JPH11252354A - 合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器 - Google Patents

合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器

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JPH11252354A
JPH11252354A JP10064652A JP6465298A JPH11252354A JP H11252354 A JPH11252354 A JP H11252354A JP 10064652 A JP10064652 A JP 10064652A JP 6465298 A JP6465298 A JP 6465298A JP H11252354 A JPH11252354 A JP H11252354A
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真一 塚越
Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
Kenichi Tanabe
賢一 田辺
Rie Sudou
理絵 須藤
Tomoyuki Niimura
朋之 新村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絵図画像同士を重ね合わせて合成画像を作成
する場合に、見栄えが良く、かつ自由度の高い合成画像
を作成することができる合成画像作成方法およびその装
置並びにその装置を備えた電子機器を提供する。 【解決手段】 ドットマトリックス上の画像部分を陽ド
ットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵
図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画
像を作成する合成画像作成方法であって、表側に重ね合
わせる絵図画像に対応し、表側の絵図画像の外輪郭部分
の外側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現した外形画
像を、裏側に重ね合わせる絵図画像に論理積演算して中
間画像を作成した後、中間画像と表側の絵図画像とを論
理和演算して、合成画像を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印章作成装置やテ
ープ印刷装置等の電子機器において、複数の絵図画像同
士を合成して所望の合成画像を作成するための合成画像
作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印章作成装置等の電子機器におい
ては、印章画像等を作成するために、文字や記号の他、
種々の絵文字(絵図画像)が予め用意されている。この
絵図画像は、文字や記号と同様に、数種類の大きさのド
ットマトリックス上において、画像部分を陽ドットで表
現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現して構成されて
いる。このような絵図画像を用いて印章画像等を作成す
る場合には、ROM等の記憶装置に予め記憶されている
多種の絵図画像(画像データ)から所望のものを選択
し、それをそのまま印章画像として使用する他、パーツ
(例えば顔と身体等)ごとに多種の絵図画像を用意して
おき、その中から所望の組合せを選択して合成すること
により、印章画像を作成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、パーツごとの絵図画像同士を合成する場合、例えば
絵図画像のマトリックス同士を、論理和(OR)演算処
理等により、単に重ね合わせて合成する場合には、画像
の重なり部分が相互に干渉して、見栄えの悪い画像とな
るおそれがある(図22参照)。もちろん、絵図画像の
重なり部分や接触部分の形状を統一して、各パーツの絵
図画像を作成しておくことも可能ではあるが、この場合
には統一した絵図画像の重なり部分等が制約され、作成
される合成画像は自由度の低いものとなってしまう。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、絵図画像同士を重ね合わせて
合成画像を作成する場合に、見栄えが良く、かつ自由度
の高い合成画像を作成することができる合成画像作成方
法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合成画像作
成方法は、ドットマトリックス上の画像部分を陽ドット
で表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵図画
像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画像を
作成する合成画像作成方法であって、表側に重ね合わせ
る絵図画像に対応し、表側の絵図画像の外輪郭部分の外
側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現した外形画像
を、裏側に重ね合わせる絵図画像に論理積演算して中間
画像を作成した後、中間画像と表側の絵図画像とを論理
和演算して、合成画像を作成することを特徴とする。
【0006】これに対応する本発明に係る合成画像作成
装置は、ドットマトリックス上の画像部分を陽ドットで
表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵図画像
のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画像を作
成する合成画像作成装置であって、複数の絵図画像の画
像データと、各絵図画像にそれぞれ対応し、各絵図画像
の外輪郭の外側を陽ドットで、内側を陰ドットで表現し
た複数の外形画像の画像データとを記憶した記憶手段
と、記憶手段から絵図画像の画像データおよび外形画像
の画像データを読み出す読出し手段と、表側に重ね合わ
せる絵図画像に対応した外形画像の画像データを、裏側
に重ね合わせる絵図画像の画像データに論理積演算して
中間画像の画像データを作成するとともに、中間画像の
画像データと、表側の絵図画像の画像データとを論理和
演算して合成画像の画像データを作成する画像データ合
成手段とを有することを特徴とする。
【0007】以上の構成によれば、表側の絵図画像と裏
側の絵図画像とのマトリックス同士を重ね合わせて合成
する場合に、まず表側の絵図画像に対応する所定の外形
画像を、裏側の絵図画像に論理積演算することにより、
両マトリックス同士を重ね合わせたときの裏側の絵図画
像において、表側の絵図画像における画像部分全体を空
白とした中間画像を作成する。その後、この中間画像と
表側の絵図画像とを論理和演算して合成画像を作成する
ので、表側の絵図画像の画像部分と裏側の絵図画像の画
像部分との重なり部分等において、裏側の絵図画像が表
に現れることのない、見栄えの良い画像を作成すること
ができる。また、両絵図画像の画像部分の重なり部分等
において、形状の統一等の制約を受けることがないた
め、自由度の高い合成画像を作成することができる。
【0008】この場合、表側の絵図画像は、請求項1に
記載の合成画像作成方法により作成された合成画像であ
ることが好ましい。
【0009】また、これに対応して、表側の絵図画像
は、画像データ合成手段により作成された画像データに
基づく合成画像であることが好ましい。
【0010】以上の構成によれば、表側の絵図画像が合
成画像である場合に、この合成画像も請求項1に記載の
合成画像作成方法(請求項4に記載の画像データ合成手
段)により作成するので、3以上の絵図画像同士を合成
する場合であっても、見栄えの良い合成画像を作成する
ことができる。つまり、3以上の絵図画像同士を合成す
る場合には、表側の絵図画像から2つずつ順次合成し
て、最終的な合成画像を作成する。
【0011】またこの場合、表側の絵図画像に対応する
外形画像は、合成画像を作成するときに使用した、表側
の絵図画像に対応する外形画像と、裏側の絵図画像に対
応する外形画像とを論理積演算して作成されることが好
ましい。
【0012】これに対応して、表側の絵図画像に対応す
る外形画像の画像データは、合成画像の画像データを作
成するときに使用した、表側の絵図画像に対応する外形
画像の画像データと、裏側の絵図画像に対応する外形画
像の画像データとを論理積演算して作成されることが好
ましい。
【0013】以上の構成によれば、3以上の絵図画像同
士を合成する場合において、既に作成された合成画像に
対応する外形画像が、その合成画像を作成するときに使
用した、表側の絵図画像に対応する外形画像と、裏側の
絵図画像に対応する外形画像とを論理積演算して作成さ
れるため、3以上の絵図画像同士を合成している途中に
おける既作成の合成画像に対応した外形画像を、予め用
意(記憶)しておかなくてもよい。
【0014】さらに、本発明に係る電子機器は、請求項
4ないし6のいずれかに記載の合成画像作成装置と、合
成画像作成装置の作成結果を印刷可能な印刷装置とを備
えたことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、複数の絵図画像のマト
リックス同士を重ね合わせて合成画像を作成する場合に
おいて、見栄えの良い合成画像を、印刷媒体に印刷する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る合成画像作成方法およびその装置
並びにその装置を備えた電子機器を、印章を作成するた
めの印章作成装置に適用した場合について説明する。こ
の印章作成装置は、印面を紫外線硬化樹脂で形成した印
章本体に、インクリボンに印字(印刷)した文字画像や
絵図画像による印章画像をマスクとして紫外線を露光
し、所望の印章を作成するものであり、本実施形態に係
る合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備
えた電子機器は、主に、インクリボン上にマスクを生成
するための情報となる印章画像データを作成するための
ものである。図1(a)は印章作成装置の平面図、図1
(b)は印章作成装置の正面図であり、図11は印章作
成装置の制御ブロック図である。
【0017】図1に示すように、この印章作成装置1
は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成さ
れ、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設
して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装
置本体5に印章作成対象物である印章本体A(図3参
照)を装着するためのポケット6が形成され、ポケット
6には窓付きの開閉蓋7が設けられている。機械装置部
4の左部には、印章作成装置1を製版(印字)動作や露
光動作に切り替えるとともに、開閉蓋7を開放させる機
能スイッチ8が配設されている。この機能スイッチ8の
切替操作は、後述する制御部300の入力インタフェー
ス304に対して報告されるようになっており、またそ
の操作位置には、「露光」、「入力/製版」、「OF
F」および「OPEN」の操作表示がされていて、この
うちの「露光」、「入力/製版」および「OPEN」の
位置には、制御部300の出力インタフェース305に
接続された発光素子12が配設されている。また、機械
装置部4の右側部には、印章作成装置1に、後述する印
章ラベル作成用の製版シートB(図4参照)のための、
差込み口9aおよび取出し口9bが形成されている。さ
らに、機械装置部4には、ポケット6の外側に位置し
て、メンテナンスカバー10が着脱自在に設けられ、こ
のメンテナンスカバー10の内部には、インクリボンC
を搭載したリボンカートリッジ11が装着されている
(図2参照)。
【0018】電子装置部3には、上面に操作部21が形
成され、後述する制御部300が内蔵されている。操作
部21には、制御部300の入力インタフェース304
に接続されたプッシュボタン群22および操作ダイヤル
23と、出力インタフェース305に接続された表示器
駆動回路24aと、この表示器駆動回路24aによって
駆動される表示器24が配設されている。操作ダイヤル
23は、中心部に配設された円形の実行キー31と、そ
の外側に環状に配設された4つ割りのカーソル/変換キ
ー32と、更にその外側に配設された環状の文字入力キ
ー33とで3重構造を有しており、文字入力キー33の
表面には50音の平仮名、アルファベット、数字、記号
等が印刷されている(図示省略)。
【0019】印章文字の入力は、文字入力キー33を三
角マーク25に合わて回転させ、実行キー31を押して
平仮名やアルファベット等を入力する。漢字入力を行う
場合には、平仮名を入力した後、カーソル/変換キー3
2を適宜操作し、所望の漢字を表示器24上に表示させ
たところで、実行キー31を押下してこれを確定する。
【0020】また、絵図を入力(指定)したり、印章文
字の文字サイズや書体を変える場合には、プッシュボタ
ン群22の所定のボタン22aを押下した後、操作ダイ
ヤル23の文字入力キー33を回転させることにより、
各種表示される絵図や文字サイズ等から所望の絵図画像
や文字サイズ等を指定する。
【0021】ここで、印章を作成する場合の一連の操作
について、図1および図2を参照して簡単に説明する。
先ず、機能スイッチ8を待機位置となる「OFF」位置
から「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放
し、ポケット6に印章本体Aをセットする。この印章本
体Aのセットに伴い、制御部300の入力インタフェー
ス304に接続された印章検出部66によって、印章本
体Aの種別が検出される。
【0022】次に、機能スイッチ8を「入力/製版」位
置まで回転操作して製版動作に機能を移行させ、プッシ
ュボタン群22および操作ダイヤル23を操作して印章
文字や絵図を入力する。その後、印章ラベルが作り込ま
れた製版シートBを、差込み口9aに挿入してセットす
る。
【0023】次に、プッシュボタン群22の所定のボタ
ン22aを操作して、製版動作(製版処理)、すなわち
印字を行わせる。この印字は、インクリボンCと製版シ
ートBとに同時に為され、インクリボンC上の印章画像
のインクの部分が製版シートBに転写される。印字が完
了すると、インクリボン(の印字部分)Cは露光のため
に先方に送られ、同時に製版シートBは取出し口9bか
ら外部に送り出される。ここで、送り出された製版シー
トBにより、印章文字等に誤りがないことを確認した
ら、次に機能スイッチ8を「露光」位置まで回転操作し
て露光動作に機能を移行させ、露光を行わせる。
【0024】露光が完了したら、機能スイッチ8を「O
PEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケ
ット6から印章本体Aを取り出して、これを洗浄する。
この洗浄により印章が完成するが、印章が完成したとこ
ろで、上記の製版シートBから印章ラベルを剥して、こ
れを印章の背面に貼着する。
【0025】次に、印章作成装置1の構成部位のうち、
後述する制御部300に関連する部位について、図2〜
図10を参照して、順を追って説明する。
【0026】リボンカートリッジ11は、装置本体5に
対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗
に際しケースごと交換できるようになっている。図2に
示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取
りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設
けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き
出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻
き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンC
の走行経路には、その短辺部分に後述する印字部64が
臨み、長辺部分に露光部65が臨んでいる。この場合、
印字部64には、このインクリボンCと上記の製版シー
トBが同時に臨み、露光部65には印字後のインクリボ
ンCが臨む。
【0027】インクリボンCは、透明なリボンテープと
この表面に塗布したインクとからなり、実施形態では、
6μm厚のものが用いられている。印字部64において
このインクリボンCに印字が行われると、インクの部分
が製版シートBに転写する。これにより、インクリボン
Cのリボンテープには、インクの文字や絵図の部分が剥
離したネガ画像の印章画像が形成され、製版シートBに
は、インクの文字や絵図の部分が付着したポジ画像の印
章画像が形成される。そして、インクリボンCは、これ
をマスクとして利用すべく先方の露光部65に送られる
一方、製版シートBは、印章文字等の確認のため、また
これを作成した印章に貼着すべく、装置外部に送り出さ
れる。
【0028】製版シートBは、図4に示すように、ベー
スシートBaと粘着シートBbとを積層して構成され、
全体が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方
形に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベ
ースシートBaから剥した粘着シートBbの方形部分
が、上記の印章の背面に貼着する印章ラベルBdとな
る。印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形状
の異なる数種のものが用意されており、これに対応して
製版シートBも、その印章ラベルBdの部分の形状(切
り線の形状)が異なる数種のものが用意されている。
【0029】一方、印章本体Aは、図3に示すように、
樹脂製の台木Aaの先端に薄手のスポンジ(発泡ウレタ
ン)Abが貼着されるとともに、スポンジAbに紫外線
の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着され、さらに樹
脂ベースAcに印面Adを構成する紫外線硬化樹脂が貼
着されている。この印章本体Aの紫外線硬化樹脂(印面
Ad)の部分に、インクリボンCをマスクとして紫外線
を露光することにより、印面Adにおける印章文字等に
相当する部分が硬化する。この状態で印章本体Aを、ポ
ケット6から取り出して洗浄することにより、水溶性の
未硬化部分が洗い出され、印章文字等の割り付けられた
印章が完成する。なお、図中の符号Aeは、樹脂製のキ
ャップである。
【0030】次に、図2および図11を参照して、印字
部64について説明する。印字部64は、制御部300
の出力インタフェース305に接続されているヘッド駆
動回路56aおよびモータ駆動回路57aと、ヘッド駆
動回路56aによって駆動され、インクリボンCに印章
画像を印字する印字ヘッド(サーマルヘッド)56と、
モータ駆動回路57aによって駆動され、印字ヘッド5
6の印字動作に対応してインクリボンCを送るプラテン
ローラ57と、印字ヘッド56のヘッド表面に設けられ
たヘッド温度センサ56bと、を備えている。また、印
字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部分に向か
って装置ケース2には、上記の製版シートBが送り込ま
れる送込み通路181と、製版シートBが送り出される
送出し通路182とが形成されている。送込み通路18
1の上流端には外部に開放した上記の差込み口9aが形
成され、送出し通路182の下流端には外部に開放した
上記の取出し口9bが形成されている。
【0031】プラテンローラ57は、上述したように駆
動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14か
ら巻き出すとともに、印字ヘッド56との間に製版シー
トBをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBと
を重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド
56はサーマルヘッドであり、熱転写によりインクリボ
ンCのリボンテープに塗布されたインクを製版シートB
に転写する。この転写により、インクリボンCから印章
画像に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボ
ンテープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれた
インクが印章画像として付着する。また、ヘッド表面温
度センサ56bは、上述したように印字ヘッド56のヘ
ッド表面に密着して設けられたサーミスタ等の温度セン
サであり、制御部300の入力インタフェース304に
接続され、印字ヘッド56の表面温度を検出して報告す
る。
【0032】送込み通路181には、製版シートBの差
込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨ん
でおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートB
は、このセンサ183の検出結果により、プラテンロー
ラ57により送られて、その印章ラベルBdの先端部位
置から印字が開始されるようになっている。送出し通路
182を構成する左側の壁には、その先端(上流端)に
分離爪部184が形成されており、この分離爪部184
により、重ねた状態で送られてきたインクリボンCと製
版シートBとが引き離される。そして、インクリボンC
は先方の露光部65に送られる一方、製版シートBは送
出し通路182を介して装置外部に送り出される。
【0033】次に、図2および図11を参照して、露光
部65について説明する。露光部65は、制御部300
の出力インタフェース305に接続された光源駆動回路
191aと、ポケット6にセットした印章本体Aの印面
Adに対峙するように設けられ、光源駆動回路191a
によって駆動される紫外線光源191と、紫外線光源1
91と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板58
とを備えている。紫外線光源191は、セミホット管と
呼ばれる自己加熱型熱陰極管であり、図示しない基板上
に設けた蛍光管ホルダに支持されている。印章本体Aの
印面Adと押え板58と紫外線光源191とは、それぞ
れ間隙を存して相互に平行に配設されており、この印面
Adと押え板58との間にインクリボンCが配設されて
いる。
【0034】押え板58は透明な樹脂等で構成され、前
進してインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し当
てるようになっている。すなわち、露光の際には、押え
板58により印章本体Aの印面AdにインクリボンCを
押し当てた後、紫外線光源191を点灯して、押え板5
8越しにインクリボンCをマスクとした露光が行われる
(図5参照)。また、この露光部65には、制御部30
0の入力インタフェース304に接続され、露光部65
の周囲(環境)温度を検出して報告するサーミスタ等の
周囲温度センサ67が設けられている。
【0035】なお、押え板58の前進に伴って、第1ガ
イドピン53および第2ガイドピン54も同方向に移動
する。この移動は、第1および第2ガイドピン53,5
4間に張り渡したインクリボンCの張りを緩めるものと
なり、インクリボンCは、その張力を減じた状態で、す
なわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの印面Adに押
し当てられる。
【0036】この状態を、図2および図5を参照して更
に詳述するに、図2において走行するインクリボンCに
は巻取りリール13により強い張力が作用し、上述のよ
うにインクリボンCは極薄のテープゆえ縦皺が生じてい
る。したがって、このままインクリボンCを印章本体A
の印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を生
じたまま印面Adに押し付けられ、印章画像が歪んで露
光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませると、
印章画像が位置ずれして露光されしまう。そこで、図5
に示すように、押え板58の前進に伴って、第1ガイド
ピン53および第2ガイドピン54も前進させて、イン
クリボンCの張りを緩めるとともに、その際にテンショ
ンピン55により、インクリボンCに縦皺が生じない程
度の弱い力で張りを与えるようにしている。
【0037】また、図5の露光状態におけるインクリボ
ンCは、テンションピン55および第2経路ピン52に
より、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え板
58の両端に形成した面取り部分207の作用により、
インクリボンCに無用な皺が生じないようになってい
る。
【0038】なお、上述したように、印字によって製版
シートBに形成されたポジ画像とインクリボンCに形成
されたネガ画像は、それぞれ印章ラベルと露光用マスク
として使用される。すなわち、これらの画像の出来映え
が、印章としての完成品の出来映えに直接、反映され
る。特に、露光用マスクとして使用されるインクリボン
Cが歪んでしまうと、印章画像が歪んで露光されてしま
うため、上記の張力に対する機械的な構造上の工夫の
他、熱量に対する電気的な機能上の工夫がなされ、イン
クリボンCに無用な皺等が発生しないようにしている。
【0039】次に、開閉蓋7の開閉に連動する印章検出
部66について説明する。この印章検出部66は、ポケ
ット6に印章本体Aが装着されたことを検出するととも
に、印章本体Aの種別を判別するものである。印章本体
Aには、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用
等の各種形状の異なるものが用意され、これら各種の印
章本体Aは、長さ(図3の上下方向の長さ)は同一であ
るが、幅(図3の左右方向の幅)および厚みが異なって
いる。このような幅および厚みの異なる各種の印章本体
Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット6内の
一定の位置にセットするため、この実施形態では、図6
および図7に示すように、ポケット6の底面6bに長短
4本のボス251,251,251,251が立設さ
れ、これに対応して印章本体Aには、ボス251が嵌合
する嵌合穴Afが形成されている(図7参照)。
【0040】4本のボス251,251,251,25
1は「T」字状に配設されており、これに対応して、例
えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図7
(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,A
f,Afが(図7(b))、形成されている。このよう
に、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章本
体Aの種別により区々であり、これらの嵌合穴Afとボ
ス251の組み合わせにより、ポケット6に装着した各
種の印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に
来るように位置決めされている。
【0041】また、印章本体Aの印面Adと逆の背面A
gには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の小穴
(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する印章検
出部66のスイッチアレイ262との協働により、印章
本体Aの種別が判別される(図8参照)。なお、印章本
体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離
して装置外部に送り出された製版シートBの印章ラベル
Bdが貼着され、これにより小穴Ahが隠されるように
なっている。
【0042】印章検出部66は、図9および図10に示
すように、印章本体Aの背面Agに対向するように配設
したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ねている)
261と、スイッチホルダ261に支持させた6個の検
出スイッチ263からなるスイッチアレイ262とを備
えている。各検出スイッチ263は、プッシュスイッチ
等で構成されたスイッチ本体264と、先端がポケット
6内に臨むスイッチトップ265とで、構成されてい
る。スイッチトップ265は、平板部266と、平板部
266から直角に延びる検出突起部267とからなり、
平板部266の下部でスイッチホルダ261に形成した
ガイド突起268に、且つ検出突起部267でスイッチ
ホルダ261に形成したガイド孔269に案内されて、
前後方向に移動する。
【0043】スイッチ本体264は基板270の裏面に
固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ26
5の平板部266に突き当てるように配設されている。
この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチト
ップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢に
より検出突起部267の先端がスイッチホルダ261の
ガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、こ
の付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検
出スイッチ263のON−OFFに対応している。この
場合、スイッチアレイ262の内のいずれか1個の検出
スイッチ263が、ON状態になったとき、すなわち検
出突起部267の先端がガイド孔269に没入したとき
に、印章本体Aが装着されていることが検出され、逆に
全ての検出スイッチ263が、OFF状態になったと
き、すなわち検出突起部267の先端がポケット6内に
突出したときに、印章本体Aが装着されていないことが
検出される。そして、スイッチアレイ262の各検出ス
イッチ263は、対応する印章本体Aの小穴Ahの有無
により、ONまたはOFFのいずれかの状態となる。し
たがって、6個の検出スイッチ263のON・OFFの
パターンにより、印章本体Aの種別が判別される。
【0044】図8は、印章本体Aの小穴Ahと、6個の
検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表してい
る。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との関
係から、 26−1種類、すなわち63種の判別パターン
の認識が可能になっている。この場合、角型印等の幅の
狭い印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイッ
チ263,263に対する小孔Ahがなく、この2個の
検出スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の空
間に向かって突出する。すなわち、角型印等の幅の狭い
印章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔Ah
が有る判別パターンとして、認識される。
【0045】次に、図11を参照して、制御部300に
ついて説明する。この制御部300は、例えばマイクロ
コンピュータによって構成され、CPU301、ROM
302、RAM303、入力インタフェース304、出
力インタフェース305、およびこれらを接続するシス
テムバス306を備えている。
【0046】ROM302には、各種プログラムや、か
な漢字変換用辞書データ、文字・記号のフォントデー
タ、各種の絵図の画像データ、印章本体Aの種別毎の各
種データ等の固定データが格納されている。RAM30
3は、作業エリアとして用いられ、また、印章作成者の
入力に係る固定データを格納するのに用いられる。な
お、このRAM303の格納データは、電源オフ時にも
バックアップされるようになっている。
【0047】入力インタフェース304は、前述した機
能スイッチ8、操作部21のプッシュボタン群22、操
作ダイヤル23、印字部64のヘッド表面温度センサ5
6b、露光部65の周囲温度センサ67、印章検出部6
6等からの入力信号を、システムバス306を介してC
PU301やRAM303に取り込むためのインタフェ
ースとして機能する。一方、出力インタフェース305
は、CPU301、ROM302およびRAM303か
らの各種制御信号や各種制御用データが、システムバス
306を介して入力され、前述した発光素子12、操作
部21の表示器駆動回路24a、印字部64のヘッド駆
動回路56a、モータ駆動回路57a、露光部65の光
源駆動回路191a等に対して出力するためのインタフ
ェースとして機能する。
【0048】CPU301は、マルチタスク処理を行う
ようになっており、入力インタフェース304からの入
力信号や、そのときの処理内容に応じて定まるROM3
02内の処理プログラムに基づいて、RAM303を作
業エリアとして用い、必要なときにROM302やRA
M303内に格納されている固定データを適宜用いて処
理するようになっている。
【0049】図12は、主要タスク起動処理の一例(製
版処理までの流れ)を示している。同図に示すように、
主要タスク起動処理のタスクが起動すると、まず、ワー
ク(作業)エリアが確保され(S11)、続いて表示処
理(S12a(S12b,S12c))およびユニット
(印章本体)判定エラー処理(S13)のタスクが起動
する。次に、入力エラー判定処理(S14)、印章文字
・絵図等入力処理(S15)および製版用の画像(製版
画像)作成処理(S16)等のタスクが起動する。これ
らの処理(S14,S15,S16)のタスクは、同時
に進行して処理される。
【0050】具体的には、最初の印章文字等の入力を行
ってから、次の印章文字や絵図の入力を行うまで(S1
5)の間に、入力された文字数等に不具合がないかを判
断し(S14)、製版画像を作成する(S16)。これ
らの処理途中で印章文字や絵図の入力が行われると(S
15)、入力エラー判定処理(S14)および製版画像
作成処理(S16)は直ちに中止され、改めて最初から
各処理を再開する。つまり、既入力の印章文字や絵図の
データに変更がある度に、これらの処理(S14,S1
6)が実行され、製版処理(S17)の実行前には、常
に最新の印章文字や絵図のデータに基づく製版画像が作
成される。
【0051】なお、上記のマルチタスク処理のような並
列処理は、プログラムまたは上記のようなタスク処理を
全て割込処理とし、発生した割込の優先順位を制御する
割込制御回路を採用することによって実現することもで
きる。
【0052】この印章作成装置1の場合、本発明の合成
画像作成方法及びその装置並びにその装置を備えた電子
機器は、主に、制御部300および操作部21により実
現されており、図11〜図21を参照して、以下にその
特徴となる動作を説明する。なお、上述したように、印
面Adにおける印章文字や絵図は、インクリボンCに形
成される印章画像によって作成されるものであるから、
以下の説明においては、印章画像のうち、特に絵図画像
同士を合成して所望の合成画像を作成する場合を中心に
説明する。
【0053】図13は、顔のパーツが描かれた絵図画像
を示す図であり、(a)は丸顔子供、(b)は面長大人
を示す。また、図14は、身体のパーツが描かれた絵図
画像を示す図である。これらの絵図画像は、いずれもド
ットマトリックス上において絵図部分が陽ドットで表現
され、かつ、空白部分が陰ドットで表現されたものであ
る。
【0054】まず、第1例として、図16〜図19を参
照して、2つの絵図画像同士を合成する場合、例えば図
13の各顔の絵図画像と、図14の身体の絵図画像と
を、顔の絵図画像を表側に、身体の絵図画像を裏側にし
て合成し、図15(a),(b)に示すような合成画像
を作成する場合について説明する。
【0055】図16および図17に示すように、まず、
合成すべき顔の絵図画像(図16(a))および身体の
絵図画像(図16(b))を選択する(S21)。具体
的には、上述したように、所定のボタン22aおよび操
作ダイヤル23の文字入力キー33等を適宜操作して、
表示器24上に表示される各種の絵図画像から、印章作
成者が自由に選択する(図16の場合、顔の絵図画像と
して丸顔子供を選択)。このように合成すべき絵図画像
が選択されると、その絵図画像の画像データがROM3
02から読み出され、RAM303の作業領域に一時的
に格納される。なお、絵図画像の選択は、各絵図画像ご
とに予め付されている番号のみが表示器24に表示さ
れ、印章作成者がその番号と絵図画像の一覧表(図示せ
ず)を見ながら、所望の絵図画像を選択するようにして
もよい。
【0056】次いで、選択された顔の絵図画像に対応す
る外形画像の画像データが、ROM302から読み出さ
れる(S22)。この外形画像は、図16(c)に示す
ように、顔の絵図画像における画像部分の外輪郭の外側
が陽ドットで表現され、その内側が陰ドットで表現され
たものである。そして、この外形画像と、同図(b)に
示す身体の絵図画像とが論理積(AND)演算処理さ
れ、同図(d)に示すような中間画像が作成される(S
23)。この中間画像は、同図(a)の顔の絵図画像と
同図(b)の身体の絵図画像のマトリックス同士を単に
重ね合わせた場合に、両絵図画像の画像部分が重なり合
う部分全てを陰ドットとした画像である。すなわち、身
体の絵図画像において、のどの部分が、顔のあごの分だ
け削除された画像となる。
【0057】次いで、この中間画像と、同図(a)に示
す顔の絵図画像とが、論理和(OR)演算処理され、同
図(e)に示すような合成画像が作成される(S2
4)。単に、同図(a)の顔の絵図画像と同図(b)の
身体の絵図画像とを論理和演算処理で合成すると、あご
の部分と首の部分が干渉してしまうが(図22参照)、
上記外形画像を利用して、中間画像を作成し、その中間
画像と顔の絵図画像とを論理和演算処理して合成するこ
とにより、見栄えの良い合成画像を作成することができ
る。
【0058】図18は、顔の絵図画像として、図13
(b)に示す面長大人を選択し、これと身体の絵図画像
とを合成する場合を各手順ごとに示す図である。この場
合も、顔の絵図画像として、上記丸顔子供を選択した場
合と同様にして合成画像が作成される。この場合には、
図18(b)の身体の絵図画像と同図(c)の外形画像
とが論理積(AND)演算処理されると(S23)、同
図(d)に示すように、中間画像は、選択された顔の絵
図画像が面長である分だけ、身体の絵図画像がのどから
胸にかけて大きく削除されたような画像となる。そし
て、この中間画像と、同図(a)に示す顔の絵図画像と
が論理和(OR)演算処理され、同図(e)に示すよう
な合成画像が作成される(S24)。
【0059】したがって、この場合も、上記丸顔子供を
選択した場合と同様に、顔の絵図画像と身体の絵図画像
とが、その重なり部分で干渉することのない、見栄えの
良い合成画像が作成される。
【0060】なお、上記外形画像は、予めROM302
に記憶しておく場合に限らず、選択された顔の絵図画像
を基に作成するようにしてもよい。この場合、図19
(a)〜(d)に示すように、まず、絵図画像を左右お
よび上下の4方から走査し、それぞれの走査開始位置
(左端、右端、上端および下端)からマトリックスのド
ットが陽ドットとなる位置、すなわち選択された絵図画
像の外輪郭の位置まで、あるいは陽ドットが無いに場合
には走査終了位置(右端、左端、下端および上端)まで
の陰ドットを全て陽ドットに反転させる。そして、これ
らの走査画像(同図(a)〜(d))を論理和(OR)
演算処理することにより、図19(e)に示すような画
像、すなわち絵図画像における画像部分の外輪郭の外側
全てを陽ドットとした画像を作成する。その後、この画
像と選択された顔の絵図画像(図16(a)参照)とを
排他的論理和(XOR)処理して、図16(c)と同様
の外形画像を作成する。
【0061】このように、選択された絵図画像を基にし
て、外形画像を作成することにより、絵図画像ごとに外
形画像を予めROM302に記憶しておく必要がなくな
る。したがって、ROM302の記憶容量を必要以上に
増大させる必要がなく、また外形画像の作成作業を省略
することができる。
【0062】次に、第2例として、図20および図21
を参照して、3つの絵図画像同士を合成する場合、例え
ば顔の絵図画像として図13(a)に示す丸顔子供が、
身体の絵図画像として図14に示すものが選択され、更
にランドセルの絵図画像(図20(c))が選択され、
顔、身体およびランドセルの絵図画像を表側から裏側へ
順に重ね合わせて合成画像を作成する場合について説明
する。
【0063】まず、合成すべき顔の絵図画像(同図
(a))、身体の絵図画像(同図(b))およびランド
セルの絵図画像(同図(c))を上述と同様にして選択
する(S31)。そうすると、顔の絵図画像と身体の絵
図画像は、上記第1例で説明したようにして合成され、
同図(d)に示す合成画像(以下、この合成画像を「第
1合成画像」という)が作成される(S32)。
【0064】次いで、顔の絵図画像および身体の絵図画
像にそれぞれ対応する外形画像(同図(e)、(f))
の画像データが読み出され(S33)、これらが論理積
(AND)演算処理されて、同図(g)に示す外形画像
(以下、「合成外形画像」という)が作成される(S3
4)。
【0065】その後、この合成外形画像と、同図(c)
に示すランドセルの絵図画像とが論理積(AND)演算
処理され、同図(h)に示すような中間画像が作成され
る(S35)。すなわち、この中間画像は、ランドセル
の左部が身体の絵図画像の肩の分だけ削除された画像と
なる。
【0066】そして、この中間画像と、同図(d)に示
す第1合成画像とが、論理和(OR)演算処理され、同
図(i)に示すような合成画像(以下、「最終合成画
像」という)が作成される(S36)。
【0067】このように、3つの絵図画像を合成する場
合であっても、各絵図画像の画像部分が相互に干渉する
ことなく、同図(i)の最終合成画像に示すように、見
栄えの良い合成画像を作成することができる。
【0068】上記第1例および第2例では、それぞれ2
つの絵図画像同士および3つの絵図画像同士を合成する
場合について説明したが、4つ以上の絵図画像同士を合
成する場合も同様にして合成画像を作成することができ
る。つまり、上記第2例と同様にして、表側となる絵図
画像から2つずつ順次合成すれば、見栄えの良い最終合
成画像を作成することができる。
【0069】また、この場合、合成途中において、既に
合成した合成画像(上記第1合成画像等)の外形画像
(上記合成外形画像等)は、その合成画像を作成したと
きの表側の絵図画像に対応する外形画像と、裏側の絵図
画像に対応する外形画像とを論理積演算処理することに
より、簡単に作成できるため、合成途中の合成画像(上
記第1合成画像等)ごとに、それに対応する外形画像
(上記合成外形画像等)をROM302に記憶しておく
必要はない。
【0070】また、上記第1例および第2例では、顔の
絵図画像が身体の絵図画像に優先して表側となるように
合成したが、印章作成者がその優先順位を自由に変更で
きるようにしてもよい。この場合、例えば人がそれぞれ
描かれ、かつ、合成した場合に身体の側部が重なり合う
ような二つの絵図画像により合成画像を作成するときに
は、いずれの人を前あるいは後にするかを印章作成者が
自由に選択して、合成画像を作成することができる。
【0071】なお、本実施形態においては、本発明に係
る合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備
えた電子機器を印章作成装置に適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、テープ印刷
装置等の電子機器にも適用できることはいうまでもな
い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表側の絵図画像と裏側の絵図画像のマトリックス同士を
重ね合わせて合成する場合に、表側の絵図画像に対応す
る所定の外形画像を使用して中間画像を作成し、この中
間画像と表側の絵図画像とを合成するため、見栄えが良
く、かつ自由度の高い合成画像を作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る合成画像作成方法お
よびその装置並びにその装置を備えた電子機器を適用し
た印章作成装置を示す外観図である。
【図2】印章作成装置の機械装置部の内部を示す構造図
である。
【図3】印章本体を示す平面図である。
【図4】製版シートを示す構造図である。
【図5】機械装置部の露光部回りを示す平面図である。
【図6】開閉蓋を取り去った状態のポケット回りを示す
平面図である。
【図7】各種印章本体のポケットへの装着状態を示す構
造説明図である。
【図8】各種印章本体の判別パターンを説明する説明図
である。
【図9】印章検出部の検出動作を示す縦断面図である。
【図10】ポケットおよび印章検出部回りを示す平面図
である。
【図11】印章作成装置の制御ブロック図である。
【図12】印章画像形成処理を示すフローチャート図で
ある。
【図13】(a)は丸顔子供、(b)は面長大人の顔の
絵図画像を示す画像図である。
【図14】身体の絵図画像を示す画像図である。
【図15】図13(a)、(b)の顔の絵図画像と図1
4の身体の絵図画像との合成画像を示す画像図である。
【図16】図13(a)の顔の絵図画像と、図14の身
体の絵図画像との合成手順を説明する説明図である。
【図17】図16の合成手順を示すフローチャート図で
ある。
【図18】図13(b)の顔の絵図画像と、図14の身
体の絵図画像との合成手順を説明する説明図である。
【図19】絵図画像を基に外形画像を作成する場合を示
す走査画像図である。
【図20】3つの絵図画像を合成する場合を説明する説
明図である。
【図21】図20の合成手順を示すフローチャート図で
ある。
【図22】従来の合成方法による合成画像を示す画像図
である。
【符号の説明】
1 印章作成装置 6 ポケット 8 機能スイッチ 12 発光素子 21 操作部 22 プッシュボタン群 23 操作ダイヤル 24 表示器 31 実行キー 32 カーソル/変換キー 33 キャラクタ入力キー 56 印字ヘッド 57 プラテンローラ 64 印字部 65 露光部 66 印章検出部 67 周囲温度センサ 191 紫外線光源 300 制御部 301 CPU 302 ROM 303 RAM 304 入力インタフェース 305 出力インタフェース 306 システムバス A 印章本体 B 製版シート C インクリボン
フロントページの続き (72)発明者 田辺 賢一 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 須藤 理絵 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 新村 朋之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットマトリックス上の画像部分を陽ド
    ットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵
    図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画
    像を作成する合成画像作成方法であって、 表側に重ね合わせる前記絵図画像に対応し、当該表側の
    絵図画像の外輪郭部分の外側を陽ドットで、内側を陰ド
    ットで表現した外形画像を、裏側に重ね合わせる前記絵
    図画像に論理積演算して中間画像を作成した後、当該中
    間画像と前記表側の絵図画像とを論理和演算して、合成
    画像を作成することを特徴とする合成画像作成方法。
  2. 【請求項2】 前記表側の絵図画像は、請求項1に記載
    の合成画像作成方法により作成された合成画像であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の合成画像作成方法。
  3. 【請求項3】 前記表側の絵図画像に対応する前記外形
    画像は、前記合成画像を作成するときに使用した、表側
    の絵図画像に対応する外形画像と、裏側の絵図画像に対
    応する外形画像とを論理積演算して作成されることを特
    徴とする請求項2に記載の合成画像作成方法。
  4. 【請求項4】 ドットマトリックス上の画像部分を陽ド
    ットで表現し、かつ、空白部分を陰ドットで表現した絵
    図画像のマトリックス同士を相互に重ね合わせて合成画
    像を作成する合成画像作成装置であって、 複数の前記絵図画像の画像データと、当該各絵図画像に
    それぞれ対応し、当該各絵図画像の外輪郭の外側を陽ド
    ットで、内側を陰ドットで表現した複数の外形画像の画
    像データとを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段から前記絵図画像の画像データおよび前記
    外形画像の画像データを読み出す読出し手段と、 表側に重ね合わせる前記絵図画像に対応した前記外形画
    像の画像データを、裏側に重ね合わせる前記絵図画像の
    画像データに論理積演算して中間画像の画像データを作
    成するとともに、当該中間画像の画像データと、前記表
    側の絵図画像の画像データとを論理和演算して合成画像
    の画像データを作成する画像データ合成手段とを有する
    ことを特徴とする合成画像作成装置。
  5. 【請求項5】 前記表側の絵図画像は、前記画像データ
    合成手段により作成された画像データに基づく合成画像
    であることを特徴とする請求項4に記載の合成画像作成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記表側の絵図画像に対応する前記外形
    画像の画像データは、前記合成画像の画像データを作成
    するときに使用した、表側の絵図画像に対応する外形画
    像の画像データと、裏側の絵図画像に対応する外形画像
    の画像データとを論理積演算して作成されることを特徴
    とする請求項5に記載の合成画像作成装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかに記載の合
    成画像作成装置と、当該合成画像作成装置の作成結果を
    印刷可能な印刷装置とを備えたことを特徴とする電子機
    器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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