JP2915386B1 - 自動二輪車の排気マニホールド - Google Patents

自動二輪車の排気マニホールド

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JP2915386B1
JP2915386B1 JP295698A JP295698A JP2915386B1 JP 2915386 B1 JP2915386 B1 JP 2915386B1 JP 295698 A JP295698 A JP 295698A JP 295698 A JP295698 A JP 295698A JP 2915386 B1 JP2915386 B1 JP 2915386B1
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Abstract

【要約】 【課題】 製造が容易で、出力性能を低下させることな
く、外観の向上を図った自動二輪車の排気マニホールド
を提供する。 【解決手段】 排気マニホールドの集合二管部3は、中
央部分3bにおいて二つの通路に仕切る仕切り板15を
延長してなる仕切り板延長部21が、前記集合一管部の
基端側を延長してなる延長部に軽圧入される先端部分3
dを備える。集合二管部3の後方部分3cは、仕切り板
延長部21の両側に内筒壁部材22,22をそれぞれ溶
接にて固定して二つの通路を形成し、該各内筒壁部材の
外周に耐熱性吸音材23,23を独立に設け、その外側
に外側パイプの基端側延長部分8aを位置させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として自動二
輪車に使用される排気マニホールドに関するもので、詳
しくは、複数本の排気管を段階的に集合し、最終的に集
合二管部を集合一管部としてその先端部を共通の一本の
マフラーの前部に接続してなる自動二輪車の排気マニホ
ールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の排気マニホールドは、複数気筒
のエンジンに用いられるが、例えば四気筒エンジンで
は、各排気ポートに接続される四本の排気管を二本ずつ
集合して二本の排気管とし、さらに一本の排気管に集合
してマフラー(消音器)に接続した、フォーインツーワ
ンタイプがあり、また二気筒エンジンでは、二本の排気
管を一本の排気管に集合してマフラー(消音器)に接続
した、ツーインワンタイプがある。
【0003】例えば特開平7−208146号公報にフ
ォーインツーワンタイプの排気マニホールドが記載され
ているが、この排気マニホールドの集合二管部は、図9
に示すように半円形状の外筒壁31aとパンチングプレ
ートからなる半円形状の内筒壁31bとで耐熱性吸音材
32を挟み込んだサンドイッチ構造の半円形状の一対の
筒壁31を、仕切り板33を境にして突き合わせ接合し
た、モナカ構造からなっている。よって、集合二管部3
0の中心仕切り板33に沿って両側面の長手方向に溶接
跡Zが連続して表面に現れている。なお、モナカ構造の
集合二管部30の先端部は、マフラーのパイプ状の前部
34に接続される。図中の符号35はマフラーの取付用
フランジである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報等に記載されている従来の排気マニホールドに
は、次のような点で改良の余地がある。
【0005】(1)モナカ構造の集合二管部は製造が困
難で組付けに時間がかかるうえに、組付け時や溶接時に
歪みが生じ易い。
【0006】(2)自動二輪車にカウリング36(図9
参照)を装着する場合に、図9に示すように排気マニホ
ールドの一部はカウリング36で覆うことができるが、
普通はモナカ構造の排気マニホールド部分を全て覆うの
は難しく、一部が露出するので、デザイン(外観)上の
見栄えがよくない。
【0007】(3)図9の集合二管部30の先端側に接
続される排気管34は、一重管構造であるため、排気ガ
スの熱で徐々に表面が変色しやすいうえに、排気音など
の騒音が大きい。
【0008】(4)図9のように集合二管部30の仕切
り板33には平板材が使用されているため、排気ガスで
加熱されて幅方向に熱膨張したときに一対の筒壁31の
接合箇所を分離させるおそれがある。
【0009】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、製造が容易で、出力性能を低下させることなく、外
観の向上を図った自動二輪車の排気マニホールドを提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる自動二輪
車の排気マニホールドは、複数本の排気管を段階的に集
合し、最終的に集合二管部を集合して集合一管部とし、
その先端部を共通の一本のマフラーの前部に接続してな
る自動二輪車の排気マニホールドを前提とするものであ
る。
【0011】請求項1の発明は、前記集合二管部が、中
央の仕切り板で二つの通路に仕切られた基端部分及び中
央部分と、前記中央部分の仕切り板を先端から延長して
なる仕切り板延長部が、前記集合一管部の基端側を延長
した延長部に挿入され、前記仕切り板延長部の両側に内
筒壁部材をそれぞれ溶接にて固定して二つの通路が形成
され、該各内筒壁部材の外周に耐熱性吸音材が独立に設
けられ、該耐熱性吸音材の外側に集合一管部が接触して
いる後方部分と、前記仕切り板延長部の、先細に絞られ
た形状の先端部が、前記集合一管部の基端側を延長した
延長部に挿入されて軽圧入され、前記仕切り板延長部の
両側に内筒壁部材がそれぞれ一体に溶着され、前記後方
部分の二つの通路に連通する二つの通路が形成されてい
る先端部分とを備えるものである。
【0012】請求項1の発明によれば、集合一管部の長
さが従来の排気マニホールドに比べてかなり長くなるこ
とから、カウリング付きの自動二輪車の場合は、通常、
集合一管部とマフラーだけが外方に露呈されることとな
り、集合二管部がカウリングにて覆われ、外観の向上が
図れる。また、集合一管部の後方部分は、仕切り板延長
部の両側に内筒壁部材がそれぞれ溶接にて固定されて二
つの通路が形成され、該各内筒壁部材の外周に耐熱性吸
音材が独立に設けられていることから、耐熱性吸音材を
通じて各通路を流れる排気ガスが相互に移動して、干渉
するおそれがなくなり、出力性能が低下するということ
がない。さらに、集合一管部の先端部分において、仕切
り板延長部の先端部が先細に絞られた形状とするのに加
えて、前記後方部分の耐熱性吸音材の外側に集合一管部
が接触するようにしているので、パイプ部材内にパイプ
部材を圧入するだけのものとは異なり、集合二管部の後
方部分を集合一管部の延長部に圧入する際に、無理なく
挿入して軽圧入される。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の自動二輪車
の排気マニホールドにおいて、前記内筒壁部材が、それ
ぞれ断面半円弧状の基部と、該基部の両側に連設された
フランジ部とを備え、前記両フランジ部が仕切り板延長
部の両側縁を挟持した状態で溶着され、各内筒壁部材の
基部の外周囲に耐熱性吸音材がそれぞれ独立して設けら
れ、仕切り板延長部の両側縁が集合一管部の内周面に接
触している。
【0014】請求項2の発明によれば、仕切り板延長部
にて、それぞれの通路に対応する耐熱性吸音材が分離さ
れ、各耐熱性吸音材が独立とされる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2の自
動二輪車の排気マニホールドにおいて、前記仕切り板延
長部が、断面波形形状に形成されている。
【0016】請求項3の発明によれば、排気ガスが通路
内を通過するときの熱で仕切り板延長部が膨張するが、
膨張しても、断面波形形状の部分での変形が大きくなる
程度で、他の部材に対し影響を及ぼすことがない。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの自動二輪車の排気マニホールドにおいて、前記集合
一管部が、二重管構造のパイプで構成されると共に、前
記パイプの基端部分が一重管構造にされ前記集合二管
部の後方部分が前記パイプの基端部分に挿入され、前記
集合二管部の先端部分が前記二重管構造のパイプに圧入
されている
【0018】請求項4の発明によれば、集合一管部は二
重管構造になっており、パイプ表面に変色が生ぜず、ま
た、排気騒音も低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の自動二輪車の排
気マニホールドについて実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0020】図1は本発明にかかる自動二輪車用排気マ
ニホールドを示す全体斜視図、図2は排気マニホールド
の集合一管部を示す中央横断面図、図3は排気マニホー
ルドの集合一管部および集合二管部の一部を示す斜視
図、図4は図1のA−A線における断面図、図5は図1
のB−B線における断面図、図6(a)は排気マニホー
ルドの集合二管部の後方部分及び先端部分を示す中央横
断面図、図6(b)は図6(a)のA方向矢視図、図7
は図3のC−C線における断面図、図8は図1のD−D
線における断面図である。
【0021】図1に示すように、自動二輪車用排気マニ
ホールド1は、フォーインツーインワンタイプで、四気
筒四サイクルエンジンの各排気ポート(図示せず)に一
端を接続する四本の排気管2を二本ずつ一つに集合して
集合二管部3が形成され、この集合二管部3をさらに一
つに集合して集合一管部4が形成され、後方を向く円筒
状のマフラー5に接続されるものである。前記各排気管
2の基端部には、エンジンの排気ポート(図示せず)に
接続するための環状フランジ2aが溶接により装着され
ている。なお、図1ならびに後述する図4および図5に
おいて、符号Zは、突き合わせ部の溶接跡を示す。
【0022】前記集合一管部4は、図2に示すように、
外管となる外側パイプ8と、この外側パイプ8の内側に
設けられる内側パイプ9とを備える。内側パイプ9は、
基端側に位置し外側パイプ8の内周面に溶着される溶着
部9aと、先端側に位置し外側パイプ8との間に空隙を
形成する主部9bと、それら両部9a,9bを連接する
テーパ形状の連接部9cとを備え、外側パイプ8とで、
外側パイプ8の基端側延長部分8aを除き二重管構造を
構成している。また、外側パイプ8の略先端部付近に、
マフラー5(図1参照)を取付るための環状フランジ6
が溶接により固着されている。なお、前記内側パイプ9
を外側パイプ8内の所定の位置に溶接等により固着した
後、両パイプ8,9間を含め外側パイプ8内に水を充満
させて凍らせた状態で曲げ加工(いわゆる氷曲げ加工)
することにより、必要な屈曲成形が施される。
【0023】また、前記集合二管部3は、図3に示すよ
うに、4つの部分、すなわち基端部分3a(図1参
照)、中央部分3b、後方部分3c及び先端部分3dを
備えている。そして、集合二管部3の基端部分3a(図
1参照)及び中央部分3bは、外側パイプ8内に挿入さ
れず該外側パイプ8に連続し、後方部分3cは外側パイ
プ8の基端側延長部分8aに挿入され、先端部分3dは
内側パイプ9の主部9bに軽圧入されるようになってい
る。
【0024】前記集合二管部3の基端部分3aは、図4
に示すように、断面ひょうたん形状で、中央部分3b
は、図5に示すように、断面略円形形状で、いずれもモ
ナカ構造により形成されている。すなわち、基端部分3
aは、図4に示すように、外筒壁部材11,11とパン
チングプレートからなる内筒壁部材12,12とで耐熱
性吸音材13,13を挟み込み、両側を二重内壁の仕切
り板14,14の端部とともに一体に突き合わせて溶接
した構造からなり、内筒壁部材12,12と仕切り板1
4,14との間に2つの通路S1,S2が形成されてい
る。
【0025】一方、集合二管部3の中央部分3bは、図
5に示すように、一枚の仕切り板15が、外筒壁部材1
1,11および内筒壁部材12,12の両側の突き合わ
せ部間に跨がって介設され、2つの通路S1,S2を形
成している。この仕切り板15には、断面波形形状の板
材が使用されている。また、前記中央部分3bには、図
1に示すように固定用ブラケット16が溶着されてい
る。この固定用ブラケット16は自動二輪車のフレーム
に固定され、排気マニホールド1の中間部位を支持す
る。
【0026】また、集合二管部3の先端部分3dにあっ
ては、図6(a)に示すように、中央部分3bの仕切り
板15の先端から仕切り板延長部21が先端方向に延長
され、該仕切り板延長部21の両側に、図6(b)に示
すように、パンチングプレートからなる内筒壁部材2
2,22が設けられ、後方部分3cの2つの通路S1,
S2に連通する2つの通路S1,S2を形成している。
前記内筒壁部材22,22は、それぞれ断面半円弧状の
基部22aと、該基部22aの両側に連設されたフラン
ジ部22b,22cとを備え、前記両フランジ部22
b,22cが仕切り板延長部21の両側縁を挟持した状
態で、スポット溶接、ティグ溶接又はミグ溶接により仕
切り板延長部21と一体に溶着されている。さらに、耐
熱性吸音材23,23(例えばグラスウール、金属繊
維)が、内筒壁部材22,22の基部22aの先端部分
を除く外周囲にそれぞれ露出状態で独立して設けられて
いる。よって、図8に示すように、後方部分3cが基端
側延長部分8a(外側パイプ8)に挿入されることで、
基端側延長部分8a(外側部分8)及び仕切り板延長部
21によって、耐熱性吸音材23,23を収容する室が
区画され、独立とされている。また、耐熱性吸音材2
3,23が、内筒壁部材22,22の基部22aの先端
部分を除く外周囲にそれぞれ独立して設けられているの
で、二つの通路S1,S2の排気ガスが耐熱性吸音材2
3,23の部位において流通して干渉することがなく、
出力性能を損なうこともない。なお、仕切り板延長部2
1の先端部21cは、図8または図6(a)に示すよう
に、内側パイプ9の主部9b(図3及び図8参照)に軽
圧入可能なるように先細に絞られた形状となっている。
この先端部21cを主部9bに圧入した部分が、図8の
1 の部分である。
【0027】そして、前記集合二管部3の後方部分3c
は、図8に示すように、延長部分8aの内周面に耐熱性
吸音材23の周面および仕切り板延長部21の両側縁が
当接するように、集合一管部4内に挿入され、集合一管
部4の基端部分8aと集合二管部3の中央部分3bの端
部との継ぎ目が円周方向に連続して溶接されている(肉
盛り溶接部24参照)。それと共に、図3に示すよう
に、2カ所P1,P2において、延長部分8aと、仕切
り板延長部21および内筒壁部材22(図7参照)と
が、プラグ又はスロット溶接されている。よって、集合
一管部4の外管を構成する外側パイプ8の基端側延長部
分8aにより、集合二管部3の後方部分3c及び先端部
分3dの外管が構成され、集合一管部4の外側パイプ8
が集合二管部3の後方部分3c及び先端部分3dを覆う
ので、その状態では集合二管部3を外観上直接に見るこ
とはできない。また、集合二管部3の後方部分3cの耐
熱性吸音材23の外側に集合一管部4(外側パイプ8)
が接触するようにしているので、パイプ部材内にパイプ
部材を圧入するだけの場合とは異なり、先端部分3dを
外側パイプ8の基端側延長部分8aを通じて主部9bま
で挿入する際に、無理なく挿入し軽圧入することができ
る。
【0028】前記仕切り板延長部21は、断面波形形状
に形成され、仕切り板延長部21が排気ガスの熱で加熱
されても、その断面波形形状の部分での変形が大きくな
る程度で、他の部材に影響を及ぼしたり、接合箇所を分
離したりすることがない。
【0029】上記のように構成すれば、図1に示すよう
に、カウリング25により排気マニホールド1の基端側
が覆われ、円筒状のマフラー5、集合一管部4および集
合二管部3の後方部分3c及び先端部分3dがカウリン
グ25から露出することになる。よって、集合二管部3
の基端部分3a及び中央部分3bは従来と同様にモナカ
構造からなるが、図1に示すように非常に短く、排気マ
ニホールド1全体に占める割合が極めて少なく、外観上
もカウリング25に完全に隠れるから不都合がないのに
加えて、集合二管部3の後方部分3cおよび先端部分3
d並びに集合一管部4は、共通の外側パイプ8でそれら
を覆う外管が形成され、溶接跡Zが見えなくなるので、
外観がスマートで美しい。
【0030】また、集合二管部3の後方部分3cに設け
ている耐熱性吸音材23,23は、図7に示すように、
基端部分3aの場合と同様に、二つの通路S1,S2そ
れぞれに対し独立に設けているので、後方部分3c及び
先端部分3dにおいて、一方の通路内から前記耐熱性吸
音材23,23を通じて排気ガスが他方の通路に移動す
るということがなく、よって、排気ガスが相互に流通し
て干渉により、ある回転数域で出力性能が低下するとい
うこともない。従って、集合二管部3の後方部分3cに
おいても、基端部分3aと同様に、出力性能を低下させ
ることなく、所望の消音効果を得ることができる。
【0031】それに加えて、前記後方部分3cは、内筒
壁部材22,22のフランジ部22b,22cが仕切り
板延長部21の両側縁を挟持した状態で溶着され、その
外側に外側パイプ8を配置することで、仕切り板延長部
21にて、それぞれの通路S1,S2に対応する耐熱性
吸音材23,23を分離するようにしているので、簡単
な構造で、集合二管部3の後方部分3cにおいて各耐熱
性吸音材23,23を独立とすることができる。そし
て、集合二管部3の後方部分3cの耐熱性吸音材23の
外側に集合一管部4(外側パイプ8)が接触する構造と
しているので、パイプ部材内にパイプ部材を圧入するだ
けの場合とは異なり、集合二管部3の先端部分3dを外
側パイプ8の基端側延長部分8aを通じて主部9bまで
挿入する際に、無理なく挿入して軽圧入することができ
る。
【0032】また、前記仕切り板延長部21は、図6
(b)に示すように、断面波形形状に形成されているの
で、仕切り板延長部21が排気ガスの熱で加熱されて
も、その断面波形形状の部分での変形が大きくなる程度
で、他の部材に影響を及ぼしたり、接合箇所を分離した
りすることがない。
【0033】さらに、集合一管部4および集合二管部3
は全長にわたり二重管構造になっているので、高温の排
気ガスが通っても外側パイプ8などの表面に変色が生じ
ず、長期にわたり外観が美しく保たれる。
【0034】また、外側パイプ8内に挿入する仕切り板
延長部21によって、集合二管部3の長さが実質的に延
長されるから、脈動効果により低速域でのトルクの谷が
なくなり、特に低速領域における性能アップに有利とな
る。その上、集合一管部4の外側パイプ8には既製のも
のを使用できるので、製造が容易で、構造的にも強度が
高く、耐久性に富む。
【0035】前記実施の形態は、フォーインツーインワ
ンタイプの排気マニホールドに適用したものであるが、
そのほか、二本の排気管を集合してその集合部にマフラ
ーを接続するツーインワンタイプの排気マニホールド
や、六本の排気管を最終的に一本に集合してその集合部
にマフラーを接続する排気マニホールドに対しても適用
することができる。
【0036】また、前記実施の形態においては、集合一
管部4および集合二管部3の先端部分3cについて、同
一径の既製のパイプを使用しているが、そのほか、後方
に向け漸次口径が拡大するパイプを使用することもでき
る。
【0037】さらに、集合一管部4において、外側パイ
プ8と内側パイプ9との間の空隙にも耐熱性吸音材を介
装し、外部に漏れる排気音等をさらに低減させることも
できる。この場合、耐熱性吸音材には金属製のものを使
用し、氷曲げ加工をできるようにしておくことが望まし
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明にかかる自動二輪車の排気マニホールドには、
次のような優れた効果がある。
【0039】請求項1の発明は、集合一管部の長さが従
来の排気マニホールドに比べてかなり長くなるので、カ
ウリング付きの自動二輪車の場合は、通常、集合一管部
とマフラーだけを外方に露呈するようにして、外観の向
上を図ることができる。また、集合二管部の後方部分
を、仕切り板延長部の両側に内筒壁部材をそれぞれ溶接
にて固定して二つの通路を形成して、該各内筒壁部材の
外周に耐熱性吸音材を独立に設けていることから、耐熱
性吸音材を通じて各通路を流れる排気ガスが移動すると
いうことがなく、よって干渉して出力性能が低下すると
いうことがない。さらに、集合一管部の先端部分におい
て、仕切り板延長部の先端部が先細に絞られた形状とす
るのに加えて、集合二管部の後方部分の耐熱性吸音材の
外側に集合一管部が接触するようにしているので、パイ
プ部材内にパイプ部材を圧入するだけの場合とは異な
り、集合二管部の後方部分を集合一管部の延長部に圧入
する際に、無理なく圧入することができる。
【0040】請求項2の発明は、仕切り板延長部にて、
それぞれの通路に対応する耐熱性吸音材を分離するよう
にしているので、簡単な構造で、集合二管部の後方部分
において各耐熱性吸音材を独立とすることができる。
【0041】請求項3の発明は、仕切り板延長部を断面
波形形状に形成しているので、排気ガスが通路内を通過
するときの熱で仕切り板延長部が膨張(伸長)するが、膨
張しても、断面波形形状の部分での変形が大きくなる程
度で、他の部材に対し影響を及ぼしたり、接合箇所を分
離したりすることがない。
【0042】請求項4の発明は、集合一管部は二重管構
造になっているので、パイプ表面に変色が生ぜず、ま
た、排気騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる自動二輪車用排気マニ
ホールドを示す全体斜視図である。
【図2】図1の排気マニホールドの集合一管部を示す中
央横断面図である。
【図3】排気マニホールドの集合一管部および集合二管
部の一部を示す斜視図である。
【図4】図1のA−A線における断面図である。
【図5】図1のB−B線における断面図である。
【図6】(a)は排気マニホールドの集合二管部の後方
部分及び先端部分を示す中央横断面図、(b)は図6
(a)のA方向矢視図である。
【図7】図3のC−C線における断面図である。
【図8】図1のD−D線における断面図である。
【図9】モナカ構造の集合二管部を備えた従来の自動二
輪車用排気マニホールドの一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 排気マニホールド 2 排気管 3 集合二管部 3a 基端部分 3b 中央部分 3c 後方部分 3d 先端部分 4 集合一管部 5 マフラー 6 環状フランジ 8 外側パイプ 8a 基端部分 21 仕切り板延長部 22 内筒壁部材 22a 基部 22b フランジ部 22c フランジ部 23 耐熱性吸音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−296724(JP,A) 実開 平4−75126(JP,U) 実開 平2−119922(JP,U) 実開 昭57−142120(JP,U) 実開 平7−17918(JP,U) 実開 平7−8524(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/10 F01N 7/08 F01N 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の排気管を段階的に集合し、最終
    的に集合二管部を集合して集合一管部とし、その先端部
    を一本のマフラーの前部に接続してなる自動二輪車の排
    気マニホールドにおいて、 前記集合二管部は、中央の仕切り板で二つの通路に仕切
    られた基端部分及び中央部分と、 前記中央部分の仕切り板を先端から延長してなる仕切り
    板延長部が、前記集合一管部の基端側を延長した延長部
    に挿入され、前記仕切り板延長部の両側に内筒壁部材を
    それぞれ溶接にて固定して二つの通路が形成され、該各
    内筒壁部材の外周に耐熱性吸音材が独立に設けられ、該
    耐熱性吸音材の外側に集合一管部が接触している後方部
    分と、 前記中央部分の仕切り板を先端から延長してなる仕切り
    板延長部が、その先端部を先細に絞られた形状として、
    前記集合一管部の基端側を延長した延長部に挿入されて
    軽圧入され、前記仕切り板延長部の両側に内筒壁部材が
    それぞれ一体に溶着され、前記後方部分の二つの通路に
    連通する二つの通路が形成されている先端部分 とを備え
    ることを特徴とする自動二輪車の排気マニホールド。
  2. 【請求項2】 前記内筒壁部材は、それぞれ断面半円弧
    状の基部と、該基部の両側に連設されたフランジ部とを
    備え、前記両フランジ部が仕切り板延長部の両側縁を挟
    持した状態で溶着され、各内筒壁部材の基部の外周囲に
    耐熱性吸音材がそれぞれ独立して設けられ、仕切り板延
    長部の両側縁が集合一管部の内周面に接触している請求
    項1記載の自動二輪車の排気マニホールド。
  3. 【請求項3】 前記仕切り板延長部は、断面波形形状に
    形成されている請求項1または2記載の自動二輪車の排
    気マニホールド。
  4. 【請求項4】 前記集合一管部は、二重管構造のパイプ
    で構成されると共に、前記パイプの基端部分が一重管構
    造にされ前記集合二管部の後方部分が前記パイプの基端部分に挿
    入され、 前記集合二管部の先端部分が前記二重管構造のパイプに
    圧入されている 請求項1〜3のいずれかに記載の自動二
    輪車の排気マニホールド。
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