JPH11235186A - 神経組織のナトリウムチャンネルをコードする核酸 - Google Patents

神経組織のナトリウムチャンネルをコードする核酸

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JPH11235186A
JPH11235186A JP10331769A JP33176998A JPH11235186A JP H11235186 A JPH11235186 A JP H11235186A JP 10331769 A JP10331769 A JP 10331769A JP 33176998 A JP33176998 A JP 33176998A JP H11235186 A JPH11235186 A JP H11235186A
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sodium channel
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phe
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Paul Shartzer Dietrich
シャーツァー ダイトリッチ ポール
Linda Marie Fish
マリエ フィッシュ リンダ
Reena Khare
ケイル リーナ
Douglas Kenneth Rabert
ケネス ラバート ダグラス
Lakshmi Sangameswaran
サンゲイムスワラン ラクシュミ
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F Hoffmann La Roche AG
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 哺乳動物の抗テトロドトキシン(抗TTX)
神経組織Naチャンネル蛋白質で、成体のDRG及び迷走
神経の下神経節で強く発現され、脳・脊髄及び上頸神経
節ではそれほど強くは発現されず、坐骨神経・心筋及び
骨格筋では発現されないNaチャンネル蛋白質をコード
する精製及び単離された新規核酸配列の提供。 【解決手段】 電位差によって制御される抗TTXの哺
乳類Naチャンネルをコードする新規塩基配列。又、こ
れら配列を組換発現させたポリペプチド産物、該DNA配
列を含む発現ベクター、及び該発現ベクターで形質転換
された宿主細胞。これらDNA配列から推定されるアミノ
酸配列に基くペプチド、該蛋白質及びペプチドに特異的
抗体、該蛋白質の検出定量方法、並びに抗TTXNaチ
ャンネルを、化合物による治療の標的として使用する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、ナト
リウムチャンネル蛋白質、より具体的には、電位差によ
って制御される、好ましくはテトロドトキシン抵抗性
の、神経組織のナトリウムチャンネル蛋白質の、哺乳動
物のα-サブユニットをコードする、新規の核酸配列に
関する。本発明はさらに、組換え技術によるその製造に
関する。
【0002】
【従来の技術】神経系の一部から別の部分に伝達される
情報の基本的な単位は、一回の活動電位、すなわち神経
インパルスである。これらのインパルスに対する「伝送
線路」は、軸索、または神経線維である。神経膜の電気
的な興奮性は、この膜がイオン濃度勾配中に蓄えられた
エネルギーを使用できるようにする、この膜の電位差感
受的なイオン透過性システムに依存することが示されて
いる。神経の電気的な活性は、膜の脱分極によって生じ
るが、この膜は、ナトリウムイオンに対して高度に選択
的な膜によってチャンネルを開き、ナトリウムイオン
は、次に、電気化学的な勾配によって、内側に移動させ
られる。多くのイオンチャンネルの中では、電位差によ
って制御される、すなわち電位差感受的なナトリウムチ
ャンネルが、最も研究されているものの一つである。興
奮性の細胞における活動電位の生成にとって必須なの
は、膜貫通蛋白質である。ナトリウムチャンネルについ
ての優れた総説が、キャテラル(Catterall)、TINS 16
(12), 500〜506 (1993)において提示されている。
【0003】いくつかのNa+チャンネルに対するcDNAが
クローニングされ配列決定されている。沼ら、Annals o
f the New York Academy of Sciences 479, 338〜355
(1986)は、ウナギの電気器官由来のcDNAと、ラットの脳
由来の2つの異なるcDNAについて説明している。ロガル
ト(Rogart)は、米国特許第5,380,836号において、ラ
ットの心臓組織由来のcDNAについて説明している。ま
た、ロガルト(Rogart)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. 8
6:8170〜8174 (1989)も参照のこと。PN1の配列、ならび
にヒト(hNE)およびウサギ(Na+)におけるそのオルト
ログが公表されている(例えば、クルークバウエル(Kl
ugbauer)ら、EMBOJ 14, 1084〜1090 (1995)、およびベ
ルヒャー(Belcher)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA
923:11034〜11038 (1995)を参照のこと)。DRGからクロ
ーニングされたラットのPN1の配列およびその機能の発
現が、説明されている(例えば、サンガメスワレン(San
gameswaran)ら、J. Biol. Chem. 272, 14805〜14809 (1
997)を参照のこと)。この他のクローニングされている
ナトリウムチャンネルには、ラットの脳のI型とII型
(野田ら、Nature 320, 188〜192 (1986))、IIa型(オ
ールド(Auld)ら、Neuron1, 449〜461 (1988))、なら
びにIII型(カヤノ(Kayano)ら、FEBS Lett. 228,187
〜194 (1988))、ラットの骨格筋(SkM1)(トリマー
(Trimmer)ら、Neuron 3, 33〜49(1989))、ラットのN
aCh6(シャラー(Schaller)ら、J. Neurosci.15, 3231
〜3242 (1995))、ラットの末梢神経ナトリウムチャン
ネルの3型(rPN3)(サンガメスワレン(Sangameswaran)
ら、J. Biol. Chem. 271, 5953〜5956 (1996))、ま
た、SNSとも称される(アコピアン(Akopian)ら、Natu
re 379, 257〜262 (1996))、ラットの異型ナトリウム
チャンネル(アコピアン(Akopian)ら、FEBS Lett. 40
0, 183〜187 (1997))が含まれる。
【0004】これらの研究によって、Na+チャンネルの
アミノ酸配列は、長い進化期間にわたって保存されてい
ることが示された。また、これらの研究から、このチャ
ンネルが、類似したアミノ酸配列を有する、内因性的な
4つの反復配列、すなわち相同ドメイン(ドメインI〜I
V)を含む単一のポリペプチドであることが明らかにな
った。各ドメインは、推定されるヘリックス状の6個の
膜貫通部分に折り畳まれ、このうち、5個は疎水性部分
であり、1個は、陽性の電荷を有するリジンとアルギニ
ン残基を多数有することによって高度に陽性に帯電して
いる。この高度に陽性に帯電した部分は、いずれのドメ
インにおいても4番目の膜貫通部分であり(S4部分)、
電位差による制御に関与する可能性が高い。膜の脱分極
が、1個のヘリックスの位置を他のヘリックスに対して
移動させることができ、それによって、チャンネルを開
くことができるようにするために、陽性に荷電したS4部
分の側鎖は、残りの5個の部分の陰性に荷電した側鎖と
対合する可能性が高い。補助的なサブユニットが、チャ
ンネルの機能を改変することもありうる。
【0005】多くのナトリウムチャンネルのDNAに由来
する組換え材料の治療的用途が見出されている。例え
ば、チャークシー(Cheksey)による米国特許第5,132,2
96号は、治療用および診断用の手段として有用であるこ
とが証明された、精製されたNa +チャンネルを開示して
いる。
【0006】ナトリウムチャンネルのアイソフォーム
は、「サブファミリー」に分類される。「アイソフォー
ム」という用語は、異なっているが密接に関連したナト
リウムチャンネル蛋白質、すなわち約60〜80%相同なア
ミノ酸を有するナトリウムチャンネル蛋白質を意味する
ために用いられる。また、これらは、機能においても高
度の相同性を示す。「サブファミリー」という用語は、
約80〜95%の相同なアミノ酸を有する、別々のナトリウ
ムチャンネルを意味するために用いられる。いくつかの
因子の組み合わせを用いて、例えば、チャンネルの速
さ、染色体上の位置、発現データ、種内での別のチャン
ネルとの相同性、および種全体にわたる同一サブファミ
リーのチャンネルに対する相同性など、サブファミリー
内の違いが判定される。もう一つ考慮すべきなのは、テ
トロドトキシン(「TTX」)に対する親和性である。TTX
は、フグから採れる非常に強力な毒素で、軸索に沿った
神経インパルスの伝導、および神経線維からなる興奮性
膜における神経インパルスの伝導を遮断する毒素であ
る。TTXは、Na+チャンネルに結合して、ナトリウムイオ
ンの流れを遮断する。
【0007】TTXをプローブとして用いた研究は、Na+
ャンネルのメカニズムおよび構造の解明に大いに役立っ
た。IC50値によって測定することができる、TTXに対す
る親和性によって、Na+チャンネルは、TTX感受性Na+
ャンネル(IC50≒1〜30 nM)、TTX非感受性Na+チャンネ
ル(IC50≒1〜5μM)、およびTTX抵抗性Na+チャンネル
(IC50≧50μM)の3つのサブタイプに分けられる。
【0008】TTX非感受的な活動電位は、最初、ラット
の骨格筋で研究された(レッドファーン(Redfern)
ら、Acta. Physiol. Scand. 82, 70〜78, (1971))。そ
の後、これらの活動電位について、哺乳動物の新生児の
骨格筋、哺乳動物の心筋、インビトロおよび培養細胞に
おけるマウスの後根神経節細胞、培養された哺乳動物の
骨格筋、ならびにL6細胞など、別の動物組織においても
説明された。ロガルト(Rogart)、Ann. Rev. Physiol.
43, 711〜725 (1980)を参照のこと。
【0009】ロイ(Roy)ら、J. Neurosci. 12, 2104〜
2111 (1992)において説明されているように、ラットの
後根神経節ニューロンには、TTX感受性のナトリウムチ
ャンネル電流(IC50〜0.3 nM)とTTX抵抗性ナトリウム
チャンネル電流(IC50〜100μM)の両方がある。また、
TTX抵抗性ナトリウム電流は、ラットの迷走神経の下神
経節と舌咽神経の下神経節でも測定されている。池田
ら、J. Neurophsiol. 55,527〜539 (1986)、およびステ
ア(Stea)ら、Neurosci. 47, 727〜736 (1992)を参照
のこと。電気生理学者たちは、まだ別のTTX抵抗性ナト
リウムチャンネルが見つかるはずだと考えている。
【0010】ラットの骨格筋、心臓、および脳由来のcD
NAが知られているが、後根神経節などの末梢知覚神経組
織由来のcDNAの同定および単離は、該組織を用いて実験
することが困難であるため、成功していない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、哺乳動物
の、好ましくはTTX抵抗性の、神経組織のナトリウムチ
ャンネル蛋白質で、成体のDRGおよび迷走神経の下神経
節で強く発現され、脳、脊髄、および上頸神経節ではそ
れほど強くは発現されず、坐骨神経、心筋、および骨格
筋では発現されないナトリウムチャンネル蛋白質をコー
ドする、精製および単離された新規の核酸配列を提供す
ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】現在のところ好ましい態
様において、新規のDNA配列は、ラットの神経組織のナ
トリウムチャンネル蛋白質をコードするcDNA配列を含
む。本発明の一つの局面は、このナトリウムチャンネル
蛋白質のα-サブユニットである。
【0013】本発明の核酸配列に由来するDNA、cDNA、
およびmRNA、ならびに該mRNAに由来するcRNAを開示す
る。特に、2つのcDNAが一緒になって、完全長の、ラッ
トの神経組織のナトリウムチャンネルをコードしてい
る。
【0014】また、本発明には、ゲノムDNA、ヌクレオ
チドから部分的にまたは全体が化学合成によって調製さ
れたDNA、および、欠失または突然変異を有するDNAな
ど、代替的なDNAの形態が含まれる。
【0015】さらに、本発明の別の局面は、本発明のDN
Aによってコードされている、新規のラットのTTX抵抗性
ナトリウムチャンネル蛋白質およびその断片である。
【0016】本発明の別の局面は、本発明のDNA配列に
由来する核酸配列を含む、組換えポリヌクレオチドおよ
びオリゴヌクレオチドである。
【0017】本発明の別の局面は、本発明の蛋白質配列
をコードする全長cDNAを安定化させる方法である。
【0018】さらに、本発明の局面には、本発明のDNA
を含む発現ベクター、これらのベクターによって形質転
換またはトランスフェクトされた宿主細胞、およびこれ
らの宿主細胞のcDNAライブラリーが含まれる。
【0019】また、本発明は部分的に、ナトリウムチャ
ンネル蛋白質のインヒビターのアッセイ法であって、イ
ンヒビターであると思われる化合物を、発現されたナト
リウムチャンネルに接触させて、ナトリウムチャンネル
の活性を測定することを含む方法により形成される。
【0020】さらに、TTX抵抗性ナトリウムチャンネル
の活性を阻害する方法で、10μM以下のIC50を有する化
合物を有効量投与することを含む方法が提供されてい
る。
【0021】その上、薬物を検出するための標的分子と
して、特異的な抗原に対する高度に特異的なマーカーと
して、検出用分子として、診断アッセイ法として、なら
びに痛み止め、他の動物組織中のPN5チャンネル用プロ
ーブ、治療薬設計、および治療法をスクリーニングする
ためなどの治療的用途に用いられるモノクローナル抗体
およびポリクローナル抗体を作製するためにDNAを用い
る方法が提供されている。
【0022】本発明は、新規の哺乳動物の、好ましくは
TTX抵抗性の、ナトリウムチャンネル蛋白質をコードす
る、精製し単離された核酸配列に関する。「精製し単離
されたDNA」とは、このDNAと自然な状態では結合してい
るDNAを、本質的には含まない、すなわち、約30%より
も少なく、好ましくは約10%よりも少なく、さらにより
好ましくは約1%よりも少なく含んでいるDNAを意味す
る。精製度を評価する技術は、当技術分野において周知
であり、例えば、制限酵素地図、アガロースゲル電気泳
動、およびCsCl勾配遠心分離などがある。
【0023】「DNA」という用語には、供与細胞から単
離されたmRNAの逆転写によるか、化学合成によって作成
された、一本鎖または二本鎖のDNA配列である、「cDN
A」、すなわち相補的DNAが含まれるものとする。例え
ば、オリゴヌクレオチドプライマー存在下で、AMV逆転
写酵素、またはM-MuLV逆転写酵素などの逆転写酵素によ
ってmRNAを処理すると、RNA-DNAの二本鎖ができ、これ
を、RNase H、DNAポリメラーゼ、およびDNAリガーゼで
処理すると、二本鎖cDNAを生成することができる。必要
に応じて、一本鎖cDNAを生成させるために、加熱するな
どの常法によって、二本鎖cDNAを変性させることができ
る。「cDNA」という用語には、天然のmRNAの相補的なコ
ピーであるcDNA、ならびに天然のmRNAの変異体の相補的
なコピーで、同じ生物学的活性を有するものも含まれ
る。変異体には、例えば、挿入、欠失、縮退コドンを有
する配列、および対立遺伝子が含まれうる。
【0024】新規の、好ましくはTTX抵抗性の、ナトリ
ウムチャンネル蛋白質のα-サブユニットをコードするD
NA配列から転写されるmRNAに対応する「cRNA」とは、本
発明で考案されたものである。「cRNA」という用語は、
細胞によって転写されるmRNAのコピーであるRNAを意味
する。
【0025】特に、本発明は、本明細書において、5型
ナトリウムチャンネル(PN5)と名づけられた、図1〜
5(配列番号:1)に示された塩基配列の本来の配列を
有するDNAを包含する。図1〜5は、5298塩基(終止コ
ドンを数に入れて)の読み枠(配列番号:1)を含む、5
908ヌクレオチドのcDNA構築物を示している。79番目の
ヌクレオチド残基が、翻訳開始位置を表し、5376番目の
残基が、終止コドンの最後を表している。
【0026】本発明はまた、PN5を操作したものも含
み、特に、図17〜21(配列番号:5)に示された配
列を含む。この5334ヌクレオチドのSalI-XbaIクローン
は、非翻訳配列のほとんどが欠失しており、5298ヌクレ
オチドの読み枠が、24番目のヌクレオチドで始まり、53
21番目のヌクレオチドで終わっている。開始コドンおよ
び終止コドンに下線が引かれており、3932番目、3935番
目、3941番目、3944番目、および3947番目のヌクレオチ
ドは、翻訳に影響を及ぼさない突然変異で、大腸菌にお
いて増殖する間に、この領域で再配列を阻害するために
導入された。
【0027】配列番号:1(図1〜5)の塩基配列は、
ラット由来のcDNAに相当する。相同性検索によって、最
も密接に関連するナトリウムチャンネルは、ラットの心
臓チャンネルで、72.5%の相同性があることが判明し
た。次に密接に関連するナトリウムチャンネルは、rPN1
で72%、ラット脳のI型で71.8%、およびIII型で71.3%
である。rPN3a、hPN3、rPN4、rPN4a、ラット脳のII型、
およびラットの骨格筋に対する相同性は、それぞれ、約
70から71%である。
【0028】さらに、図14に示されている856塩基対
のクローン(配列番号:3)が、ヒトの後根神経節細胞
(DRG)「cDNAライブラリー」から単離されており、ラ
ットのPN5のアミノ酸配列と79%の同一性を有し、86%
の相同性を有する。ヒトのPN5配列は、IIIS1と、ドメイ
ン間III/IVとの中間の領域で、ドメイン間III/IVの中に
位置する高速活性化ゲート(すなわち、IFM)を含む領
域にまたがっている。
【0029】「cDNAライブラリー」という用語は、通常
は、バクテリオファージの、普遍性がより低い場合には
バクテリアのプラスミドの、供与細胞または組織に由来
するmRNA配列のcDNAコピーを含むクローンのコレクショ
ンを意味する。
【0030】本明細書に記載されている新規のラットTT
X抵抗性ナトリウムチャンネルの、さらに別の相同体
は、哺乳動物の別の組織でも発現されると考えられてい
る。
【0031】ノーザンブロット解析(実施例5)によっ
て、PN5は、〜6.5 kbの転写産物によってコードされて
いることが示される。
【0032】図6〜11(配列番号:2)に示されてい
るPN5の推定アミノ酸配列は、電位差によって制御され
るTTX抵抗性のナトリウムチャンネルのα-サブユニット
の一次構造の特徴を示している。図12〜13に示され
ているのは、相同的ドメイン(I〜IV)、推定膜貫通部
位(S1〜S6)、TTXに対する抵抗性を付与するアミノ酸
(◆)、N-グリコシル化部位(●)、およびcAMP-依存
的PKAリン酸化部位(O)である。縮退コドンを少なくと
も部分的に用いた、同一または対立遺伝子的な変異体ま
たは類似体の、神経系のナトリウムチャンネル蛋白質ポ
リペプチドをコードするDNA配列も、本発明によって想
定されている。
【0033】この推定アミノ酸配列の興味深い特徴は、
TTX感受性に最も関係するアミノ酸が355番目にあり、そ
れが芳香族ではないということである。ラットおよびヒ
トの脳型ナトリウムチャンネル、骨格筋チャンネル、な
らびにPN1、およびPN4において、このアミノ酸は、チロ
シンまたはフェニルアラニンであり、これらのチャンネ
ルは、すべてTTX感受性である。PN3およびPN5において
は、このアミノ酸はセリンである。PN3は、TTXに対して
高度に抵抗性であるため、PN5も、TTX抵抗性チャンネル
であることが示唆されている。心臓チャンネルは、この
位置にシステインを有し、TTXに対して「非感受性」で
ある。
【0034】PN5は、電位差によって制御されるナトリ
ウムチャンネルの顕著な特徴をすべて持っているが、他
のナトリウムチャンネルとは異なった、独特の構造上の
特徴を有する。例えば、DIIS4は、チャンネル機能の電
位差検知という側面で重要な役割を担うと考えられる、
ナトリウムチャンネルの全てにおいて保存されている5
個の塩基性アミノ酸を持っている。PN5においては、最
初の塩基性アミノ酸が、アラニンに置き換えられてい
る。同様に、DIIIS4において、PN5は、他のナトリウム
チャンネルの配列に見られる6個の塩基性アミノ酸では
なく、最後のアルギニンがグルタミンに置き換わった5
個の塩基性アミノ酸を持っている。DIIIS3においては、
膜貫通部位は、別のチャンネルが22アミノ酸であるのに
対して、18アミノ酸しか含んでいない。また、DIIIのS3
とS4との間の短いリンカー(4アミノ酸)ループは、3ア
ミノ酸の「欠失」によって、さらに短くなっている。こ
のS3およびリンカーループの短縮は、ラットのDRGのRT-
PCR実験のための適当な配列領域内にプライマーを設計
し、増幅されたDNA断片をシークエンシングすることに
よって確認された。DIVS5-S6ループ内の、8アミノ酸ペ
プチドが欠失した、PN5の別の領域の配列を確認するた
めに、このような実験が行われている。
【0035】ラットの中枢神経系と末梢神経系、特に、
ラットのDRG由来のRNAの逆転写ポリメラーゼ連鎖反応
(オリゴヌクレオチドプライマーによるRT-PCR)組織分
布解析が行われた。8つの主要な組織型において、配列
番号:1(図1〜5)の5651〜5903番目の位置に相当す
るユニークなPN5遺伝子の発現についてスクリーニング
した。PN5のmRNAが、調べた組織のうち5つの組織、すな
わち脳、脊髄、DRG、迷走神経の下神経節、および上頸
神経節に存在していた。残りの組織である、坐骨神経、
心臓、または骨格筋組織には、PN5は見られなかった。P
N5は、DRGと迷走神経の下神経節において、最も強いこ
とが判明したことから、本出願人らは、DRGがPN5に富ん
でいると考えた。PN5は、組織の範囲内でも、含有量に
非常な差異を示す。PN5は、DRGで高い発現を示しながら
も、発現に勾配がある。PN5は、他のチャンネルのよう
に発現に勾配があるが、より限定的な分布を示す。
【0036】本発明には、配列番号:1、2、および3のc
DNA配列によって発現される全蛋白質ばかりでなく、蛋
白質の断片も含まれる。全長の蛋白質を切断するか、所
望の断片を発現させるために、より短いDNA配列または
「ポリヌクレオチド」を用いて、これらの断片を得るこ
とができる。
【0037】本明細書で用いられる「ポリヌクレオチ
ド」という用語は、リボヌクレオチドでもデオキシリボ
ヌクレオチドでも、あらゆる長さのヌクレオチドのポリ
マー型を意味する。この用語は、分子の一次構造のみを
意味する。したがって、この用語には、二本鎖および一
本鎖のDNAと、二本鎖および一本鎖のRNAが含まれる。ま
た、例えば、メチル化によって、および/またはキャッ
ピングによって修飾されているポリヌクレオチド、なら
びに修飾されていないポリヌクレオチドも含まれる。
【0038】さらに、「ポリヌクレオチド」という用語
は、ゲノム、cDNA、半合成、もしくは合成に由来する組
換えポリヌクレオチドで、その由来または操作によっ
て、自然では結合しているポリヌクレオチドの全部また
は一部と結合していない組換えポリヌクレオチド、およ
び/または自然では結合しているポリヌクレオチド以外
のポリヌクレオチドに結合している組換えポリヌクレオ
チドを含むものとする。
【0039】したがって、本発明には、約10個〜1500個
の、好ましくは、10個〜100個のアミノ酸長を有するポ
リペプチドを作成するために用いることのできるポリヌ
クレオチドも含まれる。このような組換えポリヌクレオ
チドの単離および精製を、例えば、予備的なクロマトグ
ラフィー分離、またはアフィニティークロマトグラフィ
ーなど、当技術分野において周知の技術によって行うこ
とができる。さらに、当技術分野において周知の合成方
法によっても、ポリヌクレオチドを作成することができ
る。
【0040】本発明は、知覚神経で見られる、電位差に
よって制御されるTTX抵抗性の、新規のナトリウムチャ
ンネルのα-サブユニットの構造的および機能的な特徴
を有するポリヌクレオチドを製造するための組換え技術
によって、遺伝的物質の操作を可能にする。部位特異的
な突然変異誘発を用いて、このような組換えポリペプチ
ドを提供することができる。例えば、特異的な変異体を
コードし、発現させる遺伝子を製造するために、目的の
遺伝子の部位に、合成オリゴヌクレオチドを、特異的に
挿入または置換することができる。無作為に縮重させた
オリゴヌクレオチドを挿入することもでき、ファージデ
ィスプレイ技術を用いて、目的の機能的な特性を有する
ポリヌクレオチドを同定および単離することができる。
【0041】さらに、本発明は、本発明のDNAに「由来
する」核酸配列を含む、ヌクレオチドの長さで約15 kb
から20 kbの、好ましくは10 kbから15 kbの組換えポリ
ヌクレオチドを企図している。
【0042】設計された配列に「由来する」とは、少な
くとも約6個〜8個のヌクレオチド、より好ましくは少な
くとも10個〜12個のヌクレオチド、および、さらに好ま
しくは少なくとも15個〜20個のヌクレオチドの配列を含
む核酸配列で、所定の配列の領域に対応する、すなわ
ち、相同的または相補的な配列であることを意味する。
由来配列は、必ずしも、示された塩基配列に物理的に由
来しないが、ポリヌクレオチドが由来する領域の中の塩
基配列によって提供される情報に基づいた、例えば、化
学合成、またはDNA複製、または逆転写などの、いかな
る方法に由来してもよい。
【0043】マサチューセッツ総合病院からのマウス細
胞系N18TGに、新生児ラットのDRGを融合させて設計され
た融合細胞系F11で、新生児発現テストを行った。F11
は、樹状突起を伸長させて、NGFのような栄養因子に対
して応答する。PN5は、天然のF11にも、NGFで処理したF
11にも存在することが判明したことから、本出願人ら
は、ナトリウムチャンネルが、F11で、自然に発現され
ていると考えた。
【0044】ラットのDRG組織への、PN5のmRNAのインサ
イチューハイブリダイゼーションによって、主に、小ニ
ューロンと中ニューロンに局在し、大ニューロンでは検
出されないことが示される。
【0045】また、PN5は、マウスの染色体調製物のお
ける、細胞遺伝学的な位置にマップされている。PN5
は、心臓チャンネルおよびとPN3と同一の染色体上にマ
ップされている。
【0046】一般的に、ナトリウムチャンネルは、α-
サブユニットおよび二つのβ-サブユニットを含む。β-
サブユニットは、チャンネルの機能を調節すると考えら
れる。しかし、チャンネルが完全に機能するために必要
なのはα-サブユニットだけであるため、配列番号:1
(図1〜5)のcDNAの発現によって、完全に機能的な蛋
白質が提供される。末梢神経組織のβ-サブユニット
をコードする遺伝子が、ラットの心臓、脳、および骨格
筋の中に見られる遺伝子と同じであることが判明した。
β-サブユニットのcDNAは、当技術分野において周知
であるため、本明細書においては記載していない。アイ
ソム(Isom)ら、Neuron 12,1183〜1194(1994)を参照の
こと。しかし、β-サブユニットに対する既知の配列
を、本明細書において説明されているα-サブユニット
配列と組み合わせることによって、完全なPN5の、電位
差によって制御される、好ましくはTTX抵抗性の、ナト
リウムチャンネルを得ることができる。
【0047】また、本発明には、上記のDNAまたはcDNA
を含む「発現ベクター」、本発明のナトリウムチャンネ
ルを産生することのできる、これらの発現ベクターによ
って形質転換された宿主細胞、および該宿主細胞を含む
cDNAライブラリーも含まれる。
【0048】「発現ベクター」という用語は、例えば、
プラスミド、染色体、ウイルスなど、細胞の中でポリヌ
クレオチドを発現させる自律的な単位として作用する
か、または別のポリヌクレオチド部分を接続させて、接
続した部分の複製および/または発現が起こるように、
宿主細胞の染色体の中へ挿入することによって、複製す
ることを可能にする遺伝的要素を意味する。適当なベク
ターには、プラスミド、バクテリオファージ、およびコ
スミドが含まれるが、これらに限定はされない。ベクタ
ーは、所望の宿主細胞の中へのベクターのライゲーショ
ンまたは挿入を行い、接続した部分の発現をもたらすの
に必要なポリヌクレオチド配列を含んでいる。このよう
な配列は、宿主生物によって異なり、転写をもたらすプ
ロモーター配列、転写を増強させるエンハンサー配列、
リボソーム結合部位、ならびに転写および翻訳終結配列
を含んでいる。
【0049】「宿主細胞」という用語は、一般的に、原
核生物または真核生物を意味し、蛋白質を発現させるこ
とができ、発現ベクターまたは他の導入DNAの受容細胞
として用いることができるか、用いられている、形質転
換可能またはトランスフェクト可能なあらゆる生物を含
む。また、目的の蛋白質へと翻訳されうる外因性cRNAを
直接的に注射することによって、宿主細胞が、蛋白質を
発現させるようにすることができる。好ましい宿主細胞
は、アフリカツメガエル(Xenopus)の卵母細胞であ
る。
【0050】「形質転換される」という用語は、外来DN
AまたはRNAの配列を、宿主原核細胞に挿入するための既
知の方法を意味する。「トランスフェクトされる」とい
う用語は、外来DNAまたはRNAの配列を、宿主真核細胞に
挿入するための既知の方法を意味する。このような形質
転換またはトランスフェクトされた細胞には、挿入され
たDNAが、宿主細胞の中で複製することができるように
なった、安定的に形質転換された細胞またはトランスフ
ェクトされた細胞が含まれる。また、限られた時間、挿
入されたDNAまたはRNAを発現させる一過的発現細胞も含
まれる。形質転換またはトランスフェクションの方法
は、形質転換される宿主細胞によって決まる。この方法
には、ウイルスの中にポリヌクレオチドをパッケージン
グすること、また、例えばリポフェクチンもしくはマイ
クロインジェクションなどのように、直接的にポリヌク
レオチドを取り込ませることが含まれうる。形質転換お
よびトランスフェクションによって、宿主細胞のゲノム
中へ挿入DNAが取り込まれ、または、宿主細胞の中でプ
ラスミドとして挿入DNAを維持することができる。形質
転換の方法は、当技術分野において周知であり、ウイル
ス感染、エレクトロポレーション、リポフェクション、
およびリン酸カルシウム媒介による直接的な取り込みな
どが含まれるが、これらに限定はされない。
【0051】本発明は、この他の形態の発現ベクター、
宿主細胞、および形質転換法で、同等の機能が得られ、
本明細書により当技術分野において知られるようになる
ものを含むよう意図されていると理解されるべきであ
る。
【0052】また、本発明は、新規のTTX抵抗性ナトリ
ウムチャンネル蛋白質のインヒビターに関するアッセイ
法で、インヒビターと考えられる化合物と、発現された
ナトリウムチャンネルとを接触させて、このナトリウム
チャンネルの活性を測定することを含むアッセイ法に関
する。この化合物は、水性媒体の中で結合している合成
に由来する、実質的に純粋な化合物でもよく、または、
アッセイ用の媒体が、例えば、植物、動物、または微生
物の細胞抽出物などの生物に由来する抽出物であるよう
な天然の物質でもよい。電気生理学(2電極電圧クラン
プ、または単極全細胞パッチクランプ)、グアニジニウ
ムイオン流動アッセイ法、およびトキシン結合アッセイ
法などの方法によって、PN5の活性を測定することがで
きる。「インヒビター」とは、一般的にPN5活性を50%
以上低下させる量、好ましくはPN5活性を70%以上低下
させる量、より好ましくはPN5活性を90%以上低下させ
る量と定義される。
【0053】本発明に係るDNA配列においては、(1)
配列番号:1または配列番号:3に示されている塩基配列
を含む、単離されたDNA配列であることを特徴とする。
【0054】また、本発明に係るDNAにおいては、
(2)DNA配列が、ナトリウムチャンネル蛋白質または
その断片をコードしている、前記[1]記載のDNAであるこ
とを特徴とする。
【0055】また、本発明に係るDNAにおいては、
(3)ナトリウムチャンネル蛋白質が、α-サブユニッ
トまたはその断片である、前記[2]記載のDNAであること
を特徴とする。
【0056】また、本発明に係るDNAにおいては、
(4)ナトリウムチャンネル蛋白質が、テトロドトキシ
ンに抵抗性である、前記[3]記載のDNAであることを特徴
とする。
【0057】また、本発明に係るDNAにおいては、
(5)ナトリウムチャンネル蛋白質が、哺乳動物に存在
するものである、前記[3]または[4]記載のDNAであるこ
とを特徴とする。
【0058】また、本発明に係るDNAにおいては、
(6)ナトリウムチャンネル蛋白質が、ラットに存在す
るものである、前記[3]または[4]記載のDNAであること
を特徴とする。
【0059】また、本発明に係るDNAにおいては、
(7)ナトリウムチャンネル蛋白質が、ヒトに存在する
ものである、前記[3]または[4]記載のDNAであることを
特徴とする。
【0060】また、本発明に係るDNAにおいては、
(8)cDNAである、前記[1]記載のDNAであることを特徴
とする。
【0061】また、本発明に係るDNAにおいては、
(9)合成DNAである、前記[1]記載のDNAであることを
特徴とする。
【0062】また、本発明に係るベクターにおいては、
(10)前記[8]記載のDNAを含む発現ベクターであるこ
とを特徴とする。
【0063】また、本発明に係るベクターにおいては、
(11)前記[9]記載の合成DNAを含む発現ベクターであ
ることを特徴とする。
【0064】また、本発明に係る宿主細胞においては、
(12)前記[10]記載の発現ベクターによって形質転換
された宿主細胞であることを特徴とする。
【0065】また、本発明に係る宿主細胞においては、
(13)前記[11]記載の発現ベクターによって形質転換
された宿主細胞であることを特徴とする。
【0066】また、本発明に係るポリヌクレオチドにお
いては、(14)前記[1]記載のDNA配列に由来する塩基
配列を含む、組換えポリヌクレオチドであることを特徴
とする。
【0067】また、本発明に係るナトリウムチャンネル
蛋白質においては、(15)前記[1]から[9]記載のDNA
またはその対立遺伝子変異体によってコードされるナト
リウムチャンネル蛋白質であることを特徴とする。
【0068】また、本発明に係るナトリウムチャンネル
蛋白質においては、(16)前記[1]から[9]記載のDNA
またはその対立遺伝子変異体によってコードされる、テ
トロドトキシン抵抗性のナトリウムチャンネル蛋白質で
あることを特徴とする。
【0069】また、本発明に係る蛋白質においては、
(17)配列番号:2に示されているアミノ酸配列を有
する、前記[16]記載の蛋白質であることを特徴とする。
【0070】また、本発明に係る方法においては、(1
8)テトロドトキシン抵抗性のナトリウムチャンネル蛋
白質のインヒビターを同定するための方法であって、イ
ンヒビターであると考えられる化合物を、前記[16]記載
のナトリウムチャンネル蛋白質と接触させ、該発現ナト
リウムチャンネル蛋白質の活性を測定することを含む方
法であることを特徴とする。
【0071】また、本発明に係る抗体においては、(1
9)前記[1]〜[9]記載のDNAまたはその対立遺伝子変異
体によってコードされる、テトロドトキシン抵抗性のナ
トリウムチャンネル蛋白質に対して製造されたポリクロ
ーナル抗体および/またはモノクローナル抗体であるこ
とを特徴とする。
【0072】また、本発明に係るキットにおいては、
(20)テトロドトキシン抵抗性のナトリウムチャンネ
ル蛋白質またはその断片に特異的にハイブリダイズする
ことができる、前記[14]記載のポリヌクレオチドを含む
診断用キットであることを特徴とする。
【0073】また、本発明に係る単離DNAの使用におい
ては、(21)テトロドトキシン抵抗性のナトリウムチ
ャンネル蛋白質のインヒビターであると考えられる化合
物を同定するための、前記[1]〜[9]記載の単離DNAの使
用であることを特徴とする。
【0074】
【発明の実施の形態】本発明の使用法は多くあるが、そ
のうちのいくつかを、下記に記載する:
【0075】1.哺乳動物のチャンネルに対するプロー
ブ。 上記のように、本明細書において説明されている新規の
ラットTTX抵抗性ナトリウムチャンネルの別の相同体
を、哺乳動物の組織、特に、ヒトの組織で発現させるこ
ともできると考えられる。本発明に係るPN5ラットナト
リウムチャンネルの全cDNAをプローブとして用いて、別
の新規のPN5の、電位差によって制御され、好ましくはT
TX抵抗性である、ナトリウムチャンネルが、ヒトの組織
中に存在するか否かを検出することができ、もし存在す
るならば、このヒト蛋白質に対するcDNAを単離する上で
有用である。
【0076】ヒトDRGのcDNAライブラリーを用いて、ラ
ットTTX抵抗性PN5チャンネルの、ヒトの相同体をクロー
ニングすることができる。ヒトDRGは死体解剖で得られ
る。凍結組織をホモジナイズして、グアニジンイソチオ
シアネートによって、RNAを抽出した(キルグウイン(C
hirgwin)ら、Biochemistry 18, 5294〜5299, (197
9))。ナトリウムチャンネルα-サブユニットは、長い
(7〜11 kbの)転写産物によってコードされているた
め、RNAを蔗糖勾配でサイズ分画して、長いmRNAを濃縮
する。オリゴ(dT)またはランダムヘキサマープライマー
のいずれかにより、スーパースクリプト・チョイスcDNA
キット(SuperScript Choice cDNA kit)(GIBCO BRL)
を用いて二本鎖cDNAを調製する。EcoRIアダプターを二
本鎖cDNAにライゲーションし、リン酸化する。バクテリ
オファージ・ラムダZAPIIベクター(ストラタジーン社
(Stratagene))の中に、二本鎖cDNAをライゲーション
して、cDNAライブラリーを構築した後、ファージ粒子の
中にパッケージングする。
【0077】150 mmプレートで増殖させたXLI-ブルーMR
F'(XLI-BlueMRF')バクテリア(ストラタジーン社(St
ratagene))のローンの上で、ファージを培養して、ハ
イボンドNナイロンメンブレン(アマーシャム(Amersha
m)社)上でレプリカを作成する。標準的な手順によっ
て、フィルターを、ラットPN5のcDNAプローブにハイブ
リダイズさせ、オートラジオグラフィーまたは化学発光
によって検出を行う。高ストリンジェンシーで、陽性の
ヒトのクローンにハイブリダイズさせたラットPN5プロ
ーブによって産生されたシグナルは、これらのクローン
にハイブリダイズするラットの脳のナトリウムチャンネ
ルプローブによって得られたものよりも強いはずであ
る。陽性プラークを限界希釈によって、さらに精製し、
ハイブリダイゼーションまたはPCRによって再スクリー
ニングする。標準的な技術によって、ラットPN5に対す
る全長のヒト相同体に組み立てることのできる重複クロ
ーンを、制限酵素マッピングおよびポリメラーゼ連鎖反
応によって同定する。全長のcDNAクローンから転写され
たcRNAを、インビトロでアフリカツメガエル(Xenopu
s)の卵母細胞に注入するか、または、適当なプロモー
ターに結合させたcDNAを含むベクターによって哺乳動物
細胞系をトランスフェクトさせることによって、ヒトの
クローンを発現させることができる。
【0078】2.PN5に対する抗体 本発明のポリヌクレオチドは、PN5に対する抗体を開発
するために非常に有用である。このような抗体を、アフ
ィニティークロマトグラフィーに用いて、組換えナトリ
ウムチャンネル蛋白質またはポリペプチドを精製するこ
とができ、または、それらを研究用の手段として用いる
ことができる。例えば、レポーター分子に結合した抗体
を、組織化学的染色法に用いて、PN5が存在する別の組
織および細胞型を同定することができる。または、本発
明のナトリウムチャンネル蛋白質のエピトープ領域また
は機能性領域を同定することができる。
【0079】抗体は、モノクローナル抗体であっても、
ポリクローナル抗体であってもよく、当技術分野におい
て周知の技術によって調製することができる。ポリクロ
ーナル抗体は、以下のようにして調製される。すなわ
ち、選択的には担体蛋白質に結合した、PN5またはその
断片を含む免疫原性結合体を用いて、マウス、ウサギ、
ヤギなどの選択された哺乳動物を免疫する。免疫された
哺乳動物から採った血清を集めて、免疫グロブリン画分
を分離するための既知の処理法に従って処理する。
【0080】モノクローナル抗体は、Nature 256, 495
〜497 (1975)において、コーラーとミルスタイン(Kohl
er and Milstein)によって報告されている技術に基づ
いた、標準的なハイブリドーマ細胞技術によって調製さ
れる。選択的には担体に結合したPN5蛋白質またはその
断片によって免疫された宿主動物から、脾臓細胞を得
る。これらの脾臓細胞を、適当なミエローマ細胞系に融
合させ培養することにより、ハイブリドーマ細胞が形成
される。このハイブリドーマ細胞によって産生された抗
体を、発現されたPN5蛋白質に結合する能力に関してス
クリーニングする。
【0081】例えば、正または逆の固相酵素免疫測定法
によるスクリーニング法など、当技術分野において周知
のスクリーニング技術の多くを用いることができる。そ
して、PN5蛋白質のいずれかに特異的な抗体の均質な集
団を分泌する雑種細胞を選抜するために、このような抗
体を産生する雑種細胞に、再クローニングと、高濃度希
釈を行う。
【0082】さらに、少なくとも、天然の抗体の特異的
な結合に必要とされるアミノ酸配列をコードする塩基配
列またはその変異配列をクローニングおよび発現させ
て、これらの発現蛋白質を免疫原として用いて、抗体を
作成することができる。抗体には、完全長の免疫グロブ
リンまたはその断片も含まれうる。抗体は、ポリヌクレ
オチドに関して上述したようなレポーターグループに結
合していてもよい。実施例10に、抗体産生の実施例を例
示している。
【0083】3.障害を治療するための化合物にとって
の治療標的およびそのアッセイ法 本発明には、RT-PCR局在データに基づいた、神経系の障
害を治療するための化合物にとっての治療標的として、
電位差によって制御される、好ましくはTTX抵抗性の、
新規のナトリウムチャンネルα-サブユニットを使用す
ることも含まれる。この障害には、癲癇、発作性損傷、
脳損傷、糖尿病ニューロパシー、外傷性損傷、慢性ニュ
ーロパシー痛、およびAIDS関連ニューロパシーが含まれ
るが、これらに限定はされない。
【0084】4.PN5阻害に基づく治療薬の設計および
そのアッセイ法 本発明はまた、脳、脊髄、DRG、迷走神経の下神経節、
および上頸神経節におけるPN5の活性を阻害することを
目的としている。しかし、さらに研究することによっ
て、PN5が、他の組織にも存在することが明らかにな
り、その場合には、そのような組織も標的領域となりう
ることを理解すべきである。例えば、迷走神経の下神経
節におけるPN5 mRNAの検出によって、PN5が、迷走神経
下神経節および神経系の別の知覚神経節において、TTX
抵抗性のナトリウム電流を伝導することが示唆されてい
る。
【0085】さらに、ある組織で、通常は発現されない
蛋白質が、病的状態では発現されることが分かってい
る。したがって、本発明は、蛋白質が正常に発現されて
いる組織および細胞型において、また、蛋白質が病的状
態にあるときにのみ発現されるような組織および細胞型
において、PN5を阻害することを包含するように意図さ
れている。
【0086】例えば、TTX抵抗性のナトリウムチャンネ
ルは、痛みや圧迫のような感覚的な入力に関係した神経
インパルスの伝達において重要な役割を果たすと考えら
れている。この情報によって、末梢神経組織のような特
異的領域を標的とすることができる治療薬の設計が容易
になる。
【0087】本発明の組換え蛋白質を用いて、目的のナ
トリウムチャンネルを阻害することができる治療薬とな
りうるものをスクリーニングすることができる。特に、
心臓や筋肉のような、別の組織のナトリウムチャンネル
の機能に、同時に影響を及ぼすことなく、痛みや圧迫の
シグナルを伝達することに関与する末梢神経組織におけ
るナトリウムチャンネルの機能を選択的に阻害するため
に有用である。このような選択性によって、心臓または
神経筋の合併症による副作用をもたらすことなく、痛み
を治療することが可能になる。したがって、末梢神経組
織で選択的に発現されるナトリウムチャンネルをコード
するDNA配列があれば有用であると考えられる。
【0088】5.痛みの緩和剤 末梢神経組織におけるナトリウムチャンネルは、神経イ
ンパルス伝達において大きな役割を果たしているため、
ニューロパシー痛の伝達を理解する上での助けとなる。
ニューロパシー痛は、正常なら痛みのない刺激が痛みに
なるという異痛と、通常なら普通の痛みが、ひどい痛み
となる痛覚過敏という、2つの要素に分けられる。
【0089】組織局在実験において、PN5 mRNAは、DRG
の小ニューロンと中ニューロンとをマップする。また、
PN5 mRNAは、脳および脊髄にも存在する。その活性を阻
害すると、頭痛や片頭痛などの病気を予防するの役立
つ。これらのナトリウムチャンネルの活性を阻害する能
力、すなわち、神経インパルスの伝導を低下させる能力
は、痛みのインパルスを伝達する神経の能力に影響す
る。DRGのような知覚ニューロンの中のナトリウムチャ
ンネルを選択的に阻害すると、脳や心臓のような別の組
織のナトリウムチャンネルを阻害することによって生じ
る副作用を悪化させることなしに、痛みインパルスを遮
断することができる。さらに、一定の病気が、非常に高
い頻度でインパルスを産生するナトリウムチャンネルが
原因となって起きる。そして、このチャンネルの活性を
低下させることができれば、病気を除去するか緩和する
ことができる。したがって、本発明の組換えナトリウム
チャンネルの活性を阻害することができるか否かを理解
するための、当技術分野において周知の方法によって、
治療用化合物となる可能性があるものをスクリーニング
することができる。バラム(Barram, M.)ら、Naun-Sch
miedeberg's Archives of Pharmacology 347, 125〜132
(1993)、および、マクニール(McNeal, E.T.)ら、J.
Med. Chem. 28, 381〜388 (1985)。アセチルコリンレセ
プターによる、同様の実験については、クラウディオ
(Claudio)ら、Science 238, 1688〜1694(1987)を参照
のこと。
【0090】例えば、約10μM以下の、好ましくは、≦1
μMのIC50を有する化合物を治療的に有効な量投与する
ことを含む方法によって、新規の、好ましくはTTX抵抗
性のナトリウムチャンネルの活性を阻害することによっ
て、痛みを緩和することができる。PN5の活性を阻害す
ることができるかによって、治療用化合物の可能性のあ
るものが同定される。したがって、前述のアッセイ法を
用いて、治療上有効なIC50を有する化合物を同定するこ
とができる。
【0091】「IC50」という用語は、上記したように、
電気生理学、流動アッセイ法、および毒素結合アッセイ
法によって、活性を測定したとき、発現されたPN5の活
性を50%阻害するために必要とされる化合物の濃度を意
味する。
【0092】6.診断的アッセイ法
【0093】RNA、DNA、およびプラスミドの単離、制限
酵素分解、cDNAライブラリーの調製と検索、クローンの
シークエンシング、発現ベクターの構築、細胞の形質転
換、細胞培養物の維持および増殖、ならびにその他の一
般的技術など、本発明の特徴とするところを実施するの
に用いられる基本的な分子生物学技術は、当技術分野に
おいて周知であり、このような技術の説明は、サムブル
ック(Sambrook)らによる、分子クローニング:実験マ
ニュアル(Molecular Cloning: A LaboratoryManual)
(コールドスプリングハーバー研究所出版(Cold Sprin
g Harbor Laboratory Press)、第2版、1989)などの
一般的な実験用マニュアルに書かれている。
【0094】例えば、本発明のポリヌクレオチドは、
「レポーター分子」に結合して、ノーザンブロット解
析、サザンブロット解析、およびインサイチューハイブ
リダイゼーションに有用なポリヌクレオチドプローブを
形成することができる。
【0095】「レポーター分子」という用語は、分光光
度測定法、化学発光法、免疫化学法、または放射性化学
法を含むが、これらに限定はされない適当な検出方法に
よって検出することが可能な化学的物質を意味する。本
発明のポリヌクレオチドを、当技術分野において周知の
技術によって、レポーター分子に結合させることができ
る。典型的には、レポーター分子は、ポリヌクレオチド
に付着するのに、またはポリヌクレオチドに取り込まれ
るのに適した官能基を含んでいる。レポーター原子団に
付着するのに適した官能基は、普通、活性化されたエス
テルか、アルキル化因子である。レポーター原子団に付
着するための技術の詳細は、当技術分野では周知であ
る。例えば、マシューズ(Matthews, J.A.)、バッキ
(Batki, A.)、ハインズ(Hynds, C.)、およびクリッ
カ(Kricka, L.J.)(Anal. Biochem. 151, 205〜209
(1985))、ならびにエンゲルハート(Engelhardt)ら、
欧州特許出願第0302175号を参照のこと。
【0096】したがって、以下の実施例は、本発明を実
施することができる技術を例示したものにすぎない。 略語 以下の略語は実施例を通して用いられており、それぞ
れ、下記に定義した意味で用いられる。 BSA:ウシ血清アルブミン デンハルト溶液:0.02% BSA、0.02% ポリビニル-ピロ
リドン、0.02% フィコール(Ficoll)(500 ml当り、
0.1 g BSA、0.1 g フィコール(Ficoll)、および0.1 g
ポリビニルピロリドン) DRG:後根神経節 EDTA:エチレンジアミン四酢酸、テトラゾリウム塩 MEN:20 mM MOPS、1 mM EDTA、5 mM 酢酸ナトリウム、p
H 7.0 MOPS:3-(N-モルホリノ)プロパンスルホン酸(シグマケ
ミカル社(Sigma Chemical Company)) PN5:末梢神経ナトリウムチャンネル5 PNS:末梢神経系 SDS:ドデシル硫酸ナトリウム SSC:150 mM NaCl、15 mM クエン酸ナトリウム、pH 7.0 SSPE:80 mM NaCl、10 mM リン酸ナトリウム、1 mM エ
チレンジアミン四酢酸、pH 8.0 TEV:2電極電圧クランプ TTX:テトロドトキシン(シグマケミカル社(Sigma Che
mical Company))
【0097】
【実施例】材料 プラスミドpBK-CMVは、ストラタジーン社(Stratagen
e)(カリフォルニア州ラホヤ)から入手し、プラスミ
ドpBSTAは、ゴールディン(Goldin)らによって、「Meh
tods in Enzymology 207, Rudy & Iverson編, 279〜29
7」において説明されており、プラスミドpCIneoは、プ
ロメガ社(Promega)(ウィスコンシン州、マディソ
ン)から入手し、また、プラスミドpCRIIは、インビト
ロジェン社(Invitrogen)(カリフォルニア州カールス
バート)から入手した。
【0098】卵母細胞発現ベクターのプラスミドpBSTAc
IIrは、pBSTAに合成オリゴヌクレオチドリンカーを挿入
して構築した。プラスミドpKK232-8は、ファルマシアバ
イテック社(Pharmacia Biotech)(ニュージャージー
州ピスカタウエイ)から入手し、プラスミドpCRIIは、
インビトロジェン社(Invitrogen)(カリフォルニア州
サンディエゴ)から入手した。コンピテント大腸菌細胞
系のSTBL2(登録商標)とSURE(登録商標)は、それぞ
れ、ギブコ/BRL社(Gibco/BRL)とストラタジーン社(S
tratagene)から入手した。
【0099】実施例1.ラットのDRG、脳、および脊髄
からのRNA採取 解剖顕微鏡下で、麻酔した成体のオスのスプレーグ-ド
ーリー(Sprague-Dawley)ラットから、第4腰椎と第5腰
椎のDRG(L4およびL5)の脳と脊髄を取り出した。この
組織をドライアイスで凍らせて、ポリトロン(Polytro
n)ホモジナイザーで破砕し、グアニジンイソチオシア
ネート法(チョムチェンクシ(Chomczynksi)ら、Anal.
Biochemistry 162, 156〜159, (1987))によって、RNA
を抽出した。全RNA(各サンプル5μg)を、50%ホルム
アミド、6.6%ホルムアルデヒドを含むMEN緩衝液に溶解
して、65℃で5〜10分間変性させた。このRNAを、MEN緩
衝液中8.3%のホルムアルデヒドを含む0.8%アガロース
ゲルで電気泳動した。電極緩衝液は、3.7%ホルムアル
デヒドを含むMEN緩衝液であり、ゲルは、50Vで、12〜18
時間泳動した。
【0100】18SリボソームRNAと28SリボソームRNA、お
よびRNAマーカー(GIBCO/BRL)を含むサイズマーカー
を、ゲルの平行したレーンに泳動した。切り出したレー
ンをエチジウムブロマイド(0.5μg/ml)で染色して、
それらの位置を決め、その後、紫外光下で写真を撮っ
た。
【0101】電気泳動後、ゲルを2×SSCで洗って、20×
SSCで、毛細管作用によって、RNAを、デュラロース(Du
ralose)メンブレン(ストラタジーン社(Stratagen
e))に移動させ、このメンブレンを、真空下、80℃で1
時間ベークした。
【0102】実施例2.ラット脳IIAからのプローブ BstEIIで直鎖化されたpEAF8鋳型DNA(野田ら、Nature 3
20, 188〜192 (1986))を用い、T7 RNAポリメラーゼ
(ファルマシア社(Pharmacia))によって、インビト
ロで、ラット脳IIAナトリウムチャンネルα-サブユニッ
トの配列の4637〜5868番目のヌクレオチドに相補的な、
32P標識されたcRNAプローブを合成した。
【0103】上記の各処理手順に関するプロトコール
は、サムブルック(Sambrook)らによる、分子クローニ
ング:実験マニュアル(Molecular Cloning: A Laborat
ory Manual)(コールドスプリングハーバー研究所出版
(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、第2版、1
989)の中にある。
【0104】実施例3.ラット脳IIAからのプローブに
よる、RNAのハイブリダイゼーション 実施例1のメンブレンを、50%ホルムアミド、5×SSC、5
0 mM リン酸ナトリウム、pH 7.1、1×デンハルト溶液、
0.5%SDS、および、剪断され、熱変性されたサケ精子DN
A(1 mg/ml)中、42℃で16時間プレハイブリダイズさせ
た。このメンブレンは、50%ホルムアミド、5×SSC、50
mM リン酸ナトリウム、pH 7.1、1×デンハルト溶液、
0.5%SDS、および、剪断され熱変性されたサケ精子DNA
(200μg/ml)中で、実施例2に記載されている32P標識
されたcRNAプローブ(約1〜3×106 cpm/ml)と、42℃で
18時間、ハイブリダイズさせた。
【0105】2×SSC、0.1%SDSにより、室温で20分間、
メンブレンをリンスし、その後、連続的に、55℃で30分
間、2×SSC、0.1%SDSによって、65℃で30分間、0.2×S
SC、0.1%SDSによって、70℃で30分間、0.2×SSC、0.1
%SDSによって、および70℃で20分間、0.2×SSC、0.1%
SDS、0.1%ピロリン酸ナトリウムによって、メンブレン
を洗浄した。このフィルターを、コダック(Kodak)X-o
mat ARフィルムに対して、増感スクリーンとともに、-8
0℃で2週間まで感光させた。
【0106】pEAF8プローブは、標準に対する位置から
推定すると、11 kb、9.5 kb、7.3 kb、および6.5 kbの
長さを有する、DRGサンプル中のmRNAにハイブリダイズ
している。
【0107】実施例4.新規のナトリウムチャンネルド
メインIVプローブ プローブは、以下のようにして得られた。すなわち、既
知のナトリウムチャンネルドメインIVとの相同性に基づ
いて設計された縮退オリゴヌクレオチドプライマーを用
いて、ラットDRGから単離されたRNAに対してRT-PCRを行
った。ドメインIV産物をプラスミドベクターにクローニ
ングし、大腸菌に形質転換させ、シングルコロニーを単
離した。これらのコロニーのいくつかから得られた、ド
メインIVに特異的なPCR産物を個別に配列決定した。ク
ローニングされた新規のドメインIV配列は、次の通りで
あった(配列番号:4): 1 CTCAACATGG TTACGATGAT GGTGGAGACC GACGAGCAGG GCGAGGAGAA 51 GACGAAGGTT CTGGGCAGAA TCAACCAGTT CTTTGTGGCC GTCTTCACGG 101 GCGAGTGTGT GATGAAGATG TTCGCCCTGC GACAGTACTA TTTCACCAAC 151 GGCTGGAACG TGTTCGACTT CATAGTGGTG ATCCTGTCCA TTGGGAGTCT 201 GCTGTTTCT GCAATCCTTA AGTCACTGGA AAACTACTTC TCCCCGACGC 251 TCTTCCGGGT CATCCGTCTG GCCAGGATCG GCCGCATCCT CAGGCTGATC 301 CGAGCAGCCA AGGGGATTCG CACGCTGCTC TTCGCCCTCA TGATGTCCCT 351 GCCCGCCCTC TTCAACATCG GCCTCCTCCT CTTCCTCGTC ATGTTCATCT 401 ACTCCATCTT CGGCATGGCC AGCTTCGCTA ACGTCGTGGA CGAGGCCGGC 451 ATCGACGACA TGTTCAACTT CAAGACCTTT GGCAACAGCA TGCTGTGCCT 501 GTTCCAGATC ACCACCTCGG CCGGCTGGGA CGGCCTCCTC AGCCCCATCC 551 TCAACACGGG GCCTCCCTAC TGCGACCCCA ACCTGCCCAA CAGCAACGGC 601 TCCCGGGGGA ACTGCGGGAG CCCGGCGGTG GGCATCATCT TCTTCACCAC 651 CTACATCATC ATCTCCTTCC TCATCGTGGT CAACATGTAT ATCGCAGTCA 701 TC この配列を、ランダムプライミングによって、32Pで標
識した。
【0108】実施例5.新規のナトリウムチャンネルの
3'-UTRプローブによる、RNAのハイブリダイゼーション ラットの脳、脊髄、およびDRGからの10μgの全RNAによ
って、ノーザンブロットを調製した。このブロットを、
3'-UTRのcRNAプローブとハイブリダイズさせた。この3'
-UTRを、pSP73ベクターにクローニングし、cRNAをトラ
ンスプローブTキット(Trans Probe T kit)(ファルマ
シアバイテック社(Pharmacia Biotech))と32P UTPを
用いて転写させた。このブロットを、5×SSC、1×デン
ハルト溶液、0.5%SDS、50 mM リン酸ナトリウム、pH
7.1、サケ精子DNA(1 mg/ml)、および50%ホルムアミ
ドを含む溶液中、65℃で、2時間プレハイブリダイズさ
せた。サケ精子DNAが、200μg/mlの濃度で含まれ、32P
標識されたプローブが7.5×10cpm.mlで加えられた点
を除けば、上記と同じ溶液中で、45℃で18時間、ハイブ
リダイゼーションを行った。その後、このブロットを、
2×SSC、0.1%SDSによって、室温で3回洗浄し、0.2×SS
C、0.1%SDSによって、65℃で20分間、1回洗浄し、さら
に、65℃で20分間、0.2×SSC、0.1%SDS、および0.1%
ピロリン酸ナトリウムによって、1回洗浄した。このブ
ロットを、2日間感光させた後、ホスホイメージャー(P
hosphoImager)(バイオラド社(BioRad))で解析し
た。その結果、DRGからのRNAを含むレーンにのみ、脳に
存在する〜6.5 kbのシグナルバンドがあることが示され
た。RT-PCR実験によって明らかになったように、PN5 mR
NAの含量が低いため、脳と脊髄では、6.5 kbのバンドは
検出できなかった。
【0109】実施例6.ラットのDRGからのcDNAライブ
ラリーの構築とスクリーニング 正常な成体のオスのスプレーグ-ドーリー(Sprague-Daw
ley)ラットのDRGポリ(A)+RNAから、スーパースクリプ
ト・チョイスシステム(SuperScript Choice System)
(GIBCO/BRL)を用いて、EcoRIアダプターがついたcDNA
ライブラリーを調製した。キーファー(Kieffer)、 Ge
ne 109, 115〜119 (1991)によって説明されているよう
に、蔗糖密度勾配によって、cDNA(>4 kb)を選抜し
た。そして、該cDNAをZap発現ベクター(ストラタジー
ン社(Stratagene))の中にライゲーションして、ギガ
パック(Gigapack)II XLラムダパッケージング抽出物
(ストラタジーン社(Stratagene))によってパッケー
ジングした。同様にして、>2 kbのDRG cDNAライブラリ
ーを合成した。
【0110】32P標識されたプローブ(rBIIa、オールド
(Auld)ら、Neuron 1, 449〜461 (1988)に従い、4637
〜5868番目の塩基)によるフィルターハイブリダイゼー
ションによって、ファージ(3.5×10)をスクリーニ
ングした。フィルターは、50%ホルムアミド、5×SSP
E、5×デンハルト溶液、0.5%SDS、250 μg/mlの剪断さ
れ変性したサケ精子DNA、および50 mM リン酸ナトリウ
ムの中で、42℃でハイブリダズさせ、0.5×SSC/0.1%SD
S中で、50℃で洗浄した。
【0111】EcoRIで消化されたプラスミドのサザンブ
ロットに、32P標識されたDNAプローブ(配列番号:4)
をハイブリダイズさせた。そして、このフィルターを、
50%ホルムアミド、6×SSC、5×デンハルト溶液、0.5%
SDS、および100 μg/mlの剪断され変性したサケ精子DNA
の中で、42℃でハイブリダズさせ、0.1×SSC/0.1%SDS
中で、65℃で洗浄した。
【0112】エクザシスト/XLOLRシステム(ExAssist/X
LOLR)(ストラタジーン社(Stratagene))を用いて、
陽性クローンをインビボで切り出して、pBK-CMVの中に
入れた。
【0113】実施例7.クローンおよびヌクレオチドの
解析 >4 kbのDRG cDNAライブラリーから、cDNAクローン26.2
と25.1を単離し、>2 kbのDRG cDNAライブラリーから
は、cDNAクローン1.18を単離した。配列解析によって、
26.2は、新規のナトリウムチャンネルをコードする完全
長のcDNAと思われ、25.1は、ドメインIIから3'-UTRまで
のびていた。しかし、どちらにも、コーディング領域を
削り取ってしまうような欠失があった。クローン1.18
は、PN5の推定アミノ酸配列のC末端に加えて、3'の非翻
訳領域を有していた。発現ベクター中の構築物、pBSTAC
IIrは、26.2および1.18の配列を含んでいた。
【0114】ギャップ/ベストフィット(GAP/Best Fi
t)(GCG)プログラムを用いて、他の既知のナトリウム
チャンネルに対するPN5の相同性が得られた:
【0115】 チャンネル %類似率 %一致率 PN3a 71 54 hPN3 71 55 PN4 71 53 PN4a 71 53 PN1 72 55 ラットI型脳 72 55 ラットII型脳 71 54 ラットIII型脳 71 54 ラット心臓チャンネル 73 56 ラット骨格筋チャンネル 71 53 PN5の全長cDNAの安定化
【0116】A.培地、大腸菌細胞系、および増殖条件 標準的な条件の下で、PN5の断片を増殖させることがで
きたが、全長のPN5構築物(pCIneo、pBSTAcIIr、および
他のベクターの中)を含むプラスミドは、特別な増殖培
地、条件、および大腸菌菌株を用いないと、増殖させる
ことができなかった。以下で最適になることが証明され
た。すなわち、(1)ライゲーション反応の後の一次的
形質転換のため、および大規模培養のためには、大腸菌
STBL2(登録商標)を使用すること、(2)固形培地は、
1/2×FM(下記参照)に1×LB(トリプトン、1%、酵母
抽出物、0.5%、NaCl、0.5%)を加え、15g/Lの寒天を
加えるか、または、1×FMに1/2×LBを加えたもの、
(3)液体培地は、最適には、1×FMに1/2×LBを加えた
もの、(4)アンピシリンよりもゆっくりと代謝される
ため、全ての培地に、100μg/mlのカルベニシリンを用
いた、(5)増殖させる温度は、30℃より高くしてはな
らず、普通は、24〜26℃で行った。これにより、24〜72
時間と、通常用いられるよりも長い増殖期間が必要とな
る。2×凍結培地(2×FM):
【0117】 K2HPO4 12.6g Na3クエン酸 0.9g MgSO4・7H2O 0.18g (NH4)2SO4 1.8g KH2PO4 3.6g グリセロール 88g H2O qs to IL 2×FMと、残りの培地成分は、別々に調製し、オートク
レーブで滅菌し、少なくとも60℃まで冷却し、一緒に合
わせて、最終的な培地を作成する。カルベニシリンは、
25 mg/ml HOに調製され、濾過滅菌する。バクテリア
細胞の凍結保存液を調製するために、2×FMが初めて説
明された(分子生物学の実用法(Practical Methods in
Molecular Biology)、シュライフ、アール・エフとウ
ェンシンク、ピー・シー(Schleif, R.F., Wensink, P.
C.)、スプリンガー-フェアラーク社(Springer-Verla
g)、ニューヨーク(1981)pp. 201〜202)。
【0118】B.発現ベクター 全長cDNAの安定性を高めるために、卵母細胞発現ベクタ
ーのpBSTAcIIrを改変して、大腸菌の中で増殖するとき
にプラスミドのコピー数が少なくなるようにし、また、
PN5蛋白質の毒性のある潜在的な発現をもたらす(ブロ
シウス、ジェイ(Brosius J.,Gene 27, 151〜160 (198
4))、ベクターの配列からのリードスルー転写の可能性
を減少させようとした。pBSTAcIIrをPvuIIで消化した。
T7プロモーター、β-グロビンの5'UTR、複数のクローニ
ング部位、β-グロビンの3'UTR、およびT3プロモーター
を含む755 bpの断片を、複製開始点、アンピシリン耐性
遺伝子、ならびにpKK232-8由来のrrnBTおよびrrnBT
T転写終結因子を含む3.6kbの断片で、SmaIで完全消化
され、PvuIIで部分消化され、セルフライゲーションを
防ぐためにエビの腸のホスファターゼによって処理され
たものにライゲーションした。この結果、T7プロモータ
ーがrrnBT転写終結因子の近傍となるようpBSTA断片が
配向されているプラスミドが、制限酵素地図によって同
定され、pHQ8と名付けた。pBSTAの場合と同じように、
アンピシリン耐性遺伝子の転写の方向と、pHQ8の複製開
始の方向は、遺伝子発現カセットの方向とは逆になって
いて、rrnB T転写終結因子が存在することによって、
ベクターからT7プロモーターによって操作される発現カ
セットへのリードスルーで残っているものが低減される
はずである。
【0119】C.発現のための全長cDNAの組み立て pBK-CMV26.2が、58 bpの欠失(配列番号:1の4346〜440
3に相当する)をもち、pBK-CMV1.18の配列が、配列番
号:1の4180番目から始まっているため、pBK-CMV1.18を
用いて、pBK-CMV26.2を「修復」することができる。5'U
TRおよび3'UTRを欠失させ、また、処理の過程で、5'末
端と3'末端にユニークな制限酵素部位を導入しながら、
pBK-CMV1.18とpBK-CMV26.2のクローンから完全長のcDNA
を3つの部分に組み立てる方法が開発された。開始コド
ンのすぐ上流にSalI部位を取り込むことにより、5'UTR
を欠失させながら、PCRによって、26.2から5'末端を作
出した。中央部は、26.2の制限酵素断片であった。3'末
端は、26.2と1.18の重複PCRによって調製し、終止コド
ンのすぐ下流に、XbaI部位を取り込んだ。これらの部分
をユニークな制限酵素部位で消化して、pBSTAcIIrに組
み立てた。この構築物は、正確な配列をもっているよう
に見えるが、SalIからXbaIまでの断片として、pCIneoに
再クローニングしたときに、欠失を有するものと、8塩
基対の挿入があるものという、2つの型の菌株が見出さ
れた。pBSTAcIIrクローンを再調査したところ、この領
域で、配列が「混合」されて、クローンが再配列したに
違いないということが示された。8塩基対の挿入は、本
来の配列にある8塩基対重複の配列の一つの反復配列と
して存在しており、再編成された株において3連の8塩
基対反復配列が形成されていることが示された。多くの
クローニング実験において、このような再配列が不可避
的に生じた。8塩基対の反復配列の一つにサイレント突
然変異を導入するために重複PCRを用いて、pBSTAcIIrの
低コピー数プラスミドであるHQ8の中で、PN5のコーディ
ング領域を組み立てて、プラスミドHR-1を作ると、この
領域を含む断片が含まれていた。この配列は、安定的で
あることが明らかとなった(図17〜21、配列番号:
5を参照のこと)。
【0120】pBK-CMV26.2のDNAを鋳型に用い、プライマ
ー4999(CTTGGTCGACTCTAGATCAGGGTGAAGATGGAGGAG; SalI
部位に下線を引き、配列番号:1の58〜77番目の塩基に
対応した、PN5に相同な配列をイタリック体で示し、開
始コドンは太字で示した)と、プライマー4927(GGGTTC
AATGTGGTTTTATCT, 配列番号:1の1067〜1047番目の塩基
に対応している)を用いたPCRによって、5'末端断片を
調製し、次に、ゲル精製し、SalIおよびKpnIによって消
化して(KpnI部位は配列番号:1の1003〜1008番目に位
置する)、ゲル精製した。
【0121】pBK-CMV.26.2のDNAを、KpnIとAatII(AatI
I部位は、4133〜4138番目に位置する)で消化した後
に、ゲル精製して、中央の3.1 kbの断片を調製した。
【0122】3'末端断片は、次のようにして調製され
た:プライマー4837(TCTGGGAAGTTTGGAAG、配列番号:1
の3613〜3629番目の塩基に対応している)と、プライマ
ー4931(GACCACGAAGGCTATGTTGAGG、配列番号:1の4239
〜4218番目の塩基に対応している)を用いた、pBK-CMV.
26.2のDNAを鋳型とするPCRによって、0.6 kbの断片が生
成された。プライマー4930(CCTCAACATAGCCTTCGTGGTC、
配列番号:1の4218〜4239番目の塩基に対応している)
とプライマー4929(GTCTTCTAGATGAGGGTTCAGTCATTGTG; X
baI部位に下線を引き、配列番号:1の5386〜5365番目の
塩基に対応した、PN5に相同な配列はイタリック体で示
し、終止コドンは太字で示した)を用いた、pBK-CMV.1.
18 DNAを鋳型とするPCRによって、1.2 kbの断片が生成
され、終止コドンから7塩基目の位置にXbaI部位が導入
された。このように、4837〜4931断片の3'末端は、4930
〜4929断片の5'末端を、正確に相補している。これら2
つの断片をゲル精製し、プライマー4928(CAAGCCTTTGTG
TTCGAC、配列番号:1の4084〜4101番目の塩基に対応し
ている)とプライマー4929を用いたPCR反応において、
各画分を鋳型として組み合わせ、1.3 kbの断片を作出し
た。この断片をゲル精製して、AatIIおよびXbaIで消化
して、1.2 kbの断片がゲル精製された。
【0123】AatIIおよびXbaIで消化したpBSTAcIIrに、
3'末端断片をクローニングした。単離した断片の一つを
SalIおよびKpnIで消化して、5'末端断片に連結させた。
この結果できたプラスミドは、配列を確認した後に、Kp
nIおよびAatIIで消化して、中央の3.1 kbの断片にライ
ゲーションして、pBSTAcIIr.PN5(クローン21)を作成し
た。pBSTAcIIr.PN5(クローン21)をSalIおよびXbaIで消
化すると、5.3 kbのPN5断片が解離され、SalIおよびXba
Iで消化したpCIneoIIの中にクローニングした。複数の
単離断片があったが、そのうち、完全に配列決定された
GPII-1は、典型的で、8塩基対の挿入配列を含んでい
た。配列番号:1の3994番目の塩基の後ろにある、このC
AGAAGAAにより、この位置で、この配列の直接反復配列
が3つの直列の反復配列へと変換され、結果として読み
枠の変更が生じる。この欠陥を修復するために、pBSTAc
IIr.PN5(クローン21)をNheIで消化し(配列番号:1の25
38〜2543番目の塩基)、XhoIで消化する(配列番号:1
の4828〜4833番目の塩基)と、6.2kbの断片が生成さ
れ、AatIIおよびXhoIで消化すると、0.7 kbの断片が生
成され、pBK-CMV.26.2をAatIIおよびNheIで消化してで
きる1.6 kbの断片と連結させた。いずれの単離断片も、
完全に正しいものはなかったが、HA-4という、一つの断
片は、XhoI部位に隣接する4827塩基(配列番号:1)の
Cが欠失しているという、1個の塩基変化を起こしている
だけであった。
【0124】8塩基の挿入再配列が起こるのを防ぐため
に、下に示されているように(配列番号:1の3982〜401
4番目の塩基、突然変異を起こした部位に下線を引いて
あり、天然の配列における8塩基の反復配列をイタリッ
ク体で示す)、5'側反復配列に、3個のサイレント突然
変異を導入し、Tが並んでいるところで、さらに2個の突
然変異を導入してもよい。 天然型 GAC ATT TTT ATG ACA GAA GAA CAG AAG AAA TAT Asp Ile Phe Met Thr Glu Glu Gln Lys Lys Tyr 変異型 GAC ATC TTC ATG ACT GAG GAG CAG AAG AAA TAT
【0125】単離されたHA-4は、天然の直接反復配列を
有しており(例えば、pBSTAcIIr.PN5(クローン21)とは
反対になっている)、XhoI部位の欠陥の近くにある、こ
の領域は含まれないので、次のPCR反応のための鋳型DNA
として用いられた。プライマーP5-3716S(CCGAAGCCAATG
TAACATTAGTAATTACTCGTG、配列番号:1の3684〜3716番目
の塩基に対応している)を、プライマーP5-3969AS(GCT
CCTCAGTCATGAAGATGTCTTGGCCACCTAAC、配列番号:1の400
3〜3696番目の塩基に対応している;突然変異させた塩
基に下線が引かれている)と組み合わせて、320 bpの産
物を作成した。プライマーP5-4017S(GGCCAAGACAATCTTC
ATGACTGAGGAGCAGAAGAAATATTAC、配列番号:1の3976〜40
17番目の塩基に対応している;突然変異させた塩基に下
線が引かれている)を、プライマーP5-4247AS(CTCAAAG
CAAAGACTTTGAATGAGACACTCTATGG、配列番号:1の4280〜4
247番目の塩基に対応している)と組み合わせると、305
bpの産物が生じる。このように、320 bpの断片の3'末端
は、305 bpの断片の5'末端と、28 bpが完全に一致す
る。この2つのバンドをゲル精製し、各画分を、プライ
マーP5-3716SとP5-4247ASによる新しいPCR反応において
組み合わせて、597 bpの産物を作出し、pCRIIIベクター
の中にT/Aクローニングした。単離されたHO-7が、望ま
しい配列を有していることが判明した。完全長の改変PN
5を組み立てるために、4通りのライゲーションを行っ
た。すなわち、卵母細胞発現ベクターHQ-8を、SalIおよ
びXbaIで消化して、4.4 kbのベクター断片を生成し、GP
II-1を、SalIおよびMluIで消化して、PN5の5'側の半分
を有する、3.8 kbの断片を作出し、HO-7をMluI(配列番
号:1の3866〜3871番目の塩基)およびAatIIで消化し
て、PN5の変異した8 bpの反復領域を含む、0.3 kbの断
片を作出し、GPII-1を、AatIIとXbaIで消化して、残り
の1.3 kbのPN5の3'側部位を作出した。ライゲーション
反応物の一部を、大腸菌のStable2細胞に形質転換し
た。4つの断片のすべてを含む9.6 kbの単離株のうち、H
R-1を配列決定したところ、望ましい5.4 kbの配列を有
していることが判明した。これらの単離株は、よく増殖
し、再配列する傾向を示さなかった。PN5の改変された
配列は、図17〜21(配列番号:5)に示されてい
る。
【0126】実施例8.ヒトのPN5 ヒトの後根神経節(DRG)のcDNAライブラリーから、856
bpのクローンが単離されている(図14、配列番号:
3)が、これは、ラットのPN5と最も密接に関連してお
り、アミノ酸配列に関して79%の一致率をもっている。
ヒトのPN5の配列は、IIIS1と、インタードメインIII/IV
内に位置する高速不活性化ゲート(すなわち、IFM)を
含むインタードメインIII/IVとの間の領域にまたがって
いる。
【0127】ヒトの腰椎4と5のDRGの全RNAをランダムプ
ライムして、ヒトDRGのcDNAライブラリーを構築した。
スーパースクリプトII(SuperScript II)逆転写酵素
(GIBCO/BRL)を用いて、第一cDNA鎖を合成し、T4 DNA
ポリメラーゼによって、第二鎖を合成した。二本鎖cDNA
の末端にEcoRIアダプターを付着させ、その断片を、ZAP
IIベクター(ストラタジーン社(Stratagene))の中に
クローニングした。ジゴキシゲニン標識したラットPN
3、ラットPN1、およびヒトの心臓のhH1プローブで、こ
のライブラリーをスクリーニングした。陽性のクローン
の配列を決定し、ヒトおよびラットの既知のナトリウム
チャンネルの配列と比較した。前記のクローンのみが、
ヒトPN5配列であると同定された。
【0128】 チャンネル %類似率 %一致率 ヒトの脳(HBA) 76 69 ヒトの心臓(hH1) 81 74 ヒトの異型性心臓 60 52 ヒトの骨格筋 80 71 ヒトの神経内分泌細胞 78 71 ヒトPN3 77 70 ラットPN1 79 72 ラットPN3 78 71 ラットPN4 78 70 ラットPN5 86 79 図15は、hPN5の断片のアミノ酸配列を、ラットのPN5
のアミノ酸配列と、適当な領域で比較したものである。
実施例9.
【0129】RT-PCRによる組織的分布
【0130】麻酔した、正常な成体のオスのスプレーグ
-ドーリー(Sprague-Dawley)ラットから、脳、脊髄、D
RG、下神経節、上頸神経節、坐骨神経、心臓、および骨
格筋の組織を分離して、-80℃で保存した。RNAzol(テ
ル-テスト社(Tel-Test Inc.))を用いて、各組織から
RNAを単離した。各組織からの500 ngのRNAから、ランダ
ムプライミングによって、cDNAを逆転写した。252塩基
対の断片を得るために、3'非翻訳領域から、順方向プラ
イマー(CAGATTGTGTTCTCAGTACATTCC)および逆方向プラ
イマー(CCAGGTGTCTAACGAATAAATAGG)を設計した。サイ
クルのパラメータは、94℃/2分(変性)、94℃/30秒、6
5℃/30秒、および72℃/1分(35サイクル)、そして、72
℃/4分であった。反応産物は、4%アガロースゲルで解
析した。
【0131】陽性対照と、鋳型を入れない対照も含まれ
ていた。また、ツォ(Tso)ら、Nucleic Acid Res. 13,
2485-2502 (1985)によって説明されているように、鋳
型の増幅可能性を示すために、グリセルアルデヒド-3-
リン酸デヒドロゲナーゼに特異的なプライマーを用い
て、各組織からのcDNAをPCR増幅した。
【0132】選択されたラット組織からのRNAを、RT-PC
Rによって解析した、rPN5の組織分布プロファイルは次
の通りであった。
【0133】組織 RT-PCR(35サイクル) 脳 + 脊髄 + DRG +++ 下神経節 +++ 上頸神経節 + 坐骨神経 − 心臓 − 骨格筋 − F11未処理 + F11処理 + また、上記と同じ5つの組織において、25サイクル(24+
1)だけでも、同じ相対量で、PN5が検出された。
【0134】実施例10.抗体 合成ペプチド(インタードメインIIとIIIの977残基から
1002残基の間の26アミノ酸)をKLHと結合させて、ウサ
ギの体内で抗体を作製させた。その後、抗血清をアフィ
ニティー精製した。PN5は、新規のナトリウムチャンネ
ル遺伝子のサブファミリーを構成するが、これらの遺伝
子は、別のプローブ(例えば、PEAF8プローブ、およびP
N3プローブ)によって検出できる遺伝子とは異なってい
る。
【0135】上述した本発明は、明確性と理解を与える
目的で、例示および実施例という方法によって、ある程
度詳細に説明されているが、添付した請求の範囲内にお
いて、一定の変更や修正を加えられることは明らかであ
る。
【0136】
【発明の効果】本発明により、電位差によって制御され
る、好ましくはテトロドトキシン抵抗性の、哺乳類のナ
トリウムチャンネルをコードする新規の塩基配列が単離
された。また、これらの配列を組換え発現させたポリペ
プチド産物、該DNA配列を含む発現ベクター、および該
発現ベクターで形質転換された宿主細胞も提供される。
その配列がこれらのDNA配列から推定されるアミノ酸配
列に基づいているペプチド、このような蛋白質およびペ
プチドに特異的な抗体、該蛋白質を検出し定量するため
の方法、およびこれらに関連した核酸、ならびに、電位
差によって制御される、好ましくはテトロドトキシン抵
抗性の、ナトリウムチャンネルの、化合物による治療の
標的としての使用についても提供される。
【0137】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> F. HOFFMANN-LA ROCHE AG <120> Nucleic Acid Encoding a Nervous Tissue Sodium Channel <130> RC-004 <150> US 60/066,225 <151> 1997-11-20 <160> 5 <170> PatentIn Release # 1.0, Version # 1.30 <210> 1 <211> 5908 <212> DNA <213> Rattus <220> <223> MOLECULE TYPE: cDNA HYPOTHETICAL: NO ANTI-SENSE: NO TISSUE TYPE: Dorsal root ganglia CELL TYPE: Peripheral nerve <400> 1 gaagtcacag gagtgtctgt cagcgagagg aagaagggag agtttactga gtgtcttctg 60 cccctcctca gggtgaagat ggaggagagg tactacccgg tgatcttccc ggacgagcgg 120 aatttccgcc ccttcacttc cgactctctg gctgccatag agaagcggat tgctatccaa 180 aaggagagga agaagtccaa agacaaggcg gcagctgagc cccagcctcg gcctcagctt 240 gacctaaagg cctccaggaa gttacctaag ctttatggtg acattccccc tgagcttgta 300 gcgaagcctc tggaagacct ggacccattc tacaaagacc ataagacatt catggtgttg 360 aacaagaaga gaacaattta tcgcttcagc gccaagcggg ccttgttcat tctggggcct 420 tttaatcccc tcagaagctt aatgattcgt atctctgtcc attcagtctt tagcatgttc 480 atcatctgca cggtgatcat caactgtatg ttcatggcga attctatgga gagaagtttc 540 gacaacgaca ttcccgaata cgtcttcatt gggatttata ttttagaagc tgtgattaaa 600 atattggcaa gaggcttcat tgtggatgag ttttccttcc tccgagatcc gtggaactgg 660 ctggacttca ttgtcattgg aacagcgatc gcaacttgtt ttccgggcag ccaagtcaat 720 ctttcagctc ttcgtacctt ccgagtgttca gagctctga aggcgatttc agttatctca 780 ggtctgaagg tcatcgtagg tgccctgctg cgctcggtga agaagctggt agacgtgatg 840 gtcctcactc tcttctgcct cagcatcttt gccctggtcg gtcagcagct gttcatggga 900 attctgaacc agaagtgtat taagcacaac tgtggcccca accctgcatc caacaaggat 960 tgctttgaaa aggaaaaaga tagcgaagac ttcataatgt gtggtacctg gctcggcagc 1020 agaccctgtc ccaatggttc tacgtgcgat aaaaccacat tgaacccaga caataattat 1080 acaaagtttg acaactttgg ctggtccttt ctcgccatgt tccgggttat gactcaagac 1140 tcctgggaga ggctttaccg acagatcctg cggacctctg ggatctactt tgtcttcttc 1200 ttcgtggtgg tcatcttcct gggctccttc tacctgctta acctaaccct ggctgttgtc 1260 accatggctt atgaagaaca gaacagaaat gtagctgctg agacagaggc caaggagaaa 1320 atgtttcagg aagcccagca gctgttaagg gaggagaagg aggctctggt tgccatggga 1380 attgacagaa gttcccttaa ttcccttcaa gcttcatcct tttccccgaa gaagaggaag 1440 tttttcggta gtaagacaag aaagtccttc tttatgagag ggtccaagac ggcccaagcc 1500 tcagcgtctg attcagagga cgatgcctct aaaaatccac agctccttga gcagaccaaa 1560 cgactgtccc agaacttgcc agtggatctc tttgatgagc acgtggaccc cctccacagg 1620 cagagagcgc tgagcgctgt cagtatctta accatcacca tgcaggaaca agaaaaattc 1680 caggagcctt gtttcccatg tgggaaaaat ttggcctcta agtacctggt gtgggactgt 1740 agccctcagt ggctgtgcat aaagaaggtc ctgcggacca tcatgacgga tccctttact 1800 gagctggcca tcaccatctg catcatcatc aataccgttt tcttagccgt ggagcaccac 1860 aacatggatg acaacttaaa gaccatactg aaaataggaa actgggtttt cacgggaatt 1920 ttcatagcgg aaatgtgtct caagatcatc gcgctcgacc cttaccacta cttccggcac 1980 ggctggaatg tttttgacag catcgtggcc ctcctgagtc tcgctgatgt gctctacaac 2040 acactgtctg ataacaatag gtctttcttg gcttccctca gagtgctgag ggtcttcaag 2100 ttagccaaat cctggcccac gttaaacact ctcattaaga tcatcggcca ctccgtgggc 2160 gcgcttggaa acctgactgt ggtcctgact atcgtggtct tcatcttttc tgtggtgggc 2220 atgcggctct tcggcaccaa gtttaacaag accgcctacg ccacccagga gcggcccagg 2280 cggcgctggc acatggataa tttctaccac tccttcctgg tggtgttccg catcctctgt 2340 ggggaatgga tcgagaacat gtggggctgc atgcaggata tggacggctc cccgttgtgc 2400 atcattgtct ttgtcctgat aatggtgatc gggaagcttg tggtgcttaa cctcttcatt 2460 gccttgctgc tcaattcctt cagcaatgag gagaaggatg ggagcctgga aggagagacc 2520 aggaaaacca aagtgcagct agccctggat cggttccgcc gggccttctc cttcatgctg 2580 cacgctcttc agagtttttg ttgcaagaaa tgcaggagga aaaactcgcc aaagccaaaa 2640 gagacaacag aaagctttgc tggtgagaat aaagactcaa tcctcccgga tgcgaggccc 2700 tggaaggagt atgatacaga catggctttg tacactggac aggccggggc tccgctggcc 2760 ccactcgcag aggtagagga cgatgtggaa tattgtggtg aaggcggtgc cctacccacc 2820 tcacaacata gtgctggagt tcaggccggt gacctccctc cagagaccaa gcagctcact 2880 agcccggatg accaaggggt tgaaatggaa gtattttctg aagaagatct gcatttaagc 2940 atacagagtc ctcgaaagaa gtctgacgca gtgagcatgc tctcggaatg cagcacaatt 3000 gacctgaatg atatctttag aaatttacag aaaacagttt cccccaaaaa gcagccagat 3060 agatgctttc ccaagggcct tagttgtcac tttctatgcc acaaaacaga caagagaaag 3120 tccccctggg tcctgtggtg gaacattcgg aaaacctgct accaaatcgt gaagcacagc 3180 tggtttgaga gtttcataat ctttgttatt ctgctgagca gtggagcgct gatatttgaa 3240 gatgtcaatc tccccagccg gccccaagtt gagaaattac taaggtgtac cgataatatt 3300 ttcacattta ttttcctcct ggaaatgatc ctgaagtggg tggcctttgg attccggagg 3360 tatttcacca gtgcctggtg ctggcttgat ttcctcattg tggtggtgtc tgtgctcagt 3420 ctcatgaatc taccaagctt gaagtccttc cggactctgc gggccctgag acctctgcgg 3480 gcgctgtccc agtttgaagg aatgaaggtt gtcgtctacg ccctgatcag cgccatacct 3540 gccattctca atgtcttgct ggtctgcctc attttctggc tcgtattttg tatcttggga 3600 gtaaatttat tttctgggaa gtttggaagg tgcattaacg ggacagacat aaatatgtat 3660 ttggatttta ccgaagttcc gaaccgaagc caatgtaaca ttagtaatta ctcgtggaag 3720 gtcccgcagg tcaactttga caacgtgggg aatgcctatc tcgccctgct gcaagtggca 3780 acctataagg gctggctgga aatcatgaat gctgctgtcg attccagaga gaaagacgag 3840 cagccggact ttgaggcgaa cctctacgcg tatctctact ttgtggtttt tatcatcttc 3900 ggctccttct ttaccctgaa cctctttatc ggtgttatta ttgacaactt caatcagcag 3960 cagaaaaagt taggtggcca agacattttt atgacagaag aacagaagaa atattacaat 4020 gcaatgaaaa agttaggaac caagaaacct caaaagccca tcccaaggcc cctgaacaaa 4080 tgtcaagcct ttgtgttcga cctggtcaca agccaggtct ttgacgtcat cattctgggt 4140 cttattgtct taaatatgat tatcatgatg gctgaatctg ccgaccagcc caaagatgtg 4200 aagaaaacct ttgatatcct caacatagcc ttcgtggtca tctttaccat agagtgtctc 4260 atcaaagtct ttgctttgag gcaacactac ttcaccaatg gctggaactt atttgattgt 4320 gtggtcgtgg ttctttctat cattagtacc ctggtttccc gcttggagga cagtgacatt 4380 tctttcccgc ccacgctctt cagagtcgtc cgcttggctc ggattggtcg aatcctcagg 4440 ctggtccggg ctgcccgggg aatcaggacc ctcctctttg ctttgatgat gtctctcccc 4500 tctctcttca acatcggtct gctgctcttc ctggtgatgt tcatttacgc catctttggg 4560 atgagctggt tttccaaagt gaagaagggc tccgggatcg acgacatctt caacttcgag 4620 acctttacgg gcagcatgct gtgcctcttc cagataacca cttcggctgg ctgggatacc 4680 ctcctcaacc ccatgctgga ggcaaaagaa cactgcaact cctcctccca agacagctgt 4740 cagcagccgc agatagccgt cgtctacttc gtcagttaca tcatcatctc cttcctcatc 4800 gtggtcaaca tgtacatcgc tgtgatcctc gagaacttca acacagccac ggaggagagc 4860 gaggaccctc tgggagagga cgactttgaa atcttctatg aggtctggga gaagtttgac 4920 cccgaggcgt cgcagttcat ccagtattcg gccctctctg actttgcgga cgccctgccg 4980 gagccgttgc gtgtggccaa gccgaataag tttcagtttc tagtgatgga cttgcccatg 5040 gtgatgggcg accgcctcca ttgcatggat gttctctttg ctttcactac cagggtcctc 5100 ggggactcca gcggcttgga taccatgaaa accatgatgg aggagaagtt tatggaggcc 5160 aaccctttta agaagctcta cgagcccata gtcaccacca ccaagaggaa ggaggaggag 5220 caaggcgccg ccgtcatcca gagggcctac cggaaacaca tggagaagat ggtcaaactg 5280 aggctgaagg acaggtcaag ttcatcgcac caggtgtttt gcaatggaga cttgtccagc 5340 ttggatgtgg ccaaggtcaa ggttcacaat gactgaaccc tcatctccac ccctacctca 5400 ctgcctcaca gcttagcctc cagcctctgg cgagcaggcg gcagactcac tgaacacagg 5460 ccgttcgatc tgtgtttttg gctgaacgag gtgacaggtt ggcgtccatt tttaaatgac 5520 tcttggaaag atttcatgta gagagatgtt agaagggact gcaaaggaca ccgaccataa 5580 cggaaggcct ggaggacagt ccaacttaca taaagatgag aaacaagaag gaaagatccc 5640 aggaaaactt cagattgtgt tctcagtaca tcccccaatg tgtctgttcg gtgttttgag 5700 tatgtgacct gccacatgta gctctttttt gcatgtacgt caaaaccctg cagtaagttg 5760 atagcttgct acgggtgttc ctaccagcat cacagaattg ggtgtatgac tcaaacctaa 5820 aagcatgact ctgacttgtc agtcagcacc ccgactttca gacgctccaa tctctgtccc 5880 aggtgtctaa cgaataaata ggtaaaag 5908 <210> 2 <211> 1765 <212> PRT <213> Rattus <220> <223> HYPOTHETICAL: YES TISSUE TYPE: dorsal root ganglia CELL TYPE: peripheral nerve <400> 2 Met Glu Glu Arg Tyr Tyr Pro Val Ile Phe Pro Asp Glu Arg Asn Phe 1 5 10 15 Arg Pro Phe Thr Ser Asp Ser Leu Ala Ala Ile Glu Lys Arg Ile Ala 20 25 30 Ile Gln Lys Glu Arg Lys Lys Ser Lys Asp Lys Ala Ala Ala Glu Pro 35 40 45 Gln Pro Arg Pro Gln Leu Asp Leu Lys Ala Ser Arg Lys Leu Pro Lys 50 55 60 Leu Tyr Gly Asp Ile Pro Pro Glu Leu Val Ala Lys Pro Leu Glu Asp 65 70 75 80 Leu Asp Pro Phe Tyr Lys Asp His Lys Thr Phe Met Val Leu Asn Lys 85 90 95 Lys Arg Thr Ile Tyr Arg Phe Ser Ala Lys Arg Ala Leu Phe Ile Leu 100 105 110 Gly Pro Phe Asn Pro Leu Arg Ser Leu Met Ile Arg Ile Ser Val His 115 120 125 Ser Val Phe Ser Met Phe Ile Ile Cys Thr Val Ile Ile Asn Cys Met 130 135 140 Phe Met Ala Asn Ser Met Glu Arg Ser Phe Asp Asn Asp Ile Pro Glu 145 150 155 160 Tyr Val Phe Ile Gly Ile Tyr Ile Leu Glu Ala Val Ile Lys Ile Leu 165 170 175 Ala Arg Gly Phe Ile Val Asp Glu Phe Ser Phe Leu Arg Asp Pro Trp 180 185 190 Asn Trp Leu Asp Phe Ile Val Ile Gly Thr Ala Ile Ala Thr Cys Phe 195 200 205 Pro Gly Ser Gln Val Asn Leu Ser Ala Leu Arg Thr Phe Arg Val Phe 210 215 220 Arg Ala Leu Lys Ala Ile Ser Val Ile Ser Gly Leu Lys Val Ile Val 225 230 235 240 Gly Ala Leu Leu Arg Ser Val Lys Lys Leu Val Asp Val Met Val Leu 245 250 255 Thr Leu Phe Cys Leu Ser Ile Phe Ala Leu Val Gly Gln Gln Leu Phe 260 265 270 Met Gly Ile Leu Asn Gln Lys Cys Ile Lys His Asn Cys Gly Pro Asn 275 280 285 Pro Ala Ser Asn Lys Asp Cys Phe Glu Lys Glu Lys Asp Ser Glu Asp 290 295 300 Phe Ile Met Cys Gly Thr Trp Leu Gly Ser Arg Pro Cys Pro Asn Gly 305 310 315 320 Ser Thr Cys Asp Lys Thr Thr Leu Asn Pro Asp Asn Asn Tyr Thr Lys 325 330 335 Phe Asp Asn Phe Gly Trp Ser Phe Leu Ala Met Phe Arg Val Met Thr 340 345 350 Gln Asp Ser Trp Glu Arg Leu Tyr Arg Gln Ile Leu Arg Thr Ser Gly 355 360 365 Ile Tyr Phe Val Phe Phe Phe Val Val Val Ile Phe Leu Gly Ser Phe 370 375 380 Tyr Leu Leu Asn Leu Thr Leu Ala Val Val Thr Met Ala Tyr Glu Glu 385 390 395 400 Gln Asn Arg Asn Val Ala Ala Glu Thr Glu Ala Lys Glu Lys Met Phe 405 410 415 Gln Glu Ala Gln Gln Leu Leu Arg Glu Glu Lys Glu Ala Leu Val Ala 420 425 430 Met Gly Ile Asp Arg Ser Ser Leu Asn Ser Leu Gln Ala Ser Ser Phe 435 440 445 Ser Pro Lys Lys Arg Lys Phe Phe Gly Ser Lys Thr Arg Lys Ser Phe 450 455 460 Phe Met Arg Gly Ser Lys Thr Ala Gln Ala Ser Ala Ser Asp Ser Glu 465 470 475 480 Asp Asp Ala Ser Lys Asn Pro Gln Leu Leu Glu Gln Thr Lys Arg Leu 485 490 495 Ser Gln Asn Leu Pro Val Asp Leu Phe Asp Glu His Val Asp Pro Leu 500 505 510 His Arg Gln Arg Ala Leu Ser Ala Val Ser Ile Leu Thr Ile Thr Met 515 520 525 Gln Glu Gln Glu Lys Phe Gln Glu Pro Cys Phe Pro Cys Gly Lys Asn 530 535 540 Leu Ala Ser Lys Tyr Leu Val Trp Asp Cys Ser Pro Gln Trp Leu Cys 545 550 555 560 Ile Lys Lys Val Leu Arg Thr Ile Met Thr Asp Pro Phe Thr Glu Leu 565 570 575 Ala Ile Thr Ile Cys Ile Ile Ile Asn Thr Val Phe Leu Ala Val Glu 580 585 590 His His Asn Met Asp Asp Asn Leu Lys Thr Ile Leu Lys Ile Gly Asn 595 600 605 Trp Val Phe Thr Gly Ile Phe Ile Ala Glu Met Cys Leu Lys Ile Ile 610 615 620 Ala Leu Asp Pro Tyr His Tyr Phe Arg His Gly Trp Asn Val Phe Asp 625 630 635 640 Ser Ile Val Ala Leu Leu Ser Leu Ala Asp Val Leu Tyr Asn Thr Leu 645 650 655 Ser Asp Asn Asn Arg Ser Phe Leu Ala Ser Leu Arg Val Leu Arg Val 660 665 670 Phe Lys Leu Ala Lys Ser Trp Pro Thr Leu Asn Thr Leu Ile Lys Ile 675 680 685 Ile Gly His Ser Val Gly Ala Leu Gly Asn Leu Thr Val Val Leu Thr 690 695 700 Ile Val Val Phe Ile Phe Ser Val Val Gly Met Arg Leu Phe Gly Thr 705 710 715 720 Lys Phe Asn Lys Thr Ala Tyr Ala Thr Gln Glu Arg Pro Arg Arg Arg 725 730 735 Trp His Met Asp Asn Phe Tyr His Ser Phe Leu Val Val Phe Arg Ile 740 745 750 Leu Cys Gly Glu Trp Ile Glu Asn Met Trp Gly Cys Met Gln Asp Met 755 760 765 Asp Gly Ser Pro Leu Cys Ile Ile Val Phe Val Leu Ile Met Val Ile 770 775 780 Gly Lys Leu Val Val Leu Asn Leu Phe Ile Ala Leu Leu Leu Asn Ser 785 790 795 800 Phe Ser Asn Glu Glu Lys Asp Gly Ser Leu Glu Gly Glu Thr Arg Lys 805 810 815 Thr Lys Val Gln Leu Ala Leu Asp Arg Phe Arg Arg Ala Phe Ser Phe 820 825 830 Met Leu His Ala Leu Gln Ser Phe Cys Cys Lys Lys Cys Arg Arg Lys 835 840 845 Asn Ser Pro Lys Pro Lys Glu Thr Thr Glu Ser Phe Ala Gly Glu Asn 850 855 860 Lys Asp Ser Ile Leu Pro Asp Ala Arg Pro Trp Lys Glu Tyr Asp Thr 865 870 875 880 Asp Met Ala Leu Tyr Thr Gly Gln Ala Gly Ala Pro Leu Ala Pro Leu 885 890 895 Ala Glu Val Glu Asp Asp Val Glu Tyr Cys Gly Glu Gly Gly Ala Leu 900 905 910 Pro Thr Ser Gln His Ser Ala Gly Val Gln Ala Gly Asp Leu Pro Pro 915 920 925 Glu Thr Lys Gln Leu Thr Ser Pro Asp Asp Gln Gly Val Glu Met Glu 930 935 940 Val Phe Ser Glu Glu Asp Leu His Leu Ser Ile Gln Ser Pro Arg Lys 945 950 955 960 Lys Ser Asp Ala Val Ser Met Leu Ser Glu Cys Ser Thr Ile Asp Leu 965 970 975 Asn Asp Ile Phe Arg Asn Leu Gln Lys Thr Val Ser Pro Lys Lys Gln 980 985 990 Pro Asp Arg Cys Phe Pro Lys Gly Leu Ser Cys His Phe Leu Cys His 995 1000 1005 Lys Thr Asp Lys Arg Lys Ser Pro Trp Val Leu Trp Trp Asn Ile Arg 1010 1015 1020 Lys Thr Cys Tyr Gln Ile Val Lys His Ser Trp Phe Glu Ser Phe Ile 1025 1030 1035 1040 Ile Phe Val Ile Leu Leu Ser Ser Gly Ala Leu Ile Phe Glu Asp Val 1045 1050 1055 Asn Leu Pro Ser Arg Pro Gln Val Glu Lys Leu Leu Arg Cys Thr Asp 1060 1065 1070 Asn Ile Phe Thr Phe Ile Phe Leu Leu Glu Met Ile Leu Lys Trp Val 1075 1080 1085 Ala Phe Gly Phe Arg Arg Tyr Phe Thr Ser Ala Trp Cys Trp Leu Asp 1090 1095 1100 Phe Leu Ile Val Val Val Ser Val Leu Ser Leu Met Asn Leu Pro Ser 1105 1110 1115 1120 Leu Lys Ser Phe Arg Thr Leu Arg Ala Leu Arg Pro Leu Arg Ala Leu 1125 1130 1135 Ser Gln Phe Glu Gly Met Lys Val Val Val Tyr Ala Leu Ile Ser Ala 1140 1145 1150 Ile Pro Ala Ile Leu Asn Val Leu Leu Val Cys Leu Ile Phe Trp Leu 1155 1160 1165 Val Phe Cys Ile Leu Gly Val Asn Leu Phe Ser Gly Lys Phe Gly Arg 1170 1175 1180 Cys Ile Asn Gly Thr Asp Ile Asn Met Tyr Leu Asp Phe Thr Glu Val 1185 1190 1195 1200 Pro Asn Arg Ser Gln Cys Asn Ile Ser Asn Tyr Ser Trp Lys Val Pro 1205 1210 1215 Gln Val Asn Phe Asp Asn Val Gly Asn Ala Tyr Leu Ala Leu Leu Gln 1220 1225 1230 Val Ala Thr Tyr Lys Gly Trp Leu Glu Ile Met Asn Ala Ala Val Asp 1235 1240 1245 Ser Arg Glu Lys Asp Glu Gln Pro Asp Phe Glu Ala Asn Leu Tyr Ala 1250 1255 1260 Tyr Leu Tyr Phe Val Val Phe Ile Ile Phe Gly Ser Phe Phe Thr Leu 1265 1270 1275 1280 Asn Leu Phe Ile Gly Val Ile Ile Asp Asn Phe Asn Gln Gln Gln Lys 1285 1290 1295 Lys Leu Gly Gly Gln Asp Ile Phe Met Thr Glu Glu Gln Lys Lys Tyr 1300 1305 1310 Tyr Asn Ala Met Lys Lys Leu Gly Thr Lys Lys Pro Gln Lys Pro Ile 1315 1320 1325 Pro Arg Pro Leu Asn Lys Cys Gln Ala Phe Val Phe Asp Leu Val Thr 1330 1335 1340 Ser Gln Val Phe Asp Val Ile Ile Leu Gly Leu Ile Val Leu Asn Met 1345 1350 1355 1360 Ile Ile Met Met Ala Glu Ser Ala Asp Gln Pro Lys Asp Val Lys Lys 1365 1370 1375 Thr Phe Asp Ile Leu Asn Ile Ala Phe Val Val Ile Phe Thr Ile Glu 1380 1385 1390 Cys Leu Ile Lys Val Phe Ala Leu Arg Gln His Tyr Phe Thr Asn Gly 1395 1400 1405 Trp Asn Leu Phe Asp Cys Val Val Val Val Leu Ser Ile Ile Ser Thr 1410 1415 1420 Leu Val Ser Arg Leu Glu Asp Ser Asp Ile Ser Phe Pro Pro Thr Leu 1425 1430 1435 1440 Phe Arg Val Val Arg Leu Ala Arg Ile Gly Arg Ile Leu Arg Leu Val 1445 1450 1455 Arg Ala Ala Arg Gly Ile Arg Thr Leu Leu Phe Ala Leu Met Met Ser 1460 1465 1470 Leu Pro Ser Leu Phe Asn Ile Gly Leu Leu Leu Phe Leu Val Met Phe 1475 1480 1485 Ile Tyr Ala Ile Phe Gly Met Ser Trp Phe Ser Lys Val Lys Lys Gly 1490 1495 1500 Ser Gly Ile Asp Asp Ile Phe Asn Phe Glu Thr Phe Thr Gly Ser Met 1505 1510 1515 1520 Leu Cys Leu Phe Gln Ile Thr Thr Ser Ala Gly Trp Asp Thr Leu Leu 1525 1530 1535 Asn Pro Met Leu Glu Ala Lys Glu His Cys Asn Ser Ser Ser Gln Asp 1540 1545 1550 Ser Cys Gln Gln Pro Gln Ile Ala Val Val Tyr Phe Val Ser Tyr Ile 1555 1560 1565 Ile Ile Ser Phe Leu Ile Val Val Asn Met Tyr Ile Ala Val Ile Leu 1570 1575 1580 Glu Asn Phe Asn Thr Ala Thr Glu Glu Ser Glu Asp Pro Leu Gly Glu 1585 1590 1595 1600 Asp Asp Phe Glu Ile Phe Tyr Glu Val Trp Glu Lys Phe Asp Pro Glu 1605 1610 1615 Ala Ser Gln Phe Ile Gln Tyr Ser Ala Leu Ser Asp Phe Ala Asp Ala 1620 1625 1630 Leu Pro Glu Pro Leu Arg Val Ala Lys Pro Asn Lys Phe Gln Phe Leu 1635 1640 1645 Val Met Asp Leu Pro Met Val Met Gly Asp Arg Leu His Cys Met Asp 1650 1655 1660 Val Leu Phe Ala Phe Thr Thr Arg Val Leu Gly Asp Ser Ser Gly Leu 1665 1670 1675 1680 Asp Thr Met Lys Thr Met Met Glu Glu Lys Phe Met Glu Ala Asn Pro 1685 1690 1695 Phe Lys Lys Leu Tyr Glu Pro Ile Val Thr Thr Thr Lys Arg Lys Glu 1700 1705 1710 Glu Glu Gln Gly Ala Ala Val Ile Gln Arg Ala Tyr Arg Lys His Met 1715 1720 1725 Glu Lys Met Val Lys Leu Arg Leu Lys Asp Arg Ser Ser Ser Ser His 1730 1735 1740 Gln Val Phe Cys Asn Gly Asp Leu Ser Ser Leu Asp Val Ala Lys Val 1745 1750 1755 1760 Lys Val His Asn Asp 1765 <210> 3 <211> 856 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <223> MOLECULE TYPE: cDNA HYPOTHETICAL: NO ANTI-SENSE: NO TISSUE TYPE: Dorsal root ganglia CELL TYPE: Peripheral nerve <400> 3 gctgagcagt ggggcactga tatttgaaga tgttcacctt gagaaccaac ccaaaatcca 60 agaattacta aattgtactg acattatttt tacacatatt tttatcctgg agatggtact 120 aaaatgggta gccttcggat ttggaaagta tttcaccagt gcctggtgct gccttgattt 180 catcattgtg attgtctctg tgaccaccct cattaactta atggaattga agtccttccg 240 gactctacga gcactgaggc ctcttcgtgc gctgtcccag tttgaaggaa tgaaggtggt 300 ggtcaatgct ctcataggtg ccatacctgc cattctgaat gttttgcttg tctgcctcat 360 tttctggctc gtattttgta ttctgggagt atacttcttt tctggaaaat ttgggaaatg 420 cattaatgga acagactcag ttataaatta taccatcatt acaaataaaa gtcaatgtga 480 aagtggcaat ttctcttgga tcaaccagaa agtcaacttt gacaatgtgg gaaatgctta 540 cctcgctctg ctgcaagtgg caacatttaa gggctggatg gatattatat atgcagctgt 600 tgattccaca gagaaagaac aacagccaga gtttgagagc aattcactcg gttacattta 660 cttcgtagtc tttatcatct ttggctcatt cttcactctg aatctcttca ttggcgttat 720 cattgacaac ttcaaccaac agcagaaaaa gttaggtggc caagacattt ttatgacaga 780 agaacagaag aaatactata atgcaatgaa aaaattagga tccaaaaaac ctcaaaaacc 840 cattccacgg cccgtt 856 <210> 4 <211> 702 <212> DNA <213> Rattus <220> <223> MOLECULE TYPE: RT-PCR DESCRIPTION: /desc = "DNA probe/domain IV" HYPOTHETICAL: NO ANTI-SENSE: NO TISSUE TYPE: dorsal root ganglia CELL TYPE: peripheral nerve <400> 4 ctcaacatgg ttacgatgat ggtggagacc gacgagcagg gcgaggagaa gacgaaggtt 60 ctgggcagaa tcaaccagtt ctttgtggcc gtcttcacgg gcgagtgtgt gatgaagatg 120 ttcgccctgc gacagtacta tttcaccaac ggctggaacg tgttcgactt catagtggtg 180 atcctgtcca ttgggagtct gctgtttct gcaatcctta agtcactgga aaactacttc 240 tccccgacgc tcttccgggt catccgtctg gccaggatcg gccgcatcct caggctgatc 300 cgagcagcca aggggattcg cacgctgctc ttcgccctca tgatgtccct gcccgccctc 360 ttcaacatcg gcctcctcct cttcctcgtc atgttcatct actccatctt cggcatggcc 420 agcttcgcta acgtcgtgga cgaggccggc atcgacgaca tgttcaactt caagaccttt 480 ggcaacagca tgctgtgcct gttccagatc accacctcgg ccggctggga cggcctcctc 540 agccccatcc tcaacacggg gcctccctac tgcgacccca acctgcccaa cagcaacggc 600 tcccggggga actgcgggag cccggcggtg ggcatcatct tcttcaccac ctacatcatc 660 atctccttcc tcatcgtggt caacatgtat atcgcagtca tc 702 <210> 5 <211> 5334 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> MOLECULE TYPE: RT-PCR DESCRIPTION: cDNA HYPOTHETICAL: NO ANTI-SENSE: NO <400> 5 gtcgactcta gatcagggtg aagatggagg agaggtacta cccggtgatc ttcccggacg 60 agcggaattt ccgccccttc acttccgact ctctggctgc catagagaag cggattgcta 120 tccaaaagga gaggaagaag tccaaagaca aggcggcagc tgagccccag cctcggcctc 180 agcttgacct aaaggcctcc aggaagttac ctaagcttta tggtgacatt ccccctgagc 240 ttgtagcgaa gcctctggaa gacctggacc cattctacaa agaccataag acattcatgg 300 tgttgaacaa gaagagaaca atttatcgct tcagcgccaa gcgggccttg ttcattctgg 360 ggccttttaa tcccctcaga agcttaatga ttcgtatctc tgtccattca gtctttagca 420 tgttcatcat ctgcacggtg atcatcaact gtatgttcat ggcgaattct atggagagaa 480 gtttcgacaa cgacattccc gaatacgtct tcattgggat ttatatttta gaagctgtga 540 ttaaaatatt ggcaagaggc ttcattgtgg atgagttttc cttcctccga gatccgtgga 600 actggctgga cttcattgtc attggaacag cgatcgcaac ttgttttccg ggcagccaag 660 tcaatctttc agctcttcgt accttccgag tgttcagagc tctgaaggcg atttcagtta 720 tctcaggtct gaaggtcatc gtaggtgccc tgctgcgctc ggtgaagaag ctggtagacg 780 tgatggtcct cactctcttc tgcctcagca tctttgccct ggtcggtcag cagctgttca 840 tgggaattct gaaccagaag tgtattaagc acaactgtgg ccccaaccct gcatccaaca 900 aggattgctt tgaaaaggaa aaagatagcg aagacttcat aatgtgtggt acctggctcg 960 gcagcagacc ctgtcccaat ggttctacgt gcgataaaac cacattgaac ccagacaata 1020 attatacaaa gtttgacaac tttggctggt cctttctcgc catgttccgg gttatgactc 1080 aagactcctg ggagaggctt taccgacaga tcctgcggac ctctgggatc tactttgtct 1140 tcttcttcgt ggtggtcatc ttcctgggct ccttctacct gcttaaccta accctggctg 1200 ttgtcaccat ggcttatgaa gaacagaaca gaaatgtagc tgctgagaca gaggccaagg 1260 agaaaatgtt tcaggaagcc cagcagctgt taagggagga gaaggaggct ctggttgcca 1320 tgggaattga cagaagttcc cttaattccc ttcaagcttc atccttttcc ccgaagaaga 1380 ggaagttttt cggtagtaag acaagaaagt ccttctttat gagagggtcc aagacggccc 1440 aagcctcagc gtctgattca gaggacgatg cctctaaaaa tccacagctc cttgagcaga 1500 ccaaacgact gtcccagaac ttgccagtgg atctctttga tgagcacgtg gaccccctcc 1560 acaggcagag agcgctgagc gctgtcagta tcttaaccat caccatgcag gaacaagaaa 1620 aattccagga gccttgtttc ccatgtggga aaaatttggc ctctaagtac ctggtgtggg 1680 actgtagccc tcagtggctg tgcataaaga aggtcctgcg gaccatcatg acggatccct 1740 ttactgagct ggccatcacc atctgcatca tcatcaatac cgttttctta gccgtggagc 1800 accacaacat ggatgacaac ttaaagacca tactgaaaat aggaaactgg gttttcacgg 1860 gaattttcat agcggaaatg tgtctcaaga tcatcgcgct cgacccttac cactacttcc 1920 ggcacggctg gaatgttttt gacagcatcg tggccctcct gagtctcgct gatgtgctct 1980 acaacacact gtctgataac aataggtctt tcttggcttc cctcagagtg ctgagggtct 2040 tcaagttagc caaatcctgg cccacgttaa acactctcat taagatcatc ggccactccg 2100 tgggcgcgct tggaaacctg actgtggtcc tgactatcgt ggtcttcatc ttttctgtgg 2160 tgggcatgcg gctcttcggc accaagttta acaagaccgc ctacgccacc caggagcggc 2220 ccaggcggcg ctggcacatg gataatttct accactcctt cctggtggtg ttccgcatcc 2280 tctgtgggga atggatcgag aacatgtggg gctgcatgca ggatatggac ggctccccgt 2340 tgtgcatcat tgtctttgtc ctgataatgg tgatcgggaa gcttgtggtg cttaacctct 2400 tcattgcctt gctgctcaat tccttcagca atgaggagaa ggatgggagc ctggaaggag 2460 agaccaggaa aaccaaagtg cagctagccc tggatcggtt ccgccgggcc ttctccttca 2520 tgctgcacgc tcttcagagt ttttgttgca agaaatgcag gaggaaaaac tcgccaaagc 2580 caaaagagac aacagaaagc tttgctggtg agaataaaga ctcaatcctc ccggatgcga 2640 ggccctggaa ggagtatgat acagacatgg ctttgtacac tggacaggcc ggggctccgc 2700 tggccccact cgcagaggta gaggacgatg tggaatattg tggtgaaggc ggtgccctac 2760 ccacctcaca acatagtgct ggagttcagg ccggtgacct ccctccagag accaagcagc 2820 tcactagccc ggatgaccaa ggggttgaaa tggaagtatt ttctgaagaa gatctgcatt 2880 taagcataca gagtcctcga aagaagtctg acgcagtgag catgctctcg gaatgcagca 2940 caattgacct gaatgatatc tttagaaatt tacagaaaac agtttccccc aaaaagcagc 3000 cagatagatg ctttcccaag ggccttagtt gtcactttct atgccacaaa acagacaaga 3060 gaaagtcccc ctgggtcctg tggtggaaca ttcggaaaac ctgctaccaa atcgtgaagc 3120 acagctggtt tgagagtttc ataatctttg ttattctgct gagcagtgga gcgctgatat 3180 ttgaagatgt caatctcccc agccggcccc aagttgagaa attactaagg tgtaccgata 3240 atattttcac atttattttc ctcctggaaa tgatcctgaa gtgggtggcc tttggattcc 3300 ggaggtattt caccagtgcc tggtgctggc ttgatttcct cattgtggtg gtgtctgtgc 3360 tcagtctcat gaatctacca agcttgaagt ccttccggac tctgcgggcc ctgagacctc 3420 tgcgggcgct gtcccagttt gaaggaatga aggttgtcgt ctacgccctg atcagcgcca 3480 tacctgccat tctcaatgtc ttgctggtct gcctcatttt ctggctcgta ttttgtatct 3540 tgggagtaaa tttattttct gggaagtttg gaaggtgcat taacgggaca gacataaata 3600 tgtatttgga ttttaccgaa gttccgaacc gaagccaatg taacattagt aattactcgt 3660 ggaaggtccc gcaggtcaac tttgacaacg tggggaatgc ctatctcgcc ctgctgcaag 3720 tggcaaccta taagggctgg ctggaaatca tgaatgctgc tgtcgattcc agagagaaag 3780 acgagcagcc ggactttgag gcgaacctct acgcgtatct ctactttgtg gtttttatca 3840 tcttcggctc cttctttacc ctgaacctct ttatcggtgt tattattgac aacttcaatc 3900 agcagcagaa aaagttaggt ggccaagaca tcttcatgac tgaggagcag aagaaatatt 3960 acaatgcaat gaaaaagtta ggaaccaaga aacctcaaaa gcccatccca aggcccctga 4020 acaaatgtca agcctttgtg ttcgacctgg tcacaagcca ggtctttgac gtcatcattc 4080 tgggtcttat tgtcttaaat atgattatca tgatggctga atctgccgac cagcccaaag 4140 atgtgaagaa aacctttgat atcctcaaca tagccttcgt ggtcatcttt accatagagt 4200 gtctcatcaa agtctttgct ttgaggcaac actacttcac caatggctgg aacttatttg 4260 attgtgtggt cgtggttctt tctatcatta gtaccctggt ttcccgcttg gaggacagtg 4320 acatttcttt cccgcccacg ctcttcagag tcgtccgctt ggctcggatt ggtcgaatcc 4380 tcaggctggt ccgggctgcc cggggaatca ggaccctcct ctttgctttg atgatgtctc 4440 tcccctctct cttcaacatc ggtctgctgc tcttcctggt gatgttcatt tacgccatct 4500 ttgggatgag ctggttttcc aaagtgaaga agggctccgg gatcgacgac atcttcaact 4560 tcgagacctt tacgggcagc atgctgtgcc tcttccagat aaccacttcg gctggctggg 4620 ataccctcct caaccccatg ctggaggcaa aagaacactg caactcctcc tcccaagaca 4680 gctgtcagca gccgcagata gccgtcgtct acttcgtcag ttacatcatc atctccttcc 4740 tcatcgtggt caacatgtac atcgctgtga tcctcgagaa cttcaacaca gccacggagg 4800 agagcgagga ccctctggga gaggacgact ttgaaatctt ctatgaggtc tgggagaagt 4860 ttgaccccga ggcgtcgcag ttcatccagt attcggccct ctctgacttt gcggacgccc 4920 tgccggagcc gttgcgtgtg gccaagccga ataagtttca gtttctagtg atggacttgc 4980 ccatggtgat gggcgaccgc ctccattgca tggatgttct ctttgctttc actaccaggg 5040 tcctcgggga ctccagcggc ttggatacca tgaaaaccat gatggaggag aagtttatgg 5100 aggccaaccc ttttaagaag ctctacgagc ccatagtcac caccaccaag aggaaggagg 5160 aggagcaagg cgccgccgtc atccagaggg cctaccggaa acacatggag aagatggtca 5220 aactgaggct gaaggacagg tcaagttcat cgcaccaggt gttttgcaat ggagacttgt 5280 ccagcttgga tgtggccaag gtcaaggttc acaatgactg aaccctcatc taga 5334
【図面の簡単な説明】
【図1】 26.2および1.18と名付けられた2つの重複cDN
Aクローンから採られた、ラットの5型ナトリウムチャン
ネル(「PN5」)(配列番号:1)をコードする、5908ヌ
クレオチドの天然cDNA配列のヌクレオチド1位〜125
0位までを示した図である。
【図2】 26.2および1.18と名付けられた2つの重複cDN
Aクローンから採られた、ラットの5型ナトリウムチャン
ネル(「PN5」)(配列番号:1)をコードする、5908ヌ
クレオチドの天然cDNA配列のヌクレオチド1251位〜
2450位までを示した図である。
【図3】 26.2および1.18と名付けられた2つの重複cDN
Aクローンから採られた、ラットの5型ナトリウムチャン
ネル(「PN5」)(配列番号:1)をコードする、5908ヌ
クレオチドの天然cDNA配列のヌクレオチド2451位〜
3650位までを示した図である。
【図4】 26.2および1.18と名付けられた2つの重複cDN
Aクローンから採られた、ラットの5型ナトリウムチャン
ネル(「PN5」)(配列番号:1)をコードする、5908ヌ
クレオチドの天然cDNA配列のヌクレオチド3651位〜
4850位までを示した図である。
【図5】 26.2および1.18と名付けられた2つの重複cDN
Aクローンから採られた、ラットの5型ナトリウムチャン
ネル(「PN5」)(配列番号:1)をコードする、5908ヌ
クレオチドの天然cDNA配列のヌクレオチド4851位〜
5908位までを示した図である。
【図6】 PN5の推定アミノ酸配列(配列番号:2)のア
ミノ酸1位〜320位までを3文字アミノ酸コードで示
した図である。
【図7】 PN5の推定アミノ酸配列(配列番号:2)のア
ミノ酸321位〜624位までを3文字アミノ酸コード
で示した図である。
【図8】 PN5の推定アミノ酸配列(配列番号:2)のア
ミノ酸625位〜912位までを3文字アミノ酸コード
で示した図である。
【図9】 PN5の推定アミノ酸配列(配列番号:2)のア
ミノ酸913位〜1216位までを3文字アミノ酸コー
ドで示した図である。
【図10】 PN5の推定アミノ酸配列(配列番号:2)の
アミノ酸1217位〜1520位までを3文字アミノ酸
コードで示した図である。
【図11】 PN5の推定アミノ酸配列(配列番号:2)の
アミノ酸1521位〜1765位までを3文字アミノ酸
コードで示した図である。
【図12】 PN5の推定アミノ酸配列を1文字アミノ酸
コードで示した図である。相同的なドメイン(I〜II
I)、推定膜貫通部分(S1〜S6)、TTXに対する抵抗性を
付与するアミノ酸(◆)、N-グリコシル化部位(●)、
cAMP依存的な蛋白質キナーゼA(PKA)、およびリン酸化
部位(O)も示している。
【図13】 PN5の推定アミノ酸配列を1文字アミノ酸
コードで示した図である。相同的なドメイン(IV)、推
定膜貫通部分(S1〜S6)、N-グリコシル化部位(●)、
cAMP-依存的な蛋白質キナーゼA(PKA)、リン酸化部位
(O)、および終止コドン()も示している。
【図14】 ヒトのPN5の856塩基対の配列を示す図であ
る(配列番号:3)。
【図15】 hPN5断片とラットPN5とのアミノ酸配列比
較を示す図である。上段にヒトPN5断片の配列、下段に
ラットPN5断片の配列を示した。
【図16】 新規のナトリウムチャンネルドメインIVプ
ローブに対する配列(配列番号:4)を示す図である。
【図17】 安定性および発現のために改変された5334
ヌクレオチドの配列(配列番号:5)のヌクレオチド1
位〜1150位までを示す図である。
【図18】 安定性および発現のために改変された5334
ヌクレオチドの配列(配列番号:5)のヌクレオチド1
151位〜2350位までを示す図である。
【図19】 安定性および発現のために改変された5334
ヌクレオチドの配列(配列番号:5)のヌクレオチド2
351位〜3550位までを示す図である。
【図20】 安定性および発現のために改変された5334
ヌクレオチドの配列(配列番号:5)のヌクレオチド3
551位〜4750位までを示す図である。
【図21】 安定性および発現のために改変された5334
ヌクレオチドの配列(配列番号:5)のヌクレオチド4
751位〜5334位までを示す図である。図17〜図
21において示される24位から5518位までのヌクレオチ
ドが、1765アミノ酸の蛋白質をコードする5295 bpの領
域を構成する。
【図22】 PN5のクローニングマップを示す図であ
る。図中、ATGは開始コドン、TGAは終止コドン、*は5
8塩基対の欠失を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12Q 1/68 A 21/08 G01N 33/53 D C12Q 1/68 33/577 B G01N 33/53 33/68 33/577 C12N 5/00 B 33/68 15/00 C //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 リンダ マリエ フィッシュ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ラ ホンダ ボックス 327−エイ. スター ルート 2 (72)発明者 リーナ ケイル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サニ ーベイル イースト レミントン ドライ ブ 575 アパートメント 6ビー (72)発明者 ダグラス ケネス ラバート アメリカ合衆国 カリフォルニア州 マウ ント.ビュウ ロウン コート 439 (72)発明者 ラクシュミ サンゲイムスワラン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ジョゼ アベニダ アルボレス 350

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1または配列番号:3に示され
    ている塩基配列を含む、単離されたDNA配列。
  2. 【請求項2】 DNA配列が、ナトリウムチャンネル蛋白
    質またはその断片をコードしている、請求項1記載のDN
    A。
  3. 【請求項3】 ナトリウムチャンネル蛋白質が、α-サ
    ブユニットまたはその断片である、請求項2記載のDNA。
  4. 【請求項4】 ナトリウムチャンネル蛋白質が、テトロ
    ドトキシンに抵抗性である、請求項3記載のDNA。
  5. 【請求項5】 ナトリウムチャンネル蛋白質が、哺乳動
    物に存在するものである、請求項3または4記載のDNA。
  6. 【請求項6】 ナトリウムチャンネル蛋白質が、ラット
    に存在するものである、請求項3または4記載のDNA。
  7. 【請求項7】 ナトリウムチャンネル蛋白質が、ヒトに
    存在するものである、請求項3または4記載のDNA。
  8. 【請求項8】 cDNAである、請求項1記載のDNA。
  9. 【請求項9】 合成DNAである、請求項1記載のDNA。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のDNAを含む発現ベクタ
    ー。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の合成DNAを含む発現ベク
    ター。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の発現ベクターによって
    形質転換された宿主細胞。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の発現ベクターによって
    形質転換された宿主細胞。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のDNA配列に由来する塩基
    配列を含む、組換えポリヌクレオチド。
  15. 【請求項15】 請求項1から9記載のDNAまたはその対
    立遺伝子変異体によってコードされるナトリウムチャン
    ネル蛋白質。
  16. 【請求項16】 請求項1から9記載のDNAまたはその対
    立遺伝子変異体によってコードされる、テトロドトキシ
    ン抵抗性のナトリウムチャンネル蛋白質。
  17. 【請求項17】 配列番号:2に示されているアミノ酸
    配列を有する、請求項16記載の蛋白質。
  18. 【請求項18】 テトロドトキシン抵抗性のナトリウム
    チャンネル蛋白質のインヒビターを同定するための方法
    であって、インヒビターであると考えられる化合物を、
    請求項16記載のナトリウムチャンネル蛋白質と接触さ
    せ、該発現ナトリウムチャンネル蛋白質の活性を測定す
    ることを含む方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜9記載のDNAまたはその対立
    遺伝子変異体によってコードされる、テトロドトキシン
    抵抗性のナトリウムチャンネル蛋白質に対して製造され
    たポリクローナル抗体および/またはモノクローナル抗
    体。
  20. 【請求項20】 テトロドトキシン抵抗性のナトリウム
    チャンネル蛋白質またはその断片に特異的にハイブリダ
    イズすることができる、請求項14記載のポリヌクレオチ
    ドを含む診断用キット。
  21. 【請求項21】 テトロドトキシン抵抗性のナトリウム
    チャンネル蛋白質のインヒビターであると考えられる化
    合物を同定するための、請求項1〜9記載の単離DNAの使
    用。
JP10331769A 1997-11-20 1998-11-20 神経組織のナトリウムチャンネルをコードする核酸 Pending JPH11235186A (ja)

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