JPH11239119A - 通信装置のクロック切替回路 - Google Patents

通信装置のクロック切替回路

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JPH11239119A
JPH11239119A JP10040727A JP4072798A JPH11239119A JP H11239119 A JPH11239119 A JP H11239119A JP 10040727 A JP10040727 A JP 10040727A JP 4072798 A JP4072798 A JP 4072798A JP H11239119 A JPH11239119 A JP H11239119A
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治 角野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現用のクロックが途絶える前兆として現れる
クロック周期の乱れを検出し、現用のクロックから予備
のクロックへの切り替えを行う。 【解決手段】 クロック抽出回路1は、専用回線からの
信号から現用のクロックを抽出するとともに当該クロッ
クが途絶えた場合に第1のクロック断信号を出力する。
クロック監視回路2は、抽出クロックの周期が設定周期
範囲外になった場合にクロック異常信号を発生する。合
成部3は、第1のクロック断信号またはクロック異常信
号が発生したときに第2のクロック断信号を発生する。
図示しない切替部は、通信装置のタイミング制御のため
の内部クロックを発生するPLL回路に対し、常時はク
ロック抽出回路1の抽出クロックを供給し、第2のクロ
ック断信号の発生時には他のクロック抽出回路の抽出ク
ロックを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部から供給さ
れるクロックに位相同期した内部クロックをPLL(Ph
ase Locked Loop;位相同期ループ)回路により発生
し、この内部クロックに従ったタイミング制御の下で送
受信を行う携帯電話用基地局装置等の通信装置に係り、
特に外部から現用および予備のクロックの供給を受け、
常時は現用のクロックをPLL回路に供給し、何等かの
理由により途絶える場合に予備のクロックを選択してP
LL回路に供給するクロック切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話システムにおいては、専用回線
を介して基地局装置とその上位装置との間の音声、非音
声の授受が行われる。また、基地局に対しては、送受信
処理のタイミング制御のための現用および予備の各クロ
ックが専用回線を介して供給される。
【0003】基地局装置には、現用および予備の各クロ
ックを抽出する各クロック抽出回路と、各クロック抽出
回路の抽出クロックの一方を選択して出力する切替部
と、現用および予備のクロックの供給状況を監視するク
ロック監視回路と、切換部から出力されたクロックに位
相同期したクロックを発生し、タイミング制御のための
クロックとして出力するPLL回路とが設けられてい
る。
【0004】この基地局装置においては、常時は現用の
クロックが切替部によって選択され、PLL回路に供給
される。しかし、現用のクロックを供給する回線の接続
コネクタが外されたり、回線障害(回線断)が生じたり
する等により、現用のクロックの供給が断たれた場合に
は、その旨を示すクロック断信号がクロック監視回路か
ら出力され、切替部により現用のクロックに代えて予備
のクロックがPLL制御回路に供給されるようクロック
の切り替えが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術において、クロック断信号は現用のクロックの
供給が途絶えた後で発生され、このクロック断信号の発
生により現用のクロックから予備のクロックへの切り替
えが行われる。このため、図2(a)に示すように現用
のクロックが途絶える前にその周期に乱れが生じる場
合、周期の乱れた現用のクロックが切り替え回路を介し
てPLL回路に与えられる。このような場合において、
クロックの周期の乱れがある限度を越えていると、PL
L回路がアンロック状態となり、これにより、基地局装
置内の送信部においてアラームが発生され、通話が途切
れ、システムダウンを起こしてしまう場合があるという
問題があった。
【0006】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、現用のクロックが途絶える前兆として
クロック周期の乱れが生じた場合にはこれを検出し、現
用のクロックが途絶える前であっても現用から予備への
クロック切り替えを行うことができる通信装置のクロッ
ク切替回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、外部より受
信される信号からクロックを抽出するとともに当該クロ
ックが途絶えた場合に第1のクロック断信号を出力する
クロック抽出回路と、前記クロック抽出回路の抽出クロ
ックの周期が設定周期範囲外になった場合にクロック異
常信号を発生するクロック監視回路と、前記第1のクロ
ック断信号または前記クロック異常信号が発生したとき
に第2のクロック断信号を発生する合成部と、通信装置
のタイミング制御のための内部クロックを発生するPL
L回路に対し、常時は前記クロック抽出回路の抽出クロ
ックを供給し、前記第2のクロック断信号が発生された
ときにはこの抽出クロックに代えて他のクロック抽出回
路の抽出クロックを供給する切替部とを具備することを
特徴とする通信装置のクロック切替回路を要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施形
態であるクロック切替回路のうち現用のクロックの処理
を行う部分の構成を示すブロック図である。同図に示す
ように、このクロック切替回路は、現用のクロック抽出
回路1と、クロック監視回路2と、合成部3とを有して
いる。なお、この図において、予備用のクロック抽出回
路と、現用のクロック抽出回路の抽出クロックから予備
用のクロック抽出回路の抽出クロックへの切り替えを行
う切替部とについては図示が省略されている。
【0009】図1において、クロック抽出回路1は、専
用回線を介して受信される信号から現用のクロックを抽
出し、この現用のクロックが途絶えたときにはローアク
ティブのクロック断信号(第1のクロック断信号)を出
力する。また、クロック監視回路2は、一定周期で供給
される検出用クロックを用いてクロック抽出回路1の抽
出クロックの周期の判定を行い、抽出クロックの周期が
乱れ、所定周期範囲外となったときにローアクティブの
クロック異常信号を出力する。そして、合成部3は、A
NDゲートからなるものであり、クロック抽出回路1か
ら出力されるクロック断信号とクロック監視回路2から
出力されるクロック異常信号とのAND演算を行い、最
終的なクロック断信号(第2のクロック断信号)を出力
する。このクロック断信号はローアクティブの信号であ
る。このローアクティブのクロック断信号が発生される
と、図示しない切替部は、それまで選択していた現用の
クロック抽出回路1の抽出クロックに代えて予備用のク
ロック抽出回路(図示略)の抽出クロックを選択し、通
信装置のタイミング制御用の内部クロックを発生するP
LL(図示略)に供給する。
【0010】図2(a)および(b)は、本実施形態の
効果を従来技術との対比において説明するものである。
まず、従来技術においては、本実施形態においてクロッ
ク抽出回路1から出力されるクロック断信号に相当する
ものにより現用から予備へのクロック切り替えを行って
いた。このため、図2(a)に例示するように、抽出ク
ロックが途絶える前兆としてのクロック周期の乱れが生
じたとしても、クロック断信号が発生される前は現用か
ら予備へのクロック切り替えが行われない。従って、こ
の周期の乱れた抽出クロックがPLL回路に供給される
ことにより、PLL回路のアンロックを引き起こすおそ
れがあった。これに対し、本実施形態によれば、図2
(b)に示すように、抽出クロックが途絶える前兆とし
てのクロック周期の乱れが生じ、所定周期範囲外となっ
たときは、その時点でクロック断信号(第2のクロック
断信号)が発生され、現用から予備へのクロック切り替
えが行われる。従って、周期の乱れたクロックがPLL
回路へ供給されることがなく、PLL回路のアンロック
を防止することができる。
【0011】次にクロック監視回路2の具体例を挙げ、
本実施形態についてさらに詳細に説明する。まず、本実
施形態では、クロック監視回路2として図3に示す構成
のものを使用する。同図に示すように、このクロック監
視回路は、カウンタリセットパルス発生部21と、カウ
ンタ22と、D型フリップフロップ23とから構成され
る。 図4は、このクロック監視回路の各部の信号波形
を示すタイムチャートである。
【0012】カウンタリセットパルス発生部21は、抽
出クロックが立ち上がった場合にその立ち上がりタイミ
ング以後の2度目の検出用クロックの立ち上がりタイミ
ングにおいて、検出用クロックの1周期に相当するパル
ス幅のリセットパルス(負パルス)を出力する。カウン
タ22は、カウンタリセットパルス発生部21からリセ
ットパルスが出力されると、このリセットパルスの立ち
下がりエッジにおいてリセットされる。また、カウンタ
22は、検出用クロックをカウントし、カウント値が第
1のカウント値に達し、その後、第2のカウント値に達
するまでの期間、ハイアクティブ信号をフリップフロッ
プ23のデータ入力端子に送出する。フリップフロップ
23は、このカウンタ22の出力信号を抽出クロックの
立ち上がりエッジによりラッチし、アクティブ(ハイレ
ベル)であればクロック異常信号としてインアクティブ
(ハイレベル)を出力する。この図4に示す例では、抽
出クロックの周期が乱れておらず、カウンタ22のカウ
ント値が第1のカウント値から第2のカウント値までの
範囲内のときに抽出クロックが立ち上がるため、クロッ
ク異常信号はインアクティブ(ハイレベル)となってい
る。
【0013】図5は、抽出クロックの周期が乱れ、抽出
クロックが通常より速くなった場合の各部の波形を例示
するものである。この例の場合、抽出クロックの立ち上
がりタイミングにおいて、カウンタ22のカウント値は
未だ第1のカウント値に達しておらず、カウンタ22の
出力はアクティブ(ハイレベル)となっていない。その
ためフリップフロップ23は、インアクティブ(ローレ
ベル)をラッチし、アクティブ(ローレベル)をクロッ
ク異常信号として出力する。
【0014】図6は、抽出クロックが通常より遅くなっ
た場合の各部の波形を例示するものである。この例の場
合、抽出クロックの立ち上がりタイミングにおいて、カ
ウンタ22のカウント値は既に第2のカウント値を越え
ており、カウンタ22の出力信号はアクティブからイン
アクティブに戻っている。そのため、フリップフロップ
23は、アクティブ(ローレベル)をクロック異常信号
として出力する。
【0015】このように図3に示すクロック監視回路に
よれば、カウンタ22のカウント値が所定範囲内である
ときに抽出クロックの立ち上がりがある場合、すなわ
ち、抽出クロックの周期が所定周期範囲内にあるとき
は、クロック異常信号としてインアクティブ(ハイレベ
ル)が出力され、それ以外の場合にはアクティブ(ロー
レベル)が出力されることとなる。
【0016】そして、図1に示す構成では、クロック抽
出回路1からのクロック断信号がアクティブでなくて
も、このクロック監視回路から出力されるクロック異常
信号がアクティブであるならば、合成部3により、クロ
ック断信号としてアクティブが切替部に出力される。従
って、本実施形態によれば、PLL回路に供給するクロ
ックの切り替えをクロックが乱れる前に行うことがで
き、PLL回路のアンロックを防止することができる。
【0017】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明には様々な変形例が考えられる。例え
ばクロック監視回路として、図7に示す構成のものを使
用してもよい。
【0018】この図7に示すクロック監視回路は、シフ
トレジスタ24と判別回路25とにより構成されてい
る。このクロック監視回路は、抽出クロックを検出用ク
ロックによりシフトレジスタ24に入力し、判別回路2
5によりシフトレジスタ25の出力Q1〜Qnの判別を
行い、抽出クロックの周期の乱れの有無を判定するもの
である。シフトレジスタ21のビット数nは、正常時の
抽出クロックの1周期の間に発生するであろう検出用ク
ロックのクロック数により決定する。
【0019】判別回路25では、シフトレジスタ24の
出力Q1〜Qnの連続したビットにおけるハイの連続数
およびローの連続数より、抽出クロックの異常を判別す
る。ここで、QnとQ1は連続しているとみなす。
【0020】例えば、シフトレジスタのビット数nが8
の場合、4連続ビットがハイ、4連続ビットがローのと
きは抽出クロックは正常であると判断し、ハイの連続が
3ビット以下またはローの連続が3ビット以下となった
とき異常と判断する。
【0021】図8に正常時におけるクロック監視回路の
各部の波形を示す。Q8とQ1は連続しているとみなす
ので、抽出クロックの立ち上がりから検出用クロックの
1クロック目はQ6〜Q8およびQ1がハイ、Q2〜Q
5がローなので、抽出クロックは正常と判別できる。同
様に、検出用クロックの2クロックから8クロック目ま
で全て、連続する4ビットがハイ、次の4ビットがロー
なので、正常と判別している。なお、この図9および後
述する図10では、検出用クロックの立ち上がりにより
シフトレジスタ24のシフトが行われ、検出用クロック
の立ち下がりにより判別回路25による判別が行われる
場合を例示している。
【0022】図9に抽出クロックの周期が速くなったと
きの波形を示す。検出用クロックの4クロック目でハイ
の連続しているビットが3個しかないので、クロック異
常信号にアクティブ(ローレベル)を出力する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、回線に障害が発生したとき、乱れた抽出クロックを
PLLに出力する前にクロック断信号を出力し、クロッ
ク抽出回路を現用から予備に切り替えるため、PLL回
路はアンロックしなくなり、通信装置のシステムダウン
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態であるクロック切替回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態の効果を従来技術との対比におい
て示すタイムチャートである。
【図3】 同実施形態におけるクロック監視回路の構成
例を示すブロック図である。
【図4】 同クロック監視回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図5】 同クロック監視回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図6】 同クロック監視回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図7】 同実施形態におけるクロック監視回路の他の
構成例を示すブロック図である。
【図8】 同クロック監視回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図9】 同クロック監視回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 クロック抽出回路 2 クロック監視回路 3 合成部 21 カウンタリセットパルス発生部 22 カウンタ 23 D型フリップフロップ 24 シフトレジスタ 25 判別回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、外部より受
信される信号からクロックを抽出するとともに当該クロ
ックが途絶えた場合に第1のクロック断信号を出力する
クロック抽出回路と、前記クロック抽出回路の抽出クロ
ックの周期が設定周期範囲より短くなった場合と長く
った場合にクロック異常信号を発生するクロック監視回
路と、前記第1のクロック断信号または前記クロック異
常信号が発生したときに第2のクロック断信号を発生す
る合成部と、通信装置のタイミング制御のための内部ク
ロックを発生するPLL回路に対し、常時は前記クロッ
ク抽出回路の抽出クロックを供給し、前記第2のクロッ
ク断信号が発生されたときにはこの抽出クロックに代え
て他のクロック抽出回路の抽出クロックを供給する切替
部とを具備することを特徴とする通信装置のクロック切
替回路を要旨とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 7/033 H04L 7/02 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より受信される信号からクロックを
    抽出するとともに当該クロックが途絶えた場合に第1の
    クロック断信号を出力するクロック抽出回路と、 前記クロック抽出回路の抽出クロックの周期が設定周期
    範囲外になった場合にクロック異常信号を発生するクロ
    ック監視回路と、 前記第1のクロック断信号または前記クロック異常信号
    が発生したときに第2のクロック断信号を発生する合成
    部と、 通信装置のタイミング制御のための内部クロックを発生
    するPLL回路に対し、常時は前記クロック抽出回路の
    抽出クロックを供給し、前記第2のクロック断信号が発
    生されたときにはこの抽出クロックに代えて他のクロッ
    ク抽出回路の抽出クロックを供給する切替部とを具備す
    ることを特徴とする通信装置のクロック切替回路。
  2. 【請求項2】 前記クロック監視回路は、 前記現用のクロック抽出回路の抽出クロックの立ち上が
    りまたは立ち下がりを検出してリセットパルスを出力す
    るリセットパルス生成部と、 前記リセットパルスによりリセットされ、一定周期の検
    出用クロックをカウントするとともに、該カウント値が
    所定範囲内にある期間、アクティブとなる信号を出力す
    るカウンタと、 前記抽出クロックの立ち上がりまたは立ち下がりタイミ
    ングにおいて前記カウンタの出力信号をラッチし、クロ
    ック異常信号として出力するD型フリップフロップとを
    具備することを特徴とする請求項1に記載のクロック切
    替回路。
  3. 【請求項3】 前記クロック監視回路は、 一定周期の検出用クロックにより前記現用のクロック抽
    出回路の抽出クロックを順次後段にシフトするシフトレ
    ジスタと、 前記シフトレジスタの各ビット出力を判別し、隣のビッ
    トと同じ値となっている連続したビットの個数が所定個
    数以下である場合にアクティブとなるクロック異常信号
    を出力する判別回路とを具備することを特徴とする請求
    項1に記載のクロック切替回路。
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WO2004059547A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Japan Tobacco Inc. 解析システムおよびそのシステムにおける解析方法、ならびに解析に利用する調査結果を収集するシステム
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