JPH11198504A - 印章画像の作成方法およびその装置 - Google Patents

印章画像の作成方法およびその装置

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JPH11198504A
JPH11198504A JP1800398A JP1800398A JPH11198504A JP H11198504 A JPH11198504 A JP H11198504A JP 1800398 A JP1800398 A JP 1800398A JP 1800398 A JP1800398 A JP 1800398A JP H11198504 A JPH11198504 A JP H11198504A
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JP1800398A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tsukagoshi
真一 塚越
Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
Kenichi Tanabe
賢一 田辺
Takuya Suetani
拓哉 末谷
Tomoyuki Niimura
朋之 新村
Kiyoshi Ogawa
貴代司 小川
Miwa Kanda
みわ 神田
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰刻枠を多数用意しておく必要がなく、陽刻
画像のうち所望の文字画像を容易に陰刻画像とすること
ができる印章画像の作成方法およびその装置を提供す
る。 【解決手段】 画像部分を凸部に対応する陽ドットで表
現し、かつ、空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現
した文字画像を、陰ドットで表現した画像領域に所望の
並びで複数配置した陽刻画像の一部または全部を陰刻画
像とする印章画像の作成方法において、陽刻画像のうち
陰刻とすべき1以上の文字画像を指定する陰刻文字指定
工程と、指定された文字画像の周囲を囲むように、予め
用意した複数の枠要素を画像領域に配置して、複数の枠
要素からなる陰刻枠を作成する陰刻枠作成工程と、陰刻
枠内における文字画像の画像部分を陰ドットで表現し、
空白部分を陽ドットで表現するとともに、陰刻枠内にお
ける画像領域を陽ドットで表現した陰刻画像を作成する
陰刻画像作成工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陽刻画像の一部ま
たは全部を、陰刻画像とする印章画像の作成方法および
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印章画像は、1以上の文字画像
を所定の画像領域に配置した陽刻画像で構成されてい
る。各文字画像のデータ(画像データ)は、凸部に対応
する陽ドットで表現した画像部分と、凹部に対応する陰
ドットで表現した空白部分とにより構成されている。こ
のような陽刻の画像データを利用して、陽刻画像の一部
または全部を陰刻画像とする印章画像の作成方法および
その装置として、特開平9−234935号公報に記載
のものが知られている。
【0003】この印章画像の作成方法およびその装置で
は、陽刻画像の一部または全部の文字画像(以下「所望
の文字画像」という)を陰刻画像とするのに、まず、所
望の文字画像の画像部分および空白部分のデータをそれ
ぞれ反転させる。すなわち、画像部分を陰ドットで表現
し、かつ空白部分を陽ドットで表現した反転論理データ
を作成する。これにより、所望の文字画像は、陰刻画像
となるものの、その周囲の形状は文字画像の空白部分の
外形により規制された一定形状のものとなり、陰刻画像
が有する表現(強調)力を十分に発揮した印章画像を作
成することができない。そこで、上記反転論理データ
と、種々の外形を有し全体が陽ドットで表現された陰刻
枠のデータとを論理積(AND)演算させることによ
り、種々の外形の陰刻画像を有する印章画像を作成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の印章
画像の作成方法およびその装置では、陰刻画像とする所
望の文字画像の文字サイズや文字数などに応じて、上記
陰刻枠を多数用意しておく必要がある。すなわち、例え
ば文字サイズの大きい文字画像を陰刻画像とする場合に
は、文字の高さ方向および幅方向の大きな陰刻枠が必要
となり、また陰刻画像とする文字画像の文字数が多い場
合には、文字画像の並び方向に対する幅の大きな陰刻枠
が必要となる。このように、陰刻画像とする文字画像の
文字サイズや文字数などを考慮して、極めて多くの陰刻
枠を用意しておく必要がある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、陰刻枠を多数用意しておく必
要がなく、陽刻画像のうち所望の文字画像を容易に陰刻
画像とすることができる印章画像の作成方法およびその
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る印章画像
の作成方法は、画像部分を凸部に対応する陽ドットで表
現し、かつ、空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現
した文字画像を、陰ドットで表現した画像領域に所望の
並びで複数配置した陽刻画像の一部または全部を陰刻画
像とする印章画像の作成方法において、陽刻画像のうち
陰刻とすべき1以上の文字画像を指定する陰刻文字指定
工程と、指定された文字画像の周囲を囲むように、予め
用意した複数の枠要素を画像領域に配置して、複数の枠
要素からなる陰刻枠を作成する陰刻枠作成工程と、陰刻
枠内における文字画像の画像部分を陰ドットで表現し、
空白部分を陽ドットで表現するとともに、陰刻枠内にお
ける部分画像領域を陽ドットで表現した陰刻画像を作成
する陰刻画像作成工程とを有することを特徴とする。
【0007】また、請求項7に係る印章画像の作成装置
は、画像部分を凸部に対応する陽ドットで表現し、か
つ、空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現した文字
画像の画像データが複数記憶された記憶手段と、記憶手
段から画像データを読み出すとともに、読み出された画
像データに基づく文字画像を、陰ドットで表現した画像
領域に所望の並びで複数配置した陽刻画像を作成する陽
刻画像作成手段とを備え、陽刻画像の一部または全部を
陰刻画像とする印章画像の作成装置において、陽刻画像
のうち陰刻とすべき1以上の文字画像を指定する陰刻文
字指定手段と、記憶手段に更に記憶された複数の枠要素
データを読み出し、指定された文字画像を囲むように、
複数の枠要素データに基づく複数の枠要素を画像領域に
配置して、複数の枠要素からなる陰刻枠を作成する陰刻
枠作成手段と、陰刻枠内における文字画像の画像部分を
陰ドットで表現し、空白部分を陽ドットで表現するとと
もに、陰刻枠内における部分画像領域を陽ドットで表現
した陰刻画像を作成する陰刻画像作成手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0008】この構成によれば、まず、陰刻文字指定手
段などによって、陽刻画像のうち陰刻とすべき1以上の
文字画像を指定する(陰刻文字指定工程)。次いで、陰
刻枠作成手段などによって、指定された文字画像の周囲
を囲むように、記憶手段から読み出された枠要素データ
に基づく複数の枠要素を画像領域に配置して、それらの
枠要素からなる陰刻枠を作成する(陰刻枠作成工程)。
その後、陰刻画像作成手段などによって、陰刻枠内にお
ける文字画像の画像部分を陰ドットで表現し、空白部分
を陽ドットで表現するとともに、陰刻枠内における部分
画像領域を陽ドットで表現して、陰刻画像を作成する
(陰刻画像作成工程)。このように、陽刻画像のうち指
定された文字画像に応じて、すなわち文字サイズや文字
数などに応じて、複数の枠要素からなる陰刻枠が作成さ
れ、その陰刻枠内を上述のようにして陰刻画像とするの
で、従来のような多くの陰刻枠を用意しておく必要がな
く、所望の文字画像を容易に陰刻画像とすることができ
る。なお、本明細書における文字画像には、通常の文字
の他、記号や簡易な図形などの画像も含む。
【0009】なお、ここで、「枠要素」とは、陰刻枠の
一部をなすものであり、複数の枠要素を組合わせること
により、陰刻枠が構成される。具体的に、枠要素はドッ
ト(陰ドットまたは陽ドット)や、そのドットを複数有
する線あるいは一定形状の画像などである。
【0010】請求項1の印章画像の作成方法において、
陰刻文字指定工程は、陽刻画像のうち任意の2の文字画
像が指定されることにより、指定された両文字画像を含
み、それらの間の並び方向の文字画像全体を指定可能で
あることが好ましい。
【0011】また、請求項7の印章画像の作成装置にお
いて、陰刻文字指定手段は、陽刻画像のうち任意の2の
文字画像が指定されることにより、指定された両文字画
像を含み、それらの間の並び方向の文字画像全体を指定
可能であることが好ましい。
【0012】この構成によれば、陰刻文字指定手段など
によって、陽刻画像のうち任意の2の文字画像を指定す
ることにより、指定された両端の文字画像およびそれら
の間の文字画像の全体を一括して容易に指定することが
できる。
【0013】請求項1の印章画像の作成方法において、
陰刻文字指定工程は、陽刻画像のうち任意の1の文字画
像が指定されることにより、指定された文字画像を含
み、それ以後の並び方向の文字画像全体、またはそれ以
前の並び方向の文字画像全体を指定可能であることが好
ましい。
【0014】また、請求項7の印章画像の作成装置にお
いて、陰刻文字指定手段は、陽刻画像のうち任意の1の
文字画像が指定されることにより、指定された文字画像
を含み、それ以後の並び方向の文字画像全体、またはそ
れ以前の並び方向の文字画像全体を指定可能であること
が好ましい。
【0015】この構成によれば、陰刻文字指定手段など
により、陽刻画像のうち任意の1の文字画像を指定する
ことにより、その文字画像を含み、それ以後の並び方向
またはそれ以前の並び方向の文字画像全体が指定可能で
ある。したがって、文字画像を一つ指定するだけで、そ
の文字画像およびそれ以後の文字画像の全体、またはそ
れ以前の文字画像の全体を一括して容易に指定すること
ができる。
【0016】請求項1、2または3の印章画像の作成方
法において、陰刻枠は、その左右両端の縦枠部をそれぞ
れ構成する左縦枠部および右縦枠部と、左縦枠部および
右縦枠部の上端同士および下端同士を連結し、上下両端
の横枠部をそれぞれ構成する上横枠部および下横枠部と
からなり、左縦枠部および右縦枠部並びに上横枠部およ
び下横枠部は、いずれも1以上の枠要素で構成されてい
ることが好ましい。
【0017】また、請求項7、8または9の印章画像の
作成装置において、陰刻枠は、その左右両端の縦枠部を
それぞれ構成する左縦枠部および右縦枠部と、左縦枠部
および右縦枠部の上端同士および下端同士を連結し、上
下両端の横枠部をそれぞれ構成する上横枠部および下横
枠部とからなり、左縦枠部および右縦枠部並びに上横枠
部および下横枠部は、いずれも1以上の枠要素で構成さ
れていることが好ましい。
【0018】この構成によれば、陰刻枠の左右両端の縦
枠部をそれぞれ構成する左縦枠部および右縦枠部、並び
に陰刻枠の上下両端の横枠部を構成する上横枠部および
下横枠部が、いずれも1以上の枠要素で構成されている
ので、上下左右に、より自由度を有する種々の形態の陰
刻枠を作成することができる。
【0019】請求項1ないし4のいずれか1項の印章画
像の作成方法において、陽刻画像全体の周囲を囲む外枠
を、画像領域に配置する場合であって、外枠と陰刻枠と
が干渉するとき、陰刻枠作成工程において、外枠と陰刻
枠との干渉を回避するように、陰刻枠を縮小することが
好ましい。
【0020】また、請求項7ないし10のいずれか1項
の印章画像の作成装置において、陽刻画像全体の周囲を
囲む外枠を、画像領域に配置する場合であって、外枠と
陰刻枠とが干渉するとき、陰刻枠作成手段は、外枠と陰
刻枠との干渉を回避するように、陰刻枠を縮小すること
が好ましい。
【0021】この構成によれば、陽刻画像全体の周囲を
囲む外枠と、陰刻枠とが干渉する場合に、陰刻枠作成手
段などにより、外枠と陰刻枠との干渉を回避するよう
に、陰刻枠を縮小する。これにより、外枠と陰刻画像と
が明確に区別され、外枠内における陰刻画像を強調させ
た印章画像を作成することができる。
【0022】請求項6に係る印章画像の作成方法は、画
像部分を凸部に対応する陽ドットで表現し、かつ、空白
部分を凹部に対応する陰ドットで表現した文字画像を、
陰ドットで表現した画像領域に所望の並びで複数配置し
た陽刻画像の一部または全部を陰刻画像とする印章画像
の作成方法において、陽刻画像のうち陰刻とすべき1以
上の文字画像を指定する陰刻文字指定工程と、指定され
た文字画像を部分的に含むように、予め用意した複数の
枠要素を画像領域に配置して、複数の枠要素からなる陰
刻枠を作成する陰刻枠作成工程と、陰刻枠内における文
字画像の画像部分を陰ドットで表現し、空白部分を陽ド
ットで表現するとともに、陰刻枠内における部分画像領
域を陽ドットで表現した陰刻画像を作成する陰刻画像作
成工程とを有することを特徴とする。
【0023】この構成によれば、まず、陽刻画像のうち
陰刻とすべき1以上の文字画像を指定する(陰刻文字指
定工程)。次いで、指定された文字画像を部分的に含む
ように、複数の枠要素を画像領域に配置して、それらの
枠要素からなる陰刻枠を作成する(陰刻枠作成工程)。
その後、陰刻枠内における文字画像の画像部分を陰ドッ
トで表現し、空白部分を陽ドットで表現するとともに、
陰刻枠内における部分画像領域を陽ドットで表現して、
陰刻画像を作成する(陰刻画像作成工程)。このよう
に、陽刻画像のうち指定された文字画像に応じ、上述の
ようにして陰刻画像を作成するので、文字画像を部分的
に陰刻画像とした、より変化に富む印章画像を容易に作
成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る印章画像作成方法およびその装置
を、印章を作成するための印章作成装置に適用した場合
について説明する。この印章作成装置は、印面を紫外線
硬化樹脂で形成した印章本体に、インクリボンに印字
(印刷)した文字画像(記号、図形なども含む)やその
周囲を囲む外枠画像による印章画像をマスクとして紫外
線を露光し、所望の印章を作成するものであり、本実施
形態に係る印章画像作成方法およびその装置は、主に、
インクリボン上にマスクを生成するための情報となる印
章画像データを作成するためのものである。図1(a)
は印章作成装置の平面図、図1(b)は印章作成装置の
正面図であり、図11は印章作成装置の制御ブロック図
である。
【0025】図1に示すように、この印章作成装置1
は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成さ
れ、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設
して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装
置本体5に印章作成対象物である印章本体A(図3参
照)を装着するためのポケット6が形成され、ポケット
6には窓付きの開閉蓋7が設けられている。機械装置部
4の左部には、印章作成装置1を製版(印字)動作や露
光動作に切り替えるとともに、開閉蓋7を開放させる機
能スイッチ8が配設されている。この機能スイッチ8の
切替操作は、後述する制御部300の入力インタフェー
ス304に対して報告されるようになっており、またそ
の操作位置には、「露光」、「入力/製版」、「OF
F」および「OPEN」の操作表示がされていて、この
うちの「露光」、「入力/製版」および「OPEN」の
位置には、制御部300の出力インタフェース305に
接続された発光素子12が配設されている。また、機械
装置部4の右側部には、印章作成装置1に、後述する印
章文字ラベル作成用の製版シートB(図4参照)のため
の、差込み口9aおよび取出し口9bが形成されてい
る。さらに、機械装置部4には、ポケット6の外側に位
置して、メンテナンスカバー10が着脱自在に設けら
れ、このメンテナンスカバー10の内部には、インクリ
ボンCを搭載したリボンカートリッジ11が装着されて
いる(図2参照)。
【0026】電子装置部3には、上面に操作部21が形
成され、後述する制御部300が内蔵されている。操作
部21には、制御部300の入力インタフェース304
に接続されたプッシュボタン群22および操作ダイヤル
23と、出力インタフェース305に接続された表示器
駆動回路24aと、この表示器駆動回路24aによって
駆動される表示器24が配設されている。操作ダイヤル
23は、中心部に配設された円形の実行キー31と、そ
の外側に環状に配設された4つ割りのカーソル/変換キ
ー32と、更にその外側に環状に配設された文字入力キ
ー33とで3重構造を有しており、文字入力キー33の
表面には50音の平仮名、アルファベット、数字、記号
などが印刷されている(図示省略)。印章文字の入力
は、文字入力キー33を三角マーク25に合わて回転さ
せ、実行キー31を押して平仮名やアルファベットなど
を入力する。平仮名入力の場合には、適宜、カーソル/
変換キー32により、入力された平仮名を漢字変換す
る。そして、所望の印章文字を表示器24上に表示させ
たところで、これを確定する。なお、印章文字には、通
常の文字の他、記号、簡易な図形なども含む。
【0027】また、印章文字の文字サイズや書体を変え
たり、印章文字全体の周囲を囲む外枠を指定する場合に
は、プッシュボタン群22の所定のボタン22aを押下
した後、操作ダイヤル23の文字入力キー33を回転さ
せることにより、所望の文字サイズや外枠を指定する。
なお、外枠の指定の際に、「外枠なし」を選択すること
により、外枠を設けないようにすることも可能となって
いる。
【0028】ここで、印章を作成する場合の一連の操作
について、図1および図2を参照して簡単に説明する。
先ず、機能スイッチ8を待機位置となる「OFF」位置
から「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放
し、ポケット6に印章本体Aをセットする。この印章本
体Aのセットに伴い、制御部300の入力インタフェー
ス304に接続された印章検出部66によって、印章本
体Aの種別が検出される。
【0029】次に、機能スイッチ8を「入力/製版」位
置まで回転操作して製版動作に機能を移行させ、プッシ
ュボタン群22および操作ダイヤル23を操作して印章
文字を入力し、印章画像に外枠を設ける場合には、所望
の外枠を指定する。その後、印章文字ラベルが作り込ま
れた製版シートBを、差込み口9aに挿入してセットす
る。
【0030】次に、プッシュボタン群22の所定のボタ
ン22aを操作して、製版動作(製版処理)、すなわち
印字を行わせる。この印字は、インクリボンCと製版シ
ートBとに同時に為され、インクリボンC上の印章画像
のインクの部分が製版シートBに転写される。印字が完
了すると、インクリボン(の印字部分)Cは露光のため
に先方に送られ、同時に製版シートBは取出し口9bか
ら外部に送り出される。ここで、送り出された製版シー
トBにより、印章文字などに誤りがないことを確認した
ら、次に機能スイッチ8を「露光」位置まで回転操作し
て露光動作に機能を移行させ、露光を行わせる。
【0031】露光が完了したら、機能スイッチ8を「O
PEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケ
ット6から印章本体Aを取り出して、これを洗浄する。
この洗浄により印章が完成するが、印章が完成したとこ
ろで、上記の製版シートBから印章文字ラベルを剥し
て、これを印章の背面に貼着する。
【0032】次に、印章作成装置1の構成部位のうち、
後述する制御部300に関連する部位について、図2〜
図10を参照して、順を追って説明する。
【0033】リボンカートリッジ11は、装置本体5に
対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗
に際しケースごと交換できるようになっている。図2に
示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取
りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設
けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き
出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻
き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンC
の走行経路には、その短辺部分に後述する印字部64が
臨み、長辺部分に露光部65が臨んでいる。この場合、
印字部64には、このインクリボンCと上記の製版シー
トBが同時に臨み、露光部65には印字後のインクリボ
ンCが臨む。
【0034】インクリボンCは、透明なリボンテープと
この表面に塗布したインクとからなり、実施形態では、
6μm厚のものが用いられている。印字部64において
このインクリボンCに印字が行われると、インクの部分
が製版シートBに転写する。これにより、インクリボン
Cのリボンテープには、インクの文字などの部分が剥離
したネガ画像の印章画像が形成され、製版シートBに
は、インクの文字などの部分が付着したポジ画像の印章
画像が形成される。そして、インクリボンCは、これを
マスクとして利用すべく先方の露光部65に送られる一
方、製版シートBは、印章文字などの確認のため、また
これを作成した印章に貼着すべく、装置外部に送り出さ
れる。
【0035】製版シートBは、図4に示すように、ベー
スシートBaと粘着シートBbとを積層して構成され、
全体が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方
形に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベ
ースシートBaから剥した粘着シートBbの方形部分
が、上記の印章の背面に貼着する印章文字ラベルBdと
なる。印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形
状の異なる数種のものが用意されており、これに対応し
て製版シートBも、その印章文字ラベルBdの部分の形
状(切り線の形状)が異なる数種のものが用意されてい
る。
【0036】一方、印章本体Aは、図3に示すように、
樹脂製の台木Aaの先端に薄手のスポンジ(発泡ウレタ
ン)Abが貼着されるとともに、スポンジAbに紫外線
の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着され、さらに樹
脂ベースAcに印面Adを構成する紫外線硬化樹脂が貼
着されている。この印章本体Aの紫外線硬化樹脂(印面
Ad)の部分に、インクリボンCをマスクとして紫外線
を露光することにより、印面Adにおける印章文字や外
枠に相当する部分が硬化する。この状態で印章本体A
を、ポケット6から取り出して洗浄することにより、水
溶性の未硬化部分が洗い出され、印章文字や外枠の割り
付けられた印章が完成する。なお、図中の符号Aeは、
樹脂製のキャップである。
【0037】次に、図2および図11を参照して、印字
部64について説明する。印字部64は、制御部300
の出力インタフェース305に接続されているヘッド駆
動回路56aおよびモータ駆動回路57aと、ヘッド駆
動回路56aによって駆動され、インクリボンCに印章
画像を印字する印字ヘッド(サーマルヘッド)56と、
モータ駆動回路57aによって駆動され、印字ヘッド5
6の印字動作に対応してインクリボンCを送るプラテン
ローラ57と、印字ヘッド56のヘッド表面に設けられ
たヘッド温度センサ56bと、を備えている。また、印
字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部分に向か
って装置ケース2には、上記の製版シートBが送り込ま
れる送込み通路181と、製版シートBが送り出される
送出し通路182とが形成されている。送込み通路18
1の上流端には外部に開放した上記の差込み口9aが形
成され、送出し通路182の下流端には外部に開放した
上記の取出し口9bが形成されている。
【0038】プラテンローラ57は、上述したように駆
動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14か
ら巻き出すとともに、印字ヘッド56との間に製版シー
トBをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBと
を重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド
56はサーマルヘッドであり、熱転写によりインクリボ
ンCのリボンテープに塗布されたインクを製版シートB
に転写する。この転写により、インクリボンCから印章
画像に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボ
ンテープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれた
インクが印章画像として付着する。また、ヘッド表面温
度センサ56bは、上述したように印字ヘッド56のヘ
ッド表面に密着して設けられたサーミスタなどの温度セ
ンサであり、制御部300の入力インタフェース304
に接続され、印字ヘッド56の表面温度を検出して報告
する。
【0039】送込み通路181には、製版シートBの差
込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨ん
でおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートB
は、このセンサ183の検出結果により、プラテンロー
ラ57により送られて、その印章文字ラベルBdの先端
部位置から印字が開始されるようになっている。送出し
通路182を構成する左側の壁には、その先端(上流
端)に分離爪部184が形成されており、この分離爪部
184により、重ねた状態で送られてきたインクリボン
Cと製版シートBとが引き離される。そして、インクリ
ボンCは先方の露光部65に送られる一方、製版シート
Bは送出し通路182を介して装置外部に送り出され
る。
【0040】次に、図2および図11を参照して、露光
部65について説明する。露光部65は、制御部300
の出力インタフェース305に接続された光源駆動回路
191aと、ポケット6にセットした印章本体Aの印面
Adに対峙するように設けられ、光源駆動回路191a
によって駆動される紫外線光源191と、紫外線光源1
91と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板58
とを備えている。紫外線光源191は、セミホット管と
呼ばれる自己加熱型熱陰極管であり、図示しない基板上
に設けた蛍光管ホルダに支持されている。印章本体Aの
印面Adと押え板58と紫外線光源191とは、それぞ
れ間隙を存して相互に平行に配設されており、この印面
Adと押え板58との間にインクリボンCが配設されて
いる。
【0041】押え板58は透明な樹脂などで構成され、
前進してインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し
当てるようになっている。すなわち、露光の際には、押
え板58により印章本体Aの印面AdにインクリボンC
を押し当てた後、紫外線光源191を点灯して、押え板
58越しにインクリボンCをマスクとした露光が行われ
る(図5参照)。また、この露光部65には、制御部3
00の入力インタフェース304に接続され、露光部6
5の周囲(環境)温度を検出して報告するサーミスタな
どの周囲温度センサ67が設けられている。
【0042】なお、押え板58の前進に伴って、第1ガ
イドピン53および第2ガイドピン54も同方向に移動
する。この移動は、第1および第2ガイドピン53,5
4間に張り渡したインクリボンCの張りを緩めるものと
なり、インクリボンCは、その張力を減じた状態で、す
なわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの印面Adに押
し当てられる。
【0043】この状態を、図2および図5を参照して更
に詳述するに、図2において走行するインクリボンCに
は巻取りリール13により強い張力が作用し、上述のよ
うにインクリボンCは極薄のテープゆえ縦皺が生じてい
る。したがって、このままインクリボンCを印章本体A
の印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を生
じたまま印面Adに押し付けられ、印章画像が歪んで露
光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませると、
印章画像が位置ずれして露光されしまう。そこで、図5
に示すように、押え板58の前進に伴って、第1ガイド
ピン53および第2ガイドピン54も前進させて、イン
クリボンCの張りを緩めると共に、その際にテンション
ピン55により、インクリボンCに縦皺が生じない程度
の弱い力で張りを与えるようにしている。
【0044】また、図5の露光状態におけるインクリボ
ンCは、テンションピン55および第2経路ピン52に
より、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え板
58の両端に形成した面取り部分207の作用により、
インクリボンCに無用な皺が生じないようになってい
る。
【0045】なお、上述したように、印字によって製版
シートBに形成されたポジ画像とインクリボンCに形成
されたネガ画像は、それぞれ印章文字ラベルと露光用マ
スクとして使用される。すなわち、これらの画像の出来
映えが、印章としての完成品の出来映えに直接、反映さ
れる。特に、露光用マスクとして使用されるインクリボ
ンCが歪んでしまうと、印章画像が歪んで露光されてし
まうため、上記の張力に対する機械的な構造上の工夫の
ほか、熱量に対する電気的な機能上の工夫がなされ、イ
ンクリボンCに無用な皺などが発生しないようにしてい
る。
【0046】次に、開閉蓋7の開閉に連動する印章検出
部66について説明する。この印章検出部66は、ポケ
ット6に印章本体Aが装着されたことを検出するととも
に、印章本体Aの種別を判別するものである。印章本体
Aには、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用
などの各種形状の異なるものが用意され、これら各種の
印章本体Aは、長さ(図3の上下方向の長さ)は同一で
あるが、幅(図3の左右方向の幅)および厚みが異なっ
ている。このような幅および厚みの異なる各種の印章本
体Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット6内
の一定の位置にセットするため、この実施形態では、図
6および図7に示すように、ポケット6の底面6bに長
短4本のボス251,251,251,251が立設さ
れ、これに対応して印章本体Aには、ボス251が嵌合
する嵌合穴Afが形成されている(図7参照)。
【0047】4本のボス251,251,251,25
1は「T」字状に配設されており、これに対応して、例
えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図7
(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,A
f,Afが(図7(b))、形成されている。このよう
に、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章本
体Aの種別により区々であり、これらの嵌合穴Afとボ
ス251の組み合わせにより、ポケット6に装着した各
種の印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に
来るように位置決めされている。
【0048】また、印章本体Aの印面Adと逆の背面A
gには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の小穴
(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する印章検
出部66のスイッチアレイ262との協働により、印章
本体Aの種別が判別される(図8参照)。なお、印章本
体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離
して装置外部に送り出された製版シートBの印章文字ラ
ベルBdが貼着され、これにより小穴Ahが隠されるよ
うになっている。
【0049】印章検出部66は、図9および図10に示
すように、印章本体Aの背面Agに対向するように配設
したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ねている)
261と、スイッチホルダ261に支持させた6個の検
出スイッチ263からなるスイッチアレイ262とを備
えている。各検出スイッチ263は、プッシュスイッチ
などで構成されたスイッチ本体264と、先端がポケッ
ト6内に臨むスイッチトップ265とで、構成されてい
る。スイッチトップ265は、平板部266と、平板部
266から直角に延びる検出突起部267とからなり、
平板部266の下部でスイッチホルダ261に形成した
ガイド突起268に、且つ検出突起部267でスイッチ
ホルダ261に形成したガイド孔269に案内されて、
前後方向に移動する。
【0050】スイッチ本体264は基板270の裏面に
固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ26
5の平板部266に突き当てるように配設されている。
この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチト
ップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢に
より検出突起部267の先端がスイッチホルダ261の
ガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、こ
の付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検
出スイッチ263のON−OFFに対応している。この
場合、スイッチアレイ262の内のいずれか1個の検出
スイッチ263が、ON状態になったとき、すなわち検
出突起部267の先端がガイド孔269に没入したとき
に、印章本体Aが装着されていることが検出され、逆に
全ての検出スイッチ263が、OFF状態になったと
き、すなわち検出突起部267の先端がポケット6内に
突出したときに、印章本体Aが装着されていないことが
検出される。そして、スイッチアレイ262の各検出ス
イッチ263は、対応する印章本体Aの小穴Ahの有無
により、ONまたはOFFのいずれかの状態となる。し
たがって、6個の検出スイッチ263のON・OFFの
パターンにより、印章本体Aの種別が判別される。
【0051】図8は、印章本体Aの小穴Ahと、6個の
検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表してい
る。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との関
係から、 26−1種類、すなわち63種の判別パターン
の認識が可能になっている。この場合、角型印などの幅
の狭い印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイ
ッチ263,263に対する小孔Ahがなく、この2個
の検出スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の
空間に向かって突出する。すなわち、角型印などの幅の
狭い印章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔
Ahが有る判別パターンとして、認識される。
【0052】次に、図11を参照して、制御部300に
ついて説明する。この制御部300は、例えばマイクロ
コンピュータによって構成され、CPU301、ROM
302、RAM303、入力インタフェース304、出
力インタフェース305、およびこれらを接続するシス
テムバス306を備えている。
【0053】ROM302には、各種プログラムや、か
な漢字変換用辞書データ、文字・記号・図形などのフォ
ントデータ、各種の外枠の画像データ、印章本体Aの種
別毎の各種データなどの固定データが格納されている。
RAM303は、作業エリアとして用いられ、また、印
章作成者の入力に係る固定データを格納するのに用いら
れる。なお、このRAM303の格納データは、電源オ
フ時にもバックアップされるようになっている。
【0054】入力インタフェース304は、前述した機
能スイッチ8、操作部21のプッシュボタン群22、操
作ダイヤル23、印字部64のヘッド表面温度センサ5
6b、露光部65の周囲温度センサ67、印章検出部6
6などからの入力信号を、システムバス306を介して
CPU301やRAM303に取り込むためのインタフ
ェースとして機能する。一方、出力インタフェース30
5は、CPU301、ROM302およびRAM303
からの各種制御信号や各種制御用データが、システムバ
ス306を介して入力され、前述した発光素子12、操
作部21の表示器駆動回路24a、印字部64のヘッド
駆動回路56a、モータ駆動回路57a、露光部65の
光源駆動回路191aなどに対して出力するためのイン
タフェースとして機能する。
【0055】CPU301は、マルチタスク処理を行う
ようになっており、入力インタフェース304からの入
力信号や、そのときの処理内容に応じて定まるROM3
02内の処理プログラムに基づいて、RAM303を作
業エリアとして用い、必要なときにROM302やRA
M303内に格納されている固定データを適宜用いて処
理するようになっている。
【0056】図12は、主要タスク起動処理の一例(製
版処理までの流れ)を示している。同図に示すように、
主要タスク起動処理のタスクが起動すると、まず、ワー
ク(作業)エリアが確保され(S11)、続いて表示処
理(S12a(S12b,S12c))およびユニット
(印章本体)判定エラー処理(S13)のタスクが起動
する。次に、入力エラー判定処理(S14)、印章文字
等入力処理(S15)および製版用の画像(製版画像)
作成処理(S16)などのタスクが起動する。これらの
処理(S14,S15,S16)のタスクは、同時に進
行して処理される。
【0057】具体的には、最初の印章文字の入力を行っ
てから、次の印章文字の入力を行うまで(S15)の間
に、入力された文字数等に不具合がないかを判断し(S
14)、製版画像を作成する(S16)。これらの処理
途中で印章文字の入力が行われると(S15)、入力エ
ラー判定処理(S14)および製版画像作成処理(S1
6)は直ちに中止され、改めて最初から各処理を再開す
る。つまり、既入力の印章文字のデータに変更がある度
に、これらの処理(S14,S16)が実行され、製版
処理(S17)の実行前には、常に最新の印章文字のデ
ータに基づく製版画像が作成される。
【0058】なお、上記のマルチタスク処理のような並
列処理は、プログラムまたは上記のようなタスク処理を
全て割込処理とし、発生した割込の優先順位を制御する
割込制御回路を採用することによって実現することもで
きる。
【0059】この印章作成装置1の場合、本発明の印章
画像作成方法及びその装置は、主に、制御部300、操
作部21および印章検出部66により実現されており、
図11〜図34を参照して、以下にその特徴となる動作
を説明する。なお、上述したように、印面Adにおける
印章文字および外枠は、インクリボンCに形成される印
章画像によって作成されるものであるから、以下の説明
においては、その印章画像を作成するための製版画像の
作成を中心に説明する。
【0060】図13は、印章文字の入力手順を示すフロ
ーチャート図である。また、図14および図15は、製
版画像作成の処理手順を示すフローチャート図である。
以下の説明では、まず、図13のフローチャート図を参
照して、印章文字の入力から所望の文字を陰刻または陽
刻に指定するまでについて説明し、その後図14および
図15のフローチャート図を参照して、印章文字の入力
および種々の指定の情報に基づいて製版画像を作成する
までについて説明する。
【0061】印章文字の入力では、上述したように、印
章作成者が文字入力キー33、カーソル/変換キー32
および実行キー31などを操作することにより、所望の
印章文字を印章作成装置1に入力する(S21)。図1
6は、印章作成装置1に、「ABCDE」なる文字が入
力され、表示器24上に表示された印章文字を示す図で
ある。なお、以下の説明では、表示器24上に表示され
る印章文字を、図16に示すような2重線で囲み、かつ
文字色を淡色で示すこととする。
【0062】印章文字を入力した後、所望の刻印、すな
わち陰刻または陽刻とすべき印章文字を指定する(S2
2)。図17は、この場合の印章文字の指定の手順を示
すフローチャート図である。同図に示すように、まず、
指定される印章文字を、陰刻または陽刻のいずれにする
かの指定刻印モードを選択する(S51)。次いで、カ
ーソル/変換キー32を操作して、カーソルを移動さ
せ、指定する印章文字の並び方向(左から右方向)の最
も前の文字(最前文字)、または並び方向の最も後の文
字(最後文字)を指定する(S52)。
【0063】具体的には、例えば入力された上記印章文
字のうち、「C」を最前文字として指定すると、表示器
24上には、図18(a)に示すような三角のマーク
が、「B」と「C」との間に表示される。この状態で文
字の指定を終了(S53)すると、「C」を含み、それ
以後の印章文字、すなわち「CDE」が指定刻印として
指定される。
【0064】なお、この場合、最前文字を指定する上記
三角マークにカーソルを合わせ、最前文字の指定を最後
文字の指定に変更することもできる。この場合には、表
示器24上には、図18(b)に示すように、上記三角
マークと反対向きの三角マークが表示され、「AB」が
指定刻印として指定される。なお、上記三角マークにカ
ーソルを合わせ、これを削除することにより、刻印の指
定を容易に解除できるようになっている。
【0065】また、「C」を最前文字として指定した
後、カーソルを移動させ、「D」を最後文字として指定
すると(S52)、表示器24上には、図18(c)に
示すように、「D」と「E」との間にも同図(a)と同
様の三角マークが表示される。これにより、「CD」が
指定刻印として指定される。なお、図示しないが、
「C」と「D」の間に文字が入力されている場合には、
「C」および「D」に加えて、その間の文字も含めて、
指定刻印が指定される。
【0066】印章作成装置1では、上記のようにして印
章文字の一部に対し、所望の刻印を指定した後であって
も、当初指定した指定刻印モードを変更することができ
るようになっている(S23)。すなわち、当初の指定
刻印モードが陰刻(陰刻モード)である場合には、陽刻
(陽刻モード)に変更し(S24)、一方当初の指定刻
印モードが陽刻モードである場合には、陰刻モードに変
更して(S24)、当初の指定刻印モードを変更するこ
とができる。また、指定刻印モードを一旦変更しても、
更に再度変更することもできる(S25,S24)。つ
まり、所望の刻印とする印章文字を指定(S22)した
後であっても、印章作成者が自由に何度でも指定刻印モ
ードを変更できるようになっている。
【0067】また、上記のように指定刻印の文字および
指定刻印モードを指定した後、印章文字全体の周囲を囲
む外枠を指定してもよい(S26,S27)。この外枠
には、例えば、図19(a)〜(d)に示すようなもの
があり、印章作成者が自由に選択して指定することがで
きる。
【0068】なお、例えば図19(d)に示すような外
枠を指定し、かつ指定刻印が陰刻である場合には、印章
文字の文字サイズなどにより、外枠と陰刻部分の縁部
(後述する陰刻枠)とが干渉してしまう場合がある。図
20は、上記印章文字のうち、「CD」の文字が陰刻指
定され、かつ外枠Wが指定されて作成された印章画像を
示す図である。同図に示すように、「CD」の陰刻部分
Xの上端部および下端部が外枠Wに干渉すると、外枠の
上端部および下端部の一部が陰刻部分Xによって隠され
た状態となり、好ましくない。このため、印章作成装置
1では、指定刻印モードが陰刻モードであって、外枠を
指定する場合には、外枠と陰刻枠との干渉回避が可能な
設定ができ、図21に示すような印章画像を作成するこ
とができるようになっている(S28,S29)。
【0069】同様に、図19(a)〜(c)に示すよう
な外枠を指定した場合にも、外枠と陰刻枠との干渉が回
避可能となっている。
【0070】次に、上記の指定・入力情報に基づく製版
画像の作成について説明する。図14に示すように、製
版画像の作成が開始されると、まず印章本体の種別およ
び印章文字の文字数に応じて、または印章作成者が指定
する文字サイズ(指定文字サイズ)により、印章文字の
文字サイズが決定される(S31)。印面Adの大きさ
は、印章本体の種別により区々であるため、その印面A
dに作成し得る印章文字には、一定の限界がある。この
ため、印章本体の種別および印章文字の文字数に応じ
て、文字サイズが決定される。
【0071】また、印章作成装置1では、印章作成者が
自由に文字サイズを指定することもできるため、文字サ
イズが指定された場合には、指定文字サイズを印章文字
の文字サイズとする。なお、この場合、指定文字サイズ
で印章文字が作成されると、印面Adからはみ出してし
まう場合には、自動的に指定文字サイズより小さいもの
を文字サイズとしたり、あるいは指定文字サイズの文字
画像を縮小するようになっている。
【0072】次いで、外枠が指定されているか否かが判
断され(S32)、指定されている場合であって、かつ
上記で決定された文字サイズが、その外枠内に入りきら
ないときには、文字サイズを外枠内に配置し得るものに
変更する(S33)。
【0073】また、外枠が指定されている場合には、指
定刻印モードが陰刻指定か否かが判断され(S34)、
陰刻指定のときには、更に陰刻枠の干渉回避が設定され
ているか否かが判断される(S35)。そして、陰刻枠
の干渉回避が設定されている場合には、陰刻枠を縮小す
る(S36)。また、場合によっては、入力された印章
文字のうち、少なくとも陰刻が指定された文字画像を縮
小する(図21(b)、図30(b)参照)。
【0074】ここで、RAM303の所定の画像領域に
おいて、入力された印章文字に基づく製版画像が作成さ
れる場合について、詳述する。図22(a)は、「AB
CDE」なる文字画像が画像領域に配置された状態を示
すイメージ図である。通常、何らの刻印指定もなされず
に、印章作成装置1に「ABCDE」の印章文字が入力
されると、同図(a)に示すように、各文字の文字画像
が、画像領域に所定の間隔を空けて配置される(基準印
章画像)。なお、同図(a)は、文字画像が均等に割り
付けられた場合を示す。
【0075】各文字画像Mは、実際の文字の画像部分と
それ以外の空白部分とで構成されている。画像部分は、
印章を作成した場合の凸部に対応するドット(陽ドッ
ト)で表現されたデータからなる一方、空白部分は、凹
部に対応するドット(陰ドット)で表現されたデータか
らなる。このような各文字画像Mのデータ(画像デー
タ)は、ROM302(記憶手段)に記憶されている。
一方、画像領域Rには、予め陰ドットで表現されたデー
タが配置されている。
【0076】上述したように、入力された印章文字のう
ち、「C」を最前文字として指定すると、図22(b)
に示すように、「B」と「C」との間に所定の幅を有す
る囲み開始領域RKが確保される(S37)。他方、
「B」を最後文字として指定した場合も同様に、「B」
と「C」との間に囲み終了領域RSが確保される(S3
7)。なお、囲み開始領域および囲み終了領域の左右方
向の幅は、一定の大きさに限定されるものではないが、
本実施形態におけるその幅は、後述する前キャラクタ画
像および後キャラクタ画像の左右方向の幅に合わせたも
のとなっている。
【0077】そして、上記印章文字の入力において、最
前文字または最後文字のいずれか一方のみが指定されて
いる場合、例えば「C」を最前文字として指定した場合
には、「E」の後方に囲み終了領域RSが確保される
(図23(a)参照)。一方、「B」を最後文字として
指定した場合には、「A」の前方に囲み開始領域RKが
確保される(図23(b)参照)(S38,S39)。
また、「C」を最前文字とし、「D」を最後文字として
指定した場合には、「C」の前方および「D」の後方
に、それぞれ囲み開始領域RKおよび囲み終了領域RS
が確保される(図23(c)参照)。
【0078】その後、囲み開始領域RKよび囲み終了領
域RSを考慮して、「A」〜「E」の各文字画像Mが画
像領域Rに配置される(S40)。なお、図23に示す
ように、本実施形態においては、各文字画像は、画像領
域Rにおいてほぼ均等に割り付けられている。すなわ
ち、例えば「B」と「C」との間に囲み開始(終了)領
域が確保された場合には、その分だけ「B」と「C」と
の距離は離隔するものの、他の文字画像間の距離、およ
び囲み開始(終了)領域を除いた「B」、「C」間の距
離はいずれもほぼ同一になっている。
【0079】その後、囲み開始領域RKおよび囲み終了
領域RSには、図24(a)〜(c)に示すように、そ
れぞれ陽ドットで表現された前キャラクタ画像MCおよ
び後キャラクタ画像AC(枠要素)が配置される(S4
1)。これらの前キャラクタ画像MCおよび後キャラク
タ画像ACのデータ(前キャラクタデータ、後キャラク
タデータ)は、種々の形状のものがROM302に記憶
されている。そして、CPU301(陰刻枠作成手段)
によって、前キャラクタデータおよび後キャラクタデー
タが読み出され、これらのデータに基づく前キャラクタ
画像MCおよび後キャラクタ画像ACが、囲み開始領域
RKおよび囲み終了領域RSにそれぞれ配置される。こ
れらの前キャラクタ画像MCおよび後キャラクタ画像A
Cによって、指定された印章文字に対応する文字画像全
体の周囲を囲む陰刻枠の左右の縦枠部がそれぞれ構成さ
れる。
【0080】また、上記前キャラクタ画像MCおよび後
キャラクタ画像ACは、陰刻枠を構成する枠要素の一種
であり、上述したように、予め一定形状のもののデータ
をROM302に記憶しておく他、文字画像の文字サイ
ズに応じて、作成されるようにしてもよい。
【0081】すなわち、図24に示す前キャラクタ画像
MCおよび後キャラクタ画像ACの形状のデータを、そ
のままROM302に記憶しておく他、例えば種々のサ
イズのドットマトリックス(例えば、縦8ドット×横9
ドットなど)において、図25(a)〜(i)(No0
0〜08)および図26(a)〜(h)(No09〜1
6)に示すような各種のドットパターンを、上下に組み
合わせることにより、前キャラクタ画像MCおよび後キ
ャラクタ画像ACを作成するようにしてもよい。なお、
この場合のドットパターンも、枠要素の一種である。
【0082】図27(a)〜(c)は、各種のドットパ
ターンを上下に組み合わせて、前キャラクタ画像MCを
作成した場合を示す図である。すなわち、同図(a)は
No00、No01、No05およびNo06の4つの
ドットパターンを、同図(b)は、No00、No0
1、No09およびNo10の4つのドットパターンを
下から上へ順に組み合わせたものである。また、同図
(c)は、No00、No01、No01、No05お
よびNo06の5つのドットパターンを下から上へ順に
組み合わせたものである。
【0083】このように、各種のドットパターンを組み
合わせて前キャラクタ画像MCおよび後キャラクタ画像
ACを作成することにより、文字サイズ(特に文字高
さ)や複数行の印章文字に対応して、前キャラクタ画像
MCおよび後キャラクタ画像ACを容易に作成すること
ができることに加えて、陰刻枠の縦枠部のコーナ部を丸
くするなど、より変化に富む前キャラクタ画像MCおよ
び後キャラクタ画像ACを作成することができる。した
がって、この場合には、図24に示すような前キャラク
タ画像MCおよび後キャラクタ画像AC自体のデータ
を、文字サイズなどに応じて予め用意しておく必要がな
い。このため、ROM302の記憶容量を大きくする必
要がないため、印章作成装置1の生産コストを抑制する
ことができる。
【0084】その後、図28(a)〜(c)に示すよう
に、前キャラクタ画像MCおよび後キャラクタ画像AC
の上端同士および下端同士をそれぞれ連結するように、
陽ドットで表現された上枠画像ULおよび下枠画像SL
を画像領域Rに配置することにより、陽ドットで表現さ
れた陰刻枠Yが作成される(S42)。
【0085】なお、これらの上枠画像ULおよび下枠画
像SLも、上記の前キャラクタ画像MCおよび後キャラ
クタ画像AC並びにこれらを構成する上記のドットパタ
ーンと同様に、陰刻枠Yを構成する枠要素の一種であ
り、陽ドットを画像領域Rに連続配置して構成する他、
予め一定長さの線状のデータをROM302に記憶して
おき、それらを連続配置するようにしてもよい。
【0086】その後、陰刻枠Y内における陰ドットを陽
ドットに、陽ドットを陰ドットにして(S43)、図2
9に示すように、陰刻枠Yで囲まれた文字画像を陰刻画
像Xとする。すなわち、CPU301(陰刻画像作成手
段)によって、陰刻枠Y内における各文字画像Mの画像
部分を陰ドットに、空白部分を陽ドットにするととも
に、陰刻枠Y内における画像領域(部分画像領域)BR
(図28参照)を陽ドットにする。これにより、指定さ
れた印章文字の文字画像を陰刻画像Xとした製版画像を
作成することができる。
【0087】また、図29に示すような陰刻画像Xを作
成し、かつ、外枠も指定している場合には、上述したよ
うに、外枠と陰刻枠とが干渉する場合がある(図20参
照)。そこで、CPU301(陰刻枠作成手段)によっ
て、陰刻枠Yを上下に縮小するなどして、外枠と陰刻枠
Yとの干渉を回避する。具体的には、前キャラクタ画像
MCおよび後キャラクタ画像ACを上下に縮小するとと
もに、上枠画像ULと下枠画像SLとの距離を短縮し、
図28に示す陰刻枠Yより小さい陰刻枠を作成して、陰
刻画像Xを作成する。
【0088】また、陰刻枠Yを縮小する場合に、その陰
刻枠Yと陰刻枠内の文字画像とが干渉する場合には、そ
の文字画像も縮小したり、あるいは陰刻枠Y内の文字画
像を、文字サイズの小さなものとすることが好ましい。
図30(a)は、陰刻枠Yを縮小し、かつ陰刻枠Y内の
文字画像も縮小した印章画像を示す図である。なおこの
場合、「ABCDE」の印章文字の文字サイズを揃える
ために、陰刻枠Y外の文字画像(「AB」、「E」)を
縮小するようにしてもよい(図30(b)参照)。
【0089】さらに、当初、印章作成者が指定刻印モー
ドを陰刻指定にしていたものの、後でその指定刻印モー
ドを陽刻指定に変更している場合には、画像領域全体の
陽ドットと陰ドットとをそれぞれ反転させる(S4
5)。すなわち、CPU301(画像反転手段)によっ
て、RAM303上の製版画像データにおける画像領域
全体の陰ドットを陽ドットに、陽ドットを陰ドットにす
る。これにより、図29(a)〜(c)に示す製版画像
を、それぞれ図31(a)〜(c)に示すような製版画
像にすることができる。
【0090】また、図29に示す製版画像と、図32に
示すような四隅が丸く成形され、かつ、内側も含め全体
が陽ドットで表現された陰刻枠Zとを排他的論理和(X
OR)処理することにより、図33に示すような製版画
像を得ることもできる。
【0091】また、上記陰刻枠Yは、指定された印章文
字の文字画像を囲むように作成されたが、これに限定さ
れるものではなく、文字画像を部分的に含むように作成
されてもよい。図34は、「CD」の文字画像を部分的
に含む陰刻枠を作成して、陰刻画像を作成した場合を示
す図である。このように陰刻枠を作成することにより、
より変化に富む陰刻画像および陽刻画像を有する印章画
像を作成することが可能である。
【0092】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、入力された印章文字のうち、所望の刻印とすべき文
字が指定されると、その文字に対応する文字画像を囲む
ように、陰刻枠が作成され、その陰刻枠内の陰ドットと
陽ドットとを反転させることにより陰刻画像を作成する
ので、従来のような多種の陰刻枠を作成しておく必要が
なく、容易に陰刻画像を作成することができる。
【0093】なお、本実施形態では、文字画像を横書き
にした場合について説明したが、文字画像を縦書きとす
る場合も同様に、所望の文字画像を作成できることはい
うまでもない。
【0094】また、画像領域に囲み開始領域および囲み
終了領域を確保し、それらの領域に前キャラクタ画像お
よび後キャラクタ画像を配置して陰刻枠を作成したが、
これに限定されるものではなく、文字画像間に前キャラ
クタ画像または後キャラクタ画像が配置可能であれば、
その文字画像間に直接前キャラクタ画像および後キャラ
クタ画像を配置してもよい。
【0095】また、本実施形態では、文字画像の画像部
分が陽ドットで表現される一方、空白部分が陰ドットで
表現された画像データを利用して陰刻画像を作成した
が、これに限定されるものではなく、この画像データと
逆の画像データ、すなわち画像部分が陰ドットで表現さ
れ、空白部分が陽ドットで表現された画像データを利用
して作成することもできる。なお、この場合、画像領域
には陽ドットのデータを配置しておく。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
指定された文字画像に応じて複数の枠要素からなる陰刻
枠が作成され、その陰刻枠内を陰刻画像とするので、従
来のように、多種の陰刻枠を用意しておく必要がなく、
陽刻画像のうち所望の文字画像を容易に陰刻画像とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印章画像作成方法お
よびその装置を適用した印章作成装置を示す外観図であ
る。
【図2】印章作成装置の機械装置部の内部を示す構造図
である。
【図3】印章本体を示す平面図である。
【図4】製版シートを示す構造図である。
【図5】機械装置部の露光部回りを示す平面図である。
【図6】開閉蓋を取り去った状態のポケット回りを示す
平面図である。
【図7】各種印章本体のポケットへの装着状態を示す構
造説明図である。
【図8】各種印章本体の判別パターンを説明する説明図
である。
【図9】印章検出部の検出動作を示す縦断面図である。
【図10】ポケットおよび印章検出部回りを示す平面図
である。
【図11】印章作成装置の制御ブロック図である。
【図12】印章画像形成処理を示すフローチャート図で
ある。
【図13】印章文字の入力手順を示すフローチャート図
である。
【図14】製版画像作成の処理手順を示すフローチャー
ト図である。
【図15】図14から続く製版画像作成の処理手順を示
すフローチャート図である。
【図16】印章作成装置の表示器に表示された印章文字
を示すイメージ図である。
【図17】所望の刻印とすべき印章文字の指定処理を示
すフローチャート図である。
【図18】印章文字を指定した場合の表示器に表示され
た印章文字を示すイメージ図である。
【図19】各種外枠を示す図である。
【図20】「CD」の文字画像が陰刻指定され、かつ外
枠が指定されて作成された印章画像を示す図である。
【図21】外枠と陰刻枠との干渉回避を設定して作成さ
れた印章画像を示す図である。
【図22】入力された印章文字の製版画像を示すイメー
ジ図である。
【図23】囲み開始領域および囲み終了領域が画像領域
に確保され、かつ文字画像が画像領域に配置された製版
画像を示すイメージ図である。
【図24】囲み開始領域および囲み終了領域に前キャラ
クタ画像および後キャラクタ画像が配置された製版画像
を示すイメージ図である。
【図25】前キャラクタ画像を構成する各種ドットパタ
ーンを示す図である。
【図26】前キャラクタ画像を構成する各種ドットパタ
ーンを示す図である。
【図27】ドットパターンを上下に組み合わせて作成し
た各種前キャラクタ画像を示す図である。
【図28】陰刻枠が作成された製版画像を示すイメージ
図である。
【図29】陰刻枠内を陰刻画像とした製版画像を示すイ
メージ図である。
【図30】外枠を形成した印章画像を示す図である
【図31】図29に示す製版画像の陰ドットと陽ドット
とを反転させ作成された製版画像を示す図である。
【図32】陰刻枠の一例を示す図である。
【図33】図29の製版画像と図32の陰刻枠とを排他
的論理和演算した場合に作成される製版画像を示す図で
ある。
【図34】指定された文字画像を部分的に囲む陰刻枠を
作成し、これにより作成された陰刻画像を場合を示す図
である。
【符号の説明】
1 印章作成装置 6 ポケット 8 機能スイッチ 12 発光素子 21 操作部 22 プッシュボタン群 23 操作ダイヤル 24 表示器 31 実行キー 32 カーソル/変換キー 33 文字入力キー 56 印字ヘッド 57 プラテンローラ 64 印字部 65 露光部 66 印章検出部 67 周囲温度センサ 191 紫外線光源 300 制御部 301 CPU 302 ROM 303 RAM 304 入力インタフェース 305 出力インタフェース 306 システムバス A 印章本体 B 製版シート C インクリボン R 画像領域 RK 囲み開始領域 RS 囲み終了領域 MC 前キャラクタ画像 AC 後キャラクタ画像 BR 部分画像領域 UL 上枠画像 SL 下枠画像 Y,Z 陰刻枠 W 外枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 賢一 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 末谷 拓哉 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 新村 朋之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 小川 貴代司 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 神田 みわ 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像部分を凸部に対応する陽ドットで表
    現し、かつ、空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現
    した文字画像を、前記陰ドットで表現した画像領域に所
    望の並びで複数配置した陽刻画像の一部または全部を陰
    刻画像とする印章画像の作成方法において、 前記陽刻画像のうち陰刻とすべき1以上の前記文字画像
    を指定する陰刻文字指定工程と、 指定された前記文字画像の周囲を囲むように、予め用意
    した複数の枠要素を前記画像領域に配置して、当該複数
    の枠要素からなる陰刻枠を作成する陰刻枠作成工程と、 前記陰刻枠内における前記文字画像の前記画像部分を陰
    ドットで表現し、前記空白部分を陽ドットで表現すると
    ともに、前記陰刻枠内における部分画像領域を陽ドット
    で表現した陰刻画像を作成する陰刻画像作成工程とを有
    することを特徴とする印章画像の作成方法。
  2. 【請求項2】 前記陰刻文字指定工程は、前記陽刻画像
    のうち任意の2の前記文字画像が指定されることによ
    り、 指定された当該両文字画像を含み、それらの間の並び方
    向の前記文字画像全体を指定可能であることを特徴とす
    る請求項1に記載の印章画像の作成方法。
  3. 【請求項3】 前記陰刻文字指定工程は、前記陽刻画像
    のうち任意の1の前記文字画像が指定されることによ
    り、 指定された当該文字画像を含み、それ以後の並び方向の
    前記文字画像全体、またはそれ以前の並び方向の前記文
    字画像全体を指定可能であることを特徴とする請求項1
    に記載の印章画像の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記陰刻枠は、その左右両端の縦枠部を
    それぞれ構成する左縦枠部および右縦枠部と、 前記左縦枠部および前記右縦枠部の上端同士および下端
    同士を連結し、上下両端の横枠部をそれぞれ構成する上
    横枠部および下横枠部とからなり、 前記左縦枠部および前記右縦枠部並びに前記上横枠部お
    よび前記下横枠部は、いずれも1以上の前記枠要素で構
    成されていることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載の印章画像の作成方法。
  5. 【請求項5】 前記陽刻画像全体の周囲を囲む外枠を、
    前記画像領域に配置する場合であって、前記外枠と前記
    陰刻枠とが干渉するとき、 前記陰刻枠作成工程において、前記外枠と前記陰刻枠と
    の干渉を回避するように、前記陰刻枠を縮小することを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印
    章画像の作成方法。
  6. 【請求項6】 画像部分を凸部に対応する陽ドットで表
    現し、かつ、空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現
    した文字画像を、前記陰ドットで表現した画像領域に所
    望の並びで複数配置した陽刻画像の一部または全部を陰
    刻画像とする印章画像の作成方法において、 前記陽刻画像のうち陰刻とすべき1以上の前記文字画像
    を指定する陰刻文字指定工程と、 指定された前記文字画像を部分的に含むように、予め用
    意した複数の枠要素を前記画像領域に配置して、当該複
    数の枠要素からなる陰刻枠を作成する陰刻枠作成工程
    と、 前記陰刻枠内における前記文字画像の前記画像部分を陰
    ドットで表現し、前記空白部分を陽ドットで表現すると
    ともに、前記陰刻枠内における部分画像領域を陽ドット
    で表現した陰刻画像を作成する陰刻画像作成工程とを有
    することを特徴とする印章画像の作成方法。
  7. 【請求項7】 画像部分を凸部に対応する陽ドットで表
    現し、かつ、空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現
    した文字画像の画像データが複数記憶された記憶手段
    と、 前記記憶手段から前記画像データを読み出すとともに、
    読み出された画像データに基づく文字画像を、前記陰ド
    ットで表現した画像領域に所望の並びで複数配置した陽
    刻画像を作成する陽刻画像作成手段とを備え、前記陽刻
    画像の一部または全部を陰刻画像とする印章画像の作成
    装置において、 前記陽刻画像のうち陰刻とすべき1以上の前記文字画像
    を指定する陰刻文字指定手段と、 前記記憶手段に更に記憶された複数の枠要素データを読
    み出し、指定された前記文字画像を囲むように、当該複
    数の枠要素データに基づく複数の枠要素を前記画像領域
    に配置して、当該複数の枠要素からなる陰刻枠を作成す
    る陰刻枠作成手段と、 前記陰刻枠内における前記文字画像の前記画像部分を陰
    ドットで表現し、前記空白部分を陽ドットで表現すると
    ともに、前記陰刻枠内における部分画像領域を陽ドット
    で表現した陰刻画像を作成する陰刻画像作成手段とを有
    することを特徴とする印章画像の作成装置。
  8. 【請求項8】 前記陰刻文字指定手段は、前記陽刻画像
    のうち任意の2の前記文字画像が指定されることによ
    り、 指定された当該両文字画像を含み、それらの間の並び方
    向の前記文字画像全体を指定可能であることを特徴とす
    る請求項7に記載の印章画像の作成装置。
  9. 【請求項9】 前記陰刻文字指定手段は、前記陽刻画像
    のうち任意の1の前記文字画像が指定されることによ
    り、 指定された当該文字画像を含み、それ以後の並び方向の
    前記文字画像全体、またはそれ以前の並び方向の前記文
    字画像全体を指定可能であることを特徴とする請求項7
    に記載の印章画像の作成装置。
  10. 【請求項10】 前記陰刻枠は、その左右両端の縦枠部
    をそれぞれ構成する左縦枠部および右縦枠部と、 前記左縦枠部および前記右縦枠部の上端同士および下端
    同士を連結し、上下両端の横枠部をそれぞれ構成する上
    横枠部および下横枠部とからなり、 前記左縦枠部および前記右縦枠部並びに前記上横枠部お
    よび前記下横枠部は、いずれも1以上の前記枠要素で構
    成されていることを特徴とする請求項7、8または9に
    記載の印章画像の作成装置。
  11. 【請求項11】 前記陽刻画像全体の周囲を囲む外枠
    を、前記画像領域に配置する場合であって、前記外枠と
    前記陰刻枠とが干渉するとき、 前記陰刻枠作成手段は、前記外枠と前記陰刻枠との干渉
    を回避するように、前記陰刻枠を縮小することを特徴と
    する請求項7ないし10のいずれか1項に記載の印章画
    像の作成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101416A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Duplo Seiko Corp 製版方法、製版装置及び孔版印刷装置
CN103738064A (zh) * 2014-01-24 2014-04-23 杨胜清 印章机
JP2019509881A (ja) * 2016-03-23 2019-04-11 ビュームテクノロジー カンパニー.リミテッド.Viewmtechnology Co.Ltd. 視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバ
CN109849496A (zh) * 2019-02-19 2019-06-07 大连声鹭科技有限公司 一种自助备案自助制章装置

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CN109849496A (zh) * 2019-02-19 2019-06-07 大连声鹭科技有限公司 一种自助备案自助制章装置
CN109849496B (zh) * 2019-02-19 2020-03-24 大连声鹭科技有限公司 一种自助备案自助制章装置

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