JPH1124230A - 乾燥方法及び乾燥機 - Google Patents

乾燥方法及び乾燥機

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Publication number
JPH1124230A
JPH1124230A JP18383897A JP18383897A JPH1124230A JP H1124230 A JPH1124230 A JP H1124230A JP 18383897 A JP18383897 A JP 18383897A JP 18383897 A JP18383897 A JP 18383897A JP H1124230 A JPH1124230 A JP H1124230A
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JP
Japan
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air
temperature
operation amount
humidity
air conditioning
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Application number
JP18383897A
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English (en)
Inventor
Hajime Nozawa
肇 野澤
Hajime Ishimoto
一 石本
Nakamasa Satou
中正 佐藤
Akio Fukuda
明夫 福田
Masaru Mizukoshi
勝 水越
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥実行時間に対する空調条件の切り替え時
間を小さくして、生産効率をあげることを第一の目的と
する。 【解決手段】 互いに異なる複数品種の写真感光材料を
搬送方向に直交するラインに沿った非塗布領域で区切っ
て複数の塗布領域を備えたウェブを、任意の加工工程を
施す加工ゾーン、温度条件と湿度条件を互いに独立して
制御した空調ゾーンの順に通過させて前記写真感光材料
を乾燥する乾燥方法において、前記ウェブが搬送され
て、前記非塗布領域と前記非塗布領域の搬送方向下流側
で隣接する塗布領域との境界部が前記空調ゾーンから搬
出されると、前記空調ゾーンの温度条件と湿度条件を、
前記境界部の搬送方向上流で隣接する塗布領域に塗布さ
れた写真感光材料に適する空調条件へ切り換えを開始す
る事を特徴とする乾燥方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光材料等の乾燥工
程や一般空調に用いる乾燥方法及び、空調機を備えた乾
燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムの製造工程では、写真乳剤
の塗布工程、塗布工程に続く乾燥工程が実行される。図
7は写真乳剤塗布工程後に用いる従来の乾燥機300の
概念を示すブロック図である。図8は従来の乾燥機の温
湿度制御部5を示す制御ブロック図である。図9は乾燥
機300が実行する制御を示すタイミングチャートであ
る。
【0003】写真フィルムPは塗布工程で写真乳剤を塗
布された上で、乾燥機300に設けた複数の空調ゾーン
3a〜nを通過する。各空調ゾーン3a〜nには温湿度
制御した空気を空調ゾーンに送り込む空調機4a〜nが
それぞれ1つ備えられている。空調機4a〜nは温度制
御を実行する冷却器と加熱器、湿度制御を実行する除湿
器と加湿器(図示せず)が備えられている。各空調機4
a〜nで、冷却器、加熱器、除湿器は熱媒体との温度交
換を行い、加湿器は蒸気を直接噴射する。熱媒体や蒸気
の流量を調節するバルブの開度を制御して各空調機4a
〜nの内部を流通する空気の温湿度制御を実行する。温
湿度の制御はバルブ開度を制御する温湿度制御部5a〜
nによってコントロールされる。温湿度制御部5a〜n
はバルブ開度の制御値を算出して、制御値を各空調機4
a〜nに渡す。各空調ゾーン3a〜nはこうして温湿度
を調整された空気が空調機5a〜nから流入し、この空
気に写真感光材料が触れて、それぞれ異なる温湿度条件
で写真乳剤の乾燥工程が実行される。
【0004】多種類の写真フィルムを生産する場合は、
複数の種類の写真乳剤を準備して、塗布工程で一つのポ
リエチレンテレフタレートフィルムベース(以下PET
ベースとも言う。)に各種の写真乳剤を一種類ずつ順次
塗布する。塗布する写真乳剤を切り換える際には、塗布
の実行を停止したままPETベースを搬送し、異なる乳
剤が重ねて塗布されることを避ける。写真フィルムPは
ワインダーで巻き取られて各ゾーンを一定速度で搬送さ
れ、各空調ゾーン3a〜nを通過中に十分に乾燥され
る。
【0005】ところで異なる種類の乳剤は、乾燥工程で
の温度、湿度の最適条件が異なる。そのため、複数の種
類の乳剤の乾燥工程を実行する乾燥機300では、各空
調ゾーン3a〜nの温湿度を切り替え設定できる温湿度
制御部5a〜nが採用されている。
【0006】図7で、温湿度制御部5は、各空調ゾーン
3a〜nのそれぞれで実行する乾燥プロセス1〜nまで
の、温湿度制御テーブルを保持している。温湿度制御テ
ーブルは、乾燥プロセス1の設定値として設定温度a、
設定湿度b、乾燥プロセス2の設定値として設定温度
c、設定湿度d、以下同様に各乾燥プロセス3〜nの設
定温度と設定湿度をそれぞれ保持している。乾燥機4a
〜nが空調ゾーン3a〜nに向けて送り出す空気の温湿
度は、乾燥機4a〜nの排気通路に設置したセンサーS
1〜Snで検知して温湿度制御部5にフィードバックし
て、PID制御の手法で乾燥機4a〜nの操作量を制御
する。
【0007】従来、空調ゾーンの温度と相対湿度とを高
精度に一定に維持する温湿度制御方法として以下のよう
なものがある。
【0008】冷却器と加熱器で温度制御を、除湿器と
加湿器で湿度制御を行うのに、温度制御と湿度制御をP
ID制御によってそれぞれ独立して行う。このPID制
御は、各ゾーンに設置された温度センサー及び湿度セン
サーの検出値を冷却器、加熱器、除湿器の熱媒体の流量
調整バルブと、加湿器の蒸気の流量調整するバルブの開
度にフィードバックして温度、相対湿度を制御する。
【0009】温湿度の制御をフィードフォワード制御
とフィードバック制御の2段階で実行する。フィードフ
ォワード制御では数式化したモデルを用いて冷却器、加
熱器、除湿器、加湿器のバルブ開度の基本的な制御値を
設定して、概バルブ開度で安定状態に収斂する温湿度に
対して、更に温度センサー及び湿度センサーで温湿度を
実測して、状態フィードバック制御をかける(特開平8
−123556号に記載の技術)。
【0010】またの技術を採用した空調機では、写
真フィルムPに塗布された写真乳剤の品種が切り替わる
度に各ゾーンの温湿度条件を変更する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところがの方法の場
合、温湿度条件の切り替えが終了するまでに時間がかか
るので、温湿度条件の切り替えを開始すると写真フィル
ムPの乾燥を一端停止して、空調機が備えている全ての
空調ゾーンの温湿度が次品種の写真乳剤に最適化されて
から乾燥を再開する。各空調ゾーンの温湿度条件の切り
換えを一斉に開始して、一旦停止した乾燥を再開するま
でに30分以上を要することが多い。このように切り換
え時間が浪費されると生産効率があがらない。特に多品
種のフィルムを少量生産する場合は、乾燥実行時間に対
して切り替え時間が大きくなり、生産効率が極めて悪化
する。
【0012】また、の場合、の問題点である切り替
え時間が短縮される効果がある。しかしながら、モデル
化とモデル同定に手間がかかる。写真フィルムの乾燥に
用いる空調機では、各空調ゾーン毎にモデル化、モデル
同定の必要があるので、空調ゾーン数が多いと、多大な
労力を必要とするとの問題がある。
【0013】また、生産する写真フィルムの品種毎にモ
デル化、モデル同定を行う必要があり、生産する品種が
多いほどに労力は増すし、新品種の写真フィルムを導入
する度に概新品種の写真フィルムに適したモデル化、モ
デル同定が必要である点も問題である。
【0014】即ち本発明は、乾燥実行時間に対する空調
条件の切り替え時間を小さくして、生産効率をあげるこ
とを第一の目的とする。
【0015】また、空調条件の切り替えの実行時間その
ものを短縮し、かつ空調装置の制御値の設定に要する時
間、労力を短縮することを第二の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は請求項1
の乾燥方法によって解決できた。即ちこの乾燥方法で
は、互いに異なる複数品種の写真感光材料を搬送方向に
直交するラインに沿った非塗布領域で区切って複数の塗
布領域を備えたウェブを加工し、加工後に乾燥する。そ
して、前記空調ゾーンから前記ウェブの前記境界部が搬
出されると、前記空調ゾーンの温度条件と湿度条件を、
前記境界部の搬送方向上流で隣接する塗布領域に塗布さ
れた写真感光材料に適する空調条件へ切り換えを開始す
る。従って、無用な待ち時間が発生しないので、空調条
件の切り替え所要時間が短縮できる。
【0017】また、これらの乾燥方法では、複数の前記
空調ゾーンを備えた乾燥機を用いて、前記複数の空調ゾ
ーンに前記ウェブを順次通過させ、前記複数の空調ゾー
ンのそれぞれから前記境界部が搬出されると、境界部が
搬出された前記空調ゾーンの温度条件と湿度条件の切り
替えを開始すると良い。
【0018】従来は複数の空調ゾーンの全てを同時に空
調切り替えを開始していたが、請求項3に記載の発明に
よれば、前期境界部がそれぞれの空調ゾーンから搬出さ
れる度に順次空調条件の切り替えが行われるので、各空
調ゾーンでのタイムロスが減少し、空調条件の切り替え
所要時間を短縮できる。
【0019】また、これらの乾燥方法では、前記複数の
空調ゾーンは温度条件と湿度条件を調整する空調機をそ
れぞれ備え、前記空調機に取り入れる空気の温度を吸気
温度センサーで検知し、前記空調機から取り出す空気の
温度を排気温度センサーで検知し、前記空調機に取り入
れる空気の湿度を吸気湿度センサーで検知し、前記空調
機から取り出す空気の湿度を排気湿度センサーで検知
し、前記吸気温度センサーと前記吸気湿度センサーの検
知情報に従って前記空調機の基本操作量をファジィ演算
で算出し、前記排気温度センサーと排気湿度センサーの
検知情報に従って前記空調機の修正操作量を算出し、前
記基本操作量と修正操作量によって前記それぞれの空調
機の操作量を設定すると良い。
【0020】この乾燥方法では、基本操作量をファジー
演算で算出するので、各空調ゾーンの温度条件と湿度条
件の切り替えに必要な時間が短縮される。また、吸気温
度センサーと吸気湿度センサーの検知情報、及び各空調
ゾーンの設定温度、設定湿度との関係を写真乳剤の品種
毎にモデル化する手間も不要となる。
【0021】また、本発明の課題は請求項7の乾燥機に
よって解決できた。即ちこの乾燥機では、互いに異なる
複数品種の写真感光材料を搬送方向に直交するラインに
沿った非塗布領域で区切って複数の塗布領域を備えたウ
ェブを加工し、加工後に乾燥する。そして、前記空調ゾ
ーンから前記ウェブの前記境界部が搬出されたことを前
記検知手段が検知すると、前記空調ゾーンの温度条件と
湿度条件を、前記境界部の搬送方向上流で隣接する塗布
領域に塗布された写真感光材料に適する空調条件へ切り
換えを開始する。従って、無用な待ち時間が発生しない
ので、空調条件の切り替え所要時間が短縮できる。
【0022】また、これらの乾燥機は、複数の前記空調
ゾーンを備え、前記搬送機構は前記加工手段から搬出さ
れたウェブを前記複数の空調ゾーンに順次搬送し、前記
検知機構は前記複数の空調ゾーンのそれぞれから搬出さ
れる前記境界部を検知し、前記複数の空調ゾーンのそれ
ぞれは前記境界部が搬出されると前記操作量を設定して
前記切り替えを実行しても良い。
【0023】従来は複数の空調ゾーンの全てを同時に空
調切り替えを開始していたが、請求項9に記載の発明に
よれば、前記境界部がそれぞれの空調ゾーンから搬出さ
れる度に順次空調条件の切り替えが行われるので、各空
調ゾーンでのタイムロスが減少し、空調条件の切り替え
所要時間を短縮できる。
【0024】また、これらの乾燥機は、前記空調機に取
り入れる空気の温度を検知する吸気温度センサーと、前
記空調機から取り出す空気の温度を検知する排気温度セ
ンサーと、前記空調機に取り入れる空気の湿度を検知す
る吸気湿度センサーと、前記空調機から取り出す空気の
湿度を検知する排気湿度センサーとを備え、前記操作量
設定機構は、前記吸気温度センサーと前記吸気湿度セン
サーの検知情報に従って前記加熱器、冷却器、加湿器、
除湿器のそれぞれの基本操作量をファジィ演算で算出す
る第一算出部と、前記排気温度センサーと排気湿度セン
サーの検知情報に従って前記加熱器、冷却器、加湿器、
除湿器のそれぞれの修正操作量を算出する第二算出部と
を備え、前記操作量設定手段は前記基本操作量と修正操
作量によって前記操作量を設定すると良い。
【0025】これらの乾燥機では、基本操作量をファジ
ー演算で算出するので、各空調ゾーンの温度条件と湿度
条件の切り替えに必要な時間が短縮される。また、吸気
温度センサーと吸気湿度センサーの検知情報、及び各空
調ゾーンの設定温度、設定湿度との関係を写真乳剤の品
種毎にモデル化する手間も不要となる。
【0026】また、本発明の課題は請求項13の乾燥機
によって解決できた。即ちこの乾燥機では、互いに異な
る複数品種の写真感光材料を搬送方向に直交するライン
に沿った非塗布領域で区切って複数の塗布領域を備えた
ウェブを加工し、加工後に乾燥する。そして、前記空調
ゾーンから前記ウェブの前記境界部が搬出されたことを
前記検知手段が検知し、この境界部が前記非塗布領域と
前記非塗布領域の搬送方向下流側で隣接する塗布領域と
の境界部であると判別されると、前記空調ゾーンの温度
条件と湿度条件を、前記境界部の搬送方向上流で隣接す
る塗布領域に塗布された写真感光材料に適する空調条件
へ切り換えを開始する。従って、無用な待ち時間が発生
しないので、空調条件の切り替え所要時間が短縮でき
る。
【0027】また、これらの乾燥機は、複数の前記空調
ゾーンを備え、前記搬送機構は前記加工手段から搬出さ
れたウェブを前記複数の空調ゾーンに順次搬送し、前記
検知機構は前記複数の空調ゾーンのそれぞれから搬出さ
れる前記境界部を検知し、前記複数の空調ゾーンのそれ
ぞれは前記境界部が搬出されると前記操作量を設定して
前記切り替えを実行しても良い。
【0028】従来は複数の空調ゾーンの全てを同時に空
調切り替えを開始していたが、請求項15に記載の発明
によれば、前記境界部がそれぞれの空調ゾーンから搬出
される度に順次空調条件の切り替えが行われるので、各
空調ゾーンでのタイムロスが減少し、空調条件の切り替
え所要時間を短縮できる。
【0029】また、これらの乾燥機は、前記空調機に取
り入れる空気の温度を検知する吸気温度センサーと、前
記空調機から取り出す空気の温度を検知する排気温度セ
ンサーと、前記空調機に取り入れる空気の湿度を検知す
る吸気湿度センサーと、前記空調機から取り出す空気の
湿度を検知する排気湿度センサーと、前記操作量設定機
構は、前記吸気温度センサーと前記吸気湿度センサーの
検知情報に従って前記加熱器、冷却器、加湿器、除湿器
のそれぞれの基本操作量をファジィ演算で算出する第一
算出部と、前記排気温度センサーと排気湿度センサーの
検知情報に従って前記加熱器、冷却器、加湿器、除湿器
のそれぞれの修正操作量を算出する第二算出部とを備
え、前記操作量設定手段は前記基本操作量と修正操作量
によって前記操作量を設定すると良い。
【0030】これらの乾燥機では、基本操作量をファジ
ー演算で算出するので、各空調ゾーンの温度条件と湿度
条件の切り替えに必要な時間が短縮される。また、吸気
温度センサーと吸気湿度センサーの検知情報、及び各空
調ゾーンの設定温度、設定湿度との関係を写真乳剤の品
種毎にモデル化する手間も不要となる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に本発明の乾燥機の実施の形態
を図1から図6を用いて説明する。図1は塗布乾燥機2
00の構成を示す機能ブロック図である。
【0032】図1で、塗布乾燥機200はウェブWに写
真乳剤を塗布するコータ180、ウェブWに塗布した写
真乳剤の乾燥をする空調ゾーンDZ1〜DZn、ウェブ
Wをコータ180、空調ゾーンDZ1〜DZnの順序で
搬送する搬送装置190を備えている。
【0033】搬送装置190はアンワインダー191に
巻き付けたウェブWをワインダー192で一定速度で巻
き取り、所定の搬送経路に沿って搬送する。アンワイン
ダーに巻き付けたウェブWは写真フィルムのベース材で
ある。各空調ゾーンDZ1〜nには搬送ローラー193
を備えた搬送通路が設けられている。この搬送通路は搬
送経路の一部である。複数の空調ゾーンのうち、搬送経
路の末に位置する空調ゾーンDZnとワインダー192
の間にも搬送ローラ194を備えている。ワインダー1
92が巻き取り動作を開始すると、ウェブWは各空調ゾ
ーンDZ1からDZnを順次通過する。また各空調ゾー
ンDZaからDZnの間はウェブWの搬送経路となる。
ウェブWの表面の一点に着目すると、この一点は、ウェ
ブWの搬送に従って、コータ180によって写真乳剤が
塗布されてから、搬送経路の最初の空調ゾーンDZ1に
搬入される。
【0034】コータ180は複数の品種の写真乳剤をウ
ェブWに塗布する。コータ180はアンワインダー19
1の回転軸と平行する向きでのウェブの幅(図2参照)
と略一致するラインで、写真乳剤の塗布を行う。コータ
180での塗布を停止すると、ウェブW上に乳剤が塗布
されていない非塗布領域ができる。非塗布領域と写真乳
剤が塗布された塗布領域との境界部は、ウェブWの搬送
方向に対して直交する。また非塗布領域と塗布領域は交
互に現れる。塗布乾燥機200は塗布する写真乳剤の品
種毎に複数のコータを備える場合もある。
【0035】図2は写真乳剤の塗布工程の概略を示す概
念図である。図2(b)は図2(a)を矢印xの向きか
ら見た状態を示している。図2でベースW1は写真フィ
ルムのベースであり、ウェブWの一部である。ウェブW
は矢印yの向きに搬送される。写真乳剤P1はコータ1
80で塗布される第一の品種の写真乳剤、写真乳剤P2
は第二の品種の写真乳剤を示している。境界部B1、B
2は塗布領域と非塗布領域の境界で、コータ180での
動作が中断し、又は再開する度に1つずつできる。境界
部B1はコータ180の塗布の中断に対応し、境界部B
2はコータ180の塗布の再開に対応していて、図中非
塗布領域は境界部B1、B2に挟まれている。アンワイ
ンダー191の回転軸はウェブWの搬送方向とは直交し
ており、境界線B1、B2はアンワインダー191の回
転軸と略平行である。ウェブWのうちベースW1に写真
乳剤を塗布した領域が更に加工されて写真フィルムとな
り、非塗布領域は廃材となる。
【0036】再度図1で説明する。集中制御器210
は、塗布乾燥機200で塗布及び乾燥処理する写真フィ
ルムの品種、品種毎の生産量のデータを与えられて、塗
布乾燥機200の全体制御を行う。集中制御器210は
品種毎の生産量を長さのデータとして与えられ、長さの
データをウェブWの搬送速度で除して、写真乳剤の品種
毎の塗布時間を算出する。更に必要とされる非塗布領域
の長さから、写真乳剤の塗布を一旦中断するインターバ
ル時間も算出する。そして、算出した塗布時間に亘って
第一の品種の写真乳剤を塗布し、続けてインターバル時
間に亘って一旦塗布を中断し、インターバルが終了する
と再度第二の品種の写真乳剤を算出した塗布時間に亘っ
て塗布開始する。塗布動作から一旦中断又は中断から再
開へ切り替えるタイミングとウェブWの搬送速度から、
境界部B1が空調ゾーンDZから搬出される搬出タイミ
ングが算出される。集中制御器210はタイマーを備え
ていて、境界部B1の搬出タイミングに基づいて各空調
機EC1〜nに対して各空調ゾーンDZ1〜nの空調条
件の切り替え動作を指令する。
【0037】図3は空調機100の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【0038】空調機100は、空調機本体110の中
に、冷却器120、除湿器130、加熱器140、加湿
器150及び送風機(図示せず)を備える。空調機本体
110には外気導入通路111と排気通路112が接続
されている。
【0039】冷却器120へ流入する冷却用媒体は、冷
却操作バルブ121の開度で調整する。除湿器130へ
流入する除湿用媒体は、除湿操作バルブ131の開度で
調整する。加熱器140へ流入する加熱用媒体は加熱操
作バルブ141の開度で調整する。加湿器150へ流入
する冷却用媒体は加湿操作バルブ151の開度で調整す
る。各バルブは、空調制御器160から転送された制御
値にしたがってバルブ開度を直接制御するコントローラ
(図示せず)を備えている。
【0040】各バルブの開度によって、冷却器120、
除湿器130、加熱器140、加湿器150に流入する
熱媒体の流量を調整して、外気導入通路111から導入
した空気の温湿度を調整し、温湿度が調整された空気を
排気する。排気された空気は各空調ゾーンDZ1〜nに
流入する。冷却器120と除湿器130はクーラーコイ
ルを備えていて、それぞれ導入された空気の冷却、除湿
を行う。加湿器150は蒸気スプレーにより導入された
空気の加湿をおこなう。
【0041】外気導入通路111には吸気温度センサー
S1,吸気湿度センサーS2が設置されていて、排気通
路112には排気温度センサーS3,排気湿度センサー
S4が設置されている。
【0042】空調制御器160は第一演算部161と第
二演算部162、及び第一演算部161と第二演算部1
62の演算結果を加算する加算部163を備えている。
第一演算部161では、吸気温度センサーS1と吸気湿
度センサーS2の検知情報、集中制御器210から転送
されてくる排気通路112の出口での出口側設定温度T
exと出口側設定湿度Hexに従ってフィードフォワー
ド演算を実行し、冷却操作バルブ121、除湿操作バル
ブ131、加熱操作バルブ141、加湿操作バルブ15
1の開度をそれぞれ制御する制御値を加算部163に転
送する。フィートフォワード演算は、ファジー(fuz
zy)演算の手法を取り入れた。
【0043】第二演算部162は、冷却操作バルブ12
1、除湿操作バルブ131、加熱操作バルブ141、加
湿操作バルブ151の各バルブの開度によって決定され
る各熱媒体の入側空気温湿度及び熱媒体温度及び流量に
対する出側空気温度の応答を表現する線形化されたモデ
ルに基づき、熱媒体の流量を制御するバルブ開度を決定
する。そして、排気温度センサーS3と排気湿度センサ
ーS4によって排気通路112から排気される空気の温
湿度を実測し、フィードバック制御を行い、各バルブ開
度の制御値を加算部163に転送する。なお、第二演算
部は線形化したモデルでなく、通常のPID制御の手法
によって各バルブ開度の制御値を求めて加算部163に
送り出すものを採用しても良い。
【0044】加算部163は、第一演算部161と第二
演算部162の制御値を加算して、冷却操作バルブ12
1、除湿操作バルブ131、加熱操作バルブ141、加
湿操作バルブ151の各バルブのコントロール部に制御
値を転送する。
【0045】次に図4により第一演算部161で実行す
るファジー演算の一例を説明する。図4は本実施の形態
のファジー演算で用いたメンバーシップ関数を示すグラ
フである。横軸には、温度差及び湿度差を演算した結
果、又は湿度をとり、縦軸は重みをとっている。破線m
f1はネガティブミディアムNMのレベル、一点鎖線m
f2はネガティブスモールNSのレベル、実線mf3は
ゼロZRのレベル、二点差線mf5はポジティブスモー
ルPSのレベル、破線mf6はホジティブミディアムP
Mのレベルと判断すべき条件を示すグラフである。
【0046】また、本実施の形態のファジー演算で用い
たルールは以下の通りである。
【0047】
【数1】
【0048】ここで、入温度は吸気温度センサーS1の
検出値 入湿度は吸気湿度センサーS2の検出値 ただし、温度設定、湿度設定は写真乳剤の品種毎に定め
た値である。
【0049】数1にはRule1とRule2しか示し
ていないが、同様に多くのRule3以下が設定してあ
る。即ち、ある品種の写真乳剤を塗布したウェブWを乾
燥する際に、写真乳剤の品種毎に設定されている温度設
定値と吸気温度センサーS1の検出値の差を演算して温
度差値を得る。次にこの温度差値はメンバーシップ関数
の表からどのレベルに分類すべきかを判断する。同様に
湿度差値、吸気湿度センサーS2で検知した湿度の、そ
れぞれのレベルを判断する。
【0050】例えば温度差が点D1であったら、点D1
と破線mf1との交点aが温度差D1のネガティブミデ
ィアムNMのレベル、更に点D2と一点鎖線mf2との
交点bが温度差D1のネガティブスモールNSのレベル
であると判断される。即ち、温度設定−入温度isNM
をレベルaだけ満たすとともに、温度設定−入温度is
NSをレベルbだけ満たすこととなる。
【0051】同様に、温度差が点D2であったら、点D
2と二点差線mf4との交点cが温度差D2のポジティ
ブスモールPSのレベル、点D2と実線mf3との交点
dが温度差D2のゼロレベルZRのレベル、更に点D2
と破線mf5との交点eが温度差D2のポジティブミデ
ィアムPMであると判定される。即ち、温度設定−入温
度isPSをレベルcだけ、温度設定−入温度isZR
をレベルdだけ、温度設定−入温度isPMをレベルe
だけ満たす事となる。全てのRuleに対するレベルを
演算し、算出した各レベルの重心を求めたものが、制御
値として各バルブのコントローラへ転送される。
【0052】図5は塗布乾燥機200の温度条件の切り
替えタイミングを説明するタイムチャートである。図5
では乾燥プロセス1〜nは、それぞれ空調ゾーンDZ1
〜nで実現される温度条件である。縦軸には温度、横軸
には相対的な時間を示している。
【0053】タイミングt1、t2、t3、tn1はウ
ェブWに塗布される写真乳剤の品種1が各空調ゾーンD
Z1〜nから搬出されるタイミングを示している。タイ
ミングt1は境界部B1が空調ゾーンDZ1から搬出さ
れたタイミングを示している。タイミングt2は境界部
B1が空調ゾーンDZ2から搬出されたタイミングを示
している。タイミングt3は境界部B1が空調ゾーンD
Z3から搬出されたタイミングを示している。タイミン
グtn1は境界部B1が空調ゾーンDZnから搬出され
たタイミングを示している。
【0054】また、タイミングt4、t5、t6、tn
2はウェブWに塗布される写真乳剤の品種2が各空調ゾ
ーンDZ1〜nから搬出されるタイミングを示してい
る。タイミングt4は境界部B1が空調ゾーンDZ1か
ら搬出されたタイミングを示している。タイミングt5
は境界部B1が空調ゾーンDZ2から搬出されたタイミ
ングを示している。タイミングt6は境界部B1が空調
ゾーンDZ3から搬出されたタイミングを示している。
タイミングtn2は境界部B1が空調ゾーンDZnから
搬出されたタイミングを示している。
【0055】温度設定値dat11、dat12、da
t13は、空調ゾーンDZ1の設定温度で、集中制御器
210から写真乳剤の品種毎に与えられる。温度設定値
dat11は品種1に対応した空調ゾーンDZ1の温度
設定値、温度設定値dat12は品種2に対応した空調
ゾーンDZ1の温度設定値、温度設定値dat13は品
種3に対応した空調ゾーンDZ1の温度設定値である。
【0056】温度設定値dat21、dat22、da
t23は、空調ゾーンDZ2の設定温度で、集中制御器
210から写真乳剤の品種毎に与えられる。温度設定値
dat21は品種1に対応した空調ゾーンDZ2の温度
設定値、温度設定値dat22は品種2に対応した空調
ゾーンDZ2の温度設定値、温度設定値dat23は品
種3に対応した空調ゾーンDZ2の温度設定値である。
【0057】温度設定値dat31、dat32、da
t33は、空調ゾーンDZ3の設定温度で、集中制御器
210から写真乳剤の品種毎に与えられる。温度設定値
dat31は品種1に対応した空調ゾーンDZ3の温度
設定値、温度設定値dat32は品種2に対応した空調
ゾーンDZ3の温度設定値、温度設定値dat33は品
種3に対応した空調ゾーンDZ3の温度設定値である。
【0058】温度設定値datn1、datn2、da
tn3は、空調ゾーンDZnの設定温度で、集中制御器
210から写真乳剤の品種毎に与えられる。温度設定値
datn1は品種1に対応した空調ゾーンDZnの温度
設定値、温度設定値datn2は品種2に対応した空調
ゾーンDZnの温度設定値、温度設定値datn3は品
種3に対応した空調ゾーンDZnの温度設定値である。
【0059】本実施の形態では空調ゾーンDZ1から品
種1の境界部B1が搬出されたタイミングt1で、空調
ゾーンDZ1の設定温度の切り替えを開始する。空調ゾ
ーンDZ1に対して搬送方向下流の空調ゾーンDZ2、
DZ3、DZnは、タイミングt1の時点で品種1に乾
燥を施している。そして空調ゾーンDZ2の設定温度の
切り替えは、空調ゾーンDZ2から品種1の境界部B1
が搬出されたタイミングt2で開始される。空調ゾーン
DZ2に対して搬送方向上流の空調ゾーンDZ1は、タ
イミングt2の時点で設定温度の切り替えを続行中であ
る。空調ゾーンDZ2に対して搬送方向下流の空調ゾー
ンDZ3、DZnは、タイミングt2の時点で品種1に
乾燥を施している。同様に、空調ゾーンDZ3の設定温
度の切り替えは、空調ゾーンDZ3から品種1の境界部
B1が搬出されたタイミングt3で開始される。空調ゾ
ーンDZ3に対して搬送方向上流の空調ゾーンDZ2
は、タイミングt3の時点で設定温度の切り替えを続行
中である。空調ゾーンDZ3に対して搬送方向下流の空
調ゾーンDZnは、タイミングt3の時点で品種1に乾
燥を施している。そして空調ゾーンDZnから品種1の
境界部B1が搬出されたタイミングtn1で、搬送経路
に配置された全ての空調ゾーンで少なくとも設定温度切
り替えが開始され、一部の空調ゾーンでは設定温度の切
り替えが終了している。
【0060】品種2から品種3に適した空調条件への切
り替えも、品種1から品種2への切り替えと同様にな
る。空調ゾーンDZ1から品種2の境界部B1が搬出さ
れたタイミングt4で、空調ゾーンDZ1の設定温度の
切り替えを開始する。空調ゾーンDZ1に対して搬送方
向下流の空調ゾーンDZ2、DZ3、DZnは、タイミ
ングt4の時点で品種2に乾燥を施している。そして空
調ゾーンDZ2の設定温度の切り替えは、空調ゾーンD
Z2から品種2の境界部B1が搬出されたタイミングt
5で開始される。空調ゾーンDZ2に対して搬送方向上
流の空調ゾーンDZ1は、タイミングt5の時点で設定
温度の切り替えを続行中である。空調ゾーンDZ2に対
して搬送方向下流の空調ゾーンDZ3、DZnは、タイ
ミングt5の時点で品種2に乾燥を施している。同様
に、空調ゾーンDZ3の設定温度の切り替えは、空調ゾ
ーンDZ3から品種2の境界部B1が搬出されたタイミ
ングt6で開始される。空調ゾーンDZ3に対して搬送
方向上流の空調ゾーンDZ2は、タイミングt6の時点
で設定温度の切り替えを続行中である。空調ゾーンDZ
3に対して搬送方向下流の空調ゾーンDZnは、タイミ
ングt6の時点で品種2に乾燥を施している。そして空
調ゾーンDZnから品種2の境界部B1が搬出されたタ
イミングtn2で、搬送経路に配置された全ての空調ゾ
ーンで少なくとも設定温度切り替えが開始され、一部の
空調ゾーンでは設定温度の切り替えが終了している。
【0061】塗布乾燥機200では以上で説明したよう
に、各空調ゾーンの設定温度の切り替えはそれぞれ独立
したタイミングで開始される。つまり、それぞれの空調
ゾーンからある品種の境界部が搬出された時点で切り替
えが開始される。
【0062】以上は温度条件の切り替えタイミングの説
明である。本実施の形態の塗布乾燥機200では、湿度
条件の切り替えタイミングも各空調ゾーンでそれぞれ独
立したタイミングで開始される。つまり、それぞれの空
調ゾーンからある品種の境界部が搬出された時点で湿度
条件の切り替えが開始される。
【0063】次に本実施の形態で利用したモデル化の手
法について説明する。例として冷却器120に採用する
温湿度線形化モデルについて一般的な説明を行う。
【0064】一般に空調系で用いられる熱交換器による
冷却器120は、温度及び湿度が空間的に分布している
分布定数系であるためそのままモデル化すると、モデル
が複雑なため冷却器の設計、解析、制御系の設計等に利
用するのは困難である。そこで、冷却器120を流体の
流れる方向に空気部分、低温流体部分、空気と低温流体
の隔壁部分について有限個に分割し、分割された各々の
セル内では空気部分の個々における温湿度、及び他部分
の個々における温度が一様であると仮定する集中定数系
で近似する。
【0065】また、冷却器120に採用した冷水コイル
のコイル表面は空気中の水分を凝集して湿り、乾いた状
態よりも伝熱係数が増加する。この増加分を補正するた
めに濡れ面係数を用いる。この濡れ面係数は冷却器12
0の入口、出口においける温湿度より決定される比Shf
=(顕熱/(顕熱+潜熱))から一意に決められる。例
えば、 Wsf=1.04Shf 2−2.63Shf+2.59 といった関係式で計算されることが知られている。
【0066】一方、Shfは同一の冷却器120において
も低温流体流量の変化とともに変化する。また、冷却器
120の能力が異なる場合、冷却器120毎にShfと低
温流体量の関係は異なるので、流量からShfを求めるこ
とは困難である。しかしながら、いかなる冷却器120
においても、低温流体で冷却を行う限りは、空気の入口
温湿度に対して、低温流体の入口温度より若干高い温度
と湿度で飽和する方向に向かって冷却除湿されるのは確
かである。そこで、空気の出口温度は、低温流体の入口
温度、もしくはその近傍の若干高い温度になり、空気の
出口湿度は同温度で飽和すると仮定し、この仮定した出
口温湿度と実際の入口温湿度からShfの近似値を計算
し、濡れ面係数の近似値を計算する。また、空気側から
低温流体側に奪われる熱量はこのShfの近似値の割合で
空気側の温度変化と状態変化に使われるものと仮定す
る。
【0067】以上の近似を行うことで、空気の湿度、空
気・冷水・冷水コイルの温度の動特性を決定する基礎式
は以下の熱収支及び物質収支式より得られる。
【0068】まず、空気の熱収支より
【0069】
【数2】
【0070】ただし、空気出口温度及び入口温度は Taout=Ta(n),Tain=Ta(0) である。また、湿り比熱ch、湿り比容vhは、温度、湿
度により変化するので、式(201)の各式で本来異な
るべきである。しかしながら、実際に冷却器120を使
う範囲では、これらの値は大きく変化しないので、出口
空気の温度及び湿度における値を用いる。
【0071】即ち、 ch=co+cwout (202) vh=(0.772+1.24Hout)(273+Taout)/273 (203) 次に水分の物質収支より
【0072】
【数3】
【0073】ただし、空気出口湿度及び入口湿度は Hout=H(n),Hin=H(0) 一方、空気と低温流体の隔壁部分における熱収支より
【0074】
【数4】
【0075】また、低温流体の熱収支より
【0076】
【数5】
【0077】ただし、低温流体出口温度及び入口温度は Tlout=Tl(1),Tlin=Tl(n+1) 上述した式(201),(204),(205),(2
06)を整理して、以下の関係が得られる。
【0078】空気温度式
【0079】
【数6】
【0080】空気絶対湿度式
【0081】
【数7】
【0082】空気と低温流体の隔壁部分の温度式
【0083】
【数8】
【0084】低温流体温度式
【0085】
【数9】
【0086】なお、これまで湿度は、絶対湿度Hとして
記述してきたが、露点を用いる場合には、露点と絶対湿
度の一般的な関係を用いて、絶対湿度に変換する。式
(201)について定常状態を考え、それらの式を加え
ると、
【0087】
【数10】
【0088】同様に式(204),(205),(20
6)について定常状態を考え、それらの各式を加えると
【0089】
【数11】
【0090】コイルの空気側と低温流体側の伝熱係数を
個別に同定するのは困難なので、 hw1=hw2=h (215) と仮定し、冷却のみ行われ、除湿が行われない Shf=Wsf=1 の状態を考えると式(211)〜(214)より定常状
態にある全交換熱量を表す以下の式を得る。
【0091】
【数12】
【0092】ただし、Uは総括伝熱係数で式(215)
の関係より U=h/2 (219) 次に熱交換機設計に一般に用いられる対数平均温度差に
よる全交換熱量を表す関係より
【0093】
【数13】
【0094】式(218)と式(220)を比較する
と、冷却器120モデルの分割数を無限大にした場合、
定常状態における全交換熱量は、熱交換器の設計に一般
に用いられる対数平均温度差による全交換熱量に一致す
ることが証明される。
【0095】そこで、ある冷水流量に対する空気及び低
温流体の入口出口における温度の定常値を式(21
6),(217),(220)に代入することで総括伝
熱係数Uを求めて式(215),(219)の関係によ
り冷却除湿モデルにおける伝熱係数hw1,hw2を決定す
る。
【0096】以上のように、伝熱係数を求める際、空気
側境膜伝熱係数、空気と低温流体の隔壁部分の伝熱係
数、冷却側境膜伝熱係数を個々に求める必要はなく、空
気と低温流体の総括伝熱係数を求めるには、空気と低温
流体の隔壁部分が乾いた状態における空気入口・出口・
冷水入口温度のみの測定で可能であり、冷却器120内
の温度分布を調べるための温度センサーを設置する必要
がない。
【0097】更に、この方法により種々の流量域におけ
る総括伝熱係数を求めることにより、流量が変化する場
合にも用いることができる。
【0098】また、冷却器120の入口温湿度が大きく
変わることによる表面の濡れ状態の変化に対してもパラ
メータを調節する必要がないので種々の温湿度条件にお
いても用いることができる。
【0099】また、これまで説明した冷却除湿モデル
は、Shf=Wsf=1とすることで熱交換器を加熱器とし
て用いる場合の加熱器モデルとして用いることができ
る。
【0100】冷却器120の制御方法は、冷却器120
モデルを基に、数ステップ先を予測する予測制御、評価
関数を最適化する最適制御を用いることができる。ま
た、冷却器120モデルを用いる際、直接同モデルを線
形化して用いることも可能である。
【0101】以下に一例として冷却器120モデルを線
形化したモデルを用いる最適制御について説明する。
【0102】ここで、冷却器120の線形化モデルの導
出について説明する。
【0103】前述した式(207),(208),(2
09),(210)で表される冷却器120モデルは非
線形項を含むため、このままの形では制御系の設計に用
いることができない。そこで次に、冷却器120線形化
モデルを導出する。
【0104】冷却器モデルである式(207),(20
8),(209),(210)を定常操作点近傍で各変
数の変動項に関して線形化すると式(301)を得る。
ここでΔは変動項を意味するものとする。
【0105】
【数14】
【0106】
【数15】
【0107】
【数16】
【0108】
【数17】
【0109】空調制御器160温湿度制御装置のフィー
ドバック制御系について説明する。
【0110】本実施の形態の空調制御器160ではフィ
ードバック制御系は、第二演算部162で実行する。ま
た第二演算部162のフィードバック系は、冷却器12
0の線形化モデルを利用したものであり、状態観測器及
び積分型制御系から構成される。
【0111】状態観測器は前述した冷却器120を線形
化モデルより導かれる。
【0112】ここで、
【0113】
【数18】
【0114】はそれぞれ熱交換器入口における空気温度
変動、冷水温度変動分であるが、これらの影響が小さい
と仮定すると熱交換器線形化モデルは次式で表される。
【0115】
【数19】
【0116】観測方程式は y=Cx (303) ただし、
【0117】
【数20】
【0118】式(302),(303)で表されるシス
テムの最小次元状態観測器(D.G.Luenberg
er:Observers for Multivar
iable Systems,IEEE,AC−11,
190197(1966))と熱交換器線形化モデルは
次式で表される。
【0119】
【数21】
【0120】(304),(305)式の最小次元状態
観測器は、Gopinathの設計法(B.Gopio
nath:On the Control of Li
near Multiple Input−Outpu
t Systems,TheBell Technik
al Journal,50(3),1063−108
1(1971)等により設計することができる。
【0121】ここで
【0122】
【数22】
【0123】とおき、観測量yが一定目標値rに一致し
た時、各状態変数の定常状態からの偏差δxが零とすれ
ば良いので、評価関数は次式で与えられる。
【0124】
【数23】
【0125】よって制御則は次式で与えられる。
【0126】 u=−K1x−K2t(y−r)dt (307) ただし、前節で述べたように状態量xは最小次元状態観
測器の推定値を用いるので制御則は次式で与えられる。
【0127】
【数24】
【0128】なお、これまでの式中に用いた記号を以下
に示す。
【0129】
【数25】
【0130】
【数26】
【0131】〈添字〉 in :熱交換器入り側 out :熱交換器出側 a :空気 c :伝熱コイル l :冷水 s :定常状態 sv :設定値 w1 :伝熱コイル空気側境膜 w2 :伝熱コイル冷水側境膜 以上が第二演算部162で実行する演算で用いるモデル
の一例であるが、入側空気温湿度、低温流体温度、冷却
器120操作量と出側空気温湿度の関係を表現するモデ
ルであれば、例えば回帰モデル等を用いることもでき
る。
【0132】次に図6により、塗布乾燥機200の空調
条件の切り替え所要時間と従来の乾燥機の切り替え所要
時間との比較を行う。図6は従来の乾燥機と本発明の乾
燥機での空調条件の切り替え時間を比較するグラフで、
図6(a)は温度条件、図6(b)は湿度条件の切り替
え所用時間を示す。図6で横軸は時間、縦軸は図6
(a)では温度をとり、図6(b)では湿度をとった。
タイミングt0は空調条件の切り替え開始のタイミング
を示す。設定温度datTは切り替えの目標となる設定
温度、設定湿度datHは切り替えの目標となる設定湿
度である。
【0133】境界部B1が空調ゾーンDZから搬出され
ると、タイミングt0で温度条件の切り換えと、湿度条
件の切り替えが開始される。塗布乾燥機200で温度切
り替え制御を行った場合は、安定に必要な所要時間は、
図6(a)で示した実線L1の程度であり、一方、従来
の乾燥機では安定に必要な所要時間は、図6(a)で示
した破線L2の程度となる。また塗布乾燥機200で湿
度切り替え制御を行った場合は、安定に必要な所要時間
は、図6(b)で示した実線L3の程度であり、一方、
従来の乾燥機では安定に必要な所要時間は、図6(b)
で示した破線L4の程度となる。このように、塗布乾燥
機200は空調条件の切り替え時間が短縮できるので、
写真フィルム等を少量多品種生産する場合に、更に生産
効率が上がる。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥実行時間に対する
空調条件の切り替え時間を小さくして、生産効率をあげ
ることができた。
【0135】また、空調条件の切り替えの実行時間その
ものを短縮し、かつ空調装置の制御値の設定に要する時
間、労力を短縮することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗布乾燥機の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】写真乳剤の塗布工程の概略を示す概念図であ
る。
【図3】空調機の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態のファジー演算で用いたメンバー
シップ関数を示すグラフである。
【図5】塗布乾燥機の温度条件の切り替えタイミングを
説明するタイムチャートである。
【図6】従来の乾燥機と本発明の乾燥機での空調条件の
切り替え時間を比較するグラフである。
【図7】従来の乾燥機の概念を示すブロック図である。
【図8】従来の乾燥機の温湿度制御部を示す制御ブロッ
ク図である。
【図9】従来の乾燥機が実行する制御を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
EC 空調機 110 空調機本体 111 外気導入通路 112 排気通路 120 冷却器 121 冷却操作バルブ 130 除湿器 131 除湿操作バルブ 140 加熱器 141 加熱操作バルブ 150 加湿器 151 加湿操作バルブ 160 空調制御器 161 第一演算部 162 第二演算部 163 加算部 180 コータ 190 搬送装置 200 塗布乾燥機 210 集中制御器 S1 吸気温度センサー S2 吸気湿度センサー S3 排気温度センサー S4 排気湿度センサー DZ 空調ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 明夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 水越 勝 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる複数品種の写真感光材料を
    搬送方向に直交するラインに沿った非塗布領域で区切っ
    て複数の塗布領域を備えたウェブを、任意の加工工程を
    施す加工ゾーン、温度条件と湿度条件を互いに独立して
    制御した空調ゾーンの順に通過させて前記写真感光材料
    を乾燥する乾燥方法において、前記ウェブが搬送され
    て、前記非塗布領域と前記非塗布領域の搬送方向下流側
    で隣接する塗布領域との境界部が前記空調ゾーンから搬
    出されると、前記空調ゾーンの温度条件と湿度条件を、
    前記非塗布領域の搬送方向上流で隣接する塗布領域に塗
    布された写真感光材料に適する空調条件へ切り換えを開
    始する事を特徴とする乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記切り替えをウェブの搬送中に実行す
    る事を特徴とする請求項1に記載の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 複数の前記空調ゾーンを備えた乾燥機を
    用いて、前記複数の空調ゾーンに前記ウェブを順次通過
    させ、前記複数の空調ゾーンのそれぞれから前記境界部
    が搬出されると、境界部が搬出された前記空調ゾーンの
    温度条件と湿度条件の切り替えを開始する事を特徴とす
    る請求項1又は2に記載の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の空調ゾーンは温度条件と湿度
    条件を調整する空調機をそれぞれ備え、前記空調機に取
    り入れる空気の温度を吸気温度センサーで検知し、前記
    空調機から取り出す空気の温度を排気温度センサーで検
    知し、前記空調機に取り入れる空気の湿度を吸気湿度セ
    ンサーで検知し、前記空調機から取り出す空気の湿度を
    排気湿度センサーで検知し、前記吸気温度センサーと前
    記吸気湿度センサーの検知情報に従って前記空調機の基
    本操作量をファジィ演算で算出し、前記排気温度センサ
    ーと排気湿度センサーの検知情報に従って前記空調機の
    修正操作量を算出し、前記基本操作量と修正操作量によ
    って前記それぞれの空調機の操作量を設定する事を特徴
    とする請求項3に記載の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 前記基本操作量はフィードフォワード分
    である事を特徴とする請求項4に記載の乾燥方法。
  6. 【請求項6】 前記修正操作量は、前記空調機を運転し
    て取り出した空気の温度と湿度を元に算出されたフィー
    ドバック分であり、前記基本操作量と前記修正操作量の
    和によって前記操作量を設定する事を特徴とする請求項
    4又は5に記載の乾燥方法。
  7. 【請求項7】 互いに異なる複数品種の写真感光材料を
    搬送方向に直交するラインに沿った非塗布領域で区切っ
    て複数の塗布領域を備えたウェブに任意の加工を施す加
    工手段と、加温、冷却、加湿、除湿を互いに独立して行
    う加温部、冷却部、加湿部、除湿部を備える空調器と、
    前記加温部、冷却部、加湿部、除湿部の操作量を互いに
    独立して設定して、前記空調器から取り出す空気の温度
    条件と湿度条件を調整する操作量設定手段と、前記ウェ
    ブの搬送経路を備え、前記空調器から取りだした空気で
    前記搬送経路の前記ウェブを乾燥させる空調ゾーンと、
    前記ウェブを前記加工手段、前記空調ゾーンの搬送経路
    の順に搬送し、更に前記空調ゾーンから搬出する搬送機
    構と、前記空調ゾーンから搬出されたウェブの通過経路
    に配置されていて、前記非塗布領域と前記非塗布領域の
    搬送方向下流側で隣接する塗布領域との境界部を検知す
    る検知手段と、前記複数の塗布領域に塗布された写真乳
    剤の各品種に適した温度条件と湿度条件を前記操作量設
    定手段に出力する全体制御手段と、前記検知手段が前記
    境界部を検知すると、前記非塗布領域の搬送方向上流で
    隣接する塗布領域に塗布された写真感光材料に適する温
    度条件と湿度条件に対応して前記操作量を前記操作量設
    定手段で設定して前記加温部、冷却部、加湿部、除湿部
    を運転する事を特徴とする乾燥機。
  8. 【請求項8】 前記切り替えをウェブの搬送中に実行す
    る事を特徴とする請求項7に記載の乾燥機。
  9. 【請求項9】 複数の前記空調ゾーンと、前記複数の空
    調ゾーンのそれぞれに対して調整した空気を送る複数の
    空調機と、前記搬送機構は前記加工手段から搬出された
    ウェブを前記複数の空調ゾーンに順次搬送し、前記検知
    機構は前記複数の空調ゾーンのそれぞれから搬出される
    前記境界部を検知し、前記複数の空調ゾーンのそれぞれ
    は前記境界部が搬出されると前記操作量を設定して前記
    切り替えを実行する事を特徴とする請求項8に記載の乾
    燥機。
  10. 【請求項10】 前記空調機に取り入れる空気の温度を
    検知する吸気温度センサーと、前記空調機から取り出す
    空気の温度を検知する排気温度センサーと、前記空調機
    に取り入れる空気の湿度を検知する吸気湿度センサー
    と、前記空調機から取り出す空気の湿度を検知する排気
    湿度センサーとを備え、前記操作量設定機構は、前記吸
    気温度センサーと前記吸気湿度センサーの検知情報に従
    って前記加熱器、冷却器、加湿器、除湿器のそれぞれの
    基本操作量をファジィ演算で算出する第一算出部と、前
    記排気温度センサーと排気湿度センサーの検知情報に従
    って前記加熱器、冷却器、加湿器、除湿器のそれぞれの
    修正操作量を算出する第二算出部とを備え、前記操作量
    設定手段は前記基本操作量と修正操作量によって前記操
    作量を設定する事を特徴とする請求項9に記載の乾燥
    機。
  11. 【請求項11】 前記基本操作量はフィードフォワード
    分である事を特徴とする請求項10に記載の乾燥機。
  12. 【請求項12】 前記修正操作量は、前記空調機を運転
    して取りだした空気の温度と湿度を元に算出されたフィ
    ードバック分であり、前記操作設定手段は、前記基本操
    作量と前記修正操作量の和によって前記操作量を設定す
    る事を特徴とする請求項10又は11に記載の乾燥機。
  13. 【請求項13】 互いに異なる複数品種の写真感光材料
    を搬送方向に直交するラインに沿った非塗布領域で区切
    って複数の塗布領域を備えたウェブに任意の加工を施す
    加工手段と、加温、冷却、加湿、除湿を互いに独立して
    行う加温部、冷却部、加湿部、除湿部を備える空調器
    と、前記加温部、冷却部、加湿部、除湿部の操作量を互
    いに独立して設定して、前記空調器から取り出す空気の
    温度条件と湿度条件を調整する操作量設定手段と、前記
    ウェブの搬送経路を備え、前記空調器から取りだした空
    気で前記搬送経路の前記ウェブを乾燥させる空調ゾーン
    と、前記ウェブを前記加工手段、前記空調ゾーンの搬送
    経路の順に搬送し、更に前記空調ゾーンから搬出する搬
    送機構と、前記空調ゾーンから搬出されたウェブの通過
    経路に配置されていて、前記非塗布領域と前記塗布領域
    との境界部を検知する検知手段と、前記検知手段が検知
    した前記境界部は、前記非塗布領域と前記非塗布領域の
    搬送方向下流側で隣接する塗布領域との境界部であるか
    否かを判別する判別手段と、前記複数の塗布領域に塗布
    された写真乳剤の各品種に適した温度条件と湿度条件を
    前記操作量設定手段に出力する全体制御手段と、前記判
    別手段が、前記境界部は前記非塗布領域と前記非塗布領
    域の搬送方向下流側で隣接する塗布領域との境界部であ
    ると判別すると、前記非塗布領域の搬送方向上流で隣接
    する塗布領域に塗布された写真感光材料に適する温度条
    件と湿度条件に対応して前記操作量を前記操作量設定手
    段で設定して前記加温部、冷却部、加湿部、除湿部を運
    転する事を特徴とする乾燥機。
  14. 【請求項14】 前記切り替えをウェブの搬送中に実行
    する事を特徴とする請求項13に記載の乾燥機。
  15. 【請求項15】 複数の前記空調ゾーンと、前記複数の
    空調ゾーンのそれぞれに対して調整した空気を送る複数
    の空調機と、前記搬送機構は前記加工手段から搬出され
    たウェブを前記複数の空調ゾーンに順次搬送し、前記検
    知機構は前記複数の空調ゾーンのそれぞれから搬出され
    る前記境界部を検知し、前記複数の空調ゾーンのそれぞ
    れは前記境界部が搬出されると前記操作量を設定して前
    記切り替えを実行する事を特徴とする請求項14に記載
    の乾燥機。
  16. 【請求項16】 前記空調機に取り入れる空気の温度を
    検知する吸気温度センサーと、前記空調機から取り出す
    空気の温度を検知する排気温度センサーと、前記空調機
    に取り入れる空気の湿度を検知する吸気湿度センサー
    と、前記空調機から取り出す空気の湿度を検知する排気
    湿度センサーと、前記操作量設定機構は、前記吸気温度
    センサーと前記吸気湿度センサーの検知情報に従って前
    記加熱器、冷却器、加湿器、除湿器のそれぞれの基本操
    作量をファジィ演算で算出する第一算出部と、前記排気
    温度センサーと排気湿度センサーの検知情報に従って前
    記加熱器、冷却器、加湿器、除湿器のそれぞれの修正操
    作量を算出する第二算出部とを備え、前記操作量設定手
    段は前記基本操作量と修正操作量によって前記操作量を
    設定する事を特徴とする請求項15に記載の乾燥機。
  17. 【請求項17】 前記基本操作量はフィードフォワード
    分である事を特徴とする請求項16に記載の乾燥機。
  18. 【請求項18】 前記修正操作量は、前記空調機を運転
    して取りだした空気の温度と湿度を元に算出されたフィ
    ードバック分であり、前記操作設定手段は、前記基本操
    作量と前記修正操作量の和によって前記操作量を設定す
    る事を特徴とする請求項16又は17に記載の乾燥機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139062A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 温度調整装置
JP2010214139A (ja) * 2002-08-30 2010-09-30 Fisher & Paykel Healthcare Ltd 加湿システム
CN117139104A (zh) * 2023-11-01 2023-12-01 江苏时代新能源科技有限公司 烘干系统、电池生产设备和极片涂布烘干方法

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