JPH11242280A - 疑似ズームカメラおよび写真プリントシステム - Google Patents

疑似ズームカメラおよび写真プリントシステム

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JPH11242280A
JPH11242280A JP4411998A JP4411998A JPH11242280A JP H11242280 A JPH11242280 A JP H11242280A JP 4411998 A JP4411998 A JP 4411998A JP 4411998 A JP4411998 A JP 4411998A JP H11242280 A JPH11242280 A JP H11242280A
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zoom
image
lens
magnification
optical system
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JP4411998A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Onda
和彦 恩田
Michio Cho
倫生 長
Yoichi Iwasaki
洋一 岩崎
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント時に引伸ばし率を変えることによ
り、疑似ズーム効果を得る写真を撮影するためのカメラ
において、撮影ズームレンズのズーム倍率を、ファイン
ダーズーム光学系のズーム倍率よりも小さく設定するこ
とにより、プリントのズーム倍率を高く確保する上で撮
影ズームレンズやテレコンバージョンレンズに求められ
る倍率を比較的低いものとし、そこからカメラの小型化
と低コスト化を実現する。 【解決手段】 テレコンバージョンレンズ43がファイン
ダーズーム光学系31に対して選択的に組み合わされる構
成の疑似ズームカメラにおいて、撮影ズームレンズのズ
ーム倍率nを、ファインダーズーム光学系31のズーム倍
率pよりも小さく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムに実
際に撮影された画像とは画角の異なる画像をプリントす
る疑似ズームシステムに用いられるカメラに関するもの
である。
【0002】また本発明は、そのようなカメラで撮影さ
れた写真画像を、実際の撮影画像とは異なる画角でプリ
ントする写真プリントシステムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば特公平5−82921号に
示されているように、プリント過程での引伸ばし倍率を
操作することにより、写真フィルムに実際に撮影された
画像とは画角の異なる画像をプリントする写真プリント
システムが知られている。このようないわゆる疑似ズー
ムシステムに対応するカメラは、プリントされる写真の
画角を撮影者が確認できるように形成される必要があ
る。
【0004】そのためにはファインダーを、撮影レンズ
による実際の撮影画角範囲を超えて、疑似ズームが実現
する画角範囲の画像を表示できるように形成しておけば
よい。その際、特に撮影レンズがズームレンズである場
合は、単純に考えれば、疑似ズームによる最大ズーム倍
率をm、撮影ズームレンズのズーム倍率をnとしたと
き、ファインダーとしてズーム倍率m・nのズーム光学
系を適用すればよい。
【0005】しかし、撮影レンズではなくファインダー
光学系であっても、実際にズーム倍率m・nを実現する
のは困難である。例えばm=3、n=2の場合は、ファ
インダーズーム光学系としてズーム倍率6のものが必要
であり、そのようなファインダーズーム光学系は、現
状、実用できるものではない。
【0006】そこで、ファインダーズーム光学系に対し
て離脱可能に組み合わされ、組み合わされたとき表示画
像の画角を変更するテレコンバージョンレンズと、撮影
者によって操作されて上記テレコンバージョンレンズ
を、ファインダーズーム光学系に対して組み合う位置と
離脱する位置の一方に選択的に配するコンバージョンレ
ンズ駆動手段とを設けておくことが考えられる。
【0007】このような構成によれば、例えば撮影者が
被写体を大きくアップした写真を撮影したいような場合
は、コンバージョンレンズ駆動手段を操作してテレコン
バージョンレンズをファインダーズーム光学系に組み合
わせることにより、ファインダーに、撮影者の撮影意図
通りの被写体像を表示できるようになる。
【0008】なおそのとき、実際には撮影者の意図通り
の画角の像がフィルムに撮影される訳ではなく、ファイ
ンダー表示画像の画角を示す情報が例えばフィルムカー
トリッジに設けられた記憶素子等に記憶されてプリント
過程に送られ、その情報に基づいて、ファインダー表示
画像と同じ画角の像がプリントされるように疑似ズーム
処理がなされることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したファインダー
ズーム光学系とテレコンバージョンレンズとの組み合わ
せによれば、全体で高ズーム倍率を実現できるものであ
るが、それに対応させてプリント画像においても高ズー
ム倍率を実現しようとすると、撮影ズームレンズも高ズ
ーム倍率のものが必要になって、カメラが大型化した
り、高価になるといった問題が生じて来る。
【0010】さらに、ファインダーズーム光学系とテレ
コンバージョンレンズとの組み合わせによって、全体で
高ズーム倍率を実現しようとすると、テレコンバージョ
ンレンズとして高倍率のものが必要になり、その点から
カメラが大型化したり、高価になることもある。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、疑似ズームによるプリントのズーム倍率を高く
確保する上で撮影ズームレンズやテレコンバージョンレ
ンズに求められる倍率は比較的低いものとして、それに
より、小型かつ安価に形成することができる疑似ズーム
カメラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の疑似ズームカメ
ラは、前述したようにプリント時に引伸ばし率を変える
ことにより、疑似ズーム効果を得る写真を撮影するため
のカメラであって、写真フィルムに撮影像を投影するズ
ーム倍率nの撮影ズームレンズと、撮影範囲を示す領域
内に、撮影ズームレンズによる撮影像とは画角の異なる
像を表示し得るズーム倍率p(n<p<m・n、ただし
mは疑似ズームの最大ズーム倍率)のファインダーズー
ム光学系と、このファインダーズーム光学系に対して離
脱可能に組み合わされ、組み合わされたとき上記領域内
の表示画像の画角を変更する、倍率qのテレコンバージ
ョンレンズと、撮影者によって操作されて上記テレコン
バージョンレンズを、ファインダーズーム光学系に対し
て組み合う位置と離脱する位置の一方に選択的に配する
コンバージョンレンズ駆動手段とを有することを特徴と
するものである。
【0013】なおこの本発明による疑似ズームカメラに
おいては、m・n=p・qであることが望ましい。
【0014】
【発明の効果】ズーム倍率を高めることによる大型化お
よびコスト増の傾向を、撮影ズームレンズとファインダ
ーズーム光学系とについて比較すると、前者の方がこの
傾向がより顕著である。本発明においては、上記の傾向
がより顕著である撮影ズームレンズのズーム倍率nを、
ファインダーズーム光学系のズーム倍率pよりも小さく
設定してあるので、ズーム倍率を高めることによる撮影
ズームレンズの大型化およびコスト増を低く抑えて、疑
似ズームカメラを比較的小型で安価に形成することがで
きる。
【0015】また、ファインダーズーム光学系のズーム
倍率pが撮影ズームレンズのズーム倍率nよりも大きい
ので、前述したように高倍率化により大型化し、かつ高
価になりやすいテレコンバージョンレンズとして比較的
低倍率のものが適用可能となり、この点からも本発明の
疑似ズームカメラは小型で安価に形成可能となる。
【0016】特に、本発明による疑似ズームカメラにお
いてm・n=p・qとされていれば、ファインダーズー
ム光学系は、撮影ズームレンズのズーム効果と疑似ズー
ム効果とを併せて得られる最望遠状態のプリントと同画
角の画像まで表示できることになる。
【0017】なお、コンバージョンレンズ駆動手段が撮
影者によって操作される前と後とで、ファインダー表示
画像の画角は急激に変化する。しかしこの場合、撮影者
は撮影画角を望遠側あるいは広角側に変えるという意志
に基づいてコンバージョンレンズ駆動手段を操作するの
であるから、この急激な画角変化は自然なこととして受
け止めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形
態による疑似ズームカメラの外観を示すものであり、ま
た図1はそのファインダー光学系を示すものである。
【0019】図2に示されるようにこの疑似ズームカメ
ラは、ボディ1の前面部にズームレンズからなる撮影レ
ンズ10、ファインダー窓11、AE(自動露出)受光窓1
2、AF(自動焦点合わせ)投光窓13およびストロボ発
光部15等を有し、またボディ1の上面部にはシャッター
ボタン20、ズームレバー21、および疑似ズームモードボ
タン22等を有している。
【0020】図1に示されるようにファインダー30は、
ズーム光学系31とコンバージョンレンズブロック32とか
ら構成されている。
【0021】ズーム光学系31は、ミラー33および34によ
って途中で光路高さを変える一般的なリレー式実像ファ
インダー光学系であり、対物レンズ35、ズームレンズ36
および37、リレーレンズ38、ファインダー像が結像され
る焦点板39、撮影される範囲を示す視野板40、および接
眼レンズ41等からなる。
【0022】一方コンバージョンレンズブロック32に
は、光を素通りさせる窓部42が形成されるとともに、上
記ズーム光学系31により結像されるファインダー像を一
例として2倍(q=2)の大きさに拡大するテレコンバ
ージョンレンズ43が固定されている。
【0023】図3に分解斜視形状を示す通り、上記コン
バージョンレンズブロック32には上下方向に延びるラッ
ク44が形成されており、このラック44には、レンズ切替
アクチュエーター45によって回転駆動されるピニオンギ
ア46が噛合している。
【0024】一方図4は、この疑似ズームカメラにおい
て用いられるフィルムカートリッジ50を示すものであ
る。このフィルムカートリッジ50は、例えばブローニー
フィルム程度の比較的幅広のネガタイプの写真フィルム
51を、スプール52に巻回保持した状態でカートリッジ53
内に収納してなるものである。そしてこのカートリッジ
53の外面の一部には、ICメモリチップからなる記憶素
子54が取り付けられている。
【0025】図5は、この疑似ズームカメラの主要な電
気回路を示すものである。図示されるように、この疑似
ズームカメラの基本動作を制御するCPU(中央処理装
置)60には、前述の疑似ズームモードボタン22によって
操作される疑似ズームスイッチ61、レリーズスイッチ6
2、ズームスイッチ63、メインスイッチ64、センサー
(各種センサーを統括して、このように示している)65
から信号が入力されるようになっている。
【0026】またこのCPU60には、例えばファインダ
ー内において各種情報を表示するLCD(液晶表示装
置)66、適正露出を決定するための測光装置67、AF回
路68、ストロボ69、ドライバー70、71、72および73が接
続され、それらが各々このCPU60によって作動制御さ
れる。
【0027】なお上記ドライバー70は、フィルム巻上げ
モーター74とレンズ駆動モーター75とを駆動するもので
ある。またドライバー71は、シャッター駆動モーター76
と、ストロボ69の配光特性を変化させるリフレクター
(反射板)を動かすリフレクター駆動モーター77とを駆
動するものである。ドライバー72は、ズーム駆動モータ
ー78と、ファインダー駆動モーター79とを駆動するもの
である。そしてドライバー73は、前述のレンズ切替アク
チュエーター45(図3参照)を駆動するものである。
【0028】次に、この疑似ズームカメラの動作につい
て説明する。撮影レンズ10はズーム倍率nが一例として
2倍のものであり、ファインダー30のズーム光学系31
は、ズーム倍率pがそれよりも大きい3倍のものとして
形成されている。また後述するプリント過程における疑
似ズーム倍率は、最大3倍(m=3)まで確保されるよ
うになっている。
【0029】図6は、撮影レンズ10とファインダーズー
ム光学系31、並びにテレコンバージョンレンズ43と疑似
ズーム処理による焦点距離倍率の変化を示している。な
お、ここに示した疑似ズーム処理による焦点距離倍率の
変化は、勿論、見かけ上のものである。
【0030】撮影レンズ10がカバーするズーム倍率2倍
までの範囲、つまり図6のA領域において、コンバージ
ョンレンズブロック32は窓部42がファインダーズーム光
学系31の光軸と揃う位置に強制的に配置される。つまり
テレコンバージョンレンズ43はファインダーズーム光学
系31から離脱した位置に設定される。この領域におい
て、撮影画角の変更は、一般的なズームレンズ付き35
mmレンズシャッターカメラ等におけるのと同様になさ
れる。
【0031】すなわち、ズームレバー21をTELE(望遠)
側やあるいはWIDE(広角)側に操作することにより、図
5のズームスイッチ63からTELE操作信号あるいはWIDE操
作信号がCPU60に入力される。このTELE操作信号ある
いはWIDE操作信号は、ズームレバー21の操作が停止され
るまでの間、CPU60に入力され続ける。
【0032】CPU60はTELE操作信号を受けると、TELE
側駆動を指示する制御信号をドライバー72に入力する。
ズーム駆動モーター78とファインダー駆動モーター79は
このドライバー72から駆動電流を受けて、各々撮影レン
ズ10、ファインダーズーム光学系31の焦点距離をより長
くさせる方向に回転する。
【0033】一方CPU60が上記WIDE操作信号を受けた
とき、CPU60はWIDE側駆動を指示する制御信号をドラ
イバー72に入力する。ズーム駆動モーター78とファイン
ダー駆動モーター79はこのドライバー72から駆動電流を
受けて、それぞれ撮影レンズ10、ファインダーズーム光
学系31の焦点距離をより短くさせる方向に回転する。
【0034】なお撮影レンズ10とファインダーズーム光
学系31は、それぞれズーム駆動モーター78、ファインダ
ー駆動モーター79の回転力を受ける公知のカム機構によ
り、所定の何枚かのレンズが光軸方向に動かされて、焦
点距離が変化する。このようにしてズーム倍率が2倍ま
での領域では、撮影レンズ10による撮影像の画角と、フ
ァインダー30により表示されるファインダー像の画角と
が、互いの間では等しい状態を保ちながら変化する。
【0035】ズームレバー21の操作が止められると、TE
LE操作信号あるいはWIDE操作信号のCPU60への入力が
打ち切られ、ズーム駆動モーター78およびファインダー
駆動モーター79が停止する。そのとき撮影レンズ10は、
視野板40の視野枠内に表示されたファインダー像と等し
い画角の像をフィルム51上に結像する状態となるので、
そこでシャッターボタン20が押されれば、所定の自動焦
点合わせ処理や自動露出処理がなされた上で、フィルム
51に上記画角の写真潜像が記録されることになる。
【0036】ここで図1において、ズームレンズ36およ
び37については、実線でWIDE端位置を示し、破線でTELE
端位置を示してある。ズームレンズ36および37がWIDE端
位置を取るとき、撮影レンズ10は焦点距離最短の状態を
取る。そしてズームレンズ36および37がズーム倍率2倍
となる位置を取るとき、撮影レンズ10は焦点距離最長の
状態つまりTELE端位置を取る。
【0037】図6のB領域、つまりファインダーズーム
光学系31のズーム倍率が2倍を超える領域では、撮影レ
ンズ10はTELE端位置に固定され、それとともに撮影者の
意図に応じて、テレコンバージョンレンズ43が用いられ
る状態と、用いられない状態の一方が選択的に設定され
る。
【0038】すなわち、図2に示される疑似ズームモー
ドボタン22が1回押される毎に図5の疑似ズームスイッ
チ61からCPU60にON信号、OFF信号が交互に入力され
る。そして、それに応じてCPU60がレンズ切替アクチ
ュエーター45の駆動を制御することによりコンバージョ
ンレンズブロック32は、上記OFF信号が入力された場合
は窓部42がファインダーズーム光学系31の光軸と一致す
る位置に、ON信号が入力された場合はテレコンバージョ
ンレンズ43がファインダーズーム光学系31の光軸と一致
する位置にそれぞれ配される。
【0039】ここで、テレコンバージョンレンズ43が用
いられない場合について説明する。このときはズームレ
バー21の操作に応じて、ファインダーズーム光学系31の
ズーム倍率(この場合は、これがファインダー全体のズ
ーム倍率となる)が2倍から3倍の間に設定される。し
かし撮影レンズ10は、前述した通りTELE端位置に固定さ
れているから、実際の撮影画角は一定である。
【0040】CPU60は、この領域においてシャッター
ボタン20が押されて撮影がなされる毎に、不変の撮影像
に対するファインダー表示画像の像範囲比を示す情報
を、撮影がなされた駒番号と対応付けてカートリッジ53
の記憶素子54に書き込む。
【0041】一方、テレコンバージョンレンズ43が用い
られる場合もズームレバー21の操作に応じて、ファイン
ダーズーム光学系31のズーム倍率が2倍から3倍の間に
設定されるが、この場合ファインダー全体のズーム倍率
は、2倍のテレコンバージョンレンズ43の作用により、
4倍から6倍の間の値となる(図6の「テレコン使用領
域」)。そして撮影レンズ10は、前述した通りTELE端位
置に固定されているから、実際の撮影画角は一定であ
る。
【0042】CPU60は、この領域においてシャッター
ボタン20が押されて撮影がなされる毎に、不変の撮影像
に対するファインダー表示画像の像範囲比を示す情報
を、撮影がなされた駒番号と対応付けてカートリッジ53
の記憶素子54に書き込む。この情報の書込みは、接点を
介して接触式で行なわれてもよいし、非接触式で行なわ
れてもよい。
【0043】撮影済みのフィルムカートリッジ50はカメ
ラボディ1から取り出され、例えば市中の現像所等にお
いて現像処理にかけられ、その写真フィルム51に記録さ
れていた写真潜像が顕像化される。そのようにして形成
されたネガフィルムから、所定の記録用紙を用いて写真
プリントが形成されるが、その際、上記記憶素子54に記
憶されている情報に従って適宜疑似ズーム処理がなされ
る。以下、この疑似ズーム処理について詳しく説明す
る。
【0044】図7は、疑似ズーム処理を行なう写真プリ
ントシステムの一例を示すものである。図示されるよう
にこのシステムは、画像取扱装置101と、それに接続さ
れた写真プリンタ102とから構成されている。
【0045】本実施形態において、画像取扱装置101は
専用プログラムが組み込まれた汎用パソコンであり、周
辺機器として、現像済の写真フィルム51Aを読み取るた
めのフィルムスキャナおよび、この写真フィルム51Aを
収納していたカートリッジ53の記憶素子54(図4参照)
に記憶されている情報を読み取る読取手段103を備えて
いる。さらにこの画像取扱装置101は、CD−R、Zi
pなどのメディアドライブを内蔵、あるいは外付けで備
えている。また、ネットワーク104を介して他のコンピ
ュータと画像データをやりとりするための通信設備(図
示せず)も備えている。
【0046】写真プリンタ102は、公知のデジタル写真
プリンタであり、画像取扱装置101から画像データや出
力指示情報(例えばプリント枚数、サイズなど)を受け
取って、これらに基づいてプリント出力を行なうもので
ある。
【0047】上記のシステムにおいて、画像取扱装置10
1は、現像済写真フィルム51Aから取り込んだ画像デー
タに対し所定の画像処理を施した後に、これを写真プリ
ンタ102に転送するとともに、CD−Rなどのメディア1
06に記録する。また画像取扱装置101には読取手段103か
ら、それが読み取った記憶素子54の記憶情報Hが入力さ
れる。
【0048】次に、このシステムの構成について図8を
参照して詳細に説明する。なお、図8に示される各構成
要素のうち、画像処理に関する機能は、上記画像取扱装
置101の機能として実現されてもよいし、写真プリンタ1
02、あるいはフィルムスキャナの機能として組み込まれ
ていてもよいものであるので、この図8については、図
7との対応づけを特に行なわずに説明する。
【0049】図示されるように、スキャナ110により取
り込まれた写真画像は、各種画像処理手段111〜116によ
り処理された後にプリンタ102によって写真プリントと
して出力される。
【0050】セットアップ階調・色処理手段111は、露
出のアンダーあるいはオーバーを自動的に判別して、適
切な値に補正する手段である。拡大縮小手段112は、プ
リント画像のサイズを記録材料(例えばロール状プリン
トペーパー)の幅に適合させるために、さらには疑似ズ
ーム処理のために画素密度を変換する手段である。また
覆い焼き処理手段113は、特開平9−18704号に記
載されているような覆い焼き処理を行なう手段であり、
粒状抑制型シャープネス強調処理手段114は特開平9−
22460号に記載されているような粒状抑制型のシャ
ープネス強調処理を行なう手段である。
【0051】さらに、上記一連の画像処理に加え、プリ
ント出力用の画像データに対しては、3D変換処理手段
115、116により、プリンタの特性に合わせた色変換が施
される。3D変換処理は読み取ったフィルムがネガフィ
ルムかリバーサルフィルムかによって異なる。
【0052】次に、上記拡大縮小手段112によりなされ
る疑似ズーム処理のための画素密度変換について説明す
る。拡大縮小手段112には読取手段103から、撮影駒の各
々毎の前記記憶情報Hが入力される。この記憶情報Hは
先に説明した通り、撮影像に対するファインダー表示画
像の像範囲比Rを示している。
【0053】図6のAの領域では、この像範囲比Rは常
に「1」である。拡大縮小手段112はこの像範囲比
「1」である撮影駒に対しては、特に拡大縮小するよう
な画素密度変換処理は施さない。つまりこの場合は、図
9(1)に示す現像済写真フィルム51Aのある駒Fの記
録画像を、同図(2)に示すように、所定サイズの記録
材料200にそのまま再現するプリント処理がなされるこ
とになる。このようにして、この場合は、ファインダー
表示画像と同じ画角の画像が記録されたプリントが得ら
れる。
【0054】一方図6のBおよびCの領域では、記憶情
報Hが示す像範囲比Rは、1から3の間の値を取る。拡
大縮小手段112は前記スキャナ110により取り込まれた写
真画像を、例えば画像中心は変えることなく、縦横とも
1/Rの範囲のみが所定サイズの記録材料200において
再現されるように最大で3倍まで拡大処理する。つまり
この場合は、図9(1)に示す現像済写真フィルム51A
のある駒Fの記録画像のうち、図中2点鎖線で示す領域
のみを、同図(3)に示すように記録材料200に再現す
るプリント処理がなされる。
【0055】以上のようにして本実施形態の疑似ズーム
カメラによれば、実際のズーム倍率が2である撮影レン
ズ10を用いながら、あたかもズーム倍率が6の撮影レン
ズを用いた場合のような写真プリントを得ることができ
る。そして、疑似ズームにより拡大プリントされる画像
の画角を、撮影時に実際にファインダーで確認すること
が可能となっている。
【0056】また、本実施形態の疑似ズームカメラにお
いては、撮影レンズ10のズーム倍率を2倍として、ファ
インダーズーム光学系31のズーム倍率3倍よりも小さく
設定してあるので、ズーム倍率を高めることによる撮影
レンズ10の大型化およびコスト増を低く抑えて、カメラ
を比較的小型で安価に形成することができる。
【0057】また、ファインダーズーム光学系31のズー
ム倍率3倍が撮影レンズ10のズーム倍率2倍よりも大き
いので、前述したように高倍率化により大型化し、かつ
高価になりやすいテレコンバージョンレンズ43として比
較的低倍率である2倍のものが適用可能となり、この点
からもこの疑似ズームカメラは小型で安価に形成可能と
なる。
【0058】なお、本発明の疑似ズームカメラにおい
て、前提とする疑似ズームの最大ズーム倍率mや、撮影
ズームレンズのズーム倍率n、ファインダーズーム光学
系のズーム倍率p、およびテレコンバージョンレンズの
倍率qは、以上説明した実施形態の値に限られるもので
はないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による疑似ズームカメラの
ファインダー光学系を示す側面図
【図2】上記疑似ズームカメラの全体形状を示す斜視図
【図3】上記疑似ズームカメラの要部を示す斜視図
【図4】上記疑似ズームカメラに用いられる写真フィル
ムカートリッジを示す斜視図
【図5】上記疑似ズームカメラの電気的制御に係る構成
を示すブロック図
【図6】上記疑似ズームカメラのファインダー倍率およ
び撮影倍率の変化特性を示すグラフ
【図7】疑似ズーム処理を行なう写真プリントシステム
の一例を示す概略構成図
【図8】上記写真プリントシステムの要部を示すブロッ
ク図
【図9】上記写真プリントシステムによる疑似ズーム処
理を説明する説明図
【符号の説明】
10 撮影レンズ 11 ファインダー窓 12 AE受光窓 13 AF投光窓 15 ストロボ発光部 20 シャッターボタン 21 ズームレバー 22 疑似ズームモードボタン 30 ファインダー 31 ファインダーズーム光学系 32 コンバージョンレンズブロック 33、34 ミラー 35 対物レンズ 36、37 ズームレンズ 38 リレーレンズ 39 焦点板 40 視野板 41 接眼レンズ 42 窓部 43 テレコンバージョンレンズ 44 ラック 45 レンズ切替アクチュエーター 46 ピニオンギア 50 フィルムカートリッジ 51 写真フィルム 51A 現像済写真フィルム 52 スプール 53 カートリッジ 54 記憶素子 60 CPU 61 疑似ズームスイッチ 62 レリーズスイッチ 63 ズームスイッチ 64 メインスイッチ 65 センサー 66 LCD(液晶表示装置) 67 測光装置 68 AF回路 69 ストロボ 70、71、72、73 ドライバー 74 フィルム巻上げモーター 75 レンズ駆動モーター 76 シャッター駆動モーター 77 リフレクター駆動モーター 78 ズーム駆動モーター 79 ファインダー駆動モーター 101 画像取扱装置 102 写真プリンタ 103 読取手段 110 スキャナ 111 セットアップ階調・色処理手段 112 拡大縮小手段 200 記録材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 洋一 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント時に引伸ばし率を変えることに
    より、最大ズーム倍率mの疑似ズーム効果を得る写真を
    撮影するためのカメラであって、 写真フィルムに撮影像を投影するズーム倍率nの撮影ズ
    ームレンズと、 撮影範囲を示す領域内に、前記撮影ズームレンズによる
    撮影像とは画角の異なる像を表示し得るズーム倍率p
    (n<p<m・n)のファインダーズーム光学系と、 このファインダーズーム光学系に対して離脱可能に組み
    合わされ、組み合わされたとき前記領域内の表示画像の
    画角を変更する、倍率qのテレコンバージョンレンズ
    と、 撮影者によって操作されて前記テレコンバージョンレン
    ズを、前記ファインダーズーム光学系に対して組み合う
    位置と離脱する位置の一方に選択的に配するコンバージ
    ョンレンズ駆動手段とを有することを特徴とする疑似ズ
    ームカメラ。
  2. 【請求項2】 m・n=p・qであることを特徴とする
    請求項1記載の疑似ズームカメラ。
  3. 【請求項3】 情報記憶手段を備えたフィルムカートリ
    ッジを使用するカメラであって、 撮影範囲を示す領域内の画像と撮影像との像範囲比を示
    す情報を前記フィルムカートリッジの情報記憶手段に書
    き込む書込手段を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の疑似ズームカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の疑似ズームカメラで使用
    されたフィルムカートリッジから写真プリントを得るシ
    ステムであって、 現像処理がなされた前記写真フィルムから、拡縮率を変
    更自在にして記録材料の所定の画像形成域に撮影像をプ
    リントするプリント手段と、 前記フィルムカートリッジの情報記憶手段に書き込まれ
    た前記像範囲比を示す情報を読み取る読取手段と、 この読み取られた情報に基づいて、前記プリント手段に
    よるプリント拡縮率を、前記ファインダーズーム光学系
    が前記領域内に表示した画角分の画像がほぼ過不足無く
    前記画像形成域にプリントされる値に設定する拡縮率制
    御手段とを有することを特徴とする写真プリントシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記プリント手段が、 現像処理がなされた前記写真フィルムに形成されたフィ
    ルム像を読み取って画像信号を得るフィルム像読取手段
    と、 前記画像信号に基づいて記録材料に前記フィルム像を記
    録するプリント像出力手段と、 前記画像信号に対して信号処理を施して、前記プリント
    像出力手段によるプリント像出力倍率を変更させる信号
    処理手段とからなることを特徴とする請求項4記載の写
    真プリントシステム。
  6. 【請求項6】 前記プリント手段が、 現像処理がなされた前記写真フィルムを保持するフィル
    ム保持手段と、 この写真フィルムに形成されているフィルム像を感光性
    記録材料に投影する投影光学系と、 この投影光学系、前記フィルム保持手段および前記感光
    性記録材料のうちの少なくとも2つの相対位置関係を変
    えることにより、フィルム像の投影倍率を変更する手段
    とからなることを特徴とする請求項4記載の写真プリン
    トシステム。
JP4411998A 1998-02-25 1998-02-25 疑似ズームカメラおよび写真プリントシステム Withdrawn JPH11242280A (ja)

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