JPH11246821A - 加工性と耐候性に優れたプレコート塗装鋼板用塗料およびプレコート塗装鋼板とその用途 - Google Patents
加工性と耐候性に優れたプレコート塗装鋼板用塗料およびプレコート塗装鋼板とその用途Info
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- JPH11246821A JPH11246821A JP10047294A JP4729498A JPH11246821A JP H11246821 A JPH11246821 A JP H11246821A JP 10047294 A JP10047294 A JP 10047294A JP 4729498 A JP4729498 A JP 4729498A JP H11246821 A JPH11246821 A JP H11246821A
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Abstract
用塗料およびプレコート塗装鋼板とその用途を提供す
る。 【解決手段】 プレコート塗装鋼板は、重合性紫外線安
定性単量体、シクロアルキル基含有重合性単量体、およ
び水酸基含有重合性単量体を必須的に含む重合性単量体
成分を共重合して得られる共重合アクリルポリオール
と、数平均分子量2,000以上のポリエステルポリオ
ールと、架橋剤としてアミノプラスト樹脂もしくはポリ
イソシアネート化合物とを含む。プレコート塗装鋼板
は、プレコート塗装鋼板用塗料からなる塗膜が鋼板上に
形成されてなる。プレコート塗装鋼板を加工することに
より、屋根壁用パネル、屋外広告用パネル、照明反射用
パネル、トンネル内装用パネル、自動車外装用パネル、
間仕切りパネル、およびエレベーター内装用パネルを得
る。
Description
車等に用いられるプレコート塗装鋼板、該プレコート塗
装鋼板を製造するために、加工前の鋼板に塗装されるプ
レコート塗装鋼板用塗料、並びに、該プレコート塗装鋼
板を加工してなる屋根壁用パネル、屋外広告用パネル、
照明反射用パネル、トンネル内装用パネル、自動車外装
用パネル、間仕切りパネル、およびエレベーター内装用
パネルに関するものである。
かつ、加工性および耐候性に優れたプレコート塗装鋼板
を製造できるプレコート塗装鋼板用塗料、安価であり、
かつ、加工性および耐候性に優れたプレコート塗装鋼
板、並びに、上記プレコート塗装鋼板を用いて安価にか
つ容易に製造でき、かつ、耐候性に優れた屋根壁用パネ
ル、屋外広告用パネル、照明反射用パネル、トンネル内
装用パネル、自動車外装用パネル、間仕切りパネル、お
よびエレベーター内装用パネルに関するものである。
ある。この塗装の目的は、素地の鋼板を保護すると同時
に耐久性を増加し、また、鋼板を美化することにある。
塗装された鋼板は、建築物、船舶、橋梁等の大きな物品
から各種機械、自動車、家具、電気製品の小物や生活用
品にまで各種用途に使用されるが、一般に、これら鋼板
の塗装は、ポストコートと呼ばれる加工・組立後の塗装
により行われている。
ち、いわゆるプレコートされた塗装鋼板を加工し、組立
する方式に移行しつつある。このプレコート塗装鋼板に
対し、加工する際に塗膜が剥離しないような加工性を付
与するために、従来は、塗料としてアクリル樹脂等が使
用されている。
アクリル樹脂系塗料では、プレコート塗装鋼板の加工性
を保持したままでは、十分な耐候性を有する塗膜を得る
ことができない。なお、塗膜の耐候性とは、屋外にてプ
レコート塗装鋼板を使用する際の、太陽光線の照射や風
雨による樹脂の劣化や変質のために生じる外観の劣化に
対する塗膜の耐久性能のことを指す。また、フッ素樹脂
系塗料は、十分な耐候性を持つ塗膜を形成できるもの
の、アクリル樹脂系塗料と比較してコストが大変に高
い。
たものであり、その目的は、安価であり、かつ、加工性
および耐候性に優れたプレコート塗装鋼板を製造できる
プレコート塗装鋼板用塗料、安価であり、かつ、加工性
および耐候性に優れたプレコート塗装鋼板、並びに、安
価にかつ容易に製造でき、かつ、耐候性に優れた屋根壁
用パネル、屋外広告用パネル、照明反射用パネル、トン
ネル内装用パネル、自動車外装用パネル、間仕切りパネ
ル、およびエレベーター内装用パネルを提供することに
ある。
レコート塗装鋼板用塗料は、上記の課題を解決するため
に、重合性紫外線安定性単量体、シクロアルキル基含有
重合性単量体、および水酸基含有重合性単量体を必須的
に含む重合性単量体成分を共重合して得られる共重合ア
クリルポリオールと、数平均分子量2,000以上のポ
リエステルポリオールと、架橋剤としてアミノプラスト
樹脂もしくはポリイソシアネート化合物とを含むことを
特徴としている。
用塗料は、上記の課題を解決するために、請求項1に記
載のプレコート塗装鋼板用塗料において、上記重合性紫
外線安定性単量体が、一般式(1)
またはシアノ基、R2 ・R3 はそれぞれ独立して水素原
子または炭素数1〜2のアルキル基、Xはイミノ基また
は酸素原子、Yは水素原子または炭素数1〜18のアル
キル基または−CO−CR2 =CHR3 を示す(式中R
2 ・R3 は前と同じ意味)」で現されている。
用塗料は、上記の課題を解決するために、請求項1また
は2に記載のプレコート塗装鋼板用塗料において、上記
シクロアルキル基含有重合性単量体が、一般式(2)
または炭素数1〜2のアルキル基、Zは置換基を有して
も良いシクロアルキル基を示す」で現されている。
000以上のポリエステルポリオールを含んでいるの
で、折り曲げ等の負荷がかかってもクラックやはがれを
発生しにくい塗膜を形成できる。また、上記各構成によ
れば、共重合アクリルポリオールと数平均分子量が2,
000以上のポリエステルポリオールとの相乗効果によ
り、耐候性に優れた塗膜を形成でき、しかもフッ素樹脂
と比較して安価である。
板用塗料を鋼板上に塗装することにより、安価であり、
かつ、加工性および耐候性に優れたプレコート塗装鋼板
を製造することができる。
は、上記の課題を解決するために、鋼板の少なくとも一
方の面上に、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
プレコート塗装鋼板用塗料からなる塗膜が形成されてな
ることを特徴としている。
工性および耐候性に優れたプレコート塗装鋼板を提供す
ることができる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載のプレコ
ート塗装鋼板を加工してなることを特徴としている。上
記構成によれば、安価にかつ容易に製造でき、かつ、耐
候性に優れた屋根壁用パネルを提供することができる。
は、上記の課題を解決するために、請求項4に記載のプ
レコート塗装鋼板を加工してなることを特徴としてい
る。上記構成によれば、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた屋外広告用パネルを提供することが
できる。
は、上記の課題を解決するために、請求項4に記載のプ
レコート塗装鋼板を加工してなることを特徴としてい
る。上記構成によれば、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた照明反射用パネルを提供することが
できる。
ルは、上記の課題を解決するために、請求項4に記載の
プレコート塗装鋼板を加工してなることを特徴としてい
る。上記構成によれば、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れたトンネル内装用パネルを提供するこ
とができる。
は、上記の課題を解決するために、請求項4に記載のプ
レコート塗装鋼板を加工してなることを特徴としてい
る。上記構成によれば、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた自動車外装用パネルを提供すること
ができる。
は、上記の課題を解決するために、請求項4に記載のプ
レコート塗装鋼板を加工してなることを特徴としてい
る。上記構成によれば、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた間仕切りパネルを提供することがで
きる。
用パネルは、上記の課題を解決するために、請求項4に
記載のプレコート塗装鋼板を加工してなることを特徴と
している。上記構成によれば、安価にかつ容易に製造で
き、かつ、耐候性に優れたエレベーター内装用パネルを
提供することができる。
は、重合性紫外線安定性単量体、シクロアルキル基含有
重合性単量体、および水酸基含有重合性単量体を必須的
に含む重合性単量体成分を共重合して得られる共重合ア
クリルポリオールと、数平均分子量が2,000以上の
ポリエステルポリオールと、架橋剤としてアミノプラス
ト樹脂またはポリイソシアネート化合物とを含んでなっ
ている。
る重合性単量体成分(以下、単に単量体成分と称する)
について説明する。上記単量体成分に用いる重合性紫外
線安定性単量体は、共重合アクリルポリオールに優れた
耐候性を付与するのに必須の化合物であり、共重合アク
リルポリオールを紫外線に対して安定化させる能力を有
する官能基、例えば、立体障害を受けているアミノ基を
分子内に少なくとも1つ有し、かつ、重合性不飽和結合
を分子内に少なくとも1つ有するヒンダードアミン系化
合物である。上記の立体障害を受けているアミノ基は、
その窒素原子が少なくとも2つの4級炭素と結合してい
ることが望ましい。
分子内に、立体障害を受けているピペリジニル基と、重
合性不飽和基とをそれぞれ少なくとも1つ有する重合性
紫外線安定性単量体が特に好適に使用される。上記の立
体障害を受けているピペリジニル基は、その窒素原子が
少なくとも2つの4級炭素と結合していることが望まし
く、ピペリジンの2位および6位の炭素上の全ての水素
がメチル基で置換された構造を有するピペリジニル基で
あることがさらに望ましい。そのようなピペリジニル基
を有する重合性紫外線安定性単量体の中でも、前記一般
式(1)で表される重合性紫外線安定性単量体が、最も
好適に使用される。
安定性単量体(以下、重合性紫外線安定性単量体(1)
と記す)は、式中、R1 で示される置換基が水素原子ま
たはシアノ基で構成され、R2 、R3 で示される置換基
がそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜2のアル
キル基で構成され、Yで示される置換基が水素原子また
は炭素数1〜18のアルキル基または−CO−CR2 =
CHR3 で構成され、Xで示される置換基が酸素原子ま
たはイミノ基で構成されるピペリジン類である。上記R
2 、R3 で示される置換基とは、具体的には、例えば、
水素原子、メチル基またはエチル基であり、Yで示され
る置換基とは、具体的には、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基等である。
しては、具体的には、例えば、4−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキ
シ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4
−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)ア
クリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、1−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4
−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン等が挙げられるが、特に限定される
ものではない。重合性紫外線安定性単量体(1)は、一
種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合
して用いてもよい。
量体の含有量は、0.1重量%〜10.0重量%の範囲
内が好ましく、0.2重量%〜10.0重量%の範囲内
がより好ましく、0.5重量%〜10.0重量%の範囲
内がさらに好ましい。
量体の含有量が0.1重量%よりも少ない場合には、プ
レコート塗装鋼板用塗料によって形成される塗膜の光安
定性が不十分となることがあるので好ましくない。一
方、重合性紫外線安定性単量体の含有量が10.0重量
%よりも多い場合には、プレコート塗装鋼板用塗料によ
って形成される塗膜の光沢や肉持感が不十分となって塗
膜の外観の劣化を招いたり、塗膜の耐溶剤性や耐薬品性
が不十分となることがあるので好ましくない。
含有重合性単量体は、プレコート塗装鋼板用塗料を用い
て得られる塗膜の硬度、光沢、肉持感、耐溶剤性、耐候
性等の性質を向上させ、とりわけ重合性紫外線安定性単
量体との併用によって塗膜の長期耐候性の向上に顕著な
相乗効果を発揮する成分である。上記シクロアルキル基
含有重合性単量体は、共重合アクリルポリオールの耐候
性向上に必要なシクロアルキル基を分子内に少なくとも
1つ有し、かつ、重合性不飽和結合を分子内に少なくと
も1つ有する化合物であればよい。
しては、前記一般式(2)で表されるシクロアルキル基
含有重合性単量体が、最も好適に使用される。前記一般
式(2)で表されるシクロアルキル基含有重合性単量体
(以下、シクロアルキル基含有重合性単量体(2)と記
す)は、式中、R4 で示される置換基が水素原子または
炭素数1〜2のアルキル基で構成され、Zで示される置
換基が、置換基を有していてもよいシクロアルキル基で
構成される化合物である。
(2)としては、具体的には、例えば、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)
アクリレート、tert−ブチルシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等が挙げられるが、特に限定されるも
のではない。シクロアルキル基含有重合性単量体(2)
は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を適
宜混合して用いてもよい。
重合性単量体の含有量は、5.0重量%〜97.9重量
%の範囲内が好ましく、5.0重量%〜80.0重量%
の範囲内がより好ましく、10.0重量%〜70.0重
量%の範囲内がさらに好ましい。
重合性単量体の含有量が5.0重量%よりも少ない場合
には、プレコート塗装鋼板用塗料によって形成される塗
膜の光沢や肉持感が不十分であったり、重合性紫外線安
定性単量体との相乗効果が薄れ、塗膜の耐候性が不十分
となることがあるので好ましくない。一方、シクロアル
キル基含有重合性単量体の含有量が97.9重量%より
も多い場合には、重合性紫外線安定性単量体および水酸
基含有重合性単量体の含有量が減少して、プレコート塗
装鋼板用塗料によって形成される塗膜の耐候性や耐溶剤
性、耐薬品性の低下を招くことがあるので好ましくな
い。
単量体は、分子内に、水酸基と重合性不飽和結合とをそ
れぞれ少なくとも1つ有する化合物であればよいが、水
酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルが好適であ
る。水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルとして
は、具体的には、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレー
ト(例えば、ダイセル化学工業株式会社製;商品名プラ
クセルFM)等が挙げられる。これら例示の水酸基含有
重合性単量体は、一種類のみを用いてもよく、また、二
種類以上を適宜混合して用いてもよい。
体の含有量は、2.0重量%〜35.0重量%の範囲内
が好ましく、5.0重量%〜30.0重量%の範囲内が
より好ましい。単量体成分における水酸基含有重合性単
量体の含有量を2.0重量%以上とすることにより、共
重合アクリルポリオールが、架橋剤としてのアミノプラ
スト樹脂またはポリイソシアネート化合物によって十分
に架橋することが可能となり、プレコート塗装鋼板用塗
料によって形成される塗膜の耐候性、光沢、肉持感等が
非常に良好となる。一方、水酸基含有重合性単量体の含
有量が35.0重量%よりも多い場合には、プレコート
塗装鋼板用塗料によって形成される塗膜の長期耐候性が
低下するおそれがあるので、好ましくない。
体(つまり、重合性紫外線安定性単量体、シクロアルキ
ル基含有重合性単量体、および水酸基含有重合性単量
体)以外に、重合性の単量体(以下、その他の単量体と
記す)を含んでいてもよい。上記のその他の単量体は、
得られる共重合アクリルポリオールの物性を損なわない
範囲内で用いられる。
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イ
ソプロピル(メタ)アクリレート、tert−ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有不
飽和単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N’−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピリジ
ン、ビニルイミダゾール等の含窒素不飽和単量体;スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族
不飽和単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル;ビニル
エーテル;(メタ)アクリロニトリル等の不飽和シアン
化合物等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。その他の単量体は、必要に応じて一種類のみを用い
てもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
量は、92.9重量%以下であることが好ましく、80
重量%以下であることがより好ましく、60重量%以下
であることがさらに好ましい。
は、上記の共重合アクリルポリオールと、数平均分子量
が2,000以上のポリエステルポリオールと、架橋剤
としてアミノプラスト樹脂またはポリイソシアネート化
合物とを主成分とする塗膜形成要素を含んでなってい
る。
アナミン等のアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒ
ドとの付加縮合物であり、アミノ樹脂とも呼ばれてい
る。アミノプラスト樹脂としては、例えば、メチルエー
テル化メラミン樹脂、ブチルエーテル化メラミン樹脂等
のメラミン樹脂;ブチルエーテル化ベンゾグアナミン樹
脂、ブチルエーテル化シクロヘキシルベンゾグアナミン
樹脂等のグアナミン樹脂等が挙げられる。これら例示の
化合物は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以
上を適宜混合して用いてもよい。
分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物で
あればよい。上記ポリイソシアネート化合物としては、
例えば、トリメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート等のジイソシアネート;ポリイソシアネ
ートの誘導体(変性物)であるアダクトポリイソシアネ
ート、例えば、上記例示のジイソシアネートのトリメチ
ロールプロパンアダクト体、上記例示のジイソシアネー
トのビュウレット体、上記例示のジイソシアネートのイ
ソシアヌレート体;これらジイソシアネートおよびアダ
クトポリイソシアネートのイソシアナート基をε−カプ
ロラクタム、フェノール、クレゾール、オキシム、アル
コール等の化合物でブロックしてなるブロックポリイソ
シアネート等が挙げられる。これら例示の化合物は、一
種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合
して用いてもよい。
の使用量は、共重合アクリルポリオール100重量部に
対して、10〜100重量部の範囲内であることが望ま
しい。また、ポリイソシアネート化合物の使用量は、共
重合アクリルポリオール中の水酸基1モルに対してポリ
イソシアネート化合物中のイソシアネート基が0.3〜
2.0モルとなる量が望ましい。
内にエステル結合および水酸基をそれぞれ2個以上有す
る直鎖状または分岐状の化合物であり、例えば、ポリカ
ルボン酸と多価アルコール(ポリアルコール)との脱水
縮合反応によって得られる縮合物や、β−ラクトン、δ
−ラクトン等のラクトンの開環縮合反応によって得られ
る縮合物等が挙げられる。
水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、テトラハイドロ無水フ
タル酸、無水マレイン酸、トリメリット酸等が挙げられ
る。これら例示のポリカルボン酸は、一種類のみを用い
てもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、トリエチレングリコール、水素化ビスフェ
ノールA、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタン
ジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,9−ノナンジオール、2,2−ジメチル−3−ヒド
ロキシプロピオン酸2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ
プロピル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられ
る。これら例示の多価アルコールは、一種類のみを用い
てもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
ポリカルボン酸と多価アルコールとの縮合反応は、必要
に応じてモノカルボン酸やモノアルコールの存在下で行
うことができ、これにより変性されたポリエステルポリ
オールが得られる。
ルとして、数平均分子量が2,000以上のポリエステ
ルポリオールを用いる。数平均分子量が2,000未満
のポリエステルポリオールを用いると、プレコート塗装
鋼板用塗料によって形成される塗膜が加工性および耐候
性に劣るので、好ましくない。
量は、2,000〜10万の範囲内がより好ましく、
2,000〜1万の範囲内がさらに好ましく、ポリエス
テルポリオールの数平均分子量が10万を越えると、作
業性が低下する。
共重合アクリルポリオール100重量部に対して、5〜
100重量部の範囲内であることが好ましく、5〜80
重量部の範囲内であることがより好ましく、5〜70重
量部の範囲内であることがさらに好ましい。ポリエステ
ルポリオールの使用量が5重量部未満である場合には、
加工性が低下するので、好ましくない。一方、ポリエス
テルポリオールの使用量が100重量部を越える場合に
は、耐候性が低下するので、好ましくない。
は、上記の塗膜形成要素を溶剤中に溶解もしくは分散し
てなる。上記の溶剤としては、塗料における溶剤として
慣用的に使用されている任意の液体の有機溶媒を用いる
ことができ、具体的には、例えば、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素系溶媒;n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン等の脂肪族炭化水素系溶媒;酢酸ブチル、エチレング
リコールジアセテート、2−エトキシエチルアセテート
等のエステル系溶媒;アセテートまたはメチルイソブチ
ルケトン等のケトン系溶媒;ブチルアルコール等のアル
コール系溶媒等が使用できる。また、これら溶剤の混合
物、例えば、主として脂肪族炭化水素よりなり、少量の
芳香族炭化水素を含有する種々の沸点範囲の石油留分を
使用することもできる。溶剤の使用量は、前記の塗膜形
成要素を溶解もしくは分散して、塗膜形成要素に流動性
を付与できる量であればよく、特に限定されるものでは
ない。また、塗膜形成要素を溶剤中に溶解もしくは分散
する方法は、特に限定されるものではない。
は、上記の塗膜形成要素および溶剤に加えて、さらに、
着色顔料、光輝性顔料、体質顔料等の顔料を含んでいて
もよい。
タンホワイト)、鉛白、硫化亜鉛、グラファイト、カー
ボンブラック、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、亜鉛華、モリ
ブデン酸鉛、クロム酸鉛、クロムグリーン、酸化クロ
ム、紺青等の無機系着色顔料;フタロシアニンブルー、
フタロシアニングリーン、キナクリドン、インダンスロ
ン、イソインドリノン、ペリレン、アンスラピリミジ
ン、ベンズイミダゾロン等の有機系着色顔料が挙げられ
る。
または金属箔状顔料等を用いることができる。金属箔状
顔料としては、アルミニウム箔、ブロンズ箔、錫箔、金
箔、銀箔、銅箔、金属チタン箔、ステンレススチール
箔、ニッケル箔、クロム箔、硫化コバルト、硫化マンガ
ン、硫化チタニウム、及び上記例示の金属の合金箔等の
金属箔、これら金属箔をプラスチックで被覆してなる被
覆物、箔状フタロシアニンブルーの箔状有機顔料等が挙
げられる。上記体質顔料としては、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸、珪酸塩、アルミ
ニウム水和物、硫酸カルシウム等の無機物が挙げられ
る。なお、顔料の粒度や使用量は、特に限定されるもの
ではない。
重合アクリルポリオール中の水酸基と架橋剤(アミノプ
ラスト樹脂またはポリイソシアネート化合物)との反応
を促進するための硬化触媒を含んでいてもよい。上記硬
化触媒としては、例えば、ジブチレンジラウリレート、
ドデシルベンゼンスルホン酸、ジラウリル酸ジ−n−ブ
チルスズ等の有機スズ化合物、第3級アミン等が挙げら
れる。
加剤として、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤、レベ
リング効果剤、可塑剤、および安定剤等の各種添加剤を
含んでいてもよい。これら添加剤は、一種類のみを用い
てもよく、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。ま
た、これら添加剤の使用量は、特に限定されるものでは
ない。
塗装鋼板用塗料は、前記の共重合アクリルポリオール
と、数平均分子量が2,000以上のポリエステルポリ
オールと、架橋剤としてアミノプラスト樹脂またはポリ
イソシアネート化合物とを含んでなっている。
板の少なくとも一方の面上に、上記のプレコート塗装鋼
板用塗料(以下、単に塗料と称する)からなる塗膜が形
成されてなっている。上記のプレコート塗装鋼板は、鋼
板の少なくとも一方の面上に塗料を塗布して、塗料を硬
化させることによって得られる。
亜鉛めっき鋼板、合金化亜鉛めっき鋼板、亜鉛−鉄合金
めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板、アル
ミニウムめっき鋼板、クロムめっき鋼板、ニッケルめっ
き鋼板、亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板、錫めっき鋼
板、ステンレス板、アルミニウムめっきステンレス板、
鉛めっきステンレス板、亜鉛めっきステンレス板等が挙
げられる。上記鋼板は、水洗、湯洗、酸洗、アルカリ脱
脂、研削、研磨等の前処理が、単独もしくは組み合わせ
て施されていることが望ましい。これらの前処理の条件
は、適宜選択すればよい。
ローコータ、ローラーカーテンコータ、静電塗装機、ブ
レードコータ、ダイコータ等を用いて鋼板の少なくとも
一方の面上に塗布すればよい。
好ましくは7〜25μmとなるように鋼板上に塗布する
とよい。塗膜の厚みが5μm未満では色抜け等の外観不
良や、耐候性の低下を引き起こすことがある。一方、塗
膜の厚みが40μmを越えると加工性が不十分となるこ
とがある。
熱乾燥)によって硬化させることにより、塗膜を形成す
る。塗料を焼き付けるには、熱風炉、誘導加熱炉、近赤
外線炉、遠赤外線炉、エネルギー線硬化炉等を用いて加
熱すればよい。
0℃未満であることが望ましい。焼き付け温度が150
℃未満であると、塗料中の溶剤が十分に揮発せず、塗料
の硬化不足により良好な塗膜を形成できないおそれがあ
るので、好ましくない。一方、塗料の焼き付け温度が3
20℃以上であると、塗料中の樹脂成分の熱劣化が起こ
り、プレコート塗装鋼板の加工性が低下するため、好ま
しくない。
は、塗膜の密着性を向上させるために化成処理層が設け
られていてもよい。即ち、塗料を鋼板に塗布する前に、
鋼板に化成処理を施して、鋼板上に化成処理層を形成し
てもよい。化成処理層としては、クロメート(クロム酸
塩)処理層、リン酸塩処理層、複合酸化皮膜等がある。
価クロムと硫酸等の無機酸とを含む水溶液を用いて鋼板
表面を処理することによって形成された、3価クロムお
よび6価クロムを含む水和酸化物からなる層である。ま
た、リン酸塩層とは、第1リン酸塩とリン酸とを含む水
溶液を用いて鋼板表面を処理することによって形成され
た、第3リン酸塩からなる層である。リン酸塩の種類と
しては、リン酸亜鉛、リン酸マンガン、リン酸鉄等が挙
げられる。尚、化成処理層の厚みは、リン酸塩処理層の
場合には、1〜2μmの範囲内が一般的である。
の間には、塗料に対する鋼板の影響を低減し、塗膜の密
着性を向上させるために、下塗り層(下塗り塗膜層)が
設けられていてもよい。即ち、必要に応じて、ポリエス
テル樹脂系塗料、エポキシ系塗料、ポリウレタン樹脂系
塗料等の下塗り塗料(プライマー)を鋼板上に塗布し、
硬化乾燥させることにより、下塗り層を鋼板上に形成し
てもよい。下塗り層は、化成処理層に密着するように形
成してもよく、直接、鋼板に密着するように形成しても
よい。
り層との間には、さらに、アクリル樹脂系塗料、ポリエ
ステル樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料等の塗料からな
る中塗り層(中間の塗膜層)を形成してもよい。
塗装鋼板は、鋼板の少なくとも一方の面上に、前記のプ
レコート塗装鋼板用塗料からなる塗膜が形成されてなっ
ている。
プレコート塗装鋼板を加工してなる。本発明にかかる屋
外広告用パネルは、上記のプレコート塗装鋼板を加工し
てなる。本発明にかかる照明反射用パネルは、上記のプ
レコート塗装鋼板を加工してなる。本発明にかかるトン
ネル内装用パネルは、上記のプレコート塗装鋼板を加工
してなる。本発明にかかる自動車外装用パネルは、上記
のプレコート塗装鋼板を加工してなる。本発明にかかる
間仕切りパネルは、上記のプレコート塗装鋼板を加工し
てなる。本発明にかかるエレベータ内装用パネルは、上
記のプレコート塗装鋼板を加工してなる。
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、実施例および比較例に記載
の「部」は「重量部」を示し、「%」は「重量%」を示
す。また、実施例および比較例におけるプレコート塗装
鋼板の加工性および耐候性は、以下の方法で評価した。
の塗膜クラックの限界で評価した。例えば、0Tとは密
着曲げによるクラック発生がないことを意味する。
(SWOM)を行い、3000時間の試験前後の色度差
(△E)、光沢保持率(GR)を測定し、これにより耐
候性を評価した。色度差は、色度測定器を用いて測定さ
れ、2.0以下が良好と判断される。光沢保持率は、6
0度反射度測定器により測定され、50%以上が良好と
判断される。
流冷却器付きフラスコに、アジピン酸540部、1,6
−ヘキサンジオール290部、ネオペンチルグリコール
80部、ジエチレングリコール90部からなる原料混合
物を仕込み、窒素ガス気流下で加熱して縮合反応を行っ
た。
ところで、原料混合物が溶解して、撹拌可能となった。
そこで、フラスコの内容物を撹拌しながらさらに加熱を
続けたところ、145℃で還流が始まった。縮合反応に
より生成した水を系外へ留去しながら反応を続けたとこ
ろ、約4時間で内温が240℃まで上昇して水の生成が
止まったので、反応を終了した。反応終了後、反応生成
物を211gのトルエンで希釈した。
た。得られたポリエステルポリオールは、固形分濃度
(不揮発分濃度)80.3%、粘度5.8ストークス、
水酸基価38、酸価1.5、数平均分子量2,100、
重量平均分子量4,900であった。
4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン3部と、シクロアルキル基含有重合性単
量体としてのシクロヘキシルメタクリレート30部と、
水酸基含有重合性単量体としてのヒドロキシエチルアク
リレート2部と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
(その他の単量体)としてのステアリルメタクリレート
10部、n−ブチルアクリレート15部、およびメチル
メタクリレート5.5部と、カルボキシル基含有不飽和
単量体(その他の単量体)としてのアクリル酸4.5
部、重合開始剤としての2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル2部からなる単量体成分を共重合することによ
り、共重合アクリルポリオールを得た。
エステルポリオール12.5部、ポリイソシアネート化
合物としてのヘキサメチレンジイソシアネートのイソシ
アヌレート体のオキシムブロック体(商品名「デスモジ
ュールBL3175」、住友バイエルウレタン株式会社
製)、硬化触媒としてのジブチレンジウラレート、およ
び、着色顔料としてのチタンホワイト(商品名「CR−
95」、石原産業株式会社製)を混合し、本発明にかか
るプレコート塗装鋼板用塗料を得た。アクリルポリオー
ルの組成と、ポリエステルポリオールの使用量および数
平均分子量とを、表1に示す。
ソシアヌレート体のオキシムブロック体は、アクリルポ
リオール中の水酸基1モルに対するイソシアネート基の
量が1モルとなるように混合した。また、ジブチレンジ
ウラレートの添加量は、アクリルポリオールに対して2
50ppmとした。さらに、チタンホワイトはPWC
(100×顔料固形分の重量/塗料固形分の重量)が4
0%となるように混合した。
き鋼板の片面をクロメート処理し、溶融亜鉛めっき鋼板
上にクロメート処理層を形成した。続いて、クロメート
処理層の上にエポキシ系プライマーを4μm塗布し、2
00℃で硬化乾燥させて、下塗り層を形成した。
レコート塗装鋼板用塗料を塗膜の厚みが10μmとなる
ように塗布し、高周波誘導加熱法によって焼き付け温度
230℃で焼き付けた。これにより、本発明にかかるプ
レコート塗装鋼板を得た。
記の方法で加工性および耐候性を評価した結果を、塗膜
の厚みおよび焼き付け温度とともに、表2に示す。
および操作を行い、本発明にかかるプレコート塗装鋼板
用塗料を得た。アクリルポリオールの組成と、ポリエス
テルポリオールの使用量および数平均分子量とを、表1
に示す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、本発明
にかかるプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコー
ト塗装鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性
を評価した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とと
もに、表2に示す。
および操作を行い、本発明にかかるプレコート塗装鋼板
用塗料を得た。アクリルポリオールの組成と、ポリエス
テルポリオールの使用量および数平均分子量とを、表1
に示す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、本発明
にかかるプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコー
ト塗装鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性
を評価した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とと
もに、表2に示す。
ルの使用量を12.5部から20.0部に変更する以外
は実施例1と同様の反応および操作を行い、本発明にか
かるプレコート塗装鋼板用塗料を得た。アクリルポリオ
ールの組成と、ポリエステルポリオールの使用量および
数平均分子量とを、表1に示す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、本発明
にかかるプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコー
ト塗装鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性
を評価した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とと
もに、表2に示す。
ルポリオールを用いない点以外は、実施例1と同様の反
応および操作を行い、比較用のプレコート塗装鋼板用塗
料を得た。アクリルポリオールの組成と、ポリエステル
ポリオールの使用量および数平均分子量とを、表1に示
す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用
のプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコート塗装
鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性を評価
した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とともに、
表2に示す。
ルポリオールを用いない点以外は、実施例1と同様の反
応および操作を行い、比較用のプレコート塗装鋼板用塗
料を得た。アクリルポリオールの組成と、ポリエステル
ポリオールの使用量および数平均分子量とを、表1に示
す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用
のプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコート塗装
鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性を評価
した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とともに、
表2に示す。
同様のフラスコに、アジピン酸500部、1,6−ヘキ
サンジオール240部、ネオペンチルグリコール210
部、トリメチロールプロパン50部、及び共沸還流用の
ための溶媒であるトルエン5部からなる原料混合物を仕
込み、実施例1と同様の条件で縮合反応を行うことによ
り、比較用のポリエステルポリオールを得た。
は、固形分濃度(不揮発分濃度)99.0%、粘度2
5.0ストークス、水酸基価148、酸価3.0、数平
均分子量1,300、重量平均分子量4,300であっ
た。
0のポリエステルポリオールの代わりに、上記の比較用
のポリエステルポリオールを用いる以外は、実施例1と
同様の反応および操作を行い、比較用のプレコート塗装
鋼板用塗料を得た。アクリルポリオールの組成と、ポリ
エステルポリオールの使用量および数平均分子量とを、
表1に示す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用
のプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコート塗装
鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性を評価
した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とともに、
表2に示す。
リロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジンを用いない点以外は、実施例1と同様の反応および
操作を行い、比較用のプレコート塗装鋼板用塗料を得
た。アクリルポリオールの組成と、ポリエステルポリオ
ールの使用量および数平均分子量とを、表1に示す。
に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用
のプレコート塗装鋼板を得た。得られたプレコート塗装
鋼板について、前記の方法で加工性および耐候性を評価
した結果を、塗膜の厚みおよび焼き付け温度とともに、
表2に示す。
明にかかるプレコート塗装鋼板は、加工性および耐候性
ともに優れていることが分かる。
以上のように、重合性紫外線安定性単量体、シクロアル
キル基含有重合性単量体、および水酸基含有重合性単量
体を必須的に含む重合性単量体成分を共重合して得られ
る共重合アクリルポリオールと、数平均分子量2,00
0以上のポリエステルポリオールと、架橋剤としてアミ
ノプラスト樹脂もしくはポリイソシアネート化合物とを
含む構成である。
により、安価であり、かつ、加工性および耐候性に優れ
たプレコート塗装鋼板を製造することができるという効
果を奏する。
うに、鋼板の少なくとも一方の面上に、上記本発明のプ
レコート塗装鋼板用塗料からなる塗膜が形成されてなる
構成である。
および耐候性に優れたプレコート塗装鋼板を提供するこ
とができるという効果を奏する。従って、上記のプレコ
ート塗装鋼板を家電・建材分野などに応用することによ
り、製品品質の向上並びに製造コストの削減を図ること
ができる。
に、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工してなる構
成である。これにより、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた屋根壁用パネルを提供することがで
きるという効果を奏する。
に、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工してなる構
成である。これにより、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた屋外広告用パネルを提供することが
できるという効果を奏する。
に、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工してなる構
成である。これにより、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた照明反射用パネルを提供することが
できるという効果を奏する。
ように、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工してな
る構成である。これにより、安価にかつ容易に製造で
き、かつ、耐候性に優れたトンネル内装用パネルを提供
することができるという効果を奏する。
うに、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工してなる
構成である。これにより、安価にかつ容易に製造でき、
かつ、耐候性に優れた自動車外装用パネルを提供するこ
とができるという効果を奏する。
に、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工してなる構
成である。これにより、安価にかつ容易に製造でき、か
つ、耐候性に優れた間仕切りパネルを提供することがで
きるという効果を奏する。
上のように、上記本発明のプレコート塗装鋼板を加工し
てなる構成である。これにより、安価にかつ容易に製造
でき、かつ、耐候性に優れたエレベーター内装用パネル
を提供することができるという効果を奏する。
Claims (11)
- 【請求項1】重合性紫外線安定性単量体、シクロアルキ
ル基含有重合性単量体、および水酸基含有重合性単量体
を必須的に含む重合性単量体成分を共重合して得られる
共重合アクリルポリオールと、数平均分子量2,000
以上のポリエステルポリオールと、架橋剤としてアミノ
プラスト樹脂もしくはポリイソシアネート化合物とを含
むことを特徴とするプレコート塗装鋼板用塗料。 - 【請求項2】上記重合性紫外線安定性単量体が、一般式
(1) 【化1】 「但し、一般式(1)中、R1 は水素原子またはシアノ
基、R2 ・R3 はそれぞれ独立して水素原子または炭素
数1〜2のアルキル基、Xはイミノ基または酸素原子、
Yは水素原子または炭素数1〜18のアルキル基または
−CO−CR2 =CHR3 を示す(式中R2 ・R3 は前
と同じ意味)」で現される請求項1に記載のプレコート
塗装鋼板用塗料。 - 【請求項3】上記シクロアルキル基含有重合性単量体
が、一般式(2) 【化2】 「但し、一般式(2)中、R4 は水素原子または炭素数
1〜2のアルキル基、Zは置換基を有しても良いシクロ
アルキル基を示す」で現される請求項1または2に記載
のプレコート塗装鋼板用塗料。 - 【請求項4】鋼板の少なくとも一方の面上に、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載のプレコート塗装鋼板用
塗料からなる塗膜が形成されてなることを特徴とするプ
レコート塗装鋼板。 - 【請求項5】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を加
工してなることを特徴とする屋根壁用パネル。 - 【請求項6】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を加
工してなることを特徴とする屋外広告用パネル。 - 【請求項7】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を加
工してなることを特徴とする照明反射用パネル。 - 【請求項8】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を加
工してなることを特徴とするトンネル内装用パネル。 - 【請求項9】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を加
工してなることを特徴とする自動車外装用パネル。 - 【請求項10】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を
加工してなることを特徴とする間仕切りパネル。 - 【請求項11】請求項4に記載のプレコート塗装鋼板を
加工してなることを特徴とするエレベーター内装用パネ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10047294A JPH11246821A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 加工性と耐候性に優れたプレコート塗装鋼板用塗料およびプレコート塗装鋼板とその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10047294A JPH11246821A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 加工性と耐候性に優れたプレコート塗装鋼板用塗料およびプレコート塗装鋼板とその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246821A true JPH11246821A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12771275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10047294A Pending JPH11246821A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 加工性と耐候性に優れたプレコート塗装鋼板用塗料およびプレコート塗装鋼板とその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11246821A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001123121A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Kawasaki Steel Corp | 加工性および耐候性に優れる表面処理鋼板 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10047294A patent/JPH11246821A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001123121A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Kawasaki Steel Corp | 加工性および耐候性に優れる表面処理鋼板 |
JP4665272B2 (ja) * | 1999-10-28 | 2011-04-06 | Jfeスチール株式会社 | 加工性および耐候性に優れる表面処理鋼板 |
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