JPH11250751A - 複合碍子の成形方法 - Google Patents

複合碍子の成形方法

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JPH11250751A
JPH11250751A JP5037198A JP5037198A JPH11250751A JP H11250751 A JPH11250751 A JP H11250751A JP 5037198 A JP5037198 A JP 5037198A JP 5037198 A JP5037198 A JP 5037198A JP H11250751 A JPH11250751 A JP H11250751A
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JP
Japan
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mold
molding
forming
internal pressure
core member
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Pending
Application number
JP5037198A
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English (en)
Inventor
Takayuki Takeda
隆之 武田
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加硫硬化のための加熱温度を高く設定でき、成
形時間を短縮できるとともに、特にテーパ形状のポリマ
ー碍管において、コア部材に対する外被の位置ずれがな
く、またコア部材と外被との接着性が良好な複合碍子の
成形方法を提供する。 【解決手段】複合碍子成形用の金型1内にコア部材2を
配置し、コア部材2の回りの外被形成用空隙1a、1b
に外被形成材料を充填し、金型1を所定の温度で加熱し
外被形成材料を硬化させる複合碍子の成形方法におい
て、加熱による外被形成材料の硬化過程で、金型1を微
小距離だけ開き、金型1の内圧を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合碍子成形用金
型を用いる複合碍子の成形方法に関し、特にテーパ形状
のポリマー碍管の成形に好適な複合碍子の成形方法に関
するものである。なお、本発明において「複合碍子」と
は、コア部材が中空のFRP筒からなるポリマー碍管
と、コア部材が中実のFRPコアからなるポリマー碍子
との両者を含む概念を意味する。
【0002】
【従来の技術】従来、複合碍子の一例として、ポリマー
碍管成形用金型を用いてテーパ形状のポリマー碍管を成
形する場合、テーパ形状の中空コア部材を金型内に配置
し型締めをした後、このテーパ形状の中空コア部材と金
型との間に形成されるシース部および笠部とを形成する
ためのテーパ形状の外被形成用空隙に外被形成材料を充
填し、金型の温度を所定の外被形成材料硬化温度まで上
昇させ、この温度に所定の時間保持することによって、
外被形成材料を硬化させていた。
【0003】図4は上述した従来のテーパ形状のポリマ
ー碍管を成形する方法を説明するための図である。図4
に示す例において、51は2分割されて形成された1対
のポリマー碍管成形用金型である。この金型51の内部
には、シース部および笠部を形成するための外被形成用
空隙51aおよび51bをテーパ形状の中空コア部材と
してのFRPコア52とともに構成している。53−
1、53−2はFRPコア52の両端に設けられ、シー
ス部と重なり合う部分以外は金型51外に露出する大径
側および小径側のフランジ金具である。1対の金型51
は、図示しないプランジャー等からなる金型開閉手段に
より、型開きおよび型締めの各動作を行なうことができ
る。そして、フランジ金具53−1、53−2およびこ
れらフランジ金具53−1、53−2間に設けられたF
RPコア52の金型51内での位置決めは、型締めした
状態で金型51の両端部がフランジ金具53−1、53
−2を挟むことで行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成のテーパ形状のポリマー碍管の成形方法では、金
型51の内部の外被形成用空隙に外被形成材料としての
ゴムを充填した後、金型51の温度を所定のゴムが硬化
する温度まで上昇させる必要がある。ゴムは加熱硬化す
る際膨張するので金型内の内圧は上昇し、しかも、ゴム
が金型51に接した部分から内部のFRPコア52方向
へ向かって徐々に硬化していくこと及びFRPコア52
がテーパ形状であることから、ゴムの膨張による内圧は
大径のフランジ金具53−1方向への軸力として作用し
ていた。
【0005】このとき、上述した従来の成形方法では、
フランジ金具53−1、53−2を金型51の端部で挟
んで固定しているだけであるため、発生した大径方向へ
の軸力により、FRPコア52が大径方向に移動してし
まい、FRPコア52に対する外被の位置ずれが発生す
るとともに、硬化初期にFRPコア52とゴムとの接着
を剥離させようとする力が発生し、FRPコア52とゴ
ムとの接着性が悪化する問題があった。また、このよう
な成形中のFRPコア52の移動を防止しようとする
と、硬化温度を低く設定しなければならない問題があっ
た。
【0006】また、テーパ形状ではない通常のポリマー
碍管やポリマー碍子においても、上述したように金型5
1を使用して成形しようとすると、やはり内圧の上昇に
より、金型51の上型と下型との合わせ面において各型
のエッジの部分が引っかかり、成形後この合わせ面で発
生する笠部のパーティングラインが割れてしまい、製品
とならない問題もあった。そのため、テーパ形状の碍管
と同様に、硬化温度を低く設定しなければならない問題
があった。
【0007】本発明の目的は上述した課題を解消して、
加硫硬化のための加熱温度を高く設定でき、成形時間を
短縮できるとともに、特にテーパ形状のポリマー碍管に
おいて、コア部材に対する外被の位置ずれがなく、また
コア部材と外被との接着性が良好な複合碍子の成形方法
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の複合碍子の成形
方法は、複合碍子成形用の金型内にコア部材を配置し、
コア部材の回りの外被形成用空隙に外被形成材料を充填
し、金型を所定の温度で加熱し外被形成材料を硬化させ
る複合碍子の成形方法において、加熱による外被形成材
料の硬化過程で、金型を微小距離だけ開き、金型の内圧
を低減することを特徴とするものである。
【0009】本発明では、成形中に上型と下型とを一定
の微小距離だけ開き内圧の上昇を低減することで、従来
に比べて硬化温度を高く設定でき、硬化温度が高くなれ
ば成形時間を短縮でき、成形の効率を向上させることが
できる。また、特にテーパ形状のポリマー碍管では、内
圧によって発生する大径方向へ作用する軸力の発生を防
止することで、成形時のコア部材に対する外被の位置ず
れを防止できるとともに、コア部材と外被との良好な接
着性を得ることができる。一方、成形中に金型を開いて
もその開く距離が例えば1mm程度の微小距離であれ
ば、成形後の複合碍子の外被に悪影響を与えることはな
い。なお、金型を開いて内圧の上昇を低減させる操作
は、金型内の内圧を好ましくは金型に設けた圧力センサ
で測定し、測定した内圧が予め設定した上限値に達する
毎に行うよう構成すると、内圧の上昇を完全に防止でき
るため好ましい態様となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(a)〜(c)はそれぞれ本
発明の複合碍子の成形方法の一例としてテーパ形状ポリ
マー碍管の成形方法を実施する金型装置の一例の構成を
示す正面図、上面図および側面図である。図1に示す例
において、1は2分割された一対の金型1−1および1
−2で構成されるポリマー碍管成形用金型である。この
金型1の内部には、シース部および笠部を形成するため
の外被形成用空隙1aおよび1bをテーパ形状のFRP
コア2とともに構成している。3−1、3−2はFRP
コア2の両端に設けられ、シース部と重なり合う部分以
外は金型1外に露出する大径側および小径側のフランジ
金具である。
【0011】一対の金型1−1、1−2は、金型開閉手
段により、型開きおよび型締めの各動作を行うことがで
きる。本例において、金型開閉手段は、基台11に固定
した金型固定部材12とプランジャー13とから構成さ
れる。そして、基台11上において、金型固定部材12
に一方の金型1−1をセットし、もう一方の金型1−2
をプランジャー13により駆動可能に構成している。型
締めした状態で金型1の両端部がフランジ金具3−1、
3−2を挟むことで、フランジ金具3−1、3−2およ
びこれらフランジ金具3−1、3−2間に設けられたF
RPコア2の金型1内での固定および位置決めを行って
いる。上記構成は従来のものと同じである。
【0012】本発明で重要なのは、外被形成用空隙1a
および1bにシリコーンゴム等の外被形成材料を、圧縮
成形やインジェクション成形等の従来から公知の方法で
充填した後、所定の温度で加熱して外被形成材料を加硫
硬化させる段階で、一対の金型1−1および1−2を微
小距離だけ開き、金型1内の内圧を低減させることであ
る。すなわち、図2(a)、(b)にその一例を示すよ
うに、まず図2(a)に示すように一対の金型1−1お
よび1−2を閉じた状態で所定の温度で加熱を開始し、
次に加熱による外被形成材料の加硫硬化の際に、図2
(b)に示すように一対の金型1−1および1−2を微
小距離sだけ開いている。
【0013】一対の金型1−1および1−2を微小距離
sだけ開く時期については、加熱による外被形成材料の
加硫硬化の過程であればいつでも良いが、金型1内の内
圧を測定し、測定した内圧が予め設定した上限値に達す
る毎に、金型1−1および1−2を開くよう構成するこ
とが好ましい。この上限値については、例えば図3にそ
の概念を示すような加熱による加硫硬化開始時からの時
間と内圧との関係を予め求め、内圧の上昇が一定になる
すなわちFRP筒2の移動が始まる直前の内圧Pを上限
値として設定することが好ましい。また、金型1内の内
圧の測定は、金型1内に圧力センサを設け、この圧力セ
ンサを使用することが好ましい。さらに、微小距離sに
ついても特に規定するものではないが、成形後のポリマ
ー碍管の外被に悪影響を与えない程度、言い換えると外
被表面に許容できない大きさのバリ等が発生しない程度
であれば良く、金型1の大きさによっても変化するが、
例えば1mmとすることができる。
【0014】上述したように、本発明の複合碍子の成形
方法は、テーパ形状で多量の外被形成材料を使用するポ
リマー碍管において、加硫硬化時の外被形成材料の膨張
に起因する金型内の内圧の上昇を低減し、FRP筒の移
動をなくすことができる点で、特に有効である。しかし
ながら、テーパ形状以外の通常のポリマー碍管やポリマ
ー碍子でも、上述したコア部材の移動を防止するという
効果は少ないものの、笠部のパーティングラインの割れ
を防止するという効果があり、その点で本発明の複合碍
子の成形方法を適用することができる。また、それ以上
に、本発明によれば、形状や碍管、碍子の区別なく、金
型内の内圧の上昇を防止できるため、加硫硬化用の加熱
温度を従来と比べて高くすることができ、成形時間を短
縮することができるという大きな効果を得ることができ
る。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、成形中に上型と下型とを一定の微小距離だけ
開き内圧の上昇を低減しているため、従来に比べて硬化
温度を高く設定でき、硬化温度が高くなれば成形時間を
短縮でき、成形の効率を向上させることができる。ま
た、特にテーパ形状のポリマー碍管では、内圧によって
発生する大径方向へ作用する軸力の発生を防止すること
で、成形時のコア部材に対する外被の位置ずれを防止で
きるとともに、コア部材と外被との良好な接着性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合碍子の成形方法の一例としてテー
パ形状ポリマー碍管の成形方法を実施する金型装置の一
例の構成を示す図である。
【図2】本発明の複合碍子の成形方法における金型の動
きを説明するための図である。
【図3】本発明における加硫硬化開始時からの時間と内
圧との関係を示す図である。
【図4】従来のテーパ形状のポリマー碍管を成形する方
法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ポリマー碍管成形用金型、1−1、1−2 金型、
1a、1b 外被形成用空隙、2 FRPコア、3−
1、3−2 フランジ金具、11 基台、12 金型固
定部材、13 プランジャー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合碍子成形用の金型内にコア部材を配置
    し、コア部材の回りの外被形成用空隙に外被形成材料を
    充填し、金型を所定の温度で加熱し外被形成材料を硬化
    させる複合碍子の成形方法において、加熱による外被形
    成材料の硬化過程で、金型を微小距離だけ開き、金型の
    内圧を低減することを特徴とする複合碍子の成形方法。
  2. 【請求項2】金型内の内圧を測定し、測定した内圧が予
    め設定した上限値に達する毎に、金型を微小距離だけ開
    く請求項1記載の複合碍子の成形方法。
  3. 【請求項3】前記金型内の内圧の測定を圧力センサで行
    う請求項2記載の複合碍子の成形方法。
JP5037198A 1998-03-03 1998-03-03 複合碍子の成形方法 Pending JPH11250751A (ja)

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JP5037198A JPH11250751A (ja) 1998-03-03 1998-03-03 複合碍子の成形方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114496427A (zh) * 2021-12-17 2022-05-13 河南平高电气股份有限公司 一种变径复合绝缘子伞裙注射用模具组件

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