JPH11245753A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JPH11245753A
JPH11245753A JP10053804A JP5380498A JPH11245753A JP H11245753 A JPH11245753 A JP H11245753A JP 10053804 A JP10053804 A JP 10053804A JP 5380498 A JP5380498 A JP 5380498A JP H11245753 A JPH11245753 A JP H11245753A
Authority
JP
Japan
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retractor
seat
belt
lock mode
lock
Prior art date
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Application number
JP10053804A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Uchiumi
英俊 内海
Hiroshi Akaha
博 赤羽
Hidetsugu Okazaki
英継 岡崎
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11245753A publication Critical patent/JPH11245753A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01556Child-seat detection systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアベルト装置でチャイルドシートを固定し
ているときに乗員を拘束するバッグの無駄な作動を防止
する。 【解決手段】 エアベルト装置2のリトラクタ6は緊急
ロックモードと自動ロックモードとを切り換え可能に構
成される。緊急ロックモードは乗員をシート1に拘束す
る場合に使用されるモードであり、車両の衝突時だけに
ショルダーベルト7を引き出し不能にロックするモード
であり、また自動ロックモードはエアベルト装置2でチ
ャイルドシート11を固定する場合に使用されるモード
であり、エアベルトの巻き取りを許容して引き出しを規
制するモードである。リトラクタ6が前記自動ロックモ
ードであることを検出手段16が検出すると、制御手段
14がショルダーベルト7を膨張させるインフレータ1
3の作動を禁止することにより、エアベルト装置2の無
駄な作動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルトの巻
き取りおよび引き出しを制御するリトラクタを備えたシ
ートベルト装置に関し、特に前記リトラクタが緊急ロッ
クモードと自動ロックモードとを切り換え可能であるシ
ートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトのショルダーベルトの内部
にバッグを収納し、車両の衝突時に前記バッグを膨張さ
せて乗員を柔らかく拘束するエアベルト装置は、特開平
6−56001号公報により既に知られている。
【0003】またシートベルト装置を用いて助手席シー
トにチャイルドシートを固定する際に、チャイルドシー
トが前向きに固定されていることが検出されるとエアバ
ッグ装置の作動を禁止するものが、特開平9−2547
39号公報により既に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアベルト
装置は車両の衝突時に乗員をシートに柔らかく拘束する
ために設けられているが、そのエアベルト装置をチャイ
ルドシートの固定のために使用した場合には、車両の衝
突時にエアベルトを膨張させても格別の効果を得ること
ができず、単にエアベルト装置が無駄に使用されてユー
ザーに交換費用の負担を強いるだけの結果になる。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、シートベルト装置でチャイルドシートを固定してい
るときに乗員を拘束するバッグの無駄な作動を防止する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、シートベルトの巻き
取りおよび引き出しを制御するリトラクタが、通常時は
エアベルトの引き出しおよび巻き取りを許容して車両の
衝突時はシートベルトを引き出し不能にロックする緊急
ロックモードと、シートベルトの巻き取りを許容して引
き出しを規制する自動ロックモードとを切り換え可能で
あり、リトラクタを前記自動ロックモードに切り換えて
チャイルドシートをシートに固定するシートベルト装置
において、リトラクタが前記自動ロックモードにあるこ
とを検出する検出手段と、前記検出手段によりリトラク
タが前記自動ロックモードにあることが検出されたとき
に乗員を拘束するバッグの膨張を禁止する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、シートベルトで乗員を
シートに拘束するときにリトラクタは緊急ロックモード
になり、通常時はシートベルトの引き出しおよび巻き取
りを許容して車両の衝突時はシートベルトを引き出し不
能にロックする。シートベルトでチャイルドシートをシ
ートに固定するときにリトラクタは自動ロックモードに
なり、シートベルトの巻き取りを許容して引き出しを規
制する。シートベルトでチャイルドシートを固定してい
るときに乗員拘束用のバッグを膨張させても格別の効果
を得ることはできず、バッグの無駄な作動によってユー
ザーに経済的負担を強いるだけであるが、リトラクタが
前記自動ロックモードにあることを検出手段が検出する
と制御手段がバッグの作動を禁止するので、バッグの無
駄な作動を回避することができる。
【0008】尚、乗員拘束用のバッグはシートベルトの
内部に収納されたものに限定されず、ダッシュボードの
内部やシートの内部から車室内に膨張するものであって
も良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図11は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はエアベルト装置でフロントシートにチャイ
ルドシートを固定した状態を示す図、図2はリトラクタ
の斜視図、図3はリトラクタの分解斜視図の第1分図、
図4はリトラクタの分解斜視図の第2分図、図5はリト
ラクタの分解斜視図の第3分図、図6はベルト完全引出
時の作用説明図、図7は自動ロックモード成立時の作用
説明図、図8は緊急ロックモード復帰準備時の作用説明
図、図9は緊急ロックモード成立時の作用説明図、図1
0は図6の要部拡大斜視図、図11は図7の要部拡大斜
視図である。
【0011】図1に示すように、自動車の助手席シート
1に設けられたエアベルト装置2は、センターピラー3
の下部に設けたアンカー4に一端を結合されたラップベ
ルト5と、センターピラー3の下部に設けたリトラクタ
6に一端を巻き取られたショルダーベルト7と、センタ
ーピラー3の上部に設けたスリップガイド8を迂回して
延びるショルダーベルト7の他端およびラップベルト5
の他端に結合されたタング9と、シート1の車体中央側
下部に設けられて前記タング9が結合されるバックル1
0とを備える。チャイルドシート11の背部には一対の
ベルト挿通孔12,12が設けられており、ラップベル
ト5およびショルダーベルト7を前記ベルト挿通孔1
2,12に挿通してタング9をバックル10に結合する
ことにより、チャイルドシート11をシート1に固定す
るこができる。
【0012】ショルダーベルト7の斜線部分は、その内
部に膨張可能なバッグ(図示せず)が折り畳み状態で収
納されており、車両の衝突時に前記バッグに高圧ガスを
供給して膨張させるべくインフレータ13がバックル1
0に設けられる。インフレータ13の作動を制御する電
子制御ユニット14には、車両の衝突の衝撃を検出する
加速度センサ15からの信号と、リトラクタ6に設けた
リミットスイッチ16からの信号とが入力される。前記
電子制御ユニット14は本発明の制御手段を構成し、前
記リミットスイッチ16は本発明の検出手段を構成す
る。
【0013】リトラクタ6は緊急ロックモードと自動ロ
ックモードとを切り換え可能に構成される。緊急ロック
モードはエアベルト装置2で乗員を拘束する場合に使用
されるモードであり、通常時にはショルダーベルト7の
引き出しおよび巻き取りを許容して乗員が自由に身体を
動かせるようにし、車両の衝突時にはショルダーベルト
7を引き出し不能にロックして乗員をシート1に拘束す
るモードである。また自動ロックモードはエアベルト装
置2でチャイルドシート11を固定する場合に使用され
るモードであり、エアベルトの巻き取りを許容して引き
出しを規制することにより、チャイルドシート11をシ
ート1に移動不能に固定するモードである。前記リミッ
トスイッチ16は、リトラクタ6がチャイルドシート1
1を固定する自動ロックモードにあることを検出するた
めのものである。
【0014】リトラクタ6が緊急ロックモードにあると
き、即ちエアベルト装置2が乗員の拘束に使用されてい
るとき、加速度センサ15が車両の衝突の衝撃を検出す
ると電子制御ユニット14からの指令でインフレータ1
3が作動し、ショルダーベルト7が膨張して乗員を柔ら
かく拘束する。一方、リトラクタ6が自動ロックモード
にあるとき、即ちエアベルト装置2がチャイルドシート
11の固定に使用されているとき、ショルダーベルト7
を膨張させても無意味であるばかりか、ユーザーにエア
ベルト装置2の交換費用を強いることになるため、前記
リミットスイッチ16からの信号を受けた電子制御ユニ
ット14はインフレータ13の作動を禁止し、エアベル
ト装置2の無駄な作動を防止する。
【0015】次に、図2〜図5に基づいてリトラクタ6
の構造を説明する。
【0016】図3〜図5はリトラクタ6の各パーツの分
解斜視図である。符号20は金属製のハウジングであっ
て、その対向する一対の支持面201 ,202 にそれぞ
れラチェット歯203 …,204 …を有する開口2
5 ,206 が形成される。一方の支持面201 の外側
に装着されるスプリングカバー21の内部に、リターン
スプリング22およびスプリングケース23が収納され
る。リターンスプリング22の外周端はスプリングケー
ス23に係止され、内周端はスプリングケース23の中
央に回転自在に支持したシャフトブッシュ24に係止さ
れる。ハウジング20の一対の開口205 ,206 の内
部に嵌合するドラム状のシャフト25の一端が、前記シ
ャフトブッシュ24に相対回転不能に嵌合する。シャフ
ト25の内部に収納されたウエビングガイド19に基端
を係止されたショルダーベルト7(図2参照)は、シャ
フト25の開口251 から外部に引き出されて該シャフ
ト25の外周に巻き付けられる。
【0017】尚、図2から明らかなように、ハウジング
20の上下面に取付ブラケット17,18が固定されて
おり、これら取付ブラケット17,18を介してリトラ
クタ6がセンターピラー3(図1参照)の下部に取り付
られる。ショルダーベルト7は上側の取付ブラケット1
7に形成したスリット171 を通して外部に引き出され
る。
【0018】シャフト25の他端から突出する軸部25
2 にロックギア26が相対回転自在に支持される。ロッ
クギア26に形成した長円形の開口261 と、シャフト
25を貫通する開口253 とをピン27が貫通してお
り、シャフト25の一端側に位置する第1ポウル28が
ピン27の一端に固定されるとともに、シャフト25の
他端側に位置する第2ポウル29がピン27の中間部に
相対回転自在に支持される。第1ポウル28および第2
ポウル29はそれぞれラチェット爪281 …,291
を備えており、これらラチェット爪281 …,291
がハウジング20のラチェット歯203 …,204 …に
係合すると、シャフト25が回転不能にロックされてシ
ョルダーベルト7が引き出し不能になる。
【0019】第1ポウル28および第2ポウル29は、
前記ロックギア26がハウジング21に回転不能に拘束
された状態で、シャフト25がロックギア26との間に
縮設したスプリング30に抗してショルダーベルト7の
引き出し方向に回転すると、アンロック位置から前記ロ
ック位置へと移動する。即ち、ピン27の他端に設けた
突起271 がロックギア26に設けた第1カム溝262
に係合しており、ロックギア26に対してシャフト25
が相対回転すると、突起271 を第1カム溝262 に案
内されたピン27が回転して第1ポウル28がアンロッ
ク位置からロック位置へと移動する。また第2ポウル2
9に設けた突起292 がロックギア26に設けた第2カ
ム溝263 に係合しており、ロックギア26に対してシ
ャフト25が相対回転すると、突起292 を第2カム溝
263 に案内された第2ポウル29がアンロック位置か
らロック位置へと移動する。
【0020】車両の衝突時を除く通常時にロックギア2
6は自由に回転可能であり、ショルダーベルト7を手動
で引き出してもロックギア26とシャフト25との相対
回転は発生せず、従ってショルダーベルト7が引き出し
不能にロックされることはない。しかしながら、車両の
衝突時には後述するようにロックギア26がハウジング
20に回転不能に係止されるため、ロックギア26とシ
ャフト25との相対回転が発生してショルダーベルト7
が引き出し不能にロックされ、リトラクタ6の緊急ロッ
ク機能が発揮されて乗員がシート1に拘束される。
【0021】ロックギア26の拘束は、衝突の加速度を
検出することにより行われるとともに、衝突時の慣性で
前方に移動しようとする乗員に引かれてショルダーベル
ト7が引き出される速度を検出することにより行われ
る。このように2つの方法を併用することで、リトラク
タ6の緊急ロック機能を確実に発揮させることができ
る。
【0022】衝突の加速度を検出する加速度センサ31
は、ハウジング20の支持面202に固定されたキャッ
プ32と、キャップ32に支持されたセンサケース33
と、センサケース33に揺動自在に支持されたウエイト
34と、センサケース33に揺動自在に支持されて前記
ウエイト34に係合するアクチュエータ35とから構成
されており、アクチュエータ35の係止爪351 が前記
ロックギア26の外周に形成した係止爪264 …に臨ん
でいる。従って、車両の衝突による慣性でウエイト34
が揺動すると、そのウエイト34に押されたアクチュエ
ータ35が揺動し、アクチュエータ35の係止爪351
がロックギア26の係止爪264 …に係合して該ロック
ギア26を回転不能に拘束する。
【0023】ショルダーベルト7の引出速度を検出する
速度センサ36は、ロックギア26に突設したピン26
5 に揺動自在に枢支されたフライホイール37と、フラ
イホイール37を一方向に付勢するスプリング38とか
ら構成される。ショルダーベルト7の引出速度が小さい
ときにはシャフト25の回転速度も小さいため、フライ
ホイール37はスプリング38の弾発力に拘束されて揺
動することはない。しかしながら車両の衝突に伴ってシ
ョルダーベルト7が高速で引き出されると、シャフト2
5の回転速度が大きくなってフライホイール37がスプ
リング38の弾発力に抗して慣性で揺動し、フライホイ
ール37の端部に設けた係止爪371 がリテーナ39の
内面に設けた係止爪(図示せず)に係合し、ロックギア
26を回転不能に拘束する。
【0024】而して、リトラクタ6が前記緊急ロックモ
ードにあるとき、通常時はショルダーベルト7の引き出
しおよび巻き取りを自由に行うことができ、また車両の
衝突時はショルダーベルト7を引き出し不能にロックし
て乗員を拘束することができる。
【0025】続いて、自動ロックモードにおける自動ロ
ック機能を達成するための構造を説明する。緊急ロック
モードから自動ロックモードへの切換は、リトラクタ6
からショルダーベルト7を全量引き出すことにより達成
される。ショルダーベルト7を全量引き出して自動ロッ
クモードになると、リターンスプリング22の弾発力で
ショルダーベルト7を自由に巻き取ることができるが、
一旦巻き取ったショルダーベルト7は、車両の衝突時は
勿論のこと、通常時(車両の衝突時でないとき)であっ
ても引き出すことができなくなる。従って、チャイルド
シート11をシート1に固定する際に前記自動ロックモ
ードを使用すれば、車両の振動や加減速の慣性でチャイ
ルドシート11が移動するのを確実に防止することがで
きる。
【0026】シャフト25の軸部252 に相対回転不能
に嵌合するピン40はハウジング20の支持面202
固定した前記リテーナ39の中央部を貫通し、そこにピ
ニオン41が相対回転不能に嵌合する。リテーナ39の
外面に固定されるホイールカバー42はギヤ軸421
ボス部422 およびレバー軸423 を備えており、ギヤ
軸421 には中間ギヤ43が回転自在に支持され、ボス
部422 にはリングカム44およびロックプレート45
が回転自在に支持され、レバー軸423 にはレバー46
が揺動自在に支持される。
【0027】前記、ピニオン41は中間ギヤ43の大径
ギヤ431 に噛合し、中間ギヤ43の小径ギヤ432
リングカム44の内周面に形成したリングギヤ44
1 (図6参照に噛合する。従って、シャフト25の回転
はピニオン41、中間ギヤ43の大径ギヤ431 、中間
ギヤの小径ギヤ432 およびリングギヤ441 で減速さ
れてリングカム44に伝達される。リングカム44およ
びロックプレート45は相対回転し得るように相互に嵌
合しており、またレバー46に設けた突起461 がねじ
りバネ47の弾発力で付勢されてリングカム44および
ロックプレート45の外周面に当接する。
【0028】レバー46に設けた係止爪462 はリテー
ナ39に形成した開口391 を通過してロックギア26
の係止爪264 …に臨んでおり、レバー46がねじりバ
ネ47の弾発力でリングカム44およびロックプレート
45に接近する方向に揺動すると、レバー46の係止爪
462 がロックギア26の係止爪264 …に係合し、ロ
ックギア26が拘束されてショルダーベルト7が引出し
不能になり、レバー46がねじりバネ47の弾発力に抗
してリングカム44およびロックプレート45から離れ
る方向に揺動すると、レバー46の係止爪462 がロッ
クギア26の係止爪264 …から離反し、ロックギア2
6が自由に回転可能になってショルダーベルト7が引出
し可能になる。
【0029】次に、図6〜図11を併せて参照しながら
リングカム44およびロックプレート45の構造および
機能を説明する。
【0030】リングカム44は外周面に突起442 を備
えており、その突起442 の円周方向両端に第1ストッ
パ443 および第2ストッパ444 が形成される。ロッ
クプレート45は外周面に凹部451 を備えるととも
に、外周部に略120°の中心角を有して軸方向に突出
するリブ452 を備えており、そのリブ452 の両端に
第3ストッパ453 および第4ストッパ454 が形成さ
れる。ショルダーベルト7をリトラクタ6から引き出す
と、リングカム44は「引出」と表示した方向に回転
し、ショルダーベルト7をリトラクタ6に巻き込むと、
リングカム44は「巻取」と表示した方向に回転する。
【0031】リングカム44はショルダーベルト7の引
き出しおよび巻き込みに直接的に連動して回転するが、
ロックプレート45にはリングカム44が回転しても停
止している状態と、リングカム44に押されて回転する
状態とがある。即ち、リングカム44が「引出」方向に
回転すると、リングカム44の第1ストッパ443 に第
3ストッパ453 を押圧されたロックプレート45が
「引出」方向に回転し、またリングカム44が「巻取」
方向に回転すると、リングカム44の第2ストッパ44
4 に第4ストッパ454 を押圧されたロックプレート4
5が「巻取」方向に回転する。第1ストッパ443 およ
び第3ストッパ453 が当接する状態と、第2ストッパ
444 および第4ストッパ454 が当接する状態との間
で、リングカム44はロックプレート45から切り離さ
れて単独で略2分の1周回転することができる。ロック
プレート45の「引出」方向の回転端は、その第3スト
ッパ453 がホイールカバー42に設けたストッパ42
4 に当接することにより規制される。
【0032】緊急ロックモードではレバー46の突起4
1 がロックプレート45の凹部451 の外側に乗り上
げており、このときリミットスイッチ16はOFF状態
にある。また自動ロックモードではレバー46の突起4
1 がロックプレート45の凹部451 の落ち込んでお
り、このときリミットスイッチ16はON状態にある。
ロックプレート45の凹部451 がレバー46の突起4
1 に対向していても、図6および図10に示すよう
に、リングカム44の突起442 がロックプレート45
の凹部451 と重なっている場合には、レバー46の突
起461 はロックプレート45の凹部451 に落ち込む
ことができなくなる。
【0033】次に、緊急ロックモードと自動ロックモー
ドとを相互に切り換える場合の作用を説明する。
【0034】乗員を拘束するための緊急ロックモードか
らチャイルドシート11を固定するための自動ロックモ
ードへの切り換えは、リトラクタ6からショルダーベル
ト7の全量を引き出すことにより行われる。図6および
図10に示すように、ショルダーベルト7を引き出すと
リングカム44が「引出」方向に回転し、リングカム4
4の第1ストッパ443 に第3ストッパ453 を押圧さ
れたロックプレート45が「引出」方向に回転し、ショ
ルダーベルト7の全量が引き出された状態で、ロックプ
レート45の第3ストッパ453 がホイールカバー42
のストッパ42 4 に当接する位置に停止する。このと
き、ロックプレート45の凹部451 はリングカム44
の突起442 によって塞がれているため、レバー46の
突起461がロックプレート45の凹部451 に落ち込
むことはない。
【0035】ショルダーベルト7をリトラクタ6から全
量引き出した後に僅かに巻き取らせると、図7および図
11に示すように、リングカム44だけが「巻取」方向
に回転し、その突起442 がロックプレート45の凹部
451 から離脱する。その結果、ねじりバネ47の弾発
力でレバー46が揺動し、その突起461 がロックプレ
ート45の凹部451 に落ち込んでリミットスイッチ1
6がONし、自動ロックモードが成立する。一旦自動ロ
ックモードが成立すると、ショルダーベルト7を更に巻
き取らせても、リングカム44だけが「巻取」方向に回
転し、ロックプレート45は図7および図11の位置に
残留して自動ロックモードがそのまま保持される。
【0036】図8に示すように、リトラクタ6が更にシ
ョルダーベルト7を巻き取ると、やがてリングカム44
の第2ストッパ444 がロックプレート45の第4スト
ッパ454 に当接し、リングカム44に押されたロック
プレート45が「巻取」方向に回転を始める。その結
果、図9に示すように、ロックプレート45の第3スト
ッパ453 がレバー46の突起461 を押してリングカ
ム44およびロックプレート45の外周面に乗り上げさ
せることにより、レバー46がねじりバネ47の弾発力
に抗して揺動してリミットスイッチ16がOFFし、緊
急ロックモードが成立する。図9の状態から更にショル
ダーベルト7を巻き取ると、リングカム44およびロッ
クプレート45は更に「巻取」方向に回転するが、突起
461 がリングカム44およびロックプレート45の外
周面に沿って摺動するだけでレバー46が揺動すること
はない。
【0037】チャイルドシート11をシート1に固定す
るには、ショルダーベルト7をチャイルドシート11の
開口12,12に挿通して一旦全量引き出し、タング9
をバックル10に結合してからショルダーベルト7をリ
トラクタ6に巻き取らせれば良い。ショルダーベルト7
がリトラクタ6に巻き取られて図1の状態になったと
き、リトラクタ6が自動ロックモードにあるためにショ
ルダーベルト7は引き出し不能であり、車両の振動、車
両の加減速の慣性、あるいは車両の衝突の衝撃によりチ
ャイルドシート11が移動することが確実に防止され
る。
【0038】自動ロックモードから緊急ロックモードに
復帰するには、タング9をバックル10から分離してシ
ョルダーベルト7をリトラクタ6に巻き取らせれば良
い。その結果、リングカム44およびロックプレート4
5が一体に「巻取」方向に回転し、図9に示すように、
レバー46の突起461 がロックプレート45の外周面
に乗り上げて自動ロックモードから緊急ロックモードへ
の復帰が行われる。
【0039】而して、リトラクタ6が自動ロックモード
にあってエアベルト装置2でチャイルドシート11を固
定しているとき、リミットスイッチ16のON信号を受
けた電子制御ユニット14がインフレータ13の作動を
禁止するため、車両の衝突時にエアベルト装置2が無駄
に作動することが防止され、エアベルト装置2の交換に
要する経済的負担を回避することができる。
【0040】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0041】例えば、実施例ではショルダーベルト7に
膨張可能なバックを収納したエアベルト装置2を例示し
たが、本発明は通常のシートベルト装置に対しても適用
することができる。この場合、シートベルト装置のリト
ラクタ6を自動ロックモードにしてチャイルドシート1
1を固定した状態では、ダッシュボード等から車室内に
バッグを展開させるエアバッグ装置(サイドエアバッグ
装置を含む)の作動が禁止される。また実施例では助手
席シート1のエアベルト装置2を例示したが、本発明は
リヤシートのエアベルト装置2やシートベルト装置に対
しても適用することができる。
【0042】更に実施例ではショルダーベルト7側にリ
トラクタ6を設けているが、ショルダーベルト7側およ
びラップベルト5側の両方にそれぞれリトラクタ6を設
けることができる。この場合、ラップベルト5側のリト
ラクタ6だけをモード切換可能にするか、ショルダーベ
ルト7側およびラップベルト5側の両方のリトラクタ
6,6をモード切換可能にすれば良い。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、シートベルトでチャイルドシートを固定して
いるときに乗員拘束用のバッグを膨張させても格別の効
果を得ることはできず、バッグの無駄な作動によってユ
ーザーに経済的負担を強いるだけであるが、リトラクタ
が自動ロックモードにあることを検出手段が検出すると
制御手段がバッグの作動を禁止するので、バッグの無駄
な作動を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアベルト装置でフロントシートにチャイルド
シートを固定した状態を示す図
【図2】リトラクタの斜視図
【図3】リトラクタの分解斜視図の第1分図
【図4】リトラクタの分解斜視図の第2分図
【図5】リトラクタの分解斜視図の第3分図
【図6】ベルト完全引出時の作用説明図
【図7】自動ロックモード成立時の作用説明図
【図8】緊急ロックモード復帰準備時の作用説明図
【図9】緊急ロックモード成立時の作用説明図
【図10】図6の要部拡大斜視図
【図11】図7の要部拡大斜視図
【符号の説明】
1 シート 6 リトラクタ 7 ショルダーベルト(シートベルト) 11 チャイルドシート 14 電子制御ユニット(制御手段) 16 リミットスイッチ(検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルト(7)の巻き取りおよび引
    き出しを制御するリトラクタ(6)が、通常時はシート
    ベルト(7)の引き出しおよび巻き取りを許容して車両
    の衝突時はシートベルト(7)を引き出し不能にロック
    する緊急ロックモードと、シートベルト(7)の巻き取
    りを許容して引き出しを規制する自動ロックモードとを
    切り換え可能であり、リトラクタ(6)を前記自動ロッ
    クモードに切り換えてチャイルドシート(11)をシー
    ト(1)に固定するシートベルト装置において、 リトラクタ(6)が前記自動ロックモードにあることを
    検出する検出手段(16)と、前記検出手段(16)に
    よりリトラクタ(6)が前記自動ロックモードにあるこ
    とが検出されたときに乗員を拘束するバッグの膨張を禁
    止する制御手段(14)とを備えたことを特徴とするシ
    ートベルト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256489A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Nissan Motor Co Ltd シートベルト制御装置
US7156198B2 (en) 2002-08-30 2007-01-02 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Attaching structure for a seatbelt apparatus
WO2014142508A1 (ko) * 2013-03-12 2014-09-18 주식회사 우신세이프티시스템 유아 시트 장착 여부를 확인할 수 있는 시트 벨트용 리트랙터

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