JP6459776B2 - 継手接続部のシール構造およびその製造方法 - Google Patents

継手接続部のシール構造およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、継手接続部のシール構造に関するもので、複数の熱交換器を一体化させた複合型の熱交換器の継手接続部に適用して有効である。
従来、特許文献1に、複数の熱交換器を一体化させた複合型の熱交換器である車両用のオイルクーラ内蔵型熱交換器が開示されている。この特許文献1のオイルクーラ内蔵型熱交換器は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器のタンク内に、オイルクーラ(別の熱交換器)を配置することによって、熱交換器とオイルクーラとを一体化させたものである。
さらに、特許文献1のオイルクーラ内蔵型熱交換器では、オイルを導入出させるための継手(ジョイント)をオイルクーラに接続するために、熱交換器のタンクに内外を貫通する貫通穴を形成している。そして、この貫通穴を貫通するように継手を配置し、継手とオイルクーラのオイル入口部あるいはオイル出口部を螺合することによって、継手とオイルクーラとを接続している。
この際、特許文献1のオイルクーラ内蔵型熱交換器では、継手とタンクとの間およびタンクとオイルクーラとの間の双方に、シール部材であるO−リングを配置することによって、継手とタンクとの隙間およびタンクとオイルクーラとの隙間からオイルと熱交換するエンジン冷却水が漏れ出てしまうことを抑制している。
換言すると、このオイルクーラ内蔵型熱交換器では、継手と継手取付対象物(オイルクーラ)とを接続する際に、継手と継手取付対象物との間に熱交換器のタンクが挟み混まれるように配置されるので、継手とタンクとの間およびタンクと継手取付対象物との間の双方に、O−リングを配置している。
実開昭60−105826号公報
しかしながら、特許文献1のオイルクーラ内蔵型熱交換器のように、継手とタンクとの間およびタンクと継手取付対象物との間の双方に、O−リングを配置すると、O−リングの位置ずれや誤組付け等を招きやすく、継手と継手取付対象物とを接続する際の作業効率が低下してしまう。延いては、複合型の熱交換器の生産効率を低下させてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、継手と継手取付対象物とを接続する際の作業効率の低下を抑制可能な継手接続部のシール構造およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、流入出用流体を導入出させる継手(31)と、継手(31)が取り付けられる継手取付対象物(3)と、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器(2)にて第1流体の分配あるいは集合を行うタンク(22)と、を有し、タンク(22)の内外を貫通する貫通穴(22e)を介して、タンク(22)を挟み混むように継手(31)と継手取付対象物(3)とを接続した接続部に適用される継手接続部のシール構造であって、タンク(22)には、継手(31)とタンク(22)との隙間、およびタンク(22)と継手取付対象物(3)との隙間の少なくとも一方を密封するための継手用シール部材(4、4c)が一体成形されており、熱交換器(2)は、第1流体を流通させる複数のチューブ(21)を有し、タンク(22)は、複数のチューブ(21)が接続されたコアプレート(21a)、およびコアプレート(21a)に固定されて内部に空間を形成するタンク本体部(22a)を有し、タンク本体部(22a)には、タンク本体部(22a)とコアプレート(21a)との隙間を密封するタンク用シール部材(4a)と、継手用シール部材(4、4c)およびタンク用シール部材(4a)を接続する接続部(4b)とが一体成形されており、継手用シール部材(4、4c)、タンク用シール部材(4a)および接続部(4b)は、同時に一体成形されたものであることを特徴とする。
これによれば、タンク(22)に継手用シール部材(4、4c)が一体成形されているので、継手(31)と継手取付対象物(3)とを接続する際に、別部材として構成された継手用シール部材を組み付けるための組付工数を低減することができる。さらに、継手用シール部材(4、4c)の誤組付けが生じてしまうことを抑制することができる。
従って、継手と継手取付対象物とを接続する際の作業効率の低下を抑制可能な継手接続部のシール構造を提供することができる。
また、請求項4に記載の発明では、流入出用流体を導入出させる継手(31)と、継手(31)が取り付けられる継手取付対象物(3)と、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器(2)にて第1流体の分配あるいは集合を行うタンク(22)と、を有し、熱交換器(2)は、第1流体を流通させる複数のチューブ(21)を有し、タンク(22)は、複数のチューブ(21)が接続されたコアプレート(21a)、およびコアプレート(21a)に固定されて内部に空間を形成するタンク本体部(22a)を有し、タンク(22)の内外を貫通する貫通穴(22e)を介して、タンク(22)を挟み混むように継手(31)と継手取付対象物(3)とを接続した接続部分に適用される継手接続部のシール構造の製造方法であって、タンク本体部(22a)に、継手(31)とタンク(22)との隙間、およびタンク(22)と継手取付対象物(3)との隙間の少なくとも一方を密封するための継手用シール部材(4、4c)と、タンク本体部(22a)とコアプレート(21a)との隙間を密封するタンク用シール部材(4a)と、継手用シール部材(4、4c)およびタンク用シール部材(4a)を接続する接続部(4b)と、を一体成形する工程を含んでおり、一体成形する工程では、金型にランナー部を形成することによって、継手用シール部材(4、4c)およびタンク用シール部材(4a)を同時に一体成形するとともに、接続部(4b)をランナー部により形成することを特徴とする。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態のオイルクーラ一体型ラジエータの正面図である。 第1実施形態の流入側ジョイントおよび下方側タンクの分解断面図である。 第2実施形態の流入側ジョイントおよび下方側タンクの分解断面図である。 第2実施形態の下方側タンクの斜視図である。 第3実施形態の流入側ジョイントおよび下方側タンクの分解断面図である。 第4実施形態の流入側ジョイントおよび下方側タンクの分解断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態では、本発明に係る継手接続部のシール構造を、図1に示すオイルクーラ一体型ラジエータ1に適用している。このオイルクーラ一体型ラジエータ1は、車両に搭載されており、ラジエータ2とオイルクーラ3とを一体化させた複合型の熱交換器である。
ラジエータ2は、車両走行用のエンジンを冷却するエンジン冷却水と大気(空気)とを熱交換させて、エンジン冷却水の有する熱を大気に放熱させる熱交換器である。オイルクーラ3は、オートマチックトランスミッション用のトルクコンバータ内のオイルとエンジン冷却水とを熱交換させて、オイルを冷却する内部熱交換器である。
従って、本実施形態のエンジン冷却水、大気、およびオイルは、それぞれ特許請求の範囲に記載された第1流体、第2流体、および流入出用流体に対応している。なお、図1の上下の各矢印は、オイルクーラ一体型ラジエータ1を車両に搭載した状態における上下の各方向を示している。
より具体的には、ラジエータ2は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器で構成されている。従って、ラジエータ2は、エンジン冷却水を流通させる複数のチューブ21、および複数のチューブ21の両端部に配置されてチューブ21を流通するエンジン冷却水の集合あるいは分配を行う一対のタンク22を有している。
チューブ21は、伝熱性に優れる金属(本実施形態では、アルミニウム合金)で形成されている。本実施形態では、チューブ21として、内部を流通するエンジン冷却水の流れ方向(チューブ21の長手方向)に垂直な断面形状が扁平形状に形成された扁平チューブを採用している。
それぞれのチューブ21は、外表面の平坦面(扁平面)同士が互いに平行となるように、一定の間隔を開けて積層配置されている。これにより、隣り合うチューブ21同士の間に、大気が流通する空気通路が形成される。つまり、本実施形態のラジエータ2では、複数のチューブ21が積層配置されることによって、冷媒と送風空気とを熱交換させる熱交換部(すなわち、熱交換コア部)23が形成されている。
さらに、隣り合うチューブ21同士の間に形成される空気通路には、冷媒と送風空気との熱交換を促進するフィン24が配置されている。フィン24は、チューブ21と同じ材質の金属薄板材を波状に曲げ成形することによって形成されたコルゲートフィンであり、その頂部がチューブ21の平坦面にろう付け接合されている。
なお、図1では、図示の明確化のため、チューブ21およびフィン24の一部のみを図示しているが、チューブ21およびフィン24は熱交換コア部23の全域に亘って配置されている。
また、熱交換コア部23のチューブ21の積層方向両端部には、熱交換コア部23を補強するためのインサート25が配置されている。インサート25は、チューブ21と同じ材質の平板状部材によって形成されており、その長手方向両端部がタンク22のコアプレート22aに、ろう付け接合されている。
タンク22は、チューブ21の積層方向に延びる形状に形成されている。さらに、タンク22は、複数のチューブ21がろう付け接合によって接続されたコアプレート22a、およびコアプレート22aに固定されてタンク内部に空間を形成するタンク本体部22bを有している。
コアプレート22aはチューブ21と同じ金属にて形成されており、タンク本体部22bは樹脂にて形成されている。タンク本体部22bがコアプレート22aに固定された際のタンク本体部22bとコアプレート22aとの当接部には、タンク用シール部材であるゴム製のタンク用パッキンが配置されている。従って、タンク本体部とコアプレート22aとの隙間からエンジン冷却水が漏れることはない。
ここで、前述の如く、タンク22は、チューブ21の長手方向両端側に配置されるので、以下の説明では、説明の明確化のため、鉛直方向上方側に配置されるものを上方側タンク221と記載し、鉛直方向下方側に配置されるものを下方側タンク222と記載する。
上方側タンク221には、エンジン冷却水を流入させる冷却水流入口22cが設けられている。従って、上方側タンク221の空間は、各チューブ21へ冷媒を分配する分配空間である。さらに、上方側タンク221には、エンジン冷却水を補充するための注水口が設けられており、この注水口には加圧式のラジエータキャップ26が取り付けられている。
一方、下方側タンク222には、エンジン冷却水を流出させる冷却水流出口22dが設けられている。従って、下方側タンク222の内部空間は、各チューブ21から流出した冷媒を集合させる集合空間である。
次に、オイルクーラ3は、図1の破線部に示すように、下方側タンク222の内部空間(すなわち、集合空間)内に配置されている。オイルクーラ3は、オイルが流通する複数の扁平状オイルチューブを有している。複数の扁平状オイルチューブは、互いに一体化された状態で、ネジ止め等の手段によって下方側タンク222の内部空間に固定されている。
また、扁平状オイルチューブには、オイルを流入させるオイル入口部、およびオイルを流出させるオイル出口部が設けられている。そして、オイル入口部から流入したオイルが扁平状オイルチューブを流通する際に、下方側タンク222の集合空間内のエンジン冷却水と熱交換して、オイルが冷却される。さらに、冷却されたオイルは、オイル出口部から流出する。
このため、扁平状オイルチューブのオイル入口部およびオイル出口部には、それぞれオイルを導入出させるための継手としての流入側ジョイント31および流出側ジョイント32が接続されている。
本実施形態の流入側ジョイント31のオイルクーラ3(具体的には、扁平状オイルチューブのオイル入口部)への接続態様は、流出側ジョイント32のオイルクーラ3(具体的には、扁平状オイルチューブのオイル出口部)への接続態様と同様である。さらに、流入側ジョイント31とオイルクーラ3との接続部のシール構造は、流出側ジョイント32とオイルクーラ3との接続部のシール構造と同様である。
そこで、以下の説明では、流入側ジョイント31のオイルクーラ3への接続態様、並びに、流入側ジョイント31とオイルクーラ3との接続部のシール構造について説明する。
まず、オイルクーラ3は、下方側タンク222の集合空間内に配置されている。このため、図2に示すように、流入側ジョイント31をオイルクーラ3へ接続するために、下方側タンク222のタンク本体部22bには、その内外を貫通する円形状の貫通穴22eが形成されている。そして、この貫通穴22eを介して、流入側ジョイント31とオイルクーラ3のオイル入口部3aが接続されている。
下方側タンク222の内壁面(オイルクーラ3側の面)の貫通穴22eの外周側には、継手用シール部材である円環状のゴム製の継手用パッキン4が配置されている。この継手用パッキン4は、下方側タンク222に一体成形されている。ここで、「一体成形されている」とは、下方側タンク222の製造時に、継手用パッキン4が下方側タンク222と同時に、かつ、一体的に成形されたものであることを意味している。
オイルクーラ3のオイル入口部3aの継手用パッキン4に対向する面には、継手用パッキン4を底面に当接させた状態で収容する円環状のシール溝3bが形成されている。さらに、オイル入口部3aの内周面には、流入側ジョイント31の雄ねじ部31cが螺合される雌ねじが形成されている。
一方、流入側ジョイント31には、下方側タンク222から離れる側に突出してホース等が接続される筒状部31a、筒状部31aの根本部に形成されて径方向に拡がる円板状部31b、円板状部31bから下方側タンク222側へ突出する雄ねじ部31cが設けられている。
そして、流入側ジョイント31の雄ねじ部31cを、貫通穴22eを貫通させて、オイルクーラ3のオイル入口部に形成された雌ねじ部に螺合することによって、流入側ジョイント31とオイルクーラ3が接続されている。従って、下方側タンク222とオイルクーラ3との隙間は、継手用パッキン4によって密封(シール)されている。
一方、流入側ジョイント31の円板状部31bと下方側タンク222との間には、シール部材として円環状の金属製の平ワッシャ5が配置されている。このため、流入側ジョイント31と下方側タンク222との隙間は、平ワッシャ5によって密封(シール)されている。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。上方側タンク221の冷却水流入口22cから分配空間へ流入したエンジン冷却水は、分配空間から各チューブ21へ分配される。各チューブ21へ流入したエンジン冷却水は、各チューブ21を流通する際に、大気へ放熱して冷却される。冷却されたエンジン冷却水は、下方側タンク222の集合空間へ流入する。
集合空間へ流入したエンジン冷却水は、オイルクーラ3の扁平状オイルチューブを流通するオイルと熱交換する。これにより、オイルが冷却される。オイルと熱交換したエンジン冷却水は、下方側タンク222の冷却水流出口22dから流出する。一方、オイルは、流入側ジョイント31を介して扁平状オイルチューブへ流入し、扁平状オイルチューブを流通したオイルは流出側ジョイント32を介してオイルクーラ3の外部へ流出する。
以上の如く、本実施形態のオイルクーラ一体型ラジエータ1によれば、エンジン冷却水を冷却できるとともに、オイルを冷却することができる。
また、本実施形態のオイルクーラ一体型ラジエータ1では、継手用パッキン4が下方側タンク222に一体成形されているので、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)とオイルクーラ3とを接続する際に、O−リング等の別部材として構成された継手用シール部材を組み付けるための組付工数を低減することができる。
さらに、別部材として構成された継手用シール部材を組み付ける場合のように、継手用シール部材の位置ずれが生じてしまうことや、サイズの異なる継手用シール部材を誤組付してしまうことを回避することができる。
従って、本実施形態の継手接続部のシール構造によれば、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)とオイルクーラ3とを接続する際の作業効率を向上させることができる。延いては、オイルクーラ一体型ラジエータ1を製造する際の生産効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、下方側タンク222に、下方側タンク222とオイルクーラ3との隙間を密封するための継手用パッキン4を一体成形している。すなわち、下方側タンク222の外表面側よりもシール部材を組み付けにくい、下方側タンク222の内壁面(オイルクーラ3側の面)側に継手用シール部材4を一体成形している。従って、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)とオイルクーラ3とを接続する際の作業効率を、より一層向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図3、図4に示すように、第1実施形態で説明したタンク用パッキン4aを下方側タンク222のタンク本体部22bのコアプレート22a側の端部に一体成形している。なお、図3は、第1実施形態で説明した図2に対応する図面であって、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、図4においても同様である。
さらに、このタンク用パッキン4aをタンク本体部22bに一体成形する際に、金型にランナー部を形成することによって、継手用パッキン4およびタンク用パッキン4aを同時に一体成形している。このため、本実施形態のタンク本体部22bには、ランナー部に対応するゴム製のパッキン接続部4bも形成される。その他のオイルクーラ一体型ラジエータ1の構成および継手接続部のシール構造は、第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態の継手接続部のシール構造においても、第1実施形態と同様に、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)とオイルクーラ3とを接続する際の作業効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態のオイルクーラ一体型ラジエータ1では、タンク本体部22bにタンク用パッキン4aが一体成形されているので、コアプレート22aとタンク本体部22bとの間にタンク用パッキン4aを配置するための組付工数を低減することができる。その結果、より一層、オイルクーラ一体型ラジエータ1を製造する際の生産効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、下方側タンク222に、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)と下方側タンク222との隙間を密封するための継手用パッキン4cを一体成形した例を説明する。
より具体的には、本実施形態の継手用パッキン4cは、第1実施形態と同様に、円環状に形成されている。継手用パッキン4cは、図5に示すように、下方側タンク222の外表面(流入側ジョイント31側の面)の貫通穴22eの外周側に配置されている。さらに、流入側ジョイント31の円板状部31bには、継手用パッキン4cを底面に当接させた状態で収容する円環状のシール溝31dが形成されている。
そして、第1実施形態と同様に、流入側ジョイント31の雄ねじ部31cを、貫通穴22eを貫通させて、オイルクーラ3のオイル入口部に形成された雌ねじ部に螺合することによって、流入側ジョイント31とオイルクーラ3が接続されている。従って、流入側ジョイント31とオイルクーラ3との隙間は、継手用パッキン4cによって密封(シール)されている。
一方、下方側タンク222とオイルクーラ3のオイル入口部3aとの間には、シール部材として円環状のゴム製のO−リング6が配置されている。このため、流入側ジョイント31と下方側タンク222との隙間は、O−リング6によって密封(シール)されている。その他のオイルクーラ一体型ラジエータ1の構成および作動は、第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態のオイルクーラ一体型ラジエータ1では、継手用パッキン4cが下方側タンク222に一体成形されている。従って、本実施形態の継手接続部のシール構造によれば、第1実施形態と同様に、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)とオイルクーラ3とを接続する際の作業効率を向上させることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図6に示すように、第1実施形態で説明したタンク用パッキン4aを下方側タンク222のタンク本体部22bのコアプレート22a側の端部に一体成形している。
さらに、第2実施形態と同様に、継手用パッキン4cおよびタンク用パッキン4aを同時に一体成形している。このため、本実施形態のタンク本体部22bには、ランナー部に対応するゴム製のパッキン接続部4bも形成されている。その他のオイルクーラ一体型ラジエータ1の構成および継手接続部のシール構造は、第3実施形態と同様である。
従って、本実施形態の継手接続部のシール構造においても、第3実施形態と同様に、流入側ジョイント31(流出側ジョイント32)とオイルクーラ3とを接続する際の作業効率を向上させることができる。さらに、第2実施形態と同様に、コアプレート22aとタンク本体部22bとの間にタンク用パッキン4aを配置するための組付工数を低減することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態では、熱交換器(ラジエータ)のタンク内に配置された内部熱交換器(オイルクーラ)に継手(ジョイント)を接続した接続部に、本発明に係る継手接続部のシール構造を適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、内部熱交換器は、エンジンオイル冷却用のオイルクーラや、パワーステアリングオイル冷却用のオイルクーラであってもよい。
さらに、本発明は、熱交換器のタンクに形成された貫通穴を介して継手と継手取付対象物とを接続した接続部に広く適用することができる。例えば、継手取付対象物は、内部熱交換器に限定されることなく、配管やセンサであってもよい。
上述の実施形態では、継手取付対象物であるオイルクーラ3を下方側タンク222内に配置した例を説明したが、もちろん、継手取付対象物は上方側タンク221内に配置されていてもよい。そして、継手用シール部材が上方側タンク221に一体成形されていてもよい。
上述の第1実施形態では、タンク本体部22bのオイルクーラ3側の面に継手用パッキン4を一体成形し、第2実施形態では、タンク本体部22bの流入側ジョイント31側の面に継手用パッキン4を一体成形した例を説明したが、もちろん、タンク本体部22bのオイルクーラ3側の面および流入側ジョイント31側の面の双方に継手用パッキンを一体成形してもよい。
上述の第1、第2実施形態では、流入側ジョイント31の円板状部31bと下方側タンク222との間に、シール部材としての平ワッシャ5を配置した例を説明したが、もちろん、シール部材として、金属製の平ワッシャ5に代えて、樹脂製のワッシャやゴム製のO−リング等を採用してもよい。
2 ラジエータ(熱交換器)
21 チューブ
22 タンク
22a コアプレート
22b タンク本体部
3 オイルクーラ(内部熱交換器、継手取付対象物)
31 流入側ジョイント(継手)
4 継手用パッキン(継手用シール部材)
4a タンク用パッキン(タンク用シール部材)

Claims (4)

  1. 流入出用流体を導入出させる継手(31)と、
    前記継手(31)が取り付けられる継手取付対象物(3)と、
    第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器(2)にて前記第1流体の分配あるいは集合を行うタンク(22)と、を有し、
    前記タンク(22)の内外を貫通する貫通穴(22e)を介して、前記タンク(22)を挟み混むように前記継手(31)と前記継手取付対象物(3)とを接続した接続部に適用される継手接続部のシール構造であって、
    前記タンク(22)には、前記継手(31)と前記タンク(22)との隙間、および前記タンク(22)と前記継手取付対象物(3)との隙間の少なくとも一方を密封するための継手用シール部材(4、4c)が一体成形されており、
    前記熱交換器(2)は、前記第1流体を流通させる複数のチューブ(21)を有し、
    前記タンク(22)は、前記複数のチューブ(21)が接続されたコアプレート(21a)、および前記コアプレート(21a)に固定されて内部に空間を形成するタンク本体部(22a)を有し、
    前記タンク本体部(22a)には、前記タンク本体部(22a)と前記コアプレート(21a)との隙間を密封するタンク用シール部材(4a)と、前記継手用シール部材(4、4c)および前記タンク用シール部材(4a)を接続する接続部(4b)とが一体成形されており、
    前記継手用シール部材(4、4c)、前記タンク用シール部材(4a)および前記接続部(4b)は、同時に一体成形されたものであることを特徴とする継手接続部のシール構造。
  2. 前記継手取付対象物(3)は、前記タンク(22)内に収容されており、
    前記タンク(22)には、前記タンク(22)と前記継手取付対象物(3)との隙間を密封するための継手用シール部材(4)が一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の継手接続部のシール構造。
  3. 前記継手取付対象物(3)は、前記タンク(22)内に収容されて、前記第1流体と前記流入出用流体とを熱交換させる内部熱交換器(3)であることを特徴とする請求項1または2に記載の継手接続部のシール構造。
  4. 流入出用流体を導入出させる継手(31)と、
    前記継手(31)が取り付けられる継手取付対象物(3)と、
    第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器(2)にて前記第1流体の分配あるいは集合を行うタンク(22)と、を有し、
    前記熱交換器(2)は、前記第1流体を流通させる複数のチューブ(21)を有し、
    前記タンク(22)は、前記複数のチューブ(21)が接続されたコアプレート(21a)、および前記コアプレート(21a)に固定されて内部に空間を形成するタンク本体部(22a)を有し、
    前記タンク(22)の内外を貫通する貫通穴(22e)を介して、前記タンク(22)を挟み混むように前記継手(31)と前記継手取付対象物(3)とを接続した接続部分に適用される継手接続部のシール構造の製造方法であって、
    前記タンク本体部(22a)に、
    前記継手(31)と前記タンク(22)との隙間、および前記タンク(22)と前記継手取付対象物(3)との隙間の少なくとも一方を密封するための継手用シール部材(4、4c)と、
    前記タンク本体部(22a)と前記コアプレート(21a)との隙間を密封するタンク用シール部材(4a)と、
    前記継手用シール部材(4、4c)および前記タンク用シール部材(4a)を接続する接続部(4b)と、を一体成形する工程を含んでおり、
    前記一体成形する工程では、金型にランナー部を形成することによって、前記継手用シール部材(4、4c)および前記タンク用シール部材(4a)を同時に一体成形するとともに、前記接続部(4b)を前記ランナー部により形成することを特徴とする継手接続部のシール構造の製造方法。
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