JP2007163812A - 操作表示パネルの支持機構及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、いずれの角度においても利用者の操作に対して操作表示パネルがぶれることのない十分な保持力を備えるとともに簡単な機構で構成された操作表示パネルの支持機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】操作表示パネル５は、原稿読取部２の側面フレームに支持部材１５を介して取り付けられている。支持部材１５は、原稿読取部２内において回転軸１７に回動可能に軸支されており、支持部材１５の係止部１９には複数の係止溝１９ａが形成されている。原稿読取部２内には係合部２０が配設されており、係合部材２１が付勢バネ２２により付勢されて係合突起２１ａが係止溝１９ａに嵌合されている。操作表示パネル５を適宜上下方向に強制的に回動することで、係止溝１９ａが係合突起２１ａが外れて操作表示パネル５の角度を変更することができる。
【選択図】図４

Description

本発明は、電子機器等に取り付けられた操作表示パネルに用いる支持機構及びそれを備えた画像形成装置に関する。

複写機、ファクシミリ装置、プリンタといった画像形成装置等の電子機器では、機器を動作させるために操作キー及び表示部を備えた操作表示パネルが取り付けられている。近年電子機器は利便性を向上させるために、ユーザーインターファースが強化されてきており、操作のための様々な情報が液晶パネル等の表示部に表示されるようになっている。そして、利用者は、表示部に表示されたメッセージを確認しながら必要な操作を行うことができ、いちいち説明書を読まなくても主な操作を行うことができる。

また、表示画面を見やすくするために、表示部をユニット化して角度調整ができるような工夫もなされている。例えば、特許文献１では、操作表示パネルをフリーストップヒンジにより固定部材に連結し、さらに操作表示パネルと固定部材との間をステーにより連結した点が記載されている。
特開２００３−１４０５６０号公報

上述した先行文献では、表示部の設置角度を調整することができるようになることから、利用者が自分の見やすい角度に表示部を設定することが可能となる。しかしながら、操作表示パネルの場合、利用者が操作を行うために操作キーを押圧することになるため、押圧動作のたびに操作表示パネルがぶれると、別の操作キーを誤って押圧したり、操作キーの押圧が不十分になって誤動作が生じやすくなる。そのため、特許文献１では、ステーが設けられているが、画像形成装置のように操作表示パネルが大きくなると、こうした機構だけでは十分とはいえない。

そこで、本発明は、いずれの角度においても利用者の操作に対して操作表示パネルがぶれることのない十分な保持力を備えるとともに簡単な機構で構成された操作表示パネルの支持機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。

本発明に係る操作表示パネルの支持機構は、装置本体に取付角度が調整可能に設けられた操作表示パネルの支持機構であって、装置本体内に回動可能に軸支されるとともに一端部が操作表示パネル内で固定されて他端部が装置本体内で前記取付角度に対応して係止される支持部材と、装置本体内に配置されるとともに前記支持部材の他端部を係止する係止手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前記支持部材の他端部には、前記取付角度に対応して扇状に配列された複数の係止溝が形成されており、前記係止手段は、前記係止溝に係合する係合部材及び当該係合部材を前記係止溝に圧接させるように付勢する弾性部材を備えていることを特徴とする。

本発明に係る画像形成装置は、上記の操作表示パネルの支持機構を備えていることを特徴とする。

上記のような構成を有することで、装置本体内に回動可能に軸支されるとともに一端部が操作表示パネル内で固定されて他端部が装置本体内で前記取付角度に対応して係止される支持部材と、装置本体内に配置されるとともに支持部材の他端部を係止する係止手段とのみからなる簡単な構成となっており、装置をコンパクト化することができる。また、支持部材を操作表示パネル内で固定し、操作表示パネルの角度調整を行う機構部分を装置本体内に配設しているので、操作表示パネルに可動部分がなく係止手段の強度設計も簡単に行え、安定した角度調整の設計が容易になる。

また、支持部材の他端部に取付角度に対応して扇状に配列された複数の係止溝を形成し、係止手段として係止溝に係合する係合部材及び当該係合部材を係止溝に圧接させるよう付勢する弾性部材を備えるようにすれば、簡単な構成で操作表示パネルの角度調整を多段階に行うことができる。そして、弾性部材の付勢力に抗して操作表示パネルを回動させて支持部材の係止溝と係合部材との係合を外した後別の係止溝に係合部材を係合させれば、容易に操作表示パネルの角度変更を行うことができる。

また、操作表示パネルに大きな衝撃が加わった場合には、支持部材の係止溝と係合部材との係合が自動的に外れて操作表示パネルが回動し、操作表示パネルに加われる衝撃のダメージを緩和することができる。

以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。

図１は、本発明に係る実施形態を備えた画像形成装置全体の概略外観斜視図である。画像形成装置１の上部には原稿読取部２が配置され、その下部には、底面から給紙部３、記録部４が配されている。そして、原稿読取部２の手前側には操作表示パネル５が取り付けられている。操作表示パネル５には、メッセージ等を表示するための液晶表示パネル５０や各種操作キー５１が配列されている。

原稿読取部２では、原稿カバー１０設けられた原稿トレイ１１に載置された原稿が自動原稿搬送装置１２により図示しない読取手段に対向する位置に搬送されて原稿読取動作が行われ、原稿排紙トレイ１３に排出される。書籍等を読み取る場合には、原稿カバー１０を上方に回動してフラットベッドプラテンに書籍等の被読取部分を配置し読取手段により読取動作が行われる。以上の構成は、いわゆる自動原稿搬送装置（以下「ＡＤＦ」という。）及びフラットベッドタイプと称される従来の原稿読取装置と同様のものである。

給紙部３では、給紙カセットが配置されており、給紙カセット内に積載された用紙はピックアップローラの回転駆動により、用紙が１枚ずつ用紙搬送路に給紙されるようになる。

給紙された用紙は、搬送ローラにより記録部４に搬送される。記録部４では、搬送された用紙に記録するために、感光体ドラム、帯電器、露光ヘッド、現像器、転写ローラ及び定着ローラが備えられている。まず、感光体ドラムを帯電器により一様に帯電させ、帯電された感光体ドラムに露光ヘッドで画像記録信号に応じて露光することで静電潜像を形成する。次に、現像器により感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを転移させて可視像化し、転写ローラにより感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙に転写する。そして、転写されたトナー像は、定着ローラによって加熱・プレスされ用紙に定着される。定着された用紙は、排紙ローラにより用紙排出トレイ１４に搬出されるようになる。こうした画像形成装置は、公知のものであり、両面記録を行うための反転搬送機構をさらに備えたものもある。

操作表示パネル５は、原稿読取部２の手前側に回転可能に支持されており、図２に示すように、操作表示パネル５を回転し、その角度を変更することができるようになっている。

図３は、操作表示パネル５が取り付けられた原稿読取部２の一部拡大斜視図である。説明の都合上操作表示パネル５は点線で描画されている。また、図４は、原稿読取部２の側面方向からみた断面図を示している。

操作表示パネル５と原稿読取部２との間には、３つの支持部材１５が左右両側と中央部分に等間隔で配設されている。支持部材１５は、原稿読取部２の側面フレームに穿設された穴部１６から原稿読取部２内に前後方向に挿入され、内部で支持軸１７に回転可能に軸支されている。支持軸１７は、棒状に形成され原稿読取部２内に左右方向に沿って配設されており、３つの支持部材１５のほぼ中央部分を貫通して軸支している。したがって、各支持部材１５は、穴部１６で規制される範囲内で上下方向に揺動するように回動可能となっている。

支持部材１５の一端部である固定部１８は、操作表示パネル５内に挿入されてパネル内の取付部にネジ止めされて固定されている。また、支持部材１５の他端部である係止部１９は、原稿読取部２内において、先端にいくに従い上下方向に扇状に拡がるように形成されており、その円弧状に形成された端面には、支持軸１７を中心とする円に沿って形成されている。そして、係止部１９の端面には、複数の係止溝１９ａが左右方向に沿って形成されており、係止溝１９ａの断面形状は、円弧状の凹部に形成されている。

原稿読取部２内には、係止部１９に対向して係合部２０が設置固定されている。係合部２０は、ガイドフレーム２３内に係合部材２１及び付勢バネ２２を配設した構造を備えており、ガイドフレーム２３の開口部に摺動可能に係合部材２１が設けられており、ガイドフレーム２３内に設けられた付勢バネ２２が係合部材２１を係止部１９に向かって押し出すように常時付勢している。係合部材２１の表面には左右方向に沿って係合突起２１ａが形成されており、その断面形状は係止溝１９ａに嵌合するように円弧状の凸部に形成されている。

したがって、係合部材２１の係合突起２１ａが付勢バネ２２により係止溝１９ａに嵌合して圧接し、支持部材１５は係止溝１９ａに対応した回転位置に保持されるようになる。そのため、操作表示パネル５は、所定の角度位置に設定されるようになる。操作表示パネル５の角度を変更したい場合には、操作表示パネル５を上下方向に強制的に回動させるようにすると、付勢バネ２２の付勢力に抗して係止溝１９ａが係合突起２１ａから外れて支持部材１５が回動し、隣接した係止溝１９ａが係合突起２１ａと嵌合するようになる。こうして、係合突起２１ａに嵌合する係止溝１９ａの位置を適宜変更して容易に操作表示パネル５の角度調整を行うことができる。

また、操作表示パネル５に大きな衝撃力が加わった場合には、自動的に係止溝１９ａが係合突起２１ａから外れて操作表示パネル５が回動することで、加わる衝撃力を緩和することができる。

また、係止部１９の上下方向の回動範囲を規制するためストッパを上下に配設すれば、係合突起２１ａから係止部１９が外れてしまうことを防止できる。

本発明に係る実施形態備えた画像形成装置全体の概略外観斜視図である。 図１において操作表示パネルを回転させた場合の概略外観斜視図である。 操作表示パネルが取り付けられた原稿読取部の一部拡大斜視図である。 原稿読取部の側面方向からみた断面図である。

符号の説明

１ 画像形成装置
２ 原稿読取部
３ 給紙部
４ 記録部
５ 操作表示パネル
15 支持部材
19 係止部
20 係合部
21 係合部材
22 付勢バネ

Claims (3)

1. 装置本体に取付角度が調整可能に設けられた操作表示パネルの支持機構であって、装置本体内に回動可能に軸支されるとともに一端部が操作表示パネル内で固定されて他端部が装置本体内で前記取付角度に対応して係止される支持部材と、装置本体内に配置されるとともに前記支持部材の他端部を係止する係止手段とを備えていることを特徴とする操作表示パネルの支持機構。
2. 前記支持部材の他端部には、前記取付角度に対応して扇状に配列された複数の係止溝が形成されており、前記係止手段は、前記係止溝に係合する係合部材及び当該係合部材を前記係止溝に圧接させるように付勢する弾性部材を備えていることを特徴とする請求項１に記載の操作表示パネルの支持機構。
3. 請求項１又は２に記載の操作表示パネルの支持機構を備えていることを特徴とする画像形成装置。

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