JPH11235981A - 自動車用ステアリングホイールの温湿度調整装置 - Google Patents

自動車用ステアリングホイールの温湿度調整装置

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JPH11235981A
JPH11235981A JP5266798A JP5266798A JPH11235981A JP H11235981 A JPH11235981 A JP H11235981A JP 5266798 A JP5266798 A JP 5266798A JP 5266798 A JP5266798 A JP 5266798A JP H11235981 A JPH11235981 A JP H11235981A
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air
guide pipe
steering wheel
steering
temperature
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JP5266798A
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Masaru Nara
勝 奈良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手に生じた汗や把持部に生じたべたつきを煩わ
しい払拭等を行うことなく除去して快適な把持感触が得
られるステアリングホイールの温湿度調整装置を提供す
る。 【解決手段】エアーコンディショナ11の出力エアーの
一部をエアー源13とする。このエアー源13の出力エ
アーを電磁弁14と接続パイプ15とエアー連結部17
とを順に介して把持部4の内部に埋設された風導パイプ
に導く。この風導パイプには、所定分布状態で多数のエ
アー放出部が形成されている。エアー連結部17は、ス
テアリングホイール101が回転されてもコラム部16
との間で相対回転を許容する構造となっているため、把
持部4にエアー流を導くことができる。エアー源13か
ら導かれたエアーは、把持部4の表面に形成された多数
の細孔からなるエアー放出部21から放出されるので手
の汗が乾燥されると共に把持部4表面に付着した汗のべ
たつきが乾燥され快適な把持感触が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ステアリング
ホイールに関し、特に、違和感なく快適に運転者の手で
操作することができる自動車用ステアリングホイールの
温湿度調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステアリングホイールには、ステアリン
グシャフトの一端が該ステアリングシャフトの軸心とス
テアリングホイールの軸心が一致された状態で結合さ
れ、このステアリングシャフトの他端部が、自動車の車
輪の操舵方向を変化させるための操舵駆動機構に連結さ
れていて、当該ステアリングホイールを回転させること
によって操舵角度、即ち走行方向を変化させることがで
きるようになっている。この場合、ステアリングシャフ
トの他端部、即ち操舵駆動機構に連結される部分には、
ステアリングホイールの高さや角度を運転者の体格(特
に座高)や好みに合わせて調整するための調整機構のほ
か、衝撃緩衝装置、自在継手等が介在されている。
【0003】また、ステアリングシャフトの中間部は、
自動車の固定体、例えばダッシュボードに対して回転自
在なるように支持されている。そして、ステアリングホ
イールの回転角度範囲は、車種や操舵機構の構造にもよ
るが、一般的には中立点(操舵角度がO°)を中心とし
て±2回転以内に設定されている。また、ステアリング
ホイールは、その外観が基部(ハブと称される)と複数
本の腕部(スポークと称される)と把持部(リムと称さ
れる)とで形成されている。この基部は、車輪操舵駆動
機構に片端が連結されたステアリングシャフトの軸心と
ステアリングホイールの軸心を一致させた状態で結合さ
せるためのもので、複数本の腕部は、基端部が上記基部
に固定され先端部が外方に放射状に延び出したもので一
般的には3ないし4本を有している。そして、この複数
本の腕部のそれぞれの先端部は、上記ステアリングシャ
フトの軸心を中心とする円形に形成された把持部の内方
に結合されている。
【0004】上記基部は、ステアリングシャフトの軸上
に設けられたねじ部に結合して固定するための板状の取
付部を有している。また、複数本の腕部は、それぞれの
内方中心に芯金を有し、把持部の内方中心にも芯金を有
している。これらの芯金は、溶接などで強固に結合さ
れ、上述の基部と複数本の腕部と把持部が強固に一体化
され、これらの芯金と取付部の周囲には適度の弾力性を
持った合成樹脂でなる化粧カバーが一体成形されてい
る。このように基部と複数本の腕部と把持部とで形成さ
れるステアリングホイールは、その把持部を運転者の手
で把持して回転させることに伴ってステアリングシャフ
トが回転され、これに連結された操舵駆動機構が駆動さ
れて操舵角度を駆動制御することができる。
【0005】この把持部は、運転者の手で把持されるこ
とによって滑りなくステアリングホイールを確実に回転
操作できることが安全運転上で要求されるので、把持部
の表面に微小な凹凸を形成して手と把持部との接触状態
が良好になるようにして滑り防止を図っている。この把
持部の表面材質は、掌によるグリップで僅かに弾性変形
する程度の硬質の合成樹脂で形成され、吸水性が殆どな
いものであるために、ステアリングホイールの把持部を
掴むための手が、運転時における緊張心理状態に起因し
て発汗したり、気温の高い夏季等に皮膚温度が定常的に
上昇することに伴って発汗すると、把持部が汗によって
べたついてしまうという問題がある。
【0006】このために快適な把持感触を得るべく、発
汗が生じた手や汗でべたついた把持部を時折、乾いたタ
オル等で払拭するなどして、対応している。一方、最近
の自動車においては、一般に、自動車の車室内のエアー
環境、即ち車室内のエアー温度の制御と湿度の制御を所
定のものとするために、車室内の温度を夏季には下げ、
冬季には上げ、さらには、湿度が高いときに除湿を行う
等の空調制御を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、運転
時における緊張心理状態に起因する手の発汗や気温の高
い夏季等に定常的に生じる手の発汗が生じたまま、ステ
アリングホイールの把持部を掴むと、当該把持部が汗に
よってべたついてしまい、心理的にかなりの不快感が生
じてしまうと共にべたついた汗によってステアリングホ
イールの回転操作に滑りが生じ確実な操作を阻害する虞
がある。このために発汗が生じた手や汗でべたついた把
持部を乾いたタオル等で払拭して快適な把持感触が得ら
れるようにしているのであるが、このような払拭作業
は、非常に煩わしいものであり、この払拭動作が煩わし
いため、本来の運転動作(特に操舵動作)に専念できず
快適な運転ができないという不都合がある。
【0008】即ち、従来の第1の問題は、手に生じた汗
やこの汗が付着した把持部に生じるべたつきを除去して
快適な把持感触を得るために、当該汗のべたつきを乾い
たタオル等で払拭して除去する動作は、非常に煩わしい
と共に、運転途中でこのような払拭を行うということは
安全運転の上で問題がある。なお、この第1の問題は、
エアーコンディショナの送風口からの送出エアー流が必
要部分(ステアリングホイールのうちの手に接する部
分)に当たるように当該送風口の送出方向を調整すれ
ば、ある程度の改善効果があると考えられるが、現実に
はステアリングホイールのうちの手に接する部分のみに
エアー流を当てることは困難であり、運転者の顔部分に
もにエアー流が当たれば、かえって、不快であると共に
顔部分が乾燥されてしまったり、車室内のうちのステア
リングホイール近傍以外のの部分、例えば助手席や後席
部分の温度および/または湿度を最適なものに制御する
ことが難しくなるという新たな問題が生じる。
【0009】また、第2の問題は、 上述の原因により
汗でべたついた手で把持部を掴んで運転操作する場合、
手と把持部の間に滑りが生じ易くなるため、いきおい把
持部を掴む力を強くしなければならなくなり、その分運
転疲労度が大きくなってしまうという問題がある。ま
た、第3の問題は、把持部の温度と体温(手の温度)が
著しく異なっている場合、例えば把持部の温度が体温を
大きく上回ったり、冬季において、把持部の温度が体温
を大きく下回った場合など、手が把持部に接するときの
違和感乃至は不快感を感じることである。
【0010】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、手に生じた汗が付着した把
持部に生じるべたつきを、煩わしい払拭等を行うことな
く確実に除去して快適な把持感触が得られる自動車用ス
テアリングホイールの温湿度調整装置を提供することに
ある。また、本発明の第2の目的は、汗を乾燥させたり
発汗を抑止するためのエアー流をステアリングホイール
のうちの手に接する部分(把持部)のみに僅かに放出す
ることができ、室内空調に支障を与えることがない上、
従来のように運転者の顔部分に不要なエアー流が当たっ
て不快になることのない、自動車用ステアリングホイー
ルを提供することにある。
【0011】また、本発明の第3の目的は、ステアリン
グホイールを回転させる際に、従来の問題点であった手
に生じる汗によって把持部に対する必要なグリップ力が
大きくなり、運転疲労度が大きくなってしまう、という
ことのない自動車用ステアリングホイールを提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
自動車用ステアリングホイールは、上述の第1〜第3の
目的を達成するために、車輪操舵駆動機構に片端が連結
されたステアリングシャフトの他端に固定された基部
と、それぞれの基端部が上記基部に固定されそれぞれの
先端部が外方に放射状に延び出した複数本の腕部と、こ
の複数本の腕部のそれぞれの先端部を連結して上記ステ
アリングシャフトの軸心を中心とする円形に形成された
把持部とで形成された自動車用ステアリングホイール
と、車室内のエアー環境を所定のものとするエアーコン
ディショナからの放出エアーの一部、または該エアーコ
ンディショナとは別個に独立して設けられたエアー出力
部からの放出エアーでなるエアー源と、上記把持部の内
部に埋設された風導パイプと、この風導パイプ内のエア
ーを上記把持部の表面から放出させるエアー放出部と、
片端側が車両と一体の固定体に結合され他端側が上記自
動車用ステアリングホイールに結合され、上記エアー源
からの出力エアーが導入され得るように上記風導パイプ
に連通されたエアー連結部と、を具備し、上記エアー源
からの放出エアーを上記エアー連結部を介して上記風導
パイプに導入し、該風導パイプのエアー放出部から放出
させるように構成したことを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項2に係る自動車用ステアリ
ングホイールは、上述の第1〜第3の目的を達成するた
めに、車輪操舵駆動機構に片端が連結されたステアリン
グシャフトの他端に固定された基部と、それぞれの基端
部が上記基部に固定されそれぞれの先端部が外方に放射
状に延び出した複数本の腕部と、この複数本の腕部のそ
れぞれの先端部を連結して上記ステアリングシャフトの
軸心を中心とする円形に形成された把持部とで形成され
た自動車用ステアリングホイールと、車室内のエアー環
境を所定のものとするエアーコンディショナからの放出
エアーの一部、または該エアーコンディショナとは別個
に独立して設けられたエアー出力部からの放出エアーで
なるエアー源と、このエアー源からの放出エアーの流速
を増大するノズル部を有するブースター部と、上記把持
部の内部に埋設された風導パイプと、この風導パイプ内
のエアーを上記把持部の表面から放出させるエアー放出
部と、片端側が車両と一体の固定体に結合され他端側が
上記自動車用ステアリングホイ−ルに結合され該固定体
に対して回転可能状態で且つ上記エアー源からの出力エ
アーが導入され得るように上記風導パイプに連通された
エアー連結部と、を具備し、上記エアー源からの放出エ
アーを上記エアー連結部と上記ブースター部とを順次に
介して、または上記ブースター部と上記エアー連結部と
を順次に介して上記風導パイプに導入し、上記エアー源
の放出エアーの流速を上記ブースター部で増大して上記
該風導パイプのエアー放出部から放出させるように構成
したことを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項3に係る自動車用ステアリ
ングホイールは、上述の第1〜第3の目的を達成するた
めに、上記風導パイプは、上記把持部の中心部に埋設さ
れた環状を呈する管状体で形成され、上記エアー放出部
は、上記管状体の表面に所定の分布状態で穿設された上
記風導パイプに比べて小さな開口であることを構成する
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項4に係る自動車用ステアリ
ングホイールは、上述の第1〜第3の目的を達成するた
めに、上記風導パイプは、上記把持部の中心部に埋設さ
れた環状を呈する管状体で形成され、上記エアー放出部
は、上記管状体の表面に被覆された多孔質部材の形成表
面部であることを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項5に係る自動車用ステアリ
ングホイールは、上述の第1〜第3の目的を達成するた
めに、上記エアー連結部は、車両と一体の固定体の支承
部に対して固定した状態でエアー源からの放出エアーを
導く第1風導パイプと、この第1風導パイプに導かれた
エアーを上記ステアリングシャフトを中心として回転可
能状態で導入する回転連結風導パイプと、この回転連結
風導パイプに導入されたエアーを上記風導パイプに導く
第2風導パイプと、で形成されることを特徴とするもの
である。
【0017】
【作用】エアー源は、自動車室内の空調用のエアーコン
ディショナの出力エアーの一部または別個に設けられた
エアー発生装置を用いる。このエアー源の出力である放
出エアーは、エアー連結部を介して把持部の風導パイプ
に導かれる。エアー連結部は、一端側がコラム部等の固
定体に固定され、他端側がステアリングホイール側に固
定され、両者が相対的に回転自在状態で放出エアーが固
定側から回転側の把持部の風導パイプに導かれる。
【0018】このエアー連結部は、例えば0リングで回
転シールされた領域にエアー源から放出エアーを導入
し、該領域からの出力をステアリングシャフトに穿設さ
れた連通孔を介して風導パイプに導入される。また、エ
アー源からの放出エアーを可撓管やコードリール式等の
回転緩衝部材等を介して把持部に導くことによっても達
成される。把持部の内部に設けられた風導パイプは、パ
イプ状の部材の壁面に多数の孔(エアー放出部)を形成
したり、把持部の被覆の材質を多孔質部材として形成す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
自動車用ステアリングホイールを図面を用いて詳細に説
明する。先ず、図1ないし図6を用い本発明の第1の実
施の形態に係る自動車用ステアリングホイールの温湿度
調整装置を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る自動車用ステアリングホイールを用いた
操舵装置1の要部の概略構成を示す図であり、自動車用
ステアリングホイール(以下、「ステアリングホイー
ル」と略称する)101は、基部(いわゆるハブ)2と
腕部(いわゆるスポーク)3と把持部4(いわゆるリ
ム)とで構成されている。
【0020】この基部2は、下端が後述の位置調整機構
6、衝撃吸収機構7等を介して車輪操舵駆動機構9に連
結されたステアリングシャフト5の上端に固定されてお
り、腕部3は、複数本(この例では3本)でなり、その
基端部が上記基部2に固定され、先端部が外方に放射状
に延び出している。また、把持部4は、3本の腕部3の
それぞれの先端部を連結してステアリングシャフト5の
軸心を中心とする円形に形成されている。上述の位置調
整機構6は、ステアリングホイール101の位置、即
ち、突出長さやステアリングシャフト5の角度を運転者
の体格(特に座高)に応じて変化させたり、運転者の運
転姿勢の好み等に応じて変化させるためのものであり、
衝撃吸収機構7は、衝突時運転者の胸部もしくは頭部が
ステアリングホイール101に衝突することを防止して
安全を確保するためのものである。
【0021】さて、エアーコンディショナ11は、周知
のように、車室内のエアー環境を所定のものとするもの
で、即ち、夏期に冷房を行ったり、冬期に暖房を行った
り、車内外の環境温湿度に応じて除湿を行ったりして、
快適な車内エアー環境とするためのものである。このエ
アーコンディショナ11から送出されるエアーは、大部
分が車室12にて拡散されるように導かれ、残りがエア
ー源13として電磁弁14と接続パイプ15を順次に介
してコラム部16に設けられたエアー連結部17に導か
れる。また、電磁弁14は、コラム部16の側部に設け
られたエアー開閉スイッチ18の操作によって通電制御
され、ステアリングホイール101へのエアー供給を行
ったり遮断したりという制御を行なうことができように
なっている。
【0022】次に、このようなステアリングホイール1
01の詳細とエアー連結部17の詳細について説明す
る。ステアリングホイール101は、その基部2、腕部
3、把持部4のそれぞれの表面に適度の弾力と微小な表
面凹凸を有して合成樹脂でなる被覆2a、被覆3a、被
覆4aがモールド形成されている。この基部2の内部に
は、当該ステアリングホイール101の全体形状を所定
の強度を持って保持するための芯金の機能を合わせ持っ
た連通パイプ19が溶接等の手段で固定されている。こ
の連通パイプ19は、腕部3の内部に埋設状態で配設さ
れると共に、把持部4の内部に埋設される風導パイプ2
0に連通されている。
【0023】この風導パイプ20には、図3に拡大して
示すように、風導パイプ20に導入されたエアーを把持
部4の表面から放出させるためのエアー放出部21が穿
設されている。このエアー放出部21は、風導パイプ2
0の壁面を貫通し、かつ把持部4の被覆4aを貫通して
穿設されたもので、図4にも示されるように直径dが
0.3〜0.5mmの孔が15mm程度の間隔Lで千鳥
状に配列したもので風導パイプ20の中心孔20aの内
部に導入されたエアーを多数のエアー放出部21から外
部に放出できるように構成されている。また、連通パイ
プ19の中心部には、その内部にエアーを導入するため
の導入孔19a(図5参照)が穿設され、この導入孔1
9aに後述のノズル部24から放出されるエアーが導か
れるようになっている。
【0024】一方、エアー連結部17の詳細構成は、図
5および図6に示すようになっている。即ち、エアー連
結部17に接合するステアリングシャフト5には、その
中心軸上の先端から中間部に第1連通孔22が穿設さ
れ、その先端部(図5においては上端部)がナット23
を用いて基部2に固定されると共に、第1連通孔22の
先端部には、エアー源13(図1参照)からの出力エア
ーの流速を増大するためのノズル部24が形成され、そ
のノズル部24からの突出エアーが前述の導入孔19a
に導入されるように位置合わせがされている。また、第
1連通孔22の基部(図5における下部寄り)には、該
第1連通孔22に連通すると共にステアリングシャフト
5の直径方向に貫通される十字形状の第2連通孔25が
穿設されている。
【0025】また、この第2連通孔25が位置する部位
の上方および下方の周面には、該ステアリングシャフト
5の長さ方向に所定間隔を保って位置された2つのOリ
ング26,26が配置されている。車体の一部であるダ
ッシュボードまたはインストールメントパネル等の固定
体に固定された取付板29には、固定ねじ28を用いて
本体27が固定され、この本体27の中心に穿設された
円形開口27aの内壁面に上記Oリング26,26が嵌
挿され、図示しない脱落防止用の溝によってOリング2
6,26の脱落が防止されている。さらに、本体27に
は、その外表面から円形開口27aに達する接続孔27
bが穿設され、この接続孔27bには、接続部材30を
介して接続パイプ15が接続されている。
【0026】なお、ステアリングホイール101には、
図示せずも各種電装装置、例えばクラクションを鳴動さ
せるための電気接点スイッチが設けられ、このスイッチ
情報はステアリングホイール101の回転を コードリ
ール形式もしくはスリップリング形式で固定体(車両の
シャーシ等)に固定されたコネクタ等に伝達されるよう
になっていて、ステアリングホイール101の中央部に
は、衝突時に運転者の胸部や顔部がステアリングホイー
ル101に押し付けられて負傷することを防止するため
のエアーバック装置等が装着されている。以上のように
構成された本実施の形態に係る自動車用ステアリングホ
イールを用いた操舵装置の動作について説明する。
【0027】先ず、運転者が着席した状態でステアリン
グホイール101が適正な突出長さと角度になるように
位置調整機構6を用いて最適状態に位置調整する。運転
者の手が発汗したり、ステアリングホイール101の把
持部4の温度が環境温度と略等しく手で把持部4を掴ん
だときに特別に熱く感じたり冷たく感じたりする、とい
う違和感が無い場合には、エアー開閉スイッチ18を作
動させず、この状態では電磁弁14が閉状態であるので
エアーコンディショナ11からのエアー源13の出力エ
アーはステアリングホイール101の側に供給されない
が、快適な操舵を行うことができ、ステアリングホイー
ル101を回転させることに伴って、ステアリングシャ
フト5が回転され、自在継手8,8を介して車輪操舵駆
動機構9が作動して車輪10を所望の操舵角度に制御す
ることができる。
【0028】ここで、夏期や冬期における駐車等でステ
アリングホイール101の把持部4の温度が手の温度と
大きく異なり、把持部4を掴んだときに違和感乃至は不
快感がある場合には、エアーコンディショナ11のメイ
ンスイッチ(図示せず)をオンして車室内のエアー環境
が快適になるようにする。これと同時にエアー開閉スイ
ッチ18をオン操作することによって電磁弁14が開状
態となりエアーコンディショナ11の出力の一部でなる
エアー源13の出力が電磁弁14を介して接続パイプ1
5の内部に導入され、接続部材30、接続孔27bを順
次に介し、2つのOリング26,26で閉ざされた円形
開口27a内に導入される。この導入エアーは、第2連
通孔25を介して第1連通孔22に導かれ、その先端の
ノズル部24によって流速が増大されて連通パイプ19
の導入孔19aから連通パイプ19の内部に導入され
る。
【0029】この導入エアーは、腕部3の部分の連通パ
イプ19の内部を介して風導パイプ20に導かれる。す
ると、風導パイプ20の周囲に穿設された多数のエアー
放出部21から導入エアーが外部に放出されると共に被
覆4aの温度が導入エアーの温度に近づけられる。即
ち、エアーコンディショナ11の送出温度に伴い、例え
ば、具体的には夏期においては温度が下げられ冬期にお
いては上げられ、車内環境温度に略等しくされる。従っ
て、把持部4を手で掴んだときの違和感がなくなり快適
な操舵操作を行わせることができるのである。この場
合、ステアリングホイール101を回転させることに伴
いステアリングシャフト5が回転されてもエアー連結部
17による回転連結機構によってステアリングホイール
101側へのエアー供給が断たれることがなく常時に安
定した供給がなされる。
【0030】一方、運転中等に手に汗が生じた場合や、
生じる虞がある場合には、発汗を乾燥すべくエアー開閉
スイッチ18をオン操作することによって電磁弁14が
開状態とされエアーコンディショナ11の出力の一部で
なるエアー源13の出力が電磁弁14を介して接続パイ
プ15の内部に導入され、接続部材30を介し接続孔2
7b内に導入され2つのOリング26,26で閉ざされ
た円形開口27aの間に導入される。この導入エアー
は、第2連通孔22を介して第1連通孔22に導かれそ
の先端のノズル部24によって流速が増大されて連通パ
イプ19の導入孔19aから連通パイプ19の内部に導
入される。
【0031】この導入エアーは、腕部3の部分の連通パ
イプ19の内部を介して風導パイプ20に導かれる。す
ると、風導パイプ20の周囲に穿設された多数のエアー
放出部21から導入エアーが外部に放出され、それによ
って被覆4aの温度が導入エアーの温度に近づけられ
る。即ち、エアーコンディショナ11の送出に伴い、例
えば、夏期においては温度が下げられ、冬期においては
上げられ車内環境温度に略等しくされ、これと同時にエ
アー放出部21から外部に放出されるエアー流が手、特
に掌に当てられ発汗の乾燥がなされる。また、把持部4
の温度は夏期には下げられ、冬期には上げられるので、
手で把持部4を掴んだときに生じる発汗の抑止がなされ
る。
【0032】従って、たとえ、発汗によって把持部4の
表面に汗のべたつきが生じた場合でも、そのべたつきが
エアー放出部21からのエアー流れによって乾燥される
ので手触りよく把持部4を手で掴むことができる。従っ
て、把持部4を手で掴んだときの温度差による違和感が
なくなり快適な操舵操作を行わせることができると共
に、手に発汗した場合にその汗を乾燥させることができ
る。また、これらの利点は、ステアリングホイール10
1が回転されてもその回転を許容するための機構、即
ち、エアー連結部17が設けられているので何等の障害
となることがない。さらに、このエアー連結部17は、
クラクション情報等の回転伝達機構に対して全く緩衝す
ることがないので電気信号回転伝達等の正規の機能を損
なうことはない。
【0033】また、導入エアーは、ノズル部24によっ
て増速されて連通パイプ19の導入孔19aに導入され
るように構成してあるのは、導入孔19aからノズル部
24の先端までの間隔を開けて、ステアリングシャフト
5と基部2の固定時の寸法誤差や組立て誤差に基づく寸
法差を吸収させるためである。ノズル部24の先端から
連通パイプ19の導入孔19aの表面までの距離は、僅
かであるため、エアーが外部に放射されて無効となるこ
とは殆どない。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態について
図7を用いて説明する。この形態に係るステアリングホ
イール102は、その基部2の中心部にエアー導入のた
めの部材を設けることが、他の電装部材(例えばクラク
ションの鳴動スイッチ)を設ける関係で困難である場合
に本発明を適用したもので、ステアリングシャフト5の
軸状に形成された第1連通孔22の先端部を盲蓋31で
塞ぎ、第1連通孔22の側方に孔32を穿設してこの孔
32に接続部材33が取付けられている。また、連通パ
イプ19の底部の中心から若干離れた部位には、導入孔
19aに連通する孔34が穿設され、この孔34には、
接続部材35が取付けられている。そして、上述した接
続部材33とこの接続部材35との間には、連結パイプ
36が接続されている。
【0035】なお、この例においては、エアー流速を増
加させるためのノズル部は設けておらず、第1連通孔2
2の内径を適宜の値にする等の手段でもって所定のエア
ー流速が得られるようになっている。従って、ステアリ
ングシャフト5の内部の第1連通孔22に導入されたエ
アーは、第1連通孔22,接続部材33,連結パイプ3
6,接続部材35を順次に介して連通パイプ19の導入
孔19aに導入され、連通パイプ19の基部2部分から
腕部3部分を経由して図7には示さない把持部4に穿設
されたエアー放出部21から前述同様にしてエアー放出
がなされる。
【0036】この第2の実施の形態は、図1ないし図6
に示す操舵装置の一部を変形したものであって、ステア
リングシャフト5の軸心に形成された第1連通孔22の
エアーを連通パイプ19の内部に導入するための具体的
な構成が前述した第1の実施の形態と異なるものであ
る。即ち、ステアリングシャフト5の軸心に形成された
第1連通孔22の先端部に盲蓋31を取り付け、第1連
通孔22の側壁を貫通する孔32を穿設し、この孔32
に接続部材33を固定すると共に、連通パイプ19の一
部に孔34を穿設して接続部材35を取り付け、これら
接続部材33と35との間を連結パイプ36で接続した
ものである。このように構成されているので、ステアリ
ングホイール102の基部2の近傍にクラクションスイ
ッチ等の電装部材やエアーバック等の部材を配設する場
合に何等の障害となることがない。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態について
図8を用いて説明する。今まで説明した2つのステアリ
ングホイール101,102は、把持部の内部に形成さ
れる風導パイプを、把持部4の円形形状を保ち所定の強
度を有するようにする芯金の機能を兼ね備えたパイプ状
の風導パイプ20(図5等を参照)としていたが、図8
に示す第3の実施の形態は芯金と風導パイプを別々の部
材で構成するようにしたものである。即ち、この第3の
実施の形態におけるステアリングホイール103を構成
する把持部4の円形形状を保ちかつ所定の強度を持たせ
るための芯金43が設けられ、その周囲にモールド充填
された被覆4aの一部に風導パイプ37をこの例では4
つ位置させ、この風導パイプ37に連通して外方に突出
するエアー放出部38を形成されている。
【0038】従って、芯金43の周囲に被覆4aをモー
ルド成形する際に、風導パイプ37とエアー放出部38
を同時に形成しているので、製造コストを著しく低減さ
せることができる。なお、風導パイプ37の流路に対
し、腕部3と基部2とを介してエアー源13に接続する
手段は、前述同様にすればよい。図9に示す把持部の例
は、風導パイプ37の周囲に硬質の合成樹脂でなるパイ
プ39を形成し、このパイプ39には、風導パイプ37
のエアー放出部37aに位置合わせした状態でエアー放
出部37と連通するエアー放出部40を形成してある。
このエアー放出部40付きのパイプ39の周囲に軟質の
スポンジ状の多孔質部材41を一体成形したものであ
る。
【0039】図10に示すステアリングホイール105
の把持部は、風導パイプ20からのエアーをエアー放出
部21(図3等を参照)から直接放出させずに、硬質の
スポンジ状の多孔質部材48を介して放出させるように
したものである。このため、把持部4の表面から放出さ
れるエアーが面領域からとなるので均等にされる。今ま
での説明によるステアリングホイール101〜105に
おいては、全て把持部4に対するエアー供給源として、
エアーコンディショナ11の放出エアーの一部でなるエ
アー源13を用いているが、エアーコンディショナ11
とは別個に独立して設けられたエアー出力部からのエア
ーであっても良いことは勿論である。
【0040】また、片端側が車両と一体の固定体側に設
けられたエアー源に結合され他端側が回転するステアリ
ングホイールの風導パイプ20に連結された細いフレキ
シブルパイプを用いることもできる。この場合は、フレ
キシブルエアーパイプをコードリール式に巻回収納しス
テアリングホイールの回転に伴って格納および引出しを
するように構成すればよい。尚、本発明は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、種々に変形実施が
可能である。例えば、エアー源13から送出されるエア
ーの流速を増大させ、より効率よく、把持部の温度また
は湿度の調整を行わせるために、例えば、電磁弁と接続
部材の間に図1に二点鎖線をもって示すように、ブース
ター44を介装するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る自動車用ステアリングホイールによれば、ステアリ
ングホイールの把持部の中にエアー風導パイプを埋設
し、この風導パイプの周囲にエアー放出部を形成してい
るので、運転者の手が接する把持部表面から分散してエ
アー放出がなされるようになっている。従って、ステア
リングホイールの把持部を手で掴むと、当該把持部の表
面からのエアー流が手に当たり、発汗状態の場合の汗の
乾燥がなされるので、手と把持部との間の滑りが無くな
ると共に、把持部の温度が車室内の温度に略等しくされ
るので、手に違和感を感じるということがない。
【0042】また、従来のステアリングホイールは、発
汗が生じた手や汗でべたついた把持部を乾いたタオル等
で払拭するしか方法がなかったので、非常に煩わしいと
共に安全運転上で問題のある払拭動作を余儀なくされた
が、本発明によれば、払拭動作が完全に必要なくなるの
で、本来の運転動作(特に操舵動作)に専念でき、安全
で快適な運転を行うことができる。また、把持部の表面
からエアー流が放出されているが、このエアー流は、多
数の孔や多孔質部材でもって、いわゆる微小エアー流が
把持部の表面の全域に亘って発生するものであるので、
従来のようにエアー流が運転者の顔部に当たって不快な
思いをすることがない。また、車室内のうちのステアリ
ングホイール近傍以外の部分、例えば助手席や後席部分
の温度および/または湿度を制御するというエアーコン
ディショナの本来の温湿度制御動作を把持部の表面から
のエアー流で乱すということがないという利点がある。
【0043】また、乾燥状態(発汗していない状態)の
手でステアリングホイールの把持部の把持部を掴むこと
ができるので手と把持部との摩擦係数が減少せず、運転
疲労度を小さくできる。また、車両の固定側に対して回
動するステアリングホイールに形成された風導パイプに
対し、固定側に配設されたエアー源からエアー連結部を
介して放出エアーを連通するように構成したから、ステ
アリングホイールが中立点から±2回転されても、接続
パイプがねじれることがなく、コードリール式のように
複雑で嵩張る部材を設ける必要がないから、小型で低コ
ストに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動車用ステ
アリングホイールを用いた操舵装置の概略構成図であ
る。
【図2】図1中に示されるステアリングホイールの正面
図である。
【図3】図1中に示されるステアリングホイールの把持
部と腕部との結合部分を拡大して示す断面図である。
【図4】図1中に示されるステアリングホイールの把持
部のエアー放出部の配列状態を示す断面図である。
【図5】図1中に示されるステアリングホイールの部分
とエアー連結部の部分を抽出して示す一部断面図であ
る。
【図6】図5中に示されるA−A線で切断し拡大して示
す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る自動車用ステ
アリングホイールのエアー導入部を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る自動車用ステ
アリングホイールの把持部に埋設される風導パイプ27
を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る自動車用ステ
アリングホイールの把持部を構成するパイプと多孔質部
材の内部に埋設される風導パイプの構成を示す断面図で
ある。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る自動車用ス
テアリングホイールの把持部を構成する多孔質部材の内
部に埋設される風導パイプの断面構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 操舵装置 2 基部 4a 被覆 3 腕部 4 把持部 5 ステアリングシャフト 6 位置調整機構 7 衝撃吸収機構 8,8 自在継手 9 車輪操舵駆動機構 10 車輪 11 エアーコンディショナ 12 車室 13 エアー源 14 電磁弁 15 接続パイプ 16 コラム部 17 エアー連結部 18 エアー開閉スイッチ 19 連通パイプ 19a 導入孔 20 風導パイプ 20a 中心孔 21 エアー放出部 22 第1連通孔 23 ナット 24 ノズル部 25 第2連通孔 26,26 Oリング 27 本体 27a 円形開口 27b 接続孔 28 固定ねじ 29 取付板 30 接続部材 32,34 孔 33 接続部材 35 接続部材 36 連結パイプ 37 風導パイプ 38 エアー放出部 39 パイプ 40 エアー放出部 41,42 多孔質部材 43 芯金 44 ブースター 101,102,103,104,105 ステアリン
グホイール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪操舵駆動機構に片端が連結されたス
    テアリングシャフトの他端に固定された基部と、それぞ
    れの基端部が上記基部に固定されそれぞれの先端部が外
    方に放射状に延び出した複数本の腕部と、この複数本の
    腕部のそれぞれの先端部を連結して上記ステアリングシ
    ャフトの軸心を中心とする円形に形成された把持部とで
    形成された自動車用ステアリングホイールと、 車室内のエアー環境を所定のものとするエアーコンディ
    ショナからの放出エアーの一部、または該エアーコンデ
    ィショナとは別個に独立して設けられたエアー出力部か
    らの放出エアーでなるエアー源と、 上記把持部の内部に埋設された風導パイプと、 この風導パイプ内のエアーを上記把持部の表面から放出
    させるエアー放出部と、 片端側が車両と一体の固定体に結合され他端側が上記自
    動車用ステアリングホイールに結合され、上記エアー源
    からの出力エアーが導入され得るように上記風導パイプ
    に連通されたエアー連結部と、 を具備し、 上記エアー源からの放出エアーを上記エアー連結部を介
    して上記風導パイプに導入し、該風導パイプのエアー放
    出部から放出させるように構成したことを特徴とする自
    動車用のステアリングホイールの温湿度調整装置。
  2. 【請求項2】 車輪操舵駆動機構に片端が連結されたス
    テアリングシャフトの他端に固定された基部と、それぞ
    れの基端部が上記基部に固定されそれぞれの先端部が外
    方に放射状に延び出した複数本の腕部と、この複数本の
    腕部のそれぞれの先端部を連結して上記ステアリングシ
    ャフトの軸心を中心とする円形に形成された把持部とで
    形成された自動車用ステアリングホイールと、 車室内のエアー環境を所定のものとするエアーコンディ
    ショナからの放出エアーの一部、または該エアーコンデ
    ィショナとは別個に独立して設けられたエアー出力部か
    らの放出エアーでなるエアー源と、 このエアー源からの放出エアーの流速を増大するノズル
    部を有するブースター部と、 上記把持部の内部に埋設された風導パイプと、 この風導パイプ内のエアーを上記把持部の表面から放出
    させるエアー放出部と、 片端側が車両と一体の固定体に結合され他端側が上記自
    動車用ステアリングホイ−ルに結合され該固定体に対し
    て回転可能状態で且つ上記エアー源からの出力エアーが
    導入され得るように上記風導パイプに連通されたエアー
    連結部と、 を具備し、 上記エアー源からの放出エアーを上記エアー連結部と上
    記ブースター部とを順次に介して、または上記ブースタ
    ー部と上記エアー連結部とを順次に介して上記風導パイ
    プに導入し、上記エアー源の放出エアーの流速を上記ブ
    ースター部で増大して上記該風導パイプのエアー放出部
    から放出させるように構成したことを特徴とする自動車
    用ステアリングホイールの温湿度調整装置。
  3. 【請求項3】 上記風導パイプは、 上記把持部の中心部に埋設された環状を呈する管状体で
    形成され、 上記エアー放出部は、 上記管状体の表面に所定の分布状態で穿設された上記風
    導パイプに比べて小さな開口であることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の自動車用ステアリングホイ
    ールの温湿度調整装置。
  4. 【請求項4】 上記風導パイプは、 上記把持部の中心部に埋設された環状を呈する管状体で
    形成され、 上記エアー放出部は、 上記管状体の表面に被覆された多孔質部材の形成表面部
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    自動車用ステアリングホイールの温湿度調整装置。
  5. 【請求項5】 上記エアー連結部は、 車両と一体の固定体の支承部に対して固定した状態でエ
    アー源からの放出エアーを導く第1風導パイプと、 この第1風導パイプに導かれたエアーを上記ステアリン
    グシャフトを中心として回転可能状態で導入する回転連
    結風導パイプと、 この回転連結風導パイプに導入されたエアーを上記風導
    パイプに導く第2風導パイプと、 で形成されることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の自動車用ステアリングホイールの温湿度調整装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6886352B2 (en) 2002-09-18 2005-05-03 Denso Corporation Vehicle air conditioner
JP2014069800A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Wet Automotive Syst Ag 特に操舵装置のグリップ用温度調整・空調装置
WO2015149500A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-08 Gentherm Automotive Systems (China) Ltd. Heating and cooling device for handles, especially of steering mechanism
CN114655299A (zh) * 2022-03-23 2022-06-24 博泰车联网(南京)有限公司 方向盘的除湿装置的控制方法、电子设备及存储介质
CN114973840A (zh) * 2022-05-25 2022-08-30 重庆工业职业技术学院 一种汽车驾驶模拟实训装置
WO2023285093A1 (de) * 2021-07-13 2023-01-19 Mercedes-Benz Group AG Lenksystem

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