JP2003222272A - ブレーキホース - Google Patents

ブレーキホース

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JP2003222272A
JP2003222272A JP2002023194A JP2002023194A JP2003222272A JP 2003222272 A JP2003222272 A JP 2003222272A JP 2002023194 A JP2002023194 A JP 2002023194A JP 2002023194 A JP2002023194 A JP 2002023194A JP 2003222272 A JP2003222272 A JP 2003222272A
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JP
Japan
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reinforcing layer
rubber
brake hose
wires
layer
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JP2002023194A
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English (en)
Inventor
Tomoya Ishii
友弥 石井
Hideki Hagiwara
秀樹 萩原
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な配索性とホース強度を高いレベルで両立
するブレーキホースを提供すること。 【解決手段】ブレーキホース1は、内層ゴム2の外周に
編組された第一補強層3と、第一補強層3の外周に被覆
された中間ゴム4と、中間ゴム4の外周に編組された第
二補強層5と、第二補強層5の外周に被覆された外層ゴ
ム6から構成され、第二補強層5は、ワイヤー7間の面
積D2 が0.15mm2 以上あるようワイヤー7を編組
して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等のブレーキ
システムの一部をなすブレーキホースに関するものであ
り、特に配索性に優れたブレーキホースに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキホースは、自動車、電車
等の車体とホイールキャリパーを連結する高液圧伝達ホ
ースとして用いられている自動車等の制動に関わる重要
保安部品である。
【0003】ブレーキホースは、路面の凹凸による車輪
のバウンド、ハンドルの繰り返し操作による屈曲、転舵
等により過酷な機械的ストレスや熱によるダメージも受
けるため、優れた耐疲労性が要求されると共に、ブレー
キシステムの鋭敏な動作を確保するため、耐膨張性にも
優れている必要がある。
【0004】このような要求を満足させるため、従来の
ブレーキホースは、ブレーキ液が直接触れるチューブ状
の内層ゴムの外周に、第一補強層、中間ゴム、第二補強
層、外層ゴムを順次被覆して多層構造としたものが一般
的に多く用いられている。
【0005】第一及び第二補強層としては、ブレーキホ
ースに要求される耐疲労性と耐膨張性を確保するために
ポリビニルアルコール繊維やレーヨン等の補強繊維材料
を編組したものから構成されるのが一般的であるが、耐
疲労性の向上や、高沸点ブレーキ液に対応してポリエチ
レンテレフタレート繊維を使用したブレーキホースも考
案されている。
【0006】内層ゴム、中間ゴム、外層ゴムを構成する
ゴム材料としては、一般的に天然ゴム(NR)、クロロ
プレンゴム(CR)、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、イ
ソブチレンゴム(IIR)が各部位の要求する特性に応
じて用いられている。
【0007】また、近年、エンジンが大型化し、サスペ
ンションが複雑化することにより、ブレーキホースには
より高度な配索性が求められている。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、現在の
ブレーキホースでは外径が太く、剛性が高いため、最小
曲げ半径が大きく配索性の限界が低い。このため、ブレ
ーキホースを外径が細く剛性が低いホースにすると、引
張強さなどの強度に係る規格を満足することができない
などの問題が発生する。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、十分な配索性とホ
ース強度を高いレベルで両立するブレーキホースを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ブレーキ液が充填される内層ゴムの外周
に第一補強層、中間ゴム、第二補強層、外層ゴムを順次
設けてなるブレーキホースにおいて、前記第二補強層
は、ワイヤー間の面積が0.15mm2 以上あるように
形成されたワイヤーからなることを特徴とするブレーキ
ホースを提供する。
【0011】一般に、ワイヤーを適用したブレーキホー
スは、強度が高く膨張量が低いが、配索性が低く曲げに
くい。そこで、第二補強層を形成するワイヤー間の面積
を0.15mm2 以上になるよう粗に編組し、さらに、
ホースを細径化することによって、強度、耐疲労性、耐
膨張性等の従来からブレーキホースに要求された性能と
配索性を両立することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の形態を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明に係るブレーキホース1
の実施の一形態を示したものである。本発明のブレーキ
ホース1は、内層ゴム2の外周に編組された第一補強層
3と、第一補強層3の外周に被覆された中間ゴム4と、
中間ゴム4の外周に編組された第二補強層5と、第二補
強層5の外周に被覆された外層ゴム6から構成される。
【0013】図2は、第二補強層5の拡大図である。第
二補強層5は、ワイヤー7間の面積D2 が0.15mm
2 以上あるようワイヤー7を編組して形成する。これに
より配索性とホース強度を両立することができる。
【0014】第一補強層3は、膨張量、耐ブレーキ液性
など、ブレーキホース1の強度以外の性能を確保する。
そのため第一補強層3には、ポリエチレンテレフタレー
ト繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリビニルア
ルコール繊維、レーヨン繊維等の従来からブレーキホー
ス1の材料として使用されてきた材料を用いる。第一補
強層3の糸量及び打ち込み条件は、特に限定されるもの
ではなく、各特性に求められる最適条件に適用すること
ができる。
【0015】第二補強層5は、ブレーキホース1の外径
が細くとも強度を出すため、ワイヤー7の材料に金属ま
たは高分子を用いる。ワイヤー7は、ワイヤーそのもの
の剛性が高いため、ワイヤー7間の面積D2 を0.15
mm2 以下の面積で密に編組するとホース剛性か高くな
り配索性が低下する。そのため、第二補強層5のワイヤ
ー7は、ワイヤー7間の面積D2 を0.15mm2 以上
の粗になるように編組する。編組方法はスパイラル形状
でも構わない。ワイヤーをスパイラル形状に編んだ、編
組の場合、ワイヤー間の面積は、ワイヤーのスパイラル
間隔をDとしたとき、D2 をもって算出するものと規定
し、その値が0.15mm2 以上あるように形成され
る。
【0016】ワイヤー7は、同じ材質で、太さの異なる
ワイヤー7を組み合わせて編組し形成してもよいし、鋼
線と軟線というように硬さの異なるワイヤー7を組み合
わせてもよい。また、太さと硬さの異なるワイヤー7を
組み合わせて編組してもよい。
【0017】第一補強層3及び第二補強層5の繊維は、
必要に応じレゾルシンホルマリンラテックス等による処
理をすることもできるし、各層間に接着剤を使用するこ
ともできる。
【0018】内層ゴム2、中間ゴム4、外層ゴム6のゴ
ム材料は、天然ゴム(NR)、クロロプレンゴム(C
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプ
ロピレンジエンゴム(EPDM)、イソブチレンゴム
(IIR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CS
M)等のうち各部位の要求特性に応じて最適なものを用
いればよい。
【0019】以下に示す条件の実施例、および比較例で
ブレーキホース1を作成し、その後、引張り強さ
(N)、最小曲げ半径R(mm)、カシメ性を測定し、
結果を表1に示す。
【0020】引張強さはJIS D2601に準拠した
方法で測定し、1470N以上を合格とした。最小曲げ
半径Rは、ホースがキンクしない最小値で20mm以下
を性能合格ラインとした。カシメ性についてはカシメ時
に第一補強層3が糸切れしないことを合否基準とした。
【0021】(実施例1)図1の構成を持つブレーキホ
ース1において、内層ゴム2をEPDMで形成し、第一
補強層3を1000デニールのポリビニルアルコール繊
維2本合糸×24打ちで編組する。中間ゴム4はEPD
Mで形成し、その外周に線径が0.10mmの硬鋼線を
8打ちで編組する。さらにその外周にはEPDMからな
る外層ゴム6を形成する。ここで第二補強層5に使用し
ている硬鋼線材間の面積D2 は4.0mm2 ある。
【0022】(実施例2)第二補強層5として線径が
0.10mmの硬鋼線をスパイラル状に編組する。ここ
で第二補強層5の硬鋼線間の面積D2 は0.2mm2
ある。それ以外は実施例1と同様
【0023】(実施例3)第二補強層5として1000
デニールのアラミド繊維を12打ちで編組する。ここで
第二補強層5に使用しているアラミド繊維間の面積D2
は2.0mm2 である。それ以外は実施例1と同様の構
成とする。
【0024】(比較例1)第二補強層5として線径が
0.10mmの硬鋼線を24打ちで編組する。ここで第
二補強層5の硬鋼線間の面積D2 は0.01mm2 であ
る。それ以外は実施例1と同様の構成とする。
【0025】(比較例2)第二補強層5として線径が
0.10mmの硬鋼線をスパイラル状に編組する。ここ
で第二補強層5の硬鋼線間の面積D2 は0.05mm2
である。それ以外は実施例1と同様の構成とする。
【0026】(比較例3)第二補強層5として1000
デニールのアラミド繊維を24打ちで編組する。ここで
第二補強層5に使用しているアラミド繊維間の面積D2
は0mm2 である。それ以外は実施例1と同様の構成と
する。
【0027】
【表1】
【0028】測定結果について比較検討する。実施例
1、2、3は引張強さ目標1470N以上、および最小
曲げ半径目標20mmをいずれも達成し、十分なホース
強度および配索性を有しており、またカシメ性も良好で
ある。
【0029】しかし、比較例1〜3はそれぞれ欠点を有
する。比較例1、比較例2は、第二補強層5が密に編み
こまれているため剛性が高く、引張り強さは規格目標1
470N以上を十分満足するが、最小曲げ半径が55m
m、60mmと大きく、カシメ性も悪い。比較例3は、
編み込み量が多いため、引張強さは規格を満足し、カシ
メ性も良好であるが、最小曲げ半径が35mmと大き
い。
【0030】以上のことから、ワイヤー7間の面積D2
が0.15mm2 以上あるように形成された第二補強層
5を有する実施例1から3のみが要求される全ての特性
を満足させることがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のブ
レーキホース1によると第二補強層5をワイヤー7間の
面積D2 が0.15mm2 以上あるようにワイヤー7で
形成したため、十分なホース強度を持ちながら配索性の
よいブレーキホース1を提供することができた。実用
上、最小曲げ半径16mm以下の配索性を有するブレー
キホース1は有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキホース1の実施の一形態
を示す図
【図2】第二補強層5の拡大図
【符号の説明】
1………ブレーキホース 2………内層ゴム 3………第一補強層 4………中間ゴム 5………第二補強層 6………外層ゴム 7………ワイヤー
フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 BA13 BA25 BA29 CA52 CA53 CB06 CB14 CC03 CC18 CC19 DA07 DB08 DB19 4F100 AB01D AK01D AK21 AK42 AK47 AK73 AK75 AN00A AN00C AN00E AN01 AN02 BA05 BA07 BA10A BA10E CA23B CA23D DG13D DH00B DH00D GB32 JK12D YY00B YY00D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ液が充填される内層ゴムの外周
    に第一補強層、中間ゴム、第二補強層、外層ゴムを順次
    設けてなるブレーキホースにおいて、 前記第二補強層は、ワイヤー間の面積が0.15mm2
    以上あるように形成されたワイヤーからなることを特徴
    とするブレーキホース。
  2. 【請求項2】 前記第二補強層のワイヤーは、編組また
    はスパイラル状に構成されることを特徴とする請求項1
    記載のブレーキホース。
  3. 【請求項3】 前記第二補強層のワイヤーは、金属また
    は高分子で形成されることを特徴とする請求項1および
    請求項2記載のブレーキホース。
  4. 【請求項4】 前記第二補強層のワイヤーは、外径ある
    いは硬度の異なる複数のワイヤーの組み合わせで構成さ
    れることを特徴とする請求項1から請求項3記載のブレ
    ーキホース。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207748A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toyoda Gosei Co Ltd 補強ホースの製造方法
ES2272111A1 (es) * 2003-12-09 2007-04-16 Hutchinson Palamos, S.A. Tubo composite flexible utilizable para el transporte de un fluido de frenado, conjunto flexible que lo incorpora y uso de este.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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