JP2001259675A - 汚泥減量方法及び装置 - Google Patents
汚泥減量方法及び装置Info
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- JP2001259675A JP2001259675A JP2000123554A JP2000123554A JP2001259675A JP 2001259675 A JP2001259675 A JP 2001259675A JP 2000123554 A JP2000123554 A JP 2000123554A JP 2000123554 A JP2000123554 A JP 2000123554A JP 2001259675 A JP2001259675 A JP 2001259675A
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- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F3/00—Biological treatment of water, waste water, or sewage
- C02F3/02—Aerobic processes
- C02F3/12—Activated sludge processes
- C02F3/1205—Particular type of activated sludge processes
- C02F3/1221—Particular type of activated sludge processes comprising treatment of the recirculated sludge
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/72—Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生物処理による余剰汚泥の処理方法及び装置
において、簡易かつ経済的に余剰汚泥を大幅に減量化す
る。 【解決手段】 有機性排水を曝気槽7で分解処理し、発
生した汚泥の少なくとも一部を抜き出して、過酸化水素
処理槽2に投入する。汚泥を投入した過酸化水素処理槽
2に過酸化水素を汚泥を乾燥汚泥に換算した0.04〜
50重量%の混合比で添加して、汚泥を微生物分解可能
な状態に有機物化する。微生物分解可能な状態に有機物
化した汚泥の所定量を曝気槽7に返送する。
において、簡易かつ経済的に余剰汚泥を大幅に減量化す
る。 【解決手段】 有機性排水を曝気槽7で分解処理し、発
生した汚泥の少なくとも一部を抜き出して、過酸化水素
処理槽2に投入する。汚泥を投入した過酸化水素処理槽
2に過酸化水素を汚泥を乾燥汚泥に換算した0.04〜
50重量%の混合比で添加して、汚泥を微生物分解可能
な状態に有機物化する。微生物分解可能な状態に有機物
化した汚泥の所定量を曝気槽7に返送する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、余剰汚泥を減量化
する方法及びその装置に関し、詳しくは化学処理と生物
処理とを併用して余剰汚泥を減量化する方法及びその装
置に関するものである。
する方法及びその装置に関し、詳しくは化学処理と生物
処理とを併用して余剰汚泥を減量化する方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排水中の有機汚濁成分の除去は、広く実
用化されている活性汚泥方式などの生物的処理方法によ
って行われているが、このような活性汚泥処理施設など
からは余剰汚泥が大量に発生しており、それらの発生量
は施設の拡充に伴って増大しつつあり、現在その増大す
る余剰汚泥の処理が大きな問題となっている。
用化されている活性汚泥方式などの生物的処理方法によ
って行われているが、このような活性汚泥処理施設など
からは余剰汚泥が大量に発生しており、それらの発生量
は施設の拡充に伴って増大しつつあり、現在その増大す
る余剰汚泥の処理が大きな問題となっている。
【0003】従来、余剰汚泥は脱水助剤(有機高分子ポ
リマー)を添加するなどして脱水した後、焼却処分ある
いは埋立処分にされていた。しかし、余剰汚泥の量が廃
棄物の半分近くになってきた現状においては、脱水機や
焼却炉を大規模化せざるを得ず、その設備や維持に要す
る費用は多大なものであり、また埋立処分場の確保も困
難な状況となっている。
リマー)を添加するなどして脱水した後、焼却処分ある
いは埋立処分にされていた。しかし、余剰汚泥の量が廃
棄物の半分近くになってきた現状においては、脱水機や
焼却炉を大規模化せざるを得ず、その設備や維持に要す
る費用は多大なものであり、また埋立処分場の確保も困
難な状況となっている。
【0004】汚泥の減量化の方法としては、従来より好
気性、嫌気性微生物を利用する生物的な処理方法と化学
物質による化学的な処理方法が知られている。しかし、
たとえば前者の処理方法の1つである嫌気性消化による
余剰汚泥の減量化は、エネルギーがメタンガスとして回
収されるといった利点はあるが、余剰汚泥の分解率が6
0%程度と低いにも拘わらず消化に要する日数が長く、
広い敷地面積が必要であり、また未分解の余剰汚泥及び
その他の固形物は最終的には脱水し、焼却あるいは埋立
処分にしなければならない。さらに、脱水されても汚泥
は相当の水分を含むため、焼却においては、ダイオキシ
ン発生の一因ともなっている焼却炉内の燃焼温度を下げ
る原因となり深刻な問題となっている。一方、後者の化
学物質を利用する方法、たとえばオゾンなどの処理によ
って汚泥を可溶化した後、曝気層に返送する方法による
有機性汚泥の減量法も提案されているが、コストが高額
であったり、新たな環境問題を起こす側面があるため実
用する場合にはかなり検討が必要とされる。
気性、嫌気性微生物を利用する生物的な処理方法と化学
物質による化学的な処理方法が知られている。しかし、
たとえば前者の処理方法の1つである嫌気性消化による
余剰汚泥の減量化は、エネルギーがメタンガスとして回
収されるといった利点はあるが、余剰汚泥の分解率が6
0%程度と低いにも拘わらず消化に要する日数が長く、
広い敷地面積が必要であり、また未分解の余剰汚泥及び
その他の固形物は最終的には脱水し、焼却あるいは埋立
処分にしなければならない。さらに、脱水されても汚泥
は相当の水分を含むため、焼却においては、ダイオキシ
ン発生の一因ともなっている焼却炉内の燃焼温度を下げ
る原因となり深刻な問題となっている。一方、後者の化
学物質を利用する方法、たとえばオゾンなどの処理によ
って汚泥を可溶化した後、曝気層に返送する方法による
有機性汚泥の減量法も提案されているが、コストが高額
であったり、新たな環境問題を起こす側面があるため実
用する場合にはかなり検討が必要とされる。
【0005】現在の汚泥の処理技術では、上記の生物処
理方法にしても化学処理方法にしても、脱水汚泥1トン
(含水率85%、乾燥汚泥に換算した重量150kg)
を処理するのに処理代だけで3万円以上かかり、これ以
外に人件費などを合わせるとそのコストは多大である。
理方法にしても化学処理方法にしても、脱水汚泥1トン
(含水率85%、乾燥汚泥に換算した重量150kg)
を処理するのに処理代だけで3万円以上かかり、これ以
外に人件費などを合わせるとそのコストは多大である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みなされたものであり、簡易かつ経済的に余剰汚泥
の減量を図ることが可能であって、未分解の汚泥の処理
が必要ない汚泥の処理方法及び装置を提供するものであ
る。
に鑑みなされたものであり、簡易かつ経済的に余剰汚泥
の減量を図ることが可能であって、未分解の汚泥の処理
が必要ない汚泥の処理方法及び装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の汚泥減量方法
は、有機性排水を生物処理により分解する曝気槽から汚
泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き出し、該汚
泥に該汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50
重量%の混合比で過酸化水素を添加して該過酸化水素で
前記汚泥を微生物分解可能な状態に有機物化し、有機物
化した該汚泥の所定量を前記曝気槽に返送することを特
徴とするものである。
は、有機性排水を生物処理により分解する曝気槽から汚
泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き出し、該汚
泥に該汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50
重量%の混合比で過酸化水素を添加して該過酸化水素で
前記汚泥を微生物分解可能な状態に有機物化し、有機物
化した該汚泥の所定量を前記曝気槽に返送することを特
徴とするものである。
【0008】上記方法において、前記有機物化した汚泥
の所定量を、前記曝気槽に返送する代わりに、過酸化水
素で微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥をリア
クター汚泥による生物処理により分解するリアクターに
投入し、リアクター汚泥を曝気槽に返送するようにして
もよい。
の所定量を、前記曝気槽に返送する代わりに、過酸化水
素で微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥をリア
クター汚泥による生物処理により分解するリアクターに
投入し、リアクター汚泥を曝気槽に返送するようにして
もよい。
【0009】さらに、前記有機物化した汚泥の所定量を
該リアクターに投入した後、該リアクターから該リアク
ター汚泥の少なくとも一部を抜き出し、該リアクター汚
泥に該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.
04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して該過
酸化水素で前記リアクター汚泥を微生物分解可能な状態
に有機物化し、有機物化した該リアクター汚泥の所定量
を前記リアクターに返送してもよい。
該リアクターに投入した後、該リアクターから該リアク
ター汚泥の少なくとも一部を抜き出し、該リアクター汚
泥に該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.
04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して該過
酸化水素で前記リアクター汚泥を微生物分解可能な状態
に有機物化し、有機物化した該リアクター汚泥の所定量
を前記リアクターに返送してもよい。
【0010】また本発明の汚泥減量方法は、有機性排水
を生物処理により分解する曝気槽から汚泥の少なくとも
一部を直接または間接に抜き出し、該抜き出した汚泥を
リアクターに投入し、該リアクターから該汚泥を含むリ
アクター汚泥の少なくとも一部を抜き出し、該リアクタ
ー汚泥に該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して
該過酸化水素で前記リアクター汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化し、有機物化した該リアクター汚泥の所
定量を前記リアクターに返送するものとしてもよい。
を生物処理により分解する曝気槽から汚泥の少なくとも
一部を直接または間接に抜き出し、該抜き出した汚泥を
リアクターに投入し、該リアクターから該汚泥を含むリ
アクター汚泥の少なくとも一部を抜き出し、該リアクタ
ー汚泥に該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して
該過酸化水素で前記リアクター汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化し、有機物化した該リアクター汚泥の所
定量を前記リアクターに返送するものとしてもよい。
【0011】本発明の汚泥減量装置は、有機性排水を生
物処理により分解する曝気槽と、該曝気槽から抜き出し
た汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化
する過酸化水素処理槽または、該曝気槽から抜き出した
汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化す
る二液混合装置と、前記過酸化水素処理槽または該二液
混合装置に前記汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.0
4〜50重量%の混合比の過酸化水素を添加する手段
と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混合装置で微
生物分解可能な状態に有機物化された余剰汚泥の所定量
を前記曝気槽に返送する手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
物処理により分解する曝気槽と、該曝気槽から抜き出し
た汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化
する過酸化水素処理槽または、該曝気槽から抜き出した
汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化す
る二液混合装置と、前記過酸化水素処理槽または該二液
混合装置に前記汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.0
4〜50重量%の混合比の過酸化水素を添加する手段
と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混合装置で微
生物分解可能な状態に有機物化された余剰汚泥の所定量
を前記曝気槽に返送する手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0012】上記装置において、前記有機物化された余
剰汚泥の所定量を前記曝気槽に返送する手段の代わり
に、過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化され
た汚泥をリアクター汚泥による生物処理により分解する
リアクターと、前記有機物化された余剰汚泥の所定量を
該リアクターに投入する手段と、さらにリアクター汚泥
を曝気槽に返送する手段を備えていてもよい。
剰汚泥の所定量を前記曝気槽に返送する手段の代わり
に、過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化され
た汚泥をリアクター汚泥による生物処理により分解する
リアクターと、前記有機物化された余剰汚泥の所定量を
該リアクターに投入する手段と、さらにリアクター汚泥
を曝気槽に返送する手段を備えていてもよい。
【0013】さらに、前記有機物化された余剰汚泥の所
定量を該リアクターに投入する手段の後に、前記リアク
ターから抜き出した該リアクター汚泥を前記過酸化水素
処理槽または前記二液混合装置あるいは別に設けた過酸
化水素処理槽または二液混合装置に移送する手段と、こ
れらの過酸化水素処理槽または二液混合装置に該リアク
ター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50重
量%の混合比の過酸化水素を添加する手段と、過酸化水
素処理槽または二液混合装置で微生物分解可能な状態に
有機物化された余剰汚泥の所定量を前記リアクターに返
送する手段とを備えるものとすることもできる。
定量を該リアクターに投入する手段の後に、前記リアク
ターから抜き出した該リアクター汚泥を前記過酸化水素
処理槽または前記二液混合装置あるいは別に設けた過酸
化水素処理槽または二液混合装置に移送する手段と、こ
れらの過酸化水素処理槽または二液混合装置に該リアク
ター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50重
量%の混合比の過酸化水素を添加する手段と、過酸化水
素処理槽または二液混合装置で微生物分解可能な状態に
有機物化された余剰汚泥の所定量を前記リアクターに返
送する手段とを備えるものとすることもできる。
【0014】本発明の汚泥減量装置は、有機性排水を生
物処理により分解する曝気槽と、過酸化水素で微生物分
解可能な状態に有機物化された汚泥をリアクター汚泥に
よる生物処理により分解するリアクターと、該曝気槽か
ら抜き出した汚泥を前記リアクターに投入する手段と、
前記リアクターから抜き出した該リアクター汚泥を過酸
化水素で微生物分解可能な状態に有機物化する過酸化水
素処理槽または、前記リアクターから抜き出した該リア
クター汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機
物化する二液混合装置と、前記リアクターから抜き出し
た該リアクター汚泥を前記過酸化水素処理槽または前記
二液混合装置に投入する手段と、前記過酸化水素処理槽
または前記二液混合装置に該汚泥を乾燥汚泥に換算した
重量の0.04〜50重量%の混合比の過酸化水素を添
加する手段と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混
合装置で微生物分解可能な状態に有機物化された余剰汚
泥の所定量を前記リアクターに返送する手段とを備える
ものとしてもよい。
物処理により分解する曝気槽と、過酸化水素で微生物分
解可能な状態に有機物化された汚泥をリアクター汚泥に
よる生物処理により分解するリアクターと、該曝気槽か
ら抜き出した汚泥を前記リアクターに投入する手段と、
前記リアクターから抜き出した該リアクター汚泥を過酸
化水素で微生物分解可能な状態に有機物化する過酸化水
素処理槽または、前記リアクターから抜き出した該リア
クター汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機
物化する二液混合装置と、前記リアクターから抜き出し
た該リアクター汚泥を前記過酸化水素処理槽または前記
二液混合装置に投入する手段と、前記過酸化水素処理槽
または前記二液混合装置に該汚泥を乾燥汚泥に換算した
重量の0.04〜50重量%の混合比の過酸化水素を添
加する手段と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混
合装置で微生物分解可能な状態に有機物化された余剰汚
泥の所定量を前記リアクターに返送する手段とを備える
ものとしてもよい。
【0015】「有機性排水」とは、有機物を主に含む排
水をいい、家庭排水やし尿などの都市下水からの排水や
工場排水などを意味する。
水をいい、家庭排水やし尿などの都市下水からの排水や
工場排水などを意味する。
【0016】「汚泥」とは、有機性排水を生物処理する
処理施設の曝気槽中の主な構成体であって、都市下水や
諸種の産業排水を連続通気攪拌してそれらの含有有機物
に対する資化能、酸化能の高い種々の好気性細菌や、酸
素のない状態で含有有機物を分解する嫌気性細菌や、嫌
気、好気どちらの状態でも含有有機物を分解できる通性
嫌気性細菌などの微生物、及びこの微生物を増殖させて
得られる泥状の物質や、有機性の懸濁物の集まりであ
り、微生物を含むものであれば、多少の未処理状態の有
機性排水や無機物をも含む意味として用いる。「リアク
ター汚泥」とは、リアクター中に存在する汚泥を示す
が、「汚泥」とその内容を区別するものではない。また
「余剰汚泥」とは、有機性排水を生物処理する過程で発生
した微生物であって排水処理の目的上必要とされる微生
物量を上まわる微生物より成るものを意味し、都市下水
や諸種の産業排水を連続通気攪拌してそれらの含有有機
物に対する資化能、酸化能の高い種々の好気性細菌や、
酸素のない状態で含有有機物を分解する嫌気性細菌や、
嫌気、好気どちらの状態でも含有有機物を分解できる通
性嫌気性細菌などの微生物、及びこの微生物を増殖させ
て得られる泥状の物質や、有機性の懸濁物の集まりであ
り、微生物を含むものであれば、多少の未処理状態の有
機性排水や無機物をも含むものであってもよい。また、
「生物処理」とは、活性汚泥法や、膜分離活性汚泥法、
生物膜法などのように、生物によって有機性排水を処理
する方法を、「微生物」とは、活性汚泥法の活性汚泥菌
をはじめ、膜分離活性汚泥法の活性汚泥菌や生物膜法の
生物膜構成菌を含む広い意味である。
処理施設の曝気槽中の主な構成体であって、都市下水や
諸種の産業排水を連続通気攪拌してそれらの含有有機物
に対する資化能、酸化能の高い種々の好気性細菌や、酸
素のない状態で含有有機物を分解する嫌気性細菌や、嫌
気、好気どちらの状態でも含有有機物を分解できる通性
嫌気性細菌などの微生物、及びこの微生物を増殖させて
得られる泥状の物質や、有機性の懸濁物の集まりであ
り、微生物を含むものであれば、多少の未処理状態の有
機性排水や無機物をも含む意味として用いる。「リアク
ター汚泥」とは、リアクター中に存在する汚泥を示す
が、「汚泥」とその内容を区別するものではない。また
「余剰汚泥」とは、有機性排水を生物処理する過程で発生
した微生物であって排水処理の目的上必要とされる微生
物量を上まわる微生物より成るものを意味し、都市下水
や諸種の産業排水を連続通気攪拌してそれらの含有有機
物に対する資化能、酸化能の高い種々の好気性細菌や、
酸素のない状態で含有有機物を分解する嫌気性細菌や、
嫌気、好気どちらの状態でも含有有機物を分解できる通
性嫌気性細菌などの微生物、及びこの微生物を増殖させ
て得られる泥状の物質や、有機性の懸濁物の集まりであ
り、微生物を含むものであれば、多少の未処理状態の有
機性排水や無機物をも含むものであってもよい。また、
「生物処理」とは、活性汚泥法や、膜分離活性汚泥法、
生物膜法などのように、生物によって有機性排水を処理
する方法を、「微生物」とは、活性汚泥法の活性汚泥菌
をはじめ、膜分離活性汚泥法の活性汚泥菌や生物膜法の
生物膜構成菌を含む広い意味である。
【0017】「曝気槽」とは、有機性排水を生物処理に
より分解処理する槽を意味し、「曝気槽から直接または
間接に」とは、曝気槽から直接抜き出してもよいしある
いは曝気槽から沈殿槽などを経由して間接的に抜き出し
てもよいことを意味する。また本発明で「リアクター」と
は、過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化され
た汚泥をリアクター汚泥による生物処理により分解する
槽を意味する。
より分解処理する槽を意味し、「曝気槽から直接または
間接に」とは、曝気槽から直接抜き出してもよいしある
いは曝気槽から沈殿槽などを経由して間接的に抜き出し
てもよいことを意味する。また本発明で「リアクター」と
は、過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物化され
た汚泥をリアクター汚泥による生物処理により分解する
槽を意味する。
【0018】過酸化水素は、汚泥を乾燥汚泥に換算した
重量の0.04〜50重量%、すなわち、汚泥を乾燥汚
泥に換算した重量に対して過酸化水素を0.04〜50
重量%、好ましくは0.04〜20重量%、さらには
0.04〜5重量%添加することが好ましい。乾燥汚泥
に換算した汚泥に対する過酸化水素の重量%は、汚泥と
過酸化水素の反応時の混合割合を意味する。乾燥汚泥に
換算とは、含水率が0%の乾燥汚泥に換算することを意
味する。過酸化水素は100%の過酸化水素水溶液を使
用したと仮定した場合の換算された重量を意味する。
重量の0.04〜50重量%、すなわち、汚泥を乾燥汚
泥に換算した重量に対して過酸化水素を0.04〜50
重量%、好ましくは0.04〜20重量%、さらには
0.04〜5重量%添加することが好ましい。乾燥汚泥
に換算した汚泥に対する過酸化水素の重量%は、汚泥と
過酸化水素の反応時の混合割合を意味する。乾燥汚泥に
換算とは、含水率が0%の乾燥汚泥に換算することを意
味する。過酸化水素は100%の過酸化水素水溶液を使
用したと仮定した場合の換算された重量を意味する。
【0019】「過酸化水素処理槽」(以下単に「処理
槽」という)は、過酸化水素で汚泥を酸化し汚泥菌を死
滅させる槽であって、過酸化水素による酸化には汚泥と
添加される過酸化水素とを攪拌するための攪拌機を設け
ることが望ましい。攪拌機は、高速で攪拌できれば特に
限定されるものではなく、たとえば羽根式攪拌機が好ま
しい。「二液混合装置」は、過酸化水素で汚泥を酸化
し、汚泥菌を死滅させる装置であって、過酸化水素によ
る酸化は汚泥と添加される過酸化水素とを混合室で混合
して行う。特に、効率よく混合するため乱流板等を設け
て乱流を発生させて2液を混合するとより好ましい。
槽」という)は、過酸化水素で汚泥を酸化し汚泥菌を死
滅させる槽であって、過酸化水素による酸化には汚泥と
添加される過酸化水素とを攪拌するための攪拌機を設け
ることが望ましい。攪拌機は、高速で攪拌できれば特に
限定されるものではなく、たとえば羽根式攪拌機が好ま
しい。「二液混合装置」は、過酸化水素で汚泥を酸化
し、汚泥菌を死滅させる装置であって、過酸化水素によ
る酸化は汚泥と添加される過酸化水素とを混合室で混合
して行う。特に、効率よく混合するため乱流板等を設け
て乱流を発生させて2液を混合するとより好ましい。
【0020】「沈殿槽」は、沈殿を利用して汚泥と上澄水
を分離する槽である。「液中膜」は、浸漬型の固液分離
装置で、微多孔性膜を利用して排水から水を分離する膜
である。「中空糸」は、芯が中空になっている糸であ
り、これをまとめた中空糸膜を利用して排水から水を分
離する。
を分離する槽である。「液中膜」は、浸漬型の固液分離
装置で、微多孔性膜を利用して排水から水を分離する膜
である。「中空糸」は、芯が中空になっている糸であ
り、これをまとめた中空糸膜を利用して排水から水を分
離する。
【0021】該過酸化水素で前記汚泥を微生物分解可能
な状態に有機物化するとは、過酸化水素で汚泥を酸化分
解し微生物がBOD源として生物酸化できる状態にする
ことを意味する。
な状態に有機物化するとは、過酸化水素で汚泥を酸化分
解し微生物がBOD源として生物酸化できる状態にする
ことを意味する。
【0022】有機物化した該汚泥の所定量を前記曝気槽
あるいは前記リアクターに投入あるいは返送するとは、
有機物化した汚泥のすべてを曝気槽あるいはリアクター
に投入あるいは返送してもよいし、また有機物化した汚
泥の一部を投入あるいは返送してもよいことを意味す
る。また、ここで投入あるいは返送する有機物化した汚
泥には、過酸化水素によって有機物化された汚泥の他に
過酸化水素とは未反応の汚泥も含まれていることを意味
する。また、汚泥の曝気槽への返送は直接曝気槽に返送
してもよいし、曝気槽に有機性排水を導入する経路など
から間接的に返送してもよい。
あるいは前記リアクターに投入あるいは返送するとは、
有機物化した汚泥のすべてを曝気槽あるいはリアクター
に投入あるいは返送してもよいし、また有機物化した汚
泥の一部を投入あるいは返送してもよいことを意味す
る。また、ここで投入あるいは返送する有機物化した汚
泥には、過酸化水素によって有機物化された汚泥の他に
過酸化水素とは未反応の汚泥も含まれていることを意味
する。また、汚泥の曝気槽への返送は直接曝気槽に返送
してもよいし、曝気槽に有機性排水を導入する経路など
から間接的に返送してもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の汚泥減量方法は、有機性排水を
生物処理により分解する曝気槽から汚泥の少なくとも一
部を直接または間接に抜き出し、汚泥に汚泥を乾燥汚泥
に換算した重量の0.04〜50重量%の混合比で過酸
化水素を添加して過酸化水素で汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化し、有機物化した汚泥の所定量を曝気槽
に返送することとしたので、また本発明の汚泥減量装置
は、有機性排水を生物処理により分解する曝気槽と、曝
気槽から抜き出した汚泥を過酸化水素で微生物分解可能
な状態に有機物化する過酸化水素処理槽、または曝気槽
から抜き出した汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状
態に有機物化する二液混合装置と、過酸化水素処理槽ま
たは二液混合装置に汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比の過酸化水素を添加する
手段と、過酸化水素処理槽または二液混合装置で微生物
分解可能な状態に有機物化された汚泥の所定量を、曝気
槽に返送する手段とを備えたので、有機性排水の処理を
行いながら、未分解の余剰汚泥を発生させることなく経
済的に汚泥の減量を図ることができる。
生物処理により分解する曝気槽から汚泥の少なくとも一
部を直接または間接に抜き出し、汚泥に汚泥を乾燥汚泥
に換算した重量の0.04〜50重量%の混合比で過酸
化水素を添加して過酸化水素で汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化し、有機物化した汚泥の所定量を曝気槽
に返送することとしたので、また本発明の汚泥減量装置
は、有機性排水を生物処理により分解する曝気槽と、曝
気槽から抜き出した汚泥を過酸化水素で微生物分解可能
な状態に有機物化する過酸化水素処理槽、または曝気槽
から抜き出した汚泥を過酸化水素で微生物分解可能な状
態に有機物化する二液混合装置と、過酸化水素処理槽ま
たは二液混合装置に汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比の過酸化水素を添加する
手段と、過酸化水素処理槽または二液混合装置で微生物
分解可能な状態に有機物化された汚泥の所定量を、曝気
槽に返送する手段とを備えたので、有機性排水の処理を
行いながら、未分解の余剰汚泥を発生させることなく経
済的に汚泥の減量を図ることができる。
【0024】より具体的には、従来の生物処理方法で
は、未分解の余剰汚泥及びその他の固形物は脱水し焼却
あるいは埋立処分にしなければならなかったが、本発明
の汚泥減量方法、減量装置では、取り出された汚泥は過
酸化水素によって酸化され微生物分解可能な状態に有機
物化されて曝気槽に戻され、ここで汚泥を構成する微生
物によって補食されるため、未分解の余剰汚泥を別に脱
水したり焼却する必要がない。すなわち、取り出された
汚泥のすべてが過酸化水素によって微生物分解可能な状
態に有機物化されて曝気槽に戻されるわけではないが、
少なくとも有機物化された汚泥は、曝気槽に戻されると
汚泥を構成する微生物によって補食される。従って、曝
気槽〜過酸化水素処理槽(または二液混合装置)〜曝気
槽と取り出された汚泥の循環を繰り返すことによって汚
泥は処理されていくので、未分解の余剰汚泥処理のため
に脱水機や焼却機は必要としない。
は、未分解の余剰汚泥及びその他の固形物は脱水し焼却
あるいは埋立処分にしなければならなかったが、本発明
の汚泥減量方法、減量装置では、取り出された汚泥は過
酸化水素によって酸化され微生物分解可能な状態に有機
物化されて曝気槽に戻され、ここで汚泥を構成する微生
物によって補食されるため、未分解の余剰汚泥を別に脱
水したり焼却する必要がない。すなわち、取り出された
汚泥のすべてが過酸化水素によって微生物分解可能な状
態に有機物化されて曝気槽に戻されるわけではないが、
少なくとも有機物化された汚泥は、曝気槽に戻されると
汚泥を構成する微生物によって補食される。従って、曝
気槽〜過酸化水素処理槽(または二液混合装置)〜曝気
槽と取り出された汚泥の循環を繰り返すことによって汚
泥は処理されていくので、未分解の余剰汚泥処理のため
に脱水機や焼却機は必要としない。
【0025】また、従来の化学処理で汚泥を減量する方
法では、化学物質にかかるコストが高額であったり、新
たな環境問題に対する考慮が必要であったが、本発明で
は過酸化水素で汚泥のすべてを酸化し汚泥の減量を図る
のではなく、汚泥に対してこの汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化するために過酸化水素を用いるので汚泥
処理にかかるコストを低く抑えることが可能となる。す
なわち、過酸化水素によって汚泥の主な構成物である微
生物の細胞壁の一部が破壊され、その結果細胞壁および
その内容物が他の微生物によって補食吸収されて、汚泥
の減量化につながるので、汚泥のすべてを化学物質によ
って処理するのに比較して経済的にかなり有利となる。
さらに過酸化水素は分解しても生成物は水と酸素という
無害なものなので極めて環境に優しい処理方法といえ
る。
法では、化学物質にかかるコストが高額であったり、新
たな環境問題に対する考慮が必要であったが、本発明で
は過酸化水素で汚泥のすべてを酸化し汚泥の減量を図る
のではなく、汚泥に対してこの汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化するために過酸化水素を用いるので汚泥
処理にかかるコストを低く抑えることが可能となる。す
なわち、過酸化水素によって汚泥の主な構成物である微
生物の細胞壁の一部が破壊され、その結果細胞壁および
その内容物が他の微生物によって補食吸収されて、汚泥
の減量化につながるので、汚泥のすべてを化学物質によ
って処理するのに比較して経済的にかなり有利となる。
さらに過酸化水素は分解しても生成物は水と酸素という
無害なものなので極めて環境に優しい処理方法といえ
る。
【0026】また、有機性排水を生物処理により分解す
る曝気槽から汚泥の少なくとも一部を抜き出し、汚泥に
過酸化水素を添加して過酸化水素で余剰汚泥を微生物分
解可能な状態に有機物化し、この有機物化した汚泥を曝
気槽に返送するという工程により、有機性排水から汚泥
の処理までを一括して行うことができ、またシステムの
自動化を図ることができるので、人件費をかけずに有機
性排水及び汚泥の処理を行うことが可能となる。
る曝気槽から汚泥の少なくとも一部を抜き出し、汚泥に
過酸化水素を添加して過酸化水素で余剰汚泥を微生物分
解可能な状態に有機物化し、この有機物化した汚泥を曝
気槽に返送するという工程により、有機性排水から汚泥
の処理までを一括して行うことができ、またシステムの
自動化を図ることができるので、人件費をかけずに有機
性排水及び汚泥の処理を行うことが可能となる。
【0027】また、前記汚泥減量方法および装置におい
て、前記有機物化された汚泥の所定量を、前記曝気槽に
返送する代わりに、過酸化水素で微生物分解可能な状態
に有機物化された汚泥を生物処理により分解するリアク
ターに投入することとした場合においては、過酸化水素
により微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥を有
機性排水処理のプロセスと独立して処理することが可能
となるので、曝気槽へのBOD負荷の増加を防止し、汚泥
をより確実に処理することができる。また、過酸化水素
により微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥の量
に応じてリアクターの容積やリアクター汚泥のMLSSを調
整することができるので、余剰汚泥をより効率的に生物
処理により分解できる。
て、前記有機物化された汚泥の所定量を、前記曝気槽に
返送する代わりに、過酸化水素で微生物分解可能な状態
に有機物化された汚泥を生物処理により分解するリアク
ターに投入することとした場合においては、過酸化水素
により微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥を有
機性排水処理のプロセスと独立して処理することが可能
となるので、曝気槽へのBOD負荷の増加を防止し、汚泥
をより確実に処理することができる。また、過酸化水素
により微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥の量
に応じてリアクターの容積やリアクター汚泥のMLSSを調
整することができるので、余剰汚泥をより効率的に生物
処理により分解できる。
【0028】さらに前記汚泥減量方法および装置におい
て、前記有機物化された汚泥の所定量を前記リアクター
に投入した後、該リアクターからリアクター汚泥の少な
くとも一部を抜き出し、該リアクター汚泥を乾燥汚泥に
換算した重量の0.04〜50重量%の混合比で過酸化
水素を添加して該過酸化水素で該リアクター汚泥を微生
物分解可能な状態に有機物化し、有機物化した該リアク
ター汚泥の所定量を該リアクターに返送することとした
場合においては、前記有機物化された汚泥が該リアクタ
ー中で該リアクター汚泥により分解吸収された後、再び
リアクター汚泥に生成され、該リアクター中の該リアク
ター汚泥のMLSS濃度を上昇させる場合において、該リア
クター汚泥の少なくとも一部を該過酸化水素で有機物化
することにより該リアクター中の該リアクター汚泥のML
SS濃度の上昇を防ぐことが可能となる。なお、該リアク
ターから抜き出された該リアクター汚泥には前記有機物
化され該リアクターに投入された該汚泥の未処理分が含
まれてもよい。
て、前記有機物化された汚泥の所定量を前記リアクター
に投入した後、該リアクターからリアクター汚泥の少な
くとも一部を抜き出し、該リアクター汚泥を乾燥汚泥に
換算した重量の0.04〜50重量%の混合比で過酸化
水素を添加して該過酸化水素で該リアクター汚泥を微生
物分解可能な状態に有機物化し、有機物化した該リアク
ター汚泥の所定量を該リアクターに返送することとした
場合においては、前記有機物化された汚泥が該リアクタ
ー中で該リアクター汚泥により分解吸収された後、再び
リアクター汚泥に生成され、該リアクター中の該リアク
ター汚泥のMLSS濃度を上昇させる場合において、該リア
クター汚泥の少なくとも一部を該過酸化水素で有機物化
することにより該リアクター中の該リアクター汚泥のML
SS濃度の上昇を防ぐことが可能となる。なお、該リアク
ターから抜き出された該リアクター汚泥には前記有機物
化され該リアクターに投入された該汚泥の未処理分が含
まれてもよい。
【0029】また、本発明の汚泥減量方法および装置に
おいて、有機性排水を生物処理により分解する曝気槽か
ら汚泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き出し、
該抜き出した汚泥をリアクターに投入し、該リアクター
から該リアクター汚泥の少なくとも一部を抜き出し、該
リアクター汚泥に該汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して
該過酸化水素で前記リアクター汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化し、有機物化した該汚泥の所定量を前記
リアクターに返送するものとした時も、過酸化水素によ
り微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥を有機性
排水を処理するプロセスと独立して処理することが可能
となり、また、前記過酸化水素で有機物化された前記リ
アクター汚泥の量に応じてリアクターの容積や、リアク
ター汚泥のMLSSを調整することができるので余剰汚泥を
より効率的に生物処理により分解できる。さらに前記曝
気槽から前記汚泥の少なくとも一部を直接または間接に
抜き出し、該抜き出した汚泥をリアクターに投入し、該
リアクターから該リアクター汚泥の少なくとも一部を抜
き出し、該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して
該過酸化水素で該リアクター汚泥を微生物分解可能な状
態に有機物化し、有機物化した該リアクター汚泥の所定
量を該リアクターに返送することとした場合において
は、前記曝気槽から前記汚泥の少なくとも一部を直接ま
たは間接に抜き出し、該抜き出した汚泥をリアクターに
投入するので、該リアクター中の該リアクター汚泥のML
SS濃度が上昇する場合において、該リアクター汚泥の少
なくとも一部を該過酸化水素で有機物化することにより
該リアクター中の該リアクター汚泥のMLSS濃度の上昇を
防ぐことが可能となる。なお、該リアクターから抜き出
された該リアクター汚泥には前記曝気槽から抜き出され
た前記汚泥が含まれてもよい。
おいて、有機性排水を生物処理により分解する曝気槽か
ら汚泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き出し、
該抜き出した汚泥をリアクターに投入し、該リアクター
から該リアクター汚泥の少なくとも一部を抜き出し、該
リアクター汚泥に該汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して
該過酸化水素で前記リアクター汚泥を微生物分解可能な
状態に有機物化し、有機物化した該汚泥の所定量を前記
リアクターに返送するものとした時も、過酸化水素によ
り微生物分解可能な状態に有機物化された汚泥を有機性
排水を処理するプロセスと独立して処理することが可能
となり、また、前記過酸化水素で有機物化された前記リ
アクター汚泥の量に応じてリアクターの容積や、リアク
ター汚泥のMLSSを調整することができるので余剰汚泥を
より効率的に生物処理により分解できる。さらに前記曝
気槽から前記汚泥の少なくとも一部を直接または間接に
抜き出し、該抜き出した汚泥をリアクターに投入し、該
リアクターから該リアクター汚泥の少なくとも一部を抜
き出し、該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の
0.04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して
該過酸化水素で該リアクター汚泥を微生物分解可能な状
態に有機物化し、有機物化した該リアクター汚泥の所定
量を該リアクターに返送することとした場合において
は、前記曝気槽から前記汚泥の少なくとも一部を直接ま
たは間接に抜き出し、該抜き出した汚泥をリアクターに
投入するので、該リアクター中の該リアクター汚泥のML
SS濃度が上昇する場合において、該リアクター汚泥の少
なくとも一部を該過酸化水素で有機物化することにより
該リアクター中の該リアクター汚泥のMLSS濃度の上昇を
防ぐことが可能となる。なお、該リアクターから抜き出
された該リアクター汚泥には前記曝気槽から抜き出され
た前記汚泥が含まれてもよい。
【0030】なお、本発明の汚泥減量方法および装置に
おいて、前記リアクターから該リアクター内の汚泥の一
部を取り出し沈殿槽で固液分離することとした時は、汚
泥と水とをより効率的に分離することが可能となる。
おいて、前記リアクターから該リアクター内の汚泥の一
部を取り出し沈殿槽で固液分離することとした時は、汚
泥と水とをより効率的に分離することが可能となる。
【0031】また、本発明の汚泥減量方法および装置に
おいて、前記曝気槽または前記リアクター内の汚泥の一
部を該曝気槽または該リアクターに備えた液中膜または
中空糸膜で水と分離することとした時は、曝気槽または
リアクター内の汚泥の密度を高くすることが可能とな
り、曝気槽またはリアクターを小さくすることができ
る。
おいて、前記曝気槽または前記リアクター内の汚泥の一
部を該曝気槽または該リアクターに備えた液中膜または
中空糸膜で水と分離することとした時は、曝気槽または
リアクター内の汚泥の密度を高くすることが可能とな
り、曝気槽またはリアクターを小さくすることができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の汚泥の減量方法に
ついて、図1から図5を参照して説明する。
ついて、図1から図5を参照して説明する。
【0033】図1は本発明の一実施の形態による汚泥減
量装置の概略図である。汚泥減量装置1は、処理槽2、
曝気槽7から処理槽2へ直接汚泥を投入する手段3a、
曝気槽7から沈殿槽6を経て処理槽2へ間接的に汚泥を
投入する手段3b、曝気槽7の処理水を汚泥と上澄水に
分離する沈殿槽6、過酸化水素を処理槽2へ添加する手
段4、微生物分解可能な状態に有機物化した汚泥を曝気
槽7へ直接返送する手段5a、微生物分解可能な状態に
有機物化した汚泥を曝気槽7へ間接的に返送する手段5
b、有機性排水を一時的に溜めておく原水槽8、沈殿槽
6から汚泥を曝気槽7に返送する手段9を備えてなるも
のである。
量装置の概略図である。汚泥減量装置1は、処理槽2、
曝気槽7から処理槽2へ直接汚泥を投入する手段3a、
曝気槽7から沈殿槽6を経て処理槽2へ間接的に汚泥を
投入する手段3b、曝気槽7の処理水を汚泥と上澄水に
分離する沈殿槽6、過酸化水素を処理槽2へ添加する手
段4、微生物分解可能な状態に有機物化した汚泥を曝気
槽7へ直接返送する手段5a、微生物分解可能な状態に
有機物化した汚泥を曝気槽7へ間接的に返送する手段5
b、有機性排水を一時的に溜めておく原水槽8、沈殿槽
6から汚泥を曝気槽7に返送する手段9を備えてなるも
のである。
【0034】家庭から発生した有機性排水は、原水槽8
に一時的に溜められ、曝気槽7の処理に応じて有機性排
水が原水槽8から曝気槽7に送られる。原水槽8から曝
気槽7に有機性排水が送られると、曝気槽7では溶存酸
素を十分な濃度に維持して活性汚泥菌(微生物)を繁殖
させ、これと有機性排水を曝気によって5時間〜一昼夜
処理する。処理された処理水は、沈殿槽6に送られて透
明な上澄水と汚泥に分離される。ここで上澄水は消毒な
どの処理ののち放流される。一方汚泥は沈殿槽6から汚
泥を曝気槽7に返送する手段9を経て曝気槽7に返送さ
れる。曝気槽7では有機性排水の処理を行うほど汚泥が
発生する。しかし、汚泥の増加に伴い沈殿層6にて処理
水と汚泥の分離が困難となる。沈殿層6で上澄水と汚泥
の分離を困難にする原因となる汚泥、いわゆる余剰汚泥
が発生するようになる。余剰汚泥の発生量は、ΔX=a
Sr−bXで表される。ここでΔXは、余剰汚泥発生量
(kg/日)、Srは除去BOD量(kg/日)、Xは
装置中の汚泥量(kg)、aは除去BODの汚泥転換
率、bは体内呼吸による自己酸化率(日−1)である。
aは排水の種類、bは汚泥の種類や状況によって異なる
が、通常aは0.2〜0.7、bは0.02〜0.07
である。
に一時的に溜められ、曝気槽7の処理に応じて有機性排
水が原水槽8から曝気槽7に送られる。原水槽8から曝
気槽7に有機性排水が送られると、曝気槽7では溶存酸
素を十分な濃度に維持して活性汚泥菌(微生物)を繁殖
させ、これと有機性排水を曝気によって5時間〜一昼夜
処理する。処理された処理水は、沈殿槽6に送られて透
明な上澄水と汚泥に分離される。ここで上澄水は消毒な
どの処理ののち放流される。一方汚泥は沈殿槽6から汚
泥を曝気槽7に返送する手段9を経て曝気槽7に返送さ
れる。曝気槽7では有機性排水の処理を行うほど汚泥が
発生する。しかし、汚泥の増加に伴い沈殿層6にて処理
水と汚泥の分離が困難となる。沈殿層6で上澄水と汚泥
の分離を困難にする原因となる汚泥、いわゆる余剰汚泥
が発生するようになる。余剰汚泥の発生量は、ΔX=a
Sr−bXで表される。ここでΔXは、余剰汚泥発生量
(kg/日)、Srは除去BOD量(kg/日)、Xは
装置中の汚泥量(kg)、aは除去BODの汚泥転換
率、bは体内呼吸による自己酸化率(日−1)である。
aは排水の種類、bは汚泥の種類や状況によって異なる
が、通常aは0.2〜0.7、bは0.02〜0.07
である。
【0035】このような余剰汚泥が発生すると、汚泥を
曝気槽7に返送することなく、曝気槽7から処理槽2へ
直接汚泥を投入する手段3aまたは曝気槽7から沈殿槽
6を経て処理槽2へ間接的に汚泥を投入する手段3bに
よって、汚泥を処理槽2へ抜き出す。処理槽2に抜き出
された汚泥は添加される過酸化水素によってBOD化さ
れる。汚泥との酸化効率をあげるために、過酸化水素の
添加は少量ずつ行われることが好ましい。また、同様の
理由から処理槽2には汚泥と過酸化水素を高速で攪拌す
ることができる攪拌機が備えられていることが好まし
い。添加される過酸化水素の量は、抜き出された汚泥と
過酸化水素の反応時の混合割合が、抜き出された汚泥を
乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50重量%、好ま
しくは0.04〜20重量%、さらには0.04〜5重
量%が好ましい。添加された過酸化水素によって、投入
された汚泥のすべてがBOD化されるわけではなく、処
理槽2には未分解の汚泥が含まれることになる。すなわ
ち、抜き出された汚泥の一部は過酸化水素により酸化さ
れ、汚泥を構成している汚泥菌の細胞壁の一部を破壊し
て汚泥菌を死滅させBOD化するが、過酸化水素によっ
て酸化されない未分解の汚泥はそのままの状態で残る。
しかし、未分解の汚泥は分解された汚泥とともに曝気槽
7へ直接返送する手段5aまたは間接的に返送する手段
5bによって再び曝気槽7に戻され、その後再び曝気槽
7から処理槽2に抜き出され、この循環を繰り返す間に
分解される。すなわち、本発明の汚泥減量は、過酸化水
素による汚泥の酸化によって全ての汚泥を減量しようと
するものではなく、死滅した汚泥を曝気槽中にBOD源
として戻すことにより汚泥の減量をはかろうとするもの
である。
曝気槽7に返送することなく、曝気槽7から処理槽2へ
直接汚泥を投入する手段3aまたは曝気槽7から沈殿槽
6を経て処理槽2へ間接的に汚泥を投入する手段3bに
よって、汚泥を処理槽2へ抜き出す。処理槽2に抜き出
された汚泥は添加される過酸化水素によってBOD化さ
れる。汚泥との酸化効率をあげるために、過酸化水素の
添加は少量ずつ行われることが好ましい。また、同様の
理由から処理槽2には汚泥と過酸化水素を高速で攪拌す
ることができる攪拌機が備えられていることが好まし
い。添加される過酸化水素の量は、抜き出された汚泥と
過酸化水素の反応時の混合割合が、抜き出された汚泥を
乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50重量%、好ま
しくは0.04〜20重量%、さらには0.04〜5重
量%が好ましい。添加された過酸化水素によって、投入
された汚泥のすべてがBOD化されるわけではなく、処
理槽2には未分解の汚泥が含まれることになる。すなわ
ち、抜き出された汚泥の一部は過酸化水素により酸化さ
れ、汚泥を構成している汚泥菌の細胞壁の一部を破壊し
て汚泥菌を死滅させBOD化するが、過酸化水素によっ
て酸化されない未分解の汚泥はそのままの状態で残る。
しかし、未分解の汚泥は分解された汚泥とともに曝気槽
7へ直接返送する手段5aまたは間接的に返送する手段
5bによって再び曝気槽7に戻され、その後再び曝気槽
7から処理槽2に抜き出され、この循環を繰り返す間に
分解される。すなわち、本発明の汚泥減量は、過酸化水
素による汚泥の酸化によって全ての汚泥を減量しようと
するものではなく、死滅した汚泥を曝気槽中にBOD源
として戻すことにより汚泥の減量をはかろうとするもの
である。
【0036】ここで、死滅した汚泥をBOD源として戻
すことによって発生する新たな余剰汚泥をΔX′とする
と、ΔX′はa′ΔXとなるから、消滅する汚泥は、 ΔX−ΔX′=(1−a′)ΔX となる。a′を最高値0.7と仮定すれば、ΔXの約3
倍量の汚泥を過酸化水素により死滅させることによりΔ
Xを消滅させることができる。つまり、曝気槽7から処
理槽2へ、処理槽2から曝気槽7へと汚泥を循環させ、
余剰汚泥の約3倍量を過酸化水素によって死滅させるこ
とにより余剰汚泥を消滅させることができる。なお、汚
泥の増加量としては、上式により示される微生物の増殖
による量以外に流入排水中に含まれる微生物分解に関与
しない懸濁固形物(SS)も換算する必要があるが、有
機性排水の中にはこのような性質の懸濁固形物を含まな
いものも多いので、ここではないものと考えている。
すことによって発生する新たな余剰汚泥をΔX′とする
と、ΔX′はa′ΔXとなるから、消滅する汚泥は、 ΔX−ΔX′=(1−a′)ΔX となる。a′を最高値0.7と仮定すれば、ΔXの約3
倍量の汚泥を過酸化水素により死滅させることによりΔ
Xを消滅させることができる。つまり、曝気槽7から処
理槽2へ、処理槽2から曝気槽7へと汚泥を循環させ、
余剰汚泥の約3倍量を過酸化水素によって死滅させるこ
とにより余剰汚泥を消滅させることができる。なお、汚
泥の増加量としては、上式により示される微生物の増殖
による量以外に流入排水中に含まれる微生物分解に関与
しない懸濁固形物(SS)も換算する必要があるが、有
機性排水の中にはこのような性質の懸濁固形物を含まな
いものも多いので、ここではないものと考えている。
【0037】なお、本実施の形態においては、曝気槽7
から処理槽2へ直接汚泥を投入する手段3aを設けてい
るが、処理槽2では過酸化水素が効率よく汚泥菌を死滅
させることに消費されることが好ましく、その他の有機
物を酸化することに過酸化水素が消費されるのは好まし
くない。従ってこれを防止するため、曝気槽7または沈
殿層6から処理槽2へ汚泥を投入する間に、再曝気槽を
設けておくことがより好ましい。また、処理槽2で過酸
化水素が、有機性排水に含まれる窒素分から微生物によ
り間接的に合成される亜硝酸を酸化することに消費され
ることは好ましくないので、手段3aの途中で再曝気槽
と処理槽2の間に脱窒槽を設けることがさらに好まし
い。また、図1において曝気槽7は、内部に水と汚泥を
分離する液中膜または中空糸膜を備えていてもよく、こ
の場合リアクター内の汚泥の密度を高くすることができ
るため、曝気槽を小さくすることができる。この場合、
沈殿槽6は備えなくともよい。
から処理槽2へ直接汚泥を投入する手段3aを設けてい
るが、処理槽2では過酸化水素が効率よく汚泥菌を死滅
させることに消費されることが好ましく、その他の有機
物を酸化することに過酸化水素が消費されるのは好まし
くない。従ってこれを防止するため、曝気槽7または沈
殿層6から処理槽2へ汚泥を投入する間に、再曝気槽を
設けておくことがより好ましい。また、処理槽2で過酸
化水素が、有機性排水に含まれる窒素分から微生物によ
り間接的に合成される亜硝酸を酸化することに消費され
ることは好ましくないので、手段3aの途中で再曝気槽
と処理槽2の間に脱窒槽を設けることがさらに好まし
い。また、図1において曝気槽7は、内部に水と汚泥を
分離する液中膜または中空糸膜を備えていてもよく、こ
の場合リアクター内の汚泥の密度を高くすることができ
るため、曝気槽を小さくすることができる。この場合、
沈殿槽6は備えなくともよい。
【0038】図2は本発明の第二の実施の形態による汚
泥減量装置の概略図である。汚泥減量装置10は、処理
槽12、曝気槽17から処理槽12へ直接汚泥を投入す
る手段13a、曝気槽17から沈殿槽16を経て処理槽
12へ間接的に汚泥を投入する手段13b、曝気槽17
の処理水を汚泥と上澄水に分離する沈殿槽16、過酸化
水素を処理槽12へ添加する手段14、微生物分解可能
な状態に有機物化した汚泥をリアクター110へ投入す
る手段15、有機性排水を一時的に溜めておく原水槽1
8、沈殿槽16から汚泥を曝気槽17に返送する手段1
9、リアクター110内のリアクター汚泥を原水槽18
に移送する手段120a,リアクター110内のリアクタ
ー汚泥を曝気槽17に移送する手段120bを備えてな
るものである。このように、処理槽12により微生物分
解可能な状態に有機物化した該汚泥を曝気槽17に返送
する代わりにリアクター110に投入し、該リアクター
110内のリアクター汚泥を原水槽18に移送する手段
120aと、曝気槽17に移送する手段120bとを設け
ることにより、曝気槽へのBOD負荷の増加を防止し、汚
泥をより確実に処理することができる。また、微生物分
解可能な状態に有機物化した汚泥の量に合わせてリアク
ターの容積、リアクター汚泥のMLSS濃度を調整して効率
よい生物処理をすることができる。
泥減量装置の概略図である。汚泥減量装置10は、処理
槽12、曝気槽17から処理槽12へ直接汚泥を投入す
る手段13a、曝気槽17から沈殿槽16を経て処理槽
12へ間接的に汚泥を投入する手段13b、曝気槽17
の処理水を汚泥と上澄水に分離する沈殿槽16、過酸化
水素を処理槽12へ添加する手段14、微生物分解可能
な状態に有機物化した汚泥をリアクター110へ投入す
る手段15、有機性排水を一時的に溜めておく原水槽1
8、沈殿槽16から汚泥を曝気槽17に返送する手段1
9、リアクター110内のリアクター汚泥を原水槽18
に移送する手段120a,リアクター110内のリアクタ
ー汚泥を曝気槽17に移送する手段120bを備えてな
るものである。このように、処理槽12により微生物分
解可能な状態に有機物化した該汚泥を曝気槽17に返送
する代わりにリアクター110に投入し、該リアクター
110内のリアクター汚泥を原水槽18に移送する手段
120aと、曝気槽17に移送する手段120bとを設け
ることにより、曝気槽へのBOD負荷の増加を防止し、汚
泥をより確実に処理することができる。また、微生物分
解可能な状態に有機物化した汚泥の量に合わせてリアク
ターの容積、リアクター汚泥のMLSS濃度を調整して効率
よい生物処理をすることができる。
【0039】図3に示すように、図2に示す汚泥減量装
置は、リアクター110内の汚泥を固液分離する沈殿槽
100を備えていてもよい。沈殿槽100に送られた処
理水は透明な上澄水と汚泥に分離され、上澄水は消毒な
どの処理の後放流される。この沈殿槽100により、汚
泥と処理水とをより効率的に分離することが可能にな
る。沈殿槽100により分解された処理水は原水槽1
8、曝気槽17、沈殿槽16のいずれにも移送すること
ができる。
置は、リアクター110内の汚泥を固液分離する沈殿槽
100を備えていてもよい。沈殿槽100に送られた処
理水は透明な上澄水と汚泥に分離され、上澄水は消毒な
どの処理の後放流される。この沈殿槽100により、汚
泥と処理水とをより効率的に分離することが可能にな
る。沈殿槽100により分解された処理水は原水槽1
8、曝気槽17、沈殿槽16のいずれにも移送すること
ができる。
【0040】なお、本実施の形態においても、曝気槽1
7または沈殿槽16から処理槽12へ汚泥を投入する間
に、再曝気槽を設けておくことがより好ましい。また、
手段13aの途中で再曝気槽と処理槽12の間に脱窒槽
を設けることがさらに好ましい。
7または沈殿槽16から処理槽12へ汚泥を投入する間
に、再曝気槽を設けておくことがより好ましい。また、
手段13aの途中で再曝気槽と処理槽12の間に脱窒槽
を設けることがさらに好ましい。
【0041】図4は本発明の第三の実施の形態による汚
泥減量装置の概略図である。汚泥減量装置20は、処理
槽22、曝気槽27から処理槽22へ直接汚泥を投入す
る手段23a、曝気槽27から沈殿槽26を経て処理槽
22へ間接的に汚泥を投入する手段23b、曝気槽27
の処理水を汚泥と上澄水に分離する沈殿槽26、過酸化
水素を処理槽22へ添加する手段24、微生物分解可能
な状態に有機物化した汚泥を処理槽22からリアクター
210へ投入あるいは返送する手段25、リアクター2
10から処理層22へリアクター汚泥を移送する手段2
11、有機性排水を一時的に溜めておく原水槽28、沈
殿槽26から汚泥を曝気槽27に返送する手段29、リ
アクター210内のリアクター汚泥を固液分離する沈殿
槽200を備えてなるものである。このように、処理槽
22により微生物分解可能な状態に有機物化した該汚泥
をリアクター210に投入した後処理槽22に返送する
手段を備えることにより、過酸化水素による有機物化と
リアクターによる生物処理を繰り返すことができ、余剰
汚泥をさらに効率的に生物処理により分解することが可
能となる。
泥減量装置の概略図である。汚泥減量装置20は、処理
槽22、曝気槽27から処理槽22へ直接汚泥を投入す
る手段23a、曝気槽27から沈殿槽26を経て処理槽
22へ間接的に汚泥を投入する手段23b、曝気槽27
の処理水を汚泥と上澄水に分離する沈殿槽26、過酸化
水素を処理槽22へ添加する手段24、微生物分解可能
な状態に有機物化した汚泥を処理槽22からリアクター
210へ投入あるいは返送する手段25、リアクター2
10から処理層22へリアクター汚泥を移送する手段2
11、有機性排水を一時的に溜めておく原水槽28、沈
殿槽26から汚泥を曝気槽27に返送する手段29、リ
アクター210内のリアクター汚泥を固液分離する沈殿
槽200を備えてなるものである。このように、処理槽
22により微生物分解可能な状態に有機物化した該汚泥
をリアクター210に投入した後処理槽22に返送する
手段を備えることにより、過酸化水素による有機物化と
リアクターによる生物処理を繰り返すことができ、余剰
汚泥をさらに効率的に生物処理により分解することが可
能となる。
【0042】なお、本実施の形態においても、曝気槽2
7または沈殿槽26から処理槽22へ汚泥を投入する間
に、再曝気槽を設けておくことがより好ましい。また、
手段23aの途中で再曝気槽と処理槽22の間に脱窒槽
を設けることがさらに好ましい。また、沈殿槽200の
処理水は原水槽28、曝気槽27、沈殿槽26のいずれ
に移送してもよい。
7または沈殿槽26から処理槽22へ汚泥を投入する間
に、再曝気槽を設けておくことがより好ましい。また、
手段23aの途中で再曝気槽と処理槽22の間に脱窒槽
を設けることがさらに好ましい。また、沈殿槽200の
処理水は原水槽28、曝気槽27、沈殿槽26のいずれ
に移送してもよい。
【0043】図5は本発明の第四の実施の形態による汚
泥減量装置の概略図である。汚泥減量装置30は、処理
槽32、曝気槽37からリアクター310へ直接汚泥を
投入する手段33a、曝気槽37から沈殿槽36を経て
リアクター310へ間接的に汚泥を投入する手段33
b、曝気槽37の処理水を汚泥と上澄水に分離する沈殿
槽36、リアクター310から処理槽32へリアクター
汚泥を移送する手段311、過酸化水素を処理槽32へ
添加する手段34、微生物分解可能な状態に有機物化し
た汚泥をリアクター310へ返送する手段35、有機性
排水を一時的に溜めておく原水槽38、沈殿槽36から
汚泥を曝気槽37に返送する手段39、リアクター31
0内のリアクター汚泥を固液分離する沈殿槽300を備
えてなるものである。この場合も、過酸化水素により微
生物分解可能な状態に有機物化された汚泥を有機性排水
中の汚泥と独立して処理することが可能となり、また過
酸化水素により処理された汚泥が微生物分解可能な状態
に有機物化された汚泥の量に応じてリアクター310の
容積、リアクター汚泥のMLSS濃度を調整できるので、前
記と同じ効果が得られる。
泥減量装置の概略図である。汚泥減量装置30は、処理
槽32、曝気槽37からリアクター310へ直接汚泥を
投入する手段33a、曝気槽37から沈殿槽36を経て
リアクター310へ間接的に汚泥を投入する手段33
b、曝気槽37の処理水を汚泥と上澄水に分離する沈殿
槽36、リアクター310から処理槽32へリアクター
汚泥を移送する手段311、過酸化水素を処理槽32へ
添加する手段34、微生物分解可能な状態に有機物化し
た汚泥をリアクター310へ返送する手段35、有機性
排水を一時的に溜めておく原水槽38、沈殿槽36から
汚泥を曝気槽37に返送する手段39、リアクター31
0内のリアクター汚泥を固液分離する沈殿槽300を備
えてなるものである。この場合も、過酸化水素により微
生物分解可能な状態に有機物化された汚泥を有機性排水
中の汚泥と独立して処理することが可能となり、また過
酸化水素により処理された汚泥が微生物分解可能な状態
に有機物化された汚泥の量に応じてリアクター310の
容積、リアクター汚泥のMLSS濃度を調整できるので、前
記と同じ効果が得られる。
【0044】なお、本実施の形態においても、沈殿槽3
00により分解された処理水は原水槽38、曝気槽3
7、沈殿槽36のいずれに移送してもよい。
00により分解された処理水は原水槽38、曝気槽3
7、沈殿槽36のいずれに移送してもよい。
【0045】図2、図3、図4および図5において、例
えば図6に示すようにリアクター110,210,31
0は内部に水と汚泥を分離する液中膜40または中空糸
膜(図示せず)を備えていてもよく、この場合リアクタ
ー内の汚泥の密度を高くすることができるため、リアク
ターを小さくすることができる。この場合、沈殿槽10
0,200,300は備えなくともよい。
えば図6に示すようにリアクター110,210,31
0は内部に水と汚泥を分離する液中膜40または中空糸
膜(図示せず)を備えていてもよく、この場合リアクタ
ー内の汚泥の密度を高くすることができるため、リアク
ターを小さくすることができる。この場合、沈殿槽10
0,200,300は備えなくともよい。
【0046】また、図3、図4および図5において、リ
アクター内のリアクター汚泥を原水槽または曝気槽に移
送する手段を設けてもよい。
アクター内のリアクター汚泥を原水槽または曝気槽に移
送する手段を設けてもよい。
【0047】以下に本発明の経済的効果を示すビーカテ
ストによる実施例を示す。
ストによる実施例を示す。
【0048】(実施例)浄化槽の汚泥300cc(ML
SS 5000mg/l、乾燥汚泥換算重量としては1
500mg)に反応時の過酸化水素の混合割合がそれぞ
れ0.5、0.3、0.2、0.1、0.05、0.0
1、0.005、0.001、0.0004(重量%で
50%〜0.04%)となるよう過酸化水素を添加する
ビーカテストを行った。このビーカテストの結果から、
それぞれの過酸化水素の混合割合における汚泥の死滅率
(表1に示す)をもとに実際に脱水処理した汚泥1トン
(含水率85%、乾燥汚泥に換算した重量150kg)
分を減量するために必要とする過酸化水素を計算し、そ
の量を過酸化水素60%水溶液(100円/kg)のコ
ストに換算した。
SS 5000mg/l、乾燥汚泥換算重量としては1
500mg)に反応時の過酸化水素の混合割合がそれぞ
れ0.5、0.3、0.2、0.1、0.05、0.0
1、0.005、0.001、0.0004(重量%で
50%〜0.04%)となるよう過酸化水素を添加する
ビーカテストを行った。このビーカテストの結果から、
それぞれの過酸化水素の混合割合における汚泥の死滅率
(表1に示す)をもとに実際に脱水処理した汚泥1トン
(含水率85%、乾燥汚泥に換算した重量150kg)
分を減量するために必要とする過酸化水素を計算し、そ
の量を過酸化水素60%水溶液(100円/kg)のコ
ストに換算した。
【0049】
【表1】 結果を表2に示す。表中のpHは汚泥のpHを示すもの
である。
である。
【0050】
【表2】 表2から明らかなように、乾燥汚泥重量と過酸化水素重
量(100%過酸化水素水溶液として換算された重量)
の反応時の混合割合が0.5(50重量%)のとき、か
かる平均コストは48900円であった。この実験はビ
ーカテストで行われたものを実際のスケールに換算した
ものであるが、ビーカテストでは汚泥と過酸化水素の攪
拌効率に制限があるため、汚泥の減量に使用した過酸化
水素の量は実際のスケールに比べて多くなっている。実
際の攪拌機は汚泥と過酸化水素をかなりの高速で攪拌す
ることができ、また汚泥に対して過酸化水素を少量ずつ
時間をかけて添加することができるので、この半分程度
の費用で汚泥の減量化を図ることができる。従って乾燥
汚泥重量と過酸化水素の反応時の混合割合が0.5(5
0重量%)であっても従来汚泥の減量にかかった費用の
3分の2程度にコストを抑えることができる。現実には
従来の脱水汚泥1トンの処理にかかるといわれているコ
スト3万円には人件費は含まれていないため、この結果
から本発明による汚泥減量方法、装置がいかに経済的に
有利であるか、いかに広いpH域の汚泥で有効であるか
が確認できる。また、本発明の汚泥減量方法、装置は汚
泥の減量を有機性排水の処理を行う過程に組み込んであ
るので、有機性排水の処理を行いながら余剰汚泥の処理
を行うことができる。
量(100%過酸化水素水溶液として換算された重量)
の反応時の混合割合が0.5(50重量%)のとき、か
かる平均コストは48900円であった。この実験はビ
ーカテストで行われたものを実際のスケールに換算した
ものであるが、ビーカテストでは汚泥と過酸化水素の攪
拌効率に制限があるため、汚泥の減量に使用した過酸化
水素の量は実際のスケールに比べて多くなっている。実
際の攪拌機は汚泥と過酸化水素をかなりの高速で攪拌す
ることができ、また汚泥に対して過酸化水素を少量ずつ
時間をかけて添加することができるので、この半分程度
の費用で汚泥の減量化を図ることができる。従って乾燥
汚泥重量と過酸化水素の反応時の混合割合が0.5(5
0重量%)であっても従来汚泥の減量にかかった費用の
3分の2程度にコストを抑えることができる。現実には
従来の脱水汚泥1トンの処理にかかるといわれているコ
スト3万円には人件費は含まれていないため、この結果
から本発明による汚泥減量方法、装置がいかに経済的に
有利であるか、いかに広いpH域の汚泥で有効であるか
が確認できる。また、本発明の汚泥減量方法、装置は汚
泥の減量を有機性排水の処理を行う過程に組み込んであ
るので、有機性排水の処理を行いながら余剰汚泥の処理
を行うことができる。
【0051】図7は汚泥の死滅率と乾燥汚泥重量と過酸
化水素の反応時の混合割合との関係を示したグラフであ
る。このグラフから明らかなように過酸化水素の混合割
合が乾燥汚泥1に対して0.5の時には死滅率は高い
が、過酸化水素の混合割合が10分の1つまり乾燥汚泥
1に対して0.05になっても、死滅率は過酸化水素の
割合が乾燥汚泥1に対して0.5の時の10分の1には
下がらない。すなわち、汚泥の死滅率は過酸化水素の対
乾燥汚泥混合比の対数に概ね比例しているのである。本
発明はこの点に着目して、使用する過酸化水素の混合割
合に比べて汚泥の死滅率が高い、言い換えれば汚泥を殺
すのに効率のよい過酸化水素の混合範囲、すなわち、乾
燥汚泥重量に対して汚泥と過酸化水素の反応時の混合割
合で0.04〜50重量%の過酸化水素を添加すること
によって経済的な処理を行うようにしたものである。
化水素の反応時の混合割合との関係を示したグラフであ
る。このグラフから明らかなように過酸化水素の混合割
合が乾燥汚泥1に対して0.5の時には死滅率は高い
が、過酸化水素の混合割合が10分の1つまり乾燥汚泥
1に対して0.05になっても、死滅率は過酸化水素の
割合が乾燥汚泥1に対して0.5の時の10分の1には
下がらない。すなわち、汚泥の死滅率は過酸化水素の対
乾燥汚泥混合比の対数に概ね比例しているのである。本
発明はこの点に着目して、使用する過酸化水素の混合割
合に比べて汚泥の死滅率が高い、言い換えれば汚泥を殺
すのに効率のよい過酸化水素の混合範囲、すなわち、乾
燥汚泥重量に対して汚泥と過酸化水素の反応時の混合割
合で0.04〜50重量%の過酸化水素を添加すること
によって経済的な処理を行うようにしたものである。
【0052】また、有機性排水の処理と汚泥の減量を連
続したシステムとして行うことができるので、有機性排
水の処理と汚泥の減量を自動化することが可能となり、
人件費にかかる費用を今まで以上に抑えることができ
る。
続したシステムとして行うことができるので、有機性排
水の処理と汚泥の減量を自動化することが可能となり、
人件費にかかる費用を今まで以上に抑えることができ
る。
【図1】本発明の一実施の形態による汚泥減量装置の概
略図
略図
【図2】本発明の第二の実施の形態による汚泥減量装置
の概略図
の概略図
【図3】本発明の第二の実施の形態による汚泥減量装置
にさらに沈殿槽を設けた場合の概略図
にさらに沈殿槽を設けた場合の概略図
【図4】本発明の第三の実施の形態による汚泥減量装置
の概略図
の概略図
【図5】本発明の第四の実施の形態による汚泥減量装置
の概略図
の概略図
【図6】本発明の第二、第三および第四の実施の形態に
よる汚泥減量装置のリアクターに液中膜を備えた場合の
概略図
よる汚泥減量装置のリアクターに液中膜を備えた場合の
概略図
【図7】汚泥の死滅率と乾燥汚泥重量と過酸化水素の反
応時の混合割合との関係を示したグラフ
応時の混合割合との関係を示したグラフ
1 汚泥減量装置 2 処理槽 4 過酸化水素添加手段 5a 有機物化汚泥返送手段 5b 有機物化汚泥返送手段 7 曝気槽 10 汚泥減量装置 12 処理槽 14 過酸化水素添加手段 15 有機物化汚泥投入手段 17 曝気槽 20 汚泥減量装置 22 処理槽 24 過酸化水素添加手段 25 有機物化汚泥投入あるいは返送手段 27 曝気槽 30 汚泥減量装置 32 処理槽 34 過酸化水素添加手段 35 有機物化汚泥投入あるいは返送手段 37 曝気槽 40 液中膜 100 沈殿槽 110 リアクター 200 沈殿槽 210 リアクター 211 リアクター汚泥移送手段 300 沈殿槽 310 リアクター 311 リアクター汚泥移送手段
Claims (13)
- 【請求項1】 有機性排水を生物処理により分解する曝
気槽から汚泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き
出し、該汚泥に該汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.
04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して該過
酸化水素で前記汚泥を微生物分解可能な状態に有機物化
し、有機物化した該汚泥の所定量を前記曝気槽に返送す
ることを特徴とする汚泥減量方法。 - 【請求項2】 有機性排水を生物処理により分解する曝
気槽から汚泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き
出し、該汚泥に該汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.
04〜50重量%の混合比で過酸化水素を添加して該過
酸化水素で前記汚泥を微生物分解可能な状態に有機物化
し、有機物化した該汚泥の所定量を、過酸化水素で微生
物分解可能な状態に有機物化された汚泥をリアクター汚
泥による生物処理により分解するリアクターに投入する
ことを特徴とする汚泥減量方法。 - 【請求項3】 該リアクター内の該リアクター汚泥の少
なくとも一部を抜き出し、該リアクター汚泥に該リアク
ター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50重
量%の混合比で過酸化水素を添加して該過酸化水素で前
記リアクター汚泥を微生物分解可能な状態に有機物化
し、有機物化した該リアクター汚泥の所定量を前記リア
クターに返送することを特徴とする請求項2記載の汚泥
減量方法。 - 【請求項4】 有機性排水を生物処理により分解する曝
気槽から汚泥の少なくとも一部を直接または間接に抜き
出し、該抜き出した汚泥をリアクターに投入し、該リア
クターから該汚泥の一部を含むリアクター汚泥の少なく
とも一部を抜き出し、該リアクター汚泥に該リアクター
汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜50重量%
の混合比で過酸化水素を添加して該過酸化水素で前記リ
アクター汚泥を微生物分解可能な状態に有機物化し、有
機物化した該リアクター汚泥の所定量を前記リアクター
に返送することを特徴とする汚泥減量方法。 - 【請求項5】 前記リアクターから該リアクター内の前
記リアクター汚泥の少なくとも一部を取り出し、沈殿槽
で固液分離をすることを特徴とする請求項2から4いず
れか1項記載の汚泥減量方法。 - 【請求項6】 前記リアクター内の前記リアクター汚泥
の少なくとも一部を、液中膜または中空糸膜で水と分離
することを特徴とする請求項2から4いずれか1項記載
の汚泥減量方法。 - 【請求項7】 前記過酸化水素の混合比が0.04〜2
0重量%であることを特徴とする請求項1から6いずれ
か1項記載の汚泥減量方法。 - 【請求項8】 有機性排水を生物処理により分解する曝
気槽と、該曝気槽から抜き出した汚泥を過酸化水素で微
生物分解可能な状態に有機物化する過酸化水素処理槽ま
たは該曝気槽から抜き出した汚泥を過酸化水素で微生物
分解可能な状態に有機物化する二液混合装置と、前記過
酸化水素処理槽または該二液混合装置に前記汚泥を乾燥
汚泥に換算した重量の0.04〜50重量%の混合比の
過酸化水素を添加する手段と、前記過酸化水素処理槽ま
たは前記二液混合装置で微生物分解可能な状態に有機物
化された余剰汚泥の所定量を前記曝気槽に返送する手段
とを備えたことを特徴とする汚泥減量装置。 - 【請求項9】 有機性排水を生物処理により分解する曝
気槽と、該曝気槽から抜き出した汚泥を過酸化水素で微
生物分解可能な状態に有機物化する過酸化水素処理槽ま
たは該曝気槽から抜き出した汚泥を過酸化水素で微生物
分解可能な状態に有機物化する二液混合装置と、前記過
酸化水素処理槽または該二液混合装置に前記汚泥を乾燥
汚泥に換算した重量の0.04〜50重量%の混合比の
過酸化水素を添加する手段と、過酸化水素で微生物分解
可能な状態に有機物化された汚泥をリアクター汚泥によ
る生物処理により分解するリアクターと、前記過酸化水
素処理槽または前記二液混合装置で微生物分解可能な状
態に有機物化された余剰汚泥の所定量を該リアクターに
投入する手段とを備えたことを特徴とする汚泥減量装
置。 - 【請求項10】 該リアクター内の該リアクター汚泥を
前記過酸化水素処理槽または前記二液混合装置に移送す
る手段と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混合装
置に該リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.
04〜50重量%の混合比の過酸化水素を添加する手段
と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混合装置で微
生物分解可能な状態に有機物化された余剰汚泥の所定量
を前記リアクターに返送する手段とを備えたことを特徴
とする請求項9記載の汚泥減量装置。 - 【請求項11】 有機性排水を生物処理により分解する
曝気槽と、過酸化水素で微生物分解可能な状態に有機物
化された汚泥をリアクター汚泥による生物処理により分
解するリアクターと、前記曝気槽から抜き出した汚泥を
前記リアクターに投入する手段と、前記リアクターから
抜き出したリアクター汚泥を過酸化水素で微生物分解可
能な状態に有機物化する過酸化水素処理槽または前記リ
アクターから抜き出したリアクター汚泥を過酸化水素で
微生物分解可能な状態に有機物化する二液混合装置と、
前記リアクターから抜き出したリアクター汚泥を前記過
酸化水素処理槽または前記二液混合装置に投入する手段
と、前記過酸化水素処理槽または前記二液混合装置に該
リアクター汚泥を乾燥汚泥に換算した重量の0.04〜
50重量%の混合比の過酸化水素を添加する手段と、前
記過酸化水素処理槽または前記二液混合装置で微生物分
解可能な状態に有機物化された余剰汚泥の所定量を前記
リアクターに返送する手段とを備えたことを特徴とする
汚泥減量装置。 - 【請求項12】固液分離をする沈殿槽と、該沈殿槽に前
記リアクターから該リアクター内の該リアクター汚泥の
少なくとも一部を抜き出して投入する手段とを備えたこ
とを特徴とする請求項9から11いずれか1項記載の汚
泥減量装置。 - 【請求項13】前記リアクターに液中膜または中空糸膜
を備え、該リアクター内の水と汚泥を分離する手段を備
えたことを特徴とする請求項9から11いずれか1項記
載の汚泥減量装置。
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