JP3286534B2 - テーパ形状ポリマー碍管の成形方法 - Google Patents
テーパ形状ポリマー碍管の成形方法Info
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Description
用金型を用いるテーパ形状ポリマー碍管の成形方法に関
するものである。ここに、ポリマー碍管とは、繊維強化
プラスチック製の中空コア部材及びこの中空コア部材の
外周面に絶縁性高分子材料で形成した外被とを有する。
一般には、外被は、中空コア部材の外周面に沿って伸び
る円筒状のシース部と軸方向に互いに離間して形成され
る複数の笠部とから形成されている。絶縁性高分子材料
としては、例えばシリコーンゴム、エチレン−プロピレ
ン共重合体(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合体(EPDM)等が用いられる。
テーパ形状のポリマー碍管を成形する場合、テーパ形状
の中空コア部材を金型内に配置し型締めをした後、この
テーパ形状の中空コア部材と金型との間に形成されるシ
ース部および笠部とを形成するためのテーパ形状の外被
形成用空隙に外被形成材料を充填し、金型の温度を所定
の外被形成材料硬化温度まで上昇させ、この温度に所定
の時間保持することによって、外被形成材料を硬化させ
ていた。
ー碍管を成形する方法を説明するための図である。図2
に示す例において、51は2分割されて形成された1対
のポリマー碍管成形用金型である。この金型51の内部
には、シース部および笠部を形成するための外被形成用
空隙51aおよび51bをテーパ形状の中空コア部材と
してのFRPコア52とともに構成している。53−
1、53−2はFRPコア52の両端に設けられ、シー
ス部と重なり合う部分以外は金型51外に露出する大径
側および小径側のフランジ金具である。1対の金型51
は、図示しないプランジャー等からなる金型開閉手段に
より、型開きおよび型締めの各動作を行なうことができ
る。そして、フランジ金具53−1、53−2およびこ
れらフランジ金具53−1、53−2間に設けられたF
RPコア52の金型51内での位置決めは、型締めした
状態で金型51の両端部がフランジ金具53−1、53
−2を挟むことで行っている。
た構成のテーパ形状のポリマー碍管の成形方法では、金
型51の内部の外被形成用空隙に外被形成材料としての
ゴムを充填した後、金型51の温度を所定のゴムが硬化
する温度まで上昇させる必要がある。ゴムは加熱硬化す
る際膨張するので金型内の内圧は上昇し、しかも、ゴム
が金型51に接した部分から内部のFRPコア52方向
へ向かって徐々に硬化していくこと及びFRPコア52
がテーパ形状であることから、ゴムの膨張による内圧は
大径のフランジ金具53−1方向への軸力として作用し
ていた。
フランジ金具53−1、53−2を金型51の端部で挟
んで固定しているだけであるため、発生した大径方向へ
の軸力により、FRPコア52が大径方向に移動してし
まい、FRPコア52に対する外被の位置ずれが発生す
るとともに、硬化初期にFRPコア52とゴムとの接着
を剥離させようとする力が発生し、FRPコア52とゴ
ムとの接着性が悪化する問題があった。
FRPコアに対する外被の位置ずれがなく、またFRP
コアと外被との接着性が良好なテーパ形状ポリマー碍管
の成形方法を提供しようとするものである。
マー碍管の成形方法は、テーパ形状のポリマー碍管の成
形方法であって、ポリマー碍管成形用金型内にテーパ形
状の中空コア部材を配置し、中空コア部材の回りのテー
パ形状の外被形成用空隙に外被形成材料を充填し、金型
を所定の外被形成材料硬化温度まで加熱し外被形成材料
を硬化させるテーパ形状ポリマー碍管の成形方法におい
て、金型から露出する中空コア部材の両端部に中空コア
部材を固定する固定手段を設け、金型に対する中空コア
部材の位置が変化しないよう中空コア部材を固定すると
ともに、成形中に金型の型締め圧を下げることを特徴と
するものである。
って中空コア部材の位置が変化しないよう中空コア部材
を固定することで、中空コア部材と外被との接着性の低
下を回避することができるとともに、中空コア部材に対
する外被の位置ずれを無くすことができる。また、好ま
しい例として加熱成形中の金型の型締め圧をそれ以前の
金型の型締め圧よりも小さくすると、外被形成材料硬化
時に発生する内圧を低下させ、テーパ形状コア部材の大
径方向への軸力を抑制でき、上記第1の特徴と同様に、
中空コア部材と外被との接着性の低下を回避することが
できるとともに、中空コア部材に対する外被の位置ずれ
を無くすことができる。
発明のテーパ形状ポリマー碍管の成形方法を実施する金
型装置の一例の構成を示す正面図、上面図および側面図
である。図1に示す例において、1は2分割された1対
の金型1−1および1−2で構成されるポリマー碍管成
形用金型である。この金型1の内部には、シース部およ
び笠部を形成するための外被形成用空隙1aおよび1b
をテーパ形状の中空コア部材としてのFRPコア2とと
もに構成している。3−1、3−2はFRPコア2の両
端に設けられ、シース部と重なり合う部分以外は金型1
外に露出する大径側および小径側のフランジ金具であ
る。
段により、型開きおよび型締めの各動作を行なうことが
できる。本例において、金型開閉手段は、基台11に固
定した金型固定部材12とプランジャー13とから構成
される。そして、基台11上において、金型固定部材1
2に一方の金型1−1をセットし、もう一方の金型1−
2をプランジャー13により駆動可能に構成している。
型締めした状態で金型1の両端部がフランジ金具3−
1、3−2を挟むことで、フランジ金具3−1、3−2
およびこれらフランジ金具3−1、3−2間に設けられ
たFRPコア2の金型1内での固定および位置決めを行
っている。上記構成は従来のものと同じである。
テーパ形状のFRPコア2の両端部をFRPコア2が金
型1に対して位置変化しないよう固定する固定手段を設
けた点である。図1において、固定手段は、FRPコア
2の両端部のフランジ金具3−1、3−2に接して設け
られた鉄板21−1、21−2と、基台11に対して立
接したそれぞれ1対の固定部材22−1、22−2と、
固定部材22−1、22−2に接して設けられた押え部
材23−1、23−2と、押え部材23−1、23−2
に歯合するとともにその一端が鉄板21−1、21−2
に当接するよう設けられ、押え部材23−1、23−2
と鉄板21−1、21−2との距離を調節する1対のボ
ルト24とから構成されている。
ーパ形状ポリマー碍管の成形は以下のようにして行われ
る。すなわち、まず、金型開閉手段を構成するプランジ
ャー13を使用して金型1−1、1−2を開き、端部に
フランジ金具3−1および3−2を設置したFRPコア
2を金型1−1、1−2の間にセットする。その後、プ
ランジャー金具13で金型1−1、1−2を閉じて、フ
ランジ金具3−1および3−2の部分を金型1−1、1
−2で挟み、FRPコア2を金型1に対して位置決めし
て固定する。次に、図示しない外被形成用のゴム注入口
から、金型1内の外被形成用空隙1aおよび1b内にゴ
ムを注入する。
1および3−2を固定する。この固定は、フランジ金具
3−1、3−2に対し鉄板21−1、21−2を接して
設置し、この鉄板21−1、21−2とそれぞれ1対の
固定部材22−1、22−2との間に、1対のボルト2
4を歯合した押え部材23−1、23−2をセットし、
ボルト24を調整することで行っている。
る温度まで加熱してゴムを硬化させるが、この成形にお
いて好ましい態様は、加熱成形中の金型1の型締め圧を
それ以前の金型1の型締め圧よりも小さくすることであ
る。図1に示す例において、実際には、金型開閉手段を
利用してプランジャー13の押圧力を下げ、金型1−
1、1−2を所定量だけ開くことで、上記成形中の金型
1の型締め圧を下げている。
型1中に配置したテーパ形状のFRPコア2の両端部を
FRPコア2が金型1に対して位置変化しないよう固定
すること、および金型開閉手段により、プランジャー1
3の押圧力を下げ、金型1−1、1−2を所定量だけ開
くことで、成形中の金型1の型締め圧を下げことの相乗
効果により、FRPコア2と外被ゴムとの接着性の低下
を回避することができ、またFRPコア2に対する外被
ゴムの位置ずれを無くすことができる。
よれば、中空コア部材の位置が変化しないよう中空コア
部材を固定するとともに、加熱成形中の金型の型締め圧
をそれ以前の金型の型締め圧よりも小さくしているた
め、金型内の内圧上昇により大径フランジ方向への軸力
が作用しても、中空コア部材と外被との接着性が低下す
ることがなくしかも中空コア部材に対する外被の位置ず
れを無くすことができる。
実施する金型装置の一例の構成を示す図である。
法を説明するための図である。
1a、1b 外被形成用空隙、2 FRPコア、3−
1、3−2 フランジ金具、11 基台、12 金型固
定部材、13 プランジャー、21−1、21−2 鉄
板、22−1、22−2 固定部材、23−1、23−
2 押え部材、24 ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】テーパ形状のポリマー碍管の成形方法であ
って、ポリマー碍管成形用金型内にテーパ形状の中空コ
ア部材を配置し、中空コア部材の回りのテーパ形状の外
被形成用空隙に外被形成材料を充填し、金型を所定の外
被形成材料硬化温度まで加熱し外被形成材料を硬化させ
るテーパ形状ポリマー碍管の成形方法において、金型か
ら露出する中空コア部材の両端部に中空コア部材を固定
する固定手段を設け、金型に対する中空コア部材の位置
が変化しないよう中空コア部材を固定するとともに、成
形中に金型の型締め圧を下げることを特徴とするテーパ
形状ポリマー碍管の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24045096A JP3286534B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | テーパ形状ポリマー碍管の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24045096A JP3286534B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | テーパ形状ポリマー碍管の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1092248A JPH1092248A (ja) | 1998-04-10 |
JP3286534B2 true JP3286534B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=17059687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24045096A Expired - Lifetime JP3286534B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | テーパ形状ポリマー碍管の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286534B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100656441B1 (ko) | 2005-07-15 | 2006-12-13 | 강명순 | 포리머 액상 수지 주형물의 성형장치 |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP24045096A patent/JP3286534B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1092248A (ja) | 1998-04-10 |
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