JPH11236205A - 黒鉛の精製方法 - Google Patents

黒鉛の精製方法

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JPH11236205A
JPH11236205A JP10056230A JP5623098A JPH11236205A JP H11236205 A JPH11236205 A JP H11236205A JP 10056230 A JP10056230 A JP 10056230A JP 5623098 A JP5623098 A JP 5623098A JP H11236205 A JPH11236205 A JP H11236205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphite
gas
purifying
purification
container
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10056230A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Kato
吉成 加藤
Yasushi Nishio
靖 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akechi Ceramics Co Ltd
Original Assignee
Akechi Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Akechi Ceramics Co Ltd filed Critical Akechi Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一に高純度化処理を施こすことができる黒
鉛の精製方法を提供する。 【解決手段】 精製用ガスの供給量や供給圧は、黒鉛G
の粒径等の形態や充填量等に応じて調節し、フィルタ4
の気孔を通過した精製用ガスにより黒鉛Gを流動層化さ
せる。精製用ガスは高温雰囲気中で熱分解して、塩素ガ
ス、フッ素ガス等のハロゲンガスとなり、黒鉛Gが含有
している不純物と反応してハロゲン化合物のガスとなっ
て、黒鉛Gが高純度に精製される。ハロゲン化合物のガ
スは、容器2の上部の排気管6から自然排気される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒鉛の精製方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公平6−45446号公報に高純度黒
鉛微粉の製造方法が開示されている。この方法は、粒度
数10mm程度のブロック状の黒鉛素材を、数mmから
数100μmの粒径を有する粉粒体に粗粉砕する第1工
程と、該粉粒体を高温ハロゲンガスにより高純度化する
第2工程と、高純度化処理後の粒粉体にエタノールを添
加してジェットミル粉砕により平均粒径1μm以下に微
粉砕する第3工程とかなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
2工程におけるハロゲンガスの供給に際しては、黒鉛製
の容器(通称さや)内に充填される粗粉砕物が多量にな
ると、ハロゲンガスが全体かつ均一に拡散しなくなる。
このため、容器内における充填場所により高純度化処理
に差が生じて、品質が一定しないという問題点がある。
また、処理後に粉砕を行うため、黒鉛の取り扱い時或い
は粉砕工程時に不純物が混入する可能性がある。本発明
は上記問題点を解決するためになされたもので、均一に
高純度化処理を施こすことができる黒鉛の精製方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1に記載の本発明の黒鉛の精製方法は、底部
から精製用ガスを供給するようにした黒鉛製の容器内
を、気孔率30〜80%に形成された黒鉛製のフィルタ
により仕切り、該フィルタを通過させて供給される精製
用ガスにより、前記容器内に充填した黒鉛を流動層化さ
せて高純度に精製することを特徴とする。
【0005】請求項2に記載の本発明の黒鉛の精製方法
は、請求項1に記載の構成において、前記容器内に充填
する黒鉛は、粒径10mmから数μmであることを特徴
とする。
【0006】
【作用及び発明の効果】上記請求項1に記載の黒鉛の精
製方法によれば、気孔率30〜80%の黒鉛製のフィル
タを通過させた精製用ガスにより、黒鉛製の容器に充填
した黒鉛が流動層化する。従って、精製用ガスによる高
純度化処理が均等に促進され、黒鉛を効率よく一定の品
質に精製できる。
【0008】請求項2に記載の黒鉛の精製方法によれ
ば、容器内に充填される黒鉛は粒径10mmから数μm
であるから、精製用ガスによる流動層化が促進されて粉
体と精製用ガスとの接触する割合が高くなるとともに、
反応した精製用ガスも効率的に抜けていくことができる
から、黒鉛の精製効率を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照して説明する。図1は黒鉛の精製用の電気炉1の断
面図である。電気炉1内には、高純度黒鉛製の容器2が
設置されている。容器2の底部には、高純度黒鉛製の精
製用ガス供給管3が配管されている。該精製用ガス供給
管3の一端は、電気炉1の外部に導き出されている。そ
して、容器2内には、気孔率30〜80%に形成された
高純度黒鉛製のフィルタ4が配設され二重底を形成して
いる。フィルタ4は、気孔率30%未満では、通過する
精製用ガスの絶対量が少なくなり、気孔率80%を超え
るとフィルタ4の機械的強度が不足する。また、容器2
の上蓋5には、黒鉛製の排気管6が接続されている。
【0010】上記構成の電気炉1により黒鉛の高純度化
処理を行うには、先ず容器2内に所定量の黒鉛Gを充填
する。充填される黒鉛Gは、ハンマークラッシャー等の
粉砕機を用いて、黒鉛素材を粒径10mmから数μmの
粉粒体に粗粉砕したものである。続いて、電気炉1へ通
電し、ジュール発熱により2,000〜3,000℃の
所定温度に加熱する。そして、精製用ガス供給管3によ
りCCl22,CCl3F,CCl4等のハロゲン化合物
からなる精製用ガスを供給する。
【0011】精製用ガスの供給量や供給圧は、黒鉛Gの
粒径等の形態や充填量等に応じて調節し、図2示すよう
にフィルタ4の気孔を通過した精製用ガスにより黒鉛G
を流動層化させる。精製用ガスは高温雰囲気中で熱分解
して、塩素ガス、フッ素ガス等のハロゲンガスとなり、
黒鉛Gが含有している不純物と反応してハロゲン化合物
のガスとなり、黒鉛Gが不純物含有量50ppm以下の
高純度に精製される。ハロゲン化合物のガスは、容器2
の上部の排気管6から自然排気される。そして、所定時
間後精製用ガスの供給及び容器2への通電を断って電気
炉1を冷却する。そして、通電停止後は不純物の再凝着
を防止するため、3時間以上不活性ガスを流したままに
しておく。
【0012】上記の黒鉛の精製方法を以下の条件により
実施した。容器2は黒鉛製で内径200mm、高さ30
0mmのものを用い、該容器2内を仕切るフィルタ4
は、黒鉛製で外径200mm、厚さ10mm、気孔率6
0%のものを用いた。電気炉1はアチソン型黒鉛化炉を
用いた。原料は15kg/ch、原料灰分2000pp
mの天然黒鉛又は人造黒鉛を使用した。精製処理条件は
表1に示す通りである。
【0013】
【表1】
【0014】表2は実施例1〜6を示し、原料に平均粒
径10〜100μmの天然黒鉛(原料灰分2000pp
m)、キャリアガスとして窒素ガスを用いたものであ
る。
【0015】
【表2】
【0016】表3は実施例7〜12を示し、原料に平均
粒径10〜100μmの人造黒鉛(原料灰分2000p
pm)、キャリアガスとして窒素ガスを用いたものであ
る。
【0017】
【表3】
【0018】上記実施例と同じ精製装置、精製処理条件
で行った比較例を表4及び表5に示す。表4は15kg
/ch、原料灰分2000ppmの天然黒鉛を用いた比
較例1〜5を示したものである。
【0019】
【表4】
【0020】表5は同じく、人造黒鉛を用いた比較例6
〜10を示したものである。尚、比較例1〜10では、
キャリアガスとして窒素ガスを用いた。
【0021】
【表5】
【0022】本発明の精製方法によれば、上記実施例1
〜12に示すように、精製処理後の灰分は45ppm以
下である。これに対して、比較例1及び比較例6に示す
ように、原料の平均粒径を0.5μmとした場合の精製
処理後の灰分は、それぞれ82、112となった。ま
た、比較例2及び比較例7に示すように、フィルターの
気孔率を20%とした場合の精製処理後の灰分は、それ
ぞれ380、426となった。さらに、比較例3及び比
較例8に示すように、使用ガスの流速を0.1m/sに
落とした場合、比較例5及び比較例10に示すように、
使用ガスの圧力を0.1MPaに落とした場合もそれぞ
れ精製処理後の灰分が増加している。
【0023】上記説明で明らかなように、気孔率30〜
80%の黒鉛製のフィルタ4を通過する精製用ガスによ
り、黒鉛Gを流動層化させるから、精製用ガスと黒鉛G
に含有される不純物との反応が促進されて、黒鉛Gを効
率よく一定の品質に精製できる。また、容器2内に充填
される黒鉛Gが、粒径10mmから数μmであるので、
精製用ガスによる流動層化が促進されるとともに、精製
用ガスと黒鉛Gに含有される不純物との反応がより高い
効率で起きる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気炉1の断面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1...電気炉 2...容器 3...精製用ガス供給管 4...フィルタ 5...上蓋 6...排気管 G...黒鉛

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部から精製用ガスを供給するようにし
    た黒鉛製の容器内を、気孔率30〜80%に形成された
    黒鉛製のフィルタにより仕切り、該フィルタを通過させ
    て供給される精製用ガスにより、前記容器内に充填した
    黒鉛を流動層化させて高純度に精製することを特徴とす
    る黒鉛の精製方法。
  2. 【請求項2】 前記容器内に充填する黒鉛は、粒径10
    mmから数μmであることを特徴とする請求項1に記載
    の黒鉛の精製方法。
JP10056230A 1998-02-20 1998-02-20 黒鉛の精製方法 Withdrawn JPH11236205A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108516544A (zh) * 2018-06-01 2018-09-11 中钢集团新型材料(浙江)有限公司 电解hf和khf2产生氟气提纯石墨的方法及系统
KR20190073711A (ko) * 2017-12-19 2019-06-27 주식회사 티씨케이 폐 흑연 물질의 재활용 방법, 폐 흑연 물질 및 이를 포함하는 제품
CN111186834A (zh) * 2020-01-09 2020-05-22 成都理工大学 一种采用天然晶质石墨制备高纯石墨的方法
CN114477164A (zh) * 2020-11-12 2022-05-13 石门县顺超科技发展有限公司 一种石墨纯化装置

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CN111186834A (zh) * 2020-01-09 2020-05-22 成都理工大学 一种采用天然晶质石墨制备高纯石墨的方法
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