JPH11247647A - 自動二輪車のマフラー - Google Patents

自動二輪車のマフラー

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JPH11247647A
JPH11247647A JP4706398A JP4706398A JPH11247647A JP H11247647 A JPH11247647 A JP H11247647A JP 4706398 A JP4706398 A JP 4706398A JP 4706398 A JP4706398 A JP 4706398A JP H11247647 A JPH11247647 A JP H11247647A
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rear end
pipe
absorbing material
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Takashi Hiraga
隆司 平賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観を損なうことなく、消音効果を向上させ
ることができる自動二輪車のマフラーを提供する。 【解決手段】 筒状ケーシング2の後端部に、後端バッ
フルプレート10を貫通してテールパイプ26を配設す
るとともに、後端バッフルプレート10の後方を覆うテ
ールカバー7および該7カバーに連設し前記テールパイ
プ26の下流端部を覆うテールカバーパイプ8とを配設
する形式の自動二輪車のマフラー1において、後端バッ
フルプレート10を内筒プレート13との二重壁構造に
してその空間部内に耐熱性を有する吸音材16を介設す
るとともに、テールパイプ26の周囲にも耐熱性を有す
る吸音材31をパイプ30で挟持して被装している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車のマ
フラーに関するもので、詳しくは断熱性および吸音性に
優れ、特に外観の良好なアルミニウム合金製のケーシン
グを備えたマフラーに好適な自動二輪車のマフラーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマフラーとして、例えば
図5のように筒状ケーシング(外筒)62内の後端部
に、後端バッフルプレート63とこのバッフルプレート
63を貫通して排気ガスが排出されるテールパイプ64
をそれぞれ配設するとともに、前記後端バッフルプレー
ト63の後方を覆うテールカバー65および該カバー6
5に連設し前記テールパイプ64の下流端部を覆うテー
ルカバーパイプ66とをそれぞれ配設した構造のマフラ
ー61が知られている(例えば特許第2660803号
の掲載公報参照)。こうした形式のマフラー61では、
図5に示すように、テールパイプ64の周囲には耐熱性
を有する吸音材67を被装して断熱効果と吸音効果を向
上しているが、後端バッフルプレート63は一重壁で吸
音材等は装着されていないのが一般的である。
【0003】その他の先行技術として、実開平1−76
507号公報に記載のマフラーがあるが、このマフラー
の場合にもケーシング(ボディ)の一部が一重壁構造か
らなり、吸音材が内張りされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動二輪車のマフラーにおいては、次のような
点で改良すべき余地がある。
【0005】 図5のマフラー61において、後端バ
ッフルプレート63とテールカバー65との間に空間部
68が形成されるため、排気ガスの流れにより前記空間
部68が共鳴箱として機能することがあるので、騒音が
発生しやすい。
【0006】 最後部の室内に流入する排気ガスが後
端バッフルプレート63に当たって向きを変えるので、
排気ガスの熱で後端バッフルプレート63が高温にな
り、この熱がテールカバー65やケーシング62に伝わ
り、変色するために、外観が損なわれる。また、ケーシ
ング62やバッフルプレート63をアルミニウム合金で
形成する場合には、強度が低下するおそれがあり、耐久
性に影響を及ぼす。
【0007】 排気ガスの清浄化を高めるために、触
媒を設けることがあるが、この場合には、排気ガスの温
度が一層上昇し、ケーシング62の内周面とバッフルプ
レート63との接合箇所に充填されているシール剤69
(図5参照)が硬化し、シールとしての機能が低下する
場合がある。
【0008】 前記後端バッフルプレート63には吸
音材が施されていないにもかかわらず、テールカバー6
5内に露呈しているので、排気音が外部に漏れ出すおそ
れがあり、騒音防止の観点から好ましくない。
【0009】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、外観を損なうことなく、消音効果を向上させること
ができる自動二輪車のマフラーを提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る自動二輪車のマフラーは、a)筒状ケー
シング内の後端部に、後端バッフルプレートとこれを貫
通して排気ガスが排出されるテールパイプとをそれぞれ
設けるとともに、前記後端バッフルプレートの後方を覆
うテールカバーおよび該カバーに連設し前記テールパイ
プの下流端部を覆うテールカバーパイプとをそれぞれ設
けた構造の自動二輪車のマフラーにおいて、b)前記後端
バッフルプレートを二重壁構造にしてその空間部内に、
耐熱性を有する吸音材を介設するとともに、c)前記テー
ルパイプの周囲に耐熱性を有する吸音材を被装してい
る。
【0011】上記の構成を備えた請求項1の発明によれ
ば、後端バッフルプレートを二重壁構造にしてその空間
部内に耐熱性を有する吸音材を介設しているので、吸音
材による消音効果により、従来と違って後端バッフルプ
レートとテールカバーの空間部が共鳴箱として機能する
のが回避され、消音効果を損なうことがなくなる。また
後端バッフルプレートとテールパイプの各吸音材が断熱
材としても作用することによって、排気ガスが後端バッ
フルプレートに当たったり、テールパイプを通って排気
ガスが排出されても同バッフルプレートの温度上昇が抑
えられるため、筒状ケーシングやテールカバーへの伝熱
が抑制され、熱による変色が起こりにくく、したがって
マフラーの外観が良好に保たれる。
【0012】請求項2記載のように、d)前記筒状ケーシ
ングの全長にわたり耐熱性を有する吸音材を介在させて
内周側に配置した内筒の後端部を、前記後端バッフルプ
レートの内壁部材(内壁プレート)に連設することが望
ましい。
【0013】請求項2の発明によれば、内筒から後端バ
ッフルプレートにかけてマフラー内のほぼ全体にわたり
吸音材で覆われるから、排気音が外部に漏れにくく、騒
音防止作用に優れ、しかも断熱性の吸音材により排気ガ
スの熱がマフラーの外表面に伝わりにくいので、マフラ
ー全体にわたり熱による変色が防止され、外観が良好に
保たれる。
【0014】請求項3記載のように、A)筒状ケーシング
内を排気ガスの導入口側から前後方向に沿って複数に仕
切るバッフルプレートを備えるとともに、該バッフルプ
レートを貫通するバッフルパイプを設けた自動二輪車の
マフラーにおいて、B)前記バッフルプレートのうち導入
口に最も近い位置の第1バッフルプレートを二重壁構造
にしてその空間部内に、耐熱性を有する吸音材を介設
し、C)該第1バッフルプレートを貫通するバッフルパイ
プの少なくとも貫通部の周囲に、耐熱性を有する吸音材
を被装してもよい。
【0015】請求項3の発明によれば、第1バッフルプ
レートで仕切られた第1室には、導入口から高温の排気
ガスが流入する。そして流入した排気ガスは、第1バッ
フルプレートを貫通するバッフルパイプを通って第2室
又は第3室に流入するが、一部の排気ガスは第1室に滞
留し第1バッフルプレートに接触する。このため、通常
は、第1バッフルプレートおよびバッフルパイプは排気
ガスの熱で温度が高くなるが、第1バッフルプレートお
よびバッフルパイプに断熱性を有する吸音材を装着して
いるので、バッフルプレートおよびバッフルパイプの温
度上昇が抑えられる。特に、第1室に触媒を充填する場
合は、排気ガスが触媒と反応して排気ガス温度がさらに
上昇するが、断熱性を有する吸音材によってバッフルプ
レートおよびバッフルパイプの温度上昇が抑えられる。
【0016】請求項4記載のように、請求項1〜3のい
ずれかに記載のマフラーにおいて、e)前記筒状ケーシン
グをアルミニウム又はアルミニウム合金でダイキャスト
成形することが望ましい。
【0017】請求項4の発明によれば、マフラーのケー
シングがアルミ又はアルミ合金のダイキャスト成形から
なるので、外観が美しく、軽量で、しかもケーシング内
や後端バッフルプレート、テールパイプなどに断熱性を
有する吸音材を設けているので、ステンレスや鉄に比べ
て熱に弱いアルミ又はアルミ合金を用いているにもかか
わらず、十分な強度が保たれ、長期にわたり外観が美し
く保たれる。
【0018】請求項5記載のように、請求項2記載のマ
フラーにおいて、e)前記筒状ケーシングをアルミニウム
又はアルミニウム合金でダイキャスト成形し、f)前記内
筒を鉄製のパンチングプレートで形成するとともに、g)
前記内筒の前端に内向きのフランジを連設して該フラン
ジおよび前記筒状ケーシングの排気ガス入口の周縁部を
貫通し外方に突出する頭部付きボルトにより、前記内筒
を前記筒状ケーシングに対し締め付けて固定することが
望ましい。
【0019】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
に係る上記作用と同様の作用を発揮するとともに、アル
ミあるいはアルミ合金に比べて熱に強い鉄製の内筒を排
気ガスと直接に接触する箇所に設けることができ、しか
も異質で溶接が不可能なケーシングと内筒の接合を頭部
付きボルトによる締め付けにより行うことで、内筒前端
のフランジがケーシング内面にぴったりと接して一体的
に固定され、長期にわたりガタつきが生じにくい。
【0020】請求項6記載のように、h)前記排気ガスの
導入口と前記第1バッフルプレートの間に形成される第
1室内に、触媒あるいは透孔板を設けることができる。
【0021】請求項6の発明によれば、マフラー内に流
入した排気ガスは、触媒と接触してガス中の炭化水素や
一酸化炭素(CH,CO)などが除去されたり、あるい
は透孔板を通過することによって排気音の低音部分の高
音化が図られて吸音材(低音に比べて高音の方が吸音材
が音の吸収がよい)に吸収され易くなったりする。ま
た、触媒と排気ガスが反応することによってガス温度が
上昇したり、あるいは透孔板に排気ガスが接触すること
で透孔板が加熱されたりするが、上記したとおりマフラ
ー自体の断熱効果が向上されているので、熱による変色
や強度低下などが生じにくい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動二輪車のマフ
ラーについてその実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0023】図1は本発明の実施例に係るマフラーを接
続した自動二輪車用排気装置の全体を概略的に示す全体
斜視図、図2は図1の自動二輪車用排気装置を他の方向
から見た全体斜視図、図3は本発明の特徴部分であるマ
フラーを示す中央縦断面図である。
【0024】図1・図2に示すように、自動二輪車用排
気装置40は、フォーインツーインワンタイプで、四気
筒四サイクルエンジンの各排気ポート(図示せず)に一
端を接続する四本の排気管39を二本ずつ一つに集合し
て集合二管部33が形成され、この集合二管部33の先
端には、基端側が集合二管部分34aで途中(長さ方向
のほぼ中間位置)から一つに集合されて集合一管部分3
4bに形成された集合二管部分・集合一管部分の組合せ
管部34が接続され、さらにこの組合せ管部34の先端
は後方を向く円筒状のマフラー1に接続されるものであ
る。各排気管39の基端部には、エンジンの排気ポート
(図示せず)に接続するための環状フランジ39aが溶
接により装着されている。なお、図2において、符号Z
は突き合わせ部の溶接跡を示す。
【0025】図3に示すように、自動二輪車のマフラー
1は全体形状がおおむね円筒体からなり、マフラー1の
本体を構成するケーシング(外筒ともいう)2の一方
(図の左側)には排気ガスの導入口3aを有する導入口
部材3が、他方には排気ガスの排出口4aを有する排出
口部材4がそれぞれ一体に固定されている。ケーシング
2は円筒状パイプで形成された外筒からなり、この外筒
2の一端開口2a内に、導入口部材3の主要部をなす円
環状のリング部材6が嵌着され、一体に溶接されてい
る。本例では外筒2とリング部材6はいずれもアルミ合
金からなり、リング部材6はダイキャスト成形されてい
る。また、外筒2の他端開口2bには、排出口部材4の
主要部をなす略円錐形状のテールカバー7が溶接および
リベット9により一体に嵌着されている。またテールカ
バー7の後端開口部7bの周囲にテールカバーパイプ8
が一体に連設されている。テールカバー7およびテール
カバーパイプ8も、本例ではそれぞれアルミ合金からな
る。外筒(ケーシング)2内の後端部に、略円錐形の後
端バッフルプレート10が軽圧入により一体に接合さ
れ、接合箇所の周囲にシール剤11が環状に充填されて
いる。
【0026】外筒2および後端バッフルプレート10の
内側に、二重壁構造の内壁を構成する内筒12と内壁部
材としての内壁プレート13とが順に配置されている。
内筒12は鉄製のパンチングプレートパイプからなり、
この一端部周囲に鉄製の一端に内向きのフランジ14a
を他端に外向きのフランジ14bを一体に設けた円筒形
フランジ部材14が一体に溶接されている。内壁プレー
ト13も略円錐形の鉄製のパンチングプレートからな
り、内筒12の後端側周囲に溶接により一体に接続され
ている。また内筒12の長さ方向の中間位置の周囲に、
鉄製の支持リング12aが溶接により一体に接続されて
いる。
【0027】外筒2と内筒12との空間部には、耐熱性
を有する吸音材(例えばグラスウール、ステンレスウー
ル)15が介設されるが、この吸音材15はあらかじめ
円筒形に成形加工された状態で内筒12の外周面に被装
され、この状態で外筒2内に内筒12が挿入されること
により、外筒2と内筒12との空間部に配設される。ま
た、同質の吸音材16が後端バッフルプレート10と内
壁プレート13との空間部に配設されるが、吸音材16
は内壁プレート13の外側に配置されたのち、後端バッ
フルプレート10を被せることにより吸音材16を挟持
し、後端バッフルプレート10を外筒2に軽圧入して接
合し、後述の第3バッフルパイプ26の外側のパイプ3
2に溶接することで固定される。また外筒2内に挿入し
た内筒12は、一側のフランジ部材14の内向きフラン
ジ14aをリング部材6の開口(導入口3a)周縁部6
a上に接触させた状態で、フランジ14aおよびリング
部材6に一連に穿設した孔14c・6bに頭部17a付
きボルト17が、フランジ部材14の内側から外方に向
けて挿入され、組合せ管部34の後部周囲に一体に溶接
される略円環板状の接続プレート37(図3)に対しナ
ット38を介して螺合される。そして、ナット38を締
め付けることにより、内筒12が内壁プレート13と共
に全体的にリング部材6に対して引き寄せられ、圧接さ
れる。この構成(固定手段)により、溶接不可の異種金
属(アルミ合金と鉄)部材同士がしっかりと接合され
る。
【0028】内筒12内には、排気ガス導入口3a側か
ら前後方向に所定間隔をあけて第1バッフルプレート1
8、第2バッフルプレート19が順に配設され、第1室
(第1膨張室)20、第2室(第2膨張室)21および
第3室(第3膨張室)22が排気ガス導入口3a側から
順に形成されている。各バッフルプレート18・19は
それぞれ鉄製で、内筒12に溶接で固定されている。ま
た、本例では、第1室20内の前後(長手)方向の中間
位置に多数の透孔を有する鉄製の透孔板23が、内筒1
2に溶接で固定されている。なお、透孔板23はパンチ
ングプレートで形成されている。第1バッフルプレート
18と第2バッフルプレート19には、第1バッフルパ
イプ24を貫通して設けるための開口18aと19aと
がそれぞれ穿設され、開口18aおよび19aの周囲に
はフランジ18bと19bとが、それぞれ第2室21に
向けて延設されている。そして、バッフルパイプ24が
開口18aと開口19aとに跨がって貫設され、第1室
20と第3室22とが連通されている。
【0029】第2バッフルプレート19には第2の開口
19cが穿設され、この開口19cには第2バッフルパ
イプ25が貫設され、第3室22と第2室21とが連通
されている。また第2バッフルプレート19には第3の
開口19eが穿設され、この開口19eに対応して内壁
プレート13と後端バッフルプレート10の中央部に開
口13a・10aがそれぞれ穿設され、開口19eと開
口13a・10aに跨がってテールパイプとしての第3
バッフルパイプ26が貫設されている。なお、開口19
c・19eと開口13a・10aの周囲には、フランジ
がそれぞれ延設されている。また、第3バッフルパイプ
26の向きは、テールカバーパイプ8の向きに一致して
いる。
【0030】本例では、吸音効果を高めるために、導入
口3aに連通する第1バッフルプレート18、第1バッ
フルパイプ24、排出口4a内に露出する第3バッフル
パイプ26および排出口4aに連通する後端バッフルプ
レート10にそれぞれ吸音材を施している。すなわち、
第1バッフルプレート18の第1室20側にパンチング
プレートからなる内壁プレート27を、吸音材28を挟
み込むように溶接により取り付けている。第1バッフル
パイプ24の前部周囲にも、吸音材29を巻装してパイ
プ30で取り囲んでいる。このため、バッフルパイプ2
4の前部は有孔パイプで形成している。また、第3バッ
フルパイプ26は全体をパンチングプレートパイプで形
成し、その周囲のほぼ全長にわたって吸音材31を巻装
してパイプ32で取り囲むとともに、後端バッフルプレ
ート10を吸音材16を介在させて内壁プレート13で
挟持している。
【0031】上記のように構成される本例に係るマフラ
ー1が接続される排気装置40の集合二管部33は、図
1・図2に示すように基端部分33aおよび先端部分3
3bに分かれており、集合二管部3の基端部分3aは断
面ひょうたん形状で、先端部分33bは断面略円形形状
で、いずれもモナカ構造により形成されている。なお、
図示は省略するが、基端部分33aは、半ひょうたん形
の外筒壁部材とパンチングプレートからなる半ひょうた
ん形の内筒多孔壁部材とで耐熱性吸音材を挟み込み、両
側を仕切り壁の端部とともに一体に突き合わせて溶接し
た構造からなり、内筒壁部材と仕切り壁との間に二つの
通路が形成されている。また、先端部分33bは、仕切
り板が半円筒形の外筒壁部材および半円筒形の内筒壁部
材の両側のフランジ部間に跨がって介設され、二つの通
路が形成されている。
【0032】下流側の組合せ管部34においては、スト
レート状の集合二管部分34aと、緩やかな円弧状に曲
げられた曲部34b1とその下流側に連続するストレート
部34b2からなる集合一管部分34bとで形成されてい
る。組合せ管部34の外管は、集合二管部分34aから
集合一管部分34bにわたって円形パイプで形成されて
いる。また、集合二管部分34aは、図示は省略する
が、二つの通路に分離する一枚の仕切り板が中央部に配
設され、断面円形のパンチングプレートパイプからなる
多孔壁内筒の周囲に円筒状に成形したグラスウールから
なる耐熱性吸音材を被装したうえで、内筒と外管との間
で耐熱性吸音材を挟み込むようにして嵌着されている。
さらに、集合一管部分34bもパンチングプレートパイ
プからなる多孔壁内筒で、その周囲に配置した耐熱性吸
音材を外管との間で挟み込んでいる。なお、略円環板状
の接続プレート37は、外管の接合部上に嵌め込み、円
周方向に連続する肉盛り溶接などにより固着している。
【0033】上記のようにして排気装置40が構成され
るが、組合せ管部34および集合二管部33ならびにマ
フラー1はそれぞれ全長にわたり二重管構造になってい
るので、管体の表面に変色が生じず、長期にわたり外観
が美しく保たれる。
【0034】さて、マフラー1の接続は、図3に示すよ
うに集合一管部分34bのストレート部34b2をマフラ
ー1の導入口3a内に挿入し、接続プレート37に一端
のリング部材6を当接させ、この状態でボルト17(本
例では3本)を接続プレート37のボルト孔37a(本
例では3個)にそれぞれ挿通し、ナット38をボルト1
7の先端螺合部17bに螺合して締め付けることによ
り、マフラー1が排気装置40に取り付けられる。ま
た、この状態で、マフラー1のケーシング(外筒)2内
の内筒12がリング部材6側に引き寄せられて堅固に固
定される。さらに、マフラー1の第1室20内に、集合
一管部分34bのストレート部34b2が挿入されるが、
ストレート部34b2の開口の中心がマフラー1の中心軸
線に一致する。集合一管部分34bはその上流側を含め
て耐熱性を有する吸音材を空間部に介在させた二重壁構
造からなり、導入口3aより第1室20内に深く挿入さ
れているので、排気音が外部に漏れ出しにくく、またア
ルミ合金のリング部材6に導入口3aの位置で集合一管
部分34bの外筒が接触しているが、断熱性吸音材で遮
断されているので排気ガスの熱がリング部材6には伝わ
りにくく、したがってリング部材6の強度が低下したり
変色したりしにくい。
【0035】このようにして排気装置40に接続された
マフラー1には、エンジン(図示せず)からの排気ガス
が流入するが、この排気ガスは第1室20で膨張した
後、すぐに透孔板23を通過することにより排気音の低
音域が高音域に変化して内筒12の周囲の吸音材15や
第1バッフルプレート18の吸音材28に吸収されやす
くなる。さらに排気ガスは第1バッフルパイプ24に流
入して圧縮され、このバッフルパイプ24を通って第3
室22に流入して膨張し、後端バッフルプレート10の
内壁プレート13に接触し、吸音材16で消音される。
続いて第3室22から第2バッフルパイプ25を通って
圧縮され、第2室21に流入して膨張する。さらに第2
室21から第3バッフルパイプ26を通って圧縮され、
外部に排出され膨張する。この間に、排気ガスは膨張・
圧縮を繰り返すことにより排気エネルギーが減少し、温
度が低下するとともに、吸音材に接触して排気音が吸収
されるので、十分に消音された状態で排出される。ま
た、吸音材16による消音効果により、従来発生してい
た後端バッフルプレート10とテールカバー7との空間
部が共鳴箱として作用するのが回避され、総排気量が大
きいエンジンに用いられた場合であっても、消音効果を
損なうことがなくなる。
【0036】次に、図4は本発明のマフラーの別の実施
例を示すもので、この例に係るマフラー1’が上記実施
例と相違するのは、透孔板23に代えて触媒50を設置
したことである。触媒50はハニカム構造の円盤体から
なり、第1室20内の前後方向のほぼ中間位置に設置さ
れる。したがって、本例のマフラー1’は排気ガスが触
媒50と接触することによりガス中の炭化水素や一酸化
炭素などが反応して浄化されるので、排出される排気ガ
スの清浄度は高い。反面、触媒50と接触した際の反応
で発熱するため、マフラー1’内の排気ガス温度は上昇
する。しかし、上記実施例と同様に、マフラー1’内に
は全体的に断熱性を有する吸音材15、16などでケー
シング2などの表面部材との断熱が図られているので、
ケーシング2などの表面部材をアルミやアルミ合金で形
成しても、焼けて変色したり、熱で強度が低下したりす
ることがない。なお、上記以外の構成については、第1
実施例に係るマフラー1と共通するので、共通の部材に
同一の符号を用いて図示し、説明を省略する。
【0037】ところで、上記した実施の形態において
は、フォーインツーインワンタイプの排気装置に適用し
たものであるが、そのほか、二本の排気管を集合してそ
の集合部にマフラーを接続するツーインワンタイプの排
気装置や、六本の排気管を最終的に一本に集合してその
集合部にマフラーを接続する排気装置に対しても適用す
ることができる。当然のことであるが、単気筒エンジン
のマフラーにも適用できることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0039】(1) 請求項1の発明では、後端バッフルプ
レートを二重壁構造にしてその空間部内に介設した吸音
材による消音効果により、従来と違って後端バッフルプ
レートとテールカバーの空間部が共鳴箱として機能する
のが回避され、消音効果を損なうことがなくなる。ま
た、後端バッフルプレートとテールパイプの各吸音材が
断熱材としても作用することによって、排気ガスが後端
バッフルプレートに当たったり、テールパイプを通って
排気ガスが排出されても同バッフルプレートの温度上昇
が抑えられるため、筒状ケーシングやテールカバーへの
伝熱が防止され、熱による変色が起こりにくく、したが
ってマフラーの外観が良好に保たれる。
【0040】(2) 請求項2の発明では、内筒から後端バ
ッフルプレートにかけてマフラー内の全体にわたって吸
音材で覆われているから、排気音が外部に漏れにくく、
騒音防止効果が高く、しかも排気ガスの熱がマフラーの
外表面に伝わりにくいので、マフラー全体にわたり熱に
よる変色が防止され、外観が良好に保たれる。
【0041】(3) 請求項3の発明では、第1バッフルプ
レートおよびバッフルパイプは排気ガスの熱で加熱さ
れ、温度が高くなるが、第1バッフルプレートおよびバ
ッフルパイプには断熱性を有する吸音材を装着している
ので、バッフルプレートおよびバッフルパイプの温度上
昇が抑えられる。したがって、特に第1室に触媒を設置
する場合にも、断熱性を有する吸音材によってバッフル
プレートおよびバッフルパイプの温度上昇が抑えられ
る。
【0042】(4) 請求項4の発明では、マフラーのケー
シングがアルミ又はアルミ合金のダイキャスト成形から
なり、外観が美しく、軽量であり、しかも、ステンレス
や鉄に比べて熱に弱いにもかかわらず、ケーシング内や
後端バッフルプレート、テールパイプなどに断熱性を有
する吸音材を設けているので、十分な強度が保たれ、長
期にわたり外観が美しく保たれる。
【0043】(5) 請求項5の発明では、請求項4の発明
に係る上記作用と同様の効果を奏するとともに、高い熱
に強い鉄製の内筒を排気ガスと直接に接触する箇所に設
けることができ、しかも異質で溶接が不可能なアルミあ
るいはアルミ合金ケーシングとの接合をボルトの締め付
けにより行うことで、両者を一体的に固定できるので、
長期にわたりガタつきが生じにくい。
【0044】(6) 請求項6の発明では、排気ガスが触媒
と接触することにより有害物質が除去されたり、あるい
は透孔板を通過することによって排気音の低音部分の高
音化が図られて吸音材に吸収され易くなったりする。ま
た、触媒や透孔板をマフラー内に設けて、マフラー自体
の断熱効果が向上されているので、熱による変色や強度
低下などの問題が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るマフラーを接続した自動
二輪車用排気装置の全体を概略的に示す全体斜視図であ
る。
【図2】図1の自動二輪車用排気装置を他の方向から見
た全体斜視図である。
【図3】本発明の特徴部分である第1実施例に係る自動
二輪車のマフラーを示す中央縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る自動二輪車のマフラ
ーを示す中央縦断面図である。
【図5】従来の一般的な自動二輪車のマフラーを示す中
央縦断面図である。
【符号の説明】
1 マフラー 2 ケーシング(外筒) 3 導入口部材 3a 導入口 4 排出口部材 4a 排出口 6 リング部材 7 テールカバー 8 テールカバーパイプ 9 触媒 10 後端バッフルプレート 11 シール材 12 内筒 13 内壁プレート 14 フランジ部材 15・16・28・31 吸音材 18・19 バッフルプレート 20〜22 第1室〜第3室(膨張室) 24・25 バッフルパイプ 26 第3バッフルパイプ(テールパイプ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る自動二輪車のマフラーは、筒状ケーシ
ング(2)内を排気ガスの導入口側から前後方向に沿っ
て複数に仕切るバッフルプレートを備え、該筒状ケーシ
ング(2)内の後端部に後端バッフルプレート(10)
とこれを貫通して排気ガスが排出されるテールパイプ
(26)とを設けるとともに、前記バッフルプレートを
貫通する複数のバッフルパイプを設けた構造の自動二輪
車のマフラーにおいて、前記後端バッフルプレート(1
0)と内側の鉄製のパンチングプレートからなる内壁プ
レート(13)とで二重壁構造にしてその空間部内に、
耐熱性を有する吸音材(16)を介設するとともに、前
記テールパイプ(26)の周囲に耐熱性を有する吸音材
を被装し、鉄製のパンチングプレートからなる内筒(1
2)の後端部を前記内壁プレート(13)に連設し、ア
ルミ又はアルミ合金製の前記筒状ケーシング(2)の前
端開口内にアルミ又はアルミ合金製のリング部材(6)
を溶接等により一体に嵌着し、筒状ケーシング(2)の
前記後端バッフルプレート(10)の後方の後端開口に
は、アルミ又はアルミ合金製の略円錐形状のテールカバ
ー(7)を溶接、リベット(9)等により一体に嵌着
し、テールカバー(7)の後端開口部(7b)の周囲お
よび前記テールパイプ(26)の下流端部を覆うアルミ
又はアルミ合金製のテールカバーパイプ(8)を一体に
連設し、前記筒状ケーシング(2)内の全長にわたり耐
熱性を有する吸音材(15)を介在させて該吸音材(1
5)の内周側に前記内筒(12)を挿入するとともに、
前記内筒(12)の前端に内向きのフランジ(14)を
連設して該フランジおよび前記筒状ケーシング(2)の
排気ガス導入口の周縁部に設けた孔を貫通し外方に突出
する頭部付きボルト(17)に、ナット(38)を螺合
して締め付けることにより、内筒(12)を内壁プレー
ト(13)と共に全体的にリング部材6に対して引き寄
せ、圧接して固定している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】上記の構成を備えた請求項1の発明によれ
ば、後端バッフルプレートを二重壁構造にしてその空間
部内に耐熱性を有する吸音材を介設しているので、吸音
材による消音効果により、従来と違って後端バッフルプ
レートとテールカバーの空間部が共鳴箱として機能する
のが回避され、消音効果を損なうことがなくなる。また
後端バッフルプレートとテールパイプの各吸音材が断熱
材としても作用することによって、排気ガスが後端バッ
フルプレートに当たったり、テールパイプを通って排気
ガスが排出されても同バッフルプレートの温度上昇が抑
えられるため、筒状ケーシングやテールカバーへの伝熱
が抑制され、熱による変色が起こりにくく、したがって
マフラーの外観が良好に保たれる。また、内筒から後端
バッフルプレートにかけてマフラー内のほぼ全体にわた
り吸音材で覆われるから、排気音が外部に漏れにくく、
騒音防止作用に優れ、しかも断熱性の吸音材により排気
ガスの熱がマフラーの外表面に伝わりにくいので、マフ
ラー全体にわたり熱による変色が防止され、外観が良好
に保たれる。そのうえ、マフラーのケーシングがアルミ
又はアルミ合金からなるので、外観が美しく、軽量で、
しかもケーシング内や後端バッフルプレート、テールパ
イプなどに断熱性を有する吸音材を設けているので、ス
テンレスや鉄に比べて熱に弱いアルミ又はアルミ合金を
用いているにもかかわらず、十分な強度が保たれ、長期
にわたり外観が美しく保たれる。そして、アルミあるい
はアルミ合金に比べて熱に強い鉄製の内筒を排気ガスと
直接に接触する箇所に設けることができ、しかも異質で
溶接が不可能なアルミ又はアルミ合金製筒状ケーシング
と鉄製内筒の接合を頭部付きボルトによる締め付けによ
り行うことで、内筒前端のフランジがケーシング内面に
ぴったりと接して一体的に固定され、長期にわたりガタ
つきが生じにくい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項2記載のように、前記バッフルプレ
ートのうち導入口に最も近い位置の第1バッフルプレー
トを二重壁構造にしてその空間部内に、耐熱性を有する
吸音材を介設し、該第1バッフルプレートを貫通するバ
ッフルパイプの少なくとも貫通部の周囲に、耐熱性を有
する吸音材を被装することが望ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項2の発明によれば、第1バッフルプ
レートで仕切られた第1室には、導入口から高温の排気
ガスが流入する。そして流入した排気ガスは、第1バッ
フルプレートを貫通するバッフルパイプを通って第2室
又は第3室に流入するが、一部の排気ガスは第1室に滞
留し第1バッフルプレートに接触する。このため、通常
は、第1バッフルプレートおよびバッフルパイプは排気
ガスの熱で温度が高くなるが、第1バッフルプレートお
よびバッフルパイプに断熱性を有する吸音材を装着して
いるので、バッフルプレートおよびバッフルパイプの温
度上昇が抑えられる。特に、第1室に触媒を充填する場
合は、排気ガスが触媒と反応して排気ガス温度がさらに
上昇するが、断熱性を有する吸音材によってバッフルプ
レートおよびバッフルパイプの温度上昇が抑えられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項3記載のように、前記排気ガスの導
入口と前記第1バッフルプレートの間に形成される第1
室内に、ハニカム構造の円盤体からなる触媒を設けるこ
とができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項3の発明によれば、マフラー内に流
入した排気ガスは、触媒と接触してガス中の炭化水素や
一酸化炭素(CH,CO)などが除去される。また、触
媒と排気ガスが反応することによってガス温度が上昇す
るが、上記したとおりマフラー自体の断熱効果が向上さ
れているので、熱による変色や強度低下などが生じにく
い。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項4記載のように、前記吸音材はあら
かじめ円筒形に成形加工した状態で前記内筒の外周面に
被装し、この状態で前記筒状ケーシング内に内筒を挿入
することにより、筒状ケーシングと内筒との空間部に配
設することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】図3に示すように、自動二輪車のマフラー
1は全体形状がおおむね円筒体からなり、マフラー1の
本体を構成する筒状ケーシング(外筒ともいう)2の一
方(図の左側)には排気ガスの導入口3aを有する導入
口部材3が、他方には排気ガスの排出口4aを有する排
出口部材4がそれぞれ一体に固定されている。ケーシン
グ2は円筒状パイプで形成された外筒からなり、この外
筒2の一端開口2a内に、導入口部材3の主要部をなす
円環状のリング部材6が嵌着され、一体に溶接されてい
る。本例では外筒2とリング部材6はいずれもアルミ合
金からなり、リング部材6はダイキャスト成形されてい
る。また、外筒2の他端開口2bには、排出口部材4の
主要部をなす略円錐形状のテールカバー7が溶接および
リベット9により一体に嵌着されている。またテールカ
バー7の後端開口部7bの周囲にテールカバーパイプ8
が一体に連設されている。テールカバー7およびテール
カバーパイプ8も、本例ではそれぞれアルミ合金からな
る。外筒(ケーシング)2内の後端部に、略円錐形の後
端バッフルプレート10が軽圧入により一体に接合さ
れ、接合箇所の周囲にシール剤11が環状に充填されて
いる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】(2) さらに、内筒から後端バッフルプレー
トにかけてマフラー内の全体にわたって吸音材で覆われ
ているから、排気音が外部に漏れにくく、騒音防止効果
が高く、しかも排気ガスの熱がマフラーの外表面に伝わ
りにくいので、マフラー全体にわたり熱による変色が防
止され、外観が良好に保たれる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】(3) また、高い熱に強い鉄製の内筒を排気
ガスと直接に接触する箇所に設けることができ、しかも
異質で溶接が不可能なアルミあるいはアルミ合金ケーシ
ングとの接合をボルトの締め付けにより行うことで、両
者を一体的に固定できるので、長期にわたりガタつきが
生じにくい。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】(4) 請求項2の発明では、第1バッフルプ
レートおよびバッフルパイプは排気ガスの熱で加熱さ
れ、温度が高くなるが、第1バッフルプレートおよびバ
ッフルパイプには断熱性を有する吸音材を装着している
ので、バッフルプレートおよびバッフルパイプの温度上
昇が抑えられる。したがって、特に第1室に触媒を設置
する場合にも、断熱性を有する吸音材によってバッフル
プレートおよびバッフルパイプの温度上昇が抑えられ
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】(5) 請求項3の発明では、排気ガスが触媒
と接触することにより有害物質が除去され,また触媒が
マフラー内に設けられ、しかもマフラー自体の断熱効果
が向上されているので、熱による変色や強度低下などが
生じにくい。つまり、触媒と接触した際の反応で発熱す
るため、マフラー内の排気ガス温度は上昇するが、マフ
ラー内には全体的に断熱性を有する吸音材などで筒状ケ
ーシングなどの表面部材との断熱が図られているので、
筒状ケーシングなどの表面部材をアルミやアルミ合金で
形成しても、焼けて変色したり、熱で強度が低下したり
することがない。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】削除

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ケーシング内の後端部に、後端バッ
    フルプレートとこれを貫通して排気ガスが排出されるテ
    ールパイプとをそれぞれ設けるとともに、前記後端バッ
    フルプレートの後方を覆うテールカバーおよび該カバー
    に連設し前記テールパイプの下流端部を覆うテールカバ
    ーパイプとをそれぞれ設けた構造の自動二輪車のマフラ
    ーにおいて、 前記後端バッフルプレートを二重壁構造にしてその空間
    部内に、耐熱性を有する吸音材を介設するとともに、前
    記テールパイプの周囲に耐熱性を有する吸音材を被装し
    たことを特徴とする自動二輪車のマフラー。
  2. 【請求項2】 前記筒状ケーシングの全長にわたり耐熱
    性を有する吸音材を介在させて内周側に配置した内筒の
    後端部を、前記後端バッフルプレートの内壁部材に連設
    した請求項1記載の自動二輪車のマフラー。
  3. 【請求項3】 筒状ケーシング内を排気ガスの導入口側
    から前後方向に沿って複数に仕切るバッフルプレートを
    備えるとともに、該バッフルプレートを貫通する複数の
    バッフルパイプを設けた構造の自動二輪車のマフラーに
    おいて、 前記バッフルプレートのうち導入口に最も近い位置の第
    1バッフルプレートを二重壁構造にしてその空間部内
    に、耐熱性を有する吸音材を介設し、該第1バッフルプ
    レートを貫通するバッフルパイプの少なくとも貫通部の
    周囲に、耐熱性を有する吸音材を被装したことを特徴と
    する自動二輪車のマフラー。
  4. 【請求項4】 前記筒状ケーシングをアルミニウム又は
    アルミニウム合金でダイキャスト成形した請求項1〜3
    のいずれかに記載の自動二輪車のマフラー。
  5. 【請求項5】 前記筒状ケーシングをアルミニウム又は
    アルミニウム合金でダイキャスト成形し、前記内筒を鉄
    製のパンチングプレートで形成するとともに、前記内筒
    の前端に内向きのフランジを連設して該フランジおよび
    前記筒状ケーシングの排気ガス導入口の周縁部を貫通し
    外方に突出する頭部付きボルトにより、前記内筒を前記
    筒状ケーシングに対し締め付けて固定する請求項2記載
    の自動二輪車のマフラー。
  6. 【請求項6】 前記排気ガスの導入口と前記第1バッフ
    ルプレートの間に形成される第1室内に、触媒あるいは
    透孔板を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の自動二
    輪車のマフラー。
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