JP2002112111A - 映像信号処理回路 - Google Patents

映像信号処理回路

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JP2002112111A
JP2002112111A JP2000299727A JP2000299727A JP2002112111A JP 2002112111 A JP2002112111 A JP 2002112111A JP 2000299727 A JP2000299727 A JP 2000299727A JP 2000299727 A JP2000299727 A JP 2000299727A JP 2002112111 A JP2002112111 A JP 2002112111A
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video
signal
video signal
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JP2000299727A
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Takashi Nakano
隆 仲埜
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4023Decimation- or insertion-based scaling, e.g. pixel or line decimation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタルの入力映像信号Ri、Gi、Bi
に対して映像サイズの変更処理を行う回路において、出
力側に接続する映像回転処理部の動作周波数の増大を抑
えて回路構成を簡単にできるようにすること。 【解決手段】 Ri、Gi、Biに対して映像サイズを
M/N倍に変更するための処理を行う映像信号処理回路
において、M/Nが2を越えたとき、2以下1以上のと
き、1未満のときに映像信号の周波数帯域をN/M、1
/2、M/(2N)に制限し、映像をM/N倍に変更す
るためのフィルタ処理を行う映像サイズ変更部75を具
備する。この映像サイズ変更部75を、M/Nに応じた
周波数特性を満たすために設定された係数デ−タを記憶
した係数テーブルK(0)〜K(n)、演算位置算出/
選択生成部70、係数セレクタ72、係数設定/演算タ
イミング制御部71及び多相FIRフィルタ49、5
0、51で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルの入力
映像信号に対して映像サイズをM/N倍に変更するため
の処理を行い、この変更処理された信号を映像回転処理
部へ出力することによって縦インタレース走査用の映像
信号が得られるようにした映像信号処理回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の映像信号処理回路は、例
えば図7(特開平4−126474)に示すように構成
されていた。すなわち、R(赤)、G(緑)、B(青)
用の入力端子10、11、12に入力したアナログの
R、G、B信号をディジタルのR、G、B信号に変換す
るA/D(アナログ/ディジタル)変換器13、14、
15と、このA/D変換器13、14、15の出力信号
の周波数帯域を制限して折り返し歪みを除去するLPF
(ローパスフィルタ)16、17、18と、このLPF
16、17、18の出力側に順次結合されたメモリ回路
19、20、21及び補間フィルタ22、23、24
と、メモリ回路19、20、21と補間フィルタ22、
23、24を制御するための制御回路25と、補間フィ
ルタ22、23、24の出力信号をアナログのR、G、
B信号に変換して出力端子26、27、28へ出力する
D/A(ディジタル/アナログ)変換器29、30、3
1とで構成されていた。
【0003】そして、図8(a)に示す原画を時計廻り
方向に90度回転させ、同図(b)に示すように原画の
一部を画面全体に拡大して表示する方法と、又は同図
(c)に示すように原画の全体を画面の中央に縮小して
表示する方法とがある。このとき、表示モニタを反時計
廻り方向へ90度回転して設置することによって、すな
わち縦置きすることによって、図2(a)に示す原画と
同様の正立映像が表示される。
【0004】図8(b)に示す拡大表示方法では、LP
F16、17、18によって色副搬送波周波数Fsc
(≒3.58MHz)を越える周波数成分が除去され、
メモリ回路19、20、21によって書き込み動作と読
み出し動作が非同期且つ独立して行われる。メモリ回路
19、20、21に書き込まれている第1フィールドの
画素をA(n,m)、第2フィールドの画素をB(n,
m)とし、A/D変換器13、14、15の標本化周波
数を色副搬送波の4倍の周波数4Fscとすると、A
(n,m)、B(n,m)のnは水平方向の画素番号で
1から最大有効画素数の754までの番号となり、mは
垂直方向の画素番号で1から480までの番号となり、
第1フィールドで最初に読み出される画素はA(α,4
80)の画素である。ここでαは任意の値で、制御回路
25で設定することにより出力画像の位置の選択が可能
となる。図9は、書き込まれた原画像に対してA(α,
480)の画素位置を示す図で、斜線の部分が読み出さ
れる領域を示し、読み出しはA(α,480)から垂直
方向に上に向かって順次行われる。
【0005】メモリ回路19、20、21から読み出さ
れた画素デ−タ(以下、「実画素データ」という。)は
図10に示すように配列される。図中のA(n,m)は
第1フィールドの画素、B(n,m)は第2フィールド
の画素を示す。第1フィールドでは、A(α,480)
から読み出された画素は水平方向へ2画素おきに並ぶよ
うに出力され、同じフィールドの次ぎの走査線ではA
(α+2,480)から垂直方向に上に向かって順次読
み出された画素デ−タが出力する。第2フィールドで
は、B(α+1,479)から垂直方向に上に向かって
順次読み出された画像デ−タが出力され、その実画素デ
−タは第1フィールドの実画素デ−タから水平方向へ
1.5画素離れた位置から2画素おきに並ぶように出力
される。
【0006】また、図10の配列から次ぎのことがいえ
る。図8(a)の原画をインタレース走査で表示した場
合と、図8(a)の原画を回転させた同図(b)に示す
ような拡大画をインタレース走査で表示した場合の実画
素デ−タを比較すると、前者では水平方向の画素(すな
わち水平走査線上の画素)が連続しているのに対して、
後者では対応する垂直方向の画素が1画素おきの飛び越
しとなっている。この飛び越しの間引きで生じる折り返
し歪みを防止するために、信号の周波数帯域を1/2に
制限しなければならない。これは図8(c)に示すよう
な縮小画をインタレース走査で表示した場合も同様であ
る。
【0007】上述のようにしてメモリ回路19、20、
21から読み出される画像デ−タは入力の1/3の速さ
で読み出され、実画素デ−タの間の画素は補間フィルタ
22、23、24で補間される。
【0008】図8(c)に示す縮小表示方法では、図7
において、図8(b)の拡大表示方法の場合と異なる動
作を行うのは、LPF16、17、18、メモリ回路1
9、20、21、補間フィルタ22、23、24、制御
回路25であり、その他の部分は図8(b)の拡大表示
方法の場合と同様の動作を行う。
【0009】すなわち、LPF16、17、18ではメ
モリ回路19、20、21で出力が間引かれた時に発生
する折り返し歪みを除去し、Fscの(2/3)倍を越
える周波数成分を除去する。また、補間フィルタ22、
23、24では画像縮小のための補間、間引き処理が行
われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来の映像信号処理回路では、メモリ回路19、
20、21の映像回転処理のために制御回路25内で間
引き処理を行う必要があるので、制御回路25の動作周
波数が増大し、回路構成が複雑になるという問題点があ
った。
【0011】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、映像回転処理部の回路構成を複雑にすることな
く、ディジタルの入力映像信号に対して映像サイズを変
更するための処理を行い、この変更処理された信号を映
像回転処理部へ出力することによって縦インタレース走
査用の映像信号が得られるようにした映像信号処理回路
を提供することを目的とするものである。ここで、縦イ
ンタレース走査用の映像信号とは、図8(b)(c)に
示すような映像を表示するための映像信号をいう。すな
わち、図8(b)(c)の表示パネルを反時計方向廻り
に90度回転し、縦方向(垂直方向)の走査線の飛び越
し走査で正立映像を表示するための映像信号をいう。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
ジタルの入力映像信号に対して映像サイズを2倍に拡大
するための処理を行い、この拡大処理された信号を映像
回転処理部へ出力することによって縦インタレース走査
用の映像信号が得られるようにした映像信号処理回路に
おいて、入力映像信号の周波数帯域を1/2に制限し、
映像を2倍に拡大するためのフィルタ処理を行う映像サ
イズ変更部を具備してなることを特徴とする。
【0013】このような構成において、映像サイズ変更
部が入力映像信号の周波数帯域を1/2に制限する(例
えば入力映像信号の標本化周波数の1/2倍以上の成分
をカットする)ので、映像回転処理部において映像回転
処理のための間引き処理を行う必要がなく、映像回転処
理部の動作周波数の増大を抑えて回路構成を簡単にする
ことができる。
【0014】請求項2の発明は、ディジタルの入力映像
信号に対して映像サイズをM/N倍(M、NはM/N>
2を満足する正の整数である。)に拡大するための処理
を行い、この拡大処理された信号を映像回転処理部へ出
力することによって縦インタレース走査用の映像信号が
得られるようにした映像信号処理回路において、入力映
像信号の周波数帯域をN/Mに制限し、映像サイズをM
/N倍に拡大するためのフィルタ処理を行う映像サイズ
変更部と、この映像サイズ変更部の前段に挿入されて入
力映像信号を順次書き込み、映像サイズ変更部の処理ク
ロックで読み出して映像サイズ変更部へ出力する第1速
度変換用FIFOメモリとを具備してなることを特徴と
する。
【0015】このような構成において、映像サイズをM
/N倍(M/N>2)に拡大する場合には、入力映像信
号の転送レートが映像サイズ変更部の演算レートを越え
ているが、入力映像信号を第1速度変換用FIFOメモ
リに順次書き込み所定時間蓄えた後に、映像サイズ変更
部の処理クロックで読み出し映像サイズ変更部へ出力す
ることによって、映像サイズ変更部への入力映像信号の
転送タイミングが映像サイズ変更部での演算タイミング
を追い越すのを防止している。また、第1速度変換用F
IFOメモリから出力した入力映像信号が映像サイズ変
更部に入力すると、この映像サイズ変更部で入力映像信
号の周波数帯域がN/Mに制限される。このため、映像
回転処理部において映像回転処理のための間引き処理を
行う必要がなく、映像回転処理部の動作周波数の増大を
抑えて回路構成を簡単にすることができる。
【0016】請求項3の発明は、ディジタルの入力映像
信号に対して映像サイズをM/N倍(M、NはM/N<
2を満足する正の整数である。)に変更するための処理
を行い、この変更処理された信号を映像回転処理部へ出
力することによって縦インタレース走査用の映像信号が
得られるようにした映像信号処理回路において、M/N
が1以上2未満、1未満のときに入力映像信号の周波数
帯域をそれぞれ1/2、M/(2N)に制限し、映像サ
イズをM/N倍に変更するためのフィルタ処理を行う映
像サイズ変更部と、この映像サイズ変更部でフィルタ処
理された映像信号を順次書き込み、映像回転処理部の処
理クロックで読み出して映像回転処理部へ出力する第2
速度変換用FIFOメモリとを具備してなることを特徴
とする
【0017】このような構成において、映像サイズをM
/N倍(M/N<2)に変更する場合には、M/Nが1
以上2未満か、1未満かに対応して、映像サイズ変更部
によって入力映像信号の周波数帯域がそれぞれ1/2、
M/(2N)に制限され、第2速度変換用FIFOメモ
リを介して映像回転処理部に入力するので、映像回転処
理部において映像回転処理のための間引き処理を行う必
要がなく、映像回転処理部の動作周波数の増大を抑えて
回路構成を簡単にすることができる。また、映像サイズ
をM/N倍(M/N<2)に変更する場合には、映像サ
イズ変更部から出力する映像信号は不連続となるが、第
2速度変換用FIFOメモリに順次書き込まれた後、映
像回転処理部の処理クロックで読み出されて映像回転処
理部へ出力するので、映像サイズ変更部から出力する映
像信号が不連続であっても、第2速度変換用FIFOメ
モリで等間隔(固定速度)の映像信号として出力するこ
とができる
【0018】請求項4の発明は、ディジタルの入力映像
信号に対して映像サイズをM/N倍(M、Nは正の整数
である。)に変更するための処理を行い、この変更処理
された信号を映像回転処理部へ出力することによって縦
インタレース走査用の映像信号が得られるようにした映
像信号処理回路において、M/NがM/N>2、1≦M
/N≦2、M/N<1のときにそれぞれ入力映像信号の
周波数帯域をN/M、1/2、M/(2N)に制限し、
映像サイズをM/N倍に変更するためのフィルタ処理を
行う映像サイズ変更部と、この映像サイズ変更部の前段
に挿入された第1速度変換用FIFOメモリ及び第1ス
イッチと、映像サイズ変更部の後段に挿入された第2速
度変換用FIFOメモリ及び第2スイッチとを具備し、
第1速度変換用FIFOメモリは入力映像信号を順次書
き込み映像サイズ変更部の処理クロックで読み出して出
力し、第1スイッチはM/Nが2を越えたか否かに応じ
て第1速度変換用FIFOメモリから出力した映像信号
と入力映像信号を切り替えて映像サイズ変更部へ出力
し、第2速度変換用FIFOメモリは映像サイズ変更部
でフィルタ処理された映像信号を順次書き込み映像回転
処理部の処理クロックで読み出して出力し、第2スイッ
チはM/Nが2未満か否かに応じて第2速度変換用FI
FOメモリから出力した映像信号と映像サイズ変更部か
ら出力した映像信号を切り替えて映像回転処理部へ出力
してなることを特徴とする。
【0019】このような構成において、M/Nの値が2
を越えているか否かで第1スイッチの切り替えが制御さ
れ、M/Nの値が2未満か否かで第2スイッチの切り替
えが制御される。M/N>2のときは、入力映像信号が
第1速度変換用FIFOメモリ、第1スイッチ、映像サ
イズ変更部及び第2スイッチを介して映像回転処理部に
入力する。このため、請求項2の発明と同様の作用、効
果を有する。M/N<2のときは、入力映像信号が第1
スイッチ、映像サイズ変更部、第2速度変換用FIFO
メモリ及び第2スイッチを介して映像回転処理部に入力
する。このため、請求項3の発明と同様の作用、効果を
有する。また、M/N=2のときは、入力映像信号が第
1スイッチ、映像サイズ変更部及び第2スイッチを介し
て映像回転処理部に入力する。このため、請求項1の発
明と同様の作用、効果を有する。
【0020】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、映像サイズ変更部の構成を簡単にするために、映像
サイズ変更部を、M/Nが2を越えているときに入力映
像信号の周波数帯域をN/Mに制限し、映像サイズをM
/N倍に変更するために設定された係数デ−タを記憶し
た複数の係数テーブルと、M/Nと走査フィールドに基
づいて演算位置信号を算出するとともに選択信号を生成
する演算位置算出/選択生成部と、演算位置算出/選択
生成部の選択信号に基づいて複数の係数テーブルのうち
の所定の係数テーブルを選択して対応した係数デ−タを
出力する係数セレクタと、係数セレクタで選択された係
数デ−タを設定するとともに、演算位置算出/選択生成
部の演算位置信号に基づいて設定係数デ−タの演算タイ
ミングを制御する係数設定/演算タイミング制御部と、
係数設定/演算タイミング制御部による設定係数デ−タ
及び演算タイミングによって所定のフィルタ処理を行う
ディジタルローパスフィルタとで構成する。
【0021】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、映像サイズ変更部の構成を簡単にするために、映像
サイズ変更部を、M/Nが1以上2未満、1未満のとき
に入力映像信号の周波数帯域を1/2、M/(2N)に
制限し、映像サイズをM/N倍に変更するために設定さ
れた係数デ−タを記憶した複数の係数テーブルと、M/
Nと走査フィールドに基づいて演算位置信号を算出する
とともに選択信号を生成する演算位置算出/選択生成部
と、演算位置算出/選択生成部の選択信号に基づいて複
数の係数テーブルのうちの所定の係数テーブルを選択し
て対応した係数デ−タを出力する係数セレクタと、係数
セレクタで選択された係数デ−タを設定するとともに、
演算位置算出/選択生成部の演算位置信号に基づいて設
定係数デ−タの演算タイミングを制御する係数設定/演
算タイミング制御部と、係数設定/演算タイミング制御
部による設定係数デ−タ及び演算タイミングによって所
定のフィルタ処理を行うディジタルローパスフィルタと
で構成する。
【0022】請求項7の発明は、請求項4の発明におい
て、映像サイズ変更部の構成を簡単にするために、映像
サイズ変更部を、M/Nが2を越えているとき、1以上
2以下のとき、1未満のときに入力映像信号の周波数帯
域をN/M、1/2、M/(2N)に制限し、映像サイ
ズをM/N倍に変更するために設定された係数デ−タを
記憶した複数の係数テーブルと、M/Nと走査フィール
ドに基づいて演算位置信号を算出するとともに選択信号
を生成する演算位置算出/選択生成部と、演算位置算出
/選択生成部の選択信号に基づいて複数の係数テーブル
のうちの所定の係数テーブルを選択して対応した係数デ
−タを出力する係数セレクタと、係数セレクタで選択さ
れた係数デ−タを設定するとともに、演算位置算出/選
択生成部の演算位置信号に基づいて設定係数デ−タの演
算タイミングを制御する係数設定/演算タイミング制御
部と、係数設定/演算タイミング制御部による設定係数
デ−タ及び演算タイミングによって所定のフィルタ処理
を行うディジタルローパスフィルタとで構成する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
により説明する。図1は、本発明による映像信号処理回
路の一実施形態例を示すものである。図1において、4
0、41、42はディジタルの入力映像信号としてのR
i、Gi、Bi信号を入力するための入力端子、43、
44、45はR、G、B用の第1速度変換用FIFO
(First In First Out)メモリ、4
6、47、48はR、G、B用の第1スイッチ、49、
50、51はR、G、B用の多相FIR(Finate
Impulse Response)フィルタ、5
2、53、54はR、G、B用の第2速度変換用FIF
Oメモリ、55、56、57はR、G、B用の第2スイ
ッチ、58、59、60はディジタルの出力映像信号と
してのRo、Go、Bo信号を出力するための出力端子
である。Ri、Ro信号は赤の色信号を表し、Gi、G
o信号は緑の色信号を表し、Bi、Bo信号は青の色信
号を表す。
【0024】前記第1速度変換用FIFOメモリ43、
44、45は、映像サイズの倍率M/Nが2を越えたと
きにRi、Gi、Bi信号の転送レートが前記多相FI
Rフィルタ49、50、51の演算レートを越えるのに
対応して設けられたもので、多相FIRフィルタ49、
50、51へのRi、Gi、Bi信号の転送タイミング
が多相FIRフィルタ49、50、51での演算タイミ
ングを追い越さないようにRi、Gi、Bi信号を所定
時間蓄えてから出力する。前記第2速度変換用FIFO
メモリ52、53、54は、映像サイズの倍率M/Nが
2未満のときに前記多相FIRフィルタ49、50、5
1の演算間隔が不連続になるのに対応して設けられたも
ので、前記多相FIRフィルタ49、50、51から不
連続に入力したR、G、B信号を等間隔で出力するよう
に、前記多相FIRフィルタ49、50、51から入力
したR、G、B信号を所定時間蓄えてから出力する。
【0025】前記第1スイッチ46、47、48は、後
述する演算位置算出・選択生成部70からの選択信号S
1に基づいて2入力a、bの一方を選択して出力する。
前記第2スイッチ55、56、57は、前記演算位置算
出・選択生成部70からの選択信号S2に基づいて2入
力a、bの一方を選択し出力端子58、59、60へ出
力する。前記出力端子58、59、60には映像回転処
理部(図示省略)が接続される。この映像回転処理部は
図7の従来例と同様にメモリ回路と制御回路で構成され
るが、この制御回路は従来例と相違して間引き処理を行
う必要がない。
【0026】前記多相FIRフィルタ49、50、51
は、ディジタルローパスフィルタの一例で、例えば、複
数の遅延素子、乗算器及び加算器を主体として構成され
ている。前記多相FIRフィルタ49、50、51は、
後述する係数設定/演算タイミング制御部71からの係
数設定信号と演算タイミング制御信号に基づいて、前記
第1スイッチ46、47、48を介して入力したR、
G、B信号の周波数帯域をN/M、1/2、M/(2
N)に制限するとともに、映像サイズをM/N倍に変更
するためのフィルタ処理(例えば補間処理や間引き処
理)を行う。
【0027】図1において、K(0)、K(1)、K
(2)、…、K(n)は、倍率M/NのM/Nの値に応
じて入力信号の周波数帯域を制限するとともに、M/N
の値に対応して設定された係数デ−タを記憶した(n+
1)個(nは1以上の正の整数)の係数テーブルで、K
(1)、K(3)、K(5)、…は奇数フィールド用に
設定され、K(0)、K(2)、K(4)、…は偶数フ
ィールド用に設定されている。
【0028】70は演算位置算出/選択生成部で、この
演算位置算出/選択生成部70は、倍率M/NのM、N
の値と走査フィールドに基づいて演算位置信号EPを算
出するとともに選択信号SK、S1、S2を生成する。
【0029】72は係数セレクタで、この係数セレクタ
72は前記演算位置算出/選択生成部70の選択信号S
Kに基づいて前記係数テーブルK(0)〜K(n)のう
ちの所定の係数テーブルを選択して対応した係数デ−タ
を出力する。
【0030】71は係数設定/演算タイミング制御部
で、この係数設定/演算タイミング制御部71は前記係
数セレクタ72で選択された係数テーブルの係数デ−タ
を設定するととともに、前記演算位置算出/選択生成部
70の演算位置信号EPに基づいて設定係数デ−タによ
る演算タイミングを制御する。
【0031】前記係数テーブルK(0)〜K(n)、演
算位置算出/選択生成部70、係数セレクタ72、係数
設定/演算タイミング制御部71及び多相FIRフィル
タ49、50、51は映像サイズ変更部75を構成して
いる。
【0032】つぎに図1の作用を図2乃至図6を併用し
て説明する。まず、図2(a)(b)に示すようなイン
タレース走査で表示された原画の映像サイズを1/2に
縮小するとともに時計廻り方向へ90度回転させた映像
を、反時計廻り方向へ90度回転させた表示パネル(例
えばプラズマディスプレイパネル)で図3(a)(b)
に示すようなインタレース走査(すなわち縦インタレー
ス走査)で表示するための原理的な作用について説明す
る。
【0033】図2(a)(b)は通常のインタレース走
査(すなわち横インタレース走査)で原画を表示してい
る状態を表し、(a)は奇数フィールドを表し、(b)
は偶数フィールドを表し、(a)(b)とも実線で示し
た水平方向の走査線が対応するフィールドの表示に関与
する走査線を表す。図3(a)(b)は表示パネルを反
時計廻り方向へ90度回転させインタレース走査(すな
わち縦インタレース走査)で原画を約1/2に縮小した
映像を表示している状態を表し、(a)は奇数フィール
ドを表し、(b)は偶数フィールドを表し、(a)
(b)とも実線で示した垂直方向の走査線が対応するフ
ィールドの表示に関与する走査線を表す。
【0034】図2(a)の1本の水平線像HLVと図3
(a)の対応する水平線像hlvとの比較からも明らか
な通り、図2(a)の水平線像HLVが横インタレース
走査で水平走査線上に連続して存在する表示画素で表示
されているのに対して、図3(a)の水平線像hlvは
縦インタレース走査(垂直方向の走査)に垂直な方向
(すなわち水平方向)に1画素おきに存在する表示画素
で表示されている。このため、縦インタレース走査で間
引きを行う際の折り返し歪みを防止するために、入力映
像信号の周波数帯域を1/2(例えば標本化周波数の1
/2)に制限する必要がある。図2(b)と図3(b)
の対応関係も同様である。また、図2(a)(b)の原
画の映像サイズを、図3(a)(b)に示すように約1
/2に縮小する際の折り返し歪みを防止するためにも、
入力映像信号の周波数帯域を1/2に制限する必要があ
る。
【0035】したがって、映像サイズを1/2に縮小す
るとともに、縮小映像を90度回転して表示するために
は、図4の(a)に示すように、1/2に縮小する際の
折り返し歪み防止のための1/2の周波数帯域制限と、
横インタレース走査から縦インタレース走査へ変換する
際の折り返し歪み防止のための1/2の周波数帯域制限
とが必要となる。これを図7の従来例に当てはめてみる
と、補間フィルタ22、23、24及び制御回路25で
1/2に縮小する際の折り返し歪み防止のためにLPF
16、17、18で周波数帯域を1/2に制限し、メモ
リ回路19、20、21及び制御回路25での映像回転
処理で横インタレース走査から縦インタレース走査へ変
換する際の折り返し歪み防止のために制御回路25で周
波数帯域を1/2に制限する必要がある。これは、制御
回路25の動作周波数の増大を招き、回路構成を複雑に
する。
【0036】これに対して本発明では、図4(b)に示
すように、映像回転処理部の前段の映像サイズ変更にお
いて、映像サイズを1/2に縮小する際の折り返し歪み
防止のためだけでなく、横インタレース走査から縦イン
タレース走査へ変換する際の折り返し歪み防止のために
周波数帯域を1/4に制限している。つまり、1/4の
ローパスフィルタをかけて1/4に間引いている。この
ため、映像回転処理部での動作周波数の増大を抑えて回
路構成を簡単にすることができる。また、映像サイズを
等倍する場合には、横インタレース走査から縦インタレ
ース走査へ変換する際の折り返し歪み防止のために周波
数帯域を1/2に制限し、奇数フィールドは奇数ピクセ
ルのみを、偶数フィールドは偶数ピクセルのみを演算し
て出力するようにすればよい。また、映像サイズを拡大
する場合には、通常の横インタレース走査間の映像サイ
ズ拡大の場合の補間画素数の半分でよく、奇数フィール
ドと偶数フィールドで補間する画素の位相を切り替え
る。このとき、拡大率が2倍までのときは周波数帯域を
1/2に制限し、拡大率が2倍を越えたときは周波数帯
域を1/拡大率に制限すればよい。
【0037】以下、図5及び図6を併用して図1の具体
的な作用を説明する。 (A)倍率M/Nが2未満の場合と、(B)M/Nが2
を越えている場合と、(C)M/Nが2の場合とに分け
て説明する。
【0038】(A)M/Nが2未満の場合 (1)演算位置算出/選択生成部70は、M/NのM、
N(例えばM=3、N=5)と走査フィールドに基づい
て、演算位置信号EPを算出するとともに選択信号S
K、S1、S2を生成する。
【0039】(2)演算位置算出/選択生成部70で生
成された選択信号S1、S2に基づいて、第1スイッチ
46、47、48がa入力側を選択し、第2スイッチ5
5、56、57がa入力側を選択する。このため、入力
端子40、41、42に入力したRi、Gi、Bi信号
は、第1スイッチ46、47、48を介して多相FIR
フィルタ49、50、51に入力し、この多相FIRフ
ィルタ49、50、51で所定のフィルタ処理(後述す
る)がなされた後、第2速度変換用FIFOメモリ5
2、53、54で所定の速度変換処理(後述する)がな
され、第2スイッチ55、56、57を介して出力端子
58、59、60へ出力する。
【0040】(3)演算位置算出/選択生成部70で生
成された選択信号SKに基づいて、係数セレクタ72が
(n+1)個の係数テーブルK(0)〜K(n)のうち
のM番目までの係数テーブルK(0)〜K(M−1)を
周期的に1組ずつ選択する。このとき、奇数フィールド
では奇数番目の係数テーブルK(1)、K(3)、K
(5)、…が選択され、偶数フィールドでは偶数番目の
係数テーブルK(0)、K(2)、K(4)、…が選択
される。
【0041】(4)演算位置算出/選択生成部70で算
出された演算位置信号EPと係数セレクタ72で選択さ
れた係数テーブルとに基づいて、係数設定/演算タイミ
ング制御部71は、対応する係数デ−タを設定するとと
もに演算タイミング制御信号を作成し、多相FIRフィ
ルタ49、50、51へ出力する。
【0042】(5)多相FIRフィルタ49、50、5
1は、係数設定/演算タイミング制御部71からの係数
デ−タ及び演算タイミング制御信号に基づいて、図5
(a)(b)に示すように、第1スイッチ46、47、
48を介して入力するRi、Gi、Bi信号の入力状態
を常にシフトするとともに演算タイミングを制御する。
すなわち、奇数フィールドではCNTの初期値をMに設
定し、偶数フィールドではCNTの初期値を0に設定し
て「CNT<2N?」を判断する。CNTが2N未満の
ときには「CNT<2N?」がYESとなり、演算出力
をしないでCNTを「CNT+M」として「CNT<2
N?」の判断に戻り、CNTが2N以上のときには「C
NT<2N?」がNOとなり、演算出力をしてCNTを
「CNT+M−2N」として「CNT<2N?」の判断
に戻る。図5のCNTは演算位置算出/選択生成部70
内に設けられたカウンタを表す。
【0043】(6)例えば、M/Nが3/5のとき(縮
小のとき)には、図5(b)に示すような演算出力タイ
ミングの制御がなされる。すなわち、奇数フィールドと
偶数フィールドは位相がずれている点を除き、CNTの
値が「3」から「6」、「9」、「12」、「5」、
「8」、「11」、「4」、「7」を介して「10」ま
での10画素を周期とし、そのうちのCNTの値が「1
2」、「11」、「10」の3画素について演算出力を
行い、入力したRi、Gi、Bi信号の周波数帯域が3
/10に制限されるとともに、倍率3/5に対応したフ
ィルタ処理が行なわれる。
【0044】(7)また、M/Nが1/1のとき(等倍
のとき)には、CNTの値が「1」、「2」の2画素を
周期とし、そのうちのCNTの値が「2」の画素につい
て演算出力を行い、入力したRi、Gi、Bi信号の周
波数帯域が1/2に制限されるとともに、倍率1/1に
対応したフィルタ処理が行なわれる。
【0045】(8)上述の作用により、多相FIRフィ
ルタ49、50、51では、入力したRi、Gi、Bi
信号の周波数帯域がM/(2N)に制限されるととも
に、M/Nに対応したフィルタ処理(例えば補間、間引
き処理)が行なわれる。このため、後述する映像回転処
理部の動作周波数の増大を抑え回路構成を簡単にするこ
とができる。
【0046】(9)多相FIRフィルタ49、50、5
1によって周波数帯域制限及びフィルタ処理がなされた
R、G、B信号が第2速度変換用FIFOメモリ52、
53、54に入力すると、この第2速度変換用FIFO
メモリ52、53、54は、多相FIRフィルタ49、
50、51から不連続で入力したR、G、B信号を一旦
蓄積した後、等間隔で出力する。
【0047】(10)第2速度変換用FIFOメモリ5
2、53、54から等間隔で出力したR、G、B信号
は、第2スイッチ55、56、57を経、出力端子5
8、59、60を介してRo、Go、Bo信号として映
像回転処理部(図示省略)に入力し、この映像回転処理
部で映像回転処理が行われ、プラズマディスプレイパネ
ルなどの映像表示部(図示省略)に入力する。このた
め、この映像表示部では、図3(a)(b)に示すよう
な縦インタレース走査による映像が表示される。
【0048】(B)M/Nが2を越えている場合 (1)演算位置算出/選択生成部70は、M/NのM、
N(例えばM=3、N=1)と走査フィールドに基づい
て、演算位置信号EPを算出するとともに選択信号S
K、S1、S2を生成する。
【0049】(2)演算位置算出/選択生成部70で生
成された選択信号S1、S2に基づいて、第1スイッチ
46、47、48がb入力側を選択し、第2スイッチ5
5、56、57がb入力側を選択する。このため、入力
端子40、41、42に入力したRi、Gi、Bi信号
は、第1速度変換用FIFOメモリ43、44、45を
経、第1スイッチ46、47、48を介して多相FIR
フィルタ49、50、51に入力し、この多相FIRフ
ィルタ49、50、51で所定のフィルタ処理(後述す
る)がなされた後、第2スイッチ55、56、57を介
して出力端子58、59、60へ出力する。
【0050】(3)入力端子40、41、42に入力し
たRi、Gi、Bi信号が第1速度変換用FIFOメモ
リ43、44、45に入力すると、この第1速度変換用
FIFOメモリ43、44、45は、多相FIRフィル
タ49、50、51へのRi、Gi、Bi信号の転送タ
イミングが多相FIRフィルタ49、50、51での演
算タイミングを越えないように、転送されてくるRi、
Gi、Bi信号を所定時間蓄えてから固定速度で出力す
る。
【0051】(4)演算位置算出/選択生成部70で生
成された選択信号SKに基づいて、係数セレクタ72が
(n+1)組の係数テーブルK(0)〜K(n)のうち
の2N番目までの係数テーブルK(0)〜K(N−1)
を周期的に1組ずつ選択する。このとき、奇数フィール
ドでは奇数番目の係数テーブルK(1)、K(3)、K
(5)、…が選択され、偶数フィールドでは偶数番目の
係数テーブルK(0)、K(2)、K(4)、…が選択
される。
【0052】(5)演算位置算出/選択生成部70で算
出された演算位置信号EPと係数セレクタ72で選択さ
れた係数テーブルとに基づいて、係数設定/演算タイミ
ング制御部71は、対応する係数デ−タを設定するとと
もに演算タイミング制御信号を作成し、多相FIRフィ
ルタ49、50、51へ出力する。
【0053】(6)多相FIRフィルタ49、50、5
1は、係数設定/演算タイミング制御部71からの係数
デ−タ及び演算タイミング制御信号に基づいて、図6
(a)に示すようにして、第1スイッチ46、47、4
8を介して入力するRi、Gi、Bi信号の入力状態の
シフトタイミング制御を行うとともに、常に演算を行っ
て出力する。すなわち、奇数フィールドではCNTの初
期値をNに設定し、偶数フィールドではCNTの初期値
を0に設定して「CNT<2N?」を判断する。CNT
が2N未満のときには「CNT<2N?」がYESとな
り、入力状態を維持(すなわち入力状態シフトしな
い。)してCNTを「CNT+2N」として「CNT<
2N?」の判断に戻り、CNTが2N以上のときには
「CNT<2N?」がNOとなり、入力状態をシフトし
てCNTを「CNT+2N−M」として「CNT<2N
?」の判断に戻る。
【0054】(7)例えば、M/Nが3/1のとき(3
倍拡大のとき)には、図6(b)に示すような入力状態
シフトタイミング制御がなされる。すなわち、奇数フィ
ールドと偶数フィールドは位相がずれている点を除き、
CNTの値が「1」「3」「2」の3画素を周期とし、
そのうちのCNTの値が「1」の画素については入力状
態を維持し(シフトせず)、CNTの値が「3」、
「2」の2画素については入力状態をシフトしてフィル
タ処理のための演算が行われる。ここで入力状態シフト
で演算とは、遅延素子を用いて入力映像信号を1又は複
数画素分遅延させた複数の信号に対して係数デ−タを掛
けて加算する演算を表し、入力状態維持で演算とは、入
力状態を維持したままの複数の入力映像信号に係数デ−
タを掛けて加算する演算を表す。
【0055】(8)上述の作用により、多相FIRフィ
ルタ49、50、51では、入力したRi、Gi、Bi
信号の周波数帯域がN/M(すなわち1/拡大率)に制
限されるとともに、倍率M/N(すなわち拡大率)に対
応したフィルタ処理(例えば補間/間引き処理)が行な
われる。このため、後述する映像回転処理部の動作周波
数の増大を抑え回路構成を簡単にすることができる。
【0056】(9)多相FIRフィルタ49、50、5
1によって周波数帯域制限及びフィルタ処理がなされた
R、G、B信号が第2速度変換用FIFOメモリ52、
53、54に入力すると、この第2速度変換用FIFO
メモリ52、53、54は、多相FIRフィルタ49、
50、51から不連続で入力したR、G、B信号を一旦
蓄積した後、等間隔で出力する。
【0057】(10)第2速度変換用FIFOメモリ5
2、53、54から等間隔で出力したR、G、B信号
は、第2スイッチ55、56、57を経、出力端子5
8、59、60を介してRo、Go、Bo信号として映
像回転処理部に入力し、この映像回転処理部て映像回転
処理が行われ映像表示部に入力する。このため、この映
像表示部では縦インタレース走査による拡大映像が表示
される。
【0058】(C)M/Nが2の場合 (1)演算位置算出/選択生成部70は、M/NのM、
N(例えばM=2、N=1)と走査フィールドに基づい
て、演算位置信号EPを算出するとともに選択信号S
K、S1、S2を生成する。
【0059】(2)演算位置算出/選択生成部70で生
成された選択信号S1、S2に基づいて、第1スイッチ
46、47、48がa入力側を選択し、第2スイッチ5
5、56、57がb入力側を選択する。このため、入力
端子40、41、42に入力したRii、Gi、Bi信
号は、第1スイッチ46、47、48を介して多相FI
Rフィルタ49、50、51に入力し、この多相FIR
フィルタ49、50、51で所定のフィルタ処理(後述
する)がなされた後、第2スイッチ55、56、57を
介して出力端子58、59、60へ出力する。
【0060】(3)演算位置算出/選択生成部70で生
成された選択信号SKに基づいて、係数セレクタ72が
(n+1)個の係数テーブルK(0)〜K(n)のうち
の所定の係数テーブルを選択する。
【0061】(4)演算位置算出/選択生成部70で算
出された演算位置信号EPと係数セレクタ72で選択さ
れた係数テーブルとに基づいて、係数設定/演算タイミ
ング制御部71は、対応する係数デ−タを設定するとと
もに演算タイミング制御信号を作成し、多相FIRフィ
ルタ49、50、51へ出力する。
【0062】(5)多相FIRフィルタ49、50、5
1は、係数設定/演算タイミング制御部71からの係数
デ−タ及び演算タイミング制御信号に基づいて、図6
(a)に示すような入力状態のシフトタイミング制御を
行うとともに、常に演算を行って出力する。このM/N
が2/1のとき(2倍拡大のとき)には、奇数フィール
ドでのCNTの値が「3」、偶数フィールドでのCNT
の値が「2」の値を継続し、常に入力状態をシフトして
フィルタ処理のための演算が行われる。すなわち、M/
Nが2/1のとき(M=2、N=1のとき)には、奇数
フィールドでは、図6(a)で初期値が「1」(N=
1)となり、「CNT<2N?」がYESとなって入力
状態を維持するとともに、CNTを「3」として「CN
T<2N?」の判断に戻る。CNTが「3」になると
「CNT<2N?」がNOとなり入力状態をシフトする
とともに、CNTを「3」として「CNT<2N?」の
判断に戻る。以下、これを繰り返すので、CNTが
「3」になった後は、「3」の値を継続し、常に入力状
態をシフトする。偶数フィールドのときにも、奇数フィ
ールドのときと同様にしてCNTが「2」の値を継続
し、常に入力状態をシフトする。
【0063】(6)上述の作用により、多相FIRフィ
ルタ49、50、51では、入力したRi、Gi、Bi
信号の周波数帯域が1/2(すなわち1/拡大率)に制
限されるとともに、倍率M/N(=2)に対応したフィ
ルタ処理が行なわれる。このため、後述する映像回転処
理部の動作周波数の増大を抑え回路構成を簡単にするこ
とができる。
【0064】(7)多相FIRフィルタ49、50、5
1によって周波数帯域制限及びフィルタ処理がなされた
R、G、B信号は、第2スイッチ55、56、57を
経、出力端子58、59、60を介してRo、Go、B
o信号として映像回転処理部に入力し、ここで映像回転
処理が行われた後に映像表示部に入力する。このため、
映像表示部で縦インタレース走査による2倍の拡大映像
が表示される。
【0065】前記実施形態例では、第1、第2スイッチ
の切り替えを容易にするために、演算位置算出/選択生
成部に、倍率M/Nに基づいて第1、第2スイッチに切
替信号を出力する機能を付加した場合について説明した
が、本発明はこれに限るものでなく、この演算位置算出
/選択生成部への機能付加をやめて、第1、第2スイッ
チの切り替えを制御する回路を別個に設けた場合につい
ても利用することができる。
【0066】前記実施形態例では、映像サイズ変更部の
構成を簡単にするために、映像サイズ変更部を、複数の
係数テーブル、演算位置算出/選択生成部、係数セレク
タ、係数設定/演算タイミング制御部及び多相FIRフ
ィルタで構成した場合について説明したが、本発明はこ
れに限るものでなく、映像サイズ変更部を、M/Nが2
を越えたとき、2以下1以上のとき、1未満のときのそ
れぞれに対応して、入力映像信号の周波数帯域をN/
M、1/2、M/(2N)に制限し、映像をM/N倍に
変更するためのフィルタ処理を行う構成とした場合につ
いて利用することができる。
【0067】前記実施形態例では、第1スイッチと第2
スイッチを設けた場合について説明したが、本発明はこ
れに限るものでなく、倍率M/Nの値に応じて第1、第
2速度変換用FIFOメモリでの速度変換機能を制御す
る制御部を設けて第1、第2スイッチを省略した場合に
ついても利用することができる。例えば、第1速度変換
用FIFOメモリについては、M/Nが2を越えたとき
に入力した映像信号を所定時間蓄えた後に固定速度の映
像信号として出力させ、M/Nが2以下のときに入力し
た映像信号をそのまま出力させ、第2速度変換用FIF
Oメモリについては、M/Nが2未満のときに不連続に
入力した映像信号を蓄えた後に固定速度の映像信号とし
て出力させ、M/Nが2以上のときに入力した映像信号
をそのまま出力させる制御部を設け、第1、第2スイッ
チを省略した場合についても利用することができる。
【0068】前記実施形態例では、M/Nが2を越えて
いるとき、2未満のとき、2のときの全ての場合に利用
できるようにするために、映像サイズ変更部の前段に第
1速度変換用FIFOメモリ及び第1スイッチを設ける
とともに、映像サイズ変更部の後段に第2速度変換用F
IFOメモリ及び第2スイッチを設けた場合について説
明したが、本発明はこれに限るものでなく、M/Nが2
を越えているとき、2未満のとき、2のときのそれぞれ
の場合について個別に利用できるようにした場合につい
ても利用することができる。
【0069】例えば、M/Nが2を越えている場合につ
いては、図1において第1スイッチ46〜48、第2速
度変換用FIFOメモリ52〜54及び第2スイッチ5
5〜57を省略し、入力端子40、41、42に入力し
たRi、Gi、Bi信号が第1速度変換用FIFOメモ
リ43、44、45を介して映像サイズ変更部75の多
相FIRフィルタ49、50、51に入力してフィルタ
処理され、フィルタ処理後のR、G、B信号を出力端子
58、59、60を介してRo、Go、Bo信号として
映像回転処理部へ出力させる。
【0070】また、M/Nが2未満の場合については、
図1において第1速度変換用FIFOメモリ43〜4
5、第1スイッチ46〜48及び第2スイッチ55〜5
7を省略し、入力端子40、41、42に入力したR
i、Gi、Bi信号が映像サイズ変更部75の多相FI
Rフィルタ49、50、51に入力してフィルタ処理さ
れ、フィルタ処理後のR、G、B信号を第2速度変換用
FIFOメモリ52、53、54を経、出力端子58、
59、60を介してRo、Go、Bo信号として映像回
転処理部へ出力させる。
【0071】また、M/Nが2の場合については、図1
において第1速度変換用FIFOメモリ43〜45、第
1スイッチ46〜48、第2速度変換用FIFOメモリ
52〜54及び第2スイッチ55〜57を省略し、入力
端子40、41、42に入力したRi、Gi、Bi信号
が映像サイズ変更部75の多相FIRフィルタ49、5
0、51に入力してフィルタ処理され、フィルタ処理後
のR、G、B信号を出力端子58、59、60を介して
Ro、Go、Bo信号として映像回転処理部へ出力させ
る。この場合、映像サイズ変更部75の構成を簡単にす
ることができる。例えば、M/Nが2の場合に対応した
係数デ−タ及び演算タイミング信号を作成する回路を設
け、この回路から多相FIRフィルタ49、50、51
へ係数デ−タ及び演算タイミング信号を送出することに
よって所定のフィルタ処理を行い、係数テーブルK
(0)〜K(n)、演算位置算出/選択生成部70、係
数セレクタ72、及び係数設定/演算タイミング制御部
71を省略することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明は、ディジタルの入力映
像信号に対して映像サイズを2倍に拡大するための処理
を行い、この拡大処理された信号を映像回転処理部へ出
力することによって縦インタレース走査用の映像信号が
得られるようにした映像信号処理回路において、入力映
像信号の周波数帯域を1/2に制限し、映像を2倍に拡
大するためのフィルタ処理を行う映像サイズ変更部を具
備する構成としたので、映像回転処理部で映像回転処理
のための間引き処理を行う必要がなく、映像回転処理部
の動作周波数の増大を抑えて回路構成を簡単にすること
ができる。
【0073】請求項2の発明は、ディジタルの入力映像
信号に対して映像サイズをM/N倍(M/N>2)に拡
大するための処理を行い、映像回転処理部へ出力する映
像信号処理回路において、入力映像信号の周波数帯域を
N/Mに制限し、映像サイズをM/N倍に拡大するため
のフィルタ処理を行う映像サイズ変更部と、この映像サ
イズ変更部の前段に挿入されて入力映像信号を順次書き
込み、映像サイズ変更部の処理クロックで読み出して映
像サイズ変更部へ出力する第1速度変換用FIFOメモ
リとを具備し、映像サイズ変更部で入力映像信号の周波
数帯域をN/Mに制限する構成としたので、映像回転処
理部で映像回転処理のための間引き処理を行う必要がな
く、映像回転処理部の動作周波数の増大を抑えて回路構
成を簡単にすることができる。また、入力映像信号の転
送レートが映像サイズ変更部の演算レートを越えている
が、入力映像信号を第1速度変換用FIFOメモリに順
次書き込み、所定時間蓄えた後に映像サイズ変更部の処
理クロックで読み出して映像回転処理部へ出力している
ので、映像サイズ変更部への入力映像信号の転送タイミ
ングが映像サイズ変更部での演算タイミングを追い越す
のを防止することができる。
【0074】請求項3の発明は、ディジタルの入力映像
信号に対して映像サイズをM/N倍(M/N<2)に変
更するための処理を行い、映像回転処理部へ出力する映
像信号処理回路において、M/Nが1以上2未満、1未
満のときに入力映像信号の周波数帯域をそれぞれ1/
2、M/(2N)に制限し、映像サイズをM/N倍に変
更するためのフィルタ処理を行う映像サイズ変更部と、
この映像サイズ変更部でフィルタ処理された映像信号を
順次書き込み、映像回転処理部の処理クロックで読み出
して映像回転処理部へ出力する第2速度変換用FIFO
メモリとを具備し、M/Nが1以上2未満か、1未満か
に対応して、映像サイズ変更部によって入力映像信号の
周波数帯域をそれぞれ1/2、M/(2N)に制限し、
第2速度変換用FIFOメモリを介して映像回転処理部
に入力するようにしたので、映像回転処理部において映
像回転処理のための間引き処理を行う必要がなく、映像
回転処理部の動作周波数の増大を抑えて回路構成を簡単
にすることができる。このとき、映像サイズ変更部から
出力する映像信号は不連続であるが、第2速度変換用F
IFOメモリに順次書き込まれた後、映像回転処理部の
処理クロックで読み出されて映像回転処理部へ出力する
ので、映像サイズ変更部で演算処理された映像信号が不
連続で出力する場合でも、第2速度変換用FIFOメモ
リによって等間隔(固定速度)の映像信号として出力す
ることができる。
【0075】請求項4の発明は、ディジタルの入力映像
信号に対して映像サイズをM/N倍に変更するための処
理を行い、映像回転処理部へ出力する映像信号処理回路
において、M/NがM/N>2、1≦M/N≦2、M/
N<1のときに入力映像信号の周波数帯域をN/M、1
/2、M/(2N)に制限し、映像サイズをM/N倍に
変更するためのフィルタ処理を行う映像サイズ変更部
と、この映像サイズ変更部の前段に挿入された第1速度
変換用FIFOメモリ及び第1スイッチと、映像サイズ
変更部の後段に挿入された第2速度変換用FIFOメモ
リ及び第2スイッチとを具備し、M/N>2のときは入
力映像信号が第1速度変換用FIFOメモリ、第1スイ
ッチ、映像サイズ変更部及び第2スイッチを介して映像
回転処理部に入力し、M/N<2のときは入力映像信号
が第1スイッチ、映像サイズ変更部、第2速度変換用F
IFOメモリ及び第2スイッチを介して映像回転処理部
に入力し、M/N=2のときは入力映像信号が第1スイ
ッチ、映像サイズ変更部及び第2スイッチを介して映像
回転処理部に入力するように構成した。このため、請求
項1、2、3の発明と同様に映像回転処理部の動作周波
数の増大を抑えて回路構成を簡単にすることができると
ともに、M/N>2のときは、請求項2の発明と同様に
映像サイズ変更部への入力映像信号の転送タイミングが
映像サイズ変更部での演算タイミングを追い越すのを防
止することができ、M/N<2のときは、請求項3の発
明と同様に映像サイズ変更部の出力が不連続であっても
映像回転処理部への出力を固定速度(等間隔)とするこ
とができる。
【0076】請求項5、6又は7の発明は、請求項2、
3又は4の発明において、映像サイズ変更部を、複数の
係数テーブルと、演算位置算出/選択生成部と、係数セ
レクタと、係数設定/演算タイミング制御部と、多相F
IRフィルタとで構成したので、映像サイズ変更部の構
成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号処理回路の一実施形態例
を示すブロック図である。
【図2】通常のインタレース走査による表示パネルの表
示例を示すもので、(a)は奇数フィールドの表示例、
(b)は偶数フィールドの表示例である。
【図3】図2の映像サイズを約1/2に縮小し時計廻り
方向へ90度回転して表示パネルで表示し、この表示パ
ネルを反時計廻り方向へ90度回転して設置した場合に
おける表示例を示すもので、(a)は奇数フィールドの
表示例、(b)は偶数フィールドの表示例である。
【図4】映像サイズを1/2に縮小し90度回転して表
示する際の折り返し歪み防止の概念図を示すもので、
(a)は従来例から一般的に考えられるディジタルロー
パスフィルタ(例えば多相FIRフィルタ)の帯域制限
の概念図、(b)は本発明で用いたディジタルローパス
フィルタ(例えば多相FIRフィルタ)の帯域制限の概
念図である。
【図5】M/Nが2未満のときの多相FIRフィルタ4
9、50、51の演算出力タイミングを示すもので、
(a)は演算出力タイミングを説明するフローチャー
ト、(b)は3/5倍縮小時(M=3、N=5のとき)
の演算出力タイミングを示す図である。
【図6】M/Nが2以上のときの多相FIRフィルタ4
9、50、51の入力状態シフトタイミングを示すもの
で、(a)は入力状態シフトタイミングを説明するフロ
ーチャート、(b)は3倍拡大時(M=3、N=1のと
き)の入力状態シフトタイミングを示す図である。
【図7】従来例を示すブロック図である。
【図8】図7における拡大時と縮小時の再生画像を説明
するもので、(a)は原画、(b)は拡大画像、(c)
は縮小画像を説明する図である。
【図9】図8(b)の再生画像の原画面の位置を示す図
である。
【図10】図8(b)の再生画像がメモリ回路から読み
出されたときの画素デ−タの配列を示す図である。
【符号の説明】
40、41、42…入力端子、 43、44、45…第
1速度変換用FIFOメモリ、 46、47、48…第
1スイッチ、 49、50、51…多相FIRフィルタ
(ディジタルローパスフィルタの一例)、 52、5
3、54…第2速度変換用FIFOメモリ、 55、5
6、57…第2スイッチ、 58、59、60…出力端
子、 70…演算位置算出/選択生成部、 71…係数
設定/演算タイミング制御部、 72…係数セレクタ、
EP…演算位置信号(M、Nは正の整数)、 M…倍
率M/Nの分子を表す正の整数、 N…倍率M/Nの分
母を表す正の整数、 M/N…拡大率や縮小率などを表
す倍率、 K(0)〜K(n)…係数テーブル、 R
i、Gi、Bi…色信号(ディジタルの入力映像信号の
一例)、 Ro、Go、Bo…色信号(ディジタルの出
力映像信号の一例)、S1、S2、SK…選択信号。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CD03 CD06 CD07 5C021 PA32 PA34 PA62 PA67 PA78 PA80 PA82 PA85 PA86 XB07 YA03 ZA03 5C023 AA02 AA03 AA38 CA01 DA04 DA08 EA10 5C082 AA02 BA34 BB53 BC07 CA21 CA33 CA42 DA73 MM04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルの入力映像信号に対して映像サ
    イズを2倍に拡大するための処理を行い、この拡大処理
    された信号を映像回転処理部へ出力することによって縦
    インタレース走査用の映像信号が得られるようにした映
    像信号処理回路において、前記入力映像信号の周波数帯
    域を1/2に制限し、映像を2倍に拡大するためのフィ
    ルタ処理を行う映像サイズ変更部を具備してなることを
    特徴とする映像信号処理回路。
  2. 【請求項2】ディジタルの入力映像信号に対して映像サ
    イズをM/N倍(M、NはM/N>2を満足する正の整
    数である。)に拡大するための処理を行い、この拡大処
    理された信号を映像回転処理部へ出力することによって
    縦インタレース走査用の映像信号が得られるようにした
    映像信号処理回路において、前記入力映像信号の周波数
    帯域をN/Mに制限し、映像サイズをM/N倍に拡大す
    るためのフィルタ処理を行う映像サイズ変更部と、この
    映像サイズ変更部の前段に挿入されて前記入力映像信号
    を順次書き込み、前記映像サイズ変更部の処理クロック
    で読み出して前記映像サイズ変更部へ出力する第1速度
    変換用FIFOメモリとを具備してなることを特徴とす
    る映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】ディジタルの入力映像信号に対して映像サ
    イズをM/N倍(M、NはM/N<2を満足する正の整
    数である。)に変更するための処理を行い、この変更処
    理された信号を映像回転処理部へ出力することによって
    縦インタレース走査用の映像信号が得られるようにした
    映像信号処理回路において、M/Nが1以上2未満、1
    未満のときに前記入力映像信号の周波数帯域をそれぞれ
    1/2、M/(2N)に制限し、映像サイズをM/N倍
    に変更するためのフィルタ処理を行う映像サイズ変更部
    と、この映像サイズ変更部でフィルタ処理された映像信
    号を順次書き込み、前記映像回転処理部の処理クロック
    で読み出して前記映像回転処理部へ出力する第2速度変
    換用FIFOメモリとを具備してなることを特徴とする
    映像信号処理回路。
  4. 【請求項4】ディジタルの入力映像信号に対して映像サ
    イズをM/N倍(M、Nは正の整数である。)に変更す
    るための処理を行い、この変更処理された信号を映像回
    転処理部へ出力することによって縦インタレース走査用
    の映像信号が得られるようにした映像信号処理回路にお
    いて、M/Nが2を越えているとき、1以上2以下のと
    き、1未満のときに前記入力映像信号の周波数帯域をN
    /M、1/2、M/(2N)に制限し、映像サイズをM
    /N倍に変更するためのフィルタ処理を行う映像サイズ
    変更部と、この映像サイズ変更部の前段に挿入された第
    1速度変換用FIFOメモリ及び第1スイッチと、前記
    映像サイズ変更部の後段に挿入された第2速度変換用F
    IFOメモリ及び第2スイッチとを具備し、前記第1速
    度変換用FIFOメモリは、前記入力映像信号を順次書
    き込み前記映像サイズ変更部の処理クロックで読み出し
    て出力し、前記第1スイッチは、M/Nが2を越えたか
    否かに応じて前記第1速度変換用FIFOメモリから出
    力した映像信号と前記入力映像信号を切り替えて前記映
    像サイズ変更部へ出力し、前記第2速度変換用FIFO
    メモリは、前記映像サイズ変更部でフィルタ処理された
    映像信号を順次書き込み前記映像回転処理部の処理クロ
    ックで読み出して出力し、前記第2スイッチは、M/N
    が2未満か否かに応じて前記第2速度変換用FIFOメ
    モリから出力した映像信号と前記映像サイズ変更部から
    出力した映像信号とを切り替えて前記映像回転処理部へ
    出力してなることを特徴とする映像信号処理回路。
  5. 【請求項5】映像サイズ変更部は、M/Nが2を越えて
    いるときに入力映像信号の周波数帯域をN/Mに制限
    し、映像サイズをM/N倍に変更するために設定された
    係数デ−タを記憶した複数の係数テーブルと、M/Nと
    走査フィールドに基づいて演算位置信号を算出するとと
    もに選択信号を生成する演算位置算出/選択生成部と、
    前記演算位置算出/選択生成部の選択信号に基づいて前
    記複数の係数テーブルのうちの所定の係数テーブルを選
    択して対応した係数デ−タを出力する係数セレクタと、
    前記係数セレクタで選択された係数デ−タを設定すると
    ともに、前記演算位置算出/選択生成部の演算位置信号
    に基づいて前記設定された係数デ−タの演算タイミング
    を制御する係数設定/演算タイミング制御部と、前記係
    数設定/演算タイミング制御部による設定係数デ−タ及
    び演算タイミングによって所定のフィルタ処理を行うデ
    ィジタルローパスフィルタとからなる請求項2記載の映
    像信号処理回路。
  6. 【請求項6】映像サイズ変更部は、M/Nが1以上2未
    満、1未満のときに入力映像信号の周波数帯域を1/
    2、M/(2N)に制限し、映像サイズをM/N倍に変
    更するために設定された係数デ−タを記憶した複数の係
    数テーブルと、M/Nと走査フィールドに基づいて演算
    位置信号を算出するとともに選択信号を生成する演算位
    置算出/選択生成部と、前記演算位置算出/選択生成部
    の選択信号に基づいて前記複数の係数テーブルのうちの
    所定の係数テーブルを選択して対応した係数デ−タを出
    力する係数セレクタと、前記係数セレクタで選択された
    係数デ−タを設定するとともに、前記演算位置算出/選
    択生成部の演算位置信号に基づいて前記設定された係数
    デ−タの演算タイミングを制御する係数設定/演算タイ
    ミング制御部と、前記係数設定/演算タイミング制御部
    による設定係数デ−タ及び演算タイミングによって所定
    のフィルタ処理を行うディジタルローパスフィルタとか
    らなる請求項3記載の映像信号処理回路。
  7. 【請求項7】映像サイズ変更部は、M/Nが2を越えて
    いるとき、1以上2以下のとき、1未満のときに入力映
    像信号の周波数帯域をN/M、1/2、M/(2N)に
    制限し、映像サイズをM/N倍に変更するために設定さ
    れた係数デ−タを記憶した複数の係数テーブルと、M/
    Nと走査フィールドに基づいて演算位置信号を算出する
    とともに選択信号を生成する演算位置算出/選択生成部
    と、前記演算位置算出/選択生成部の選択信号に基づい
    て前記複数の係数テーブルのうちの所定の係数テーブル
    を選択して対応した係数デ−タを出力する係数セレクタ
    と、前記係数セレクタで選択された係数デ−タを設定す
    るとともに、前記演算位置算出/選択生成部の演算位置
    信号に基づいて前記設定された係数デ−タの演算タイミ
    ングを制御する係数設定/演算タイミング制御部と、前
    記係数設定/演算タイミング制御部による設定係数デ−
    タ及び演算タイミングによって所定のフィルタ処理を行
    うディジタルローパスフィルタとからなる請求項4記載
    の映像信号処理回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170049191A (ko) * 2015-10-28 2017-05-10 삼성전자주식회사 이미지 처리 장치 및 이미지 처리 방법
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