JP2555449B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2555449B2
JP2555449B2 JP1220084A JP22008489A JP2555449B2 JP 2555449 B2 JP2555449 B2 JP 2555449B2 JP 1220084 A JP1220084 A JP 1220084A JP 22008489 A JP22008489 A JP 22008489A JP 2555449 B2 JP2555449 B2 JP 2555449B2
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秀樹 安井
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/02Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
    • F28F3/025Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being corrugated, plate-like elements
    • F28F3/027Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being corrugated, plate-like elements with openings, e.g. louvered corrugated fins; Assemblies of corrugated strips

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インタークーラなどの熱交換器に関する。
[従来の技術] 実開昭60−176379号公報および実公昭60−21669号公
報などにおいては、丸穴や矩形穴等が壁部に形成された
インナーフィンをチューブ内に配設した熱交換器が開示
されている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、前述の熱交換器のインナーフィンにおいて
は、丸穴や矩形穴が形成されていない縦壁部が、流体の
流れ方向に沿って連続的につながっている。このため、
連続的につながっている縦壁部においては、第9図に示
すように、流れの境界層が徐々に発達することによっ
て、局所熱伝達(Nu数)が大きく低下する。したがっ
て、丸穴や矩形穴等が壁部に形成されたインナーフィン
では、熱交換効率が低下するという問題点があった。
また、前述の熱交換器のインナーフィンにおいては、
連続的につながっている縦壁部と丸穴や矩形穴との間に
乱れが発生するので、チューブ内を流れる流体の圧力損
失が増加するという問題点があった。
本発明は、熱交換効率を向上でき、且つ流体の圧力損
失を減少できる熱交換器の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明では、内部を被熱交換流体が流れ、断面偏平状
のチューブと、 このチューブ内に、前記被熱交換流体の流れ方向に沿
って配設されるインナーフィンとを備える熱交換器であ
って、 このインナーフィンは、前記チューブの幅方向の一端
側から他端側に向けて並設され前記チューブ内を複数の
流体通路に区画する複数の縦壁部と、この縦壁部の一端
から前記チューブの幅方向一端側に向かって延ばされ、
前記チューブの幅方向一端側にて隣合う縦壁部の一端と
連接する第1横壁部と、前記縦壁部の他端から前記チュ
ーブの幅方向他端側に向かって延ばされ、前記チューブ
の幅方向他端側にて隣合う縦壁部の他端と連接する第2
横壁部とを有し、この第1横壁部、縦壁部、第2横壁部
が連続して形成されることにより矩形波形状に形成さ
れ、 且つ、このインナーフィンは、前記第1横壁部の少な
くとも一部から前記縦壁部を縦断し、第2横壁部の少な
くとも一部を連続して切り欠くスリットを有し 前記インナーフィンのフィン切れ長さをL、 前記スリットの幅をSとしたとき、 L>Sの関係を満足している熱交換器とした。
[作用] インナーフィンのスリットが第1横壁部の少なくとも
一部から前記縦壁部を縦断し、第2横壁部の少なくとも
一部を連続して切り欠かれているので、縦壁部に発生す
る流れの境界層が、第9図に示すように、各スリットで
確実に分断される。このため、流れの境界層が発達しな
いので、局所熱伝達(Nu数)の低下が抑制される。ま
た、縦壁部を縦断してスリットが形成されているので、
連続的につながっている縦壁部が存在しない。このた
め、乱れの発生が抑制される。
また、インナーフィンのフィン切れ長さLとスリット
の幅Sとの関係をL>Sとしているので、縦壁部の切り
離し部分を減少し、相対的にインナーフィンのフィン切
れ長さLが増大することによって、インナーフィンの伝
熱面積がさらに増大する。
[発明の効果] 局所熱伝達の低下を抑制できるので、熱交換効率の向
上を図ることができる。また、乱れの発生を抑制できる
ので、流体の圧力損失を減少することができる。そし
て、インナーフィンの伝熱面積を増大できるので、熱交
換性能の向上を達成することができる。
[実施例] 本発明の熱交換器を第1図ないし第8図に示す実施例
に基づき説明する。
第1図ないし第7図は本発明の第1実施例を示す。第
1図ないし第3図は空冷式の積層型インタークーラのイ
ンナーフィンを示し、第4図はそのインタークーラの全
体構造を示し、第5図はそのインタークーラの主要部の
構造を示す。
空冷式の積層型インタークーラ1は、例えば自動車の
エンジンルーム内の前方に装着されている。そして、イ
ンタークーラ1は、アルミニウム製のプレートを2枚対
向して接合することによってチューブ11が形成されてい
る。このチューブ11は、多数積層され、隣設されたチュ
ーブ11間には、クーリングフィン12が配設されている。
また、チューブ11の一端がわは、吸入側タンク13とさ
れ、他端がわは、吐出側タンク14とされている。この吸
入側タンク13は、過給機(図示せず)に連結される吸入
管15を接合している。そして、吐出側タンク14は、内燃
機関の吸気管(図示せず)に連結される吐出管16を接合
している。なお、チューブ11、クーリングフィン12、吸
入管15および吐出管16は、ろう付けにより接合されてい
る。
さらに、チューブ11の内部には、インナーフィンとし
てのスリットフィン2が配設されており、過給機から供
給される過給気の熱交換効率の向上を図っている。この
スリットフィン2は、過給気の流れ方向に沿って配設さ
れている。そして、スリットフィン2は、チューブ11の
各プレートに接触してろう付けにより接合されている。
また、スリットフィン2は、第1縦壁部3、第2縦壁
部4、第1横壁部5および第2横壁部6から構成され、
これらをチューブ11の幅方向に連続的に複数設けること
によって、矩形波形状に形成されている。
第1縦壁部3および第2縦壁部4は、それぞれ所定の
ピッチで交互に配設され、チューブ11の幅方向に並設さ
れる複数の流体通路17にチューブ11内を区画している。
第1縦壁部3は、過給気の流れ方向に対して平行方向に
フィン部31とスリット7とを交互に形成している。第2
縦壁部4は、過給気の流れ方向に対して平行方向にフィ
ン部41とスリット8とを交互に形成している。
第1横壁部5は、第1縦壁部3の上端と第2縦壁部4
の上端とを連結するように、第1縦壁部3の上端から第
2縦壁部4の上端に向かってチューブ11の幅方向に延ば
されている。また、第1横壁部5は、第1縦壁部3がわ
端縁にスリット7の上端部分を形成している。さらに、
第1横壁部5は、第2縦壁部4がわ端縁にスリット8の
上端部分を形成している。そして、第1横壁部5のスリ
ット7、8が形成されていない部分は、チューブ11の内
壁にろう付けにより接合部分とされている。
第2横壁部6は、第1縦壁部3の下端と第2縦壁部4
と下端とを連結するように、第1縦壁部3の下端から第
1横壁部5の延長方向に対して逆方向に向かって延ばさ
れている。また、第2横壁部6は、第1縦壁部3がわ端
縁にスリットの下端部分を形成している。さらに、第2
横壁部6は、第2縦壁部4がわ端縁にスリット8の下端
部分を形成している。そして、第2横壁部6のスリット
7、8が形成されていない部分は、チューブ11の内壁に
ろう付けにより接合される接合部分とされている。
スリット7は、第1横壁部5の第1縦壁部3がわ端縁
から第1縦壁部3を縦断して第2横壁部6の第1縦壁部
3がわ端縁まで切り込まれている。スリット8は、第1
横壁部5の第2縦壁部4がわ端縁から第2縦壁部4を縦
断して第2横壁部6の第2縦壁部4がわ端縁まで切り込
まれている。つまり、スリット7、8は、第1縦壁部3
および第2縦壁部4に連続的につながった縦壁部が存在
しないように、各々のフィン部31およびフィン部41を確
実に分断している。
なお、このスリットフィン2は、スリット7と次列の
スリット7の間隔つまりフィンピッチをP、フィン部31
およびフィン部41の長さつまりフィン切れ長さをL、ス
リット7、8の幅をSとしたとき、0<S<Lの関係を
満足している。
また、スリット7、8は、過給気の流れ方向に対して
平行方向に(L+S)ピッチで形成されている。さら
に、スリット7、8は、第1縦壁部3と第2縦壁部4と
の間で、(L+S)/2ずらして配設されている。
なお、このスリットフィン2は、第6図および第7図
に示すように、平板21に複数の矩形状穴22を穿設する穴
開け加工を行った後に、平板21を矩形波形状に折曲げる
折曲加工を行って成形されている。
ここで、第10図に示した比較例のオフセットフィン
(L=S)100は、多数の刃具の組合わせの型構造のた
め、刃具の加工限界およびプレス回数に対する型寿命確
保上、現状限界フィンピッチが約2.5mm以下に小さくで
きなかった。しかし、本実施例の限界フィンピッチは約
1.7mmとなり、比較例のオフセットフィン100のフィンピ
ッチpよりもフィンピッチPを小さく設定することがで
きる。このため、スリットフィン2の伝熱面積を従来よ
り増大することができるので、冷却性能の向上を達成す
ることができる。
さらに、第1横壁部5および第2横壁部6までスリッ
ト7、8を確実に形成でき、且つフィン部31、41の間に
スリット7、8が確実に確保できる。
つぎに本実施例のインタークーラ1の作用を説明す
る。
過給機によって高温高圧になった過給気は、吸入管15
から吸入側タンク13を通ってチューブ11内に流入する。
そして、過給気は、チューブ11を通過する際に大気と熱
交換して冷却され、吐出側タンク14および吐出管16を通
って内燃機関の燃焼室(図示せず)に供給される。
ここで、本実施例は、スリット7、8によって第1縦
壁部3および第2縦壁部4に連続的につながった縦壁部
が存在しないように、第1横壁部5の第1縦壁部3がわ
端縁、第2横壁部6の第1縦壁部3がわ端縁、および第
1横壁部5の第2縦壁部4がわ端縁、第2横壁部6の第
2縦壁部4がわ端縁まで切り込んで、各々のフィン部31
およびフィン部41を確実に分断している。
よって、第1縦壁部3および第2縦壁部4に発生する
流れの境界層が、第9図に示すように、各スリット7、
8で確実に分断される。このため、流れの境界層が発達
しないので、局所熱伝達(Nu数)の低下を抑制できる。
したがって、高温過給気を効率良く冷却できる。
また、第1縦壁部3および第2縦壁部4を縦断してス
リット7、8が形成されているので、連続的につながっ
ている縦壁部が存在しない。このため、スリット7、8
とフィン部31、41との間で乱れの発生を抑制できる。
したがって、インタークーラ1の過給気側の圧力損失
の増加を抑制できるので、吸入空気重量を増大すること
ができる。よって、内燃機関の性能を飛躍的に向上させ
ることができる。
ここで、本実施例のスリットフィン2は、スリット
7、8の幅Sをフィン切れ長さLより小さくなるように
形成されている。このため、第1縦壁部3および第2縦
壁部4の切り離し部分を減少し、相対的にフィン切れ長
さLを増大させる。よって、スリットフィン2の伝熱面
積をさらに増大することができるので、さらに冷却性能
の向上を達成することができる。
第8図は本発明の第2実施例のインタークーラの全体
構造を示す。
第1実施例では、熱交換器として積層型インタークー
ラ1を用いたが、熱交換器として偏平チューブ91を有す
るチューブ・フィン型インタークーラ9を用いても良
い。この偏平チューブ91の内部には、本発明のスリット
フィン2が配設されている。隣設する偏平チューブ91間
および偏平チューブ91とサイドプレート92との間には、
クーリングフィン93が配設されている。
本実施例では、熱交換器として空冷式のインタークー
ラを用いたが、熱交換器として水冷式のインタークーラ
を用いても良く、またオイルクーラなど種々の熱交換器
に用いても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の第1実施例を示す。第1
図は空冷式の積層型インタークーラのスリットフィンを
示す正面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は
そのスリットフィンを示す部分斜視図である。第4図は
空冷式の積層型インタークーラの全体構造を示す斜視
図、第5図はそのインタークーラの主要部の構造を示す
斜視図である。第6図はスリットフィンの成形順序を示
す平面図、第7図は第6図のB−B断面図である。 第8図は本発明の第2実施例のインタークーラの全体構
造を示す正面図である。 第9図はスリットのある場合、およびスリットのない場
合における流れの速度ベクトル、境界層の発達度合およ
び局所熱伝達を表したグラフ、第10図は比較例のオフセ
ットフィンを示す斜視図である。 図中 1…空冷式の積層型インタークーラ(熱交換器)、2…
スリットフィン(インナーフィン)、3…第1縦壁部、
4…第2縦壁部、5…第1横壁部、6…第2横壁部、
7、8、…スリット、9…チューブ・フィン型インター
クーラ、11…チューブ、17…流体通路、31、41…フィン
部、91…偏平チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚住 信幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−124777(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を被熱交換流体が流れ、断面偏平状の
    チューブと、 このチューブ内に、前記被熱交換流体の流れ方向に沿っ
    て配設されるインナーフィンとを備える熱交換器であっ
    て、 このインナーフィンは、前記チューブの幅方向の一端側
    から他端側に向けて並設され前記チューブ内を複数の流
    体通路に区画する複数の縦壁部と、この縦壁部の一端か
    ら前記チューブの幅方向一端側に向かって延ばされ、前
    記チューブの幅方向一端側にて隣合う縦壁部の一端と連
    接する第1横壁部と、前記縦壁部の他端から前記チュー
    ブの幅方向他端側に向かって延ばされ、前記チューブの
    幅方向他端側にて隣合う縦壁部の他端と連接する第2横
    壁部とを有し、この第1横壁部、縦壁部、第2横壁部が
    連続して形成されることにより矩形波形状に形成され、 且つ、このインナーフィンは、前記第1横壁部の少なく
    とも一部から前記縦壁部を縦断し、第2横壁部の少なく
    とも一部を連続して切り欠くスリットを有し 前記インナーフィンのフィン切れ長さをL、 前記スリットの幅をSとしたとき、 L>Sの関係を満足している熱交換器。
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