JPH11237554A - 走査型光学顕微鏡 - Google Patents

走査型光学顕微鏡

Info

Publication number
JPH11237554A
JPH11237554A JP4038998A JP4038998A JPH11237554A JP H11237554 A JPH11237554 A JP H11237554A JP 4038998 A JP4038998 A JP 4038998A JP 4038998 A JP4038998 A JP 4038998A JP H11237554 A JPH11237554 A JP H11237554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
mirror
light
optical path
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4038998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sasaki
浩 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4038998A priority Critical patent/JPH11237554A/ja
Publication of JPH11237554A publication Critical patent/JPH11237554A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、、複数のビームスプリットの切り換
えに起因する画像ずれを確実に防止できる走査型光学顕
微鏡を提供する。 【解決手段】試料に対しXガルバノミラー141、Yガ
ルバノミラー142により点光源を2次元走査しながら
照射し、試料からの光を共焦点ピンホール20を介して
光検出器21で検出することで、画像情報を得るように
したもので、光路に対し複数種類のダイクロイックミラ
ー121、122、123を選択的に挿脱可能にすると
ともに、ダイクロイックミラー121、122、123
の切換えにより発生する画像ずれをXガルバノミラー1
41、Yガルバノミラー142の2次元走査の制御位置
を変更することで補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に対し点光源
を移動走査しながら照射し、試料からの光を検出するこ
とにより画像情報を得るようにした走査型光学顕微鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試料観察に用いられるものとし
て、光学顕微鏡が多く用いられている。かかる光学顕微
鏡は、ステージ上の試料を対物レンズで拡大して観測す
るように構成していて、試料に対する照明は、ランプな
どの光源からの光をコンデンサレンズを用いて試料の観
察領域全体に均等になるようにして照射するような構造
を採用している。
【0003】ところが、照明系として、かような構造を
採用すると、フレアなどが生じ、また、低コントラスト
の標本を観察するにあたっては大変見づらくなるという
問題があった。
【0004】そこで、これらの問題点を改善するものと
して、点状光投射型(スポット光投射型)の光学顕微鏡
である走査型光学顕微鏡が実用化されている。このよう
な走査型光学顕微鏡は、レーザ光からなる点光源を対物
レンズを介して観察試料に点状に照射し、これにより観
察試料を透過した光(透過光)もしくは反射光もしくは
点状の光を照射したことにより試料から発生した蛍光を
再び対物レンズ、光学系を介して点状に結像し、これを
検出光学系の試料と共役な位置に設けられ照明光あるい
は被測定光の回折限界以下の径を持つ絞りを通過させる
ことにより、焦点の合っている面の濃度情報のみを検出
できるようにしている。
【0005】しかし、このままでは、点状光源が照射さ
れた点の濃度しか得られないので、さらに、試料に対し
二次元平面内で点状光源をX軸およびY軸方向に機械的
にスキャン走査させ、絞りを通った試料からの光を光電
子像倍管やフォトダイオードなどの検出器で検出し、こ
こでの光電変換により得られた電気信号の濃度情報をス
キャン走査に同期してCRTディスプレイの画面上に観
察画像として表示するようにしている。
【0006】ところで、このような走査型光学顕微鏡に
より蛍光試料を観察するような場合、蛍光試料の種類に
よって使用する蛍光色素が異なるため、点光源としての
レーザ光には、蛍光色素に適したレーザ波長のものを使
用し、さらに検出する蛍光波長の波長領域も適切に設定
する必要がある。
【0007】このため、従来では、光源に複数の波長を
発振するレーザ光源を用い、また、光源からの照明光と
試料からの蛍光を分離するためのビームスプリッタとし
てのダイクロイックミラーの波長透過反射特性もレーザ
波長や蛍光試料の種類に応じて選択できるようにしてい
る。このため、このような構成を採用した装置として
は、複数種類のダイクロイックミラーを備えていて、こ
れらダイクロックミラーを切り換えて使用できるように
している。
【0008】ところが、このように複数のダイクロイッ
クミラーを切り換えて使用すると、それぞれの角度ずれ
により試料の集光位置と共役な共焦点ピンホール上で結
像位置ずれ(光軸ずれ)が生じることがある。
【0009】そこで、従来、このような光軸ずれを補正
する方法が考えられており、一例として、特開平8−2
71792号公報に開示されたものが知られている。図
7は、かかる公報に開示される構成を示すもので、レー
ザ光源1からのレーザ光をダイクロイックミラー2で反
射し、XYガルバノミラー3で2次元走査させつつ瞳投
影レンズ4を介して図示しない対物レンズにより試料面
に照射し、試料面からの蛍光を対物レンズ、瞳投影レン
ズ4、XYガルバノミラー3通して、今度はダイクロイ
ックミラー2を透過させ、コンフォーカルレンズ6、2
枚の平行平面板7を介し共焦点ピンホール8を通過させ
て光検出器9で検出するようにしている。
【0010】この場合、ダイクロイックミラー2は、蛍
光試料の種類に応じて複数用意され、これらを適宜切り
換えて使用するようになっている。そして、これらダイ
クロイックミラー2の切り換えにより、それぞれの角度
ずれに原因して試料の集光位置と共役な共焦点ピンホー
ル8上で光軸ずれが生じることがあると、この時の光軸
ずれを2枚の平行平面板7を回転させることにより補正
するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際は、ダ
イクロイックミラー2の角度ずれは、共焦点ピンホール
8上での結像位置のずれだけでなく、試料上にできるレ
ーザ光による走査スポットの位置ずれの原因にもなって
いる。その理由は、ダイクロイックミラー2の角度ずれ
が、ガルバノミラー3への入射レーザ光の角度を変える
からで、この入射レーザ光の角度の変化からガルバノミ
ラー3の出射光の傾きも変化し、この傾きにより決まる
試料上の集光位置(走査位置)にずれを生じるからであ
る。
【0012】例えば、上述した図7において、異なる2
個のダイクロイックミラー2の角度ずれが2’あったと
すると、瞳投影レンズ4に向かう光軸は、2倍の4’ず
れる。これにより、瞳投影レンズ4の焦点距離を50m
mとして、瞳投影レンズ4により結像する中間結像面で
の視野を14mm角の正方形とするとともに、この正方
形視野中の画素数を512×512とすると、上述の
4’のずれは、中間像位置でのずれ量ΔLで表すと、Δ
L=50*sin4’=0.524mmとなり、このず
れ量ΔLを画素数に変換すると、0.524/(14/
512)=19となり、19/512=3.7%の画像ず
れが、ダイクロイックミラー2を切り換えることで生じ
ることになる。
【0013】しかし、このような画像ずれに関しては、
上述の特開平8−271792号公報に開示された共焦
点ピンホール8上での光軸ずれを補正するものでは、全
く対処できず、このための対策が望まれている。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、複数のビームスプリッタの切り換えに起因する画像
ずれを確実に防止できる走査型光学顕微鏡を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
試料に対しガルバノミラーにより点光源を2次元走査し
ながら照射し、試料からの光をピンホールを介して検出
することにより画像情報を得るようにした走査型光学顕
微鏡において、前記試料への照明光と試料からの光を分
離する特性を有し、光路に対し選択的に挿脱可能な種類
の異なるビームスプリッタと、前記光路上に挿入された
ビームスプリッタの角度ずれを検出する検出手段と、前
記検出手段により検出された角度ずれに基づいて前記ガ
ルバノミラーの2次元走査の制御位置を補正する制御手
段とにより構成している。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、前記検出手段は、前記光路上に挿入されたビーム
スプリッタに対しレーザ光を照射する補助レーザ光源
と、レーザ光が照射されるビームスプリッタからの反射
光を検出する反射光検出手段とを有している。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載にお
いて、前記検出手段は、前記光路上に挿入されたビーム
スプリッタを通った試料からの光の量が最大になる位置
にピンホールを移動させるピンホール移動手段を有し、
前記ピンホール移動手段による移動量を基に角度ずれを
検出するようにしている。
【0018】この結果、請求項1記載の発明によれば、
光路上に挿入されるビームスプリッタを切換えたときに
生じる角度ずれをガルバノミラーの制御位置を補正して
いるので、ビームスプリッタの切換えに起因する画像ず
れを確実に防止できる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、ビームスプ
リッタに対し補助レーザ光源からレーザ光を照射し、ビ
ームスプリッタからの反射光を反射光検出手段で検出す
るようにしているので、精度の高いビームスプリッタの
角度ずれ検出を実現することができる。
【0020】請求項3記載の発明によれば、光路上に挿
入されるビームスプリッタの角度ずれをピンホール移動
手段の移動量から検出できるので、観察に必要な最小の
構成のみの簡単で安価な構成により実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明を適用した走査型
光学顕微鏡の概略構成を示している。
【0022】図において、11は点光源であるレーザ光
源で、このレーザ光源11からのレーザ光をビームスプ
リッタとしてのダイクロイックミラー部12に入射す
る。このダイクロイックミラー部12は、波長透過反射
特性の異なる3種類のダイクロイックミラー121、1
22、123を有するもので、図示しない切換え機構に
より、それぞれを光軸上に挿脱可能に構成されている。
この場合、これらダイクロイックミラー121、12
2、123は、レーザ光源11からの波長、すなわち試
料へ照射する照明光を反射し、試料から戻って来る蛍光
の波長は透過する分離特性を有している。
【0023】また、ダイクロイックミラー部12で反射
したレーザ光を反射ミラー13で反射させ、Xガルバノ
ミラー141、Yガルバノミラー142により2次元走
査させつつ瞳投影レンズ15により中間結像して、反射
ミラー16を介して図示しない試料面に照射している。
この場合、反射ミラー16の先の試料との間の光路上に
は、図示しない結像レンズ、対物レンズを位置してい
る。また、Xガルバノミラー141、Yガルバノミラー
142は、瞳投影レンズ15、図示しない結像レンズに
より図示しない対物レンズの瞳位置と共役関係になって
いる。
【0024】一方、図示しない試料面からの蛍光を図示
しない対物レンズ、結像レンズより瞳投影レンズ15、
Xガルバノミラー141、Yガルバノミラー142を通
して、今度はダイクロイックミラー部12を透過させ、
コンフォーカルレンズ17、2枚の平行平面板18、1
9を介し共焦点ピンホール20にスポットを結ばせ、さ
らに光検出器21で検出するようにしている。
【0025】この場合、2枚の平行平面板18、19
は、それぞれパルスモータ22、23により回動可能に
支持されていて、ダイクロイックミラー部12でのダイ
クロイックミラー121、122、123の切換えに伴
う角度ずれにより生じる共焦点ピンホール20上でのス
ポットの位置ずれを各パルスモータ22、23の回動に
より補正可能にしている。つまり、ダイクロイックミラ
ー部12での各ダイクロイックミラー121、122、
123の角度ずれに対応するパルスモータ22、23の
補正回動角を予めコントロールユニット24に記憶して
いて、ダイクロイックミラー121、122、123の
種類を検出するホールICなどの検出センサ25の出力
に応じてコントロールユニット24によりパルスモータ
22、23を回転制御することで、共焦点ピンホール2
0上でのスポットの位置ずれを補正するようにしてい
る。
【0026】一方、ダイクロイックミラー部12に対応
してダイクロイックミラー角度ずれ検出手段として補助
レーザ光源26と2次元の位置センサPSD27を配置
している。補助レーザ光源26は、ダイクロイックミラ
ー部12のダイクロイックミラー121、122、12
3のうち光路上に挿入されるものに対しレーザ光を照射
するようにしている。また、位置センサPSD27は、
レーザ光が照射されるダイクロイックミラー121、1
22、123からの反射光から各ダイクロイックミラー
121、122、123のXY方向の角度ずれΔθx、
Δθyをそれぞれ検出するもので、これらの角度ずれ情
報をコントロールユニツト28に入力するようしてい
る。このコントロールユニット28には、Xガルバノミ
ラー141、Yガルバノミラー142による走査を制御
するガルバノミラー駆動部291、292をそれぞれ接
続していて、位置センサPSD27からの角度ずれ情報
に基づいてガルバノミラー駆動部291、292による
Xガルバノミラー141、Yガルバノミラー142の回
転角を補正するようにしている。
【0027】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。この場合、蛍光試料の観察に先立ち、蛍
光試料の種類に応じて光路上に挿入されるダイクロイッ
クミラー(図示例ではダイクロイックミラー121)に
対しダイクロイックミラー角度ずれ検出手段により角度
ずれを検出する。この場合、補助レーザ光源26より発
せられるレーザ光を光路上のダイクロイックミラー12
1に照射し、このダイクロイックミラー121からの反
射光を位置センサPSD27に入射させ、この時のダイ
クロイックミラー121の角度ずれを検出する。そし
て、この位置センサPSD27の角度ずれ情報をコント
ロールユニツト28に入力し、この時の角度ずれ情報に
基づいてガルバノミラー駆動部291、292によりX
ガルバノミラー141、Yガルバノミラー142の回動
角、つまり制御位置の補正を行う。
【0028】この場合のガルバノ制御位置の補正をさら
に詳しく説明すると、通常、Xガルバノミラー141、
Yガルバノミラー142での走査位置制御は、図2
(a)に示すように水平走査を行うXガルバノミラー1
41に鋸歯状の駆動波形31を与えて、駆動速度に応じ
て検出光のサンプリングを行っている。このサンプリン
グの有効期間32を同図(b)に示している。そして、
一つのサンプリング有効期間32に水平方向の各位置で
の輝度信号を、取得画像の画素数に応じてサンプリング
周期を設定してX方向の1ライン分検出している。例え
ば、画素数が800×600画素の場合は800等分の
輝度信号のデータを検出することになる。また、このX
方向の1ライン走査をY方向の画素数分繰り返し行い、
この間にY方向(垂直方向)の走査をYガルバノミラー
142の駆動信号に沿って1回行う。つまり、上述の画
素数が800×600画素では、X方向の1ライン走査
を600回行う間にY方向の走査を1回行うことにな
り、それぞれのポイントにおいて検出される光を光電変
換して、その出力強度をモニタに階調表示することで2
次元画像を得るようになる。
【0029】ここで、光路上に挿入されたダイクロイッ
クミラー121に対する位置センサPSD27からの角
度ずれ情報として、X方向の角度ずれΔθx、Y方向の
角度ずれΔθyが与えられたとすると、まず、X方向の
角度ずれΔθxを補正するためには、図2に示すXガル
バノミラー141の駆動波形31に対して同図破線に示
すようにX方向の角度ずれΔθxに相当する電圧ΔVを
オフセットさせた駆動波形33を発生させる。また、Y
方向の角度ずれΔθyに付いても同様で、Yガルバノミ
ラー142の駆動波形に角度ずれΔθyに相当するオフ
セットをかければよい。こうすれば、瞳投影レンズ15
に入射される光軸は、ダイクロイックミラー121の角
度ずれ分に応じたXガルバノミラー141およびYガル
バノミラー142の回転角により修正できるようにな
り、試料上での走査位置のずれを補正できることにな
る。
【0030】また、光路上のダイクロイックミラー12
1をダイクロイックミラー122または123に切換え
た場合も、上述したと同様である。そして、このように
光路上のダイクロイックミラー121に対してXガルバ
ノミラー141およびYガルバノミラー142の回転
角、つまり制御位置が補正された後、実際の蛍光試料の
観察が行われる。この場合、レーザ光源11よりレーザ
光が発せられると、このレーザ光は、光路上のダイクロ
イックミラー121で反射され、反射ミラー13で反射
されて、Xガルバノミラー141、Yガルバノミラー1
42により2次元走査させつつ瞳投影レンズ15、反射
ミラー16を介して図示しない試料面に照射され、また、
図示しない試料面からの蛍光は、図示しない対物レン
ズ、結像レンズより瞳投影レンズ15、Xガルバノミラ
ー141、Yガルバノミラー142を通して、ダイクロ
イックミラー部12を透過され、コンフォーカルレンズ
17、平行平面板18、19を介し共焦点ピンホール2
0にスポットが結ばれ光検出器21で検出され図示しな
いモニタに表示され、蛍光試料観察が行われる。
【0031】従って、このようにすれば、試料に対しX
ガルバノミラー141、Yガルバノミラー142により
点光源を2次元走査しながら照射し、試料からの光を共
焦点ピンホール20を介して光検出器21で検出するこ
とで、画像情報を得るようにしたもので、光路に対し複
数種類のダイクロイックミラー121、122、123
を選択的に挿入可能にするとともに、ダイクロイックミ
ラー121、122、123の切換えにより発生する角
度ずれをXガルバノミラー141、Yガルバノミラー1
42の2次元走査の制御位置を変更することで補正して
いるので、ダイクロイックミラー121、122、12
3の切換えに起因する画像ずれを確実に防止できる。
【0032】また、ダイクロイックミラー角度ずれ検出
手段として、光路上に挿入されたダイクロイックミラー
121に対して補助レーザ光源26よりレーザ光を照射
するとともに、レーザ光が照射されるダイクロイックミ
ラー121からの反射光を位置センサPSD27で検出
するようにしているので、精度の高いダイクロイックミ
ラー121の角度ずれ検出を実現することができる。 (第2の実施の形態)この第2の実施の形態では、ガル
バノ制御位置補正の他の例を示すもので、ここでは、X
ガルバノミラー141、Yガルバノミラー142の駆動
波形は変えずにサンプリングの有効期間の長さを一定に
したままで時間的にシフトすることで、ダイクロイック
ミラーの角度ずれを補正する例を示している。
【0033】この場合も、図3(a)に示すように水平
走査を行うXガルバノミラー141に鋸歯状の駆動波形
41を与えることで、検出光のサンプリングを行い、こ
のサンプリングの有効期間42を同図(b)に示してい
る。
【0034】そして、光路上に挿入されたダイクロイッ
クミラー121に対する位置センサPSD27からの角
度ずれ情報として、X方向の角度ずれΔθx、Y方向の
角度ずれΔθyが与えられたとすると、まず、X方向の
角度ずれΔθxを補正するために、図3(b)に示すよ
うにサンプリング有効期間を符号43のように時間的に
オフセットして、駆動波形41による画像取得位置をず
らすようにする。この時のオフセット量は、サンプリン
グ開始位置に対応する図3(a)に示す駆動波形41の
電圧差ΔVがダイクロイックミラー121のX方向の角
度ずれΔθxに相当するものになるようにすればよい。
【0035】また、Y方向の角度ずれΔθyについて
は、1画素取得の間に図3(b)に示したサンプリング
期間42の集合全体を時間的にオフセットして、Yガル
バノミラー142に対するサンプリング開始位置を変更
するようにすればよい。
【0036】このようにしても、第1の実施の形態で述
べたと同様な効果が得られる。 (第3の実施の形態)この第3の実施の形態では、ガル
バノ制御位置補正の異なる他の例を示すもので、ここで
は予め広い範囲をサンプリングして画像データを取得し
ておき、モニタに表示する際に有効画素を角度ずれ分だ
け考慮して切り出して表示するようにしている。
【0037】この場合、図4に示すように画像データを
取得する範囲を符号51で表し、この画像データの取得
範囲51中の図示実線範囲52の画像データを切り出し
表示しているものとし、この状態から、光路上に挿入さ
れたダイクロイックミラー121に対する位置センサP
SD27からの角度ずれ情報として、X方向の角度ずれ
Δθx、Y方向の角度ずれΔθyが与えられたとする
と、画像データの取得範囲51中の実線範囲52をX方
向の角度ずれΔθx、Y方向の角度ずれΔθyに相当す
る画素数のずれ(ΔPx、ΔPy)だけずらして図示一
点鎖線53の範囲を切り出して表示する。ここで、視野
数(瞳投影レンズ15の作る像の大きさ)をDx、D
y、瞳投影レンズ15の焦点距離をfp、画素数をP
x、Pyとすると、ΔPx、ΔPyは、下式で表され
る。
【0038】 ΔPx=Px*fp*sin(2*Δθx)/Dx ΔPy=Py*fp*sin(2*Δθy)/Dy この場合、ΔPx、ΔPyは、整数なので、上記式の値
の小数点第1位を四捨五入すればよい。
【0039】このようにすれば、ガルバノ駆動波形、サ
ンプリングについては、常に同じ条件で画像データを取
得し、モニタ表示の範囲だけを変更するようになるの
で、上述した第1および第2の実施の形態に比べ、構成
を簡単にできる。 (第4の実施の形態)図5は、本発明の第4の実施の形
態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符
号を付している。
【0040】この場合、図1で述べた平行平面板18、
19に代えて共焦点ピンホール20をピンホール移動手
段である微動ステージ61を設け、共焦点ピンホール2
0をXY2次元方向に移動可能にしている。また、ダイ
クロイックミラーの角度ずれを検出する手段として、第
1の実施の形態で用いた補助レーザ光源26と2次元の
位置センサPSD27を削除し、これの代わりに、共焦
点ピンホール20の直前に反射ミラー62を挿入可能に
配置し、この反射ミラー62で反射された別光路のコン
フォーカルレンズ17の結像位置に2次元位置センサP
SD63を設けている。
【0041】なお、反射ミラー62は通常の観察時は図
示しないスライド機構により光路上から退避されて図示
の点線位置に置かれ、各ダイクロイックミラー121、
122、123の角度ずれを検出する時のみ光路上に挿
入される。
【0042】このような構成において、まず、反射ミラ
ー62を光路から外し、この状態で、光路に挿入ている
ダイクロイックミラー121の角度に対応するコンフォ
ーカルレンズ17の結像位置に共焦点ピンホール20が
来るように微動ステージ61の位置を制御する。この場
合、光検出器21と共焦点ピンホール20の載る微動ス
テージ61はコントロールユニット64に接続してお
り、このコントロールユニット64により共焦点ピンホ
ール20を通過して光検出器21に入射する光量を監視
して最も明るくなるように、つまり共焦点ピンホール2
0の位置とコンフォーカルレンズ17の結像位置が一致
するように微動ステージ61は制御される。
【0043】次に、角度検出モードとして反射ミラー6
2を光路中に挿入し、試料からの蛍光をコンフォーカル
レンズ17を通して反射ミラー62で反射させ、2次元
位置センサPSD63に結像させる。ここで前回のダイ
クロイックミラーに代えて、今回ダイクロイックミラー
121を光路に挿入した時の2次元位置センサPSD6
3上での結像位置ずれを、ΔLx(X方向)、ΔLy
(Y方向)ととした時、コンフォーカルレンズ17の焦
点距離をfcとすると、ダイクロイックミラー121の
角度ずれΔθx、Δθyは、下式で計算できる。 Δθx=1/2*tan(ΔLx/fc) Δθy=1/2*tan(ΔLy/fc) そして、このように求められたダイクロイックミラー1
21の角度ずれΔθx、Δθyをコントロールユニット
64に与え、この時の値に基づいてXガルバノミラー1
41、Yガルバノミラー142の制御位置を補正するこ
とにより、ダイクロイックミラー121の角度ずれに原
因する画像ずれを確実に防止できる。
【0044】この場合、Xガルバノミラー141、Yガ
ルバノミラー142の制御位置の補正方法は、上述した
第1乃至第3の実施の形態に記載したどの方法でもよ
い。なお、上述では、ダイクロイックミラー121、1
22、123を交換する度に、コンフォーカルレンズ1
7の結像位置に共焦点ピンホール20が来るように微動
ステージ61の位置を制御する必要があるが、第1の実
施の形態と同様にダイクロイックミラー121、12
2、123の種類を認識するセンサ25を設けて、予
め、各ダイクロイックミラー121、122、123毎
の微動ステージ61の位置を求め、これら位置情報をコ
ントロールユニット64に記憶させてダイクロイックミ
ラー121、122、123の切換えとともに、対応す
る位置に微動ステージ61を移動させるようにしてもよ
い。
【0045】従って、このようにすれば、ダイクロイッ
クミラー121、122、123の角度ずれを角度検出
専用の補助レーザ光源などを設けることなく、観察用の
レーザ光源11により照射される試料からの蛍光を2次
元位置センサPSD63上に結像することにより求める
ことができるので、簡単で安価な構成でダイクロイック
ミラーを切換えた際の画像ずれを防止することができ
る。 (第5の実施の形態)図6は、本発明の第5の実施の形
態の概略構成を示すもので、図5と同一部分には、同符
号を付している。
【0046】この場合、ダイクロイックミラー121、
122、123の角度ずれ検出用に2次元位置センサな
どを用いず、各ダイクロイックミラー121、122、
123の角度に対する共焦点ピンホール20の微動ステ
ージの移動量を基に各ダイクロックミラー121、12
2、123の角度ずれを検出するようにしている。
【0047】この場合も、まず、光路に挿入されたダイ
クロイックミラー121の角度に対応するコンフォーカ
ルレンズ17の結像位置に共焦点ピンホール20が来る
ように微動ステージ61の位置を制御する。ここでは、
光検出器21と共焦点ピンホール20を搭載する微動ス
テージ61は、それぞれコントロールユニット65に接
続しており、共焦点ピンホール20を通過して光検出器
21に入射する光量を監視して最も明るくなるように、
つまり、共焦点ピンホール61の位置とコンフォーカル
レンズ17の結像位置が一致するように制御される。
【0048】そして、ダイクロイックミラー121に対
応する微動ステージ61の移動値からXガルバノミラー
141、Yガルバノミラー142の位置制御を実行する
ようになる。
【0049】この場合、前回光路に挿入されていたダイ
クロイックミラーに対する微動ステージ61の位置をL
xa、Lyaとして、今回光路に挿入されたダイクロイ
ックミラー121に対応する微動ステージ位置をLx
b、Lybとした時、コンフォーカルレンズ17の焦点
距離をfcすると、ダイクロイックミラー121の角度
ずれΔθx、Δθyは、下式で計算できる。 Δθx=1/2*tan((Lxb−Lxa)/fc) Δθy=1/2*tan((Lyb−Lya)/fc) そして、このように求められたダイクロイックミラー1
21の角度ずれΔθx、Δθyをコントロールユニット
65からコントロールユニット66に与え、この時の値
に基づいてXガルバノミラー141、Yガルバノミラー
142の制御位置を補正することにより、ダイクロイッ
クミラー121の角度ずれに原因する画像ずれを確実に
防止できる。
【0050】この場合、Xガルバノミラー141、Yガ
ルバノミラー142の制御位置の補正方法は、上述した
第1乃至第3の実施の形態に記載したどの方法でもよ
い。従って、このようにすれば、ダイクロイックミラー
121の角度ずれを共焦点ピンホール20を搭載した微
動ステージ61の制御位置から計算しているので、角度
検出専用の補助レーザ光源や2次元位置センサなどを設
けることなく、観察に必要な最小の構成のみの簡単で安
価な構成でダイクロイックミラーを切換えた際の画像ず
れを防止することができる。
【0051】本発明は、上述した実施の形態に限られた
ものではなく、発明の主要な構成を逸脱しない範囲で種
々変形が可能であり、例えば、蛍光を検出して画像情報
を得る走査型光学顕微鏡の他に、反射光を検出して画像
情報を得る走査型光学顕微鏡にも適用することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば光路
上に挿入されるビームスプリッタを切換えたときに生じ
る角度ずれをガルバノミラーの2次元走査の制御位置を
変更することで補正しているので、ビームスプリッタの
切換えに起因する画像ずれを確実に防止できる。
【0053】ビームスプリッタに対し補助レーザ光源か
らレーザ光を照射し、ビームスプリッタからの反射光を
反射光検出手段で検出するようにしているので、精度の
高いビームスプリッタの角度ずれ検出を実現できる。
【0054】光路上に挿入されるビームスプリッタの角
度ずれをピンホール移動手段の移動量から検出できるの
で、観察に必要な最小の構成のみの簡単で安価な構成に
より実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態に用いられるガルバノ制御位
置の補正方法を説明するための図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に用いられるガルバ
ノ制御位置の補正方法を説明するための図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に用いられるガルバ
ノ制御位置の補正方法を説明するための図。
【図5】本発明の第4の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図6】本発明の第5の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図7】従来の走査型光学顕微鏡の概略構成を示す図。
【符号の説明】
11…レーザ光源、 12…ダイクロイックミラー部、 121、122、123…ダイクロイックミラー、 13…反射ミラー、 141…Xガルバノミラー、 142…Yガルバノミラー、 15…瞳投影レンズ、 16…反射ミラー、 17…コンフォーカルレンズ、 18、19…平行平面板、 20…共焦点ピンホール、 21…光検出器、 22、23…パルスモータ、 24…コントロールユニット、 25…検出センサ、 26…補助レーザ光源、 27…位置センサPSD、 28…コントロールユニツト、 61…微動ステージ、 62…反射ミラー、 63…2次元位置センサPSD、 64、65、66…コントロールユニット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に対しガルバノミラーにより点光源
    を2次元走査しながら照射し、試料からの光をピンホー
    ルを介して検出することにより画像情報を得るようにし
    た走査型光学顕微鏡において、 前記試料への照明光と試料からの光を分離する特性を有
    し、光路に対し選択的に挿脱可能な種類の異なるビーム
    スプリッタと、 前記光路上に挿入されたビームスプリッタの角度ずれを
    検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された角度ずれに基づいて前記
    ガルバノミラーの2次元走査の制御位置を補正する制御
    手段とを具備したことを特徴とする走査型光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 検出手段は、 前記光路上に挿入されたビームスプリッタに対しレーザ
    光を照射する補助レーザ光源と、レーザ光が照射される
    ビームスプリッタからの反射光を検出する反射光検出手
    段とを有することを特徴とする請求項1記載の走査型光
    学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 検出手段は、前記光路上に挿入されたビ
    ームスプリッタを通った試料からの光の量が最大になる
    位置にピンホールを移動させるピンホール移動手段を有
    し、前記ピンホール移動手段による移動量を基に角度ず
    れを検出することを特徴とする請求項1記載の走査型光
    学顕微鏡。
JP4038998A 1998-02-23 1998-02-23 走査型光学顕微鏡 Withdrawn JPH11237554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4038998A JPH11237554A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 走査型光学顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4038998A JPH11237554A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 走査型光学顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11237554A true JPH11237554A (ja) 1999-08-31

Family

ID=12579313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4038998A Withdrawn JPH11237554A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 走査型光学顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11237554A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131649A (ja) * 2000-08-03 2002-05-09 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh 走査型顕微鏡、走査型顕微鏡法における結像のための光学装置および方法
KR20020084786A (ko) * 2001-05-04 2002-11-11 이재웅 선형 선 스캐닝을 이용하는 공초점 영상 형성 장치 및 방법
JP2005189290A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Olympus Corp 走査型レーザー顕微鏡
JP2007114764A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Leica Microsystems Cms Gmbh 走査顕微鏡を用いた検出装置および方法
JP2015138091A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 オリンパス株式会社 走査型レーザ顕微鏡

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131649A (ja) * 2000-08-03 2002-05-09 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh 走査型顕微鏡、走査型顕微鏡法における結像のための光学装置および方法
KR20020084786A (ko) * 2001-05-04 2002-11-11 이재웅 선형 선 스캐닝을 이용하는 공초점 영상 형성 장치 및 방법
JP2005189290A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Olympus Corp 走査型レーザー顕微鏡
JP4573524B2 (ja) * 2003-12-24 2010-11-04 オリンパス株式会社 走査型レーザー顕微鏡
JP2007114764A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Leica Microsystems Cms Gmbh 走査顕微鏡を用いた検出装置および方法
JP2015138091A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 オリンパス株式会社 走査型レーザ顕微鏡

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6433929B1 (en) Scanning optical microscope and method of acquiring image
JP5897563B2 (ja) ライン走査式顕微鏡における同期用システム
US7339148B2 (en) Confocal microscope
US7706584B2 (en) Random access high-speed confocal microscope
KR100689319B1 (ko) 주사형 공초점현미경
JP4526988B2 (ja) 微小高さ測定方法及びそれに用いる微小高さ測定装置並びに変位ユニット
JP5307418B2 (ja) 走査型レーザ顕微鏡
KR19980071039A (ko) 광학현미경장치
JP4725967B2 (ja) 微小高さ測定装置及び変位計ユニット
JP2002098901A (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JPH11237554A (ja) 走査型光学顕微鏡
JPH1068901A (ja) 2次元スキャナ装置
JPH11231223A (ja) 走査型光学顕微鏡
JP2000275534A (ja) 共焦点顕微鏡
JPH01282515A (ja) ビーム走査型光学顕微鏡
JP3331175B2 (ja) 顕微鏡観察装置
JP4792239B2 (ja) 走査型共焦点レーザ顕微鏡
JP4128256B2 (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP4914567B2 (ja) 走査型共焦点顕微鏡
JP4384290B2 (ja) 走査型共焦点顕微鏡
JPH04175713A (ja) 走査型光学顕微鏡
JPH09197288A (ja) 光学顕微鏡
JP2000039562A (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP2004053495A (ja) カラーフィルタの検査装置
JP2010262194A (ja) 走査型顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510