JPH06230467A - 画面サイズ切換え可能なカメラ - Google Patents
画面サイズ切換え可能なカメラInfo
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- JPH06230467A JPH06230467A JP1480793A JP1480793A JPH06230467A JP H06230467 A JPH06230467 A JP H06230467A JP 1480793 A JP1480793 A JP 1480793A JP 1480793 A JP1480793 A JP 1480793A JP H06230467 A JPH06230467 A JP H06230467A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- size
- focal length
- lens
- screen
- range
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 画面サイズをフルサイズからパノラマサイズ
に切換えた場合、可変焦点レンズの焦点距離範囲の広角
側を自動的に短焦点側にする。 【構成】 画面サイズ切換釦10が押圧された場合には、
昇降部材11が下方に移動してロックされ、遮光板13およ
び14を開放してズームレンズ3による撮影範囲をフルサ
イズの画面Fとすると共に、25mmから56mmまでの焦点距
離範囲をもつ前記ズームレンズ3の焦点調節範囲を28mm
から56mmまでに制限し、一方切換釦10が押圧されていな
い場合には、昇降部材11が上方の位置にあって遮光板13
および14を閉止して撮影範囲をパノラマサイズの画面P
とする共に前記ズームレンズ3の焦点調節範囲を25mmか
ら56mmまでとして超広角の写真撮影を可能としたことを
特徴としている。
に切換えた場合、可変焦点レンズの焦点距離範囲の広角
側を自動的に短焦点側にする。 【構成】 画面サイズ切換釦10が押圧された場合には、
昇降部材11が下方に移動してロックされ、遮光板13およ
び14を開放してズームレンズ3による撮影範囲をフルサ
イズの画面Fとすると共に、25mmから56mmまでの焦点距
離範囲をもつ前記ズームレンズ3の焦点調節範囲を28mm
から56mmまでに制限し、一方切換釦10が押圧されていな
い場合には、昇降部材11が上方の位置にあって遮光板13
および14を閉止して撮影範囲をパノラマサイズの画面P
とする共に前記ズームレンズ3の焦点調節範囲を25mmか
ら56mmまでとして超広角の写真撮影を可能としたことを
特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズあるいは
2焦点レンズ等の可変焦点レンズを備え、その変倍作用
によってフルサイズ(24×36mm)からパノラマサイズ
(13×36mm)迄の各画面サイズの撮影を可能とした画面
サイズ切換可能なカメラに関する。
2焦点レンズ等の可変焦点レンズを備え、その変倍作用
によってフルサイズ(24×36mm)からパノラマサイズ
(13×36mm)迄の各画面サイズの撮影を可能とした画面
サイズ切換可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンパクトカメラの分野において
は、ズーム化が進んでいる。これらのカメラは焦点距離
を変化させることで、1つのカメラでありながら簡単に
画角を変化させられるようになっている。
は、ズーム化が進んでいる。これらのカメラは焦点距離
を変化させることで、1つのカメラでありながら簡単に
画角を変化させられるようになっている。
【0003】また、コンパクトカメラは、一般に35mmの
ロールフィルムを用い36×24(以後フルサイズと呼ぶ)
を主に使われてきたが最近画面サイズの上下をカットし
約36×13としパノラマサイズと称しプリント時に一般の
サービスサイズのプリントサイズより横方向を約2倍に
したサービスによりかなり使われるようになってきてい
る。パノラマ写真は以前より存在していたもので、左右
(又は上下)に広い角度で撮影された写真を称するもの
であり、以前はカメラ本体を回転させたり、レンズを回
転させるなどして撮影するため一般的とは言えなかった
が、上記のフルサイズの上下をカットしたフォーマット
の出現で一般的となった。このフルサイズとパノラマサ
イズの2種類の画面サイズをカメラ外部操作により、露
光枠の前方の光路内に遮蔽板を挿脱することによって切
り換えることができるカメラが登場している。
ロールフィルムを用い36×24(以後フルサイズと呼ぶ)
を主に使われてきたが最近画面サイズの上下をカットし
約36×13としパノラマサイズと称しプリント時に一般の
サービスサイズのプリントサイズより横方向を約2倍に
したサービスによりかなり使われるようになってきてい
る。パノラマ写真は以前より存在していたもので、左右
(又は上下)に広い角度で撮影された写真を称するもの
であり、以前はカメラ本体を回転させたり、レンズを回
転させるなどして撮影するため一般的とは言えなかった
が、上記のフルサイズの上下をカットしたフォーマット
の出現で一般的となった。このフルサイズとパノラマサ
イズの2種類の画面サイズをカメラ外部操作により、露
光枠の前方の光路内に遮蔽板を挿脱することによって切
り換えることができるカメラが登場している。
【0004】このためフルサイズとパノラマサイズでは
同一のレンズを使用するため特にフルサイズの写真より
左右に広い角度で撮影できることはない。
同一のレンズを使用するため特にフルサイズの写真より
左右に広い角度で撮影できることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】左右に広い角度で撮影
するためにはより広角系のレンズが必要となるわけだ
が、周知のようにズームレンズを広角側へ拡大し性能を
満足するためには、レンズサイズが大きくなり、コンパ
クトカメラに装備するには制約が大きい。そのためコン
パクトカメラに装備されているズームレンズの広角側の
焦点距離はパノラマで撮影するには不充分であった。
するためにはより広角系のレンズが必要となるわけだ
が、周知のようにズームレンズを広角側へ拡大し性能を
満足するためには、レンズサイズが大きくなり、コンパ
クトカメラに装備するには制約が大きい。そのためコン
パクトカメラに装備されているズームレンズの広角側の
焦点距離はパノラマで撮影するには不充分であった。
【0006】したがってパノラマ写真では左右の画角が
現在のコンパクトカメラのフルサイズの左右の画角より
広く、コンパクトなフルサイズ、パノラマサイズ切り換
え可能なカメラが求められている。
現在のコンパクトカメラのフルサイズの左右の画角より
広く、コンパクトなフルサイズ、パノラマサイズ切り換
え可能なカメラが求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の画面
サイズを包含する第1のイメージサークルを形成する第
1の焦点距離もしくは焦点距離範囲と、第1の画面サイ
ズよりも小さい第2の画面サイズを包含する前記第1の
焦点距離もしくは焦点距離範囲よりも短焦点側に設定さ
れた第2の焦点距離もしくは焦点距離範囲とを有する可
変焦点レンズと、前記第1の画面サイズと前記第2の画
面サイズとを切換える画面サイズ切換え手段とを有し、
前記第1の画面サイズと前記第2の焦点距離もしくは焦
点距離範囲とを同時に設定することを禁止する禁止手段
とを備えた画面サイズ切換え可能なカメラによって達成
される。
サイズを包含する第1のイメージサークルを形成する第
1の焦点距離もしくは焦点距離範囲と、第1の画面サイ
ズよりも小さい第2の画面サイズを包含する前記第1の
焦点距離もしくは焦点距離範囲よりも短焦点側に設定さ
れた第2の焦点距離もしくは焦点距離範囲とを有する可
変焦点レンズと、前記第1の画面サイズと前記第2の画
面サイズとを切換える画面サイズ切換え手段とを有し、
前記第1の画面サイズと前記第2の焦点距離もしくは焦
点距離範囲とを同時に設定することを禁止する禁止手段
とを備えた画面サイズ切換え可能なカメラによって達成
される。
【0008】周知のようにズームレンズは焦点距離変化
によりイメージサークルが変化する。長焦点側ではイメ
ージサークルは大きくなり、短焦点側では小さくなる。
本発明はパノラマサイズの画面に必要とされるイメージ
サークルがフルサイズの画面に必要とされるイメージサ
ークルより小さいことに着目し、パノラマサイズの画面
ではフルサイズの画面を撮影する場合より、小さいイメ
ージサークルのレンズつまり広角側のレンズで撮影する
ことを可能となることを利用する。つまりある焦点距離
変化をもつズームレンズの一番ワイド側の焦点距離では
フルサイズで必要とされるイメージサークルは満足しな
いが、パノラマサイズで必要とされるイメージサークル
は満足するように設定する。その焦点距離からフルサイ
ズで必要とされるイメージサークルを持つ焦点距離まで
をパノラマサイズ専用のズーム領域とすることにより上
記目的を達成するものである。
によりイメージサークルが変化する。長焦点側ではイメ
ージサークルは大きくなり、短焦点側では小さくなる。
本発明はパノラマサイズの画面に必要とされるイメージ
サークルがフルサイズの画面に必要とされるイメージサ
ークルより小さいことに着目し、パノラマサイズの画面
ではフルサイズの画面を撮影する場合より、小さいイメ
ージサークルのレンズつまり広角側のレンズで撮影する
ことを可能となることを利用する。つまりある焦点距離
変化をもつズームレンズの一番ワイド側の焦点距離では
フルサイズで必要とされるイメージサークルは満足しな
いが、パノラマサイズで必要とされるイメージサークル
は満足するように設定する。その焦点距離からフルサイ
ズで必要とされるイメージサークルを持つ焦点距離まで
をパノラマサイズ専用のズーム領域とすることにより上
記目的を達成するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の画面サイズ切換可能なカメラ
の実施例を図面に基づいて説明する。図1はカメラの斜
視図である。カメラ本体1の右側部にはグリップ2が設
けられ、前記カメラ本体1の前側中央には可変焦点レン
ズとしてズームレンズ3が設けられている。前記カメラ
本体1の前側のズームレンズ3の上方位置にファインダ
4が設けられ、このファインダ4を挟んで一方にオート
フォーカス用の投光窓5が、他方に受光窓6が設けられ
ている。この受光窓6の側方位置には、被写体輝度測定
用の測光窓7が設けられ、またカメラ本体1の左側には
ストロボ発光窓8が設けられている。
の実施例を図面に基づいて説明する。図1はカメラの斜
視図である。カメラ本体1の右側部にはグリップ2が設
けられ、前記カメラ本体1の前側中央には可変焦点レン
ズとしてズームレンズ3が設けられている。前記カメラ
本体1の前側のズームレンズ3の上方位置にファインダ
4が設けられ、このファインダ4を挟んで一方にオート
フォーカス用の投光窓5が、他方に受光窓6が設けられ
ている。この受光窓6の側方位置には、被写体輝度測定
用の測光窓7が設けられ、またカメラ本体1の左側には
ストロボ発光窓8が設けられている。
【0010】前記カメラ本体1の上部には液晶の表示部
9が設けられ、この表示部9の右側には、メインスイッ
チS0が設けられ、このメインスイッチS0の前側には
モード選択スイッチS3及びリワインドスイッチSRが
設けられ、またグリップ2の上部にはレリーズ釦Sが設
けられている。また、カメラ本体1の右側下部には、ズ
ーム釦W,Tが設けられている。さらに前記表示部9の
左側には画面サイズをフルサイズ(24×36mm)からパノ
ラマサイズ(13×36mm)に変換する画面サイズ切換釦10
が設置されている。
9が設けられ、この表示部9の右側には、メインスイッ
チS0が設けられ、このメインスイッチS0の前側には
モード選択スイッチS3及びリワインドスイッチSRが
設けられ、またグリップ2の上部にはレリーズ釦Sが設
けられている。また、カメラ本体1の右側下部には、ズ
ーム釦W,Tが設けられている。さらに前記表示部9の
左側には画面サイズをフルサイズ(24×36mm)からパノ
ラマサイズ(13×36mm)に変換する画面サイズ切換釦10
が設置されている。
【0011】図2はカメラの制御回路図である。このカ
メラの制御回路には画面サイズによって変化する焦点距
離範囲に対応したズーミング範囲を記憶する記憶手段51
とその他各種制御を行うCPU20が設けられ、このCP
U20にはメイン電源E1からダイオードD1を介して駆
動電源が与えられ、さらにダイオードD2とサブ電池E
2が、メイン電池E1及びダイオードD1と並列に接続
されて補助電源が与えられている。
メラの制御回路には画面サイズによって変化する焦点距
離範囲に対応したズーミング範囲を記憶する記憶手段51
とその他各種制御を行うCPU20が設けられ、このCP
U20にはメイン電源E1からダイオードD1を介して駆
動電源が与えられ、さらにダイオードD2とサブ電池E
2が、メイン電池E1及びダイオードD1と並列に接続
されて補助電源が与えられている。
【0012】このCPU20にはメインスイッチS0、レ
リーズスイッチS1,S2、パノラマスイッチS4、裏
蓋スイッチSB、ズーム釦W,T、モード選択スイッチ
S3及びリワインドスイッチSR等が接続されている。
メインスイッチS0は押しボタンスイッチで構成され、
レリーズスイッチS1,S2は一つのレリーズ釦Sによ
り動作し、1段の押し込み操作でレリーズスイッチS1
がONし、2段の押し込み操作でレリーズスイッチS2
がONする。さらに、モード選択スイッチS3及びリワ
インドスイッチSRも同様に押しボタンスイッチで構成
されている。裏蓋スイッチSB及びパノラマスイッチS
4は状態スイッチで構成されている。このズーム釦W,
Tも同様に押しボタンスイッチで構成され、このズーム
釦W,Tの手動操作に基づいて焦点距離が設定される。
リーズスイッチS1,S2、パノラマスイッチS4、裏
蓋スイッチSB、ズーム釦W,T、モード選択スイッチ
S3及びリワインドスイッチSR等が接続されている。
メインスイッチS0は押しボタンスイッチで構成され、
レリーズスイッチS1,S2は一つのレリーズ釦Sによ
り動作し、1段の押し込み操作でレリーズスイッチS1
がONし、2段の押し込み操作でレリーズスイッチS2
がONする。さらに、モード選択スイッチS3及びリワ
インドスイッチSRも同様に押しボタンスイッチで構成
されている。裏蓋スイッチSB及びパノラマスイッチS
4は状態スイッチで構成されている。このズーム釦W,
Tも同様に押しボタンスイッチで構成され、このズーム
釦W,Tの手動操作に基づいて焦点距離が設定される。
【0013】また、CPU20には表示部9が接続され、
この表示部9には例えばフィルムカウンタ、バッテリ表
示、セルフ表示、ストロボ表示が設けられる。
この表示部9には例えばフィルムカウンタ、バッテリ表
示、セルフ表示、ストロボ表示が設けられる。
【0014】さらに、CPU20にはストロボ回路22、測
光回路23、電圧検出回路24、測距回路25、ドライバ回路
26、シャッタ位置検出回路27が接続されている。電圧検
出回路24では、メイン電池E1からそれぞれのストロボ
回路22、測光回路23、測距回路25、ドライバ回路26、シ
ャッタ位置検出回路27に与えられる駆動電圧を検出して
いる。
光回路23、電圧検出回路24、測距回路25、ドライバ回路
26、シャッタ位置検出回路27が接続されている。電圧検
出回路24では、メイン電池E1からそれぞれのストロボ
回路22、測光回路23、測距回路25、ドライバ回路26、シ
ャッタ位置検出回路27に与えられる駆動電圧を検出して
いる。
【0015】ストロボ回路22はCPU20からのトリガ信
号で作動してストロボ発光し、CPU20からのチャージ
信号でストロボ用コンデンサの充電が行われる。測光回
路23には、測光素子28から測光情報が入力され、この測
光情報と図示しないフィルム感度入力手段からCPU20
に入力されたフィルム感度情報から露光量が設定され、
これでシャッタ秒時が決められる。
号で作動してストロボ発光し、CPU20からのチャージ
信号でストロボ用コンデンサの充電が行われる。測光回
路23には、測光素子28から測光情報が入力され、この測
光情報と図示しないフィルム感度入力手段からCPU20
に入力されたフィルム感度情報から露光量が設定され、
これでシャッタ秒時が決められる。
【0016】測距回路25ではCPU20からの測距開始信
号により投光素子29を発光させ、この光の被写体からの
反射光を受光素子30で受光して測距し、CPU20に測距
計画を送る。ドライバ回路26はCPU20からの制御信号
に基づき、フォーカシングモータ31、ズームモータ35、
フィルムモータ32及びシャッタモータ33を駆動する。シ
ャッタ位置検出回路27ではフォトインタラプタ34からの
信号でシャッタ羽根の位置を検出するようになってい
る。
号により投光素子29を発光させ、この光の被写体からの
反射光を受光素子30で受光して測距し、CPU20に測距
計画を送る。ドライバ回路26はCPU20からの制御信号
に基づき、フォーカシングモータ31、ズームモータ35、
フィルムモータ32及びシャッタモータ33を駆動する。シ
ャッタ位置検出回路27ではフォトインタラプタ34からの
信号でシャッタ羽根の位置を検出するようになってい
る。
【0017】このドライバ回路26でフィルムモータ32を
駆動して、フィルムが給送されるが、この動力伝達機構
は従来と同様に例えば特開平1-217443号公報に開示され
るように、フィルムモータ32を一方向へ回転させ、これ
を遊星歯車を有する動力伝達機構で正転及び逆転させて
給送するものが用いられる。このフィルム給送は、任意
の駒の露光終了後にフィルムモータ32によりフィルムを
1駒分巻上げるとともに、全駒の露光が終了するとフィ
ルムの巻戻しを行う。
駆動して、フィルムが給送されるが、この動力伝達機構
は従来と同様に例えば特開平1-217443号公報に開示され
るように、フィルムモータ32を一方向へ回転させ、これ
を遊星歯車を有する動力伝達機構で正転及び逆転させて
給送するものが用いられる。このフィルム給送は、任意
の駒の露光終了後にフィルムモータ32によりフィルムを
1駒分巻上げるとともに、全駒の露光が終了するとフィ
ルムの巻戻しを行う。
【0018】このカメラは、ズーム釦W,Tの操作に伴
い、ズームレンズ3の倍率に応じた画面がファインダ内
に形成されるようになっており、したがって撮影者は、
このファインダを通して被写体を観察しながら所望の撮
影倍率を設定することができる。
い、ズームレンズ3の倍率に応じた画面がファインダ内
に形成されるようになっており、したがって撮影者は、
このファインダを通して被写体を観察しながら所望の撮
影倍率を設定することができる。
【0019】前記カメラ本体1は図3に示すように一対
の長穴を介して上下動するよう支持された昇降部材11を
内蔵していて、前記の画面サイズ切換釦10を押し下げる
と図3(b)に示す如く前記昇降部材11が引張ばね12の
付勢に抗して下降し、図示しない係止部材によってロッ
クされるようになっている。前記の係止部材による昇降
部材11のロックは前記画面サイズ切換釦10の再度の押し
下げによって解除されて引張ばね12の付勢により再び図
3(a)に示す上昇した位置に復帰される。
の長穴を介して上下動するよう支持された昇降部材11を
内蔵していて、前記の画面サイズ切換釦10を押し下げる
と図3(b)に示す如く前記昇降部材11が引張ばね12の
付勢に抗して下降し、図示しない係止部材によってロッ
クされるようになっている。前記の係止部材による昇降
部材11のロックは前記画面サイズ切換釦10の再度の押し
下げによって解除されて引張ばね12の付勢により再び図
3(a)に示す上昇した位置に復帰される。
【0020】一方カメラ本体1の画枠部の上下にはそれ
ぞれ左右の支持軸13Aおよび14Aを支点として回動可能
の遮光板13および14が設けられていて画面サイズの切換
手段として使用される。
ぞれ左右の支持軸13Aおよび14Aを支点として回動可能
の遮光板13および14が設けられていて画面サイズの切換
手段として使用される。
【0021】すなわち前記昇降部材11は下降した位置に
ある場合、二股部11Aがアーム13Bのピン13Cを保持し
て遮光板13を開放した角度に保ち、一方駆動ピン11Bが
搖動板15を介してアーム14Bのピン14Cを保持して遮光
板14を開放した角度に保ち、それによって第1の画面サ
イズたるフルサイズ(24×36mm)の画面Fの撮影を可能
とする。又その時パノラマスイッチS4は前記昇降部材
により押され、電気的にOFFとなる。
ある場合、二股部11Aがアーム13Bのピン13Cを保持し
て遮光板13を開放した角度に保ち、一方駆動ピン11Bが
搖動板15を介してアーム14Bのピン14Cを保持して遮光
板14を開放した角度に保ち、それによって第1の画面サ
イズたるフルサイズ(24×36mm)の画面Fの撮影を可能
とする。又その時パノラマスイッチS4は前記昇降部材
により押され、電気的にOFFとなる。
【0022】また前記昇降部材11が上昇した位置にある
場合、前記の各ピン13Cおよび14Cがそれぞれ二股部11
Aおよび駆動ピン11Bによって作動されて、遮光板13お
よび14は画枠部を遮蔽する角度に保たれて第2の画面サ
イズたるパノラマサイズ(13×36mm)の画面Pの撮影を
可能とする。又その時パノラマスイッチS4はONとな
る。
場合、前記の各ピン13Cおよび14Cがそれぞれ二股部11
Aおよび駆動ピン11Bによって作動されて、遮光板13お
よび14は画枠部を遮蔽する角度に保たれて第2の画面サ
イズたるパノラマサイズ(13×36mm)の画面Pの撮影を
可能とする。又その時パノラマスイッチS4はONとな
る。
【0023】図4は前記ズームレンズ3の構成を示す一
例であって、変倍系を構成する第1レンズ群LFと第2
レンズ群LRは、それぞれを収める鏡枠HFとHRの各
ピンP1およびP2を介して固定胴300に設けた溝300A
および300Bの範囲内を光軸方向に直進出来るように収
められている。
例であって、変倍系を構成する第1レンズ群LFと第2
レンズ群LRは、それぞれを収める鏡枠HFとHRの各
ピンP1およびP2を介して固定胴300に設けた溝300A
および300Bの範囲内を光軸方向に直進出来るように収
められている。
【0024】前記の各ピンP1およびP2はさらに固定
胴300外周の回転胴301に設けた各カム溝301Aと301Bに
係合していて、ズームモータ35の駆動によりピニオン36
を介して回転胴301を回動すると第1レンズ群LFと第
2レンズ群LRの光軸方向の位置関係が変化して結像面
をフィルム401の表面に合致させた状態で焦点距離を25
〜56mmの範囲内で選択出来るようになっている。
胴300外周の回転胴301に設けた各カム溝301Aと301Bに
係合していて、ズームモータ35の駆動によりピニオン36
を介して回転胴301を回動すると第1レンズ群LFと第
2レンズ群LRの光軸方向の位置関係が変化して結像面
をフィルム401の表面に合致させた状態で焦点距離を25
〜56mmの範囲内で選択出来るようになっている。
【0025】前記ズームレンズ3の焦点距離の変化に対
応するファインダ4の視野は、回転胴301と一体で回動
されるカム筒302により変倍レンズ4Aおよび4Bを溝
4Cに沿って光軸方向に移動し、相互の位置関係を変化
させることによって決定される。
応するファインダ4の視野は、回転胴301と一体で回動
されるカム筒302により変倍レンズ4Aおよび4Bを溝
4Cに沿って光軸方向に移動し、相互の位置関係を変化
させることによって決定される。
【0026】前記のズームレンズ3の焦点距離範囲はフ
ルサイズとパノラマサイズとの必要とされるイメージサ
ークルの大小に応じて変化する。
ルサイズとパノラマサイズとの必要とされるイメージサ
ークルの大小に応じて変化する。
【0027】すなわちフルサイズ(24×36mm)ではその
必要とされるイメージサークルは約43.3(242×362)で
ありそれを満足する焦点距離である28mm〜56mmの第一の
焦点距離範囲がズーミングの範囲となり、パノラマサイ
ズ(13.3×36)ではその必要とされるイメージサークル
は約38.4(13.32×362)と小さくなり、それを満足する
焦点距離は広角側が広がった25mm〜56mmの第2の焦点距
離範囲となる。
必要とされるイメージサークルは約43.3(242×362)で
ありそれを満足する焦点距離である28mm〜56mmの第一の
焦点距離範囲がズーミングの範囲となり、パノラマサイ
ズ(13.3×36)ではその必要とされるイメージサークル
は約38.4(13.32×362)と小さくなり、それを満足する
焦点距離は広角側が広がった25mm〜56mmの第2の焦点距
離範囲となる。
【0028】前記の焦点距離の選択のプロセスを図5の
フローチャートにもとづいて説明する。
フローチャートにもとづいて説明する。
【0029】撮影に際しメインスイッチS0がONにき
りかえられると(F−1)、ズームレンズ3の焦点距離
は広角側が28mmから望遠側が56mmの前記の第1の焦点距
離範囲の中で選択可能に設定される。前記パノラマスイ
ッチS4により画面サイズがパノラマサイズと判明した
場合は広角側が25mmとなり25〜56mmの前記第2の焦点距
離範囲の中で選択可能に設定される(F−4)。S0が
ONの場合にはこのシーケンスはズーム釦が押されてい
る場合を除けば何度も通るのでパノラマスイッチS4が
切り換えられた場合はワイド側のズーミング範囲は随時
切り換えられることになる。
りかえられると(F−1)、ズームレンズ3の焦点距離
は広角側が28mmから望遠側が56mmの前記の第1の焦点距
離範囲の中で選択可能に設定される。前記パノラマスイ
ッチS4により画面サイズがパノラマサイズと判明した
場合は広角側が25mmとなり25〜56mmの前記第2の焦点距
離範囲の中で選択可能に設定される(F−4)。S0が
ONの場合にはこのシーケンスはズーム釦が押されてい
る場合を除けば何度も通るのでパノラマスイッチS4が
切り換えられた場合はワイド側のズーミング範囲は随時
切り換えられることになる。
【0030】F5〜F8のルーチンでは、第1の焦点距
離設定では28mm以下に、第2の焦点距離設定では25mm以
下にズーム位置が存在している場合(例えば収納位置)
第1の焦点距離設定では28mmに第2の焦点距離設定では
25mmになるようにズームモータ35を駆動し、なんらかの
理由で56mm以上になってしまった場合は56mmにズームダ
ウンし、設定した焦点距離範囲内に入るようにする。
離設定では28mm以下に、第2の焦点距離設定では25mm以
下にズーム位置が存在している場合(例えば収納位置)
第1の焦点距離設定では28mmに第2の焦点距離設定では
25mmになるようにズームモータ35を駆動し、なんらかの
理由で56mm以上になってしまった場合は56mmにズームダ
ウンし、設定した焦点距離範囲内に入るようにする。
【0031】一般的に非動作状態ではレンズは携帯性向
上のため通常撮影状態よりさらにワイド側に鏡胴を回転
させ短くし、収納状態としているのでメインスイッチを
OFF(非動作状態)からONにした場合、パノラマス
イッチがONの場合は25mmにそれ以外では28mmにレンズ
を駆動することになる。またパノラマスイッチをONか
らOFFへと操作した場合でレンズが28mmよりもワイド
側に位置していれば28mmにレンズは駆動されるわけであ
る。
上のため通常撮影状態よりさらにワイド側に鏡胴を回転
させ短くし、収納状態としているのでメインスイッチを
OFF(非動作状態)からONにした場合、パノラマス
イッチがONの場合は25mmにそれ以外では28mmにレンズ
を駆動することになる。またパノラマスイッチをONか
らOFFへと操作した場合でレンズが28mmよりもワイド
側に位置していれば28mmにレンズは駆動されるわけであ
る。
【0032】次ぎにズーム釦Tが押された場合F−9か
らF−11のルーチンによりズームがテレ端(56mm)でな
い場合は、テレ側に駆動されズーム釦がOFF(F−
9)、もしくはテレ端まで達した(F−10)はモータの
通電が断たれる。テレ側駆動中にズームワイド側がON
となった場合は以下に述べるワイド側の制御に移行す
る。
らF−11のルーチンによりズームがテレ端(56mm)でな
い場合は、テレ側に駆動されズーム釦がOFF(F−
9)、もしくはテレ端まで達した(F−10)はモータの
通電が断たれる。テレ側駆動中にズームワイド側がON
となった場合は以下に述べるワイド側の制御に移行す
る。
【0033】ズーム釦Wが押された場合はF−9からF
−10のルーチンによりズームがワイド端(第1の焦点距
離範囲設定では28mm、第2の焦点距離範囲設定では25m
m)でない場合はワイド側に駆動され、ズーム釦がOF
F(F−9)、もしくはワイド端に達した場合(F−1
0)モータの通電が断たれる。ワイド側駆動中にズーム
釦TがONされた場合は前記テレ側の制御が移行する。
−10のルーチンによりズームがワイド端(第1の焦点距
離範囲設定では28mm、第2の焦点距離範囲設定では25m
m)でない場合はワイド側に駆動され、ズーム釦がOF
F(F−9)、もしくはワイド端に達した場合(F−1
0)モータの通電が断たれる。ワイド側駆動中にズーム
釦TがONされた場合は前記テレ側の制御が移行する。
【0034】記載の実施例では第1の焦点距離範囲は28
mm〜56mm、第2の焦点距離範囲は25mm〜56mmとなってい
るが、この焦点距離は一例であり第1の焦点距離範囲を
35mm〜70mm、第2の焦点距離範囲を28mm〜70mm等のよう
に設定することも可能であるし、パノラマサイズでは効
果の高い広角側のみの設定(実施例では25mm)とするこ
とや、長焦点側の設定範囲を換えることももちろん可能
である。
mm〜56mm、第2の焦点距離範囲は25mm〜56mmとなってい
るが、この焦点距離は一例であり第1の焦点距離範囲を
35mm〜70mm、第2の焦点距離範囲を28mm〜70mm等のよう
に設定することも可能であるし、パノラマサイズでは効
果の高い広角側のみの設定(実施例では25mm)とするこ
とや、長焦点側の設定範囲を換えることももちろん可能
である。
【0035】またこのようにして切換られた画面サイズ
の大きさに応じてズームレンズ3の焦点距離範囲を規制
する方法とは逆に、ズームレンズ3の焦点距離に応じて
画面サイズの大きさを切換える方法をとることも可能で
ある。
の大きさに応じてズームレンズ3の焦点距離範囲を規制
する方法とは逆に、ズームレンズ3の焦点距離に応じて
画面サイズの大きさを切換える方法をとることも可能で
ある。
【0036】すなわち図6(a)に示すように画枠部に
取付けた遮光板13および14を図示しない弾性部材によっ
て画面枠401を開放する方向にそれぞれ付勢して置くと
共に、第2レンズ群LRの鏡枠HRを前記の各遮光板1
3,14側に延長した構造として置くことにより、ズーム
レンズ3を28mmから56mmの焦点距離範囲でズーミングす
る場合には鏡枠HRの各遮光板13,14に当接することな
く従って画面はフルサイズの状態に保たれ、一方25mmの
焦点距離にズーミングした場合には図6(b)に示す如
く鏡枠HRの当接により遮光板13および14が付勢に抗し
て閉止されてフルサイズの画面がパノラマサイズの画面
に切換えられる。
取付けた遮光板13および14を図示しない弾性部材によっ
て画面枠401を開放する方向にそれぞれ付勢して置くと
共に、第2レンズ群LRの鏡枠HRを前記の各遮光板1
3,14側に延長した構造として置くことにより、ズーム
レンズ3を28mmから56mmの焦点距離範囲でズーミングす
る場合には鏡枠HRの各遮光板13,14に当接することな
く従って画面はフルサイズの状態に保たれ、一方25mmの
焦点距離にズーミングした場合には図6(b)に示す如
く鏡枠HRの当接により遮光板13および14が付勢に抗し
て閉止されてフルサイズの画面がパノラマサイズの画面
に切換えられる。
【0037】また以上の各実施例では遮光板13および14
の遮光によって画面サイズを規制しているが、本発明は
これに限らず、パノラマ画面やハイビジョン(20×36m
m)画面の撮影時にもフルサイズの画面撮影を行ない、
パノラマあるいはハイビジョンの撮影であることを指示
する指示信号をフィルムの画面に対応する露光部分外の
位置に例えばドット信号として記録して置いて、プリン
ト時にその信号を読取って倍率やプリント紙の大きさ等
を選択することにより所望の画面サイズのプリントを得
るようにしても良い。
の遮光によって画面サイズを規制しているが、本発明は
これに限らず、パノラマ画面やハイビジョン(20×36m
m)画面の撮影時にもフルサイズの画面撮影を行ない、
パノラマあるいはハイビジョンの撮影であることを指示
する指示信号をフィルムの画面に対応する露光部分外の
位置に例えばドット信号として記録して置いて、プリン
ト時にその信号を読取って倍率やプリント紙の大きさ等
を選択することにより所望の画面サイズのプリントを得
るようにしても良い。
【0038】次に上記のカメラに組込まれるズームレン
ズ3について説明する。
ズ3について説明する。
【0039】図7及び図10のレンズ構成図が示すズーム
レンズ(1)、ズームレンズ(2)はともに正の屈折力
を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ
群とからなるコンパクトカメラ用ズームレンズあって、
レンズ構成及び収差特性は下記の通りである。
レンズ(1)、ズームレンズ(2)はともに正の屈折力
を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ
群とからなるコンパクトカメラ用ズームレンズあって、
レンズ構成及び収差特性は下記の通りである。
【0040】〔ズームレンズ(1)〕f=25.8〜55.1
(但し28.9mm未満の焦点距離はパノラマイメージサイズ
専用である) No R D Nd νd 1 -72.058 0.80 1.72342 38.0 2 64.526 0.24 3 14.724 1.20 1.58300 30.0 4 14.280 4.52 5 43.243 0.80 1.64769 33.8 6 15.449 3.10 1.58913 61.2 7 -10.917 8 -32.820 2.50 1.58300 30.0 9 -14.739 3.00 10 -8.898 0.96 1.80610 40.9 11 -58.460 非球面係数 第3面 K= -7.99320D+00 A1= 2.73810D−04 P1=4.0000 A2=-9.21820D−06 P2=6.0000 A3=-7.55390D−08 P3=8.0000 第4面 K= -3.22000D−02 A1= 2.47610D−04 P1=4.0000 A2=-2.98660D−06 P2=6.0000 A3=-1.00850D−07 P3=8.0000 第8面 K= -1.02540D+00 A1= 4.02500D−05 P1=4.0000 第9面 K= 1.66470D+00 A1= 1.94790D−05 P1=4.0000 A2= 5.08850D−07 P2=6.0000 A3=-5.65500D−09 P3=8.0000 可変間隙
(但し28.9mm未満の焦点距離はパノラマイメージサイズ
専用である) No R D Nd νd 1 -72.058 0.80 1.72342 38.0 2 64.526 0.24 3 14.724 1.20 1.58300 30.0 4 14.280 4.52 5 43.243 0.80 1.64769 33.8 6 15.449 3.10 1.58913 61.2 7 -10.917 8 -32.820 2.50 1.58300 30.0 9 -14.739 3.00 10 -8.898 0.96 1.80610 40.9 11 -58.460 非球面係数 第3面 K= -7.99320D+00 A1= 2.73810D−04 P1=4.0000 A2=-9.21820D−06 P2=6.0000 A3=-7.55390D−08 P3=8.0000 第4面 K= -3.22000D−02 A1= 2.47610D−04 P1=4.0000 A2=-2.98660D−06 P2=6.0000 A3=-1.00850D−07 P3=8.0000 第8面 K= -1.02540D+00 A1= 4.02500D−05 P1=4.0000 第9面 K= 1.66470D+00 A1= 1.94790D−05 P1=4.0000 A2= 5.08850D−07 P2=6.0000 A3=-5.65500D−09 P3=8.0000 可変間隙
【0041】
【表1】
【0042】図8(a)(b),図9(c)(d)はこ
の収差図を示したもので、図8(b),図9(c)
(d)はフルサイズ画面(36×24mm)に対する収差図で
ある。図8(a)は短焦点端(f=25.8)における収差
図で、非点収差図及び歪曲収差図において半画角35.8°
はパノラマ画面対角隅に相当し、半画角39.4°はフルサ
イズ画面対角隅に相当する。本レンズが短焦点端で使用
する半画角は35.8°以下であり、35.8°以上39.4°以下
の部分は本発明の効果を説明するために付加した部分で
ある。この図からも明らかなように、本レンズの短焦点
端をフルサイズ画面で用いた場合は画面周辺でサジタル
像面が大きくオーバーであるが、本発明に基づいてパノ
ラマ画面で用いると、良好な結像性能の範囲で用いるこ
とができ、かつ画面長手方向の画角はフルサイズ画面で
用いたときと同じであって、広角画面を楽しむことがで
きる。またサジタル像面だけでなく、周辺光量比,倍率
色収差についても、フルサイズ画面で用いる時よりも良
好である。
の収差図を示したもので、図8(b),図9(c)
(d)はフルサイズ画面(36×24mm)に対する収差図で
ある。図8(a)は短焦点端(f=25.8)における収差
図で、非点収差図及び歪曲収差図において半画角35.8°
はパノラマ画面対角隅に相当し、半画角39.4°はフルサ
イズ画面対角隅に相当する。本レンズが短焦点端で使用
する半画角は35.8°以下であり、35.8°以上39.4°以下
の部分は本発明の効果を説明するために付加した部分で
ある。この図からも明らかなように、本レンズの短焦点
端をフルサイズ画面で用いた場合は画面周辺でサジタル
像面が大きくオーバーであるが、本発明に基づいてパノ
ラマ画面で用いると、良好な結像性能の範囲で用いるこ
とができ、かつ画面長手方向の画角はフルサイズ画面で
用いたときと同じであって、広角画面を楽しむことがで
きる。またサジタル像面だけでなく、周辺光量比,倍率
色収差についても、フルサイズ画面で用いる時よりも良
好である。
【0043】〔ズームレンズ(2)〕f=28.8〜68.6
(但し36.0mm未満の焦点距離はパノラマイメージサイズ
専用である) No R D Nd νd 1 168.132 1.00 1.80100 35.0 2 25.844 0.30 3 14.014 1.50 1.58300 30.0 4 13.146 5.36 5 39.668 0.80 1.83400 37.2 6 18.602 4.10 1.62299 58.2 7 -12.181 8 -66.623 3.90 1.58313 59.4 9 -18.961 3.30 10 -10.652 1.20 1.77250 49.6 11 -133.853 非球面係数 第3面 K= -5.55890D+00 A1= 1.30990D−04 P1=4.0000 A2=-7.00180D−06 P2=6.0000 A3=-5.20210D−10 P3=8.0000 第4面 K= 9.47920D−01 A1= 4.13450D−05 P1=4.0000 A2=-4.60440D−06 P2=6.0000 A3= 7.32110D−09 P3=8.0000 第8面 K= 0.0 A1= 1.62480D−05 P1=4.0000 A2= 1.03010D−07 P2=6.0000 A3= 4.27230D−09 P3=8.0000 第9面 K= 1.91210D−02 A1=-4.00500D−05 P1=4.0000 可変間隙
(但し36.0mm未満の焦点距離はパノラマイメージサイズ
専用である) No R D Nd νd 1 168.132 1.00 1.80100 35.0 2 25.844 0.30 3 14.014 1.50 1.58300 30.0 4 13.146 5.36 5 39.668 0.80 1.83400 37.2 6 18.602 4.10 1.62299 58.2 7 -12.181 8 -66.623 3.90 1.58313 59.4 9 -18.961 3.30 10 -10.652 1.20 1.77250 49.6 11 -133.853 非球面係数 第3面 K= -5.55890D+00 A1= 1.30990D−04 P1=4.0000 A2=-7.00180D−06 P2=6.0000 A3=-5.20210D−10 P3=8.0000 第4面 K= 9.47920D−01 A1= 4.13450D−05 P1=4.0000 A2=-4.60440D−06 P2=6.0000 A3= 7.32110D−09 P3=8.0000 第8面 K= 0.0 A1= 1.62480D−05 P1=4.0000 A2= 1.03010D−07 P2=6.0000 A3= 4.27230D−09 P3=8.0000 第9面 K= 1.91210D−02 A1=-4.00500D−05 P1=4.0000 可変間隙
【0044】
【表2】
【0045】図11(a)(b),図12(c)(d)はこ
の収差曲線を示したもので、図11(b),図12(c)
(d)はフルサイズ画面(36×24mm)に対する収差図で
ある。図11(a)は短焦点端(f=28.8)における収差
図で、非点収差図及び歪曲収差図において半画角33.4°
はパノラマ画面対角隅に相当し、半画角36.8°はフルサ
イズ画面対角隅に相当する。本レンズが短焦点端で使用
する半画角は33.4°以下であり、33.4°以上36.8以下の
部分は本発明の効果を説明するために付加した部分であ
る。この図においても先の実施例と同様に本レンズの短
焦点端をフルサイズ画面で用いた場合は画面周辺でサジ
タル像面が大きくオーバーであるが、本発明に基づいて
パノラマ画面で用いると、良好な結像性能の範囲で用い
ることができ、かつ画面長手方向の画角はフルサイズ画
面で用いたときと同じであって、広角画面を楽しむこと
ができる。またサジタル像面だけでなく、周辺光量比,
倍率色収差についても、フルサイズ画面で用いる時より
も良好である。
の収差曲線を示したもので、図11(b),図12(c)
(d)はフルサイズ画面(36×24mm)に対する収差図で
ある。図11(a)は短焦点端(f=28.8)における収差
図で、非点収差図及び歪曲収差図において半画角33.4°
はパノラマ画面対角隅に相当し、半画角36.8°はフルサ
イズ画面対角隅に相当する。本レンズが短焦点端で使用
する半画角は33.4°以下であり、33.4°以上36.8以下の
部分は本発明の効果を説明するために付加した部分であ
る。この図においても先の実施例と同様に本レンズの短
焦点端をフルサイズ画面で用いた場合は画面周辺でサジ
タル像面が大きくオーバーであるが、本発明に基づいて
パノラマ画面で用いると、良好な結像性能の範囲で用い
ることができ、かつ画面長手方向の画角はフルサイズ画
面で用いたときと同じであって、広角画面を楽しむこと
ができる。またサジタル像面だけでなく、周辺光量比,
倍率色収差についても、フルサイズ画面で用いる時より
も良好である。
【0046】本発明者は、上記のズームレンズ(1),
ズームレンズ(2)を含めてのフルサイズ画面に対する
広角レンズ端と、パノラマサイズ画面に対する広角レン
ズ端との間では次の条件を満たしていることが、実用上
必要な条件であることを見出した。
ズームレンズ(2)を含めてのフルサイズ画面に対する
広角レンズ端と、パノラマサイズ画面に対する広角レン
ズ端との間では次の条件を満たしていることが、実用上
必要な条件であることを見出した。
【0047】0.95<tonωp/tonωw<1.20 但し ωp:パノラマ広角端の対角方向半画角 ωw:フルサイズ広角端の対角方向半画角 ズームレンズ(1)では tonωp/tonωw=0.98 ズームレンズ(2)では tonωp/tonωw=1.09 である。上記条件式で、下限を外れるとパノラマ広角端
の長手方向の画角をフルサイズ広角端の長手方向の画角
にくらべ十分に大きくとれないこととなって、所謂パノ
ラマ効果が得られる写真撮影がされないこととなる。ま
た上限を外れてパノラマ広角端の画角を大きくすると、
簡易なレンズ構成ではパノラマ広角端で良好な結像性能
を得ることは難かしくなる。
の長手方向の画角をフルサイズ広角端の長手方向の画角
にくらべ十分に大きくとれないこととなって、所謂パノ
ラマ効果が得られる写真撮影がされないこととなる。ま
た上限を外れてパノラマ広角端の画角を大きくすると、
簡易なレンズ構成ではパノラマ広角端で良好な結像性能
を得ることは難かしくなる。
【0048】以上、画面サイズ切換可能のズームレンズ
カメラについて説明したが、本発明の技術思想は2焦点
カメラにも適用することができる。2つの焦点距離を得
るレンズ構成として、 (1)ズームレンズの両端の焦点距離だけを用いる (2)主レンズの像面側にテレコンバージョンレンズま
たはワイドコンバージョンレンズを着脱し、もう一方の
焦点距離を得る の方式があるが、かかる2焦点レンズを備えたカメラ
で、短焦点レンズ条件ではパノラマサイズでの撮影のみ
を可能とするよう設定することにより、2焦点レンズは
上記の条件を設定しない場合に較べ、広角側の焦点距離
をより短くすることがレンズ構成を複雑にすることなし
に実施可能となり、その結果広角側の長手方向の画角が
より大きくすることができる効果が生じる。
カメラについて説明したが、本発明の技術思想は2焦点
カメラにも適用することができる。2つの焦点距離を得
るレンズ構成として、 (1)ズームレンズの両端の焦点距離だけを用いる (2)主レンズの像面側にテレコンバージョンレンズま
たはワイドコンバージョンレンズを着脱し、もう一方の
焦点距離を得る の方式があるが、かかる2焦点レンズを備えたカメラ
で、短焦点レンズ条件ではパノラマサイズでの撮影のみ
を可能とするよう設定することにより、2焦点レンズは
上記の条件を設定しない場合に較べ、広角側の焦点距離
をより短くすることがレンズ構成を複雑にすることなし
に実施可能となり、その結果広角側の長手方向の画角が
より大きくすることができる効果が生じる。
【0049】
【発明の効果】本発明により、画面を包括するに要する
イメージサークルの大きさに対応して焦点距離範囲を選
択することの出来る可変焦点レンズが実現され、その結
果パノラマサイズ選択時にはより広角な範囲を高画質を
もって撮影することの出来る画面サイズ切換可能なカメ
ラが提供されることとなった。
イメージサークルの大きさに対応して焦点距離範囲を選
択することの出来る可変焦点レンズが実現され、その結
果パノラマサイズ選択時にはより広角な範囲を高画質を
もって撮影することの出来る画面サイズ切換可能なカメ
ラが提供されることとなった。
【図1】本発明のカメラの外観斜視図。
【図2】前記カメラの制御用回路図。
【図3】前記カメラの要部斜視図。
【図4】前記カメラに装着されるズームレンズの断面構
成図。
成図。
【図5】前記カメラの画面サイズの切換とズーミング作
動のプロセスを示すフローチャート。
動のプロセスを示すフローチャート。
【図6】ズームレンズの他の構成例を示す断面図。
【図7】本発明のカメラに使用されるズームレンズの第
1の構成例。
1の構成例。
【図8】上記ズームレンズの特性図(その一)
【図9】上記ズームレンズの特性図(その二)
【図10】本発明のカメラに使用されるズームレンズの
第2の構成例。
第2の構成例。
【図11】上記ズームレンズの特性図(その一)
【図12】上記ズームレンズの特性図(その二)
1 カメラ本体 3 ズームレンズ 4 ファインダ 10 画面サイズ切換釦 11 昇降部材 13,14 遮光板 15 搖動板 35 ズームモータ 300 固定胴 301 回転胴 302 カム筒 401 フィルム F フルサイズ画面 P パノラマサイズ画面
フロントページの続き (72)発明者 石坂 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の画面サイズを包含する第1のイメ
ージサークルを形成する第1の焦点距離もしくは焦点距
離範囲と、第1の画面サイズよりも小さい第2の画面サ
イズを包含する前記第1の焦点距離もしくは焦点距離範
囲よりも短焦点側に設定された第2の焦点距離もしくは
焦点距離範囲とを有する可変焦点レンズと、前記第1の
画面サイズと前記第2の画面サイズとを切換える画面サ
イズ切換え手段とを有し、前記第1の画面サイズと前記
第2の焦点距離もしくは焦点距離範囲とを同時に設定す
ることを禁止する禁止手段とを備えた画面サイズ切換え
可能なカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1480793A JPH06230467A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 画面サイズ切換え可能なカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1480793A JPH06230467A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 画面サイズ切換え可能なカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230467A true JPH06230467A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11871320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1480793A Pending JPH06230467A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 画面サイズ切換え可能なカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06230467A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106412445A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-02-15 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 控制方法、控制装置及电子装置 |
CN114792490A (zh) * | 2021-01-26 | 2022-07-26 | 苏州佳世达电通有限公司 | 一种电子装置 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1480793A patent/JPH06230467A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106412445A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-02-15 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 控制方法、控制装置及电子装置 |
CN114792490A (zh) * | 2021-01-26 | 2022-07-26 | 苏州佳世达电通有限公司 | 一种电子装置 |
CN114792490B (zh) * | 2021-01-26 | 2024-02-06 | 苏州佳世达电通有限公司 | 一种电子装置 |
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