JPH11241130A - 金属−セラミックス複合材料の製造方法 - Google Patents
金属−セラミックス複合材料の製造方法Info
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Abstract
式で形成できなかった。 【解決手段】 セラミックス粉末を強化材としてプリフ
ォームを形成し、そのプリフォームに基材である金属を
浸透させる金属−セラミックス複合材料の製造方法にお
いて、該プリフォームの形成方法が、Al2O3、SiC
またはAlNのセラミックス粉末にバインダーとして有
機けい素化合物を加え、これに含浸促進材をMg換算で
2〜10重量%加えて乾式で混合し、得られた混合粉末
を常温または熱を負荷した1軸加圧成形する方法である
こととした金属−セラミックス複合材料の製造方法。
Description
合させた金属−セラミックス複合材料の製造方法に関
し、特にプリフォームを形成して成る金属−セラミック
ス複合材料の製造方法に関する。
たセラミックスと金属の複合材料は、セラミックスと金
属の両方の特性を兼ね備えており、例えばこの複合材料
は、高剛性、低熱膨張性、耐摩耗性等のセラミックスの
優れた特性と、延性、高靱性、高熱伝導性等の金属の優
れた特性を備えている。このように、従来から難しいと
されていたセラミックスと金属の両方の特性を備えてい
るため、機械装置メーカ等の業界から次世代の材料とし
て注目されている。
ムをマトリックスとする複合材料の製造方法は、粉末冶
金法、高圧鋳造法、真空鋳造法等の方法が従来から知ら
れている。しかし、これらの方法は、強化材であるセラ
ミックスの含有量を多くできない、あるいは大型の加圧
装置が必要である、もしくはニアネット成形が困難であ
る、コストが極めて高いなどの理由により、いずれも満
足できるものではなかった。
方法として、米国ランクサイド社が開発した非加圧金属
浸透法が特に注目されている。この方法は、SiCやA
l2O3などのセラミックス粉末で形成されたプリフォー
ムに、Mgを含むアルミニウムインゴットを接触させ、
これをN2雰囲気中で700〜900℃に加熱して溶融
したアルミニウム合金をプリフォームに含浸させる方法
である。これは、MgとN2との化学反応を利用してセ
ラミックス粉末への溶融金属の濡れ性を改善することに
より、加圧しなくても金属をプリフォームに含浸できる
ようにした優れた方法である。
率を30〜85vol%と広く、かつ高い範囲まで変え
ることができ、しかも、この方法で形成されたプリフォ
ームは、その形状の自由度が高いので、かなり複雑な形
状をニアネットで作ることも可能である。このようにこ
の方法は、加圧装置が不要であり、セラミックスの含有
率を高くすることができ、ニアネット成形も可能となる
方法であるので、前記した問題が解決される優れた方法
である。
法でのプリフォームの形成は、セラミックス粉末にバイ
ンダーと水を加え、分散させてスラリーとし、これを型
内に鋳込むことで、あるいはそのスラリーを乾燥して得
られた粉末を乾式加圧成形することで成形していた。し
かし、Mgが水と反応するため、金属の浸透時間を早め
るためのMgを含む含浸促進材を予めプリフォーム中に
含ませることはできなかった。
ォーム上面に敷き粉として敷くことで対応していた。し
かし、この方法では、敷き粉中のMgは金属の浸透の進
行につれてプリフォーム内に進入していくしかなく、浸
透時間の短縮にはやはり十分でなかった。また、その進
入が何らかの理由で不均一になると未含浸部分が生じる
恐れがあった。
合材料の製造方法が有する課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、含浸促進材を含むプリフォームを形
成することができる金属−セラミックス複合材料の製造
方法を提供することにある。
を達成するため鋭意研究した結果、バインダーに有機け
い素化合物を用いれば、含浸促進材をプリフォーム中に
含ませることができるとの知見を得て本発明を完成する
に至った。
強化材としてプリフォームを形成し、そのプリフォーム
に基材である金属を浸透させる金属−セラミックス複合
材料の製造方法において、該プリフォームの形成方法
が、Al2O3、SiCまたはAlNのセラミックス粉末
にバインダーとして有機けい素化合物を加え、これに含
浸促進材をMg換算で2〜10重量%加えて乾式で混合
し、得られた混合粉末を乾式加圧成形する方法であるこ
とを特徴とする金属−セラミックス複合材料の製造方法
(請求項1)とし、また、(2)乾式加圧成形が、常温
または熱を負荷した1軸加圧成形であることを特徴とす
る請求項1記載の金属−セラミックス複合材料の製造方
法(請求項2)とすることを要旨とする。以下さらに詳
細に説明する。
ォームの形成方法を、Al2O3、SiCまたはAlNの
セラミックス粉末にバインダーとして有機けい素化合物
を加え、これに含浸促進材をMg換算で2〜10重量%
加えて乾式混合し、得られた混合粉末を乾式加圧成形す
る方法とした(請求項1)。セラミックス粉末をSi
C、Al2O3またはAlN粉末としたのは、これら粉末
が金属に含浸され易いことによる。
は、このバインダーが結合剤として極めて強く働くた
め、含浸促進剤を含むセラミックス粉末を乾式で加圧成
形しても、成形した成形体の保形力が十分となり、得ら
れた成形体がプリフォームとして十分使えることができ
ることによる。その有機けい素化合物としては、ポリカ
ルボシラン、ポリシラザン等が挙げられる。
%としたのは、2重量%より少ないと、含浸促進効果が
不十分となり、未含浸などの不良が発生し易い。Mgの
量が多くなればなるほど金属の浸透は促進されるが、1
0重量%より多いと、浸透速度が一定でなくなり、未含
浸となる場合が多くなる。また、多すぎるとMgがその
ままマトリックス中に残存することがあり、複合材料の
特性、特に耐熱性を劣化させる。
熱を負荷した1軸加圧成形とした(請求項2)。1軸加
圧成形としたのは、CIP(静水圧加圧成形)などの乾
式加圧成形でも構わないが、この方法が、小型部品の量
産化に適していることによる。これにより、含浸促進材
をセラミックス粉末と共に乾式混合することができ、そ
の混合粉末を乾式加圧成形することにより、含浸促進材
を分散させたプリフォームを形成することができるよう
になり、その結果、プリフォームへの金属の浸透時間を
大幅に早めることができるようになる。
述べると、先ず強化材としてSiC、Al2O3またはA
lNのセラミックス粉末を用意する。これら粉末にバイ
ンダーとしてポリカルボシラン、ポリシラザンなどの有
機けい素化合物を加え、それに含浸促進材をMg換算で
2〜10重量%加えて乾式混合する。有機けい素化合物
の添加量としては、2〜10重量%が適当で、これより
少ないと成形したプリフォームの保形力が不足し、多す
ぎても保形力には寄与せず、不純物として増すだけでな
く、浸透速度が不均一な部分にポアが残存する恐れがあ
る。また、バインダーが高価なため、工業的に適さな
い。さらに、セラミックス粉末の充填率が下がるため、
所定の特性が出しにくい。
た状態で一軸加圧成形してプリフォームを形成する。成
形が常温の場合には、有機けい素のバインダー効果を発
揮させるために成形後加熱する必要がある。熱プレスで
は成形後の加熱が不要なので、その分手間が省け、有利
である。
合金を置き、窒素気流中で非加圧で700〜1000℃
の温度でアルミニウム合金を浸透させ、冷却して複合材
料を作製する。
を作製すれば、含浸促進材を含むプリフォームを形成す
ることができ、その結果、金属の浸透時間を極めて早く
することのできる金属−セラミックス複合材料が得られ
る。
に挙げ、本発明をより詳細に説明する。
ーとして有機けい素(三洋化成社製)を3.0重量%を
添加し、それに含浸促進材としてAl−Mg(重量比
4:6)金属粉末を表1に示す量加え、ポットミルで1
2時間乾式混合した。得られた混合粉末を400×30
0×深さ50mmの金型に充填し、圧力0.05ton
/cm2、温度200℃で10分間保持して1軸加圧成
形し、400×300×厚さ40mmのプリフォームを
形成した。
組み合わせ、電気炉に入れ、窒素気流中で825℃で
5.0時間非加圧浸透させた後、冷却して金属−セラミ
ックス複合材料を作製した。
引け鬆の状態、未含浸等の欠陥の有無を調べた。その結
果を表1に示す。
材の添加量を本発明の範囲外にした他は実施例1と同様
にプリフォームを形成し、複合材料を作製し、評価し
た。その結果を表1に示す。
おいては、引け鬆や欠陥が認められなかった。このこと
は、乾式成形であっても含浸促進材を含ませたプリフォ
ームを問題なく形成することができ、その結果、金属の
浸透時間を5時間と従来の40時間程度の時間に比べて
極めて短くしても問題のない複合材料が得ることができ
ることを示している。
少なすぎたため、未含浸部分はないものの、引け鬆が認
められた。また、比較例2、3では、これも含浸促進材
が少なすぎたため、未含浸部分の欠陥が認められ、引け
鬆も認められた。さらに、比較例4では、含浸促進材が
多すぎてこれも未含浸部分の欠陥が認められ、引け鬆も
認められた。
ス複合材料の製造方法であれば、含浸促進材を含んだプ
リフォームを乾式で形成できるようになり、その結果、
金属の浸透時間を大幅に短縮できるようになった。この
ことにより、従来の湿式成形に比べ、工程が少なく、か
つ自動化し易いので、特に小型部品の量産化に及ぼす効
果が大きいことを示すことができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 セラミックス粉末を強化材としてプリフ
ォームを形成し、そのプリフォームに基材である金属を
浸透させる金属−セラミックス複合材料の製造方法にお
いて、該プリフォームの形成方法が、Al2O3、SiC
またはAlNのセラミックス粉末にバインダーとして有
機けい素化合物を加え、これに含浸促進材をMg換算で
2〜10重量%加えて乾式で混合し、得られた混合粉末
を乾式加圧成形する方法であることを特徴とする金属−
セラミックス複合材料の製造方法。 - 【請求項2】 乾式加圧成形が、常温または熱を負荷し
た1軸加圧成形であることを特徴とする請求項1記載の
金属−セラミックス複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6040198A JPH11241130A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6040198A JPH11241130A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11241130A true JPH11241130A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=13141119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6040198A Pending JPH11241130A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11241130A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258458A (ja) * | 2010-04-26 | 2010-11-11 | Dowa Holdings Co Ltd | セラミックス絶縁基板一体型金属−セラミックス複合体放熱板及びその製造方法 |
JP6984926B1 (ja) * | 2021-04-19 | 2021-12-22 | アドバンスコンポジット株式会社 | 金属基複合材料の製造方法及びプリフォームの作製方法 |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP6040198A patent/JPH11241130A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258458A (ja) * | 2010-04-26 | 2010-11-11 | Dowa Holdings Co Ltd | セラミックス絶縁基板一体型金属−セラミックス複合体放熱板及びその製造方法 |
JP6984926B1 (ja) * | 2021-04-19 | 2021-12-22 | アドバンスコンポジット株式会社 | 金属基複合材料の製造方法及びプリフォームの作製方法 |
WO2022224549A1 (ja) * | 2021-04-19 | 2022-10-27 | アドバンスコンポジット株式会社 | 金属基複合材料の製造方法及びプリフォームの作製方法 |
JP2022165294A (ja) * | 2021-04-19 | 2022-10-31 | アドバンスコンポジット株式会社 | 金属基複合材料の製造方法及びプリフォームの作製方法 |
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