JPH11234799A - 残響付加装置 - Google Patents

残響付加装置

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JPH11234799A
JPH11234799A JP10034650A JP3465098A JPH11234799A JP H11234799 A JPH11234799 A JP H11234799A JP 10034650 A JP10034650 A JP 10034650A JP 3465098 A JP3465098 A JP 3465098A JP H11234799 A JPH11234799 A JP H11234799A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのインパルス応答群から、多種多様な仮
想ホールに適合できる残響特性を合成できる残響付加装
置を提供する。 【構成】 モデル音響空間の空間仕切面近傍の相異なる
複数の観測位置で観測された残響音のインパルス応答を
記憶部1に記憶し、このインパルス応答に基づいて、仮
想空間仕切面で囲まれた仮想音響空間の内部の実音源位
置から出力される音が仮想空間仕切面で反射された場合
に生じると予測される仮想残響信号をディジタルフィル
タ5〜12で生成し、各シミュレーション位置に配置さ
れたサブスピーカ45〜52から出力する。仮想残響信
号を合成する複数のディジタルフィルタとそれぞれ直列
に信号遅延回路13〜20が介挿される。信号遅延回路
13〜20の信号遅延時間は、遅延時間設定部61によ
って任意に変更される。これにより、仮想空間仕切壁の
位置を仮想的に前後に移動させて、シミュレートする仮
想音響空間を任意に変形することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、実際には壁面や天井
面の存在しない位置に仮想壁面や仮想天井面(以下、こ
れらをまとめて「仮想空間仕切面」と呼ぶ)を想定し、
その仮想空間仕切面で囲まれる仮想音響空間内で、実音
源位置からの音にその音が仮想空間仕切面で反射するこ
とにより生成される残響音を付加する残響付加装置に関
し、特に仮想空間仕切面の位置を任意に変更して仮想音
響空間の形状を任意に変更できるようにした残響付加装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】屋外演奏会場は屋内ホールとは異なり、
客席の周囲が壁面や天井面で囲まれてはいないため、そ
のままの構成では屋内ホールのような反射音による残響
効果は生じない。このような屋外演奏会場の実際には壁
面、天井面等の存在しない位置に仮想壁面で囲まれる仮
想ホールを想定し、この仮想ホール内に、実音源位置か
らの音の仮想壁面による反射音を付加する残響付加装置
が知られている。この残響付加装置は、大空間の屋内ホ
ール内に小空間の仮想ホールを想定する場合にも利用で
きる。この種の残響付加装置は、概略的には、実音源位
置からの音を出力するメインスピーカと、この実音源位
置を含む仮想ホールを規定する仮想壁面の周囲に分散配
置される残響付加用の複数のサブスピーカと、実音源位
置からの音の仮想壁面による反射音をサブスピーカから
出力させるもとになる仮想残響音信号を合成するための
仮想残響音合成部とから構成される。
【0003】具体例としては、特許第2569872号
のように構成されるものが知られている。この例で示さ
れる装置の基本的な考え方は次の通りである。即ち、図
10に示す実際のホールでは、実音源134から出力さ
れる音は、直接音として最短距離で受音点136に到達
する他に、壁面138で1乃至複数回反射されて受音点
136に到達する。受音点136に到達する反射音の最
後の反射点と受音点136とを結ぶ線を延長した線が、
実音源134を含む後壁面の延長面と交差する点に、あ
たかもこの反射音を直接音として出力したと等価に観測
される虚音源140が想定される。図示の例では、14
0−1,140−2,…がこのような複数の虚音源であ
り、これらの虚音源の位置によって受音点136で観測
される残響音構造(インパルス応答)が決定される。
【0004】これに対し、図11に示す仮想ホールで
は、物理的な壁面が実在するのではなく、その代わりに
反射を生じさせる仮想壁面138’が想定される。この
ような仮想ホールはシミュレートして構成されるのであ
り、そのために仮想壁面138’近傍の複数のシミュレ
ーション位置からそれぞれ合成した仮想残響音を出力す
るためのサブスピーカ144−1,144−2,…が分
散配置される。これらのサブスピーカ144−1,14
4−2,…は、仮想壁面138’の近傍のそれぞれのシ
ミュレーション位置で反射音の方向を指向するように配
置される。
【0005】上記の各サブスピーカ144から出力され
る仮想反射音は、ディジタル処理により合成される。具
体的には、前記各シミュレーション位置においてそれぞ
れ観測された(あるいはCADデータ等に基づき演算で
求められた)インパルス応答とほぼ等しいインパルス応
答の反射音構造を有する反射音パラメータ(時間遅れと
振幅等)がそれぞれ組み込まれた複数のディジタルフィ
ルタ、具体的には非巡回型のFIR(Finite Impulse Re
sponse)フィルタを用い、このフィルタで前記実音源か
ら出力される音に相当するソース信号に前記反射音パラ
メータをたたみ込み演算して、前記各シミュレーション
位置における仮想残響音信号をそれぞれ合成する。
【0006】特許第2569872号は、それまでの一
般的な残響付加装置によると最適受音点が理論上1点に
限られてしまう(その様に想定して反射音構造を決定し
ている)点を解決し、受音エリアを広く確保できる装置
構成を開示している。この基本思想は、1つの虚音源1
40からの反射音が時間差およびレベル差をもって複数
のスピーカ装置144−1,144−2,…からそれぞ
れ再生され、かつこの再生が複数の虚音源140−1,
140−2,…についてそれぞれ行われるようにしてい
る点にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特許第256
9872号の残響付加装置は、1つの仮想ホールを想定
した反射音パラメータ(インパルス応答)を予め各ディ
ジタルフィルタに組み込んでおく方式であるため、シミ
ュレートする残響特性を仮想音響空間(仮想ホール)の
形状に併せて任意に変更することは困難である。形状の
異なる仮想音響空間は異なる残響特性を有するので、適
用する仮想音響空間のインパルス応答をその都度測定し
直すか、あるいは代表的な形状の仮想音響空間に適合す
る複数組のインパルス応答を予め用意して、適切なイン
パルス応答を仮想ホールの形状に併せて選択的に使用す
る必要があり、いずれにしても装置構成の複雑化につな
がる。特にスピーカの個数が多い場合は、この困難性を
更に増加させる。
【0008】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、広い受音エリアを実現しつつ、1種類のイ
ンパルス応答群から、多種多様な仮想音響空間に適合で
きる残響特性を合成可能な残響付加装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、現実又は仮
想のモデル音響空間の空間仕切面近傍の相異なる複数の
観測位置で現実又は仮想的に観測して得られた残響音の
インパルス応答を記憶し、このインパルス応答に基づい
て、仮想空間仕切面で囲まれた仮想音響空間の内部の実
音源位置から出力される音が前記仮想空間仕切面で反射
された場合に生じると予測される残響音を生成し、この
残響音を前記実音源位置から出力される音に付加する残
響付加装置であって、前記モデル音響空間の複数の観測
位置に対応したシミュレーション位置に、前記実音源位
置から出力される音の前記仮想空間仕切面による反射音
が反射する方向を指向して配置された残響付加用の複数
のスピーカと、前記実音源位置から出力される音から、
前記実音源位置と前記仮想空間仕切面位置との関係によ
って前記仮想音響空間の周囲に想定される複数の虚音源
位置からの反射音を、各虚音源からの反射音が時間差及
びレベル差をもって前記複数のスピーカからそれぞれ再
生されるようにそれぞれ合成して各シミュレーション位
置毎の仮想残響信号を生成し、前記複数のスピーカの各
対応するものに供給する仮想残響音合成手段とを備え、
前記仮想残響音合成手段が、前記モデル音響空間の各観
測位置においてそれぞれ観測した残響音のインパルス応
答とほぼ等しい構造を有するインパルス応答に相当する
係数パラメータを、前記実音源位置から出力される音に
相当するソース信号にたたみ込み演算して、前記各シミ
ュレーション位置における仮想残響音信号をそれぞれ合
成する複数のディジタルフィルタと、これら複数のディ
ジタルフィルタとそれぞれ直列に介挿されてそれぞれが
任意の信号遅延時間を与える複数の信号遅延手段と、前
記信号遅延手段の信号遅延時間を調整することによって
前記仮想音響空間の仮想空間仕切面位置を等価的に前後
させて前記仮想音響空間の形状を仮想的に任意に変形さ
せる遅延時間設定手段とを有することを特徴とする。
【0010】この発明によれば、各シミュレーション位
置における仮想残響信号を合成する複数のディジタルフ
ィルタとそれぞれ直列に信号遅延手段を介挿し、遅延時
間設定手段で信号遅延手段の信号遅延時間を任意に変更
することを可能としたので、仮想空間仕切壁の位置を仮
想的に前後に移動させることが可能になり、シミュレー
トされる仮想音響空間を任意に変形させることができ
る。このため、この発明によれば、1種類のモデルイン
パルス応答群から、多種多様な仮想音響空間に適合でき
る残響特性を合成することができる。この発明によれ
ば、インパルス応答の再観測や再設定が不要で、1種類
のインパルス応答群のみを記憶しておけばよいので、装
置構成も簡単になる。また、この発明によれば、1つの
虚音源からの反射音が時間差およびレベル差をもって前
記複数のスピーカ手段からそれぞれ再生され、かつこの
再生が複数の虚音源についてそれぞれ行われるので、受
音エリアを広く保つことができる。
【0011】なお、残響音のインパルス応答は、実際の
ホールをモデル音響空間として実測して現実に求めたも
のでも良いし、ホールのCAD設計データ等から計算に
よって仮想的に求めたものでも良い。また、「モデル音
響空間の複数の観測位置に対応したシミュレーション位
置」とは、各観測位置と1対1で対応したシミュレーシ
ョン位置のことであり、両位置は必ずしも一致したもの
ではない。実際の観測位置とスピーカが配置されるシミ
ュレーション位置とが近傍である場合には、遅延制御を
行わないと、仮想音響空間としてモデル音響空間がその
まま再現されることになるが、信号遅延手段による信号
遅延制御を行うと、モデル空間とは広さも形状も異なる
仮想音響空間をシミュレートすることができる。また、
スペース的な制約から実際の観測位置にスピーカを配置
できない場合には、モデル音響空間の各観測位置とは異
なる位置にシミュレーション位置が設定されることにな
るが、この場合でも、信号遅延手段における信号遅延制
御によって、モデル音響空間を再現することが可能にな
る。また、実際に想定する仮想音響空間形状(ホール形
状)は種々多様で複雑である。インパルス応答を観測し
た音響空間とは形状の異なる種々の仮想ホールに適用す
るため、前記各スピーカ手段から出力する仮想反射音の
時間遅延量を個々にプラスまたはマイナス調整する必要
が出てくる。しかし、実際にマイナス方向の遅延をかけ
る、即ち信号を進めるということは、回路処理上は困難
であるので、等価的に次のような構成とすることにより
実現している。
【0012】第1の態様は、複数の信号遅延手段の信号
遅延時間をそれぞれプラス方向またはマイナス方向に調
整する際に、マイナス方向の信号遅延時間の最大値を信
号遅延時間ゼロに設定し、その分、他の信号遅延時間に
加算する。このような構成とすれば、各スピーカ手段か
らの残響音の遅延時間の相対的な関係は維持されるの
で、所望とする仮想音響空間の雰囲気は十分創出可能で
ある。但し、この方式の場合、仮想音響空間が所望値よ
りも広がる嫌いがある。そこで、第2の態様として、ソ
ース信号を再生するため前記実音源位置に配置されたソ
ース再生用のメインスピーカに与えるソース信号を遅延
させるメイン信号遅延手段を備え、メイン信号遅延手段
でソース信号をマイナスの信号遅延時間の最大値だけ遅
延させるようにする。このようにすれば、仮想音響空間
を所望値通りに変化させることができる。なお、信号遅
延手段は、例えば信号遅延時間として、ソース信号の直
接音に対応する初期反射音が発生するまでの初期遅延時
間を与えるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の好ましい実施の形態を説明する。図1はこの発明の残
響付加装置の一実施例を示すブロック図である。この図
において、残響音を生成するためのデータ、即ち後述す
るディジタルフィルタの係数パラメータ(インパルス応
答)は記憶部1に記憶されている。CPU2は、この記
憶部1に記憶された係数パラメータを読み出してスピー
カ別の畳み込み処理を行うディジタルフィルタ5〜12
(CNV1〜CNV8)に供給する。また、CPU2
は、後述する遅延時間およびボリューム調整のための制
御も実行する。マイク3は、ステージ(実音源位置)に
配置され、A/D変換器4はマイク3から入力されたア
ナログ音声信号をディジタル信号に変換する。
【0014】A/D変換器4から供給される信号、即ち
実音源(マイク3)から出力される音のディジタル信号
(ソース信号)は、ディジタルフィルタ5〜12に供給
され、CPU2から供給される係数パラメータで畳み込
み処理される。これにより仮想残響音信号が生成され
る。ディジタルフィルタ5〜12の出力は、信号遅延回
路13〜20にそれぞれ供給される。信号遅延回路13
〜20は、遅延時間設定回路61で任意に設定された時
間だけ仮想残響信号をそれぞれ遅延させる。信号遅延回
路13〜20は、一般にエフェクト装置と呼ばれる音質
調整用の装置を使用することができる。この中には、L
PF機能、HPF機能、BPF機能等が含まれるが、こ
の発明ではその中の信号遅延機能に注目し、これを後述
する残響音の初期遅延時間の調整に使用する。信号遅延
回路13〜20の出力は、ボリューム21〜28にそれ
ぞれ供給され、ここでCPU2の制御のもとで出力レベ
ルを調整される。出力レベルを調整された仮想残響信号
は、D/A変換器29〜36によってそれぞれディジタ
ル信号からアナログ信号へと変換されたのち、アンプ3
7〜44でそれぞれ増幅されて残響付加用のサブスピー
カ45〜52を介して出力される。そして、上述した記
憶部1、CPU2、A/D変換器4,ディジタルフィル
タ5〜12,信号遅延回路13〜20、ボリューム21
〜28、D/A変換器29〜36、アンプ37〜44及
び遅延時間設定回路61によってこの発明における仮想
残響音合成手段が構成される。
【0015】一方、マイク3から出力されるアナログ信
号はアンプ62によって増幅され、実音源位置近傍に配
置されるソース再生メインスピーカ63から出力され
る。このとき、必要に応じて信号遅延回路64を介挿
し、後述する信号遅延を与える。残響付加用のサブスピ
ーカ45〜52は、図3に示すように、実際の観測位置
か又は観測位置とは異なる位置45B〜52Bに配置さ
れる。この位置がシミュレーション位置と呼ばれる。こ
のシミュレーション位置からの残響音の発生によって、
実音源位置(ステージ71のマイク3)の前方に客席7
2を仮想壁面74で囲む仮想ホール73がシミュレート
される。
【0016】図2は、実際のホール(モデル音響空間)
で反射音を測定する場合の説明図である。この場合、実
音源位置が設定されるステージ71Aの前方の客席72
Aを囲む実際のホール73Aを規定する物理的に存在す
る壁面74Aに沿って複数の反射音測定ポイント45A
〜52Aが設定される。実際のホールにおける反射音の
測定とその結果に基づく仮想ホール(仮想音響空間)用
の残響音の生成は図4に従って説明される。図4(A)
は実際の壁面81によって実音源からの直接音(または
既に壁面によって反射した音)が反射される様子を示し
ている。この壁面81からの反射音を、図4(B)のよ
うに、壁面81から離れた位置に設置された受音器(マ
イク)82で測定する。そして、図4(C)に示すよう
に、このマイク82と同じ位置にスピーカ83を配置
し、且つ反射音と同じ方向を指向させて、残響音を出力
させると、実際の壁面81が存在しないにも係わらず、
あたかも壁面81が存在するような残響音を発生させる
ことができる。以上は、便宜的に1つの反射音だけを説
明したが、実際には壁面81には時系列で複数の反射音
が生じる。この様子は、壁面毎に相異なるものである。
なお、反射音の測定に際しては、図5(A)のように、
壁面81に受音体(バウンダリーマイク)82を設置し
て直接音を測定しても良いし、あるいは図5(B)のよ
うに、壁面81から離れた位置の受音体82で直接音を
測定してもよい。これらの測定構成により、各測定ポイ
ントにおけるインパルス応答が観測できる。
【0017】反射音を測定した図2の実際のホールとは
異なるホールや野外ホール等で各測定ポイント45A〜
52Aと全く同じ位置に残響音付加用のサブスピーカ4
5〜52を配置し、信号遅延回路13〜20を実測され
た遅延時間と同様の信号遅延となるように機能させれ
ば、反射音を測定した実際のホールと同様の仮想ホール
を再現することが可能である。しかし、もしサブスピー
カ45〜52の配置は全くこれと同一で、反射音を測定
した図2の縦長のホールと異なる図3のような横長の仮
想ホールを再現しようとする場合には、図3の仮想ホー
ル73の左側部に配置されたサブスピーカ45,46,
47および右側部に配置されたスピーカ50,51,5
2から出力される残響音に実測値よりも大きな遅延を加
え、仮想ホール73の後方端に配置されたスピーカ4
8,49から出力される残響音に実測値よりも小さな遅
延を加える。これにより、仮想ホール73の左右の仮想
壁面74が後方に退き、後方の仮想壁面74が前方に移
動することになり、仮想ホール73を、観測したホール
73Aよりも横長のホールとすることができる。この調
整を遅延時間だけで行うことにより、どのような仮想ホ
ール73であっても簡単に残響付加を行うことができ
る。
【0018】また、図2のホール73Aで観測されたイ
ンパルス応答に基づいて、図3の45B〜52Bで示す
位置にサブスピーカ45〜52を配置して、図2のホー
ル73Aを再現しようとする場合には、客席72に対し
て左右のサブスピーカ45〜47,50〜52からの残
響音の遅延時間を観測された遅延量よりも小さくし、後
方のサブスピーカ48,49からの残響音の遅延時間を
観測された遅延量よりも大きくするように、遅延時間設
定回路61を設定して信号遅延回路13〜20を機能さ
せればよい。なお、ここでは説明を簡単にするために、
仮想音響空間について平面的に説明しているが、実際の
音響空間は天井および床面をも反射面とする3次元構造
であり、反射は3次元的に複雑化する。いずれにして
も、この発明は、図2のような1つのモデル空間におい
て測定した反射音に関する1組のインパルス応答データ
を基に、種々多様な形状の仮想ホール(音響空間)に適
合できる残響音を生成することを意図している。
【0019】仮想ホールに合わせてどの程度の遅延を加
えるかは、以下のように決定すればよい。図6(A)は
残響音を生成するためのインパルス応答を測定する実際
のホール、図6(B)は測定されたインパルス応答に基
づいてシミュレートされる仮想ホール、図7(A)は、
図6(A)の実際のホール73Aと図6(B)の仮想ホ
ール73とを重ねて示した説明図である。実際のホール
73Aの壁面74Aに沿って示される点P1,P2,
…,P5は複数の測定ポイントである。図7(B)は1
つの測定ポイント例えばP5で測定されたインパルス応
答を示している。直接音から初期遅延時間をおいて初期
反射音が発生し、その後初期反射音が減衰しながら残響
が続く。この初期遅延時間を信号遅延処理で変更する
と、実音源位置から壁面までの距離を変更させたことと
ほぼ等価になると考えられる。このとき、同時にボリュ
ーム21〜28によって残響音の振幅レベルを、遅延が
大きくなる場合には小さく、遅延が小さくなる場合には
大きく調整するようにすると、更に再現精度が向上す
る。図7(C)は実ホール73Aにおける壁面74A上
の測定ポイントP5に対応する仮想ホール73の仮想壁
面74上の点P5’で、生成されるべきインパルス応答
を示したものである。ポイントP5’がポイントP5よ
り実音源位置から遠い分だけ初期遅延時間が長くなり、
振幅が小さくなっていることが理解される。図7(C)
のインパルス応答は、残響部分全体が時間軸後方にずれ
るが、感覚的には初期遅延時間の増加による壁面遠方化
のイメージが支配的となる。この発明では、この初期遅
延時間の変更を図1のディジタルフィルタ5〜12では
なく、時間遅延回路13〜20で簡単に行うのである。
【0020】次に、より複雑かつ任意に仮想ホールの形
状を変形させる例を図8および図9を参照して説明す
る。図8に示す例は、多数の残響付加用のサブスピーカ
SPを、変形6角形状の基準となる実際のまたは仮想的
なモデルホール73−1の仮想壁面74−1に沿って前
述したと同様の手法で配置したものである。この例のス
ピーカ配置のままで、図9に示す円形の仮想ホール73
−2を実現する制御をする場合は、各スピーカSPから
の残響音の初期遅延時間に、仮想ホール73−1,73
−2間の形状の違いを補正するプラス(+)あるいはマ
イナス(−)の遅延を加える。遅延量の大きさは矢印の
長さをもって示している。遅延量の(+),(−)はそ
れぞれ遅れ、進みを示し、これらを相対的なものと考え
ると、例えば(−)遅延の最大値をゼロ遅延とし、その
差分だけ他の遅延量を増加しても良い。このようにして
も十分に音響空間の変化した雰囲気を創生することはで
きる。但し、この場合には音響空間が所望値より広がり
すぎるきらいがある。この点を改善するためには、図1
の時間遅延回路64によってソース信号のメイン再生系
(左右のメインPAスピーカ63R,63L)におい
て、ソース信号を(−)遅延の最大値だけ遅くして発音
させれば、音響空間は所望値通りになる。
【0021】この装置では図1の時間遅延回路13〜2
0で仮想反射音の初期遅延時間を調整して仮想ホールの
形状を変更するようにした。同様のことをディジタルフ
ィルタ5〜12によって実現できないことはないが、こ
のようにすると各ホール別のインパルス応答データを全
て用意しておく必要がある。この点、この装置では、イ
ンパルス応答データ群は1組だけ用意しておけば良く、
構成が簡単である。また、制御概念も簡潔、明快であり
設計のし易さもある。しかも、この装置では、1つの虚
音源からの反射音が時間差及びレベル差を持って複数の
サブスピーカから再生され、且つこの再生が複数の虚音
源についてそれぞれ行われるように仮想残響音が生成さ
れるので、受音エリアの広さという利点は維持される。
【0022】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、受
音エリアを広くしつつ、1つのインパルス応答群から、
多種多様な仮想ホールに適合できる残響特性を合成でき
る。このため、スピーカの配置やインパルス応答データ
を変えずに、例えば場面毎にホールの広さや形状を適宜
変更して、音場の雰囲気を変えることが可能になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の残響付加装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】 実ホールにおける反射音測定の説明図であ
る。
【図3】 仮想ホールの簡単な例を示す説明図である。
【図4】 反射音測定と残響音生成の説明図である。
【図5】 反射音測定の他の方法を示す説明図である。
【図6】 実ホールと仮想ホールの関係を示す説明図で
ある。
【図7】 図6の実ホールと仮想ホールとの間の初期遅
延時間の違いを示す説明図である。
【図8】 実際に近い変形6角形状の形状の仮想ホール
の説明図である。
【図9】 図8のスピーカ配置で時間遅延量を変更して
設定した円形仮想ホールの説明図である。
【図10】 実際のホールの音響特性を示す説明図であ
る。
【図11】 従来の仮想ホールの設定法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…インパルス応答の記憶部、2…CPU、3…実音源
位置のマイク、5〜12…ディジタルフィルタ、13〜
20…残響付加用信号遅延回路、21〜28…ボリュー
ム、45〜52…残響付加用のサブスピーカ、61…遅
延時間設定部、63…ソース再生メインスピーカ、64
…メインスピーカ用信号遅延回路、71…ステージ、7
2…客席、73…仮想ホール、74…仮想壁面。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現実又は仮想のモデル音響空間の空間仕
    切面近傍の相異なる複数の観測位置で現実又は仮想的に
    観測して得られた残響音のインパルス応答を記憶し、こ
    のインパルス応答に基づいて、仮想空間仕切面で囲まれ
    た仮想音響空間の内部の実音源位置から出力される音が
    前記仮想空間仕切面で反射された場合に生じると予測さ
    れる残響音を生成し、この残響音を前記実音源位置から
    出力される音に付加する残響付加装置であって、 前記モデル音響空間の複数の観測位置に対応したシミュ
    レーション位置に、前記実音源位置から出力される音の
    前記仮想空間仕切面による反射音が反射する方向を指向
    して配置された残響付加用の複数のスピーカと、 前記実音源位置から出力される音から、前記実音源位置
    と前記仮想空間仕切面位置との関係によって前記仮想音
    響空間の周囲に想定される複数の虚音源位置からの反射
    音を、各虚音源からの反射音が時間差及びレベル差をも
    って前記複数のスピーカからそれぞれ再生されるように
    それぞれ合成して各シミュレーション位置毎の仮想残響
    信号を生成し、前記複数のスピーカの各対応するものに
    供給する仮想残響音合成手段とを備え、 前記仮想残響音合成手段は、 前記モデル音響空間の各観測位置においてそれぞれ観測
    した残響音のインパルス応答とほぼ等しい構造を有する
    インパルス応答に相当する係数パラメータを、前記実音
    源位置から出力される音に相当するソース信号にたたみ
    込み演算して、前記各シミュレーション位置における仮
    想残響音信号をそれぞれ合成する複数のディジタルフィ
    ルタと、 これら複数のディジタルフィルタとそれぞれ直列に介挿
    されてそれぞれが任意の信号遅延時間を与える複数の信
    号遅延手段と、 前記信号遅延手段の信号遅延時間を調整することによっ
    て前記仮想音響空間の仮想空間仕切面位置を等価的に前
    後させて前記仮想音響空間の形状を仮想的に任意に変形
    させる遅延時間設定手段とを有することを特徴とする残
    響付加装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のスピーカは、前記モデル音響
    空間の複数の観測位置のそれぞれ近傍に設定されたシミ
    ュレーション位置にそれぞれ配置され、 前記遅延時間設定手段は、前記仮想音響空間を前記モデ
    ル音響空間とは異ならせるように前記信号遅延手段の信
    号遅延時間をそれぞれ設定するものであることを特徴と
    する請求項1記載の残響音付加装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のスピーカは、前記モデル音響
    空間の複数の観測位置とは異なる位置に設定されたシミ
    ュレーション位置にそれぞれ配置され、 前記遅延時間設定手段は、前記仮想音響空間を前記モデ
    ル音響空間と近似させるように前記信号遅延手段の信号
    遅延時間をそれぞれ設定するものであることを特徴とす
    る請求項1記載の残響音付加装置。
  4. 【請求項4】 前記信号遅延手段は、前記信号遅延時間
    として、前記ソース信号の直接音に対応する初期反射音
    が発生するまでの初期遅延時間を与えるものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の残響付
    加装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延時間設定手段は、前記残響音の
    インパルス応答を観測したモデル音響空間とは異なる形
    状の仮想音響空間をシミュレートするため、前記複数の
    信号遅延手段の信号遅延時間をそれぞれプラス方向また
    はマイナス方向に調整する際に、マイナス方向の信号遅
    延時間の最大値を信号遅延時間ゼロに設定し、その分を
    他の信号遅延時間に加算するものであることを特徴とす
    る請求項2記載の残響付加装置。
  6. 【請求項6】 前記ソース信号を再生するため前記実音
    源位置に配置されたソース再生用のメインスピーカと、 前記メインスピーカに与える前記ソース信号を遅延させ
    るメイン信号遅延手段とを更に備え、 前記残響音のインパルス応答を観測したモデル音響空間
    とは異なる形状の仮想音響空間をシミュレートするた
    め、前記メイン信号遅延手段で前記ソース信号をマイナ
    スの信号遅延時間の最大値だけ遅延させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の残響付加装置。
  7. 【請求項7】 前記仮想残響音合成手段は、前記各信号
    遅延手段の各信号遅延量に応じて仮想残響音信号の振幅
    レベルをそれぞれ変化させるための複数のボリュームを
    更に備えたものであることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項記載の残響付加装置。
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