JPH11242261A - 写真用カメラ - Google Patents
写真用カメラInfo
- Publication number
- JPH11242261A JPH11242261A JP10043649A JP4364998A JPH11242261A JP H11242261 A JPH11242261 A JP H11242261A JP 10043649 A JP10043649 A JP 10043649A JP 4364998 A JP4364998 A JP 4364998A JP H11242261 A JPH11242261 A JP H11242261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical system
- zoom
- magnification
- zoom magnification
- pseudo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Viewfinders (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Camera Data Copying Or Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユーザーの意図する撮影倍率で撮影が行える
ようにするとともに、小型化且つローコスト化を達成す
る。 【解決手段】 変倍操作部45からの変倍操作に応答し
て単一のズームモータ55を駆動することで、この駆動
をファインダ光学系変倍機構53及び撮影光学系変倍機
構51に入力してファインダ光学系10及び撮影光学系
34を連係して変倍させる。ファインダ光学系変倍機構
53は、擬似ズーム倍率に対応した画面範囲に見合う視
野範囲となるようにファインダ光学系10を変倍させ
る。撮影光学系変倍機構51は、撮影光学系34の最長
焦点距離のズーム倍率が、ファインダ光学系10の最長
焦点距離のときのズーム倍率よりも小さく設定されてい
るとともに、最短焦点距離から最長焦点距離に向けてズ
ーム倍率が徐々に増加するように撮影光学系34を変倍
する。
ようにするとともに、小型化且つローコスト化を達成す
る。 【解決手段】 変倍操作部45からの変倍操作に応答し
て単一のズームモータ55を駆動することで、この駆動
をファインダ光学系変倍機構53及び撮影光学系変倍機
構51に入力してファインダ光学系10及び撮影光学系
34を連係して変倍させる。ファインダ光学系変倍機構
53は、擬似ズーム倍率に対応した画面範囲に見合う視
野範囲となるようにファインダ光学系10を変倍させ
る。撮影光学系変倍機構51は、撮影光学系34の最長
焦点距離のズーム倍率が、ファインダ光学系10の最長
焦点距離のときのズーム倍率よりも小さく設定されてい
るとともに、最短焦点距離から最長焦点距離に向けてズ
ーム倍率が徐々に増加するように撮影光学系34を変倍
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルム又は
フイルムカートリッジに設けられた記録媒体に各撮影コ
マごとの擬似ズーム倍率の情報を書き込んでおき、写真
プリントに際して前記擬似ズーム倍率の情報を読み出し
て、擬似ズーム倍率に対応する画面範囲を擬似ズーム倍
率を基にプリントする擬似ズームプリントシステムに用
いられる写真用カメラに関するものである。
フイルムカートリッジに設けられた記録媒体に各撮影コ
マごとの擬似ズーム倍率の情報を書き込んでおき、写真
プリントに際して前記擬似ズーム倍率の情報を読み出し
て、擬似ズーム倍率に対応する画面範囲を擬似ズーム倍
率を基にプリントする擬似ズームプリントシステムに用
いられる写真用カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−92838号公報等に
は、カメラ側で写真フイルムに記録したトリミング情報
に基づいて、プリント時に撮影コマの全域のうちの一部
を印画紙に引き伸ばしてプリントするプリント方法が開
示されている。また、特開平4−322231号公報等
には、前述したプリント方法に用いられるカメラが提案
されている。このカメラは、一眼レフタイプであり、撮
影光学系とファインダ光学系とをそれぞれ独立して変倍
することができる構造となっている。
は、カメラ側で写真フイルムに記録したトリミング情報
に基づいて、プリント時に撮影コマの全域のうちの一部
を印画紙に引き伸ばしてプリントするプリント方法が開
示されている。また、特開平4−322231号公報等
には、前述したプリント方法に用いられるカメラが提案
されている。このカメラは、一眼レフタイプであり、撮
影光学系とファインダ光学系とをそれぞれ独立して変倍
することができる構造となっている。
【0003】前述した公報記載のカメラは、撮影光学系
のズーム倍率が被写体距離に応じて自動的に決められ、
このズーム倍率に応じた変倍位置に撮影光学系がズーム
する。被写体距離は、測距から得られる。撮影光学系の
ズーム倍率が決まると、このズーム倍率に基づいて擬似
ズーム倍率が決められる。
のズーム倍率が被写体距離に応じて自動的に決められ、
このズーム倍率に応じた変倍位置に撮影光学系がズーム
する。被写体距離は、測距から得られる。撮影光学系の
ズーム倍率が決まると、このズーム倍率に基づいて擬似
ズーム倍率が決められる。
【0004】擬似ズーム倍率は、プリント時に写真フイ
ルムの撮影コマ全域を一定幅の印画紙に焼き付けるとき
の焼付けレンズの倍率に対してシャッタレリーズ時に視
認されたファインダ光学系の視野範囲に対応した写真フ
イルムの撮影コマの一部を前記印画紙に焼き付けるとき
の焼付けレンズの倍率である。この擬似ズーム倍率の分
はプリント時の焼付け倍率であるため、この倍率で焼付
け処理されたプリント写真のプリント範囲に応じたファ
インダ視野範囲は、撮影時にファインダ光学系を通して
見た視野範囲とは異なる。そこで、前述したカメラで
は、撮影光路からクイックミラーを介して分岐したファ
インダ光路内にリレーレンズを移動自在に組み込み、擬
似ズーム倍率の分をファインダ光学系で変倍させ、ファ
インダ視野範囲を仕上がりプリント写真に焼付けされる
プリント範囲に応じた視野範囲と略同じ範囲にしてい
る。
ルムの撮影コマ全域を一定幅の印画紙に焼き付けるとき
の焼付けレンズの倍率に対してシャッタレリーズ時に視
認されたファインダ光学系の視野範囲に対応した写真フ
イルムの撮影コマの一部を前記印画紙に焼き付けるとき
の焼付けレンズの倍率である。この擬似ズーム倍率の分
はプリント時の焼付け倍率であるため、この倍率で焼付
け処理されたプリント写真のプリント範囲に応じたファ
インダ視野範囲は、撮影時にファインダ光学系を通して
見た視野範囲とは異なる。そこで、前述したカメラで
は、撮影光路からクイックミラーを介して分岐したファ
インダ光路内にリレーレンズを移動自在に組み込み、擬
似ズーム倍率の分をファインダ光学系で変倍させ、ファ
インダ視野範囲を仕上がりプリント写真に焼付けされる
プリント範囲に応じた視野範囲と略同じ範囲にしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た公報記載のカメラでは、被写体距離に応じて予め決め
られた変倍位置に撮影光学系を自動的に変倍するから、
撮影者の意図する撮影倍率で撮影が行えない欠点があ
る。また、撮影光学系を変倍するモータと、ファインダ
光学系を変倍するモータとの2つのモータを内蔵してい
るため、カメラが大型化する欠点があるとともに、コス
トアップとなる。
た公報記載のカメラでは、被写体距離に応じて予め決め
られた変倍位置に撮影光学系を自動的に変倍するから、
撮影者の意図する撮影倍率で撮影が行えない欠点があ
る。また、撮影光学系を変倍するモータと、ファインダ
光学系を変倍するモータとの2つのモータを内蔵してい
るため、カメラが大型化する欠点があるとともに、コス
トアップとなる。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みなされたもの
で、ユーザーの意図する撮影倍率で撮影が行えるように
するとともに、小型化、及びローコスト化を図った写真
用カメラを提供することを目的とする。
で、ユーザーの意図する撮影倍率で撮影が行えるように
するとともに、小型化、及びローコスト化を図った写真
用カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカメラでは、外部操作可能に設けられた変倍
操作部の操作に応答して駆動するズームモータと、;こ
のズームモータの駆動を利用してファインダ光学系及び
撮影光学系とを連係して変倍させるファインダ光学系変
倍機構及び撮影光学系変倍機構と、;撮影光学系又はフ
ァインダ光学系の変倍位置を検出する変倍位置検出手段
と、;前記検出した変倍位置に基づいて擬似ズーム倍率
を決定する擬似ズーム倍率決定手段と、;前記決定した
擬似ズーム倍率の情報を記録媒体に書き込む擬似ズーム
倍率書き込み手段と、;を備え、外部操作可能に設けら
れた変倍操作部の操作に応答して駆動するズームモータ
と、このズームモータの駆動を利用してファインダ光学
系及び撮影光学系とを連係して変倍させるファインダ光
学系変倍機構及び撮影光学系変倍機構と、撮影光学系又
はファインダ光学系の変倍位置を検出する変倍位置検出
手段と、前記検出した変倍位置に基づいて擬似ズーム倍
率を決定する擬似ズーム倍率決定手段と、前記決定した
擬似ズーム倍率の情報を前記記録媒体に書き込む擬似ズ
ーム倍率書き込み手段と、を備え、;前記ファインダ光
学系変倍機構は、撮影光学系の最大ズーム倍率よりも最
大ズーム倍率が大きくなるようにファインダ光学系を変
倍させるとともに、前記撮影光学系変倍機構は、ファイ
ンダ光学系が最大ズーム倍率に達した時点で最長焦点距
離の変倍位置に撮影光学系を変倍し、最長焦点距離に至
るまでの変倍域ではズーム倍率が単調増加するように撮
影光学系を変倍させ、更に、前記擬似ズーム倍率決定手
段は、撮影光学系又はファインダ光学系の最大ズーム倍
率に向けての変倍に応じて擬似ズーム倍率を徐々に増加
するように決定するようにしたものである。
に本発明のカメラでは、外部操作可能に設けられた変倍
操作部の操作に応答して駆動するズームモータと、;こ
のズームモータの駆動を利用してファインダ光学系及び
撮影光学系とを連係して変倍させるファインダ光学系変
倍機構及び撮影光学系変倍機構と、;撮影光学系又はフ
ァインダ光学系の変倍位置を検出する変倍位置検出手段
と、;前記検出した変倍位置に基づいて擬似ズーム倍率
を決定する擬似ズーム倍率決定手段と、;前記決定した
擬似ズーム倍率の情報を記録媒体に書き込む擬似ズーム
倍率書き込み手段と、;を備え、外部操作可能に設けら
れた変倍操作部の操作に応答して駆動するズームモータ
と、このズームモータの駆動を利用してファインダ光学
系及び撮影光学系とを連係して変倍させるファインダ光
学系変倍機構及び撮影光学系変倍機構と、撮影光学系又
はファインダ光学系の変倍位置を検出する変倍位置検出
手段と、前記検出した変倍位置に基づいて擬似ズーム倍
率を決定する擬似ズーム倍率決定手段と、前記決定した
擬似ズーム倍率の情報を前記記録媒体に書き込む擬似ズ
ーム倍率書き込み手段と、を備え、;前記ファインダ光
学系変倍機構は、撮影光学系の最大ズーム倍率よりも最
大ズーム倍率が大きくなるようにファインダ光学系を変
倍させるとともに、前記撮影光学系変倍機構は、ファイ
ンダ光学系が最大ズーム倍率に達した時点で最長焦点距
離の変倍位置に撮影光学系を変倍し、最長焦点距離に至
るまでの変倍域ではズーム倍率が単調増加するように撮
影光学系を変倍させ、更に、前記擬似ズーム倍率決定手
段は、撮影光学系又はファインダ光学系の最大ズーム倍
率に向けての変倍に応じて擬似ズーム倍率を徐々に増加
するように決定するようにしたものである。
【0008】また、請求項2記載の写真用カメラでは、
ファインダ光学系が最大ズーム倍率に達する途中で撮影
光学系を最長焦点距離の変倍位置に変倍し、最長焦点距
離の変倍位置に至るまでの変倍域ではズーム倍率が単調
増加するように撮影光学系を変倍させ、更に、撮影光学
系が最長焦点距離の変倍位置に変倍された以降の変倍操
作に対してはズームモータの駆動にかかわらず撮影光学
系を最長焦点距離の変倍位置に保持する撮影光学系変倍
機構と、撮影光学系が最長焦点距離の変倍位置に保持さ
れる区間において、ファインダ光学系の最大ズーム倍率
に向けての変倍に応じて徐々に増加するように擬似ズー
ム倍率を決定する擬似ズーム倍率決定手段とを備えたも
のである。
ファインダ光学系が最大ズーム倍率に達する途中で撮影
光学系を最長焦点距離の変倍位置に変倍し、最長焦点距
離の変倍位置に至るまでの変倍域ではズーム倍率が単調
増加するように撮影光学系を変倍させ、更に、撮影光学
系が最長焦点距離の変倍位置に変倍された以降の変倍操
作に対してはズームモータの駆動にかかわらず撮影光学
系を最長焦点距離の変倍位置に保持する撮影光学系変倍
機構と、撮影光学系が最長焦点距離の変倍位置に保持さ
れる区間において、ファインダ光学系の最大ズーム倍率
に向けての変倍に応じて徐々に増加するように擬似ズー
ム倍率を決定する擬似ズーム倍率決定手段とを備えたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】図2に示すように、カメラのファ
インダ光学系10は、撮影光学系の変倍動作に連係して
変倍される。ファインダ光学系10は、物体側から順に
対物レンズ12、正立プリズム13、及び、接眼レンズ
14からなる実像式ファインダである。対物レンズ12
は、物体側から順に固定レンズ15、ファインダ光軸1
6に沿って移動自在な第1移動レンズ17、及びファイ
ンダ光軸16に沿って移動自在な第2移動レンズ18で
構成されている。
インダ光学系10は、撮影光学系の変倍動作に連係して
変倍される。ファインダ光学系10は、物体側から順に
対物レンズ12、正立プリズム13、及び、接眼レンズ
14からなる実像式ファインダである。対物レンズ12
は、物体側から順に固定レンズ15、ファインダ光軸1
6に沿って移動自在な第1移動レンズ17、及びファイ
ンダ光軸16に沿って移動自在な第2移動レンズ18で
構成されている。
【0010】各移動レンズ17、18の保持枠には、下
方に向けて突出したカムピン23,24がそれぞれ設け
られている。これらのカムピン23,24は、ファイン
ダ光学系10の下に配置されたカム部材26に連係して
いる。
方に向けて突出したカムピン23,24がそれぞれ設け
られている。これらのカムピン23,24は、ファイン
ダ光学系10の下に配置されたカム部材26に連係して
いる。
【0011】カム部材26は、略扇型をした平板形状と
なっており、円弧面側を物体側に向けて配置されてい
る。円弧面のほぼ中心から物体側に寄った位置には、垂
直方向に向けて突出した軸27が設けられている。カム
部材26は、この軸27を中心に回転自在に配置されて
いる。カム部材26には、第1移動レンズ17のカムピ
ン23が係合する第1カム面28、第2移動レンズ18
のカムピン24が係合する第2カム面29、及び、ズー
ムレンズ機構11の変倍駆動が伝達される連係部30と
が形成されている。
なっており、円弧面側を物体側に向けて配置されてい
る。円弧面のほぼ中心から物体側に寄った位置には、垂
直方向に向けて突出した軸27が設けられている。カム
部材26は、この軸27を中心に回転自在に配置されて
いる。カム部材26には、第1移動レンズ17のカムピ
ン23が係合する第1カム面28、第2移動レンズ18
のカムピン24が係合する第2カム面29、及び、ズー
ムレンズ機構11の変倍駆動が伝達される連係部30と
が形成されている。
【0012】第1カム面28は、カム部材26の物体側
の外形輪郭に形成されており、カム部材26の回転量に
応じて第1移動レンズ17をファインダー光軸16に沿
って移動させる。また、第2カム面29は、カム部材に
形成された長穴の内壁のうち物体側の内壁を利用して形
成されており、カム部材26の回転量に応じて第2移動
レンズ18をファインダ光軸16に沿って移動させる。
そして、各移動レンズの保持枠19,20には、各カム
面28,29に各カムピン23,24を常に当接させる
ためのバネ33が掛けられている。
の外形輪郭に形成されており、カム部材26の回転量に
応じて第1移動レンズ17をファインダー光軸16に沿
って移動させる。また、第2カム面29は、カム部材に
形成された長穴の内壁のうち物体側の内壁を利用して形
成されており、カム部材26の回転量に応じて第2移動
レンズ18をファインダ光軸16に沿って移動させる。
そして、各移動レンズの保持枠19,20には、各カム
面28,29に各カムピン23,24を常に当接させる
ためのバネ33が掛けられている。
【0013】撮影光学系34は、例えば機械補正式の2
群ズームレンズであり、ズームモータ35の駆動を利用
して変倍される。この撮影光学系34には、変倍動作に
応じて撮影光軸40に沿って直進的に移動する直進移動
枠をもっている。この直進移動枠には、上方に向けて突
出した駆動ピン37が設けられている。この駆動ピン3
7が前述したカム部材26の連係部30に係合する。
群ズームレンズであり、ズームモータ35の駆動を利用
して変倍される。この撮影光学系34には、変倍動作に
応じて撮影光軸40に沿って直進的に移動する直進移動
枠をもっている。この直進移動枠には、上方に向けて突
出した駆動ピン37が設けられている。この駆動ピン3
7が前述したカム部材26の連係部30に係合する。
【0014】撮影光学系34は、固定筒38、回転筒3
9、及び直進移動枠等から構成されており、回転筒39
の後端に直進移動枠が回動自在に係合している。回転筒
39は、ズームモータ35の駆動が伝達されることで撮
影光軸40を中心に回転し、固定筒38との間のヘリコ
イドのリードに従って撮影光軸40に沿って回転しなが
ら移動する。回転筒39の内部には、前群レンズと後群
レンズとからなる撮影レンズが収納されている。後群レ
ンズは、回転筒39の内部で撮影光軸40の方向に移動
自在に設けられている。この後群レンズは、回転筒39
の回転を利用してカム機構のカムの変位により撮影光軸
方向40に沿って移動し、前群レンズとの間の間隔が変
更される。カム機構のカムとしては、図4に符号69
(二点鎖線)で示したように、回転筒の全回転域に対し
て撮影光軸方向に変位をもった形状となっている。な
お、フォーカシングは、前群レンズに対して後群レンズ
を光軸方向に移動させることで行う。
9、及び直進移動枠等から構成されており、回転筒39
の後端に直進移動枠が回動自在に係合している。回転筒
39は、ズームモータ35の駆動が伝達されることで撮
影光軸40を中心に回転し、固定筒38との間のヘリコ
イドのリードに従って撮影光軸40に沿って回転しなが
ら移動する。回転筒39の内部には、前群レンズと後群
レンズとからなる撮影レンズが収納されている。後群レ
ンズは、回転筒39の内部で撮影光軸40の方向に移動
自在に設けられている。この後群レンズは、回転筒39
の回転を利用してカム機構のカムの変位により撮影光軸
方向40に沿って移動し、前群レンズとの間の間隔が変
更される。カム機構のカムとしては、図4に符号69
(二点鎖線)で示したように、回転筒の全回転域に対し
て撮影光軸方向に変位をもった形状となっている。な
お、フォーカシングは、前群レンズに対して後群レンズ
を光軸方向に移動させることで行う。
【0015】直進移動枠は、撮影光軸40を中心とする
3分割位置に設けたガイド突起41が固定筒38の直進
開口42に係合しているため、回転止めされた状態で回
転筒39と一緒に撮影光軸40の方向に沿って進退す
る。
3分割位置に設けたガイド突起41が固定筒38の直進
開口42に係合しているため、回転止めされた状態で回
転筒39と一緒に撮影光軸40の方向に沿って進退す
る。
【0016】ズームモータ35は、ズームモータ駆動回
路43を介してコントローラ44で回転量と回転方向と
が制御される。コントローラ44は、カメラの外部に設
けた変倍操作部45で変倍操作されることに応答してズ
ームモータ35を駆動する。なお、変倍操作部45は、
テレ端側とワイド端側との2つの操作位置がある。コン
トローラ44は、これらの操作位置に操作された時間に
応答してズームモータ35を駆動し、且つ操作位置に応
じてモータ35の回転方向を切り換える。
路43を介してコントローラ44で回転量と回転方向と
が制御される。コントローラ44は、カメラの外部に設
けた変倍操作部45で変倍操作されることに応答してズ
ームモータ35を駆動する。なお、変倍操作部45は、
テレ端側とワイド端側との2つの操作位置がある。コン
トローラ44は、これらの操作位置に操作された時間に
応答してズームモータ35を駆動し、且つ操作位置に応
じてモータ35の回転方向を切り換える。
【0017】図3に示すように、撮影光学系34とファ
インダ光学系10とは、変倍操作部45の操作量に対す
るズーム倍率が異なる。撮影光学系34の最大ズーム倍
率は、撮影光学系34の最短焦点距離の時の像の大きさ
に対して撮影光学系34の最長焦点距離の時の像の大き
さの比である。ファインダ光学系10の最大ズーム倍率
は、ファインダ光学系10の最短焦点距離の時の像の大
きさに対してファインダ光学系10の最長焦点距離の時
の像の大きさの比である。そして、ファインダ光学系1
0の最大ズーム倍率は、撮影光学系34の最大ズーム倍
率よりも大きく設定されている。
インダ光学系10とは、変倍操作部45の操作量に対す
るズーム倍率が異なる。撮影光学系34の最大ズーム倍
率は、撮影光学系34の最短焦点距離の時の像の大きさ
に対して撮影光学系34の最長焦点距離の時の像の大き
さの比である。ファインダ光学系10の最大ズーム倍率
は、ファインダ光学系10の最短焦点距離の時の像の大
きさに対してファインダ光学系10の最長焦点距離の時
の像の大きさの比である。そして、ファインダ光学系1
0の最大ズーム倍率は、撮影光学系34の最大ズーム倍
率よりも大きく設定されている。
【0018】変倍操作部45をワイド位置側に操作する
と、ファインダ光学系10と撮影光学系34とが最短焦
点距離の変倍位置に向けて変倍され、また、変倍操作部
45をテレ位置側に操作すると、ファインダ光学系10
と撮影光学系34とが最長焦点距離の変倍位置に向けて
変倍される。この実施例での各光学系10、34の最大
ズーム倍率は、例えばファインダ光学系10を4倍、撮
影光学系34を2倍としている。そして、撮影光学系変
倍機構51は、最短焦点距離から最長焦点距離に向けて
ズーム倍率が単調増加するように撮影光学系34を変倍
させる。この単調増加は、所定の変倍位置のときのズー
ム倍率に対して最長焦点距離側に寄った次の変倍位置で
のズーム倍率が必ず大きくなる傾向とする。なお、増加
率は、一定でなくてもよい。
と、ファインダ光学系10と撮影光学系34とが最短焦
点距離の変倍位置に向けて変倍され、また、変倍操作部
45をテレ位置側に操作すると、ファインダ光学系10
と撮影光学系34とが最長焦点距離の変倍位置に向けて
変倍される。この実施例での各光学系10、34の最大
ズーム倍率は、例えばファインダ光学系10を4倍、撮
影光学系34を2倍としている。そして、撮影光学系変
倍機構51は、最短焦点距離から最長焦点距離に向けて
ズーム倍率が単調増加するように撮影光学系34を変倍
させる。この単調増加は、所定の変倍位置のときのズー
ム倍率に対して最長焦点距離側に寄った次の変倍位置で
のズーム倍率が必ず大きくなる傾向とする。なお、増加
率は、一定でなくてもよい。
【0019】図3に示す横軸は、変倍操作部の操作位置
を示しているとともに、時間をも示している。すなわ
ち、この実施例では、ズームモータ35の駆動を撮影光
学系34に入力し、撮影光学系34の変倍動作に連動し
てファインダ光学系10を変倍させているから、撮影光
学系34とファインダ光学系10との変倍駆動時間が同
じとなる。したがって、ファインダ光学系10が最大ズ
ーム倍率の変倍位置に達したときには必ず撮影光学系3
4も最大ズーム倍率の変倍位置に達する。。
を示しているとともに、時間をも示している。すなわ
ち、この実施例では、ズームモータ35の駆動を撮影光
学系34に入力し、撮影光学系34の変倍動作に連動し
てファインダ光学系10を変倍させているから、撮影光
学系34とファインダ光学系10との変倍駆動時間が同
じとなる。したがって、ファインダ光学系10が最大ズ
ーム倍率の変倍位置に達したときには必ず撮影光学系3
4も最大ズーム倍率の変倍位置に達する。。
【0020】図1は、カメラの構成を示したもので、符
号45は変倍操作部、符号50はシャッターボタンを示
している。撮影光学系変倍機構51は、前述した固定筒
38及び回転筒39に設けたヘリコイドと回転筒39の
回転を利用して後群レンズを撮影光軸40の方向に沿っ
て進退させるカム機構とからなる。連係機構52は、前
述した直進移動枠の駆動ピン37とカム部材26の連係
部30とからなる。ファインダ光学系変倍機構53は、
カム部材26のカム面28、29、及び移動レンズ1
7、18に設けたカムピン23、24とからなる。
号45は変倍操作部、符号50はシャッターボタンを示
している。撮影光学系変倍機構51は、前述した固定筒
38及び回転筒39に設けたヘリコイドと回転筒39の
回転を利用して後群レンズを撮影光軸40の方向に沿っ
て進退させるカム機構とからなる。連係機構52は、前
述した直進移動枠の駆動ピン37とカム部材26の連係
部30とからなる。ファインダ光学系変倍機構53は、
カム部材26のカム面28、29、及び移動レンズ1
7、18に設けたカムピン23、24とからなる。
【0021】撮影光学系34には、被写体距離に応じて
後群レンズを移動させるピント調節機構54が内蔵され
ている。このピント調節機構54は、例えば回転筒の内
部に配置されるリードスクリュ等で構成されており、フ
ォーカスモータ55の駆動を利用して後群レンズを撮影
光軸40の方向に沿って移動させて撮影レンズを被写体
距離に応じた合焦位置に合焦させる。フォーカスモータ
55は、フォーカスモータ駆動回路56を介してコント
ローラ44で制御される。レンズ位置検出機構57は、
撮影光学系34の各レンズ群の撮影光軸40の方向に沿
った位置を検出し、この情報をコントローラ44に送
る。
後群レンズを移動させるピント調節機構54が内蔵され
ている。このピント調節機構54は、例えば回転筒の内
部に配置されるリードスクリュ等で構成されており、フ
ォーカスモータ55の駆動を利用して後群レンズを撮影
光軸40の方向に沿って移動させて撮影レンズを被写体
距離に応じた合焦位置に合焦させる。フォーカスモータ
55は、フォーカスモータ駆動回路56を介してコント
ローラ44で制御される。レンズ位置検出機構57は、
撮影光学系34の各レンズ群の撮影光軸40の方向に沿
った位置を検出し、この情報をコントローラ44に送
る。
【0022】コントローラ44は、得られたレンズ位置
からその時点の撮影光学系34の変倍位置を割り出す。
ここで、この実施例の撮影光学系34は、最短焦点距離
と最長焦点距離との間の変倍位置を、例えば7個に予め
決めたステップズームとなっている。コントローラ44
は、変倍位置から擬似ズーム倍率を決定する。撮影光学
系34の変倍位置に対して擬似ズーム倍率を決定するた
めの対応テーブルは、予めROM58に記憶されてい
る。この対応テーブルを表1に示す。
からその時点の撮影光学系34の変倍位置を割り出す。
ここで、この実施例の撮影光学系34は、最短焦点距離
と最長焦点距離との間の変倍位置を、例えば7個に予め
決めたステップズームとなっている。コントローラ44
は、変倍位置から擬似ズーム倍率を決定する。撮影光学
系34の変倍位置に対して擬似ズーム倍率を決定するた
めの対応テーブルは、予めROM58に記憶されてい
る。この対応テーブルを表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】擬似ズーム倍率決定手段は、撮影光学系3
4の最大ズーム倍率に向けて変倍に応じて擬似ズーム倍
率が徐々に増加するように擬似ズーム倍率を決定する。
この徐々に増加するとは、撮影光学系の所定の変倍位置
のときの擬似ズーム倍率に対して撮影光学系の変倍位置
が最長焦点距離側に寄った次の変倍位置での擬似ズーム
倍率とが同じ又はこれよりも大きくなる傾向とする。な
お、増加率は、一定でなくてもよい。
4の最大ズーム倍率に向けて変倍に応じて擬似ズーム倍
率が徐々に増加するように擬似ズーム倍率を決定する。
この徐々に増加するとは、撮影光学系の所定の変倍位置
のときの擬似ズーム倍率に対して撮影光学系の変倍位置
が最長焦点距離側に寄った次の変倍位置での擬似ズーム
倍率とが同じ又はこれよりも大きくなる傾向とする。な
お、増加率は、一定でなくてもよい。
【0025】擬似ズーム倍率が決まると、コントローラ
44は、この情報を擬似ズーム倍率書き込み回路59に
送る。擬似ズーム倍率書き込み回路59は、擬似ズーム
倍率の情報をカートリッジ60に設けた情報記録媒体、
例えばICメモリ61等に書き込む。ICメモリ61に
は端子部がカートリッジ60の外部に露呈されている。
カメラのカートリッジ収納室の内部には、ICメモリ6
1の端子部に接触する端子が設けられている。これらの
端子を介して擬似ズーム倍率書き込み回路59が擬似ズ
ーム倍率の情報をICメモリ61に電気信号で書き込
む。
44は、この情報を擬似ズーム倍率書き込み回路59に
送る。擬似ズーム倍率書き込み回路59は、擬似ズーム
倍率の情報をカートリッジ60に設けた情報記録媒体、
例えばICメモリ61等に書き込む。ICメモリ61に
は端子部がカートリッジ60の外部に露呈されている。
カメラのカートリッジ収納室の内部には、ICメモリ6
1の端子部に接触する端子が設けられている。これらの
端子を介して擬似ズーム倍率書き込み回路59が擬似ズ
ーム倍率の情報をICメモリ61に電気信号で書き込
む。
【0026】なお、ICメモリ61としては、EEPR
OMやフラッシュメモリ等のように、バックアップ用の
電源なしにデータの保存が可能であり、且つ、電源供給
時にはデータの書き込みが可能なメモリが用いられる。
OMやフラッシュメモリ等のように、バックアップ用の
電源なしにデータの保存が可能であり、且つ、電源供給
時にはデータの書き込みが可能なメモリが用いられる。
【0027】擬似ズーム倍率の情報は、プリント時の焼
付けレンズの倍率(プリント倍率)の情報である。表1
に示しように、擬似ズーム倍率が「1」の場合には、現
像所でプリント時に焼付けレンズの倍率が、写真フイル
ムの撮影コマ全域を一定の印画紙の幅に焼き付けるとき
の倍率に設定される。したがって、擬似ズーム倍率が例
えば「1.2」の場合には、焼付けレンズの倍率が、撮
影コマ全域を一定の印画紙の幅に焼き付けるときの倍率
に対して1.2倍に設定される。これにより、フイルム
撮影コマの一部がトリミングされて印画紙にプリントさ
れる。したがって、このとき、撮影光学系34で1.3
倍の像倍率で撮影コマに被写体像が写っているから、プ
リント写真の被写体像は、撮影時の像倍率に対して1.
6倍でプリントされる。
付けレンズの倍率(プリント倍率)の情報である。表1
に示しように、擬似ズーム倍率が「1」の場合には、現
像所でプリント時に焼付けレンズの倍率が、写真フイル
ムの撮影コマ全域を一定の印画紙の幅に焼き付けるとき
の倍率に設定される。したがって、擬似ズーム倍率が例
えば「1.2」の場合には、焼付けレンズの倍率が、撮
影コマ全域を一定の印画紙の幅に焼き付けるときの倍率
に対して1.2倍に設定される。これにより、フイルム
撮影コマの一部がトリミングされて印画紙にプリントさ
れる。したがって、このとき、撮影光学系34で1.3
倍の像倍率で撮影コマに被写体像が写っているから、プ
リント写真の被写体像は、撮影時の像倍率に対して1.
6倍でプリントされる。
【0028】なお、コントローラ44には、RAM63
が接続されている。このRAM63には撮影光学系34
の変倍位置情報等を一時的に書き込むためのものであ
る。
が接続されている。このRAM63には撮影光学系34
の変倍位置情報等を一時的に書き込むためのものであ
る。
【0029】上記構成の作用を説明する。カメラの初期
状態は、ファインダ光学系10、及び、撮影光学系34
とも最短焦点距離の変倍位置になっている。撮影者は、
ファインダ接眼窓から被写体を覗きながら変倍操作部4
5を操作する。この操作に応答してコントローラ10
は、ズームモータ35を駆動する。ズームモータ35の
駆動は撮影光学系34を介してファインダ光学系10に
伝達され、ファインダ光学系10が変倍される。この変
倍操作で決定された変倍位置となったファインダ光学系
10を通して見たファインダ視野範囲は、プリント写真
に焼付けられるプリント範囲と略同じであるため、この
カメラの変倍操作部45がプリント時のプリント範囲を
選択する操作部と同じ作用をなす。
状態は、ファインダ光学系10、及び、撮影光学系34
とも最短焦点距離の変倍位置になっている。撮影者は、
ファインダ接眼窓から被写体を覗きながら変倍操作部4
5を操作する。この操作に応答してコントローラ10
は、ズームモータ35を駆動する。ズームモータ35の
駆動は撮影光学系34を介してファインダ光学系10に
伝達され、ファインダ光学系10が変倍される。この変
倍操作で決定された変倍位置となったファインダ光学系
10を通して見たファインダ視野範囲は、プリント写真
に焼付けられるプリント範囲と略同じであるため、この
カメラの変倍操作部45がプリント時のプリント範囲を
選択する操作部と同じ作用をなす。
【0030】なお、ファインダ光学系変倍機構53は、
パララックスの補正を考慮して、プリント写真に焼付け
られるプリント範囲に対応した視野範囲に対して幾分小
さめとなる視野範囲となるようにファインダ光学系10
を変倍させる。
パララックスの補正を考慮して、プリント写真に焼付け
られるプリント範囲に対応した視野範囲に対して幾分小
さめとなる視野範囲となるようにファインダ光学系10
を変倍させる。
【0031】例えば、ファインダ光学系10の変倍位置
を最短焦点距離にして撮影をする場合について説明す
る。ファインダ光学系10が最短焦点距離の変倍位置の
ときには、撮影光学系34も最短焦点距離の変倍位置と
なっている。撮影者は、シャッタボタン50を全ストロ
ークのうちの略半分を押す半押し操作を行う。コントロ
ーラ44は、この半押し操作の信号を受けると、まず、
レンズ位置検出機構57から得られる変倍位置を参照し
て撮影光学系34がワイド端であることを認識する。そ
の後、図示していない測距と測光とを作動して被写体距
離と被写体輝度とを得、得た被写体距離から後群レンズ
の合焦位置を割り出する。そして、この合焦位置に対応
したフォーカスーモータ55の駆動信号をフォーカスモ
ータ駆動回路56に送る。なお、各変倍位置ごとの被写
体距離に対する後群レンズの合焦位置は、予めROM5
8に記憶されている。
を最短焦点距離にして撮影をする場合について説明す
る。ファインダ光学系10が最短焦点距離の変倍位置の
ときには、撮影光学系34も最短焦点距離の変倍位置と
なっている。撮影者は、シャッタボタン50を全ストロ
ークのうちの略半分を押す半押し操作を行う。コントロ
ーラ44は、この半押し操作の信号を受けると、まず、
レンズ位置検出機構57から得られる変倍位置を参照し
て撮影光学系34がワイド端であることを認識する。そ
の後、図示していない測距と測光とを作動して被写体距
離と被写体輝度とを得、得た被写体距離から後群レンズ
の合焦位置を割り出する。そして、この合焦位置に対応
したフォーカスーモータ55の駆動信号をフォーカスモ
ータ駆動回路56に送る。なお、各変倍位置ごとの被写
体距離に対する後群レンズの合焦位置は、予めROM5
8に記憶されている。
【0032】フォーカスモータ駆動回路56は、コント
ローラ44から得た駆動信号に基づいてフォーカスモー
タ55を駆動する。フォーカスモータ55の駆動は、ピ
ント調節機構54を介して後群レンズに伝達され、後群
レンズが合焦位置に移動される。
ローラ44から得た駆動信号に基づいてフォーカスモー
タ55を駆動する。フォーカスモータ55の駆動は、ピ
ント調節機構54を介して後群レンズに伝達され、後群
レンズが合焦位置に移動される。
【0033】撮影者が、半押し操作からシャッタボタン
50の全ストロークを押す全押し操作を行うと、コント
ローラ44は、この時点の撮影光学系34の変倍位置の
情報をRAM63に書き込む。そして、前記被写体輝度
に基づいてシャッヤ機構64を制御して写真フイルム6
5に露光を行う。この露光は、アパーチャー66に対応
した写真フイルム65の撮影コマ全域に行われる。
50の全ストロークを押す全押し操作を行うと、コント
ローラ44は、この時点の撮影光学系34の変倍位置の
情報をRAM63に書き込む。そして、前記被写体輝度
に基づいてシャッヤ機構64を制御して写真フイルム6
5に露光を行う。この露光は、アパーチャー66に対応
した写真フイルム65の撮影コマ全域に行われる。
【0034】シャッタ機構64から露光完了信号が得ら
れるとコントローラ44は、RAM63から撮影光学系
34の変倍位置の情報を読み取り、この情報から擬似ズ
ーム倍率を決定し、この擬似ズーム倍率の情報をカート
リッジ60のICメモリ61に撮影コマに対応して書き
込む。その後に、図示していないフイルム給送機構を制
御して写真フイルム65を1コマ分だけ給送する。フイ
ルム給送後は、RAM63に記憶した変倍位置の情報を
消去する。そして、撮影者がシャッタボタン50の押し
操作をやめると、コントローラ44はこれに応答してフ
ォーカスモータ駆動回路56を制御して後群レンズを元
の変倍位置に戻す。
れるとコントローラ44は、RAM63から撮影光学系
34の変倍位置の情報を読み取り、この情報から擬似ズ
ーム倍率を決定し、この擬似ズーム倍率の情報をカート
リッジ60のICメモリ61に撮影コマに対応して書き
込む。その後に、図示していないフイルム給送機構を制
御して写真フイルム65を1コマ分だけ給送する。フイ
ルム給送後は、RAM63に記憶した変倍位置の情報を
消去する。そして、撮影者がシャッタボタン50の押し
操作をやめると、コントローラ44はこれに応答してフ
ォーカスモータ駆動回路56を制御して後群レンズを元
の変倍位置に戻す。
【0035】次に、変倍操作部45を操作して撮影を行
うことについて説明する。コントローラ44は、変倍操
作部45を監視しており、撮影者の変倍操作に応じてズ
ームモータ駆動回路43に回転方向と回転量とからなる
駆動信号を送る。ズームモータ駆動回路43は、駆動信
号に基づいてズームモータ35を駆動する。このモータ
35の駆動は、撮影光学系変倍機構51に伝達され、前
群レンズと後群レンズとが撮影光軸40の方向に移動さ
れる。更に、ズームモータ35の駆動は撮影光学系変倍
機構51から連係機構52を介してファインダ光学系変
倍機構53に伝達される。これにより、ファインダ光学
系10と撮影光学系43とが変倍される。
うことについて説明する。コントローラ44は、変倍操
作部45を監視しており、撮影者の変倍操作に応じてズ
ームモータ駆動回路43に回転方向と回転量とからなる
駆動信号を送る。ズームモータ駆動回路43は、駆動信
号に基づいてズームモータ35を駆動する。このモータ
35の駆動は、撮影光学系変倍機構51に伝達され、前
群レンズと後群レンズとが撮影光軸40の方向に移動さ
れる。更に、ズームモータ35の駆動は撮影光学系変倍
機構51から連係機構52を介してファインダ光学系変
倍機構53に伝達される。これにより、ファインダ光学
系10と撮影光学系43とが変倍される。
【0036】変倍操作部45の操作に対してファインダ
光学系10を通して視認したファインダ視野範囲は、プ
リント写真に焼付け処理されるプリント範囲に対応して
いる。撮影光学系変倍機構51は、撮影光学系34の最
大ズーム倍率が、ファインダ光学系10の最大ズーム倍
率よりも小さく設定されているとともに、最短焦点距離
から最長焦点距離に向けてズーム倍率が徐々に増加する
ように撮影光学系34を変倍させる。したがって、この
ときの撮影光学系34のズーム倍率は、ファインダ光学
系10のズーム倍率よりも小さくる。
光学系10を通して視認したファインダ視野範囲は、プ
リント写真に焼付け処理されるプリント範囲に対応して
いる。撮影光学系変倍機構51は、撮影光学系34の最
大ズーム倍率が、ファインダ光学系10の最大ズーム倍
率よりも小さく設定されているとともに、最短焦点距離
から最長焦点距離に向けてズーム倍率が徐々に増加する
ように撮影光学系34を変倍させる。したがって、この
ときの撮影光学系34のズーム倍率は、ファインダ光学
系10のズーム倍率よりも小さくる。
【0037】撮影者が変倍操作部45の変倍操作をやめ
ると、コントローラ44は、レンズ位置検出機構57か
ら得られる信号を監視し、予め決められた変倍位置とな
ったときにズームモータ駆動回路43に駆動停止信号を
送る。これにより、撮影光学系34は予め決められた変
倍位置となる。ここで、この実施例では、撮影光学系3
4の変倍位置がステップごとの複数の位置となっている
ため、ファインダ光学系10の変倍位置も撮影光学系3
4の変倍位置に対応した位置ごとの数となる。このファ
インダ光学系10の視野範囲は、プリント写真に焼付け
処理されるプリント範囲に見合う視野範囲となる。した
がって、撮影光学系34が「1.3」のズーム倍率とな
る変倍位置に移動した時には、表1に示したように、総
合倍率と同じ倍率、すなわち、「1.6」のズーム倍率
となる変倍位置に移動している。これにより、撮影者は
プリント写真にプリントされる範囲をファインダ光学系
10を通して確実に視認することができる。
ると、コントローラ44は、レンズ位置検出機構57か
ら得られる信号を監視し、予め決められた変倍位置とな
ったときにズームモータ駆動回路43に駆動停止信号を
送る。これにより、撮影光学系34は予め決められた変
倍位置となる。ここで、この実施例では、撮影光学系3
4の変倍位置がステップごとの複数の位置となっている
ため、ファインダ光学系10の変倍位置も撮影光学系3
4の変倍位置に対応した位置ごとの数となる。このファ
インダ光学系10の視野範囲は、プリント写真に焼付け
処理されるプリント範囲に見合う視野範囲となる。した
がって、撮影光学系34が「1.3」のズーム倍率とな
る変倍位置に移動した時には、表1に示したように、総
合倍率と同じ倍率、すなわち、「1.6」のズーム倍率
となる変倍位置に移動している。これにより、撮影者は
プリント写真にプリントされる範囲をファインダ光学系
10を通して確実に視認することができる。
【0038】コントローラ44は、シャッタボタン50
の全押し操作後に、その時点の撮影光学系34の変倍位
置の情報をRAM63にいったん書き込む。そして、露
光完了後にRAM63から変倍位置の情報を読み取る。
この情報は、ROM58に記憶された対応テーブルと参
照して擬似ズーム倍率を決定する。そして、1コマフイ
ルム給送前にこの擬似ズーム倍率の情報をICメモリ6
1に書き込む。この書き込みは、撮影コマに対応した情
報で書き込まれる。そして、1コマフイルム給送後にR
AM63に記録した変倍位置の情報をクリアする。な
お、擬似ズーム倍率の書き込みタイミングとしては、1
コマフイルム給送前に行ってもよい。
の全押し操作後に、その時点の撮影光学系34の変倍位
置の情報をRAM63にいったん書き込む。そして、露
光完了後にRAM63から変倍位置の情報を読み取る。
この情報は、ROM58に記憶された対応テーブルと参
照して擬似ズーム倍率を決定する。そして、1コマフイ
ルム給送前にこの擬似ズーム倍率の情報をICメモリ6
1に書き込む。この書き込みは、撮影コマに対応した情
報で書き込まれる。そして、1コマフイルム給送後にR
AM63に記録した変倍位置の情報をクリアする。な
お、擬似ズーム倍率の書き込みタイミングとしては、1
コマフイルム給送前に行ってもよい。
【0039】最後のコマに撮影を完了した後には、コン
トローラ44はフイルム給送機構を制御して露光済の写
真フイルム65をカートリッジ60に巻き込む。巻き込
み完了後にコントローラ44はフイルム給送機構の作動
を停止して、図示していない表示部に全部の撮影コマに
撮影を完了した旨の表示を行う。撮影者はこの表示を確
認してカメラのフイルム装填室の蓋を開いてカートリッ
ジ60をカメラから取り出す。
トローラ44はフイルム給送機構を制御して露光済の写
真フイルム65をカートリッジ60に巻き込む。巻き込
み完了後にコントローラ44はフイルム給送機構の作動
を停止して、図示していない表示部に全部の撮影コマに
撮影を完了した旨の表示を行う。撮影者はこの表示を確
認してカメラのフイルム装填室の蓋を開いてカートリッ
ジ60をカメラから取り出す。
【0040】取り出したカートリッジ60は、現像所に
提出される。現像所では、カートリッジ60のICメモ
リ61から各撮影コマに対する擬似ズーム倍率の情報を
読み取ってプリンタプロセサに送る。そして、カートリ
ッジ60から写真フイルム65を引き出してフイルムプ
ロセサで現像処理する。現像済の写真フイルム65は、
プリンタプロセサにセットされ、焼付け処理が行われ
る。プリンタプロセサには、各撮影コマに対する擬似ズ
ーム倍率の情報が送られている。したがって、各撮影コ
マの焼付け処理は、擬似ズーム倍率の情報を基に焼付け
レンズの倍率を変更して行う。
提出される。現像所では、カートリッジ60のICメモ
リ61から各撮影コマに対する擬似ズーム倍率の情報を
読み取ってプリンタプロセサに送る。そして、カートリ
ッジ60から写真フイルム65を引き出してフイルムプ
ロセサで現像処理する。現像済の写真フイルム65は、
プリンタプロセサにセットされ、焼付け処理が行われ
る。プリンタプロセサには、各撮影コマに対する擬似ズ
ーム倍率の情報が送られている。したがって、各撮影コ
マの焼付け処理は、擬似ズーム倍率の情報を基に焼付け
レンズの倍率を変更して行う。
【0041】擬似ズーム倍率の情報が「1」の場合に
は、焼付けレンズの倍率が、撮影コマ全域を一定の印画
紙の幅に焼き付けるときの倍率に設定される。したがっ
て、擬似ズーム倍率の情報が「2」の場合には、焼付け
レンズの倍率を、撮影コマ全域を一定幅の印画紙に焼き
付けるときの焼付けレンズの倍率に対して2倍に設定し
て焼付け処理される。この時、焼付けレンズの光軸が撮
影コマの中心にセットされており、撮影コマの中心を基
準にして拡大プリントされる。これにより、プリント写
真にプリントされた被写体の像は、撮影光学系34の最
短焦点距離の変倍位置の時に写真フイルムに露光される
被写体像の大きさに対して、撮影光学系34のズーム倍
率と擬似ズーム倍率とを掛け算した値、すなわち総合倍
率の分だけ大きくされている。
は、焼付けレンズの倍率が、撮影コマ全域を一定の印画
紙の幅に焼き付けるときの倍率に設定される。したがっ
て、擬似ズーム倍率の情報が「2」の場合には、焼付け
レンズの倍率を、撮影コマ全域を一定幅の印画紙に焼き
付けるときの焼付けレンズの倍率に対して2倍に設定し
て焼付け処理される。この時、焼付けレンズの光軸が撮
影コマの中心にセットされており、撮影コマの中心を基
準にして拡大プリントされる。これにより、プリント写
真にプリントされた被写体の像は、撮影光学系34の最
短焦点距離の変倍位置の時に写真フイルムに露光される
被写体像の大きさに対して、撮影光学系34のズーム倍
率と擬似ズーム倍率とを掛け算した値、すなわち総合倍
率の分だけ大きくされている。
【0042】なお、上記実施例ではプリント倍率を拡大
プリントとしているが、本発明ではこれに限らず、例え
ば画面サイズの大きいブローニィフイルム等を用いる場
合には、縮小プリントもあり得る。
プリントとしているが、本発明ではこれに限らず、例え
ば画面サイズの大きいブローニィフイルム等を用いる場
合には、縮小プリントもあり得る。
【0043】上記実施例では、撮影光学系を2成分機械
補正式のズームレンズで構成しているが、本発明ではこ
れに限らず、3成分、又は4成分のズームレンズで構成
してもよい。また、カム等を用いる機械補正式のズーム
レンズの代わりに、光学補正式のズームレンズで構成し
てもよい。この場合には、複数のズームモータのうちの
いずれか一つのモータの駆動を利用してファインダ光学
系を連係して変倍させればよい。
補正式のズームレンズで構成しているが、本発明ではこ
れに限らず、3成分、又は4成分のズームレンズで構成
してもよい。また、カム等を用いる機械補正式のズーム
レンズの代わりに、光学補正式のズームレンズで構成し
てもよい。この場合には、複数のズームモータのうちの
いずれか一つのモータの駆動を利用してファインダ光学
系を連係して変倍させればよい。
【0044】また、上記実施例では、撮影光学系の変倍
をステップズームとしているが、本発明ではこれに限ら
ず、連続的な変倍域のうちのいずれでも変倍位置として
使用できるようにしてもよい。この場合には、撮影光学
系の変倍域を複数に分割し、分割範囲ごとに擬似ズーム
倍率を予め決めたテーブルをROM58に記憶させてお
けばよい。
をステップズームとしているが、本発明ではこれに限ら
ず、連続的な変倍域のうちのいずれでも変倍位置として
使用できるようにしてもよい。この場合には、撮影光学
系の変倍域を複数に分割し、分割範囲ごとに擬似ズーム
倍率を予め決めたテーブルをROM58に記憶させてお
けばよい。
【0045】更に、上記実施例では、変倍操作部45を
テレ位置側に操作したとき、最長焦点距離の変倍位置
(テレ端)に到達する時間を同じにしているが、撮影光
学系とファインダ光学系とのズーム倍率を変倍操作部4
5の操作量の途中まで同じにして、互いの光学系10、
34の最長焦点距離に達する時間を異ならせてもよい。
この場合には、撮影レンズを構成する例えば2つの変倍
レンズ群をカム筒に各々内蔵させ、カム筒に設けたそれ
ぞれのカムにより各変倍レンズ群を撮影光軸方向にそれ
ぞれ移動させて変倍するように撮影光学系及び撮影光学
系変倍機構を構成する。そして、図4に示すように、各
カム70をカム筒の回転方向に沿った長さのうちの一部
の域Aで撮影光軸方向に沿って変位のない形状にしてお
く。そして、ズームモータの駆動をカム筒に伝達し、こ
のカム筒の回転を利用してファインダ光学系を変倍させ
る。
テレ位置側に操作したとき、最長焦点距離の変倍位置
(テレ端)に到達する時間を同じにしているが、撮影光
学系とファインダ光学系とのズーム倍率を変倍操作部4
5の操作量の途中まで同じにして、互いの光学系10、
34の最長焦点距離に達する時間を異ならせてもよい。
この場合には、撮影レンズを構成する例えば2つの変倍
レンズ群をカム筒に各々内蔵させ、カム筒に設けたそれ
ぞれのカムにより各変倍レンズ群を撮影光軸方向にそれ
ぞれ移動させて変倍するように撮影光学系及び撮影光学
系変倍機構を構成する。そして、図4に示すように、各
カム70をカム筒の回転方向に沿った長さのうちの一部
の域Aで撮影光軸方向に沿って変位のない形状にしてお
く。そして、ズームモータの駆動をカム筒に伝達し、こ
のカム筒の回転を利用してファインダ光学系を変倍させ
る。
【0046】カム70のカム筒の回転方向に沿った長さ
Bの分がカム筒の回転域である。この長さBの域でカム
筒を回転させることで、ファインダ光学系を最短焦点距
離から最長焦点距離の変倍位置に変倍させる。また、長
さBのうちの撮影光軸方向に沿って変位する形状となっ
た長さCの域でカム筒を回転させることで撮影光学系を
最短焦点距離から最長焦点距離の変倍位置に変倍する。
Bの分がカム筒の回転域である。この長さBの域でカム
筒を回転させることで、ファインダ光学系を最短焦点距
離から最長焦点距離の変倍位置に変倍させる。また、長
さBのうちの撮影光軸方向に沿って変位する形状となっ
た長さCの域でカム筒を回転させることで撮影光学系を
最短焦点距離から最長焦点距離の変倍位置に変倍する。
【0047】このように構成すると、図5に示すよう
に、ファインダ光学系のズーム倍率が2倍となる時点で
撮影光学系が最長焦点距離の変倍位置に達し、この時点
からファインダ光学系のズーム倍率が4倍となる最大ズ
ーム倍率の変倍位置に達するまでの間では撮影光学系が
最長焦点距離の変倍位置に保持されたままとなる。した
がって、撮影光学系変倍機構は、撮影光学系が最長焦点
距離の変倍位置に達するまではファインダ光学系のズー
ム倍率と同じに撮影光学系を変倍するから、この変倍位
置では擬似ズーム倍率が併用されず、撮影光学系の変倍
が最長焦点距離に保持される区間で擬似ズーム倍率が併
用される。
に、ファインダ光学系のズーム倍率が2倍となる時点で
撮影光学系が最長焦点距離の変倍位置に達し、この時点
からファインダ光学系のズーム倍率が4倍となる最大ズ
ーム倍率の変倍位置に達するまでの間では撮影光学系が
最長焦点距離の変倍位置に保持されたままとなる。した
がって、撮影光学系変倍機構は、撮影光学系が最長焦点
距離の変倍位置に達するまではファインダ光学系のズー
ム倍率と同じに撮影光学系を変倍するから、この変倍位
置では擬似ズーム倍率が併用されず、撮影光学系の変倍
が最長焦点距離に保持される区間で擬似ズーム倍率が併
用される。
【0048】また、上記実施例では、ファインダ光学系
を実像式のファインダとしているが、虚像式のファイン
ダとしてもよい。虚像式のファインダの場合のズーム倍
率は、ファインダ光学系を通した像の大きさが最小のと
きに対して最大のときの比とする。また、ズームファイ
ンダの代わりに、視野範囲変更手段を設け、視野範囲変
更手段でファインダ光学系の視野範囲を擬似ズーム倍率
に対応した画面範囲に見合う視野範囲に可変させてもよ
い。この場合には、ズームモータの駆動を利用して視野
範囲変更手段を作動させればよい。
を実像式のファインダとしているが、虚像式のファイン
ダとしてもよい。虚像式のファインダの場合のズーム倍
率は、ファインダ光学系を通した像の大きさが最小のと
きに対して最大のときの比とする。また、ズームファイ
ンダの代わりに、視野範囲変更手段を設け、視野範囲変
更手段でファインダ光学系の視野範囲を擬似ズーム倍率
に対応した画面範囲に見合う視野範囲に可変させてもよ
い。この場合には、ズームモータの駆動を利用して視野
範囲変更手段を作動させればよい。
【0049】更に、上記実施例では、ズームモータの駆
動を撮影光学系変倍機構を介してファインダ光学系変倍
機構に伝達しているが、本発明ではこれに限らず、ズー
ムモータの駆動をファインダ光学系変倍機構に入力し、
このファインダ光学系変倍機構から得られる駆動を撮影
光学系変倍機構に伝達してもよいし、ズームモータの駆
動を撮影光学系変倍機構とファインダ光学系変倍機構と
に並列的に入力するようにしてもよい。
動を撮影光学系変倍機構を介してファインダ光学系変倍
機構に伝達しているが、本発明ではこれに限らず、ズー
ムモータの駆動をファインダ光学系変倍機構に入力し、
このファインダ光学系変倍機構から得られる駆動を撮影
光学系変倍機構に伝達してもよいし、ズームモータの駆
動を撮影光学系変倍機構とファインダ光学系変倍機構と
に並列的に入力するようにしてもよい。
【0050】上記実施例の擬似ズーム倍率決定手段は、
レンズ位置検出機構57、コントローラ44、及びRO
M58とで構成し、撮影光学系のレンズ位置を検出して
撮影光学系の変倍位置を割り出し、この変倍位置に基づ
いて擬似ズーム倍率を決定しているが、本発明ではこれ
に限らず、ファインダ光学系のレンズ位置を検出してフ
ァインダ光学系の変倍位置から擬似ズーム倍率を決定す
るようにしてもよいし、エンコーダー等を設けてズーム
モータの回転角から擬似ズーム倍率を決定するようにし
てもよい。
レンズ位置検出機構57、コントローラ44、及びRO
M58とで構成し、撮影光学系のレンズ位置を検出して
撮影光学系の変倍位置を割り出し、この変倍位置に基づ
いて擬似ズーム倍率を決定しているが、本発明ではこれ
に限らず、ファインダ光学系のレンズ位置を検出してフ
ァインダ光学系の変倍位置から擬似ズーム倍率を決定す
るようにしてもよいし、エンコーダー等を設けてズーム
モータの回転角から擬似ズーム倍率を決定するようにし
てもよい。
【0051】上記実施例のカメラでは、光学式のファイ
ンダの代わりに、電子式のファインダを用いてもよい。
この場合には、ファインダ光学系と、この光学系の焦点
位置に配置された撮像素子(CCD)と、撮像素子で読
み取った被写体画像をカメラの外部に表示する表示部と
を設け、ズームモータの駆動を利用してファインダ光学
系を変倍させればよい。また、撮像素子で読み取った画
像を電気的にトリミングして拡大表示させる画像補正回
路を設ければ、ファインダ光学系の変倍機構を省略する
こともできる。
ンダの代わりに、電子式のファインダを用いてもよい。
この場合には、ファインダ光学系と、この光学系の焦点
位置に配置された撮像素子(CCD)と、撮像素子で読
み取った被写体画像をカメラの外部に表示する表示部と
を設け、ズームモータの駆動を利用してファインダ光学
系を変倍させればよい。また、撮像素子で読み取った画
像を電気的にトリミングして拡大表示させる画像補正回
路を設ければ、ファインダ光学系の変倍機構を省略する
こともできる。
【0052】また、上記実施例では、擬似ズーム倍率書
き込み回路59を設け、この回路59で、擬似ズーム倍
率の情報を写真フイルムカートリッジ60に設けたIC
メモリ61に端子部を介して接触式で記録するようにし
ているが、光信号を送受する手段を設けて非接触式で記
録するようにしてもよい。更に、これらの代わりに、周
知のIXフイルムカートリッジのように透明な磁気記録
層を持った写真フイルムを用い、この写真フイルムの磁
気記録層に擬似ズーム倍率を磁気記録するようにしても
よい。
き込み回路59を設け、この回路59で、擬似ズーム倍
率の情報を写真フイルムカートリッジ60に設けたIC
メモリ61に端子部を介して接触式で記録するようにし
ているが、光信号を送受する手段を設けて非接触式で記
録するようにしてもよい。更に、これらの代わりに、周
知のIXフイルムカートリッジのように透明な磁気記録
層を持った写真フイルムを用い、この写真フイルムの磁
気記録層に擬似ズーム倍率を磁気記録するようにしても
よい。
【0053】上記実施例の擬似ズーム倍率書き込み回路
59は、撮影ごとに擬似ズーム倍率を書き込むようにし
ているが、全部の撮影コマに撮影を終了した後の最後、
例えば撮影済の写真フイルムをカートリッジに巻き戻す
フイルム巻き戻しの前又は後に、まとめて書き込むよう
にしてもよい。この場合には、全部の撮影コマごとの擬
似ズーム倍率を一時的に書き込むための容量をもったメ
モリが必要になる。
59は、撮影ごとに擬似ズーム倍率を書き込むようにし
ているが、全部の撮影コマに撮影を終了した後の最後、
例えば撮影済の写真フイルムをカートリッジに巻き戻す
フイルム巻き戻しの前又は後に、まとめて書き込むよう
にしてもよい。この場合には、全部の撮影コマごとの擬
似ズーム倍率を一時的に書き込むための容量をもったメ
モリが必要になる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の写
真用カメラでは、ファインダ光学系が撮影光学系のズー
ム倍率と擬似ズーム倍率とを含めたズーム倍率で変倍さ
れるから、擬似ズーム倍率に対応する画面範囲を撮影時
にファインダ光学系を通して確実に視認することができ
るとともに、変倍操作部の操作に応答してファインダ倍
率を変更しているから、撮影者が意図する倍率に簡単に
設定することができる。また、撮影者は、擬似スーム倍
率を意識することなく変倍操作が行え、操作性が向上す
る。更に、本発明の写真用カメラでは、単一のズームモ
ータの駆動を利用してファインダ光学系と撮影光学系と
を連係して変倍しているから、ローコスト化及びカメラ
の小型化を達成することができる。
真用カメラでは、ファインダ光学系が撮影光学系のズー
ム倍率と擬似ズーム倍率とを含めたズーム倍率で変倍さ
れるから、擬似ズーム倍率に対応する画面範囲を撮影時
にファインダ光学系を通して確実に視認することができ
るとともに、変倍操作部の操作に応答してファインダ倍
率を変更しているから、撮影者が意図する倍率に簡単に
設定することができる。また、撮影者は、擬似スーム倍
率を意識することなく変倍操作が行え、操作性が向上す
る。更に、本発明の写真用カメラでは、単一のズームモ
ータの駆動を利用してファインダ光学系と撮影光学系と
を連係して変倍しているから、ローコスト化及びカメラ
の小型化を達成することができる。
【図1】本発明のカメラの内部構造を示す概略説明図で
ある。
ある。
【図2】撮影光学系とファインダ光学系との連係機構を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】変倍操作量に対する撮影光学系とファインダ光
学系とのズーム倍率の変化を示すグラフである。
学系とのズーム倍率の変化を示すグラフである。
【図4】撮影光学系を先に最長焦点距離の変倍位置に変
倍させるようにした別の実施例のカムを示す展開図であ
る。
倍させるようにした別の実施例のカムを示す展開図であ
る。
【図5】図4で説明した実施例での変倍操作量に対する
撮影光学系とファインダ光学系とのズーム倍率の変化を
示すグラフである。
撮影光学系とファインダ光学系とのズーム倍率の変化を
示すグラフである。
10 ファインダ光学系 34 撮影光学系 45 変倍操作部 51 撮影光学系変倍機構 53 ファインダ光学系変倍機構 54 ズームモータ 57 レンズ位置検出機構 59 擬似ズーム倍率書き込み回路 61 ICメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 洋一 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 稲葉 修 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 写真フイルム又はフイルムカートリッジ
に設けられた記録媒体に各撮影コマごとの擬似ズーム倍
率の情報を書き込んでおき、写真プリントに際して前記
擬似ズーム倍率の情報を読み出して、この擬似ズーム倍
率に対応する画面範囲をプリントする擬似ズームプリン
トシステムに用いられる写真用カメラにおいて、 外部操作可能に設けられた変倍操作部の操作に応答して
駆動するズームモータと、このズームモータの駆動を利
用してファインダ光学系及び撮影光学系とを連係して変
倍させるファインダ光学系変倍機構及び撮影光学系変倍
機構と、撮影光学系又はファインダ光学系の変倍位置を
検出する変倍位置検出手段と、前記検出した変倍位置に
基づいて擬似ズーム倍率を決定する擬似ズーム倍率決定
手段と、前記決定した擬似ズーム倍率の情報を前記記録
媒体に書き込む擬似ズーム倍率書き込み手段と、を備
え、 前記ファインダ光学系変倍機構は、撮影光学系の最大ズ
ーム倍率よりも最大ズーム倍率が大きくなるようにファ
インダ光学系を変倍させるとともに、 前記撮影光学系変倍機構は、ファインダ光学系が最大ズ
ーム倍率に達した時点で最長焦点距離の変倍位置に撮影
光学系を変倍し、最長焦点距離に至るまでの変倍域では
ズーム倍率が単調増加するように撮影光学系を変倍さ
せ、 更に、前記擬似ズーム倍率決定手段は、撮影光学系又は
ファインダ光学系の最大ズーム倍率に向けての変倍に応
じて擬似ズーム倍率を徐々に増加するように決定するこ
とを特徴とする写真用カメラ。 - 【請求項2】 写真フイルム又はフイルムカートリッジ
に設けられた記録媒体に各撮影コマごとの擬似ズーム倍
率の情報を書き込んでおき、写真プリントに際して前記
擬似ズーム倍率の情報を読み出して、この擬似ズーム倍
率に対応する画面範囲をプリントする擬似ズームプリン
トシステムに用いられる写真用カメラにおいて、 外部操作可能に設けられた変倍操作部の操作に応答して
駆動するズームモータと、このズームモータの駆動を利
用してファインダ光学系及び撮影光学系とを連係して変
倍させるファインダ光学系変倍機構及び撮影光学系変倍
機構と、撮影光学系又はファインダ光学系の変倍位置を
検出する変倍位置検出手段と、前記検出した変倍位置に
基づいて擬似ズーム倍率を決定する擬似ズーム倍率決定
手段と、前記決定した擬似ズーム倍率の情報を前記記録
媒体に書き込む擬似ズーム倍率書き込み手段と、を備
え、 前記ファインダ光学系変倍機構は、撮影光学系の最大ズ
ーム倍率よりも最大ズーム倍率が大きくなるようにファ
インダ光学系を変倍させるとともに、 前記撮影光学系変倍機構は、ファインダ光学系が最大ズ
ーム倍率に達する途中で撮影光学系を最長焦点距離の変
倍位置に変倍し、最長焦点距離の変倍位置に至るまでの
変倍域ではズーム倍率が単調増加するように撮影光学系
を変倍させるとともに、撮影光学系が最長焦点距離の変
倍位置に変倍された以降の変倍操作に対しては前記モー
タの駆動にかかわらず、撮影光学系を最長焦点距離の変
倍位置に保持し、 更に、前記擬似ズーム倍率決定手段は、撮影光学系が最
長焦点距離の変倍位置に保持される区間において、ファ
インダ光学系の最大ズーム倍率に向けての変倍に応じて
徐々に増加するように擬似ズーム倍率を決定することを
特徴とする写真用カメラ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10043649A JPH11242261A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 写真用カメラ |
CNB991055209A CN1187647C (zh) | 1998-02-25 | 1999-02-25 | 具有伪变焦功能的变焦相机 |
US09/257,378 US6091902A (en) | 1998-02-25 | 1999-02-25 | Zoom camera with pseudo zooming function |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10043649A JPH11242261A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 写真用カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11242261A true JPH11242261A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12669725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10043649A Pending JPH11242261A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 写真用カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11242261A (ja) |
-
1998
- 1998-02-25 JP JP10043649A patent/JPH11242261A/ja active Pending
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