JP2009203077A - 用紙折り装置及びそれを使用する画像形成装置 - Google Patents

用紙折り装置及びそれを使用する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】紙詰まりが発生した場合でも、安全に用紙束を取り除くことができる用紙折り装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る用紙折り装置は、ニップを形成し、前記ニップに前記用紙束の中央を挟み込んで前記用紙束に折り目を形成する折りローラ対と、前記折り目を形成するときには待機位置から移動して前記用紙束の中央を前記ニップに押し付け、前記ニップへの押し付けが完了した後に前記待機位置に戻る折りブレードと、前記折りブレードが前記待機位置にあるとき、前記折りブレードの先端の長手方向に沿って前記先端への接近を防止する保護部材と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図23

Description

本発明は、用紙折り装置及びそれを使用する画像形成装置に係り、特に、印刷された用紙の綴じ処理、折り処理を行う用紙折り装置及びそれを使用する画像形成装置に関する。
従来から、複写機、プリンタ、複合機(MFP(Multi-Functional Peripheral))等の画像形成装置の下流側に設置され、印刷された用紙に対して穴あけ処理や綴じ処理等の後処理を行う用紙後処理装置が知られている。
近時、この用紙後処理装置の機能が多様化されてきており、穴あけ処理や綴じ処理の機能に加えて、用紙の一部を折り曲げる折り処理の機能や、用紙の中央部をステイプルで綴じた後に中央部で用紙を折り曲げる中綴じ中折り処理の機能を有する用紙後処理装置(用紙折り装置)が提案されている(特許文献1、2等参照)。
中綴じ中折り処理の機能を有する用紙折り装置では、印刷した複数の用紙から冊子を製作する(製本する)ことまでもが可能となる。
特開2004−106991号公報 米国特許第6,905,118号明細書
従来から提案されている中綴じ中折り処理では、用紙の中央部をステイプル等で綴じた後、綴じ部を中折りローラと呼ばれる一対のローラで折り目をつけて折り曲げる処理を行っている。このとき、折りブレードと呼ばれる板状の部材を用紙束の綴じ部に当て、上記の折りローラ対のニップ部に押し込んで用紙束に折り目を付けている。
良好な折り目を付けるため、折りブレードは通常非常に薄い金属板で形成されており、折りブレードは尖鋭な先端を有している。
一方、中折り処理を行っている最中に何らかの原因で折りローラ対のニップ部、或いはその周辺で紙詰まり(紙ジャム)が発生することがある。
紙詰まりが発生すると、折りローラ対や折りブレード等の駆動は自動的に停止する。その後、ユーザは紙詰まりが発生している位置にアクセスして用紙束を取り除く。用紙を取り除く方法は、紙詰まりの発生位置や紙詰まりの発生状態にもよる。
用紙束が折りローラ対の外側(搬送方向)に露出した状態で紙詰まりが発生した場合には、例えば、折りローラ対を手動で回転させ、詰まった用紙束を折りローラ対の外側(搬送方向)に強制的に押し出す。或いは互いに押し付け合っている折りローラ対を手動で一時的に離隔させ、折りローラ対のニップ部に挟まっている用紙束を折りローラ対の外側(搬送方向)に引き出す。
一方、用紙束が折りローラ対の外側には露出しておらず、また折りローラ対を手動で回転させても用紙束が折りローラ対の外側に押し出されてこないような場合には、ユーザは折りローラ対の内側(搬送方向と逆方向)にアクセスして用紙束を取り除かざるを得ない。中折りローラの内側には折りブレードが有り、前述したように折りブレードの先端は尖鋭である。このため、ユーザが不用意に指等を折りローラ対の内側のニップ部近傍に近づけた場合、折りブレードの先端によってユーザの指等を傷つける虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、紙詰まりが発生した場合でも、安全に用紙束を取り除くことができる用紙折り装置及びそれを使用する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る用紙折り装置は、ニップを形成し、前記ニップに前記用紙束の中央を挟み込んで前記用紙束に折り目を形成する折りローラ対と、前記折り目を形成するときには待機位置から移動して前記用紙束の中央を前記ニップに押し付け、前記ニップへの押し付けが完了した後に前記待機位置に戻る折りブレードと、前記折りブレードが前記待機位置にあるとき、前記折りブレードの先端の長手方向に沿って前記先端への接近を防止する保護部材と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様に係る画像形成装置は、原稿を光学的に読み取って画像データを生成するスキャナ部と、前記画像データを用紙に印刷する画像形成部と、印刷された前記用紙の用紙束の中央を折って冊子を生成する用紙折り装置と、を有し、前記用紙折り装置は、ニップを形成し、前記ニップに前記用紙束の中央を挟み込んで前記用紙束に折り目を形成する折りローラ対と、前記折り目を形成するときには待機位置から移動して前記用紙束の中央を前記ニップに押し付け、前記ニップへの押し付けが完了した後に前記待機位置に戻る折りブレードと、前記折りブレードが前記待機位置にあるとき、前記折りブレードの先端の長手方向に沿って前記先端への接近を防止する保護部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る用紙折り装置及びそれを使用する画像形成装置によれば、紙詰まりが発生した場合でも、安全に用紙束を取り除くことができる。
画像形成装置の外観例を示す斜視図。 画像形成装置の構成例を示す断面図。 用紙折り装置の構成例を示す断面図。 用紙折り装置の一部を拡大した断面図。 用紙折り装置の外観例を示す斜視図。 横整合ユニットの構成例を示す正面図と平面図。 横整合板の制御位置の説明図。 スタックトレイとスタック爪の位置関係を示す斜視図。 スタッカの構成例を示す斜視図。 スタック爪の平行調整を行うとき、用紙折り装置に調整冶具を載置した図。 調整冶具と折ブレードの先端の位置関係を示す第1の図。 調整冶具を用いたスタック爪の平行調整の第1の概念図。 調整冶具と折ブレードの先端の位置関係を示す第2の図。 スタック爪平行調整機構の構成例を示す図。 調整冶具を用いたスタック爪の平行調整の第2の概念図。 中折りユニットの構成例を示す斜視図。 中折りユニットの駆動機構の構成例を示す第1の図。 中折りユニットの駆動機構の構成例を示す第2の図。 中折りユニットの駆動力伝達経路を示す第1の図。 中折りユニットの駆動力伝達経路を示す第2の図。 保護部材(丸シャフト)の取り付け位置(折ブレードの上面側)を示す斜視図。 保護部材と折ブレードとの位置関係を示す模式的な平面図。 保護部材と折ブレードとの位置関係を示す模式的な側面図。 (a)は保護部材を折ブレードの下面側に配置した構成例を示す図、(b)は上面側と下面側の双方に配置した構成例を示す図。 保護部材を折ブレードの下面側の取り付けた構成例を示す図。 角シャフトの保護部材を取り付けた構成例を示す図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(1)画像形成装置及び用紙折り装置の構成
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の基本的な構成例を示す外観斜視図である。画像形成装置10は、原稿を読み取る読取部11、読み取った原稿の画像データを電子写真方式で用紙に印刷する画像形成部12、印刷した用紙に対して、ソーティング処理、穴あけ処理、折り処理、中綴じ処理等の後処理を行う用紙後処理装置20等を備えている。また、画像形成部12は、ユーザが各種の操作を行うための操作部9を備えている。
図2は、画像形成装置10の細部構成例を示す断面図である。
画像形成装置10の画像形成部12は、その中央部に感光体ドラム1を有しており、感光体ドラム1の周囲には、帯電ユニット2、露光ユニット3、現像ユニット4、転写ユニット5A、除電ユニット5B、分離爪5C、及びクリーニングユニット6が夫々配設される。また、除電ユニット5Bの下流側には定着ユニット8が設けられる。これらの各ユニットによって概略次のような手順で画像形成処理が行われる。
まず、帯電ユニット2は感光体ドラム1の表面を一様に帯電する。一方、読取部11で読み取った原稿は画像データに変換され、露光ユニット3に入力される。露光ユニット3は、画像データのレベルに応じたレーザビームを感光体ドラム1に照射し、感光体ドラム1の上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像ユニット4から供給されるトナーによって現像され感光体ドラム1にはトナー像が形成される。
用紙収納部7Aに収納されている用紙は、幾つかの搬送ローラを介して、転写位置(感光体ドラム1と転写ユニット5Aとの間隙)まで搬送される。転写位置では、転写ユニット5Aによってトナー像を感光体ドラム1から用紙に転写する。除電ユニット5Bは、トナー像が転写された用紙の表面の電荷を消去する。分離爪5Cは、用紙を感光体ドラム1から分離する。その後、用紙は中間搬送部7Bによって搬送され、定着ユニット8にて過熱、加圧されてトナー像が用紙に定着される。定着処理が終了した用紙は排出部7Cから排出され用紙後処理装置20へと出力される。
分離爪5Cの下流に配置されるクリーニングユニット6は、感光体ドラム1の表面に残留している現像剤を除去し、次の画像形成に備える。
両面印刷を行う場合は、表面にトナー像が定着された用紙を、搬送路切り替え板7Dにより通常の排出通路から分岐させ、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏を反転させる。反転した用紙は、片面印刷と同様の印刷処理が裏面に対して行われ、排出部7Cから用紙後処理装置20へ出力される。
用紙後処理装置20は、用紙をソーティングするソータ部の他、用紙折り装置30と用紙束載置部41とを有している。
用紙折り装置30は、画像形成部12から排出された印刷済みの複数枚の用紙の中央部をステイプルで綴じ、その後、中折りして冊子を製本する処理(中綴じ処理)を行っている。
用紙折り装置30で中綴じ処理された冊子は、用紙束載置部41へ出力され、ここに製本された冊子が最終的に載置される。
図3は、用紙折り装置30の細部構成例を示す断面図である。また、図4は、用紙折り装置30の一部を拡大した断面図である。
用紙折り装置30では、画像形成部12の排出部7Cから排出された用紙を入口ローラ対31で受け入れて中間ローラ対32に渡す。中間ローラ対32はその用紙をさらに出口ローラ対33に渡す。出口ローラ対33はその用紙を、傾斜した載置面を有するスタックトレイ34へ送り出す。用紙の先端はスタックトレイ34の傾斜の上方に向かうことになる。
図4に示すように、出口ローラ対33の先にはアシストローラ332が設けられている。用紙折り装置30は、搬送モータ301(図3参照)を有しており、搬送モータ301は、図示しないタイミングベルトを介して、出口ローラ対33やアシストローラ332を同期させて駆動している。
用紙をスタックトレイ34に送り出すときは、アシストローラ332は、破線で示す位置にあり、用紙の送り出しを妨げないようになっている。
用紙の搬送路には放出センサ333が設けられており、搬送路を通過する用紙の前端と後端の通過を検出している。放出センサ333が用紙の後端の通過を検出すると、そのタイミングから所定の時間経過後に用紙がスタックトレイ34に完全に送り出されたものと判断し、アシストローラ332の位置を、支点Pを中心に矢印Aの方向に移動させる。この移動によって、アシストローラ332は、スタックトレイ34に送り出された用紙に当接する。
アシストローラ332は、搬送モータ301によって矢印Cの方向に回転しており、スタックトレイ34上の用紙を下方に移動させる。アシストローラ332の表面はスポンジ等で覆われており、用紙を傷つけることなく下方に移動させることができる。
スタックトレイ34の下方にはスタック爪211を有するスタッカ35が待機しており、スタックトレイ34の傾斜上方からアシストローラ332によって押し下げられた用紙の下端を受け止める。
後続する用紙をスタックトレイ34に送り出すときには、アシストローラ332は、矢印Bの方向に戻る。矢印A及び矢印Bのアシストローラ332の往復運動は、ソレノイド334の引っ張り力と図示しないスプリングコイルの復元力によって行われる。
このようにして、用紙が順次スタッカ35に蓄積されていく。このとき、アシストローラ332の押し下げによって、用紙の縦整合も順次行われることになる。用紙の枚数が操作部9から指示した枚数に達すると、横整合ユニット40によって横整合が行われる。
スタックトレイ34の中ほどにはステイプラ(中綴じユニット)36が配設されている。スタックトレイ34が用紙を受取るときは、スタックトレイ34の位置は、図4の待機位置S1から用紙受取位置S2に上昇している。用紙受取位置S2は、用紙束のステイプリングされるべき位置(用紙束の上下方向の中央部)がステイプラ36に対面する位置となるように調整されている。
ステイプラ36によって用紙束が中綴じされると、次に用紙束の折り目がつけられるべき位置(用紙束の上下方向の中央であり、ステイプルが打ち込まれた位置)が折りブレード37の前に来るまでスタッカ35が下降する(図4の折位置S3)。
折り目がつけられるべき位置が折りブレード37の前まで来ると、折りブレード37の先端37aが、用紙束が折られた後に内面となるべき面を押し込む。
折りブレード37の進行方向の先には、折ローラ対38が設けられている。折りブレード37によって押し込まれた用紙束は、折ローラ対38のニップ部に巻き込まれ、用紙束の中央部に折り目が形成される。折りブレード37と折ローラ対38とで中折りユニットを構成している。
折ローラ対38によって折り目が形成された用紙束は、さらにその下流側に設けられている折増しユニット50に搬送される。折増しユニット50に搬送された用紙束はそこで一時的に搬送を停止する。
折増しユニット50には、折増しローラ対51(上ローラ(第2のローラ)51aと下ローラ(第1のローラ)51b)が設けられている。折増しローラ対51は、用紙束の搬送方向と直交する方向(折り目の線に沿った方向)に折り目を加圧しながら移動し、折り目を強化する。
折増しユニット50で折り目が強化された用紙束は、再び搬送を開始し、排出ローラ対39に引かれて用紙束載置部41へ出力され、用紙束載置部41に中綴じ処理された用紙束(冊子)が載置されていく。
図5は、用紙折り装置30を用紙の搬送方向の手前側から見た斜視図である。用紙折り装置30の下方には、傾斜したスタックトレイ34が見えており、用紙折り装置30の上方には、横整合ユニット40が見えている。また、用紙折り装置30の中央部の奥には、折ローラ対38があり、折ローラ対38の手前側には折りブレード37がある。スタッカ35のスタック爪211はスタックトレイ34の開口34a、34bに沿って上下に移動するが、図5では図示を省略している。
(2)横整合ユニット
図6(a)は、横整合ユニット40の構成例を示す正面図であり、図6(b)は、切断面X−X’を上方から見た平面図である。
横整合ユニット40は、ステッピングモータである横整合モータ401、ギア402、ラック403a及び403bが夫々固定される可動フレーム404a及び404b、可動フレームの両端に設けられる横整合板405a、405b、及びこれらを支持する支持フレーム406から構成される。
横整合モータ401は、ギア402を時計方向及び反時計方向に回転させる。ギア402にはラック403a、403bがそれぞれ噛み合っており、ギア402の回転によってラック403a、403bは、図6(a)の矢印E及び矢印Fの方向に移動する。ラック403a、403bの移動によって横整合板405a、405bは用紙搬送方向に対して直行する方向に移動する。ギア402が図6(a)において時計方向に回転するときは、横整合板405a、405bは矢印Fの方向(開く方向)に移動し、ギア402が図6(a)Aにおいて反時計方向に回転するときは、横整合板405a、405bは矢印Eの方向(閉じる方向)に移動する。
支持フレーム406には、横整合モータHP(Home Position)センサ407が設けられている。横整合モータHPセンサ407の検出タイミングと、横整合モータ401のパルス数によって、横整合板405a、405bの位置が制御される。
図7(a)、図7(b)は、横整合板405a、405bの制御位置を例示する図である。図7(a)に示すホームポジションは、横整合モータHPセンサ407が検出する位置であり、この検出位置が各位置の基準となる。待機位置は用紙のサイズによって異なるが、夫々の用紙の横方向両端から、例えば約15mm程度離隔した位置となる。図7(a)、7(b)は、A4サイズの場合を例示している。実際に用紙束の横整合を行うときは、横整合板405a、405bは待機位置から用紙の両端に当接する位置まで移動する。
横整合処理を行った後、ステイプラ36で中綴じ処理を行うときや、折りブレード37を押し込んで中折り処理を行うときは、用紙束の両端に僅かな歪が発生する。この歪を吸収するため、中綴じ処理や中折り処理を行うときには、図7(b)に示したように、横整合板405a、405bは、用紙束の両端から約1mm程度の遊びを持たせた位置(ステイプルガイド位置、及び折りガイド位置)に移動させている。
(3)スタッカ
図8及び図9は、スタッカ35の構成例を示す図である。図8に示すように、スタックトレイ34の下方には2つのスタック爪211(211a、211b)が露出しており、スタックトレイ34を下降してきた用紙の下端がスタック爪211によって受け止められ、所定の枚数からなる用紙束がスタック爪211によって支持される。
中綴じ処理や中折り処理を行うときには、スタック爪211をスタックトレイ34の傾斜に沿って移動させ、所定の位置に制御する。
スタッカ35は、図9に示すように、ステッピングモータであるスタッカモータ200、ギア201、ギア/プーリ202、タイミングベルト203からなる駆動機構と、スタック爪211a、211b、及びこれらを支持する支持部204等を有している。
スタッカモータ200は、ギア201及びギア/プーリ202を回転させる。ギア/プーリ202にはタイミングベルト203がかけられており、タイミングベルト203に固定される支持部204を図9の矢印方向に移動させる。
ギア/プーリ202には、バックラッシュを防止するためのコイルバネ206もかけられている。
支持部204にはスタック爪211a、211bが備えられており、支持部204の移動に伴って図8の矢印方向に移動する。また、スタック爪211a、211bにはマイラ等の可撓性部材210a、210bがそれぞれ備えられており、スタック爪211a、211bに揃えられた用紙束をスタックトレイ34の基準面に押圧して保持している。
スタック爪211a、211bの移動位置を制御するために、スタッカモータHPセンサ205が備えられている。スタッカモータHPセンサ205の検出タイミングとスタッカモータ200のパルス数によってスタック爪211a、211bの位置が制御される。
用紙束を中折り処理する場合、用紙束の中央のラインを折ブレード37のラインに正確に一致させる必要がある。用紙束の上下方向の位置制御は、上述したようにスタッカモータ200のパルス数によってスタック爪211a、211bの位置を制御することによって行われる。
しかしながら、2つのスタック爪211a、211bを結ぶラインと折ブレード37のラインが平行でないとすると、用紙束を折ったときに用紙束の両端の揃わず、見栄えの悪い冊子ができてしまう。
従って、スタック爪211a、211bを結ぶラインと折ブレード37のラインが正確に平行になるように調整することは中折り処理を行う上で非常に重要である。以下、この調整をスタック爪の平行調整と呼ぶ。
本実施形態に係る用紙折り装置30では、スタック爪の平行調整を行うための簡便なスタック爪調整機構を設けると共に、スタック爪の平行調整を行う際に簡単な調整冶具290を用いることにより、容易かつ正確にスタック爪の平行調整を行うことができる。
図10は、調整冶具290を用いてスタック爪の平行調整を実施する状況を示す斜視図である。
調整冶具290は、図10に示すように、例えばA4サイズの透明なプラスティック板であり、標準的な用紙束の大きさ、形状、重さを模擬するものである。
図11に示すように、A4サイズの調整冶具290の中央には、スタック爪の平行調整の際の位置合わせ基準線291が、目立ちやすい色、例えば赤色で引かれている。調整冶具290に設けられている4つの開口は必須のものではないが、これらの開口が設けられていることによって調整冶具290を簡単に掴むことができる。
スタック爪の平行調整を行うときには、通常の用紙束と同様に調整冶具290をスタック爪211a、211bで支える。そして、図12(a)、12(b)に示すように、スタック爪211aとスタック爪211bを結ぶラインを、折ブレード37の先端37aのラインに対して回転させて調整することによって、調整冶具290の基準線291と折ブレード37の先端37aのラインを一致させる。一致の確認は目視で行う。
図13に示すように、調整冶具290の基準線291の両端側に、平行調整の許容範囲を示す2本の許容線を夫々設けるようにしても良い。許容範囲に入ればスタック爪の平行調整を終了させる。この結果、過剰に平行性を追及することによる調整作業の遅延を回避することができる。
図14(a)乃至図14(c)は、スタック爪の平行調整を行うスタック爪調整機構240の構成例を示す分解斜視図である。
図14(a)及び14(c)に示すように、スタック爪調整機構240は、スタッカプレート220とスタッカキャリア230を具備している。スタッカプレート220の両サイドには、スタック爪211a、211bが固定されている。
スタッカプレート220とスタッカキャリア230には、調整ピン221と支点ピン225が貫通しており、スタッカキャリア230の裏で、Eリングで回転可能に固定されている。調整ピン221が貫通するピン孔221aと221bは、ピン径よりも大きな、所謂ばか孔となっている。一方、支点ピン225が貫通するピン孔225aと225bは、ガタのない密な孔となっている。
図14(b)に示すように、調整ピン221が具備する半円板状の部材の裏側にはカムピン223が突出しており、カムピン223は、スタッカプレート220のカム孔223aに嵌合する。調整ピン221をドライバで回転させると、カムピン223の位置は調整ピン221を中心に回転移動し、この回転移動によって、カムピン223が嵌合しているスタッカプレート220も、支点ピン225の位置を中心に回転する。カムピン223は、スタッカプレート220にのみ嵌合しておりスタッカキャリア230とは嵌合していないため、調整ピン221を回転させることによって、支点ピン225を中心として、スタッカプレート220をスタッカキャリア230に対して相対的に回転させることができる。つまり、スタック爪211aとスタック爪211bを結ぶラインをスタッカキャリア230に対して相対的に回転させることができる。
一方、スタッカキャリア230の長手方向のラインと折ブレード37の先端37aのラインとの平行関係、或いは非平行関係は固定である。従って、調整ピン221を回転させることによって、スタック爪211aとスタック爪211bを結ぶラインを折ブレード37の先端37aのラインに対して回転させることができる。
調整作業者は、調整ピン221を回転させながら調整冶具290の基準線291と折ブレード37の先端37aのラインとを一致させる。その後、固定ネジ226、227をスタッカキャリア230のネジ孔226b、227bに夫々ねじ込んで、スタッカプレート220とスタッカキャリア230とを固定する。
スタッカプレート220のネジ貫通孔226a、227aは、ネジ226、227の軸径よりも大きく形成されており、スタッカプレート220とスタッカキャリア230との相対的な位置変化を吸収できるようになっている。
スタックトレイ34には、開口340、341が設けられており(図8、図10参照)、調整ピン221や固定ネジ226、227に外側から容易にアクセスできる。
図15(a)乃至15(d)は、調整ピン221を回転させてスタック爪211aとスタック爪211bを結ぶラインの平行調整を行う様子を模式的に示す図である。
上述したように、本実施形態に係る用紙折り装置30では、調整冶具290とスタック爪調整機構240を併用することにより、容易かつ正確にスタック爪の平行調整を行うことができる。
(4)中折りユニット
図16は、中折りユニット300の構成例を示す図である。
中折りユニット300は、用紙束を2つに折る折りローラ対38と、用紙束を折りローラ対38のニップ部へ押し込む押し込み部材である折ブレード37と、折ブレード37を折りローラ対38に向かって移動可能に保持するとともに、ニップ部に用紙束が押し込まれる前において、押し込み部材の移動方向と交差する方向の揺動を規制するガイド部材302を備える。
折りローラ対38は、固定折りローラ38aと、可動折りローラ38bとから構成されている。固定折りローラ38aは、装置フレームに回転可能に支持されている。
一方、可動折りローラ38bは、アーム304の一端部304bにて回転可能に支持され、かつ折りブレード37の移動方向に直交する方向に可動であり、固定折りローラ38aに対して接離可能となっている。
アーム304の他端部304cには、バネ306が取り付けられている。可動折りローラ38bは、支点304aを中心に回動するアーム304を介してバネ306によって付勢され、固定折りローラ38aに圧接してニップ部を形成する。また、一端部304bには、アーム304が回動した時に、可動折りローラ38bが弧を描かずに直線的に移動することを可能とする第1の支持穴304dが設けられている。
折りブレード37は、用紙束を突くブレード先端部37aと、ブレード先端部37aを挟み込んで保持する第1および第2の保持部材308、310と、第2の保持部材310の両端に取り付けられた側板312を有する。
側板312の前部、すなわち折りローラ対38側にはスタッド314が、後部には軸316が取り付けられており、折りブレード37は、このスタッド314および軸316を介してガイド部材302に摺動可能に保持される。
スタッド314と軸316の間隔は長ければ長いほど安定するため、本実施形態では、スタッド314の取り付け位置は、ブレード先端部37aの先端よりも折りローラ対38側にしている。摺動部材としてのスタッド314および軸316はそれぞれ上記構成に限定されるものではなく、これらの両方がスタッドであっても良いし、あるいは軸であってもよい。または回転自在なコロであっても良い。また、スタッド314の側板312への取り付け位置も上記構成に限定されるものではない。
また、軸316の両端には、折りブレード37をスライドさせる駆動手段318が設けられる。駆動手段318は、カム軸320と、溝部322aを有し、且つカム軸320を中心に回転可能な溝カム322と、従動部材324を有する。溝カム322の溝部322a内には、例えば、接触子であるローラフォロア等のコロ326が回転自在に案内されており、コロ326は従動部材324に取り付けられる。従動部材324の一端には従動部材回動軸328が設けられ、この従動部材回動軸328は装置フレームに取り付けられる。また、溝カム322は、カム軸320の一端に接続される駆動モータによって回転する。溝カム322が回転することによって溝部322aに沿ってコロ326が案内されると、従動部材324は、溝部322aの偏心に応じて従動部材回動軸328を中心に振り子のように往復動作を繰り返す。
本実施形態に係る用紙折り装置30では、ユーザが不用意に折ブレード37の先端に触れることを防止する保護部材(後述)を具備しているが図16では図示を省略している。
次に折りローラ対38及び折りブレード37の駆動機構を説明する。
図17は、折りローラ対38及び折りブレード37の駆動機構の構成を示す図である。この駆動機構は、DCモータである折りモータ800(図18参照)、タイミングベルト801、ワンウェイクラッチ802、ギア803a、803b、803c、803d、803e、803f、803g、901a、901b、電磁クラッチ900から構成される。
折りモータ800は、タイミングベルト801を介して、ギア803aを回転させ、さらに電磁クラッチ900、ギア803bを回転させる。ギア803bにはワンウェイクラッチ802が備えられている(図18参照)。ワンウェイクラッチ802は、折モータ800を正方向に回転させた際にはギア803bから803c、803d、803eを介する経路で折りローラ38aを回転させる。一方、折りモータ800を逆方向に回転させた際には、別経路、即ち、ギア803bから803f、803g、803d、803eを介する経路で折りローラ38aを回転させる。上記が折ローラ対38の駆動機構である。
折りブレード37も同じ折モータ800を駆動源とする。電磁クラッチ900がオンされるとギア901a、901bに折モータ800の回転が伝達される。ギア901bに回転は図16に示した駆動手段318に伝達され、駆動手段318の回転によって、折りブレード37が折りローラ対38のニップ部に対して前後にスライドする。
折りモータ800に接続されたエンコーダアクチュエータ810及び折りモータエンコーダセンサ811が備えられている。折りモータエンコーダセンサ811から出力されるエンコーダパルスによって、折りローラ対38の回転数および折りブレード37の移動位置が制御される。
図19及び図20は、ワンウェイクラッチ802の切り替えにより、回転伝達経路が異なってくることを示す図である。
折りモータ800を図19中の矢印E方向へ回転させると、タイミングベルト801、ギア803a、電磁クラッチ900を介してギア803bは矢印H方向へ回転する。ギア803bが矢印H方向に回転すると、ワンウェイクラッチ802は回転をギア803cに伝達し、803d、803eを介して折りローラ38aを矢印J方向に回転する。折りモータ800を前記矢印E方向に回転させてギア803cを使用するギア列では、減速比が大きくなるように構成されている。この結果、折りローラ89は低速でかつ高トルクで回転する。
一方、図20に示すように、折りモータ800を図20中の矢印F方向(図19の矢印Eと逆方向)へ回転させると、タイミングベルト801、ギア803a、電磁クラッチ900を介してギア803bは矢印I方向へ回転する。ギア803bが矢印I向に回転すると、ワンウェイクラッチ802は回転をギア803cではなく、ギア803fに伝達し、さらにギア803g、803d、803eを介して折りローラ38aを矢印J方向に回転する。
折りモータ800を前記矢印F方向に回転し、ギア803f、803gを使用するギア列では減速比が小さくなるように構成されており、この結果、折りローラ対38は高速で回転する。
記ギア803f、803gを介したギア列であっても図19と同様に、矢印J方向に回転するので、折りローラ対38による用紙束の搬送方向は同一方向である。
上記の機構を備えることにより、用紙束折り制御時には、折りモータ800を減速比の高い回転方向である矢印E方向にて回転させることにより低速かつ高トルクによる駆動をさせることができる。一方、用紙束折り終了後は、一旦モータを停止し、その後、折りモータ800を逆方向である矢印F方向へ回転させることにより、用紙束を折増しユニット50に向けて高速に搬送することができる。
(5)保護部材
中折り処理を行っている最中に何らかの原因で折りローラ対のニップ部、或いはその周辺で紙詰まりが発生することがある。前述したように、紙詰まりが発生すると、折ローラ対38や折ブレード37等の駆動は自動的に停止し、折ブレード37は待機位置(ホームポジション)に戻る。その後、ユーザが詰まった用紙束を取り除く。
紙詰まりの位置によっては、折ローラ対38と折ブレード37との間に手を差し入れて詰まった用紙を取り除くこともある。
良好な折り目を付けるために、折ブレード37は硬く薄い板状部材で形成されている。例えば、折ブレード37は厚さ約0.25mmのステンレス材で形成されており、折ブレード37は非常に尖鋭な先端37aを有している。
このため、詰まった用紙を取り除くさいに、ユーザが不用意に手を折ブレード37の先端37aに強く接触させると、先端37aによってユーザの指等を傷つける虞があった。
本実施形態に係る用紙折り装置30では、このような危険を予防するため、保護部材350を備えている。
図21は、保護部材350の配置位置の一例を示す図である。保護部材350は、例えば、快削鋼等で形成される丸シャフトであり、折ブレード37の先端37aの長手方向に沿って配設され、ユーザの手や指等が不用意に先端37aに接近することを防止している。
保護部材350の両端は、用紙折り装置30のサイドプレート351、352に固定してもよいし、或いは折ブレード37の両側方に設けられるガイド部材302に固定してもよい。
図22(a)及び図22(b)は保護部材350と折ブレード37との位置関係を示す平面図であり、図23(a)及び図23(b)は側面図である。
ユーザが詰まった用紙を取り除くとき、折ブレード37が待機位置(ホームポジション)に戻っている。折ブレード37が待機位置にあるとき、図22(a)及び図23(a)に示すように、折ブレード37の先端37aは、保護部材350に覆われる位置にある。保護部材350は、折ブレード37の先端37aの長手方向の長さよりも長く、折ブレード37の先端37aの全体を覆っている。
図22(b)及び図23(b)は、折ブレード37が折り位置まで移動している状態を示している。画像形成装置10の内部にアクセスするための扉を閉めた後でなければ折ブレード37は移動することはない。従って、折ブレード37が待機位置を離れた状態では、指等が折ブレード37の先端37aに触れることを防止する必要はない。
保護部材350は、折ブレード37の往復運動を妨げない範囲で、なるべく折ブレード37に近づけた方が、指等が折ブレード37の先端37aに触れる可能性をより低くすることができる。
詰まった用紙を除去するために紙詰まり位置に手を接近させることができる方向は、用紙折り装置30(或いは画像形成装置10)の機種によって異なる。折ブレード37の上面側(図23(a)、23(b)における上側)からのみ接近可能な機種、折ブレード37の下面側(図23(a)、23(b)における下側)からのみ接近可能な機種、及び折ブレード37の上面側と下面側の双方から接近可能な機種が存在しうる。
折ブレード37の上面側からのみ接近可能な機種の場合には、図21、図22(a)、22(b)、図23(a)、及び23(b)に示したように、保護部材350を折ブレード37の上面側に設ければよい。
一方、折ブレード37の下面側からのみ接近可能な機種の場合には、図24(a)及び図25に示したように、保護部材350を折ブレード37の下面側に設ければよい。
また、折ブレード37の上面側と下面側の双方から接近可能な機種の場合には、図24(b)に示したように、保護部材350を折ブレード37の上面側と下面側の双方に設ければよい。
保護部材350の断面形状は特に限定するものではなく、上述した丸シャフトに換えて、図26(a)乃至26(c)に示すように角シャフトでもよい。図26(a)は、角シャフトの保護部材350を折ブレード37の上面側に設けた例、図26(b)は、折ブレード37の下面側に設けた例、及び図26(c)は、折ブレード37の上面側と下面側の双方に設けた例を夫々図示している。
以上説明してきたように、本実施形態に係る用紙折り装置30及び画像形成装置10によれば、紙詰まりが発生した場合でも、安全に用紙束を取り除くことができる。
なお、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
10 画像形成装置
11 読取部
12 画像形成部
20 用紙後処理装置
30 用紙折り装置
37 折りブレード
38 折りローラ対
350 保護部材

Claims (11)

  1. ニップを形成し、前記ニップに用紙束の中央を挟み込んで前記用紙束に折り目を形成する折りローラ対と、
    前記折り目を形成するときには待機位置から移動して前記用紙束の中央を前記ニップに押し付け、前記ニップへの押し付けが完了した後に前記待機位置に戻る折りブレードと、
    前記折りブレードが前記待機位置にあるとき、前記折りブレードの先端の長手方向に沿って前記先端への接近を防止する保護部材と、
    を備えたことを特徴とする用紙折り装置。
  2. 前記保護部材は前記折りブレードの上面側にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙折り装置。
  3. 前記保護部材は前記折りブレードの下面側にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙折り装置。
  4. 前記保護部材は、前記折りブレードの上面側と下面側にそれぞれある、
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙折り装置。
  5. 前記保護部材は、前記折りブレードの先端の長手方向の長さ以上の長さを有する丸シャフトである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙折り装置。
  6. 前記保護部材は、前記折りブレードの先端の長手方向の長さ以上の長さを有する丸シャフトである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の用紙折り装置。
  7. 前記保護部材は、前記折りブレードの先端の長手方向の長さ以上の長さを有する丸シャフトである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の用紙折り装置。
  8. 前記丸シャフトは快削鋼で形成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の用紙折り装置。
  9. 前記保護部材は、前記折りブレードの先端の長手方向の長さ以上の長さを有する角シャフトである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙折り装置。
  10. 前記角シャフトは快削鋼で形成される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の用紙折り装置。
  11. 原稿を光学的に読み取って画像データを生成するスキャナ部と、
    前記画像データを用紙に印刷する画像形成部と、
    印刷された前記用紙の用紙束の中央を折って冊子を生成する用紙折り装置と、
    を有し、
    前記用紙折り装置は、
    ニップを形成し、前記ニップに前記用紙束の中央を挟み込んで前記用紙束に折り目を形成する折りローラ対と、
    前記折り目を形成するときには待機位置から移動して前記用紙束の中央を前記ニップに押し付け、前記ニップへの押し付けが完了した後に前記待機位置に戻る折りブレードと、
    前記折りブレードが前記待機位置にあるとき、前記折りブレードの先端の長手方向に沿って前記先端への接近を防止する保護部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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