JPH07209883A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH07209883A
JPH07209883A JP6006550A JP655094A JPH07209883A JP H07209883 A JPH07209883 A JP H07209883A JP 6006550 A JP6006550 A JP 6006550A JP 655094 A JP655094 A JP 655094A JP H07209883 A JPH07209883 A JP H07209883A
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JP
Japan
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group
substituted
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toner
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JP6006550A
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Asao Matsushima
朝夫 松島
Takeo Oshiba
武雄 大柴
Yoshihiko Eto
嘉彦 江藤
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高画質で原稿の再現性に優れ、コピー世代を
重ねた場合の画像の継承忠実性を保ち得る電子写真によ
る画像形成方法を提供する。 【構成】 導電性基体上に電荷発生層及びバインダー樹
脂として下記一般式〔B1〕で表される構造単位と下記
一般式〔B2〕で表される構造単位を主成分とする共重
合体化合物を含有する電荷輸送層をこの順に有する電子
写真感光体に、静電潜像を形成した後、1次粒子の体積
平均粒径が9μm以下のトナーを用いて現像する。 【化1】 一般式〔B1一般式〔B2〔式中、R1,R2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル
基、アリール基などを表す。又、R3〜R6は各々水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリー
ル基などを表す。l,m,p,qは1〜4の整数であ
る。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体を用いる
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写方法が広く利用されるにつ
れ、画質の向上はもちろんのこと、複写作業における労
働衛生環境、装置の耐用性の改善が求められ、更に情報
伝達の手段として次々とコピーの世代を重ねて配布され
る世情となって来ている。
【0003】前記の要求に応えるためには複写方法、装
置構造、使用資材等が互いに関与しあい、特に相反する
機能分野に亘って広汎な技術努力が払われて来ている。
【0004】例えば高画質を目的として小粒子トナーを
現像に用いる技術については、感光体上に形成された静
電潜像を忠実に再現するので、潜像電位にムラがあると
小粒子の特性の良さが逆に仇となり、ムラをそのまま映
し出し、画像に濃淡ムラを描き出す。更に潜像に電位ム
ラがあることは文字原稿、網点原稿による画像に画質不
良を招く。特に細線になればなるほどその傾向は顕著と
なる。更に、この画像を基にしてコピー世代を重ねると
文字太り、網線潰れ、網点潰れ等画像の継承画質に忠実
性を失い判読不能に陥る。
【0005】前記潜像電位ムラ、基本的には感光体の帯
電ムラは、感光体の感光体構成層、即ち電荷発生層、電
荷輸送層、あるいは中間層等の構成層に介在させる補助
層の機能作用の平面的不均一に基づくものであり、その
影響の主たるものは最表層となる電荷輸送層に帰せられ
る。
【0006】電荷輸送層は電荷輸送物質、バインダー樹
脂更には機能補助のための添加剤を含有する塗布液を電
荷発生層上に塗設して形成するが、バインダー樹脂と電
荷輸送層の他の構成物質との相溶性不良による塗布ム
ラ、塗布欠陥及び帯電・電位保持性不良が原因となり上
述した帯電ムラが生じる場合がままある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、高画質で原稿の再現性に優れ、コピー世代を重ねた
場合の画像の継承忠実性を保ち得る電子写真による画像
形成方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、導
電性基体上に電荷発生層及びバインダー樹脂として下記
一般式〔B1〕で表される構造単位と下記一般式〔B2
で表される構造単位を主成分とする共重合体化合物を含
有する電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体に、
静電潜像を形成した後、1次粒子の体積平均粒径が9μ
m以下のトナーを用いて現像することを特徴とする画像
形成方法によって達成される。
【0009】
【化2】
【0010】式中、R1,R2は水素原子、炭素数1〜6
の置換、無置換のアルキル基、置換、無置換のアリール
基(例えばフェニル基、ナフチル基等)、R1とR2で形
成されるC4〜C10の環状炭化水素残基を表す。
【0011】又、R3,R4,R5及びR6は各々水素原
子、ハロゲン原子(例えば、塩素、窒素、よう素等の原
子)、炭素数1〜6の置換、無置換のアルキル基、C4
〜C10の環状炭化水素残基、置換、無置換のアリール基
(例えばフェニル基、ナフチル基)を表す。l,m,
p,qは1〜4の整数である。
【0012】即ち本発明者は、帯電ムラが電荷輸送層の
バインダー樹脂の特性に依存するところが大きいことに
着目し、バインダー樹脂の検索を行い、ポリカーボネー
ト、特に一般式〔B1〕で表される構造単位と一般式
〔B2〕で表される構造単位とを主成分とする共重合体
化合物ポリカーボネート(以下、本発明のポリカーボネ
ートと言う)をバインダー樹脂とすると、電荷輸送物質
との相溶性が良好で塗布ムラ・塗布欠陥を生じることが
なく、更にはバインダー樹脂自身の帯電性・帯電保持性
も良好で甚だ有用であるとの知見を得たものである。
【0013】加えて、本発明のポリカーボネートは他の
ポリカーボネート(例えばA型ポリカーボネート)に比
べ耐摩耗性が非常に大きく、且つ耐クラック性及び耐オ
ゾン性が良好なので、本発明に係わる感光体は繰り返し
使用時の耐用性が大きく、帯電電位、感度、暗減衰、白
紙電位、残留電位も安定していて、これらの変化による
画質の劣化がないという思わぬ効果も得られた。
【0014】以下本発明を更に詳述する。
【0015】本発明の共重合体の重合度は10〜5000、好
ましくは50〜1000である。
【0016】本発明において、主要繰返し単位として前
記一般式〔B1〕及び一般式〔B2〕を構造組成に含む共
重合体をバインダー樹脂として用いることにより、皮膜
物性及び電荷保持力、感度、残留電位等の電子写真特性
に優れ、かつ繰返し使用に供した時にも疲労劣化が少な
い安定した特性を発揮する電子写真感光体を作成するこ
とができる。
【0017】更に必要に応じ目的とする作用効果に支障
を来さぬ範囲で他のモノマーを混合して用いることがで
きる。この際の混入比率は50wt%以下が好ましい。
【0018】本発明の共重合体化合物は、下記(I)及び
(II)から選ばれるフェノール系化合物を用いて常法に従
い容易に合成される。
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6
l,m,p及びqは前記一般式〔B1〕、〔B2〕で示し
たものと同じである。〕 本発明の共重合体化合物を製造する方法は、具体的には
塩化メチレン、1,2‐ジクロルエタン等の不活性溶媒存
在下、前記フェノール系化合物に、酸受容体としてアル
カリ水溶液或はピリジン等を入れ、ホスゲンを導入しな
がら反応させる方法が挙げられる。
【0021】酸受容体としてアルカリ水溶液を使う時
は、触媒としてトリメチルアミン、トリエチルアミン等
の第3級アミン、あるいはテトラブチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルトリブチルアンモニウムブロミド等の
第4級アンモニウム化合物を用いると、反応速度が増大
する。
【0022】また必要に応じて分子量調節剤としてフェ
ノール、p-t-ブチルフェノール等1価のフェノールを共
存させてもよい。触媒は最初から入れてもよいし、オリ
ゴマーを造った後に入れて高分子量化する等任意の方法
がとれる。
【0023】尚、本発明において2種以上のフェノール
系化合物を用いて共重合する方法としては、 (イ) 2種以上のフェノール系化合物を最初に同時にホ
スゲンと反応させて共重合する方法 (ロ) 一方をまずホスゲンと反応させ、ある程度反応を
行った後他方を入れて重合する方法 (ハ) 別々にホスゲンと反応させて重合する方法 等の任意の方法がとれる。
【0024】次に一般式〔B1〕,〔B2〕で示される構
造の具体例を挙げるが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】前記両構造から形成される本発明のポリカ
ーボネートとしては下記のものが挙げられるが本発明は
これらに限定されるものではない。
【0032】
【表1】
【0033】前記表中の共重合体化合物中のx、yの比
率(共重合比)はx:y=95:5〜5:95の範囲であ
り、更に好ましくは95:5〜50:50の範囲である。
【0034】前記yの比率が50%以上になると感度及び
機械的強度が低下する為、yの比率を50%以下とするこ
とが好ましい。
【0035】本発明のポリカーボネートに併用して用い
てもよいバインダーとしては、例えばポリエステル、メ
タクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、
スチレン共重合樹脂 (例えばスチレン-ブタヂエン共重
合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合体等)、アク
リロニトリル系共重合体樹脂 (例えば塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体等)、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹
脂、フェノール樹脂 (例えばフェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂等)、スチ
レン−アルキッド樹脂、ポリ-N-ビニルカルバゾール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリヒ
ドロキシスチレンを挙げることができる。
【0036】これらのバインダーは、単独であるいは2
種以上の混合物として本発明のポリカーボネートに併用
することができる。
【0037】本発明に用いられる電荷輸送物質として
は、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導
体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビス
イミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化
合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾロン
誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール
誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アク
リジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘
導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-1-ビニルピレ
ン、ポリ-9-ビニルアントラセン等である。
【0038】本発明に用いられる電荷輸送物質としては
光照射時発生するホールの支持体側への輸送能力が優れ
ている他、後述する電荷発生物質との組合せも考慮され
て選択される。
【0039】好ましい電荷輸送物質としては下記一般式
(A)、(B)及び(C)で表される化合物を挙げるこ
とができる。
【0040】
【化10】
【0041】式中、Ar1、Ar2はそれぞれ置換又は無置換
のアリール基を表し、Ar3はフェニレン基を表し、Ar1
Ar2の一方とAr3とが結合して環を形成しても良い。
7、R8及びR9は水素原子、置換又は無置換のアルキ
ル基、置換又は無置換のアリール基を表す。R8とR9
が結合して環を形成しても良い。
【0042】一般式(A)で表される具体的化合物例は
特開平5-257298号の第11頁〜第16頁に詳しい。
【0043】
【化11】
【0044】式中、R10は水素原子、アルキル基又はア
ルコキシ基を表し、R11及びR12はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ
カルボニル基又は置換アミノ基を表す。
【0045】一般式(B)で表される具体的化合物例は
特開平5-257300号の第22頁〜第26頁に詳しい。
【0046】
【化12】
【0047】式中、Ar4は(R15iで置換されているフ
ェニル基、置換又は無置換の縮合多環系炭化水素基・複
素環基・縮合多環系複素環基を表し、Ar5及びAr6は(R
16)jで置換されているフェニル基、置換又は無置換の縮
合多環系炭化水素基・複素環基・縮合多環系複素環基を
表し、Ar7及びAr8は(R17)kで置換されているフェニル
基、置換又は無置換の縮合多環系炭化水素基・複素環基
・縮合多環系複素環基を表す。R13及びR14は(R18)l
で置換されているフェニル基、置換又は無置換の縮合多
環系炭化水素基・複素環基・縮合多環系複素環基を表
し、Ar7及びAr8と縮合して環を形成しても良い。R15
置換又は無置換のアルキル基、フェニル基、アルコキシ
基、フェノキシ基及びシアノ基、ハロゲン原子、カルボ
キシル基、アシル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミ
ノ基及び置換又は無置換のアルキルアミノ基、アリール
アミノ基、アラルキルアミノ基、環状炭化水素基、縮合
多環系炭化水素基、複素環基を表す。R16、R17及びR
18は置換又は無置換のアルキル基、フェニル基、アルコ
キシ基、フェノキシ基及びシアノ基、ハロゲン原子、カ
ルボキシル基、アシル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
アミノ基及び置換又は無置換のアルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、アラルキルアミノ基、環状炭化水素基、
縮合多環系炭化水素基、複素環基を表す。i、k及びl
は0〜5の整数を表し、jは0〜4の整数を表す。
【0048】一般式(C)で表される具体的化合物例は
例えば特開昭64-32265号公報の第4〜10頁に詳しい。
【0049】本発明においては、電荷発生物質として次
の代表例で示される様な有機顔料が用いられる。
【0050】(1) モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、トリ
アゾ顔料、金属錯塩アゾ顔料等のアゾ顔料 (2) ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリレ
ン顔料 (3) アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導
体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導
体、ビオラントロン誘導体及びイソビオラントロン誘導
体等多環キノン顔料 (4) インジゴ誘導体及びチオインジゴ誘導体等のイン
ジゴイド顔料 本発明に係わる電子写真感光体においては、電荷発生物
質としてフルオレノン系ビスアゾ顔料、ペリレン顔料、
フタロシアニン顔料等の有機系顔料が用いられることが
好ましい。特に次に示す顔料を用いると、感度、耐久性
及び画質等の点で著しく改良された効果を示す。
【0051】本発明で好ましく用いられるフルオレノン
系ビスアゾ顔料は、特開平2-20877号公報に詳しく記載
されている下記一般式〔G1〕で表されるものを挙げら
れる。
【0052】
【化13】
【0053】式中、X1及びX2は、それぞれ、ハロゲン
原子、置換又は無置換のアルキル基、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシ基又は、置換又は無置換のアミノ基を表
し、X1及びX2のうち少なくとも1つはハロゲン原子で
ある。p及びqはそれぞれ0,1又は2の整数を表し、
p及びqは同時に0になることはなく、p及びqが2の
ときは、X1及びX2はそれぞれ同一又は異なる基であっ
てもよい。
【0054】Aは下記一般式〔Q〕で表される基を示
す。
【0055】
【化14】
【0056】式中、Arは弗素化炭化水素基を有する芳
香族炭素環基又は芳香族複素環基を表す。Zは置換若し
くは無置換の芳香族炭素環又は置換若しくは無置換の芳
香族複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。
【0057】m及びnはそれぞれ0,1又は2の整数を
表す。但し、m及びnが同時に0となることはない。
【0058】本発明で好ましく用いられるペリレン系顔
料としては下記一般式〔G2〕又は〔G3〕で表されるビ
スイミダゾピリドノペリレンがある。
【0059】
【化15】
【0060】上記一般式においてZは置換又は無置換の
2価芳香環を形成するのに必要な原子群を表す。
【0061】Zの好ましい具体例としては、ベンゼン
環、ナフタレン環、アンスラセン環、フェナンスレン
環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラゾール環、アント
ラキノン環が挙げられる。なかでもベンゼン環及びナフ
タレン環が好ましく、特に好ましいのはベンゼン環であ
る。Zは置換基を有していても良いが無置換であるのが
好ましい。
【0062】Zの置換基としては、アルキル、アルコキ
シ、アリール、アリールオキシ、アシル、アシルオキ
シ、アミノ、カルバモイル、ハロゲン、ニトロ、シアノ
等の各基を挙げられるが、好ましいのはアルキル基であ
る。
【0063】一般式〔G2〕及び〔G3〕で表される具体
的化合物例は特開平5-158265号第6頁〜第7頁に詳し
い。
【0064】本発明において、チタニルフタロシアニン
は、Cu-Kα線(波長1,541Å)に対するX線回折スペク
トルにおいて、測定誤差±0.2°を含んでフラッグ角2
θでのピーク位置が下記のもの(誤差値は省略)、即ち (1)特開昭61-239248号公報に記載の如く7.5°、12.3
°、16.3°、25.3°及び28.7°に強いピークを持つα型
チタニルフタロシアニン (2)特開昭62-67094号公報及び同63-218768号公報に
記載の如く9.3°、10.6°、13.2°、15.1°、15.7°、1
6.1°、20.8°、23.3°、26.3°及び27.1°に強いピー
クを持つβ型チタニルフタロシアニン (3)電子写真学会誌第27巻第4号(第19〜24頁)に報
告された23.4°に強いピークを持つm型チタニルフタロ
シアニン (4)特開平2-309362号公報に記載の如く9.2°、11.6
°、13.0°、24.1°、26.2°及び27.2°に強いピークを
持つI型チタニルフタロシアニン が好ましく用いられるが、更に好ましくは特開昭64-170
66号公報及び特開平3-200790号公報に記載の如く9.6°
及び27.2°に強いピークを持つY型チタニルフタロシア
ニンである。
【0065】尚、前記ピークとはノイズと明瞭に区別で
きる鋭角の錐状の突起である。
【0066】上記チタニルフタロシアニンの基本構造は
次の一般式〔G4〕で表される。
【0067】
【化16】
【0068】式中、X3、X4、X5及びX6はそれぞれ水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を
表し、n、m、l及びkはそれぞれ0〜4の整数を表
す。
【0069】本発明の画像形成方法に用いられる現像剤
トナーとしては、流動性及び摩擦帯電性に優れた2成分
現像剤が用いられ、非磁性小粒径トナーと磁性キャリア
粒子とからなるものが好ましく用いられる。
【0070】非磁性小粒径トナーを得るには後述する熱
可塑性又は熱硬化性バインダー樹脂中にカーボンブラッ
ク等の着色剤を20wt%以下、必要により荷電制御剤を5
wt%以下混合し、熔融、練肉、冷却、粉砕、分級し、更
に必要により熱処理して体積抵抗1014Ωcm以上の絶縁性
で且つ体積平均粒径が2〜9μmの粒子を得る。尚、本
発明に於ける体積平均粒径は、コールターカウンタTA
−II型(コールター社製)で100μmのアパーチャーを使
用して測定したものとする。又、前記着色剤その他の添
加剤をバインダー樹脂モノマー中に含有せしめたものを
撹拌下に重合して球形トナーを得るようにしても良い。
【0071】トナー用バインダー樹脂としては、スチレ
ン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエ
ン樹脂、アクリル樹脂などの付加重合型樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リスルホネート樹脂、ポリエチレン樹脂などの縮合重合
型樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。
【0072】荷電制御剤としては特開昭59-88734号、同
59-88745号、同59-76256号、同59-78362号、同59-22825
9号、同59-124344号の各公報に記載の負の荷電制御剤、
及び特開昭51-9456号、同59-204851号、同59-204850
号、同59-177571号の各公報に記載の正の荷電制御剤な
どを用いることができる。
【0073】トナーの定着ローラへの付着によるオフセ
ット現象を防止する目的で低分子量のポリオレフィン
(ポリプロピレン、ポリエチレン、ワックス等)をバイ
ンダー樹脂に対し0〜5wt%含有せしめることができ
る。
【0074】又、現像剤の流動性や電荷制御性(負)を
付与する目的で疎水性シリカ、コロイダルシリカ、シリ
コーンワックス等をトナーに対して0〜3.0wt%混合す
ることができる。
【0075】本発明の画像形成方法に用いられるトナー
は体積平均粒径が9μm以下であるが、2〜9μmが好ま
しく、更に好ましくは3〜7μmである。
【0076】平均粒径が2μm未満であると画像がカブ
リ易く、トナーの飛散を生ずるようになり、9μmを越
えると所望の解像力が得られない。
【0077】本発明の画像形成方法に用いられる現像剤
のキャリアは抵抗率が108Ωcm以上、好ましくは1013Ωc
m以上の絶縁性のもの更に好ましくは1014Ωcm以上のも
のがよく、現像剤の流動性を向上させるとともにトナー
との摩擦帯電性を向上させ、且つキャリア粒子同志又は
キャリアとトナー間のブロッキングを起こりにくくする
ために、球形化されるのが好ましい。
【0078】かかる球形化キャリアを得るには、例えば
樹脂被服キャリアの場合、予め球形に形成された磁性体
粒子に例えば熱可塑性又は熱硬化性樹脂を0.1〜2μmの
厚み(キャリア重量に対して0.5〜5wt%)の薄層に被
服加工すれば良い。又、樹脂分散キャリアの場合は磁性
体微粉末を30〜70wt%樹脂に分散してなる分散粒子を熱
処理して球形化するか、スプレードライ法により直接球
形粒子を製造すれば良い。
【0079】2成分現像剤のキャリアとトナーとの重量
比は98〜85:2〜15であれば良い。
【0080】又、現像剤には脂肪酸金属塩、フッ素系界
面活性剤等のクリーニング助剤等を添加することができ
る。
【0081】
【実施例】以下本発明の実施例を具体的に説明するが、
これにより本発明の実施態様が限定されるものではな
い。
【0082】実施例1 《電子写真感光体の作成》感光体1 ポリアミド樹脂CM−8000(東レ社製)30gをメタノール
900ml、1-ブタノール(関東化学社製)100mlの混合溶媒
中に投入し、50℃で加熱溶解した。この液を用いて外径
80mm、長さ355.5mmのアルミニウムドラム上へ浸漬塗布
し、0.5μm厚の中間層を形成した。
【0083】次に、ポリビニルブチラール樹脂エスレッ
クBX-1(積水化学社製)5gをメチルエチルケトン700m
l、シクロヘキサノン(関東化学社製)300mlの混合溶媒
に溶解し、これに電荷発生物質G−1 10gを混合し、
サンドミルを用いて10時間分散した。この液を用いて、
前記中間層上に浸漬塗布し、膜厚0.3μmの電荷発生層を
形成した。
【0084】次に、電荷輸送物質T−1 200gと電荷輸
送層バインダーとしてB−12(x:y=70:30)200g
を1,2-ジクロルエタン1000mlに溶解した。この液を用い
て、前記電荷発生層上に浸漬塗布を行った後、100℃で
1時間乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。こ
のようにして、中間層、電荷発生層、電荷輸送層からな
る積層電子写真感光体を得た。
【0085】感光体2 中間層の形成は感光体1と同様に行った。
【0086】次に、ポリビニルブチラール樹脂エスレッ
クBM−S(積水化学社製) 10gを1,2-ジクロルエタン1
000mlに溶解し、これに電荷発生物質G−2 50gを混合
し、サンドミルを用いて20時間分散した。この液を用い
て前記中間層上に浸漬塗布し、膜厚0.8μmの電荷発生層
を形成した。
【0087】次に、電荷輸送物質をT−2に、電荷輸送
層バインダーをB−1(x:y=80:20)に変更した以
外は感光体1と同様に電荷輸送層を形成し、積層電子写
真感光体を得た。
【0088】感光体3 中間層の形成は感光体1と同様に行った。
【0089】次にシリコーン樹脂KR−5240(固形分20
%)(信越化学社製)100gをメチルエチルケトン1000ml
に溶解し、これにY型オキシチタニルフタロシアニン20
gを混合し、サンドミルを用いて4時間分散した。この
液を用いて前記中間層上に浸漬塗布し、0.5μm厚の電荷
発生層を形成した。
【0090】次に、電荷輸送物質をT−3に、電荷輸送
層バインダーをB−7(x:y=75:25)に変更した以
外は、感光体1と同様に電荷輸送層を形成し、積層電子
写真感光体を得た。
【0091】感光体4 電荷輸送層バインダーをB1−1に変更した以外は感光
体2と同様にして積層電子写真感光体を作成した。
【0092】感光体5 電荷輸送層バインダーをB1−7に変更した以外は感光
体2と同様にして積層電子写真感光体を作成した。
【0093】感光体6 電荷輸送層バインダーをB−2に変更した以外は感光体
2と同様にして積層電子写真感光体を作成した。
【0094】
【化17】
【0095】
【化18】
【0096】《トナーの作製》電子写真複写機U-Bix404
5(コニカ社製)用のトナー作成時のジェットミルによ
る微粉砕、これに次ぐ風力分級機による分級段階におい
て体積平均粒径が、5μm、7μm、9μm、10μm、12μ
mとなるように調整し、前期の順にトナー試料1、2、
3及びトナー比較試料(1)、(2)とした。
【0097】《現像剤の作製》上記トナーに無機微粒子
を加え、これらをヘンシェルミキサで混合することによ
り、トナー粒子の表面に無機微粒子を付着させて、保持
させ、これらに更にキャリアを混合して現像剤を作製し
た。
【0098】《感光体の評価》得られた感光体試料につ
いてディフェクト・ディテクターシステム(トリック社
製)を用いることによって感光体表面の帯電および除電
特性の均一性のテストを行った。
【0099】尚ディテクタは幅約2mmの板状電極を横に
千鳥状に配列したもので、検体ドラムの軸方向にドラム
から約100μm離して配置し、ドラムを回してドラム全体
の電位むらを測定する。電位むらがあった場合、該電位
むらを打消すように誘導電流が流れる。この誘導電流の
大きさを測定し、その値を標準偏差値として表示する。
【0100】帯電電位 スコロトロン帯電極を用いて表面電位を約−800Vに帯
電し、表面の電位をドラムの周りの角度とドラム端から
の距離の関数として測定記録し、ドラム電位の平均およ
び標準偏差を計算した。
【0101】このときの標準偏差の値で電位のむらを評
価した。
【0102】ハーフトーン電位 次に可変輝度のLED源を使用して感光体を約−300V
に放電させてと同様にして電位のむらを評価した。
【0103】《画像の評価》先に得られた感光体試料を
U-Bix4045(コニカ社製)に搭載し、トナー試料及びト
ナー比較試料を用いて、10万回に渡り複写画像を形成す
る実写テストを行いコピー数0〜1000をフェースA、10
万±1000をフェースBとして以下の項目について評価し
た。
【0104】画質 複写画像を画像ムラ、画像抜け(転写抜け)の2つの観
点から目視により判定した。評価は画像ムラ、画像抜け
の全くないものを「○」、1〜3個(A4紙)の画像抜
けがあるが実用レベルにある場合を「△」、画像ムラ、
画像抜けが多く実用的には問題のある場合を「×」とし
た。
【0105】継承度 JISZ4916に倣い、1mm当たり等間隔の横線を8.0本設け
たチャートを使用し、5世代まで世代コピーをしたとき
の横線の判別できる世代数を継承度として表示した。
【0106】表2に結果を示す。
【0107】
【表2】
【0108】
【発明の効果】実施例にて実証した如く、解像度で有利
な微粒子トナーを用いて、本発明のポリカーボネートバ
インダーを用いた電荷輸送層を有する感光体を採用した
電子写真画像形成方法によれば、帯電ムラの支障がなく
画質及びコピーの継承度を著しく向上させることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 13/08 15/08 507 L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に電荷発生層及びバインダ
    ー樹脂として下記一般式〔B1〕で表される構造単位と
    下記一般式〔B2〕で表される構造単位を主成分とする
    共重合体化合物を含有する電荷輸送層をこの順に有する
    電子写真感光体に、静電潜像を形成した後、1次粒子の
    体積平均粒径が9μm以下のトナーを用いて現像するこ
    とを特徴とする画像形成方法。 【化1】 〔式中、R1,R2は水素原子、炭素数1〜6の置換、無
    置換のアルキル基、置換、無置換のアリール基、又はR
    1とR2で形成されるC4〜C10の環状炭化水素残基を表
    す。又、R3,R4,R5及びR6は各々水素原子、ハロゲン
    原子、炭素数1〜6の置換、無置換のアルキル基、C4
    〜C10の環状炭化水素残基、置換、無置換のアリール基
    を表す。l,m,p,qは1〜4の整数である。〕
  2. 【請求項2】 該共重合体化合物の一般式〔B1〕で表
    される構造単位と一般式〔B2〕で表される構造単位と
    の共重合比が95:5〜50:50であることを特徴とする請
    求項1の画像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006548A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2015087500A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体及び画像形成装置

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JP2002006548A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2015087500A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体及び画像形成装置

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