JPH1124532A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが屈み込んだり覗いたりしなくても、
操作説明シートを容易に見ることができるように構成さ
れた画像形成装置の実現を課題とする。 【解決手段】 操作説明シート３を筐体の前扉２の裏側
に保持する複写機１において、操作説明シート３を所定
角度に支持する支持プレートを設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に操作説明文書の保持方法を工夫した画像形成装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】いわゆる複写機などの画像形成装置にお
いて、ジャム対策やトナー交換、その他の故障等の際の
ユーザの処置を案内するために、通常の取扱説明書のほ
かに、ユーザが取扱説明書を開かなくても処置できるよ
うに画像形成装置のドアの内側などに故障時などの操作
方法を説明する操作説明シートが張り付けられている。

【０００３】しかし、通常の複写機などではドアの位置
が比較的低く、操作説明シートはドアの壁面に直接垂直
に張り付けられているため、操作時に操作説明シートを
見るためには、低い姿勢に屈み込むか、操作説明シート
を覗き込むような姿勢を取らねばならず、見えない、見
にくい、そのために見ないという結果になりがちであっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
画像形成装置には、故障時などの操作方法を説明する操
作説明シートが設けられているが、通常見にくい位置に
あり、それを読むためにユーザは屈み込んで覗く必要が
あった。本発明はこの点を解決して、操作説明シートを
ユーザが屈み込んだり覗いたりしなくても容易に見るこ
とができるように構成された画像形成装置の実現を課題
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、操作説明シートを筐体の扉裏側に保持し
て具備する画像形成装置において、前記操作説明シート
を所定角度に支持する支持手段を具備することを特徴と
する。

【０００６】また、前記支持手段は、前記操作説明シー
トを一辺側の周囲に回動可能に支持することを特徴とす
る。

【０００７】また、前記扉を開いたとき、前記支持手段
を駆動して前記操作説明シートを一辺側の周囲に前記所
定角度まで回動させ、前記扉を閉じたとき、前記支持手
段を前記操作説明シートとともに前記扉内側に畳み込ま
せる弾性手段を具備することを特徴とする。

【０００８】また、前記操作説明シートは複数の紙葉で
構成され、前記支持手段は前記複数の紙葉を重ねて前記
操作説明シートを所定角度に支持することを特徴とす
る。

【０００９】また、前記操作説明シートの前記複数の紙
葉を１枚づつ前記扉裏側に保持する保持手段を具備する
ことを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像形成装
置を添付図面を参照にして詳細に説明する。

【００１１】図１は、本発明の画像形成装置の一実施の
形態である複写機の構成を示す斜視図で、前扉が開いた
状態を示している。図１で、１は複写機、２は前扉、３
は操作説明シート、１０は用紙トレー、１１は複写機ユ
ニットである。図１に示すように、前扉２が開かれる
と、操作説明シート３は操作説明シート３を支持するプ
レートに取り付けられたスプリングによって所定の角度
まで起こされ、ユーザが見やすいようになる。

【００１２】図２は、この実施の形態での操作説明シー
ト３の取り付け状態を示した説明図である。操作説明シ
ート３は支持プレート４に張り付けられており、この支
持プレート４は、前扉２に一体に設けられた支持部２−
１にその支点４−１が固定されて、支点４−１の周囲に
揺動可能に支持されている。支持プレート４の支点４−
１には同一の軸を共有するように弾性部材５が取り付け
られており、この弾性部材５の弾力で支持プレート４は
図２にａで示した方向に回動させられる。前扉２に一体
に設けられた支持部２−１には支持プレート４の回動を
制限するストッパーの役割を果たす爪２−２が設けられ
ており、支持プレート４上の操作説明シート３が前扉２
に対してなす角度を規制している。

【００１３】これにより、前扉２を開いた状態では、支
持プレート４上の操作説明シート３が前扉２に対して所
定の角度を保って、ユーザが見やすい姿勢に起こされ
る。一方、前扉２が閉じた状態では、支持プレート４上
の操作説明シート３は複写機のユニット５に押し付けら
れて、前扉２に畳み込まれる。

【００１４】このような構成であるため、前扉２を開い
たときには操作説明シート３は弾性部材５の弾力でユー
ザが見やすい姿勢に起こされているため、ユーザは覗き
こまなくても操作説明シート３を読みながらジャム処理
などの処置を行うことが可能になり、操作性の向上を図
ることができる。

【００１５】図３は、本発明の画像形成装置の他の実施
の形態での操作説明シート３の取り付け状態を示した説
明図である。図２に示した操作説明シート３は１枚限り
の単葉ものであった。しかし実際の操作が多岐に渡る場
合には１枚に記すとどうしても文字が小さくなって、操
作説明シート３を、折角上向きに起こしたとしても上か
らでは見にくいことがある。この場合は操作説明シート
３の文字を大きくして複数の枚数にするほうが望まし
い。

【００１６】図３に示したようにこの実施の形態は、操
作説明シート３を複数の枚数にした場合である。図３で
は簡便のために、図２と同一の機能については同じ番号
を付すようにした。操作説明シート３は複数の透明のポ
リ塩化ビニールなどで構成されたカードケース６内に収
められており、各カードケース６は支持プレート４上に
カードケース６の一辺側で固定されている。支持プレー
ト４は、前扉２に一体に設けられた支持部２−１にその
支点４−１が固定されて、支点４−１の周囲に揺動可能
に支持されている。

【００１７】支持プレート４の支点４−１には同一の軸
を共有するように弾性部材５が取り付けられており、こ
の弾性部材５の弾力で支持プレート４はカードケース６
とともに図３にａで示した方向に回動させられる。前扉
２に一体に設けられた支持部２−１には支持プレート４
の回動を制限するストッパーの役割を果たす止め枠７が
設けられており、この止め枠７によって支持プレート４
は前扉２に対して一定の角度に保持されるようになって
いる。

【００１８】支持プレート４上の操作説明シート３は止
め枠７に設けられた爪７−１によって軽く押さえられて
いるが、カードケース６自身に可撓性があるため、次に
ページを見たいときには１枚目（最上部）のカードケー
ス６−１を図３のｂ方向にめくって前扉２に押し付ける
と、前扉２に設けられたストッパー２−３でカードケー
ス６−１は前扉２側に固定され、２枚目のカードケース
６−２がユーザに見えるようになる。ストッパー２−３
は単なる掛かり爪でも止め金でも永久磁石などを用いた
ものでも良い。

【００１９】これらの操作説明シート３を収めた複数の
カードケース６は適当な方法で前扉２がしまったときに
再び止め枠７の下に畳まれて終われるようにする。この
ような構成にすると、前扉２を開いたときには操作説明
シート３の最初のページが弾性部材５の弾力でユーザが
見やすい姿勢に起こされているため、ユーザは覗きこま
なくても操作説明シート３の１ページを読むことがで
き、さらに次々とページをめくることができる。これに
よりユーザは操作説明シート３を見ながらジャム処理な
どの処置を行うことが可能になり、操作性の向上を図る
ことができる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１の
発明は、操作説明シートを筐体の扉裏側に具備する画像
形成装置において、操作説明シートを所定角度に支持す
る支持手段を設けた。これにより、操作説明シートは扉
から所定角度に起こされて支持されるため、ユーザは覗
き込まなくてもそのままの姿勢で操作説明シートを見る
ことができ、ジャム処理等の操作の操作性を向上するこ
とができる。

【００２１】また、本発明の請求項２の発明は、支持手
段は、操作説明シートを一辺側の周囲に回動可能に支持
するようにする。これにより、扉を閉じたとき操作説明
シートを畳み込むことができ、操作説明シートのために
不要なスペースを設ける必要をなくすることができる。

【００２２】また、本発明の請求項３の発明は、扉を開
いたとき、支持手段を駆動して操作説明シートを一辺側
の周囲に所定角度まで回動させ、扉を閉じたとき、支持
手段を操作説明シートとともに扉内側に畳み込ませる弾
性手段を設けた。これにより、扉の開閉に伴い、操作説
明シートを所定角度まで起こしたり畳んだりでき、操作
説明シートを起こしたまま扉を閉じても、操作説明シー
トや他のユニットを破損することがないようにできる。

【００２３】また、本発明の請求項４の発明は、操作説
明シートは複数の紙葉で構成し、支持手段は複数の紙葉
を重ねて操作説明シートを所定角度に支持する。これに
より、操作説明シートの文字を大きく記すことができい
っそう見易くできる。

【００２４】また、本発明の請求項５の発明は、操作説
明シートの複数の紙葉を１枚づつ扉裏側に保持する保持
手段を設ける。これにより、操作説明シートの紙葉をめ
くっても、他の紙葉を見る邪魔にならず、操作説明シー
トが見易くなり操作性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の一実施の形態である複
写機の構成を示す斜視図。

【図２】図１に示す実施の形態での操作説明シートの取
り付け状態を示した説明図。

【図３】本発明の画像形成装置の他の実施の形態での操
作説明シートの取り付け状態を示した説明図。

【符号の説明】

１ 複写機 ２ 前扉 ２−１ 支持部 ２−２ 爪 ２−３ ストッパー ３ 操作説明シート ４ 支持プレート ５ 弾性部材 ６ カードケース ７ 止め枠 ７−１ 爪 １０ 用紙トレー １１ 複写機ユニット

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 操作説明シートを筐体の扉裏側に保持し
   て具備する画像形成装置において、 前記操作説明シートを所定角度に支持する支持手段を具
   備することを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 前記支持手段は、前記操作説明シートを
   一辺側の周囲に回動可能に支持することを特徴とする請
   求項１に記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】 前記扉を開いたとき、前記支持手段を駆
   動して前記操作説明シートを一辺側の周囲に前記所定角
   度まで回動させ、前記扉を閉じたとき、前記支持手段を
   前記操作説明シートとともに前記扉内側に畳み込ませる
   弾性手段を具備することを特徴とする請求項２に記載の
   画像形成装置。
4. 【請求項４】 前記操作説明シートは複数の紙葉で構成
   され、前記支持手段は前記複数の紙葉を重ねて前記操作
   説明シートを所定角度に支持することを特徴とする請求
   項１ないし請求項３のいずれかに記載の画像形成装置。
5. 【請求項５】 前記操作説明シートの前記複数の紙葉を
   １枚づつ前記扉裏側に保持する保持手段を具備すること
   を特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。