JPH11251083A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH11251083A
JPH11251083A JP10062262A JP6226298A JPH11251083A JP H11251083 A JPH11251083 A JP H11251083A JP 10062262 A JP10062262 A JP 10062262A JP 6226298 A JP6226298 A JP 6226298A JP H11251083 A JPH11251083 A JP H11251083A
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S315/00Electric lamp and discharge devices: systems
    • Y10S315/07Starting and control circuits for gas discharge lamp using transistors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ放電灯点灯装置において放電灯が
寿命で不点灯になった時にインバータのスイッチが破壊
するおそれがあった。 【解決手段】 第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 を含
むハーフブリッジ型インバータで放電灯13を駆動す
る。放電灯13は共振用コンデンサ11に並列に接続す
る。放電灯13の始動時にはインバータの出力周波数を
高い値から低い値に向って徐々に下げる。負荷電流を検
出し、進相電流検出回路10で進相状態か否かを検出す
る。進相状態が検出されたらインバータの出力周波数を
高くして遅相状態としてスイッチQ1 、Q2 を保護す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯等の放電灯
をインバータを使用して点灯するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発光効率の改善等を目的とし放電灯(例
えば蛍光灯)をインバータを使用して点灯することは、
例えば特許第2627740号公報等に記載されてい
る。この種の従来のインバータによる放電灯の点灯装置
は、インバータの一対の出力端子間に共振用インダクタ
ンスと共振用コンデンサとの直列回路を接続し、共振用
コンデンサに並列に放電灯を接続することによって接続
されている。なお、放電灯は予熱形であるので、一対の
フィラメント即ち電極は共振用コンデンサに直列に接続
されている。共振用コンデンサ及び共振用インダクタン
スは抵抗成分(内部抵抗)を有するためにLC共振回路
の電流は周波数依存性を有して変化し、共振周波数で最
大になり、この共振周波数の両側で電流が小さくなる。
従って、共振用コンデンサの電圧Vc は、例えば図6の
特性線Aに示すように共振周波数f0でピークになり、
この両側で徐々に低くなる。また、インバータによる点
灯装置では、放電灯のフィラメントに塗布されている電
子放射物質の飛散及び蒸発を抑制するために、放電灯に
放電開始電圧以上の電圧を直ちに放電灯に加えず、共振
用コンデンサの電圧即ち蛍光灯の電圧を放電開始電圧よ
りも低い電圧に保って放電灯のフィラメントを予熱し、
しかる後、共振用コンデンサの電圧を徐々に高めること
によって放電灯を点灯状態にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様に
インバータによって放電灯を点灯させる場合に、LC共
振回路における電流がインバータの出力電圧に対して進
相状態になると、インバータのスイッチのターンオン時
に過大な電流がスイッチに流れ、この過大電流が繰返し
て流れるとスイッチが破壊するおそれがある。LC直列
共振回路を共振周波数よりも高い周波数領域で動作させ
た時にはLC直列共振回路は誘導性リアクタンスとして
作用し、LC直列共振回路には遅相電流が流れ、逆に共
振周波数よりも低い周波数領域で動作させた時にはLC
直列共振回路が容量性リアクタンスとして作用し、LC
直列共振回路には進相電流が流れる。従って、インバー
タを使用した点灯装置においては、インバータの出力周
波数をLC直列共振回路の共振周波数よりも高い領域に
設定する。なお、放電灯の灯点を維持するための電圧は
放電灯の放電開始電圧よりも低くて差し支えないので、
インバータの出力周波数を点灯後に更に下げて図6の周
波数f3 に設定する。図6において、特性線Aは放電灯
を除外したLC直列共振回路のみの共振用コンデンサの
電圧の周波数依存性を示し、特性線Bは共振用コンデン
サに並列接続された放電灯が点灯した後における蛍光灯
を含む共振回路における共振用コンデンサの電圧の周波
数依存性を示す。放電灯を点灯させる時には第1の周波
数f1 から第3の周波数f3 までインバータの出力周波
数を徐々に低下させる。もし、放電灯が正常であって、
第2の周波数f2 で点灯すると、LC共振回路の特性は
Bになり、インバータの出力周波数を第3の周波数f3
まで低下させても遅相状態を維持することができる。し
かし、放電灯が寿命に近づき点灯駆動中に不点灯になる
と、図6の特性線Aの動作に移行する。特性線Aにおい
て第3の周波数f3 は進相領域に属するので、LC共振
回路に進相電流が流れ、インバータのスイッチに過電流
が流れ、スイッチが破壊するおそれがある。また、寿命
又は不良によって点灯不可能な放電灯をインバータで駆
動し、インバータの出力周波数と図6の第1の周波数f
1 から第3の周波数f3 まで変化させた場合にも、特性
線Aの動作となり、LC共振回路に進相電流が流れ、イ
ンバータのスイッチに過電流が流れ、スイッチが破壊す
るおそれがある。また、放電灯の不点灯時に進相電流が
流れることを防止するために、不点灯の時に、インバー
タの出力周波数を共振周波数f0 よりも右側の第2の周
波数f2に保つことが考えられる。しかし、共振周波数
f0 と第2の周波数f2 との間隔が広く設定されている
場合には、第1の周波数f1 から第2の周波数f2 まで
の範囲が狭くなり、放電灯の点灯に利用できる共振用コ
ンデンサの電圧の範囲が狭くなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、インバータのス
イッチを過電流から保護を容易に達成することができる
インバータ放電灯点灯装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、直流電源と、前記直流
電源に接続され且つ少なくとも1つのスイッチを含み、
前記スイッチのオン・オフ動作によって前記直流電源の
電圧を交流電圧に変換するためのインバータ回路と、放
電灯と前記放電灯に対して実質的に並列に接続された共
振用コンデンサと前記放電灯及び前記共振用コンデンサ
に対して直列に接続された共振用インダクタンス素子と
から成り、且つ前記インバータ回路から交流電圧の供給
を受けるように前記インバータ回路に結合され、且つ前
記共振用コンデンサと前記共振用インダクタンス素子と
の直列共振回路の共振周波数f0 における前記共振用コ
ンデンサの電圧が正常な放電灯の放電開始電圧以上にな
るように前記直列共振回路が形成されている負荷回路
と、前記負荷回路を通って流れる電流を検出するための
電流検出手段と、前記インバータ回路の出力電圧に対し
て前記電流が進相状態であるか否かを検出する進相電流
検出手段と、前記スイッチをオン・オフ制御するための
スイッチ制御信号を発生するものであって、前記放電灯
を点灯させる時に、前記共振周波数よりも高く且つ前記
放電灯を点灯させることが不可能な非点灯周波数f1 か
ら前記共振周波数f0 よりも低い正常駆動周波数f3 に
向って前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下さ
せるように前記スイッチ制御信号の繰返し周波数を制御
し、前記放電灯が正常に点灯している時には前記正常駆
動周波数f3 が得られるように前記スイッチ制御信号の
繰返し周波数を制御し、前記進相電流検出手段から進相
電流を示す出力が得られた時には、これに応答して前記
インバータ回路の出力周波数が前記共振周波数以上にな
るように前記スイッチ制御信号の繰返し周波数を制御す
る制御手段とから成る放電灯点灯装置に係わるものであ
る。なお、請求項2に示すように、放電灯をそれぞれ一
対の端子を有する第1及び第2の電極を備えたものにす
ることができる。また、請求項3に示すようにインバー
タ回路を、第1及び第2のスイッチの直列回路から成る
ハーフブリッジ型インバータとすることができる。ま
た、請求項4に示すように第1及び第2のスイッチに並
列に第1及び第2のダイオードを接続することができ
る。なお、この第1及び第2のダイオードは第1及び第
2のスイッチに内蔵されたダイオードであってもよい。
また、請求項5に示すように、第1及び第2のスイッチ
に並列に第1及び第2のコンデンサを接続することがで
きる。また、請求項6に示すように第2のスイッチのみ
にコンデンサを並列接続することができる。また、請求
項7に示すようにインバータに対して負荷回路を結合コ
ンデンサを介して接続することができる。また、請求項
8に示すように、制御手段を、インバータの周波数制御
信号発生手段と、インバータの出力周波数を強制的に変
えるための周波数制御回路と、可変周波数パルス発生器
と、スイッチ制御信号形成回路とで構成することが望ま
しい。また、請求項9に示すように、可変周波数パルス
発生器を、三角波発生用コンデンサと、この放電回路
と、波形整形回路とで構成することが望ましい。また、
請求項10に示すように周波数制御信号発生回路を可変
電圧回路とし、この可変電圧回路の出力で三角波発生用
コンデンサの充電電流を制御することができる。また、
請求項11に示すように周波数制御信号発生回路は、非
点灯周波数f1から正常駆動周波数f3 まで徐々に低下
させるための信号を発生させるものであることが望まし
い。また、請求項12に示すように、周波数制御回路
を、三角波発生用コンデンサに並列に接続された強制放
電用スイッチとすることが望ましい。また、請求項13
に示すように電流検出手段を共振電流の正負両方向を検
出するように構成し、また、進相電流検出手段をコンパ
レータ、フリップフロップ、論理ゲート等で構成するこ
とが望ましい。また、請求項14に示すように進相電流
検出手段を、第2のスイッチの制御信号に基づいて進相
状態を検出するように構成することができる。また、請
求項15に示すように電流検出手段を第2のスイッチの
電流を検出するように構成することができる。また、請
求項16に示すように進相電流検出回路の出力を積分し
て三角波発生用コンデンサの充電電流を制御することが
できる。また、請求項17に示すようにインバータ回路
を、一対の電圧分割用コンデンサを有するハーフブリッ
ジ型インバータ回路とすることができる。また、請求項
18に示すようにインバータ回路を、センタタップを有
するトランスの1次巻線に第1及び第2のスイッチを接
続する並列型インバータとすることができる。また、請
求項19に示すように、インバータ回路をトランスの1
次巻線に1つのスイッチを接続する形式のインバータ回
路とすることができる。
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、放電灯の不良
によって放電灯が点灯しないために共振回路が進相状態
になると、これが検出され、共振回路を遅相状態に戻す
ようにインバータの出力周波数が自動的に調整される。
従って、インバータのスイッチを過電流から保護するこ
とができる。また、放電灯が駆動周波数f3 で駆動され
ている状態において非点灯状態になると、進相電流検出
信号が発生するので駆動周波数f3 による駆動が停止
し、共振周波数f0 以上の駆動状態に戻される。従っ
て、進相状態の連続的発生を阻止することができ、イン
バータのスイッチの破壊が阻止される。また、インバー
タの出力周波数は、特別な制限を受けずに、非点灯周波
数f1から共振周波数f0 よりも低い領域まで変化す
る。従って、放電灯を駆動し、インバータの出力周波数
が点灯予定周波数f2 になっても点灯しない場合であっ
ても、インバータの出力周波数が共振周波数f0 よりも
低い領域まで継続して低下し、点灯予定周波数f2 の時
の共振用コンデンサの電圧よりも高い電圧を共振用コン
デンサに得ることができ、この高い電圧で放電灯が点灯
する可能性が生じる。また、請求項2に示すように、各
電極が一対の端子を有する予熱型放電灯に対して本発明
は特に有効である。また、請求項4の発明によれば、第
1及び第2のスイッチのターンオン時及びターンオフ時
の逆方向電流の処理を容易に行うことができるまた、請
求項5及び6の発明によれば、第1及び第2のスイッチ
のターンオフ時のスイッチング損失の低減及び過電圧の
防止を達成することができる。また、請求項7の発明に
よれば、結合コンデンサによって負荷回路を直流から分
離することができる。また、請求項8〜12の発明によ
れば、インバータの周波数制御を容易に実行することが
できる。また、請求項13〜16の発明によれば、進相
電流の検出及びこれに基づく周波数制御を容易に実行す
ることができる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図面を参照して本発明の
実施形態及び実施例を説明する。
【0008】
【第1の実施例】図1に示す第1の実施例の放電灯点灯
装置は、商用交流電源端子1、2と、電源スイッチ3
と、整流平滑回路4と、インバータ回路5と、負荷回路
6と、結合コンデンサ7と、制御回路8と、電流検出器
9と、進相電流検出回路10とからなる。次に、各部を
詳しく説明する。
【0009】整流平滑回路4は直流電源として機能する
ものであって、一方の入力端子4aは電源スイッチ3を
介して一方の交流電源端子1に接続され、他方の入力端
子4bは他方の交流電源端子2に接続されている。この
整流平滑回路4は周知のダイオード整流回路と平滑用コ
ンデンサとから成り、第1及び第2の直流出力端子4
c、4d間に直流電圧を出力するように構成されてい
る。
【0010】インバータ回路5は、整流平滑回路4の第
1及び第2の直流出力端子4c、4d間に接続された第
1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路と、第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 に並列に接続された第1及
び第2のコンデンサC1 、C2 とから成る。第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 はソースがサブストレートに接
続された絶縁ゲート型(MOS型)電界効果トランジス
タ(FET)から成り、本来のFET部分である制御ス
イッチS1 、S2 とこれに逆並列接続された第1及び第
2のダイオードD1 、D2 とを含む。勿論、第1及び第
2のダイオードD1 、D2 を個別部品として第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 に並列接続することもできる。
また、制御スイッチS1 、S2 の部分をバイポーラトラ
ンジスタとし、これに並列に第1及び第2のダイオード
D1 、D2 を接続することもできる。第1及び第2のコ
ンデンサC1 、C2 は主として第1及び第2のスイッチ
Q1 、Q2 のターンオフ時において第1及び第2のスイ
ッチQ1 ,Q2 のコレクタ・ソース間電圧VCEが急激に
立上ることを防ぎ、これ等のスイッチング損失を低減さ
せる機能を有する。
【0011】負荷回路6は、共振用コンデンサ11と、
コアに巻回されたコイルから成る共振用インダクタンス
素子12即ちインダクタ又はリアクタと、周知の蛍光灯
から成る放電灯13とを備えている。放電灯13は、内
壁面に蛍光物質(図示せず)が塗布されたガラス管14
とフィラメント電極15、16とから成る。第1のフィ
ラメント電極15は第1及び第2の端子17、18間に
接続され、第2のフィラメント電極16と、第3及び第
4の端子19、20の間に接続されている。第1及び第
2のフィラメント電極15、16には周知の電子線放射
物質が塗布されている。この放電灯13の第1〜第4の
端子7、18、19、20は図示されていない一対のソ
ケートに対して着脱自在である。
【0012】共振用コンデンサ11は、放電灯13の第
1及び第3の端子17、19に接続されている。従っ
て、共振用コンデンサ11は第1及び第2のフィラメン
ト電極15、16間に対して並列に接続されており、コ
ンデンサ11の電圧Vc を第1及び第2のフィラメント
電極15、16間に印加することができる。共振用イン
ダクタンス12はインバータ回路5の第1及び第2のス
イッチQ1、Q2 の相互接続点21aと放電灯13の第
2の端子18との間に結合コンデンサ7を介して接続さ
れている。放電灯13の第4の端子20は第2のスイッ
チQ2 のソース即ち下側端子に接続されている。従っ
て、共振用インダクタンス素子12と共振用コンデンサ
11とは互いに直列に接続され、直列共振回路が構成さ
れている。また、放電灯13が点灯した時にはインダク
タンス素子12は放電灯13に対しても直列に接続され
る。なお、インダクタンス素子12を放電灯13の第4
の端子20と第2のスイッチQ2 のソースとの間に接続
することもできる。インダクタンス素子12、第1のフ
ィラメント電極15、共振用コンデンサ11、及び第2
のフィラメント電極16から成る直列回路は常に形成さ
れているので、インバータ回路5から負荷回路6に電力
が供給されると、放電灯13の点灯、非点灯に無関係に
第1及び第2のフィラメント電極15、16に電流が流
れ、これが加熱される。従って、共振用コンデンサ11
を予熱用コンデンサと呼ぶこともある。
【0013】図7は放電灯13が点灯している時の負荷
回路6の等価回路を示す。共振用コンデンサ11はキャ
パシタンスCa と内部抵抗Ra とで示され、共振用イン
ダクタンス素子12はインダクタンスLと内部抵抗Rb
で示され、放電灯13はキャパシタンスCb と抵抗Rc
とで示されている。なお、放電灯13が非点灯の時に
は、第1及び第2のフィラメント電極15、16間は開
放されていると考えることができるので、キャパシタン
スCb は存在せず、また抵抗Rc は無限大となる。従っ
て、放電灯13の非点灯時は負荷回路が共振用コンデン
サ11と共振用インダクタンス素子12との直列回路に
なり、共振周波数f0 はLCa に基づいて決定され、ま
た、コンデンサ11の電圧Vc は図6の特性線Aに示す
ように周波数依存性を有する。他方、放電灯13が点灯
すると、コンデンサ11に対して放電灯13のキャパシ
タンスCb が並列に接続されるために、これ等の合成キ
ャパシタンスCはCa +Cb となり、非点灯時よりも大
きくなる。この結果、点灯時の負荷回路6の共振周波数
は図6に示すように特性線Aの共振周波数f0 よりも低
いf4 になり、この時のコンデンサ11の電圧Vc の周
波数依存性は特性線Bとなる。特性線A、Bのいずれに
おいても共振周波数f0 、f4 でコンデンサ電圧Vc が
最大になり、これ等の両側で電圧レベルが徐々に低下す
る。なお、負荷回路6にインバータ回路5から供給され
る電力量の周波数依存性も特性線A、Bと同様になる。
図7の等価回路において結合コンデンサ7のキャパシタ
ンスはCc で示されている。このキャパシタンスCc の
値は、共振用コンデンサ11のキャパシタンスCa 及び
放電灯13のキャパシタンスCb よりも十分に大きい。
従って、負荷回路6と結合コンデンサ7とを組み合せた
回路から成る共振回路の共振周波数は負荷回路6のみの
共振回路の共振周波数とほとんど同じである。要する
に、結合コンデンサ7のキャパシタンスCc は共振周波
数にほとんど関与しない。
【0014】本実施例においては、放電灯13を点灯さ
せるためのインバータ回路5の出力周波数fの制御範囲
を第1の周波数f1 から第3の周波数f3 までの領域と
している。なお、第3の周波数f3 は特性線Aの共振周
波数f0 と特性線Bの共振周波数f4 との間に設定され
る。
【0015】図1の制御回路8及び進相電流検出回路1
0を詳しく説明する前に、本実施例に従う放電灯13の
点灯制御方法を図5及び図6を参照して説明する。図1
の電源スイッチ3のオン操作時点に相当する図5のt0
時点からt1 時点までの第1の期間Ta には放電灯13
を非点灯に保つ範囲の第1の周波数f1 の出力をインバ
ータ回路5から負荷回路6に供給する。これにより、放
電灯13の第1及び第2のフィラメント電極15、16
に電流が流れ、これが予熱される。従って、この第1の
期間Ta は予熱期間と呼ぶこともでき、一般的に500
〜1000msの範囲内に設定される。また、この第1の
期間Ta の第1の周波数f1 は、例えば80〜90kHz
に設定される。図6から明らかなように第1の周波数f
1 における共振用コンデンサ11の電圧Vc1は目標放電
開始電圧Vc2よりも低い。なお、この実施例では第1の
期間Ta においてはインバータ出力周波数fが一定のf
1に保たれているが、この代りに非点灯を保つ範囲の周
波数領域においてf1 よりも高い周波数からf1 に向っ
て傾斜を有して又は段階的にインバータの出力周波数f
を変化させることができる。第1の期間Ta の後のt1
〜t4 までの第2の期間Tb においては、インバータの
出力周波数fをf1 からf3 に向って徐々に低下させ
る。図5では周波数fを第2の期間Tb で直線的に低下
させているが、段階的に低下させることができる。放電
灯13の点灯目標周波数f2 は図6の特性線Aの共振周
波数f0 よりも高いので、放電灯13が正常であれば、
図5のt2 時点又はこの近傍で放電を開始する。放電灯
13の特性にバラツキがあり、放電開始電圧が図6の目
標放電開始電圧Vc2よりも高い場合であっても、インバ
ータ回路5の出力周波数fは共振周波数f0 に向って低
下されるので、共振用コンデンサ11の電圧Vc を図6
の特性線Aの共振周波数f0 における電圧Vc0まで高め
ることができる。従って、周波数f2 で放電灯13が点
灯しなくても、f2 からf0 に向う間に点灯することが
ある。今、第2の周波数f2 で放電灯13が点灯したと
すれば、負荷回路6は図6の特性線Bの動作に移る。イ
ンバータの出力周波数fは第3の周波数f3まで低下さ
れた後にt4 時点で固定される。図5のt4 以後の第3
の周波数f3の時には共振用コンデンサ11の電圧Vc
は目標放電開始電圧Vc2よりも低いVc3になる。
【0016】放電灯13の寿命等によって放電灯13が
点灯状態から非点灯状態に転換すると、負荷回路6の動
作は図6の第2の特性線Bの動作から第1の特性線Aの
動作に転換する。第1の特性線Aにおける第3の周波数
f3 の領域は負荷回路6の進相領域に相当する。即ち、
インバータ回路5から負荷回路6に第3の周波数f3の
電力が供給され、この時放電灯13が非点灯であると、
負荷回路6は容量性リアクタンスとして動作する。負荷
回路6が容量性リアクタンスの場合には、ここに流れる
電流IL はインバータ回路5の出力電圧に対して進相電
流となる。負荷回路6が容量性リアクタンスになると、
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 に過電流が流れる。
本発明では、放電灯13の非点灯時の過電流を防止する
ようにインバータ回路5の第1及び第2のスイッチQ1
、Q2 を制御する。
【0017】放電灯13の正常時と異常時との両方にお
いてインバータ回路5の第1及び第2のスイッチQ1 、
Q2 を制御するために、図1に示すように制御回路8の
他に電流検出器9及び進相電流検出回路10が設けられ
ている。制御回路8はライン21、22によって第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 のゲート電極に接続され、
またライン23、24によって進相電流検出回路10に
接続されている。なお、第1及び第2のゲート・ソース
間電圧VGS1 、VGS2 を第1及び第2のスイッチQ1 、
Q2 に対して供給するために、制御回路8と第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 のソース電極とを接続するライ
ンも実際には設けられているが、図1では省略されてい
る。
【0018】電流検出器9は例えば変流器(CT)から
成り、負荷電流IL の流れるラインに結合されている。
なお、電流検出器9を変流器以外の磁電変換素子等で構
成することもできる。電流検出器9は出力ライン25に
よって進相電流検出回路10に接続されている。進相電
流検出回路10は負荷電流IL と第1及び第2のソース
・ゲート間電圧VGS1 、VGS2 とに基づいて負荷電流I
L がインバータの出力電圧に対して進相であるか否かを
検出し、この出力ライン26、27によって制御回路8
に送るものである。
【0019】図2は図1の制御回路8の詳細を示す。制
御回路8は大別して可変周波数パルス発生器28と、ス
イッチ制御信号形成回路29と、周波数制御信号発生回
路30と、強制的周波数制御回路31とから成る。可変
周波数パルス発生器28は、電圧制御発振器VCOとも
呼ぶことができるものであって、周波数制御信号発生回
路30から供給された周波数制御信号(制御電圧)に対
応した繰返し周波数でパルスを発生するために三角波発
生用コンデンサ32と、このコンデンサ32の充電回路
33と、放電及び波形整形回路34とから成る。充電回
路33は、第1のミラー回路を形成する第1及び第2の
トランジスタ35、36と、第2のミラー回路を形成す
る第3及び第4のトランジスタ37、38と、電流制御
用の第5及び第6のトランジスタ39、40と、第1、
第2、第3、第4、第5及び第6の抵抗41、42、4
3、44、45、46とから成る。第1及び第2のトラ
ンジスタ35、36のエミッタは第1及び第2の抵抗4
1、42を介して制御電源端子47に接続されている。
制御電源端子47は図1の整流平滑回路4に接続された
制御電源(図示せず)に接続されている。第1及び第2
のトランジスタ35、36のベースは相互に接続され且
つ第1のトランジスタ35のコレクタに接続されてい
る。第1のトランジスタ35のコレクタは第3の抵抗4
3を介してグランドに接続されている。第2のトランジ
スタ36のコレクタは第5のトランジスタ39を介して
グランドに接続されている。第2のミラー回路を形成す
る第3及び第4のトランジスタ37、38のエミッタは
第4及び第5の抵抗44、45を介して制御電源端子4
7に接続されている。また、第3及び第4のトランジス
タ37、38のベースは相互に接続され且つ第3のトラ
ンジスタ37のコレクタに接続されている。第3のトラ
ンジスタ37のコレクタは第6のトランジスタ40と第
6の抵抗46を介してグランドに接続されている。第6
のトランジスタ40のベースは第2のトランジスタ36
のコレクタに接続されている。従って、第5のトランジ
スタ39は第6のトランジスタ40のベース電流のバイ
パスとして機能している。第4のトランジスタ38のコ
レクタは電流制限用の第7の抵抗47を介して三角波発
生用コンデンサ32の一端に接続されている。三角波発
生用コンデンサ32の他端はグランドに接続されてい
る。
【0020】放電及び波形整形回路34は、基準電圧を
得るための第8、第9及び第10の抵抗48、49、5
0と、放電用の第7のトランジスタ51と、第1及び第
2の比較器52、53と、RSフリップフロップ54と
から成る。第1の比較器52の一方の入力端子はコンデ
ンサ32の上端に接続され、他方の入力端子は電源端子
47とグランドとの間に直列に接続された第8、第9及
び第10の抵抗48、49,50の下側の分圧点に接続
されている。第8及び第9の抵抗48、49間の分圧点
には図12に示す第1の比較基準電圧V1 が得られるの
で、第1の比較器52はコンデンサ32から得られた三
角波電圧V32が第1の比較基準電圧V1 を横切る時点を
検出し、例えば図10のt1 〜t2 、t4 〜t5 でパル
スを発生する。なお、第1の比較器52は周知のヒステ
リシス特性を有しているので、比較器52は時間幅Td
を有するパルスを発生することができる。なお、この時
間幅Td は第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 のデッド
・タイムに相当するように設定され、好ましくは図1の
第1及び第2のコンデンサC1 、C2 の電圧が逆方向の
充電でゼロになるための所要時間又はこれ以上に設定さ
れている。第1の比較器52の出力端子はスイッチ制御
信号形成回路29に接続されていると共に、三角波発生
用コンデンサ32の放電制御用フリップフロップ54の
セット端子Sに接続されている。RSタイプのフリップ
フロップ54は、第1の比較器52の出力パルスの立上
りに同期してトリガされてセット状態となり、この位相
反転出力端子から図12に示す出力V54を発生する。第
2の比較器53の一方の入力端子は三角波発生用コンデ
ンサ32の上端に接続され、他方の入力端子は抵抗4
9、50の間の第2の比較基準電圧V2 が得られる点に
接続されている。第1の比較基準電圧V1 よりも高く設
定された第2の比較基準電圧V2 に三角波電圧V32 が
達すると、第2の比較器53の出力V53が図12に示す
ように反転し、これがフリップフロップ54のリセット
端子Rに与えられ、フリップフロップ54の位相反転出
力V54は図12のt3 等に示すように高レベルになる。
なお、第2の比較器53もヒステリシス特性を有してい
るので、第1の比較器52の出力V52のパルスとほぼ同
じ幅のパルスを出力する。フリップフロップ54の位相
反転出力端子は放電用トランジスタ51のベースに接続
されているので、例えば図12のt3 〜t4 で示すフリ
ップフロップ54のリセット期間にトランジスタ51が
オンになり、抵抗47を介したコンデンサ32の放電回
路が形成される。この放電回路のCR時定数は一定であ
るので、フリップフロップ54のリセット期間は一定で
ある。一方、フリップフロップ54のセット期間(t1
〜t3 )はコンデンサ32の充電電流の制御によって変
化する。上述から明らかなように第1の比較器52は三
角波電圧V32の波形整形回路として機能していると共
に、放電制御回路の一部として兼用されている。
【0021】スイッチ制御信号形成回路29は、パルス
発生回路28の出力パルスに基づいて第1及び第2のス
イッチQ1 、Q2 の制御信号としての第1及び第2のゲ
ート・ソース間電圧VGS1 、VGS2 を図12に示すよう
に形成するものであり、NOT回路55と、T型(トリ
ガタイプ)フリップフロップ56と、第1及び第2のA
NDゲート57、58とから成る。NOT回路55の入
力端子及びT型フリップフロップ56のトリガ入力端子
Tは第1の比較器52の出力V52の出力端子に接続され
ている。T型フリップフロップ56は図12の第1の比
較器52のパルスの低レベルから高レベルへの転換時点
(例えばt1 、t4 )即ち立上りでトリガされて出力状
態が交互に転換する。第1のANDゲート57の一方の
入力端子はNOT回路55を介して第1の比較器52に
接続され、他方の入力端子はT型フリップフロップ56
の正相出力端子に接続されているので、第1のANDゲ
ート57は図12の第1のスイッチ制御信号としての第
1のゲート・ソース間電圧VGS1 をライン21に送出す
る。第2のANDゲート58の一方の入力端子はNOT
回路55を介して第1の比較器52に接続され、他方の
入力端子はT型フリップフロップ56の位相反転出力端
子に接続されているので、第2のANDゲート58は図
12に示す第2のスイッチ制御信号としての第2のゲー
ト・ソース間電圧VGS2 をライン22に送出する。第1
及び第2のゲート・ソース間電圧VGS 1 、VGS2 は相互
間に時間幅Td に相当するデッド・タイムを有してい
る。
【0022】図2の強制的周波数制御回路31は、トラ
ンジスタから成る第1及び第2の強制的放電用スイッチ
59、60を有する。この第1及び第2の強制的放電用
スイッチ59、60は三角波発生用コンデンサ32に並
列に接続されている。また、このスイッチ59、60の
制御端子(ベース)は図1の進相電流検出回路10の出
力ライン26、27に接続されている。図12において
t6 時点よりも前に負荷回路6が誘導性リアクタンスと
して動作している時の図2の各部の状態を示し、t6 以
後に負荷回路6が容量性リアクタンスとして動作してい
る時の図2の各部の状態を示す。負荷回路6が容量性リ
アクタンスの時には負荷電流IL は進相電流となるの
で、進相電流検出回路の出力ライン26、27の検出信
号V26、V27に図12のt9 、t12に示すように進相を
示すパルスが含まれる。ライン26、27の進相電流検
出信号V26、V27にパルスが含まれると、トランジスタ
59、60はこのパルスに応答してオンになり、三角波
発生用コンデンサ32を放電させ、この電圧V32を図1
2のt9 、t12に示すように第1の基準電圧V1 以下に
下げる。これにより、三角波電圧V32の周期が短くな
り、第1の比較器52の出力V52のパルスの繰返し周波
数が高くなり、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 のオ
ン・オフの繰返し周波数fも高くなり、負荷回路6は誘
導性リアクタンスになる。
【0023】図3は図2の周波数制御信号発生回路30
を概略的に示す。この周波数制御信号発生回路30は予
熱タイマ(第1のタイマ)61と始動タイマ(第2のタ
イマ)62と制御電圧発生回路63とから成る。予熱タ
イマ61は、図1の電源スイッチ3のオン転換に同期し
て図5に示す第1の期間Ta を示す信号を出力し、制御
電圧発生回路63に与える。制御電圧発生回路63はイ
ンバータの周波数制御信号と制御電圧Vf を発生するも
のであり、予熱タイマ61が第1の期間Ta を示す信号
を出力している時には図5のt0 〜t1 区間に示す第1
の制御電圧V1を発生する。始動タイマ62は予熱タイ
マ61から発生した第1の時間Ta を示す信号の後縁に
応答して図5の第2の期間Tb を示す信号を形成し、制
御電圧発生回路63に送る。制御電圧発生回路63は、
第2の期間Tb を示す信号に応答して図5のt1 〜t4
区間に示すように電圧V1 から電圧V2 まで徐々に低下
する傾斜電圧を発生する。このV1 からV2 までの傾斜
電圧はコンデンサの放電によって得ることができる。制
御電圧発生回路63は図5のt4 時点以後は一定の電圧
V2 を発生する。図3の制御電圧発生回路63の出力電
圧Vf は、図2のトランジスタ39に供給される。トラ
ンジスタ39は可変抵抗器として機能し、この抵抗値は
制御電圧Vf に反比例する。従って、図5の第1の期間
Ta で高い第1の制御電圧V1 が発生している時には、
トランジスタ39の抵抗が高くなり、トランジスタ40
のベース電流のトランジスタ39へのバイパス量は小さ
い。このため、トランジスタ40、コレクタ電流及びト
ランジスタ38のコレクタ電流が大きくなり、三角波発
生用コンデンサ32の充電電流が大きくなり、この充電
速度が速くなる。この結果、第1及び第2のスイッチQ
1 、Q2 のための第1及び第2のゲート・ソース間電圧
GS1 、VGS2 の繰返し周波数及びインバータの出力周
波数fも比較的高い第1の周波数f1 になる。また、制
御電圧Vf が図5の第2の区間Tb に示すように徐々に
低下する時には、三角波発生用コンデンサ32の充電速
度が徐々に遅くなり、第1及び第2のゲート・ソース間
電圧VGS1、VGS2 の繰返し周波数及びインバータの出
力周波数fも徐々に低下する。
【0024】図4は図1の進相電流検出回路10を詳し
く示す。この進相電流検出回路10は、第1及び第2の
コンパレータCP1 ,CP2 と、第1及び第2の基準電
圧源E1 、E2 と、第1及び第2のフリップフロップF
F1 、FF2 と、第1及び第2のNOT回路INV1 、
INV2 と、第1及び第2の論理ゲートG1 、G2 とか
ら成る。第1のコンパレータCP1 の正入力端子及び第
2のコンパレータCP2 の負入力端子は図1の電流検出
器9の出力ライン25に接続されている。第1のコンパ
レータCP1 の負入力端子は第1の基準電圧源E1 に接
続されている。第2のコンパレータCP2 の正入力端子
は第2の基準電圧源E2 に接続されている。第1の基準
電圧源E1 は図10及び図11に示すように負荷電流I
L に対応する電圧Vi の中心レベル即ちゼロレベルより
も高い+eの電圧を発生し、第2の基準電圧源E2 はゼ
ロレベルよりも低い−eの電圧を発生する。RSタイプ
の第1のフリップフロップFF1 のセット端子Sは第1
のコンパレータCP1 に接続され、リセット端子Rは第
1のNOT回路INV1 を介して第1のスイッチ制御信
号ライン23に接続されている。RSタイプの第2のフ
リップフロップFF2 のセット端子Sは第2のコンパレ
ータCP2 に接続され、リセット端子Rは第2のNOT
回路INV2 を介して第2のスイッチ制御信号ライン2
4に接続されている。インヒビットANDゲートから成
る第1の論理ゲートG1 の一方の入力端子は反転入力端
子であって、第1のコンパレータCP1 に接続され、他
方の入力端子は第1のフリップフロップFF1 の出力端
子Qに接続されている。インヒビットANDゲートから
成る第2の論理ゲートG2 の一方の入力端子は反転入力
端子であって、第2のコンパレータCP2 に接続され、
他方の入力端子は第2のフリップフロップFF2 の出力
端子Qに接続されている。第1及び第2の論理ゲートG
1 、G2 の出力ライン26、27は図2の第1及び第2
の強制的放電用スイッチ59、60のベースに接続され
る。
【0025】
【放電灯正常時の基本動作】次に、放電灯13が正常に
点灯している時の図1の各部の動作を図8を参照して説
明する。図8のt0 〜t1 期間(デッド・タイム)にお
ける第1及び第2のコンデンサC1 、C2 の働きによっ
て第1のスイッチQ1 のドレイン・ソース間電圧VDS1
がゼロになったt1 時点で第1のスイッチQ1 にゲート
・ソース間電圧VGS1 が印加されると、第1の直流電源
端子4cと第1のスイッチQ1 と結合コンデンサ7とイ
ンダクタンス素子12と共振用コンデンサ11と第2の
直流電源端子4dとから成る回路が形成され、第1のス
イッチQ1 に電流IQ1が流れる。なお、図8のt1 〜t
2 期間には負荷電流IL の負の半波の最後の部分に相当
する電流が、第1のスイッチQ1 の内蔵ダイオードD1
を通って流れる。図8のt2 〜t3 区間では第1のスイ
ッチQ1 の主スイッチ部S1 を通って正方向電流が流れ
る。図8の第1のスイッチQ1 の電流IQ1及び負荷電流
L のt1 〜t3区間の波形はインダクタンス素子12
のインダクタンスLと共振用コンデンサ11のキャパシ
タンスCa と放電灯13のキャパシタンスCb とに基づ
く共振電流波形(正弦波)になる。第1のスイッチQ1
のゲート・ソース間電圧VGS1 がt3 時点でゼロになる
と、第1のスイッチQ1 に流れていた電流IQ1が第2の
スイッチQ2 に並列のコンデンサC2 に転流し、負荷回
路6と第2のコンデンサC2と結合コンデンサ7の閉回
路に電流が流れ、第2のコンデンサC2 は電流Ic2で逆
充電され、第2のコンデンサC2 の電圧即ち第2のスイ
ッチQ2 とドレイン・ソース間電圧VDS2 がt3 〜t4
区間で徐々に低下し、t4 時点でゼロになる。一方、第
1のスイッチQ1 のドレイン・ソース間電圧VDS1 は電
源端子4c、4d間の電圧から第2のスイッチQ2 のド
レイン・・ソース間電圧VDS2 を差し引いた値になるの
で、t3 〜t4 区間でゼロから徐々に高くなり、第1の
スイッチQ1 のターンオフ時のゼロボルトスイッチング
が達成される。第2のスイッチQ2 のゲート・ソース間
電圧VGS2 は、このドレイン・ソース間電圧VDS2 がゼ
ロになるt4 時点でゼロから高レベルになる。従って、
第2のスイッチQ2 のターンオン時のゼロボルトスイッ
チングが達成される。t4 時点で第2のコンデンサC2
の電圧が実質的にゼロになると、第2のダイオードD2
の第2のコンデンサC2 による逆バイアスが解除され
る。これにより、負荷電流IL は第2のコンデンサC2
からの第2のダイオードD2 に転流し、図8のt4 〜t
5 期間の第2のスイッチQ2 の電流IQ2が第2のダイオ
ードD2 を通って逆方向に流れる。即ち、t4 〜t5 期
間にはインダクタンス素子を含む負荷回路6と第2のダ
イオードD2 と結合コンデンサ7とから成る閉回路で電
流が流れる。また、t5 〜t6 の第2のスイッチQ2 の
電流IQ2の正方向部分は負荷回路6と結合コンデンサ7
と第2のスイッチQ2 とから成る閉回路で流れる。この
t5 〜t6 区間の電流IQ2は負荷回路6においてt2 〜
t3 区間の第1のスイッチQ1 の電流IQ1と逆向きであ
る。t6 で第2のスイッチQ2 がオフになると、第2の
スイッチQ2 に流れていた電流IQ2が第1及び第2のコ
ンデンサC1 、C2 に転流し、電流Ic1、Ic2がt6 〜
t7 期間に流れる。この結果、図8に示すように第1の
コンデンサC1 の逆充電によってこの電圧及び第1のス
イッチQ1 のドレイン・ソース間電圧VDS1 は徐々に低
下し、また第2のコンデンサC2 の電圧及び第2のスイ
ッチQ2 のドレイン・ソース間電圧VDS2 は徐々に上昇
する。これにより、第2のスイッチQ2 のターンオフ時
のゼロボルトスイッチングと第1のスイッチQ1 のター
ンオン時のゼロボルトスイッチングが達成される。図1
の放電灯13を点灯させる時にはインバータ回路5の出
力周波数fを変化させるが、負荷回路6が誘導性リアク
タンスである場合には、周波数fの変化に拘らず図8と
同様な動作が生じる。
【0026】
【進相電流時の動作】既に説明したようにインバータ出
力周波数fが図6の第1の特性線Aの共振周波数f0 よ
りも低い場合において放電灯13が非点灯であると、負
荷回路6は容量性リアクタンスとなり、進み電流が流れ
る。今、放電灯13が点灯状態にあり、図8に示す正常
動作が生じている時に、放電灯13の寿命等によって放
電灯13が非点灯状態になると、図9に示すように第1
及び第2のスイッチQ1 、Q2の電流IQ1、IQ2及び負
荷電流IL が第1及び第2のゲート・ソース間電圧V
GS1 、VGS2 及びこれに対応して変化するインバータ出
力電圧に対して進相状態になる。なお、図9には進相状
態が徐々に強く電流IQ1、IQ2、IL の波形が示されて
いる。図9のt0 〜t1 区間の第1のスイッチQ1 の電
流IQ1及び負荷電流IL については、進み電流であるた
めに、第1のスイッチQ1 のゲート・ソース間電圧V
GS1 が高レベルから低レベルに立下るt2 時点よりも前
のt1 時点で電流IQ1、IL はゼロレベルにクロスして
いる。図9のt1 〜t3 区間の第1のスイッチQ1 の逆
方向電流及び負荷電流IL の逆方向電流は、負荷回路6
と結合コンデンサ7と第1のスイッチQ1 に内蔵の第1
のダイオードD1 とから成る回路で流れる。この様に第
1のダイオードD1 に逆方向の電流が流れている状態に
おいて、図9のt3 時点で第2のスイッチQ1 のゲート
・ソース間電圧VGS2 が低レベルから高レベルに立上る
と、第2のスイッチQ2 は図9のt3 時点でオンに転換
する。これにより、負荷電流IL が第2のスイッチQ2
に転流し、同時に第1のダイオードD1 の蓄積キャリア
の放出が生じ、この蓄積キャリアの放出に基づく電流が
第1のスイッチQ1 の第1のダイオードD1 に流れ、同
時にこれが第2のスイッチQ2 に流れ込む。図9のt3
〜t4 区間では整流平滑回路4c、4d間が第1のダイ
オードD1 と第2のスイッチQ2 で短絡されるので、こ
の期間の電流IQ1、IQ2はt0 〜t1 区間の電流よりも
大きくなる。負荷回路6の進相状態が継続すると第2の
スイッチQ2 のターンオン毎に過電流が流れ、第1のス
イッチQ1 と第2のスイッチQ2 とのいずれか一方又は
両方が破壊するおそれがある。そこで、本実施例では進
相電流検出回路10で進相電流を検出し、進相電流が検
出された時にはインバータ回路5の出力周波数を図6の
共振周波数f0 よりも高くして負荷回路6を誘導性リア
クタンスにし、過電流を防止する。
【0027】
【進相電流検出回路10の動作】次に、図4に示す進相
電流検出回路10の動作を図10及び図11を参照して
説明する。図10は負荷回路6が誘導性リアクタンスで
あって負荷電流IL がインバータ回路5の出力電圧及び
ゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2 に対して遅れ状態
にある時の図4の各部の状態を示し、図11は負荷回路
6が容量性リアクタンスであって負荷電流IL がインバ
ータ出力電圧及びゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2
に対して進んでいる時の図4の各部の状態を示す。な
お、説明を簡単にするために図10及び図11におい
て、電流検出器9から得られた負荷電流IL に対応する
電圧Vi が正弦波で示されている。電流検出器9の出力
電圧Vi はライン25によって図4の第1及び第2のコ
ンパレータCP1 、CP2 に入力し、図10で破線で示
す第1及び第2の基準電圧+e、−eと比較される。第
1及び第2の基準電圧+e、−eは電流検出電圧Vi の
ゼロレベル(中心レベル)の正側及び負側の近傍に設定
されているので、第1及び第2のコンパレータCP1 、
CP2 からは、図10及び図11に示すように電流検出
電圧Vi の波形の180度区間よりも少し狭いパルス幅
を有する方形波が得られる。図10及び図11の第1及
び第2のコンパレータCP1 、CP2の出力パルスの相
互間t3 〜t5 、t7 〜t9 は電流検出電圧Vi のゼロ
近傍区間を示す。本実施例ではこのゼロ近傍区間t3 〜
t5 、t7 〜t9 に第1及び第2のスイッチQ1 、Q2
の制御パルス即ちゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2
の立下り(後縁)が位置しているか否かによって制御パ
ルスか正常制御範囲にあるか否かを検出する。この検出
を行うために、図4の第1及び第2のコンパレータCP
1 、CP2 の出力パルスは第1及び第2のフリップフロ
ップFF1 、FF2 のセット端子Sに入力し、フリップ
フロップFF、FF2 のリセット端子Rには図10及び
図11に示す第1及び第2のゲート・ソース間電圧V
GS1 、VGS2の位相反転信号が入力する。これにより、
第1及び第2のフリップフロップFF1 、FF2 から図
10及び図11の方形波パルスが得られる。図10の正
常時には、第1及び第2のフリップフロップFF1 、F
F2 の出力パルスの幅は第1及び第2のコンパレータC
P1 、CP2 の出力パルスの幅よりも狭くなり、インヒ
ビットANDゲートから成る第1及び第2の論理ゲート
G1 、G2 の出力V26、V27は常に低レベルLに保たれ
る。他方、図11の異常時には、第1及び第2のフリッ
プフロップFF1 、FF2 の出力パルスの幅は第1及び
第2のコンパレータCP1 、CP2 の出力パルスの幅よ
りも広くなり、第1及び第2のフリップフロップFF1
、FF2 の出力パルスが高レベルであるにも拘らず、
第1及び第2のコンパレータCP1 、CP2 の出力パル
スが低レベルとなる区間(t3 〜t4、t7 〜t8 、t1
0〜t11a )において第1及び第2の論理ゲートG1 、
G2 から図10に示すようにパルスが発生し、これが進
相検出信号となる。負荷電流IL が進相電流の時には、
第1及び第2のゲート・ソース間電圧VGS 1 、VGS2
高レベルから低レベルへの立下りの直前に発生する第1
及び第2の論理ゲートG1 、G2 の出力V26、V27のパ
ルスによって図2のトランジスタ59、60がオンに駆
動され、既に説明したように図12のt6 時点以後の動
作が生じ、第1及び第2のゲート・ソース間電圧
GS1 、VGS2 の繰返し周波数及びインバータの出力周
波数が図6の特性線Aの共振周波数f0 よりも高くな
る。放電灯13の非点灯状態が継続すると、再び負荷電
流IL が進相状態となり、これを遅相状態に戻す動作が
再び生じる。この様に進相状態が間欠的に発生しても、
連続的に発生する場合に比べて第1及び第2のスイッチ
Q1 、Q2 の温度上昇は大幅に抑制され、この破壊が防
止される。
【0028】上述から明らかなように、本実施例によれ
ば、寿命等によって点灯不可能な放電灯13にインバー
タ回路5から電力を供給した時、又は放電灯13が点灯
中に不点灯になった時に、負荷回路6が進相状態になっ
ても、進相電流検出回路10の出力に基づいてインバー
タの出力周波数が共振周波数f0 以上に抑制され、遅相
状態に戻される。これにより、進相状態が連続的に発生
しなくなり、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 を過電
流から保護することができる。また、本実施例の装置で
は、進相状態を解消した後に再び第3の周波数f3 に戻
るように動作するので、放電灯13が一時的に不点灯状
態になり、その後この状態が解消された時には放電灯1
3が再点灯する。この結果、可能な限り長い時間放電灯
13を点灯させることができる。また、この実施例で
は、点灯目標の上限の周波数(例えばf2 )で放電灯1
3が点灯しない場合であっても、共振周波数f0 よりも
低い周波数までインバータ出力周波数fを下げるので、
放電灯13が共振周波数f0 又はこの近くに対応する高
いコンデンサ電圧Vc によって点灯する可能性が生じ
る。従って、放電灯13の特性に対して有効に対処する
ことができる。
【0029】
【第2の実施例】次に、図13及び図14を参照して第
2の実施例の放電灯点灯装置を説明する。第2の実施例
の放電灯点灯装置は、第1の実施例の図2の制御回路8
及び図4の進相電流検出回路10を図13及び図14に
示すように変形した他は第1の実施例と同一に構成され
ている。従って、図1に相当する全体回路の図示を省
き、且つ図13及び図14において図2及び図4と実質
的に同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0030】第2の実施例の制御回路8aは、図2に示
す第1の実施例の制御回路8の周波数制御回路31を図
13の周波数制御回路31aに変形した他は第1の実施
例と同一に構成されている。従って、図13において図
2と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図13の周波数制御回路31aは、図2
の第1及び第2の強制的放電用スイッチ59、60を省
いた代りに、可変抵抗器としてのトランジスタ60aと
積分回路74を設けたものである。トランジスタ60a
は第6の抵抗46に並列に接続されている。積分回路7
4は図14の進相電流検出回路10aの出力ライン27
に接続され、進相電流検出信号V27を平滑してトランジ
スタ60aに与える。
【0031】図14の第2の実施例の進相電流検出回路
10aは、図4の進相電流検出回路10から第1のコン
パレータCP1 、第1の基準電圧源E1 、第1のフリッ
プフロップFF1 、第1の論理ゲートG1 、及び第1の
インバータINV1 を除去した他は図4と同一に構成さ
れている。従って、図14において図4と共通する部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。図14の
コンパレータCP2 と基準電圧源E2 とフリップフロッ
プFF2 と論理ゲートG2 とインバータINV2 は図4
で同一符号で示すものと同様に動作し、遅相範囲で動作
している時には、論理ゲートG2 の出力は低レベルに保
たれる。他方、遅相範囲から外れて進相状態に戻ると、
論理ゲートG2 から高レベルのパルスが得られ、これが
図13の積分回路に送られる。
【0032】積分回路74及びトランジスタ60aは、
一定時間以内に所定数(1つ又は数個)のパルスが論理
ゲートG2 から発生した時にインバータの出力周波数f
を共振周波数0 上に戻すことができるように三角波発生
用コンデンサ32の充電電流を増大させる。これによ
り、第2の実施例によっても第1の実施例と同一の効果
が得られる。なお、図14の進相電流検出回路10aを
第1のゲート・ソース間電圧VGS1 と電流検出電圧Vi
とで進相電流を検出するように変形することもできる。
【0033】
【第3の実施例】次に、図15及び図16を参照して第
3の実施例の放電灯点灯装置を説明する。第3の実施例
の放電灯点灯装置は、図15に示すように電流検出器9
を第2のスイッチQ2 の電流を検出するように配置し、
図4の進相電流検出回路10を図14と同様に負荷電流
の半波のみを検出する進相電流検出回路10bに変形
し、図2の制御回路8を図16の制御回路8bに変形し
た他は第1の実施例と同一に構成したものである。
【0034】図15の電流検出器9は、図8及び図9に
示した第2のスイッチQ2 の電流IQ2のみを検出する。
図15のライン25の電流検出信号Vi は図16に概略
的に示す進相電流検出回路10bに送られる。図16に
示す進相電流検出回路10bは、図14の進相電流検出
回路10aのコンパレータCP2 の入力を変形した他は
図14と同一に構成したものである。即ち、図16の進
相電流検出回路10bは、図14の進相電流検出回路1
0aの基準電圧源E2 の極性を変えて+eを発生するよ
うにし、且つコンパレータCP2 の負端子に基準電圧源
E2 を接続した他は図14と同一に構成したものであ
る。また、制御パルス形成回路19aは図12と同様に
構成されている。図16の制御回路8bは、図2の制御
回路8の周波数制御回路31を1つのスイッチ60のみ
を含む周波数制御回路31bに変形した他は図2と同一
に形成したものである。この第3の実施例では進相状態
になった時の進相解除の制御回数が第1の実施例の半分
になるが、第1の実施例と実質的に同一の効果を得るこ
とができる。
【0035】
【第4の実施例】次に、図17を参照して第4の実施例
の放電灯点灯装置を説明する。但し、図17において図
1と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図17の放電灯点灯装置は、変形された
ハーフブリッジ型インバータ回路5aを有する他は図1
と同一に構成されている。即ち、図17のインバータ回
路5aは、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回
路に対して第1及び第2の電圧分割用コンデンサ75、
76の直列回路が並列に接続され、第1及び第2のスイ
ッチQ1 、Q2 の相互接続点21aと第1及び第2の電
圧分割用コンデンサ75、76の相互接続点77との間
に負荷回路6が接続されている。図17のインバータ回
路5aを使用する場合においても第1の実施例と同一の
効果を得ることができる。
【0036】
【第5の実施例】図18に示す第5の実施例の放電灯点
灯装置は、変形されたインバータ回路5bを有する他は
図1と同一に構成されている。図18のインバータ回路
5bは図1のインバータ回路5からコンデンサC1 を除
去した他は図1と同一に形成したものである。図1から
コンデンサC1 を除去した図18のインバータにおいて
第1のスイッチQ1 がターンオフすると、第2のスイッ
チQ2 に並列接続されたコンデンサC2 の電圧及び第2
のスイッチQ2のドレイン・ソース間電圧VDS2 が徐々
に低下するので、第1のスイッチQ1 のドレイン・ソー
ス間電圧VDS1 は電源電圧からコンデンサC2 の電圧を
差し引いた値となり、急激には上昇しない。従って、図
18の回路においても第1のスイッチQ1 のターンオフ
時のゼロボルトスイッチングが達成され、スイッチング
損失が低減する。なお、この第5の実施例の進相電流の
抑制は第1の実施例と同様に行われるので、第5の実施
例によって第1の実施例と同一の効果を得ることができ
る。
【0037】
【第6の実施例】図19に示す第6の実施例の放電灯点
灯装置は、変形されたインバータ回路5cと負荷回路6
aを有する他は第1の実施例と同一に構成されている。
図19のインバータ回路5cはセンタタップ81を有す
るトランスの1次巻線80を有し、センタタップ81が
一方の直流出力端子4cに接続され、1次巻線80の一
端及び他端と他方の直流出力端子4dとの間に第1及び
第2のスイッチQ1 、Q2 及び第1及び第2のコンデン
サC1 、C2 が接続されている。なお、第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2 は相互接続点21aにそれぞれの電
流が流れ込むような極性を有する。即ち、第1及び第2
のスイッチQ1 、Q2 は1次巻線80を介して並列に接
続されている。負荷回路6aの2次巻線から成る共振用
インダクタンスコイル12aはコア82を介して1次巻
線80に電磁結合されている。コア82は漏洩磁束を生
じるように形成されており、インダクタンスコイル12
aは共振用インダクタンスLを有する。放電灯13の第
2の端子18が結合コンデンサ7を介してインダクタン
スコイル12aの一端に接続され、第4の端子20がイ
ンダクタンスコイル12aの他端に接続されている。イ
ンダクタンスコイル12aのインダクタンスLは等価的
にコイル12aに直列に接続されているので、このイン
ダクタンスコイルLと共振用コンデンサ11とによる直
列共振回路が形成される。図19における進相電流の抑
制方法は第1の実施例と同一であるので、第6の実施例
によっても第1の実施例と同一の効果を得ることができ
る。なお、図19のインバータ回路5cにおいて進相の
ために例えば第1のダイオードD1 を通って電流が流れ
ている時に第2のスイッチQ2 がターンオンすると、コ
ア82が磁気飽和状態になり、第1及び第2のスイッチ
Q1 、Q2 に過大電流が流れるおそれがある。しかし、
本発明に従って進相状態を抑制すると、第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2 の過電流が抑制される。
【0038】
【第7の実施例】図20の第7の実施例の放電灯点灯装
置は、変形されたインバータ回路5d、負荷回路5b、
制御回路8c、進相電流検出回路10cを有する他は第
1の実施例と同様に構成されている。図20のインバー
タ回路5dはトランスの1次巻線91とスイッチQ1 と
の直列回路を一対の直流出力端子4c、4dの間に接続
し、スイッチQ1 をオン・オフ制御する周知の回路であ
る。負荷回路6bは図19の負荷回路6aと実質的に同
一に形成され、2次巻線から成るインダクタンスコイル
12bは漏洩磁束を有するコア92を介して1次巻線9
1に電磁結合されている。進相電流検出回路10cは図
14と同様に負荷電流の半波のみに基づいて進相状態を
検出するように構成されている。制御回路8cは、図2
の制御回路8におけるスイッチ制御信号形成回路29を
モノマルチバイブレータに置き換え、強制的放電用スイ
ッチ60を除外したものに相当する。第7の実施例はイ
ンバータ回路5dを除いて第1の実施例と本質的に同一
構成されているので、第1の実施例と同一の効果を得る
ことができる。なお、負荷回路6bが容量性リアクタン
ス状態においてスイッチQ1 のターンオン及びターンオ
フが生じると、この転換時にサージ電流(過大電流)が
流れる。しかし、本発明に従って進相状態を抑制する
と、サージ電流が抑制される。
【0039】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 整流平滑回路4を電池電源にすることができ
る。 (2) 電流検出器9を第2のスイッチQ2 に一体に形
成することができる。 即ち、電流検出端子を有する形式のFETを第2のスイ
ッチQ2 として使用し、ここから電流検出信号を得るこ
とができる。また、図15の変形として第1のスイッチ
Q1 の電流IQ1のみを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のインバータ放電灯点灯装置を示
す回路図である。
【図2】図1の制御回路を詳しく示す回路図である。
【図3】図2の周波数制御信号発生回路を示すブロック
図である。
【図4】図1の進相電流検出回路を詳しく示す回路図で
ある。
【図5】図2の周波数制御信号発生回路から出力される
制御電圧とインバータ出力周波数との変化を示す図であ
る。
【図6】図1の負荷回路から放電灯を除外した回路にお
けるコンデンサ電圧Vc の周波数依存性と放電灯が点灯
している状態におけるコンデンサ電圧Vc の周波数依存
性とを示す図である。
【図7】図1の負荷回路の等価回路図である。
【図8】負荷電流が遅相状態の時の図1の各部の状態を
示す波形図である。
【図9】負荷電流が進相状態の時の図1の各部の状態を
示す波形図である。
【図10】遅相状態における図4の各部の状態を示す波
形図である。
【図11】進相状態における図4の各部の状態を示す波
形図である。
【図12】図2の各部の状態を示す波形図である。
【図13】第2の実施例の放電灯点灯装置の制御回路を
示す回路図である。
【図14】第2の実施例の進相電流検出回路を示す回路
図である。
【図15】第3の実施例の放電灯点灯装置の一部を示す
回路図である。
【図16】第3の実施例の制御回路及び進相電流検出回
路を示す回路図である。
【図17】第4の実施例の放電灯点灯装置を示す回路図
である。
【図18】第5の実施例の放電灯点灯装置を示す回路図
である。
【図19】第6の実施例の放電灯点灯装置を示す回路図
である。
【図20】第7の実施例の放電灯点灯装置を示す回路図
である。
【符号の説明】
5 インバータ回路 6 負荷回路 10 進相電流検出回路 11 共振用コンデンサ 12 共振用インダクタンス素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図7は負荷回路6の等価回路を示す。共振
用コンデンサ11はキャパシタンスCaと内部抵抗Ra
とで示され、共振用インダクタンス素子12はインダク
タンスLと内部抵抗Rbで示されている。なお、放電灯
13が非点灯の時には、コンデンサ11の電圧Vcは図
6の特性線Aに示すように周波数依存性を有する。他
方、放電灯13が点灯すると、負荷回路6の共振周波数
は図6に示すように特性線Aの共振周波数f0よりも低
いf4になり、この時のコンデンサ11の電圧Vcの周
波数依存性は特性線Bとなる。特性線A、Bのいずれに
おいても共振周波数f0、f4でコンデンサ電圧Vcが
最大になり、これ等の両側で電圧レベルが徐々に低下す
る。なお、負荷回路6にインバータ回路5から供給され
る電力量の周波数依存性も特性線A、Bと同様になる。
図7の等価回路において結合コンデンサ7のキャパシタ
ンスはCcで示されている。このキャパシタンスCcの
値は、共振用コンデンサ11のキャパシタンスCa及び
放電灯13のキャパシタンスCbよりも十分に大きい。
従って、負荷回路6と結合コンデンサ7とを組み合せた
回路から成る共振回路の共振周波数は負荷回路6のみの
共振回路の共振周波数とほとんど同じである。要する
に、結合コンデンサ7のキャパシタンスCcは共振周波
数にほとんど関与しない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】発光効率の改善等を目的とし放電灯(例
えば蛍光灯)をインバータを使用して点灯することは、
例えば特許第2627740号公報等に記載されてい
る。この種の従来のインバータによる放電灯の点灯装置
は、インバータの一対の出力端子間に共振用インダクタ
ンスと共振用コンデンサとの直列回路を接続し、共振用
コンデンサに並列に放電灯を接続することによって構成
されている。なお、放電灯は予熱形であるので、一対の
フィラメント即ち電極は共振用コンデンサに直列に接続
されている。共振用コンデンサ及び共振用インダクタン
スは抵抗成分(内部抵抗)を有するためにLC共振回路
の電流は周波数依存性を有して変化し、共振周波数で最
大になり、この共振周波数の両側で電流が小さくなる。
従って、共振用コンデンサの電圧Vc は、例えば図6の
特性線Aに示すように共振周波数f0でピークになり、
この両側で徐々に低くなる。また、インバータによる点
灯装置では、放電灯のフィラメントに塗布されている電
子放射物質の飛散及び蒸発を抑制するために、放電開始
電圧以上の電圧を直ちに放電灯に加えず、共振用コンデ
ンサの電圧即ち蛍光灯の電圧を放電開始電圧よりも低い
電圧に保って放電灯のフィラメントを予熱し、しかる
後、共振用コンデンサの電圧を徐々に高めることによっ
て放電灯を点灯状態にする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、直流電源と、前記直流
電源に接続され且つ少なくとも1つのスイッチを含み、
前記スイッチのオン・オフ動作によって前記直流電源の
電圧を交流電圧に変換するためのインバータ回路と、放
電灯と前記放電灯に対して実質的に並列に接続された共
振用コンデンサと前記放電灯及び前記共振用コンデンサ
に対して直列に接続された共振用インダクタンス素子と
から成り、且つ前記インバータ回路から交流電圧の供給
を受けるように前記インバータ回路に結合され、且つ前
記共振用コンデンサと前記共振用インダクタンス素子と
の直列共振回路の共振周波数f0 における前記共振用コ
ンデンサの電圧が正常な放電灯の放電開始電圧以上にな
るように前記直列共振回路が形成されている負荷回路
と、前記負荷回路を通って流れる電流を検出するための
電流検出手段と、前記インバータ回路の出力電圧に対し
て前記電流が進相状態であるか否かを検出する進相電流
検出手段と、前記スイッチをオン・オフ制御するための
スイッチ制御信号を発生するものであって、前記放電灯
を点灯させる時に、前記共振周波数f0 よりも高く且つ
前記放電灯を点灯させることが不可能な非点灯周波数f
1 から前記共振周波数f0 よりも低い正常駆動周波数f
3 に向って前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低
下させるように前記スイッチ制御信号の繰返し周波数を
制御し、前記放電灯が正常に点灯している時には前記正
常駆動周波数f3 が得られるように前記スイッチ制御信
号の繰返し周波数を制御し、前記進相電流検出手段から
進相電流を示す出力が得られた時には、これに応答して
前記インバータ回路の出力周波数前記共振周波数以上
高め、しかる後、低下させるように前記スイッチ制御
信号の繰返し周波数を制御する制御手段とから成る放電
灯点灯装置に係わるものである。なお、請求項2に示す
ように、放電灯をそれぞれ一対の端子を有する第1及び
第2の電極を備えたものにすることができる。また、請
求項3に示すようにインバータ回路を、第1及び第2の
スイッチの直列回路から成るハーフブリッジ型インバー
タとすることができる。また、請求項4に示すように第
1及び第2のスイッチに並列に第1及び第2のダイオー
ドを接続することができる。なお、この第1及び第2の
ダイオードは第1及び第2のスイッチに内蔵されたダイ
オードであってもよい。また、請求項5に示すように、
第1及び第2のスイッチに並列に第1及び第2のコンデ
ンサを接続することができる。また、請求項6に示すよ
うに第2のスイッチのみにコンデンサを並列接続するこ
とができる。また、請求項7に示すようにインバータに
対して負荷回路を結合コンデンサを介して接続すること
ができる。また、請求項8に示すように、制御手段を、
インバータの周波数制御信号発生手段と、インバータの
出力周波数を強制的に変えるための周波数制御回路と、
可変周波数パルス発生器と、スイッチ制御信号形成回路
とで構成することが望ましい。また、請求項9に示すよ
うに、可変周波数パルス発生器を、三角波発生用コンデ
ンサと、この放電回路と、波形整形回路とで構成するこ
とが望ましい。また、請求項10に示すように周波数制
御信号発生回路を可変電圧回路とし、この可変電圧回路
の出力で三角波発生用コンデンサの充電電流を制御する
ことができる。また、請求項11に示すように周波数制
御信号発生回路は、非点灯周波数f1から正常駆動周波
数f3 まで徐々に低下させるための信号を発生させるも
のであることが望ましい。また、請求項12に示すよう
に、周波数制御回路を、三角波発生用コンデンサに並列
に接続された強制放電用スイッチとすることが望まし
い。また、請求項13に示すように電流検出手段を共振
電流の正負両方向を検出するように構成し、また、進相
電流検出手段をコンパレータ、フリップフロップ、論理
ゲート等で構成することが望ましい。また、請求項14
に示すように進相電流検出手段を、第2のスイッチの制
御信号に基づいて進相状態を検出するように構成するこ
とができる。また、請求項15に示すように電流検出手
段を第2のスイッチの電流を検出するように構成するこ
とができる。また、請求項16に示すように進相電流検
出回路の出力を積分して三角波発生用コンデンサの充電
電流を制御することができる。また、請求項17に示す
ようにインバータ回路を、一対の電圧分割用コンデンサ
を有するハーフブリッジ型インバータ回路とすることが
できる。また、請求項18に示すようにインバータ回路
を、センタタップを有するトランスの1次巻線に第1及
び第2のスイッチを接続する並列型インバータとするこ
とができる。また、請求項19に示すように、インバー
タ回路をトランスの1次巻線に1つのスイッチを接続す
る形式のインバータ回路とすることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、放電灯の不良
によって放電灯が点灯しないために共振回路が進相状態
になると、これが検出され、共振回路を遅相状態に戻す
ようにインバータの出力周波数が高められ、しかる後、
低められる。従って、インバータのスイッチを過電流か
ら保護することができるのみでなく、出力周波数低下
させる時に放電灯が点灯する可能性が生じる。なお、イ
ンバ−タの出力周波数を低下させて再び進相状態が検出
されると、前の進相状態検出時と同一の動作が繰返して
生じるので、過電流が流れ続けることはない。また、放
電灯が駆動周波数f3 で駆動されている状態において非
点灯状態になると、進相電流検出信号が発生するので駆
動周波数f3 による駆動が停止し、共振周波数f0 以上
の駆動状態に戻され、しかる後、インバ−タ回路の出力
周波数が低下する。従って、進相状態の連続的発生を阻
止することができ、インバータのスイッチの破壊が阻止
されるのみでなく、放電灯の再点灯の可能性が生じる。
また、インバータの出力周波数は、特別な制限を受けず
に、非点灯周波数f1から共振周波数f0 よりも低い領
域まで変化する。従って、放電灯を駆動し、インバータ
の出力周波数が点灯予定周波数f2 になっても点灯しな
い場合であっても、インバータの出力周波数が共振周波
数f0 よりも低い領域まで継続して低下し、点灯予定周
波数f2 の時の共振用コンデンサの電圧よりも高い電圧
を共振用コンデンサに得ることができ、この高い電圧で
放電灯が点灯する可能性が生じる。また、請求項2に示
すように、各電極が一対の端子を有する予熱型放電灯に
対して本発明は特に有効である。また、請求項4の発明
によれば、第1及び第2のスイッチのターンオン時及び
ターンオフ時の逆方向電流の処理を容易に行うことがで
きるまた、請求項5及び6の発明によれば、第1及び第
2のスイッチのターンオフ時のスイッチング損失の低減
及び過電圧の防止を達成することができる。また、請求
項7の発明によれば、結合コンデンサによって負荷回路
を直流から分離することができる。また、請求項8〜1
2の発明によれば、インバータの周波数制御を容易に実
行することができる。また、請求項13〜16の発明に
よれば、進相電流の検出及びこれに基づく周波数制御を
容易に実行することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】インバータ回路5は、整流平滑回路4の第
1及び第2の直流出力端子4c、4d間に接続された第
1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路と、第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 に並列に接続された第1及
び第2のコンデンサC1 、C2 とから成る。第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 はソースがサブストレートに接
続された絶縁ゲート型(MOS型)電界効果トランジス
タ(FET)から成り、本来のFET部分である制御ス
イッチS1 、S2 とこれに逆並列接続された第1及び第
2のダイオードD1 、D2 とを含む。勿論、第1及び第
2のダイオードD1 、D2 を個別部品として第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 に並列接続することもできる。
また、制御スイッチS1 、S2 の部分をバイポーラトラ
ンジスタとし、これに並列に第1及び第2のダイオード
D1 、D2 を接続することもできる。第1及び第2のコ
ンデンサC1 、C2 は主として第1及び第2のスイッチ
Q1 、Q2 のターンオフ時において第1及び第2のスイ
ッチQ1 ,Q2 のドレイン・ソース間電圧VDSが急激に
立上ることを防ぎ、これ等のスイッチング損失を低減さ
せる機能を有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】負荷回路6は、共振用コンデンサ11と、
コアに巻回されたコイルから成る共振用インダクタンス
素子12即ちインダクタ又はリアクタと、周知の蛍光灯
から成る放電灯13とを備えている。放電灯13は、内
壁面に蛍光物質(図示せず)が塗布されたガラス管14
とフィラメント電極15、16とから成る。第1のフィ
ラメント電極15は第1及び第2の端子17、18間に
接続され、第2のフィラメント電極16第3及び第4
の端子19、20の間に接続されている。第1及び第2
のフィラメント電極15、16には周知の電子線放射物
質が塗布されている。この放電灯13の第1〜第4の端
子7、18、19、20は図示されていない一対のソケ
ートに対して着脱自在である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図3は図2の周波数制御信号発生回路30
を概略的に示す。この周波数制御信号発生回路30は予
熱タイマ(第1のタイマ)61と始動タイマ(第2のタ
イマ)62と制御電圧発生回路63とから成る。予熱タ
イマ61は、図1の電源スイッチ3のオン転換に同期し
て図5に示す第1の期間Ta を示す信号を出力し、制御
電圧発生回路63に与える。制御電圧発生回路63はイ
ンバータの周波数制御信号としての制御電圧Vf を発生
する可変電圧回路であり、予熱タイマ61が第1の期間
Ta を示す信号を出力している時には図5のt0 〜t1
区間に示す第1の制御電圧V1 を発生する。始動タイマ
62は予熱タイマ61から発生した第1の時間Ta を示
す信号の後縁に応答して図5の第2の期間Tb を示す信
号を形成し、制御電圧発生回路63に送る。制御電圧発
生回路63は、第2の期間Tb を示す信号に応答して図
5のt1 〜t4 区間に示すように電圧V1 から電圧V2
まで徐々に低下する傾斜電圧を発生する。このV1 から
V2 までの傾斜電圧はコンデンサの放電によって得るこ
とができる。制御電圧発生回路63は図5のt4 時点以
後は一定の電圧V2 を発生する。図3の制御電圧発生回
路63の出力電圧Vf は、図2のトランジスタ39に供
給される。トランジスタ39は可変抵抗器として機能
し、この抵抗値は制御電圧Vf に反比例する。従って、
図5の第1の期間Ta で高い第1の制御電圧V1 が発生
している時には、トランジスタ39の抵抗が高くなり、
トランジスタ40のベース電流のトランジスタ39への
バイパス量は小さい。このため、トランジスタ40
レクタ電流及びトランジスタ38のコレクタ電流が大き
くなり、三角波発生用コンデンサ32の充電電流が大き
くなり、この充電速度が速くなる。この結果、第1及び
第2のスイッチQ1 、Q2のための第1及び第2のゲー
ト・ソース間電圧VGS1 、VGS2 の繰返し周波数及びイ
ンバータの出力周波数fも比較的高い第1の周波数f1
になる。また、制御電圧Vf が図5の第2の区間Tb に
示すように徐々に低下する時には、三角波発生用コンデ
ンサ32の充電速度が徐々に遅くなり、第1及び第2の
ゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2 の繰返し周波数及
びインバータの出力周波数fも徐々に低下する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【放電灯正常時の基本動作】次に、放電灯13が正常に
点灯している時の図1の各部の動作を図8を参照して説
明する。図8のt0 〜t1 期間(デッド・タイム)にお
ける第1及び第2のコンデンサC1 、C2 の働きによっ
て第1のスイッチQ1 のドレイン・ソース間電圧VDS1
がゼロになったt1 時点で第1のスイッチQ1 にゲート
・ソース間電圧VGS1 が印加されると、第1の直流電源
端子4cと第1のスイッチQ1 と結合コンデンサ7とイ
ンダクタンス素子12と共振用コンデンサ11と第2の
直流電源端子4dとから成る回路が形成され、第1のス
イッチQ1 に電流IQ1が流れる。なお、図8のt1 〜t
2 期間には負荷電流IL の負の半波の最後の部分に相当
する電流が、第1のスイッチQ1 の内蔵ダイオードD1
を通って流れる。図8のt2 〜t3 区間では第1のスイ
ッチQ1 の主スイッチ部S1 を通って正方向電流が流れ
る。図8の第1のスイッチQ1 の電流IQ1及び負荷電流
IL のt1 〜t3区間の波形はインダクタンス素子12
のインダクタンスLと共振用コンデンサ11のキャパシ
タンスCa と放電灯13のキャパシタンスCb とに基づ
く共振電流波形(正弦波)になる。第1のスイッチQ1
のゲート・ソース間電圧VGS1 がt3 時点でゼロになる
と、第1のスイッチQ1 に流れていた電流IQ1が第2の
スイッチQ2 に並列のコンデンサC2 に転流し、負荷回
路6と第2のコンデンサC2と結合コンデンサ7の閉回
路に電流が流れ、第2のコンデンサC2 は電流Ic2で逆
充電され、第2のコンデンサC2 の電圧即ち第2のスイ
ッチQ2 とドレイン・ソース間電圧VDS2 がt3 〜t4
区間で徐々に低下し、t4 時点でゼロになる。一方、第
1のスイッチQ1 のドレイン・ソース間電圧VDS1 は電
源端子4c、4d間の電圧から第2のスイッチQ2 のド
レイン・ソース間電圧VDS2 を差し引いた値になるの
で、t3 〜t4 区間でゼロから徐々に高くなり、第1の
スイッチQ1 のターンオフ時のゼロボルトスイッチング
が達成される。第2のスイッチQ2のゲート・ソース間
電圧VGS2 は、このドレイン・ソース間電圧VDS2 がゼ
ロになるt4 時点でゼロから高レベルになる。従って、
第2のスイッチQ2 のターンオン時のゼロボルトスイッ
チングが達成される。t4 時点で第2のコンデンサC2
の電圧が実質的にゼロになると、第2のダイオードD2
の第2のコンデンサC2 による逆バイアスが解除され
る。これにより、負荷電流IL は第2のコンデンサC2
からの第2のダイオードD2 に転流し、図8のt4 〜t
5 期間の第2のスイッチQ2 の電流IQ2が第2のダイオ
ードD2 を通って逆方向に流れる。即ち、t4 〜t5 期
間にはインダクタンス素子を含む負荷回路6と第2のダ
イオードD2 と結合コンデンサ7とから成る閉回路で電
流が流れる。また、t5 〜t6 の第2のスイッチQ2 の
電流IQ2の正方向部分は負荷回路6と結合コンデンサ7
と第2のスイッチQ2 とから成る閉回路で流れる。この
t5 〜t6 区間の電流IQ2は負荷回路6においてt2 〜
t3 区間の第1のスイッチQ1 の電流IQ1と逆向きであ
る。t6 で第2のスイッチQ2 がオフになると、第2の
スイッチQ2 に流れていた電流IQ2が第1及び第2のコ
ンデンサC1 、C2 に転流し、電流Ic1、Ic2がt6 〜
t7 期間に流れる。この結果、図8に示すように第1の
コンデンサC1の逆充電によってこの電圧及び第1のス
イッチQ1 のドレイン・ソース間電圧VDS1 は徐々に低
下し、また第2のコンデンサC2 の電圧及び第2のスイ
ッチQ2のドレイン・ソース間電圧VDS2 は徐々に上昇
する。これにより、第2のスイッチQ2 のターンオフ時
のゼロボルトスイッチングと第1のスイッチQ1 のター
ンオン時のゼロボルトスイッチングが達成される。図1
の放電灯13を点灯させる時にはインバータ回路5の出
力周波数fを変化させるが、負荷回路6が誘導性リアク
タンスである場合には、周波数fの変化に拘らず図8と
同様な動作が生じる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【進相電流時の動作】既に説明したようにインバータ出
力周波数fが図6の第1の特性線Aの共振周波数f0 よ
りも低い場合において放電灯13が非点灯であると、負
荷回路6は容量性リアクタンスとなり、進み電流が流れ
る。今、放電灯13が点灯状態にあり、図8に示す正常
動作が生じている時に、放電灯13の寿命等によって放
電灯13が非点灯状態になると、図9に示すように第1
及び第2のスイッチQ1 、Q2の電流IQ1、IQ2及び負
荷電流IL が第1及び第2のゲート・ソース間電圧VGS
1 、VGS2 及びこれに対応して変化するインバータ出力
電圧に対して進相状態になる。なお、図9には進相状態
が徐々に強くなるように電流IQ1、IQ2、IL の波形が
示されている。図9のt0 〜t1 区間の第1のスイッチ
Q1 の電流IQ1及び負荷電流IL については、進み電流
であるために、第1のスイッチQ1 のゲート・ソース間
電圧VGS1 が高レベルから低レベルに立下るt2 時点よ
りも前のt1 時点で電流IQ1、IL はゼロレベルにクロ
スしている。図9のt1 〜t3 区間の第1のスイッチQ
1 の逆方向電流及び負荷電流IL の逆方向電流は、負荷
回路6と結合コンデンサ7と第1のスイッチQ1 に内蔵
の第1のダイオードD1 とから成る回路で流れる。この
様に第1のダイオードD1 に逆方向の電流が流れている
状態において、図9のt3 時点で第2のスイッチQ1 の
ゲート・ソース間電圧VGS2 が低レベルから高レベルに
立上ると、第2のスイッチQ2 は図9のt3 時点でオン
に転換する。これにより、負荷電流IL が第2のスイッ
チQ2 に転流し、同時に第1のダイオードD1 の蓄積キ
ャリアの放出が生じ、この蓄積キャリアの放出に基づく
電流が第1のスイッチQ1 の第1のダイオードD1 に流
れ、同時にこれが第2のスイッチQ2 に流れ込む。図9
のt3 〜t4 区間では整流平滑回路4c、4d間が第1
のダイオードD1 と第2のスイッチQ2 で短絡されるの
で、この期間の電流IQ1、IQ2はt0 〜t1 区間の電流
よりも大きくなる。負荷回路6の進相状態が継続すると
第2のスイッチQ2 のターンオン毎に過電流が流れ、第
1のスイッチQ1 と第2のスイッチQ2 とのいずれか一
方又は両方が破壊するおそれがある。そこで、本実施例
では進相電流検出回路10で進相電流を検出し、進相電
流が検出された時にはインバータ回路5の出力周波数を
図6の共振周波数f0 よりも高くして負荷回路6を誘導
性リアクタンスにし、過電流を防止する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【進相電流検出回路10の動作】次に、図4に示す進相
電流検出回路10の動作を図10及び図11を参照して
説明する。図10は負荷回路6が誘導性リアクタンスで
あって負荷電流IL がインバータ回路5の出力電圧及び
ゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2 に対して遅れ状態
にある時の図4の各部の状態を示し、図11は負荷回路
6が容量性リアクタンスであって負荷電流IL がインバ
ータ出力電圧及びゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2
に対して進んでいる時の図4の各部の状態を示す。な
お、説明を簡単にするために図10及び図11におい
て、電流検出器9から得られた負荷電流IL に対応する
電圧Vi が正弦波で示されている。電流検出器9の出力
電圧Vi はライン25によって図4の第1及び第2のコ
ンパレータCP1 、CP2 に入力し、図10で破線で示
す第1及び第2の基準電圧+e、−eと比較される。第
1及び第2の基準電圧+e、−eは電流検出電圧Vi の
ゼロレベル(中心レベル)の正側及び負側の近傍に設定
されているので、第1及び第2のコンパレータCP1 、
CP2 からは、図10及び図11に示すように電流検出
電圧Vi の波形の180度区間よりも少し狭いパルス幅
を有する方形波が得られる。図10及び図11の第1及
び第2のコンパレータCP1 、CP2の出力パルスの相
互間t3 〜t5 、t7 〜t9 は電流検出電圧Vi のゼロ
近傍区間を示す。本実施例ではこのゼロ近傍区間t3 〜
t5 、t7 〜t9 に第1及び第2のスイッチQ1 、Q2
の制御パルス即ちゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2
の立下り(後縁)が位置しているか否かによって制御パ
ルスか正常制御範囲にあるか否かを検出する。この検出
を行うために、図4の第1及び第2のコンパレータCP
1 、CP2 の出力パルスは第1及び第2のフリップフロ
ップFF1 、FF2 のセット端子Sに入力し、フリップ
フロップFF、FF2 のリセット端子Rには図10及び
図11に示す第1及び第2のゲート・ソース間電圧VGS
1 、VGS2の位相反転信号が入力する。これにより、第
1及び第2のフリップフロップFF1 、FF2 から図1
0及び図11の方形波パルスが得られる。図10の正常
時には、第1及び第2のフリップフロップFF1 、FF
2 の出力パルスの幅は第1及び第2のコンパレータCP
1 、CP2 の出力パルスの幅よりも狭くなり、インヒビ
ットANDゲートから成る第1及び第2の論理ゲートG
1 、G2 の出力V26、V27は常に低レベルLに保たれ
る。他方、図11の異常時には、第1及び第2のフリッ
プフロップFF1 、FF2 の出力パルスの幅は第1及び
第2のコンパレータCP1 、CP2 の出力パルスの幅よ
りも広くなり、第1及び第2のフリップフロップFF1
、FF2 の出力パルスが高レベルであるにも拘らず、
第1及び第2のコンパレータCP1 、CP2 の出力パル
スが低レベルとなる区間(t3 〜t4、t7 〜t8 、t1
0〜t11)において第1及び第2の論理ゲートG1 、G2
から図10に示すようにパルスが発生し、これが進相
検出信号となる。負荷電流IL が進相電流の時には、第
1及び第2のゲート・ソース間電圧VGS1 、VGS2 の高
レベルから低レベルへの立下りの直前に発生する第1及
び第2の論理ゲートG1 、G2 の出力V26、V27のパル
スによって図2のトランジスタ59、60がオンに駆動
され、既に説明したように図12のt6 時点以後の動作
が生じ、第1及び第2のゲート・ソース間電圧VGS1 、
VGS2 の繰返し周波数及びインバータの出力周波数が図
6の特性線Aの共振周波数f0 よりも高くなる。放電灯
13の非点灯状態が継続すると、再び負荷電流IL が進
相状態となり、これを遅相状態に戻す動作が再び生じ
る。この様に進相状態が間欠的に発生しても、連続的に
発生する場合に比べて第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 の温度上昇は大幅に抑制され、この破壊が防止され
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】上述から明らかなように、本実施例によれ
ば、寿命等によって点灯不可能な放電灯13にインバー
タ回路5から電力を供給した時、又は放電灯13が点灯
中に不点灯になった時に、負荷回路6が進相状態になっ
ても、進相電流検出回路10の出力に基づいてインバー
タの出力周波数が共振周波数f0 以上に制御され、遅相
状態に戻される。これにより、進相状態が連続的に発生
しなくなり、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 を過電
流から保護することができる。また、本実施例の装置で
は、進相状態を解消した後に再び第3の周波数f3 に戻
るように動作するので、放電灯13が一時的に不点灯状
態になり、その後この状態が解消された時には放電灯1
3が再点灯する。この結果、可能な限り長い時間放電灯
13を点灯させることができる。また、この実施例で
は、点灯目標の上限の周波数(例えばf2 )で放電灯1
3が点灯しない場合であっても、共振周波数f0 よりも
低い周波数までインバータ出力周波数fを下げるので、
放電灯13が共振周波数f0 又はこの近くに対応する高
いコンデンサ電圧Vc によって点灯する可能性が生じ
る。従って、放電灯13の特性に対して有効に対処する
ことができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】積分回路74及びトランジスタ60aは、
一定時間以内に所定数(1つ又は数個)のパルスが論理
ゲートG2 から発生した時にインバータの出力周波数f
を共振周波数f0 より上に戻すことができるように三角
波発生用コンデンサ32の充電電流を増大させる。これ
により、第2の実施例によっても第1の実施例と同一の
効果が得られる。なお、図14の進相電流検出回路10
aを第1のゲート・ソース間電圧VGS1 と電流検出電圧
Vi とで進相電流を検出するように変形することもでき
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】図15の電流検出器9は、図8及び図9に
示した第2のスイッチQ2 の電流IQ2のみを検出する。
図15のライン25の電流検出信号Vi は図16に概略
的に示す進相電流検出回路10bに送られる。図16に
示す進相電流検出回路10bは、図14の進相電流検出
回路10aのコンパレータCP2 の入力を変形した他は
図14と同一に構成したものである。即ち、図16の進
相電流検出回路10bは、図14の進相電流検出回路1
0aの基準電圧源E2 の極性を変えて+eを発生するよ
うにし、且つコンパレータCP2 の負端子に基準電圧源
E2 を接続した他は図14と同一に構成したものであ
る。16の制御回路8bは、図2の制御回路8の周
波数制御回路31を1つのスイッチ60のみを含む周波
数制御回路31bに変形した他は図2と同一に形成した
ものである。この第3の実施例では進相状態になった時
の進相解除の制御回数が第1の実施例の半分になるが、
第1の実施例と実質的に同一の効果を得ることができ
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青池 南城 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、前記直流電源に接続され且
    つ少なくとも1つのスイッチを含み、前記スイッチのオ
    ン・オフ動作によって前記直流電源の電圧を交流電圧に
    変換するためのインバータ回路と、 放電灯と前記放電灯に対して実質的に並列に接続された
    共振用コンデンサと前記放電灯及び前記共振用コンデン
    サに対して直列に接続された共振用インダクタンス素子
    とから成り、且つ前記インバータ回路から交流電圧の供
    給を受けるように前記インバータ回路に結合され、且つ
    前記共振用コンデンサと前記共振用インダクタンス素子
    との直列共振回路の共振周波数(f0 )における前記共
    振用コンデンサの電圧が正常な放電灯の放電開始電圧以
    上になるように前記直列共振回路が形成されている負荷
    回路と、 前記負荷回路を通って流れる電流を検出するための電流
    検出手段と、 前記インバータ回路の出力電圧に対して前記電流が進相
    状態であるか否かを検出する進相電流検出手段と、 前記スイッチをオン・オフ制御するためのスイッチ制御
    信号を発生するものであって、前記放電灯を点灯させる
    時に、前記共振周波数(f0 )よりも高く且つ前記放電
    灯を点灯させることが不可能な非点灯周波数(f1 )か
    ら前記共振周波数(f0 )よりも低い正常駆動周波数
    (f3 )に向って前記インバータ回路の出力周波数を徐
    々に低下させるように前記スイッチ制御信号の繰返し周
    波数を制御し、前記放電灯が正常に点灯している時には
    前記正常駆動周波数(f3 )が得られるように前記スイ
    ッチ制御信号の繰返し周波数を制御し、前記進相電流検
    出手段から進相電流を示す出力が得られた時には、これ
    に応答して前記インバータ回路の出力周波数が前記共振
    周波数以上になるように前記スイッチ制御信号の繰返し
    周波数を制御する制御手段とから成る放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記放電灯は、一対の端子間に接続され
    た第1の電極と、一対の端子間に接続された第2の電極
    とを有するものであって、前記共振用コンデンサは前記
    第1の電極の前記一対の端子の一方と前記第2の電極の
    前記一対の端子の一方との間に接続されていることを特
    徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記インバータ回路は、前記直流電源の
    一対の直流出力端子の相互間に接続された第1及び第2
    のスイッチの直列回路と、前記負荷回路を前記第2のス
    イッチに対して並列に結合させる手段とから成ることを
    特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記第1のスイッチに対して逆方
    向で並列に接続された第1のダイオードと、前記第2の
    スイッチに対して逆方向で並列に接続された第2のダイ
    オードとを有していることを特徴とする請求項3記載の
    放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記第1のスイッチに並列に接続
    された第1のコンデンサと、前記第2のコンデンサに並
    列に接続された第2のコンデンサとを有することを特徴
    とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記第2のスイッチに並列に接続
    されたコンデンサを有し、前記第1のスイッチに対して
    は並列にコンデンサが接続されていないことを特徴とす
    る請求項4記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記第2のスイッチと前記負荷回
    路との間に接続され且つ前記共振用コンデンサよりも十
    分に大きな容量を有している結合コンデンサを備えてい
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、 前記放電灯を点灯させる時に、前記非点灯周波数(f1
    )から前記正常駆動周波数(f3 )まで前記インバー
    タ回路の出力周波数を徐々に変化させるための周波数制
    御信号を発生する周波数制御信号発生手段と、 前記進相電流検出手段に接続され且つ前記進相電流検出
    手段から得られた進相電流状態を示す信号に応答して前
    記インバータ回路の出力周波数を前記共振周波数以上の
    周波数に強制的に変えるための周波数制御回路と、 前記周波数制御信号発生手段と前記周波数制御回路とに
    接続され、前記周波数制御信号で指示された繰返し周波
    数でパルスを発生し、且つ前記周波数制御回路に前記進
    相電流を示す信号が入力した時には前記共振周波数(f
    0 )以上の繰返し周波数でパルスを発生する可変周波数
    パルス発生器と、 前記可変周波数パルス発生器と前記第1及び第2のスイ
    ッチの制御信号との間に接続され、前記可変周波数パル
    ス発生器の出力パルスに基づいて前記第1及び第2のス
    イッチを交互にオン・オフ動作させるための第1及び第
    2のスイッチ制御信号を形成するスイッチ制御信号形成
    回路とから成ることを特徴とする請求項3記載の放電灯
    点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記可変周波数パルス発生器は、 三角波発生用コンデンサと、 前記三角波発生用コンデンサを充電するための充電回路
    と、 前記三角波発生用コンデンサを放電させるための放電回
    路と、 前記三角波発生用コンデンサの電圧を波形整形してパル
    スを形成する波形整形器とから成ることを特徴とする請
    求項8記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記周波数制御信号発生回路は、前記
    周波数制御信号として前記可変周波数パルス発生器の出
    力パルスの繰返し周波数に対応させて異なるレベルの電
    圧を発生する可変電圧回路であり、 前記充電回路は前記可変電圧回路の出力に対応して前記
    三角波発生用コンデンサの充電電流を制御する制御素子
    を含むものである請求項9記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記周波数制御信号発生回路は、前記
    放電灯を点灯する時に、前記非点灯周波数(f1 )を得
    るための周波数制御信号を所定時間発生し、次に、前記
    非点灯周波数(f1 )から前記正常駆動周波数(f3 )
    まで前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させ
    るための周波数制御信号を発生するものである請求項8
    又は10記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記周波数制御回路は、前記三角波発
    生用コンデンサに並列に接続された強制放電用スイッチ
    であり、前記強制放電用スイッチは前記進相状態を示す
    信号に応答してオンになるものである請求項9記載の放
    電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 前記電流検出手段は前記共振用コンデ
    ンサを流れる両方向の共振電流を検出し、この電流に対
    応する電流検出電圧を出力するものであり、 前記進相電流検出手段は、 前記共振電流のゼロレベルの近傍であって、このゼロレ
    ベルよりも僅かに高いレベルから成る第1の基準電圧を
    発生する第1の基準電圧源と、 前記共振電流のゼロレベルの近傍であって、このゼロレ
    ベルよりも僅かに低いレベルから成る第2の基準電圧を
    発生する第2の基準電圧源と、 その正の入力端子が前記電流検出手段に接続され、その
    負の入力端子が前記第1の基準電圧源に接続された第1
    のコンパレータと、 その負の入力端子が前記電流検出手段に接続され、その
    正の入力端子が前記第2の基準電圧に接続された第2の
    コンパレータと、 そのセット入力端子が前記第1のコンパレータの出力端
    子に接続され、そのリセット入力端子が前記第1のスイ
    ッチの制御端子に第1のスイッチ制御信号を供給するた
    めのラインに対してNOT回路を介して接続された第1
    のフリップフロップと、 そのセット入力端子が前記第2のコンパレータの出力端
    子に接続され、そのリセット入力端子が前記第2のスイ
    ッチの制御端子に第2のスイッチ制御信号を供給するた
    めのラインに対してNOT回路を介して接続された第2
    のフリップフロップと、 その反転入力端子が前記第1のコンパレータの出力端子
    に接続され、その非反転入力端子が前記第1のフリップ
    フロップの出力端子に接続されたインヒビットANDゲ
    ートから成る第1の論理ゲートと、 その反転入力端子が前記第2のコンパレータの出力端子
    に接続され、その非反転入力端子が前記第2のフリップ
    フロップの出力端子に接続されたインヒビットANDゲ
    ートから成る第2の論理ゲートとから成り、 前記周波数制御回路は、前記三角波発生用コンデンサに
    並列に接続された第1及び第2の強制放電用スイッチで
    あり、前記第1及び第2の強制放電用スイッチは前記第
    1及び第2の論理ゲートの出力でオン制御されることを
    特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 前記進相電流検出手段は、 前記共振電流のゼロレベルの近傍の基準電圧を発生する
    基準電圧源と、 その一方の入力端子が前記電流検出手段に接続され、そ
    の他方の入力端子が前記基準電圧源に接続されたコンパ
    レータと、 そのセット入力端子が前記コンパレータの出力端子に接
    続され、そのリセット入力端子が前記第2のスイッチの
    制御端子に前記第2のスイッチ制御信号を供給するため
    のラインに対してNOT回路を介して接続されたフリッ
    プフロップと、 その反転入力端子が前記コンパレータの出力端子に接続
    され、その非反転入力端子が前記フリップフロップの出
    力端子に接続されたインヒビットANDゲートから成る
    論理ゲートとから成り、 前記周波数制御回路は、前記三角波発生用コンデンサに
    並列に接続され且つ前記論理ゲートから得られる進相状
    態を示す信号でオン制御される強制放電用スイッチであ
    ることを特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】 前記電流検出手段は、 前記第2のスイッチの電流を検出するものであり、前記
    進相電流検出手段は、前記共振電流のゼロレベルの近傍
    の基準電圧を発生する基準電圧源と、 その一方の入力端子が前記電流検出手段に接続され、そ
    の他方の入力端子が前記基準電圧源に接続されたコンパ
    レータと、 そのセット入力端子が前記コンパレータの出力端子に接
    続され、そのリセット入力端子が前記第2のスイッチの
    制御端子に前記第2のスイッチ制御信号を供給するため
    のラインに対してNOT回路を介して接続されたフリッ
    プフロップと、 その反転入力端子が前記コンパレータの出力端子に接続
    され、その非反転入力端子が前記フリップフロップの出
    力端子に接続されたインヒビットANDゲートから成る
    論理ゲートとから成ることを特徴とする請求項9記載の
    放電灯点灯装置。
  16. 【請求項16】 前記進相電流検出手段は、 前記共振電流のゼロレベルの近傍の基準電圧を発生する
    基準電圧源と、 その一方の入力端子が前記電流検出手段に接続され、そ
    の他方の入力端子が前記基準電圧源に接続されたコンパ
    レータと、 そのセット入力端子が前記コンパレータの出力端子に接
    続され、そのリセット入力端子が前記第2のスイッチの
    制御端子に前記第2のスイッチ制御信号を供給するため
    のラインに対してNOT回路を介して接続されたフリッ
    プフロップと、 その反転入力端子が前記コンパレータの出力端子に接続
    され、その非反転入力端子が前記フリップフロップの出
    力端子に接続されたインヒビットANDゲートから成る
    論理ゲートとから成り、 前記周波数制御回路は、前記論理ゲートの出力を平滑す
    るための積分回路と、前記積分回路の出力に応答して前
    記三角波発生用コンデンサの充電電流を変えるように前
    記充電回路を制御する制御素子とから成ることを特徴と
    する請求項9記載の放電灯点灯装置。
  17. 【請求項17】 前記インバータ回路は、 前記直流電源の一対の直流出力端子間に接続された第1
    及び第2のスイッチの直列回路と、 前記一対の直流出力端子間に接続された第1及び第2の
    電圧分割用コンデンサの直列回路とから成り、 前記負荷回路は前記第1及び第2のスイッチの相互接続
    点と前記第1及び第2の電圧分割用コンデンサの相互接
    続点との間に接続され、前記第1及び第2のスイッチを
    交互にオン・オフ制御するものであることを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
  18. 【請求項18】 前記インバータ回路は、 センタタップを有する1次巻線を備えた出力トランス
    と、 前記直流電源の一対の直流出力端子の一方と前記1次巻
    線の一端との間に接続された第1のスイッチと、 前記直流電源の一対の直流出力端子の一方と前記1次巻
    線の他端との間に接続された第2のスイッチと、 前記センタタップを前記直流電源の一対の直流出力端子
    の他方に接続する手段とから成り、前記第1及び第2の
    スイッチを交互にオン・オフ制御して直流を交流に変換
    するものであり、 前記負荷回路は前記1次巻線に電磁結合され且つ漏洩イ
    ンダクタンスを有する2次巻線を含み、 前記2次巻線は前記共振用インダクタンス素子として機
    能していると共に前記負荷回路を前記インバータ回路へ
    結合するためにも機能し、且つ前記放電灯の一端及び他
    端は前記2次巻線の一端及び他端に結合されていること
    を特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  19. 【請求項19】 前記インバータ回路は、 前記直流電源の一対の直流出力端子の一方にその一端が
    接続された1次巻線を含むトランスと、 前記1次巻線の他端と前記一対の直流出力端子の他方と
    の間に接続されたスイッチとから成り、前記スイッチの
    オン・オフ制御によって直流を交流に変換するものであ
    り、 前記負荷回路は前記1次巻線に電磁結合され且つ漏洩イ
    ンダクタンスを有する2次巻線を含み、 前記2次巻線は前記共振用インダクタンス素子として機
    能していると共に前記負荷回路を前記インバータ回路へ
    結合するためにも機能し、且つ前記放電灯の一端及び他
    端は前記2次巻線の一端及び他端に結合されていること
    を特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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