JP2017082878A - 止水装置用バッグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外周面に多数の刻み2aを周設すると共に、ホース3の先端開口部3aを挿嵌可能な剛性を有する筒状の口金2を一端に突設した膨縮自在な内装バッグ4と、該内装バッグ4の膨張規制と防護用にこれを被包する外装バッグ5と、該外装バッグ5の口元5aを介して口金2を外嵌圧着する結束リング6とから成り、該結束リング6は円弧状に分割され、接離自在に対応する開放端部6b同士を所定のトルクで螺着する螺子Bにて接合する。
【選択図】図2
Description
この止水装置用バッグは、膨縮自在な内装バッグをこれの膨張規制と防護用の外装バッグで被包し、内装バッグはその一端に、ホースの先端開口部を挿嵌可能にして外周面に多数の刻みを周設した剛性を有する筒状の口金を突設し、該口金をこれを包囲する外装バッグの口元を介して結束リングにて外嵌圧着したものであり、かかる構成により、口金の刻みが外装バッグの口元に食込み、内装バッグと外装バッグを相互に抜け止めして一体化でき、しかもカシメリングの外嵌圧着によってもゴム製部分の内装バッグ本体が損傷することがないため、止水装置用バッグの強度を向上させることができた。
しかも、再度のカシメリングの上記外嵌圧着が良好か否かは熟練を要し、止水装置用バッグの口元に対する外嵌圧着力が不足していると、使用中にカシメリングから止水装置用バッグが分離分解するといった課題を有している。
又、内装バッグの口金にホースの先端開口部を挿脱可能に設けるのがより望ましい。
更には、ホースは内部にロープを遊挿し、該ロープの両端部にホースの各開口部端面に係止可能なストッパーを設け、該ストッパーにはホース内と外部とが常時連通可能な気道確保手段を設けるのが好ましい。
したがって、結束リングで上記口元を過度に締め過ぎることがないから、止水装置用バッグの組み付けにおいて、従来の様にカシメリングによる外嵌圧着で不良を生ずることもなく、その口元の締め直しによる手間を要しないし、結束リングの圧着不足で使用時に結束リングから内装バッグと外装バッグが離脱することも皆無である。
又、結束リングから螺子を外すだけで、上記口元から結束リングを簡単に外せると共に、結束リングを外しても当然過度の締め過ぎはないから、外装バッグの口元や内装バッグの口金に何らの損傷は無く、止水装置用バッグの使用後に損傷箇所を有する構成体(内装バッグ、外装バッグ)のみを交換して再度組み付けることにより、止水装置用バッグを再利用できる。
又、ストッパーにはホース内と外部とが常時連通可能な気道確保手段を設けたので、使用時にストッパーによりホースが閉鎖されることはなく、常にホース内を空気が流通可能であって何らの支障なく内装バッグを膨縮させることができる等その実用的効果甚だ大である。
本発明に係る止水装置用バッグ1(以下、単に止水バッグ1と称する。)は、水道管Pの切断を伴う修理や交換工事に際し、水道管P内を一時的に遮断する止水装置Sに使用されるものである。
口金2は、その基端開口部周縁に突設したフランジ2bが薄肉なゴム片2cで外装一体化され、該ゴム片2cは内装バッグ4の長軸の一端に設けた開口部を閉塞する様に内装バッグ4に接着一体化され、更にその接着部位を含む内装バッグ4の一端側には、かかる部位を被覆する様に口金2を挿通した薄肉なゴム製の補強片7が接着されている(図2、3参照)。
そして、雌ねじ部2dより奥方は基端開口部へ連続する無ねじ部2eが形成され、該無ねじ部2eは途中で所定径の円環面部を介して縮径形成されている。
これにより、外装バッグ5は、内装バッグ4の過度の膨張を規制し、その膨張時形状を維持すると共に、内装バッグ4の損傷、破裂などを誘引する突起物などから保護している。
尚、図示例の結束リング6は、外周が楕円状に内周が正円状に形成され、その楕円の長軸線上に沿って分割体6aは二分されて、該分割体6aの両端と成る開放端部6bを他の部位よりも厚肉に形成しているが、結束リング6の外形は正円状であっても良い。
更に、結束リング6は、図示例の様に、二等分されたものに限らず、外装バッグ5の口元5aが大径化するに応じて図示しない三分以上の円弧状に分割しても良い。
したがって、結束リング6で上記口元5を過度に締め過ぎることや圧着不足で使用時に結束リング6から内装バッグ4と外装バッグ5が離脱することはない。
そして、六角鍔9c裏面からゴム管8の管端外周には所定長さのカシメスリーブ10が外嵌圧着され、ゴム管8と各管継手9とを強固に一体結合している。
尚、ゴム管8内における挿嵌部9a間には、ゴム管8(ホース3)の形状保持用のコイルスプリング11を介装している。
このホース折曲防止管12は、被着筒部12aとこれより肉厚のラッパ管状部12bとを一体形成したものであり、被着筒部12aがカシメスリーブ10に外嵌固定され、ラッパ管状部12bの内周面を外側に向かう緩やかな湾曲に形成している。
これにより止水バッグ1の使用時に、水道管P内の下流側に引張られるホース3が急激に折れ曲がるの阻止して、ラッパ管状部12bの湾曲面に沿って緩やかに曲がる様に成している。
ストッパー14は、外径がホース3の口径より大径で、口金2の無ねじ部2e及び後述のスライド管S5の下端開口部の各口径より小径な短尺円筒形のカシメ金具から成り、その中心軸線上に形成した中空部にロープ13の各端部を挿通して圧着することによりロープ13に固定される。
この止水装置Sは、掘削によって露出した工事対象の水道管Pに取付けられるサドル付きボールバルブS1と、このボールバルブS1に連結される止水バッグ1の挿入機S2とから主に構成される。
尚、水道管PのボールバルブS1に対応する側面箇所には、ボールバルブS1に一旦取付けられた図示しない穿孔機にて止水バッグ1の収縮時挿通孔Hが開設されている。
スライド管S5は、その下端開口部に口金2と同様にホース3の基端開口部3bを螺挿することにより、ホース3を介して収縮状態の止水バッグ1を連結し、上端には直立管S3への挿入完了状態でユニオンナットS4上に配置される圧力計付き連結口S6を設け、該圧力計付き連結口S6はエアーポンプS7に連結されている。
次いで、エアーポンプS7によりスライド管S5、ホース3を通して止水バッグ1(内装バッグ4)内に空気が送入され止水バッグ1を膨張させる。
この膨張によって止水バッグ1は水道管P内壁に密着して圧接し、これにより下流側への通水を遮断して止水する。
この時ホース3は、その材質特性により伸長することになり、これによりホース3両端のストッパー14が各開口部3a、3b端面に係止され、ロープ13に引張力がかかるため、ホース3には過大な引張力がかからない。
更に、口金2はこれを包囲する外装バッグ5の口元5aを介して結束リング6にて最適な圧着力をもって外嵌圧着されているので、口金2の刻み2aが外装バッグ5の口元5aに食込み、内装バッグ4と外装バッグ5を相互に抜け止めして一体化でき、上記の様に止水により増大した水圧を止水バッグ1が受けても、結束リング6から内装バッグ4と外装バッグ5が圧着不足で離脱することは皆無である。
2a 刻み
3 ホース
3a 先端開口部
3b 基端開口部
4 内装バッグ
5 外装バッグ
6 結束リング
6b 開放端部
13 ロープ
14 ストッパー
15 気道確保手段
B 螺子
Claims (3)
- 外周面に多数の刻みを周設すると共に、ホースの先端開口部を挿嵌可能な剛性を有する筒状の口金を一端に突設した膨縮自在な内装バッグと、該内装バッグの膨張規制と防護用にこれを被包する外装バッグと、該外装バッグの口元を介して口金を外嵌圧着する結束リングとから成り、該結束リングは円弧状に分割され、接離自在に対応する開放端部同士を所定のトルクで螺着する螺子にて接合して成ることを特徴とする止水装置用バッグ。
- 内装バッグの口金にホースの先端開口部を挿脱可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の止水装置用バッグ。
- ホースは内部にロープを遊挿し、該ロープの両端部にホースの各開口部端面に係止可能なストッパーを設け、該ストッパーにはホース内と外部とが常時連通可能な気道確保手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の止水装置用バッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015210734A JP2017082878A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 止水装置用バッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015210734A JP2017082878A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 止水装置用バッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017082878A true JP2017082878A (ja) | 2017-05-18 |
Family
ID=58710571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015210734A Pending JP2017082878A (ja) | 2015-10-27 | 2015-10-27 | 止水装置用バッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017082878A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021193684A1 (ja) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | クロダイト工業株式会社 | 遮断装置用バッグ |
CN113431071B (zh) * | 2021-05-24 | 2022-05-13 | 徐州中矿岩土技术股份有限公司 | 堤坝管涌事故的救援管子和应急救援管件及其使用方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009085275A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Nippon Flex Kk | ホース接続用コネクタ |
JP2011089575A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Totaku Industries Inc | ホース継手構造 |
JP2014020498A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Kurodite Kogyo Kk | 止水装置用バッグ |
-
2015
- 2015-10-27 JP JP2015210734A patent/JP2017082878A/ja active Pending
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