JP3610229B2 - 合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器 - Google Patents

合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印章作成装置やテープ印刷装置等の電子機器において、複数の絵図画像同士を合成して所望の合成画像を作成するための合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印章作成装置等の電子機器においては、印章画像等を作成するために、文字や記号の他、種々の絵文字(絵図画像)が予め用意されている。この絵図画像は、文字や記号と同様に、数種類の大きさのドットマトリックス上において、画像部分を陽ドットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現して構成されている。このような絵図画像を用いて印章画像等を作成する場合には、ROM等の記憶装置に予め記憶されている多種の絵図画像(画像データ)から所望のものを選択し、それをそのまま印章画像として使用する他、パーツ(例えば顔と身体等)ごとに多種の絵図画像を用意しておき、その中から所望の組合せを選択して合成することにより、印章画像を作成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、パーツごとの絵図画像同士を合成する場合、例えば絵図画像のマトリックス同士を、論理和(OR)演算処理等により、単に重ね合わせて合成する場合には、画像の重なり部分が相互に干渉して、見栄えの悪い画像となるおそれがある(図22参照)。もちろん、絵図画像の重なり部分や接触部分の形状を統一して、各パーツの絵図画像を作成しておくことも可能ではあるが、この場合には統一した絵図画像の重なり部分等が制約され、作成される合成画像は自由度の低いものとなってしまう。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、絵図画像同士を重ね合わせて合成画像を作成する場合に、見栄えが良く、かつ自由度の高い合成画像を作成することができる合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る合成画像作成方法は、ドットマトリックス上の画像部分を陽ドットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画像を作成する合成画像作成方法であって、複数種類の前記絵図画像を絵図記憶手段に記憶する絵図記憶工程と、前記複数種類の絵図画像のうちの1種を第1絵図画像として選択し、別の1種を第2絵図画像として選択し、さらに別の1種を第3絵図画像として選択する絵図画像選択工程と、前記第1絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現した外形画像を第1外形画像として、前記第2絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現した外形画像を第2外形画像として、外形記憶手段に記憶する外形画像記憶工程と、前記第2絵図画像に前記第1外形画像を論理積演算して第1中間画像を作成する第1中間画像作成工程と、作成された前記第1中間画像と前記第1絵図画像とを論理和演算して、第1合成画像を作成する第1合成画像作成工程と、前記第1外形画像に前記第2外形画像を論理積演算して第1合成外形画像を作成する第1合成外形画像作成工程と、前記第3絵図画像に前記第1合成外形画像を論理積演算して第2中間画像を作成する第2中間画像作成工程と、作成された前記第2中間画像と前記第1合成画像とを論理和演算して、第2合成画像を作成する第2合成画像作成工程と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
これに対応する本発明に係る合成画像作成装置は、ドットマトリックス上の画像部分を陽ドットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画像を作成する合成画像作成装置であって、複数種類の前記絵図画像を記憶する絵図記憶手段と、前記複数種類の絵図画像のうちの1種を第1絵図画像として選択し、別の1種を第2絵図画像として選択し、さらに別の1種を第3絵図画像として選択する絵図画像選択手段と、前記第1絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで内側を陰ドットで表現した外形画像を第1外形画像として記憶するとともに、前記第2絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで内側を陰ドットで表現した外形画像を第2外形画像として記憶する外形画像記憶手段と、前記第2絵図画像に前記第1外形画像を論理積演算して第1中間画像を作成する第1中間画像作成手段と、作成された前記第1中間画像と前記第1絵図画像とを論理和演算して、第1合成画像を作成する第1合成画像作成手段と、前記第1外形画像に前記第2外形画像を論理積演算して第1合成外形画像を作成する第1合成外形画像作成手段と、前記第3絵図画像に前記第1合成外形画像を論理積演算して第2中間画像を作成する第2中間画像作成手段と、作成された前記第2中間画像と前記第1合成画像とを論理和演算して、第2合成画像を作成する第2合成画像作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
以上の構成によれば、複数の絵図画像マトリックス同士を重ね合わせて合成する場合に、複数種類の絵図画像を記憶しておき、合成に必要な絵図画像を選択するので、多種の絵図画像を用意(記憶)しておいて、その中から所望の組合せを選択でき、組合せの自由度が高く、その上で、見栄えの良い合成画像を作成できる。この場合、まず、第1回の合成処理における裏側の絵図画像(裏側絵図画像)となる第2絵図画像に、表側の絵図画像(表側絵図画像)となる第1絵図画像の外形画像である第1外形画像を論理積演算することにより、裏側絵図画像において、表側絵図画像における画像部分全体を空白とした第1中間画像を作成し、作成された第1中間画像と第1絵図画像とを論理和演算して、第1合成画像を作成するので、表側絵図画像(第1絵図画像)と裏側絵図画像(第2絵図画像)との重なり部分等において、裏側絵図画像が表に現れることのない、見栄えの良い画像を作成することができる。また、両絵図画像重なり部分等において、形状の統一等の制約を受けることがないため、自由度の高い合成画像を作成することができる。
【0010】
また、この場合、第1回(前回)の合成処理の結果である第1合成画像を、第2回(今回)の合成処理における表側絵図画像とし、第3絵図画像を第2回(今回)の合成処理における裏側絵図画像として、表側絵図画像の外形画像である第1合成外形画像を論理積演算することにより、裏側絵図画像(第3絵図画像)において表側絵図画像(第1合成画像)の画像部分全体を空白とした第2中間画像を作成し、作成された第2中間画像と表側絵図画像(第1合成画像)とを論理和演算して、第2合成画像を作成するので、この第2回の合成処理においても、表側絵図画像(第1合成画像)と裏側絵図画像(第3絵図画像)との重なり部分等において、裏側絵図画像が表に現れることのない、見栄えの良い画像を作成することができ、また、形状の統一等の制約を受けることがないため、自由度の高い合成画像を作成できる。すなわち、3以上の絵図画像同士を合成する場合であっても、見栄えの良い合成画像を作成することができる。言い換えると、3以上の絵図画像同士を合成する場合には、表側の絵図画像から2つずつ順次合成して、最終的な合成画像を作成できる。
【0013】
また、上記の第2回の合成処理では、記憶しておいた第1絵図画像の外形画像(第1外形画像)と第2絵図画像の外形画像(第2外形画像)とを論理積演算して第1合成外形画像を作成し、それを第2合成画像の作成に利用する。すなわち、3以上の絵図画像同士を合成する場合において、既に作成された合成画像(第1合成画像)に対応する外形画像(第1合成外形画像)が、その第1合成画像を作成するときに使用した表側絵図画像(第1絵図画像)に対応する外形画像(第1外形画像)と、裏側絵図画像(第2絵図画像)に対応する外形画像(第2外形画像)とを論理積演算して作成されるため、3以上の絵図画像同士を合成している途中における既作成の合成画像に対応した外形画像を簡単に作成でき、予め用意(記憶)しておかなくてもよいので、記憶容量の節約および外形画像の作成作業の省略ができる。
【0014】
さらに、本発明に係る電子機器は、上述の合成画像作成装置と、その合成画像作成装置の作成結果を印刷可能な印刷装置とを備えたことを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、複数の絵図画像のマトリックス同士を重ね合わせて合成画像を作成する場合において、見栄えの良い合成画像を、印刷媒体に印刷することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器を、印章を作成するための印章作成装置に適用した場合について説明する。この印章作成装置は、印面を紫外線硬化樹脂で形成した印章本体に、インクリボンに印字(印刷)した文字画像や絵図画像による印章画像をマスクとして紫外線を露光し、所望の印章を作成するものであり、本実施形態に係る合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器は、主に、インクリボン上にマスクを生成するための情報となる印章画像データを作成するためのものである。図1(a)は印章作成装置の平面図、図1(b)は印章作成装置の正面図であり、図11は印章作成装置の制御ブロック図である。
【0017】
図1に示すように、この印章作成装置1は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成され、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装置本体5に印章作成対象物である印章本体A(図3参照)を装着するためのポケット6が形成され、ポケット6には窓付きの開閉蓋7が設けられている。機械装置部4の左部には、印章作成装置1を製版(印字)動作や露光動作に切り替えるとともに、開閉蓋7を開放させる機能スイッチ8が配設されている。この機能スイッチ8の切替操作は、後述する制御部300の入力インタフェース304に対して報告されるようになっており、またその操作位置には、「露光」、「入力/製版」、「OFF」および「OPEN」の操作表示がされていて、このうちの「露光」、「入力/製版」および「OPEN」の位置には、制御部300の出力インタフェース305に接続された発光素子12が配設されている。また、機械装置部4の右側部には、印章作成装置1に、後述する印章ラベル作成用の製版シートB(図4参照)のための、差込み口9aおよび取出し口9bが形成されている。さらに、機械装置部4には、ポケット6の外側に位置して、メンテナンスカバー10が着脱自在に設けられ、このメンテナンスカバー10の内部には、インクリボンCを搭載したリボンカートリッジ11が装着されている(図2参照)。
【0018】
電子装置部3には、上面に操作部21が形成され、後述する制御部300が内蔵されている。操作部21には、制御部300の入力インタフェース304に接続されたプッシュボタン群22および操作ダイヤル23と、出力インタフェース305に接続された表示器駆動回路24aと、この表示器駆動回路24aによって駆動される表示器24が配設されている。操作ダイヤル23は、中心部に配設された円形の実行キー31と、その外側に環状に配設された4つ割りのカーソル/変換キー32と、更にその外側に配設された環状の文字入力キー33とで3重構造を有しており、文字入力キー33の表面には50音の平仮名、アルファベット、数字、記号等が印刷されている(図示省略)。
【0019】
印章文字の入力は、文字入力キー33を三角マーク25に合わて回転させ、実行キー31を押して平仮名やアルファベット等を入力する。漢字入力を行う場合には、平仮名を入力した後、カーソル/変換キー32を適宜操作し、所望の漢字を表示器24上に表示させたところで、実行キー31を押下してこれを確定する。
【0020】
また、絵図を入力(指定)したり、印章文字の文字サイズや書体を変える場合には、プッシュボタン群22の所定のボタン22aを押下した後、操作ダイヤル23の文字入力キー33を回転させることにより、各種表示される絵図や文字サイズ等から所望の絵図画像や文字サイズ等を指定する。
【0021】
ここで、印章を作成する場合の一連の操作について、図1および図2を参照して簡単に説明する。先ず、機能スイッチ8を待機位置となる「OFF」位置から「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケット6に印章本体Aをセットする。この印章本体Aのセットに伴い、制御部300の入力インタフェース304に接続された印章検出部66によって、印章本体Aの種別が検出される。
【0022】
次に、機能スイッチ8を「入力/製版」位置まで回転操作して製版動作に機能を移行させ、プッシュボタン群22および操作ダイヤル23を操作して印章文字や絵図を入力する。その後、印章ラベルが作り込まれた製版シートBを、差込み口9aに挿入してセットする。
【0023】
次に、プッシュボタン群22の所定のボタン22aを操作して、製版動作(製版処理)、すなわち印字を行わせる。この印字は、インクリボンCと製版シートBとに同時に為され、インクリボンC上の印章画像のインクの部分が製版シートBに転写される。印字が完了すると、インクリボン(の印字部分)Cは露光のために先方に送られ、同時に製版シートBは取出し口9bから外部に送り出される。ここで、送り出された製版シートBにより、印章文字等に誤りがないことを確認したら、次に機能スイッチ8を「露光」位置まで回転操作して露光動作に機能を移行させ、露光を行わせる。
【0024】
露光が完了したら、機能スイッチ8を「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケット6から印章本体Aを取り出して、これを洗浄する。この洗浄により印章が完成するが、印章が完成したところで、上記の製版シートBから印章ラベルを剥して、これを印章の背面に貼着する。
【0025】
次に、印章作成装置1の構成部位のうち、後述する制御部300に関連する部位について、図2〜図10を参照して、順を追って説明する。
【0026】
リボンカートリッジ11は、装置本体5に対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗に際しケースごと交換できるようになっている。図2に示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンCの走行経路には、その短辺部分に後述する印字部64が臨み、長辺部分に露光部65が臨んでいる。この場合、印字部64には、このインクリボンCと上記の製版シートBが同時に臨み、露光部65には印字後のインクリボンCが臨む。
【0027】
インクリボンCは、透明なリボンテープとこの表面に塗布したインクとからなり、実施形態では、6μm厚のものが用いられている。印字部64においてこのインクリボンCに印字が行われると、インクの部分が製版シートBに転写する。これにより、インクリボンCのリボンテープには、インクの文字や絵図の部分が剥離したネガ画像の印章画像が形成され、製版シートBには、インクの文字や絵図の部分が付着したポジ画像の印章画像が形成される。そして、インクリボンCは、これをマスクとして利用すべく先方の露光部65に送られる一方、製版シートBは、印章文字等の確認のため、またこれを作成した印章に貼着すべく、装置外部に送り出される。
【0028】
製版シートBは、図4に示すように、ベースシートBaと粘着シートBbとを積層して構成され、全体が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方形に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベースシートBaから剥した粘着シートBbの方形部分が、上記の印章の背面に貼着する印章ラベルBdとなる。印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形状の異なる数種のものが用意されており、これに対応して製版シートBも、その印章ラベルBdの部分の形状(切り線の形状)が異なる数種のものが用意されている。
【0029】
一方、印章本体Aは、図3に示すように、樹脂製の台木Aaの先端に薄手のスポンジ(発泡ウレタン)Abが貼着されるとともに、スポンジAbに紫外線の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着され、さらに樹脂ベースAcに印面Adを構成する紫外線硬化樹脂が貼着されている。この印章本体Aの紫外線硬化樹脂(印面Ad)の部分に、インクリボンCをマスクとして紫外線を露光することにより、印面Adにおける印章文字等に相当する部分が硬化する。この状態で印章本体Aを、ポケット6から取り出して洗浄することにより、水溶性の未硬化部分が洗い出され、印章文字等の割り付けられた印章が完成する。なお、図中の符号Aeは、樹脂製のキャップである。
【0030】
次に、図2および図11を参照して、印字部64について説明する。印字部64は、制御部300の出力インタフェース305に接続されているヘッド駆動回路56aおよびモータ駆動回路57aと、ヘッド駆動回路56aによって駆動され、インクリボンCに印章画像を印字する印字ヘッド(サーマルヘッド)56と、モータ駆動回路57aによって駆動され、印字ヘッド56の印字動作に対応してインクリボンCを送るプラテンローラ57と、印字ヘッド56のヘッド表面に設けられたヘッド温度センサ56bと、を備えている。また、印字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部分に向かって装置ケース2には、上記の製版シートBが送り込まれる送込み通路181と、製版シートBが送り出される送出し通路182とが形成されている。送込み通路181の上流端には外部に開放した上記の差込み口9aが形成され、送出し通路182の下流端には外部に開放した上記の取出し口9bが形成されている。
【0031】
プラテンローラ57は、上述したように駆動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14から巻き出すとともに、印字ヘッド56との間に製版シートBをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBとを重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド56はサーマルヘッドであり、熱転写によりインクリボンCのリボンテープに塗布されたインクを製版シートBに転写する。この転写により、インクリボンCから印章画像に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボンテープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれたインクが印章画像として付着する。また、ヘッド表面温度センサ56bは、上述したように印字ヘッド56のヘッド表面に密着して設けられたサーミスタ等の温度センサであり、制御部300の入力インタフェース304に接続され、印字ヘッド56の表面温度を検出して報告する。
【0032】
送込み通路181には、製版シートBの差込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨んでおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートBは、このセンサ183の検出結果により、プラテンローラ57により送られて、その印章ラベルBdの先端部位置から印字が開始されるようになっている。送出し通路182を構成する左側の壁には、その先端(上流端)に分離爪部184が形成されており、この分離爪部184により、重ねた状態で送られてきたインクリボンCと製版シートBとが引き離される。そして、インクリボンCは先方の露光部65に送られる一方、製版シートBは送出し通路182を介して装置外部に送り出される。
【0033】
次に、図2および図11を参照して、露光部65について説明する。露光部65は、制御部300の出力インタフェース305に接続された光源駆動回路191aと、ポケット6にセットした印章本体Aの印面Adに対峙するように設けられ、光源駆動回路191aによって駆動される紫外線光源191と、紫外線光源191と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板58とを備えている。紫外線光源191は、セミホット管と呼ばれる自己加熱型熱陰極管であり、図示しない基板上に設けた蛍光管ホルダに支持されている。印章本体Aの印面Adと押え板58と紫外線光源191とは、それぞれ間隙を存して相互に平行に配設されており、この印面Adと押え板58との間にインクリボンCが配設されている。
【0034】
押え板58は透明な樹脂等で構成され、前進してインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し当てるようになっている。すなわち、露光の際には、押え板58により印章本体Aの印面AdにインクリボンCを押し当てた後、紫外線光源191を点灯して、押え板58越しにインクリボンCをマスクとした露光が行われる(図5参照)。また、この露光部65には、制御部300の入力インタフェース304に接続され、露光部65の周囲(環境)温度を検出して報告するサーミスタ等の周囲温度センサ67が設けられている。
【0035】
なお、押え板58の前進に伴って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も同方向に移動する。この移動は、第1および第2ガイドピン53,54間に張り渡したインクリボンCの張りを緩めるものとなり、インクリボンCは、その張力を減じた状態で、すなわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの印面Adに押し当てられる。
【0036】
この状態を、図2および図5を参照して更に詳述するに、図2において走行するインクリボンCには巻取りリール13により強い張力が作用し、上述のようにインクリボンCは極薄のテープゆえ縦皺が生じている。したがって、このままインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を生じたまま印面Adに押し付けられ、印章画像が歪んで露光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませると、印章画像が位置ずれして露光されしまう。そこで、図5に示すように、押え板58の前進に伴って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も前進させて、インクリボンCの張りを緩めるとともに、その際にテンションピン55により、インクリボンCに縦皺が生じない程度の弱い力で張りを与えるようにしている。
【0037】
また、図5の露光状態におけるインクリボンCは、テンションピン55および第2経路ピン52により、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え板58の両端に形成した面取り部分207の作用により、インクリボンCに無用な皺が生じないようになっている。
【0038】
なお、上述したように、印字によって製版シートBに形成されたポジ画像とインクリボンCに形成されたネガ画像は、それぞれ印章ラベルと露光用マスクとして使用される。すなわち、これらの画像の出来映えが、印章としての完成品の出来映えに直接、反映される。特に、露光用マスクとして使用されるインクリボンCが歪んでしまうと、印章画像が歪んで露光されてしまうため、上記の張力に対する機械的な構造上の工夫の他、熱量に対する電気的な機能上の工夫がなされ、インクリボンCに無用な皺等が発生しないようにしている。
【0039】
次に、開閉蓋7の開閉に連動する印章検出部66について説明する。この印章検出部66は、ポケット6に印章本体Aが装着されたことを検出するとともに、印章本体Aの種別を判別するものである。印章本体Aには、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用等の各種形状の異なるものが用意され、これら各種の印章本体Aは、長さ(図3の上下方向の長さ)は同一であるが、幅(図3の左右方向の幅)および厚みが異なっている。このような幅および厚みの異なる各種の印章本体Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット6内の一定の位置にセットするため、この実施形態では、図6および図7に示すように、ポケット6の底面6bに長短4本のボス251,251,251,251が立設され、これに対応して印章本体Aには、ボス251が嵌合する嵌合穴Afが形成されている(図7参照)。
【0040】
4本のボス251,251,251,251は「T」字状に配設されており、これに対応して、例えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図7(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,Af,Afが(図7(b))、形成されている。このように、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章本体Aの種別により区々であり、これらの嵌合穴Afとボス251の組み合わせにより、ポケット6に装着した各種の印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に来るように位置決めされている。
【0041】
また、印章本体Aの印面Adと逆の背面Agには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の小穴(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する印章検出部66のスイッチアレイ262との協働により、印章本体Aの種別が判別される(図8参照)。なお、印章本体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離して装置外部に送り出された製版シートBの印章ラベルBdが貼着され、これにより小穴Ahが隠されるようになっている。
【0042】
印章検出部66は、図9および図10に示すように、印章本体Aの背面Agに対向するように配設したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ねている)261と、スイッチホルダ261に支持させた6個の検出スイッチ263からなるスイッチアレイ262とを備えている。各検出スイッチ263は、プッシュスイッチ等で構成されたスイッチ本体264と、先端がポケット6内に臨むスイッチトップ265とで、構成されている。スイッチトップ265は、平板部266と、平板部266から直角に延びる検出突起部267とからなり、平板部266の下部でスイッチホルダ261に形成したガイド突起268に、且つ検出突起部267でスイッチホルダ261に形成したガイド孔269に案内されて、前後方向に移動する。
【0043】
スイッチ本体264は基板270の裏面に固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ265の平板部266に突き当てるように配設されている。この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチトップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢により検出突起部267の先端がスイッチホルダ261のガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、この付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検出スイッチ263のON−OFFに対応している。この場合、スイッチアレイ262の内のいずれか1個の検出スイッチ263が、ON状態になったとき、すなわち検出突起部267の先端がガイド孔269に没入したときに、印章本体Aが装着されていることが検出され、逆に全ての検出スイッチ263が、OFF状態になったとき、すなわち検出突起部267の先端がポケット6内に突出したときに、印章本体Aが装着されていないことが検出される。そして、スイッチアレイ262の各検出スイッチ263は、対応する印章本体Aの小穴Ahの有無により、ONまたはOFFのいずれかの状態となる。したがって、6個の検出スイッチ263のON・OFFのパターンにより、印章本体Aの種別が判別される。
【0044】
図8は、印章本体Aの小穴Ahと、6個の検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表している。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との関係から、 2−1種類、すなわち63種の判別パターンの認識が可能になっている。この場合、角型印等の幅の狭い印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイッチ263,263に対する小孔Ahがなく、この2個の検出スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の空間に向かって突出する。すなわち、角型印等の幅の狭い印章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔Ahが有る判別パターンとして、認識される。
【0045】
次に、図11を参照して、制御部300について説明する。この制御部300は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、CPU301、ROM302、RAM303、入力インタフェース304、出力インタフェース305、およびこれらを接続するシステムバス306を備えている。
【0046】
ROM302には、各種プログラムや、かな漢字変換用辞書データ、文字・記号のフォントデータ、各種の絵図の画像データ、印章本体Aの種別毎の各種データ等の固定データが格納されている。RAM303は、作業エリアとして用いられ、また、印章作成者の入力に係る固定データを格納するのに用いられる。なお、このRAM303の格納データは、電源オフ時にもバックアップされるようになっている。
【0047】
入力インタフェース304は、前述した機能スイッチ8、操作部21のプッシュボタン群22、操作ダイヤル23、印字部64のヘッド表面温度センサ56b、露光部65の周囲温度センサ67、印章検出部66等からの入力信号を、システムバス306を介してCPU301やRAM303に取り込むためのインタフェースとして機能する。一方、出力インタフェース305は、CPU301、ROM302およびRAM303からの各種制御信号や各種制御用データが、システムバス306を介して入力され、前述した発光素子12、操作部21の表示器駆動回路24a、印字部64のヘッド駆動回路56a、モータ駆動回路57a、露光部65の光源駆動回路191a等に対して出力するためのインタフェースとして機能する。
【0048】
CPU301は、マルチタスク処理を行うようになっており、入力インタフェース304からの入力信号や、そのときの処理内容に応じて定まるROM302内の処理プログラムに基づいて、RAM303を作業エリアとして用い、必要なときにROM302やRAM303内に格納されている固定データを適宜用いて処理するようになっている。
【0049】
図12は、主要タスク起動処理の一例(製版処理までの流れ)を示している。同図に示すように、主要タスク起動処理のタスクが起動すると、まず、ワーク(作業)エリアが確保され(S11)、続いて表示処理(S12a(S12b,S12c))およびユニット(印章本体)判定エラー処理(S13)のタスクが起動する。次に、入力エラー判定処理(S14)、印章文字・絵図等入力処理(S15)および製版用の画像(製版画像)作成処理(S16)等のタスクが起動する。これらの処理(S14,S15,S16)のタスクは、同時に進行して処理される。
【0050】
具体的には、最初の印章文字等の入力を行ってから、次の印章文字や絵図の入力を行うまで(S15)の間に、入力された文字数等に不具合がないかを判断し(S14)、製版画像を作成する(S16)。これらの処理途中で印章文字や絵図の入力が行われると(S15)、入力エラー判定処理(S14)および製版画像作成処理(S16)は直ちに中止され、改めて最初から各処理を再開する。つまり、既入力の印章文字や絵図のデータに変更がある度に、これらの処理(S14,S16)が実行され、製版処理(S17)の実行前には、常に最新の印章文字や絵図のデータに基づく製版画像が作成される。
【0051】
なお、上記のマルチタスク処理のような並列処理は、プログラムまたは上記のようなタスク処理を全て割込処理とし、発生した割込の優先順位を制御する割込制御回路を採用することによって実現することもできる。
【0052】
この印章作成装置1の場合、本発明の合成画像作成方法及びその装置並びにその装置を備えた電子機器は、主に、制御部300および操作部21により実現されており、図11〜図21を参照して、以下にその特徴となる動作を説明する。なお、上述したように、印面Adにおける印章文字や絵図は、インクリボンCに形成される印章画像によって作成されるものであるから、以下の説明においては、印章画像のうち、特に絵図画像同士を合成して所望の合成画像を作成する場合を中心に説明する。
【0053】
図13は、顔のパーツが描かれた絵図画像を示す図であり、(a)は丸顔子供、(b)は面長大人を示す。また、図14は、身体のパーツが描かれた絵図画像を示す図である。これらの絵図画像は、いずれもドットマトリックス上において絵図部分が陽ドットで表現され、かつ、空白部分が陰ドットで表現されたものである。
【0054】
まず、第1例として、図16〜図19を参照して、2つの絵図画像同士を合成する場合、例えば図13の各顔の絵図画像と、図14の身体の絵図画像とを、顔の絵図画像を表側に、身体の絵図画像を裏側にして合成し、図15(a),(b)に示すような合成画像を作成する場合について説明する。
【0055】
図16および図17に示すように、まず、合成すべき顔の絵図画像(図16(a))および身体の絵図画像(図16(b))を選択する(S21)。具体的には、上述したように、所定のボタン22aおよび操作ダイヤル23の文字入力キー33等を適宜操作して、表示器24上に表示される各種の絵図画像から、印章作成者が自由に選択する(図16の場合、顔の絵図画像として丸顔子供を選択)。このように合成すべき絵図画像が選択されると、その絵図画像の画像データがROM302から読み出され、RAM303の作業領域に一時的に格納される。なお、絵図画像の選択は、各絵図画像ごとに予め付されている番号のみが表示器24に表示され、印章作成者がその番号と絵図画像の一覧表(図示せず)を見ながら、所望の絵図画像を選択するようにしてもよい。
【0056】
次いで、選択された顔の絵図画像に対応する外形画像の画像データが、ROM302から読み出される(S22)。この外形画像は、図16(c)に示すように、顔の絵図画像における画像部分の外輪郭の外側が陽ドットで表現され、その内側が陰ドットで表現されたものである。そして、この外形画像と、同図(b)に示す身体の絵図画像とが論理積(AND)演算処理され、同図(d)に示すような中間画像が作成される(S23)。この中間画像は、同図(a)の顔の絵図画像と同図(b)の身体の絵図画像のマトリックス同士を単に重ね合わせた場合に、両絵図画像の画像部分が重なり合う部分全てを陰ドットとした画像である。すなわち、身体の絵図画像において、のどの部分が、顔のあごの分だけ削除された画像となる。
【0057】
次いで、この中間画像と、同図(a)に示す顔の絵図画像とが、論理和(OR)演算処理され、同図(e)に示すような合成画像が作成される(S24)。単に、同図(a)の顔の絵図画像と同図(b)の身体の絵図画像とを論理和演算処理で合成すると、あごの部分と首の部分が干渉してしまうが(図22参照)、上記外形画像を利用して、中間画像を作成し、その中間画像と顔の絵図画像とを論理和演算処理して合成することにより、見栄えの良い合成画像を作成することができる。
【0058】
図18は、顔の絵図画像として、図13(b)に示す面長大人を選択し、これと身体の絵図画像とを合成する場合を各手順ごとに示す図である。この場合も、顔の絵図画像として、上記丸顔子供を選択した場合と同様にして合成画像が作成される。この場合には、図18(b)の身体の絵図画像と同図(c)の外形画像とが論理積(AND)演算処理されると(S23)、同図(d)に示すように、中間画像は、選択された顔の絵図画像が面長である分だけ、身体の絵図画像がのどから胸にかけて大きく削除されたような画像となる。そして、この中間画像と、同図(a)に示す顔の絵図画像とが論理和(OR)演算処理され、同図(e)に示すような合成画像が作成される(S24)。
【0059】
したがって、この場合も、上記丸顔子供を選択した場合と同様に、顔の絵図画像と身体の絵図画像とが、その重なり部分で干渉することのない、見栄えの良い合成画像が作成される。
【0060】
なお、上記外形画像は、予めROM302に記憶しておく場合に限らず、選択された顔の絵図画像を基に作成するようにしてもよい。この場合、図19(a)〜(d)に示すように、まず、絵図画像を左右および上下の4方から走査し、それぞれの走査開始位置(左端、右端、上端および下端)からマトリックスのドットが陽ドットとなる位置、すなわち選択された絵図画像の外輪郭の位置まで、あるいは陽ドットが無いに場合には走査終了位置(右端、左端、下端および上端)までの陰ドットを全て陽ドットに反転させる。そして、これらの走査画像(同図(a)〜(d))を論理和(OR)演算処理することにより、図19(e)に示すような画像、すなわち絵図画像における画像部分の外輪郭の外側全てを陽ドットとした画像を作成する。その後、この画像と選択された顔の絵図画像(図16(a)参照)とを排他的論理和(XOR)処理して、図16(c)と同様の外形画像を作成する。
【0061】
このように、選択された絵図画像を基にして、外形画像を作成することにより、絵図画像ごとに外形画像を予めROM302に記憶しておく必要がなくなる。したがって、ROM302の記憶容量を必要以上に増大させる必要がなく、また外形画像の作成作業を省略することができる。
【0062】
次に、第2例として、図20および図21を参照して、3つの絵図画像同士を合成する場合、例えば顔の絵図画像として図13(a)に示す丸顔子供が、身体の絵図画像として図14に示すものが選択され、更にランドセルの絵図画像(図20(c))が選択され、顔、身体およびランドセルの絵図画像を表側から裏側へ順に重ね合わせて合成画像を作成する場合について説明する。
【0063】
まず、合成すべき顔の絵図画像(同図(a))、身体の絵図画像(同図(b))およびランドセルの絵図画像(同図(c))を上述と同様にして選択する(S31)。そうすると、顔の絵図画像と身体の絵図画像は、上記第1例で説明したようにして合成され、同図(d)に示す合成画像(以下、この合成画像を「第1合成画像」という)が作成される(S32)。
【0064】
次いで、顔の絵図画像および身体の絵図画像にそれぞれ対応する外形画像(同図(e)、(f))の画像データが読み出され(S33)、これらが論理積(AND)演算処理されて、同図(g)に示す外形画像(以下、「合成外形画像」という)が作成される(S34)。
【0065】
その後、この合成外形画像と、同図(c)に示すランドセルの絵図画像とが論理積(AND)演算処理され、同図(h)に示すような中間画像が作成される(S35)。すなわち、この中間画像は、ランドセルの左部が身体の絵図画像の肩の分だけ削除された画像となる。
【0066】
そして、この中間画像と、同図(d)に示す第1合成画像とが、論理和(OR)演算処理され、同図(i)に示すような合成画像(以下、「最終合成画像」という)が作成される(S36)。
【0067】
このように、3つの絵図画像を合成する場合であっても、各絵図画像の画像部分が相互に干渉することなく、同図(i)の最終合成画像に示すように、見栄えの良い合成画像を作成することができる。
【0068】
上記第1例および第2例では、それぞれ2つの絵図画像同士および3つの絵図画像同士を合成する場合について説明したが、4つ以上の絵図画像同士を合成する場合も同様にして合成画像を作成することができる。つまり、上記第2例と同様にして、表側となる絵図画像から2つずつ順次合成すれば、見栄えの良い最終合成画像を作成することができる。
【0069】
また、この場合、合成途中において、既に合成した合成画像(上記第1合成画像等)の外形画像(上記合成外形画像等)は、その合成画像を作成したときの表側の絵図画像に対応する外形画像と、裏側の絵図画像に対応する外形画像とを論理積演算処理することにより、簡単に作成できるため、合成途中の合成画像(上記第1合成画像等)ごとに、それに対応する外形画像(上記合成外形画像等)をROM302に記憶しておく必要はない。
【0070】
また、上記第1例および第2例では、顔の絵図画像が身体の絵図画像に優先して表側となるように合成したが、印章作成者がその優先順位を自由に変更できるようにしてもよい。この場合、例えば人がそれぞれ描かれ、かつ、合成した場合に身体の側部が重なり合うような二つの絵図画像により合成画像を作成するときには、いずれの人を前あるいは後にするかを印章作成者が自由に選択して、合成画像を作成することができる。
【0071】
なお、本実施形態においては、本発明に係る合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器を印章作成装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、テープ印刷装置等の電子機器にも適用できることはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表側の絵図画像と裏側の絵図画像のマトリックス同士を重ね合わせて合成する場合に、表側の絵図画像に対応する所定の外形画像を使用して中間画像を作成し、この中間画像と表側の絵図画像とを合成するため、見栄えが良く、かつ自由度の高い合成画像を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器を適用した印章作成装置を示す外観図である。
【図2】印章作成装置の機械装置部の内部を示す構造図である。
【図3】印章本体を示す平面図である。
【図4】製版シートを示す構造図である。
【図5】機械装置部の露光部回りを示す平面図である。
【図6】開閉蓋を取り去った状態のポケット回りを示す平面図である。
【図7】各種印章本体のポケットへの装着状態を示す構造説明図である。
【図8】各種印章本体の判別パターンを説明する説明図である。
【図9】印章検出部の検出動作を示す縦断面図である。
【図10】ポケットおよび印章検出部回りを示す平面図である。
【図11】印章作成装置の制御ブロック図である。
【図12】印章画像形成処理を示すフローチャート図である。
【図13】(a)は丸顔子供、(b)は面長大人の顔の絵図画像を示す画像図である。
【図14】身体の絵図画像を示す画像図である。
【図15】図13(a)、(b)の顔の絵図画像と図14の身体の絵図画像との合成画像を示す画像図である。
【図16】図13(a)の顔の絵図画像と、図14の身体の絵図画像との合成手順を説明する説明図である。
【図17】図16の合成手順を示すフローチャート図である。
【図18】図13(b)の顔の絵図画像と、図14の身体の絵図画像との合成手順を説明する説明図である。
【図19】絵図画像を基に外形画像を作成する場合を示す走査画像図である。
【図20】3つの絵図画像を合成する場合を説明する説明図である。
【図21】図20の合成手順を示すフローチャート図である。
【図22】従来の合成方法による合成画像を示す画像図である。
【符号の説明】
1 印章作成装置
6 ポケット
8 機能スイッチ
12 発光素子
21 操作部
22 プッシュボタン群
23 操作ダイヤル
24 表示器
31 実行キー
32 カーソル/変換キー
33 キャラクタ入力キー
56 印字ヘッド
57 プラテンローラ
64 印字部
65 露光部
66 印章検出部
67 周囲温度センサ
191 紫外線光源
300 制御部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 入力インタフェース
305 出力インタフェース
306 システムバス
A 印章本体
B 製版シート
C インクリボン

Claims (3)

  1. ドットマトリックス上の画像部分を陽ドットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画像を作成する合成画像作成方法であって、
    複数種類の前記絵図画像を絵図記憶手段に記憶する絵図記憶工程と、
    前記複数種類の絵図画像のうちの1種を第1絵図画像として選択し、別の1種を第2絵図画像として選択し、さらに別の1種を第3絵図画像として選択する絵図画像選択工程と、
    前記第1絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現した外形画像を第1外形画像として、前記第2絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現した外形画像を第2外形画像として、外形記憶手段に記憶する外形画像記憶工程と、
    前記第2絵図画像に前記第1外形画像を論理積演算して第1中間画像を作成する第1中間画像作成工程と、
    作成された前記第1中間画像と前記第1絵図画像とを論理和演算して、第1合成画像を作成する第1合成画像作成工程と、
    前記第1外形画像に前記第2外形画像を論理積演算して第1合成外形画像を作成する第1合成外形画像作成工程と、
    前記第3絵図画像に前記第1合成外形画像を論理積演算して第2中間画像を作成する第2中間画像作成工程と、
    作成された前記第2中間画像と前記第1合成画像とを論理和演算して、第2合成画像を作成する第2合成画像作成工程と、
    を備えたことを特徴とする合成画像作成方法。
  2. ドットマトリックス上の画像部分を陽ドットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画像を作成する合成画像作成装置であって、
    複数種類の前記絵図画像を記憶する絵図記憶手段と、
    前記複数種類の絵図画像のうちの1種を第1絵図画像として選択し、別の1種を第2絵図画像として選択し、さらに別の1種を第3絵図画像として選択する絵図画像選択手段と、
    前記第1絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで内側を陰ドットで表現した外形画像を第1外形画像として記憶するとともに、前記第2絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで内側を陰ドットで表現した外形画像を第2外形画像として記憶する外形画像記憶手段と、
    前記第2絵図画像に前記第1外形画像を論理積演算して第1中間画像を作成する第1中間画像作成手段と、
    作成された前記第1中間画像と前記第1絵図画像とを論理和演算して、第1合成画像を作成する第1合成画像作成手段と、
    前記第1外形画像に前記第2外形画像を論理積演算して第1合成外形画像を作成する第1合成外形画像作成手段と、
    前記第3絵図画像に前記第1合成外形画像を論理積演算して第2中間画像を作成する第2中間画像作成手段と、
    作成された前記第2中間画像と前記第1合成画像とを論理和演算して、第2合成画像を作成する第2合成画像作成手段と、
    を備えたことを特徴とする合成画像作成装置。
  3. 請求項に記載の合成画像作成装置と、当該合成画像作成装置の作成結果を印刷可能な印刷装置とを備えたことを特徴とする電子機器。
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