JPH11287116A - 車両用オイルクーラの冷却エレメント - Google Patents

車両用オイルクーラの冷却エレメント

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JPH11287116A
JPH11287116A JP10104169A JP10416998A JPH11287116A JP H11287116 A JPH11287116 A JP H11287116A JP 10104169 A JP10104169 A JP 10104169A JP 10416998 A JP10416998 A JP 10416998A JP H11287116 A JPH11287116 A JP H11287116A
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JP
Japan
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plate
material layer
aluminum
unit
brazing material
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JP10104169A
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English (en)
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Takayuki Ichihara
孝之 市原
Tsugio Suzuki
次男 鈴木
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Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Tennex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用オイルクーラの多板式の冷却エレメン
トとして、各プレートの腐食を防ぎ、孔明き損傷を起こ
すことなく、エレメントの寿命を長くする。 【解決手段】 アルミニウム心板のオイルと接する面に
アルミニウム合金からなるろう材層を被着すると共に冷
却水と接する面に別のアルミニウム合金からなる犠牲腐
食材層とろう材層を被着した第1,第2のプレート1
1,12と両面にろう材層を被着した多孔波状のフィン
プレート13からなり、第1,第2のプレート11,1
2の間にフィンプレート13を配設して単位プレート部
材となし、その単位プレート部材を複数段に積層し、上
段の単位プレート部材と下段の単位プレート部材との間
に第1,第2プレートの11,12に被着した犠牲腐食
材層より電位の低いアルミニウム合金からなる犠牲腐食
波状板20を配設し、使用中にこの波状板20を先に腐
食させて各プレートの腐食や孔明きを防ぎ、冷却エレメ
ントEの寿命を延ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の軽量化に役
立つ共に長期に使用できるようにしたオイルクーラの冷
却エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】バス,トラック及び産業車両等に搭載さ
れるディーゼルエンジンでは、図5のようにエンジンブ
ロックBの側面にオイルクーラOcを配設し、その冷却
エレメントEを図6(a)のようにエンジンブロックB
の側壁から突出させてシリンダ周囲のウォータジャケッ
トBaに臨ませる(いわゆる外置き型)か、又は同図
(b)のように側壁内に埋込んでウォータジャケットB
aに臨ませる(いわゆる内蔵型)かし、ラジエータRか
らポンプPにより循環させられる冷却水を実線矢印のよ
うに取入れる一方、オイルパンOpからエンジンの摺動
部分や軸受部分に送られるオイルを点線矢印のように対
向的に取入れて熱交換させ、オイルの温度を所定に保つ
ようにしている。
【0003】その外置き型のオイルクーラOcの一例を
示せば図7のとおりであり、多板式の冷却エレメントE
と、これをおおいエンジンブロックBに取付けるカバー
体Cからなり、カバー体Cは肉厚が5ないし10mm程
度のアルミニウム鋳物製で、平面長方形又は楕円形をな
し、開放端部周辺にフランジ部Cfを備え、一端部壁に
は冷却水の取入れ口Caが設けられ、上壁にはオイルの
入口Cbが冷却水の取入れ口Caと反対側にあり、出口
Cdが同じ側にあるように設けられている。
【0004】一方、多板式の冷却エレメントEはこれま
ではステンレス鋼板製であったが、最近では車両の軽量
化とコスト低減のためにアルミニウム製とすることが進
められており、平面形状をカバー体Cと同じくする下向
き皿状の第1プレート1と上向き皿状の第2プレート2
及び両者の間に配設される多孔波状のフィンプレート3
からなるが、第1,第2のプレート1,2は厚さが0.5
ないし0.7mm程度のアルミニウム心板(例えばAl−
Mn系合金、JIS.3003)のオイルと接する一面
に厚さが0.1ないし0.2mm程度のろう材層(例えばAl
−Si系合金、JIS.4045,4343)が被着さ
れると共に冷却水と接する他面には腐食防止と他部材の
接合を考慮して厚さが0.1ないし0.2mm程度の犠性腐食
材層(例えばAl−Zn合金、JIS.7072)とそ
の上に上記ろう材層が被着されてアルミニウムのクラッ
ド材をなしており、又、フィンプレート3は上記アルミ
ニウム心板の両面にろう材層が被着されたクラッド材を
なしている。
【0005】そして、第1プレート1は長手方向の両側
部にカバー体Cのオイル入口Cb又は出口Cdに整列す
る上向きパイプ部1aを備えると共に周辺に上向きかぎ
状のつば部1bを持ち、最上段のものを除いて上面には
プレス加工した多数の間隔維持用の突子1cを有し、又
第2プレート2は最下段のものを除いて長手方向の両端
部に下向きパイプ部2aを備えると共に下向きかぎ状の
つば部2bを持ち、かつ下面には多数の間隔維持用の突
子2cを有しており、フィンプレート3は図示しないが
各折りひだ片の側面に多数の通孔を有すると共に長手方
向の両端部にはカバー体のオイルの入口Cb,出口Cd
に整列する窓孔を備えている。
【0006】第1プレート1と第2プレート2は内側に
フィンプレート3を介在させつつ向い合せて熱交換用の
単位プレート部材となし、上段の単位プレート部材の第
2プレート2の下向きパイプ部2aに下段の単位プレー
ト部材の第1プレート1の上向きパイプ部1aを嵌挿
し、かつその外側にアルミニウム(例えばAl−Mn系
合金、JIS.3003)製の間隔リング4を嵌め合せ
ながら複数段積層し最上段の第1プレート1の各上向き
パイプ部1aには同じアルミニウム製菱形状の肉厚なカ
バー体結合用のフランジ5の中央通孔5aを嵌合し、最
下段の第2プレート2の両端部下面には同じアルミニウ
ム製の補強用のプレート6を添設し、それら全体が炉中
でろう付けされて冷却エレメントEをなしている。
【0007】上記のような冷却エレメントEがカバー体
C内に収容され、両端部のフランジ5の上にシール用の
ガスケット8を介在させると共にその中央通孔5aをオ
イルの入口Cb又は出口Cdに合せながらカバー体Cの
上壁内面に当接され、各一対のフランジ5の一対のねじ
孔に鉄製のボルト7がねじ込まれてカバー体Cに組付け
られ、又カバー体Cの開放端部に冷却水ガイド用のステ
ンレス鋼板製の仕切板9がビス止めされてオイルクーラ
Ocをなし、このオイルクーラOcはカバー体周辺のフ
ランジ部Cfが複数箇所においてガスケット8介在のも
とにボルト7によりエンジンブロックBの壁面に取付け
られる。
【0008】その使用時には、オイルパンから吸い上げ
られたオイルがカバー体Cの入口CbからエレメントE
の各単位プレート部材中に流入する一方、ラジエータ側
の冷却水が反対側の取入れ口Caから導入され、各単位
プレート部材間の間隙及び周囲部を流れてオイルとの熱
交換が行われ、冷却されたオイルは出口Cdからエンジ
ンの摺動部や軸受部に送られ、冷却水は仕切板9の取入
れ口Caとは反対側の流出口9aからウォータジャケッ
トBaに出てシリンダー周面に流れていく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 ところ
で、トラックや産業車両等の大型車両に搭載されるエン
ジンでは、運転時には比較的高温(約80℃)で400
l/分ないし、500l/分の大流量の冷却水がオイル
クーラ内に流入し、そして、冷却水には水道水ばかりで
なく、地下水や工業用水が用いられており、この冷却水
に触れる冷却エレメントの第1プレートや第2プレート
は表面に上記のような犠性腐食材層を施して心板の腐食
を防ぐようになされているが、プレートの熱交換性能を
失わせないために犠性腐食材層及び心板は肉薄に形成さ
れているので、長期に使用していると冷却水に含まれて
いる酸性又は塩基性の不純物の影響によってプレートが
腐食し孔明きを生じてしまう。
【0010】そこで、この発明は多板式の冷却エレメン
トとして積層プレート部材の腐食による損傷を防ぎ、長
期に使用できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題のもとにこの発
明は、アルミニウム心板のオイルと接する面にアルミウ
ム合金からなるろう材層を被着すると共に冷却水と接す
る面にはアルミニウム合金からなる犠性腐食材層とろう
材層を被着した下向き皿状の第1プレートと上向き皿状
の第2プレート及びアルミニウム心板の両面にろう材層
を被着した多孔波状のフィンプレートからなり、第1プ
レートは両端部に上向きパイプ部を有し、第2プレート
は両端部に下向きパイプ部を有し、第1プレートと第2
プレートは間にフィンプレートを介在させ向かい合せて
単位プレート部材となし、第1プレート両端の上向きパ
イプ部を第2プレートの下向きパイプ部に嵌め合せ、か
つその外側に心板と同じアルミニウムからなる間隔リン
グを嵌合して上記単位プレート部材を複数段に積層し、
心板と同じアルミニウムからなるカバー体取付け用のフ
ランジを最上段の第1プレート上の両端部に配設すると
共に補強用のプレートを最下段の第2プレート下面の両
端部に添設し、全体を一体に固着する車両用オイルクー
ラの冷却エレメントとして、第1に上段の単位プレート
部材と下段の単位プレート部材の間には第1,第2プレ
ートに被着した犠性腐食材層より電位の低い卑なアルミ
ニウム合金からなる犠性腐食波状板を冷却水の通路を形
成するように設けたことを特徴とし、第2には、上下の
単位プレート部材間の両端部における間隔リングの外側
に第1,第2プレートに被着した犠性腐食材層より電位
が低く卑なアルミニウム合金からなる犠性腐食リングを
嵌合固着したことを特徴とし、第3には各単位プレート
部材の第1プレートおよび第2プレートの周辺にかぎ状
のつば部を設け、上段の単位プレート部材の第2プレー
トの周辺にかぎ状つば部と下段の単位プレート部材の第
1プレートの周辺にかぎ状つば部とを形成するとともに
各単位プレート部材の長手方向の両側に沿って、第1,
第2プレートに被着した犠性腐食材層より電位の低い卑
なアルミニウム合金からなる犠性腐食棒状体を挟着させ
たことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明に係る冷却エレメ
ントEの一例を帽子状のカバー体Cに組付けた際の一部
切断側面を示し、図2は図1のX−Xに沿った平面(但
し、フランジの配設状態を鎖線で示した)を示し、図3
は図1のY−Yに沿った横断面を示す。冷却エレメント
Eは多板式のもので、平面長方形又は楕円形の下向き皿
状の第1プレート11と上向き皿状の第2プレート12
及び両者の間に配設される多孔波状のフィンプレート1
3からなり、第1,第2のプレート11,12は厚さが
0.5mmないし0.7mm程度のアルミニウム心板(例えば
Al−Mn系合金、JIS.3003)のオイルに接す
る一面に厚さが0.1 ないし0.2mm程度のろう材層(例
えばAl−Si系合金、JIS.4045,4343)
が被着されると共に冷却水に接する他面には従来と同じ
く厚さが0.1ないし0.2mm程度の犠牲材層(例えばAl
−Zn系合金、JIS.7072)とその上に上記ろう
材層が被着されて肉厚が0.8ないし1mm程度のアルミニ
ウムのクラッド材をなしており、フィンプレート13は
上記アルミニウム心板の両面にろう材層が被着されて、
厚さが0.7ないし0.9mm程度のアルミニウムのクラッド
をなしている。
【0013】カバープレート11は長手方向の両端部に
カバー体Cのオイル入口Cb又は出口Cdに整列する上
向きパイプ部11aを備えると共に周辺に上向きかぎ状
のつば部11bを有しており、第2プレート12は長手
方向の両側部中央に第1プレートの上向きパイプ部11
aに嵌合する下向きパイプ部12aを備えると共に周辺
に下向きかぎ状のつば部12bを有しており、フィンプ
レート13は各折りひだ片の側面に多数の通孔を有する
と共に長手方向の両端部には図示しないがカバー体Cの
オイルの入口Cb及び出口11dに整列する円形の窓孔
が設けられている。
【0014】第1プレート11の上向きパイプ11aと
第2プレート2の下向きパイプ12aの嵌合部の外側に
嵌め込まれる間隔リング14(厚さ約3mm)と最下段
の第2プレート12の両端部下面に添設される補強用の
プレート16(厚さ2ないし4mm)及び最上段の第1
プレート11上の両端部に配設される菱形ブロック状の
フランジ15(厚さ約10mm)はアルミニウム(例え
ばAl−Mn合金、JIS.3003)からなり、カバ
ー体のオイルの入口Cb又は出口Cdに整列する中央通
孔15aを有すると共に図2,図3にみられるように両
側部には亜鉛メッキした鉄製のボルト17が頭部を下に
して貫通状態に嵌め込まれており、下面には両面に上記
ろう材層をクラッドしたシールプレート22が取付けら
れている。しかし、このシールプレート22は図示のよ
うにフランジ15が第1プレート11から張り出さない
ように設けられるときには用いない場合もある。
【0015】第1プレート11と第2プレート12は内
側にフィンプレート13を介在させながら向い合せて熱
交換用の単位プレート部材となし、上段の単位プレート
部材の第2プレート12両端の下向きパイプ部12aの
外側に間隔リング14をそれぞれ嵌め合せると共に内側
には下段の単位プレート部材の第1レート11両端の上
向きパイプ部11aをそれぞれ嵌挿し、かつ周辺のつば
部11b,12bを背中合せに当接させて複数段に積層
するが、この場合、この発明の第1の例においては上段
の単位プレート部材と下段の単位プレート部材との間
に、第1プレート11及び第2プレート12に被着され
たJIS.7072のアルミニウム合金からなる犠性腐
食材層より亜鉛の含有成分を多くした(JIS.707
2のアルミニウム合金の亜鉛成分は0.8ないし1.3%であ
るのに対し、亜鉛成分を3ないし5%にする)電位の低
い卑なアルミニウム合金からなる厚さが0.7ないし 1m
m程度の犠性腐食波状板20が両端部の間隔リング14
間の範囲において冷却水の通路を形成するように波の方
向をプレートの長手軸線に直交させてそれぞ配設し、最
下段の第2プレート12の下面両端部には補強用プレー
ト16を添設すると共に最上段の第1プレート11上の
両端部には各上向きパイプ部11aに中央通孔15aを
嵌め合せてボルト17付きのフランジ15をそれぞれ配
設し、それら全体を炉中でろう付けて冷却エレメントE
を形成する。
【0016】因みに、心板,間隔リング等に用いられる
アルミニウム合金JIS.3003、ろう材層に用いら
れるJIS.4343及び犠性腐食層に用いられるJI
S.7072の成分を示せば次のとおりである。 Si Fe Cu Mn Mg Zn Al JIS.3003…0.6%以下 0.7%以下 0.05〜0.2% 1.0〜1.5% - 0.1% 残 JIS.4343…6.8〜8.2% 0.8%以下 0.25%以下 0.1%以下 - 0.2%以下 残 JIS.7072… Si,Feとで0.7%以下 0.1%以下 0.1%以下 0.1%以下 0.8〜1.3% 残 そこで、上記犠性腐食波状板20はSi,Fe,Cu,
Mnの成分はJIS.7072と同じくし、Zn(亜
鉛)を3ないし5%とし、その残部をアルミニウムとす
るもので、第1,第2プレート11,12に施した犠性
腐食材層より先に腐食してプレート部材の寿命を延ばす
役割を持っている。
【0017】上記のような冷却エレメントEは各フラン
ジ15上にシール用の非金属ガスケット18を施した上
でカバー体C内に収容され、その中央通孔15aをオイ
ルの入口Cb又は出口Cdに合せると共に各ボルト17
をカバー体Cのボルト挿通孔にそれぞれ挿通して、カバ
ー体Cの上壁内面に当接され、各ボルト17の突出部に
それぞれナット17aがねじ込まれてカバー体Cに一体
に組付けられ(このような結合手段をとることにより、
アルミニウム製のフランジ15に上からねじ込む従来の
もので比べ、ねじをつぶすことなく、強く締付けること
ができる)、又、カバー体Cの開放端部には冷却水ガイ
ド用のステンレス鋼板製の仕切板19がビス止めされて
オイルクーラOcをなし、このオイルクーラOcはカバ
ー体周辺のフランジ部Cfが複数箇所においてガスケッ
ト18介在のもとにボルト17によりエンジンブロック
Bの壁面に取付けられる。
【0018】そして、使用時にはオイルパンから吸い上
げられたオイルが図1の点線矢印のようにカバー体C入
口Cbから冷却エレメントEの各単位プレート部材中に
流入する一方、ラジエータ側の冷却水が反対側の取入れ
口Caから実線矢印のようにカバー体内に流入し、各単
位プレート部材同士の間及び周囲を流れてオイルとの熱
交換が行われ、オイルは出口Cdからエンジンの摺動部
や軸受部に送られ、冷却水は仕切板19の取入れ口とは
反対側の流出口19aからエンジン周囲のウォータジャ
ケットBaに流れていく。
【0019】その際、各単位プレート部材の間には上記
のような犠性腐食波状板20が第1,第2のプレート1
1,12の表面に被着された犠性腐食材層より先に腐食
して、各プレート11,12の腐食や孔明きを防いで、
その寿命を延ばすことになる。
【0020】図4は変更例を示すもので、この場合には
第1,第2のプレート11,12の表面に被着されてい
る犠性腐食材層より電位の低い上記のようなアルミニウ
ム合金からなる肉厚が3mm程度の犠性腐食リング21
aが間隔リングの外側に嵌合配置されると共に肉厚が2
ないし3mm程度の犠性腐食棒状体21bが各単位プレ
ート部材の長手方向の両側において上段の単位プレート
部材の下向きかぎ状のつば部12bと下段の単位プレー
ト部材の上向きかぎ状のつば部11bとの間に挟み込ま
れて、各プレート11,12に一体に固着されており、
このようにすればリング21aはプレートの主にプレー
トの中央部の防食に役立ち、棒状体21bは周辺部の防
食に役立って好ましいが、これはどちらか一方でもよ
い。
【0021】なお、上述の例では、いずれも第1プレー
トと第2プレートとをそれぞれの外周に形成されたつば
部同士を互に向い合せて単位プレート部材としたが、図
1の例の波状板を用いる場合および図4の例において犠
性腐食棒状体を用いず犠性腐食リングだけを用いる場
合、第1プレートと第2プレートとの外周部を互に加締
る構造として単位プレート部材を形成するようにしても
よい。また、上述の例では、冷却エレメントEを帽子状
のカバー体Cに取付けてエンジンブロックBの側壁上に
突出させて用いるようにしたものを示したが、平板状の
カバー体に取付けてエンジンブロックBの側壁内に全体
又は一部を埋め込んで用いるようにしてもよく、又冷却
エレメントEを専用のウォータケーシング内に配設して
用いるようにしてもよい。又は波状板20の波のピッチ
は間隔リング14の裏になる部分は両側の部分より粗く
してもよい。
【0022】
【発明の効果】この発明は車両用オイルクーラの多板式
のオイルクーラとして、請求項1ないし請求項3のよう
に構成されているので、各単位プレート部材を形成する
第1プレート及び第2プレートの腐食の発生をより確実
に防ぐことができ、孔明きによる損傷を引き起こすこと
なく、冷却エレメントの寿命を延ばすことができ、長期
の使用に耐えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る冷却エレメントの一例の使用状
態を示す一部切断側面図。
【図2】図1のX−Xに沿った平面図。
【図3】図1のY−Yに沿った横断面図。
【図4】他の実施例のオイルの出口側における横断図。
【図5】オイルクーラの使用状態を示す斜視図。
【図6】(a)は外置き型状態を示す説明図。(b)は
内蔵型の状態を示す説明図。
【図7】従来の冷却エレメントの使用状態を示す一部切
断側面図。
【符号の説明】
11 第1プレート 11a 上向きパイプ部 11b つば部 12 第2プレート 12a 下向きパイプ部 12b つば部 13 フィルプレート 14 間隔リング 15 フランジ 16 補強用プレート C カバー体 E 冷却エレメント Oc オイルクーラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム心板のオイルと接する面に
    アルミウム合金からなるろう材層を被着すると共に冷却
    水と接する面には別のアルミニウム合金からなる犠性腐
    食材層とろう材層を被着した下向き皿状の第1プレート
    と上向き皿状の第2プレート及びアルミニウム心板の両
    面にろう材層を被着した多孔波状のフィンプレートから
    なり、第1プレートは両端部に上向きパイプ部を有し、
    第2プレートは両端部に下向きパイプ部を有し、第1プ
    レートと第2プレートは間にフィンプレートを介在させ
    向かい合せて単位プレート部材となし、第1プレート両
    端の上向きパイプ部を第2プレートの下向きパイプ部に
    嵌め合せ、かつその外側に心板と同じアルミニウムから
    なる間隔リングを嵌合して上記単位プレート部材を複数
    段に積層し、心板と同じアルミニウムからなるカバー体
    取付け用のフランジを最上段の第1プレート上の両端部
    に配設すると共に補強用のプレートを最下段の第2プレ
    ート下面の両端部に添設し、全体を一体に固着する冷却
    エレメントにおいて、上段の単位プレート部材と下段の
    単位プレート部材の間には第1,第2プレートに被着し
    た犠性腐食材層より電位の低い卑なアルミニウム合金か
    らなる犠性腐食波状板を冷却水の通路を形成するように
    設けたことを特徴とする車両用オイルクーラの冷却エレ
    メント。
  2. 【請求項2】 アルミニウム心板のオイルと接する面に
    アルミウム合金からなるろう材層を被着すると共に冷却
    水と接する面には別のアルミニウム合金からなる犠性腐
    食材層とろう材層を被着した下向き皿状の第1プレート
    と上向き皿状の第2プレート及びアルミニウム心板の両
    面にろう材層を被着した多孔波状のフィンプレートから
    なり、第1プレートは両端部に上向きパイプ部を有し、
    第2プレートは両端部に下向きパイプ部を有し、第1プ
    レートと第2プレートは間にフィンプレートを介在させ
    向かい合せて単位プレート部材となし、第1プレート両
    端の上向きパイプ部を第2プレートの下向きパイプ部に
    嵌め合せ、かつその外側に心板と同じアルミニウムから
    なる間隔リングを嵌合して上記単位プレート部材を複数
    段に積層し、心板と同じアルミニウムからなるカバー体
    取付け用のフランジを最上段の第1プレート上の両端部
    に配設すると共に補強用のプレートを最下段の第2プレ
    ート下面の両端部に添設し、全体を一体に固着する冷却
    エレメントにおいて、上下の単位プレート部材間の両端
    部における間隔リングの外側に第1,第2プレートに被
    着した犠性腐食材層より電位が低く卑なアルミニウム合
    金からなる犠性腐食リングを嵌合固着したことを特徴と
    する車両用オイルクーラの冷却エレメント。
  3. 【請求項3】 アルミニウム心板のオイルと接する面に
    アルミウム合金からなるろう材層を被着すると共に冷却
    水と接する面には別のアルミニウム合金からなる犠牲腐
    食材層とろう材層を被着した下向き皿状の第1プレート
    と上向き皿状の第2プレート及びアルミニウム心板の両
    面にろう材層を被着した多孔波状のフィンプレートから
    なり、第1プレートは両端部に上向きパイプ部を有する
    と共に周辺にかぎ状のつば部を備え、第2プレートは両
    端部に下向きパイプ部を有すると共に周辺にかぎ状のつ
    ば部を備え、第1プレートと第2プレートは間にフィン
    プレートを介在させ向かい合せて単位プレート部材とな
    し、第1プレート両端の上向きパイプ部を第2プレート
    の下向きパイプ部に嵌め合せ、かつその外側に心板と同
    じアルミニウムからなる間隔リングを嵌合して上記単位
    プレート部材を複数段に積層し、心板と同じアルミニウ
    ムからなるカバー体取付け用のフランジを最上段の第1
    プレート上の両端部に配設すると共に補強用のプレート
    を最下段の第2プレート下面の両端部に添設し、全体を
    一体に固着する冷却エレメントにおいて、各単位プレー
    ト部材の長手方向の両側に沿って、上段の単位プレート
    部材の第2プレートのかぎ状つば部と下段の単位プレー
    ト部材の第1プレートのかぎ状つば部との間に第1,第
    2プレートに被着した犠性腐食材層より電位の低い卑な
    アルミニウム合金からなる犠性腐食棒状体を挟着させた
    ことを特徴とする車両用オイルクーラの冷却エレメン
    ト。
JP10104169A 1998-03-31 1998-03-31 車両用オイルクーラの冷却エレメント Pending JPH11287116A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008184905A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Nissan Diesel Motor Co Ltd オイルクーラー吸入口の接続構造
CN105626626A (zh) * 2014-11-27 2016-06-01 无锡市海骏液压机电设备有限公司 铝环冷却式液压冷却器

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