JPH11247459A - 転落防止具 - Google Patents

転落防止具

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JPH11247459A
JPH11247459A JP6482198A JP6482198A JPH11247459A JP H11247459 A JPH11247459 A JP H11247459A JP 6482198 A JP6482198 A JP 6482198A JP 6482198 A JP6482198 A JP 6482198A JP H11247459 A JPH11247459 A JP H11247459A
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side plate
plate
support
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JP6482198A
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Kazuhiko Kuribayashi
一彦 栗林
Susumu Kosuge
享 小菅
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業員の安全を確保しつつ先行施工した作業床
を十分に活用する。 【解決手段】本発明に係る転落防止具1は、胴差、梁等
の横架材2に着脱自在に取り付けられる横架材取付部3
と、横架材取付部3に取り付けられる鋼製丸パイプ等で
構成された支柱4と、該支柱に設けられた防護本体取付
部6a、6bとから概ね構成される。横架材取付部3
は、横架材2の側面に当接される側板21及び該側板の
上縁近傍から水平方向に延びて横架材2の上面に当接さ
れる一対の上板22、22からなる本体23と、支柱4
を受けるために側板21に突設された上段支柱受け24
a及び下段支柱受け24bと、横架材2から下方に延び
る管柱25を挟んで側板21と反対の側に配置される取
付部材26とからなる。一対の上板22、22は、横架
材2の上面に立設される管柱27を挟むように配置して
あり、その先端縁部には、横架材2に係止される係止爪
28を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として木造住宅
を建築する際に使用する転落防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】木造住宅における軸組の組立手順とし
て、土台の上に通し柱を立設するとともにかかる通し柱
に胴差し、梁等の横架材を接合した後、横架材の上に根
太を架け渡して上階の床組を先行施工する場合がある。
【0003】かかる施工手順の場合には、先行施工され
た上階の床を作業床として利用することにより、該階で
のさまざまな作業を行うことができる反面、この段階で
は、未だ建物の隅に通し柱が延びているにすぎないた
め、作業床の縁部において例えば管柱や間柱を施工する
場合には、該作業床から転落することがないよう、必要
に応じて安全帯を使用するなど、適切な安全措置を講ず
る必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、安全帯を使用したがために作業員の動き
が拘束されて作業性が低下し、管柱や間柱あるいはブレ
ースの施工能率が悪く、せっかく先行施工した作業床を
十分に利用することができないという問題を生じてい
た。
【0005】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、作業員の安全を確保しつつ先行施工した作業
床を十分に活用することが可能な転落防止具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る転落防止具は請求項1に記載したよう
に、胴差、梁等の横架材に着脱自在に取り付けられる横
架材取付部と、前記横架材の側方に偏心配置されるよう
に前記横架材取付部に取り付けられる支柱と、該支柱に
設けられ所定の防護本体を着脱自在に取り付ける防護本
体取付部とから構成し、前記支柱を前記横架材取付部に
対して着脱自在としたものである。
【0007】また、本発明に係る転落防止具は、前記横
架材取付部を、前記横架材の側面に当接される側板及び
該側板の上縁近傍から水平方向に延びて前記横架材の上
面に当接される上板からなる本体と、前記側板に突設さ
れた前記支柱を受けるための支柱受けと、前記横架材か
ら下方に延びる柱を挟んで前記側板と反対の側に配置さ
れる取付部材とから構成し、前記上板の縁部には前記横
架材に係止される係止爪を形成するとともに、前記側板
及び前記取付部材には前記柱を挟みつけた状態にて相互
にボルト接合するための孔を形成したものである。
【0008】また、本発明に係る転落防止具は、前記横
架材取付部を、前記横架材の側面に当接される側板及び
該側板の上縁近傍から水平方向に延びて前記横架材の上
面に当接される上板からなる本体と、前記側板に突設さ
れた前記支柱を受けるための支柱受けと、前記上板の縁
部から延びる取付板とから構成し、前記側板及び前記取
付板には前記横架材を挟みつけた状態にて相互にボルト
接合するための孔を形成したものである。
【0009】また、本発明に係る転落防止具は、前記孔
を長孔としたものである。
【0010】また、本発明に係る転落防止具は、前記防
護本体取付部を矩形断面をなす防護本体が嵌め込まれる
ようにほぼコの字状断面に形成したものである。
【0011】また、本発明に係る転落防止具は、前記防
護本体取付部に該防護本体取付部の側方からねじ込まれ
るボルト、蝶ネジ等の螺着部材を設けたものである。
【0012】また、本発明に係る転落防止具は、前記防
護本体取付部を螺旋状に形成したものである。
【0013】本発明の転落防止具を設置する際には、組
立が完了した胴差、梁等の横架材に横架材取付部を取り
付け、次いで、支柱の下端を横架材取付部に差込み等の
方法で取り付け、さらに支柱に設けられた防護本体取付
部に所定の防護本体を取り付ける。
【0014】このようにすると、上階における作業床の
周囲には防護本体が巡らされた状態となり、該作業床を
利用してのさまざまな施工を行う際、作業床からの転落
が未然に防止され、作業の安全性が確保される。また、
支柱が横架材の側方に偏心配置してあるため、横架材の
上に管柱や間柱を立設したり筋かいを取り付けたりする
際、支柱をはじめ、防護本体取付部や防護本体がこれら
の部材と干渉するおそれはない。
【0015】作業床を利用しての施工が完了したなら
ば、防護本体取付部から防護本体を取り外すとともに、
支柱を横架材取付部から引抜き等の方法で取り外し、最
後に横架材取付部を横架材から取り外して転落防止具を
撤去する。そして、さらに上階の作業床に、あるいは別
の現場へと転用する。
【0016】横架材取付部の構成は任意であり、例え
ば、矩形断面を有する横架材にその上方から嵌め込まれ
るようにコの字状断面に形成することが可能であるが、
かかる横架材取付部を、前記横架材の側面に当接される
側板及び該側板の上縁近傍から水平方向に延びて前記横
架材の上面に当接される上板からなる本体と、前記側板
に突設された前記支柱を受けるための支柱受けと、前記
横架材から下方に延びる柱を挟んで前記側板と反対の側
に配置される取付部材とから構成し、前記上板の縁部に
は前記横架材に係止される係止爪を形成するとともに、
前記側板及び前記取付部材には前記柱を挟みつけた状態
にて相互にボルト接合するためのボルト孔を形成したな
らば、取付け及び取外しの作業が容易になるとともに、
横架材や柱に釘穴やビス穴等を残さずに済む。
【0017】また、前記横架材取付部を、前記横架材の
側面に当接される側板及び該側板の上縁近傍から水平方
向に延びて前記横架材の上面に当接される上板からなる
本体と、前記側板に突設された前記支柱を受けるための
支柱受けと、前記上板の縁部から延びる取付板とから構
成し、前記側板及び前記取付板には前記横架材を挟みつ
けた状態にて相互にボルト接合するためのボルト孔を形
成した場合についても、上述の構成と同様、取付け及び
取外しの作業が容易になるとともに、横架材に釘穴やビ
ス穴等を残さずに済む。
【0018】ここで、前記孔を長孔としたならば、ボル
トの挿通高さを変化させることができるので、さまざま
な梁成の横架材に対応可能となる。
【0019】支柱は、防護本体を横架材から所定の高さ
位置にて保持するためのものであってその構造や形状は
任意であり、例えば、丸パイプや角パイプで構成するこ
とが可能である。
【0020】防護本体取付部は、防護本体を取り付ける
ことができるのであればどのような構造や形状でもよ
く、例えば防護本体がアルミ製丸パイプであれば、円筒
を半割した形状のパイプ受けで構成することも考えられ
るが、該防護本体取付部を矩形断面をなす防護本体が嵌
め込まれるようにほぼコの字状断面に形成したならば、
現場にある矩形断面材、例えば間柱用の矩形断面材を防
護本体として利用することができる。
【0021】また、防護本体取付部に取り付けられた防
護本体をどのように固定するかは任意であり、例えば、
釘やビスで固定することも考えられるが、防護本体取付
部に該防護本体取付部の側方からねじ込まれるボルト、
蝶ネジ等の螺着部材を設けたならば、防護本体取付部に
防護本体を嵌め込んだ状態で螺着部材を回してその先端
を防護本体の側面に押し付けることにより、該防護本体
が防護本体取付部から脱落するのを未然に防止すること
ができるとともに、防護本体として特に間柱用矩形断面
材を使用する場合には、該断面材を傷つけるおそれもな
くなり、防護本体としての仮使用を終えた後、本来の用
途、すなわち間柱として供することが可能となる。
【0022】一方、防護本体取付部を螺旋状に形成した
ならば、ロープ状の防護本体をその中間部にて着脱自在
に取り付けることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る転落防止具の
実施の形態について、添付図面を参照して説明する。な
お、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0024】図1は、本実施形態の転落防止具を示した
全体斜視図、図2は、その側面図及び正面図である。こ
れらの図でわかるように、本実施形態に係る転落防止具
1は、胴差、梁等の横架材2に着脱自在に取り付けられ
る横架材取付部3と、横架材取付部3に取り付けられる
鋼製丸パイプ等で構成された支柱4と、該支柱に設けら
れた防護本体取付部6a、6bとから概ね構成される。
【0025】横架材取付部3は、横架材2の側面に当接
される側板21及び該側板の上縁近傍から水平方向に延
びて横架材2の上面に当接される一対の上板22、22
からなる本体23と、支柱4を受けるために側板21に
突設された上段支柱受け24a及び下段支柱受け24b
と、横架材2から下方に延びる管柱25を挟んで側板2
1と反対の側に配置される取付部材26とからなる。
【0026】ここで、一対の上板22、22は、横架材
2の上面に立設される管柱27を挟むように配置してあ
り、その先端縁部には、横架材2に係止される係止爪2
8を形成してある。
【0027】上段支持受け24aは、一対の半円筒部材
の一方を溶接等によって側板21に固着するとともに、
他方をそれらの縁部にてヒンジ接合して開閉自在とする
とともに、ヒンジ接合された縁部とは反対側の縁部に設
けられた折曲げ片30、30を、支柱4を一対の半円筒
部材の間に挟み込んだ状態で互いに重ね合わせて蝶ネジ
29で締め付けることによって支柱4を側方支持できる
ように構成してある。また、下段支持受け24bは、支
柱4の下端を支持できるように、底付円筒部材を溶接等
によって側板21に固着してなる。すなわち、これら上
段支持受け24a及び下段支持受け24bは、上段支持
受け24aを緩めた状態あるいは開いた状態で支柱4を
上方から差し込んで下段支持受け24bにその下端を嵌
め込み、かかる状態で上段支持受け24aで固定するこ
とにより、支柱4を横架材2の側方に偏心配置できるよ
うにかつ横架材取付部3に対し着脱自在となるように構
成してある。
【0028】一方、側板21にはボルト31を挿通する
長孔34が穿孔され、取付部材26にも同様にボルト3
1を挿通する孔32が形成してあり、かかる長孔34及
び孔32に通されたボルト31の先端に蝶ネジ33を螺
合して締め付けることにより、側板21及び取付部材2
6を管柱25を挟み込んだ状態にて相互にボルト接合で
きるようになっている。
【0029】防護本体取付部6aは、矩形断面をなす防
護本体5を着脱自在に嵌め込むことができるよう、ほぼ
コの字状断面に形成してある。また、防護本体取付部6
aの側板には、螺着部材としての蝶ネジ9をねじ込むた
めのネジ孔10を形成してあり、該ネジ孔に蝶ネジ9を
ねじ込むことによって、防護本体5を防護本体取付部6
aにしっかりと固定できるようになっている。
【0030】防護本体取付部6bは、図1及び図2でよ
くわかるように螺旋状に形成してあり、ロープ状をなす
防護本体11をその中間部にて該防護本体取付部に着脱
できるようになっている。
【0031】なお、これらの防護本体取付部6a、6b
は、図2(a)で最もよくわかるように、いずれも横架材
取付部3とは反対の側において支柱4に取り付けてあ
り、横架材2の天端に立設される管柱27や図示しない
間柱あるいは筋かいと干渉しないようにしてある。
【0032】本実施形態の転落防止具1を設置する際に
は、まず、組立が完了した胴差、梁等の横架材2に横架
材取付部3を取り付ける。横架材取付部3の取付けにあ
たっては、上板22、22の間に管柱27を挟んだ状態
にてそれらの縁部に形成された係止爪28を横架材2に
引っ掛けて本体23を仮置きするとともに、管柱25を
挟み込むようにして取付部材26をその側方からあてが
い、次いで、ボルト31を長孔34及び孔32に挿通し
て蝶ネジ33で締め付ければよい。
【0033】次に、上段支持受け24aを緩めた状態あ
るいは開いた状態で支柱4を上方から差し込んで下段支
持受け24bにその下端を嵌め込み、かかる状態で上段
支持受け24aを締め付けることによって、支柱4を横
架材取付部3に固定する。
【0034】次に、支柱4に取り付けられた防護本体取
付部6a、6bにそれぞれ防護本体5、11を取り付け
る。すなわち、防護本体取付部6aには、矩形断面をな
す防護本体5を嵌め込んで蝶ネジ9で固定するととも
に、防護本体取付部6bには、ロープ状の防護本体11
をその中間部を少し斜めにした状態で押し込み、次い
で、その螺旋体に絡めるようにすれば、わざわざ端部か
らでなくても、防護本体11を防護本体取付部6bの内
側に通すことができる。
【0035】以上のように転落防止具1を設置した後
は、横架材2の天端に架け渡された根太35の上に張ら
れた作業床36を利用してさまざまな工事を行うが、上
階の周囲には、作業床36を取り囲むようにして防護本
体5や防護本体11が巡らされているので、作業床36
での作業中、誤って該作業床から転落したりする心配が
ない。
【0036】作業床36を利用しての施工が完了したな
らば、蝶ネジ9を緩めて防護本体5を防護本体取付部6
aから取り外すとともに、防護本体11を上述したとは
逆の手順で防護本体取付部6bから取り外す。
【0037】次に、蝶ネジ29を緩めて上段支持受け2
4aから支柱4を引き抜くとともに、蝶ネジ33を緩め
て取付部材26を本体23から取り外し、転落防止具1
全体を撤去する。
【0038】なお、撤去された転落防止具1について
は、さらに上階の作業床に、あるいは別の現場へと転用
することができる。
【0039】以上説明したように、本実施形態に係る転
落防止具1によれば、組立が完了した横架材2を利用し
て先行施工された作業床36の周囲に設置することがで
きるので、該作業床を利用してさまざまな施工を行う
際、作業床36からの転落を未然に防止し、作業の安全
性を確保することが可能となる。
【0040】また、本実施形態によれば、支柱4を横架
材2の側方に偏心配置したので、横架材2の上に管柱や
間柱を立設したり筋かいを取り付けたりする際、支柱4
をはじめ、防護本体取付部6a、6bや防護本体5、1
1がこれらの部材と干渉するおそれはない。また、支柱
4を横架材取付部3に対して着脱自在としたので、運搬
その他の取り扱いが容易になる。
【0041】また、本実施形態によれば、横架材取付部
23の上板22をその先端に形成された係止爪28で横
架材2に係止した状態で該横架材に載せることによっ
て、転落防止具1全体の重量を支持するようにするとと
もに、管柱25を挟み込んだ状態で取付部材26と本体
23とをボルト接合するようにしたので、横架材取付部
3の着脱作業を容易に行うことができるとともに、横架
材2や管柱25、27に傷を付けるおそれもなく、釘穴
やビス穴等も残らない。
【0042】また、本実施形態によれば、ボルト31を
挿通するための側板21側の孔を長孔34としたので、
ボルト31の挿通高さを変化させることによって、さま
ざまな梁成の横架材2に適用することが可能となる。
【0043】また、本実施形態によれば、防護本体取付
部6aを矩形断面をなす防護本体5が嵌め込まれるよう
にほぼコの字状断面に形成したので、現場にある矩形断
面材、例えば間柱用の矩形断面材を防護本体として利用
することができる。
【0044】また、かかる防護本体取付部6aに該防護
本体取付部の側方からねじ込まれる蝶ネジ9を設けたの
で、防護本体取付部6aに矩形断面材である防護本体5
を嵌め込んだ状態でかかる蝶ネジ9を回してその先端を
防護本体5の側面に押し付けることにより、該防護本体
が防護本体取付部6aから脱落するのを未然に防止する
ことができるとともに、矩形断面材である防護本体5を
傷つけるおそれもなくなり、防護本体としての仮使用を
終えた後、本来の用途、例えば間柱として供することが
可能となる。
【0045】また、本実施形態によれば、防護本体取付
部6bを螺旋状に形成したので、ロープ状の防護本体1
1をその中間部にて着脱自在に取り付けることが可能と
なる。
【0046】本実施形態では、横架材取付部3において
本体23と取付部材26とを別体とし、これらをボルト
接合することで、横架材取付部3を横架材2及び管柱2
5に取り付けるようにしたが、本発明の横架材取付部
は、要するに胴差、梁等の横架材に着脱自在に取り付け
られるようになっておればよく、上述の実施形態以外に
もさまざまな設計変更が可能であり、例えば図3及び図
4に示す変形例が考えられる。
【0047】これらの図に示す転落防止具41は、上述
の実施形態と同様、横架材2に着脱自在に取り付けられ
る横架材取付部43と、該横架材取付部に取り付けられ
る支柱4と、該支柱に設けられた防護本体取付部6a、
6bとから概ね構成されるが、上述の実施形態とは異な
り、横架材取付部43は、横架材2の側面に当接される
側板21及び該側板の上縁近傍から水平方向に延びて横
架材2の上面に当接される上板44からなる本体45
と、支柱4を受けるべく側板21に突設された上段支柱
受け24a及び下段支柱受け24bと、上板44の縁部
にヒンジ接合された取付板46とからなり、側板21及
び取付板46には横架材2を挟みつけた状態にて相互に
ボルト接合するための長孔47を形成してある。なお、
上述の実施形態と同一の部品については同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0048】本変形例に係る転落防止具41において
は、まず、組立が完了した胴差、梁等の横架材2に横架
材取付部43を取り付ける。横架材取付部43の取付け
にあたっては、本体45をその上板44が横架材2の上
面に載るようにして仮置きし、次いで取付板46を回動
させて横架材2の反対側側面にあてがう。次に、ボルト
31を側板21及び取付板46にそれぞれ形成された長
孔47、47に通して蝶ネジ33で締め付ける。
【0049】後は、上述の実施形態と同様にして支柱4
を横架材取付部43に固定するとともに、支柱4に取り
付けられた防護本体取付部6a、6bにそれぞれ防護本
体5、11を取り付ける。
【0050】以上説明した変形例に係る転落防止具41
によっても上述したと同様の作用効果が得られ、これら
については繰り返しになるので省略するが、かかる作用
効果に加えてさらに、管柱がない箇所でも設置すること
が可能となり、現場で使用する際の汎用性が向上すると
いう作用効果も奏する。
【0051】なお、取付板46については、必ずしも本
体45に対して回動自在となっている必要はなく、上板
44の縁部から延びる構成とし、側板21及び上板44
とともにコの字断面状に一体形成されていてもよい。
【0052】また、上述の実施形態及び変形例において
は、ボルト31を挿通する孔を長孔34及び長孔47と
したが、横架材2の梁成ごとに使用するのであれば、か
かる孔を長孔とする必要もない。
【0053】また、上述の実施形態及び変形例では特に
言及しなかったが、側板21の内面、上板22の下面、
上板44の下面等、横架材2に当接される箇所について
は、ゴムシート等の保護シートを貼付しておくと、横架
材2をさらに確実に保護することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の転落防止具によれば、組立が完了した横架材を利用
して先行施工された作業床の周囲に設置することができ
るので、該作業床を利用してさまざまな施工を行う際、
作業床からの転落を未然に防止し、作業の安全性を確保
することが可能となる。また、支柱を横架材の側方に偏
心配置したので、横架材の上に管柱や間柱を立設したり
筋かいを取り付けたりする際、支柱をはじめ、防護本体
取付部や防護本体がこれらの部材と干渉するおそれはな
い。さらに、支柱を横架材取付部に対して着脱自在とし
たので、運搬その他の取り扱いが容易になる。
【0055】また、請求項2に係る本発明の転落防止具
によれば、横架材取付部の着脱作業を容易に行うことが
できるとともに、横架材や管柱に傷を付けるおそれもな
く、釘穴やビス穴等も残らないという効果も奏する。
【0056】また、請求項3に係る本発明の転落防止具
によれば、請求項2と同様、横架材取付部の着脱作業を
容易に行うことができるとともに、横架材に傷を付ける
おそれもなく、釘穴やビス穴等も残らないという効果
や、さらに管柱がない箇所でも設置することが可能とな
り、現場で使用する際の汎用性が向上するという効果も
奏する。
【0057】また、請求項4に係る本発明の転落防止具
によれば、ボルトの挿通高さを変化させることによっ
て、さまざまな梁成の横架材に適用することが可能とな
るという効果も奏する。
【0058】また、請求項5に係る本発明の転落防止具
によれば、現場にある矩形断面材、例えば間柱用の矩形
断面材を防護本体として利用することができるという効
果も奏する。
【0059】また、請求項6に係る本発明の転落防止具
によれば、防護本体取付部に防護本体を嵌め込んだ状態
で螺着部材を回してその先端を防護本体の側面に押し付
けることにより、該防護本体が防護本体取付部から脱落
するのを未然に防止することができるとともに、防護本
体として例えば間柱用矩形断面材を利用する場合には、
該防護本体を傷つけるおそれもなくなり、防護本体とし
ての仮使用を終えた後、本来の用途、例えば間柱として
供することが可能となるという効果も奏する。
【0060】また、請求項7に係る本発明の転落防止具
によれば、ロープ状の防護本体をその中間部にて着脱自
在に取り付けることが可能となるという効果も奏する。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る転落防止具の全体斜視図。
【図2】本実施形態に係る転落防止具の図であり、(a)
は側面図、(b)は(a)のA―A線方向から見た正面図。
【図3】変形例に係る転落防止具の全体斜視図。
【図4】変形例に係る転落防止具の図であり、(a)は側
面図、(b)は(a)のB―B線方向から見た正面図。
【符号の説明】
1、41 転落防止具 2 横架材 3、43 横架材取付部 4 支柱 5 防護本体 6a、6b 防護本体取付部 9 蝶ネジ(螺着部材) 11 防護本体 21 側板 22、44 上板 23、45 本体 24a 上段支柱受け(支柱受
け) 24b 下段支柱受け(支柱受
け) 25 管柱(柱) 26 取付部材 28 係止爪 32 孔 34、47 長孔 46 取付板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴差、梁等の横架材に着脱自在に取り付
    けられる横架材取付部と、前記横架材の側方に偏心配置
    されるように前記横架材取付部に取り付けられる支柱
    と、該支柱に設けられ所定の防護本体を着脱自在に取り
    付ける防護本体取付部とから構成し、前記支柱を前記横
    架材取付部に対して着脱自在としたことを特徴とする転
    落防止具。
  2. 【請求項2】 前記横架材取付部を、前記横架材の側面
    に当接される側板及び該側板の上縁近傍から水平方向に
    延びて前記横架材の上面に当接される上板からなる本体
    と、前記側板に突設された前記支柱を受けるための支柱
    受けと、前記横架材から下方に延びる柱を挟んで前記側
    板と反対の側に配置される取付部材とから構成し、前記
    上板の縁部には前記横架材に係止される係止爪を形成す
    るとともに、前記側板及び前記取付部材には前記柱を挟
    みつけた状態にて相互にボルト接合するための孔を形成
    した請求項1記載の転落防止具。
  3. 【請求項3】 前記横架材取付部を、前記横架材の側面
    に当接される側板及び該側板の上縁近傍から水平方向に
    延びて前記横架材の上面に当接される上板からなる本体
    と、前記側板に突設された前記支柱を受けるための支柱
    受けと、前記上板の縁部から延びる取付板とから構成
    し、前記側板及び前記取付板には前記横架材を挟みつけ
    た状態にて相互にボルト接合するための孔を形成した請
    求項1記載の転落防止具。
  4. 【請求項4】 前記孔を長孔とした請求項2若しくは請
    求項3記載の転落防止具。
  5. 【請求項5】 前記防護本体取付部を矩形断面をなす防
    護本体が嵌め込まれるようにほぼコの字状断面に形成し
    た請求項1記載の転落防止具。
  6. 【請求項6】 前記防護本体取付部に該防護本体取付部
    の側方からねじ込まれるボルト、蝶ネジ等の螺着部材を
    設けた請求項1記載の転落防止具。
  7. 【請求項7】 前記防護本体取付部を螺旋状に形成した
    請求項1記載の転落防止具。
JP6482198A 1998-02-27 1998-02-27 転落防止具 Withdrawn JPH11247459A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100826312B1 (ko) 2007-03-19 2008-04-30 동명공영건설(주) 낙하물 방지용 지지대
CN110306563A (zh) * 2019-07-22 2019-10-08 中铁第一勘察设计院集团有限公司 钢围檩防坠落转换装置

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