを接続させ、出力端子bと入力端子eとを接続させると共に、出力端子gと入力端子fとを接続させ、出力端子cと入力端子hとを接続させる(図9の矢印B)。これにより、水平方向処理部66から入力信号線に入力された画素データは、信号線0に出力され、ラインバッファAから出力され1ライン分遅延された画素データは、信号線1に出力され、ラインバッファBから出力され2ライン分遅延された画素データは、信号線2に出力され、ラインバッファCから出力され3ライン分遅延された画素データは、信号線3に出力される。また、係数発生器79では、CPU50からの指示により、モードBに対応して、各乗算器に対応した補間係数を算出する。これにより、周辺4画素を用いたスプライン補間を正しく行うことができる。
また、ライン遅延制御部74にセレクタを設けず、単にラインバッファA,B,Cを直列に接続して構成しただけの回路構成とし、各信号線0〜3に対応する乗算器に与えられる補間係数のみを調整することによって、モードに応じたリサイズ処理を行うようにしてもよい。
図10は、補間係数のみを調整する場合の垂直方向処理部68の構成を示した構成図である。モードAのときには、周辺2画素でスプライン補間されるようにβとγを0にして、αとΔは合算して1となるような補間係数を発生させる。モードBのときには周辺4画素でスプライン補間されるように、補間係数α、β、γ、Δの各々が0以外かつ全て合算して1となる補間係数(上記(2)〜(5)のような算出式で算出する)を発生させる。
これにより、モードAでは、ラインバッファCから出力された画素データを1ライン分遅延された遅延画素データとして用い、入力信号線に入力された画素データと該遅延画素データの周辺2画素を用いて補間処理することができる。すなわち、ラインバッファCから出力された画素データをそのまま遅延画素データとして用いることで、LCD44の画面サイズをカバーできるだけの画素数分を1ラインとして、該1ライン分遅延されたデータを得ることができる。一方、モードBでは、入力信号線に入力された画素データと、各ラインバッファA,B,Cから出力された各画素データの周辺4画素を用いて補間処理することができる。これは、上記実施の形態と同様である。
このような構成によっても、垂直方向の補間処理を行うために必要なラインバッファ及び計算回路を、必要なラインバッファの数及びサイズが異なるリサイズ処理Aとリサイズ処理Bとで共通化することができ、内蔵メモリの大幅な増加を抑え、LSIのチップコストを低減することができる。
本実施の形態に係るデジタルカメラの構成図である。 デジタル信号処理部の機能構成を示したブロック図である。 本実施の形態に係るデジタルカメラにおける画像データの流れ及び画像データに施される各種信号処理(上記構成要素の各機能)を簡略的に示した図である。 出力画素データ算出部の構成図である。 周辺4画素を用いて補間する補間処理の説明図である。 ライン遅延制御部の構成図である。 モードBのときのライン遅延制御部における画素データの流れを示した説明図である。 モードAのときのライン遅延制御部における画素データの流れを示した説明図である。 ライン遅延制御部の他の構成を示した図である。 補間係数のみを調整する場合の垂直方向処理部の構成を示した図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ
11 コントローラ
12、16 セレクタ
30 デジタル信号処理部
30b リサイズ処理部
62 画素位置算出部
64 出力画素データ算出部
66 水平方向処理部
68 垂直方向処理部
74 ライン遅延制御部
79 係数発生器
81 加算器
75,76,77,78 乗算器

Claims (3)

  1. 複数のラインバッファを直列に接続して構成され、入力された画素データを各ラインバッファによって遅延させる遅延回路と、
    画素データを選択するための選択信号を出力する出力手段と、
    前記入力された画素データ及び前記各ラインバッファの各出力端から出力された画素データを前記選択信号に応じて選択して出力するセレクタと、
    前記セレクタにより選択されて出力された各画素データに補間係数を乗算して補間画素データを生成する補間画素データ生成手段と、
    を含む画像処理装置。
  2. 前記補間画素データ生成手段は、補間画素データの生成に使用する画素データには0以外の補間係数を乗算し、かつ使用しない画素データには係数0を乗算して補間画素データを生成する
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 複数のラインバッファを直列に接続して構成され、入力された画素データを各ラインバッファによって遅延させる遅延回路と、
    前記入力された画素データ、及び前記各ラインバッファの各出力端から出力された画素データのうち、補間画素データの生成に使用する画素データには0以外の補間係数を乗算し、かつ補間画素データの生成に使用しない画素データには係数0を乗算して補間画素データを生成する補間画素データ生成手段と、
    を含む画像処理装置。
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