JP3318817B2 - 二重管型排気マニホールド - Google Patents

二重管型排気マニホールド

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JP3318817B2
JP3318817B2 JP14869495A JP14869495A JP3318817B2 JP 3318817 B2 JP3318817 B2 JP 3318817B2 JP 14869495 A JP14869495 A JP 14869495A JP 14869495 A JP14869495 A JP 14869495A JP 3318817 B2 JP3318817 B2 JP 3318817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのシリンダヘ
ッドに取り付けられる二重管型排気マニホールドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、排ガスの温度の低下を防止して
エンジン始動時の金属触媒コンバータの触媒活性を高く
することが要求されている。かかる要求に沿って、内管
の熱容量を少なくして排ガスから奪う熱量を少なくする
二重管型排気マニホールドが例えば実開平2−1129
26号公報に示すように開示されている。
【0003】この種の二重管型排気マニホールドとして
例えば図8に示すものが知られている。図において、符
号101は二重管型排気マニホールドで、この二重管型
排気マニホールド101はメイン二重管102と、ブラ
ンチ二重管103,103,103とを備えている。
【0004】メイン二重管102はメイン内管104と
メイン外管105とからなり、メイン内管104とメイ
ン外管105の間に隙間106が形成されている。メイ
ン二重管102はメイン内管104,メイン外管105
の基端に固着されたガス排出用フランジ107を有して
いる。ブランチ二重管103は、ブランチ内管108と
ブランチ外管109から構成されている。ブランチ外管
109の先端にブランチ内管108の先端が固着されて
いる。ブランチ内管108はメイン内管104に接続さ
れ、ブランチ外管109はメイン外管105に接続され
ている。
【0005】ブランチ内管108とブランチ外管109
の間に隙間110が形成されている。ブランチ二重管1
03はガス取込用のフランジ111を有し、フランジ1
11には、シリンダヘッド112の排気ポート112A
に連通するガス取入口113が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の二重
管型排気マニホールドにあっては、ブランチ二重管10
3のブランチ外管109とブランチ内管108の熱膨張
差でブランチ内管108が熱応力を受けるが、ブランチ
外管109の先端にブランチ内管108の先端が固着さ
れているので、ブランチ内管108の先端はブランチ外
管109の先端により拘束され、ブランチ内管108が
自由に伸縮することが防止され、ブランチ内管108に
亀裂が生じる虞がある。
【0007】特に、ブランチ外管109の先端のフラン
ジ111の近傍は、ウォータジャケット(図示せず)に
より冷却されたシリンダヘッド112により冷却される
ため、ブランチ外管109とブランチ内管108との温
度差が大きく、ブランチ内管108のフランジ111の
近傍での亀裂の発生の虞が大きくなっている。そこで、
例えば、図9に示すように、二重管型排気マニホールド
200において、フランジ201の開口孔202にブラ
ンチ外管203の一端203Aを嵌挿してアーク溶接で
固着し、ブランチ外管203の先端203Aとブランチ
内管204の先端204Aとの間にSUSメッシュ材2
05を装着してブランチ内管204の先端204Aの摺
動を許容することが考えられる。この場合、ブランチ内
管204を流れる排ガスがSUSメッシュ材205を介
して隙間206に入り込み、排ガスの熱量がブランチ外
管203に奪われ、ブランチ内管204内の排ガスの温
度を維持するという二重管型排気マニホールド200の
本来の機能が損なわれることになる。
【0008】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ブランチ内管が排ガスに
よる熱応力を受けても、ブランチ内管に亀裂が生じるこ
とを防止できる二重管型排気マニホールドを提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シリンダヘッドの排気ポートに連通する開口孔を有する
フランジと、フランジの開口孔に縮径された一端が嵌挿
して固着されたブランチ外管と、ブランチ外管の縮径さ
れた一端内に一端が嵌挿して固着され、他端がフランジ
の近傍に位置している直管からなるカラーと、このカラ
ーの他端に嵌挿されブランチ外管との間に隙間を形成し
てなるブランチ内管とから構成されていることを特徴と
する。
【0010】請求項2記載の発明は、シリンダヘッドの
排気ポートに連通する開口孔を有するフランジと、一端
に内側に折り曲げて形成されたカール部を有し、カール
部がフランジの開口孔に嵌挿して固着されたブランチ外
管と、カール部の溝隙に一端が挿入され、ブランチ外管
との間に隙間が形成されているブランチ内管とを備えて
いることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の二重管型排気マニホールドにおいて、ブランチ外
管に接続されたメイン外管とブランチ内管に接続された
メイン内管の間に隙間を介してメイン二重管が形成さ
れ、メイン二重管に、フランジに平行にメイン二重管の
軸線を通るように切った面のフランジに近い側と遠い側
にメイン内管用の複数の位置決め部が設けられ、複数の
位置決め部はメイン二重管の長手方向で所定の距離を隔
てていることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、ブランチ外管
のフランジの近傍は、ウォータジャケットにより冷却さ
れたシリンダヘッドにより冷却されるため、ブランチ外
管とブランチ内管との温度差が大きく、ブランチ内管に
作用する熱応力が大きくなっているが、カラーの他端は
フランジの近傍に位置しているので、フランジの近傍で
ブランチ内管はカラーの他端と伸縮自在に接続され、ブ
ランチ内管に作用する熱応力はその伸縮により吸収され
る。
【0013】また、ブランチ内管の内部の排ガスは、ブ
ランチ内管とブランチ外管の間の隙間に逃げることな
く、ブランチ内管の内部は高温に保持され、二重管型排
気マニホールドの本来の機能が発揮される。
【0014】請求項2記載の発明においては、排ガスの
温度変化によりブランチ内管は、熱応力を受けるが、ブ
ランチ外管に固着されたカラーのカール部の溝隙に挿入
されているので、カラーに対して自由に伸縮する。ま
た、請求項1記載の発明と同様の作用が生じる。請求項
3記載の発明においては、当該二重管型排気マニホール
ドの排ガスによる脈動及び車両の走行による振動があっ
ても、メイン二重管の複数の位置決め部によりメイン内
管が拘束されているので、メイン外管内でメイン内管が
振動することが防止されている。
【0015】さらに、複数の位置決め部は長手方向で所
定の距離を隔てているので、メイン内管は径方向での拘
束力を受けることがない。加えて、当該二重管型排気マ
ニホールドの組立製造時、複数の位置決め部により、メ
イン外管に対してメイン内管が径方向で位置決めされ
る。
【0016】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0017】図1ないし図4により請求項1,3記載の
発明の実施例に係わる二重管型排気マニホールドを説明
する。図1において、符号1は二重管型排気マニホール
ドで、この二重管型排気マニホールド1はメイン二重管
2と、ブランチ二重管3,3,3とを備えている。メイ
ン二重管2はメイン内管4(板厚:0.5〜0.8m
m)とメイン外管5(板厚:1.5〜2.0mm)とか
らなり、メイン内管4とメイン外管5の間に隙間6が形
成されている。メイン内管4の材料には18%クロム含
有のステンレス鋼が用いられ、メイン外管5の材料には
13%クロム含有のステンレス鋼が用いられている。
【0018】メイン二重管2はガス排出用フランジ7を
有し、このガス排出用フランジ7に、メイン内管4,メ
イン外管5の各基端4A,5Aが固着され、メイン内管
4,メイン外管5の基端4A,5Aは長手方向で結合さ
れている。ブランチ二重管3は、ブランチ内管8(板
厚:0.5〜0.8mm)とブランチ外管9(板厚:
1.5〜2.0mm)と、カラー10とを有し、ブラン
チ内管8はメイン内管4に接続され、ブランチ外管9は
メイン外管5に接続されている。カラー10は直管から
なる。ブランチ内管8,カラー10の材料には18%ク
ロム含有のステンレス鋼が用いられ、ブランチ外管9の
材料には13%クロム含有のステンレス鋼が用いられて
いる。
【0019】ブランチ二重管3はガス取込用のフランジ
11を有し、フランジ11には、シリンダヘッド12の
排気ポート12Aに連通する開口孔13が形成されてい
る。そして、図2に示すように、ブランチ外管9の縮径
された一端9Aが、フランジ11の開口孔13に嵌挿さ
れている。カラー10の一端10Aがブランチ外管9の
縮径された一端9Aの内周面9Bに嵌挿されている。ブ
ランチ外管9の縮径された一端9A及びカラー10の一
端10Aは、アーク溶接によりフランジ11の開口孔1
3に固着され、ビード14が形成されている。
【0020】カラー10の他端10Bにブランチ内管8
が外側に嵌挿され、ブランチ外管9とブランチ内管8と
の間に隙間15が形成されている。そして、図3,図4
に示すように、メイン二重管2に、フランジ11に平行
にメイン二重管2の軸線Aを通るように切った図面上の
水平な面Lのフランジ11に近い側L1と遠い側L2に
メイン内管4用の位置決め部16,17が一対となって
それぞれ設けられている。
【0021】第1位置決め部16はブランチ外管9に形
成されて径方向に沿った弧状のビードで形成された凹部
からなり、図面上の垂直な面Hに対して右側に略45度
傾いて位置し、メイン内管4に当接している。第2位置
決め部17はブランチ外管9に形成されて径方向に沿っ
た弧状のビードで形成された凹部からなり、図面上の水
平な面Lに対して下側に略45度傾いて位置し、軸線A
に対して第1位置決め部16と点対称の位置し、メイン
内管4に当接している。
【0022】そして、第1位置決め部16と第2位置決
め部17は長手方向で所定の距離を隔てている。次に、
本実施例の作用,効果を説明する。ブランチ二重管3に
おいては、ブランチ外管9とブランチ内管8との熱膨張
差及び排ガスの温度変化により、ブランチ内管8は熱応
力を受けるが、ブランチ外管9に固着されたカラー10
の他端10Bに嵌挿されているので、ブランチ内管8は
カラー10に対して自由に伸縮し、亀裂が生じることを
防止できる。ここで、メイン二重管2における第1位置
決め部16,第2位置決め部17により、メイン外管5
に対してメイン内管4が径方向で位置決めされているの
で、ブランチ内管8はメイン内管4をベースにして該ブ
ランチ内管8の長手方向に伸縮する。
【0023】そして、特に、ブランチ外管9のフランジ
11の近傍は、ウォータジャケット(図示せず)により
冷却されたシリンダヘッド12により冷却されるため、
ブランチ外管9とブランチ内管8との温度差が大きく、
ブランチ内管8に作用する熱応力が大きくなっている
が、カラー10の他端10Bはフランジ11の近傍に位
置しているので、フランジ11の近傍でブランチ内管8
はカラー10の他端10Bと伸縮自在に接続され、ブラ
ンチ内管8に作用する熱応力はその伸縮により吸収され
る。従って、ブランチ内管8のフランジ11の近傍での
亀裂の発生の虞を防止できる。
【0024】また、ブランチ内管8の内部の排ガスは、
ブランチ内管8とブランチ外管9の間の隙間15に逃げ
ることなく、ブランチ内管8の内部は高温に保持され、
当該二重管型排気マニホールド1の本来の機能を発揮で
きる。一方、メイン二重管2においては、当該二重管型
排気マニホールド1の排ガスによる脈動及び車両の走行
による振動があっても、第1位置決め部16,第2位置
決め部17によりメイン内管4が拘束されているので、
メイン外管5内でメイン内管4が径方向で振動すること
を防止できる。
【0025】即ち、メイン内管4は、長手方向に変位が
許容されるブランチ内管8とともに該ブランチ内管8の
長手方向(図2,図3の図面上の上下方向)に振動しよ
うとするが、メイン内管4の図面上の上方への変位は第
1位置決め部16で規制され、メイン内管4の図面上の
下方への変位は第2位置決め部17で規制される。ま
た、第1位置決め部16と第2位置決め部17は長手方
向で所定の距離を隔てているので、メイン内管4は径方
向での拘束力を受けることなく、メイン内管4の径方向
の伸縮を容易にできる。
【0026】加えて、当該二重管型排気マニホールド1
の組立製造時、第1位置決め部16,第2位置決め部1
7により、メイン外管5に対してメイン内管4が径方向
で位置決めされる。従って、メイン内管4をメイン外管
5に容易に且つ図面上の正規の位置に組み付けることが
できる。なお、本実施例においては、第1位置決め部1
6,第2位置決め部17の例として弧状のビードからな
る凹部を挙げているが、エンボスからなる凹部にするこ
ともできる。また、第1位置決め部16は図面上の垂直
な面Hに対して右側に略45度傾いて位置し、第2位置
決め部17は図面上の水平な面Lに対して下側に略45
度傾いて位置しているが、かかる角度に限定されること
はない。第1位置決め部16はメイン二重管2における
水平な面Lに対してフランジ11に近い側L1にあれば
良く、第2位置決め部17はメイン二重管2における水
平な面Lに対してフランジ11に遠い側L2にあれば良
い。
【0027】また、本実施例においては、メイン二重管
2に、メイン内管4に当接する凹部からなる第1位置決
め部16が形成されているが、図5に示すように、凹部
からなる第1位置決め部16に代えて、メイン外管5に
当接する凸部からなる第1位置決め部18をメイン内管
4に当形成することもできる。第1位置決め部18は図
面上の垂直な面Hに対して右側に略45度傾いて位置し
ている。
【0028】さらに、本実施例においては、メイン二重
管2に、メイン内管4に当接する凹部からなる第2位置
決め部17が形成されているが、図6に示すように、凹
部からなる第2位置決め部17に代えて、メイン外管5
に当接する凸部からなる第2位置決め部19を形成する
こともできる。第2位置決め部19は図面上の水平な面
Lに対して下側に略45度傾いて位置し、軸線Aに対し
て第1位置決め部18と点対称の位置にある。
【0029】そして、本実施例においては、カラー10
の他端10Bにブランチ内管8が外側に位置して嵌挿さ
れているが、カラー10の他端10Bにブランチ内管8
を内側に位置して嵌挿することもできる。加えて、本実
施例においては、ガス排出用フランジ7に、メイン内管
4,メイン外管5の基端4A,5Aは固着され、メイン
内管4,メイン外管5の基端4A,5Aは一体となって
いるが、メイン内管4,メイン外管5の基端4A,5A
を、メイン内管4の基端4Aが長手方向に沿ってメイン
外管5の基端5Aに対して摺動するように接続すること
もできる。
【0030】そして、また、本実施例においては、位置
決め部の数は2個となっているが、3個以上にすること
もできる。そして、さらに、本実施例においては、メイ
ン内管4の材料には18%クロム含有のステンレス鋼が
用いられ、メイン外管5の材料には13%クロム含有の
ステンレス鋼が用いられ、ブランチ内管8,カラー10
の材料には18%クロム含有のステンレス鋼が用いら
れ、ブランチ外管9の材料には13%クロム含有のステ
ンレス鋼が用いられているが、メイン内管4,メイン外
管5,ブランチ内管8,ブランチ外管9,カラー10に
は、クロムの含有量が13%〜20%の範囲でステンレ
ス鋼を用いることもできる。
【0031】次に、請求項2,3記載の発明の実施例に
係わる二重管型排気マニホールドを説明する。本実施例
に係わる二重管型排気マニホールドは、請求項1,3記
載の発明の実施例に係わる二重管型排気マニホールドと
全体構成については同様であり、相違する部分について
のみ説明する。なお、本実施例においては、請求項1,
3記載の発明の実施例に係わる二重管型排気マニホール
ドと同一構成部品については同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0032】図7は図1のI−I線に沿って切断した断
面図に相当する断面図を示す。図において、符号21は
ブランチ外管で、ブランチ外管21は、その一端21A
にカール部22を有している。カール部22は内側に折
り曲げてなり、アーク溶接でフランジ11の開口孔13
に嵌挿して固着されている。カール部22の溝隙23に
ブランチ内管24の一端24Aが挿入され、ブランチ内
管24とブランチ外管21との間に隙間25が形成され
ている。ここで、ブランチ内管24の材料には18%ク
ロム含有のステンレス鋼が用いられ、ブランチ外管21
の材料には13%クロム含有のステンレス鋼が用いられ
ている。
【0033】本実施例によれば、請求項1,3記載の発
明の実施例に係わる二重管型排気マニホールドと同様の
作用,効果が生じる。なお、本実施例においては、ブラ
ンチ内管24の材料には18%クロム含有のステンレス
鋼が用いられ、ブランチ外管21の材料には13%クロ
ム含有のステンレス鋼が用いられているが、ブランチ内
管24,ブランチ外管21には、クロムの含有量が13
%〜20%の範囲でステンレス鋼を用いることもでき
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ブランチ
外管とブランチ内管との熱膨張差及び排ガスの温度変化
によりブランチ内管は、熱応力を受けるが、ブランチ外
管に固着されたカラーの他端に嵌挿されているので、カ
ラーに対して長手方向に自由に伸縮し、ブランチ内管に
亀裂が生じることを防止できる効果を奏する。
【0035】特に、カラーの他端はフランジの近傍に位
置しているので、ブランチ内管に作用する熱応力はその
伸縮により吸収され、ブランチ内管のフランジの近傍で
の亀裂の発生の虞を防止できる。また、ブランチ内管の
内部の排ガスは、ブランチ内管とブランチ外管の間の隙
間に逃げることなく、ブランチ内管の内部を高温に保持
し、二重管型排気マニホールドの本来の機能を発揮でき
る。
【0036】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を奏する。請求項3記載の発明に
よれば、複数の位置決め部により、メイン外管に対して
メイン内管が径方向で位置決めされているので、当該二
重管型排気マニホールドの排ガスによる脈動及び車両の
走行による振動があっても、複数の位置決め部によりメ
イン内管が拘束され、メイン外管内でメイン内管が振動
することを防止できる。
【0037】また、複数の位置決め部は長手方向で所定
の距離を隔てているので、メイン内管は径方向での拘束
力を受けることなく、メイン内管の径方向の伸縮を容易
にできる。さらに、当該二重管型排気マニホールドの組
立製造時、複数の位置決め部により、メイン外管に対し
てメイン内管が径方向で位置決めでき、メイン内管をメ
イン外管に容易に且つ図面上の正規の位置に組み付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,3記載の発明の実施例に係わる二重
管型排気マニホールドの外観図である。
【図2】図1のI−I線に沿って切断した断面図であ
る。
【図3】図1のII−II線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】図1のIII−III線に沿って切断した断面図であ
る。
【図5】図1のII−II線に沿って切断した断面図に相当
するもので、第1位置決め部を示す断面図である。
【図6】図1のIII−III線に沿って切断した断面図に相
当するもので、第2位置決め部を示す断面図である。
【図7】請求項2,3記載の発明の実施例に係わり、図
1のI−I線に沿って切断した断面図に相当する断面図
である。
【図8】従来における二重管型排気マニホールドの外観
図である。
【図9】従来における二重管型排気マニホールドの外観
図である。
【符号の説明】
1 二重管型排気マニホールド 2 メイン二重管 4 メイン内管 5 メイン外管 6 隙間 8 ブランチ内管 9 ブランチ外管 9A 一端 10 カラー 10A 一端 10B 他端 11 フランジ 12 シリンダヘッド 12A 排気ポート 13 開口孔 15 隙間 16 第1位置決め部 17 第2位置決め部 21 ブランチ外管 21A 一端 22 カール部 23 溝隙 24 ブランチ内管 24A 一端 25 隙間 A 軸線 L 面 L1 フランジに近い側 L2 フランジに遠い側
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 7/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド(12)の排気ポート
    (12A)に連通する開口孔(13)を有するフランジ
    (11)と、 フランジ(11)の開口孔(13)に縮径された一端
    (9A)が嵌挿して固着されたブランチ外管(9)と、 ブランチ外管(9)の縮径された一端(9A)内に一端
    (10A)が嵌挿して固着され、他端(10B)がフラ
    ンジ(11)の近傍に位置している直管からなるカラー
    (10)と、この カラー(10)の他端(10B)に嵌挿されブラン
    チ外管(9)との間に隙間(15)を形成してなるブラ
    ンチ内管(8)とから構成されていることを特徴とする
    二重管型排気マニホールド。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッド(12)の排気ポート
    (12A)に連通する開口孔(13)を有するフランジ
    (11)と、 一端(21A)に内側に折り曲げて形成されたカール部
    (22)を有し、カール部(22)がフランジ(11)
    の開口孔(13)に嵌挿して固着されたブランチ外管
    (21)と、 カール部(22)の溝隙(23)に一端(24A)が挿
    入され、ブランチ外管(21)との間に隙間(25)が
    形成されているブランチ内管(24)とを備えているこ
    とを特徴とする二重管型排気マニホールド。
  3. 【請求項3】 ブランチ外管(9)に接続されたメイン
    外管(5)とブランチ内管(8)に接続されたメイン内
    管(4)の間に隙間(6)を介してメイン二重管(2)
    が形成され、 メイン二重管(2)に、フランジ(11)に平行にメイ
    ン二重管(2)の軸線(A)を通るように切った面
    (L)のフランジ(11)に近い側(L1)と遠い側
    (L2)にメイン内管(4)用の複数の位置決め部(1
    6,17)が設けられ、 複数の位置決め部(16,17)はメイン二重管(2)
    の長手方向で所定の距離を隔てていることを特徴とする
    請求項1または2記載の二重管型排気マニホールド。
JP14869495A 1995-06-15 1995-06-15 二重管型排気マニホールド Expired - Fee Related JP3318817B2 (ja)

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