JPH11248051A - パワーステアリングホース - Google Patents

パワーステアリングホース

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JPH11248051A
JPH11248051A JP5342298A JP5342298A JPH11248051A JP H11248051 A JPH11248051 A JP H11248051A JP 5342298 A JP5342298 A JP 5342298A JP 5342298 A JP5342298 A JP 5342298A JP H11248051 A JPH11248051 A JP H11248051A
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JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing
power steering
fiber material
layer
reinforcing layer
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Pending
Application number
JP5342298A
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English (en)
Inventor
Takeshi Inoue
猛 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP5342298A priority Critical patent/JPH11248051A/ja
Publication of JPH11248051A publication Critical patent/JPH11248051A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性を低下させることなく体積膨張量を増
大させることを可能にしたパワーステアリングホースを
提供する。 【解決手段】 内面ゴム層1と外面ゴム層5との間に、
繊維材料からなる補強糸をブレード状に編組してなる2
層の補強層2,4を埋設したパワーステアリングホース
において、一方の補強層を使用圧力時の伸び率が1%以
上2%未満の繊維材料から構成すると共に、他方の補強
層を使用圧力時の伸び率が2%以上の繊維材料から構成
し、かつ内側に位置する第1補強層2の編組角度を49
±2°に設定すると共に、外側に位置する第2補強層4
の編組角度を53±2°に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グ装置の圧力流体を伝達するパワーステアリングホース
に関し、さらに詳しくは、耐久性を低下させることなく
体積膨張量を増大させることを可能にしたパワーステア
リングホースに関する。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置は、圧力流体供
給源と、その圧力流体によって作動する作動装置と、こ
れら装置を連結するパワーステアリングホースによって
構成されている。ところが、圧力流体供給源から供給さ
れる圧力流体は脈圧を生じているためホースが振動して
騒音を生じという欠点がある。
【0003】そのため、パワーステアリングホースには
所定の内圧がかかったときに単位長さ当たりの体積を増
大させて脈圧を減衰することにより、自動車の操舵(ハ
ンドルの据え切り)時に発生する騒音を解消し、運転者
に快適なフィーリングを与えることが要求されている。
パワーステアリングホースは、一般に内面ゴム層と外面
ゴム層との間に繊維材料からなる補強糸をブレード状に
編組してなる2層の補強層を埋設した構成になってお
り、その繊維材料として使用圧力時の伸び率が1%以上
2%未満のものが使用されていた。このようなパワース
テアリングホースでは糸疲労を殆ど生じないため、ゴム
チューブにクラックを生じたときが実質的な耐久限界と
なっている。
【0004】近年、パワーステアリングホースの脈圧減
衰特性を更に向上することが要求されている。そこで、
一定内圧下における単位長さ当たりの体積膨張量を大き
くするために、補強層に低モジュラスの繊維材料を使用
することが検討されている。しかしながら、補強層に低
モジュラスの繊維材料を使用した場合、体積膨張量を増
大させて脈圧減衰特性を向上することは可能であるもの
の、糸疲労によりホースの耐久性が著しく低下するとい
う問題があった。
【0005】従って、従来の設計手法ではパワーステア
リングホースの体積膨張量の増大と耐久性の維持とを両
立させることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐久
性を低下させることなく体積膨張量を増大させることを
可能にしたパワーステアリングホースを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のパワーステアリングホースは、内面ゴム層と
外面ゴム層との間に、繊維材料からなる補強糸をブレー
ド状に編組してなる2層の補強層を埋設したパワーステ
アリングホースにおいて、一方の補強層を使用圧力時の
伸び率が1%以上2%未満の繊維材料から構成すると共
に、他方の補強層を使用圧力時の伸び率が2%以上の繊
維材料から構成し、かつ内側に位置する第1補強層の編
組角度を49±2°に設定すると共に、外側に位置する
第2補強層の編組角度を53±2°に設定したことを特
徴とするものである。
【0008】このように伸び率が1%以上2%未満の繊
維材料と伸び率が2%以上の繊維材料とを組み合わせて
使用すると共に、第1補強層の編組角度を49±2°に
設定して第1補強層の負荷比率を下げ、第2補強層の編
組角度を53±2°に設定して第2補強層の負荷比率を
上げることにより、耐久性を低下させることなく体積膨
張量を増大させることができる。
【0009】本発明において、使用圧力時の伸び率とは
パワーステアリングホースの使用圧力時、具体的には例
えば使用圧力を7.8MPaとした時の伸び率である。
この使用圧力時の伸び率は、使用圧力(7.8MPa)
時における補強層の補強糸1本当たりの張力を薄肉円筒
管の釣り合い式より求め、その張力を負荷した時の補強
糸の伸び率を測定することにより特定されるものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなるパワーステアリングホースを例示するもの
である。図において、内面ゴム層1と外面ゴム層5との
間には、繊維材料からなる複数本の補強糸を互いに交差
するようにブレード状に編組してなる2層の補強層2,
4が挿入されており、内側に位置する第1補強層2と外
側に位置する第2補強層4との間に中間ゴム層3が介在
している。内面ゴム層1、第1補強層2、中間ゴム層
3、第2補強層4及び外面ゴム層5は積層されて一体的
にホースに成形されている。また、上記補強糸として
は、ナイロン66などの繊維材料を使用することができ
る。
【0011】上記ホースにおいて、第1補強層2と第2
補強層4のうち、一方の補強層を使用圧力時の伸び率が
1%以上2%未満の繊維材料から構成すると共に、他方
の補強層を使用圧力時の伸び率が2%以上の低モジュラ
スの繊維材料から構成する。この低モジュラスの繊維材
料は第1補強層2と第2補強層4のいずれか一方に使用
すればよい。即ち、第1実施形態としては、第1補強層
2を使用圧力時の伸び率が1%以上2%未満の繊維材料
から構成すると共に、第2補強層4を使用圧力時の伸び
率が2%以上の低モジュラスの繊維材料から構成するこ
とができる。また、第2実施形態としては、第1補強層
2を使用圧力時の伸び率が2%以上の低モジュラスの繊
維材料から構成すると共に、第2補強層4を使用圧力時
の伸び率が1%以上2%未満の繊維材料から構成するこ
とができる。
【0012】このように補強層2,4について、伸び率
が1%以上2%未満の繊維材料と伸び率が2%以上の低
モジュラスの繊維材料とを組み合わせて使用することに
より、従来のように第1補強層と第2補強層を共に伸び
率が1%以上2%未満の繊維材料から構成したパワース
テアリングホースに比べて、一定内圧下における単位長
さ当たりの体積膨張量を増大させることが可能になる。
しかしながら、伸び率が1%以上2%未満の繊維材料と
伸び率が2%以上の低モジュラスの繊維材料とを単に組
み合わせて体積膨張量を増大させたのでは、それに反比
例してホースの耐久性が低下してしまう。
【0013】そこで、補強層の編組角度と耐久性との関
係について分析した結果、低モジュラスの繊維材料の使
用によって増大させた体積膨張量を維持しながら糸疲労
を抑えて耐久性を向上するには、補強層に対する圧力の
負担率(負荷比率)を第1層では下げ、第2層では上げ
るのが有効であることを見出したのである。即ち、第1
補強層2のホース軸方向に対する編組角度を49±2°
に設定すると共に、第2補強層4のホース軸方向に対す
る編組角度を53±2°に設定するようにし、第1補強
層2の負荷比率を下げ、第2補強層4の負荷比率を上げ
ることにより、パワーステアリングホースの体積膨張量
の増大と耐久性の維持とを両立させることが可能にな
る。
【0014】
【実施例】下記ホース仕様を有し、使用圧力(7.8M
Pa)時における補強糸の伸び率を第1補強層と第2補
強層について種々異ならせた従来例、比較例及び実施例
1,2のパワーステアリングホースをそれそれ製作し
た。 ホース仕様 積層構造:図1 ホース内径:9.5mm ホース外径:17.0〜18.0mm 補強糸の材質:ナイロン66 第1補強層における補強糸の本数:96本 第1補強層の編組角度:49° 第2補強層における補強糸の本数:72本 第2補強層の編組角度:53° これらパワーステアリングホースに対して5.9MPa
の内圧を負荷して体積膨張量(cc/m)をそれぞれ2
回測定した。また、各パワーステアリングホースに対し
て温度140℃、内圧11.8MPaとした状態で衝撃
圧力試験を行い、補強糸が破損するまでの耐久回数を測
定した。これら測定結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】この表1から明らかなように、実施例1,
2のパワーステアリングホースはいずれも体積膨張量が
従来例よりも増大しており、しかも衝撃圧力試験による
耐久性が従来例と同等レベルになっていた。即ち、実施
例1,2のパワーステアリングホースは体積膨張量の増
大を可能にしながらゴムチューブにクラックを生じたと
きが実質的な耐久限界となっていた。
【0017】一方、比較例のパワーステアリングホース
は第1補強層と第2補強層に低モジュラスの繊維材料を
使用しているので、衝撃圧力試験による耐久性が従来例
に比べて大幅に低下していた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
面ゴム層と外面ゴム層との間に、繊維材料からなる補強
糸をブレード状に編組してなる2層の補強層を埋設した
パワーステアリングホースにおいて、一方の補強層を使
用圧力時の伸び率が1%以上2%未満の繊維材料から構
成すると共に、他方の補強層を使用圧力時の伸び率が2
%以上の繊維材料から構成し、かつ内側に位置する第1
補強層の編組角度を49±2°に設定すると共に、外側
に位置する第2補強層の編組角度を53±2°に設定し
たことにより、パワーステアリングホースの体積膨張量
の増大と耐久性の維持とを同時に達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなるパワーステアリング
ホースを一部切り欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
1 内面ゴム層 2 第1補強層 3 中間ゴム層 4 第2補強層 5 外面ゴム層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面ゴム層と外面ゴム層との間に、繊維
    材料からなる補強糸をブレード状に編組してなる2層の
    補強層を埋設したパワーステアリングホースにおいて、
    一方の補強層を使用圧力時の伸び率が1%以上2%未満
    の繊維材料から構成すると共に、他方の補強層を使用圧
    力時の伸び率が2%以上の繊維材料から構成し、かつ内
    側に位置する第1補強層の編組角度を49±2°に設定
    すると共に、外側に位置する第2補強層の編組角度を5
    3±2°に設定したパワーステアリングホース。
  2. 【請求項2】 前記第1補強層を使用圧力時の伸び率が
    1%以上2%未満の繊維材料から構成すると共に、前記
    第2補強層を使用圧力時の伸び率が2%以上の繊維材料
    から構成した請求項1に記載のパワーステアリングホー
    ス。
  3. 【請求項3】 前記第1補強層を使用圧力時の伸び率が
    2%以上の繊維材料から構成すると共に、前記第2補強
    層を使用圧力時の伸び率が1%以上2%未満の繊維材料
    から構成した請求項1に記載のパワーステアリングホー
    ス。
JP5342298A 1998-03-05 1998-03-05 パワーステアリングホース Pending JPH11248051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100644339B1 (ko) * 2004-05-28 2006-11-10 엘에스전선 주식회사 자동차용 고무 호스
JP2008223935A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Bridgestone Corp ホ−ス抜け防止口金具及びこれを用いたホ−ス抜け防止構造

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KR100644339B1 (ko) * 2004-05-28 2006-11-10 엘에스전선 주식회사 자동차용 고무 호스
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Effective date: 20080520