JP2000050802A - 装飾食品及びその製造方法とその製造装置 - Google Patents

装飾食品及びその製造方法とその製造装置

Info

Publication number
JP2000050802A
JP2000050802A JP10224074A JP22407498A JP2000050802A JP 2000050802 A JP2000050802 A JP 2000050802A JP 10224074 A JP10224074 A JP 10224074A JP 22407498 A JP22407498 A JP 22407498A JP 2000050802 A JP2000050802 A JP 2000050802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
food
mold
decorative
chocolate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10224074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4009369B2 (ja
JP2000050802A5 (ja
Inventor
Atsuji Akutagawa
篤二 芥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akutagawa Confectionery Co Ltd
Original Assignee
Akutagawa Confectionery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akutagawa Confectionery Co Ltd filed Critical Akutagawa Confectionery Co Ltd
Priority to JP22407498A priority Critical patent/JP4009369B2/ja
Publication of JP2000050802A publication Critical patent/JP2000050802A/ja
Publication of JP2000050802A5 publication Critical patent/JP2000050802A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4009369B2 publication Critical patent/JP4009369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G3/00Sweetmeats; Confectionery; Marzipan; Coated or filled products
    • A23G3/0002Processes of manufacture not relating to composition and compounding ingredients
    • A23G3/0097Decorating sweetmeats or confectionery
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/50Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by shape, structure or physical form, e.g. products with an inedible support
    • A23G1/54Composite products, e.g. layered laminated, coated, filled

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、量産される各装飾食品にお
いて環状模様が均一に現われるように、色彩の異なる二
種類の流動性食品材料を一体とし、安定した品質で装飾
性に富んだ特異な装飾食品を提供せんとする。 【解決手段】 色彩の異なる二種類の流動性食品材料か
らなる装飾食品であって、その形態がモールドに設けた
凹部の開口部と開口部を除く内面形状とに合致し、かつ
上記凹部の内面形状に合致する箇所で上記二種類の流動
性食品材料のうち一種類の流動性食品材料が他種類の流
動性食品材料を包み込んだ環状模様を形成してなる装飾
食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装飾食品、詳細には
色彩の異なる二種類の流動性食品材料により模様を現わ
した装飾食品とその製造方法及びその製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、色彩の異なる複数種の流動性食品
材料を用いた色付き食品としては、ゼリー、アイスクリ
ーム、キャンディー、カマボコなどが知られている。
【0003】また、装飾チョコレートとしては、一種類
の流動性チョコレートの上に色の異なる他種類の流動性
チョコレートを浮かせるように少量落し、これを自然拡
散することで表面だけマーブル様の模様を施した装飾チ
ョコレートなどが知られている。
【0004】さらに、チョコレート表面に転写フィルム
やスクリーン印刷により模様を描いたものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマーブル模様状のチョコレートは模様が製品の一つ
一つにおいて異なり、品質の安定と保持において必ずし
も十分なものと云えなかった。
【0006】また、マーブル模様やスクリーン印刷等で
は表面だけに装飾模様が平面状に現われる単純なもの
で、装飾性においても興味が薄く、食感においても単調
なものであった。
【0007】そこで、本発明では、量産される各装飾食
品において環状模様が均一に現われるように、色彩の異
なる二種類の流動性食品材料を一体とし、安定した品質
で装飾性に富んだ特異な装飾食品を提供せんとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、色彩の
異なる二種類の流動性食品材料からなる装飾食品であっ
て、その形態がモールドに設けた凹部の開口部と開口部
を除く内面形状とに合致し、かつ上記凹部の内面形状に
合致する箇所で上記二種類の流動性食品材料のうち一種
類の流動性食品材料が他種類の流動性食品材料を包み込
んだ環状模様を形成してなる装飾食品にある。尚、上記
モールドは、装飾食品の販売用包装容器を兼ねたものと
することができる。
【0009】上記色彩の異なる二種類の流動性食品材料
としては、チョコレート、ヨーカン、キャンディー、ア
イスクリーム、チーズ、ゼリーがあり、なかでも装飾食
品を装飾チョコレートとした場合における二種類のチョ
コレート材料の色違いは、一方が褐色のチョコレート色
で他方がホワイトチョコレートのもの(カカオマスの含
まれないカカオバターと粉糖・粉乳を主成分としたも
の)が、代表的であるが、これに限らず褐色チョコレー
トのカカオマスの含有量を変えることにより色の濃淡を
表わすか、ホワイトチョコレートに各種色の天然又は合
成着色料で着色したものの組み合わせか、これらとホワ
イトチョコレートの組み合わせが考えられる。
【0010】この冷却により固化する流動性食品材料の
他に、同材料としてかまぼこやカステラなど加熱により
固化するものも含まれる。
【0011】モールドは、1個のモールドに1個の大形
凹部を設けたものであるが、多数の凹部を設け、一つ一
つの凹部に二種類の各流動性食品材料の流体原料を吐出
するノズル口が対応するように構成されてもよい。
【0012】本発明の別の要旨は、色彩の異なる二種類
の流動性食品材料の流体原料をモールドへ充填する充填
装置と、充填した流動性食品材料を固化する固化装置
と、固化した流動性食品材料をモールドから取り出す離
型装置とからなる装飾食品の製造装置において、一種類
の流動性食品材料の流体原料を水平方向に移動・拡散す
る上層部と、他種類の流動性食品材料の流体原料を水平
方向に移動・拡散する下層部とを確保するノズル組立体
が、上記充填装置に含まれ、該ノズル組立体が、上記各
流動性食品材料の流体原料を吐出するように上層部と下
層部との送出孔を同一鉛直方向に配置して備えた装飾食
品の製造装置にある。
【0013】ここで、上記ノズル組立体においては、上
層部の送出孔を下層部の送出孔より小径としたり、下層
部の送出孔の周縁を下方に向って縮径するテーパ面状と
したり、上層部の送出孔から下方に向ってガイド筒体を
延設したりすることができるほか、これらを組み合せた
ものを採用することもできる。
【0014】本発明の更に別の要旨は、ノズル組立体の
上層部において一種類の流動性食品材料の流体原料を水
平方向に移動・拡散すると共に、ノズル組立体の下層部
において他種類の流動性食品材料の流体原料を水平方向
に移動・拡散する工程と、ノズル組立体の上層部と下層
部における同一鉛直位置に設けた同一送出孔から各流動
性食品材料の流体原料を吐出してモールドに充填する工
程と、モールドに充填した流動性食品材料を固化してモ
ールドから取り出す工程と、を含む装飾食品の製造方法
にある。
【0015】上記モールドを販売用包装容器を兼ねたも
のとし、該容器の凹部中に二種類の流動性食品材料の流
体原料を充填装置で充填し、固化装置で固化することで
上記離型装置を用いないようにして、モールド兼用販売
容器に装飾食品を包装するようにした製造装置とするこ
とも考えられる。
【0016】色彩の異なる二種類の流動性食品材料は、
異なる食材間によって色が異なる場合と、同一食材間で
食用天然又は合成着色料などにより色が異なる場合を含
む。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明における二種類の流動性
食品材料からなる装飾食品の一つである装飾チョコレー
トは、普通のチョコレート色(褐色)とホワイト色、ま
たは各種食品用天然又は人工の食用着色料を入れた2種
以上のチョコレート等の2色以上のチョコレートを組み
合わせた表面凹凸または表面の平坦な模様からなる。チ
ョコレート流体原料は、通常チョコレート流体原料と略
同じ粘度と温度でテンパリングされるが、ノズル孔を通
す粘度とある程度の粘度であれば支障ない。
【0018】モールドは、ポリカーボネートなど熱に強
く、軽くて成形性に優れ、強靭な樹脂から選ばれた上部
開口部を有する器状のもので、そのモールド内はノズル
から投入された流動性食品材料の流体原料の量と位置及
び数によって複数種の流動性食品材料の占める大きさ、
形が決まり、全体としての装飾模様が形成され、模様際
は互いの流動性食品材料同志の結晶により一体化が図れ
る。
【0019】モールドは、木製、金属製、ポリカーボネ
イドやスチロール等のプラスチック製プレートなど、一
つのモールドに一個の凹部が成形されているもの、また
は各モールド内に二個以上の凹部を設けたもの、あるい
はモールドを二つ割にしたものも考えられる。
【0020】充填装置は、色の異なる二種以上の流動性
食品材料の流体原料を各別に入れておく二つ以上の貯蔵
槽とその下に予め設定した量をシリンダーのストローク
量の調整、またはシリンダ内径の大きさの違いによっ
て、ノズルから各流体原料がモールド内に所定量吐出で
きるようにしている。なお、各流体原料は、互いに同量
であつてもよいし異なる量としてもよい。
【0021】固化装置は、通常クーリングトンネルと呼
ばれるものを使用するが、流動性食品材料をカマボコや
カステラなどとする場合には加熱室又は加熱トンネルな
どの加熱装置が用意される。
【0022】離型装置は、固化した装飾食品をモールド
より型抜きする装置であり、上下にするか、モールドを
持ち上げて開口部を下にして叩き落とすことで装飾食品
をモールドより強制的に取り出すようにしてもよい。
【0023】なお、この離型装置はモールドが販売容器
を兼用する場合には必要ない。
【0024】量産された各装飾食品は、略同一の装飾模
様であり、これら全体をモールドの開口部を除く内面の
形状とともに鳥、動物、人物、種々のキャラクター、そ
の他の形態に仕上げる。
【0025】装飾食品の全体形状は、平面丸形、角形で
所定厚さの板状のものに限られず、開口部より底部を縮
径にした逆三角錐のモールドを用いた三角錐状のものな
ど、モールド内で固化した食品がモールド側壁を逆テー
パにする場合などにより型抜きできない場合を除き、表
面凹凸を鳥や動物などの形態に則した種々のものに仕上
げることもできる。
【0026】また、上記装飾食品の形状はモールド上に
設置した1個のノズルに対する1個のモールド内に1個
作ることはもちろん、1個のモールド上に複数のノズル
を配置して、同時押し出しにより、複数の同一パターン
の繰り返し模様を作ることもできる。これらの場合、流
動性食品材料の流体原料の粘度等の性質は、いずれのノ
ズルから押し出されるものも同一にすることが同一パタ
ーンの繰り返し模様を設けるといった設計上、あるいは
充填装置にある流動性食品材料の流体原料の容器部を一
つにできるといった設備の単純化と経済性の上でメリッ
トがあるが、各ノズルから押し出される流動性食品材料
の流体原料の粘度が異なるものであっても、定量で複数
ノズルからモールド内に押し出すものであれば、モール
ド内の模様全体としては同一のものが成形できる。
【0027】なお、モールド内の一部又は全部に食用印
刷模様をシルク印刷などで直接印刷するか、フィルム製
の転写紙として印刷したモールド底の模様を流動性食品
材料に転写するなどして、さらに複雑な装飾模様を施す
こともできる。
【0028】装飾食品の製造装置における充填装置は、
流動性食品材料の流体原料を収容する容器部(図示せ
ず)と、この容器部から上記流体原料をシリンダ(図示
せず)で定量ずつ送り出すノズル部とからなる、既に実
用されている装置であり、この発明の特徴とするところ
はこのうちのノズル部の構造にある。
【0029】詳しくは、ノズル部はノズル取付基板とそ
の下部に設置しているノズル片に特徴があり、前者の取
付基板はダイカストもしくは切削加工など一体成形で作
られ、ノズル部の下部との間にノズル部より送られてく
る複数の流動性食品材料の流体原料を通す通路を各別に
設け、それぞれには1以上の上孔を貫通して設けること
により、上記流体原料を下方のノズル片へ送り出すよう
に構成している。ノズル片は、上記取付基板から来た上
記流体原料を受けて通す通路を設け、この通路では上記
流体原料を水平方向に移動し、拡散して下方のモールド
に落下するように構成する。
【0030】上記ノズル片は平板状の1枚より、2枚以
上重ねることで、更に他の通路によりさらに上記流体原
料を拡散し、上記下孔より多くの下孔からモールド内に
吐出することでさらに複雑な装飾模様食品を現出させる
ことができる。ノズル片の下孔の位置、径の大きさ、形
状などにより相対するモールドとの関係で様々な模様を
設計することができる。
【0031】この発明に用いる流動性食品材料として
は、チョコレートの他に、ようかん、キャンディー、ア
イスクリーム、チーズ、ゼリー、カステラ、かまぼこな
ど初め流動性で、その後固化あるいは半固化状態で容器
に収容される食品を含む。
【0032】なお、本明細書中における「チョコレー
ト」は、準チョコレート、チョコレート菓子、準チョコ
レート菓子等の製品を含む広義のチョコレートをいう。
【0033】
【実施例】以下、この発明を、その代表的実施例として
装飾チョコレートをもって添付図面に基づいて説明する
が、この発明はチョコレートに限定されるものではな
い。
【0034】尚、図中に示した各装飾チョコレートは、
モールドによって成型されたものを裏返した状態で示し
ており、その底面を除く表面がその製造に用いたモール
ドの内周面の一部又は全部に対応し、またその底面がそ
の製造に用いたモールドの内周面部分を除く開口部分に
対応する。実施例においてチョコレートを説明するにあ
たっては、上述したように裏返した状態で示したものを
基準に説明する。
【0035】図1(a)〜(c)に示すノズルNは、充
填装置の一部として機能し、モールド14(図1
(d))に略同時に注入される少くとも色彩の異なる二
種類のチョコレート流体原料A,Bにより図2に示すよ
うな装飾チョコレート10を製造するものである。この
ノズルNは、ノズル取付基板11と、その下方に補助板
(図示せず)を介してビスで取付けられる二枚のノズル
片12,13とからなる。
【0036】詳細には、ノズル取付基板11(図1
(a))は、図示しないデポジッターから供給されるチ
ョコレート流体原料A(褐色),B(ホワイト)を夫々
個別に水平方向に案内するための通路11a,11bを
備え、各チョコレート流体原料A,Bを夫々個別に送出
する上孔11a,11bを該通路11a,11bに穿設
している。
【0037】上記基板11の下方に配置されるノズル片
12(図1(b))は、上記基板11の上孔11aから
送出される所定量のチョコレート流体原料Aを受けて水
平方向に移動・拡散するために槽状に区画された通路1
2aと、上記基板11の上孔11bから送出される所定
量のチョコレート流体原料Bを受けて直接通過させる通
孔12bを備え、移動・拡散されたチョコレート流体原
料Aを送出する4つ(複数)の下孔12a〜12aを該
通路12aの等間隔4箇所に穿設している。
【0038】上記ノズル片12の下方に更に配置される
ノズル片13(図1(c))は、上記ノズル片12の通
孔12bを通過したチョコレート流体原料Bを受けて水
平方向に移動・拡散するためのX溝状に区画された通路
13aを備え、移動・拡散されたチョコレート流体原料
Bを送出する4つ(複数)の下孔13a〜13aを該通
路13aの各溝端に穿設している。
【0039】このように、ノズル片12,13は、その
上層部において一種類のチョコレート流体原料Aを水平
方向に移動・拡散すると共に、その下層部において他種
類のチョコレート流体原料Bを移動・拡散するといった
ノズル組立体としてみることができる。
【0040】特に、上述したノズル片12,13におい
ては、ノズル片12の下孔12a〜12aがノズル片1
3の通路13に連通し、ノズル片13の下孔13a〜1
3aの各鉛直方向上方に位置する配置関係にある。
【0041】図5は、図1(c)のD−Dの概略断面図
を示したものである。ここでは、ノズル片12の下孔1
2a〜12aが、ノズル片13の下孔13a〜13aよ
り小径の態様で形成されているほか、ノズル片13の下
孔13a〜13aの周縁が下方に向って縮径するように
テーパ面状の態様としている。尚、ノズル片12,13
における下孔12a〜12a及び13a〜13aは、上
記態様に限定されるものではなく、図6又は図7に示す
ような態様とすることができる。具体的には、ノズル片
12の下孔12a〜12aに対して下方に向ってガイド
筒体12cを延設することができ、そのガイド筒体12
cの延設長としては、ノズル片13の下孔13a〜13
aの直前まで延設する態様としたり、ノズル片13の下
孔13a〜13aを貫通するように延設する態様とする
ことができる。
【0042】次に、上記装置を用いた装飾チョコレート
の製造方法を説明する。まず、充填装置のデポジッター
より所定量づつAとBが個別にノズル取付基板11の通
路11a,11bに供給され、上孔11a,11bから
ノズル片12の通路12a及び通孔12bに送出され
る。
【0043】ノズル取付基板11の上孔11aからノズ
ル片12の通路12a上に送出されたチョコレート流体
原料Aは、その通路12aを満たすように水平方向に移
動・拡散される。他方、ノズル取付基板11の上孔11
bからノズル片12の通孔12bを径てノズル片13の
通路13a上に送出されたチョコレート流体原料Bはそ
の通路13aを満たすように水平方向に移動・拡散され
る。
【0044】ノズル片12,13において水平方向に移
動・拡散された上記各チョコレート流体原料A,Bは、
下孔12a〜12a及び13a〜13aからモールド1
4に送出されることになる。このとき、ノズル片13の
通路13aに連通したノズル片12の下孔12a〜12
aから送出されるチョコレート流体原料Aは、ノズル片
13の通路13a内を満たしたチョコレート流体原料B
に突入し、貫通するように、ノズル片13の下孔13a
〜13aからチョコレート流体原料Bと共に送出される
ことになる。
【0045】そして、図1(d)示すように、ノズル片
13の下孔13a〜13aから送出されたチョコレート
流体原料A,Bはモールド14の等間隔4箇所の部分に
注入される。尚、チョコレート流体原料A,Bのモール
ド14への注入は、その注入開始から注入終了に至るま
で略同時に行なわれる。
【0046】ノズル片13の下孔13a〜13aからモ
ールド14に注入されたチョコレート流体原料A,B
は、モールド14内において次第に膨張するように拡が
り、接触して互いにせめぎあうことになる。これを固化
して取り出すことにより、図2に示すような4つの環状
模様を表わした装飾チョコレート10が得られた。尚、
図1(d)のモールド14において破線で示す各領域
は、図1(c)のノズル片14の各下孔13a〜13a
に対応するものであり、各下孔13a〜13aから送出
されたチョコレート流体原料A,Bによる装飾チョコレ
ート10の各環状模様がそれらの各領域に概ね現れてい
る。
【0047】図3は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。ここで、上述した実施例と特に異なるところは、
図1(c)のノズル片13に相当する図3(c)のノズ
ル片13においてX溝状の通路13aの中心部に下孔1
3aを設けた態様としたことにある。従って、他の各部
材については同一番号を付し、重複説明を避ける。
【0048】図3のノズル片12,13においては、ノ
ズル片12の通孔12bがノズル片13の通路13aに
連通し、ノズル片13の下孔13aの鉛直方向上方に位
置する配置関係にある。従って、ノズル片13の下孔1
3aからは、チョコレート流体原料Bが単独で送出され
る。
【0049】図8は、図3(c)のE−Eの概略断面図
を示すものである。ここでは、ノズル片12の通孔12
bが、ノズル片13の下孔13aと略同径の態様で形成
されている。尚、ノズル片12,13における通孔12
b及び下孔13aは、上記態様に限定されるものではな
く、図9に示すように、ノズル片12の通孔12bに対
して下方に向ってガイド筒体13cを延設することもで
きる。
【0050】この装置(図3)を用いた装飾チョコレー
トの製造においては、前述した実施例と同様に、充填装
置のデポジッターより所定量づつAとBが個別にノズル
取付基板11の通路11a,11bに供給され、チョコ
レート流体原料Aはノズル片12の通路12aによって
水平方向に移動・拡散され、チョコレート流体原料Bは
ノズル片13の通路13aによって水平方向に移動・拡
散される。その後、水平方向に夫々移動・拡散されたチ
ョコレート流体原料A,Bは、ノズル片13の下孔13
a〜13aからチョコレート流体原料Aがチョコレート
流体原料Bと共にモールド14の等間隔4箇所に注入さ
れ、ノズル片13の下孔13aからチョコレート流体原
料Bがモールド14の略中央に注入される。
【0051】こうして装飾チョコレートの製造を実施し
たところ、図4に示すような装飾チョコレート10'が
得られた。尚、図3(d)のモールド14において破線
で示す中央部を除く四隅の各領域は、図3(c)のノズ
ル片14の各下孔13a〜13aに対応するものであ
り、各下孔13a〜13aから送出されたチョコレート
流体原料A,Bによる装飾チョコレート10'の各環状
模様がそれらの各領域に概ね現れている。
【0052】尚、上述した各実施例の装飾チョコレート
10,10'において、図中のA+Bの部分は、チョコ
レート流体原料A,Bが重なりあっている様子を示して
いる。この部分(A+B)は、モールド14内において
チョコレート流体原料A,Bが流動したことによって生
じたものと考えられ,チョコレート流体原料A(褐色)
からみればその色彩が薄くなったものであり、チョコレ
ート流体原料B(ホワイト)からみればその色彩が濃く
なっている。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、量産される各装飾食品
において環状模様が均一に表われるように、色彩の異な
る二種類の流動性食品材料を一体とし、安定した品質で
装飾性に富んだ特異な装飾食品が得られる。また、上記
装飾食品が簡易に得られる製造方法及び製造装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜(c)は本発明の装飾食品の製造
装置のうちの特徴部分である充填装置におけるノズル取
付基板の一部とその下に重ねて設置される二枚のノズル
片の一例を示す分解斜視図である。図1(d)はモール
ドの一例を示す斜視図である。図1(e)は図1(d)
の平面図である。
【図2】図2は図1の装置によって作られた装飾食品を
示す斜視図である。
【図3】図3(a)〜(c)は本発明の装飾食品の製造
装置のうちの特徴部分である充填装置におけるノズル取
付基板の一部とその下に重ねて設置される二枚のノズル
片の他の例を示す分解斜視図である。図3(d)はモー
ルドの一例を示す斜視図である。図3(e)は図3
(d)の平面図である。
【図4】図4は図3の装置によって作られた装飾食品を
示す斜視図である。
【図5】図5は図1(c)及び図3(c)のD−Dの概
略断面図の一例である。
【図6】図6は図1(c)及び図3(c)のD−Dの概
略断面図の他の例である。
【図7】図7は図1(c)及び図3(c)のD−Dの概
略断面図の他の例である。
【図8】図8は図3(c)のE−Eの概略断面図の一例
である。
【図9】図9は図3(c)のE−Eの概略断面図の他の
例である。
【符号の説明】
10,10' 装飾チョコレート(装飾食品) 11 ノズル取付基板 12,13 ノズル片 14 モールド A,B チョコレート原料(流体原料) N ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色彩の異なる二種類の流動性食品材料か
    らなる装飾食品であって、 その形態がモールドに設けた凹部の開口部と開口部を除
    く内面形状とに合致し、かつ上記凹部の内面形状に合致
    する箇所で上記二種類の流動性食品材料のうち一種類の
    流動性食品材料が他種類の流動性食品材料を包み込んだ
    環状模様を形成してなる装飾食品。
  2. 【請求項2】 上記モールドが、装飾食品の販売用包装
    容器を兼ねた請求項1に記載の装飾食品。
  3. 【請求項3】 色彩の異なる二種類の流動性食品材料の
    流体原料をモールドへ充填する充填装置と、充填した流
    動性食品材料を固化する固化装置と、固化した流動性食
    品材料をモールドから取り出す離型装置とからなる装飾
    食品の製造装置において、 一種類の流動性食品材料の流体原料を水平方向に移動・
    拡散する上層部と、他種類の流動性食品材料の流体原料
    を水平方向に移動・拡散する下層部とを確保するノズル
    組立体が、上記充填装置に含まれ、 該ノズル組立体が、上記各流動性食品材料の流体原料を
    吐出するように上層部と下層部との送出孔を同一鉛直方
    向に配置して備えた装飾食品の製造装置。
  4. 【請求項4】 ノズル組立体の上層部において一種類の
    流動性食品材料の流体原料を水平方向に移動・拡散する
    と共に、ノズル組立体の下層部において他種類の流動性
    食品材料の流体原料を水平方向に移動・拡散する工程
    と、 ノズル組立体の上層部と下層部における同一鉛直位置に
    設けた同一送出孔から各流動性食品材料の流体原料を吐
    出してモールドに充填する工程と、 モールドに充填した流動性食品材料を固化してモールド
    から取り出す工程と、を含む装飾食品の製造方法。
JP22407498A 1998-08-07 1998-08-07 装飾食品の製造装置と製造方法 Expired - Fee Related JP4009369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22407498A JP4009369B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 装飾食品の製造装置と製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22407498A JP4009369B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 装飾食品の製造装置と製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000050802A true JP2000050802A (ja) 2000-02-22
JP2000050802A5 JP2000050802A5 (ja) 2005-08-25
JP4009369B2 JP4009369B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=16808162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22407498A Expired - Fee Related JP4009369B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 装飾食品の製造装置と製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4009369B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006038580A1 (ja) * 2004-10-04 2006-04-13 Akutagawa Confectionery Co., Ltd. 複数色模様食品の製造方法
JP2010227121A (ja) * 2010-07-12 2010-10-14 Akutagawa Seika Kk 複数色模様食品の製造方法とその方法に用いるモールド
JP2015084730A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 進一 上田 焼き菓子の着色装置
EP3027041A4 (en) * 2013-07-31 2017-03-15 General Mills, Inc. A surface patterned frozen dessert and manufacturing method and apparatus for same

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55102358A (en) * 1979-01-31 1980-08-05 Ugorou Suzuki Production of jelly of bean jam
JP3052194B2 (ja) * 1997-05-28 2000-06-12 芥川製菓株式会社 チョコレート菓子を製造するノズルとそのノズルを使用したチョコレート菓子の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55102358A (en) * 1979-01-31 1980-08-05 Ugorou Suzuki Production of jelly of bean jam
JP3052194B2 (ja) * 1997-05-28 2000-06-12 芥川製菓株式会社 チョコレート菓子を製造するノズルとそのノズルを使用したチョコレート菓子の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006038580A1 (ja) * 2004-10-04 2006-04-13 Akutagawa Confectionery Co., Ltd. 複数色模様食品の製造方法
JP2006101744A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Akutagawa Seika Kk 複数色模様食品の製造方法
JP2010227121A (ja) * 2010-07-12 2010-10-14 Akutagawa Seika Kk 複数色模様食品の製造方法とその方法に用いるモールド
EP3027041A4 (en) * 2013-07-31 2017-03-15 General Mills, Inc. A surface patterned frozen dessert and manufacturing method and apparatus for same
JP2015084730A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 進一 上田 焼き菓子の着色装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4009369B2 (ja) 2007-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3658505B2 (ja) 複合食品の製造方法とその装置
KR100366259B1 (ko) 장식초콜렛과 그 제조방법 및 그 제조장치
AU2008271621B2 (en) Candy product
ZA200508090B (en) Packaged decorated frozen confection and method of manufacture
EP1313374B1 (en) A frozen confectionery product and method of manufacture
RU2185071C2 (ru) Способ изготовления кондитерского изделия
JP2000050802A (ja) 装飾食品及びその製造方法とその製造装置
JP3121400U (ja) 立体的に成形された模様付き冷凍菓子製品
JP4575276B2 (ja) 複数色模様食品の製造に用いるモールド
JP4862089B2 (ja) 複数色模様食品の製造方法とその製造装置
JP3808207B2 (ja) 装飾食品およびその製造方法と製造装置
JPH11346660A (ja) 装飾食品およびその製造方法と製造装置
JP2005192570A (ja) 装飾食品とその製造方法
JP2018122908A (ja) 容器及び容器入り多層ゼリー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees