JPH0938630A - 油濁物処理方法及びシステム - Google Patents
油濁物処理方法及びシステムInfo
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- JPH0938630A JPH0938630A JP7192126A JP19212695A JPH0938630A JP H0938630 A JPH0938630 A JP H0938630A JP 7192126 A JP7192126 A JP 7192126A JP 19212695 A JP19212695 A JP 19212695A JP H0938630 A JPH0938630 A JP H0938630A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Activated Sludge Processes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油の種類によらず油濁物をほぼ完全な無公害
状態に処理可能な方法及びシステムを提供する。 【構成】 油濁物を前処理(1)し、その際に発生する
油濁溶液に界面活性剤(4)を添加してエマルジョン化
させると共に(pH調整剤)を添加して所定のpH値を
有する油水エマルジョン液を生成する。次いで、その油
水エマルジョン液を生物リアクター(7)へ供給してバ
クテリアにより分解処理を行い、その際に発生する上澄
水を化学的処理をした後に外部環境へ放流し、一方その
際に発生する汚水からは砂等の非燃焼物を分離(9)
し、燃焼可能な残留物は焼却処理(10)を行い、全て
無公害の処理済み物質とさせる。
状態に処理可能な方法及びシステムを提供する。 【構成】 油濁物を前処理(1)し、その際に発生する
油濁溶液に界面活性剤(4)を添加してエマルジョン化
させると共に(pH調整剤)を添加して所定のpH値を
有する油水エマルジョン液を生成する。次いで、その油
水エマルジョン液を生物リアクター(7)へ供給してバ
クテリアにより分解処理を行い、その際に発生する上澄
水を化学的処理をした後に外部環境へ放流し、一方その
際に発生する汚水からは砂等の非燃焼物を分離(9)
し、燃焼可能な残留物は焼却処理(10)を行い、全て
無公害の処理済み物質とさせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油濁物処理方法及
びシステムに関するものであって、更に、詳細には、石
油精製工業、石油化学工業、ガソリン販売施設等におい
て発生される鉱油系の産業廃棄物及び食品加工産業、畜
産加工産業、魚類加工産業等において発生される産業排
水中の含油排水処理過程から発生する油濁スラッジ等の
油濁物を処理する方法及びシステムに関するものであ
る。
びシステムに関するものであって、更に、詳細には、石
油精製工業、石油化学工業、ガソリン販売施設等におい
て発生される鉱油系の産業廃棄物及び食品加工産業、畜
産加工産業、魚類加工産業等において発生される産業排
水中の含油排水処理過程から発生する油濁スラッジ等の
油濁物を処理する方法及びシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】石油精製工業、石油化学工業、オイルタ
ンカー清掃業、ガソリンスタンド等の種々の産業施設に
おいて発生される鉱油系の産業廃棄物は、多くの場合
に、API,PPI,CPI等のオイルセパレータを介
して遊離油を回収した後に、発生される油濁スラッジは
そのまま自然界に廃棄するか或いは燃焼処理するかして
いる。一方、食品加工産業、畜産加工産業、魚類加工産
業等においては、加圧浮上装置を使用して油分を含有す
る懸濁物質をフロスとして回収し、それを脱水して飼料
とするか或いは燃焼処理している。
ンカー清掃業、ガソリンスタンド等の種々の産業施設に
おいて発生される鉱油系の産業廃棄物は、多くの場合
に、API,PPI,CPI等のオイルセパレータを介
して遊離油を回収した後に、発生される油濁スラッジは
そのまま自然界に廃棄するか或いは燃焼処理するかして
いる。一方、食品加工産業、畜産加工産業、魚類加工産
業等においては、加圧浮上装置を使用して油分を含有す
る懸濁物質をフロスとして回収し、それを脱水して飼料
とするか或いは燃焼処理している。
【0003】鉱油系の場合には、最近の環境汚染上の問
題に対する関心から、油濁スラッジの廃棄場所を自然界
において探し出すことは極めて困難になっている。油濁
スラッジは、従来は、専ら燃焼して処理していたが、黒
煙が多量に排出することと、臭気が発生することのため
に、環境に対して悪影響を及ぼすという欠点を有してい
る。更に、異常に高い燃焼温度が発生することと、油濁
スラッジに含有される腐食性物質によって燃焼炉の内部
が損傷を受け、処理上多くの問題を発生させていた。
題に対する関心から、油濁スラッジの廃棄場所を自然界
において探し出すことは極めて困難になっている。油濁
スラッジは、従来は、専ら燃焼して処理していたが、黒
煙が多量に排出することと、臭気が発生することのため
に、環境に対して悪影響を及ぼすという欠点を有してい
る。更に、異常に高い燃焼温度が発生することと、油濁
スラッジに含有される腐食性物質によって燃焼炉の内部
が損傷を受け、処理上多くの問題を発生させていた。
【0004】一方、食品加工産業等においては、加圧浮
上装置によって発生される油分を含有するフロスが家畜
の飼料として一部利用され、又一部は発酵処理を経て農
芸分野の肥料に利用されている。しかしながら、産業廃
棄物としての大部分は脱水処理の上に燃焼処理されてい
るが、臭気、排気、高コスト等の種々の問題を抱えてい
る。
上装置によって発生される油分を含有するフロスが家畜
の飼料として一部利用され、又一部は発酵処理を経て農
芸分野の肥料に利用されている。しかしながら、産業廃
棄物としての大部分は脱水処理の上に燃焼処理されてい
るが、臭気、排気、高コスト等の種々の問題を抱えてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来技術の欠点を解消し、改良した油濁物処理方法
及びシステムを提供することを目的とする。更に、本発
明の別の目的とするところは、油の種類に拘らずにバク
テリアによって効果的に油を処理することを可能とする
技術を提供することを目的とする。更に別の目的とする
ところは、スラッジや廃油等の含油廃棄物を環境上問題
のない水、ガス及び固体等の物質へ効果的に変換させる
ことの可能な油濁物処理技術を提供することを目的とす
る。更に、本発明の目的とするところは、油濁スラッジ
及び油濁フロスをバイオ処理して実質的に無臭、無害な
液体−上澄水と廃棄容易な篩分砂と焼却灰とさせ、液体
は環境規制値をクリアして河川に放流するか又はリサイ
クルして環境に何等悪影響を与えることのない閉鎖系を
形成することが可能な油濁物処理方法及びシステムを提
供することである。
うな従来技術の欠点を解消し、改良した油濁物処理方法
及びシステムを提供することを目的とする。更に、本発
明の別の目的とするところは、油の種類に拘らずにバク
テリアによって効果的に油を処理することを可能とする
技術を提供することを目的とする。更に別の目的とする
ところは、スラッジや廃油等の含油廃棄物を環境上問題
のない水、ガス及び固体等の物質へ効果的に変換させる
ことの可能な油濁物処理技術を提供することを目的とす
る。更に、本発明の目的とするところは、油濁スラッジ
及び油濁フロスをバイオ処理して実質的に無臭、無害な
液体−上澄水と廃棄容易な篩分砂と焼却灰とさせ、液体
は環境規制値をクリアして河川に放流するか又はリサイ
クルして環境に何等悪影響を与えることのない閉鎖系を
形成することが可能な油濁物処理方法及びシステムを提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、油を処
理する種々の産業において発生する油濁溶液に界面活性
剤を添加させてエマルジョンを生成させる。この場合の
界面活性剤としては、例えば、石鹸や洗剤等(但し、逆
性石鹸は除く)を使用することが可能である。尚、油濁
溶液は、鉱物油や食品廃油等様々な産業において発生す
るものを包含するものであり、油を使用する産業におい
て直接的に廃棄物として発生する場合もあるが、例え
ば、油濁スラッジ等の油濁物のようにそのものに洗浄液
(典型的には、水)で洗浄するか又は希釈させ、その際
に発生する含油溶液を油水分離器で油成分を取り除いた
後に残存する油濁溶液の場合もある。後者の場合には、
含油溶液から可及的に油成分を分離させた後に残存する
ものが油濁溶液である。
理する種々の産業において発生する油濁溶液に界面活性
剤を添加させてエマルジョンを生成させる。この場合の
界面活性剤としては、例えば、石鹸や洗剤等(但し、逆
性石鹸は除く)を使用することが可能である。尚、油濁
溶液は、鉱物油や食品廃油等様々な産業において発生す
るものを包含するものであり、油を使用する産業におい
て直接的に廃棄物として発生する場合もあるが、例え
ば、油濁スラッジ等の油濁物のようにそのものに洗浄液
(典型的には、水)で洗浄するか又は希釈させ、その際
に発生する含油溶液を油水分離器で油成分を取り除いた
後に残存する油濁溶液の場合もある。後者の場合には、
含油溶液から可及的に油成分を分離させた後に残存する
ものが油濁溶液である。
【0007】即ち、油濁溶液中に存在する分散相として
の油成分は通常比較的大きな寸法の粒塊としてそれと混
和しない連続相としての溶液中に存在している。この様
な油成分はその寸法が比較的大きいために、バクテリア
が反応して油成分を分解処理するのに不向きである。比
喩的に説明するならば、この様な大きな寸法の粒塊状の
油成分は、バクテイリアが食べるのには大きすぎ、極端
な場合にはバクテリアが油成分に囲まれて呼吸できず窒
息死してしまう。そこで、本発明においては、油濁溶液
に先ず界面活性剤を添加して、分散相としての油成分を
連続相としての溶液中に細粒状ないしはコロイド状の微
細な粒子が分散された分散系としてエマルジョンを生成
させる。この場合のコロイド状とされた油成分の微細粒
子は、例えば10-3〜10-6mの範囲とさせると良い。
この様に、界面活性剤を添加させることにより油濁溶液
から油成分を微粒状とさせたエマルジョンを生成するこ
とにより、バクテリアが積極的に油成分を分解処理する
ことが可能となる。
の油成分は通常比較的大きな寸法の粒塊としてそれと混
和しない連続相としての溶液中に存在している。この様
な油成分はその寸法が比較的大きいために、バクテリア
が反応して油成分を分解処理するのに不向きである。比
喩的に説明するならば、この様な大きな寸法の粒塊状の
油成分は、バクテイリアが食べるのには大きすぎ、極端
な場合にはバクテリアが油成分に囲まれて呼吸できず窒
息死してしまう。そこで、本発明においては、油濁溶液
に先ず界面活性剤を添加して、分散相としての油成分を
連続相としての溶液中に細粒状ないしはコロイド状の微
細な粒子が分散された分散系としてエマルジョンを生成
させる。この場合のコロイド状とされた油成分の微細粒
子は、例えば10-3〜10-6mの範囲とさせると良い。
この様に、界面活性剤を添加させることにより油濁溶液
から油成分を微粒状とさせたエマルジョンを生成するこ
とにより、バクテリアが積極的に油成分を分解処理する
ことが可能となる。
【0008】しかしながら、エマルジョンとさせること
により寸法的にはバクテリア処理が可能となるが、界面
活性剤を添加させることによりエマルジョンはアルカリ
性が強くなり過ぎる場合があり、そのためにバクテリア
が被害を受け効果的に油成分を分解処理することができ
ないことがある。そこで、本発明においては、pH調整
剤をエマルジョンに添加して、エマルジョンのpH値を
所定の範囲内の値に調整する。この場合のpHの範囲
は、7〜9とすることが望ましく、更に好適には、7.
6〜8.3の範囲であり、pH値はほぼ7.2の近傍に
設定することが最も効果的である。又、pH調整剤とし
ては種々のものを使用可能であるが、例えば、炭酸ナト
リウム、水酸化カルシウム、硫酸アルミニウム等を使用
することが可能である。
により寸法的にはバクテリア処理が可能となるが、界面
活性剤を添加させることによりエマルジョンはアルカリ
性が強くなり過ぎる場合があり、そのためにバクテリア
が被害を受け効果的に油成分を分解処理することができ
ないことがある。そこで、本発明においては、pH調整
剤をエマルジョンに添加して、エマルジョンのpH値を
所定の範囲内の値に調整する。この場合のpHの範囲
は、7〜9とすることが望ましく、更に好適には、7.
6〜8.3の範囲であり、pH値はほぼ7.2の近傍に
設定することが最も効果的である。又、pH調整剤とし
ては種々のものを使用可能であるが、例えば、炭酸ナト
リウム、水酸化カルシウム、硫酸アルミニウム等を使用
することが可能である。
【0009】次いで、この様にpH値を調整したエマル
ジョンを生物リアクター内に供給して、バクテリアと反
応させる。供給されるエマルジョンはバクテリアが分解
処理するのに最適の状態にあるので、極めて効果的に油
成分が分解処理される。この場合に使用可能なバクテリ
アの種類も特定のものに限定されるものではないが、例
えば、米国のバイオメディカルエンバイロメンタルダイ
ナミック社から入手可能なDBC−R−1及びR−5、
ドイツ国のオッペンハイマー社から入手可能なフォーミ
ュラーX、日本国の(株)日鉱から入手可能なBFT等
のバクテリアを使用することが可能である。
ジョンを生物リアクター内に供給して、バクテリアと反
応させる。供給されるエマルジョンはバクテリアが分解
処理するのに最適の状態にあるので、極めて効果的に油
成分が分解処理される。この場合に使用可能なバクテリ
アの種類も特定のものに限定されるものではないが、例
えば、米国のバイオメディカルエンバイロメンタルダイ
ナミック社から入手可能なDBC−R−1及びR−5、
ドイツ国のオッペンハイマー社から入手可能なフォーミ
ュラーX、日本国の(株)日鉱から入手可能なBFT等
のバクテリアを使用することが可能である。
【0010】生物リアクター内には所望のバクテリアを
収容させておき生物リアクターの下部から圧縮空気を供
給しながら、pH調整したエマルジョンを供給してバク
テリアにより油成分を分解させる。その結果、生物リア
クターの上部からは上澄水がオーバーフローし、一方生
物リアクターの下部からは汚水が排出される。バクテリ
アの効果的な分解処理によって上澄水も汚水も実質的に
油成分を含有するものではなく、従ってそれらの上澄水
及び汚水はそのまま外部環境に排出させることも可能で
ある。しかしながら、上澄水は所定の化学的処理を施し
てから外部へ排出させることが更に好適である。一方、
汚水は、砂等の焼却不可能な成分を含有している場合が
あるので、汚水から焼却不可能な成分を分離する処理を
施し、脱水して焼却可能な成分を焼却処理することがよ
り好適である。
収容させておき生物リアクターの下部から圧縮空気を供
給しながら、pH調整したエマルジョンを供給してバク
テリアにより油成分を分解させる。その結果、生物リア
クターの上部からは上澄水がオーバーフローし、一方生
物リアクターの下部からは汚水が排出される。バクテリ
アの効果的な分解処理によって上澄水も汚水も実質的に
油成分を含有するものではなく、従ってそれらの上澄水
及び汚水はそのまま外部環境に排出させることも可能で
ある。しかしながら、上澄水は所定の化学的処理を施し
てから外部へ排出させることが更に好適である。一方、
汚水は、砂等の焼却不可能な成分を含有している場合が
あるので、汚水から焼却不可能な成分を分離する処理を
施し、脱水して焼却可能な成分を焼却処理することがよ
り好適である。
【0011】尚、生成されたエマルジョンを一時的に貯
留槽内に貯留させ、次いで流量制御装置を介して生物リ
アクターへ供給させる構成とすることが可能である。こ
の場合には、エマルジョン製造装置を、小型化させるこ
とが可能となり、又生物リアクターへのエマルジョンの
供給状態を一層正確に制御することが可能となる。従っ
て、生物リアクターにおけるバクテリアの反応特性を最
適状態に設定且つ維持することが可能となる。更に、生
物リアクターにおけるバクテリアを補給することを可能
とするために、生物リアクターに対して新たなバクテリ
アを補給可能な構成を付加することが望ましい。
留槽内に貯留させ、次いで流量制御装置を介して生物リ
アクターへ供給させる構成とすることが可能である。こ
の場合には、エマルジョン製造装置を、小型化させるこ
とが可能となり、又生物リアクターへのエマルジョンの
供給状態を一層正確に制御することが可能となる。従っ
て、生物リアクターにおけるバクテリアの反応特性を最
適状態に設定且つ維持することが可能となる。更に、生
物リアクターにおけるバクテリアを補給することを可能
とするために、生物リアクターに対して新たなバクテリ
アを補給可能な構成を付加することが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明の1実
施例に基づく油濁物処理方法の原理を示すブロック図が
示されている。即ち、先ず、ブロック1において前処理
を行い、油濁スラッジ又は油濁排水等の油濁物質に典型
的には水である所定量の洗浄液(又は希釈液)で洗浄な
いし希釈させ、それから油成分のみを分離させる。この
場合に、洗浄液ないしは希釈液で処理することにより油
濁物質からの油成分の分離を容易とさせる。即ち、1例
として、石油精製工業、石油化学工業、オイルタンカー
清掃業、ガソリン販売施設等で発生する鉱油系の油濁ス
ラッジ及び食品加工産業、畜産加工産業、魚類加工産業
等動物、植物系の油濁フロス処理過程から生ずる懸濁質
に大量の水を加えて撹拌を行う。この様に大量の水で洗
浄ないしは希釈を行うことにより、懸濁質との混合状態
にある遊離油成分は、表面張力の非常に大きい溶媒であ
る水によって加温下で希釈され、しかも物理的に強く撹
拌されるので、本体、表面張力の小さい油質は、スラッ
ジやフロスを構成している油以外の多様な懸濁質との物
理的な結合が解かれて、大部分の混合油質は容易に遊離
油になる。
施例に基づく油濁物処理方法の原理を示すブロック図が
示されている。即ち、先ず、ブロック1において前処理
を行い、油濁スラッジ又は油濁排水等の油濁物質に典型
的には水である所定量の洗浄液(又は希釈液)で洗浄な
いし希釈させ、それから油成分のみを分離させる。この
場合に、洗浄液ないしは希釈液で処理することにより油
濁物質からの油成分の分離を容易とさせる。即ち、1例
として、石油精製工業、石油化学工業、オイルタンカー
清掃業、ガソリン販売施設等で発生する鉱油系の油濁ス
ラッジ及び食品加工産業、畜産加工産業、魚類加工産業
等動物、植物系の油濁フロス処理過程から生ずる懸濁質
に大量の水を加えて撹拌を行う。この様に大量の水で洗
浄ないしは希釈を行うことにより、懸濁質との混合状態
にある遊離油成分は、表面張力の非常に大きい溶媒であ
る水によって加温下で希釈され、しかも物理的に強く撹
拌されるので、本体、表面張力の小さい油質は、スラッ
ジやフロスを構成している油以外の多様な懸濁質との物
理的な結合が解かれて、大部分の混合油質は容易に遊離
油になる。
【0013】この様にして発生された遊離油は、公知の
油水分離器を使用することによって大部分の油質をスラ
ッジ又はフロスから分離させて系外に出すことが可能で
ある。しかしながら、物理的な撹拌手段によってもなお
強固に結合し且つ変質した懸濁質の油成分は、後述する
如くに、界面活性剤を添加させることにより、それが本
来有する親水基及び親油基を介して極微細な油粒子とし
て水内に分散される。遊離油では窒息して活動できない
バクテリアが、極微細な油粒子に対しては、生物リアク
ターの中で中性ないしは弱アルカリ性の範囲の環境下で
活性化されて油成分及びBOD成分を活発に分解して極
めて効果的に分解処理を達成する。
油水分離器を使用することによって大部分の油質をスラ
ッジ又はフロスから分離させて系外に出すことが可能で
ある。しかしながら、物理的な撹拌手段によってもなお
強固に結合し且つ変質した懸濁質の油成分は、後述する
如くに、界面活性剤を添加させることにより、それが本
来有する親水基及び親油基を介して極微細な油粒子とし
て水内に分散される。遊離油では窒息して活動できない
バクテリアが、極微細な油粒子に対しては、生物リアク
ターの中で中性ないしは弱アルカリ性の範囲の環境下で
活性化されて油成分及びBOD成分を活発に分解して極
めて効果的に分解処理を達成する。
【0014】前処理1において分離された油成分は、焼
却炉2において焼却され、ガス及び灰として廃棄され
る。尚、油濁スラッジのように特に鉱物系油の場合に
は、この様な前処理1を必要とすることが多いが、例え
ば、食品加工産業、畜産加工産業、魚類加工産業等の動
物系及び植物系の油濁物処理においては、既に油濁物が
生成される過程で洗剤等によって既にエマルジョン化し
ている場合もあるので、その場合には、懸濁質に大量の
水等の洗浄液又は希釈液を加える必要はない。一方、前
処理1において発生された油濁溶液は、界面活性剤4が
供給されてエマルジョン化3される。この場合に油濁溶
液をエマルジョン化させるのは、後のバクテリアによる
分解処理を効果的なものとさせるためのものであり、い
わばバクテリアが食べ易い大きさに油成分をコロイド状
の微粒子とさせることである。
却炉2において焼却され、ガス及び灰として廃棄され
る。尚、油濁スラッジのように特に鉱物系油の場合に
は、この様な前処理1を必要とすることが多いが、例え
ば、食品加工産業、畜産加工産業、魚類加工産業等の動
物系及び植物系の油濁物処理においては、既に油濁物が
生成される過程で洗剤等によって既にエマルジョン化し
ている場合もあるので、その場合には、懸濁質に大量の
水等の洗浄液又は希釈液を加える必要はない。一方、前
処理1において発生された油濁溶液は、界面活性剤4が
供給されてエマルジョン化3される。この場合に油濁溶
液をエマルジョン化させるのは、後のバクテリアによる
分解処理を効果的なものとさせるためのものであり、い
わばバクテリアが食べ易い大きさに油成分をコロイド状
の微粒子とさせることである。
【0015】界面活性剤の添加により油濁溶液がエマル
ジョンとされている場合には、エマルジョンのアルカリ
性が強すぎる場合がある。そして、エマルジョンのアル
カリ性が強すぎるとバクテリアの分解能力が低下し、極
端な場合にバクテリアが死亡してしまうこともある。そ
こで、本発明においては、pH調整剤を添加させること
によりエマルジョンのpH値を所定の範囲内に調整す
る。この場合に、pH値は、7〜9の範囲内に設定する
ことが望ましく、7.6〜8.3の範囲内に設定するこ
とが更に望ましい。更に、約8.0近辺の値に設定する
ことが最も望ましい。更に、この場合に、エマルジョン
を撹拌手段6により撹拌して、エマルジョンの分散系を
一様な状態とさせることが望ましい。
ジョンとされている場合には、エマルジョンのアルカリ
性が強すぎる場合がある。そして、エマルジョンのアル
カリ性が強すぎるとバクテリアの分解能力が低下し、極
端な場合にバクテリアが死亡してしまうこともある。そ
こで、本発明においては、pH調整剤を添加させること
によりエマルジョンのpH値を所定の範囲内に調整す
る。この場合に、pH値は、7〜9の範囲内に設定する
ことが望ましく、7.6〜8.3の範囲内に設定するこ
とが更に望ましい。更に、約8.0近辺の値に設定する
ことが最も望ましい。更に、この場合に、エマルジョン
を撹拌手段6により撹拌して、エマルジョンの分散系を
一様な状態とさせることが望ましい。
【0016】次に、以上の如く生成されたエマルジョン
を生物リアクター7へ供給し、そこでバクテリアと接触
させる。生物リアクター7としては、公知の例えば三層
流動床式反応槽を使用することも可能であり、又バクテ
リアは例えば前述した公知のものを使用することが可能
である。供給されたエマルジョンは生物リアクター7内
においてバクテリアによって分解されて上澄水と汚水と
が発生される。これらの上澄水及び汚水は、既に、実質
的に油成分を含有しておらず環境に特に問題を及ぼすも
のでない場合もある。しかしながら、上澄水に対しては
所定の化学的処理を施してから放水することが望まし
い。尚、この場合の化学的処理とは、通常の排水処理に
おいて使用されている公知の処理とすることが可能であ
り、例えば酸化、沈澱、中和処理等を包含することが可
能である。尚、この場合に得られる上澄水をリサイクル
させて汚濁物質を洗浄ないしは希釈処理する場合の液体
として使用することも可能である。
を生物リアクター7へ供給し、そこでバクテリアと接触
させる。生物リアクター7としては、公知の例えば三層
流動床式反応槽を使用することも可能であり、又バクテ
リアは例えば前述した公知のものを使用することが可能
である。供給されたエマルジョンは生物リアクター7内
においてバクテリアによって分解されて上澄水と汚水と
が発生される。これらの上澄水及び汚水は、既に、実質
的に油成分を含有しておらず環境に特に問題を及ぼすも
のでない場合もある。しかしながら、上澄水に対しては
所定の化学的処理を施してから放水することが望まし
い。尚、この場合の化学的処理とは、通常の排水処理に
おいて使用されている公知の処理とすることが可能であ
り、例えば酸化、沈澱、中和処理等を包含することが可
能である。尚、この場合に得られる上澄水をリサイクル
させて汚濁物質を洗浄ないしは希釈処理する場合の液体
として使用することも可能である。
【0017】一方、生物リアクター7から排出される汚
水は、砂成分等の不燃焼成分を含有している場合がある
ので、不燃焼物分離処理9を行い、砂等の不燃焼物を除
去する。そして、残りの可燃焼物は焼却炉10において
焼却処理し、実質的に無害のガス及び灰として外界へ放
出させる。
水は、砂成分等の不燃焼成分を含有している場合がある
ので、不燃焼物分離処理9を行い、砂等の不燃焼物を除
去する。そして、残りの可燃焼物は焼却炉10において
焼却処理し、実質的に無害のガス及び灰として外界へ放
出させる。
【0018】上述した如く、本発明の油濁物処理方法に
よれば、油濁物をエマルジョン化させて油成分を所望の
大きさのコロイド状とさせる共に、そのpH値を生物反
応処理に適した範囲内の値に調整し、その後に生物リア
クターにおいてバクテリアによって分解処理させるもの
であるから、油濁物が鉱物油であろうと食品廃油であろ
うと、実質的に全ての種類の油濁物を効果的に処理する
ことが可能である。
よれば、油濁物をエマルジョン化させて油成分を所望の
大きさのコロイド状とさせる共に、そのpH値を生物反
応処理に適した範囲内の値に調整し、その後に生物リア
クターにおいてバクテリアによって分解処理させるもの
であるから、油濁物が鉱物油であろうと食品廃油であろ
うと、実質的に全ての種類の油濁物を効果的に処理する
ことが可能である。
【0019】次に、図2を参照すると、本発明の好適実
施例に基づいて構成された油濁物処理システムがブロッ
ク図で示されている。尚、図2において図1のブロック
に対応する構成要素には同一の参照番号を付してある。
図2に示した如く、例えばガソリンスタンド等で発生さ
れた処理すべき油濁スラッジは貯留場11に貯留されて
いる。この様な油濁スラッジは、例えば、不図示のベル
トコンベヤやスクリュウコンベヤ等の搬送手段によって
希釈撹拌槽1aへ送給され、そこで、例えば、図2に示
したシステムにおいては、熱交換器12を介して送給さ
れてくる希釈用ないしは洗浄用の循環温水によって適当
な比率に希釈され、一方共存する他の懸濁質は強く撹拌
され且つ洗浄されて油水分離をしやすい状態とされる。
尚、希釈撹拌槽1aへ供給する希釈用ないしは洗浄用の
液体は、循環温水とする代わりに別途の供給源から供給
することも可能である。更に、図2には特に図示してい
ないが、希釈撹拌槽1a内には、搬送されてくる油濁ス
ラッジへ希釈ないしは洗浄用の液体を供給しながら撹拌
するための撹拌手段が設けられている。
施例に基づいて構成された油濁物処理システムがブロッ
ク図で示されている。尚、図2において図1のブロック
に対応する構成要素には同一の参照番号を付してある。
図2に示した如く、例えばガソリンスタンド等で発生さ
れた処理すべき油濁スラッジは貯留場11に貯留されて
いる。この様な油濁スラッジは、例えば、不図示のベル
トコンベヤやスクリュウコンベヤ等の搬送手段によって
希釈撹拌槽1aへ送給され、そこで、例えば、図2に示
したシステムにおいては、熱交換器12を介して送給さ
れてくる希釈用ないしは洗浄用の循環温水によって適当
な比率に希釈され、一方共存する他の懸濁質は強く撹拌
され且つ洗浄されて油水分離をしやすい状態とされる。
尚、希釈撹拌槽1aへ供給する希釈用ないしは洗浄用の
液体は、循環温水とする代わりに別途の供給源から供給
することも可能である。更に、図2には特に図示してい
ないが、希釈撹拌槽1a内には、搬送されてくる油濁ス
ラッジへ希釈ないしは洗浄用の液体を供給しながら撹拌
するための撹拌手段が設けられている。
【0020】この様にして希釈され且つ洗浄された油濁
スラッジは、油水分離装置1bへ送給されて、主に遊離
油と、油濁溶液とに分離される。尚、油水分離装置1b
としては、当該技術分野において公知のものを使用する
ことが可能であり、例えば、供給される油濁スラッジを
整流させる整流板が設けられており、その下流側に設け
た油水分離板を配設した構造の油水分離装置を使用する
ことが可能である。この様にして分離された遊離油は、
例えば、焼却炉2へ送給され、そこで焼却処理されてガ
スと灰として外部に放出される。一方、油水分離装置1
bによって分離された油濁溶液は、公知の油水分離装置
1bによっては分離させることの不可能な油濁スラッジ
成分を含有しており、そのまま外部へ放出させることは
環境上の問題がある。そこで、本油濁物処理システムに
おいては、そのような油濁溶液をエマルジョン製造装置
3へ管路等を介して送給する。エマルジョン製造装置3
には、その他に、界面活性剤供給源4から界面活性剤が
供給されると共にpH調整剤供給源5からはpH調整剤
が供給される。そして、エマルジョン製造装置には撹拌
器6が設けられており生成されるエマルジョンを撹拌し
て一様な特性とさせている。
スラッジは、油水分離装置1bへ送給されて、主に遊離
油と、油濁溶液とに分離される。尚、油水分離装置1b
としては、当該技術分野において公知のものを使用する
ことが可能であり、例えば、供給される油濁スラッジを
整流させる整流板が設けられており、その下流側に設け
た油水分離板を配設した構造の油水分離装置を使用する
ことが可能である。この様にして分離された遊離油は、
例えば、焼却炉2へ送給され、そこで焼却処理されてガ
スと灰として外部に放出される。一方、油水分離装置1
bによって分離された油濁溶液は、公知の油水分離装置
1bによっては分離させることの不可能な油濁スラッジ
成分を含有しており、そのまま外部へ放出させることは
環境上の問題がある。そこで、本油濁物処理システムに
おいては、そのような油濁溶液をエマルジョン製造装置
3へ管路等を介して送給する。エマルジョン製造装置3
には、その他に、界面活性剤供給源4から界面活性剤が
供給されると共にpH調整剤供給源5からはpH調整剤
が供給される。そして、エマルジョン製造装置には撹拌
器6が設けられており生成されるエマルジョンを撹拌し
て一様な特性とさせている。
【0021】尚、界面活性剤としては、前述した如く、
石鹸等を使用することが可能であるが、油濁溶液中に存
在する油濁物ないしは含油懸濁物が粒塊状に比較的大き
な寸法であるので、それを微粒状のコロイド状とさせ後
にバクテリアが食べ易い大きさにさせることが可能なも
のならばどのような界面活性剤を使用することも可能で
ある。更に、前述した如く、特に、界面活性剤として石
鹸、洗剤等を使用した場合には、生成されるエマルジョ
ンがアルカリ性が強くなり過ぎる場合がある。エマルジ
ョンの酸性又はアルカリ性の度合いが強すぎるとバクテ
リアの分解能力が低下し、極端な場合にはバクテリアが
死亡してしまうので、エマルジョンを中性又は弱アルカ
リ性とさせることが望ましい。特に、この場合のpH値
としては前述したような例えば7.6〜8.3の範囲内
の値に設定させることが望ましい。従って、本システム
においては、エマルジョン製造装置へpH調整剤を供給
してそのpH値を所望の値に設定することを可能として
いる。
石鹸等を使用することが可能であるが、油濁溶液中に存
在する油濁物ないしは含油懸濁物が粒塊状に比較的大き
な寸法であるので、それを微粒状のコロイド状とさせ後
にバクテリアが食べ易い大きさにさせることが可能なも
のならばどのような界面活性剤を使用することも可能で
ある。更に、前述した如く、特に、界面活性剤として石
鹸、洗剤等を使用した場合には、生成されるエマルジョ
ンがアルカリ性が強くなり過ぎる場合がある。エマルジ
ョンの酸性又はアルカリ性の度合いが強すぎるとバクテ
リアの分解能力が低下し、極端な場合にはバクテリアが
死亡してしまうので、エマルジョンを中性又は弱アルカ
リ性とさせることが望ましい。特に、この場合のpH値
としては前述したような例えば7.6〜8.3の範囲内
の値に設定させることが望ましい。従って、本システム
においては、エマルジョン製造装置へpH調整剤を供給
してそのpH値を所望の値に設定することを可能として
いる。
【0022】更に、本実施例においては、活性化バクテ
リア添加装置13から濃厚増殖バクテリア水も供給され
る。この場合に、活性化バクテリア添加装置13には圧
縮空気装置14からエアレーション用の圧縮空気が供給
されている。更に、エアレーション用の圧縮空気は貯留
槽15及び生物リアクター7へも供給している。この様
な構成とすることにより、油濁溶液中の懸濁質に含有さ
れていた油成分は懸濁質から遊離され、界面活性剤の基
質である親油基と親水基によって極めて微細な油粒子と
され、その結果コロイド状の所望の大きさの微粒子を有
するエマルジョンが生成される。
リア添加装置13から濃厚増殖バクテリア水も供給され
る。この場合に、活性化バクテリア添加装置13には圧
縮空気装置14からエアレーション用の圧縮空気が供給
されている。更に、エアレーション用の圧縮空気は貯留
槽15及び生物リアクター7へも供給している。この様
な構成とすることにより、油濁溶液中の懸濁質に含有さ
れていた油成分は懸濁質から遊離され、界面活性剤の基
質である親油基と親水基によって極めて微細な油粒子と
され、その結果コロイド状の所望の大きさの微粒子を有
するエマルジョンが生成される。
【0023】本システムにおいては、更に、この様にし
て生成された油水エマルジョンが供給される貯留槽15
が設けられている。貯留槽15には圧縮空気供給装置1
4から圧縮空気が供給され、内部に貯留されるエマルジ
ョンを空気により撹拌させる。この様に貯留槽15を設
けた場合には、そこでエマルジョンを所定時間の間(例
えば、24時間)均等連続処理を行わせることが可能で
ある。更に、貯留槽15内にエマルジョンが貯留される
ので、例えば、前処理装置1やエマルジョン製造装置3
等はバッチ処置とさせることが可能であり、これらの装
置を比較的小型のものとすることが可能であるので、シ
ステム全体の価格を低減させることが可能である。特
に、本システムのように、活性化バクテリア添加装置1
3から濃厚増殖バクテリア水をエマルジョン製造装置3
へ供給させる構成の場合には、貯留槽15内において連
続的に長時間の均等処理を行うことによりより良好な性
質のエマルジョンを生成することが可能である。
て生成された油水エマルジョンが供給される貯留槽15
が設けられている。貯留槽15には圧縮空気供給装置1
4から圧縮空気が供給され、内部に貯留されるエマルジ
ョンを空気により撹拌させる。この様に貯留槽15を設
けた場合には、そこでエマルジョンを所定時間の間(例
えば、24時間)均等連続処理を行わせることが可能で
ある。更に、貯留槽15内にエマルジョンが貯留される
ので、例えば、前処理装置1やエマルジョン製造装置3
等はバッチ処置とさせることが可能であり、これらの装
置を比較的小型のものとすることが可能であるので、シ
ステム全体の価格を低減させることが可能である。特
に、本システムのように、活性化バクテリア添加装置1
3から濃厚増殖バクテリア水をエマルジョン製造装置3
へ供給させる構成の場合には、貯留槽15内において連
続的に長時間の均等処理を行うことによりより良好な性
質のエマルジョンを生成することが可能である。
【0024】貯留槽15は、流量制御器6へ連結されて
おり、従って油水エマルジョン液は貯留槽15から所定
の流量で生物リアクター、即ちバイオリアクター7へ供
給される。生物リアクター7にも圧縮空気供給装置14
からその下部に圧縮空気が供給される。生物リアクター
7は、公知の三相流動床式反応槽とすることが可能であ
る。尚、この場合の「三相」とは、固形物に担持され
たバクテリア(固体相)と、水及び油質(液体相)
と、空気(気体相)とを包含している。尚、固形物に
担持されたバクテリアとは、個々のバクテリアは非常に
大きさが小さいものであり、生物リアクター7の反応室
内に保持させることは困難である。そこで、複数個のバ
クテリアをゼリー状の固形物内に担持させておき、この
固定物が所定の大きさを有し且つ所定の重量を有するの
で生物リアクター7の反応室内に維持することが可能と
なる。この様なゼリー状の固形物としては、例えば、砂
状のセラミック、ポリビニルアルコール、ポリプロピレ
ン重合体、アルギン酸カルシウム、活性炭等がある。従
って、反応室の下部から油水エマルジョン液と共に圧縮
空気を供給して、反応室内においてバクテリアと油質と
を反応させる。この場合に、反応室の上端部からは反応
済みの油質が取り除かれた上澄水がオーバーフローされ
る。この場合に、反応質からバクテリアもオーバーフロ
ーされて外部へ排出されることを防止するために、例え
ば、反応室の上端部に濾材などを設け、固形物に担持さ
れているバクテリアが不本意に排出されることを防止す
ることが望ましい。
おり、従って油水エマルジョン液は貯留槽15から所定
の流量で生物リアクター、即ちバイオリアクター7へ供
給される。生物リアクター7にも圧縮空気供給装置14
からその下部に圧縮空気が供給される。生物リアクター
7は、公知の三相流動床式反応槽とすることが可能であ
る。尚、この場合の「三相」とは、固形物に担持され
たバクテリア(固体相)と、水及び油質(液体相)
と、空気(気体相)とを包含している。尚、固形物に
担持されたバクテリアとは、個々のバクテリアは非常に
大きさが小さいものであり、生物リアクター7の反応室
内に保持させることは困難である。そこで、複数個のバ
クテリアをゼリー状の固形物内に担持させておき、この
固定物が所定の大きさを有し且つ所定の重量を有するの
で生物リアクター7の反応室内に維持することが可能と
なる。この様なゼリー状の固形物としては、例えば、砂
状のセラミック、ポリビニルアルコール、ポリプロピレ
ン重合体、アルギン酸カルシウム、活性炭等がある。従
って、反応室の下部から油水エマルジョン液と共に圧縮
空気を供給して、反応室内においてバクテリアと油質と
を反応させる。この場合に、反応室の上端部からは反応
済みの油質が取り除かれた上澄水がオーバーフローされ
る。この場合に、反応質からバクテリアもオーバーフロ
ーされて外部へ排出されることを防止するために、例え
ば、反応室の上端部に濾材などを設け、固形物に担持さ
れているバクテリアが不本意に排出されることを防止す
ることが望ましい。
【0025】生物リアクター7においては、上述した如
く、圧縮空気によって撹拌され、バクテリアが油水エマ
ルジョン液中の油質と接触酸化し、従って油質は炭酸ガ
スと水とに分解される。一方、エマルジョン中に含有さ
れる懸濁質の一部はBOD成分が分解されBOD含有率
が低下される。この場合に、生物リアクター7へ供給さ
れる油水エマルジョン液はその懸濁質及び油質が適当な
大きさに調整されており且つpH値も適当な値に調整さ
れているので、極めて効果的に且つ短時間でバクテリア
が油質及び懸濁質の分解処理を行う。その結果浄化され
た上澄水は、前述した如くに、生物リアクター7の反応
室からオーバーフローして排出され、本システムにおい
ては、その一部は加熱器12を介して温水とされて前処
理手段1へ還流され希釈液ないしは洗浄液として使用さ
れる。
く、圧縮空気によって撹拌され、バクテリアが油水エマ
ルジョン液中の油質と接触酸化し、従って油質は炭酸ガ
スと水とに分解される。一方、エマルジョン中に含有さ
れる懸濁質の一部はBOD成分が分解されBOD含有率
が低下される。この場合に、生物リアクター7へ供給さ
れる油水エマルジョン液はその懸濁質及び油質が適当な
大きさに調整されており且つpH値も適当な値に調整さ
れているので、極めて効果的に且つ短時間でバクテリア
が油質及び懸濁質の分解処理を行う。その結果浄化され
た上澄水は、前述した如くに、生物リアクター7の反応
室からオーバーフローして排出され、本システムにおい
ては、その一部は加熱器12を介して温水とされて前処
理手段1へ還流され希釈液ないしは洗浄液として使用さ
れる。
【0026】一方、上澄水の残りの部分は、化学的処理
手段8へ供給される。即ち、先ず、化学的酸化処理槽8
bへ供給され、そこで、調整剤供給源8aから種々の調
整剤、例えばpH調整剤、酸化凝集剤、高分子凝集剤等
が添加・混合されて、凝集反応処理が行われる。このよ
うにして処理された浄化処理水及びフロッタは、次い
で、沈澱槽8cへ送給される。沈澱槽8cにおいて沈澱
処理された後に生成される上澄ないしは清澄水はpH調
整槽8dへ送給され、そこで外部環境に対して問題のな
いpH値に調整されたのちに外部環境へ放流される。こ
の様な放流水は、所望により、前処理装置1の希釈撹拌
器1aへ還流させることも可能である。沈澱槽8cにお
いて沈澱された沈澱物は、砂等の燃焼不可能な物質を含
有しているので、砂濾過脱水器9へ供給して砂等の非燃
焼物を取り除くと共に脱水を行う。この場合に脱水によ
り得られる液体は浄化されている液体であるので、希釈
撹拌槽1aへ還流させるか、又は化学処理装置8へ還流
させることが可能である。砂等の非燃焼物は外部へ排出
し、一方燃焼可能な物質は焼却炉10へ供給して焼却処
理を行う。焼却により発生した灰は外部へ排出させ、一
方ガスは排煙処理装置17を介して固形物を回収すると
共にガスを無害化させて無害なガスのみを排出させる。
この場合に、排煙処理装置17は、例えば、集塵処理、
脱硝処理、脱硫処理等の一つ又はそれ以上の処理を行う
ことが可能である。
手段8へ供給される。即ち、先ず、化学的酸化処理槽8
bへ供給され、そこで、調整剤供給源8aから種々の調
整剤、例えばpH調整剤、酸化凝集剤、高分子凝集剤等
が添加・混合されて、凝集反応処理が行われる。このよ
うにして処理された浄化処理水及びフロッタは、次い
で、沈澱槽8cへ送給される。沈澱槽8cにおいて沈澱
処理された後に生成される上澄ないしは清澄水はpH調
整槽8dへ送給され、そこで外部環境に対して問題のな
いpH値に調整されたのちに外部環境へ放流される。こ
の様な放流水は、所望により、前処理装置1の希釈撹拌
器1aへ還流させることも可能である。沈澱槽8cにお
いて沈澱された沈澱物は、砂等の燃焼不可能な物質を含
有しているので、砂濾過脱水器9へ供給して砂等の非燃
焼物を取り除くと共に脱水を行う。この場合に脱水によ
り得られる液体は浄化されている液体であるので、希釈
撹拌槽1aへ還流させるか、又は化学処理装置8へ還流
させることが可能である。砂等の非燃焼物は外部へ排出
し、一方燃焼可能な物質は焼却炉10へ供給して焼却処
理を行う。焼却により発生した灰は外部へ排出させ、一
方ガスは排煙処理装置17を介して固形物を回収すると
共にガスを無害化させて無害なガスのみを排出させる。
この場合に、排煙処理装置17は、例えば、集塵処理、
脱硝処理、脱硫処理等の一つ又はそれ以上の処理を行う
ことが可能である。
【0027】
【効果】以上説明したような構成を有する本発明におい
ては、以下に記載する1つまたはそれ以上の効果を発揮
することが可能である。
ては、以下に記載する1つまたはそれ以上の効果を発揮
することが可能である。
【0028】(1)油濁スラッジを希釈撹拌することに
より得られた遊離油が油水分離装置によって大半分離さ
れ系外に排出される構成とした場合には、エマルジョン
製造装置において処理されるスラッジ中の油質は小量と
なり、生物リアクターの負担を軽減させることが可能で
あり、それにより全体的な能力を向上させることが可能
である。
より得られた遊離油が油水分離装置によって大半分離さ
れ系外に排出される構成とした場合には、エマルジョン
製造装置において処理されるスラッジ中の油質は小量と
なり、生物リアクターの負担を軽減させることが可能で
あり、それにより全体的な能力を向上させることが可能
である。
【0029】(2)鉱油系においては油濁スラッジの廃
棄場所は既に環境汚染問題を惹起するために自然界にお
いて探し出すことは極めて困難であるが、本発明によれ
ば、処理済みに発生する固形物は主に砂であり、それは
もはや油質分を含有するものではないので、容易に自然
界において廃棄することが可能である。
棄場所は既に環境汚染問題を惹起するために自然界にお
いて探し出すことは極めて困難であるが、本発明によれ
ば、処理済みに発生する固形物は主に砂であり、それは
もはや油質分を含有するものではないので、容易に自然
界において廃棄することが可能である。
【0030】(3)生物リアクターを使用することによ
り汚濁物中の油質成分はほぼ完全に分解されるので、燃
焼処理を行った場合に黒煙発生、異常高温度発生、悪臭
発生などの問題が発生することはない。
り汚濁物中の油質成分はほぼ完全に分解されるので、燃
焼処理を行った場合に黒煙発生、異常高温度発生、悪臭
発生などの問題が発生することはない。
【0031】(4)従来、スラッジ中に含有される腐食
性物質により燃焼炉内部が損傷される問題が存在してい
たが、本発明においてはこのような問題が発生すること
はない。
性物質により燃焼炉内部が損傷される問題が存在してい
たが、本発明においてはこのような問題が発生すること
はない。
【0032】(5)食品加工産業、畜産加工産業、魚類
加工産業等では、加圧浮上装置を経た油質分を含有する
フロスにより臭気、排気、高コスト等の種々のトラブル
が発生していたが、本発明により、このようなトラブル
は全て解消されている。
加工産業等では、加圧浮上装置を経た油質分を含有する
フロスにより臭気、排気、高コスト等の種々のトラブル
が発生していたが、本発明により、このようなトラブル
は全て解消されている。
【0033】(6)生物リアクターによって得られた上
澄(清澄)水は希釈用循環水として希釈撹拌槽へ還流さ
せ閉鎖系とさせることが可能である。更に、場所によっ
ては、この上澄水自体がその地方の環境基準値を満足す
る場合もあり、その場合には、上澄水をそのまま外部の
環境へそのまま放流させることも可能である。
澄(清澄)水は希釈用循環水として希釈撹拌槽へ還流さ
せ閉鎖系とさせることが可能である。更に、場所によっ
ては、この上澄水自体がその地方の環境基準値を満足す
る場合もあり、その場合には、上澄水をそのまま外部の
環境へそのまま放流させることも可能である。
【0034】更に、本発明に基づくバクテリア油脂分解
の実験データを以下に記載する。
の実験データを以下に記載する。
【0035】実験I 実験条件: (a)試料 潤滑剤ピットのスラッジ(n−ヘキサン抽出物量 推定700,000ppm (70%)) (b)界面活性剤 食品工業用一般洗剤 (c)実験水槽 14.5リットル×3槽 連結体 1基 (d)電気ヒータ 0.5kW 1基 (e)使用バクテリア DBC−R−1及びR−5(米国バイオメディカルエ ンバイロメンタルダイナミック社)、フォーミュラー X(ドイツ国オッペンハイマー社)
【0036】
【表1−1】
【0037】
【表1−2】
【0038】
【表2−1】
【0039】
【表2−2】
【0040】実験II 実験条件: (a)試料−1 潤滑剤ピットのスラッジ(ヘキサン抽出物量 推定 630,000mg/l (63%)) 試料−2 食品排水グリストラップ排水(ヘキサン抽出物量 分析43,100mg/l、BOD成分 分析14,300mg/l) (b)界面活性剤 食品工業用一般洗剤 パンクリーナN7 (c)実験水槽 15.0リットル×1槽 独立体 2基 (d)電気ヒータ 0.4kW 1基 湯扇バス 1基 (e)使用バクテリア DBC−R−1及びR−5(米国バイオメディカルエ ンバイロメンタルダイナミック社)、BFT及びリパ ーゼ((株)日鉱)、BN(明治製菓(株))
【0041】
【表3−1】
【0042】
【表3−2】
【0043】
【表4−1】
【0044】
【表4−2】
【0045】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、上述した特定の実施例に
のみ限定されるべきものではなく、本発明の技術的範囲
を逸脱すること無しに種々の変形が可能であることは勿
論である。
詳細に説明したが、本発明は、上述した特定の実施例に
のみ限定されるべきものではなく、本発明の技術的範囲
を逸脱すること無しに種々の変形が可能であることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく油濁物処理方法の原理を示し
たブロック図。
たブロック図。
【図2】 本発明の好適実施例に基づいて構成された油
濁物処理システムを示したブロック図。
濁物処理システムを示したブロック図。
1 前処理装置 2 焼却炉 3 エマルジョン製造装置 4 界面活性剤供給源 5 pH調整剤供給源 6 撹拌器 7 生物リアクター 8 化学的処理装置 9 砂濾過脱水装置 10 焼却炉 13 活性化バクテリア添加装置 14 圧縮空気供給装置 15 貯留槽 16 流量制御装置 17 排煙処理装置
Claims (6)
- 【請求項1】 油濁物処理方法において、 (a)油濁溶液に所定の界面活性剤を添加してエマルジ
ョンを生成し、 (b)前記エマルジョンに所定のpH調整剤を添加して
中性乃至弱アルカリ性の範囲のpH値を有するpH調整
済みエマルジョンとさせ、 (c)前記pH調整済みエマルジョンを生物リアクター
内において所定のバクテリアにより処理させる、上記各
ステップを有することを特徴とする油濁物処理方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記油濁溶液が、油
濁スラッジ等の油濁物質を洗浄液で洗浄することにより
生成されるものであることを特徴とする油濁物処理方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記pH値が
7〜9の範囲であることを特徴とする汚濁物処理方法。 - 【請求項4】 油濁物処理システムにおいて、 (a)供給される油濁溶液に所定の界面活性剤を添加す
ると共にpH調整剤を添加してpH値を所定の範囲内に
エマルジョンを生成するエマルジョン生成手段、 (b)前記エマルジョン生成手段によって生成されたエ
マルジョンに対して所定のバクテリアを反応させて上澄
水と汚水とを排出させる生物リアクター、 (c)前記生物リアクターから供給される上澄水に対し
て所定の化学的処理を施す化学的処理手段、 (d)前記生物リアクターから供給される汚水を燃焼可
能な物質と燃焼不可能な物質とに分離させる分離手段、 (e)前記分離手段からの燃焼可能物質を燃焼させる燃
焼手段、を有することを特徴とする油濁物処理システ
ム。 - 【請求項5】 請求項4において、前記エマルジョン製
造手段が撹拌機を具備しており、且つ前記pH値が7〜
9の範囲であることを特徴とする汚濁物処理システム。 - 【請求項6】 請求項4又は5において、油濁スラッジ
を含有する汚濁物質へ洗浄液を供給して油と油濁溶液と
を分離させる前処理手段と、前記分離された油を焼却処
理する焼却手段と、を有しており、前記分離された油濁
溶液が前記エマルジョン生成手段へ供給されることを特
徴とする油濁物処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7192126A JPH0938630A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 油濁物処理方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7192126A JPH0938630A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 油濁物処理方法及びシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0938630A true JPH0938630A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16286114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7192126A Pending JPH0938630A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 油濁物処理方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0938630A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1998039259A1 (en) * | 1997-03-05 | 1998-09-11 | Petrozyme Technologies, Inc. | Biodegradation of oil sludge |
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