JPH11249333A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH11249333A
JPH11249333A JP5351598A JP5351598A JPH11249333A JP H11249333 A JPH11249333 A JP H11249333A JP 5351598 A JP5351598 A JP 5351598A JP 5351598 A JP5351598 A JP 5351598A JP H11249333 A JPH11249333 A JP H11249333A
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image forming
photoreceptor
developer
cleaning
resin
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JP5351598A
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Akihiko Itami
明彦 伊丹
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン化ポテンシャルが5.3(eV)以下
の電荷輸送物質を含有する電子写真感光体を用いた場合
でも、繰り返しての画像形成時のクリーニング特性が優
れていて、該電子写真感光体表面にフィルミングを生じ
ることがなく、高耐久性であり、地カブリ、画像ボケ、
筋故障等の発生がなく画像品質が優れた画像形成方法及
び画像形成装置の提供。 【解決手段】 イオン化ポテンシャルが5.3(eV)
以下の電荷輸送物質を含有する電子写真感光体を平均粒
子径が80〜400nmの無機微粒子を含有する現像剤
で現像することを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体を用
いた画像形成方法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真感光体を用いた画像形成
方法においては、帯電、像露光、現像、転写、分離及び
クリーニングの各手段を用いて多数枚の画像形成が行わ
れる。従って常に良質の画像を安定して得るためには電
子写真感光体の感度特性、及び画像形成時のクリーニン
グ特性が優れていてフィルミング現象を生ぜず高耐久性
であることが要請される。
【0003】従来、上記電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、アモルファスシリコン等の無機光導電性
物質を含有する無機感光体が用いられてきたが、近年無
公害にして、加工性に優れていて、目的に応じて選択の
自由度が大きい有機光導電性物質を含有する有機感光体
が主流となっており、特に露光により電荷(電子、正
孔)を発生する電荷発生物質(CGM)と発生した電荷
を輸送する電荷輸送物質(CTM)とを含有する機能分
離型の有機感光体(以後、感光体ともいう)が重要視さ
れている。
【0004】上記感光体には、一つの層にCGMとCT
Mとを含有する単層構成の感光体及びCGMを含有する
電荷発生層(CGL)とCTMを含有する電荷輸送層
(CTL)とを有する積層構成の感光体とがあり、該C
GM及びCTMの研究、改良により高感度特性を有する
感光体が開発されている。特に上記CTMとしては、該
CTMのイオン化ポテンシャル(Ip)が電子写真特性
と関係があり、該Ipが5.3(eV)以下のCTMが
電荷輸送性に優れていることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記感
光体は有機材料を主体としているため、繰り返して画像
形成を行った場合、疲労劣化し易いという問題があり、
従来感光体表面層のバインダー樹脂の物性の改良、感光
層の膜厚の改良等が行われてきたが必ずしも十分ではな
かった。
【0006】そこで、本発明者らの鋭意検討の結果、上
記感光体の感光層に含有されるCTMのIpが繰り返し
使用される際に発生する感光体表面のフィルミングと関
係があり、特にIpが5.3(eV)以下の電荷輸送性
に優れたCTMを含有する感光体が上記フィルミングを
生じ易いこと、及びその場合でも選択された体積平均粒
径を有する無機微粒子を含有する現像剤を用いることに
より解決し得ることを見出し、本発明(画像形成方法)
を完成したのである。さらにまた、上記感光体及び現像
剤にクリーニング手段として、クリーニングブレード部
材を組み合わせて用いた装置が上記フィルミングの問題
を解決し得ることを見出し、本発明(画像形成装置)を
完成したのである。
【0007】本発明は上記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところはIpが5.3(eV)
以下のCTMを含有する感光体を用いた場合でも、繰り
返しての画像形成時のクリーニング特性が優れていて、
該感光体表面にフィルミングを生じることがなく、高耐
久性である画像形成方法及び画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記構成に
より達成される。
【0009】1.イオン化ポテンシャルが5.3(e
V)以下の電荷輸送物質を含有する電子写真感光体を平
均粒子径が80〜400nmの無機微粒子を含有する現
像剤で現像することを特徴とする画像形成方法。
【0010】2.前記電子写真感光体の膜厚が25μm
以上であることを特徴とする前記1に記載の画像形成方
法。
【0011】3.前記電子写真感光体の表面層が粘度平
均分子量が40,000以上のポリカーボネートを含有
することを特徴とする前記1又は2に記載の画像形成方
法。
【0012】4.少なくとも帯電、像露光、現像、転
写、分離及びクリーニングの各手段を有し、多数枚の画
像を形成するための画像形成装置において、該クリーニ
ング手段がブレードクリーニング方式であり、かつ前記
1〜3の何れか1項に記載の電子写真感光体及び現像剤
を用いることを特徴とする画像形成装置。
【0013】5.前記クリーニング手段がブレードクリ
ーニング方式であり、かつクリーニング補助手段として
ブラシローラーを用いることを特徴とする前記4に記載
の画像形成装置。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】〈感光体〉本発明の画像形成方法及び画像
形成装置に用いられる感光体は、好ましくは導電性支持
体上にCGM及びCTMを含有する感光層を有する機能
分離型有機感光体である。
【0016】本発明の感光体の感光層に含有されるCT
Mとしては、Ipが5.3(eV)以下の例えばオキサ
ゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘
導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジ
ン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合
物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導
体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベ
ンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフ
ラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、ア
ミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアント
ラセン等であり、光照射時発生するホールの輸送能力が
優れている外、CGMとの組み合わせに好適なものが選
択される。上記のように本発明で用いられるCTMのI
pが5.3(eV)以下であることを必須の要件として
おり、4.0(eV)以上であることが好ましい。上記
CTMのIpが5.3(eV)を越えると露光時CGM
からの正孔の注入効率が悪く、結果的に感光体の感度不
良を招く。また上記CTMのIpが4.0未満の場合は
感光体表面にトナー、紙粉等が付着し易くなり、フィル
ミングを生じ易くなる。
【0017】本発明の感光体のCGLに含有されるCG
Mとしては、特に制限はないが、例えばフタロシアニン
顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、イン
ジゴイド顔料等がある。
【0018】特に、本発明の感光体には、フルオレノン
系ジスアゾ顔料、イミダゾールペリレン顔料、アントア
ントロン顔料、オキシチタニル系フタロシアニン顔料を
用いると感度、耐久性及び画質の点で好ましく、これら
のCGMは単独あるいは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0019】上記CTM及びCGMはそれ自体では皮膜
形成能が乏しいので各種のバインダー樹脂を用いて感光
層を形成してもよい。
【0020】本発明の感光体の感光層の形成に用いられ
るバインダー樹脂としては任意のものを用いることがで
きるが、疎水性で、かつ誘電率が高く、電気絶縁性のフ
ィルム形成性高分子重合体を用いるのが好ましい。この
ような高分子重合体としては、例えばポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリア
クリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−
ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコー
ン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノールホル
ムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−
N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアセタール(例え
ばポリビニルブチラール)等が挙げられる。これらのバ
インダー樹脂は単独であるいは2種以上の混合物として
用いることができる。
【0021】なかでも、本発明の感光体の表面層には物
性に優れたバインダー樹脂、例えばポリカーボネート、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリアクリル酸エステル等を含有するのが好まし
く、特には粘度平均分子量40,000以上のポリカー
ボネートが好ましく用いられる。感光体の表面層に上記
粘度平均分子量40,000以上のポリカーボネートを
バインダー樹脂総量の50重量%以上含有させることに
より、該感光体に対するクリーニングブレード部材の圧
接力、例えば15〜30g/cm設定することができ、
それだけ感光体表面のフィルミングを防止することがで
きる。
【0022】なお、上記感光層には、オゾン劣化防止の
目的で酸化防止剤を添加することができる。酸化防止剤
としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、
パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロ
キノン、スピロクロマン、スピロインダノン及びそれら
の誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げられ
る。これらの具体的化合物としては、特開昭63−14
154号、同63−18355号、同63−44662
号、同63−50848号、同63−50849号、同
63−58455号、同63−71856号、同63−
71857号及び同63−146046号の各公報に記
載がある。
【0023】酸化防止剤の添加量はCTM100重量部
に対して通常0.1〜100重量部、好ましくは1〜5
0重量部、特に好ましくは5〜25重量部である。
【0024】本発明の感光体の構成に用いられる導電性
支持体としては、主として下記のものが用いられるが、
これらにより限定されるものではない。
【0025】1)アルミニウム、ステンレス等の金属 2)紙あるいはプラスチック等の支持体上に、アルミニ
ウム、パラジウム、金等の金属薄膜をラミネートもしく
は蒸着によって設けたもの 3)紙あるいはプラスチックフィルム等の支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫等の導電性化
合物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたもの。
【0026】本発明の感光体は導電性支持体上に、CG
L及びCTLが積層され、必要に応じてさらに、保護
層、中間層、バリア層、接着層等の補助層が積層されて
もよい。
【0027】さらには導電性支持体上に、CGM及びC
TMを含有する単層構成の感光層を設け、さらに必要に
応じて、保護層、中間層、バリア層、接着層等の補助層
が積層されてもよい。
【0028】また前記中間層は接着層またはブロッキン
グ層として機能するもので、前記バインダー樹脂の他
に、例えばポリビニルアルコール、エチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、カゼイン、共重合ナイロ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が用いら
れる。
【0029】CTL,CGL及び単層構成の感光層の形
成に使用される溶媒あるいは分散媒としては、ブチルア
ミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパ
ノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジ
アミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタ
ン、1,2−ジクロルプロパン、1,1,2−トリクロ
ルエタン、1,1,1−トリクロルエタン、トリクロル
エチレン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメ
チルスルホキシド、メチルセルソルブ等が挙げられる。
【0030】本発明の感光体は、上記のように積層構成
又は単層構成の機能分離型感光体とするのが望ましく、
図1は上記本発明の感光体の層構成を説明する図であ
り、通常は図1(a)〜(f)のような構成となる。図
1(a)に示す層構成は、導電性支持体11上にCGL
12を形成し、これにCTL13を積層して感光層14
を形成したものであり、同図(b)はこれらのCGL1
2とCTL13を逆にした感光層14′を形成したもの
である。同図(c)は(a)の層構成の感光層14と導
電性支持体11の間に中間層15を設け、同図(d)は
(b)の層構成の感光層14′と導電性支持体11との
間に中間層15を設けたものである。同図(e)の層構
成はCGM16とCTM17を含有する感光層14″を
形成したものであり、同図(f)はこのような感光層1
4″と導電性支持体11との間に中間層15を設けたも
のである。図1(a)〜(f)の構成において、最表層
にはさらに保護層を設けることができる。
【0031】この保護層にはCTMを含有することが出
来、いわゆる2層CTL型構成としてもよい。
【0032】ここで、導電性支持体11上に図1(a)
〜(d)のように積層構成の感光層14又は14′を設
けて感光体を形成する場合は、CGL12は、導電性支
持体11もしくはCTL13上に直接あるいは必要に応
じて接着層もしくはブロッキング層等の中間層を設けた
上に、次の方法によって形成することができる。
【0033】(1)真空蒸着法 (2)CGMを適当な溶剤に溶解した溶液を塗布する方
法 (3)CGMをボールミル、サンドグラインダ等によっ
て分散媒中で微細粒子状とし必要に応じて、バインダー
樹脂と混合分散して得られる分散液を塗布する方法。
【0034】即ち具体的には、真空蒸着、スパッタリン
グ、CVD等の気相堆積法あるいはディッピング、スプ
レー、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いら
れる。
【0035】このようにして形成されるCGLの厚さは
0.01〜5μmであることが好ましく、更に好ましく
は0.05〜3μmである。このCGL12における組
成割合は、CGMの1重量部に対してバインダー樹脂
0.1〜5重量部とするのが好ましいが、微粒子状のC
GMを分散した感光層14″を形成する場合は、CGM
1重量部に対してバインダー樹脂を5重量部以下の範囲
で用いることが好ましい。
【0036】また、CTL13は上記CGL12と同様
にして形成することができる。
【0037】このときの、CTL13の厚さは、必要に
応じて変更し得るが通常5〜30μmであることが好ま
しい。
【0038】このCTL13における組成割合は、CT
Mの1重量部に対してバインダー樹脂0.5〜5重量部
とするのが好ましい。
【0039】本発明の感光体は、上記のように単層構成
の感光層を有する感光体及びCGL及びCTLを含む積
層構成の感光層を有する感光体とがあるが、これらの感
光体の感光層の層厚は少なくとも25μm以上が好まし
く、より好ましくは25〜50μmである。感光層の層
厚が25μm未満の場合は繰り返し画像形成の過程でク
リーニング手段や現像ブラシ等による感光層のリファイ
ニング効果が不足するため、早めに感光体が疲労劣化し
易い。また、50μmを越えると感光層が支持体からは
く離し易く、画像形成時カブリが発生し易い。
【0040】《CTMのイオン化ポテンシャルの測定》
本発明の感光体に用いられるCTMのIpを測定するに
はCTMを粉体の状態にして測定する。測定器は「AC
−1」(理研計器(株)社製)を用いた。
【0041】〈現像剤〉 《無機微粒子》本発明においては、後述する本発明の現
像剤中に体積平均粒径80〜500nmの大粒径の無機
微粒子を含有することに特長があり、該無機微粒子とし
ては例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、チタン酸バ
リウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、
チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、三
酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、窒化
ケイ素等の微粒子であり、体積平均粒径が80nm未満
の場合は感光体表面のフィルミングを除去する効果が不
十分であり、500nmを越えると感光体表面を損傷す
るようになる。
【0042】なお、上記大粒径の無機微粒子は、必要に
よりシランカップリング剤、シリコーン樹脂等で被覆さ
れてもよい。
【0043】本発明の現像剤は、目的に応じて非磁性ト
ナー若しくは磁性トナーを主成分とする一成分系現像剤
であっても良く、または非磁性トナー及び磁性キャリヤ
を主成分とする二成分系現像剤で有っても良い。しかし
ながら現像剤の流動性及び摩擦帯電性に優れていて、良
質の白黒画像及びカラー画像が得られる点で二成分系現
像剤が好ましい。
【0044】《トナー》本発明の現像剤用トナーは粉砕
造粒法又は重合造粒法の何れの造粒法を用いて作製され
てもよく、該粉砕造粒法による場合は、バインダー樹
脂、着色剤、磁性体微粒子、荷電制御剤及び離型剤等の
添加剤を混合・溶融・混練・冷却・粉砕・分級して製造
される。また、重合造粒法による場合はトナーの着色
剤、磁性体微粒子、荷電制御剤、離型剤及び重合性樹脂
モノマー等の原材料を溶媒中に溶解もしくは分散させた
後、該原材料中の樹脂モノマーを重合させる方法によっ
て製造することもできる。
【0045】上記トナーを構成する結着樹脂としては、
特に限定されるものではなく、例えばポリエステル樹
脂、スチレン−アクリル酸アルキルエステル系樹脂、ス
チレン−メタクリル酸アルキルエステル系樹脂、スチレ
ン−ブタジエン系樹脂、スチレン−アクリロニトリル樹
脂、スチレン−アクリル−ポリエステル樹脂、スチレン
−アクリル−結晶性ポリエステルグラフト樹脂、ポリウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ロジン、
変性ロジン、フェノール樹脂、キシレン樹脂等を用いる
ことができる。
【0046】トナーを構成する着色剤としては、例えば
カーボンブラック、クロムイエロー、デュポンオイルレ
ッド、キノリンイエロー、フタロシアニンブルー、磁性
体等を挙げることが出来る。
【0047】またトナー中に必要により含有される磁性
体微粒子としては、例えばフェライト、マグネタイトを
始めとする鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金
属もしくは合金またはこれらの元素を含む化合物、ある
いは強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことに
より強磁性を示す合金、例えばマンガン−銅−アルミニ
ウム、マンガン−銅−錫等のマンガンと銅とを含むホイ
スラー合金と呼ばれる合金等が挙げられる。
【0048】次にトナー中に必要により含有される荷電
制御剤としては、ニグロシン系染料、第4級アンモニウ
ム塩化合物、アルキルピリジニウム化合物、トリフェニ
ルメタン系化合物、2価以上の金属を含む有機性の塩類
ないしは錯体等が挙げられ、また離型剤としては、例え
ば、数平均分子量(高温GPCのポリスチレン分子量換
算値)が1500〜5000である低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレン、低分子量エチレン−プロ
ピレン共重合体等のポリオレフィンワックス、例えばマ
イクロワックス、フィッシャートロップシュワックス等
の高融点パラフィンワックス、例えば脂肪酸低級アルコ
ールエステル、脂肪酸高級アルコールエステル、脂肪酸
多価アルコールエステル等のエステル系ワックス、アミ
ド系ワックス等が挙げられる。
【0049】前記のようにして製造されたトナーには、
感光体表面へのトナー及び紙粉等の付着によるフィルミ
ングの発生を防止するため本発明の特徴である前記大粒
径の無機微粒子が外添される。さらには必要によりトナ
ーの流動性を改善する目的で小粒径の無機微粒子が外添
される。該小粒径の無機微粒子としては、例えばシリ
カ、アルミナ、チタニア、チタン酸バリウム、チタン酸
マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロン
チウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、三酸化アンチモン、
酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等からなる
ものを挙げることができ、その体積平均粒径は、好まし
くは10〜50μmである。
【0050】また、上記小粒径の無機微粒子の表面には
疎水化処理が施されていてもよく、特に好適な無機微粒
子として疎水性シリカ微粒子が挙げられる。なお、正帯
電性を有するトナーを得るためには、疎水性シリカ微粒
子も正帯電性を有することが必要であり、かかる場合に
おいては、例えばアミノ変性シランカップリング剤、ア
ミノ変性シリコーンオイル、ポリシロキサンアンモニウ
ム塩、オルガノポリシロキサンと3−アミノプロピルト
リエトキシシラン等のアミン変性シリコーン化合物によ
って表面処理された疎水性シリカ微粒子を好ましく用い
ることができる。また、無機微粒子以外の外部添加剤と
しては、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデン等の
滑剤、低分子量ポリプロピレン等の定着助剤を挙げるこ
とができる。
【0051】上記本発明に係る大きい粒径の無機微粒子
のトナーへの添加量は、好ましくはトナー全体の0.0
1〜5重量%であり、更に好ましくは0.05〜2重量
%であり、上記小粒径の無機微粒子のトナーへの添加量
は、好ましくはトナー全体の0.1〜7重量%であり、
更に好ましくは0.2〜5重量%である。
【0052】《キャリヤ》本発明の現像剤が二成分系現
像剤の場合におけるキャリヤはトナーに適正な電荷を付
与する目的で使用されるものでり、好ましくは磁性芯材
の表面に樹脂被覆層を設けてなる樹脂被覆キャリアが用
いられる。該樹脂被覆キャリアの芯材としては、磁場に
よってその方向に強く磁化する物質、例えば鉄、フェラ
イト、マグネタイト等を例示することができ、耐久性の
観点からフェライトが特に好ましい。また、芯材粒子
は、1000エルステッドの外部磁場中における飽和磁
化が10〜80emu/g、保磁力が0.1〜100エ
ルステッドであることが好ましく、また、比重が3.5
〜5.5であることが好ましい。樹脂被覆キャリアの樹
脂被覆層を形成する樹脂としては、スチレン樹脂、アク
リル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
フッ素樹脂等を例示することができる。キャリアの体積
平均粒径は、30〜200μmであり、好ましくは40
〜100μmである。また、二成分系現像剤におけるト
ナー濃度は現像剤全体を100としたとき2〜15重量
部が好ましく、さらに4〜12重量部が好ましい。
【0053】《体積平均粒径の測定》上記本発明の現像
剤に外添される無機微粒子(体積平均粒径80〜400
nm)、必要に応じて外添される無機微粒子(体積平均
粒径10〜50nm)、現像剤のトナー及びキャリアの
体積平均粒径は湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分
布測定装置「ヘロス」(シンパテック(株)社製)によ
り測定された。
【0054】〈画像形成方法及び画像形成装置〉図2は
本発明の画像形成方法及び画像形成装置を説明する要部
断面図であり、矢印方向へ回転する感光体ドラム21上
に図示しない帯電極及び露光手段により帯電、露光され
て静電荷像が形成され、該静電荷像は感光体ドラム21
の矢印方向への回転に伴い図示しない現像手段により現
像されてトナー像が形成される。該トナー像は図示しな
い転写手段により転写紙上に転写され、分離、定着され
て定着画像が得られる。上記画像形成方法及び画像形成
装置においては、装着される感光体ドラム21として、
Ipが5.3(eV)以下のCTMをを含有し、表面層
が好ましくは粘度平均分子量が40,000以上のポリ
カーボネートを含有し、感光層の膜厚が好ましくは25
μm以上である有機感光体であり、充填される現像剤が
体積平均粒径80〜400nmの無機微粒子を含有する
現像剤であり、かつクリーニング手段22として、弾性
ゴムからなるクリーニングブレード部材23が用いられ
るため、高感度であり、繰り返し画像形成の過程でフィ
ルミングの発生が極めて少なく、良質の画像が安定して
得られる。
【0055】《クリーニング手段》上記のように図2の
画像形成装置に組み込まれる本発明のクリーニング手段
22ではクリーニングブレード部材23が用いられ、さ
らには該クリーニングブレード部材23と共にブラシロ
ーラー27が併用されるのが好ましい。上記クリーニン
グブレード部材23において、24は弾性ゴムブレード
であり、25は該弾性ゴムブレード24の支持部材であ
り、該弾性ゴムブレード24の自由端は感光体ドラム2
1に対して、その回転方向と反対側(カウンター方向)
に圧接してクリーニングが行われる。上記弾性ゴムブレ
ード24のゴム硬度はJISA 60〜70°、反発弾
性が30〜70%、ヤング率が30〜60kgf/g、
厚さが1.5〜3.0mm、自由長26が7〜12m
m、感光体ドラム21への圧接力が5〜30g/cmが
好ましい。
【0056】また、上記ブラシローラー27のブラシ2
9の素材は、任意のものを用いることができるが、疎水
性で、かつ誘電率が高い繊維形成性高分子重合体を用い
るのが好ましい。このような高分子重合体としては、例
えばレーヨン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエス
テル、メタクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリ
コーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール
ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポ
リビニルアセタール(例えばポリビニルブチラール)等
が挙げられる。これらのバインダ樹脂は単独であるいは
2種以上の混合物として用いることができる。特に、好
ましくはレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリ
ル、ポリプロピレンである。
【0057】また、ブラシ29は、導電性でも絶縁性で
もよく、構成素材にカーボン等の低抵抗物質を含有さ
せ、任意の抵抗に調整したものが使用できる。
【0058】ブラシ29の単繊維の太さは、好ましくは
6デニール以上、30デニール以下である。6デニール
に満たないと、十分な擦過力が無いため表面付着物を除
去できない。また、30デニールより大きいと、繊維が
剛直になるため感光体の表面を傷つけ感光体の寿命を低
下させる。
【0059】ここでいう「デニール」とは、ブラシ29
を構成する繊維の長さ9000mの重量をg(グラム)
単位で測定した数値である。
【0060】ブラシ29の繊維密度は、好ましくは4.
5×102f/cm2以上15.5×102f/cm2以下
である。4.5×102f/cm2に満たないと、擦過に
ムラができ付着物を均一に除去することができない。1
5.5×102f/cm2より大きいと、ブラシ29の繊
維間に入り込んだ、トナー、異物が除去しきれず、パッ
キングが発生しブラシ29の特性が失われる。
【0061】上記ブラシローラー27のブラシ29を支
持する支持体28としては、好ましくは主としてステン
レス、アルミニウム等の金属、紙、プラスチック等が用
いられるが、これらにより限定されるものではない。
【0062】また、必要に応じて、ブラシ29に付着し
たトナー、異物をブラシ29からはたき落とすための部
材(フリッカー)をもうけてもよい。なお本発明で用い
られるブラシローラー27は図2に示すように、円柱状
の支持体28の表面にブラシ29を接着して形成するの
が好ましい。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の実施の態様がこれにより限定されるもの
ではない。
【0064】実施例1 〈感光体1の作製〉導電性支持体としては鏡面加工を施
した直径80mm、高さ355mmのアルミニウム支持
体上に下記組成の中間層用塗布液UCL−1を乾燥膜厚
が0.5μmとなるように塗布、乾燥して、中間層を形
成した。
【0065】 (1)塗布液UCL−1 エチレン酢ビ共重合体樹脂「エルバックス4260」(三井デュポンポリケミ カル(株)社製) 14g トルエン 300ml シクロヘキサン 300ml 次に上記中間層上に、下記組成物をサンドミルを用いて
2時間分散して得たCGL用塗布液CGL−1を乾燥膜
厚が0.5μmとなるよう塗布、乾燥して、CGLを形
成した。
【0066】 (2)塗布液CGL−1 CGM「τ型無金属フタロシアニン」(東洋インキ(株)社製)6.2g シリコーン樹脂「KR−5240」(信越化学社(株)社製) 30g 2−ブタノン 300ml 次にこのCGL上に下記組成のCTL用塗布液CTL−
1を乾燥膜厚が23μmになるように塗布し、かつ10
0℃、1時間乾燥して感光体1を得た。
【0067】 (3)塗布液CTL−1 CTM−1 420g ポリカーボネート樹脂「ビスフェノールZ型」(三菱ガス化学(株)社製:粘 度平均分子量=30,000) 560g 酸化防止剤「LS2626」(三共社(株)社製) 21g 1,2−ジクロロエタン 2800ml 〈現像剤1の作製〉 (1)トナーの作製 スチレン−アクリル共重合樹脂 100g カーボンブラック 10g ワックス 4g シリカ(平均粒子径12nm) 0.6g 酸化チタン(平均粒子径100nm) 0.4g ステアリン酸亜鉛 0.05g 上記組成物を混合、練肉、粉砕、分級してトナーを得
た。
【0068】(2)キャリアはシリコーン樹脂被覆フェ
ライトキャリアとし、該キャリアと上記トナーとをトナ
ー濃度が5重量%となるように混合して現像剤1を得
た。
【0069】実施例2〜4 実施例1において、感光体1のCTM−1に変えてCT
M−2〜4を用いた他は実施例1と同様にして感光体2
〜4及び現像剤1を調製した。
【0070】実施例5 実施例1において、感光体1のCTLの膜厚を23μm
から27μmに変えた他は実施例1と同様にして感光体
5及び現像剤1を調製した。
【0071】実施例6 実施例1において、感光体のCTLのバインダー樹脂を
粘度平均分子量30,000のポリカーボネート樹脂
「ビスフェノール型」(三菱ガス化学(株)社製)から
粘度平均分子量50,000の「ポリカーボネートZ樹
脂」(帝人化成(株)社製)に変えた他は実施例1と同
様にして感光体6及び現像剤1を調製した。
【0072】実施例7 実施例1において、感光体1の処方を以下のように変更
した他は実施例1と同様にして感光体7及び現像剤1を
調製した。
【0073】〈感光体7の作製〉実施例1の感光体1の
アルミニウム支持体上に下記組成の中間層用塗布液UC
L−2を乾燥膜厚が1.0μmとなるように塗布、乾燥
して、中間層を形成した。
【0074】 (1)中間層用塗布液UCL−2 チタンキレート化合物「TC−750」(松本製薬(株)社製) 30g シランカップリング剤「KBM−503」(信越化学(株)社製)17g 2−プロパノール 150ml 次に上記中間層上に、下記組成物をサンドミルを用いて
20時間分散して得たCGL用塗布液CGL−2を乾燥
膜厚が0.5μmとなるよう塗布、乾燥して、CGLを
形成した。
【0075】 (2)塗布液CGL−2 Y型チタニルフタロシアニン 10g シリコーン樹脂「KR−5240」(信越化学(株)社製) 10g 酢酸−t−ブチル 1000ml 次に上記CGL上に下記組成の塗布液CTL−2を、乾
燥膜厚が23μmになるように塗布した後、100℃、
1時間乾燥して感光体7を得た。
【0076】 (3)塗布液CTL−2 CTM−1 420g ポリカーボネート樹脂「ビスフェノールZ型」(三菱ガス化学(株)社製:M v=30,000) 560g 酸化防止剤「LS2626」 21g 1,2−ジクロロエタン 2800ml 実施例8 実施例1において、現像剤1の処方を以下のように変更
した他は実施例1と同様にして感光体1及び現像剤2を
調製した。
【0077】 〈現像剤2の作製〉 (1)トナーの作製 スチレン−アクリル共重合樹脂 100g カーボンブラック 10g ワックス 4g シリカ(平均粒子径12nm) 0.8g チタン酸ストロンチウム(平均粒子径300nm) 0.2g ステアリン酸亜鉛 0.05g 上記組成物を混合、練肉、粉砕、分級してトナーを得
た。
【0078】(2)キャリアはシリコーン樹脂被覆フェ
ライトキャリアとし、該キャリアと上記トナーとをトナ
ー濃度が5重量%となるように混合して、現像剤2を得
た。
【0079】実施例9 実施例1において、感光体1のCTMをCTM−1から
CTM−5に変えた他は実施例1と同様にして感光体8
及び現像剤1を調製した。
【0080】比較例1 実施例1において、感光体1のCTMをCTM−1から
CTM−6に変えた他は実施例1と同様にして感光体9
及び現像剤1を調製した。
【0081】比較例2 比較例1において、現像剤1から現像剤2に変えた他は
比較例1と同様にして感光体9及び現像剤2を調製し
た。
【0082】比較例3 実施例1において、現像剤1の酸化チタンを除いた他は
実施例1と同様にして感光体1及び現像剤3を調製し
た。
【0083】比較例4 実施例1において、現像剤処方を以下のように変えた他
は実施例1と同様にして感光体1及び現像剤4を調製し
た。
【0084】 〈現像剤4の作製〉 (1)トナーの作製 スチレンーアクリル共重合樹脂 100g カーボンブラック 10g ワックス 4g シリカ(平均粒子径12nm) 0.6g シリカ(平均粒子径70nm) 0.4g ステアリン酸亜鉛 0.05g 上記組成物を混合、練肉、粉砕、分級してトナーを得
た。
【0085】(2)キャリアはシリコーン樹脂被覆フェ
ライトキャリアとし、該キャリアと上記トナーとをトナ
ー濃度が5重量%となるように混合して、現像剤4を得
た。
【0086】比較例5 実施例1において、現像剤処方を以下のように変えた他
は実施例1と同様にして感光体1及び現像剤5を調製し
た。
【0087】 〈現像剤5の作製〉 (1)トナーの作製 スチレン−アクリル共重合樹脂 100g カーボンブラック 10g ワックス 4g シリカ(平均粒子径12nm) 0.8g シリカ(平均粒子径500nm) 0.2g ステアリン酸亜鉛 0.05g 上記組成物を混合、練肉、粉砕、分級してトナーを得
た。
【0088】(2)キャリアはシリコーン樹脂被覆フェ
ライトキャリアとし、該キャリアと上記トナーとをトナ
ー濃度が5重量%となるように混合して、現像剤5を得
た。
【0089】〈評価〉上記のようにして得た9種類の感
光体及び5種類の現像剤を、複写機「Konica U
−BIX4045」(コニカ(株)社製)を半導体レー
ザー光源で露光、反転現像を行う方式に改造した改造機
に表1の組み合わせで順次装着し、実施例1〜9及び比
較例1〜5の14種類の感光体特性評価テストを行っ
た。
【0090】即ち、上記改造複写機に表面電位計を備え
付けて上記14種類の帯電→露光→除電のプロセステス
トを行い、未露光電位VH(ボルト)及び露光後の電位
VL(ボルト)を測定し、その結果を表1に示した。
【0091】次にクリーニングユニットにはゴム硬度J
IS A 65°、反発弾性40%、厚さ2mm、自由
長9mmの弾性ゴムブレードを当接角20°で感光体の
回転に対してカウンター方向に押圧力18g/cmで当
接し、20,000コピーの実写試験を行い画像品質の
評価を行った。フィルミングレベルは20,000コピ
ー後の感光体表面を下記評価基準で目視で観察し、以下
の基準で判定を行い、その結果を表1に示した。
【0092】〈評価基準〉 ◎ 良好 ○ 軽微(画像では問題なし) △ 部分的に発生 × 多発 なお、上記実施例、比較例で使用したCTMの構成を下
記に示す。
【0093】
【化1】
【0094】
【化2】
【0095】
【表1】
【0096】表1より実施例1〜9では、何れも電位特
性が優れていると共に20,000コピーに及ぶ繰り返
し画像形成時のクリーニング特性が優れていて、感光体
表面のフィルミング及び地カブリ、画像ボケ、筋故障等
の発生がなく画像品質が優れているが、比較例1〜5は
上記電位特性、感光体表面のフィルミング及び画像品質
が悪く実用性に乏しいことが解る。
【0097】実施例10 実施例1の評価用の改造機を再改造し、単繊維太さ15
デニール、繊維密度9.3×102f/cm2のアクリル
製の導電性ブラシを直径6mmのSUS製の芯金に外径
15mmになるように作製したローラーを前記ブレード
の下部に食い込み量1mmになるように設置し、感光体
に対し順方向に回転数500rpmで感光体と同期して
動作するように設定した。このときブラシに対して食い
込み量1mmになるように、トナーをはたき落とすため
のフリッカーを設けた。前記実施例1の評価テスト及び
上記ブラシローラーを有する再改造機を用いた以外は実
施例1と同様の評価テストを行い、その結果を表2に示
した。
【0098】比較例6 上記実施例10の再改造機のクリーニングブレードを除
去し、ブラシローラーのみを用いてクリーニングするよ
うにした他は実施例10と同様の評価テストを行い、そ
の結果を表2に示した。
【0099】
【表2】
【0100】表2より実施例1及び10では、何れも電
位特性が優れていると共に20,000コピーに及ぶ繰
り返し画像形成時のクリーニング特性が優れていて、感
光体表面のフィルミング及び地カブリ、画像ボケ、筋故
障等の発生がなく画像品質が優れており、特にクリーニ
ングブレードの外にブラシローラーを用いた場合は上記
各特性が優れているが、クリーニングブレードを除去
し、ブラシローラーのみを用いた比較例6では上記電位
特性、感光体表面のフィルミング及び画像品質が著しく
悪く実用性を有していないことが解る。
【0101】
【発明の効果】実施例により実証されたように、本発明
の画像形成方法及び画像形成装置によれば、Ipが5.
3(eV)以下のCTMを含有する感光体を用いた場合
でも、繰り返しての画像形成時のクリーニング特性が優
れていて、該感光体表面にフィルミングを生じることが
なく、高耐久性であり、地カブリ、画像ボケ、筋故障等
の発生がなく画像品質が優れている等、優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光体の層構成を説明する図である。
【図2】本発明の画像形成方法及び画像形成装置を説明
する要部断面図である。
【符号の説明】
11 導電性支持体 12 CGL 13 CTL 14,14′,14″ 感光層 15 中間層 16 CGM 17 CTM 21 感光体ドラム 22 クリーニング手段 23 クリーニングブレード部材 24 弾性ゴムブレード 25 支持部材 26 ブレード自由長 27 ブラシローラー 28 支持体 29 ブラシ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン化ポテンシャルが5.3(eV)
    以下の電荷輸送物質を含有する電子写真感光体を平均粒
    子径が80〜400nmの無機微粒子を含有する現像剤
    で現像することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記電子写真感光体の膜厚が25μm以
    上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記電子写真感光体の表面層が粘度平均
    分子量が40,000以上のポリカーボネートを含有す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】 少なくとも帯電、像露光、現像、転写、
    分離及びクリーニングの各手段を有し、多数枚の画像を
    形成するための画像形成装置において、該クリーニング
    手段がブレードクリーニング方式であり、かつ請求項1
    〜3の何れか1項に記載の電子写真感光体と現像剤を用
    いることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング手段がブレードクリー
    ニング方式であり、かつクリーニング補助手段としてブ
    ラシローラーを用いることを特徴とする請求項4に記載
    の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008117806A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-02 Canon Kabushiki Kaisha 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US7482106B2 (en) 2004-03-15 2009-01-27 Konica Minolta Holdings, Inc. Image forming method and image forming apparatus

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WO2008117806A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-02 Canon Kabushiki Kaisha 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US7655370B2 (en) 2007-03-27 2010-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus

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