JPH11250451A - 磁気記録媒体及びその媒体を用いた記録再生方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその媒体を用いた記録再生方法

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JPH11250451A
JPH11250451A JP5214798A JP5214798A JPH11250451A JP H11250451 A JPH11250451 A JP H11250451A JP 5214798 A JP5214798 A JP 5214798A JP 5214798 A JP5214798 A JP 5214798A JP H11250451 A JPH11250451 A JP H11250451A
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low
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JP5214798A
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English (en)
Inventor
Ikuo Kuribayashi
郁郎 栗林
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気データの記録構造を改良し、カードなど
それぞれの磁気記録媒体に固有とされたデータの書き替
えを防止する。 【解決手段】 磁気記録媒体1の表面側に保磁力の低い
低磁気記録層3を配設するとともに低磁気記録層3の内
側に低磁気記録層3の保磁力よりも高い保磁力の高磁気
記録層4を配設し、該高磁気記録層4を低磁気記録層3
が形成される方向に不連続形成された複数の離間領域
5,…,5により形成し、複数の離間領域5,…,5に
より媒体に固有の固有データを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体及び
その媒体を用いた記録再生方法に関する。更に詳述する
と、本発明は、磁気記録媒体における記録部の構造の改
良とその媒体を用いた記録再生方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録カードなどの磁気記録媒体で
は、金銭を余計に引き出すなどといった不正使用を防止
する観点から、安全性を向上させるための種々の手段が
講じられている。その中でも磁気記録媒体自体にあって
は、記録されているデータが書き替えられて不正に使用
されるのを防止することが重要であり、情報の保全及び
保護が図られている。
【0003】この不正使用防止のため、磁気記録媒体で
は例えば保磁力が異なるいくつかの磁気記録層が積層さ
れて磁気記録部が形成されているものがある。この場合
は、複数の磁性体の層の組み合わせ自体が固有のデータ
となり、カード判別に用いられ、積層による磁気出力変
更が一致すれば真正のカードと認識されるようになって
いる。またその他として、磁気記録部が2層に積層され
た磁気記録媒体において、上段に疑似データ、下段に真
正データを書き込むようにして安全性の向上が図られた
ものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように形成された磁気記録媒体では、磁気記録層が積層
されているだけであることから個々のカードの判別が難
しく、その他にアナログ的な特別な回路が必要となるこ
とがあるという問題を有している。また磁気記録層が変
わる部分で磁気データの変動が発生してしまうおそれも
ある。更に、磁気記録部が2層の場合にあっては、カー
ドリーダライタが入手できれば真正データの書き替えも
可能となるので、磁気記録層に記録された情報がカード
の固有データたり得なくなるというおそれもある。この
ようにしてカード固有データ自体が書き替えられてしま
うと、その磁気記録媒体が真正であるかどうかの確認も
できなくなってしまう。
【0005】そこで、本発明は、磁気データの記録構造
を改良することにより、カードなどそれぞれの磁気記録
媒体に固有とされたデータの書き替え防止を図った磁気
記録媒体を提供し、併せてその媒体を用いた記録再生方
法も提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、磁気記録部が保磁力の異
なる2つの磁気記録層を積層して構成されてなる磁気記
録媒体において、磁気記録媒体の表面側に保磁力の低い
低磁気記録層を配設するとともに低磁気記録層の内側に
低磁気記録層の保磁力よりも高い保磁力の高磁気記録層
を配設し、該高磁気記録層を低磁気記録層が形成される
方向に不連続形成された複数の離間領域により形成し、
複数の離間領域により媒体固有の固有データを構成する
ようにしている。
【0007】したがって、強い磁界により低磁気記録層
と高磁気記録層の両方のデータの記録再生が行われ得る
のに対し、弱い磁界では高磁気記録層側の記録再生は行
われ得ない。よって、高磁気記録層は弱磁界で記録再生
されない。更にこの場合の高磁気記録層は低磁気記録層
よりも深層に形成されているため、データ変化を生じ難
い。しかもこの高磁気記録層は複数の離間領域により形
成されているため、その離間領域が構成する固有データ
がより変化し難いものとされている。
【0008】請求項2記載の発明の磁気記録媒体におい
ては、離間領域は予め定められた長さを有しており、離
間領域の長さ、又は離間領域間の長さにより固有データ
を構成するようにしている。したがって、磁気記録媒体
のそれぞれに離間領域の長さなどによって形成されるデ
ータが付与され、しかもそのデータは他に同一あるいは
類似のものがない独立したものとして形成され、その媒
体に固有なものとされている。
【0009】また請求項3記載の発明の記録再生方法で
は、磁気記録部が保磁力の異なる2つの磁気記録層を積
層して構成されており、磁気記録媒体の表面側に保磁力
の低い低磁気記録層を配設するとともに低磁気記録層の
内側に低磁気記録層の保磁力よりも高い保磁力の高磁気
記録層を配設し、該高磁気記録層を低磁気記録層が形成
される方向に不連続形成された複数の離間領域により形
成し、複数の離間領域により媒体固有の固有データを構
成した磁気記録媒体を用い、低磁気記録層により磁気デ
ータの記録再生を行うとともに高磁気記録層により磁気
記録媒体の真偽を判別するようにしている。
【0010】このような記録再生方法では、記録再生を
行うときの磁界の強さを段階状に変化させることによっ
て必要な部分にのみ記録再生が行われる。この場合、高
磁気記録層は弱磁界で記録再生されない上、低磁気記録
層よりも深層に形成されているためデータ変化を生じ難
く、しかも複数の離間領域により形成されているのでそ
の離間領域が構成する固有データが変化し難くなってい
る。したがって、その固有のデータによって判別される
磁気記録媒体の真偽がより確かなものとされている。
【0011】請求項4記載の発明の記録再生方法におい
ては、磁気記録媒体が挿入されるカード挿入口と該カー
ド挿入口より挿入された磁気記録媒体の磁気記録部にデ
ータを記録再生するための磁気ヘッドとを備えたカード
リーダを備え、カード挿入口より挿入された磁気記録媒
体の低磁気記録層のデータをリードして記憶し、その
後、高磁気記録層用の記録を行って固有データを読み出
して磁気記録媒体の真偽を判別するようにしている。こ
の場合、低磁気記録層のデータが一時的に記憶されたま
まその内側に形成された高磁気記録層のデータが読み出
されているため、固有データの保全が十分になされ、磁
気記録媒体の真偽の判別がより確かに行われるようにな
っている。
【0012】請求項5記載の発明の記録再生方法におい
ては、固有データを読み出して磁気記録媒体の真偽を判
別した後、低磁気記録層に更新データを記録するように
している。この場合、低磁気記録層のデータは固有デー
タを読み出す前に一旦消去されあるいは書き替えられて
おり、真偽判別後に更新データが磁気カードへの磁気デ
ータの書き込みと同様に行われる。
【0013】請求項6記載の発明の記録再生方法におい
ては、高磁気記録層の記録は、高磁気記録層用の高周波
信号を記録した後、低磁気記録層用にデータ消去を行
い、固有データを読み出すものとされている。この場
合、低磁気記録層と高磁気記録層とにおける磁気データ
が同周波数であれば、より深層にある高磁気記録層上の
磁気データが読み出されなくなることがあるため、低磁
気記録層上のデータを消去することによってこのデータ
の読み出しが可能とされている。
【0014】請求項7記載の発明の記録再生方法におい
ては、固有データが離間領域内に磁気記録情報として記
録されている。したがって、離間領域の全体の形状とし
て固有データを構成する他に、離間領域自体にも磁気情
報としての固有データが具備される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1から図4に、本発明の磁気記録媒体及
びその媒体を用いた記録再生方法の一実施形態を示す。
ここではまず磁気記録媒体の方から説明する。本実施形
態における磁気記録媒体1では、磁気記録部2が保磁力
の異なる2つの磁気記録層3,4を積層して構成されて
いる。この磁気記録媒体1の表面1a側には保磁力の低
い低磁気記録層3が配設されるとともに、低磁気記録層
3の内側には低磁気記録層3の保磁力よりも高い保磁力
の高磁気記録層4が配設されている。また、この高磁気
記録層4は低磁気記録層3が形成される方向に不連続形
成された複数の離間領域5,…,5により形成され、複
数の離間領域5,…,5により媒体固有の固有データを
構成するようにしている。
【0017】磁気記録部2は、例えば磁気記録媒体1が
磁気記録カードであればその表面にカード走行方向dに
帯状に形成されている記録部であって、磁気を利用した
データの記録や再生が行われるようになっている。そし
てこの磁気記録部2には2層の磁気記録層3,4が、図
1に示すように磁気記録媒体1の厚み方向に積層されて
形成されている。この場合、低磁気記録層3の内側に高
磁気記録層3が形成されており、2層の磁気記録層3,
4のうち、磁気記録媒体1の表面1a側の層が低磁気記
録層3とされ、他方の層が高磁気記録層4とされてい
る。この場合、内側に形成されるとは、即ち図1や図
3、4に示すように、低磁気記録層3の方が高磁気記録
層4よりも磁気記録媒体1の表面1aに近くなるように
形成されているということであり、低磁気記録層3が表
面上に形成されることがあっても高磁気記録層4が表面
上に形成されることはない。したがって磁気記録媒体1
の記録再生を行う際には、低磁気記録層3の方が高磁気
記録層4よりも磁気ヘッド6などの記録再生手段に近接
する。尚、符号7は塩化ビニル、符号8は磁気トラック
をそれぞれ示している。
【0018】本実施形態での低磁気記録層3は保磁力が
弱く、また高磁気記録層4は保磁力が強くなるように形
成されている。ここでの保磁力の強度は相対的なもので
あり、また磁気ヘッド6を流れる電流の大きさ(記録再
生時の磁力の強さ)に関係するものであるため、その範
囲は特に限定されることはない。ただし両者の保磁力に
ある程度の差異を設けることにより、一方の層への記録
再生時のデータの混入を防止し得るようにしている。例
えば本実施形態では、高磁気記録層4へ記録再生を行う
ときの磁気ヘッド6を流れる電流(以下「高電流」とい
う)を240mA、低磁気記録層3へ記録再生を行うと
きの電流(以下「低電流」という)を40mAとなるよ
うに設定し、記録再生時にそれぞれ2750Oe(エル
ステッド)、300Oeの磁界を磁気ヘッド6に発生さ
せている。尚、これらの値は一例であり、実施形態に応
じて適宜変更され得ることはいうまでもない。
【0019】したがって、磁気記録媒体1に磁気的記録
再生を行うため磁気ヘッド6に高電流を流した場合、低
磁気記録層3及び高磁気記録層4の両方に対して記録再
生を行うことが可能である。一方、磁気ヘッド6に低電
流を流した場合には、低磁気記録層3に対しては記録再
生を行い得るものの、高磁気記録層4に対しては磁界の
強さが不足しているためデータの記録再生を行うことが
できない。尚、この場合に用いられる磁気ヘッド6とし
ては特別なものは必要でなく、電流の大きさを変化させ
ることによってそのヘッドから発生させている磁界の強
さを変化させ得るものであれば良い。
【0020】また、図示するように、高磁気記録層4は
低磁気記録層3が形成される方向(例えばカード走行方
向)dに不連続形成された複数の離間領域5,…,5に
より形成されている。本実施形態での離間領域5,…,
5は磁性体により複数形成されており、図2に示すよう
に、それぞれが磁気記録部2の幅方向に拡がるような矩
形とされ全体としてバーコード状となるように設けられ
ている。更に本実施形態では、これら複数の離間領域
5,…,5によって磁気記録媒体1ごとの固有データを
構成するようにしている。即ち、離間領域5,…,5は
方向aの幅が不連続となるように複数設けられてバーコ
ード状に形成されているので、このバーコード全体とし
て定められる模様を磁気記録媒体1ごとに異ならせてそ
の媒体ごとに固有のデータを備えさせるようにしてい
る。この固有データは、離間領域5,…,5の長さを予
め定められたものとし、離間領域5,…,5の長さ、又
は離間領域5,…,5間の長さを異ならせて組み合わせ
ることにより構成されている。
【0021】このように磁気記録部2が形成される磁気
記録媒体1では、高磁気記録層4が低電流の場合に対す
る抗磁力を有しているため、低電流時に必要とされるデ
ータに変化を起こさせないという利点を備えている。そ
してこの磁気記録媒体1では高磁気記録層4に固有デー
タを設けるとともに、この固有データを離間領域5,
…,5の形状の組み合わせにより形成しているので、磁
気による各離間領域5,…,5の形状変化がなされ得
ず、各磁気記録媒体1に付与された独自の固有データは
変更不可能なものとされている。また、この磁気記録媒
体1の低磁気記録層3では、磁気データを通常の磁気カ
ードと同様に記録再生し得ることは勿論である。
【0022】次に、このように形成された磁気記録媒体
1を用いた記録再生方法について説明する。以下の実施
形態では、この磁気記録媒体1に対し、低磁気記録層3
により磁気データの記録再生を行うとともに高磁気記録
層4により磁気記録媒体1の真偽を判別するようにして
いる。尚、以下ではカードリーダに磁気記録媒体1の一
つである磁気記録カードを挿入し、記録再生を行う場合
を例として説明を行うものとする。この場合のカードリ
ーダは、磁気記録媒体1が挿入されるカード挿入口と、
そのカード挿入口より挿入された磁気記録媒体1の磁気
記録部2にデータを記録再生するための磁気ヘッド6と
を備えたものである。
【0023】まず、カード挿入口より挿入された磁気記
録媒体1の低磁気記録層3のデータをリードして記憶す
る。このときに磁気ヘッド6に流すのは低電流(例えば
40mA)である。次に高磁気記録層4に合わせ、磁気
ヘッド6に高電流(例えば240mA)を流すとともに
高周波信号を用い、高磁気記録層4用の記録を行って固
有データを読み出して磁気記録媒体1の真偽を判別す
る。即ち、読み出した固有データを参照することによ
り、その磁気記録媒体1が真正であるかどうかを判断す
る。このときの高磁気記録層4への記録は、高磁気記録
層4用の高周波信号を記録した後、低磁気記録層3用に
データ消去を行い、固有データを読み出すようにしてい
る。この場合、強い磁界を発生させているため低磁気記
録層3に対しても同時に記録を行っているため、再び低
電流を流しながら低磁気記録層3のデータの消去を行
う。ただしこのときに高磁気記録層4の固有データを消
去させることがないことはいうまでもない。その後再び
高電流に切り替え、今度は高磁気記録層4の固有データ
を消去する。そしてもう一度低電流に切り替え、低磁気
記録層3に更新データを書き込んで記録する。尚、低磁
気記録層3のデータを消去せずに高磁気記録層4のデー
タを読み取ることも可能であるが、両方とも同じ周波数
で記録されているような場合には低磁気記録層3側のデ
ータを一旦消去することが必要となる。またここで使用
されるような高い保磁力用を有するヘッド(Hi−Co
ヘッド)は既に開発されており、更に磁気ヘッド6の駆
動用ICも2種類のカードに対応させることができる
(HD0、HD1の選択が可能)ので、上述したカード
リーダライタは容易に作成することができるものであ
る。この場合の磁気ヘッド6は1つで済むことはいうま
でもない。このような1つの磁気ヘッド6に対し、書き
込みと記録とを切り替えるためのスイッチング回路14
の一例を図5に示す。ここで符号9はスイッチ、10は
CPU、11はメモリ、12は信号を読み取る手段、1
3は記録時の信号を送る手段をそれぞれ示す。
【0024】以上のような記録再生方法によれば、固有
データをバーコード状の離間領域5,…,5により形成
し、データの書き替えを不可能とすることができるた
め、データ書き替えによる偽造を防止し得るセキュリテ
ィ機能をこの磁気記録媒体1に備えさせることができ
る。しかも固有データをバーコード状に形成することに
より、読み取りや判別を容易としている。また、カード
リーダなどに回路や磁気ヘッドなどを新規に設置する必
要もなく、簡便に磁気記録媒体1への記録再生の向上を
図ることができる。更には、磁気記録データの出力変動
の変化も発生させないようにすることができる。
【0025】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施形態では高磁気記録層4に離間領域
5,…,5を複数設け、バーコード状に形成されたその
形状全体として固有データを形成するようにしたが、こ
れら複数の離間領域5,…,5のそれぞれ(あるいはそ
の中のうちの一つ)に固有のデータを磁気記録情報とし
て書き込むようにすることもできる。この場合、バーコ
ード状の離間領域5,…,5はそれらの形状全体として
形成する固有データの他に、別の固有のデータを併せ有
することができることとなる。このような固有データが
例えば偽造防止にかかるデータとしてあらかじめ書き込
まれることにより、磁気記録媒体1に更なるセキュリテ
ィ機能を備えさせることができる。尚、このような場合
においては、バーコードのうち例えば中央部分などの一
部を大きく形成することが好ましく、これによってその
部分への固有データの書き込みがより行い易いものとな
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明の磁気記録媒体では、磁気記録媒体の表面
側に保磁力の低い低磁気記録層を配設するとともに低磁
気記録層の内側に低磁気記録層の保磁力よりも高い保磁
力の高磁気記録層を配設しているので、記録再生を行う
ときの磁界の強さを段階状に変化させて必要な部分にの
み記録再生を行うことができる。しかもこの高磁気記録
層を低磁気記録層が形成される方向に不連続形成された
複数の離間領域により形成し、複数の離間領域により媒
体固有の固有データを構成するようにしているので、離
間領域が構成する固有データがより変化され難くなって
いる。これにより磁気記録媒体の固有データの書き替え
を防ぎ、偽造を防止することができる。
【0027】また請求項2記載の発明の磁気記録媒体で
は、離間領域は予め定められた長さを有しており、離間
領域の長さ、又は離間領域間の長さにより固有データを
構成しているので、磁気記録媒体のそれぞれに独立した
データを備えさせ、且つ偽造され難いものとしている。
【0028】請求項3記載の発明の記録再生方法では、
磁気記録部が保磁力の異なる2つの磁気記録層を積層し
て構成されており、磁気記録媒体の表面側に保磁力の低
い低磁気記録層を配設するとともに低磁気記録層の内側
に低磁気記録層の保磁力よりも高い保磁力の高磁気記録
層を配設し、該高磁気記録層を低磁気記録層が形成され
る方向に不連続形成された複数の離間領域により形成
し、複数の離間領域により媒体固有の固有データを構成
した磁気記録媒体を用い、低磁気記録層により磁気デー
タの記録再生を行うとともに高磁気記録層により磁気記
録媒体の真偽を判別するようにしているので、偽造され
難くなるように形成された磁気記録媒体への磁気データ
の記録再生及び真偽判別を確実に行うことができる。
【0029】また請求項4記載の発明の記録再生方法で
は、磁気記録媒体が挿入されるカード挿入口と該カード
挿入口より挿入された磁気記録媒体の磁気記録部にデー
タを記録再生するための磁気ヘッドとを備えたカードリ
ーダを備え、カード挿入口より挿入された磁気記録媒体
の低磁気記録層のデータをリードして記憶し、その後、
高磁気記録層用の記録を行って固有データを読み出して
磁気記録媒体の真偽を判別するようにしているので、カ
ードリーダにおける記録媒体への記録再生を確実にし、
また真偽判別の精度を向上させることができる。
【0030】更に請求項5記載の発明の記録再生方法で
は、固有データを読み出して磁気記録媒体の真偽を判別
した後、低磁気記録層に更新データを記録するようにし
ているので、磁気記録媒体の真偽判別を確実に行うとと
もに、更新データの磁気カードへの書き込みを通常の磁
気カードと同様に行うことができる。
【0031】また請求項6記載の発明の記録再生方法で
は、高磁気記録層の記録は、高磁気記録層用の高周波信
号を記録した後、低磁気記録層用にデータ消去を行い、
固有データを読み出すようにしているので、高磁気記録
層上のデータの読み取りを確実に行うことができる。
【0032】更に請求項7記載の発明の記録再生方法で
は、固有データを離間領域内に磁気記録情報として記録
するようにしているので、離間領域の全体の形状として
構成される固有データの他に、離間領域自体にも磁気情
報としての固有データを具備させることができる。これ
により、磁気記録媒体の偽造を防止するためのセキュリ
ティ機能を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の一実施形態を、積層さ
れた磁気記録部の内部構造を簡略的に示すことによって
あらわす図である。
【図2】磁気記録媒体の磁気記録部の様子を示す平面図
である。
【図3】本発明の磁気記録媒体を用いた記録再生方法を
示す側面図であり、磁気ヘッドにより低磁気記録層のデ
ータを消去する様子を示す。
【図4】図3におけるデータ消去が更に進んだときの様
子を示す。
【図5】磁気記録媒体への記録、書き込みを切り替える
手段の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 磁気記録媒体 1a 磁気記録媒体の表面 2 磁気記録部 3 低磁気記録層 4 高磁気記録層 5 離間領域 d 低磁気記録層が形成される方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/09 301 G06K 19/00 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録部が保磁力の異なる2つの磁気
    記録層を積層して構成されてなる磁気記録媒体におい
    て、前記磁気記録媒体の表面側に保磁力の低い低磁気記
    録層を配設するとともに前記低磁気記録層の内側に前記
    低磁気記録層の保磁力よりも高い保磁力の高磁気記録層
    を配設し、該高磁気記録層を前記低磁気記録層が形成さ
    れる方向に不連続形成された複数の離間領域により形成
    し、前記複数の離間領域により媒体固有の固有データを
    構成したことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記離間領域は予め定められた長さを有
    しており、前記離間領域の長さ、又は前記離間領域間の
    長さにより前記固有データを構成されたものであること
    を特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁気記録部が保磁力の異なる2つの磁気
    記録層を積層して構成されており、前記磁気記録媒体の
    表面側に保磁力の低い低磁気記録層を配設するとともに
    前記低磁気記録層の内側に前記低磁気記録層の保磁力よ
    りも高い保磁力の高磁気記録層を配設し、該高磁気記録
    層を前記低磁気記録層が形成される方向に不連続形成さ
    れた複数の離間領域により形成し、前記複数の離間領域
    により媒体固有の固有データを構成した磁気記録媒体を
    用い、前記低磁気記録層により磁気データの記録再生を
    行うとともに前記高磁気記録層により前記磁気記録媒体
    の真偽を判別することを特徴とする記録再生方法。
  4. 【請求項4】 前記磁気記録媒体が挿入されるカード挿
    入口と該カード挿入口より挿入された前記磁気記録媒体
    の前記磁気記録部にデータを記録再生するための磁気ヘ
    ッドとを備えたカードリーダを備え、前記カード挿入口
    より挿入された磁気記録媒体の前記低磁気記録層のデー
    タをリードして記憶し、その後、前記高磁気記録層用の
    記録を行って前記固有データを読み出して前記磁気記録
    媒体の真偽を判別することを特徴とする請求項3記載の
    記録再生方法。
  5. 【請求項5】 前記固有データを読み出して前記磁気記
    録媒体の真偽を判別した後、前記低磁気記録層に更新デ
    ータを記録することを特徴とする請求項4記載の記録再
    生方法。
  6. 【請求項6】 前記高磁気記録層の記録は、高磁気記録
    層用の高周波信号を記録した後、低磁気記録層用にデー
    タ消去を行い、前記固有データを読み出すものであるこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の記録再生方法。
  7. 【請求項7】 前記固有データが前記離間領域内に磁気
    記録情報として記録されていることを特徴とする請求項
    3から6のいずれかに記載の記録再生方法。
JP5214798A 1998-03-04 1998-03-04 磁気記録媒体及びその媒体を用いた記録再生方法 Pending JPH11250451A (ja)

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JP5214798A JPH11250451A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 磁気記録媒体及びその媒体を用いた記録再生方法

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