JPH1124998A - メモリ装置及びそれを用いたデータプロテクト方法 - Google Patents

メモリ装置及びそれを用いたデータプロテクト方法

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JPH1124998A
JPH1124998A JP9175947A JP17594797A JPH1124998A JP H1124998 A JPH1124998 A JP H1124998A JP 9175947 A JP9175947 A JP 9175947A JP 17594797 A JP17594797 A JP 17594797A JP H1124998 A JPH1124998 A JP H1124998A
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JP
Japan
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data
memory device
rom
decoder
cpu
Prior art date
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Application number
JP9175947A
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English (en)
Inventor
Hiromi Uenoyama
▲博▼巳 上野山
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROM2aの内容をそのままコピーしただけ
ではゲーム機本体内のCPU1eで正常な動作を行うこ
とができないようなメモリ装置2を提供することによ
り、違法なメモリ装置の製造を容易には行えないように
することを目的とする。 【解決手段】 CPU1eで用いるプログラム命令や数
値データ等の主データを記憶するROM2aと、ROM
2aのアドレス信号線ADmまたは及びデータ信号線D
Omの途中に接続されたデコーダ2bとを有するメモリ
装置2であって、デコーダ2bは予め設定される変換デ
ータを有してこれに基づいて信号線のデータ値を変換
し、ROM2aはデコーダ2bを介することによりCP
U1eで正常な処理を行えるようになるデータを主デー
タとして記憶している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はメモリ装置及びそ
れを用いたデータプロテクト方法に関し、詳しくはゲー
ム機等で用いるプログラムや数値データ等の主データを
記憶したROMを有するメモリ装置の構成及びメモリ装
置の偽造防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 カートリッジ形式のメモリ装置を用い
てゲームを行うようなゲーム機では、メモリ装置をゲー
ム機本体に挿入装着することにより、所望のゲームソフ
トを実行できるようになっている。このメモリ装置に
は、ゲーム機本体のCPUで用いるプログラムや数値デ
ータ等の主データを記憶した読み出し専用メモリ(以下
「ROM」と略す)が内蔵されており、ゲーム者の操作
に応じてCPUからの命令により主データを随時読み出
し、CPUでの処理結果をテレビジョン受像機やモニタ
等にゲーム映像として出力することにより、ゲームを行
えるようになっている。
【0003】図3はこのようなゲーム装置の一例を表
し、ファミリーコンピュータの場合を示している。同図
において、1はゲーム機本体、1a及び1bはその電源
線及び電源スイッチ、1c及び1dはゲーム操作を行う
ためのコントローラといわれる操作部、2は主データを
記憶したROMを搭載するメモリ装置、4はゲーム画面
を表示するためのテレビジョン受像機、3はゲーム機本
体1とテレビジョン受像機4とをつなぐ信号線である。
【0004】そして、所望のゲームのメモリ装置2をゲ
ーム機本体1に対し上方から挿入装着し、電源スイッチ
1bを投入した後、操作部1c及び1dに設けられた操
作釦をゲームに応じて操作するという簡単な設定及び操
作のみで、所望のゲームを行えるようになっている。こ
のような構成は、ROMの形成に時間がかかってしまう
ものの、ROM以外からゲームソフトを読み込むCD等
を用いた他のゲーム機に比べて高速にゲームを行えると
いうメリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成は、メモリ装置2内のROMを簡単に取り外せ
るとともに、ROMに記憶されているゲームソフトのデ
ータを容易に読み出すことができるので、プログラムを
開発することなくROMの内容をそのままコピーしたコ
ピーROM及びこのコピーROMを用いたメモリ装置を
容易に製造することができる。そして、違法に製造され
たメモリ装置を安価に販売されてしまうことも多く、ゲ
ームプログラムの開発者がその開発費用を充分に回収で
きないことも有った。
【0006】そこで、本発明はこれらの問題を解決する
ために、ROMの内容をそのままコピーしただけではゲ
ーム機本体1内のCPUで正常な動作を行うことができ
ないようなメモリ装置を提供することにより、違法なメ
モリ装置の製造を容易に行えないようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1の記載に係わるメモリ装置は、CPU1
eで用いるプログラム命令や数値データ等の主データを
記憶するROM2a(2a′)と、ROM2a(2
a′)のアドレス信号線ADmまたは及びデータ信号線
DOmの途中に接続されたデコーダ2b(2e)とを有
するメモリ装置2(2′)であって、デコーダ2b(2
e)は予め設定される変換データを有してこれに基づい
て信号線のデータ値を変換し、ROM2a(2a′)は
デコーダ2b(2e)を介することによりCPU1eで
正常な処理を行えるようになるようなデータを主データ
として記憶していることを特徴とする。また、請求項2
の記載に係わるメモリ装置は請求項1に記載のものにお
いて、デコーダ2b(2e)は変換データの設定用とし
てEEPROM等の電気的に書換可能な不揮発性メモリ
部2c(2f)を有し、CPU1eからの命令により変
換データを書き換えられるようになっていることを特徴
とする。請求項3の記載に係わるメモリ装置は請求項2
に記載のものにおいて、デコーダ2b(2e)は更に、
ゲーム状態等のデータを保持するための状態データ保持
部を有していることを特徴とする。請求項4の記載に係
わるメモリ装置は、請求項1または請求項2に記載のも
のに加えてゲーム状態等を保持するための状態データ保
持装置2dを有し、これらをカートリッジ内の同一基板
上に搭載していることを特徴とする。請求項5の記載に
係わるメモリ装置のデータプロテクト方法は、CPU1
eで用いるプログラム命令や数値データ等の主データを
記憶するROM2a(2a′)の内容をコピーされて不
正使用されるのを防止するための方法であって、ROM
2a(2a′)のアドレス信号線ADnまたは及びデー
タ信号線DOmの途中に接続されて予め設定される変換
データに基づいて信号線のデータ値を変換するデコーダ
2b(2e)と、デコーダ2b(2e)による変換動作
によりCPUで用いるデータ出力が得られるように主デ
ータが記憶されたROM2a(2a′)と、を一対に用
いることにより、ROM2a(2a′)のデータをその
ままコピーしただけでは正常な動作ができないようにし
たことを特徴とする。
【0008】請求項1乃至4のメモリ装置は、所定の変
換データを有するデコーダ2b(2e)を用いなけれ
ば、ゲーム機本体1内のCPU1eはプログラム動作を
継続するのに必要なデータを得ることができなくなる。
また、請求項5のようなメモリ装置のデータプロテクト
方法を用いれば、ROM2a(2a′)の内容をそのま
まコピーしただけでは、ゲーム機本体1内のCPU1e
と正常なデータ通信を行えなくなり、ゲームを継続する
ことができなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図1
及び図2を参照しながら詳細に説明する。尚、本明細書
では、全図面を通して、同一または同様の部位には同一
の符号を付して説明することにより説明を簡略化するよ
うにしている。図1は本発明の実施形態としてのメモリ
装置2及びこれを用いたゲーム機本体1とそれらの接続
関係等を示す説明図で、メモリ装置2には、ゲーム機本
体1内のCPU1aで用いるプログラムや数値データ等
の主データを記憶するROM2aと、ROM2aの複数
のアドレス信号線ADn(nは正の整数)の途中に接続
されたデコーダ2bと、ゲーム状態等を記憶して保持す
る(「バックアップ」ともいう)ための状態データ保持
装置2dとから構成されている。また、デコーダ2bに
は、アドレス信号線ADnを変換(「スクランブル」と
もいう)するための変換データを保持するEEPROM
やFLASHやFRAM等の電気的に書換可能な不揮発
性メモリ2cが内蔵されている。そして、ROM2aに
入力されるアドレス信号線ADn、ROM2aから出力
される複数のデータ信号線DOm(mは正の整数)及び
状態データ保持装置2dに入出力としてつながる複数の
信号線は、ゲーム機本体1にメモリ装置2を挿入したと
きに各配線が接続されるようにメモリ装置2の一端に設
けられた接続端子にそれぞれ接続されている。
【0010】尚、ゲーム機本体1とメモリ装置2との間
には、他にも電源線やクロック線等が有るが、判り易く
するために省略している。また、ゲーム機本体1内の電
源回路や映像出力回路等、及びデコーダ2b内の不揮発
性メモリ2cの書込みのための高電圧発生回路等も判り
易くするために省略している。このような構成により、
ゲーム機本体1のCPU1eからのアドレス信号は、デ
コーダ2bの変換データで変換されたアドレスでROM
2aの記憶領域を指定することになる。しかしながら、
ROM2aには予めデコーダ2bで変換されたアドレス
位置に対応した記憶素子に所望のデータが記憶されてい
るので、データ信号DOmからはCPUからの命令に応
じた所望のデータが出力されることになり、CPU1e
は正常なゲーム動作を継続できるようになっている。
【0011】従って、ROM2aのデータをデッドコピ
ーするとともにデコーダ2bを用いないでメモリ装置を
使用した場合、もしくはデッドコピーしたROMととも
にデコーダ2bと同等な半導体装置を用いてはいるがそ
の不揮発性メモリ2cに記憶された変換データの内容が
ROM2aのデータを作成したときの変換データと異な
っているメモリ装置を使用した場合には、CPU1eか
らの命令に応じた正常なデータがデータ信号DOmから
出力されないので、CPU1eは正常な信号処理できな
くなり、ゲームを継続することはできなくなる。
【0012】尚、デコーダ2bの変換データは、上述の
ように予め設定するだけでなく、プログラムに応じた所
定のアドレスやタイミング等で随時書換えるようにして
も良い。このように構成すれば、メモリ装置2を偽造し
ようとすれば、ROM2aのデータをコピーするだけで
なく、変換データの書換えを解読してその並びを変更す
る手間が増すようになるので、違法なメモリ装置の製造
を容易には行えないようになる。また、状態データ保持
装置2dの記憶をデコーダ2bと同様な不揮発性メモリ
を用いて行う場合には、デコーダ2bと状態データ保持
装置2dの機能を一つの半導体装置により構成するよう
にしても良い。このように構成すれば、メモリ装置2内
の回路が簡略化されて、メモリ装置の製造効率が向上す
るとともに、信頼性が向上する。更にデコーダ2bの回
路が複雑になり、その偽造が更に難しくなる。
【0013】図2は本発明の他の実施形態としてのメモ
リ装置2′を示す説明図で、主データを記憶するROM
2a′と、ROM2a′から出力される複数のデータ信
号線DOm(mは正の整数)の途中に接続されたデコー
ダ2eと、状態データ保持装置2dとから構成されてい
る。また、デコーダ2eには、データ信号線DOmを変
換するための変換データを保持した不揮発性メモリ2f
が内蔵されている。そして、その他の構成は、図1のメ
モリ装置2と同様な構成になっている。
【0014】このような構成により、ゲーム機本体1の
CPU1eからのアドレス信号に応じて出力されたデー
タ信号DOmは、デコーダ2eの変換データで変換され
て接続端子からCPU1eに出力されることになる。し
かしながら、ROM2aには予めデコーダ2eで変換さ
れたときに所望のデータになるようなデータが記憶素子
に記憶されているので、CPU1eからの命令に応じた
所望のデータがCPU1eへ出力されることになる。こ
のような構成により、ROM2a′の内容が不正にコピ
ーされた場合は、図1のメモリ装置2の場合と同様な動
作を行うようになるので、違法なメモリ装置の製造を容
易には行えなくなる。
【0015】尚、本発明の実施形態において、主データ
を記憶するメモリとしてROMの場合のみを示したが、
EEPROM、FLASHやFRAM等の電気的に書換
可能な半導体メモリを用いても構わないし、磁気ディス
ク装置や光ディスク装置等をメモリ装置内納めたもので
も構わない。また、ゲームによっては状態データ保持装
置が省略されていても構わない。更に、デコーダ2bに
記憶する変換データは各信号線の本数に対応したビット
数でも構わないし、それよりも少なくても構わない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメモリ装
置2(2′)及びそれを用いたデータプロテクト方法に
よれば、所定の変換データを有するデコーダ2B(2
e)を用いなければ、ゲーム機本体1内のCPU1eは
プログラム動作を継続するのに必要なデータを得られな
くなるとともに、正常な動作が可能なメモリ装置を製造
することが面倒になる。即ち、ROM2a(2a′)の
内容をそのままコピーしただけではCPU1eの動作を
継続することができなくなり、ゲームを継続することが
できなくなるとともに、不正なメモリ装置の製造及び販
売を防止することができるようになるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のメモリ装置の実施形態及びこれを用
いたゲーム装置例を示す説明図、
【図2】 本発明のメモリ装置の他の実施形態を示す説
明図、
【図3】 ゲーム装置の全体構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 :ゲーム機本体 1a :電源線 1b :電源スイッチ 1c,1d:操作部(コントローラ) 1e :CPU 2 :メモリ装置(ゲームカートリッジ) 2a :ROM 2b,2e:デコーダ 2c,2f:不揮発性メモリ(EEPROM) 2d :状態データ保持(バックアップ)装置 4 :テレビジョン受像機(モニタ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUで用いるプログラム命令や数値デ
    ータ等の主データを記憶するROMと、前記ROMのア
    ドレス信号線または及びデータ信号線の途中に接続され
    たデコーダとを有するメモリ装置であって、前記デコー
    ダは予め設定される変換データを有してこれに基づいて
    前記信号線のデータ値を変換し、前記ROMは前記デコ
    ーダを介することにより前記CPUで正常な処理を行え
    るようになるようなデータを前記主データとして記憶し
    ていることを特徴とするメモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記デコーダは前記変換データの設定用
    としてEEPROM等の電気的に書換可能な不揮発性メ
    モリ部を有し、前記CPUからの命令により前記変換デ
    ータを書き換えられるようになっていることを特徴とす
    る請求項1に記載のメモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記デコーダは更に、ゲーム状態等のデ
    ータを保持するための状態データ保持部を有しているこ
    とを特徴とする請求項2に記載のメモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のメモリ
    装置に加えてゲーム状態等を保持するための状態データ
    保持装置を有し、これらをカートリッジ内の同一基板上
    に搭載していることを特徴とするメモリ装置。
  5. 【請求項5】 CPUで用いるプログラム命令や数値デ
    ータ等の主データを記憶するROMの内容をコピーされ
    て不正使用されるのを防止するための方法であって、前
    記ROMのアドレス信号線または及びデータ信号線の途
    中に接続されて予め設定される変換データに基づいて前
    記信号線のデータ値を変換するデコーダと、前記デコー
    ダによる変換動作により前記CPUで用いるデータ出力
    が得られるように主データが記憶された前記ROMと、
    を一対に用いることにより、前記ROMのデータをその
    ままコピーしただけでは正常な動作ができないようにし
    たことを特徴とするメモリ装置のデータプロテクト方
    法。
JP9175947A 1997-07-01 1997-07-01 メモリ装置及びそれを用いたデータプロテクト方法 Pending JPH1124998A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185347A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Fujitsu Ltd 情報処理装置及び情報処理方法
US7446413B2 (en) 2002-05-21 2008-11-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Circuit apparatus and method for operating the same

Cited By (2)

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US7446413B2 (en) 2002-05-21 2008-11-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Circuit apparatus and method for operating the same
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