JP2019210864A - 鞍乗型車両のテールパイプ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間を有効利用しながら、排気の出口周辺部分を大きくして外観を向上させる鞍乗型車両のテールパイプ構造を提供する。【解決手段】排気装置35のテールパイプ36は、流入口70aを有する内筒70と、内筒70を覆う外筒72と、内筒70の内部を内筒上流側通路76と内筒下流側通路78とに区画する仕切り板74とを備えている。内筒70の外周面と外筒72の内周面との間に、外側通路82が形成されている。仕切り板74に、内筒上流側通路76と内筒下流側通路78とを連通する第1連通孔75が形成されている。内筒70の外周壁70bに、内筒上流側通路76と外側通路82とを連通する第2連通孔80が形成されている。内筒70の内筒下流側通路78に、内筒下流側通路78から排気が排出される第1流出口84が形成されている。外側通路82の下流端に、外側通路82から排気が排出される第2流出口86が形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、鞍乗型車両の排気装置のテールパイプ構造に関するものである。
エンジンを搭載した車両では、エンジンの排気は排気装置により消音された後、その下流端のテールパイプから外部に排出される。自動二輪車のような鞍乗型車両では、排気装置が外側方に露出している(例えば、特許文献1)。
特開2008−025560号公報
排気装置のテールパイプの出口の外径は大径である方が外観がよい。しかしながら、テールパイプの出口の内径は、大きいと、排気音が大きくなる。特許文献1では、テールパイプの出口部分をカバーで覆うことで、テールパイプの外径を大きくすることなく、外観上、外径の大きな出口部分を実現している。しかしながら、特許文献1の構造では、テールパイプとカバーとの間にデッドスペースが生じる。
本発明は、空間を有効利用しながら、排気の出口周辺部分を大きくして外観を向上させる鞍乗型車両のテールパイプ構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の鞍乗型車両の排気装置のテールパイプ構造は、上流端に流入口を有する内筒と、前記内筒を覆う外筒と、前記内筒の内部に固定されて前記内筒の内部を内筒上流側通路と内筒下流側通路とに区画する仕切り板と、前記内筒と前記外筒とを連結する環状の連結部材とを備え、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間に外側通路が形成され、前記仕切り板に前記内筒上流側通路と前記内筒下流側通路とを連通する第1連通孔が形成され、前記内筒の外周壁における前記仕切り板よりも上流側の部位に、前記内筒上流側通路と前記外側通路とを連通する第2連通孔が形成され、前記内筒の内筒下流側通路に、前記内筒下流側通路から排気が排出される第1流出口が形成され、前記外側通路の下流端に、前記外側通路から排気が排出される第2流出口が形成されている。ここで、「上流、下流」は、排気の流れ方向の上流、下流をいう。
この構成によれば、内筒と外筒の二重構造となっているので、テールパイプの出口部分を大きくして外観を向上させることができる。出口の内径を大きくすると、排気音が大きくなることが懸念されるが、上記構成では、第1および第2流出口から排気が排出される。したがって、テールパイプの出口の内径で定まる開口面積に比べて各流出口の開口面積は大きくならないので、排気音を抑制できる。このように、テールパイプの出口付近の空間を有効利用して排気音が大きくなるのを抑制しながら、排気の出口を大きくして外観を向上させることができる。
本発明において、前記内筒の外周壁における前記仕切り板よりも下流側の部位に、前記内筒下流側通路と前記外側通路とを連通する第3連通孔が形成されていてもよい。この構成によれば、第1連通孔から内筒下流側通路に流入する排気と、第3連通孔から内筒下流側通路に流入する排気が干渉することにより、より一層排気音を抑制できる。
前記第3連通孔が設けられている場合、前記連結部材は複数設けられ、複数の前記連結部材の少なくとも一つの連結部材が前記第3連通孔よりも下流側に設けられ、該連結部材に前記外側通路における該連結部材の上流側と下流側とを連通する第4連通孔が形成されていてもよい。この構成によれば、第3連通孔から内筒下流側通路に排気が流入し易くなり、効果的に排気干渉を実現できる。
本発明において、前記第1連通孔および前記第2連通孔は複数の貫通孔で構成され、前記第2連通孔の合計開口面積は、前記内筒の通路面積以上に設定されていてもよい。この構成によれば、第2連通孔から外側通路に排気が流入し易くなり、排気の流れが安定する。
本発明において、さらに、前記外筒を覆うパイプカバーを備え、前記パイプカバーの後端が、平面視で、車幅方向内側に向かって後方に傾斜して延びていてもよい。この構成によれば、車幅方向外側からの側面視での外観がよい。
本発明の鞍乗型車両のテールパイプ構造によれば、空間を有効利用しながら、排気の出口を大きくして外観を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るテールパイプ構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車の排気装置を示す平面図である。 同排気装置を図1の反対側から見た側面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図3のVI−VI線に沿った断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、「上流」および「下流」とは、排気の流れ方向の「上流」および「下流」をいう。図1は本発明の第1実施形態に係るテールパイプ構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、車体フレームFRの後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部に連結されている。
[車両の全体の構造]
メインフレーム1の前端にフロントフォーク4が支持され、このフロントフォーク4の下端に前輪6が支持されている。フロンクフォーク4の上端に、ハンドル8が取り付けられている。メインフレーム1の後端下部にスイングアームブラケット10が形成されている。このスイングアームブラケット10に、左右一対のスイングアーム12の前端がピポット軸14を介して上下揺動自在に支持されている。スイングアーム12の後端に、後輪16が支持されている。メインフレーム1の中央下部に、エンジンEが支持されている。エンジンEが、チェーン18を介して後輪16を駆動する。
リヤフレーム2に、ライダー用シート20と同乗者用シート22が支持されている。メインフレーム1の上部で、ハンドル8とライダー用シート20との間に、燃料タンク24が取り付けられている。
本実施形態のエンジンEは、気筒が車幅方向に並ぶ4気筒4サイクルエンジンである。ただし、エンジンEの形式はこれに限定されない。エンジンEは、クランクシャフト(図示せず)を支持するクランクケース26と、クランクケース26から上方に突出するシリンダ28と、その上方のシリンダヘッド30とを有している。
シリンダヘッド30の前面の排気ポート(図示せず)に4本の排気管32が接続されている。各排気管32は、エンジンEの前側を下方に延びた後、エンジンEの下方の集合部34で集合されている。集合部34の下流端(後端)に、マフラ35が接続されている。マフラ35は、排気を消音する。マフラ35の後端に、テールパイプ36が接続されている。このように、排気管32、集合部34、マフラ35およびテールパイプ36で、自動二輪車の排気装置EDを構成している。テールパイプ36は、排気装置EDの出口部分を構成する。
[マフラの構造]
本実施形態のマフラ35は、エンジンEの後面と後輪16との間に配置されている。マフラ35の上面に、支持ブラケット38が接合されている。マフラ35は、支持ブラケット38を介してスイングアームブラケット10の下端部に支持されている。
図2に示すように、集合部34の前端部(上流端部)に、酸素センサ40が設けられている。酸素センサ40は、排気中の酸素濃度を検出する。集合部34における酸素センサ40よりも下流側(後側)に、触媒コンバータ42が収納されている。触媒コンバータ42は、排気に含まれる炭化水素、一酸化炭素等の有害排気成分を無害化する。本実施形態では、触媒コンバータ42は、排気の流れ方向に沿って2つ設けられている。ただし、触媒コンバータ42は、1つでもよく、3つ以上であってもよい。また、触媒コンバータ42は、マフラ35内に収納されてもよい。
マフラ35の外側方(右側方)は、マフラカバー44により覆われている。詳細には、マフラ35の右側面に取付金具35aが接合されており、マフラカバー44が取付金具35aに締結部材45を用いて着脱自在に取り付けられている。本実施形態のマフラカバー44は、マフラ35における前後方向中間部から後端部にかけての領域とテールパイプ36の前部を外側方(右側方)から覆っている。
図3は、マフラ35を図1とは反対の側方(右側方)から見た図である。図3に示すように、本実施形態のマフラ35は、上側ケース半体37と下側ケース半体39とを溶接で一体化することで構成された、いわゆる「もなか構造」である。
図4は図2のIV−IV線に沿った断面図で、図5は図4のV−V線に沿った断面図である。図4に示すように、マフラ35は、内部に膨張室が形成されたインナケース46と、インナケース46の外側を覆うアウタケース48と、インナケース46とアウタケース48との間に介在された吸音材50とを有している。吸音材50は、耐熱性、耐衝撃性、減衰性を有する。本実施形態では、インナケース46およびアウタケース48はステンレス製で、吸音材50はグラスウールである。ただし、インナケース46、アウタケース48および吸音材50の材質はこれに限定されない。
本実施形態では、インナケース46の内部に、3つの膨張室52,54,56が形成されている。詳細には、インナケース46の内部は、第1および第2隔壁58,60により、前後方向に3つの部屋に区画されており、最も後方に最上流の第1膨張室52が形成され、最も前方に第2膨張室54が形成され、中間に最下流の第3膨張室56が形成されている。ただし、膨張室の数、配置はこれに限定されない。
図5に示すように、第1膨張室52は第2隔壁60とインナケース46の後壁46rとの間に形成されている。第2膨張室54はインナケース46の前壁46fと第1隔壁58との間に形成されている。第3膨張室56は第1隔壁58と第2隔壁60との間に形成されている。第1隔壁58および第2隔壁60は、インナケース46の内壁に接合されている。
集合部34の下流端に、マフラ35の導入管62が連結されている。導入管62は、アウタケース48の前壁48f、インナケース46の前壁46f、第1隔壁58および第2隔壁60を貫通して、第1膨張室52に開口している。つまり、導入管62は、第2膨張室54および第3膨張室56を通過して、集合部34の内部と第1膨張室52とを連通させている。
第2隔壁60および第1隔壁58を貫通して、第1膨張室52と第2膨張室54とを連通させる第1連通管64が設けられている。第1連通管64は、一端(上流端)が第1膨張室52に開口し、第3膨張室56を通過して、他端(下流端)が第2膨張室54に開口している。
第1隔壁58を貫通して、第2膨張室54と第3膨張室56とを連通させる第2連通管66が設けられている。第2連通管66は、一端(上流端)が第2膨張室54に開口し、他端(下流端)が第3膨張室56に開口している。第2連通管66に代えて、第1隔壁58に開口部を設けて、第2膨張室54と第3膨張室56とを連通させてもよい。
第2隔壁60、インナケース46の後壁46rおよびアウタケース48の後壁48rを貫通して、テールパイプ36に連結される導出管68が設けられている。導出管68は、一端(上流端)が第3膨張室56に開口し、第1膨張室52を通過して、他端(下流端)がテールパイプ36に接続されている。つまり、導出管68は、第3膨張室56とテールパイプ36の内部とを連通させている。
導入管62は、例えば溶接により、アウタケース48の前壁48fおよびインナケース46の前壁46fに接合されている。同様に、導出管68は、例えば溶接により、インナケース46の後壁46rおよびアウタケース48の後壁48rに接合されている。その他のパイプ同士の連結およびパイプの隔壁への固定は、溶接であっても圧入であってもよい。なお、図5の矢印は、排気Gの流れを示している。
[テールパイプの構造]
図6は、テールパイプ36の縦断面図である。図6に示すように、テールパイプ36は、内筒70と外筒72とを有する二重パイプ構造である。内筒70は、その上流端に流入口70aが形成されている。詳細には、内筒70の上流端の流入口70aに、マフラ35の導出管68の下流端の出口68aが接続されている。本実施形態では、内筒70の上流端の内側に、導出管68の下流端が圧入されている。
外筒72は、内筒70を覆っている。換言すれば、内筒70が、外筒72内に挿通されている。本実施形態では、内筒70および外筒72は、横断面形状が円形であるが、楕円形であってもよい。また、内筒70および/または外筒72を、下流に向かって徐々に通路面積が小さくなるテーパ形状としてもよい。内筒70と外筒72とは、環状の連結部材69により連結されている。
連結部材69は、小径筒部69aと、大径筒部69bと、両筒部69a,69bを繋ぐリング部69cとを有している。連結部材69の小径筒部69aが内筒70の外周面に溶接で接合されている。連結部材69の大径筒部69bの外周面に、外筒72の内周面が圧入されている。本実施形態では、連結部材69は、テールパイプ36の軸方向に並んで2つ設けられている。連結部材69の数はこれに限定されない。また、本実施形態では、各連結部材69は同じ形状である。これにより、部品の種類が増えるのを抑制できる。ただし、連結部材69の形状は異なっていてもよい。
内筒70の内部に、仕切り板74が固定されている。仕切り板74は、内筒70の内部を内筒上流側通路76と内筒下流側通路78とに区画する。仕切り板74は、有底の筒形状であり、その外周面が内筒70の内周面に圧入されている。仕切り板74の底板74aに、1つ以上の第1連通孔75が形成されている。第1連通孔75は、内筒上流側通路76と内筒下流側通路78とを連通させる。本実施形態では、第1連通孔75は、複数のパンチ孔で構成されている。
内筒70の外周壁における仕切り板74よりも上流側の部分に、第2連通孔80が形成されている。本実施形態では、第1連通孔75は、複数のパンチ孔で構成されている。内筒70の外周面と外筒72の内周面との間に、外側通路82が形成されている。つまり、第2連通孔80は、内筒上流側通路76と外側通路82とを連通する。本実施形態では、外側通路82は環状の通路である。ただし、外側通路82は環状でなくてもよい。
内筒70の内筒下流側通路78の下流端に、内筒下流側通路78から排気が排出される第1流出口84が形成されている。また、外側通路82の下流端に、外側通路82から排気が排出される第2流出口86が形成されている。つまり、第1流出口84および第2流出口86が、テールパイプ36の出口を構成する。
テールパイプ36の後端は、車幅方向内側に向かってに後方に傾斜して延びている。つまり、内筒70および外筒72の後端が、車幅方向内側に向かって後方に傾斜して延びている。これにより、図3の側面視で、内筒70の下流端の第1流出口84および外筒72の第2流出口86が楕円形に見えて、外観がよい。
内筒70の外周壁70bにおける仕切り板74よりも下流側の部分に、第3連通孔85が形成されている。第3連通孔85は、内筒下流側通路78と外側通路82とを連通する。本実施形態では、第3連通孔55は、複数のパンチ孔で構成されている。
本実施形態では、2つの連結部材69の一方(上流側)が第1連通孔75よりも上流側に設けられ、他方(下流側)が第3連通孔85よりも下流側に設けられている。下流側の連結部材69のリング部69cに、第4連通孔90が形成されている。第4連通孔90は、外側通路82における下流側の連結部材69の上流側と下流側とを連通する。本実施形態では、第4連通孔90は、周方向に離間して形成された複数の貫通孔で構成されている。
本実施形態では、上流側の連結部材69のリング部69cには貫通孔は設けられていないが、上流側の連結部材69のリング部69cに貫通孔を設けてもよい。これにより、2つの連結部材69の形状だけでなく、構造も同じにできる。ただし、本実施形態の場合、上流側の連結部材69のリング部69cに貫通孔を設けると、外側通路82とマフラ35における吸音材50の収納空間とが連通するので、両空間を区画する部材を設ける必要がある。また、外側通路82における排気の流れに影響を与えない位置にすべての連結部材69がある場合、連結部材69のリング部69cに貫通孔を設ける必要はない。
本実施形態の第1〜4連通孔75,80,85,90の開口の大きさはつぎのとおりである。内筒70の通路面積をS0、第1連通孔75の開口面積の合計をS1、第2連通孔80の開口面積の合計をS2、第3連通孔85の開口面積の合計をS3、第4連通孔90の開口面積の合計をS4とする。本実施形態では、S2>S0>S1>S3>S4に設定されている。内筒70の通路面積をS0と第2連通孔80の開口の合計面積S2は同じであってもよい。ただし、第1〜4連通孔75,80,85,90の開口面積の関係は、本実施形態に限定されない。
テールパイプ36は、外筒72の外周を覆うパイプカバー92を有している。本実施形態のパイプカバー92は筒形状で、その前端部(上流端部)92aで、外筒72に固定されている。詳細には、外筒72の前端部の外周面に、径方向外側に延びるカバー取付部材94が設けられている。カバー取付部材94は、周方向に離間して複数(本実施形態では3つ)設けられ、外筒72の外周面に溶接により固着されている。各カバー取付部材94にねじ孔94aが形成されており、ボルトのような締結部材95を用いてパイプカバー92の前端部92aがカバー取付部材94を介して外筒72に着脱自在に取り付けられている。本実施形態では、ねじ孔94aは溶接ナットである。
外筒72の外周面とパイプカバー92の内周面との間に、環状空間SPが形成されている。つまり、外筒72とパイプカバー92とは、カバー取付部材94を介して間接的に接するのを除いて、接触していない。これにより、外筒72の熱がパイプカバー92に伝達されるのを抑制することができる。ただし、パイプカバー92はなくてもよい。
パイプカバー92の後端(下流端)92bは、内筒70および外筒72の形状に合わせて、平面視で、車幅方向内側に向かって後方に傾斜して延びている。また、本実施形態では、パイプカバー92の後端92bは、内側に180°折り返されている。さらに、本実施形態では、環状空間SPにおける車幅方向内側の径方向幅t1が、車幅方向外側の径方向幅t2よりも大きく設定されている(t1>t2)。このような傾斜構造、折り返し構造および幅寸法により、内筒70および外筒72の後端の傾斜形状と相俟って、図3に示す車幅方向外側からの外観が向上する。
[テールパイプの組立]
つぎに、テールパイプ36の組立について説明する。まず、図6に示す内筒70の内部に仕切り板74を圧入する。内筒70の外周面には、連結部材69が取り付けられている。つぎに、連結部材69の大径筒部69bの外周面に、外筒72を圧入する。つづいて、締結部材95を用いて、パイプカバー92が外筒72の外周面に取り付けられる。以上により、内筒70、外筒72およびパイプカバー92からなるテールパイプ36のサブアッシが構成される。
[テールパイプのマフラへの取付け]
つづいて、テールパイプ36(サブアッシ)のマフラ35への取付構造について説明する。上述のように、マフラ35は、インナケース46とアウタケース48とからなる二重構造である。インナケース46の出口開口を構成する下流端部46aの内周面に、環状のパイプ取付部材96が設けられている。本実施形態では、パイプ取付部材96は、インナケース46の下流端部46aの内周面に溶接で固着されている。パイプ取付部材96の内径面に、マフラ35の導出管68の下流端が圧入されている。
本実施形態では、内筒70の外径と導出管68の外径は等しく設定され、外筒72の内径とインナケース46の出口開口(下流端部46a)の内径は等しく設定されている。したがって、連結部材96とパイプ取付部材96とは同じ部品を用いることができる。これにより、部品の種類が増えるのを防ぐことができる。
テールパイプ36(サブアッシ)の内筒70の上流端の内周面に、マフラ35の導出管68の下流端を圧入する。前述のように、内筒70の外径と導出管68の外径は等しく設定されているが、圧入し易くするために、内筒70の上流端は若干拡径されている。この状態で、テールパイプ36(サブアッシ)の外筒72の上流端72aの外周面が、マフラ35のアウタケース48の出口開口を構成する下流端部48aの内面に溶接されている。外筒72の上流端(前端)は、アウタケース48の下流端部48aと溶接し易いように拡径されている。以上により、テールパイプ36(サブアッシ)がマフラ35に固定される。
さらに、図2に示す締結部材45を用いてマフラカバー44が、マフラ35に取り付けられる。マフラカバー44は、マフラ35とテールパイプ36との連結部、およびパイプカバー92取付用の締結部材95を外側方(右側方)から覆う。これにより、車両の外観が向上する。
[排気の流れ]
つぎに、本実施形態の排気の流れを説明する。図1に示すエンジンEが始動して自動二輪車が走行すると、エンジンEのシリンダ28で燃焼された排気Gが排気管28に導出される。排気Gは、図2に示す集合部34で集合された後、触媒コンバータ42を通過して浄化される。
触媒コンバータ42を通過した排気Gは、図5に示す導入管62からマフラ35の第1膨張室52に流入する。排気Gは、第1膨張室52内で膨張した後、第1連通管64から第2膨張室54に流入する。排気Gは、第2膨張室54内で膨張した後、第2連通管66から第3膨張室56に流入する。排気Gは、第3膨張室56内で膨張した後、導出管68から図6に示すテールパイプ36に導出される。このように、排気Gは、マフラ35内部で膨張収縮を繰り返して消音される。
排気Gは、テールパイプ36の流入口70aから内筒70の内筒上流側通路76に流入する。内筒上流側通路76内の排気Gは、一部が第1連通孔75から内筒下流側通路78に流入し、残部が第2連通孔80から外側通路82に流入する。本実施形態では、第2連通孔80の開口面積S2が第1連通孔75の開口面積S1よりも大きいので、排気Gの大部分が第2連通孔80から外側通路82に流入し、一部が第1連通孔75から内筒下流側通路78に流入する。
外側通路82内の排気Gは、一部が第3連通孔85から内筒下流側通路78に流入し、残部が第4連通孔90を通過して外側通路82内を流れる。本実施形態では、第3連通孔85の開口面積S3が第4連通孔90の開口面積S4よりも大きいので、排気Gの大部分が第3連通孔85から内筒下流側通路78に流入し、一部が第4連通孔90を通過する。
第3連通孔85から内筒下流側通路78に流入した排気Gと、第1連通孔75から内筒下流側通路78に流入した排気Gとの間で排気干渉が起こり、排気エネルギーが減少する。これにより、排気Gがさらに消音される。内筒下流側通路78内の排気Gは、第1流出口84から外部に排出される。一方、第4連通孔90を通過して外側通路82内を流れる排気Gは、第2流出口86から外部に排出される。
[作用・効果]
上記構成によれば、テールパイプ36が内筒70と外筒72の二重構造となっているので、テールパイプ36の出口部分を大きくして外観を向上させることができる。出口の内径を大きくすると、排気音が大きくなることが懸念される。上記構成によれば、第1流出口84と第2流出口86から排気Gが排出されるので、テールパイプ36全体の出口の内径(外筒72の内径)の断面積に比べて各流出口84,86の開口面積は小さくて済む。したがって、排気音が抑制される。このように、テールパイプ36の出口付近の空間を有効利用して排気音が大きくなるのを抑制しながら、排気Gの見た目の出口を大きくして外観を向上させることができる。
また、第3連通孔85から内筒下流側通路78に流入した排気Gと、第1連通孔75から内筒下流側通路78に流入した排気Gとの間で排気干渉が起こるので、排気エネルギーが減少する。これにより、排気音が一層抑制される。
さらに、外側通路82における第3連通孔85よりも下流側に連結部材69が設けられ、この連結部材69に第4連通孔90が形成されている。これにより、第3連通孔85から内筒下流側通路78に排気が流入し易くなり、効果的に排気干渉を実現できる。また、連結部材69により、外側通路82に異物が混入するのを防ぐことができる。
また、第2連通孔80の合計開口面積S2が内筒70の通路面積S0以上に設定されているので、第2連通孔80から外側通路82に排気Gが流入し易くなり、排気Gの流れが安定する。
図3に示すように、パイプカバー92の後端が、平面視で、車幅方向内側に向かって後方に傾斜して延びているので、車幅方向外側からの側面視での外観がよい。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、もなか構造のマフラ35のテールパイプ36について説明したが、本発明のテールパイプ構造は、巻きパイプ構造のマフラにも適用できる。また、上記実施形態では、本発明のテールパイプ構造を自動二輪車の排気装置に適用した例を説明したが、本発明のテールパイプ構造は自動二輪車以外の鞍乗型車両の排気装置にも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
36 テールパイプ
69 連結部材
70 内筒
70a 流入口
70b 内筒の外周壁
72 外筒
74 仕切り板
75 第1連通孔
76 内筒上流側通路
78 内筒下流側通路
80 第2連通孔
82 外側通路
84 第1流出口
85 第3連通孔
86 第2流出口
90 第4連通孔
92 パイプカバー
92b パイプカバーの後端
ED 排気装置
S0 内筒の通路面積
S2 第2連通孔の合計開口面積

Claims (5)

  1. 鞍乗型車両の排気装置のテールパイプ構造であって、
    上流端に流入口を有する内筒と、
    前記内筒を覆う外筒と、
    前記内筒の内部に固定されて、前記内筒の内部を内筒上流側通路と内筒下流側通路とに区画する仕切り板と、
    前記内筒と前記外筒とを連結する環状の連結部材と、を備え、
    前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間に、外側通路が形成され、
    前記仕切り板に、前記内筒上流側通路と前記内筒下流側通路とを連通する第1連通孔が形成され、
    前記内筒の外周壁における前記仕切り板よりも上流側の部位に、前記内筒上流側通路と前記外側通路とを連通する第2連通孔が形成され、
    前記内筒の内筒下流側通路に、前記内筒下流側通路から排気が排出される第1流出口が形成され、
    前記外側通路の下流端に、前記外側通路から排気が排出される第2流出口が形成されている鞍乗型車両のテールパイプ構造。
  2. 請求項1に記載のテールパイプ構造において、前記内筒の外周壁における前記仕切り板よりも下流側の部位に、前記内筒下流側通路と前記外側通路とを連通する第3連通孔が形成されている鞍乗型車両のテールパイプ構造。
  3. 請求項2に記載のテールパイプ構造において、前記連結部材は複数設けられ、
    複数の前記連結部材の少なくとも一つの連結部材が、前記第3連通孔よりも下流側に設けられ、該連結部材に、前記外側通路における該連結部材の上流側と下流側とを連通する第4連通孔が形成されている鞍乗型車両のテールパイプ構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のテールパイプ構造において、前記第1連通孔および前記第2連通孔は複数の貫通孔で構成され、
    前記第2連通孔の合計開口面積は、前記内筒の通路面積以上に設定されている鞍乗型車両のテールパイプ構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のテールパイプ構造において、さらに、前記外筒を覆うパイプカバーを備え、
    前記パイプカバーの後端が、平面視で、車幅方向内側に向かって後方に傾斜して延びている鞍乗型車両のテールパイプ構造。
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