JPH11236811A - 車両用のオイルクーラ - Google Patents

車両用のオイルクーラ

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JPH11236811A
JPH11236811A JP5622998A JP5622998A JPH11236811A JP H11236811 A JPH11236811 A JP H11236811A JP 5622998 A JP5622998 A JP 5622998A JP 5622998 A JP5622998 A JP 5622998A JP H11236811 A JPH11236811 A JP H11236811A
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JP
Japan
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plate
aluminum
flange
cover body
cooling element
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Pending
Application number
JP5622998A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ichihara
孝之 市原
Akizuna Nakagaki
昭綱 中垣
Tsugio Suzuki
次男 鈴木
Katsuhiro Isoda
勝弘 磯田
Masaya Hashimoto
昌弥 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Tennex Corp
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Publication date
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム製のオイルクーラとして、冷却
エレメントをカバー体に結合するに当たり、固定用フラ
ンジの破損を招くことなく、強固な固定が可能でシール
性を確保する。 【解決手段】 耐食性のアルニミウム板からなる下向き
皿状の第1プレート12aと上向き皿状の第2プレート
12bの間に波状有孔のフィンプレート12cを介在さ
せた単位プレート部材を多段に積層し、その最上段の第
1プレート12a上には、アルミニウム製で肉厚な菱形
ブロック状をなし中央通孔15aを有するフランジ15
の両側部に段付きのねじ挿通孔15bを設け、そこに鉄
製ボルト17の角形頭部17aを下にして嵌め込むと共
に下面にはアルミニウムのシートプレート19を取付け
たフランジ15を固着して冷却エレメント12となし、
フランジ15の上面にはガスケット18を介在させてボ
ルト17のねじ軸部17bをアルミ鋳物製のカバー体1
1の通孔にそれぞれ挿通し、カバー体11の上方からボ
ルトのねじ軸部17bにナット20をねじ込んで冷却エ
レメント12をカバー体11に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の軽量化に役
立つと共に冷却エレメントの腐食を招かず、しかもカバ
ー体に対する取付けが強固であるようにした車両用のオ
イルクーラに関する。
【0002】
【従来の技術】バス,トラック及び建設車両等に搭載さ
れるディーゼルエンジンでは図7のようにエンジンブロ
ックEbの側面にオイルクーラOcを配設し、その冷却
エレメントEを図8(a)のようにエンジンブロック側
壁から突出させてシリンダ周囲のウォータジャケットE
jに臨ませる(いわゆる外置き型)か、又は同図(b)
のように側壁内に埋込んでウォータジャケットEjに臨
ませる(いわゆる内蔵型)かし、ラジエータRからポン
プPにより循環させられる冷却水を実線矢印のように取
入れる一方、オイルパンOpからエンジンの摺動部分や
軸受部分に送られる潤滑油を点線矢印のように対向させ
て取入れて熱交換させ、オイルの温度を所定に保つよう
にしている。
【0003】その外置き型のオイルクーラOcの一例を
示せば図9のとおりであり、下側が開放された帽子状の
カバー体1と内部に収容される冷却エレメント2からな
り、カバー体は肉厚が5ないし10mm程度のアルミニ
ウム鋳物(ダイカスト)製で、平面長方形又は楕円形を
なし、開放端部周辺にフランジ部1aを備え、一側壁に
は冷却水の取入れ口1bが設けられ、上壁にはオイルの
入口1cが冷却水の取入口1bの反対側にあり、出口1
dが同じ側にあるように設けられている。
【0004】一方、冷却エレメント2は肉厚が0.3ない
し0.4mm程度のステンレス鋼板からなる多板式のもの
で、平面形状をカバー体1と同じくし、下向き皿状の第
1プレート2aと上向き皿状の第2プレート2b及び両
者の間に配設される有孔波形のフィンプレート2c(こ
れは鋼板の場合もある)からなり、第1プレート2aは
長手方向の両側部にカバー体のオイル入口1c又は出口
1dに整列する上向きパイプ部2a1を備えると共に周
辺につば2a2を持ち、最上段以外のものは上面にプレ
ス加工した多数のスペース維持用の突子2a3を有し、
又第2プレート2bは最下段のもを除いて長手方向両側
部に下向きパイプ部2b1を備えると共に周辺につば2
2を持ちかつ下面には多数のスペース維持用の突子2
3を有している。
【0005】そして、内側にフィンプレート2cを介在
させながら第1プレート2aと第2プレート2bを向い
合せて熱交換用の単位プレート部材となし、上段の単位
プレート部材の第2プレート2bの下向きパイプ部2b
1に下段の単位プレート部材の第1プレート2aの上向
きパイプ部2a1を嵌挿し、かつその外側にステンレス
鋼製のスペーサリング4を嵌め合せながら複数段積層
し、最上段の第1プレート2aの上向きパイプ2a1
はステンレス鋼又は鉄製菱形状のカバー体結合用のフラ
ンジ5の中央通孔5aを嵌合し、最下段の第2プレート
2bの両側部下面に補強用のプレート6を添設し、それ
ら全体がろう付けされて冷却エレメント2をなしてい
る。
【0006】上記のような冷却エレメント2がカバー体
1内に収容され、両側のフランジ5の上にシール用のガ
スケット8を介在させると共にその中央通孔5aをオイ
ル入口1c又は出口1dに合せつつ、カバー体1の上壁
内面に当接され、フランジ5の二つのねじ孔にそれぞれ
上方から鉄製のボルト7がねじ込まれて、カバー体1に
組付けられ、又カバー体1の開放端部に冷却水ガイド用
のステンレス鋼板製の仕切板3がビス止めされてオイル
クーラOcをなし、このオイルクーラOcはカバー体開
放端部周辺のフランジ部1aが複数箇所においてガスケ
ット8介在のもとにボルト7によりエンジンブロックE
bの壁面に取付けられる。
【0007】その使用時には、オイルパンから吸い上げ
られたオイルがカバー体1の入口1cからエレメント2
の各単位部材中に流入する一方、ラジエータ側の冷却水
が反対側の取入れ口1bから導入され、各単位部材同士
の間隙及び周囲を流れてオイルとの熱交換が行われ、冷
却されたオイルは出口1dからエンジンの摺動部や軸受
部に送られ、冷却水は仕切板3の反対側に設けられた流
出口3aからウォータジャケットWjに出てシリンダー
周面に流されていく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上気オイル
クーラの第1,第2の皿状プレート2a,2b,フィン
プレート2c,スペーサリング4,フランジ5等の構成
部品にはステンレス鋼又は鉄材が用いられていたが、最
近では車両の軽量化やコスト低減のため、アルミウム製
とすることが望まれており、その場合、プレート部材に
は接合を要する面にろう材層を被着し、冷却水と接する
面には犠牲材層を被着したアルミニウムのクラッド材を
用い、肉厚なフランジや間隔子には通常のアルミニウム
片を用いることになるが、冷却エレメントをカバー体に
固定したり、カバー体をエンジンブロックに固定するボ
ルトには強度と締付けトルクの関係から鉄製のものを用
いざるを得ず、そのため、アルミニウム製のフランジに
対し、鉄製のボルトをねじ込んだ際、締付けトルクを大
きくするとねじ山が破損する恐れがあり、カバー体に対
し充分な面圧が得られず、シール性に問題を生じること
になる。(鋳鉄製のシリンダブロックに対してはこのよ
うな問題は生じない。)
【0009】そこで、この発明はオイルクーラ全体アル
ミニウム製としても、冷却エレメントをカバー体に結合
するに当たり、固定用フランジの破損を招くことなく、
充分な綿付けが可能で、しかも結合部分からの水洩れを
防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題のもとにこの発
明は車両用のオイルクーラとして、第1に、耐食性のア
ミニウム板からなる下向き皿状の第1プレートと上向き
皿状の第2プレートの間に波状有孔のフィンプレートを
介在させた単位プレート部材を多段に積層し、その最上
段の第1プレートの両側部上には、アルミニウム製でブ
ロック状をなし中央通孔を有し両側部に鉄製ボルトの角
形頭部を下にしてそれぞれ嵌め込んだフランジをそれぞ
れ固着して冷却エレメントとなし、各フランジに装着し
たボルトのねじ軸部をアルミニウム鋳物からなるカバー
体に設けた通孔にそれぞれ挿通し、カバー体の上方から
各ボルトのねじ軸部に鉄製のナットをそれぞれ螺合し
て、冷却エレメントをカバー体に固定するようにしたこ
とを特徴とし、第2には、耐食性のアルミニウム板から
なる下向き皿状の第1プレートと上向き皿状の第2プレ
ートの間に波状有孔のフィンプレートを介在させた単位
プレート部材を多段に積層し、その最上段の第1プレー
トの両側部上には、アルミニウム製でブロック状をなし
中央通孔を有し両側に鉄製ボルトの角形頭部を嵌め込ん
だフランジをそれぞれ固着して冷却エレメントとなし、
各フランジに装着したボルトのねじ軸部をアルミニウム
鋳物からなるカバー体の通孔にそれぞれ挿通し、カバー
体の上方から各ボルトのねじ軸に鉄製のナットをそれぞ
れ螺合して、冷却エレメントをカバー体に固定し、冷却
水が流入する側において、冷却エレメントの前側の位置
におけるカバー体の内面にフランジの肉厚に等しいか又
はこれを若干越えて内方に突出するリブを設けたことを
特徴とするものであり、第3にはフランジと最上段の第
1プレートとの間にアルミニウムからなるシールプレー
トを挟持したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図3はこの発明に係る
オイルクーラOcの一例を示すものであり、カバー体1
1は腐食に耐えるように肉厚が5ないし10mm程度の
アルミニウム鋳物(ダイカスト)製で、平面長方形又は
楕円形の帽子状をなし、下側の開放端部周辺にフランジ
部11aを備え、一側壁には冷却水の取入れ口11bが
設けられ、上壁にはこれと反対側にオイルの入口11c
が設けられると共に同じ側に出口11dが設けられてい
る。
【0012】一方、カバー体11の内側に収容される冷
却エレメント12は、肉厚が0.7ないし1mm程度のアル
ミニウムの板材からなる多板式のもので、その平面形状
はカバー体11と同じであり、下向き皿状の第1プレー
ト12aと上向き皿状の第2プレート12b及び両者の
間に配設される有孔波形のフィンプレート12cからな
り、これらのプレートはアルミニウム心板(例えばJI
S3003で肉厚0.5ないし0.7mm)の一面(接合面)
にろう材層(例えばJIS4343,4045のアルミ
合金、肉厚0.1ないし0.2mm)が被着されると共に冷却
水と接する他面には犠牲腐食材層(例えばJIS707
2のアルミニウム合金、肉厚0.1ないし0.2mm)とその
上に上記ろう材層が被着されクラッド材をなしている。
(但し、オイルに接するフィンプレート12cは両面が
ろう材層になっている。)
【0013】そして、第1プレート12aは長手方向の
両側部にカバー体11のオイル入口11c又は出口11
dに一致する上向きパイプ部12a1を備えると共に周
辺にはつば12a2を持ち、かつ最上段以外のものは上
面にプレス加工された多数の間隔維持用の突子12a3
を有し、又第2プレート12bは最下段のものを除いて
長手方向の両側にオイルの入,出口に整列する下向きパ
イプ部12b1を備える共に周辺につば12b2を持ち、
かつ下面には多数の突子12b3を有している。
【0014】内側にフィンプレート12cを介在させな
がら第1プレート12aと第2プレート12bを向い合
せて熱交換用の単位プレート部材となし、上段の単位プ
レート部材の第2プレート12bの下向きパイプ部12
1に下段の単位プレート部材の第1プレート12aの
上向きパイプ部12a1を嵌挿し、かつその外側にアル
ニミウム製のスペーサリング14を嵌め合せつつ複数段
積層し、最上段の第1プレート12aの両側の上向きパ
イプ部12a1には後述のようなフランジ15をプレー
ト部材に直交する状態にそれぞれ嵌め合せ、かつ最下段
の第2プレート12bの下面両側にはプレートと同じよ
うなアルミクラッド材からなる補強用のプレート16を
それぞれ添設し、全体を炉中でろう付けして冷却エレメ
ント12を形成している。
【0015】上記フランジ15はアルミニウム材(例え
ばJIS3003)からなる肉厚(約10mm)なもの
で、図2のように平面菱形のブロック状をなし、かつ図
1、図3にみられるように中央部にはカバー体の入,出
口11c,11dに一致すると共に第1プレート12a
の上向きパイプ部12a1を嵌め合わすように段付けら
れた中央通孔15aを有すると共に両側部には、固定用
ボルト17の角形頭部17aを嵌め込む多角形孔とねじ
軸部17bを挿通する円形孔からなるねじ挿通孔15b
が設けられ、各ねじ挿通孔15bには亜鉛メッキされた
鉄製のボルト17がそれぞれねじ軸部17bを上方に突
出させて嵌め込まれ、そして、各フランジ15の下面に
は両面にろう材層を被着して厚さが0.7ないし1mm程度
のアルミニウム板からなるシールプレート19が配設さ
れ、炉中でろう付け作業により各フランジ15と共に最
上段の第1プレート12a上に固着される。
【0016】このように形成された冷却エレメント12
は両側のフランジ15上に非金属製のガスケット18を
施した上でカバー体11に収容され、各フランジ15に
取付けたボルト17のねじ軸部17bをカバー体11の
上壁両側部に設けた通孔にそれぞれ挿通し、それらの突
出端に亜鉛メッキした鉄製の座金21(平及びばね)を
介在させて同様のナット20をねじ込むことにより、冷
却エレメント12はカバー体11に強固に取付けられ
る。この場合フランジ15はアルミニウム製ではある
が、ねじを持たないので、ボルト17に対する締付け力
を大きくしても破損するようなことはない。
【0017】又、カバー体11の下側開放端部には冷却
水の流出口13aを有し両面に上記犠牲腐食層を被着し
たアルニミウム板製の仕切板13が同材のビスにより取
付けられて、一つのオイルクーラOcをなし、下側周辺
のフランジ部11aの下面に非金属製のガスケット18
を介在させて、エンジンブロックEb壁面上の所定の位
置に配設され、そのフランジ部11aに設けられた複数
の通孔に上記座金21介在のもとにボルト17をそれぞ
れ挿通し、それらをねじ込むことにより、オイルクーラ
OcはエンジンブロックEbに組付けられる。
【0018】かくて、使用時にはオイルパンから吸い上
げられたオイルがカバー体11の入口11cから冷却エ
レメント12の各単位部材中に流入する一方、ラジエー
タ側の冷却水が反対側の取入れ口11bからカバー体1
1内に導入され、各単位部材同士の間隙及び周囲を流れ
てオイルとの熱交換が行われ、オイル出口11dからエ
ンジンの摺動部や軸受部に送られ、冷却水は仕切板13
の流出口13aからエンジン周囲のウォータジャケット
Wjに流れていく。
【0019】図4、図5はオイルの入口11c及び出口
11dがカバー体11の長手軸線に直交する状態に設け
られる場合の例を示すものであり、この場合には、ナッ
ト20による締付けをやり易くするために菱形状のフラ
ンジ15はその長手軸線を冷却エレメント12の長手軸
線即ちカバー体11の長手軸線に一致させるか又はそれ
に近い状態にして、その段付き中央通孔15aを最上段
の第1プレート12の上向きパイプ12a1に嵌め合
せ、下面のシールプレート19を介して第1プレート1
2上に固着される。この例ではエレメント固定用の一対
のボルト17のうち一つは積層プレート部材より外側に
はみ出すことになる。又この例では、第1,第2のプレ
ート12a,12b周辺のつば12a2,12b2は図1
の例のようにみぞ形とせず平坦にしてある。
【0020】図6は冷却エレメント12をエンジンブロ
ックEb内にそっくり収容する内蔵型の例を示すもので
あり、この場合には、カバー体11は冷却水の取入れ口
を持つことなく、浅皿状又は平板状のものとなり、その
周辺部がエンジンブロックEbの壁面にボルト17によ
り固定され、冷却エレメント12の全体がウォータジャ
ケットWj中に吊持されることになり、下側の仕切板1
3は省略されている。
【0021】ところで、この例では冷却水が流入する側
において、冷却エレメント12の前側の位置におけるカ
バー体11の内面にエレメント固定用フランジ15の肉
厚に等しいか又はこれを若干越えて内方に突出するリブ
11eがフランジ15の左半部(流れの上流側)を囲う
ように設けられ、流入する冷却水を熱交換を行う積層プ
レート部材側に向けるようにしている。
【0022】一般にトラック、建設車両等の大型車両に
搭載されるエンジンでは、冷却水の流量(500ないし
600リットル/分)、流速(5ないし8m/分)とも大き
く、これをそのままエレメント固定用のフランジ15に
突き当たるようにすると、図2にみられるようにフラン
ジ15において、ボルト頭部17aを嵌め込む孔15b
の壁部に肉薄な部分15cがあり、この肉薄な部分15
c(通常アルミブロック片の側面には腐食防止用の犠牲
層をクラッドすることができない)が、流量,流速の大
きな冷却水の衝突によって腐食しかつ亀裂を作ることに
なり、そこから冷却水が浸み込んで、ボルト17を伝わ
って外部に流出すつという不都合を招くが、上記のよう
にエレメント12の前側にリブ11eを設けることによ
り、この不都合を防ぐことができると共にオイルとの熱
交換を促進することができる。
【0023】なお、各フランジ15が最上段の第1プレ
ート12aの内側に収まる大きさの場合には、フランジ
15の下面を第1プレート12aの面に直接ろう付する
ようにすれば必ずしもシールプレート19は必要としな
い。また、図1,図4の例においてカバー体11の開放
端部に仕切板13を設けたが、これは冷却水の流れをカ
バー体11内でガイドするもので、便宜的なものであ
り、必ずしも設ける必要はない。更に、上記の例では、
冷却エレメント12をエンジンブロックEb側壁から突
出させてウォータジャッケットWjに臨ませるタイプ及
び側壁内に埋込んでウォータジャケットWjに臨ませる
タイプのものについて説明したが、冷却エレメント12
の一部が側壁内に埋込まれるタイプのものや冷却エレメ
ント12を専用のウォータケーシング内に配設するよう
にしたタイプのものあってもよい。
【0024】
【発明の効果】この発明は車両用のオイルクーラとし
て、上述のように構成されているので次のような効果を
有する。請求項1においては、車両の軽量化に役立つば
かりでなく、冷却エレメントをカバー体に固定するアル
ミニウム製のフランジ付ねじ部を持たないので、ボルト
を強く締め付けて破損することなく、強固な固定が可能
でシール性を充分に維持することができ、そして、請求
項2のように構成すれば冷却エレメントをエンジンブロ
ック内に収容したにしても、冷却水が直接アルミニウム
製のフランジに衝突することなく、腐食に基づく固定部
からの冷却水の外部洩れを防ぐことができ、しかもオイ
ルとの熱交換を促進することができ、又、請求項3のよ
うに構成すれば、シールがより確実になり、オイルの入
口と出口がカバー体の長手軸線に直交する場合でも冷却
エレメントの取付けがやり易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るオイルクーラの一例の部分断面
側面図。
【図2】カバー体を鎖線で示した平面図。
【図3】図2のX−Xに沿った断面図。
【図4】他の例の半部の一部切断側面図。
【図5】図4の平面図。
【図6】更に他の例の部分断面側面図。
【図7】オイルクーラの使用状態を示す斜視図。
【図8】(a)は外置き型の状態を示す説明図。(b)
は内蔵型の状態を示す説明図。
【図9】従来のオイルクーラの一例の一部切断側面図。
【符号の説明】
11 カバー体 11a フランジ部 11b 冷却水の取入れ口 11c オイル入口 11d オイル出口 11e リブ 12 冷却エレメント 12a 第1プレート 12b 第2プレート 12c フィンプレート 13 仕切板 14 スぺーサリング 15 フランジ 15a 中央通孔 15b ねじ挿通孔 17 ボルト 17a 角形頭部 17b ねじ軸部 18 ガスケット Oc オイルクーラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐食性のアルミニウム板からなる下向
    き皿状の第1プレートと上向き皿状の第2プレートの間
    に波状有孔のフィンプレートを介在させた単位プレート
    部材を多段に積層し、その最上段の第1プレートの両側
    部上には、アルミニウム製でブロック状をなし中央通孔
    を有し両側部に鉄製ボルトの角形頭部を下にしてそれぞ
    れ嵌め込んだフランジをそれぞれ固着して冷却エレメン
    トとなし、各フランジに装着したボルトのねじ軸部をア
    ルミニウム鋳物からなるカバー体に設けた通孔にそれぞ
    れ挿通し、カバー体の上方から各ボルトのねじ軸部に鉄
    製のナットをそれぞれ螺合して、冷却エレメントをカバ
    ー体に固定するようにしたことを特徴とする車両用のオ
    イルクーラ。
  2. 【請求項2】 耐食性のアルミニウム板からなる下向き
    皿状の第1プレートと上向き皿状の第2プレートの間に
    波状有孔のフィンプレートを介在させた単位プレート部
    材を多段に積層し、その最上段の第1プレートの両側部
    上には、アルミニウウム製でブロック状をなし中央通孔
    を有し両側に鉄製ボルトの角形頭部を嵌め込んだフラン
    ジをそれぞれ固着して冷却エレメントとなし、各フラン
    ジに装着したボルトのねじ軸部をアルミニウム鋳物から
    なるカバー体の通孔にそれぞれ挿通し、カバー体の上方
    から各ボルトのねじ軸に鉄製のナツトをそれぞれ螺合し
    て、冷却エレメントをカバー体に固定し、冷却水が流入
    する側において、冷却エレメントの前側の位置における
    カバー体の内面にフランジの肉厚に等しいか又はこれを
    若干越えて内方に突出するカリブを設けたことを特徴と
    する車両用のオイルクーラ。
  3. 【請求項3】 フランジと最上段の第1プレートとの間
    にアルミニウムからなるシールプレートを挟持したこと
    を特徴とする請求項1および2記載の車両用のオイルク
    ーラ。
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