JPH11235599A - 含油排水処理用のバクテリアの再活性化装置 - Google Patents
含油排水処理用のバクテリアの再活性化装置Info
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- JPH11235599A JPH11235599A JP10057492A JP5749298A JPH11235599A JP H11235599 A JPH11235599 A JP H11235599A JP 10057492 A JP10057492 A JP 10057492A JP 5749298 A JP5749298 A JP 5749298A JP H11235599 A JPH11235599 A JP H11235599A
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- Japan
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- bacteria
- grease trap
- fats
- oils
- waste water
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Activated Sludge Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来厨房等の排水中の油脂分はグリーストラ
ップで浮上分離され、活性化された好気性バリテリアに
よって分解されていた。しかしグリーストラップ中の油
脂濃度が高い場合、ヘット、ラードのような動物性油脂
の多い場合、厨房廃棄物が多く排水が酸性化している場
合等にはバクテリアの活性が失われる欠点があるのでこ
れを改良する。 【構成】 界面活性剤容器と水ポンプとからなる含油排
水処理用のバクテリアの再活性化装置を開発し、それに
よってグリーストラップ内に界面活性剤を注入するよう
にした。
ップで浮上分離され、活性化された好気性バリテリアに
よって分解されていた。しかしグリーストラップ中の油
脂濃度が高い場合、ヘット、ラードのような動物性油脂
の多い場合、厨房廃棄物が多く排水が酸性化している場
合等にはバクテリアの活性が失われる欠点があるのでこ
れを改良する。 【構成】 界面活性剤容器と水ポンプとからなる含油排
水処理用のバクテリアの再活性化装置を開発し、それに
よってグリーストラップ内に界面活性剤を注入するよう
にした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は食品加工工場、食堂、ホ
テルの調理場又は家庭の厨房等から排出される食品排水
を処理するグリーストラップの中において、阻集分離さ
れた油脂分を高活性バクテリアによって効率よく分解
し、排水の浄化を促進する装置に関するものである。
テルの調理場又は家庭の厨房等から排出される食品排水
を処理するグリーストラップの中において、阻集分離さ
れた油脂分を高活性バクテリアによって効率よく分解
し、排水の浄化を促進する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】食品加工工場、食堂、ホテルの調理場等
から排出される食品排水を効率よく浄化処理するには排
水中の固形分を破砕濾過し、更に油脂分を分離した後に
生物系の活性排水処理装置等によって処理する方法が採
用されている。この油脂分を阻集分離するにはグリース
トラップが使用され、その阻集分離された油脂は通常好
気性バクテリアによって分解されている。従来、このバ
クテリアは只単にグリーストラップの排水導入パイプの
上流部又はグリーストラップの第一区画に、担体である
有機物の粉体とともに適量投入するか、又はそれを１，
０００倍程度の水に入れ、よく撹拌して適量を投入する
方法が主に採用されている。しかしながらこのような投
入方法では、好気性バクテリアに対する適切な生化学的
な管理がなされているとは言えず、好気性活性バクテリ
アの効果が不十分で、雨季、夏期における悪臭の発生が
常に問題となっていた。
から排出される食品排水を効率よく浄化処理するには排
水中の固形分を破砕濾過し、更に油脂分を分離した後に
生物系の活性排水処理装置等によって処理する方法が採
用されている。この油脂分を阻集分離するにはグリース
トラップが使用され、その阻集分離された油脂は通常好
気性バクテリアによって分解されている。従来、このバ
クテリアは只単にグリーストラップの排水導入パイプの
上流部又はグリーストラップの第一区画に、担体である
有機物の粉体とともに適量投入するか、又はそれを１，
０００倍程度の水に入れ、よく撹拌して適量を投入する
方法が主に採用されている。しかしながらこのような投
入方法では、好気性バクテリアに対する適切な生化学的
な管理がなされているとは言えず、好気性活性バクテリ
アの効果が不十分で、雨季、夏期における悪臭の発生が
常に問題となっていた。
【０００３】この悪臭発生の理由は次の通りである。す
なわち、 調理場等から排出する排水中の蛋白質、含水炭素等
のＢＯＤ成分、油脂類のスカム等を好気性バクテリアに
分解させるには通常２週間乃至３週間の日時を必要と
し、分解を促進するエアレーション（曝気）機能を加え
ても２４時間乃至４８時間を必要とする。したがって排
水量の少なくとも２４時間分を貯留する槽を設置しなけ
れば好気性バクテリアに掛る容積負荷が過大になる。し
かし、従来採用されているグリーストラップの建築設計
基準等では、このような大きな貯留槽の設置を求めてい
ない。 更にまた通常食品屑、汚染排水等の分解に用いられ
る好気性バクテリアの活動は、温度が２０℃〜３７℃の
間が最も好ましい範囲とされており、１０℃を下れば好
気性バクテリアは当然その活性を次第に失って行く。し
たがって戸外に設置したグリーストラップでは秋期から
冬期にかけてはバクテリアによる油脂類の分解が期待で
きず、厚い層を形成した被阻集油脂の下側では空気が流
通しないために、嫌気性バクテリアによって油脂の分解
が行われ、多量のガス（ＣＯ2 、Ｈ2 Ｓ等）等が発生
し、特にそれが雨季、夏期に悪臭を放つものと考えられ
る。 このほかに、通常調理場等は清掃、消毒をすること
が必要であるが、そのときに使用される殺菌剤がバクテ
リアに対しても殺菌効果を及ぼし、油脂分解の性能を失
い、前記同様に残留蓄積した油脂分が悪臭を放つ事態と
なる。
なわち、 調理場等から排出する排水中の蛋白質、含水炭素等
のＢＯＤ成分、油脂類のスカム等を好気性バクテリアに
分解させるには通常２週間乃至３週間の日時を必要と
し、分解を促進するエアレーション（曝気）機能を加え
ても２４時間乃至４８時間を必要とする。したがって排
水量の少なくとも２４時間分を貯留する槽を設置しなけ
れば好気性バクテリアに掛る容積負荷が過大になる。し
かし、従来採用されているグリーストラップの建築設計
基準等では、このような大きな貯留槽の設置を求めてい
ない。 更にまた通常食品屑、汚染排水等の分解に用いられ
る好気性バクテリアの活動は、温度が２０℃〜３７℃の
間が最も好ましい範囲とされており、１０℃を下れば好
気性バクテリアは当然その活性を次第に失って行く。し
たがって戸外に設置したグリーストラップでは秋期から
冬期にかけてはバクテリアによる油脂類の分解が期待で
きず、厚い層を形成した被阻集油脂の下側では空気が流
通しないために、嫌気性バクテリアによって油脂の分解
が行われ、多量のガス（ＣＯ2 、Ｈ2 Ｓ等）等が発生
し、特にそれが雨季、夏期に悪臭を放つものと考えられ
る。 このほかに、通常調理場等は清掃、消毒をすること
が必要であるが、そのときに使用される殺菌剤がバクテ
リアに対しても殺菌効果を及ぼし、油脂分解の性能を失
い、前記同様に残留蓄積した油脂分が悪臭を放つ事態と
なる。
【０００４】以上の欠点を除くために、従来常時活性バ
クテリアをグリーストラップとは別の場所に設けたバク
テリア活性化槽で培養しておき、そこで活性化したバク
テリアを随時グリーストラップに送って油脂の分解をさ
せる方法が提示されている（例えば平成６年特許願第１
００７０４号）。この提示された方法であれば、秋期、
冬期においても油脂の分解は活発に行うことができる。
しかしながらこの方法にも次に示すような欠点が見られ
る。すなわち、 バクテリア活性化槽に入れる温水は槽外の温水槽で
作られたものが供給されており、余分の設備と設置のた
めのスペースを必要としていた。 バクテリアの担体として有機物の粉体が使用されて
いるために、バクテリアと有機物の担体をバクテリア活
性化槽に供給するには比較的大型のサイロが必要であ
り、また有機物の担体が湿気を吸って固化、変質しやす
いために、１週間乃至１０日毎にサイロにチャージし直
す必要があり厄介である。
クテリアをグリーストラップとは別の場所に設けたバク
テリア活性化槽で培養しておき、そこで活性化したバク
テリアを随時グリーストラップに送って油脂の分解をさ
せる方法が提示されている（例えば平成６年特許願第１
００７０４号）。この提示された方法であれば、秋期、
冬期においても油脂の分解は活発に行うことができる。
しかしながらこの方法にも次に示すような欠点が見られ
る。すなわち、 バクテリア活性化槽に入れる温水は槽外の温水槽で
作られたものが供給されており、余分の設備と設置のた
めのスペースを必要としていた。 バクテリアの担体として有機物の粉体が使用されて
いるために、バクテリアと有機物の担体をバクテリア活
性化槽に供給するには比較的大型のサイロが必要であ
り、また有機物の担体が湿気を吸って固化、変質しやす
いために、１週間乃至１０日毎にサイロにチャージし直
す必要があり厄介である。
【０００５】また従来、本発明の出願人は以上述べた従
来技術の欠点を解消するために、次のような含油排水の
処理設備を提示している（平成８年特許願第５５５８９
号）。図１はこの提示された含油排水の処理設備と本願
発明の関係を示したもので、図中二点鎖線で囲んだ部分
は本願発明に係る部分で、その他は提示された設備に関
連する部分である。図に基づいて提示された含油排水の
処理設備１の概要を述べると、次のようになる。 厨房等２からの排水はグリーストラップ３に送られ
る。グリーストラップの入口には厨芥捕集網４が設けら
れており、油脂以外の固形状の厨房廃棄物を捕集する。
補修されたものは必要に応じて図外の装置で処理され
る。 常時は休眠状態となっている油脂分解用のバクテリ
アに栄養剤を加えて高粘度の液状となっているもので、
その単位量当たりのバクテリアの数が従来の有機物の粉
体を担体とするものに比べて１０3 〜１０4 倍にもなる
ものが開発されているのでそれを使用する。 ブロワー５ａから送られる空気を散気管５ｂによっ
てグリーストラップ３の内部に空気を送り込む曝気装置
５を備えている。 バクテリア収納容器とバクテリア活性化槽と、これ
らとグリーストラップとを連結する配管と、移送ポンプ
と、水道水中に含まれる塩素を中和するための中和剤注
入機構と、バクテリア活性化を自動制御するセンサーと
制御盤（いずれも図示していない）とを備えたバクテリ
ア活性化装置６を備えている。
来技術の欠点を解消するために、次のような含油排水の
処理設備を提示している（平成８年特許願第５５５８９
号）。図１はこの提示された含油排水の処理設備と本願
発明の関係を示したもので、図中二点鎖線で囲んだ部分
は本願発明に係る部分で、その他は提示された設備に関
連する部分である。図に基づいて提示された含油排水の
処理設備１の概要を述べると、次のようになる。 厨房等２からの排水はグリーストラップ３に送られ
る。グリーストラップの入口には厨芥捕集網４が設けら
れており、油脂以外の固形状の厨房廃棄物を捕集する。
補修されたものは必要に応じて図外の装置で処理され
る。 常時は休眠状態となっている油脂分解用のバクテリ
アに栄養剤を加えて高粘度の液状となっているもので、
その単位量当たりのバクテリアの数が従来の有機物の粉
体を担体とするものに比べて１０3 〜１０4 倍にもなる
ものが開発されているのでそれを使用する。 ブロワー５ａから送られる空気を散気管５ｂによっ
てグリーストラップ３の内部に空気を送り込む曝気装置
５を備えている。 バクテリア収納容器とバクテリア活性化槽と、これ
らとグリーストラップとを連結する配管と、移送ポンプ
と、水道水中に含まれる塩素を中和するための中和剤注
入機構と、バクテリア活性化を自動制御するセンサーと
制御盤（いずれも図示していない）とを備えたバクテリ
ア活性化装置６を備えている。
【０００６】この提示された処理設備１は、次に示すよ
うな優れた利点を有している。すなわち、 グリーストラップで分離された油脂を季節に関係な
く、効率よく分離することができる。 水道中に含まれる塩素分や厨房等の消毒に使われる
消毒薬に対してもバクテリアが活性を失うことがない。 バクテリア活性化装置の活性化槽に加熱器を入れ、
バクテリアの添加前に加温時間を確保することにより、
温水槽が不要となり、またバクテリア含有水中のバクテ
リア濃度が高いために、バクテリア活性化槽の容量、バ
クテリア含有水供給ポンプの容量を小さくすることがで
きるとともに、その他の装置機器を小型化し、主要機器
を小さな容器内に収納することができる。またそれに伴
って取扱い、運転を簡素化し、自動運転を可能とするこ
とができる。
うな優れた利点を有している。すなわち、 グリーストラップで分離された油脂を季節に関係な
く、効率よく分離することができる。 水道中に含まれる塩素分や厨房等の消毒に使われる
消毒薬に対してもバクテリアが活性を失うことがない。 バクテリア活性化装置の活性化槽に加熱器を入れ、
バクテリアの添加前に加温時間を確保することにより、
温水槽が不要となり、またバクテリア含有水中のバクテ
リア濃度が高いために、バクテリア活性化槽の容量、バ
クテリア含有水供給ポンプの容量を小さくすることがで
きるとともに、その他の装置機器を小型化し、主要機器
を小さな容器内に収納することができる。またそれに伴
って取扱い、運転を簡素化し、自動運転を可能とするこ
とができる。
【０００７】しかしながら、この提示された処理設備も
また次の欠点を免れることは出来ない。すなわち、 グリーストラップで阻集分離された油脂の濃度が高
いときには折角活性化されたバクテリアが窒息して活性
が失われる。 排水中に油脂以外の厨房廃棄物が多く含まれる場合
には排水が酸性になりやすく（ｐＨ５ぐらいになること
はしばしば見受けられる。）、その場合もバクテリアの
活性が失われる。 排水中の油脂分が、ヘット、ラードのような動物性
油脂が多いときは常温で固化しているために（ヘット、
ラードの融点は４０〜５０℃）バクテリアが窒息して活
性が失われる。
また次の欠点を免れることは出来ない。すなわち、 グリーストラップで阻集分離された油脂の濃度が高
いときには折角活性化されたバクテリアが窒息して活性
が失われる。 排水中に油脂以外の厨房廃棄物が多く含まれる場合
には排水が酸性になりやすく（ｐＨ５ぐらいになること
はしばしば見受けられる。）、その場合もバクテリアの
活性が失われる。 排水中の油脂分が、ヘット、ラードのような動物性
油脂が多いときは常温で固化しているために（ヘット、
ラードの融点は４０〜５０℃）バクテリアが窒息して活
性が失われる。
【０００８】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は厨房等から
の排水処理の以上述べた従来の欠点を解消し、季節に関
係なく、消毒薬品に妨げられることなく油脂分を効率よ
く分解し、小型であることに加えて、油脂の密度が高
く、また常温で固体状の油脂が含まれている排水も、厨
房廃棄物が多く、ｐＨの低い排水も容易に分解処理する
ことが可能な含油排水処理設備に用いられる、含油排水
処理用のバクテリアの再活性化装置を提供することを目
的としている。
の排水処理の以上述べた従来の欠点を解消し、季節に関
係なく、消毒薬品に妨げられることなく油脂分を効率よ
く分解し、小型であることに加えて、油脂の密度が高
く、また常温で固体状の油脂が含まれている排水も、厨
房廃棄物が多く、ｐＨの低い排水も容易に分解処理する
ことが可能な含油排水処理設備に用いられる、含油排水
処理用のバクテリアの再活性化装置を提供することを目
的としている。
【０００９】本発明は排水中の油脂分を浮上分離するグ
リーストラップと、このグリーストラップに活性化され
たバクテリアを供給するバクテリア活性化装置と、前記
グリーストラップに空気を供給する曝気装置と、これら
を連結する配管とを備えた含油排水の処理設備に設置し
て使用し、前記グリーストラップ内に供給されたバクテ
リアを再活性化することを特徴とする、含油排水処理用
のバクテリアの再活性化装置を次の(a) 〜(b) の要素か
ら構成することにより前記した目的を達成しているので
ある。すなわち、 (a) 界面活性剤水溶液の貯蔵容器。 (b) 吸込み口が前記容器に連結しており、吐出し口が配
管を経由して前記グリーストラップに連結している水ポ
ンプ。
リーストラップと、このグリーストラップに活性化され
たバクテリアを供給するバクテリア活性化装置と、前記
グリーストラップに空気を供給する曝気装置と、これら
を連結する配管とを備えた含油排水の処理設備に設置し
て使用し、前記グリーストラップ内に供給されたバクテ
リアを再活性化することを特徴とする、含油排水処理用
のバクテリアの再活性化装置を次の(a) 〜(b) の要素か
ら構成することにより前記した目的を達成しているので
ある。すなわち、 (a) 界面活性剤水溶液の貯蔵容器。 (b) 吸込み口が前記容器に連結しており、吐出し口が配
管を経由して前記グリーストラップに連結している水ポ
ンプ。
【００１０】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図１は本発明の実施例を示す系統図である。
図中２点鎖線で囲んだ部分が本発明に係る部分であり、
その他は前記したように関連部分の含油排水の処理設備
１である。同図において本発明に係る含油排水処理用の
バクテリアの再活性化装置１１は界面活性剤水溶液の貯
蔵容器１２と、吸込み口がこの容器１２に連結してお
り、吐出し口が配管を経由してグリーストラップ３に連
結している水ポンプ１３とから成っている。
説明する。図１は本発明の実施例を示す系統図である。
図中２点鎖線で囲んだ部分が本発明に係る部分であり、
その他は前記したように関連部分の含油排水の処理設備
１である。同図において本発明に係る含油排水処理用の
バクテリアの再活性化装置１１は界面活性剤水溶液の貯
蔵容器１２と、吸込み口がこの容器１２に連結してお
り、吐出し口が配管を経由してグリーストラップ３に連
結している水ポンプ１３とから成っている。
【００１１】このような構成のバクテリアの再活性化装
置１１がグリーストラップ３内に送込む界面活性剤は油
脂を乳化して水に溶けやすくし、アルカリ性であるの
で、グリーストラップ内の排水のｐＨを高め、グリース
トラップ内の油脂の濃度が高いときも、油脂分にヘッ
ト、ラードのように融点の高い動物性油脂が多いときも
バクテリアが窒息して活性を失うことがない。また油脂
以外の厨房廃棄物による排水の酸性化も防止することが
でき、更に厨房等の清掃殺菌に使用される消毒薬は通常
酸性であるのでそれを中和し、消毒薬のバクテリアに対
する毒性を防除できる。
置１１がグリーストラップ３内に送込む界面活性剤は油
脂を乳化して水に溶けやすくし、アルカリ性であるの
で、グリーストラップ内の排水のｐＨを高め、グリース
トラップ内の油脂の濃度が高いときも、油脂分にヘッ
ト、ラードのように融点の高い動物性油脂が多いときも
バクテリアが窒息して活性を失うことがない。また油脂
以外の厨房廃棄物による排水の酸性化も防止することが
でき、更に厨房等の清掃殺菌に使用される消毒薬は通常
酸性であるのでそれを中和し、消毒薬のバクテリアに対
する毒性を防除できる。
【００１２】本願発明に係るこの装置は構成が簡単であ
るので、その運転を自動化することは容易である。また
関連する含有排水の処理設備（図１参照）には通常自動
運転のシステムを持っているので、そのシステムに繰り
入れて運転を自動化することも可能である。以上説明し
た実施例は、主として本願発明に係る装置を従来の出願
人が提示した含有排水の処理設備（平成８年特許願第５
５５８９号）に設置した場合について述べているが、本
願発明はこれ以外のバクテリアを利用した含有排水の処
理設備に設置した場合についても優れた効果を示すこと
はいうまでもなく、この場合に対しても本願発明が有効
に実施できる。
るので、その運転を自動化することは容易である。また
関連する含有排水の処理設備（図１参照）には通常自動
運転のシステムを持っているので、そのシステムに繰り
入れて運転を自動化することも可能である。以上説明し
た実施例は、主として本願発明に係る装置を従来の出願
人が提示した含有排水の処理設備（平成８年特許願第５
５５８９号）に設置した場合について述べているが、本
願発明はこれ以外のバクテリアを利用した含有排水の処
理設備に設置した場合についても優れた効果を示すこと
はいうまでもなく、この場合に対しても本願発明が有効
に実施できる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は油脂を分解するバクテリアを利
用してグリーストラップにおいて油脂を分解清浄化する
含油排水の処理設備に設置し、グリーストラップ内に界
面活性剤を注入してバクテリアの再活性化を図ることに
より、次のような優れた効果を奏するものである。 グリーストラップで阻集分離された油脂の濃度が高
いときでもバクテリアが窒息することなく、優れた活性
を維持することができる。 排水中に油脂以外の厨房廃棄物が多く含まれる場合
には排水のｐＨが低下するが、その場合もバクテリアの
活性が失われことなく優れた活性を維持することができ
る。 排水に含有される油脂分が、ヘット、ラードのような
動物性油脂が多いときでも油脂分がで固化することない
ため、バクテリアが窒息することなく、優れた活性を維
持することができる。
用してグリーストラップにおいて油脂を分解清浄化する
含油排水の処理設備に設置し、グリーストラップ内に界
面活性剤を注入してバクテリアの再活性化を図ることに
より、次のような優れた効果を奏するものである。 グリーストラップで阻集分離された油脂の濃度が高
いときでもバクテリアが窒息することなく、優れた活性
を維持することができる。 排水中に油脂以外の厨房廃棄物が多く含まれる場合
には排水のｐＨが低下するが、その場合もバクテリアの
活性が失われことなく優れた活性を維持することができ
る。 排水に含有される油脂分が、ヘット、ラードのような
動物性油脂が多いときでも油脂分がで固化することない
ため、バクテリアが窒息することなく、優れた活性を維
持することができる。
【図１】本発明の実施例を示す系統図であり、また従来
提示された含油排水の処理設備と本願発明の関係を示す
図である。
提示された含油排水の処理設備と本願発明の関係を示す
図である。
１ 含油排水の処理設備 ２ 厨房等 ３ グリーストラップ ４ 厨芥捕集網 ５ 曝気装置 ５ａ ブロワー ５ｂ 散気管 ６ バクテリア活性化装置 １１ 含油排水処理用のバクテリアの再活性化装置 １２ 界面活性剤水溶液の貯蔵容器 １３ 水ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】 排水中の油脂分を浮上分離するグリース
トラップと、このグリーストラップに活性化されたバク
テリアを供給するバクテリア活性化装置と、前記グリー
ストラップに空気を供給する曝気装置と、これらを連結
する配管とを備えた含油排水の処理設備に設置して使用
する装置であって、次の(a) 〜(b) の要素を備え、前記
グリーストラップ内に供給されたバクテリアを再活性化
することを特徴とする、含油排水処理用のバクテリアの
再活性化装置。 (a) 界面活性剤水溶液の貯蔵容器。 (b) 吸込み口が前記容器に連結しており、吐出し口が配
管を経由して前記グリーストラップに連結している水ポ
ンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10057492A JPH11235599A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 含油排水処理用のバクテリアの再活性化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10057492A JPH11235599A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 含油排水処理用のバクテリアの再活性化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11235599A true JPH11235599A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=13057234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10057492A Pending JPH11235599A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 含油排水処理用のバクテリアの再活性化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11235599A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2377433A (en) * | 2001-07-13 | 2003-01-15 | William Anthony Carr | Grease/oil separator and digester |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07251187A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-10-03 | Eiichi Tashiro | 水処理用固型剤 |
| JPH07284794A (ja) * | 1994-04-14 | 1995-10-31 | Tadahiko Kuno | グリーストラップに対する活性バクテリア供給システム |
| JPH0938630A (ja) * | 1995-07-27 | 1997-02-10 | Corona Giken Kogyo Kk | 油濁物処理方法及びシステム |
| JPH09220589A (ja) * | 1996-02-19 | 1997-08-26 | Nitto Kikai Kk | 含油排水の処理設備 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP10057492A patent/JPH11235599A/ja active Pending
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