JPH11241500A - 組立足場装置 - Google Patents

組立足場装置

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JPH11241500A
JPH11241500A JP4366198A JP4366198A JPH11241500A JP H11241500 A JPH11241500 A JP H11241500A JP 4366198 A JP4366198 A JP 4366198A JP 4366198 A JP4366198 A JP 4366198A JP H11241500 A JPH11241500 A JP H11241500A
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Mitsuhiro Takizawa
三博 滝沢
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MURAMATSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポール及びジョイントを用いることなく現場
で簡単に、迅速に組み立てることのできる足場を提供す
ること。 【解決手段】 ユニット化された一対の脚部材、筋交い
部材、手摺部材及び歩み部材からなる組立足場装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は組立足場装置に関
し、更に詳しくは、斜行移動搬送装置例えばエスカレー
タ等におけるトラスに側面板等を取り付ける作業を容易
にし、作業現場で容易に組み立て及び解体することがで
きる、構造の簡単な組立足場装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、人
や物を斜行移動しつつ搬送することのできる斜行移動搬
送装置として、例えば、斜行角度が30度であるエスカ
レータ、並びに斜行角度が30度未満であるトラボレー
タ(商品名)、トラベータ(商品名)、コンペバイヤ
(商品名)等がある。
【0003】これら斜行移動搬送装置は、概ね次のよう
な構造を有する。すなわち、(1) ある階から上階へと斜
めに配置されたところの、ステップ(踏み板)とライザ
ー(蹴り上げ板)とからなっていて無限軌道上を循環移
動する循環移動体と、(2) 循環移動体における昇降移動
者が乗り、あるいは物が載置される昇降部(搬送部とも
称されることがある。)の両サイドに配置されたところ
の、昇降者を保護する昇降者保護手段と、(3) 循環移動
体を駆動する駆動手段等の機械要素を収容し、しかもエ
スカレータの強度を保証するトラスと、(4) トラスの両
側面に配設される側面板体と、(5) 場合によりトラスの
底面ないし下方部分に配設される底面板体とを備える。
【0004】前記循環移動体は、ローラを備える。その
ローラは、トラスに支持されたガイドレール上を走行す
る。
【0005】斜行移動搬送装置は、通常、昇降者がステ
ップに乗り込む位置(搭乗位置)から昇降者がステップ
から降りる位置(下降位置)迄の、ステップが斜行移動
する斜行移動搬送部を有する。また斜行移動搬送装置に
よっては、前記斜行移動搬送部の前後でステップが水平
に移動する水平移動搬送部を有することもある。
【0006】斜行移動搬送装置は、斜行移動搬送部にお
けるステップが斜行移動搬送部を通過すると、斜行移動
搬送部の下方で逆行してもとの位置に戻る逆行戻り部を
有する。
【0007】前記昇降者保護手段は、搬送部の両サイド
に立設されたガラス板または金属板で形成された保護板
体と、その保護板体の上端に設けられ、前記ステップの
進行速度と同じ進行速度で循環移動する柔軟部材製の循
環手摺部と、前記保護板体を支持する保護板支持部材と
を備える。
【0008】前記トラスは、循環移動体における逆行戻
り部の略側方部に、逆行戻り部を挟むようにして配置さ
れた左右一対の上部ビームと、この左右一対の上部ビー
ムの下方に配置された左右一対の下部ビームとを有す
る。左右一対の上部ビームは相互に連結補強部材で連結
され、また左右一対の下部ビームも相互に連結補強部材
で連結されてなる。更に、上部ビーム及び下部ビームも
連結補強部材で連結される。このようにしてトラスは、
フレームを構成し、エスカレータの基本構造体となっ
て、エスカレータ全体の強度を保障する。
【0009】前記保護板体の下部には、上部ビーム及び
保護板支持部材を覆うように板状の外装部材が設けられ
ている。この外装部材は、この技術分野において、エク
アステリヤレッジ、アウターデッキ、デッキボード等と
称されている。この明細書においては、外装デッキと称
することがある。
【0010】トラスの側面には板状である複数の側面外
装体が装着され、また場合によっては、トラスの下方ま
たはトラスの下面に複数の底面外装体が装着される。
【0011】従来のエスカレータにおいては、前記側面
外装体及び底面外装体が、次のようにしてトラスに装着
されていた。
【0012】ある階から次の階、たとえば1階から2階
へと連絡する第1の斜行移動搬送装置例えば第1のエス
カレータがあり、また更に2階から3階へと連絡する第
2 のエスカレータがあるとする。
【0013】第2のエスカレータにおける側面外装体及
び底面外装体を装着するには、通常、第1のエスカレー
タにおける斜行移動搬送部のステップ上に作業用のやぐ
らをポールで組み立て、そのやぐらの上に作業用の板を
敷いている。
【0014】そのやぐらの上に作業者を待機させ、第2
のエスカレータの斜行移動搬送部にも作業者を配置す
る。そして、前記やぐらの上にいる作業者と第2のエス
カレータの斜行移動搬送部にいる作業者とが協力し合っ
て、側面外装板体を第2のエスカレータにおけるトラス
の側面に、及び底面外装板体を第2のエスカレータにお
けるトラスの底面に、装着していた。
【0015】しかしながら、エスカレータの斜行移動搬
送部上にポールでやぐらを組み上げることは、大変手間
がかかり、煩雑な作業である。例えば多数の支柱用のポ
ールと桟用のポールとをジョイントで結合するのである
から、ジョイントで結合する作業がきわめて煩雑である
ことは、容易に想像されるであろう。また、現場でこの
やぐらを組むのに意外と時間がかかる。エスカレータを
有するその建造物の完成時期が予め決定され、変更不可
能になっている事情からすると、やぐらを組むのに長時
間を要することは、その後の諸々の作業日数が削減され
てしまうことを意味する。このやぐらを組むのに長時間
を要するとすれば、最悪の場合には、その建造物完成日
に間に合うように、その後の作業を徹夜で行わなければ
ならないこともある。
【0016】しかも、長いポール、短いポールと様々の
長さのポールを縦に配置し、あるいは横に配置するため
に、それらのポールを斜行移動搬送部上に配置する作業
をするうちに、誤ってそのポールでエスカレータにおけ
る各種部材例えば側面外装板、底面板、ガラス等を破損
し、傷付けることもあった。やぐら組立作業中にエスカ
レータにおける他の部材を破損等することは、エスカレ
ータ完成の期日を遅らせ、エスカレータを有する建造物
完成の日程に重大な影響を与えることであるから、絶対
にあってはならないことである。
【0017】また、ある階のエスカレータの上方に次の
階のエスカレータが配設されていることが多い。そのよ
うな場合、ある階のエスカレータと上方のエスカレータ
との上下間隔は、そのエスカレータが設置される建造物
毎に相違する。そうすると、建造物ごとに上下のエスカ
レータ間の高さが相違するのであるから、エスカレータ
を組み立てる際には、その建造物におけるエスカレータ
に応じた適切な長さの支柱用のポールを選択し、更に適
切な長さの桟用のポールを選択しなければならない。つ
まり、各種の長さを有する支柱用のポール及び桟用のポ
ールを常時ストックしておき、組み立てようとするエス
カレータ毎に適切な長さのポールを選んで現場に搬入
し、現場でやぐらを組み立てなければならないのであ
る。
【0018】この発明の目的は、多数のポール及びジョ
イント部材を用いて現場で組み立てることなく、簡易に
現場で組み立てることのできる組立足場装置を提供する
ことにある。この発明の目的は、ある斜行移動搬送装置
例えばエスカレータとその上方に配置される斜行移動搬
送装置例えばエスカレータとの間隔が、その斜行移動搬
送装置例えばエスカレータを設置する現場毎に相違して
も、それに対応することのできる組立足場装置を提供す
ることにある。この発明の目的は、斜行移動搬送装置の
各種部材を傷付けることなく、組み立てることのできる
組立足場装置を提供することにある。この発明の目的
は、斜行移動搬送装置における側面板体等をトラスに安
全に取り付けることのできる斜行移動搬送装置を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明の組立足場装置は、(1) 高さの調節が可能
で、斜行移動搬送装置のステップよりも短い幅を有する
一対の脚部材と、(2) 所定の間隔を隔てて立設状態で
配置された前記一対の脚部材に着脱自在に結合され、前
記一対の脚部材を相互に固定する筋交い部材と、(3)
前記一対の脚部材の上部に着脱自在に配置された歩み板
部材と、(4) 前記一対の脚部材に着脱自在に装着さ
れ、前記歩み板部材の外側に配置される手摺部材とを備
えてなることを特徴とする組立足場装置であり、前記組
立足場装置において、前記脚部材は、互いに平行に、か
つ縦方向に立設される一対の下部脚部と、この下部脚部
に対して伸縮自在に、かつ所定の高さで前記下部脚部に
固定可能に前記下部脚部それぞれに装着される一対の上
部脚部と、前記上部脚部それぞれに設けられ、前記手摺
部材を支持する手摺支持部材とを有してなり、前記組立
足場装置において、前記脚部材は、斜行移動搬送装置に
おけるトラスを形成する上部ビームに組立足場装置の荷
重をかける第1荷重分散手段を、有してなり、前記組立
足場装置において、前記脚部材は、斜行移動搬送装置に
おけるステップの両サイドに配置される昇降者保護板体
を保持する保持部材に組立足場装置の荷重をかける第2
荷重分散手段を有してなり、前記組立足場装置におい
て、前記手摺支持部材は、前記一対の上部脚部の上端部
に掛け渡された水平支持部材の、前記上部脚部よりも外
側に突出する先端部に、取り付けられてなり、前記組立
足場装置において、前記筋交い部材は、2本の長尺部材
を備え、それら2本の長尺部材は、略中央部で回動可能
に結合されてなり、前記組立足場装置において、前記長
尺部材は、対向して配置された実質的に同じ構造を有す
る一対の脚部材のうち一方の前記脚部材における一対の
上部脚部それぞれが互いに向き合う対向面に、突出形成
された上部係止ピン及びこの上部係止ピンに設けられ、
前記上部係止ピンの側面よりも突出するように付勢され
た上部ストッパを備えた上部係止手段に係止される一端
部と、対向して配置された他方の前記上部脚部における
一対の上部脚部ぞれぞれが向き合う対向面に、前記上部
係止ピンよりも下方に突出形成された下部係止ピン及び
この下部係止ピンに設けられ、前記下部係止ピンの側面
よりも突出するように付勢された下部ストッパを備えた
下部係止手段に係止される他端部とを有してなり、前記
組立足場装置において、前記歩み板は、その両端部それ
ぞれに、前記脚部材における水平支持部材を取り付ける
足場取り付け部と、その足場取り付け部と前記水平支持
部材とを分離不能にする分離阻止部材とを備えてなり、
前記組立足場装置において、前記歩み板は、その上面に
設けられた滑り防止手段を有してなり、前記組立足場装
置において、前記手摺部材は、一方の脚部における前記
手摺支持部材に着脱自在に装着される第1支柱と、前記
一方の脚部に向かい合って配置される他方の脚部におけ
る前記手摺支持部材に着脱自在に装着される第2支柱
と、前記第1支柱及び第2支柱それぞれに回動可能に結
合され、かつ前記第1支柱及び第2支柱に掛け渡されて
なる桟部材とを備えてなる。
【0020】
【発明の実施の形態】(具体的説明) −具体的構造− この発明の斜行移動搬送装置の一例であるエスカレータ
用に使用される組立足場装置につき、図面を参照しなが
ら説明する。
【0021】図1は、エスカレータに組立足場装置を設
置した状態を示す模式説明図である。
【0022】図1に示されるように、エスカレータを組
み立てる足場として、この例では2タイプの組立足場装
置がある。第1のタイプは、昇降者が搭乗する位置(以
下において、搭乗位置と称することがある。)及び昇降
者が下降(読み:げこう)する位置(以下において、下
降位置と称することがある。)に配置される組立足場装
置であり、第2のタイプはエスカレータの斜行移動搬送
部に配置される組立足場装置である。第1のタイプは水
平面に設置され、第2のタイプは斜行面に配置されるの
で、以下において、第1のタイプを水平組立足場装置1
Aと称し、第2のタイプを斜行組立足場装置1Bと称す
ることがある。
【0023】以下のおいては、水平組立足場装置1Aを
中心にして説明をし、必要に応じて斜行組立足場装置1
Bの説明に及ぶ。
【0024】図2に示すように、組立足場装置1は、脚
部材2と、筋交い部材3と、歩み板部材55(図2には
示されていない。)と、手摺部材4とを有する。
【0025】エスカレータを組み立てる場合、搭乗位
置、下降位置及び傾斜移動搬送部に、一対の脚部材2
が、互いに向き合うように配置される。一対の脚部材2
は同じ構造を有する。
【0026】この例では、各脚部材2は、高さを自由に
調節することができるように、構成される。すなわち、
脚部材2は、互いに平行に、かつ縦方向に立設される一
対の下部脚部5と、この下部脚部5に対して伸縮自在
に、かつ所定の高さで前記下部脚部5に固定可能に前記
下部脚部5それぞれに装着される一対の上部脚部6と、
前記上部脚部6それぞれに設けられた手摺支持部材7と
を有する。
【0027】下部脚部5は、軸線方向に直交する方向に
おける断面(この下部脚部5を垂直に立てた状態にする
と、この断面は水平断面である。)が四角形をなし、縦
方向に互いに平行に配置される一対の第1支柱部8と、
この第1支柱部8の下端に互いに接近するように延在す
る板状の安定板部9と、この第1支柱部8の先端から縦
方向に延在し、適当な間隔で形成された複数の挿入穴1
0を有する挿入竿部11と、一対の第1支柱部8を連結
して一対の第1支柱部8を一体化するパイプ状の第1水
平支持部12とを備える。
【0028】前記一対の第1支柱部8の相互間隔は、エ
スカレータの斜行移動搬送部におけるステップの幅より
も小さく、しかもこの組立足場装置1を安定に据えるこ
とのできる寸法に設定されている。
【0029】前記安定板部9には、図4に示されるよう
に、ボルト挿入穴13が2個設けられている。このボル
ト挿入穴13は、ステップにこの脚部材2を固定するた
めのボルトを挿入するために設けられる。
【0030】なお、この例では、前記第1支柱部8が、
水平断面が四角形のパイプで形成されているが、水平断
面円形のパイプであっても良い。
【0031】図5及び図6に示されるように、上部脚部
6は、前記第1支柱部8と同じように、(1) 水平断面が
四角形をなし、前記第1支柱部8と同じ間隔をもって互
いに平行に配設された一対の第2支柱部14と、(2) こ
れら第2支柱部14の上端近傍で、これら一対の第2支
柱部14同士を連絡し、結合して一体化する、両端部が
一対の第2支柱部14よりも外側に延在する長尺の第2
水平支持部15と、(3)の第2支柱部14と前記第1支
柱部8とを相互に、傾斜した状態で結合する補強部材1
6と、(4) 手摺支持部材7とを備える。
【0032】前記第2支柱部14は、前記第1支柱部8
と同じ寸法の外面及び内面を有する四角形のパイプであ
る。この第2支柱部14における下端開口部20から、
前記第1支柱部8における挿入竿部11が嵌合状態とな
って挿入される。この第2支柱部14は水平断面が四角
形をなすパイプ状であるから、前記挿入竿部11も水平
断面が四角形をなす長尺状部材である。したがって、前
記挿入竿部11の外面から反対側の外面迄の長さは、こ
の挿入竿部11が前記第2支柱部14内に嵌合すること
ができるような寸法に設定される。この第2支柱部14
の外面から反対側の外面迄の長さは、前記第1支柱部8
の外面から反対側の外面迄の長さと同じに設定される。
したがって、第2支柱部14内に前記挿入竿部11を挿
入して第2支柱部14の下端部を第1支柱部8の上端に
ぴったりと当接すると、第1支柱部8の外面と第2支柱
部14の外面とが面一になる。
【0033】また、この第2支柱部14の下端近傍の外
面には、固定ピン26を挿入するための固定ピン挿入用
穴17が開設される。この固定ピン挿入用穴17と前記
挿入竿部11に設けられている挿入穴10とは、同じ直
径に調整されている。
【0034】この第2支柱部14の互いに向き合う面に
は、それぞれ、上部係止手段18及び下部係止手段19
が設けられている。この上部係止手段18及び下部係止
手段19は、筋交い部材3を装着可能に、かつ装着され
た筋交い部材3が容易に脱離できないように形成され
る。
【0035】尚、この第2支柱部14は、水平断面が四
角形である角形パイプで形成されているが、水平断面が
円形であるパイプであっても良い。
【0036】第2水平支持部15は、縦方向に、互いに
平行に配置される一対の第2支柱部14それぞれの先端
部に掛け渡され、両端が第2支柱部14の外側に延在す
る、長尺のパイプである。この第2水平支持部15にお
ける、一対の第2支柱部14間に位置する部位は、後述
する歩み板部材55を取り付ける場所となり、またこの
第2水平支持部15の両端は手摺支持部材7を取り付け
る部位である。
【0037】手摺支持部材7は、前記第2水平支持部1
5の両端部に、この第2水平支持部15に対して直角と
なるように、換言すると、この第2水平支持部15が水
平に配置されるときには垂直に延在するように、取り付
けられる。水平に位置する第2水平支持部15の両端そ
れぞれに取り付けられた手摺支持部材7は、図6に示さ
れるように、その上端に、取り付け用の開口部20を有
する。
【0038】図2に示されるように、この脚部材2にお
いては、前記第1支柱部8と第2支柱部14とを連結固
定するためにロック部材21が設けられる。
【0039】このロック部材21は、図7〜図9に示さ
れるように、また図2にも模式的に示されるように、
(1) 第2支柱部14における固定ピン挿入用穴17の形
成された面に当接する第1当接面部22、この第1当接
面部22の両側に、第2支柱部14の面に当接するよう
に形成された第2当接面部23及び第3当接面部24よ
りなる、水平断面が略コ字状に形成された第1装着部2
5と、(2) この第1装着部25における第1当接面部2
2に、前記第2当接面部23及び第3当接面部24に挟
まれて延在するように、固定された固定ピン26と、
(3) 前記第1装着部25におけるの一端部で回動可能に
取り付けられ、第2支柱部14における固定ピン挿入用
穴17の形成された面に対向する面に装着される第4当
接面部27及びこの第4当接面部27に対して直角方向
に延在する第5当接面部28よりなる、水平断面が略L
字状をなる第2装着部29と、(4) 第1装着部25と第
2装着部29とを結合する結合部30とを有してなる。
【0040】第1装着部25の一端、詳しくは第3当接
面部24の一端には、図8及び図9に示されるように、
結合ピン31を挿入することができるように環状に曲成
された第1ピン装着部32が間隔を設けて形成される。
また、第2装着部29の一端、詳しくは第4当接面部2
7の一端には、図8及び図9に示されるように、結合ピ
ン31を挿入することができるように環状に曲成された
第2ピン装着部33が、前記第1ピン装着部32と第1
ピン装着部32との間に配置されるように、形成され
る。そして、第2ピン装着部33を第1ピン装着部32
との間に配置し、第1ピン装着部32と第2ピン装着部
33とで形成される同軸の管状空間に結合ピン31が、
脱落不能に挿入される。これによって、第1装着部25
及び第2装着部29が回動可能に結合される。
【0041】前記第4当接面部27には、この第4当接
面部27と前記第1当接面部22とが相対向するように
配置したときに、第1当接面部22に立設固定した固定
ピン26の先端部が挿入されるピン受け穴34が開設さ
れる。
【0042】前記結合部30は、(1) 前記第2当接面部
23の端部にこの第2当接面部23に対して直角に折
れ、しかも外側に延在するように形成された一対の支持
片39と、(2) この支持片39の先端を、円筒状に曲成
してなるロックピン取り付け部35と、(3) 略L字状に
形成され、一端を前記ロックピン取り付け部35に回動
可能に、かつ脱落不能に挿入してなる挿入部36、及び
他端の外周面に雄ネジを形成してなるボルト部37を備
えるL状ロックピン38と、(4) 図8に示されるよう
に、第1当接面部22と第4当接面部27とを相対向す
るように平行に位置させた場合に、前記支持片39と相
対向するように平行に配置され、前記L状ロックピン3
8を回動してはめ込むことのできる切り欠き部40を備
えた対向片41と、(5) 前記ボルト部37に螺合するナ
ット42とを有する。
【0043】この例では、ロックピン取り付け部35
が、前記支持片39の一端に、上下2個設けられてい
る。したがって、前記対向片41にも、切り欠き部40
が2個設けられる。もっとも、ロックピン取り付け部3
5は、前記支持片39の一端に1個設けられていても良
いが、2個設けておくと、ロックを確実に行うことがで
きる。
【0044】上記構成の脚部材2は、斜行組立足場装置
1Bにおける脚部材2としても成り立つ。
【0045】図10及び図11に示されるように、前記
筋交い部材3は、所定の間隔を有して配置された一対の
脚部材2における一方の上部脚部6と他方の脚部材にお
ける上部脚部6とを斜めに取り付けることのできる長さ
を有する長尺の第1竿体43と、この第1竿体43と同
じ長さを有する第2竿体44とを有する。
【0046】第1竿体43及び第2竿体44は同じ形状
及び構造を有する。第1竿体43は、その軸線方向に直
交する断面が半円形の有する中央部と扁平な板状に形成
された一端部及び他端部とを有する。更に言うと、この
第1竿体43は、軸線方向に沿って一端から他端へと延
在する平坦部45と、断面半円形に膨らんだ形状を有す
る中央部と、係止ピン挿入穴47を有する一端部及び他
端部とを有する長尺部材である。
【0047】この第1竿体43と第2竿体44とは、第
1竿体43の平坦部45と第2竿体44の平坦部45と
を重ね合わせ、第1竿体43と第2竿体44とのそれぞ
れの中点において、結合手段例えばリベット46で、第
1竿体43と第2竿体44とが回動可能に結合されてい
る。
【0048】第1竿体43と第2竿体44とが回動可能
に結合されているので、例えば収納する場合、あるいは
運搬する場合などでは、第1竿体43と第2竿体44と
を重ね合わせてコンパクトな一本の竿体とすることがで
きる。つまり、この第1竿体43と第2竿体44とはコ
ンパクトな形状にすることができるので、収納及び運搬
等に便利である。
【0049】この第1竿体43及び第2竿体44は、次
のようにして、脚部材2に取り付けられる。すなわち、
上部脚部6における一対の第2支柱部14の相対向面に
上部に設けられた上部係止手段18及びこの上部係止手
段18の下方に設けられた下部係止手段19により、図
11に示されるようなX字状に、別にいうとクロスした
状態にして、取り付けられる。
【0050】前記上部係止手段18は、図12及び図1
3に示されるように、第2支柱部14の相対向面に突出
形成された上部係止ピン48と、この上部係止ピン48
の側面よりも突出するように付勢された上部ストッパ4
9とを有する。
【0051】詳述すると、上部係止ピン48は円柱状で
あり、その一端が第2支柱部14の上端部近傍に結合さ
れる。上部係止ピン48の他端、すなわち先端部は二つ
割れ状態になって、上部ストッパ取り付け用間隙部50
が形成される。この上部ストッパ取り付け用間隙部50
には、軸体51が取り付けられ、この軸体51に、板状
の取り付け片52が回動可能に装着され、この取り付け
片52に案内片53が取り付けられる。この取り付け片
52は、前記軸体51に取り付けられた付勢部材例えば
コイルバネ54により付勢されていて、取り付け片52
の前記第2支柱部14に向かう一端部が上部係止ピン4
8の外周面よりも突出するようになっている。この取り
付け片52の一端部が突出するので、前記案内片53
は、前記上部係止ピン48の先端部に向かって下降する
ように、常時傾斜している。この案内片53の第2支柱
部14に向かう一端部を押圧すると、又はこの案内片5
3の上部係止ピン48の先端部よりも突出する部位をレ
バーのように引き起こすと、前記コイルバネ54の付勢
力に抗して案内片53が回動して取り付け片52が前記
上部ストッパ49取り付け用間隙内に収まる。
【0052】この案内片53の、上部係止ピン48より
も突出する部位はレバーの機能を有するのでレバー片と
称することができる。また、案内片53の第2支柱部1
4に向かう端部から斜行する平面は、前記筋交い部材3
における係止ピン挿入穴47に通すときのガイドの作用
を発揮するので、ガイド面と称することができる。
【0053】このような取り付け状態で、相対向する一
対の第2支柱部14における相対向面に上部係止ピン4
8が取り付けられている。
【0054】下部係止手段19と上部係止手段18とは
基本的に同じ構造を有するが、上部係止手段18は上部
ストッパ49が上向きに上部係止ピン48に取り付けら
れ、一方、下部係止手段19は下部ストッパが下向きに
下部係止ピンに取り付けられる。
【0055】なお、以上に説明した筋交い部材3は、水
平組立足場装置1Aに使用されているので、第1竿体4
3の中点と第2竿体44の中点とで回動可能に結合され
る。この筋交い部材3が斜行組立足場装置1Bに用いら
れるときには、一方の脚部材2とこれに対向して配置さ
れる他方の脚部材2とはその立設位置が相違するので、
一方の脚部材2における上部係止手段18及び下部係止
手段19と他方の脚部材2における上部係止手段18及
び下部係止手段19とを結ぶと平行四辺形が形成され
る。その平行四辺形の対角線上に、第1竿体43及び第
2竿体44が配設される。したがって、第1竿体43と
第2竿体44とを回動可能に結合する結合位置は、第1
竿体43及び第2竿体44それぞれの中点ではなくな
る。その場合の、第1竿体43及び第2竿体44の結合
位置は容易に決定することができる。
【0056】図14に示されるように、歩み板部材55
は、一対の脚部が有する間隔にほぼ同じ長さと各脚部に
おける第2支柱部14の間隔とほぼ同じ幅を有する板状
の足場板材56と、この足場板材56の長手方向の両端
部であって、かつ短手方向における両端部に取り付けら
れた足場取り付け部材57と、この足場取り付け部材5
7を前記脚部材2における第2水平支持部15に取り付
けたときにこの足場取り付け部材57と第2水平支持部
15とが分離不可能にする分離阻止部材58(図15参
照)とを備える。
【0057】この足場板材56は、その上面に、作業者
が滑るのを防止する滑り防止手段を備える。この滑り防
止手段としては、滑りを防止することができるのであれ
ば良く、様々の構成を採用することができる。例えば、
滑り防止手段として、表面に多数の溝を形成してなるゴ
ムシートを足場板材56の基材表面に張り付けること、
足場板材56の表面に多数の貫通穴を形成すること、足
場板材56の表面に滑り防止用桟を多数並行に配列する
こと、足場板材56の表面を洗濯板のように多数の凹凸
を形成すること、等を挙げることができる。
【0058】前記足場取り付け部材57は、図14に示
されるように、足場板材56の、長手方向における両端
部であって、短手方向の両端に、取り付けられている。
【0059】図15に示されるように、この足場取り付
け部材57は、全体として板状であり、一端部に設けら
れたところの、適宜の取り付け手段例えばボルト60に
より足場板材56に固定する固定部59と、前記第2水
平支持部15に引っかける引っかけ部61と、前記固定
部59と前記引っかけ部61との間に位置する中央部と
を有する。
【0060】前記引っかけ部61は、半円状に湾曲して
なり、下方に向かって開くフックを備える。前記中央部
には、分離阻止部材58として、フック閉鎖片62と、
2個のガイドピン63と、押さえ板64と、固定片65
とを有する。
【0061】このフック閉鎖片62は、横長のガイド穴
66を有し、図16に示されるように、一端部に操作片
67を有する横長の板部材である。
【0062】2個のガイドピン63は、前記ガイド穴6
6を貫通するように中央部表面に立設され、所定の間隔
をもって配置される。これら2個のガイドピン63は、
フック閉鎖片62の前進及び後進を案内する機能を有す
る外に、一方のガイドピン63は、前記フック閉鎖片6
2を前進させたときに、これ以上前進するのを阻止する
ストッパとしての機能を有し、他方のガイドピン63
は、前記フック閉鎖片62を後進させたときに、これ以
上後進するのを阻止するストッパとしての機能を有す
る。したがって、2個のガイドピン63は、フック閉鎖
片62の前進を阻止する前進阻止ストッパピンとフック
閉鎖片62の後進を阻止する後進阻止ストッパピンとか
らなる。2個のガイドピン63及びガイド穴66は、こ
のフック閉鎖片62を前にスライドさせると、このフッ
ク閉鎖片62が、前記フックにおける開放部68を閉鎖
し、フック閉鎖片62を後ろにスライドさせると、この
フック閉鎖片62が前記開放部68を開放するように、
前記ガイド穴66の長さ及びガイドピン63の位置等が
決定される。前記押さえ板64は、所定の間隔を有して
配置された2個のガイドピン63と前記中央部の表面と
で、フック閉鎖片62を挟んで、フック閉鎖片62の脱
落を防止し、フック閉鎖片62の前進後進を円滑にする
ように、形成される。
【0063】前記固定片65は、フックの開放部68を
閉鎖したフック閉鎖片62が後退するのを阻止するよう
に形成される。この固定片65は、取り付けピン69で
回動可能に取り付けられ、フック閉鎖片62の後端部を
係止する係止部70を備える。以上構成を有する歩み板
部材55は、第2水平支持部15に前記引っかけ部61
を引っかけることにより、一対の脚部材2に掛け渡され
る。
【0064】図17に示されるように、手摺部材4は、
第1縦部材71と、第2縦部材72と、中央縦部材73
と、横部材74と、横桟部材75とを有する。前記第1
縦部材71は、前記脚部材2における前記第2支柱部1
4に設けられている手摺支持部材7に装着される下端部
を有する。第2縦部材72は、前記脚部材2に対して所
定の間隔を有して相対向して配置される他の脚部材2に
おける前記第2支柱部14に設けられている手摺支持部
材7に装着される下端部を有する。この第1縦部材71
と第2縦部材72とは互いに平行に配置され、第1縦部
材71の上端部と横部材74の一端部とが回動可能に結
合され、第2縦部材72の上端部と横部材74の他端部
とが回動可能に結合される。第1縦部材71の中央部と
横桟部材75の一端部とが回動可能に結合され、第2縦
部材72の中央部と横桟部材75の他端部とが回動可能
に結合される。横部材74の中央部には中央縦部材73
に上端が回動可能に結合され、横桟部材75の中央部に
中央縦部材73の中間部が回動可能に結合される。
【0065】横部材74が手摺の機能を発揮氏、手摺部
材4全体で作業者の安全を確保する。これら第1縦部材
71と、第2縦部材72と、中央縦部材73と、横部材
74と、横桟部材75とは、いずれも断面四角形の箱型
のパイプで形成される。
【0066】上述のように、各部材が回動可能に結合さ
れるので、図17に示される形状の手摺部材4は、横部
材74と横桟部材75とが接触するくらいに第1縦部材
71、第2縦部材72及び中央縦部材73を回動するこ
とによって、コンパクトな状態に折り畳むことができ
る。この手摺部材4はこのようにコンパクトに折り畳む
ことができるので、その収納、保管に場所を採ることが
ないと言う利点がある。
【0067】図2に示されるように、組立足場装置にお
いては、この手摺部材4が2基使用されている。すなわ
ち、一方の脚部材2における第2支柱部14の手摺支持
部材7に第1縦部材71が支持され、前記一方の脚部材
2に対して所定間隔を有して配置された他方の脚部材2
における第2支柱部14の手摺支持部材7に第2縦部材
72が支持される。前記歩み板部材55から見ると、歩
み板部材55の両側に、並行に前記手摺部材4が立設さ
れる。
【0068】−斜行移動搬送装置の組立− 前記構成を有する斜行移動搬送装置は、エスカレータを
組み立てる現場で次のようにして組み立てられる。
【0069】下部脚部5、上部脚部6、歩み板部材5
5、筋交い部材3及び手摺部材4を必要な数だけ用意す
る。図1に示すように傾斜移動搬送部に2基の組立足場
装置1を配置し、搭乗位置及び下降位置にそれぞれ1基
の組立足場装置1を配置するのであれば、それに必要な
数の下部脚部5、上部脚部6、歩み板部材55、筋交い
部材3及び手摺部材4を用意する。
【0070】水平組立足場装置1Aの場合、搭乗位置又
は下降位置で、2基の下部脚部5における挿入竿部11
を上部脚部6における第2支柱部14の下端開口部20
に差し込み、下部脚部5に上部脚部6を結合した全体の
高さを調節する。そのために、下部脚部5における挿入
竿部11の所定の挿入穴10と上部脚部6の固定ピン挿
入用穴17とを一致させる。次いで、ロック部材21の
固定ピン26を前記固定ピン挿入用穴17と挿入穴10
とに貫通させる。固定ピン26を貫通させると、ロック
部材21における第2当接面部23と第3当接面部24
とが第2支柱部14を挟み込んだ状態になる。第1当接
面部22が第2支柱部14における固定ピン挿入用穴1
7のある面にぴったりと当接すると、固定ピン26の先
端部が、第2支柱部14における固定ピン挿入用穴17
のある面とは反対側の面から突出する。ロック部材21
の第2装着部29を回動して、第4当接面部27におけ
るピン受け穴34に固定ピン26の先端部を挿入する。
第4当接面部27を、第2支柱部14における固定ピン
挿入用穴17のある面とは反対側の面に、ぴったりとあ
てがうと、支持片39と対向片41とが向き合った状態
になる。そこで、L状ロックピン38のボルト部37を
回動して、このL状ロックピン38を切り欠き部40に
はめ込み、切り欠き部40にはめ込んだL状ロックピン
38のボルト部37にナット42を螺合して、緊締す
る。これによって、上部脚部6が下部脚部5に、結合さ
れる。
【0071】この場合、ロック部材21における第1当
接面部22、第2当接面部23、第3当接面部24、第
4当接面部27及び第5当接面部28が第2支柱部14
の外周を囲繞し、しかも固定ピン26が第2支柱部14
の外面から、その向かい合う面へと貫通状態で差し込ま
れているので、上部脚部6と下部脚部5との結合がきわ
めて確固としたものになっている。
【0072】斜行組立足場装置1Bを組み立てる場合に
おいても、上述のようにして、下部脚部5と上部脚部6
とを結合して脚部材2を組み立てる。
【0073】このようにして下部脚部5と上部脚部6と
を結合して脚部材2の高さ調節を行ったの日に、一対の
脚部材2を所定の間隔を設けて、例えば搭乗位置あるい
は下降位置に立設し、配置する。
【0074】次いで、筋交い部材3を一対の脚部材2に
装着する。すなわち、それまで一本化している筋交い部
材3における第1竿体43及び第2竿体44を開いて全
体としてX字状にする。例えば第1竿体43における端
部に設けられた固定ピン挿入穴10に、上部係止ピン4
8を挿入する。この場合、上部ストッパ49が斜めに位
置しているので、上部ストッパ49の外側面がガイド面
となり、上部係止ピン48を固定ピン挿入穴10に挿入
する操作がきわめて容易である。上部係止ピン48を固
定ピン挿入穴10にはめ込むと、上部ストッパ49がコ
イルバネ54により上部係止ピン48の外周面よりも突
出した状態になるので、はめ込まれた第1竿体43が上
部係止ピン48から脱落することがない。
【0075】上記操作と同様の操作により、第1竿体4
3における他端の固定ピン挿入穴10に、他方の脚部材
2における上部脚部6の下部係止手段19を形成する下
部係止ピンを、はめる。その結果、一方の脚部材2から
他方の脚部材2へと第1竿体43が斜めに結合された状
態になる。同様にして、第2竿体44を、一方の脚部材
2と他方の脚部材2とに、斜めに結合する。
【0076】所定間隔を設けて配置された一対の脚部材
2の側面部それぞれに筋交い部材3を装着する。
【0077】次いで、上部脚部6における第2水平支持
部15に、歩み板部材55における足場取り付け部材5
7を引っかけて歩み板部材55を一対の脚部材2間に、
掛け渡す。
【0078】すなわち、図15に示されるように、初期
状態としてフック閉鎖片62が後退していて開放部68
が開放された状態になっている。このような状態になっ
ている足場取り付け部材57を第2水平支持部15にか
ける。次いで、フック閉鎖片62を前進させる。このと
き、押さえ板64があるので、フック閉鎖片62の前進
は、ガタつきなく円滑に行われる。
【0079】フック閉鎖片62が後退位置にあるときに
は、そのフック閉鎖片62の上端に固定片65の端部が
乗りかかった状態になっている。フック閉鎖片62が前
進して、前進阻止ストッパピンであるガイドピン63に
ガイド穴66の一端が当接すると、フック閉鎖片62
は、開放部68を閉鎖し、また固定片65における係止
部70がフック閉鎖片62の後端部を係止してフック閉
鎖片62の後進を不可能にする。
【0080】歩み板部材55に設けられた4基の足場取
り付け部材57を全て第2水平支持部15に取り付ける
ことにより、歩み板部材55の取り付けが完了する。
【0081】次に、手摺部材4を取り付ける。すなわ
ち、折り畳まれている手摺部材4を広げて、図17に示
されるような、枠組状にする。第1縦部材71の下端
を、一方の脚部材2における手摺支持部材7の開口部2
0に、挿入し、また、第2縦部材72の下端を、他方の
脚部材2における手摺支持部材7の開口部20に、挿入
する。このようにして歩み板部材55の長手方向におけ
る両側に、手摺部材4を装着する。手摺部材4の装着
は、第1縦部材71及び第2縦部材72それぞれの下端
部を、手摺支持部材7の開口部20に、挿入する操作だ
けで完了するので、簡単である。
【0082】斜行組立足場装置1Bの組立も、前記水平
組立足場装置1Aの組立と同様である。
【0083】この組立足場装置1の解体は、前記組立と
は逆の手順により実行することができる。
【0084】以上に詳述したように、この組立足場装置
1は、下部脚部5、上部脚部6、筋交い部材3、歩み板
部材55、及び手摺部材4はそれぞれユニットになって
いるので、これらを組み立てることにより、簡単に、か
つ迅速に組み立てることができる。しかも、従来のよう
に、多数のポールを用いることがないので、ポールでエ
スカレータにおける各部を不用意に破損させることもな
い。
【0085】(一般的説明) (1) 脚部材 この発明に係る組立足場装置は、斜行移動搬送装置の組
立作業を便ならしめるために使用される。斜行移動搬送
装置例えばエスカレータにおいては、水平方向にステッ
プが移動する部位として搭乗位置及び下降位置があり、
ステップが斜行する部位として斜行移動搬送部がある。
したがって、この組立足場装置には、斜行移動搬送部に
おけるステップ上に配置されるタイプと水平位置に配置
されるタイプとがあることを、既に記載した。
【0086】斜行移動搬送部におけるステップ上にこの
組立足場装置を配置する場合、図18に示されるよう
に、脚部材2における下部脚部5の下端部に取り付けら
れた安定板部9をステップ100の表面に直接に置くこ
とにより、この組立足場装置1を斜行移動搬送部101
に設置することができる。もっとも、このように、ステ
ップ100上に直接に組立足場装置1を設置すると、当
然ながら、ステップ100に組立足場装置1の全荷重が
かかることになる。斜行移動搬送装置例えばエスカレー
タの規模が大きいことにより斜行移動搬送部101に直
接に組立足場装置1を設置しても斜行移動搬送部101
がその荷重に十分に耐えられるときはそれで良いが、場
合によっては、組立足場装置1の荷重を分散してステッ
プ100に組立足場装置1の全荷重がかからないように
する工夫が必要である。
【0087】(1-1) 荷重分散手段 (1-1-1) 第1荷重分散手段−その1 例えば、組立足場装置の荷重をトラスとステップとに分
散する第1荷重分散手段を備えた脚部を有する組立足場
装置がある。
【0088】図19に示されるように、第1荷重分散手
段102は、ステップ100上に据えられるステップ用
脚部103と、トラス104に載置されるトラス載置部
105と、このトラス載置部105とステップ用脚部1
03とを連結し、下部脚部5における安定板部9を乗せ
ることができ、その安定板部9に開設されたボルト挿入
穴13に挿入される取り付けボルト106を立設する受
け台部107とを有して構成される。この第1荷重分散
手段102は、トラス104の上にトラス載置部105
を乗せるだけでも良いのであるが、この第1荷重分散手
段102を有する組立足場装置1の据え付け安定性を高
めるために、トラス104に乗せたトラス載置部105
とトラス104とを固定する固定手段が更にこの第1荷
重分散手段102に設けられているのが好ましい。な
お、図19に示されるように、ステップ用脚部103に
はその下端部にステップ用脚部103の高さを調節する
ためのアジャスター108が取り付けられている。
【0089】組立足場装置1基当たり、前記構成を有す
る第1荷重分散手段102が4基採用される。すなわ
ち、一方の脚部材2における下部脚部5には2本の第1
支柱部8が立設しているから、一方の第1支柱部8にお
ける安定板部9を載置するため前記第1荷重分散手段1
02、他方の第1支柱部8における安定板部9を載置す
るための前記第1荷重分散手段102、他方の脚部材2
における下部脚部5の一方の第1支柱部8に設けられた
安定板部9を載置するための前記第1荷重分散手段10
2、及び他方の脚部材2における下部脚部5の他方の第
1支柱部8に設けられた安定板部9を載置するための前
記第1荷重分散手段102で、合わせて4基の第1荷重
分散手段102が必要になる。
【0090】このステップ用脚部103、トラス載置部
105及び受け台部107の具体的形状は、斜行移動搬
送装置の具体的構造に応じて、適宜に決定される。
【0091】図19に示される第1荷重分散手段102
は、斜め方向に連続するステップ100よりも高い位置
で斜行するトラス104に、トラス載置部105を載置
する例である。図19に示される第1荷重分散手段10
2においては、受け台が位置する平面よりも高い位置に
トラス104が存在するので、トラス載置部105と受
け台とを連結する支柱109が設けられる。
【0092】図19に示される第1荷重分散手段102
を有する脚部材2を備えた組立足場装置1にあっては、
組立足場装置1の荷重がステップ100とトラス104
とに加わるので、ステップ100に過大な荷重がかかる
ことにより、ステップ100を循環移動させるために斜
行移動搬送部101に設けられているローラが変形、な
いし破損することがなくなる。
【0093】図20に示される第1荷重分散手段102
は、ステップ100とトラス104とがほぼ同じ高さに
あり、しかもステップ100の両サイドにステップ10
0よりも大きな高さを有する保護スカート板材110が
設けられている場合に、有利である。
【0094】すなわち、図20に示されるように、この
第1荷重分散手段102は、ステップ100上に据えら
れるステップ用脚部103と、トラス104に載置され
るトラス載置部105と、保護スカート板材110を跨
ぐようにこのトラス載置部105とステップ用脚部10
3とを連結し、下部脚部5における安定板部9を乗せる
ことができ、その安定板部9に開設されたボルト挿入穴
13に挿入される取り付けボルト106を立設する受け
台部107とを有して構成される。
【0095】この第1荷重分散手段102は、トラス1
04の上にトラス載置部105を乗せるだけでも良いの
であるが、この第1荷重分散手段102を有する組立足
場装置1の据え付け安定性を高めるために、トラス10
4にのせいたトラス載置部105とトラス104とを固
定する固定手段が更にこの第1荷重分散手段102に設
けられているのが好ましい。
【0096】(1-1-2) 第1荷重分散手段−その2 ステップにこの組立足場装置に荷重をかけることを避け
る事情のあるときには、この組立足場装置の荷重をトラ
スにかけるように工夫された第3荷重分散手段を脚部に
設けるのが良い。
【0097】図21に示されるように、この第1荷重分
散手段は、ステップ100の両サイドに配置されたとこ
ろの、トラス104を構成する一対の上部ビーム111
に載置されるトラス載置部105と、この一対のトラス
104配置部に掛け渡されてこれらを連結し、下部脚部
5における安定板部9を乗せることができ、その安定板
部9に開設されたボルト挿入穴13に挿入される取り付
けボルト106を立設する装架受け台部112と、前記
トラス載置部105と上部ビーム111とを結合する固
定手段113とを有して構成される。
【0098】このトラス載置部105は、斜めに配置さ
れる上部ビーム111の傾斜角に等しく傾斜する部材で
あり、一方、前記装架受け台部112は、水平な平面を
有する安定板部9を据え付けることができるように、上
面が水平面となっている。前記固定手段113は、上部
ビーム111を前記トラス載置部105とで挟み、上部
ビーム111を締め付けることにより、このトラス載置
部105を上部ビーム111に結合することができるよ
うになっている。
【0099】この第1荷重分散手段102によると、ス
テップ100の上に直接に脚部を据え付けないので、組
立足場装置1の荷重によってステップ100及びステッ
プ100を搬送するローラの変形ないし破損が皆無にな
ると言うメリットがある。
【0100】(1-1-3) 第2荷重分散手段−その1 組立足場装置の荷重は、ステップとトラスとに分散する
こと、又はトラスだけに分散することに限らない。
【0101】例えば、ステップと、昇降者を保護する昇
降者保護板体を据え付ける保持部材とに、組立足場装置
の荷重を分散する第2荷重分散手段を挙げることができ
る。
【0102】図22に示されるように、この第2荷重分
散手段113は、ステップ100上に据えられるステッ
プ用脚部103と、保持部材114に載置される保持部
材載置部115と、この保持部材載置部115とステッ
プ用脚部103とを連結し、下部脚部5における安定板
部9を乗せることができ、その安定板部9に開設された
ボルト挿入穴13に挿入される取り付けボルト106を
立設する受け台部107とを有して構成される。第1荷
重分散手段102の説明においても言及したように、こ
の保持部材載置部115は、単に保持部材114上に載
置するだけでも良いが、ステップ100上に設置する組
立足場装置1の据え付け安定性を確かなものにするため
にこの保持部材載置部115と保持部材114とを固定
的に結合する固定手段を設けることも好ましい。保持部
材114は傾斜して配置されているので保持部材載置部
115も傾斜する形状を有するので、前記固定手段は、
前記保持部材載置部115が保持部材114上を滑らな
いように、保持部材114を保持部材載置部115とで
挟み込み、締め付けることにより固定することができる
適宜の構成を採用することができる。
【0103】(1-1-4) 第2荷重分散手段−その2 この第2荷重分散手段は、保持部材に、組立足場装置の
荷重を掛けるように、構成される。
【0104】図23に示されるように、この保持部材1
14は、ステップの両サイドに、斜行移動搬送部の傾斜
角度と同じ角度で傾斜して配置される長尺の部材であ
る。この保持部材114は上端部に開口する装着溝11
6を有していて、この装着溝116にガラス製、金属製
若しくはこれらの組み合わせからなる保護板を挿入し、
これを固定することができるようになっている。この保
持部材114は、トラス111に取り付けられるので、
この保持部材114に加わる荷重は最終的にトラス11
1が受け持つことになる。
【0105】この第2荷重分散手段113は、前記保持
部材114における装着溝116に挿入配置される挿入
固定板部材117と、ステップ100の両再度に配置さ
れる保持部材114における装着溝116それぞれに挿
入配置された一対の挿入固定板部材117を連結し、下
部脚部5における安定板部9を乗せることができ、その
安定板部9に開設されたボルト挿入穴13に挿入される
取り付けボルト106を立設する装架受け台部112と
を有してなる。
【0106】この第2荷重分散手段113を採用する
と、組立足場装置1の荷重が保持部材114に加わり、
この保持部材114を通じてトラス104に加わり、ス
テップ100には荷重が全く加わらない。したがって、
ステップ100及びこれを循環移動されるためのローラ
の変形又は破損が皆無になる。
【0107】なお、この第2荷重分散手段113を、前
記保持部材114に、滑落することなく強固にかつ安定
に据え付けるには、前記挿入固定板部材117を保持手
段に固定する固定手段を更に設けることが望ましい。
【0108】(1-1-5) 第3荷重分散手段 トラス、保持部材に荷重を分散する外に、保持部材に装
着された昇降者保護板体の上端に設けられるとともに、
ステップと同じ循環移動速度で移動する循環移動手摺
に、荷重を分散する荷重分散手段すなわち第3荷重分散
手段を採用することもできる。
【0109】図24に示されるように、この第3荷重分
散手段118は、循環移動手摺119に装着される手摺
装着部120と、上部脚部6の第2支柱部14に取り付
ける装着部121と、この装着部121と手摺装着部1
20とを連結する腕状連結部122とを有してなる。
【0110】前記手摺装着部120は、図24に示され
るように、循環移動手摺119をグリップすることがで
きるように、また循環移動手摺119を挟み込むことが
できるように、断面コ字状の把持片を有し、この把持片
は、前記腕状連結部122に固着される。この手摺装着
部120においては、循環手摺に接触する部位には、柔
軟部材が貼着されているのが良い。というのは、循環手
摺に傷がつくのを有効に防止することができるからであ
る。
【0111】前記装着部121は、基本的には、固定ピ
ン26を備えない外は、前記ロック部材21と同様の構
造を有する。
【0112】前記腕状連結部122は、断面長方形のボ
ックス形のパイプで形成され、L状に曲成されてなり、
その一端が前記装着部121における第4当接面部27
(図9参照)に結合され、その他端には手摺装着部12
0が結合されてなる。
【0113】この第3荷重分散手段118は、図24を
参照することにより理解されるように、所定間隔を設け
て配置された一対の脚部材2における上部脚部6の各第
2支柱部14に装着されるのであるから、組立足場装置
1基当たり4基の第3荷重分散手段118が、採用され
る。
【0114】図24に示される組立足場装置1にあって
は、下部脚部5の安定板部9がステップ100に直接に
据え付けられ、しかも4基の第3荷重分散手段118が
循環手摺に取り付けられているので、組立足場装置1の
荷重が循環手摺に分散されることになり、ステップ10
0に加わる荷重が軽減されることができる。
【0115】この第3荷重分散手段118は、前記第1
荷重分散手段102及び/又は第2荷重分散手段113
と組み合わせて採用されることができる。
【0116】(1-1-6) 第4荷重分散手段 この組立足場装置は、斜行移動運搬装置例えばエスカレ
ータにおけるステップが完成した後に、使用されるとは
限らない。ステップシャフトにステップが装着されて完
成する以前に、エスカレータの側面板体あるいは底面板
体を装着する事態が生じることもある。そのような場合
には、ステップに直接にこの組立足場装置を据え付ける
ことができない。そこで、以下の第4荷重分散手段12
3が有効になる。
【0117】図25に示されるように、第4荷重分散手
段123は、下端部がステップシャフト124を挟み込
むことのできる先割れ状の装着端を備え、一本のステッ
プシャフト124にステップシャフト124の幅いっぱ
いに配置され、またステップシャフト124とそれに隣
接するステップシャフト124との間隔と同じ間隔を有
するように配置された4本の足部材125と、一本のス
テップ100に立設させられる一組の足部材125をそ
の上端で結合するリブ部材126と、隣接するステップ
100に立設させられる一組足部材125をその状態で
結合するとともに、下部脚部5の安定板部9におけるボ
ルト挿入穴13に挿入されるボルトを差し込むボルト穴
127を有する、リブ状受け部材128とを有してなる
この第4荷重分散手段123は、1基の組立足場装置1
当たり2基が使用される。したがって、組立足場装置1
の荷重が4本のステップシャフト124に加わるので、
ステップシャフト1本が担う荷重が小さくなる。
【0118】この第4荷重分散手段123は、前記第3
荷重分散手段118と組み合わせて使用されることがで
きる。
【0119】(1-2) 下部脚部及び上部脚部 この発明においては、下部脚部及び上部脚部を有する一
対の脚部材が、所定の間隔を有して、配置される。この
組立足場装置が配設される部署が斜行移動搬送部である
場合には、一方の脚部材と他方の脚部材とが同じ高さを
有する必要はない。
【0120】傾斜移動搬送部に、同じ高さの一対の脚部
材を用いて組立足場装置を組み上げると、歩み板部材は
傾斜した状態になる。したがって、前述したように、歩
み板部材の上面には滑り止めが必要になる。滑り止めを
設けるにせよ、あるいは滑り止めを設けないにせよ、歩
み板部材が斜行した状態で配設されるのを好まないと
き、あるいはその他の事情のあるときには、歩み板部材
が水平になるように、一方の脚部材の高さと他方の脚部
材の高さを違えるようにするのが良い。このように高さ
の相違する一対の脚部材を採用する組立足場装置を複数
基使用して、斜行移動搬送部に組立足場装置を配置する
と、図26に示されるように、雛壇状、階段状若しくは
段々状に歩み板部材を配列することができる。
【0121】(1-3) 第2水平支持部材 この第2水平支持部材は、一対の上端部脚部の上端部に
掛け渡される水平支持部材である。この第2水平支持部
材は、歩み板部材を取り付けることができ、しかも手摺
支持部材を保持することができる限り種々の設計変更が
可能である。
【0122】また、この第2水平支持部材は、第2支柱
部から外側に向かって延在する部位が伸縮自在になって
いるのも好ましい。
【0123】例えば、図27に示されるように、第2支
柱部14の上端部で外側に延在する突出延在部15Aの
端部開口部15Bに挿脱可能で、所定の位置で固定する
ことのできる補助竿15Cを有する構成にすると、第2
水平支持部材15の長手方向長さ(水平方向長さ、又は
軸線方向長さとも表現することができる。)を長短自在
に調節することができる。
【0124】図27に示される第2水平支持部材15の
場合、前記補助竿15Cの先端部に、手摺支持部材7が
支持される。このように第2水平支持部材15の軸線方
向長さを長くすることができると、第2支柱部14から
手摺支持部材7迄の部位に幅の狭い歩み板を引っかける
ことができるようになり、作業場所である歩み板部材の
作業有効面積を大きくすることができる。
【0125】なお、前記補助竿15Cを第2水平支持部
材15の端部開口部から所定の長さに引き出してこれを
固定するために、第2水平支持部材15から補助竿15
Cに貫通する固定ピン等の適宜の固定手段を採用するこ
とができる。この固定手段としては、当業者により容易
に案出することができるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0126】(2) 筋交い部材 この発明において、筋交い部材は、所定の間隙を隔てて
立設状態で配置された一対の脚部材に着脱自在に結合さ
れ、前記一対の脚部材を相互に固定することができる限
り様々の設計変更を行うことができる。したがって、分
離独立した2本の竿体で一対の脚部材を相互に結合して
も良い。もっとも、前記具体例で示すように、第1竿体
と第2竿体とを中間部で回動可能に結合することは、取
り扱いが便利になる。
【0127】(3) 歩み体部材 歩み板部材は、脚部材と脚部材とに掛け渡される単板で
あるに限らず、複数の板部材からなっていても良い。要
するに、脚部材と脚部材とに掛け渡され、作業場所を確
保することができるようになっていれば良い。
【0128】(4) 手摺部材 手摺部材は、一対の脚部材に着脱自在に装着され、前記
歩み板部材の外側に配置される限り、各種の設計変更を
行うことができる。
【0129】
【発明の効果】この発明によると、(1) 多数のポール
及びジョイント部材を用いて現場で組み立てることな
く、容易に現場で組み立てることができ、(2) ある斜
行移動搬送装置例えばエスカレータとその上方に配置さ
れる斜行移動搬送装置例えばエスカレータとの間隔が、
その斜行移動搬送装置例えばエスカレータを設置する現
場毎に相違しても、それに対応することができ、(3)
斜行移動搬送装置の各種部材を傷付けることなく、組み
立てることができ、(4) 斜行移動搬送装置における側
面板体等をトラスに安全に取り付けることができ、(5)
熟練工を必要とせず、簡単に組み立てることができ、
(6) 脚部材、筋交い部材、歩み板部材及び手摺部材と
いう部材にユニット化されているので、収納するにして
も場所をとらず、運搬するにしても容易であり、取り扱
うにしても簡単である、組立足場装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、斜行移動搬送装置における斜行移動搬
送部に複数の組立足場装置を配置した状態を示す模式的
な説明図である。
【図2】図2は、この発明の一例である組立足場装置を
示す斜視図である。なお、ロック部材と組立足場装置と
は、図面上の縮尺を相違させて図示されている。
【図3】図3は、下部脚部を示す正面図である。
【図4】図4は、安定板部を示す平面図である。
【図5】図5は、上部脚部を示す正面図である。
【図6】図6は、上部脚部を示す平面図である。
【図7】図7は、ロック部材を示す正面図である。
【図8】図8は、ロック部材を示す側面図である。
【図9】図9は、ロック部材を示す平面図である。
【図10】図10は、折り畳んだ状態になっている筋交
い部材を示す平面図である。
【図11】図11は、X状に開いた状態になっている筋
交い部材を示す正面図である。
【図12】図12は、上部係止手段を示す正面図であ
る。
【図13】図13は、上部係止手段を示す側面図であ
る。
【図14】図14は、歩み板部材を示す平面図である。
【図15】図15は、足場取付部材を示す正面図であ
る。
【図16】図16は、フック閉鎖片を示す平面図であ
る。
【図17】図17は、手摺部材を示す正面図である。
【図18】図18は、組立足場装置をステップ状に据え
付ける状態を示す説明図である。
【図19】図19は、第1荷重分散手段を示す説明図で
ある。
【図20】図20は、他の第1荷重分散手段を示す説明
図である。
【図21】図21は、更に他の第1荷重分散手段を示す
説明図である。
【図22】図22は、第2荷重分散手段を示す説明図で
ある。
【図23】図23は、他の第2荷重分散手段と、この第
2荷重分散手段を介して組立足場装置を据え付ける状態
を示す説明図である。
【図24】図24は、第3荷重分散手段と、この第3荷
重分散手段を介して組立足場装置を据え付ける状態を示
す説明図である。
【図25】図25は、第4荷重分散手段を示す説明図で
ある。
【図26】図26は、高さの相違する脚部材を用いて組
み立てられた組立足場装置を複数配置することにより歩
み板部材が階段状に配置された状態を示す説明図であ
る。
【図27】図27は手摺支持部材を示す説明図である。
【符号の簡単な説明】
1A・・水平組立足場装置、1B・・斜行組立足場装
置、1・・組立足場装置、2・・脚部材、3・・筋交い
部材、4・・手摺部材、5・・下部脚部、6・・上部脚
部、7・・手摺支持部材、8・・第1支柱部、9・・安
定板部、10・・挿入穴、11・・挿入竿部、12・・
第1水平支持部、13・・ボルト挿入穴、14・・第2
支柱部、15・・第2水平支持部、15A・・突出延在
部、15B・・端部開口部、15C・・補助竿、16・
・補強部材、17・・固定ピン挿入用穴、18・・上部
係止手段、19・・下部係止手段、20・・下端開口
部、21・・ロック部材、22・・第1当接面部、23
・・第2当接面部、24・・第3当接面部、25・・第
1装着部、26・・固定ピン、27・・第4当接面部、
28・・第5当接面部、29・・第2装着部、30・・
結合部、31・・結合ピン、32・・第1ピン装着部、
33・・第2ピン装着部、34・・ピン受け穴、35・
・ロックピン取り付け部、36・・挿入部、37・・ボ
ルト部、38・・L状ロックピン、39・・支持片、4
0・・切り欠き部、41・・対向片、42・・ナット、
43・・第1竿体、44・・第2竿体、45・・平坦
部、46・・リベット、47・・係止ピン挿入穴、48
・・上部係止ピン、49・・上部ストッパ、50・・上
部ストッパ取り付け用間隙部、51・・軸体、52・・
取り付け片、53・・案内片、54・・コイルバネ、5
5・・歩み板、56・・足場板材、57・・足場取り付
け部材、58・・分離阻止部材、59・・固定部、60
・・ボルト、61・・引っかけ部、62・・フック閉鎖
片、63・・ガイドピン、64・・押さえ板、65・・
固定片、66・・ガイド穴、67・・操作片、68・・
開放部、69・・取り付けピン、70・・係止部、71
・・第1縦部材、72・・第2縦部材、73・・中央縦
部材、74・・横部材、75・・横桟部材、100・・
ステップ、101・・斜行移動搬送部、102・・第1
荷重分散手段、103・・ステップ用脚部、104・・
トラス、105・・トラス載置部、106・・取り付け
ボルト、107・・受け台部、108・・アジャスタ
ー、109・・支柱、110・・保護スカート板材、1
11・・上部ビーム、112・・装架受け台部、113
・・固定手段、114・・保持部材、115・・保持部
材載置部、116・・装着溝、117・・挿入固定板部
材、118・・第3荷重分散手段、119・・循環移動
手摺、120・・手摺装着部、121・・装着部、12
2・・腕状連結部、123・・第4荷重分散手段、12
4・・ステップシャフト、125・・足部材、126・
・リブ部材、127・・ボルト穴、128・・リブ状受
け部材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) 高さの調節が可能で、斜行移動搬
    送装置のステップよりも狭い幅を有する一対の脚部材
    と、(2) 所定の間隔を隔てて立設状態で配置された前
    記一対の脚部材に着脱自在に結合され、前記一対の脚部
    材を相互に固定する筋交い部材と、(3) 前記一対の脚
    部材の上部に着脱自在に配置された歩み板部材と、(4)
    前記一対の脚部材に着脱自在に装着され、前記歩み板
    部材の外側に配置される手摺部材とを備えてなることを
    特徴とする組立足場装置。
  2. 【請求項2】 前記脚部材は、互いに平行に、かつ縦方
    向に立設される一対の下部脚部と、この下部脚部に対し
    て伸縮自在に、かつ所定の高さで前記下部脚部に固定可
    能に前記下部脚部それぞれに装着される一対の上部脚部
    と、前記上部脚部それぞれに設けられ、前記手摺部材を
    支持する手摺支持部材とを有してなる前記請求項1に記
    載の組立足場装置。
  3. 【請求項3】 前記脚部材は、斜行移動搬送装置におけ
    るトラスを形成する上部ビームに組立足場装置の荷重を
    かける第1荷重分散手段を、有してなる前記請求項1ま
    たは2に記載の組立足場装置。
  4. 【請求項4】 前記脚部材は、斜行移動搬送装置におけ
    るステップの両サイドに配置される昇降者保護板体を保
    持する保持部材に組立足場装置の荷重をかける第2荷重
    分散手段を有してなる前記1〜3のいずれか1項に記載
    の組立足場装置。
  5. 【請求項5】 前記手摺支持部材は、前記一対の上部脚
    部の上端部に掛け渡された水平支持部材の、前記上部脚
    部よりも外側に突出する先端部に、取り付けられてなる
    前記請求項1〜4のいずれかに1項に機差しの組立足場
    装置。
  6. 【請求項6】 前記筋交い部材は、2本の長尺部材を備
    え、それら2本の長尺部材は、略中央部で回動可能に結
    合されてなる前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    組立足場装置。
  7. 【請求項7】 前記長尺部材は、対向して配置された実
    質的に同じ構造を有する一対の脚部材のうち一方の前記
    脚部材における一対の上部脚部それぞれが互いに向き合
    う対向面に、突出形成された上部係止ピン及びこの上部
    係止ピンに設けられ、前記上部係止ピンの側面よりも突
    出するように付勢された上部ストッパを備えた上部係止
    手段に係止される一端部と、対向して配置された他方の
    前記上部脚部における一対の上部脚部ぞれぞれが向き合
    う対向面に、前記上部係止ピンよりも下方に突出形成さ
    れた下部係止ピン及びこの下部係止ピンに設けられ、前
    記下部係止ピンの側面よりも突出するように付勢された
    下部ストッパを備えた下部係止手段に係止される他端部
    とを有してなる前記請求項6に記載の組立足場装置。
  8. 【請求項8】 前記歩み板は、その両端部それぞれに、
    前記脚部材における水平支持部材を取り付ける足場取り
    付け部と、その足場取り付け部と前記水平支持部材とを
    分離不能にする分離阻止部材とを備えてなる前記請求項
    5〜7のいずれか1項に記載の組立足場装置。
  9. 【請求項9】 前記歩み板は、その上面に設けられた滑
    り防止手段を有してなる前記請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の組立足場装置。
  10. 【請求項10】 前記手摺部材は、一方の脚部における
    前記手摺支持部材に着脱自在に装着される第1支柱と、
    前記一方の脚部に向かい合って配置される他方の脚部に
    おける前記手摺支持部材に着脱自在に装着される第2支
    柱と、前記第1支柱及び第2支柱それぞれに回動可能に
    結合され、かつ前記第1支柱及び第2支柱に掛け渡され
    てなる桟部材とを備えてなる前記請求項2〜9のいずれ
    か1項に記載の組立足場装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008291640A (ja) * 2008-06-19 2008-12-04 Gop Kk 作業台の手摺り
JP2016070020A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 日綜産業株式会社 吊り足場
FR3028541A1 (fr) * 2014-11-14 2016-05-20 Cdh Group Dispositif d'entretoisement d'echelles d'un echafaudage
JP2019069831A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エスカレーターの作業用足場装置

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