JPH11237529A - 光送受信モジュ−ル - Google Patents

光送受信モジュ−ル

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JPH11237529A
JPH11237529A JP10058806A JP5880698A JPH11237529A JP H11237529 A JPH11237529 A JP H11237529A JP 10058806 A JP10058806 A JP 10058806A JP 5880698 A JP5880698 A JP 5880698A JP H11237529 A JPH11237529 A JP H11237529A
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optical
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裕美 中西
Miki Kuhara
美樹 工原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が単純で光ファイバ端を含まず、光コネ
クタと簡単に着脱できる光送受信モジュールを提供する
こと。 【解決手段】 プラットフォームと、プラットフォーム
の中央に直線状に設けられ光を導く光ガイドと、光コネ
クタに嵌合するためプラットフォームに固定される複数
のガイドピンと、光ガイドの途中に設けられ光ガイドを
進行する光の一部を透過し一部を反射するフィルタと、
プラットフォーム上に固定されフィルタによって反射さ
れた光を感受するフォトダイオード(PD)とよりな
る。ガイドピンを適当な規格の光コネクタに差し込む事
によって光コネクタの光ファイバと、光送受信モジュー
ルの光ガイドが軸心を合わせて対向するようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバに二つ以
上の異なる波長の光信号を一方向あるいは双方向に通
し、基地局と加入者の間で情報を伝送する双方向通信に
おいて、受光素子と発光素子を一体化した光送受信モジ
ュールに関する。特に光コネクタと容易に着脱できるよ
うにした光送受信モジュールを提供する事を目的とす
る。
【0002】[光双方向通信の説明]近年、光ファイバ
の伝送損失が低下し、半導体レーザ(以下LDと略す)
や半導体受光素子(以下PDと略す)の特性が向上して
きた。このため光を用いた様々な情報の伝達が可能にな
ってきた。光を用いる通信であるので光通信という。伝
送されるべき情報の形態としては、電話、ファクシミ
リ、テレビ画像などがある。特に波長が1.3μm帯の
光や、1.55μm帯の光などの長波長の光を用いた通
信の試みが盛んに行われている。最近は、1本の光ファ
イバを用いて信号を双方向に送り、同時に信号を送受信
できるシステムが検討されている。信号を双方向に送る
ので双方向通信と呼ぶ。この方式の利点はファイバ1本
ですむことである。
【0003】図1はこのような双方向通信のうち、異な
る波長の光を用いる波長多重双方向通信の原理図であ
る。一つの局と複数の加入者が光ファイバによって結合
される。ここで加入者は一つだけ図示しているが実際に
は沢山の加入者が存在する。数多くの分岐点があって局
からの光ファイバは多数の光ファイバに分岐して加入者
の装置に至っている。
【0004】局側は、電話やTVの信号をデジタルある
いはアナログ信号として増幅し、この信号によって半導
体レーザLD1を駆動する。この信号は波長λ1の信号
となって光ファイバ1に入る。分波器2によって、中間
の光ファイバ3に導かれる。これが加入者側の分波器4
により光ファイバ5に入り、受光素子PD2によって受
信される。これによって光電変換され、電気信号P3と
なる。電気信号P3は、加入者側の装置によって増幅さ
れ信号処理されて、電話の音声あるいはテレビ画像とし
て再生される。このように基地局から加入者側に向かう
信号を下り信号といい、この方向を下り系と呼ぶ。
【0005】一方加入者側は、電話やファクシミリの信
号を半導体レーザLD2によって波長λ2の光信号に変
換する。λ2の光は、光ファイバ6に入射し、分波器4
によって中間の光ファイバ3に導かれ局側の分波器2を
通って受光素子PD1に入る。局側の装置は、λ2の光
信号をPD1によって光電変換し、電気信号とする。こ
の電気信号は、交換機や信号処理回路に送り込まれて適
当な処理を受ける。このように局側に信号を送る方向を
上り系と呼ぶ。
【0006】以上の説明では、λ1は下り系、λ2は上
り系のみに使われている。しかし実際には同じ波長の光
を、下りと上りの両方に使うことがある。時には二種類
の波長の光のいずれをも上りと下りの伝搬させることも
ある。このような場合、波長による二つの種類の光の分
離が極めて重要な問題になってくる。
【0007】[光の分波器の説明]このように二つの波長
の光を用い、一本の光ファイバによって双方向通信をす
るためには、局側、加入者側のどちらもが光の波長を識
別し光路を分離する機能が必要である。図1における分
波器2、4がその機能を果たす。分波器は、波長λ1と
波長λ2の光を結合して一本の光ファイバに導入した
り、二つの波長の光から一方の光のみを選んで一本の光
ファイバに取り出したりする作用がある。波長多重双方
向通信を行うには、分波器が極めて重要な役割を果た
す。
【0008】現在、いくつかの種類の分波器が提案され
ている。図2〜図3によって説明する。図2の例では、
分波器は光ファイバまたは光導波路によって作られる。
二つの光路8、9が一部分10で近接しており、ここで
光エネルギーの交換がなされる。近接部10の間隔Dや
距離Lによって様々の結合を実現することができる。こ
こで光路8にλ1の光を入射すると、光路11にλ1の
光が出てくる。光路12にλ2の光を入れると光路9に
λ2の光が出てくる。
【0009】図3は、多層膜ミラーを使うものである。
二等辺三角形のガラスブロック13、14の斜辺面に誘
電体多層膜ミラーを形成している。誘電体の屈折率と厚
みを適当に組み合わせて、λ1の光は全て透過し、λ2
の光は全て反射するようにしている。誘電体は45度の
角度で入射した光を透過あるいは反射させる機能を有す
る。この分波器も図1の分波器2、4として利用するこ
とができる。このような分波器は分波・合波器とも呼ば
れる。WDM(wavelength division multiplexer)と
もいう。光ファイバやガラスブロックによる分波器はす
でに市販されている。
【0010】
【従来の技術】加入者側の光送受信モジュールについて
説明する。図16において、局から加入者に向けて敷設
された光ファイバ16の終端が光コネクタ17によっ
て、屋内の光ファイバ18に接続される。加入者の屋内
にあるONUモジュールには、光ファイバWDM21が
設けられる。光ファイバ18と光ファイバ19がWDM
の中で波長選択的に結合されている。光ファイバ18に
光コネクタ22によって、LDモジュール25をつな
ぐ。光ファイバ19には光コネクタ23を介してPDモ
ジュール27を接続する。
【0011】LD25、光ファイバ24は上り系であ
る。1.3μm帯光が加入者側の信号を局へと伝送す
る。光ファイバ26、PDモジュール27は下り系であ
る。局からの1.55μm信号を受けてPDモジュール
27によって光電変換する。送信装置であるLD25は
電話やファクシミリの信号を増幅し、変調する回路や、
電気信号を光信号に変換する半導体レーザなどを含む。
受信装置であるPDモジュール27は、局から送られた
TV信号、電話などの光信号を光電変換するフォトダイ
オードと増幅回路、復調回路などを含む。波長分波器2
1は、1.55μm帯光と1.3μm帯光を分離する作
用がある。この例では、1.3μmを上り系の信号光
に、1.55μmを下り系の信号光として使っている。
【0012】本発明は、二つの異なる波長の光信号を用
いて双方向通信する場合における光送受信モジュールの
改良に関する。光送受信モジュールというのは、発光素
子、受光素子、これらの周辺回路などを含めたものであ
る。これらの要素技術についての従来技術を説明する。
【0013】[従来例に係る半導体発光素子の説明]図
4によって従来例に係る半導体発光素子28を説明す
る。これは半導体レーザチップ(LD)29と、モニタ
用のフォトダイオードチップ30を含むモジュールであ
る。半導体レーザチップ29はヘッダ32の隆起部(ポ
ール)31の側面に固定される。チップの面に平行に光
を発生するからである。ヘッダ32の底面にはフォトダ
イオードチップ30がレーザチップの背面発光が入射す
る位置に固定される。ヘッダ32の下面には適数のリー
ドピン33がある。ヘッダ32の素子取り付け面は、キ
ャップ34によって覆われる。
【0014】キャップ34の中央部には窓35が開口し
ている。半導体レーザ29の光はチップから上下方向に
出る。窓35の直上にはレンズ37がある。これはレン
ズホルダー36によって支持される。レンズホルダーの
さらに上にはハウジング38があって、これの上頂部に
はフェルール39が固定される。フェルール39は光フ
ァイバ40の先端を保持する。フェルールと光ファイバ
の端部は斜め(8度)に研磨してある。戻り光が半導体
レーザに入るのを防止するためである。半導体レーザの
光を光ファイバ40の他端において監視しながらホルダ
ー36をヘッダ32に対して位置決めする。さらにハウ
ジング38をレンズホルダー36に対して位置決めす
る。半導体レーザチップ29、フォトダイオードチップ
30の各電極はワイヤによってリードピン33のいずれ
かに接続される。
【0015】半導体レーザから出た光はレンズによって
絞られ、光ファイバの端部に入射する。半導体レーザは
信号によって変調されているから、この光は信号を伝送
することになる。半導体レーザの出力は反対側にあるモ
ニタ用のフォトダイオードによってモニタされる。1.
3μm〜1.5μmの発振波長は半導体層の材料によっ
て決まる。
【0016】[従来例に係る半導体受光モジュールの説
明]図5によって従来の半導体受光モジュールの一例を
説明する。受光素子チップ41がヘッダ42の上面にダ
イボンドされる。ヘッダ42の下面にはリードピン43
が設けられる。ヘッダ42の上面はキャップ44によっ
て覆われる。キャップ44の中央には光を通すための開
口部45がある。キャップの外側にはさらに円筒形のホ
ルダー46が固定される。これはレンズ47を保持する
ためのものである。
【0017】レンズホルダー46のさらに上には円錐形
のハウジング48が固定される。光ファイバ50の先端
をフェルール49によって固定し、フェルール49がハ
ウジング48によって保持される。フェルール49、光
ファイバ50の先端は斜め研磨してある。
【0018】受光素子の場合も光ファイバに光を通し、
受光素子チップ41の出力を監視しながら、ホルダー4
6の位置と、ハウジング48の位置、フェルール49の
位置を決める。受光素子の半導体層によって、受光可能
な波長が決まる。可視光の場合はSiの受光素子を使う
事ができる。しかし本発明では赤外光を用いる送受信モ
ジュールを対象にするからSiフォトダイオードは不適
当である。赤外光を感受するためにはよりバンドギャッ
プの狭いInPを基板とし、InGaAsやInGaA
sPなどの受光層をもつ化合物半導体の受光素子を用い
る必要がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題点につ
いて述べる。加入者側は、一般の家庭が最も多い。だか
ら光双方向通信は今普及している電話と同じ数だけの市
場の広がりがある筈である。しかし普通のメタル線によ
る電話と同じぐらい安価にしないと一般家庭は購入しな
いだろう。加入者側機器が安価であるということが普及
の条件である。ところが図3の従来例に係る個別のモジ
ュール(LDモジュール、PDモジュール、WDMモジ
ュール)の組み合わせでは安価にできない。これら3つ
の個別モジュールの価格の合計が全体のモジュールの価
格ということになり高価なものになる。
【0020】このような機器の高価額が光加入者系の進
展を妨げている。さらなる進展のためには機器を低コス
トにしなければならない。そこで少しでも部品点数を減
らし、コンパクトにし、低コストにするという試みがな
される。光送受信モジュールについていくつかの低コス
ト化の為の提案がなされている。
【0021】[A.ビーム空間分離型型モジュール(W
DM,PD,LD内蔵レセプタクル)]これは小楠正
大、富岡多寿子、大島茂「レセプタクル型双方向波長多
重光モジュール」1996年電子情報通信学会エレクト
ロニクスソサイエティ大会C−208、P208によっ
て提案されたものである。図6に概略を示す。直方体の
ハウジング60の内部に斜め45度にWDMフィルタ6
1を取り付け、3方の壁にドラムレンズ62、63、6
4を固定している。レンズ62の先にはPD66をハウ
ジング60に取り付けている。レンズ63の先にはLD
68をハウジング60に固定している。レンズ64が外
部の光ファイバ69との接続端となるレンズである。
【0022】実際にはハウジングと、光ファイバを固定
したレセプタクルは着脱自在になっている。光ファイバ
はハウジングに対して抜き差しできる。だから外部につ
ながる光ファイバ69はハウジング60に着脱可能に固
定される。外部からの光ファイバ69がレンズ64、W
DM61によってPD66とLD68に結合される。光
ファイバから出た光はレセプタクル内で空間を伝搬し広
がるからレンズ64、62、63によって集光しパワー
が広がるのを防いでいる。LDは1.3μm光を発す
る。これはWDM61を斜めに透過してレンズ64を経
て光ファイバ69に入り送信光となる。
【0023】光ファイバ69を伝搬して来た受信光は
1.55μm光でありWDM61で反射されてレンズ6
2を経てPD66に入射する。WDMフィルタ61が波
長選択性を持っている。 図3のものよりもかなりコン
パクトになっているがLD、PDは独立の素子を使って
おり、3つの集光レンズを必要とししかもWDM61を
必須としている。軸合わせは難しく寸法は小さくなった
がコスト的には図3のものと殆ど変わらない。
【0024】[B.Y分岐光導波路型モジュール(図
7)]Naoto Uchida, Yasufumi Yamada, Yoshinori Hib
ino, Yasuhiro Suzuki & Noboru Ishihara, "Low-cost
Hybrid WDM Module Consisting of a Spot-size Conver
ter Integrated Laser Diode and a Waveguide Photodi
ode on a PLC Platform for Access Network Systems",
IEICE TRANS. ELECTRON., VOL.E80-C, NO.1 ,p88, JAN
UARY 1997 によって提案されたものである。図7によっ
てこれを説明する。絶縁性Si基板70の上に石英系の
透明な光導波路部71を設けている。光導波路部71の
一隅は切りかかれた段部72となっている。不純物をド
ープすることによって、光導波路部分71に細いY分岐
した導波路73、74、76、77、78を形成してい
る。
【0025】このモジュールには二つのY分岐がある。
初めのY分岐の交差点にWDMフィルタ75が埋め込ん
である。WDM75は1.55μmを反射し、1.3μ
mを透過する波長選択作用がある。段部72には電極パ
ターン79、80、81、82が蒸着してある。底部に
電極をもつLEDまたはLD83が段部72の電極パタ
ーン79、80にボンドしてある。これは1.3μmを
発光する端面発光型のLED又はLD83である。端面
の発光点85から光が出る。
【0026】より後方の電極パターン81、82には
1.3μmを感受するための端面感受型のPD84がボ
ンドしてある。光ファイバを伝搬してくる光88は、
1.3μmと1.55μmを含む。これが導波路74に
入りWDMフィルタ75に至る。WDM75によって
1.55μmは反射され光導波路73から光87となっ
て別に光ファイバを通って戻って行く。1.3μmはさ
らに進行してY分岐の導波路77、78の両方に入る。
LED83に至るものは無駄な光である。PD84に入
ったものは受信光として検出される。LED83は送信
光を発する。これは1.3μmの光であるが導波路7
8、WDM75、導波路74を通過し、出力光になる。
【0027】個々においてWDMは1.55μmを排除
するためにのみ設けられている。なんといってもこの提
案の最大の困難は、平面Y分岐導波路の製造が難しいと
いうことである。直線導波路を作るのは簡単であるが、
石英導波路部分に彎曲したY分岐導波路を作るのは容易
でない。導波路73、74に直接に光ファイバ端を接合
するということも困難な作業である。結局これとて光送
受信モジュールを安価に作るという訳にはいかない。
【0028】[C.上方反射WDM型モジュール;図
8]宇野智昭、西川透、光田昌弘、東門元二、松井康
「表面実装型LD/PD集積化モジュール」1997年
電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会、
C−3−89p198(1997)に提案されたもので
ある。LDとPDを同一基板上に実装することによって
量産化、小型化を狙ったものである。図8によってこれ
を説明する。Si基板90を直線状に切り欠いてV溝9
1を形成する。V溝91に光ファイバ92を挿入固定す
る。光ファイバの光路の途中で斜めに深い斜め溝93を
切り込む。光ファイバ92の一部も切れてしまう。光フ
ァイバ92と切り離された光ファイバ切断片94ができ
る。斜め溝93にWDMフィルタ95を差し込んで固定
する。WDM95の上方にV溝を跨ぐようにしてPD9
6を取り付ける。一方Si基板90の後方には段部97
を切り欠いておき、ここにLDチップ98を固定する。
LD98は1.3μm送信光99を発する。これが光フ
ァイバ92、WDM95を通り外部へと伝搬して出て行
く。外部からの1.55μm受信光100はWDM95
で反射されPD96によって受信される。これは光路を
上向きに分岐させている。
【0029】構造は簡単であるように見える。しかし光
ファイバを定位置に埋め込み固定し、LDと調芯結合
し、しかもPDと位置合わせして感度を十分に取るのは
難しい。シングルモードファイバはコア径は10μm、
クラッド径は125μmであるからWDMフィルタを挿
入するために太いクラッドまで切り取る必要がある。結
局2本のファイバが、125μm+WDMの分だけ離れ
たのと同じ状態になる。この広いギャップのために光フ
ァイバ94、92間での損失がふえる。LD98からの
光がギャップで洩れて光ファイバ92に十分に入らず、
損失が増える。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の光送受信モジュ
ールは、プラットフォームと、プラットフォームの中央
に直線状に設けられ光を導く光ガイドと、光コネクタに
嵌合するためプラットフォームに固定される複数のガイ
ドピンと、光ガイドの途中に設けられ光ガイドを進行す
る光の一部を透過し一部を反射するフィルタと、プラッ
トフォーム上に固定されフィルタによって反射された光
を感受するフォトダイオード(PD)と、光ガイドの延
長上に設けられる送信光を発する発光素子(LD、LE
D)とよりなる。ガイドピンを適当な規格の光コネクタ
に差し込む事によって光コネクタの光ファイバと、光送
受信モジュールの光ガイドが軸心を合わせて対向するよ
うにしている。光コネクタの光ファイバを伝搬してきた
受信光は光ガイドからフィルタによって反射されPDで
検出され、LD、LEDで発生した送信光はフィルタを
透過し光コネクタの光ファイバに入射する。
【0031】光ガイドは、透明な材料の中に一部不純物
をドープして屈折率を上げることによって形成される直
線の導波路である。材料の一部に形成されるものであっ
て光ファイバを貼り付けるのではない。無機ガラス質の
透明材料を使う事ができる。透明のプラスチック材料で
あってもよい。もっとも良いのは石英である。
【0032】本発明の光送受信モジュールは単一波長
(λ)を送受信に使う場合にも使える。その場合、光ガ
イドの途中に設けるフィルタはその波長の光を一定比率
で透過し反射できるものである。一波長の他に二つの異
なる波長の光(λ1、λ2)を送信と受信に分けて利用
する場合にも本発明を適用できる。その場合光ガイドの
途中に設けるフィルタは、一方の波長λ1の光をほぼ1
00%反射し、他方の波長λ2をほぼ100%の比率で
透過するものとする。つまりこの場合はWDMフィルタ
である。
【0033】フィルタは一定波長の光に対して反射透過
の比率が決められるので屈折率の異なる誘電体の多層膜
によって作製することができる。例えばガラス基板の上
に適当な屈折率厚みの誘電体の多層膜を積層したものを
フィルタとすることができる。あるいは、透明な高分子
材料の上に誘電体多層膜を積層したものであっても良
い。
【0034】受光素子としてInP基板、InGaAs
受光層或いはInGaAsP受光層のものを使用する事
ができる。その場合、信号光は1.3μm、1.55μ
m等近赤外光を用いる事ができる。それに対応して半導
体レーザはInGaAsP系のものを用いる。
【0035】或いは受光素子として、Si−PDを使う
こともできる。その場合は0.7〜0.8μmの可視光
を用いることができる。半導体レーザとしてはGaAl
As系のものを使うことができる。表面入射型のPDを
勿論使う事もできる。裏面入射型のPDを使う事もでき
る。またPDの近傍に増幅器を設置し光電流を増幅して
からモジュールの外部に取り出すようにすると良い。こ
うすると微弱な光信号を受信でき外部ノイズの影響を受
けにくい。
【0036】ガイドピンの直径、長さ、間隔などは光コ
ネクタと嵌合できるように決める。例えばMTコネク
タ、ミニMTコネクタと嵌合できるようにガイドピンの
直径、長さ、間隔などを決める。
【0037】
【発明の実施の形態】図9によって本発明の一例にかか
る光送受信モジュールを説明する。プラットフォームと
してここではフォトリソグラフィ技術などが成熟してい
るSi基板を使う。もちろんSi基板の他に、セラミッ
ク板や高分子板、さらに金属板を用いることもできる。
Siプラットフォーム110には長手方向(x方向)に
光ガイド114、115が形成されている。これはSi
2 の一部に屈折率の高い部分を作る事によって形成す
る。
【0038】図10に光ガイドの断面図を示す。Si基
板110の上面を一部酸化或いはスパッタリングによっ
てSi基板の上にSiO2 バッファ層111を形成す
る。その上にスパッタリング或いはCVD法によりGe
を添加した高屈折率SiO2 層を堆積させる。マスクを
使って高屈折率部分の中央部のみを残す。さらに低屈折
率のSiO2 クラッド層113によってこれを覆う。こ
のようにして光ガイド114、115が直線状に作製さ
れる。光ガイドは周囲より高屈折率であるから光を導く
作用、導波作用がある。
【0039】光ガイド114、115の中点の近くにお
いてこれと直交する(y方向)横溝116、117を切
り欠く。これも光を導くものである。単に横溝としても
良い。その場合は光は空間を伝搬するので多少広がる。
光路が短いのでそれでもさしつかえない。これもGeド
ープの導波路型の光ガイドとしても良い。導波路とすれ
ば光の広がりを抑制できる。
【0040】長手方向(x方向)に2本のV溝118、
119をエッチング法によって設ける。V溝の上にガイ
ドピン120、121を固定する。ガイドピンは金属
棒、プラスチック棒、或いはセラミック棒などである。
固定には接着剤を用いることができる。ガイドピンの本
数、長さ、直径、間隔などはこのモジュールを着脱する
べき対象である光コネクタの穴に合わせて決定する。穴
が3つ、或いは4つの光コネクタが相手方であれば、ガ
イドピンも3つ或いは4つにする。
【0041】ガイドピン120、121と、光ガイド1
14の相対距離が重要である。光コネクタの穴にガイド
ピンを差し込んだ時に、光コネクタの光ファイバと、光
ガイド114が正確に対向するようにしなければならな
い。ガイドピンと光ガイドは平行である事が望ましい。
しかしガイドピンと光ガイドは平行でなくても良い。端
面において、光コネクタの光ファイバと光ガイドが合致
すれば良いのである。
【0042】V溝118、119の終端部は傾斜面12
2、123となっており、これより後ろは、より高く平
坦な後平面124となっている。後平面124には横方
向(y方向)に伸びる複数の電極125〜131が印刷
される。これらの電極は送信光を発する半導体レーザ
(LD)132と、モニタ用のフォトダイオード(P
D)と外部回路を接続するために必要である。光ガイド
115の延長上で後平面124の前端にはLD132が
固定される。LD132から出射した光が光ガイド11
5に入る位置に設定する。LD132の底部の電極は電
極125にボンディングされ、上部の電極はワイヤによ
って電極126に接続される。電極125、126によ
ってLD駆動電流が供給される。
【0043】LD132の背後にはモニタ用のPD13
3が固定される。これはLD132の出力を監視するた
めのものであり受信用のPDではない。PD133の底
部電極は電極パターン128に半田付けしてある。PD
133の上部電極はワイヤで電極パターン127に接続
してある。LD132とPD133とは高さが違うので
例えば図12のような工夫をする。
【0044】図12において、LD132は発光部の方
を下にしてプラットフォームに固定してある。LD13
2の前方光146は光ガイド115の後尾に入射する。
LD132の後方光147、148はモニタPD133
の側面に一部が当たるが、側面では感受できない。そこ
でLD132とPD133の間には窪み153を穿って
おく。さらにPD133は裏面入射型とする。後方光1
48は傾斜面154に当たり反射されてPD133に裏
面から入射する。これがPDによって検出される。これ
はレーザ132のパワー変動を監視するだけで信号を受
信するのではない。
【0045】さて前方のSiO2 クラッド層113に
は、先述の光ガイド114、115と横溝116、11
7の交点Qを通って、光ガイドと横溝の二等分線の方向
に斜め溝134が刻んである。光ガイドと横溝のなす角
度がΦであると、Φ/2の角度をなすように斜め溝13
4の方向を決める。Φ=90度でなくても良い。しかし
Φ=90度が作りやすいので以後Φ=90度の例につい
て述べる。その場合斜め溝134が光ガイド114、1
15となす角度は45度である。
【0046】Q点において斜め溝134にフィルタ13
6が差し込んである。フィルタは誘電体多層膜よりなる
ものである。基板は透明のガラス或いは高分子材料であ
る。基板の上に2種類の適当な屈折率と厚みの誘電体膜
を交互に積層することによって反射透過の選択性、ある
いは波長選択性を与えるようにしている。
【0047】送信光も受信光も同じ波長(λ)の光を使
う場合は、異なる時刻に(交互に)送信、受信を繰り返
すことになる。これをピンポン伝送と呼ぶ。例えば1.
3μmを送信し、1.3μmを受信するようになる。そ
の場合はフィルタ136はその波長の光をある一定比率
で透過し反射するようにする。例えば45度入射の光
を、透過:反射=1:1というように分離する作用をフ
ィルタ136に与える。
【0048】送信光と受信光の波長が異なる場合は同時
双方向通信が可能である。送信光がλ2、受信光がλ1
であるとする。その場合は、フィルタ136は、45度
入射で送信光λ2はほぼ100%透過し、受信光λ1は
ほぼ100%反射するものとする。このような波長選択
性を有するフィルタを用いることになる。つまりそのと
きはWDMフィルタとなる。横溝117の上にはPD1
37を固定する。これは受信用のPDである。先ほどの
モニタPD133と区別しなければならない。
【0049】光ガイド114の先端が光出入点135と
なる。基地局からの信号は光出入点135から光ガイド
114に入る。これがフィルタ136によって反射され
て横溝117を進みPD137に入って検出される。こ
の場合もPDと光路の高さが違うので図11のような工
夫をする。これはyz面の断面図である。光ガイド11
4からフィルタ136で反射された受信光は空間である
横溝117をすすみ傾斜面143に当たって上方に反射
され裏面入射型PD137に裏面から入る。このPD1
37は上方に受光部141、上頂面にp電極142があ
る。底面にリング状のn電極140があり、プラットフ
ォームの上面144にボンディングされる。
【0050】以上の構成においてその作用を述べる。相
手方の光コネクタの穴にガイドピンを差し込むと光コネ
クタとこのモジュールが合体される。その時、光コネク
タの光ファイバが、光ガイド114に丁度対向する。光
ファイバを伝搬してきた局からの光は、光ガイド114
を進みフィルタ136で反射され横溝117を通り、受
光素子137に入射してこれによって受信される。一方
LD132で生じた送信光は光ガイド115からフィル
タ136を透過し光ガイド114から光ファイバへと出
射してゆく。このように本発明の光送受信モジュールは
光ファイバが付いていないので尾を引きずらない。ガイ
ドピンによって光コネクタに差し込むことによって光フ
ァイバと結合するようになっている。
【0051】図14はプラットフォームをケースに収容
した状態を示している。ケース171に収容したモジュ
ール170である。前方に2本のガイドピン120、1
21が突出している。光コネクタの穴に差し込むための
ものである。後方の底面には垂直に複数のリードピンが
突出している。内部の電極パターンに接続され、LD、
PD、モニタPD等に駆動電力、送信信号を与え、或い
は受信信号、LDパワー信号などを取り出す為の端子で
ある。
【0052】図15には信号処理ボードに取り付けた本
発明の光送受信モジュールに、光コネクタが嵌合した状
態を示している。信号処理ボード189は、送信すべき
信号を送信に適した形に変換し、受信信号を増幅し再生
すべき回路等を含む。それに加えて信号処理ボード18
9には本発明の光送受信モジュール170が半田付けさ
れている。MTコネクタ、或いはミニMTコネクタなど
の光コネクタ180には、ガイドピン120、121に
対応する位置に穴183、184があり、その中間位置
には光ファイバ181の終端部が位置している。光コネ
クタ180の穴にガイドピンを差し込む事によって光フ
ァイバ181が光ガイド114に対向するようになる。
局側から1.55μmの光が伝送されこれが光ガイド1
14に入りフィルタ136で反射され、PD137で検
知される。
【0053】一方LD132の光は光ガイド115、1
14から光ファイバ181に入って局側へと伝送され
る。このような本発明の光送受信モジュールは、みずか
ら光ファイバを持たないが、光コネクタに簡単に着脱す
ることができる。図13は図9とは別異の実施例のメタ
ライズパターンを示す。破線によって示すのが、光ガイ
ド114、115の線である。側方にあるメタライズパ
ターン156、157はPDの為のものである。PDの
p電極(アノード)とn電極(カソード)が接続され
る。後方平坦面にあるパターン155はAMPの底面電
極を半田づけする面である。パターン160にはLDを
固定する。ストライプ電極の方はワイヤによってパター
ン161と接続する。モニタPDはパターン159の上
に取り付ける。PDのp電極はワイヤでパターン158
につなぐ。
【0054】
【発明の効果】以上に述べた公知技術に対して本発明は
全く発想を異にする。従来例がいずれも光ファイバ付き
のモジュールと言う概念であるのに対し、本発明は光コ
ネクタと嵌合するモジュールという概念を基本にしてい
る。光コネクタに光ファイバがついておりこれと嵌合す
るのであるから光ファイバを含む必要がない。だから光
ファイバはモジュールに含まれない。光ファイバを固定
するものは不要である。本発明の利点を述べる。
【0055】(1)第1の利点は光コネクタに容易に嵌
合できるということである。特に図9の実施例では最近
どんどん用途が広がっているMTコネクタ、もしくはミ
ニMTコネクタと直接嵌合できるように、Siプラット
フォームに直接ガイドピンを固定してある。例えば基板
にV溝を形成しておきここにガイドピンを挿入固定する
ことによって精度良いモジュールを作製することができ
る。このように既存の光コネクタに嵌合できるというの
が本発明の第1の特徴である。
【0056】(2)第2番目の特徴は、Siプラットフ
ォームの上に光ガイドを設けその中間点にWDMフィル
タを設けたことである。単純で直線的な光ガイドを形成
するだけである。表面導波路によるWDMカップラ(図
2、図7)やフィルタは形成しない。表面導波路による
光回路のことをPLC(Planar Lightwave Circuit)と
呼ぶ。図2のWDMフィルタや図7の光送受信モジュー
ルはY分岐や近接部、彎曲部を含むPLCによって作製
されている。分波合波機能や波長選択機能を持たせるに
はそのような複雑な構造物を必要とする。しかし彎曲、
分岐や近接部を含む光導波路は作製が難しい。本発明は
屈折率変化をつけた導波路を作るがこれは直線である
し、分岐、彎曲、近接部等を全く含まない。本発明で利
用する光ガイドは、光導波路というよりは、単に、光の
ガイドである。シングルモードの光ガイドであるが、直
線であるから製作は簡単であり歩留まりは高い。
【0057】PLC技術においては、WDM機能や、Y
分岐機能などを光導波路に持たせてできるだけ高機能化
しようというのが現在の趨勢である。本発明はそのよう
な道を取らない。むしろ単純で直線の導波路を基板上に
(プラットフォーム)1本作るだけである。端面におい
て光ファイバを接着するとすれば位置合わせが難しく接
着後も位置ズレが起こったりする。本発明は光ファイバ
端面を接着するというような事はしない。光ファイバ側
面も接着しないのである。
【0058】図10の光ガイドの断面図を示す。光ガイ
ドの長手方向をx方向として、これはyz面である。S
i基板110の上にSiO2 バッファ層111が作製さ
れる。これは火炎堆積法やスパッタリングなどによって
作製できる。その上にさらにGe添加高屈折率SiO2
層112を作製する。フォトエッチング法によって高屈
折率層をストライプ状に残し後は削除する。そしてその
廻りと上部にSiO2のクラッド層113を形成する。
これらSiO2 層は火炎堆積法やスパッタ法などによっ
て堆積させる事ができる。高屈折率のGe−SiO2
112がコアになり、その外側の低屈折率SiO2 11
3がクラッドとなる。分岐、彎曲のない直線的なガイド
であるから簡単に作ることができる。
【0059】(3) 第3の特徴は、1枚のSiプラッ
トフォームに、光ガイドと、ガイドピン溝を形成するた
め、本発明のモジュールは、他の光コネクタと低損失で
嵌合できるということである。成熟したマスク合わせ技
術やフォトエッチング技術を使う事ができるのでガイド
ピンの丁度中間に光ガイド端面がくるようにできる。相
手方のコネクタはピンの中間に光ファイバ端面を持つも
のだとすれば、本発明のモジュールの光ガイドと、相手
側光ファイバ端面を精密に対向させることができる。
【0060】(4) 本発明の第4の特徴は、WDM機
能を薄膜のWDMフィルタによって実現することによ
り、モジュールを小型化できるということである。透明
高分子、ガラスの上に誘電体多層膜を積層するので小型
のWDMとなる。図9の実施例では、略90度受信光を
曲げている。曲げられた受信光は、図11のような溝構
造117の中を通過した後、例えば角度45度の反射面
で上方向に曲げられ裏面入射側の受信PDに入射する。
【0061】(5) ここで受信信号を増幅する増幅器
(AMP)を同じSiプラットフォームの上に配置する
事によって、受信器としての感度特性がさらに向上す
る。外部に増幅器を設けるとそれまでのワイヤ、リード
ピンなどで外部ノイズが混入することもある。本発明は
光電流を直ちに増幅するのでノイズに強く感度を増強で
きる。
【0062】(6)送信側のLDはそれだけでもよい
が、モニタPDを設けても良い。その場合LD及びモニ
タPDは例えば図12のように配置することができる。
図12において、光ファイバとLD間はバットジョイン
トである。モニタPDは裏面から光が入射する裏面入射
型である。
【0063】(7)さらに、Siプラットフォームの上
に金のメタライズパターンを形成し、外部回路への接続
を可能とすることもできる。図13は外部と導通するた
めのメタライズパターンの例を示す図である。図9と図
13以外のメタライズパターンも可能である。
【0064】(8)図14はキャップをかぶせた外観の
図である。外観はガイドピンとリードピンだけが突出し
ているが単純な形状である。光ファイバの尾をひいてい
ない。図15は局側から来た光ファイバとMTコネクタ
で嵌合した図である。簡単に光コネクタと着脱できる光
送受信モジュールである。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長多重双方向通信を示す概略図。
【図2】光導波路又は光ファイバを用いた光カップラま
たはWDMフィルタの概略図。
【図3】四角柱ガラスブロックの対角線上の面に誘電体
多層膜を積層した光カップラあるはWDMの概略図。
【図4】従来の半導体発光素子(LD)の例を示す断面
図。
【図5】従来の半導体受光素子(PD)の例を示す断面
図。
【図6】従来例にかかるレセプタクル型波長多重光送受
信モジュールの概略構成図。
【図7】従来例にかかるY光導波路型光送受信モジュー
ルの概略斜視図。
【図8】従来例にかかる上向きWDMを持つ光送受信モ
ジュールの概略断面図。
【図9】本発明の実施例にかかる光送受信モジュールの
斜視図。
【図10】本発明においてプラットフォームの上に作製
する光ガイドの断面図。
【図11】裏面入射型のPDを用いて受信する実施例の
断面図。
【図12】本発明においてLDの発光強度を監視するた
めのモニタ用のPDを設けた場合の光送受信モジュール
断面図。
【図13】本発明の実施例においてプラットフォームの
メタライズパターンの例を示す平面図。
【図14】本発明の実施例に係る光送受信モジュールの
外観図。(a)は平面図、(b)は側面図。
【図15】本発明の光送受信モジュールとMTコネクタ
とを連結した状態を示す平面図。
【図16】従来の加入者側の光送受信モジュ−ルの構成
例を示す概略図。
【符号の説明】
1光ファイバ 2分波器 3光ファイバ 4分波器 5光ファイバ 6光ファイバ 7光ファイバ 8光路 9光路 10近接部 11光路 12光路 13ガラスブロック 14ガラスブロック 15誘電体多層膜 16光ファイバ 17光コネクタ 18光ファイバ 19光ファイバ 20近接部 21WDM 22光コネクタ 23光コネクタ 24光ファイバ 25LDモジュール 27PDモジュール 28半導体発光素子 29LDチップ 30PD 32ヘッダ 33ピン 34キャップ 35窓 36レンズホルダー 37集光レンズ 38ハウジング 39フェルール 40光ファイバ 41フォトダイオードチップ 42ヘッダ 43ピン 44キャップ 45窓 46レンズホルダー 47集光レンズ 48ハウジング 49フェルール 50光ファイバ 60ハウジング 61WDMフィルタ 62〜64ドラムレンズ 65ホルダー 66PD 67ホルダー 68LD 69ファイバ 70基板 71光導波路部分 72段部 73導波路 74導波路 75導波路 76導波路 77導波路 78導波路 79電極パターン 80電極パターン 81電極パターン 82電極パターン 83LED 84PD 85発光点 86入射点 87自由空間光 88自由空間光 90Si基板 91V溝 92光ファイバ 93斜め溝 94光ファイバ切断部 95WDMフィルタ 96PD 97段部 98LD 99送信光 100受信光 101反射受信光 110Si基板 111SiO2 バッファ層 112高屈折率SiO2 層 113SiO2 クラッド層 114光ガイド 115光ガイド 116横溝 117横溝 118V溝 119V溝 120ガイドピン 121ガイドピン 122傾斜面 123傾斜面 124後平面 125電極 126電極 127電極 128電極 129電極 130電極 131電極 132LD 133モニタPD 134斜め溝 135光出入点 136フィルタ 137受信PD 138増幅器 139ワイヤ 140n電極 141受光部 142p電極 143傾斜面 144上面 145反射光 146前出射光 147後出射光 148後出射光 149反射光 153窪み 154傾斜面 156〜162電極パターン 170モジュール 171ケース 175リードピン

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平板状のプラットフォームと、プラッ
    トフォーム上に直線状に形成された光を通す為の光ガイ
    ドと、光ガイドの途中に設けられ一部の光を反射し一部
    の光を透過することによって光ガイドを通る光を分ける
    フィルタと、フィルタによって反射された光を受信する
    ためプラットフォームに固定されたフォトダイオード
    と、光ガイドの延長上においてプラットフォーム上に設
    けられ送信光を光ガイドへ送り出す発光素子(LD、L
    ED)と、光コネクタと嵌合するためプラットフォーム
    の端部に固定される複数のガイドピンとよりなる事を特
    徴とする光送受信モジュール。
  2. 【請求項2】 光ガイドが、直線の光導波路よりなり、
    その中間地点に1波長を所定の比に分岐させるフィルタ
    を光ガイドに対し略45度に配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の光送受信モジュール。
  3. 【請求項3】 光ガイドが、直線の光導波路よりなり、
    その中間地点に、フォトダイオードによって受信すべき
    1波長を略100%反射し、レーザダイオードから放射
    されたもう一つの波長の光を略100%反射する波長選
    択性のフィルタを略45度に配置した事を特徴とする請
    求項1に記載の光送受信モジュール。
  4. 【請求項4】 光ガイドが石英系の光導波路で形成され
    ている事を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の光送受信モジュール。
  5. 【請求項5】 光ガイドが透光性の高分子材料からなる
    光導波路によって形成されていることを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の光送受信モジュー
    ル。
  6. 【請求項6】 フィルタが透光性の高分子薄膜上に光学
    的多層膜を形成してなることを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載の光送受信モジュール。
  7. 【請求項7】 フィルタが透光性のガラス基板上に光学
    的多層膜を形成してなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の光送受信モジュール。
  8. 【請求項8】 フォトダイオードがSiフォトダイオー
    ドであり、発光素子がGaAlAs半導体レーザである
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光送
    受信モジュール。
  9. 【請求項9】 フォトダイオードが、InGaAsもし
    くはInGaAsP系よりなり、発光素子がInGaA
    sP半導体レーザであることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の光送受信モジュール。
  10. 【請求項10】 ガイドピンのピッチが、MTコネクタ
    またはミニMTコネクタと嵌合できるものであることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光送受信モ
    ジュール。
  11. 【請求項11】 略45゜に反射された光が、直線導波
    路と略90度で交差する導波路に導かれた後、フォトダ
    イオードによって受信されることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の光送受信モジュール。
  12. 【請求項12】 受信用フォトダイオードが裏面入射型
    であり、光導波路溝の終端に形成された斜面によって反
    射された光を受光することを特徴とする請求項1〜11
    のいずれかに記載の光送受信モジュール。
  13. 【請求項13】 半導体レーザの後方にモニタ用フォト
    ダイオードを設け、半導体レ−ザの後方に設けた光導波
    路溝の終端に形成された斜面によって反射された光をモ
    ニタ用フォトダイオードによって受光するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の光送
    受信モジュール。
  14. 【請求項14】 フォトダイオードの近傍に増幅器を配
    置したことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記
    載の光送受信モジュール。
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