JPH11245452A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH11245452A
JPH11245452A JP10052222A JP5222298A JPH11245452A JP H11245452 A JPH11245452 A JP H11245452A JP 10052222 A JP10052222 A JP 10052222A JP 5222298 A JP5222298 A JP 5222298A JP H11245452 A JPH11245452 A JP H11245452A
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JP10052222A
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English (en)
Inventor
Kenji Watanabe
健二 渡邊
Takuya Suetani
拓哉 末谷
Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
Kenichi Tanabe
賢一 田辺
Rie Sudou
理絵 須藤
Takeshi Hosokawa
豪 細川
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な装置の使用量情報を提示する。 【解決手段】 本発明の印刷装置は、テープ状印刷媒体
又は製版用リボンにおける1回の印刷処理で対象となる
部分の長さ情報の今までの全ての印刷処理での累積値を
記憶する印刷処理長累積値記憶手段と、印刷処理が実行
された際に、テープ状印刷媒体又は製版用リボンにおけ
る今回の印刷処理で対象となる部分の長さ情報分だけ、
印刷処理長累積値記憶手段に格納されている印刷処理長
累積値を増大させる印刷処理長累積値更新手段とを有す
る。また、所定情報を表示する表示手段と、表示起動が
あったときに、印刷処理長累積値記憶手段に格納されて
いる印刷処理長累積値の情報を表示手段に表示させる表
示制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状印刷媒体
や製版用リボンに対する印刷処理を伴う印刷装置に関
し、例えば、テープ印刷装置や印章作成装置などに適用
し得るものである。
【0002】
【従来の技術】テープ印刷装置は、入力された文字(記
号、絵文字、外枠、地紋等を含む概念とする)の列を連
続するテープに必要に応じて印刷すると共に、印刷され
たテープを排出して切断するものである。
【0003】ところで、テープ印刷装置は多数の部品か
らなり、一般的には、部品によってその寿命が異なって
いる。一般的には、機構部品や熱変動が頻繁な部品の寿
命が短く、これら部品の寿命が直接的に又は間接的に装
置の寿命を規定する。印刷ヘッドは、サーマルヘッドが
適用されていても、また、ドットインパクトヘッドが適
用されていてもその寿命が他の部品より短いことが多
い。
【0004】装置がどの位使用されてきたかという使用
量情報は、ユーザや装置提供者にとって有用なものであ
る。例えば、多数のテープ印刷装置を有する企業ユーザ
であれば、そのような情報を、次の購入計画の策定に用
いることができる。また、装置提供者にとっても、故障
時の解析、例えば、各部品の寿命の客観的判定にそのよ
うな情報を利用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テープ印刷装置は、そのような使用量情報の提示機能を
有しないものであった。
【0006】例えば、一般的なプリンタ(や複写機)に
おいて、プリンタ(や複写機)設置時からの印刷回数
(や複写回数)を提示する機能を有するものがある。そ
こで、テープ印刷装置においても、同様に、印刷回数を
提示することが考えられる。
【0007】しかしながら、一般的なプリンタにおける
印刷媒体としては、A4用紙、B4用紙などの各種の大
きさがあり、一般的なプリンタにおいても、種々の大き
さを対象としながら印刷回数を使用量情報とすることに
疑問がもたれており、テープ印刷装置に印刷回数の提示
機能を持たせても同様な問題は残る。
【0008】なお、近年、印章作成装置も市場に提供さ
れているが、かかる印章作成装置においても、現在、使
用量情報の提示機能を有するものはない。しかし、使用
量情報の提示機能があれば有用であることは勿論であ
る。
【0009】そのため、正確な使用量情報を提示できる
印刷装置が求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、テープ状印刷媒体又は製版用リボンに対
する印刷処理を行う印刷装置において、(1)テープ状
印刷媒体又は製版用リボンにおける1回の印刷処理で対
象となる部分の長さ情報の今までの全ての印刷処理での
累積値を記憶する印刷処理長累積値記憶手段と、(2)
印刷処理が実行された際に、テープ状印刷媒体又は製版
用リボンにおける今回の印刷処理で対象となる部分の長
さ情報分だけ、上記印刷処理長累積値記憶手段に格納さ
れている印刷処理長累積値を増大させる印刷処理長累積
値更新手段と、(3)所定情報を表示する表示手段と、
(4)表示起動があったときに、上記印刷処理長累積値
記憶手段に格納されている印刷処理長累積値の情報を上
記表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明をテープ印刷装置に適用した第1の実施形
態を図面を参照しながら詳述する。
【0012】まず、この第1の実施形態のテープ印刷装
置の電気的な全体構成を、図2の機能ブロック図を用い
て説明する。
【0013】図2において、この実施形態のテープ印刷
装置も、他の情報処理装置と同様に、大きくは、入力部
10、制御部20及び出力部30から構成されており、
制御部20が、入力部10からの情報やその時点の処理
段階等に応じた処理を実行し、その処理結果等を出力部
30によって表示出力又は印刷出力させるようになされ
ている。
【0014】入力部10は、詳細の構成は省略するが押
下キーやダイヤルキー等を備えたキー入力部11や、テ
ープ幅検出センサ12を有する。キー入力部11は、制
御部20に与える文字コードデータや各種の制御データ
を発生するものである。テープ幅検出センサ12は、装
填されているテープの幅を検出してテープ幅情報を制御
部20に与えるものである。実際上、テープはテープカ
ートリッジに収納されており、テープカートリッジには
テープ幅を規定する孔等の物理的な識別要素が設けられ
ており、テープ幅検出センサ12はこの物理的な識別要
素を読み取ってテープ幅情報を出力する。
【0015】出力部30は、印刷構成と表示構成からな
る。例えばステッピングモータでなるテープ・リボン送
りモータ31は、装填されている図示しないテープやイ
ンクリボンを所定の印刷位置や装置外部まで送り出すも
のであり、印刷ヘッド(ここではサーマルヘッドとす
る)32は例えば固定されていて、走行するテープに対
して熱転写によって印刷を行なうものである。これらテ
ープ・リボン送りモータ31及びサーマルヘッド32は
それぞれ、制御部20の制御下で、モータ駆動回路33
やヘッド駆動回路34によって駆動される。印刷された
テープの切断は、例えば、ユーザからの外力又はモータ
によって駆動される図示しないカッタによって行なう。
【0016】この第1の実施形態に係るテープ印刷装置
の場合、表示部として、例えば所定サイズの文字を数行
に渡って数文字程度表示できる程度の液晶ディスプレイ
35が設けられており、この液晶ディスプレイ35は、
制御部20の制御下でディスプレイ駆動回路36によっ
て駆動される。
【0017】制御部20は、例えばマイクロコンピュー
タによって構成されており、CPU21、ROM22、
RAM23、キャラクタジェネレータROM(CG−R
OM)24、入力インタフェース25及び出力インタフ
ェース26がシステムバス27を介して接続されて構成
されている。
【0018】ROM22には、各種の処理プログラム
や、かな漢字変換用辞書データ等の固定データが格納さ
れている。例えば、後述する図1に示すラベル長積算処
理を含む印刷プログラム22aや、後述する図3に示す
ラベル長累積値表示プログラム22bも格納されてい
る。
【0019】RAM23はワーキングメモリとして用い
られるものであり、ユーザ入力に係る固定データ等も格
納するものである。図2では、RAM23として記載し
ているが、ワーキングメモリとして用いられるEEPR
OM等の他のメモリ素子を含む概念とする。RAM23
は、印刷する文章をドット展開して格納する印刷バッフ
ァ23aや、表示画像を格納する表示バッファ23b
や、印刷や入力に係る文字データ等を格納するテキスト
エリア23cや、ラベル長累積値を格納するラベル長累
積値バッファ23d等を有する。ラベル長累積値バッフ
ァ23dは、EEPROM等の不揮発性メモリ部分に形
成される。また、ラベル長累積値バッファ23dは、メ
ーカー出荷時には0クリアされている。
【0020】CG−ROM24は、当該テープ印刷装置
に用意されている文字や記号のドットパターンを格納し
ているものであり、文字や記号を特定するコードデータ
が与えられたときに対応するドットパターンを出力する
ものである。なお、表示用と印刷用とで別個のCG−R
OMが設けられていても良い。なお、格納形式は、ライ
ンフォント形式及びビットマップ形式のいずれであって
も良い。
【0021】入力インタフェース25は、入力部10及
び制御部20間のインタフェースを行なうものであり、
出力インタフェース26は、出力部30及び制御部20
間のインタフェースを行なうものである。
【0022】CPU21は、入力部10からの入力信号
やそのときの処理段階に応じて定まるROM22内の処
理プログラムを、RAM23をワーキングエリアとして
利用しながら、また、必要ならばROM22やRAM2
3に格納されている固定データを適宜用いて処理するも
のであり、その処理状況や処理結果等を液晶ディスプレ
イ35に表示させたり図示しないテープに印刷させたり
する。
【0023】以下、CPU21が実行する印刷処理(印
刷プログラム22a)を、図1を参照しながら詳述す
る。
【0024】テキストエリア23cに文章が格納されて
いる状態でユーザは任意の時点で印刷させることができ
る。
【0025】CPU21は、印刷キーが操作されると、
図1に示す印刷プログラム22aを開始し、まず、テー
プ幅検出センサ11bの出力等に基づいて当該装置にテ
ープカートリッジが装填されていることを確認する(ス
テップ100)。装填されていない場合には、テープカ
ートリッジを装填することを促すメッセージを液晶ディ
スプレイ35に表示させて装填されることを待ち受ける
(ステップ101)。
【0026】テープカートリッジが装填されていると、
そのテープの幅を認識した後(ステップ102)、テー
プの幅や、テキストエリア23cに格納されている文章
における行数、文字数や、テキストエリア23cに格納
されている文章に関連して設定されている書式情報等に
基づいて、各種の印刷属性を決定したり、設定されてい
る印刷属性を認識したりする(ステップ103)。印刷
属性は、例えば、文字サイズや文字ピッチやラベル長等
である。なお、ラベル長は、文字部分の長さと、前側及
び又は後側の余白長さの和である。
【0027】なお、図1では詳細を省略しているが、一
般には、演算によって得られたラベル長を表示させてユ
ーザに確認させ、ユーザがこのラベル長を肯定したとき
に以降の処理に進むようになされている。
【0028】その後、CPU21は、決定又は認識した
印刷属性等の情報に基づいて、テキストエリア23cの
文章を、CG−ROM24に適宜アクセスしながら印刷
バッファ23bに展開し(ステップ104)、サーマル
ヘッド32やテープ・リボン送りモータ31を適宜動作
させてテープに印刷させる(ステップ105)。
【0029】このような印刷の終了後、CPU21は、
ラベル長累積値バッファ23dに格納されていたラベル
長累積値を、今までのラベル長累積値に今回の印刷での
ラベル長を加えた新たな値に更新させる(ステップ10
6)。
【0030】なお、図1では示していないが、図1に示
す処理の途中において、取消キー等の操作によって、印
刷処理から抜け出ることができるが、ステップ105の
途中までの処理で抜け出た場合には、ステップ106が
実行されず、ラベル長累積値の更新は実行されない。
【0031】CPU21は、最後に、印刷指令前の表示
状態に復帰させて一連の印刷処理を終了させる(ステッ
プ107)。
【0032】次に、CPU21が実行するラベル長累積
値表示処理(ラベル長累積値表示プログラム22b)
を、図3を参照しながら詳述する。
【0033】CPU21は、ラベル長累積値の表示を指
示するキーが操作されたときに、CPU21は、ラベル
長累積値表示プログラム22bを開始する。例えば、
「環境項目」の1種類として環境表示機能を設け、環境
キーの操作で環境項目の選択メニュー表示に入り、その
メニューの選択項目として「ラベル長累積値表示」を設
けてこの選択項目にカーソルが位置している状態で選択
キーが操作されたときに、ラベル長累積値表示プログラ
ム22bを開始する。
【0034】なお、CPU21が内蔵する、又は、CP
U21に関連して設けられている図示しない未処理管理
タイマが、いずれのキーに対するキー操作が行われない
時間を計時し、その計時時間が所定時間(例えば2分)
を越えたときに、CPU21に対して、ラベル長累積値
表示プログラム22bを起動する割込をかけ、このと
き、CPU21が、ラベル長累積値表示プログラム22
bを開始するようにしても良い。
【0035】そしてまず、CPU21は、ラベル長累積
値バッファ23dに格納されているラベル長累積値を取
り出して、それに対して対数化演算を行い(ステップ2
00)、得られた対数ラベル長累積値を液晶ディスプレ
イ35にグラフ表示させる(ステップ201)。例え
ば、設計者が装置が正常に動作することを保証するラベ
ル長累積値の、所定倍(例えば1倍)した値の対数値を
100%として、得られた対数ラベル長累積値の百分率
を求めてグラフ表示する。なお、100%を越えても表
示させるようにすることは好ましい。
【0036】このようなグラフ表示(対数ラベル長累積
値の表示)は、ユーザに熟練度の目安を提示しているこ
とになる。すなわち、使用初期においては、使用量が多
くても装置への熟練度は低いが、かなり使用した後は、
使用量の伸びは熟練度にほとんど関係しない。なお、こ
のような表示は、購買直後の関心の高い時期に少しでも
印刷すると大きくグラフが変化するので、ユーザから見
れば使用開始直後の時期は急速に熟練度が上がっていく
ことを実感でき、達成感や励みになると思われる。
【0037】対数ラベル長累積値のグラフ表示を行った
後は、CPU21は、キー入力を待ち受け(ステップ2
02)、キー入力があると、操作キーを認識する(ステ
ップ203)。
【0038】操作されたキーが、ラベル長累積値情報の
表示終了キー及び表示切換キー以外のキーであると、C
PU21は、対数ラベル長累積値のグラフ表示状態を継
続させる。
【0039】また、操作されたキーが、ラベル長累積値
情報の表示終了キーであると、CPU21は、環境表示
の起動前の表示状態に復帰させて一連のラベル長累積値
表示処理を終了させる(ステップ207)。
【0040】さらに、操作されたキーが表示切換キーで
あると、CPU21は、ラベル長累積値バッファ23d
に格納されているラベル長累積値を数字で表示させる
(ステップ204)。このときには、単位を付けて表示
させる。例えば、1回の印刷当たりのラベル長をmm単
位で求めている場合であっても、ラベル長累積値の表示
では、m単位で行う。
【0041】ラベル長累積値の数字表示状態でも、CP
U21は、キー入力を待ち受け(ステップ205)、キ
ー入力があると、操作キーを認識し(ステップ20
6)、上述の場合とほぼ同様な処理を行う。
【0042】すなわち、操作されたキーが、ラベル長累
積値情報の表示終了キー及び表示切換キー以外のキーで
あると、CPU21は、ラベル長累積値の数字表示状態
を継続させる。また、操作されたキーが、ラベル長累積
値情報の表示終了キーであると、CPU21は、環境表
示の起動前の表示状態に復帰させて一連のラベル長累積
値表示処理を終了させる(ステップ207)。さらに、
操作されたキーが表示切換キーであると、CPU21
は、上述したステップ201に戻って、対数ラベル長累
積値のグラフ表示を行う。
【0043】なお、上記では、初期表示態様がグラフ表
示であって、表示切換キーの操作に応じて、数値表示を
行うものを示したが、初期表示態様が数値表示であっ
て、表示切換キーの操作に応じて、グラフ表示を行うよ
うにしても良い。
【0044】以上のように、第1の実施形態のテープ印
刷装置によれば、印刷毎に、ラベル長累積値を更新して
管理するようにしているので、印刷回数を、装置の使用
量をとらえるためのパラメータとする場合に比較して、
より正確に装置の使用量をとらえることができるように
なる。
【0045】その結果、メーカ側からは、修理品、クレ
ーム品として戻ってきた装置を解析して、サーマルヘッ
ド32の寿命等の各部品の寿命を客観的により正確に捉
えることができ、次の製品設計において過剰な寿命部品
をより低価格の部品への切換等に反映させることができ
るようになる。また、その時点でのユーザ熟練度を認識
することができる。
【0046】また、ユーザには、自己の熟練度を捉える
指標を提示していることになる。ラベル長累積値を単に
表示しても、ユーザにとってはその長さがどのような意
味を持つかを直ちには把握できないが、上記第1の実施
形態によれば、グラフ表示を行っているので、自己の熟
練度を容易に捉えることができる。
【0047】さらに、ラベル長累積値情報の表示を、装
置に対する何らの操作がなされていない未処理時間に基
づいて自動的に実行するようにしているので、表示操作
をわざわざ行うことを要しない。一般に、ラベル作成後
(印刷処理後)は、ラベルを所定の物品に貼付したりし
て装置の操作を行わないことが多く、そのような貼付処
理後に、装置を操作しようとしたときに表示されている
ので、今回の印刷までのラベル長累積値情報をユーザが
知得する機会が多くなると思われる。
【0048】(B)第2の実施形態 次に、本発明を印章作成装置に適用した第2の実施形態
を図面を参照しながら詳述する。
【0049】まず、第2の実施形態の印章作成装置にお
ける機構的光学的構成部及び印章本体の構成を、図4を
参照しながら説明する。
【0050】印章本体40は、台木41と、印面部材凸
部と紙面とのなじみを高めるためのスポンジ部材43
と、平板状の印面部材42とから構成されている。印面
部材42は紫外線に無反応なべ一ス層42Aと紫外線硬
化樹脂層42Bとからなり、紫外線硬化樹脂層42Bが
外部に露出している。紫外線硬化樹脂層42Bは、硬化
した部分以外が所定の液体(例えば水)によって除去で
きる。
【0051】図4に示す機構的光学的構成部は、大きく
は、印刷構成と紫外線照射構成とからなっている。
【0052】印刷構成は熱転写方式に従うものであり、
固定型印刷ヘッド(ここではサーマルヘッドでなってい
るとする)50と、プラテンローラ51と、インクリボ
ン52と、供給リール53と、巻取リール54と、イン
クリボン52の進行方向変換用のローラ55等からなっ
ている。さらには、製版シート(図5参照)の挿入孔5
6や、製版シートの排出孔57や、製版シートの挿入孔
56から挿入された製版シートを印刷位置に案内する案
内部材58や、印刷位置から走行されてきたインクリボ
ン52及び製版シートを分離し、分離された製版シート
を排出孔57に案内する分離機構59を備えている。
【0053】製版シート60は、図5に角形印用のもの
を示すように、背面に接着剤が塗布されているシート本
体62と、その背面に設けられている剥離紙61とから
なる。製版シート60は、印章の種類(例えば、角形印
大、角形印小、円形印大、円形印小、氏名印大、氏名印
小、住所印大、住所印小、ビジネス印等がある)に拘ら
ず、同じ大きさのものであり、印刷開始位置の基準を与
える透孔63A、63Bが対称的に穿設されている。シ
ート本体62は、印章の種類によって異なる印面部材4
2の外形と同じ形状の部分62Aと、その他の部分62
Bとにハーフカットにより切り分かれており、部分62
Aだけを剥せるようになされている。製版シート60が
挿入孔56から差し込まれたときには、この製版シート
60の端部とインクリボン52とが重ね合わされて、印
刷ヘッド50及びプラテンローラ51間の印刷位置に位
置する。
【0054】印刷ヘッド50は、制御部からの制御下
で、ヘッド駆動回路が駆動動作したときに発熱してイン
クリボン52のインクを製版シート60に転写させるも
のである。熱転写方式のインクリボン52においては、
転写された部分はインクがなくなって透明となる。すな
わち、転写後のインクリボン52は、紫外線を透過でき
る部分(インクが除去された部分)と紫外線の透過を阻
止する部分(インクが残っている部分)とからなる。そ
こで、印影模様を印刷処理し、印影模様に応じた部分が
透明となった転写後のインクリボン52をネガフィルム
として利用することとした。
【0055】製版時において、印刷ヘッド50及びプラ
テンローラ51でなる印刷部を通過した重ね合わされた
状態のインクリボン52及び製版シート60は、プラテ
ンローラ51等によって分離機構59に達し、インクリ
ボン52及び製版シート60が分離される。
【0056】分離された製版シート60は排出孔57に
送り出される。一方、分離されたインクリボン52は、
印章本体40の紫外線硬化樹脂層42Bに対向する位置
で停止されるようになされている。このような製版時に
おいて走行されたインクリボン52は、巻取リール54
によって巻き取られるようになされている。
【0057】排出札57から排出された製版シート60
における印刷部分62Aを剥がして印章本体40の頂部
に張り付けることにより、当該印章本体40がどのよう
な印影模様を有するものであるかを視認させることがで
きる。
【0058】紫外線照射構成として、紫外線照射光源
(例えば放物面鏡を有する)70が固定的に設けられて
おり、制御部によって点灯及び消灯が制御される。ま
た、進退動する透明板71が、インクリボン52を挾ん
で、印面部材42の紫外線硬化樹脂層42Bの反対側に
設けられている。すなわち、紫外線照射光源70から射
出された紫外線が、透明板71及びインクリボン(ネガ
フィルム)52を介して紫外線硬化樹脂層42Bに達す
るようになされている。透明板71は、進動位置(後述
する切換スイッチが露光起動を指示しているときにとる
位置)でネガフィルムとして機能するインクリボン52
と紫外線硬化樹脂層42Bとの密着性を高め、退動位置
でインクリボン52の走行を邪魔をしないようになされ
ている。
【0059】次に、この第2の実施形態の印章作成装置
の電気的な全体構成を、図6の機能ブロック図を用いて
簡単に説明する。なお、図6において、図2との同一、
対応部分には同一符号を付して示している。
【0060】図6において、この第2の実施形態の印章
作成装置も、他の情報処理装置や第1の実施形態のテー
プ処理装置と同様に、大きくは、入力部10、制御部2
0及び出力部30から構成されている。
【0061】入力部10は、第1の実施形態と同様なキ
ー入力部11と、切換スイッチ13及び各種の検出セン
サ群14でなる。
【0062】キー入力部11についての説明は省略す
る。切換スイッチ13は、例えばダイヤルスイッチで構
成されており、電源御、電源オフ、印章本体(印面部
材)への露光起動、印章本体を収容する空間部の蓋体の
開放を指示したりするものである。検出センサとして
は、印章種類を検出するものや、インクリボンの装着を
検出する者や、製版シートの装着や位置を検出するもの
が設けられている。
【0063】制御部20は、第1の実施形態の制御部2
0と同様な各部21〜27から構成されている。勿論、
第1の実施形態がテープ印刷装置であり、第2の実施形
態が印章作成装置であるので、制御部20による制御は
異なっている。
【0064】例えば、第2の実施形態のROM22に
は、後述する図7に示す製版プログラム22c、印章種
類/ネガフィルム長変換テーブル22d、後述する図8
に示す露光プログラム22e、後述する図9に示す使用
量表示プログラム22fが格納されている。また、RA
M23には、ネガフィルム長累積値バッファ23eや露
光回数バッファ23fが設けられている。なお、これら
のネガフィルム長累積値バッファ23eや露光回数バッ
ファ23fは、メーカー出荷時には0クリアされてい
る。
【0065】第2の実施形態の出力部30は、第1の実
施形態と同様な液晶ディスプレイ35及びその駆動回路
36の他に、図4で説明したような機構的光学的構成部
やそれらに対する駆動回路群37からなっている。
【0066】次に、この第2の実施形態の印章作成装置
を用いて印章を作成させるユーザが行なう一般的な手順
の流れを説明する。
【0067】ユーザは、切換スイッチ13を操作して電
源をオンした後、キー入力部11の各種のキーを操作し
て印影模様情報(文字列)を入力させる。ユーザは、印
影模様情報の入力が終了すると、レイアウト表示を実行
させ、印影が所望するものであるか否かを確認する。
【0068】レイアウト表示によって、印影の妥当性を
確認したユーザは、製版シート60を挿入孔56から突
き当たるまで挿入した後、キー入力部11の製版キーを
操作して、製版処理を実行させて、インクリボン52に
ネガフィルムを作成させる。CPU21は、製版キーが
操作されたときには、入力文字列に係る各種の属性に応
じて、入力文字列をRAM23上の印刷バッファ23a
に展開した後、印刷ヘッド50やプラテンローラ51な
どを駆動して印刷を実行させてネガフィルムを作成し、
そのネガフィルムを印面部材42の対向位置(露光位
置)まで搬送させる。
【0069】製版処理が終了すると、ユーザは、切換ス
イッチ13を操作して露光を指示する。CPU21は、
紫外線照射光源70を起動して紫外線を印面部材42に
照射させ、所定の照射時間の経過時に紫外線照射光源7
0からの紫外線の照射を停止させる。これにより、印面
部材42の紫外線硬化樹脂層42Bは、印影模様に応じ
た部分だけが硬化する。
【0070】露光が終了すると、ユーザは、切換スイッ
チ13を操作して蓋体を開放させて、露光済みの印章本
体40を取り出した後、所定液体を収容している容器
に、取り出した印章本体40の印面部材42を浸漬させ
て往復動させて洗うことにより、非硬化部分を除去させ
て印面部材42に凹凸を形成させて印章を完成させる。
【0071】次に、CPU21が実行する製版処理(製
版プログラム22c)を、図7を参照しながら詳述す
る。
【0072】テキストエリア23cに文章が格納されて
いる状態でユーザは任意の時点で製版させることができ
る。
【0073】CPU21は、製版キーが操作されると、
図7に示す製版プログラム22cを開始し、まず、製版
シートの装着確認センサの出力等に基づいて当該装置に
製版シートが差し込まれていることを確認する(ステッ
プ300)。製版シートが差し込まれていない場合に
は、製版シートを促すメッセージを液晶ディスプレイ3
5に表示させて差し込まれることを待ち受ける(ステッ
プ301)。
【0074】なお、印影模様(文字列)の入力操作を、
印章本体が装着されていることを条件に行っているの
で、ここでは確認を省略している。勿論、確認を行うも
のであっても良い。
【0075】製版シートが差し込まれていると、印章種
類を認識した後(ステップ302)、印章種類や、テキ
ストエリア23cに格納されている印影模様(文字列)
における行数、文字数や、テキストエリア23cに格納
されている印影模様(文字列)に関連して設定されてい
る書式情報等に基づいて、各種の印刷属性を決定した
り、設定されている印刷属性を認識したりする(ステッ
プ303)。印刷属性は、例えば、文字サイズや文字ピ
ッチやネガフィルム長等である。なお、ネガフィルム長
は、印章種類に対して1対1の関係があり、印章種類/
ネガフィルム長変換テーブル22dを利用して求める。
【0076】その後、CPU21は、決定又は認識した
印刷属性等の情報に基づいて、テキストエリア23cの
印影模様を、CG−ROM24に適宜アクセスしながら
印刷バッファ23bに展開し(ステップ304)、サー
マルヘッド50や巻取リール54の駆動モータ等を適宜
動作させてインクリボンにネガフィルムを作成させる
(ステップ305)。さらに、巻取リール54の駆動モ
ータ等を適宜動作させてネガフィルム(部分)を露光位
置に搬送させる(ステップ306)。
【0077】このような製版の終了後、CPU21は、
ネガフィルム長累積値バッファ23eに格納されていた
ネガフィルム長累積値を、今までのネガフィルム長累積
値に今回の製版でのネガフィルム長を加えた新たな値に
更新させる(ステップ307)。CPU21は、最後
に、製版指令前の表示状態に復帰させて一連の製版処理
を終了させる(ステップ308)。
【0078】次に、CPU21が実行する露光処理(露
光プログラム22e)を、図8を参照しながら詳述す
る。
【0079】切換スイッチ13が露光を指示する位置に
操作されると、CPU21は、図8に示す露光処理(露
光プログラム22e)を開始する。
【0080】そしてまず、印章本体が装着されているこ
とを確認する(ステップ400)。この確認は、装着さ
れていてもネガフィルムの作成にかかる印章本体の種類
と異なる印章本体の種類が装着されている場合には否定
するものである。また、同一のネガフィルムで同一種類
の複数の印章本体に露光することを許容しているので、
かかる確認が必要となる。所定の印章本体が装着されて
いない場合には、所定の印章本体を装着することを促す
表示を行って装着されることを待ち受ける(ステップ4
01)。
【0081】その後、CPU21は、露光を実行するか
の確認メッセージを表示させ(ステップ402)、実行
が指示されたか(実行キーが操作されたか)否かを判別
する(ステップ403)。露光を開始すると、その印章
本体40はそのときの印影模様用にしか使用できなくな
るので、慎重を期して確認させている。
【0082】実行が指示されない場合には、露光指令
(切換スイッチ13の操作)前の状態に復帰させて一連
の露光処理を終了させる(ステップ409)。
【0083】一方、露光の実行が指示されると、CPU
21は、自己が内蔵する露光タイマ(ソフトタイマでも
良い)、又は、CPU21に関連して設けられている露
光タイマを起動した後(ステップ404)、紫外線照射
光源70を起動して紫外線を印面部材42に照射させな
がら(ステップ405)、照射時間(タイマ計時時間)
が所定時間になるのを待ち受ける(ステップ406)。
【0084】照射時間(タイマ計時時間)が所定時間に
なると、CPU21は、紫外線照射光源70からの紫外
線の照射を停止させた後(ステップ407)、露光回数
バッファ23fの格納値を1インクリメントさせ(ステ
ップ408)、そして、露光指令(切換スイッチ13の
操作)前の状態に復帰させて一連の露光処理を終了させ
る(ステップ409)。
【0085】次に、CPU21が実行する使用量表示処
理(使用量表示プログラム22f)を、図9を参照しな
がら詳述する。
【0086】CPU21は、使用量表示キーが操作され
たときに、使用量表示プログラム22fを開始する。C
PU21は、使用量の表示を指示するキーが操作された
ときに、CPU21は、使用量表示プログラム22fを
開始する。例えば、「環境項目」の1種類として、使用
量表示機能を設け、環境キーの操作で環境項目の選択メ
ニュー表示に入り、そのメニューの選択項目として「使
用量表示」を設けてこの選択項目にカーソルが位置して
いる状態で選択キーが操作されたときに、使用量表示プ
ログラム22fを開始する。
【0087】なお、CPU21が内蔵する、又は、CP
U21に関連して設けられている図示しない未処理管理
タイマが、いずれのキーに対するキー操作が行われない
時間を計時し、その計時時間が所定時間(例えば2分)
を越えたときに、CPU21に対して、使用量表示プロ
グラム22fを起動する割込をかけ、このとき、CPU
21が、使用量表示プログラム22fを開始するように
しても良い。
【0088】そしてまず、CPU21は、ネガフィルム
長累積値バッファ23eに格納されているネガフィルム
長累積値を取り出して、それに対して対数化演算を行い
(ステップ500)、得られた対数ネガフィルム長累積
値を液晶ディスプレイ35にグラフ表示させる(ステッ
プ501)。対数ネガフィルム長累積値のグラフ表示を
行った後は、CPU21は、キー入力を待ち受け(ステ
ップ502)、キー入力があると、操作キーを認識する
(ステップ503)。例えば、設計者が装置が正常に動
作することを保証するネガフィルム長累積値の、所定倍
(例えば1倍)した値の対数値を100%として、得ら
れた対数ネガフィルム長累積値の百分率を求めてグラフ
表示する。なお、100%を越えても表示させるように
することは好ましい。
【0089】操作されたキーが、使用量情報の表示終了
キー及び表示切換キー以外のキーであると、CPU21
は、対数ネガフィルム長累積値のグラフ表示状態を継続
させる。
【0090】また、操作されたキーが、使用量情報の表
示終了キーであると、CPU21は、割込前の表示状態
に復帰させて一連の使用量表示処理を終了させる(ステ
ップ510)。
【0091】さらに、操作されたキーが表示切換キーで
あると、CPU21は、ネガフィルム長累積値バッファ
23eに格納されているネガフィルム長累積値を数字で
表示させる(ステップ504)。このときには、単位を
付けて表示させる。例えば、1回の製版当たりのネガフ
ィルム長をmm単位で求めている場合であっても、ネガ
フィルム長累積値の表示では、m単位で行う。ネガフィ
ルム長累積値の数字表示状態でも、CPU21は、キー
入力を待ち受け(ステップ505)、キー入力がある
と、操作キーを認識し(ステップ506)、上述の場合
とほぼ同様な処理を行う。
【0092】すなわち、操作されたキーが、使用量情報
の表示終了キー及び表示切換キー以外のキーであると、
CPU21は、ネガフィルム長累積値の数字表示状態を
継続させる。また、操作されたキーが、表示終了キーで
あると、CPU21は、割込前の表示状態に復帰させて
一連のラベル長累積値表示処理を終了させる(ステップ
510)。さらに、操作されたキーが表示切換キーであ
ると、CPU21は、露光回数バッファ23fに格納さ
れている露光回数を数字で表示させる(ステップ50
7)。
【0093】露光回数の数字表示状態でも、CPU21
は、キー入力を待ち受け(ステップ508)、キー入力
があると、操作キーを認識し(ステップ509)、上述
の場合とほぼ同様な処理を行う。
【0094】すなわち、操作されたキーが、使用量情報
の表示終了キー及び表示切換キー以外のキーであると、
CPU21は、露光回数の数字表示状態を継続させる。
また、操作されたキーが、表示終了キーであると、CP
U21は、割込前の表示状態に復帰させて一連のネガフ
ィルム長累積値表示処理を終了させる(ステップ51
0)。さらに、操作されたキーが表示切換キーである
と、CPU21は、上述したステップ501に戻って、
対数ネガフィルム長累積値のグラフ表示を行う。
【0095】なお、上記では、初期表示態様がネガフィ
ルム長累積値のグラフ表示であって、表示切換キーの操
作に応じて、ネガフィルム長累積値の数値表示及び露光
回数の順に表示を切り替えるものを示したが、初期表示
態様がネガフィルム長累積値の数値表示や露光回数であ
っても良い。
【0096】以上のように、第2の実施形態の印章作成
装置によれば、製版毎に、ネガフィルム長累積値を更新
して管理するようにしているので、製版回数を、装置の
使用量をとらえるためのパラメータとする場合に比較し
て、より正確に装置の使用量をとらえることができるよ
うになる。
【0097】また、第2の実施形態の印章作成装置によ
れば、露光回数も使用量パラメータとして管理するよう
にしているので、装置の使用量を多面的にとらえること
ができる。
【0098】同一のネガフィルムで同一種類の複数の印
章本体への露光を許容しており、また、ネガフィルムを
作成してもユーザがそれを気に入らず露光を行わないこ
ともあるように、製版回数と露光回数との相関性は弱
く、ネガフィルム長累積値が使用量を表すのに適当な部
品と、露光回数が使用量を表すのに適当な部品とがあ
り、印章作成装置は、上述のように、2種類の使用量パ
ラメータで管理することが好適なものである。
【0099】2種類の使用量パラメータの管理により、
メーカ側からは、修理品、クレーム品として戻ってきた
装置を解析して、サーマルヘッド50や紫外線照射光源
70の寿命等の各部品の寿命を客観的により正確に捉え
ることができ、次の製品設計において過剰な寿命部品を
より低価格の部品への切換等に反映させることができる
ようになる。また、その時点でのユーザ熟練度を認識す
ることができる。
【0100】また、ユーザには、自己の熟練度を捉える
指標を提示していることになる。ネガフィルム長累積値
を単に表示しても、ユーザにとってはその長さがどのよ
うな意味を持つかを直ちには把握できないが、上記第2
の実施形態によっても、グラフ表示を行っているので、
自己の熟練度を容易に捉えることができる。
【0101】さらに、ネガフィルム長累積値や露光回数
等の表示を、装置に対する何らの操作がなされていない
未処理時間に基づいて自動的に実行するようにしている
ので、表示操作をわざわざ行うことを要しない。一般
に、露光後は、印章本体40を所定の液体で洗うことを
行い、装置への操作を行わないことが多く、そのような
洗浄処理後に、装置を操作しようとしたときに表示され
ているので、使用量情報をユーザが知得する機会が多く
なると思われる。
【0102】(C)第3の実施形態 次に、本発明をテープ印刷装置に適用した第3の実施形
態を図面を参照しながら簡単に説明する。
【0103】この第3の実施形態のテープ印刷装置は、
ラベル長累積値の表示と、他の項目の表示とを、所定時
間(例えば、5秒や1秒)ずつサイクリックに繰り返す
点に特徴を有するものである。
【0104】図10は、この第3の実施形態のテープ印
刷装置の要部構成を示すものであり、上述した第1の実
施形態における図2との同一、対応部分に同一符号を付
して示したものである。
【0105】図10において、この第3の実施形態のテ
ープ印刷装置が、第1の実施形態のものと異なる点は、
当該装置の駆動用電池の電圧を検出する電池電圧検出セ
ンサ15及び当該装置の周囲温度を検出する周囲温度検
出センサ16が設けられている点、及び、ROM22内
に環境表示プログラム22gが設けられている点であ
る。
【0106】CPU21は、環境キーが操作されると、
環境に係る処理項目の選択メニューを表示させ、そのメ
ニューから環境表示がキー操作によって選択されると、
図11に示す環境表示プログラム22gを開始する。
【0107】そしてまず、CPU21は、所定時間(例
えば、5秒や1秒)を計時し得る内蔵するタイマを起動
した後(ステップ600)、ラベル長累積値バッファ2
3dからラベル長累積値を読み出して、タイマがタイム
アップするまで、ラベル長累積値情報を液晶ディスプレ
イ35に表示させる(ステップ601、602)。この
際の表示は、グラフ表示及び数値表示のいずれでも良
く、また、タイムアップするまでの時間内でこれらの切
換を認める表示であっても良い。
【0108】ラベル長累積値情報の表示時間が所定時間
となって、タイマがタイムアップすると(ステップ60
2で肯定結果)、CPU21は、内蔵するタイマを再び
起動した後(ステップ603)、電池電圧検出センサ1
5が検出した電池電圧の情報を、タイマがタイムアップ
するまで液晶ディスプレイ35に表示させる(ステップ
604、605)。この際の表示も、グラフ表示及び数
値表示のいずれでも良く、また、タイムアップするまで
の時間内でこれらの切換を認める表示であっても良い。
【0109】電池電圧情報の表示時間が所定時間となっ
て、タイマがタイムアップすると(ステップ605で肯
定結果)、CPU21は、内蔵するタイマを再び起動し
た後(ステップ606)、周囲温度検出センサ16が検
出した周囲温度の情報を、タイマがタイムアップするま
で液晶ディスプレイ35に表示させる(ステップ60
7、608)。この際の表示も、グラフ表示及び数値表
示のいずれでも良く、また、タイムアップするまでの時
間内でこれらの切換を認める表示であっても良い。
【0110】周囲温度情報の表示時間が所定時間となっ
て、タイマがタイムアップすると(ステップ608で肯
定結果)、CPU21は、上述したステップ600に戻
る。
【0111】以上のような処理により、ラベル長累積
値、電池電圧及び周囲温度の情報が、所定時間(例え
ば、5秒や1秒)ずつサイクリックに繰り返し表示され
る。
【0112】なお、図11に示す処理の繰り返し実行中
において、表示終了キーが操作されたときには、CPU
21に割込がかかり、図示しない表示終了プログラムが
実行されて図11に示す環境表示プログラム22gが強
制終了される。
【0113】この第3の実施形態によっても、ラベル長
累積値情報を表示させることによる効果は、第1の実施
形態のものと同様である。
【0114】また、この第3の実施形態の場合、多くの
環境項目の情報をユーザに提供できるテープ印刷装置を
実現することができる。
【0115】(D)他の実施形態 なお、上記各実施形態においては、ユーザ向けに対数化
した使用量情報(熟練度情報)のグラフ表示を行うもの
を示したが、ユーザ向けの表示は行わないようにしても
良い。一般に、使用量は寿命解析や故障解析等に利用す
るものであるので、ユーザ向けの表示は行わないように
しても良い。
【0116】また、使用量情報の表示の起動は、上記各
実施形態で説明した方法に限られないことは勿論であ
る。例えば、使用量情報の表示を、ユーザに提供するこ
とを意図しない場合には、複数のキーの同時操作を表示
起動とするようにしても良い。
【0117】第1及び第3の実施形態においては、印刷
属性の算出又は認識で得られたラベル長を累積するもの
を示したが、ラベル長累積値又はこれに相関関係がある
長さを他の方法で求めるようにしても良い。例えば、イ
ンク・リボン送りモータ(ステッピングモータ)へのパ
ルス数をラベル長情報として用いても良い。また例え
ば、サーマルヘッドの各ドット素子への画素信号の通過
を制御するゲート信号の期間をクロック信号でカウント
した値を、ラベル長情報として用いても良い。さらに、
ラベル長に代えて、そのラベルでの文字部分の長さを累
積して、使用量情報とするようにしても良い。
【0118】同様に、第2の実施形態において、サーマ
ルヘッドの各ドット素子への画素信号の通過を制御する
ゲート信号の期間をクロック信号でカウントした値を、
ネガフィルム長情報として用いても良い。
【0119】第3の実施形態で説明した特徴的な技術思
想、すなわち、複数の環境項目のサイクリックな表示機
能を、印章作成装置に適用するようにしても良い。
【0120】また、本発明のテープ状印刷媒体又は製版
用リボンにおける1回の印刷処理で対象となる部分の長
さ情報の今までの全ての印刷処理での累積値を使用量情
報とするという技術思想は、上述したテープ印刷装置や
印章作成装置だけでなく、テープ状印刷媒体や製版用リ
ボンに対する印刷処理(製版処理)を伴う他の装置にも
適用できるものである。例えば、特願平9−27002
9号明細書及び図面に記載されている印章装置に対して
も本発明を適用することができる。
【0121】
【発明の効果】以上のように、本発明の印刷装置によれ
ば、テープ状印刷媒体又は製版用リボンにおける1回の
印刷処理で対象となる部分の長さ情報の今までの全ての
印刷処理での累積値を記憶すると共に、印刷処理が実行
された際に、テープ状印刷媒体又は製版用リボンにおけ
る今回の印刷処理で対象となる部分の長さ情報分だけ、
記憶されている印刷処理長累積値を増大させ、そして、
表示起動があったときに、記憶されている印刷処理長累
積値の情報を表示させるようにしたので、正確な装置の
使用量情報を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のテープ印刷装置の印刷処理を
示すフローチャートである。
【図2】第1の実施形態の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】第1の実施形態のラベル長累積値表示処理を示
すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の印章作成装置の機械的光学的
構成部を示す配置図である。
【図5】第2の実施形態の製版シートの説明図である。
【図6】第2の実施形態の電気的構成を示すブロック図
である。
【図7】第2の実施形態の製版処理を示すフローチャー
トである。
【図8】第2の実施形態の露光処理を示すフローチャー
トである。
【図9】第2の実施形態の使用量表示処理を示すフロー
チャートである。
【図10】第3の実施形態の電気的構成の要部を示すブ
ロック図である。
【図11】第3の実施形態の環境表示処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10…入力部、11…キー入力部、15…電池電圧検出
センサ、16…周囲温度検出センサ、20…制御部、2
1…CPU、22…ROM、22a…印刷プログラム、
22b…ラベル長累積値表示プログラム、22c…製版
プログラム、22d…印章種類/ネガフィルム長変換テ
ーブル、22e…露光プログラム、22f…使用量表示
プログラム、22g…環境表示プログラム、23…RA
M、23a…印刷バッファ、23b…表示バッファ、2
3c…テキストエリア、23d…ラベル長累積値バッフ
ァ、23e…ネガフィルム長累積値バッファ、23f…
露光回数バッファ、30…出力部、32、50…サーマ
ルヘッド、35…液晶ディスプレイ、40…印章本体、
52…インクリボン、70…紫外線照射光線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 智之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 田辺 賢一 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 須藤 理絵 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 細川 豪 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状印刷媒体又は製版用リボンに対
    する印刷処理を行う印刷装置において、 テープ状印刷媒体又は製版用リボンにおける1回の印刷
    処理で対象となる部分の長さ情報の今までの全ての印刷
    処理での累積値を記憶する印刷処理長累積値記憶手段
    と、 印刷処理が実行された際に、テープ状印刷媒体又は製版
    用リボンにおける今回の印刷処理で対象となる部分の長
    さ情報分だけ、上記印刷処理長累積値記憶手段に格納さ
    れている印刷処理長累積値を増大させる印刷処理長累積
    値更新手段と、 所定情報を表示する表示手段と、 表示起動があったときに、上記印刷処理長累積値記憶手
    段に格納されている印刷処理長累積値の情報を上記表示
    手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴と
    する印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記表示制御手段は、上記印刷処理長累
    積値記憶手段に格納されている印刷処理長累積値の情報
    を数字表示させる第1の表示モードと、上記印刷処理長
    累積値記憶手段に格納されている印刷処理長累積値の情
    報を対数化してグラフ表示させる第2の表示モードとを
    有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 上記表示制御手段は、当該装置の未処理
    時間が所定時間になったことを表示起動とするものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 印刷処理が実行された上記製版用リボン
    の部分をネガフィルム部分とし、上記ネガフィルム部分
    を介して、光の受光部又は非受光部が硬化する印面部材
    に光を照射して露光させる光源と、 露光回数を記憶する露光回数記憶手段と、 露光処理が実行された際に、上記露光回数記憶手段に格
    納されている露光回数を1だけ増大させる露光回数更新
    手段とをさらに有し、 上記表示制御手段は、上記露光回数記憶手段に格納され
    ている露光回数も上記表示手段に表示させることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 上記表示制御手段は、上記印刷処理長累
    積値記憶手段に格納されている印刷処理長累積値の情報
    と、他の表示対象情報とを、上記表示手段に、表示終了
    指令が与えられるまでの間、所定時間ずつサイクリック
    に繰り返し表示させることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の印刷装置。
JP10052222A 1998-03-04 1998-03-04 印刷装置 Withdrawn JPH11245452A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101416A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Duplo Seiko Corp 製版方法、製版装置及び孔版印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101416A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Duplo Seiko Corp 製版方法、製版装置及び孔版印刷装置

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