JPH11243861A - チョコレート、及びチョコレートを製造するノズル、並びにチョコレートの製造方法 - Google Patents

チョコレート、及びチョコレートを製造するノズル、並びにチョコレートの製造方法

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JPH11243861A
JPH11243861A JP10048118A JP4811898A JPH11243861A JP H11243861 A JPH11243861 A JP H11243861A JP 10048118 A JP10048118 A JP 10048118A JP 4811898 A JP4811898 A JP 4811898A JP H11243861 A JPH11243861 A JP H11243861A
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chocolate
mold
injection
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chocolate raw
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Atsuji Akutagawa
篤二 芥川
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Akutagawa Confectionery Co Ltd
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Akutagawa Confectionery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、少なくとも色調が異なる複
数種の各チョコレート原料を視覚的にも味覚的にも所望
の程度に調和させた模様を施してなるチョコレートを提
供すること、並びに該チョコレートを製造するノズル及
び方法を提供することにある。 【解決手段】 モールドに略同時に注入される少なくと
も色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模様
が施されるチョコレート、並びに該チョコレートを製造
するノズル及び方法であって、少なくとも2種の各チョ
コレート原料の夫々についてモールド内に予め設定した
各注入領域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入
量の各チョコレート原料を夫々個別に案内し、夫々個別
に案内された上記各チョコレート原料をモールド内の各
注入領域に略同時に注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレート、及び該チョコレートを製造するノズル、
並びに該チョコレートを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数種のチョコレート原料によっ
て模様が施されるチョコレートの製造方法としては、2
種以上のチョコレート原料を予め貯留タンク内で混合
し、その混合原料をモールドに注入する方法(i)や、
2種以上のチョコレート原料を各別の単一ノズルからモ
ールドに注入し、そのモールド内で混合させる方法(i
i)や、予めモールド内に異なる種類のチョコレート原
料を塗布した後に他種のチョコレート原料を注入する方
法(iii)等が知られている。
【0003】更に、中央の縦孔の外側に複数本の縦溝を
備えた内ノズルを、筒状の外ノズルで囲繞し、中央の縦
孔、及びその周囲の縦溝から、夫々異なる種類のチョコ
レート原料を所定のモールドに送出するようにした態様
のチョコレートの製造方法(iv)が最近提案されている
(特開平9−23818号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法(i)及び(ii)にあっては、所定のモールド内
に注入される各チョコレート原料の量比関係及び夫々の
注入量が定まっておらず、施される模様がチョコレート
毎に異なってしまうといった欠点がある。また、上記製
造方法(iii)にあっては、製造能率が極めて悪いとい
った欠点がある。
【0005】他方、上記製造方法(iv)にあっては、各
チョコレート原料を案内するためのノズルが上述したよ
うにその縦方向において縦孔及び縦溝を区画する態様で
あり、当該ノズルを配設するにあたっては、モールドの
上方において縦方向にある程度の空間を確保しなければ
ならない。しかも、チョコレートに施される模様が表面
的なものにすぎない。
【0006】本発明は上述の従来の技術の欠点に着目
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、少
なくとも色調が異なる複数種の各チョコレート原料を視
覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施し
てなるチョコレートを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、少なくとも色調が異
なる複数種の各チョコレート原料を視覚的にも味覚的に
も所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレー
トを製造するノズルを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、少なくとも色調が異
なる複数種の各チョコレート原料を視覚的にも味覚的に
も所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレー
トを製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨とするところは以下
の通りである。
【0010】1. 本発明の要旨は、モールドに略同時
に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコレ
ート原料によって模様が施されるチョコレートであっ
て、少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々につい
てモールド内に予め設定された各注入領域に対応する一
又は複数の所定立体領域に、少なくとも2種の各チョコ
レート原料の夫々を略配してなることを特徴とするチョ
コレートにある。
【0011】この態様によれば、少なくとも色調が異な
る複数種の各チョコレート原料を予め設定した一又は複
数の所定立体領域に略配することによって視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレートとすることができる。
【0012】2. 本発明の他の要旨は、模様際の少な
くとも一部を、所定の度合に曖昧に暈してなる及び/又
は所定の度合に入り組ませてなることを特徴とする上記
1に記載のチョコレートにある。
【0013】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、その模様際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に
暈すこと及び/又は所定の度合に入り組ませることによ
って視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様
を施してなるチョコレートとすることができる。
【0014】3. 本発明の他の要旨は、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定される各注入領域が、略同形状に等分された態様
で設定されることを特徴とする上記1又は2に記載のチ
ョコレートにある。
【0015】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも2種の各チョコレート原料を略同形状に
等分された態様の各注入領域に略配することによって視
覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施し
てなるチョコレートとすることができる。
【0016】4. 本発明の他の要旨は、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定される各注入領域が、少なくとも1種のチョコレ
ート原料が配置される注入領域を他種のチョコレート原
料が配置される注入領域によって包囲した態様を含むこ
とを特徴とする上記1〜3の何れか1に記載のチョコレ
ートにある。
【0017】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも1種のチョコレート原料を他種のチョコ
レート原料によって包囲することによって視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレートとすることができる。
【0018】5. 本発明の他の要旨は、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定される各注入領域が、所定パターンの繰返しの態
様を含むことを特徴とする上記1〜4の何れか1に記載
のチョコレートにある。
【0019】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも2種の各チョコレート原料を所定パター
ンの繰返しの態様で略配することによって視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレートとすることができる。
【0020】6. 本発明の他の要旨は、他の形成物品
を一体化してなることを特徴とする上記1〜5の何れか
1に記載のチョコレートにある。
【0021】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、他の形成物品を一体化することによって視覚的にも
味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチ
ョコレートとすることができる。
【0022】7. 本発明の他の要旨は、モールドに略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料によって模様が施されるチョコレートを製
造するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入
領域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各
チョコレート原料を夫々個別に案内すると共に、夫々個
別に案内された上記各チョコレート原料をモールド内の
各注入領域に略同時に注入する区画室、を備えてなるこ
とを特徴とするノズルにある。
【0023】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に略配することによって視覚
的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施して
なるチョコレートの製造を可能にする。
【0024】8. 本発明の他の要旨は、モールドに略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料によって模様が施されるチョコレートを製
造するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した略同形
状に等分された態様で隣接する注入領域の境界線に対し
て夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の
上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チョコ
レート原料を夫々個別に案内すると共に、夫々個別に案
内された上記各チョコレート原料をモールド内の各注入
領域に略同時に注入する区画室、を備えてなることを特
徴とするノズルにある。
【0025】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に確実に配することによって
視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施
してなるチョコレートの製造を可能にする。
【0026】9. 本発明の他の要旨は、モールドに略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料によって模様が施されるチョコレートを製
造するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入
領域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各
チョコレート原料を夫々個別に案内する区画室と、モー
ルド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個別に
案内された上記各チョコレート原料の少なくとも一部を
該隣接する注入領域の境界線の上方において合流させる
と共に、合流させた上記チョコレート原料をモールド内
において隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接す
る注入領域の境界線上に略同時に注入する合流室と、を
備えてなることを特徴とするノズルにある。
【0027】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に略配すると共に、その模様
際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に暈すこと及び
/又は所定の度合に所定の度合に入り組ませることによ
って視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様
を施してなるチョコレートの製造を可能にする。
【0028】10. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレ
ート原料の夫々についてモールド内に予め設定した略同
形状に等分された態様で隣接する注入領域の境界線に対
して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置
の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チョ
コレート原料を夫々個別に案内する区画室と、モールド
内において隣接する各注入領域の上方に夫々個別に案内
された上記各チョコレート原料の少なくとも一部を該隣
接する注入領域の境界線の上方において合流させると共
に、合流させた上記チョコレート原料をモールド内にお
いて隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接する注
入領域の境界線上に略同時に注入する合流室と、を備え
てなることを特徴とするノズルにある。
【0029】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に確実に配すると共に、その
模様際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に暈すこと
及び/又は所定の度合に入り組ませることによって視覚
的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施して
なるチョコレートの製造を可能にする。
【0030】11. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造するノズルであって、モールドに対向する所定面上
において少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々に
ついて設けられる一又は複数の送出孔を他種のチョコレ
ート原料を送出する送出孔と交互に配置するように、各
送出孔の配置を組み合わせて設定し、上記設定に従っ
て、上記少なくとも2種の各チョコレート原料を夫々個
別に水平方向に案内するように拡張すると共に、底部に
上記各送出孔を穿設し、夫々個別に水平方向に案内した
少なくとも2種の各チョコレート原料を夫々個別に送出
する区画室、を備えてなることを特徴とするノズルにあ
る。
【0031】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を一又は複数の所定立体領域に略配する
ことによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和さ
せた模様が施されるチョコレートの製造を可能にすると
共に、各チョコレート原料を分散させるための経路の効
率の良い確保を可能とし、モールドの上方においてノズ
ル配設のために必要とされる空間を極力抑えて準備する
ことができる。
【0032】12. 本発明の他の要旨は、上記区画室
に穿設された送出孔から夫々個別に送出される各チョコ
レート原料を水平方向に案内して合流させるように拡張
すると共に、底部に送出孔を穿設し、各チョコレート原
料を送出する合流室、を更に備えてなることを特徴とす
る上記11に記載のノズルにある。
【0033】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも2種の各チョコレート原料を一又は複数
の所定立体領域に略配すると共に、その模様際の少なく
とも一部を所定の度合に曖昧に暈すこと及び/又は所定
の度合に入り組ませることによって視覚的にも味覚的に
も所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレー
トの製造を可能にする。
【0034】13. 本発明の他の要旨は、上記区画室
において少なくとも1種のチョコレート原料が送出され
る送出孔を他種のチョコレート原料が送出される送出孔
によって包囲するように各送出孔の配置を更に設定して
なることを特徴とする上記11又は12に記載のノズル
にある。
【0035】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも1種のチョコレート原料を他種のチョコ
レート原料によって包囲することによって視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレートの製造を可能にする。
【0036】14. 本発明の他の要旨は、上記区画室
において送出孔の配置が、少なくとも2種の各チョコレ
ート原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注
入領域に対応してその上方に設定されることを特徴とす
る上記11〜13の何れか1に記載のノズルにある。
【0037】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも色調が異なる複数種の各チョコレート原
料を予め設定した各注入領域に対応する一又は複数の所
定立体領域に略配することによって視覚的にも味覚的に
も所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレー
トの製造を可能にする。
【0038】15. 本発明の他の要旨は、少なくとも
2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に
予め設定される各注入領域が、モールド内において略同
形状に等分された態様で設定され、上記区画室の送出孔
をモールド内の各注入領域の対称的な位置の上方に配置
してなることを特徴とする上記14に記載のノズルにあ
る。
【0039】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも2種の各チョコレート原料を略同形状に
等分された態様の各注入領域に確実に配することによっ
て視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を
施してなるチョコレートの製造を可能にする。
【0040】16. 本発明の他の要旨は、少なくとも
2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に
予め設定される各注入領域が、モールド内において少な
くとも1種のチョコレート原料が配置される注入領域を
他種のチョコレート原料が配置される注入領域よって包
囲した態様を含むことを特徴とする上記7〜10、1
4、又は15の何れか1に記載のノズルにある。
【0041】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも1種のチョコレート原料を他種のチョコ
レート原料によって包囲し、視覚的にも味覚的にも所望
の程度に調和させた模様を施してなるチョコレートの製
造を可能にする。
【0042】17. 本発明の他の要旨は、少なくとも
2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に
予め設定される各注入領域が、モールド内において所定
パターンの繰返しの態様を含むことを特徴とする上記7
〜10、又は14〜16の何れか1に記載のノズルにあ
る。
【0043】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、各チョコレート原料を所定パターンの繰返しの態様
で略配することによって視覚的にも味覚的にも所望の程
度に調和させた模様を施してなるチョコレートの製造を
可能にする。
【0044】18. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造する方法であって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入
領域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各
チョコレート原料を夫々個別に案内する工程と、夫々個
別に案内された上記各チョコレート原料をモールド内の
各注入領域に略同時に注入する工程と、モールドに注入
されたチョコレート原料を固化する工程と、を含むこと
を特徴とするチョコレートの製造方法にある。
【0045】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に略配することによって視覚
的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施して
なるチョコレートを製造することができる。
【0046】19. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造する方法であって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した略同形
状に等分された態様で隣接する注入領域の境界線に対し
て夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の
上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チョコ
レート原料を夫々個別に案内する工程と、夫々個別に案
内された上記各チョコレート原料をモールド内の各注入
領域に略同時に注入する工程と、モールドに注入された
チョコレート原料を固化する工程と、を含むことを特徴
とするチョコレートの製造方法にある。
【0047】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に確実に配することによって
視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施
してなるチョコレートを製造すとができる。
【0048】20. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造する方法であって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入
領域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各
チョコレート原料を夫々個別に案内する工程と、モール
ド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個別に案
内された上記各チョコレート原料の少なくとも一部を該
隣接する注入領域の境界線の上方において合流させる工
程と、合流させた上記チョコレート原料をモールド内に
おいて隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接する
注入領域の境界線上に略同時に注入する工程と、モール
ドに注入されたチョコレート原料を固化する工程と、を
含むことを特徴とするチョコレートの製造方法にある。
【0049】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に略配すると共に、その模様
際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に暈すこと及び
/又は所定の度合に入り組ませることによって視覚的に
も味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなる
チョコレートを製造することができる。
【0050】21. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造する方法であって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した略同形
状に等分された態様で隣接する注入領域の境界線に対し
て夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の
上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チョコ
レート原料を夫々個別に案内する工程と、モールド内に
おいて隣接する各注入領域の上方に夫々個別に案内され
た上記各チョコレート原料の少なくとも一部を該隣接す
る注入領域の境界線の上方において合流させる工程と、
合流させた上記チョコレート原料をモールド内において
隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接する注入領
域の境界線上に略同時に注入する工程と、モールドに注
入されたチョコレート原料を固化する工程と、を含むこ
とを特徴とするチョコレートの製造方法にある。
【0051】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に確実に配すると共に、その
模様際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に暈すこと
及び/又は所定の度合に入り組ませることによって視覚
的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施して
なるチョコレートを製造することができる。
【0052】22. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造する方法であって、上記11〜13の何れか1に記
載のノズルを用い、計量した各所定量の少なくとも2種
の各チョコレート原料を区画室によって水平方向に案内
して分散させ、モールドに略同時に注入して固化する工
程、又は計量した各所定量の少なくとも2種の各チョコ
レート原料を区画室によって水平方向に案内して分散さ
せ、合流室によって水平方向に案内して合流させた後、
モールドに略同時に注入して固化する工程、を含むこと
を特徴とするチョコレートの製造方法にある。
【0053】この態様によれば、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を一又は複数の所定立体領域に略配する
ことによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和さ
せた模様を施してなるチョコレートを製造することがで
き、その製造に際し、各チョコレート原料を効率良く分
散させることができる。
【0054】また、少なくとも2種の各チョコレート原
料を一又は複数の所定立体領域に略配すると共に、その
模様際の少なくとも一部を所定の度合に暈すこと及び/
又は所定の度合に入り組ませることによって視覚的にも
味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチ
ョコレートを製造することができ、その製造に際し、各
チョコレート原料を効率良く分散及び合流させることが
できる。
【0055】23. 本発明の他の要旨は、モールドに
略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチ
ョコレート原料によって模様が施されるチョコレートを
製造する方法であって、上記14又は15に記載のノズ
ルを用い、計量した各所定量の少なくとも2種の各チョ
コレート原料を区画室によって水平方向に案内して分散
させ、モールド内の各注入領域に略同時に注入して固化
する工程、又は計量した各所定量の少なくとも2種の各
チョコレート原料を区画室によって水平方向に案内して
分散させ、合流室によって水平方向に案内して合流させ
た後、モールド内の各注入領域に或いはその境界線上に
略同時に注入して固化する工程、を含むことを特徴とす
るチョコレートの製造方法にある。
【0056】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも2種の各チョコレート原料をモールド内
の各注入領域に対応する一又は複数の所定立体領域に略
配することによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に
調和させた模様を施してなるチョコレートを製造するこ
とができる。
【0057】24. 本発明の他の要旨は、少なくとも
2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に
予め設定される各注入領域が、モールド内において少な
くとも1種のチョコレート原料が配置される注入領域を
他種のチョコレート原料が配置される注入領域によって
包囲した態様を含むことを特徴とする18〜21、又は
23の何れか1に記載のチョコレートの製造方法にあ
る。
【0058】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、少なくとも1種のチョコレート原料を他種のチョコ
レート原料によって包囲することによって視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレートを製造することができる。
【0059】25. 本発明の他の要旨は、少なくとも
2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に
予め設定される各注入領域が、モールド内において所定
パターンの繰返しの態様を含むことを特徴とする上記1
8〜21、23、又は24の何れか1に記載のチョコレ
ートの製造方法にある。
【0060】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、各チョコレート原料を所定パターンの繰返しの態様
で略配することによって視覚的にも味覚的にも所望の程
度に調和させた模様を施してなるチョコレートを製造す
ることができる。
【0061】26. 本発明の他の要旨は、他の形成物
品を一体する工程、を更に含むことを特徴とする上記1
8〜25の何れか1に記載のチョコレートの製造方法に
ある。
【0062】この態様によれば、上記態様の効果に加
え、他の形成物品を一体化することによって視覚的にも
味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチ
ョコレートを製造することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】本発明においては、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定した各注入領域とは、少なくとも2種の各チョコ
レート原料をモールドに注入するに先立って、チョコレ
ート原料の注入方向に直交するモールドの内面に沿って
予め設定され、少なくとも2種の各チョコレート原料の
夫々を配置(注入)するための領域をいうほか、上述し
たようにモールドの内面に沿って予め設定され、且つチ
ョコレート原料の注入方向に直交するモールド内の交差
面上において予め設定され、少なくとも2種の各チョコ
レート原料の夫々を配置(注入)するための領域をもい
う。尚、各注入領域は、モールド内において仕切部材等
によって区画されるものではなく、仮想的に設定される
ものである。
【0064】上記各注入領域は、チョコレート原料の注
入方向に直交するモールド内の交差面上において、略同
形状に等分された態様等、任意の形状に設定することが
できると共に、少なくとも1種のチョコレート原料が配
置される注入領域を他種のチョコレート原料が配置され
る注入領域によって包囲する態様等、任意の配置に設定
することができるほか、所定パターンの繰返しの態様で
設定することができる。尚、各注入領域を所定パターン
の繰返しの態様で設定する場合には、一つのモールドに
対して複数個の同種のノズルを並設するといった態様を
採用するなどして所定パターンの繰返しの態様とするこ
とができる。
【0065】本発明における少なくとも色調が異なる複
数種のチョコレート原料としては、粘度等の性質が異な
るものをも含むが、上述した各注入領域の設定(配置、
容積等)に応じて粘度等の性質を略同一に或いは所定の
異質状態(所定の粘度差等)に設定維持することもでき
る。例えば、モールド内の各注入領域が略同形状に等分
された態様である場合において、各チョコレート原料と
して粘度が略同一のものを採用し、これらをモールド内
において隣接する各注入領域の境界線に対して夫々略等
距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置に注入すれ
ば、各チョコレート原料を各注入領域に確実に配するこ
とができる。
【0066】また、本発明におけるモールドとは、独立
した単一のチョコレートを成型するためのものであっ
て、目的に応じて任意のものを採用することができる。
このモールド内には、上述したようにチョコレート原料
の注入方向に直交する交差断面上において、少なくとも
2種の各チョコレート原料の夫々について注入領域を予
め設定し、この予め設定した各注入領域に対して各チョ
コレート原料を夫々個別に注入することにより、成型さ
れるチョコレートにおいて各チョコレート原料を概ね定
まった位置、即ち所定立体領域に略配することができ
る。尚、複数の上記モールドを並設した集合基板を用い
る場合には、この集合基板に並設された個々モールドが
対称となる。
【0067】更に、モールドに略同時に注入される、或
いは注入するとは、例えば1種のチョコレート原料を先
ず注入した後に、他種のチョコレート原料を注入すると
いった態様を除く趣旨であり、予め設定した各注入領域
の容積(収容量)が異なる場合であっても各注入領域の
容積(収容量)に応じた注入量の各チョコレート原料を
略同時間内に注入する趣旨である。
【0068】更にまた、所定立体領域とは、高さ、横
幅、及び奥行きといった空間的な広がりをもつ三次元的
な領域であって、場所(位置)及びその場所(位置)に
おける占有範囲が概ね定まっているものを指し、本発明
において上記各チョコレート原料を夫々一又は複数の所
定立体領域に交互に略配してなるとは、成型されるチョ
コレートの体積中において、少なくとも2種の各チョコ
レート原料を配するにあたって夫々のチョコレート原料
について一又は複数の上記三次元的な領域を概ね定まっ
た場所(位置)及び範囲に設定し、少なくとも2種の各
チョコレート原料が夫々一又は複数の上記三次元的な領
域に配される態様をいう。
【0069】従って、本発明においてチョコレートに施
される模様は、モールドに略同時に注入される少なくと
も2種の各チョコレート原料を夫々一又は複数の所定立
体領域に略配してなるものであり、その注入方向に直交
する交差断面においても、各チョコレート原料が上記各
注入領域の設定に応じて夫々一又は複数の所定領域に現
われる。本発明にかかる複数の各チョコレートの間にお
いては、各チョコレート原料が概ね定まった一又は複数
の場所(位置)に配され、表面上だけでなく、相互に対
応する場所(位置)の断面であれば夫々に現われる模様
は概ね一致し、略均一なものとなる。
【0070】上記チョコレートにおいてその模様際を暈
してなるとは、上述したように各チョコレート原料を概
ね定まった夫々一又は複数の所定立体領域に略配した状
態において、隣接する各チョコレート原料を混和させ、
その色調を所定の度合に曖昧に暈した態様をいう。
【0071】また、上記チョコレートにおいてその模様
際を入り組ませるとは、上述したように各チョコレート
原料を概ね定まった夫々一又は複数の所定立体領域に略
配した状態において、隣接する各チョコレート原料を噛
合状、蛇行状等所定の度合に入り組ませた態様をいう。
【0072】少なくとも1種のチョコレート原料を他種
のチョコレート原料によって包囲してなるとは、少なく
とも2種の各チョコレート原料を夫々複数の所定立体領
域に略配してなる上述したようなチョコレートにおい
て、例えばモールドに略同時に注入される各チョコレー
ト原料の注入方向に直交する交差面上において少なくと
も1種のチョコレート原料の周囲において他種のチョコ
レート原料が配されている態様をいう。
【0073】上述したようなチョコレートに対しては、
他の形成物品を一体化することもでき、その形成物品と
しては、他のチョコレート、ビスケット等の適当なもの
を採用することができる。この形成物品は、上述したよ
うなモールドに各チョコレート原料を略同時に注入する
に先立ってモールド内に設けておくか、モールドに注入
した各チョコレート原料が硬化する前に設けるか、或い
は硬化したチョコレート原料に適当な他のチョコレート
原料等を接着材として用いて接着する等して、上記チョ
コレートに対して一体化することができるほか、他の形
成物品として可食性印刷模様を備えたフィルムをモール
ドの底部とし、このモールド内の各注入領域に各チョコ
レート原料を略同時に注入することによって、その可食
性印刷模様を上記チョコレートに対して一体化すること
もできる。
【0074】本発明のノズルにおいて、モールド内に予
め設定した注入領域に対応させ、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料について設けられる各チョコレート原料
を送出する送出孔を他種のチョコレート原料を送出する
送出孔と交互に配置するように任意に組合せて設定する
各送出孔の配置の態様としては、後述する各実施例にお
いて示すような態様を掲げることができ、上記他種のチ
ョコレート原料を送出する送出孔、及び/又はこれと交
互に配置される各チョコレート原料について一又は複数
設けられる各チョコレート原料を送出する送出孔につい
て、複数の送出孔からなる送出孔群を、その何れか或い
は全てに採用する態様とすることもできる。
【0075】尚、上記他種のチョコレート原料とは、例
えばチョコレート原料Aに対していうときはA以外のチ
ョコレート原料、またチョコレート原料Bに対していう
ときはB以外のチョコレート原料を指すものであって、
所定のチョコレート原料に対してそれ以外の1種又は2
種以上のチョコレート原料をいう。
【0076】各チョコレート原料を夫々個別に水平方向
に案内する区画室、及び該区画室に穿設される各送出孔
の配置の態様としては、後述する各実施例において示す
ような態様を掲げることができる。また、各チョコレー
ト原料の夫々について少なくとも1つの区画室が設けら
れ、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料のうち、少なくとも2種
の各チョコレート原料の夫々について予め設定した注入
領域の複雑度に応じて、換言すれば任意に組み合わせる
各送出孔の配置の複雑度に応じて各チョコレートについ
て複数の区画室を積層状に設けることが可能であり、各
実施例に示すような態様のほか、任意の数のプレート
(分散用、合流用)を採用することができる。尚、各区
画室は、許容範囲内の水平方向において充分拡張される
ことが望ましく、こうすることによって各チョコレート
原料の分散経路を効率良く確保することができる。
【0077】上記区画室に穿設した送出孔から夫々個別
に送出される各チョコレート原料を互いに水平方向に案
内して合流させる合流室、及び該合流室に穿設される各
送出孔の配置の態様としては、後述する各実施例におい
て示すような態様を掲げることができる。
【0078】上述した各態様においては、モールドに略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料のうち、少なくとも2種の各チョコレート
原料の夫々について予め設定した各注入領域に対応させ
て、区画室に穿設される各送出孔を配置することによ
り、各チョコレート原料の各注入領域への注入が可能と
なり、成型されたチョコレートにおいて各チョコレート
原料が上記各注入領域に対応する所定立体領域に略配す
ることができる。
【0079】また、モールドに略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料のうち、
少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々について予
め設定した各注入領域に対応させて、合流室に穿設され
る各送出孔を配置することにより、合流させた各チョコ
レート原料の各注入領域への注入が可能となり、成型さ
れたチョコレートにおいて各チョコレート原料が上記各
注入領域に対応する所定立体領域に略配し、その模様際
を暈すことができる。
【0080】更に、モールドに略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料のうち、
少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々について予
め設定した各注入領域の境界線或いはその付近に対応さ
せて、合流室に穿設される各送出孔を配置することによ
り、合流させた各チョコレート原料の各注入領域の境界
線上への注入が可能となり、成型されたチョコレートに
おいて各チョコレート原料が上記各注入領域に対応する
所定立体領域に略配し、その模様際を入り組んだものと
することができる。
【0081】尚、図1(d)及び図3(d)に示すホッ
パー14自体(図3(d)において有孔板14aを採用
する態様を除く)は、本発明おける合流室の態様には含
まれない。
【0082】また、上記区画室に穿設される各送出孔、
及び上記合流室に穿設される送出孔については、その形
状、大きさ、それらの対応関係(穿設位置)等は任意に
設定することができる。
【0083】尚、本発明においては、上述したように各
チョコレート原料の粘度や粘度差を任意に設定できるほ
か、各送出孔の大きさやその配置の組み合わせ、モール
ドの形状(凹凸、広狭等)、モールドに対するノズルの
取付位置(モールドからの高さ、対向位置等)、タッピ
ングの程度(時間、振動数等)等を任意に設定すること
ができ、デポジッターによって各チョコレート原料のモ
ールドへの配給量及び/又は充填タイミングを任意に調
節設定することもできる。
【0084】特に、モールドに略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料のうち、
少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々について予
め設定するモールド内の各注入領域を更に細分化した態
様で設定すれば、文字、図形、若しくは記号、又はこれ
らの結合等を模様として施したチョコレートとすること
が可能である。更に、各注入領域をより複雑に組み合わ
せることにより、文章表現的な模様を施したチョコレー
トとすることも可能である。尚、本願明細書において
「チョコレート」とは、準チョコレート、チョコレート
菓子、準チョコレート菓子等のチョコレート製品を含む
広義の「チョコレート」を指す。
【0085】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0086】尚、図中に示した各チョコレートは、各モ
ールドによって成型されたものを裏返した状態で示して
おり、その底面を除く周面がその製造に用いたモールド
の内周面部分に対応し、またその底面がその製造に用い
たモールドの内周面部分を除く開口部分に対応する。各
実施例においてチョコレートを説明するにあたっては、
上述したように裏返した状態で示したものを基準に説明
する。
【0087】
【実施例1】図1(a)〜(d)に示すノズルは、モー
ルド15(図1(e))に略同時に注入される少なくと
も色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等によ
って模様が施される図2(a)〜(d)に示すようなチ
ョコレート10を製造するノズルであって、図示しない
デポジッターから供給される所定量(後述する各注入領
域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各チョコレート原
料A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1通
路11a,11bを備え、該各第1通路11a,11b
に穿設された送出孔11a’,11b’から各所定量の
チョコレート原料A,Bを夫々個別に送出するノズル取
付基板11と、該基板11の第1通路11aに穿設され
た送出孔11a’から送出される所定量のチョコレート
原料Aを受理し、水平方向に案内する第2通路12a、
及び該基板11の第1通路11bに穿設された送出孔1
1b’から送出される所定量のチョコレート原料Bを受
理し、そのまま通過させる開孔12bを備え、該第2通
路12aに穿設された複数の送出孔12a’、及び該開
孔12bから各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々
個別に送出するプレート12と、該プレート12の第2
通路12aに穿設された送出孔12a’から送出される
所定量のチョコレート原料Aを受理し、そのまま通過さ
せる開孔13a、及び上記プレート12の開孔12bか
ら送出される所定量のチョコレート原料Bを受理し、水
平方向に案内する第3通路13bを備え、該開孔13
a、及び該第3通路13bに穿設した複数の送出孔13
b’から各チョコレート原料A,Bを夫々個別に送出す
るプレート13と、該プレート13の開孔13aから送
出される所定量のチョコレート原料A、及び該プレート
13の第3通路13bに穿設された送出孔13b’から
送出されるチョコレート原料Bを夫々受理し、各チョコ
レート原料A,Bを束ねた状態で合流させ、これらを纏
めてモールド15の中心部に送出するホッパー14とに
よってその主要部が構成されている。
【0088】このように、第1〜第3通路11a,11
b,12a,13bは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路12a,13bに穿設し
た送出孔12a’,13b’は、モールドに対向する所
定面上において各チョコレート原料が送出される送出孔
を他種のチョコレート原料が送出される送出孔と交互に
配置するように組み合わせて設定されており、これに従
って各第1〜第3通路11a,11b,12a,13b
が水平方向に拡張されている。特に、ここでは上記各送
出孔の配置が、後述するように少なくとも2種の各チョ
コレート原料の夫々についてモールド内に予め設定され
た各注入領域に対応して設定されている。
【0089】ここで、モールド15内には、図1(e)
及び(f)に示すように、チョコレート原料Aを配置す
るための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置するた
めの領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定され、
且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交する交
差面上において略同形状に等分された扇形状の態様で予
め設定されている。
【0090】モールド15内の注入領域イの上方には、
プレート12の送出孔12a’が配設されているほか、
該プレート12の送出孔12a’に対応するプレート1
3の開孔13aが配設されている。他方、モールド15
内の注入領域ロの上方には、プレート13の送出孔13
b’が配設されている。
【0091】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔12a’及び送出孔13
b’は、隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対し
て夫々略等距離を保つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な
位置の上方に配設されているものである。
【0092】上記ノズル(図1(a)〜(d))を用
い、モールド15(図1(e))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図2(a)〜(d)に示す
ようなチョコレート10を製造するにあたっては、少な
くとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々について
予め設定したモールド15内の各注入領域イ,ロの上方
の位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定
量(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各チ
ョコレート原料A,Bを第1〜第3通路11a,11
b,12a,13bによって夫々個別に水平方向に案内
し、次いで各チョコレート原料A,Bをホッパー14に
よって纏めた後、各チョコレート原料A,Bを束ねた状
態でモールド15の各注入領域イ,ロに略同時に注入す
る。
【0093】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている上記送出孔12a’及び送出孔13b’から
送出される各チョコレート原料A,Bは、モールド15
内の各注入領域イ,ロに注入されるが、夫々鬩ぎ合いに
よって互いに堰き止めるように作用する。
【0094】モールド15内に注入される各チョコレー
ト原料A,Bは、モールド15に注入されることによっ
てその温度が低下し、これに伴って各チョコレート原料
A,Bの粘度も低下するものと考えられ、無闇に入り混
じることなく、夫々対応する各注入領域イ,ロに略配さ
れ、その模様際は略直線の状態で鮮明に現れる。
【0095】このように、上記ノズル(図1(a)〜
(d))を用いてモールド15に注入されたチョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚的
にも所望の程度に調和させた模様を施してなる各チョコ
レート10が得られる。
【0096】図2(a)〜(d)に示す各チョコレート
10は、上記ノズル(図1(a)〜(d))を用い、モ
ールド15(図1(e))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを注入することにより得られたものであ
って、その注入方向Xに対応する方向Yにおいて連続す
る各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分された夫
々複数の所定立体領域に交互に放射状に略配しており、
図2(d)に示すように注入方向Xに対応する方向Yの
交差断面においても、各チョコレート原料A,Bが略同
形状に等分された夫々複数の所定立体領域に交互に放射
状に略配された概ね均一の模様となっている。尚、各所
定立体領域は、モールド15内において略同形状に等分
された上記各注入領域イ,ロに対応している。
【0097】上述した態様においては各チョコレート原
料A,Bをホッパー14によって束ねてモールド15の
中央部に注入することとしたが、ホッパー14を採用し
ないで各チョコレート原料A,Bをモールド15に注入
する態様とすることもでき、この場合は各チョコレート
原料A,Bがモールド15の外周部に注入され、モール
ド15の傾斜に沿ってその中央部へ流動することとな
る。
【0098】
【実施例2】図3(a)〜(d)に示すノズルは、上記
実施例1のノズル(図1(a)〜(d))に対して有孔
板14aを更に設け、モールド15(図3(e))に略
同時に注入される複数種のチョコレート原料A,B等に
よって模様が施される図4(a)〜(d)に示すような
チョコレート10’を製造するノズルである。従って、
図3(a)〜(c)は、図1(a)〜(c)と同様であ
り、これらについては重複説明を避ける。
【0099】図3(d)に示す有孔板14aは、上述し
たホッパー14内の鉛直方向の中間位置に配設されてお
り、プレート13の開孔13aから送出されるチョコレ
ート原料A、及び該プレート13の通路13bに穿設さ
れた送出孔13b’から送出されるチョコレート原料B
を夫々受理し、各チョコレート原料A,Bを互いに水平
方向に案内して合流させるための第4通路14’を水平
方向に拡張して確保している。
【0100】このように、第4通路14’は、第1〜第
3通路11a,11b,12a,13bに穿設した送出
孔11a’,11b’,12a’,13b’から送出さ
れる各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案内
して合流させるための合流室として機能する。
【0101】ここで、モールド15内には、図3(e)
〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配置する
ための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置するため
の領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定され、且
つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交する交差
面上において略同形状に等分された態様で予め設定され
ている。
【0102】モールド15内の注入領域イの上方には、
プレート12の送出孔12aが配設されているほか、該
プレート12の送出孔12a’に対応するプレート13
の開孔13aが配設されている。他方、モールド15内
の注入領域ロの上方には、プレート13の送出孔13
b’が配設されている。
【0103】また、図3(d)に示す有孔板14aにお
いては、送出孔14a’がモールド15内の各注入領域
イ,ロの上方に配設されている。
【0104】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔14a’は、隣接する他
の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保
つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な位置の上方に配設さ
れているものである。
【0105】上記ノズル(図3(a)〜(d))を用
い、モールド15(図3(e))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図4(a)〜(d)に示す
ようなチョコレート10’を製造するにあたっては、少
なくとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々につい
て予め設定したモールド15内の各注入領域イ,ロの上
方の位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所
定量(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各
チョコレート原料A,Bを第1〜第3通路11a,11
b,12a,13bによって夫々個別に水平方向に案内
し、次いで第4通路14’によって各チョコレート原料
A,Bを互いに水平方向に案内して合流させ、その接触
部分において互いに入り混ざりその色調を曖昧に暈した
後(s)、上記複数の送出孔14a’から送出し、これ
を更に有孔板14aの下方のホッパー14内にて合流さ
せて送出し、モールド15に束ねた状態で注入する。
【0106】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている有孔板14aの上記送出孔14a’からは、
プレート12,13に配設されている送出孔12a’,
13b’から送出される各チョコレート原料A,Bが、
モールド15内の各注入領域イ,ロに注入されるが、夫
々鬩ぎ合いによって互いに堰き止めるように作用する。
【0107】特に、有孔板14a上においては、プレー
ト12,13に配設されている送出孔12a’及び送出
孔13b’から送出される各チョコレート原料A,Bの
一部が境界線の上方に案内され合流されるが、送出孔1
4a’がその境界線の上方の位置に配設されているもの
ではないので、この合流された各チョコレート原料A,
Bは一時滞留された後に若干入り混じった状態で曖昧に
暈された状態で競い合って流出する。
【0108】モールド15内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、モールド15に注入されることによっ
てその温度が低下し、これに伴って各チョコレート原料
A,Bの粘度も低下するものと考えられ、無闇に入り混
じることなく、夫々対応する各注入領域イ,ロに略配さ
れ、その模様際は所定の度合に曖昧に暈された状態で現
れる。
【0109】このように、上記ノズル(図3(a)〜
(d))を用いてモールド15に注入した各チョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚的
にも所定の度合に曖昧に暈して所望の程度に調和させた
模様を施してなるチョコレート10’が得られる。
【0110】図4(a)〜(d)に示す各チョコレート
10’は、上記ノズル(図3(a)〜(d))を用い、
モールド15(図3(e))に対して各所定量のチョコ
レート原料A,Bを注入することにより得られたもので
あって、その注入方向Xに対応する方向Yにおいて連続
する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分された
夫々複数の所定立体領域に交互に放射状に略配し、その
模様際を暈しており(s)、図4(d)に示すように注
入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各チ
ョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々複数
の所定立体領域に交互に放射状に略配され、その模様際
を所定の度合に曖昧に暈した(s)概ね均一の模様とな
っている。尚、各所定立体領域は、モールド15内にお
いて略同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応
している。
【0111】上述した態様においては各チョコレート原
料A,Bをホッパー14によって束ねてモールド15の
中央部に注入することとしたが、ホッパー14を採用し
ないで各チョコレート原料A,Bをモールド15に注入
する態様とすることもでき、この場合は各チョコレート
原料A,Bがモールド15の外周部に注入され、モール
ド15の傾斜に沿ってその中央部へ流動することとな
る。
【0112】
【実施例3】図5(a)及び(b)に示すノズルは、モ
ールド24(図5(c))に略同時に注入される少なく
とも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等に
よって模様が施される図6(a)〜(e)に示すような
チョコレート20を製造するノズルであって、図示しな
いデポジッターから供給される所定量(後述する各注入
領域イ,ロの収容量に応じた注入量)のチョコレート原
料A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1通
路21a,21bを備え、該各第1通路21a,21b
に穿設された送出孔21a’,21b’から各チョコレ
ート原料A,Bを夫々個別に送出するノズル取付基板2
1と、該基板21の第1通路21aに穿設された送出孔
21a’から送出される所定量のチョコレート原料Aを
受理し、水平方向に案内した後、複数の送出孔22a’
から送出する第2通路22a、及び該基板21の第1通
路21bに穿設された送出孔21b’から送出される所
定量のチョコレート原料Bを受理し、水平方向に案内し
た後、複数の送出孔22b’から送出する第2通路22
b、並びに各チョコレート原料A,Bを夫々受理し、そ
のまま送出する開孔22c,22dを備え、該第2通路
22aに穿設した複数の送出孔22a’、及び該第2通
路22bに穿設した複数の送出孔22b’、並びに開孔
22c,22dから各チョコレート原料A,Bを夫々個
別に送出するプレート22とによってその主要部が構成
されている。
【0113】このように、第1及び第2通路21a,2
1b,22a,22bは、各チョコレート原料A,Bを
夫々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々
機能する。尚、第2通路22a,22bに穿設した送出
孔12a’,13b’は、モールドに対向する所定面上
において各チョコレート原料が送出される送出孔を他種
のチョコレート原料が送出される送出孔と交互に配置す
るように組み合わせて設定されており、これに従って各
第1及び第2通路21a,21b,22a,22bが水
平方向に拡張されている。特に、ここでは上記各送出孔
の配置が、後述するように少なくとも2種の各チョコレ
ート原料の夫々についてモールド内に予め設定された各
注入領域に対応して設定されている。
【0114】ここで、モールド24内には、図5(c)
及び(d)に示すように、チョコレート原料Aを配置す
るための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置するた
めの領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定され、
且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交する交
差面上において略同形状に等分された方形状(長方形
状)の態様で予め設定されている。
【0115】モールド24内の注入領域イの上方には、
プレート22の送出孔22a’,22cが配設されてい
る。他方、モールド24内の注入領域ロの上方には、プ
レート22の送出孔22b’,22dが配設されてい
る。
【0116】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔22a’,22b’,2
2c,22dは、隣接する他の注入領域イ,ロとの境界
線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域イ,ロ内の
対称的な位置の上方に配設されているものである。
【0117】上記ノズル(図5(a)及び(b))を用
い、モールド24(図5(c))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図6(a)〜(e)に示す
ようなチョコレート20を製造するにあたっては、少な
くとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予
め設定したモールド24内の各注入領域イ,ロの上方の
位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
の各チョコレート原料A,Bを第1及び第2通路21
a,21b,22a’,22b’によって夫々個別に水
平方向に案内し、次いで各チョコレート原料A,Bをモ
ールド24内の各注入領域イ,ロに略同時に注入する。
【0118】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている上記送出孔22a’,22b’,22c,2
2dから送出される各チョコレート原料A,Bは、モー
ルド24において隣接する他の注入領域イ,ロとの境界
線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域イ,ロ内の
対称的な位置に注入される。そして、注入された各チョ
コレート原料A,Bは、注入位置を中心とする円形状を
維持しながらその径を拡げるように周囲への流動が進行
した後、隣接する他の注入領域に注入されたチョコレー
ト原料と境界線上において徐々に接触することとなる
が、夫々鬩ぎ合いによって互いに堰き止めるように作用
する。
【0119】モールド24内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド24内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド75
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても入り混じることなく、夫々対応する各注入領域
イ,ロに確実に配され、その模様際は略直線の状態で鮮
明に現れる。
【0120】このように、上記ノズル(図5(a)及び
(b))を用いてモールド24(図5(d))内に注入
されたチョコレート原料A,Bを固化することにより、
視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施
してなる各チョコレート20が得られる。
【0121】図6(a)〜(e)に示すチョコレート2
0は、上記ノズル(図5(a)及び(b))を用い、モ
ールド24(図5(c))の各注入領域イ,ロに対して
各所定量のチョコレート原料A,Bを略同時に注入する
ことにより得られたものであって、その注入方向Xに対
応する方向Yにおいて連続する各チョコレート原料A,
Bを略同形状に等分された夫々複数の所定立体領域に交
互に市松模様状に略配しており、図6(d)及び(e)
に示すように注入方向Xに対応する方向Yの交差断面に
おいても、各チョコレート原料A,Bが略同形状に等分
された夫々複数の所定立体領域に交互に市松模様状に略
配された概ね均一の模様となっている。尚、各所定立体
領域は、モールド24内において略同形状に等分された
上記各注入領域イ,ロに対応している。
【0122】
【実施例4】図7(a)〜(c)に示すノズルは、上記
ノズル(図5(a)及び(b))に対して更にプレート
23を採用した態様のものである。従って、図7(a)
及び(b)並びに(d)は図7(a)及び(b)並びに
(d)と同様であり、これらについては重複説明を避け
る。
【0123】図7(c)に示すプレート23は、プレー
ト22の送出孔22a’,22b’及び開孔22c,2
2dから夫々個別に送出される各チョコレート原料A,
Bを受理し、各チョコレート原料A,Bを互いに水平方
向に案内して合流させるための第3通路23aを水平方
向に拡張して確保している。
【0124】このように、第3通路23aは、第1及び
第2通路21a,21b,22a,22bに穿設した送
出孔21a’,21b’,22a’,22b’から送出
される各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案
内して合流させるための合流室として機能する。
【0125】ここで、モールド24内には、図7(d)
及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを配置す
るための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置するた
めの領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定され、
且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交するモ
ールド内の交差面上において略同形状に等分された方形
状(長方形状)の態様で予め設定されている。
【0126】モールド24内の注入領域イの上方には、
プレート22の送出孔22a’,22cが配設されてい
る。他方、モールド24内の注入領域ロの上方には、プ
レート22の送出孔22b’,22dが配設されてい
る。
【0127】また、プレート23においては、送出孔2
3a’がプレート22の送出孔22a’,22b’,2
2c,22dに対応してモールド24内の各注入領域
イ,ロの上方に配設されている。
【0128】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されているプレート23の送出孔23a’
は、モールド24内の各注入領域イ,ロにおいて隣接す
る他の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離
を保つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な位置の上方に配
設されているものである。
【0129】上記ノズル(図7(a)〜(c))を用
い、モールド24(図7(d))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図8(a)〜(e)に示す
ようなチョコレート20’を製造するにあたっては、少
なくとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について
予め設定されたモールド24内の各注入領域イ,ロの上
方の位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所
定量(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各
チョコレート原料A,Bを第1及び第2通路21a,2
1b,22a,22bによって夫々個別に水平方向に案
内し、次いで第3通路23aによって各チョコレート原
料A,Bを互いに水平方向に案内して合流させ、その接
触部分において相互に入り混ぜてその色調を曖昧に暈し
た後、上記送出孔22a’,22b’及び開孔22c,
22dの配置に対応させて穿設した複数の送出孔23
a’から送出し、モールド24内の各注入領域イ,ロに
注入する。
【0130】このとき、プレート23の各送出孔23
a’からは、プレート22の各送出孔22a’,22
b’,22c,22dから送出された各チョコレート原
料A,Bが、モールド24内の各注入領域イ,ロにおい
て隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々
略等距離を保つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な位置に
注入される。そして、注入された各チョコレート原料
A,Bは、注入位置を中心とする円形状を維持しながら
その径を拡げるように周囲への流出が進行した後、隣接
する他の注入領域に注入されたチョコレート原料と境界
線上において徐々に接触することなるが、夫々鬩ぎ合い
によって互いに堰き止めるように作用する。
【0131】特に、ここではプレート23上において
は、プレート22に配設されている送出孔22a’,2
2b’,22c,22dから送出される各チョコレート
原料A,Bの一部が各注入領域イ,ロの境界線の上方、
即ち夫々中間位置に案内され合流されるが、その境界線
の上方の位置には送出孔24a’は配設されていないの
で、この合流された各チョコレート原料A,Bは一時滞
留されることによって若干入り混じって所定の度合に曖
昧に暈された状態で競い合って流出する。
【0132】モールド24内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド24において
その周囲への流動は許容されるものの、モールド24に
注入されることによってその温度が低下し、これに伴っ
て各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと考
えられ、各チョコレート原料原料A,Bは上記流動が進
行しても無闇に入り混じることなく、夫々対応する各注
入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は所定の度合
に曖昧に暈された状態(S)で現れる。
【0133】このように、上記ノズル(図7(a)〜
(c))を用いてモールド24に注入された各チョコレ
ート原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚
的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコ
レート20’が得られる。
【0134】図8(a)〜(e)に示す各チョコレート
20’は、上記ノズル(図7(a)〜(c))を用い、
モールド24(図7(d))に略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,Bに
よって模様が施されたチョコレートであって、その注入
方向Xに対応する方向Yにおいて連続する各チョコレー
ト原料A,Bを略同形状に等分された夫々複数の所定立
体領域に交互に略配し、その模様際を暈しており
(s)、図8(d)及び(e)に示すように注入方向X
に対応する方向Yの交差断面においても、各チョコレー
ト原料A,Bが略同形状に等分された夫々複数の所定立
体領域に交互に略配され、その模様際を所定の度合に曖
昧に暈した(s)概ね均一の模様となっている。尚、各
所定立体領域は、モールド24内において略同形状に等
分された上記各注入領域イ,ロに対応している。
【0135】
【実施例5】図9(a)〜(c)に示すノズルは、モー
ルド35(図9(d))に略同時に注入される少なくと
も色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等によ
って模様が施される図10(a)〜(e)に示すような
チョコレート30を製造するノズルであって、図示しな
いデポジッターから供給される各所定量(後述する各注
入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)のチョコレート
原料A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1
通路31a,31bを備え、該各第1通路31a,31
bに穿設した送出孔31a’,31b’から夫々個別に
送出するノズル取付基板31と、該基板31の第1通路
31aに穿設された送出孔31a’から送出される所定
量のチョコレート原料Aを受理し、そのまま通過させる
開孔32a、及び該基板31の第1通路31bに穿設さ
れた送出孔31b’から送出される所定量のチョコレー
ト原料Bを受理し、水平方向に案内する第2通路32b
を備え、開孔32a及び該第2通路32bに穿設した複
数の送出孔32b’から各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に送出するプレート32と、該プレート32の第
2通路32bに穿設された複数の送出孔32b’から送
出される所定量のチョコレート原料Aを受理し、水平方
向に案内する第3通路33a、及び該プレート32の第
2通路32bに穿設された複数の送出孔32b’から送
出される所定量のチョコレート原料Bを受理し、そのま
ま通過させる開孔33bを備え、該第3通路33aに穿
設した複数の送出孔33a’及び該複数の開孔33bか
ら各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々個別に送出
するプレート33とによってその主要部が構成されてい
る。
【0136】このように、第1〜第3通路31a,31
b,32b,33aは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路32b,33aに穿設さ
れた送出孔32b’,33a’は、モールドに対向する
所定面上において各チョコレート原料が送出される各送
出孔を他種のチョコレート原料が送出される送出孔と交
互に配置するように組み合わせて設定されており、これ
に従って各第1〜第3通路31a,31b,32b,3
3aが水平方向に拡張されている。特に、ここでは上記
各送出孔の配置が、後述するように少なくとも2種の各
チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め設定
された各注入領域に対応して設定されている。
【0137】ここで、モールド内には、図9(d)及び
(e)に示すように、チョコレート原料Aを配置するた
めの領域イ、及びチョコレート原料Bを配置するための
領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定され、且つ
チョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交するモール
ド内の交差面上において予め設定されている。
【0138】モールド35内の注入領域イの上方には、
送出孔33a’が配設されている。他方、モールド35
内の注入領域ロの上方には、送出孔32b’が配設され
ているほか、該送出孔32b’に対応する開孔33bが
配設されている。
【0139】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されているプレート32,33の送出孔3
2b’及び送出孔33a’は、モールド35内の各注入
領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境
界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域イ,ロ内
の対称的な位置の上方に配設されているものである。
【0140】上記ノズル(図9(a)〜(c))を用
い、モールド35(図9(d))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図10(a)〜(e)に示
すようなチョコレート30を製造するにあたっては、少
なくとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について
予め設定したモールド35内の各注入領域イ,ロの上方
の位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定
量(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各チ
ョコレート原料A,Bを第1〜第3通路31a,31
b,32b,33aによって夫々個別に水平方向に案内
し、予め底型部分35aにおいて他のチョコレート原料
Cが注入固化されたモールド35内の各注入領域イ,ロ
に注入する。
【0141】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されているプレート32,33の送出孔32b’及び送
出孔33a’から送出される各チョコレート原料A,B
は、モールド35内の各注入領域イ,ロにおいて隣接す
る他の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離
を保つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な位置に注入され
る。そして、注入された各チョコレート原料A,Bは、
注入位置を中心とする円形状を維持しながらその径を拡
げるように周囲への流動が進行した後、隣接する他の注
入領域に注入されたチョコレート原料を境界線上におい
て徐々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いによって
互いに堰き止めるように作用する。
【0142】モールド35内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド35内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド35
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても入り混じることなく、夫々対応する各注入領域
イ,ロに略配され、その模様際は略直線の状態で鮮明に
現れる。
【0143】このように、上記ノズル(図9(a)〜
(c))を用いてモールド35内に注入されたチョコレ
ート原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚
的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコ
レート30(図10)が得られる。
【0144】図10(a)〜(e)に示す各チョコレー
ト30は、上記ノズル(図9(a)〜(c))を用い、
モールド35(図9(d))に対して各所定量のチョコ
レート原料A,Bを略同時に注入することにより得られ
たものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにお
いて連続する各チョコレート原料A,Bを夫々複数の所
定立体領域に交互に市松模様状に略配しており、図10
(d)及び(e)に示すようにその注入方向Xに対応す
る方向Yの交差断面においても、各チョコレート原料
A,Bが夫々複数の所定立体領域に交互に市松模様状に
略配された概ね均一の模様となっている。尚、各所定立
体領域は、モールド35内の上記各注入領域イ,ロに対
応している。
【0145】特に、このチョコレート30においては、
中央部に配された所定のチョコレート原料の周囲が他種
のチョコレート原料によって包囲されているうえ、その
上面には他のチョコレート原料Cからなる形成物品が一
体化されている。
【0146】
【実施例6】図11(a)〜(d)に示すノズルは、上
記ノズル(図9(a)〜(c))に対して更にプレート
34を採用し、モールド35(図11(e))に略同時
に注入される複数種のチョコレート原料A,B等によっ
て模様が施される図12(a)〜(e)に示すようなチ
ョコレート30’を製造するノズルである。従って、図
11(a)〜(c),(e)は図9(a)〜(c),
(d)と同様のものであり、これらについては重複説明
を避ける。
【0147】図11(d)に示すプレート34は、プレ
ート33の開孔33a’,33bから夫々個別に送出さ
れる各チョコレート原料A,Bを受理し、各チョコレー
ト原料A,Bを互いに水平方向に案内して合流させるた
めの第4通路34aを水平方向に拡張して確保してい
る。
【0148】このように、第4通路34aは、第1〜第
3通路31a,31b,32b,33aに穿設した送出
孔31a’,31b’,32b’,33a’から夫々個
別に送出される各チョコレート原料A,Bを互いに水平
方向に案内して合流させるための合流室として機能す
る。
【0149】ここで、モールド35内には、図11
(e)及び(f)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において予め設定されてい
る。
【0150】モールド35内の注入領域イの上方には、
プレート33の送出孔33a’が配設されている。他
方、モールド35内の注入領域ロの上方には、プレート
32の送出孔32b’が配設されているほか、該プレー
ト32の送出孔32b’に対応するプレート33の開孔
33bが配設されている。
【0151】また、プレート34においては、送出孔3
4a’が上記プレート32の送出孔32b’及び上記プ
レート33の送出孔33a’に対応してモールド35内
の各注入領域イ,ロの上方に配設されている。
【0152】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されているプレート34の各送出孔34
a’は、モールド35内の各注入領域イ,ロにおいて隣
接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等
距離を保つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な位置の上方
に配設されているものである。
【0153】上記ノズル(図11(a)〜(d))を用
い、モールド35(図11(d)に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図12(a)〜(e)に示
すようなチョコレート30’を製造するにあたっては、
少なくとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々につ
いて予め設定したモールド35内の各注入領域イ,ロの
上方の位置まで、図示しないデポジッターにて計量した
所定量(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の
各チョコレート原料A,Bを第1〜第3通路31a,3
1b,32b,33aによって夫々個別に水平方向に案
内し、次いで第4通路34aによって各チョコレート原
料A,Bを互いに水平方向に案内して合流させ、その接
触部分において相互に入り混ぜてその色調を曖昧に暈し
た後、上記送出孔33a’,33bの配置に対応させて
穿設した複数の送出孔34a’から送出し、予め底型部
分35aにおいて他のチョコレート原料Cが注入固化さ
れたモールド35に注入する。
【0154】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されているプレート34の上記送出孔34a’からは、
プレート32,33に配設されている送出孔32b’,
33a’から送出される各チョコレート原料A,Bが、
モールド35内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他
の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保
つ該各注入領域イ,ロ内の対称的な位置に注入される。
そして、注入された各チョコレート原料A,Bは、注入
位置を中心とする円形状を維持しながらその径を拡げる
ように周囲への流動が進行した後、隣接する他の注入領
域に注入されたチョコレート原料と境界線上において徐
々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いによって互い
に堰き止めるように作用する。
【0155】特に、プレート34上においては、プレー
ト32,33に配設されている送出孔32b’,33
a’から送出される各チョコレート原料A,Bの一部が
境界線の上方、即ち夫々中間位置に案内され合流される
が、送出孔34a’がその境界線の上方の位置に配設さ
れているものではないので、この合流された各チョコレ
ート原料A,Bは一時滞留されることによって若干入り
混じって所定の度合に曖昧に暈された状態で競い合って
流出する。
【0156】モールド35内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド35において
その周囲への流動は許容されるものの、モールド35に
注入されることによってその温度が低下し、これに伴っ
て各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと考
えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行し
ても無闇に入り混じることなく、夫々対応する各注入領
域イ,ロに略配され、その模様際は所定の度合に曖昧に
暈された状態で現れる。
【0157】このように、上記ノズル(図11(a)〜
(d))を用いてモールド35に注入したチョコレート
原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原料
A,Bを夫々複数の所定立体領域に市松模様状に交互に
略配し、その模様際を所定の度合に曖昧に暈して(S)
視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施
してなるチョコレート30’が得られる。
【0158】上述した第4通路34aによって合流され
た各チョコレート原料A,Bは、送出孔33a’,33
bの配置に対応させて穿設した最も近接する各送出孔3
4a’から送出されるため、注入領域イの上方に配設さ
れた送出孔34a’からはチョコレート原料Aが主に送
出され、注入領域ロの上方に配設された送出孔34a’
からはチョコレート原料Bが主に送出されるものの、そ
の送出される各チョコレート原料は他のチョコレート原
料との接触部分において色調が曖昧に暈けた状態(s)
となり、従ってモールド35において各チョコレート原
料A,Bが夫々複数の所定立体領域に市松模様状に交互
に略配され、その模様際は所定の度合に曖昧に暈したも
のとなる(s)。
【0159】図12(a)〜(e)に示す各チョコレー
ト30’は、上記ノズル(図11(a)〜(d))を用
い、モールド35(図11(e))の各注入領域イ,ロ
に対して各所定量のチョコレート原料A,Bを略同時に
注入することにより得られたものであって、その注入方
向Xに対応する方向Yにおいて連続する各チョコレート
原料A,Bを夫々複数の所定立体領域に交互に市松模様
状に略配し、その模様際を暈しており(s)、図12
(d)及び(e)に示すようにその注入方向Xに対応す
る方向Yの交差断面においても、各チョコレート原料
A,Bが夫々複数の所定立体領域に交互に市松模様状に
略配され、その模様際を暈した(s)概ね均一の模様と
なっている。尚、各所定立体領域は、モールド35内の
上記各注入領域イ,ロに対応している。
【0160】特に、このチョコレート30’において
は、所定のチョコレート原料の周囲が他方のチョコレー
ト原料によって包囲されているうえ、その上面には他の
チョコレート原料Cからなる形成物品が一体化されてい
る。
【0161】
【実施例7】図14(a)〜(c)に示すノズルは、モ
ールド45(図14(d))に略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等
によって模様が施される図14(d)に示すようなチョ
コレート40を製造するノズルであって、図示しないデ
ポジッターから供給される各所定量(後述する各注入領
域イ,ロの収容量に応じた注入量)のチョコレート原料
A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1通路
41a,41bを備え、該各第1通路41a,41bに
穿設した送出孔41a’,41b’から夫々個別に送出
するノズル取付基板41と、該基板41の第1通路41
aに穿設された送出孔41a’から送出される所定量の
チョコレート原料Aを受理し、水平方向に案内する第2
通路42a、及び該基板41の第1通路41bに穿設さ
れた送出孔41b’から送出される所定量のチョコレー
ト原料Bを受理し、そのまま通過させる開孔42bを備
え、該第2通路42aに穿設された送出孔42a’及び
該開孔12bから各所定量のチョコレート原料A,Bを
夫々個別に送出するプレート42と、該プレート42の
第2通路42aに穿設された複数の送出孔42a’から
送出される所定量のチョコレート原料Aを受理し、その
まま送出する開孔43a、及び該プレート42の開孔4
2bから送出される所定量のチョコレート原料Bを受理
し、水平方向に案内する第3通路43bを備え、該複数
の開孔43a及び該第3通路に穿設した複数の送出孔4
3b’から各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々個
別に送出するプレート43とによってその主要部が構成
されている。
【0162】このように、第1〜第3通路41a,41
b,42a,43bは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路42a,43b穿設され
た42a’,43b’は、モールドに対向する所定面上
において各チョコレート原料が送出される送出孔を他種
のチョコレート原料が送出される送出孔と対称的に配置
するように組み合わせて設定されており、これに従って
各第1〜第3通路41a,41b,42a,43bが水
平方向に拡張されている。特に、ここでは上記各送出孔
の配置が、後述するように少なくとも2種の各チョコレ
ート原料の夫々についてモールド内に予め設定された各
注入領域に対応して設定されている。
【0163】ここで、モールド45内には、図14
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た方形状(長方形状)の態様で予め設定されている。
【0164】モールド45の注入領域イの上方には、プ
レート42の送出孔42a’が配設されているほか、該
プレート42の送出孔42a’に対応するプレート43
の開孔43aが配設されている。他方、モールド45内
の注入領域ロの上方には、プレート43の送出孔43
b’が配設されている。
【0165】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されているプレート42,43の送出孔4
2a’,43b’は、モールド45内の各注入領域イ,
ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対
して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置
の上方に配設されているものである。
【0166】上記ノズル(図14(a)〜(c))を用
い、モールド45(図14(d))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図14(d)に示すよ
うなチョコレート40を製造するにあたっては、少なく
とも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予め
設定したモールド45内の各注入領域イ,ロの上方の位
置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)のチョコ
レート原料A,Bを第1〜第3通路41a,41b,4
2a,43bによって夫々個別に水平方向に案内し、モ
ールド45内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0167】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されているプレート42,43の送出孔42a’,43
b’から送出される各チョコレート原料A,Bは、モー
ルド45内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注
入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ該
各注入領域内の対称的な位置に注入される。そして、注
入された各チョコレート原料A,Bは、注入位置を中心
とする円形状を維持しながらその径を拡げるように周囲
への流動が進行した後、隣接する他の注入領域に注入領
域されたチョコレート原料と境界線上において徐々に接
触することとなるが、夫々鬩ぎ合いによって互いに堰き
止めるように作用する。
【0168】モールド45内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド45内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド45
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても入り混じることなく、夫々対応する各注入領域
イ,ロに確実に配され、その模様際は略直線の状態で鮮
明に現れる。
【0169】このように、上記ノズル(図14(a)〜
(c))を用いてモールド45内に注入された各チョコ
レート原料A,Bを固化することにより、各チョコレー
ト原料A,Bを夫々一の所定立体領域に確実に配し、視
覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施し
てなるチョコレート40が得られる。
【0170】図14(d)に示すチョコレート40は、
上記ノズル(図14(a)〜(c))を用い、モールド
45(図14(d))に対して各所定量のチョコレート
原料A,Bを略同時に注入することにより得られたもの
であって、その注入方向Xに対応する方向Yにおいて連
続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分され
た夫々の所定立体領域に確実に配しており、その注入方
向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各チョコ
レート原料A,Bが略同形状に等分された夫々一の所定
立体領域に確実に配された概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド45内において略
同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応してい
る。
【0171】
【実施例8】図15(a)〜(d)に示すノズルは、上
記ノズル(図14(a)〜(c))に対して更にプレー
ト44を採用し、モールド(図15(e))に略同時に
注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコレー
ト原料A,B等によって模様が施される図15(e)に
示すようなチョコレート40’を製造するノズルであ
る。従って、図15(a)〜(c)は図14(a)〜
(c)と同様のものであって、これらについては重複説
明を避ける。
【0172】図15(d)に示すプレート44は、プレ
ート42の第2通路42aに穿設した送出孔42a’及
びプレート43の第3通路43bに穿設した送出孔43
b’から送出される各チョコレート原料A,Bを受理
し、各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案内
して合流させるための第4通路44aを水平方向に拡張
して確保している。
【0173】このように、第4通路44aは、第2通路
42aに穿設した送出孔42a’及び第3通路43bに
穿設した送出孔43b’から夫々個別に送出される各チ
ョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案内して合流
させるための合流室として機能する。
【0174】ここで、モールド45内には、図15
(e)〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配
置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置す
るための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定さ
れ、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交す
るモールド内の交差面上において略同形状に等分された
長方形の態様で予め設定されている。
【0175】モールド45内の注入領域イの上方には、
プレート42の送出孔42a’が配設されているほか、
該プレート42の送出孔42a’に対応するプレート4
3の送出孔43aが配設されている。他方、モールド4
5内の注入領域ロの上方には、プレート43の送出孔4
3b’が配設されている。
【0176】また、プレート44においては、送出孔4
4a’11〜44a’15,44a’21〜44a’25がモー
ルド45内の注入領域イの上方に配設され、送出孔44
a’41〜44a’45,44a’51〜44a’55がモール
ド45内の注入領域ロの上方に配設され、送出孔44
a’31〜44a’35がモールド45内の各注入領域イ,
ロの境界線の上方に配設されている。
【0177】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の境界線の上方の位置に配設されているプレート44の
送出孔44a’11〜44a’15,44a’21〜44a’
25の群、及び送出孔44a’41〜44a’45,44a’
51〜44a’55の群は、モールド45内において各注入
領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境
界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称
的な位置の上方に配設されているものである。
【0178】上記ノズル(図15(a)〜(d))を用
い、モールド45(図15(e))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図15(e)に示すよ
うなチョコレート40’を製造するにあたっては、少な
くとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予
め設定したモールド45内の各注入領域イ,ロの上方の
位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各チョ
コレート原料イ,ロを第1〜第3通路によって夫々個別
に水平方向に案内し、次いで第4通路44aによって各
チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案内して合
流させ、モールド45内の各注入領域イ,ロに略同時に
注入する。
【0179】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されているプレート44の送出孔44a’11〜44a’
15,44a’21〜44a’25の群、及び送出孔44a’
41〜44a’45,44a’51〜44a’55の群から送出
される各チョコレート原料A,Bは、モールド75内の
各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロ
との境界線に対して略略等距離を保つ該各注入領域内の
対称的な位置に注入される。他方、各注入領域イ,ロの
境界線の上方に配設されているプレート44の送出孔4
4a’31〜44a’35からは、プレート72,73の送
出孔42a’,43b’から送出された各チョコレート
原料A,Bの一部が競い合って流出し、入り組んだ状態
で各注入領域イ,ロの境界線上に注入される。そして、
各注入領域イ,ロ及びその境界線上に注入された各チョ
コレート原料は、注入位置を中心とする円形状を維持し
ながらその径を拡げるように周囲への流動が進行した
後、隣接する他の注入領域に注入されたチョコレート原
料と注入領域或いは境界線上において徐々に接触するこ
ととなるが、夫々鬩ぎ合いによって互いに堰き止めるよ
うに作用する。
【0180】特に、プレート44上においては、各チョ
コレート原料A,Bの一部が境界線の上方に案内され合
流されるが、この合流された各チョコレート原料A,B
は滞留されないでそのまま競い合って流出するので、他
種のチョコレート原料A,Bとの接触時からモールドへ
の注入、更には固化されるまでの工程が比較的短時間に
完了するものと考えられ、この間において各チョコレー
ト原料A,Bが入り混じることはない。
【0181】モールド45内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド45内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド45
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても無闇に入り混じることなく、夫々対応する各注入
領域イ,ロに確実に配され、その模様際は所定の度合に
入り組んだ状態で鮮明に現れる。
【0182】このように、上記ノズル(図15(a)〜
(d))を用いてモールド45に注入した各チョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原
料A,Bを夫々一の所定立体領域に確実に配し、その模
様際においては各チョコレート原料A,Bを所定の度合
に入り組ませた態様とし、視覚的にも味覚的にも所望の
程度に調和させた模様を施してなるチョコレート40’
が得られる。
【0183】図15(e)に示す各チョコレート40’
は、上記ノズル(図15(a)〜(d))を用い、モー
ルド45(図15(e))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々一の所定立体領域に確実に配し、各チョコレ
ート原料A,Bの境界を入り組んだ状態にしており、そ
の注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、
各チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々
一の所定立体領域に確実に配され、その境界が入り組ん
だ状態の概ね均一の模様となっている。尚、各所定立体
領域は、モールド45内において略同形状に等分された
上記各注入領域イ,ロに対応している。
【0184】
【実施例9】図16(a)〜(c)に示すノズルは、モ
ールド55(図16(d))に略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等
によって模様が施される図16(d)に示すようなチョ
コレート50を製造するノズルであって、図示しないデ
ポジッターから供給される各所定量(後述する各注入領
域イ,ロの収容量に応じた注入量)のチョコレート原料
A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1通路
51a,51bを備え、該各第1通路51a,51bに
穿設した送出孔51a’,51b’から夫々個別に送出
するノズル取付基板51と、該基板51の第1通路51
aに穿設された送出孔51a’から送出される所定量の
チョコレート原料Aを受理し、水平方向に案内する第2
通路52a、及び該基板51の第1通路51bに穿設さ
れた送出孔51b’から送出される所定量のチョコレー
ト原料Bを受理し、そのまま通過させる開孔52bを備
え、該第2通路52aに穿設された送出孔52a’11
52a’14,52a’21〜52a’24、及び該開孔52
bから各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々個別に
送出するプレート52と、該プレート52の第2通路5
2bに穿設された複数の送出孔52a’から送出される
所定量のチョコレート原料Aを受理し、そのまま送出す
る開孔53a11〜53a14,53a21〜53a24、及び
該プレート52の開孔52bから送出される所定量のチ
ョコレート原料Bを受理し、水平方向に案内する第3通
路53bを備え、該複数の開孔53a及び該第3通路に
穿設した複数の送出孔53b’1〜53b’4から各所定
量のチョコレート原料A,Bを夫々個別に送出するプレ
ート53とによってその主要部が構成されている。
【0185】このように、第1〜第3通路51a,51
b,52a,53bは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路52a,53bに穿設さ
れた送出孔52a’11〜52a’14,52a’21〜52
a’24及び53b’1〜53b’4は、モールドに対向す
る所定面上において各チョコレート原料が送出される送
出孔を他種のチョコレート原料が送出される送出孔と交
互に配置するように組み合わせて設定されており、これ
に従って各第1〜第3通路51a,51b,52a,5
3bが水平方向に拡張されている。特に、ここでは上記
各送出孔の配置が、後述するように少なくとも2種の各
チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め設定
された各注入領域に対応して設定されている。
【0186】ここで、モールド55内には、図16
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た方形状(長方形状)の態様で予め設定されている。
【0187】モールド55内の注入領域イの上方には、
プレート52の送出孔52a’11〜52a’14,52
a’21〜52a’24が配設されているほか、該プレート
52の送出孔52a’11〜52a’14,52a’21〜5
2a’24に対応するプレート53の開孔53a11〜53
14,53a21〜53a24が配設されている。他方、モ
ールド55内の注入領域ロの上方には、プレート53の
送出孔53b’1〜53b’4が配設されている。
【0188】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されているプレート52,53の送出孔5
2a’11〜52a’14の群、送出孔52a’21〜52
a’24の群、及び送出孔53b’1〜53b’4の群は、
モールド55内に各注入領域イ,ロにおいて隣接する他
の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保
つ該各注入領域内の対称的な位置の上方に配設されてい
るものである。
【0189】上記ノズル(図16(a)〜(c))を用
い、モールド55(図16(d))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様を施してなる図16(d)に示す
ようなチョコレート50を製造するにあたっては、少な
くとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予
め設定したモールド55内の各注入領域イ,ロの上方の
位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域イ,ロの収容量に応じた注入量)の各チョ
コレート原料A,Bを第1〜第3通路51a,51b,
52a,53bによって夫々個別に水平方向に案内して
送出し、モールド55内の各注入領域イ,ロに注入す
る。
【0190】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されているプレート52,53の送出孔52a’11〜5
2a’14の群、送出孔52a’21〜52a’24の群、及
び送出孔53b’1〜53b’4の群から送出される各チ
ョコレート原料A,Bは、モールド55内の各注入領域
イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線
に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な
位置に注入される。そして、注入された各チョコレート
原料A,Bは、注入位置を中心とする円形状を維持しな
がらその径を拡げるように周囲への流動が進行した後、
隣接する他の注入領域に注入されたチョコレート原料と
境界線上において徐々に接触することとなるが、夫々鬩
ぎ合いによって互いに堰き止めるように作用する。
【0191】モールド55内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにその周囲への流動は許
容されるものの、モールド55に注入されることによっ
てその温度が低下し、これに伴って各チョコレート原料
A,Bの粘度も低下するものと考えられ、夫々対応する
各注入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は略直線
の状態で鮮明に現れる。
【0192】このように、上記ノズル(図16(a)〜
(c))を用い、モールド55に注入したチョコレート
原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原料
A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的にも
味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチ
ョコレート50が得られる。
【0193】図16(d)に示すチョコレート50は、
上記ノズル(図16(a)〜(c))を用い、モールド
55(図16(d))に対して各所定量のチョコレート
原料A,Bを略同時に注入し、固化することにより得ら
れたものであって、その注入方向Xに対応する方向Yに
おいて連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に
等分された夫々の所定立体領域に確実に配しており、そ
の注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、
各チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々
の所定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となっ
ている。尚、各所定立体領域は、モールド55内におい
て略同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応し
ている。
【0194】
【実施例10】図17(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド65(図17(d))に略同時に注入される少
なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B
等によって模様が施される図17(d)に示すようなチ
ョコレート60を製造するノズルであって、図示しない
デポジッターから供給される各所定量(後述する各注入
領域の収容量に応じた注入量)のチョコレート原料A,
Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1通路61
a,61bを備え、該各第1通路61a,61bに穿設
した送出孔61a’,61b’から夫々個別に送出する
ノズル取付基板61と、該基板61の第1通路61aに
穿設された送出孔61a’から送出される所定量のチョ
コレート原料Aを受理し、水平方向に案内する第2通路
62a、及び該基板61の第1通路61bに穿設された
送出孔61b’から送出される所定量のチョコレート原
料Bを受理し、そのまま通過させる開孔62bを備え、
該第2通路62aに穿設された送出孔62a’11〜62
a’14,62a’21〜62a’24、及び該開孔62bか
ら各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々個別に送出
するプレート62と、該プレート62の第2通路62a
に穿設された複数の送出孔62a’11〜62a’14,6
2a’21〜62a’24から送出される所定量のチョコレ
ート原料Aを受理し、そのまま送出する開孔63a11
63a14,63a21〜63a24、及び該プレート62の
開孔62bから送出される所定量のチョコレート原料B
を受理し、水平方向に案内する第3通路63bを備え、
該複数の開孔63a11〜63a14,63a21〜63a24
及び該第3通路に穿設した複数の送出孔63b’11〜6
3b’14,63b’21〜63b’24から各所定量のチョ
コレート原料A,Bを夫々個別に送出するプレート63
とによってその主要部が構成されている。
【0195】このように、第1〜第3通路61a,61
b,62a,63bは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路62a,63bに穿設し
た送出孔62a’11〜62a’14,62a’21〜62
a’24、及び63b’11〜63b’14,63b’21〜6
3b’24は、モールドに対向する所定面上において各チ
ョコレート原料が送出される送出孔と交互に配置するよ
うに組み合わせて設定されており、これに従って第1〜
第3通路61a,61b,62a,63bが水平方向に
拡張されている。特に、ここでは上記各送出孔の配置
が、後述するように少なくとも2種の各チョコレート原
料の夫々についてモールド内に予め設定された各注入領
域に対応して設定されている。
【0196】ここで、モールド65内には、図17
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
する交差面上において略同形状に等分された方形状(長
方形状)の態様で予め設定されている。
【0197】モールド65内の注入領域イの上方には、
プレート62の送出孔62a’11〜62a’14,62
a’21〜62a’24が配設されているほか、該プレート
62の送出孔62a’11〜62a’14,62a’21〜6
2a’24に対応するプレート63の開孔63a11〜63
14,63a21〜63a24が配設されている。他方、モ
ールド65内の注入領域ロの上方には、プレート63の
送出孔63b’11〜63b’14,63b’21〜63b’
24が配設されている。
【0198】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔62a’11〜62a’14
の群、送出孔62a’21〜62a’24の群、送出孔63
b’11〜63b’14の群,及び送出孔63b’21〜63
b’24の群は、モールド65内の各注入領域イ,ロにお
いて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫
々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の上方
に配設されているものである。
【0199】上記ノズル(図17(a)〜(c))を用
い、モールド65(図17(d))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図17(d)に示すよ
うなチョコレート60を製造するにあたっては、少なく
とも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予め
設定されたモールド65内の各注入領域イ,ロの上方の
位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレー
ト原料A,Bを第1〜第3通路61a,61b,62
a,63bによって夫々個別に水平方向に案内し、モー
ルド65内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0200】このとき、上記各送出孔の群から送出され
る各チョコレート原料A,Bは、モールド55の各注入
領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境
界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称
的な位置に注入される。そして、注入されたチョコレー
ト原料は、注入位置を中心とする円形状を維持しながら
その径を拡げるように周囲への流動が進行した後、隣接
する他の注入領域に注入されたチョコレート原料と境界
線上において徐々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合
いによって互いに堰き止めるよう作用する。
【0201】モールド65内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド65内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド65
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下すると考え
られ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行して
も入り混じることなく、夫々対応する各注入領域イ,ロ
に確実に配され、その模様際は略直線の状態で鮮明に現
れる。
【0202】このように、ノズル(図17(a)〜
(c))を用いてモールド65に注入した各チョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原
料A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的に
も味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなる
チョコレート60が得られる。
【0203】図17(d)に示す各チョコレート60
は、上記ノズル(図17(a)〜(c))を用い、モー
ルド65(図17(d))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その注
入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各チ
ョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の所
定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド65内において略
同形状に等分された各注入領域イ,ロに対応している。
【0204】
【実施例11】図18(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド75(図18(d))に略同時に注入される少
なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B
等によって模様を施してなる図18(d)に示すような
チョコレート70を製造するノズルであって、図示しな
いデポジッターから供給される各所定量(後述する各注
入領域の収容量に応じた注入量)のチョコレート原料
B,Aを夫々個別に水平方向に案内するための第1通路
71a,71bを備え、該各第1通路71a,71bに
穿設した送出孔71a’,71b’から夫々個別に送出
するノズル取付基板71と、該基板71の第1通路71
aに穿設された送出孔71a’から送出される所定量の
チョコレート原料Bを受理し、水平方向に案内する第2
通路72a、及び該基板71の第1通路71bに穿設さ
れた送出孔71b’から送出される所定量のチョコレー
ト原料Aを受理し、そのまま通過させる開孔72bを備
え、該第2通路72aに穿設された送出孔72a’1
72a’2、及び該開孔72bから各所定量のチョコレ
ート原料B,Aを夫々個別に送出するプレート72と、
該プレート72の第2通路72aに穿設された複数の送
出孔72a’1,72a’2から送出される所定量のチョ
コレート原料Bを受理し、そのまま送出する開孔73a
1,73a2、及び該プレート72の開孔72bから送出
される所定量のチョコレート原料Aを受理し、水平方向
に案内する第3通路73bを備え、該複数の開孔73a
1,73a2、及び該第3通路に穿設した複数の送出孔7
3b’1,73b’2から各所定量のチョコレート原料
B,Aを夫々個別に送出するプレート73とによってそ
の主要部が構成されている。
【0205】このように、第1〜第3通路71a,71
b,72a,73bは、各チョコレート原料B,Aを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路72a,73bに穿設し
た送出孔72a’1,72a’2、及び73b’1,73
b’2は、モールドに対向する所定面上において各チョ
コレート原料が送出される送出孔を他種のチョコレート
原料が送出される送出孔と交互に配置するように組み合
わせて設定されており、これに従って各第1〜第3通路
71a,71b,72a,73bが水平方向に拡張され
ている。特に、ここでは上記各送出孔の配置が、後述す
るように少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々に
ついてモールド内に予め設定された各注入領域に対応し
て設定されている。
【0206】ここで、モールド75内には、図18
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た方形状(正方形状)の態様で予め設定されている。
【0207】モールド75内の注入領域イの上方には、
プレート73の送出孔73b’1,73b’2が配設され
ている。他方、モールド75の注入領域ロの上方には、
プレート72の送出孔72a’1,72a’2が配設され
ているほか、該プレート72の送出孔72a’1,72
a’2に対応するプレート73の開孔73a1,73a2
が配設されている。
【0208】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔73b’1,73b’2
及び送出孔72a’1,72a’2は、モールド75内の
各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロ
との境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内
の対称的な位置の上方に配設されているものであり、し
かも対応する各注入領域イ,ロの略中央の上方に配設さ
れているものである。
【0209】上記ノズル(図18(a)〜(c))を用
い、モールド75(図18(d))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図18(d)に示すよ
うなチョコレート70を製造するにあたっては、少なく
とも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予め
設定したモールド75内の各注入領域イ,ロの上方の位
置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレー
ト原料A,Bを第1〜第3通路71a,71b,72
a,73bによって夫々個別に水平方向に案内し、モー
ルド75内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0210】このとき、上記各送出孔から送出される各
チョコレート原料A,Bは、モールド75内の各注入領
域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界
線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的
な位置に注入され、特に対応する各注入領域イ,ロの略
中央に注入される。そして、注入されたチョコレート原
料は、注入位置を中心とする円形状を維持しながらその
径を拡げるように周囲への流動が進行した後、隣接する
他の注入領域に注入されたチョコレート原料と境界線上
において徐々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いに
よって互いに堰き止めるように作用する。
【0211】モールド75内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド75内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド75
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても入り混じることなく、夫々対応する各注入領域
イ,ロに確実に配され、その模様際は略直線の状態で鮮
明に現れる。
【0212】このように、上記ノズル(図18(a)〜
(c))を用いてモールド75に注入したチョコレート
原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原料
A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的にも
味覚的にも所望の程度に調和された模様を施してなるチ
ョコレート70が得られる。
【0213】図18(d)に示す各チョコレート70
は、上記ノズル(図18(a)〜(c))を用い、モー
ルド75(図18(d))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その注
入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各チ
ョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の所
定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド75内において略
同形状に等分された各注入領域イ,ロに対応している。
【0214】
【実施例12】図19(a)〜(d)に示すノズルは、
上記ノズル(図18(a)〜(c))に対して更にプレ
ート74を採用し、モールド75(図19(e))に略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料A,B等によって模様が施される図19
(e)に示すようなチョコレート70’を製造するノズ
ルである。従って、図19(a)〜(c)は図18
(a)〜(c)と同様のものであり、これらについては
重複説明を避ける。
【0215】図19(d)に示すプレート74は、プレ
ート72の第2通路72aに穿設した送出孔72
a’1,72a’2から送出されるチョコレート原料B及
びプレート73の第3通路73bに穿設した送出孔73
b’1,73b’2から送出されるチョコレート原料Bを
受理し、各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に
案内して合流させるための第4通路74aを水平方向に
拡張して確保している。
【0216】このように、第4通路74aは、第2通路
72aに穿設した送出孔72a’1,72a’2及び第3
通路73bに穿設した送出孔73b’1,73b’2から
夫々個別に送出される各チョコレート原料B,Aを互い
に水平方向に案内して合流させるための合流室として機
能する。
【0217】ここで、モールド75内には、図19
(e)〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配
置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置す
るための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定さ
れ、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交す
る交差面上において略同形状に等分された方形状(正方
形状)の態様で予め設定されている。
【0218】モールド75内の注入領域イの上方には、
プレート73の送出孔73b’1,73b’2が配設され
ている。他方、モールド75内の注入領域ロの上方に
は、プレート72の送出孔72a’1,72a’2に配設
されているほか、該プレート72の送出孔72a’1
72a’2に対応するプレート73の送出孔73の開孔
73a1,73a2が配設されている。
【0219】また、プレート74においては、送出孔7
4a’11,74a’12,74a’21,74a’22の群、
及び送出孔74a’44,74a’45,74a’54,74
a’55の群がモールド75内の注入領域イの上方に配設
され、送出孔74a’14,74a’15,74a’24,7
4a’25の群、及び送出孔74a’41,74a’42,7
4a’51,74a’52の群がモールド75内の注入領域
ロの上方に配設され、送出孔74a’13,74a’23
74a’31〜74a’35,74a’43,74a’53がモ
ールド75内の各注入領域イ,ロの境界線の上方に配設
されている。
【0220】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔74a’11,74
a’12,74a’21,74a’22の群、送出孔74a’
44,74a’45,74a’54,74a’55の群、送出孔
74a’14,74a’15,74a’24,74a’25
群、及び送出孔74a’41,74a’42,74a’41
74a’52の群は、モールド75内の各注入領域イ,ロ
において隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対し
て夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の
上方に配設されているものである。
【0221】上記ノズル(図19(a)〜(d))を用
い、モールド75(図19(e))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図19(e)に示すよ
うなチョコレート70’を製造するにあたっては、少な
くとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予
め設定したモールド75内の各注入領域イ,ロの上方の
位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレー
ト原料A,Bを第1〜第3通路71a,71b,72
a,73bによって夫々個別に水平方向に案内し、次い
で第4通路74aによって各チョコレート原料A,Bを
互いに水平方向に案内して合流させ、各チョコレート原
料A,Bをモールド75内に略同時に注入する。
【0222】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている上記送出孔74a’11,74a’12,74
a’21,74a’22の群、送出孔74a’44,74a’
45,74a’54,74a’55の群、送出孔74a’14
74a’15,74a’24,74a’25の群、及び送出孔
74a’41,74a’42,74a’41,74a’52の群
から送出される各チョコレート原料A,Bは、モールド
75内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領
域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注
入領域内の対称的な位置に注入される。他方、各注入領
域イ,ロの境界線の上方に配設されている送出孔74
a’13,74a’23,74a’31〜74a’35,74
a’43,74a’53からは、プレート72,73の第2
及び第3通路72a’,73bに穿設された送出孔72
a’1,72a’2,73b’1,73b’2から送出され
た各チョコレート原料A,Bの一部が競い合って流出
し、入り組んだ状態で各注入領域イ,ロの境界線上に注
入される。そして、各注入領域イ,ロ及びその境界線上
に注入されたチョコレート原料は、注入位置を中心とす
る円形状を維持しながらその径を拡げるように周囲への
流動が進行した後、隣接する他の注入領域に注入された
チョコレート原料と注入領域或いは境界線上において徐
々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いによって互い
堰き止めるように作用する。
【0223】特に、プレート74においては、各チョコ
レート原料A,Bの一部が境界線の上方に配設された送
出孔に案内され合流されるが、この合流された各チョコ
レート原料A,Bは滞留されないでそのまま競い合って
流出し、他種のチョコレート原料A,Bとの接触時から
モールドへの注入、更には固化されるまでの工程が比較
的短時間に完了するものと考えられ、この間において各
チョコレート原料A,Bが入り混じることはない。
【0224】モールド75内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド75内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド75
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても無闇に入り混じることなく、夫々対応する各注入
領域イ,ロに確実に配され、その模様際は入り組んだ状
態で鮮明に現れる。
【0225】このように、上記ノズル(図19(a)〜
(d))を用いてモールド75に注入した各チョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚的
にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレ
ート70’が得られる。
【0226】図19(e)に示す各チョコレート70’
は、上記ノズル(図19(a)〜(d))を用い、モー
ルド75(図19(e))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配し、各チョコレー
ト原料A,Bの境界を入り組んだ状態にしており、その
注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各
チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の
所定立体領域に確実に配され、その模様際が入り組んだ
状態で概ね均一の模様となっている。尚、各所定立体領
域は、モールド75内において略同形状に等分された上
記各注入領域イ,ロに対応している。
【0227】
【実施例13】図20(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド85(図20(d))に略同時に注入される少
なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B
等によって模様が施される図20(d)に示すようなチ
ョコレート80を製造するノズルであって、図示しない
デポジッターから供給される各所定量(後述する各注入
領域の収容量に応じた注入量)のチョコレート原料B,
Aを夫々個別に水平方向に案内するための第1通路81
a,81bを備え、該各第1通路81a,81bに穿設
した送出孔81a’,81b’から夫々個別に送出する
ノズル取付基板81と、該基板81の第1通路81aに
穿設された送出孔81a’から送出される所定量のチョ
コレート原料Bを受理し、水平方向に案内する第2通路
82a、及び該基板81の第1通路81bに穿設された
送出孔81b’から送出される所定量のチョコレート原
料Aを受理し、そのまま通過させる開孔82bを備え、
該第2通路82aに穿設された送出孔82a’1〜82
a’3、及び該開孔82bから各所定量のチョコレート
原料B,Aを夫々個別に送出するプレート82と、該プ
レート82の第2通路82aに穿設された複数の送出孔
82a’1〜82a’3から送出される所定量のチョコレ
ート原料Bを受理し、そのまま送出する開孔83a1
83a3、及び該プレート82の開孔82bから送出さ
れる所定量のチョコレート原料Aを受理し、水平方向に
案内する第3通路83bを備え、該複数の開孔83a1
〜83a3、及び該第3通路83bに穿設した複数の送
出孔83b’1〜83b’3から各所定量のチョコレート
原料B,Aを夫々個別に送出するプレート83とによっ
てその主要部が構成されている。
【0228】このように、第1〜第3通路81a,81
b,82a,83bは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路82a,83bに穿設し
た送出孔82a’1〜82a’3、及び83b’1〜83
b’3は、モールドに対向する所定面上において各チョ
コレート原料が送出される送出孔を他種のチョコレート
原料が送出される送出孔と交互に配置するように組み合
わせて設定されており、これに従って第1〜第3通路8
1a,81b,82a,83bが水平方向に拡張されて
いる。特に、ここでは上記各送出孔の配置が、後述する
ように少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々につ
いてモールド内に予め設定された各注入領域に対応して
設定されている。
【0229】ここで、モールド85内には、図20
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つモールドの内面に沿って予め設定され、且つ
チョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交するモール
ド内の交差面上において略同形状に等分された方形状
(長方形状)の態様で予め設定されている。
【0230】モールド85内の注入領域イの上方には、
送出孔83b’1〜83b’3が配設されている。他方、
モールド85内の注入領域ロの上方には、送出孔82
a’1〜82a’3が配設されているほか、該送出孔82
a’1〜82a’3に対応する開孔83a1〜83a3が配
設されている。
【0231】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔83b’1〜83b’3
及び送出孔82a’1〜82a’3は、モールド85内の
各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロ
との境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内
の対称的な位置の上方に配設されているものであり、し
かも対応する各注入領域イ,ロの略中央の上方に配設さ
れているものである。
【0232】上記ノズル(図20(a)〜(c))を用
い、モールド85(図20(d))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図20(d)に示すよ
うなチョコレート80を製造するにあたっては、少なく
とも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予め
設定した各注入領域イ,ロの上方の位置まで、図示しな
いデポジッターにて計量した所定量(各注入領域の収容
量に応じた注入量)の各チョコレート原料A,Bを第1
〜第3通路81a,81b,82a,83bによって夫
々個別に水平方向に案内し、次いで各チョコレート原料
A,Bをモールド85内の各注入領域イ,ロに注入す
る。
【0233】このとき、上記各送出孔から送出される各
チョコレート原料A,Bは、モールド85内の各注入領
域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界
線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的
な位置に注入され、特に対応する各注入領域イ,ロの略
中央に注入される。そして、注入されたチョコレート原
料は、注入位置を中心とする円形状を維持しながらその
径を拡げるように周囲への流動が進行した後、隣接する
他の注入領域に注入されたチョコレート原料と境界線上
において徐々に接触することとなるが、鬩ぎ合いによっ
て互いに堰き止めるように作用する。
【0234】モールド85内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド85内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド85
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても無闇に入り混じることはなく、夫々対応する各注
入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は略直線の状
態で鮮明に現れる。
【0235】このように、上記ノズル(図20(a)〜
(c))を用いてモールド85内に注入したチョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原
料A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的に
も味覚的にも所望の程度に調和された模様を施してなる
チョコレート80(図20(d))が得られる。
【0236】図20(d)に示す各チョコレート80
は、上記ノズル(図20(a)〜(c))を用い、モー
ルド85(図20(d))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その注
入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各チ
ョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の所
定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド85内において略
同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応してい
る。
【0237】
【実施例14】図21(a)〜(d)に示すノズルは、
上記ノズル(図20(a)〜(c))に対して更にプレ
ート84を採用し、モールド(図21(e))に略同時
に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコレ
ート原料A,B等によって模様が施される図21(e)
に示すようなチョコレート80’を製造するノズルであ
る。従って、図21(a)〜(c)は図20(a)〜
(c)と同様のものであり、これらについては重複説明
を避ける。
【0238】図21(d)に示すプレート84は、プレ
ート82の第2通路82aに穿設した送出孔82a’1
〜82a’3から送出されるチョコレート原料B、及び
プレート83の第3通路83bに等間隔に穿設した送出
孔83b’1〜83b’3から送出されるチョコレート原
料Aを受理し、各チョコレート原料B,Aを互いに水平
方向に案内して合流させるための第4通路84aを水平
方向に拡張して確保している。
【0239】このように、第4通路84aは、第2通路
82aに穿設した送出孔82a’1〜82a’3及び第3
通路83bに穿設した送出孔83b’1〜83b’3から
夫々個別に送出される各チョコレート原料B,Aを互い
に水平方向に案内して合流させるための合流室として機
能する。
【0240】ここで、モールド85内には、図21
(e)〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配
置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置す
るための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定さ
れ、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交す
るモールド内の交差面上において略同形状に等分された
方形状(長方形状)の態様で予め設定されている。
【0241】モールド85内の注入領域イの上方には、
送出孔83b’1〜83b’3が配設されている。他方、
モールド85内の注入領域ロの上方には、送出孔82
a’1〜82a’3が配設されているほか、該送出孔82
a’1〜82a’3に対応する開孔83a1〜83a3が配
設されている。
【0242】また、プレート84においては、送出孔8
4a’11,84a’12,84a’34,84a’35,84
a’51,84a’52がモールド85内の注入領域イの上
方に配設され、送出孔84a’14,84a’15,84
a’31,84a’32,84a’ 54,84a’55がモール
ド内の注入領域ロの上方に配設され、送出孔84
a’13,84a’21〜84a’25,84a’33,84
a’41〜84a’45,84a’53が各注入領域イ,ロの
境界線の上方に配設されている。尚、境界線の上方に配
設された送出孔84a’13,84a’21〜84a’25
84a’33,84a’41〜84a’45,84a’53は、
各境界線の上方付近において注入領域イ,ロの何れかの
上方へ若干偏位した位置に配設することもできる。
【0243】上記ノズル(図21(a)〜(d))を用
い、モールド85(図21(e))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,Bによって模様が施される図21(e)に示すチョ
コレート80’を製造するにあたっては、少なくとも2
種の各チョコレート原料A,Bの夫々について予め設定
したモールド85内の各注入領域イ,ロの上方の位置ま
で、図示しないデポジッターにて計量した所定量(各注
入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレート原料
A,Bを第1〜第3通路81a,81b,82a,83
bによって夫々個別に水平方向に案内し、次いで第4通
路84aによって各チョコレート原料A,Bを互いに水
平方向に案内して合流させ、各チョコレート原料A,B
をモールド85内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0244】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている上記送出孔84a’11,84a’12,84
a’34,84a’35,84a’51,84a’52から送出
されるチョコレート原料A,Bは、対応する各注入領域
イ,ロに注入される。他方、各注入領域イ,ロの境界線
の上方に配設されている上記送出孔84a’13,84
a’21〜84a’25,84a’33,84a’41〜84
a’45,84a’53からは、プレート82,83の第2
及び第3通路82a,83bに穿設された送出孔82
a’1〜82a’3,83b’1〜83b’3から送出され
た各チョコレート原料B,Aの一部が競い合って流出
し、所定の度合に入り組んだ状態で各注入領域イ,ロの
境界線上に注入される。そして、各注入領域イ,ロ及び
その境界線上に注入されたチョコレート原料は、注入位
置を中心とする円形状を維持しながらその径を拡げるよ
うに周囲への流動が進行した後、隣接する他の注入領域
に注入されたチョコレート原料と境界線上において徐々
に接触することとなるが、鬩ぎ合いによって互いに堰き
止めるように作用する。
【0245】特に、プレート84においては、各チョコ
レート原料A,Bの一部が境界線の上方に配設された送
出孔に案内され合流されるが、この合流された各チョコ
レート原料A,Bは滞留されないで概ねそのまま競い合
って流出し、夫々他種のチョコレート原料A,Bとの接
触時からモールド85への注入、更には固化されるまで
の工程が比較的短時間に完了するものと考えられ、この
間において各チョコレート原料A,Bが入り混じること
はない。
【0246】モールド85内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド85内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド85
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても無闇に入り混じることはなく、夫々対応する注入
領域イ,ロに確実に配され、その模様際は入り組んだ状
態で鮮明に現れる。
【0247】このように、上記ノズル(図21(a)〜
(d))を用いてモールド85に注入したチョコレート
原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚的に
も所望の程度に調和させたチョコレート80’が得られ
る。
【0248】図21(e)に示す各チョコレート80’
は、上記ノズル(図21(a)〜(d))を用い、モー
ルド85(図21(e))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配し、各チョコレー
ト原料A,Bの境界を入り組んだ状態にしており、その
注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各
チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の
所定立体領域に確実に配され、各チョコレート原料A,
Bの境界が入り組んだ状態で概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド85内において略
同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応してい
る。
【0249】
【実施例15】図22(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド95(図22(d))に略同時に注入される少
なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B
等によって模様が施される図22(d)に示すようなチ
ョコレート90を製造するノズルであって、図示しない
デポジッターから供給される各所定量(後述する各注入
領域の収容量に応じた注入量)のチョコレート原料A,
Bを夫々個別に水平方向に案内するための第1通路91
a,91bを備え、該各第1通路91a,91bに穿設
した送出孔91a’,91b’から夫々個別に送出する
ノズル取付基板91と、該基板91の第1通路91aに
穿設された送出孔91a’から送出される所定量のチョ
コレート原料Aを受理し、水平方向に案内する第2通路
92a、及び該基板91の第1通路91bに穿設された
送出孔91b’から送出される所定量のチョコレート原
料Bを受理部92bにて受理し、水平方向に案内した後
に通過させる開孔92b’1〜92b’4を備え、該第2
通路92aに穿設された送出孔92a’1〜92a’4
及び該開孔92b’1〜92b’4から各所定量のチョコ
レート原料A,Bを夫々個別に送出するプレート92
と、該プレート92の第2通路92aに穿設された複数
の送出孔92a’1〜92a’4から送出される所定量の
チョコレート原料Aを受理し、そのまま送出する開孔9
3a1〜93a4、及び該プレート92の開孔92b’1
〜92b’4から送出される所定量のチョコレート原料
Bを受理し、水平方向に案内する第3通路93bを備
え、該複数の開孔93a1〜93a4、及び該第3通路9
3bに穿設した複数の送出孔93b’1〜93b’5から
各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々個別に送出す
るプレート93とによってその主要部が構成されてい
る。
【0250】このように、第1〜第3通路91a,91
b,92a,93bは、各チョコレート原料A,Bを夫
々個別に水平方向に案内するための区画室として夫々機
能する。尚、第2及び第3通路92a,93bに穿設し
た送出孔92a’1〜92a’4、及び93b’1〜93
b’5は、モールドに対向する所定面上において各チョ
コレート原料が送出される送出孔を他種のチョコレート
原料が送出される送出孔と交互に配置するように組み合
わせて設定されており、これに従って各第1〜第3通路
91a,91b,92a,93bが水平方向に拡張され
ている。特に、ここでは上記各送出孔の配置が、後述す
るように少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々に
ついてモールド内に予め設定された各注入領域に対応し
て設定されている。
【0251】ここで、モールド95内には、図22
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た方形状(正方形状)の態様で予め設定されている。
【0252】モールド95内の注入領域イの上方には、
送出孔92a’1〜92a’4が配設されているほか、該
送出孔92a’1〜92a’4に対応する開孔93a1
93a4が配設されている。他方、モールド95内の注
入領域ロの上方には、送出孔93b’1〜93b’5が配
設されている。
【0253】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔92a’1〜92a’4
及び送出孔93b’1〜93b’5は、モールド95内の
各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロ
との境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内
の対称的な位置の上方に配設されているものであり、し
かも対応する各注入領域イ,ロの略中央の上方に配設さ
れているものである。
【0254】上記ノズル(図22(a)〜(c))を用
い、モールド95(図22(d))に略注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,Bに
よって模様が施される図22(d)に示すようなチョコ
レート90を製造するにあたっては、少なくとも2種の
各チョコレート原料A,Bの夫々について予め設定され
た各注入領域の上方の位置まで、図示しないデポジッタ
ーにて計量した所定量(各注入領域の収容量に応じた注
入量)の各チョコレート原料A,Bを第1〜第3通路9
1a,91b,92a,93bによって夫々個別に水平
方向に案内し、次いで各チョコレート原料A,Bをモー
ルド95内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0255】このとき、上記各送出孔から送出される各
チョコレート原料A,Bは、モールド95内の各注入領
域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界
線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的
な位置に注入され、特に対応する各注入領域イ,ロの略
中央に注入される。そして、注入されたチョコレート原
料は、注入位置を中心とする円形状を維持しながらその
径を拡げるように周囲への流動が進行した後、隣接する
他の注入領域に注入されたチョコレート原料と境界線に
注入されたチョコレート原料と境界線上において徐々に
接触することとなるが、鬩ぎ合いによって互いに堰き止
めるように作用する。
【0256】モールド95内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド95内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド95
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても無闇に入り混じることはなく、夫々対応する各注
入領域A,Bに確実に配され、その模様際は略直線の状
態で鮮明に現れる。
【0257】このように、上記ノズル(図22(a)〜
(c))を用いてモールド95に注入した各チョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、各チョコレート原
料A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的に
も味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなる
チョコレート90(図22(d))が得られる。
【0258】図22(d)に示す各チョコレート90
は、上記ノズル(図22(a)〜(c))を用い、モー
ルド95(図22(d))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その注
入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各チ
ョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の所
定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド95内において略
同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応してい
る。
【0259】
【実施例16】図23(a)〜(d)に示すノズルは、
上記ノズル(図22(a)〜(c))に対して更にプレ
ート94を採用し、モールド(図23(e))に略同時
に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコレ
ート原料A,B等によって模様が施される図23(e)
に示すようなチョコレート90’を製造するノズルであ
る。従って、図23(a)〜(c)は図22(a)〜
(c)と同様のものであり、これらについては重複説明
を避ける。
【0260】図23(d)に示すプレート94は、プレ
ート92の第2通路92aに穿設した送出孔92a’1
〜92a’4から送出されるチョコレート原料B、及び
プレート93の第3通路93bに穿設した送出孔93
b’1〜93b’5から送出されるチョコレート原料Bを
受理し、各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に
案内して合流させるための第4通路94aを水平方向に
拡張して確保している。
【0261】このように、第4通路94aは、第2通路
92aに穿設した送出孔92a’1〜92a’4及び第3
通路93bに穿設した送出孔93b’1〜93b’5から
夫々個別に送出される各チョコレート原料A,Bを互い
に水平方向に案内して合流させるための合流室として機
能する。
【0262】ここで、モールド95内には、図23
(e)〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配
置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置す
るための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定さ
れ、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交す
るモールド内の交差面上において略同形状に等分された
方形状(正方形状)の態様で予め設定されている。
【0263】モールド95内の注入領域イの上方には、
プレート92の送出孔92a’1〜92a’4が配設され
ているほか、該送出孔92a’1〜92a’4に対応する
プレート93の開孔93a1〜93a4が配設されてい
る。他方、モールド95内の注入領域ロの上方には、プ
レート93の送出孔93b’1〜93b’5が配設されて
いる。
【0264】また、プレート94においては、各送出孔
94a’11〜94a’15,94a’21〜94a’25,9
4a’31〜94a’35,94a’41〜94a’45,94
a’51〜94a’55が等間隔に穿設されているものの、
送出孔94a’13,94a’31,94a’35,94a’
53がモールド95内の注入領域イの上方に配設され、送
出孔94a’11,94a’15,94a’33,94
a’51,94a’55がモールド95内の注入領域ロの上
方に配設され、送出孔94a’12,94a’14,94
a’21〜94a’25,94a’32,94a’34,94
a’41〜94a’45,94a’52,94a’54が各注入
領域イ,ロの境界線の上方に配設されている。尚、境界
線の上方に配設された上記送出孔94a’12,94a’
14,94a’21〜94a’25,94a’32,94
a’34,94a’41〜94a’45,94a’52,94
a’54は、各境界線の上方付近において注入領域イ,ロ
の何れかの上方へ若干偏位した位置に配設することもで
きる。
【0265】上記ノズル(図23(a)〜(d))を用
い、モールド95(図23(e))に略同時に注入され
る少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図23(e)に示すよ
うなチョコレート90’を製造するにあたっては、少な
くとも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予
め設定したモールド95の各注入領域イ,ロの上方の位
置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレー
ト原料A,Bを第1〜第3通路91a,91b,92
a,93bによって夫々個別に水平方向に案内し、次い
で第4通路94aによって各チョコレート原料A,Bを
互いに水平方向に案内して合流させ、各チョコレート原
料A,Bをモールド95内の各注入領域イ,ロに注入す
る。
【0266】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている送出孔94a’13,94a’31,94
a’35,94a’53、及び送出孔94a’11,94a’
15,94a’33,94a’51,94a’55から送出され
る各チョコレート原料A,Bは、夫々対応する各注入領
域イ,ロに注入される。他方、各注入領域イ,ロの境界
線の上方に配設されている送出孔94a’12,94a’
14,94a’21〜94a’25,94a’32,94
a’34,94a’41〜94a’45,94a’52,94
a’54からは、プレート92,93の第2及び第3通路
92a,93bに穿設された送出孔92a’1〜92
a’4,93b’〜193b5’から送出された各チョコ
レート原料A,Bの一部が競い合って流出し、入り組ん
だ状態で各注入領域イ,ロの境界線状に注入される。そ
して、各注入領域イ,ロ及びその境界線上に注入された
チョコレート原料は、注入位置を中心とする円形状を維
持しながらその径を拡げるように周囲への流動が進行し
た後、隣接する他の注入領域に注入されたチョコレート
原料を注入領域或いは境界線上において徐々に接触する
こととなるが、夫々鬩ぎ合いによって互いに堰き止める
ように作用する。
【0267】特に、プレート94においては、各チョコ
レート原料A,Bの一部が境界線の上方に配設された送
出孔94a’12,94a’14,94a’21〜94
a’25,94a’32,94a’34,94a’41〜94
a’45,94a’52,94a’54に案内され合流される
が、この合流された各チョコレート原料A,Bは滞留さ
れないでそのまま競い合って流出するので、夫々他種の
チョコレート原料A,Bとの接触時からモールド95へ
の注入、更には固化されるまでの工程が比較的短時間に
完了するものと考えられ、この間において各チョコレー
ト原料A,Bが入り混じることはない。
【0268】モールド95内に注入された各チョコレー
ト原料A,Bは、上述したようにモールド95内におい
てその周囲への流動は許容されるものの、モールド95
に注入されることによってその温度が低下し、これに伴
って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下するものと
考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動が進行
しても無闇に入り混じることなく、夫々対応する各注入
領域イ,ロに確実に配され、その模様際は入り組んだ状
態で鮮明に現れる。
【0269】このように、上記ノズル(図23(a)〜
(d))を用いてモールド95内に注入した各チョコレ
ート原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚
的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコ
レート90’が得られる。
【0270】図23(e)に示す各チョコレート90’
は、上記ノズル(図23(a)〜(d))を用い、モー
ルド95(図23(e))に対して各所定量のチョコレ
ート原料A,Bを略同時に注入することにより得られた
ものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにおい
て連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等分
された夫々の所定立体領域に確実に配し、各チョコレー
ト原料A,Bの境界を入り組んだ状態にしており、その
注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各
チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の
所定立体領域に確実に配され、各チョコレート原料A,
Bの境界が入り組んだ状態で概ね均一の模様となってい
る。尚、各所定立体領域は、モールド95内において略
同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに夫々対応し
ている。
【0271】
【実施例17】図24(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド105(図24(d))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図24(d)に示すような
チョコレート100を製造するノズルであって、図示し
ないデポジッターから供給される所定量(各注入領域の
収容量に応じた注入量)の各チョコレート原料B,Aを
夫々個別に水平方向に案内するための第1通路101
a,101bを備え、該各第1通路101a,101b
に穿設した送出孔101a’,101b’から夫々個別
に送出するノズル取付基板101と、該基板101の第
1通路101aに穿設された送出孔101a’から送出
される所定量のチョコレート原料Bを受理し、水平方向
に案内する第2通路102a、及び該基板101の第1
通路101bに穿設された送出孔101b’から送出さ
れる所定量のチョコレート原料Aを受理し、そのまま通
過させる開孔102bを備え、該第2通路102aに穿
設された送出孔102a’1〜102a’8、及び該開孔
102bから各所定量のチョコレート原料B,Aを夫々
個別に送出するプレート102と、該プレート102の
第2通路102aに穿設された複数の送出孔102a’
1〜102a’8から送出される所定量のチョコレート原
料Bを受理し、そのまま通過させる開孔103a1〜1
03a8、及び該プレート102の開孔102bから送
出される所定量のチョコレート原料Aを受理し、水平方
向に案内する第3通路103bを備え、該複数の開孔1
03a1〜103a8、及び該第3通路103bに穿設し
た複数の送出孔103b’1〜103b’8から各所定量
のチョコレート原料B,Aを夫々個別に送出するプレー
ト103とによってその主要部が構成されている。
【0272】このように、第1〜第3通路101a,1
01b,102a,103bは、各チョコレート原料
A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための区画室と
して夫々機能する。尚、第2及び第3通路101a,1
01b,102a,103bに穿設した送出孔102
a’1〜102a’8、及び103b’1〜103b’
8は、モールドに対向する所定面上において各チョコレ
ート原料が送出される送出孔を他種のチョコレート原料
が送出される送出孔と交互に配置するように組み合わせ
て設定されており、これに従って各第1〜第3通路10
1a,101b,102a,103bが水平方向に拡張
されている。特に、ここでは上記各送出孔の配置が、後
述するように少なくとも2種の各チョコレート原料の夫
々についてモールド内に予め設定された各注入領域に対
応して設定されている。
【0273】ここで、モールド105内には、図24
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た方形状(正方形状)の態様で予め設定されている。
【0274】モールド105内の注入領域イの上方に
は、送出孔103b’1〜103b’8が配設されてい
る。他方、モールド105内の注入領域ロの上方には、
送出孔102a’1〜102a’8が配設されているほ
か、該送出孔103a1〜103a8が配設されている。
【0275】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔102a’1〜102
a’8、及び送出孔103b’1〜103b’8は、モー
ルド105内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の
注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ
該各注入領域内の対称的な位置の上方に配設されている
ものであり、しかも夫々対応する各注入領域イ,ロの略
中央の上方に配設されているものである。
【0276】上記ノズル(図24(a)〜(c))を用
い、モールド105(図24(d))に略同時に注入さ
れる少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,Bによって模様が施される図24(d)に示すよう
なチョコレート100を製造するにあたっては、少なく
とも2種のチョコレート原料A,Bの夫々について予め
設定したモールド105内の各注入領域イ,ロの上方の
位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレー
ト原料A,Bを第1〜第3通路101a,101b,1
02a,103bによって夫々個別に水平方向に案内
し、各チョコレート原料A,Bをモールド105内の各
注入領域イ,ロに注入する。
【0277】このとき、上記各送出孔から送出される各
チョコレート原料A,Bは、モールド105の各注入領
域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界
線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的
な位置に注入され、特に対応する各注入領域イ,ロの略
中央に注入される。注入された各チョコレート原料は、
注入位置を中心とする円形状を維持しながらその径を拡
げるように周囲への流動が進行した後、隣接する他の注
入領域に注入されたチョコレート原料と境界線上におい
て徐々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いによって
互いに堰き止めるように作用する。
【0278】モールド105内に注入された各チョコレ
ート原料A,Bは、上述したようにモールド105内に
おいてその周囲への流動は許容されるものの、モールド
105に注入されることによってその温度が低下し、こ
れに伴って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下する
ものと考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動
が進行しても無闇に入り混じることなく、夫々対応する
各注入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は略直線
の態様で鮮明に現れる。
【0279】このように、上記ノズル(図24(a)〜
(c))を用いてモールド105に注入した各チョコレ
ート原料A,Bを固化することにより、各チョコレート
原料A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的
にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してな
るチョコレート100(図24(d))が得られる。
【0280】図24(d)に示すチョコレート100
は、上記ノズル(図24(a)〜(c))を用い、モー
ルド105(図24(d))に対して各所定量のチョコ
レート原料A,Bを略同時に注入することにより得られ
たものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにお
いて連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等
分された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その
注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各
チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の
所定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となって
いる。尚、各所定立体領域は、モールド105内におい
て略同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応し
ている。
【0281】
【実施例18】図25(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド115(図25(d))に略同時に注入される
少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,
B等によって模様が施される図25(d)に示すような
チョコレート110を製造するノズルであって、図示し
ないデポジッターから供給される所定量(各注入領域の
収容量に応じた注入量)の各チョコレート原料A,Bを
夫々個別に水平方向に案内するための第1通路111
a,111bを備え、該各第1通路111a,111b
に穿設した送出孔111a’,111b’から夫々個別
に送出するノズル取付基板111と、該基板111の第
1通路111aに穿設された送出孔111a’から送出
される所定量のチョコレート原料Aを受理し、水平方向
に案内する第2通路112a、及び該基板111の第1
通路111bに穿設された送出孔111b’から送出さ
れる所定量のチョコレート原料Bを受理し、そのまま通
過させる開孔112bを備え、該第2通路112aに穿
設された送出孔112a’1〜112a’7、及び該開孔
112bから各所定量のチョコレート原料A,Bを夫々
個別に送出するプレート112と、該プレート112の
第2通路112aに穿設された複数の送出孔112a’
1〜112a’7から送出される所定量のチョコレート原
料Aを受理し、そのまま送出する開孔113a1〜11
3a7、及び該プレート112の開孔112bから送出
される所定量のチョコレート原料Bを受理し、水平方向
に案内する第3通路113bを備え、該複数の開孔11
3a1〜113a3、及び該第3通路113bに穿設した
複数の送出孔113b’1〜113b’7から各所定量の
チョコレート原料A,Bを夫々個別に送出するプレート
113とによってその主要部が構成されている。
【0282】このように、第1〜第3通路111a,1
11b,112a,113bは、各チョコレート原料
A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための区画室と
して夫々機能する。尚、第2及び第3通路112a,1
13bに穿設した送出孔112a’1〜112a’7、及
び113b’1〜113b’7は、モールドに対向する所
定面上において各チョコレート原料が送出される送出孔
を種のチョコレート原料が送出される送出孔と対称的に
配置するように組み合わせて設定されており、これに従
って第1〜第3通路111a,111b,112a,1
13bが水平方向に拡張されている。特に、ここでは上
記各送出孔の配置が、後述するように少なくとも2種の
各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め設
定された各注入領域に対応して設定されている。
【0283】ここで、モールド115内には、図25
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た三角形状の態様で予め設定されている。
【0284】モールド115内の注入領域イの上方に
は、送出孔112a’1〜112a’7が配設されている
ほか、該送出孔112a’1〜112a’7に対応する開
孔113a1〜113a7が配設されている。他方、モー
ルド115内の注入領域ロの上方には、送出孔113
b’1〜113b’7が配設されている。
【0285】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔112a’1〜112
a’7、及び送出孔113b’1〜113b’7は、モー
ルド115内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の
注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ
該各注入領域内の対称的な位置の上方に配設されている
ものである。
【0286】上記ノズル(図25(a)〜(c))を用
い、モールド115(図25(d))に略同時に注入さ
れる少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図25(d)に示すよ
うなチョコレート110を製造するにあたっては、少な
くとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々について
予め設定したモールド115内の各注入領域の上方の位
置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定量
(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレー
ト原料A,Bを第1〜第3通路111a,111b,1
12a,113bによって夫々個別に水平方向に案内し
て送出し、次いで各チョコレート原料A,Bをモールド
115内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0287】このとき、上記各送出孔から送出される各
チョコレート原料A,Bは、モールド115内の各注入
領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境
界線に対して略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な
位置に注入される。そして、注入されたチョコレート原
料は、注入位置を中心とする円形状を維持しながらその
径を拡げるように周囲への流動が進行した後、隣接する
他の注入領域に注入されたチョコレート原料と境界線上
において徐々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いに
よって互いに堰き止めるように作用する。
【0288】モールド115内に注入された各チョコレ
ート原料A,Bは、上述したようにモールド115内に
おいてその周囲への流動は許容されるものの、モールド
115に注入されることによってその温度が低下し、こ
れに伴って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下する
ものと考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動
が進行しても無闇に入り混じることはなく、夫々対応す
る各注入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は略直
線の態様で鮮明に現れる。
【0289】このように上記ノズル(図25(a)〜
(c))を用いてモールド115に注入した各チョコレ
ート原料A,Bを固化することにより、各チョコレート
原料A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的
にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してな
るチョコレート110(図25(d))が得られる。
【0290】図25(d)に示す各チョコレート110
は、上記ノズル(図25(a)〜(c))を用い、モー
ルド115(図25(d))に対して各所定量のチョコ
レート原料A,Bを略同時に注入することにより得られ
たものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにお
いて連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等
分された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その
注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各
チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の
所定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となって
いる。尚、各所定立体領域は、モールド115内におい
て略同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに夫々対
応している。
【0291】
【実施例19】図26(a)〜(d)に示すノズルは、
上記ノズル(図25(a)〜(c))に対して更にプレ
ート114を採用し、モールド(図26(e))に略同
時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコ
レート原料A,Bによって模様が施される図26(e)
に示すようなチョコレート110’を製造するノズルで
ある。従って、図26(a)〜(c)は図25(a)〜
(c)と同様のものであり、これらについては重複説明
を避ける。
【0292】図26(d)に示すプレート114は、プ
レート112の第2通路112aに穿設した送出孔11
2a’1〜112a’7から送出されるチョコレート原料
A、及びプレート113の第3通路113bに穿設した
送出孔113b’1〜113b’7から送出されるチョコ
レート原料Bを受理し、各チョコレート原料A,Bを互
いに水平方向に案内して合流させるための第4通路11
4aを水平方向に拡張して確保している。
【0293】このように、第4通路114aは、第2通
路112aに穿設した送出孔112a’1〜112a’7
及び第3通路113bに穿設した送出孔113b’1
113b’7から夫々個別に送出される各チョコレート
原料A,Bを互いに水平方向に案内して合流させるため
の合流室として機能する。
【0294】ここで、モールド115内には、図26
(e)〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配
置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置す
るための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定さ
れ、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交す
るモールド内の交差面上において等分された三角形状の
態様で予め設定されている。
【0295】モールド115内の注入領域イの上方に
は、送出孔112a’1〜112a’7が配設されている
ほか、該送出孔112a’1〜112a’7に対応する開
孔113a1〜113a7が配設されている。他方、モー
ルド115内の注入領域ロの上方には、送出孔113
b’1〜113b’7が配設されている。
【0296】また、プレート114においては、送出孔
114a’12〜114a’15,114a’23〜114
a’25,114a’34,114a’35,114a’45
注入領域イの上方に配設され、送出孔114a’21,1
14a’31,114a’32,114a’41〜114a’
43,114a’51〜114a’54が注入領域ロの上方に
配設され、送出孔114a’11,114a’22,114
a’33,114a’44,114a’55が各注入領域イ,
ロの境界線の上方に配設されている。
【0297】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔114a’12〜114
a’15,114a’23〜114a’25,114a’34
114a’35,114a’45の群、及び送出孔114
a’11,114a’22,114a’33,114a’44
114a’55の群は、モールド115内の各注入領域
イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線
に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な
位置の上方に配設されているものである。
【0298】上記ノズル(図26(a)〜(d))を用
い、モールド115(図26(e))に略同時に注入さ
れる少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図26(e)に示すよ
うなチョコレート110を製造するにあたっては、少な
くとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々について
予め設定したモールド115内の各注入領域イ,ロ及び
その境界線の上方の位置まで、図示しないデポジッター
にて計量した所定量(各注入領域の収容量に応じた注入
量)の各チョコレート原料A,Bを第1〜第3通路11
1a,111b,112a,113bによって夫々個別
に水平方向に案内し、次いで第4通路114aによって
各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案内して
合流させ、各チョコレート原料A,Bをモールド115
の各注入領域イ,ロ及びその境界線上に略同時に注入す
る。
【0299】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている上記送出孔114a’12〜114a’15,1
14a’23〜114a’25,114a’34,114a’
35,114a’45の群、及び送出孔114a’11,11
4a’22,114a’33,114a’44,114a’55
の群から送出される各チョコレート原料A,Bは、モー
ルド115内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の
注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ
該各注入領域内の対称的な位置に注入される。他方、各
注入領域イ,ロの境界線の上方に配設されている送出孔
114a’11,114a’22,114a’33,114
a’44,114a’55からは、プレート112,113
の第2通路112a及び第3通路113bに穿設された
送出孔から送出された各チョコレート原料A,Bの一部
が競い合って流出し、入り組んだ状態で各注入領域イ,
ロの境界線上に注入される。そして、各注入領域イ,ロ
及びその境界線上に注入されたチョコレート原料は、注
入位置を中心とする円形状を維持しながらその径を拡げ
るように周囲への流動が進行した後、隣接する他の注入
領域に注入されたチョコレート原料と注入領域或いは境
界線上において徐々に接触することとなるが、夫々鬩ぎ
合いによって互いに堰き止めるように作用する。
【0300】特にプレート114においては、プレート
113の送出孔113a’3〜113a’7及び送出孔1
13b’3〜113b’7から送出された各チョコレート
原料A,Bの一部が境界線の上方に配設された送出孔1
14a’11,114a’22,114a’33,114a’
44,114a’55に案内され合流されるが、この合流さ
れた各チョコレート原料A,Bは滞留されないでそのま
ま競い合って流出するので、他種のチョコレート原料
A,Bとの接触時からモールド115への注入、更には
固化されるまでの工程が比較的短時間に完了するものと
考えられ、この間において各チョコレート原料A,Bが
入り混じることはない。
【0301】モールド115内に注入された各チョコレ
ート原料A,Bは、上述したようにモールド115内に
おいてその周囲への流動は許容されるものの、モールド
115に注入されることによってその温度が低下し、こ
れに伴って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下する
ものと考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動
が進行しても無闇に入り混じることはなく、夫々対応す
る各注入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は入り
組んだ状態で鮮明に現れる。
【0302】このように、上記ノズル(図26(a)〜
(d))を用いてモールド115に注入したチョコレー
ト原料A,Bを固化することにより、視覚的にも味覚的
にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレ
ート110’が得られる。
【0303】図26(e)に示す各チョコレート11
0’は、上記ノズル(図26(a)〜(d))を用い、
モールド115(図26(e))に対して各所定量のチ
ョコレート原料A,Bを略同時に注入することにより得
られたものであって、その注入方向Xに対応する方向Y
において連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状
に等分された夫々の所定立体領域に確実に配し、各チョ
コレート原料A,Bの境界を入り組んだ状態にしてお
り、その注入方向Xに対応する方向Yの交差断面におい
ても、各チョコレート原料A,Bが略同形状に等分され
た夫々の所定立体領域に確実に配され、各チョコレート
原料A,Bの境界が入り組んだ状態で概ね均一の模様と
なっている。尚、各所定立体領域は、モールド115内
において略同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに
対応している。
【0304】
【実施例20】図27(a)〜(c)に示すノズルは、
モールド(図27(d))に略同時に注入される少なく
とも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等に
よって模様が施される図27(d)に示すようなチョコ
レート120を製造するノズルであって、図示しないデ
ポジッターから供給される所定量(後述する各注入領域
の収容量に応じた注入量)の各チョコレート原料A,B
を夫々個別に水平方向に案内するための第1通路121
a,121bを備え、該各第1通路121a,121b
に穿設した送出孔121a’,121b’から夫々個別
に送出するノズル取付基板121と、該基板121の第
1通路121aに穿設された送出孔121a’から送出
される所定量のチョコレート原料Aを受理し、水平方向
に案内する第2通路122a、及び該基板121の第1
通路121bに穿設された送出孔121b’から送出さ
れる所定量のチョコレート原料Bを受理し、そのまま通
過させる開孔122bを備え、該第2通路122aに穿
設された送出孔122a’11〜122a’13,122
a’21〜122a’23、及び該開孔122bから各所定
量のチョコレート原料A,Bを夫々個別に送出するプレ
ート122と、該プレート122の第2通路122aに
穿設された複数の送出孔122a’11〜122a’13
122a’21〜122a’23から送出される所定量のチ
ョコレート原料Aを受理し、そのまま送出する開孔12
3a11〜123a13,123a21〜123a23、及び該
プレート122の開孔122bから送出される所定量の
チョコレート原料Bを受理し、水平方向に案内する第3
通路123bを備え、該複数の開孔123a11〜123
13,123a21〜123a23、及び該第3通路123
bに穿設した複数の送出孔123b’11〜123
b’13,123b’21〜123b’23から各所定量のチ
ョコレート原料A,Bを夫々個別に送出するプレート1
23とによってその主要部が構成されている。
【0305】このように、第1〜第3通路121a,1
21b,122a,123bは、各チョコレート原料
A,Bを夫々個別に水平方向に案内するための区画室と
して夫々機能する。尚、第2及び第3通路122a,1
23bに穿設した送出孔122a’11〜122a’13
122a’21〜122a’23、及び123b’11〜12
3b’13,123b’21〜123b’23は、モールドに
対向する所定面上において各チョコレート原料が送出さ
れる送出孔を他種のチョコレート原料が送出される送出
孔と交互に配置するように組み合わせて設定されてお
り、これに従って各第1〜第3通路121a,121
b,122a,123bが水平方向に拡張されている。
特に、ここでは上記各送出孔の配置が、後述するように
少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
ールド内に予め設定された各注入領域に対応して設定さ
れている。
【0306】ここで、モールド125内には、図27
(d)及び(e)に示すように、チョコレート原料Aを
配置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置
するための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定
され、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交
するモールド内の交差面上において略同形状に等分され
た三角形状の態様で予め設定されている。
【0307】モールド125の注入領域イの上方には、
送出孔122a’11〜122a’13,122a’21〜1
22a’23が配設されているほか、該送出孔122a’
11〜122a’13,122a’21〜122a’23に対応
する開孔123a11〜123a13,123a21〜123
23が配設されている。他方、モールド125の注入領
域ロの上方には、送出孔123b’11〜123b’13
123b’21〜123b’23が配設されている。
【0308】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔122a’11〜122
a’13,122a’21〜122a’23及び送出孔123
b’11〜123b’13,123b’21〜123b’
23は、モールド125内の各注入領域イ,ロにおいて隣
接する他の注入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等
距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の上方に配設
されているものである。
【0309】上記ノズル(図27(a)〜(c))を用
い、モールド125(図27(d))に略同時に注入さ
れる少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,Bによって模様が施される図27(d)に示すよう
なチョコレート120を製造するにあたっては、少なく
とも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々について予
め設定したモールド125内の各注入領域イ,ロの上方
の位置まで、図示しないデポジッターにて計量した所定
量(各注入領域の収容量に応じた注入量)の各チョコレ
ート原料A,Bを第1〜第3通路121a,121b,
122a,123bによって夫々個別に水平方向に案内
して送出し、次いで各チョコレート原料A,Bをモール
ド125内の各注入領域イ,ロに注入する。
【0310】このとき、上記各送出孔から送出される各
チョコレート原料A,Bは、モールド75の各注入領域
イ,ロにおいて隣接する他の注入領域イ,ロとの境界線
に対して夫々略等距離を保つ対称的な位置に注入され
る。そして、注入されたチョコレート原料は、注入位置
を中心とする円形状を維持しながらその径を拡げるよう
に周囲への流動が進行した後、隣接する他の注入領域に
注入されたチョコレート原料と境界線上において徐々に
接触することとなるが、夫々鬩ぎ合いによって互いに堰
き止めるように作用する。
【0311】モールド125内に注入された各チョコレ
ート原料A,Bは、上述したようにモールド125内に
おいてその周囲への流動は許容されるものの、モールド
125に注入されることによってその温度が低下し、こ
れに伴って各チョコレート原料原料A,Bの粘度も低下
するものと考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記
流動が進行しても入り混じることはなく、夫々対応する
各注入領域イ,ロ内に確実に配され、その模様は略直線
の状態で鮮明に現れる。
【0312】このように、上記ノズル(図27(a)〜
(c))を用いてモールド125に注入した各チョコレ
ート原料A,Bを固化することにより、各チョコレート
原料A,Bを夫々の所定立体領域に確実に配し、視覚的
にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してな
るチョコレート120(図27(d))が得られる。
【0313】図27(d)に示すチョコレート120
は、上記ノズル(図27(a)〜(c))を用い、モー
ルド125(図27(d))に対して各所定量のチョコ
レート原料A,Bを略同時に注入することにより得られ
たものであって、その注入方向Xに対応する方向Yにお
いて連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状に等
分された夫々の所定立体領域に確実に配しており、その
注入方向Xに対応する方向Yの交差断面においても、各
チョコレート原料A,Bが略同形状に等分された夫々の
所定立体領域に確実に配された概ね均一の模様となって
いる。尚、各所定立体領域は、モールド125内におい
て略同形状に等分された上記各注入領域イ,ロに対応し
ている。
【0314】
【実施例21】図28(a)〜(d)に示すノズルは、
上記ノズル(図27(a)〜(c))に対して更にプレ
ート124を採用し、モールド125(図28(e))
に略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種の
チョコレート原料A,B等によって模様が施される図2
8(e)に示すようなチョコレート120’を製造する
ノズルである。従って、図28(a)〜(c)は図27
(a)〜(c)と同様のものであり、これらについては
重複説明を避ける。
【0315】図28(d)に示すプレート124は、プ
レート122の第2通路122aに穿設した送出孔12
2a’11〜122a’13,122a’21〜122a’23
から送出されるチョコレート原料A、及びプレート12
3の第3通路123bに穿設した送出孔123b’11
123b’13,123b’21〜123b’23から送出さ
れるチョコレート原料Bを受理し、各チョコレート原料
A,Bを互いに水平方向に案内して合流させるための第
4通路124aを水平方向に拡張して確保している。
【0316】このように、第4通路124aは、第2通
路122aに穿設した送出孔122a’11〜122a’
13,122a’21〜122a’23及び第3通路123b
に穿設した送出孔123b’11〜123b’13,123
b’21〜123b’23から夫々個別に送出される各チョ
コレート原料A,Bを互いに水平方向に案内して合流さ
せるための合流室として機能する。
【0317】ここで、モールド125内には、図28
(e)〜(g)に示すように、チョコレート原料Aを配
置するための領域イ、及びチョコレート原料Bを配置す
るための領域ロが、モールドの内面に沿って予め設定さ
れ、且つチョコレート原料A,Bの注入方向Xに直交す
るモールド内の交差面上において略同形状に等分された
三角形状の態様で予め設定されている。
【0318】モールド125の注入領域イの上方には、
送出孔122a’11〜122a’13,122a’21〜1
22a’23が配設されているほか、該送出孔122a’
11〜122a’13,122a’21〜122a’23に対応
する開孔123a11〜123a13,123a21〜123
23が配設されている。他方、モールド125の注入領
域ロの上方には、送出孔123b’11〜123b’13
123b’21〜123b’23が配設されている。
【0319】また、プレート124においては、送出孔
124a’12〜124a’14,124a’23,124
a’43,124a’52〜124a’54が注入領域イの上
方に配設され、送出孔124a’21,124a’25,1
24a’31,124a’32,124a’34,124a’
35,124a’41,124a’45が注入領域ロの上方に
配設され、送出孔124a’11,124a’15,124
a’22,124a’24,124a’33,124a’42
124a’44,124a’51,124a’55が各注入領
域イ,ロの境界線の上方に配設されている。
【0320】更に詳細には、上述した各注入領域イ,ロ
の上方に配設されている送出孔124a’12〜124
a’14,124a’23,124a’43,124a’52
124a’54、及び送出孔124a’21,124
a’25,124a’31,124a’32,124a’34
124a’35,124a’41,124a’45は、モール
ド125内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注
入領域イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ該
各注入領域内の対称的な位置の上方に配設されているも
のである。
【0321】上記ノズル(図28(a)〜(d))を用
い、モールド125(図28(e))に略同時に注入さ
れる少なくとも色調が異なる複数種のチョコレート原料
A,B等によって模様が施される図28(e)に示すよ
うなチョコレート120’を製造するにあたっては、少
なくとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫々につい
て予め設定したモールド125内の各注入領域イ,ロ及
びその境界線の上方の位置まで、図示しないデポジッタ
ーにて計量した所定量(各注入領域の収容量にい応じた
注入量)の各チョコレート原料A,Bを第1〜第3通路
121a,121b,122a,123bによって夫々
個別に水平方向に案内し、次いで第4通路124aによ
って各チョコレート原料A,Bを互いに水平方向に案内
して合流させ、各チョコレート原料A,Bをモールド1
25内の各注入領域イ,ロ及びその境界線上に注入す
る。
【0322】このとき、各注入領域イ,ロの上方に配設
されている送出孔124a’12〜124a’14,124
a’23,124a’43,124a’52〜124a’
54(チョコレート原料Aを主に送出)、及び送出孔12
4a’21,124a’25,124a’31,124
a’32,124a’34,124a’35,124a’41
124a’45(チョコレート原料Bを主に送出)から送
出される各チョコレート原料A,Bは、モールド125
内の各注入領域イ,ロにおいて隣接する他の注入領域
イ,ロとの境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入
領域内の対称的な位置に注入される。他方、各注入領域
イ,ロの境界線の上方に配設されている送出孔124
a’11,124a’15,124a’22,124a’24
124a’33,124a’42,124a’44,124
a’51,124a’55からは、プレート122,123
の第2及び第3通路122a,123bに穿設された送
出孔122a’〜122a’,122a’〜122
a’、及び送出孔123b’〜123b’,123b’
〜123b’から送出された各チョコレート原料A,B
の一部が競い合って流出し、入り組んだ状態で各注入領
域イ,ロの境界線上に注入される。そして、各注入領域
イ,ロ及びその境界線上に注入された各チョコレート原
料A,Bは、注入位置を中心とする円形状を維持しなが
らその径を拡げるように周囲への流動が進行した後、隣
接する他の注入領域に注入されたチョコレート原料と注
入領域或いは境界線上において徐々に接触することとな
るが、夫々鬩ぎ合いによって互いに堰き止めるように作
用する。
【0323】特に、プレート124においては、各チョ
コレート原料A,Bの一部が境界線の上方に配設された
送出孔に案内され合流されるが、この合流された各チョ
コレート原料A,Bは滞留されないでそのまま競い合っ
て流出し、他種のチョコレート原料A,Bとの接触時か
らモールドへの注入、更には固化されるまでの工程が比
較的短時間に完了するものと考えられ、この間において
各チョコレート原料A,Bが入り混じることはない。
【0324】モールド125内に注入された各チョコレ
ート原料A,Bは、上述したようにモールド125内に
おいてその周囲への流動は許容されるものの、モールド
125に注入されることによってその温度が低下し、こ
れに伴って各チョコレート原料A,Bの粘度も低下する
ものと考えられ、各チョコレート原料A,Bは上記流動
が進行しても無闇に入り混じることなく、夫々対応する
各注入領域イ,ロに確実に配され、その模様際は入り組
んだ状態で鮮明に現れる。
【0325】このように上記ノズル(図28(a)〜
(d))を用いてモールド125内に注入した各チョコ
レートA,Bを固化することにより、視覚的にも味覚的
にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレ
ート120’が得られる。
【0326】図28(e)に示す各チョコレート12
0’は、上記ノズル(図28(a)〜(d))を用い、
モールド125(図28(e))に対して各所定量のチ
ョコレート原料A,Bを略同時に注入することにより得
られたものであって、その注入方向Xに対応する方向Y
において連続する各チョコレート原料A,Bを略同形状
に等分された夫々の所定立体領域に確実に配し、各チョ
コレート原料A,Bの境界を入り組んだ状態にしてお
り、その注入方向Xに対応する方向Yの交差断面におい
ても、各チョコレート原料A,Bが略同形状に等分され
た夫々の所定立体領域に確実に配され、各チョコレート
原料A,Bの境界が所定の入り組んだ状態で概ね均一の
模様となっている。尚、各所定立体領域は、モールド1
25内において略同形状に等分された上記各注入領域
イ,ロに概ね対応している。
【0327】
【上記各実施例に関連する態様】以上、本発明の種々の
実施例について説明したが、本発明においては、各チョ
コレート原料の夫々について少なくとも1つの区画室が
設けられ、モールドに略同時に注入される少なくとも色
調が異なる複数種のチョコレート原料のうち、少なくと
も2種の各チョコレート原料の夫々について予め設定し
た注入領域の複雑度に応じて、換言すれば任意に組み合
わせる各送出孔の配置の複雑度に応じて各チョコレート
原料について複数の区画室を積層状に設けることが可能
であり、上記各実施例に示すような態様のほか、任意の
数のプレート(分散用、合流用)を採用することがで
き、上述したように区画室として機能する分散用のプレ
ートに穿設される各送出孔の配置、及び合流室として機
能する合流用の有孔板やプレートに穿設される各送出孔
の配置、並びにそれらの対応関係について更に複雑に組
合せることもできる。
【0328】上記各注入領域は、チョコレート原料の注
入方向に直交するモールド内の交差面上において、略同
形状に等分された態様等、任意の形状に設定することが
できると共に、少なくとも1種のチョコレート原料が配
置される注入領域を他種のチョコレート原料が配置され
る注入領域によって包囲する態様等、任意の配置に設定
することができるほか、所定パターンの繰返しの態様で
設定することができる。例えば、図24(d)のモール
ド105においては、その中心部を基準として縦横に区
画した態様としてみると、その1/4区画を所定パター
ンとした繰返しの態様と把握することができる。また、
各注入領域を所定のパターンの繰返しの態様で設定する
場合には、一つのモールドに対して複数個の同種のノズ
ルを並設するといった態様を採用するなどして所定パタ
ーンの繰返しの態様とすることができる。例えば、図2
4(d)に示すモールド105において各注入領域イ,
ロの設定を夫々入れ替えた態様とし、このような態様で
各注入領域を設定したモールドに対して図18(a)〜
(c)のノズルを縦横に並設すれば、所定パターンの繰
返しの態様とすることができる。
【0329】更に、各実施例においては、他の形成物品
を一体化することもでき、その形成物品としては、他の
チョコレート、ビスケット等の適当なものを採用するこ
とができる。この形成物品は、上述したようなモールド
に各チョコレート原料を略同時に注入するに先立ってモ
ールド内に設けておくか、モールドに注入した各チョコ
レート原料が硬化する前に設けるか、或いは硬化したチ
ョコレート原料に適当な他のチョコレート原料等を接着
材として用いて接着する等して、上記チョコレートに対
して一体化することができるほか、他の形成物品として
可食性印刷模様を備えたフィルムをモールドの底部と
し、このモールド内の各注入領域に各チョコレート原料
を略同時に注入することによってその可食性印刷模様を
上記チョコレートに対して一体化することもできる。
【0330】上記各実施例においては少なくとも色調が
異なる複数種のチョコレート原料として、各チョコレー
ト原料の粘度を4000〜20000cp(センチポイ
ズ)の範囲内で略同一に設定維持したものを採用した
が、その他所定の異質状態(所定の粘度差等)に設定維
持したものを採用することもできる。
【0331】ここで、少なくとも2種の各チョコレート
原料A,B等の夫々について予め設定されたモールド内
の各注入領域に対応させて上記分散用のプレートに穿設
される各送出孔を配置することにより、各チョコレート
原料A,B等の各注入領域への注入が可能となり、成型
されたチョコレートにおいて各チョコレート原料を上記
各注入領域に対応する所定立体領域に略配することがで
きる。
【0332】また、少なくとも2種の各チョコレート原
料A,B等の夫々について予め設定されたモールド内の
各注入領域に対応させて上記合流用の有孔板やプレート
に穿設される各送出孔を配置することにより、合流させ
た各チョコレート原料A,B等の各注入領域への注入が
可能となり、成型されたチョコレートにおいて各チョコ
レート原料が上記各注入領域に対応する所定立体領域に
略配され、その模様際を暈すことができる。
【0333】更に、少なくとも2種の各チョコレート原
料A,B等の夫々について予め設定されたモールド内の
各注入領域の境界線に対応させて上記合流用の有孔板や
プレートに穿設される各送出孔を配置することにより、
合流させた各チョコレート原料A,B等の各注入領域の
境界線上への注入が可能となり、成型されたチョコレー
トにおいて各チョコレート原料が上記各注入領域に略配
され、その模様際を入り組んだものとすることができ
る。
【0334】上記実施例においては、図3(d)に代え
て図13(a)に示す態様や、図7(c)に代えて図1
3(b)に示す態様や、図11(d)に代えて図13
(c)に示す態様を夫々採用することもできる。これら
の態様によれば、プレート13,22,33の送出孔か
ら送出される各チョコレート原料が、水平方向に案内さ
れて接触した後、有孔板14a及びプレート23,34
において夫々近接する一又は二以上の送出孔から送出さ
れる。この場合、各チョコレート原料が複雑に入り混じ
り、更にその模様際が曖昧に暈された所定の模様を施し
たチョコレートとすることができる。
【0335】また、本発明の他の実施例としては、図1
6(a)〜(c)のノズルに対して図15(d)に示す
プレート(合流用)を更に採用することにより図29
(a)に示すようなチョコレート50’の製造が可能で
あり、図17(a)〜(c)のノズルに対して図15
(d)に示すプレート(合流用)を更に採用することに
より図29(a)に示すようなチョコレート60’の製
造が可能であり、図24(a)〜(c)のノズルに対し
て図15(d)に示すようなプレート(合流用)を更に
採用することにより図29(c)に示すチョコレート1
00’の製造が可能である。
【0336】尚、本発明は上述した各実施例に限定され
るものではなく、各実施例の態様を任意に組み合わせて
実施することもでき、チョコレートに施す目的の模様に
応じた種々の態様のノズル、及びそのノズルを用いる製
造方法において、上述したように各チョコレート原料の
粘度や粘度差を任意に設定できるほか、各送出孔の大き
さやその配置の組合せ、モールドの形状(凹凸、広狭
等)、モールドに対するノズルの取付位置(モールドか
らの高さ、対向位置等)、タッピングの程度(時間、振
動数等)等を任意に設定したものを採用することがで
き、デポジッターによってチョコレート原料のモールド
への配給量及び/又は充填タイミングを任意に調節設定
することもできる。
【0337】特に、モールドに略同時に注入される少な
くとも色調が異なる複数種のチョコレート原料A,B等
のうち少なくとも2種の各チョコレート原料A,Bの夫
々について予め設定するモールド内の各注入領域イ,ロ
を更に細分化した態様に設定すれば、文字、図形、若し
くは記号、又はこれらの結合等を模様として施したチョ
コレートとすることも可能である。例えば、図22
(d)に示すモールド95において中央部の注入領域ロ
を注入領域イとするような態様に設定し、図示しないプ
レートによって各チョコレート原料A,Bを夫々個別に
各注入領域の上方に案内して、各注入領域に夫々個別に
注入するようにすれば、「十」字状の模様を施すことが
できるほか、図22(d)に示すモールド95において
四隅の各注入領域路を注入領域イとするような態様に設
定し、図示しないプレートによって各チョコレート原料
A,Bを夫々個別に各注入領域の上方に案内して、各注
入領域に夫々個別に注入するようにすれば、環状の模様
を施すことができる。更に、各注入領域をより複雑に組
み合わせることにより、文章表現的な模様を施したチョ
コレートとすることも可能である。
【0338】
【発明の効果】本発明によれば、以下に示すような顕著
な効果が得られる。
【0339】1. 本発明のチョコレートは、モールド
に略同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種の
チョコレート原料によって模様が施されるチョコレート
であって、少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々
についてモールド内に予め設定された各注入領域に対応
する一又は複数の所定立体領域に、少なくとも2種の各
チョコレート原料の夫々を略配してなることを特徴とす
る態様のものであり、少なくとも色調が異なる複数種の
各チョコレート原料を予め設定した一又は複数の所定立
体領域に略配することによって視覚的にも味覚的にも所
望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレートと
することができるといった顕著な効果を奏する。
【0340】2. 本発明のチョコレートは、模様際の
少なくとも一部を、所定の度合に曖昧に暈してなる及び
/又は所定の度合に入り組ませてなることを特徴とする
上記1に記載の態様のものであり、上記態様の効果に加
え、その模様際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に
暈すこと及び/又は所定の度合に入り組ませることによ
って視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様
を施してなるチョコレートとすることができる。
【0341】3. 本発明のチョコレートは、少なくと
も2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内
に予め設定される各注入領域が、略同形状に等分された
態様で設定されることを特徴とする上記1又は2に記載
の態様のものであり、上記態様の効果に加え、少なくと
も2種の各チョコレート原料を略同形状に等分された態
様の各注入領域に略配することによって視覚的にも味覚
的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコ
レートとすることができるといった顕著な効果を奏す
る。
【0342】4. 本発明のチョコレートは、少なくと
も2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内
に予め設定される各注入領域が、少なくとも1種のチョ
コレート原料が配置される注入領域を他種のチョコレー
ト原料が配置される注入領域によって包囲した態様を含
むことを特徴とする上記1〜3の何れか1に記載の態様
のものであり、上記態様の効果に加え、少なくとも1種
のチョコレート原料を他種のチョコレート原料によって
包囲することによって視覚的にも味覚的にも所望の程度
に調和させた模様を施してなるチョコレートとすること
ができるといった顕著な効果を奏する。
【0343】5. 本発明のチョコレートは、少なくと
も2種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内
に予め設定される各注入領域が、所定パターンの繰返し
の態様を含むことを特徴とする上記1〜4の何れか1に
記載の態様のものであり、上記態様の効果に加え、少な
くとも2種の各チョコレート原料を所定パターンの繰返
しの態様で略配することによって視覚的にも味覚的にも
所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレート
とすることができるといった顕著な効果を奏する。
【0344】6. 本発明のチョコレートは、他の形成
物品を一体化してなることを特徴とする上記1〜5の何
れか1に記載の態様のものであり、上記態様の効果に加
え、他の形成物品を一体化することによって視覚的にも
味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチ
ョコレートとすることができる。
【0345】7. 本発明のノズルは、モールドに略同
時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコ
レート原料によって模様が施されるチョコレートを製造
するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレート
原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入領
域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チ
ョコレート原料を夫々個別に案内すると共に、夫々個別
に案内された上記各チョコレート原料をモールド内の各
注入領域に略同時に注入する区画室、を備えてなること
を特徴とする態様のものであり、少なくとも2種の各チ
ョコレート原料を予め設定したモールド内の各注入領域
に対応する各所定立体領域に略配することによって視覚
的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施して
なるチョコレートの製造を可能にするといった顕著な効
果を奏する。
【0346】8. 本発明のノズルは、モールドに略同
時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコ
レート原料によって模様が施されるチョコレートを製造
するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレート
原料の夫々についてモールド内に予め設定した略同形状
に等分された態様で隣接する注入領域の境界線に対して
夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の上
方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チョコレ
ート原料を夫々個別に案内すると共に、夫々個別に案内
された上記各チョコレート原料をモールド内の各注入領
域に略同時に注入する区画室、を備えてなることを特徴
とする態様のものであり、少なくとも2種の各チョコレ
ート原料を予め設定したモールド内の各注入領域に対応
する各所定立体領域に確実に配することによって視覚的
にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してな
るチョコレートの製造を可能にするといった顕著な効果
を奏する。
【0347】9. 本発明のノズルは、モールドに略同
時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョコ
レート原料によって模様が施されるチョコレートを製造
するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレート
原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入領
域の上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チ
ョコレート原料を夫々個別に案内する区画室と、モール
ド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個別に案
内された上記各チョコレート原料の少なくとも一部を該
隣接する注入領域の境界線の上方において合流させると
共に、合流させた上記チョコレート原料をモールド内に
おいて隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接する
注入領域の境界線上に略同時に注入する合流室と、を備
えてなることを特徴とする態様のものであり、少なくと
も2種の各チョコレート原料を予め設定したモールド内
の各注入領域に対応する各所定立体領域に略配すると共
に、その模様際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧に
暈すこと及び/又は所定の度合に所定の度合に入り組ま
せることによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調
和させた模様を施してなるチョコレートの製造を可能に
するといった顕著な効果を奏する。
【0348】10. 本発明のノズルは、モールドに略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料によって模様が施されるチョコレートを製
造するノズルであって、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した略同形
状に等分された態様で隣接する注入領域の境界線に対し
て夫々略等距離を保つ該各注入領域内の対称的な位置の
上方に、各注入領域の収容量に応じた注入量の各チョコ
レート原料を夫々個別に案内する区画室と、モールド内
において隣接する各注入領域の上方に夫々個別に案内さ
れた上記各チョコレート原料の少なくとも一部を該隣接
する注入領域の境界線の上方において合流させると共
に、合流させた上記チョコレート原料をモールド内にお
いて隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接する注
入領域の境界線上に略同時に注入する合流室と、を備え
てなることを特徴とする態様のものであり、少なくとも
2種の各チョコレート原料を予め設定したモールド内の
各注入領域に対応する各所定立体領域に確実に配すると
共に、その模様際の少なくとも一部を所定の度合に曖昧
に暈すこと及び/又は所定の度合に入り組ませることに
よって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模
様を施してなるチョコレートの製造を可能にするといっ
た顕著な効果を奏する。
【0349】11. 本発明のノズルは、モールドに略
同時に注入される少なくとも色調が異なる複数種のチョ
コレート原料によって模様が施されるチョコレートを製
造するノズルであって、モールドに対向する所定面上に
おいて少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々につ
いて設けられる一又は複数の送出孔を他種のチョコレー
ト原料を送出する送出孔と交互に配置するように、各送
出孔の配置を組み合わせて設定し、上記設定に従って、
上記少なくとも2種の各チョコレート原料を夫々個別に
水平方向に案内するように拡張すると共に、底部に上記
各送出孔を穿設し、夫々個別に水平方向に案内した少な
くとも2種の各チョコレート原料を夫々個別に送出する
区画室、を備えてなることを特徴とする態様のものであ
り、少なくとも2種の各チョコレート原料を一又は複数
の所定立体領域に略配することによって視覚的にも味覚
的にも所望の程度に調和させた模様が施されるチョコレ
ートの製造を可能にすると共に、各チョコレート原料を
分散させるための経路の効率の良い確保を可能とし、モ
ールドの上方においてノズル配設のために必要とされる
空間を極力抑えて準備することができるといった顕著な
効果を奏する。
【0350】12. 本発明のノズルは、上記区画室に
穿設された送出孔から夫々個別に送出される各チョコレ
ート原料を水平方向に案内して合流させるように拡張す
ると共に、底部に送出孔を穿設し、各チョコレート原料
を送出する合流室、を更に備えてなることを特徴とする
上記11に記載の態様のものであり、上記態様の効果に
加え、少なくとも2種の各チョコレート原料を一又は複
数の所定立体領域に略配すると共に、その模様際の少な
くとも一部を所定の度合に曖昧に暈すこと及び/又は所
定の度合に入り組ませることによって視覚的にも味覚的
にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョコレ
ートの製造を可能にするといった顕著な効果を奏する。
【0351】13. 本発明のノズルは、上記区画室に
おいて少なくとも1種のチョコレート原料が送出される
送出孔を他種のチョコレート原料の送出される送出孔に
よって包囲するように各送出孔の配置を更に設定してな
ることを特徴とする上記11又は12に記載の態様のも
のであり、上記態様の効果に加え、少なくとも1種のチ
ョコレート原料を他種のチョコレート原料によって包囲
することによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調
和させた模様を施してなるチョコレートの製造を可能に
する。
【0352】14. 本発明のノズルは、上記区画室に
おいて送出孔の配置が、少なくとも2種の各チョコレー
ト原料の夫々についてモールド内に予め設定した各注入
領域に対応してその上方に設定されることを特徴とする
上記11〜13の何れか1に記載の態様のものであり、
上記態様の効果に加え、少なくとも色調が異なる複数種
の各チョコレート原料を予め設定した各注入領域に対応
する一又は複数の所定立体領域に略配することによって
視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施
してなるチョコレートの製造を可能にする。
【0353】15. 本発明のノズルは、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定された各注入領域が、モールド内において略同形
状に等分された態様で設定され、上記区画室の送出孔を
モールド内の各注入領域の対称的な位置の上方に配置し
てなることを特徴とする上記14に記載の態様のもので
あり、上記態様の効果に加え、少なくとも2種の各チョ
コレート原料を略同形状に等分された態様の各注入領域
に確実に配することによって視覚的にも味覚的にも所望
の程度に調和させた模様を施してなるチョコレートの製
造を可能にするといった顕著な効果を奏する。
【0354】16. 本発明のノズルは、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定される各注入領域が、モールド内において少なく
とも1種のチョコレート原料が配置される注入領域を他
種のチョコレート原料が配置される注入領域よって包囲
した態様を含むことを特徴とする上記7〜10、14、
又は15の何れか1に記載の態様のものであり、上記態
様の効果に加え、少なくとも1種のチョコレート原料を
他種のチョコレート原料によって包囲し、視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレートの製造を可能にするといった顕著な効果を奏す
る。
【0355】17. 本発明のノズルは、少なくとも2
種の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予
め設定される各注入領域が、モールド内において所定パ
ターンの繰返しの態様を含むことを特徴とする上記7〜
10、又は14〜16の何れか1に記載の態様のもので
あり、上記態様の効果に加え、各チョコレート原料を所
定パターンの繰返しの態様で略配することによって視覚
的にも味覚的にも所望の程度に調和させた模様を施して
なるチョコレートの製造を可能にするといった顕著な効
果を奏する。
【0356】18. 本発明のチョコレートの製造方法
は、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレートを製造する方法であって、少なくとも2種
の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め
設定した各注入領域の上方に、各注入領域の収容量に応
じた注入量の各チョコレート原料を夫々個別に案内する
工程と、夫々個別に案内された上記各チョコレート原料
をモールド内の各注入領域に略同時に注入する工程と、
モールドに注入されたチョコレート原料を固化する工程
と、を含むことを特徴とする態様のものであり、少なく
とも2種の各チョコレート原料を予め設定したモールド
内の各注入領域に対応する各所定立体領域に略配するこ
とによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させ
た模様を施してなるチョコレートを製造することができ
るといった顕著な効果を奏する。
【0357】19. 本発明のチョコレートの製造方法
は、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレートを製造する方法であって、少なくとも2種
の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め
設定した略同形状に等分された態様で隣接する注入領域
の境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の
対称的な位置の上方に、各注入領域の収容量に応じた注
入量の各チョコレート原料を夫々個別に案内する工程
と、夫々個別に案内された上記各チョコレート原料をモ
ールド内の各注入領域に略同時に注入する工程と、モー
ルドに注入されたチョコレート原料を固化する工程と、
を含むことを特徴とする態様のものであり、少なくとも
2種の各チョコレート原料を予め設定したモールド内の
各注入領域に対応する各所定立体領域に確実に配するこ
とによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和させ
た模様を施してなるチョコレートを製造することができ
るといった顕著な効果を奏する。
【0358】20. 本発明のチョコレートの製造方法
は、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレートを製造する方法であって、少なくとも2種
の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め
設定した各注入領域の上方に、各注入領域の収容量に応
じた注入量の各チョコレート原料を夫々個別に案内する
工程と、モールド内において隣接する各注入領域の上方
に夫々個別に案内された上記各チョコレート原料の少な
くとも一部を該隣接する注入領域の境界線の上方におい
て合流させる工程と、合流させた上記チョコレート原料
をモールド内において隣接する上記各注入領域に及び/
又は該隣接する注入領域の境界線上に略同時に注入する
工程と、モールドに注入されたチョコレート原料を固化
する工程と、を含むことを特徴とする態様のものであ
り、少なくとも2種の各チョコレート原料を予め設定し
たモールド内の各注入領域に対応する各所定立体領域に
略配すると共に、その模様際の少なくとも一部を所定の
度合に曖昧に暈すこと及び/又は所定の度合に入り組ま
せることによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調
和させた模様を施してなるチョコレートを製造すること
ができるといった顕著な効果を奏する。
【0359】21. 本発明のチョコレートの製造方法
は、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレートを製造する方法であって、少なくとも2種
の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め
設定した略同形状に等分された態様で隣接する注入領域
の境界線に対して夫々略等距離を保つ該各注入領域内の
対称的な位置の上方に、各注入領域の収容量に応じた注
入量の各チョコレート原料を夫々個別に案内する工程
と、モールド内において隣接する各注入領域の上方に夫
々個別に案内された上記各チョコレート原料の少なくと
も一部を該隣接する注入領域の境界線の上方において合
流させる工程と、合流させた上記チョコレート原料をモ
ールド内において隣接する上記各注入領域に及び/又は
該隣接する注入領域の境界線上に略同時に注入する工程
と、モールドに注入されたチョコレート原料を固化する
工程と、を含むことを特徴とする態様のものであり、少
なくとも2種の各チョコレート原料を予め設定したモー
ルド内の各注入領域に対応する各所定立体領域に確実に
配すると共に、その模様際の少なくとも一部を所定の度
合に曖昧に暈すこと及び/又は所定の度合に入り組ませ
ることによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和
させた模様を施してなるチョコレートを製造することが
できるといった顕著な効果を奏する。
【0360】22. 本発明のチョコレートの製造方法
は、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレートを製造する方法であって、上記11〜13
の何れか1に記載のノズルを用い、計量した各所定量の
少なくとも2種の各チョコレート原料を区画室によって
水平方向に案内して分散させ、モールドに略同時に注入
して固化する工程、又は計量した各所定量の少なくとも
2種の各チョコレート原料を区画室によって水平方向に
案内して分散させ、合流室によって水平方向に案内して
合流させた後、モールドに略同時に注入して固化する工
程、を含むことを特徴とする態様のものであり、少なく
とも2種の各チョコレート原料を一又は複数の所定立体
領域に略配することによって視覚的にも味覚的にも所望
の程度に調和させた模様を施してなるチョコレートを製
造することができ、その製造に際し、各チョコレート原
料を効率良く分散させることができるといった顕著な効
果を奏する。
【0361】また、少なくとも2種の各チョコレート原
料を一又は複数の所定立体領域に略配すると共に、その
模様際の少なくとも一部を所定の度合に暈すこと及び又
は所定の度合に入り組ませることによって視覚的にも味
覚的にも所望の程度に調和させた模様を施してなるチョ
コレート原料を製造することができ、その製造に際し、
各チョコレート原料を効率良く分散及び合流させること
ができるといった顕著な効果を奏する。
【0362】23. 本発明のチョコレートの製造方法
は、モールドに略同時に注入される少なくとも色調が異
なる複数種のチョコレート原料によって模様が施される
チョコレートを製造する方法であって、上記14又は1
5に記載のノズルを用い、計量した各所定量の少なくと
も2種の各チョコレート原料を区画室によって水平方向
に案内して分散させ、モールド内の各注入領域に略同時
に注入して固化する工程、又は計量した各所定量の少な
くとも2種の各チョコレート原料を区画室によって水平
方向に案内して分散させ、合流室によって水平方向に案
内して合流させた後、モールド内の各注入領域に或いは
その境界線上に略同時に注入して固化する工程、を含む
ことを特徴とする態様のものであり、上記態様の効果に
加え、少なくとも2種の各チョコレート原料をモールド
内の各注入領域に対応する一又は複数の所定立体領域に
略配することによって視覚的にも味覚的にも所望の程度
に調和させた模様を施してなるチョコレートを製造する
ことができるといった顕著な効果を奏する。
【0363】24. 本発明のチョコレートの製造方法
は、少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々につい
てモールド内に予め設定される各注入領域が、モールド
内において少なくとも1種のチョコレート原料が配置さ
れる注入領域を他種のチョコレート原料が配置される注
入領域によって包囲した態様を含むことを特徴とする上
記18〜21、又は23の何れか1に記載の態様のもの
であり、上記態様の効果に加え、少なくとも1種のチョ
コレート原料を他種のチョコレート原料によって包囲す
ることによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和
させた模様を施してなるチョコレートを製造することが
できるといった顕著な効果を奏する。
【0364】25. 本発明のチョコレートの製造方法
は、少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々につい
てモールド内に予め設定される各注入領域が、モールド
内において所定パターンの繰返しの態様を含むことを特
徴とする上記18〜21、23、又は24の何れか1に
記載の態様のものであり、上記態様の効果に加え、各チ
ョコレート原料を所定パターンの繰返しの態様で略配す
ることによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に調和
させた模様を施してなるチョコレートを製造することが
できるといった顕著な効果を奏する。
【0365】26. 本発明のチョコレートの製造方法
は、他の形成物品を一体化する工程、を更に含むことを
特徴とする上記18〜25の何れか1に記載の態様のも
のであり、上記態様の効果に加え、他の形成物品を一体
化することによって視覚的にも味覚的にも所望の程度に
調和させた模様を施してなるチョコレートを製造するこ
とができるといった顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解斜
視図、(f)はモールド15内の注入領域イ,ロとプレ
ート12の送出孔12a’及びプレート13の送出孔1
3b’との位置関係の一例を示す平面図である。
【図2】(a)〜(d)は図1(a)〜(d)のノズル
を用いて製造したチョコレートの一例であり、(a)は
斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の底
面図、(d)は(b)のd−d線に沿う横断面図であ
る。
【図3】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解斜
視図、(f)はモールド15内の注入領域イ,ロとプレ
ート12の送出孔12a’及びプレート13の送出孔1
3b’との位置関係の一例を示す平面図、(g)はモー
ルド15内の注入領域イ,ロとプレート14aの送出孔
14a’との位置関係の一例を示す平面図である。
【図4】(a)〜(d)は図3(a)〜(d)のノズル
を用いて製造したチョコレートの一例であり、(a)は
斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の底
面図、(d)は(b)のd−d線に沿う横断面図であ
る。
【図5】(a)〜(c)は本発明の実施例を示す分解斜
視図、(d)はモールド24内の注入領域イ,ロとプレ
ート22の送出孔22a’,22b’,22c,22d
との位置関係の一例を示す平面図である。
【図6】(a)〜(e)は図5(a)及び(b)のノズ
ルを用いて製造したチョコレートの一例であり、(a)
は斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の
底面図、(d)は(b)のd−d線に沿う縦断面図、
(e)は(d)のe−e線に沿う横断面図である。
【図7】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解斜
視図、(e)はモールド24内の注入領域イ,ロとプレ
ート22の送出孔22a’,22b’,22c,22d
との位置関係の一例、並びにモールド24内の注入領域
イ,ロとプレート23の送出孔23a’との位置関係の
一例を示す平面図である。
【図8】(a)〜(e)は図7(a)〜(c)のノズル
を用いて製造したチョコレートの一例であり、(a)は
斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の底
面図、(d)は(b)のd−d線に沿う縦断面図、
(e)は(d)のe−e線に沿う横断面図である。
【図9】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解斜
視図、(e)はモールド35内の注入領域イ,ロとプレ
ート32の送出孔32b’及びプレート33の送出孔3
3a’との位置関係の一例を示す平面図である。
【図10】(a)〜(e)は図9(a)〜(c)のノズ
ルを用いて製造したチョコレートの一例であり、(a)
は斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の
底面図、(d)は(b)のd−d線に沿う縦断面図、
(e)は(d)のe−e線に沿う横断面図である。
【図11】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド35内の注入領域とイ,ロと
プレート32の送出孔32b’及びプレート33の送出
孔33a’との位置関係の一例、並びにモールド35内
の注入領域イ,ロとプレート34の送出孔34a’との
位置関係の一例を示す平面図である。
【図12】(a)〜(e)は図11(a)〜(d)のノ
ズルを用いて製造したチョコレートの一例であり、
(a)は斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は
(a)の底面図、(d)は(b)のd−d線に沿う縦断
面図、(e)は(d)のe−e線に沿う横断面図であ
る。
【図13】(a)は図3(d)のプレート14aの他の
態様を示す斜視図、(b)は図7(c)のプレート23
の他の態様を示す斜視図、(c)は図11(d)のプレ
ート34の他の態様を示す斜視図である。
【図14】(a)〜(d)は本発明の実施例の示す分解
斜視図、(e)はモールド45内の注入領域イ,ロとプ
レート42の送出孔42a’及びプレート43の送出孔
43b’との位置関係の一例を示す平面図である。
【図15】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド45内の注入領域イ,ロとプ
レート42の送出孔42a’及びプレート43の送出孔
43b’との位置関係の一例を示す平面図、(g)はモ
ールド45内の注入領域イ,ロとプレート44の送出孔
44a’11〜44a’15,44a’21〜44a25,44
a’31〜44a’35,44a’41〜44a’45,44
a’51〜44a’55との位置関係の一例を示す平面図で
ある。
【図16】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド55内注入領域イ,ロとプレ
ート52の送出孔52a’11〜52a’14,52a’21
〜52a’24及びプレート53の送出孔53b’1〜5
3b’4との位置関係の一例を示す平面図である。
【図17】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド65内の注入領域イ,ロとプ
レート62の62a’11〜62a’14,62a’21〜6
2a’24及びプレート63の送出孔63b’11〜63
b’14,63b’21〜63b’24との位置関係の一例を
示す平面図である。
【図18】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド75内の注入領域イ,ロとプ
レート72の送出孔72a’1,72a’2及びプレート
73の送出孔73b’1,73b’2との位置関係の一例
を示す平面図である。
【図19】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド75内の注入領域イ,ロとプ
レート72の送出孔72a’1,72a’2及びプレート
73の送出孔73b’1,73b’2との位置関係の一例
を示す平面図、(g)はモールド75内の注入領域イ,
ロとプレート74の送出孔74a’11〜74a’15,7
4a’21〜74a’25,74a’31〜74a’35,74
a’41〜74a’45,74a’51〜74a’55との位置
関係の一例を示す平面図である。
【図20】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド85内の注入領域イ,ロとプ
レート82の送出孔82a’1〜82a’3及びプレート
83の送出孔83b’1〜83b’3との位置関係の一例
を示す平面図である。
【図21】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド85内の注入領域イ,ロとプ
レート82の送出孔82a’1〜82a’3及びプレート
83の送出孔83b’1〜83b’3との位置関係の一例
を示す平面図、(g)はモールド85内の注入領域イ,
ロとプレート84の送出孔84a’11〜84a’15,8
4a’21〜84a’25,84a’31〜84a’35,84
a’41〜84a’45,84a’51〜84a’55との位置
関係の一例を示す平面図である。
【図22】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド95内の注入領域イ,ロとプ
レート92の送出孔92a’1〜92a’4及びプレート
93の送出孔93b’1〜93b’5との位置関係の一例
を示す平面図である。
【図23】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド95内の注入領域イ,ロとプ
レート92の送出孔92a’1〜92a’4及びプレート
93の送出孔93b’1〜93b’5との位置関係の一例
を示す平面図、(g)はモールド95内の注入領域イ,
ロとプレート94の送出孔94a’11〜94a’15,9
4a’21〜94a’25,94a’31〜94a’35,94
a’41〜94a’45,94a’51〜94a’55との位置
関係の一例を示す平面図である。
【図24】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド105内の注入領域イ,ロと
プレート102の送出孔102a’1〜102a’8及び
プレート103の送出孔103b’1〜103b’8との
位置関係の一例を示す平面図である。
【図25】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド115内の注入領域イ,ロと
プレート112の送出孔112a’1〜112a’7及び
プレート113の送出孔113b’1〜113b’7との
位置関係の一例を示す平面図である。
【図26】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド115内の注入領域イ,ロと
プレート112の送出孔112a’1〜112a’7及び
プレート113の送出孔113b’1〜113b’7との
位置関係の一例を示す平面図、(g)はモールド115
内の注入領域イ,ロとプレート114の送出孔114
a’11〜114a’15,114a’21〜114a’25
114a’31〜114a’35,114a’41〜114
a’45,114a’51〜114a’55との位置関係の一
例を示す平面図である。
【図27】(a)〜(d)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(e)はモールド125内の注入領域イ,ロと
プレート122の送出孔122a’11〜122a’13
122a’21〜122a’23及びプレート123の送出
孔123b’11〜123b’13,123b’21〜123
b’23との位置関係の一例を示す平面図である。
【図28】(a)〜(e)は本発明の実施例を示す分解
斜視図、(f)はモールド125内の注入領域イ,ロと
プレート122の送出孔122a’11〜122a’13
122a’21〜122a’23及びプレート123の送出
孔123b’11〜123b’13,123b’21〜123
b’23との位置関係の一例を示す平面図、(g)はモー
ルド125内の注入領域イ,ロとプレート124の送出
孔124a’11〜124a’15,124a’21〜124
a’25,124a’31〜124a’35,124a’41
124a’45,124a’51〜124a’55との位置関
係の一例を示す平面図である。
【図29】(a)〜(c)は本発明にかかるチョコレー
トの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10',20,20',30,30',40,40',50,50',60,60',70,70',8
0,80',90,90',100,100',110,110',120,120' チョコレ
ート 11,21,31,41,51,61,71,81,91,101,111,121 ノズル取付
基板 12,13,22,32,33,42,43,52,53,62,63,72,73,82,83,92,9
3,102,103,112,113,122,123 プレート(分散用) 23,34,44,74,84,94,114,124 プレート(合流用) 14 ホッパー 14a 有孔板14a(合流用) 15,24,35,45,55,65,75,85,95,105,115,125 モールド A,B,C チョコレート原料 S 暈し部分(曖昧部分)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】
【発明の実施の形態】本発明において、少なくとも2種
の各チョコレート原料の夫々についてモールド内に予め
設定した各注入領域とは、少なくとも2種の各チョコレ
ート原料をモールドに略同時に注入するに先立って、モ
ールドの内面に沿って予め設定され、且つチョコレート
原料の注入方向に直交するモールド内の交差面上におい
て予め設定された少なくとも2種の各チョコレート原料
の夫々を配置(略同時に注入)するための想定領域をい
う。尚、各注入領域は、モールド内において仕切部材等
によって区画されるものではなく、仮想的に設定される
ものである。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールドに略同時に注入される少なくと
    も色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模様
    が施されるチョコレートであって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定された各注入領域に対応する一又は
    複数の所定立体領域に、少なくとも2種の各チョコレー
    ト原料の夫々を略配してなることを特徴とするチョコレ
    ート。
  2. 【請求項2】 模様際の少なくとも一部を、所定の度合
    に曖昧に暈してなる及び/又は所定の度合に入り組ませ
    てなることを特徴とする請求項1に記載のチョコレー
    ト。
  3. 【請求項3】 少なくとも2種の各チョコレート原料の
    夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、略同形状に等分された態様で設定されることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のチョコレート。
  4. 【請求項4】 少なくとも2種の各チョコレート原料の
    夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、少なくとも1種のチョコレート原料が配置される注
    入領域を他種のチョコレート原料が配置される他の注入
    領域によって包囲した態様を含むことを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1に記載のチョコレート。
  5. 【請求項5】 少なくとも2種の各チョコレート原料の
    夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、所定パターンの繰返しの態様を含むことを特徴とす
    る請求項1〜4の何れか1に記載のチョコレート。
  6. 【請求項6】 他の形成物品を一体化してなることを特
    徴とする請求項1〜5の何れか1に記載のチョコレー
    ト。
  7. 【請求項7】 モールドに略同時に注入される少なくと
    も色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模様
    が施されるチョコレートを製造するノズルであって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した各注入領域の上方に、各注入領
    域の収容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々
    個別に案内すると共に、夫々個別に案内された上記各チ
    ョコレート原料をモールド内の各注入領域に略同時に注
    入する区画室、を備えてなることを特徴とするノズル。
  8. 【請求項8】 モールドに略同時に注入される少なくと
    も色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模様
    が施されるチョコレートを製造するノズルであって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した略同形状に等分された態様で隣
    接する注入領域の境界線に対して夫々略等距離を保つ該
    各注入領域内の対称的な位置の上方に、各注入領域の収
    容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々個別に
    案内すると共に、夫々個別に案内された上記各チョコレ
    ート原料をモールド内の各注入領域に略同時に注入する
    区画室、を備えてなることを特徴とするノズル。
  9. 【請求項9】 モールドに略同時に注入される少なくと
    も色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模様
    が施されるチョコレートを製造するノズルであって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した各注入領域の上方に、各注入領
    域の収容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々
    個別に案内する区画室と、 モールド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個
    別に案内された上記各チョコレート原料の少なくとも一
    部を該隣接する注入領域の境界線の上方において合流さ
    せると共に、合流させた上記チョコレート原料をモール
    ド内において隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣
    接する注入領域の境界線上に略同時に注入する合流室
    と、を備えてなることを特徴とするノズル。
  10. 【請求項10】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造するノズルであって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した略同形状に等分された態様で隣
    接する注入領域の境界線に対して夫々略等距離を保つ該
    各注入領域内の対称的な位置の上方に、各注入領域の収
    容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々個別に
    案内する区画室と、 モールド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個
    別に案内された上記各チョコレート原料の少なくとも一
    部を該隣接する注入領域の境界線の上方において合流さ
    せると共に、合流させた上記チョコレート原料をモール
    ド内において隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣
    接する注入領域の境界線上に略同時に注入する合流室
    と、を備えてなることを特徴とするノズル。
  11. 【請求項11】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造するノズルであって、 モールドに対向する所定面上において少なくとも2種の
    各チョコレート原料の夫々について設けられる一又は複
    数の送出孔を他種のチョコレート原料を送出する送出孔
    と交互に配置するように、各送出孔の配置を組合せて設
    定し、 上記設定に従って、上記少なくとも2種の各チョコレー
    ト原料を夫々個別に水平方向に案内するように拡張する
    と共に、底部に上記各送出孔を穿設し、夫々個別に水平
    方向に案内した少なくとも2種の各チョコレート原料を
    略同時に送出する区画室、を備えてなることを特徴とす
    るノズル。
  12. 【請求項12】 上記区画室に穿設された送出孔から夫
    々個別に送出される各チョコレート原料を水平方向に案
    内して合流させるように拡張すると共に、底部に送出孔
    を穿設し、各チョコレート原料を略同時に送出する合流
    室、を更に備えてなることを特徴とする請求項11に記
    載のノズル。
  13. 【請求項13】 上記区画室において少なくとも1種の
    チョコレート原料が送出される送出孔を他種のチョコレ
    ート原料が送出される送出孔によって包囲するように各
    送出孔の配置を更に設定してなることを特徴とする請求
    項11又は12に記載のノズル。
  14. 【請求項14】 上記区画室において送出孔の配置が、
    少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した各注入領域に対応してその上方
    に設定されることを特徴とする請求項11〜13の何れ
    か1に記載のノズル。
  15. 【請求項15】 少なくとも2種の各チョコレート原料
    の夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、上記交差面上において略同形状に等分された態様で
    設定され、上記区画室の送出孔をモールド内の各注入領
    域の対称的な位置の上方に配置してなることを特徴とす
    る請求項14に記載のノズル。
  16. 【請求項16】 少なくとも2種の各チョコレート原料
    の夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、上記交差面上において少なくとも1種のチョコレー
    ト原料が配置される注入領域を他種のチョコレート原料
    が配置される注入領域によって包囲した態様を含むこと
    を特徴とする請求項7〜10、14、又は15の何れか
    1に記載のノズル。
  17. 【請求項17】 少なくとも2種の各チョコレート原料
    の夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、上記交差面上において所定パターンの繰返しの態様
    を含むことを特徴とする請求項7〜10、又は14〜1
    6の何れか1に記載のノズル。
  18. 【請求項18】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造する方法であって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した各注入領域の上方に、各注入領
    域の収容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々
    個別に案内する工程と、 夫々個別に案内された上記各チョコレート原料をモール
    ド内の各注入領域に略同時に注入する工程と、 モールドに注入されたチョコレート原料を固化する工程
    と、を含むことを特徴とするチョコレートの製造方法。
  19. 【請求項19】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造する方法であって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した略同形状に等分された態様で隣
    接する注入領域の境界線に対して夫々略等距離を保つ該
    各注入領域内の対称的な位置の上方に、各注入領域の収
    容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々個別に
    案内する工程と、 夫々個別に案内された上記各チョコレート原料をモール
    ド内の各注入領域に略同時に注入する工程と、 モールドに注入されたチョコレート原料を固化する工程
    と、を含むことを特徴とするチョコレートの製造方法。
  20. 【請求項20】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造する方法であって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した各注入領域の上方に、各注入領
    域の収容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々
    個別に案内する工程と、 モールド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個
    別に案内された上記各チョコレート原料の少なくとも一
    部を該隣接する注入領域の境界線の上方において合流さ
    せる工程と、 合流させた上記チョコレート原料をモールド内において
    隣接する上記各注入領域内に及び/又は該隣接する注入
    領域の境界線上に略同時に注入する工程と、 モールドに注入されたチョコレート原料を固化する工程
    と、を含むことを特徴とするチョコレートの製造方法。
  21. 【請求項21】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造する方法であって、 少なくとも2種の各チョコレート原料の夫々についてモ
    ールド内に予め設定した略同形状に等分された態様で隣
    接する注入領域の境界線に対して夫々略等距離を保つ該
    各注入領域内の対称的な位置の上方に、各注入領域の収
    容量に応じた注入量の各チョコレート原料を夫々個別に
    案内する工程と、 モールド内において隣接する各注入領域の上方に夫々個
    別に案内された上記各チョコレート原料の少なくとも一
    部を該隣接する注入領域の境界線の上方において合流さ
    せる工程と、 合流させた上記チョコレート原料をモールド内において
    隣接する上記各注入領域に及び/又は該隣接する注入領
    域の境界線上に略同時に注入する工程と、 モールドに注入されたチョコレート原料を固化する工程
    と、を含むことを特徴とするチョコレートの製造方法。
  22. 【請求項22】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造する方法であって、請
    求項11〜13の何れか1に記載のノズルを用い、 計量した各所定量の少なくとも2種の各チョコレート原
    料を区画室によって水平方向に案内して分散させ、モー
    ルドに略同時に注入して固化する工程、又は計量した各
    所定量の少なくとも2種の各チョコレート原料を区画室
    によって水平方向に案内して分散させ、合流室によって
    水平方向に案内して合流させた後、モールドに略同時に
    注入して固化する工程、を含むことを特徴とするチョコ
    レートの製造方法。
  23. 【請求項23】 モールドに略同時に注入される少なく
    とも色調が異なる複数種のチョコレート原料によって模
    様が施されるチョコレートを製造する方法であって、請
    求項14又は15に記載のノズルを用い、 計量した各所定量の少なくとも2種の各チョコレート原
    料を区画室によって水平方向に案内して分散させ、モー
    ルド内の各注入領域に略同時に注入して固化する工程、
    又は計量した各所定量の少なくとも2種の各チョコレー
    ト原料を区画室によって水平方向に案内して分散させ、
    合流室によって水平方向に案内して合流させた後、モー
    ルド内の各注入領域に或いはその境界線上に略同時に注
    入して固化する工程、を含むことを特徴とするチョコレ
    ートの製造方法。
  24. 【請求項24】 少なくとも2種の各チョコレート原料
    の夫々についてモールドに予め設定される各注入領域
    が、上記交差面上において少なくとも1種のチョコレー
    ト原料が配置される注入領域を他種のチョコレート原料
    が配置される注入領域によって包囲した態様を含むこと
    を特徴とする請求項18〜21、又は23の何れか1に
    記載のチョコレートの製造方法。
  25. 【請求項25】 少なくとも2種の各チョコレート原料
    の夫々についてモールド内に予め設定される各注入領域
    が、所定パターンの繰返しの態様を含むことを特徴とす
    る請求項18〜21、23、又は24の何れか1に記載
    のチョコレートの製造方法。
  26. 【請求項26】 他の形成物品を一体化する工程、を更
    に含むことを特徴とする請求項18〜25の何れか1に
    記載のチョコレートの製造方法。
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