JPH1123408A - 樹脂配管系の気密又は水圧テスト方法と、該方法で用いる 盲用プラグ - Google Patents

樹脂配管系の気密又は水圧テスト方法と、該方法で用いる 盲用プラグ

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JPH1123408A
JPH1123408A JP9183301A JP18330197A JPH1123408A JP H1123408 A JPH1123408 A JP H1123408A JP 9183301 A JP9183301 A JP 9183301A JP 18330197 A JP18330197 A JP 18330197A JP H1123408 A JPH1123408 A JP H1123408A
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pipe
resin
airtightness
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JP9183301A
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Iwao Kabashima
岩雄 椛島
Kazunori Mito
和憲 水戸
Goro Okamoto
伍郎 岡本
Mutsuhiro Aoki
睦裕 青木
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】配管施工後の樹脂配管の気密テスト時に管端
を盲にする作業が簡単かつ確実に行えるようにする。 【解決手段】プラグの外径をDo 、脂配管の内径をDi
としたとき、Do /Diが1.04以上となるようなプ
ラグAを用いる。プラグAは頭部1とネジ部2からなる
ボルト状で、頭部1にはネジ部2の周りに樹脂管6の管
端が嵌まる環状溝3が形成される一方、ネジ部2は先細
り状をなし、かつネジ山が鋸歯状をなして管端に捩込む
ときには捩込みが容易に行われ、抜け出す方向には歯が
管内周面に食い込んで抜けにくゝ、抜け止めされてい
る。ネジ部2の端部にはシールのためoリング5が装着
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、樹脂管による配管
施工後に、配管に接続不良等による洩れの有無を調べる
ために行われる樹脂配管の気密又は水圧テスト方法と、
該方法で用いられる管端盲用のプラグに関する。
【0002】
【従来技術】配管施工後に配管に接続不良等による洩れ
がないかどうかを調べる気密又は水圧テスト方法として
は、管端を盲にして密閉系にした配管の開放した端末よ
り、圧縮空気又は加圧水を供給して封鎖し、管内の計器
圧の低下を調べる方法が一般に採用されている。
【0003】管端を盲にするために給水、給湯用の樹脂
配管系においては従来、気密テストを行う配管系の端末
に管との接触面に電熱線を埋設したエレクトロフュージ
ョンプラグを詰め、電熱線への通電により電熱線を発熱
させてプラグを樹脂管に融着させる方法が採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】管端を盲にするために
エレクトロフュージョンプラグを用いる方法は、プラグ
が樹脂管に融着して一体化されるため、圧力を掛けても
外れるようなことがなく、管端のシールが確実に行われ
る利点があるが、融着にはバッテリーや電流、通電時間
等を制御するコントローラ等よりなる融着機が必要で、
これをテスト現場まで持ち運びせねばならず、エレクト
ロフュージョンプラグ自体も比較的高価である。
【0005】本発明は、管端を盲にするためにプラグを
用いて比較的簡便に樹脂配管等の気密又は水圧テストを
行うことができる方法と、該方法で用いるプラグを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題の解決手段】上記の目的を達成するための第1の
発明は、配管施工後に管端を盲にして密閉系にした樹脂
配管の開放した端末より圧縮空気又は加圧水を供給して
接続不良等による洩れがないかどうかを調べる気密又は
水圧テスト方法において、樹脂配管の内径をDi 、管端
に詰め込んで盲にするプラグの外径をDo としたとき、
o/Di が1.04以上となるようなプラグを用いて
管端を盲にすることを特徴とする。
【0007】第2の発明は、上記の方法を実施するため
のプラグに関するもので、内径Diの樹脂配管に詰め込
まれるプラグの外径Do をDo /Di ≧1.04とした
ことを特徴とする。上記発明によると、上記の条件を満
たすプラグを詰め込むだけで、通常の気密又は水圧テス
ト時の圧力に十分に耐え得る栓となり、管端を盲とする
ことができる。
【0008】テストは気密テストの場合、通常圧縮空気
が用いられるが、水圧テストの場合、加圧水が用いられ
る。管端を盲にするために用いられるプラグは、頭部と
ネジ部よりなるボルト状をなして、管端への詰め込みが
頭部の回動操作による捩込みによって行われるようにす
るのが望ましい。このネジ部は捩込みが容易に行えるよ
うに先細り状にされると共に、捩込みが容易で、かつ抜
け止め防止のため断面が鋸歯状をなして抜ける方向に歯
が管内周面に食い込むように形成され、しかもこのネジ
部には、シール性をもたせるためoリングを装着するの
が望ましい。
【0009】いづれにしてもプラグには、加圧したとき
に飛び出して身体や機器類に当たったり、行方不明にな
ったりすることがないように、ワイヤーや紐等を通す目
孔を設けておき、テスト時には、プラグの目孔にワイヤ
ーや紐等を通してワイヤーや紐等で適当な固定部分に連
結しておくのが望ましい。ワイヤーや紐等でプラグを連
結することにより、加圧時に飛び出すようなことがあっ
ても飛距離がワイヤーや紐等の長さで規制されるうえ、
ワイヤーや紐等を手繰り寄せることにより、飛散したプ
ラグを探す手間が省け、回収が容易となる。
【0010】したがって第3の発明は、プラグにワイヤ
ーや紐等を通す目孔を形成したことを特徴とし、第4の
発明は、ネジ部と頭部よりなるボルト状をなし、ネジ部
は先細り状で抜け止め防止のため断面鋸歯状をなすと共
に、シールのためoリングを装着し、頭部には管端が嵌
まる環状溝をネジ部の周りに形成し、かつワイヤーや紐
等を通す目孔を形成したことを特徴とする。また第5の
発明は、テスト時に目孔に通したワイヤーや紐等でプラ
グを連結しておくことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示すプラグAは、頭部1と
ネジ部2よりなるボルト状をなし、頭部1には図2及び
図3に示すように、ネジ部2の周りに管端が嵌まる環状
溝3が形成される一方、ネジ部2は先細り状をなして根
元の最大径Do が図3に示す樹脂管6の内径Di に対し
o /Di ≧1.04の条件を満たし、しかもネジ山が
鋸歯状をなして管端に捩込むときには、捩込みが容易に
行われ、抜け出すときには歯が管内周面に食い込んで抜
けにくゝなるようにしてある。そしてネジ部2の端部に
は円周溝4が形成され、oリング5が嵌着されている。
【0012】図3は、上述するプラグAを樹脂管6の管
端に捩込んで盲にした状態を示す。図4は、上述するプ
ラグAの頭部1に目孔8を有する突部9を突出形成した
ものであり、図5は上述するプラグAの頭部1にアイボ
ルト11を捩込んで取付けたもので、目孔8やアイボル
ト11には、加圧時の飛散防止のためワイヤーや紐等が
通されるようにしてある。
【0013】
【実験例】長さ50cmの三井石油化学工業株式会社製の
架橋ポリエチレン管(商品名「JCP−10」、「JC
P−13」、「JCP−16」、「JCP−20」、
「JCP−25」)を各三本づゝ用意し、予め管端の内
径Di を23±2℃の室温下で測定しておく。
【0014】次に各管に適合する図1に示す真鍮製のプ
ラグを選び、それぞれのネジ部の外径Do を測定したの
ち、各管の一端にプラグの頭部が下端に当たるまで捩込
む。その後臨界圧試験として、盲にした各管を40±3
℃の温水槽に30分漬けたのち管内を手押しポンプで昇
圧し、プラグが外れるまでの圧力(臨界圧)の測定を行
った。その結果を以下の表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】次に耐水圧試験として上記と同様、盲にし
た管を40±3℃の温水槽に30分間漬けたのち、管内
を手押しポンプで25±2kgf/cm2 まで昇圧した。そし
てそのまゝ1時間保持し、プラグが外れるかどうかを調
べた。結果を以下の表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表1及び表2に示されるように、Do /D
i が1.02となるようなプラグでは、昇圧開始と共に
すぐに外れたが、Do /Di が1.04以上となるプラ
グでは、いづれも限界圧が30kgf/cm2 以上となり、耐
水圧試験でもプラグが外れることはなかった。
【0019】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によると、樹
脂配管系の気密又は水圧テストのため管端を盲にする作
業が管端にプラグを詰め込むだけで比較的簡単に、しか
も低コストで行うことができ、通常の気密又は水圧テス
トに十分に耐え得るような栓となって管端を盲にするこ
とができる。
【0020】請求項3〜5記載の発明によると、管内を
加圧したときに例えプラグが飛散するようなことがあっ
ても、ワイヤーや紐等が伸び切るまでしか飛ぶことはな
く、ワイヤーや紐等を手繰り寄せることによって容易に
回収し、再使用することもできる。しかも請求項4記載
の発明においては更に、プラグを捩込み或いは弛めるこ
とによって管端を盲にし、或いは取外して管端を開放す
ることが容易かつ確実に行えるようになること、プラグ
を先細り状にすることにより捩込み易くなること、ネジ
山を断面鋸歯状にすることにより捩込みは容易である
が、抜け出す方向には歯が管内周面に食い込んで困難と
なり、抜け止めとなること、oリングを設けることによ
り、シール性を保つことができ、またプラグをボルト状
に形成することにより、頭部をスパナやモンキーレンチ
等の工具で回動操作してプラグの捩込み或いは弛めによ
る着脱が容易に行えるようになること、管端を環状溝に
嵌合させることによりテスト時における管端の膨らみが
抑制され、気密又は水密性を維持することができること
等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用されるプラグの正面図。
【図2】同プラグの側面図。
【図3】樹脂管に詰め込んで管端を盲にしたときの状態
を示す図。
【図4】本発明に係わるプラグの正面図。
【図5】本発明に係わるプラグの更に別の例の正面図。
【符号の説明】
1・・頭部 2・・ネジ部 3・・環状溝 4・・円周溝 5・・oリング 6・・樹脂管 8・・目孔 9・・突部 11・・アイボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 睦裕 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管施工後に管端を盲にして密閉系にした
    樹脂配管の開放した端末より圧縮空気又は加圧水を供給
    して接続不良等による洩れがないかどうかを調べる気密
    又は水圧テスト方法において、樹脂配管の内径をDi
    管端に詰め込んで盲にするプラグの外径をDo としたと
    き、Do /Di が1.04以上となるようなプラグを用
    いて管端を盲にすることを特徴とする樹脂配管系の気密
    又は水圧テスト方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法で用いられるプラグで
    あって、その外径Doが樹脂配管の内径をDi としたと
    き、Do / Di ≧1.04である盲用プラグ。
  3. 【請求項3】ワイヤーや紐等を通す目孔を形成したこと
    を特徴とする請求項2記載の盲用プラグ。
  4. 【請求項4】配管施工後に管端を盲にして密閉系にした
    樹脂配管の開放した端末より圧縮空気又は加圧水を供給
    して接続不良等による洩れがないかどうかを調べる気密
    又は水圧テスト方法において管端を盲にするために用い
    られるプラグであって、ネジ部と頭部よりなるボルト状
    をなし、ネジ部は先細り状で抜け止め防止のため断面鋸
    歯状をなすと共に、シールのためoリングを装着し、頭
    部には管端が嵌まる環状溝をネジ部の周りに形成し、か
    つワイヤーや紐等を通す目孔を形成したことを特徴とす
    る盲用プラグ。
  5. 【請求項5】プラグに形成した目孔にワイヤーや紐等を
    通してプラグを連結することを特徴とする請求項1記載
    の樹脂配管系の気密又は水圧テスト方法。
JP9183301A 1997-07-09 1997-07-09 樹脂配管系の気密又は水圧テスト方法と、該方法で用いる 盲用プラグ Pending JPH1123408A (ja)

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